JP2006094902A - 食事提供システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 同一の列に収容される組膳が、全て同一種類である場合には、加熱室と冷却室とを仕切る仕切壁を一度の操作で調整することができる食事提供システムを提供する。
【解決手段】 本発明の食事提供システム1は、加熱用食材が盛り付けられた加熱用食器17と非加熱用食材が盛り付けられた非加熱用食器18とが載せられて組膳されたトレー16を収容する上下複数段の収容室9と、加熱用食材を加熱するための加熱プレート4と、各収容室9内にそれぞれ移動自在に設けられ、加熱用食器17と非加熱用食器18との間に位置して当該収容室9内を仕切る断熱性の仕切壁19とを備え、各段の収容室9の仕切壁19は、個々に移動できる状態と、複数の仕切壁が連動して移動する状態とに切換使用可能とされている。
【選択図】図7
【解決手段】 本発明の食事提供システム1は、加熱用食材が盛り付けられた加熱用食器17と非加熱用食材が盛り付けられた非加熱用食器18とが載せられて組膳されたトレー16を収容する上下複数段の収容室9と、加熱用食材を加熱するための加熱プレート4と、各収容室9内にそれぞれ移動自在に設けられ、加熱用食器17と非加熱用食器18との間に位置して当該収容室9内を仕切る断熱性の仕切壁19とを備え、各段の収容室9の仕切壁19は、個々に移動できる状態と、複数の仕切壁が連動して移動する状態とに切換使用可能とされている。
【選択図】図7
Description
本発明は、病院や介護施設、企業等において食事の提供を行うための食事提供システムに関するものであり、特に、加熱用食材が盛りつけられた食器と非加熱用食材が盛りつけられた食器との間に位置して収容室内を仕切る仕切壁の構造に関するものである。
従来より病院や介護施設、企業の事業所等においては厨房を備え、この厨房において調理された食事を患者や従業員に提供していた。しかしながら、小規模の施設では調理を行うための設備や人員の無駄が大きく、非効率的であることが問題となっていた。
そこで、近年では外部の調理センターから予め調理された食材を配送させ、トレーに組膳した後、保冷と誘導加熱コイルを用いた加熱を行うことができる配膳カートに載せて搬送し、患者等に提供する方法が開発されて来ている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−204828号公報
一方、係る従来の配膳カートの庫室は、複数の加熱プレートによって区切られており、上下に渡って多数の収容室が形成されている。各収容室は、それぞれに食材を盛りつけた食器を載置したトレーが収納されるように構成されている。このトレー上には、加熱用の食器と非加熱用の食器が左右に分けられて配置され組膳とされている。これに対し、各収容室内には、当該収容室を左右に二分して加熱室と冷却室に分けられるように仕切壁が設けられており、その加熱室に加熱用食器が載置され、冷却室に非加熱用食器が載置されるように構成されている。
また、トレー上に配置される食器は、メニューによって異なるため、料理に合わせて非加熱用食器の大きさが異なる。そのため、何れの大きさの非加熱用食器が用いられた場合にも対応できるようにするため、前記仕切壁をガイドレールにスライド可能な状態で取り付け、必要に応じて仕切壁をスライドさせることで、冷却室の幅を可変にしている。
ここで、通常、配膳カートには、少なくとも上下の収容室内に同様のメニューの組膳が収容される。そのとき、仕切壁を当該組膳に合わせた冷却室の幅となるように調整を行うが、従来の配膳カートでは、それぞれの収容室に設けられる仕切壁を個々に移動させる必要があったため、作業が極めて面倒なものとなっていた。
本発明は、従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、同一の列に収容される組膳が、全て同一種類である場合には、加熱室と冷却室とを仕切る仕切壁を一度の操作で調整することができる食事提供システムを提供するものである。
本発明の食事提供システムは、加熱用食材が盛り付けられた食器と非加熱用食材が盛り付けられた食器とが載せられて組膳されたトレーを収容する上下複数段の収容室と、加熱用食材を加熱するための加熱手段と、各収容室内にそれぞれ移動自在に設けられ、加熱用食材が盛り付けられた食器と非加熱用食材が盛り付けられた食器との間に位置して当該収容室内を仕切る断熱性の仕切壁とを備え、各段の収容室の仕切壁は、個々に移動できる状態と、複数の仕切壁が連動して移動する状態とに切換使用可能とされていることを特徴とする。
請求項2の発明の食事提供システムは、上記において、仕切壁に設けられた連結材を備え、該連結材は上若しくは下方で隣接する収容室の仕切壁に係脱自在に係合することを特徴とする。
請求項3の発明の食事提供システムは、上記発明において、連結材は、仕切壁に対して上下移動自在に設けられ、自重で下方に突出した状態で下方に隣接する収容室の連結材に係合可能とされていることを特徴とする。
請求項4の発明の食事提供システムは、上記発明において、収容室は前方に開口しており、仕切壁は前後に延在して当該収容室内を左右に仕切り、その下部は上下移動自在とされると共に、連結材は仕切壁の奥部に設けられ、当該仕切壁の下部と連動して上下移動することを特徴とする。
本発明の食事提供システムによれば、加熱用食材が盛り付けられた食器と非加熱用食材が盛り付けられた食器とが載せられて組膳されたトレーを収容する上下複数段の収容室と、加熱用食材を加熱するための加熱手段と、各収容室内にそれぞれ移動自在に設けられ、加熱用食材が盛り付けられた食器と非加熱用食材が盛り付けられた食器との間に位置して当該収容室内を仕切る断熱性の仕切壁とを備え、各段の収容室の仕切壁は、個々に移動できる状態と、複数の仕切壁が連動して移動する状態とに切換使用可能とされているので、全てのトレーが同一の組膳のときは、全ての仕切壁が連動して移動する状態に切り換えることで、一度の操作にて全段の仕切壁を移動させることができる。
これにより、仕切壁の位置調節を行う操作が容易となり、利便性が向上する。また、トレーによって組膳が異なる場合には、複数の仕切壁が連動して移動する状態から仕切壁を個々に移動できる状態に切り換えることで、各仕切壁を個々にも移動できるので、使用形態に合わせて支障なく使用することができる。
また、請求項2の発明によれば、上記において、仕切壁に設けられた連結材を備え、該連結材は上若しくは下方で隣接する収容室の仕切壁に係脱自在に係合する構成としているため、仕切壁自体に連結構造を組み込むことが可能となり、収容室内の構造を変えることなく収容室内構造の簡素化が図れる。
また、請求項3の発明によれば、上記において、連結材は、仕切壁に対して上下移動自在に設けられ、自重で下方に突出した状態で下方に隣接する収容室の連結材に係合可能とされているので、各仕切壁の連結構造を簡素化することができるようになる。
更に、請求項4の発明によれば、上記において、収容室は前方に開口しており、仕切壁は前後に延在して当該収容室内を左右に仕切り、その下部は上下移動自在とされると共に、連結材は仕切壁の奥部に設けられ、当該仕切壁の下部と連動して上下移動する構成とされているため、仕切壁の下部を持って連結材を上下移動させて連結・非連結を操作することができる。そのため、連結部が収容室奥部にあっても収容室前部で操作できるので操作性が良好となる。
次に、図面に基づき本発明の食事提供システムの実施形態を詳述する。
図1は本発明の食事提供システムの実施例の食事提供ユニット1の正面図、図2はその側面図、図3はその平断面図、図4は内部構成の正面図をそれぞれ示している。実施例の食事提供ユニット1は、例えば病院(若しくは、介護施設、小規模企業等)の食堂に設置されて患者(若しくは従業員)に食事を提供するものであり、断熱箱体から構成された本体2から構成されている。この本体2内は断熱性非金属から成る区画壁3、3によって左右三つの区画室6、7、8に区画されており、各区画室6〜8の前面開口は透明ガラス製の扉11、12、13によって開閉自在に閉塞されている。
各区画室6〜8内は図5に示すような加熱プレート4によって上下十段に仕切られ、各加熱プレート4上に上下十段の収容室9が構成されている。そして、各収容室9には、それぞれに食材を盛り付けた食器を載せたトレー16が収納されるように構成されている。トレー16上には、加熱用食器17と非加熱用食器18が左右に分けて載置され、扉11〜13をそれぞれ開放することにより、前方からトレー16を出し入れできるように構成されている。
各収容室9の底面を構成する加熱プレート4には、IH加熱ユニットを構成する複数の誘導加熱コイル4A〜4Dが図5に示すように内部に埋め込まれている。そして、各収容室9に収納されるトレー16は、加熱プレート4に載置された状態で、各誘導加熱コイル4A〜4Dに対して常に一定の位置に保持される。また、トレー16上の各加熱用食器17は、位置決め手段によって常に所定の位置になるように載せられており、これにより、各加熱用食器17は、常に、各誘導加熱コイル4A〜4Dに対応した位置に配置される。
また、各収容室9内には、当該収容室9内のトレー16上の空間を左右に二分し、向かって左側に加熱室9A(加熱用食材が盛り付けられた加熱用食器17が載せられた領域)と向かって右側に冷却室9B(非加熱用食材が盛り付けられた非加熱用食器18が載せられた領域)を構成する断熱性非金属から成る仕切壁19が設けられており、加熱室9A側に加熱用食器17が、また、冷却室9B側に非加熱用食器18が置かれるように構成されている。なお、仕切壁19の詳細な構成については後述する。
前記各非加熱用食器18にはデザート等の調理済みの非加熱用食材が盛られると共に、各加熱用食器17にはご飯や汁物、肉や魚、野菜にて調理された主菜・副菜から成る加熱用食材がそれぞれ盛られている。この場合、加熱用食器17の浜底面には図6に示す如く銀ペーストよりなる導電層21が設けられており、前記加熱プレート4の誘導加熱コイル4A〜4Dに通電することで、それに対応する位置に設けられた加熱用食器17・・の導電層21内部に渦電流を流し、導電層21を発熱させて加熱用食器17を加熱し、内部の加熱用食材の加熱(調理若しくは再加熱)が行われるよう構成されている。
一方、食事提供システム1の本体2の下部には、圧縮機、凝縮器、減圧装置及び蒸発器から成る冷媒回路と送風機などから構成された冷却ユニット22が設置されている。また、本体2内の背部にはダクト23が上下に渡って構成されており、ダクト23には、各区画室6〜8の加熱室9A側と冷却室9B側との間に対応する位置に仕切板27が設けられている。そして、ダクト23の例えば下部には、これら各区画室6〜8の加熱室9A側及び冷却室9B側に対応する位置に、それぞれ送風機10A、10Bが設けられる。前記蒸発器と熱交換した冷気は前記送風機10A、10Bによってこのダクト23に吐出され、各区画室6〜8の各収容室9・・・内に循環されるように構成されている。この場合、各区画室6〜8への冷気の循環はそれぞれ独立して制御される。
また、本体2の前面上部にはコントロールパネル24が設けられており、このコントロールパネル24には、各種入力スイッチ25の他、液晶パネルから成る表示部26や、図示しない異常警報ランプ、保温/冷却中ランプ等が配設されている。更に、各区画室6〜8の扉11〜13の上側に対応する位置の本体2前面には、後述する加熱完了及び加熱中を報知するための報知ランプ(報知手段。この報知ランプの他にブザーで報知を行っても良い。)31A〜31Cが取り付けられている。また、各扉11〜13には図示しない施錠装置が設けられ、各施錠装置によって各扉11〜13をそれぞれ施錠できるように構成されている。なお、図2中28は、前記加熱プレート4に設けられる各誘導加熱コイル4A〜4DのIHドライバーユニットである。
以上の構成で、次に実施例の食事提供ユニット1の動作を説明する。実施例の使い方としては、区画室6内に朝食、区画室7内に昼食、区画室8内に夕食を収納する場合について説明する。例えば早朝、外部の給食業者の調理センターから配送された調理済みの加熱用食材及び非加熱用食材、或いは、当該病院の厨房にて調理された加熱用食材及び非加熱用食材は、前述した如く加熱用食器17及び非加熱用食器18にそれぞれ盛り付けられる。そして、左右に分けてトレー16上に載せられて組膳される(或いは、組膳された状態で配送されてくる)。次に、扉11〜13を開放し、朝食用のトレー16は区画室6内の各収容室9・・・内に、昼食用のトレー16は区画室7内の各収容室9・・・内に、そして、夕食用のトレー16は区画室8内の各収容室9・・・内に分けてそれぞれ一度に収容される。
そして、扉11〜13を閉じると当該食事提供ユニット1を制御する図示しない制御装置は、前記施錠装置全ての扉11〜13を施錠する。次に、入力スイッチ25を用いて各区画室6〜8の食事提供時刻を設定する。この場合、朝食用の区画室6に対しては午前8時、昼食用の区画室7に対しては正午、夕食用の区画室8に対しては午後6時を食事提供時刻としてそれぞれ設定したものとする。尚、制御装置は冷却ユニット22を運転しており、全ての区画室6〜8内に対応する送風機10A、10Bを運転することで、各区画室6〜8内の各収容室9・・・全域に冷気を循環させて冷却している。これにより、全てのトレー16上の全ての食材は保冷されることになる。この場合の冷却ユニット22の運転制御は、本体2内が略+10℃となるように行われている。また、この場合、制御装置は図示しない保温/冷却中ランプを点灯させる。
運転スタート後、前記午前8時より前の所定時刻になると、制御装置は前記IH加熱ユニットを制御し、区画室6の加熱プレート4の誘導加熱コイル4A〜4Dに通電を開始すると共に、報知ランプ31Aを点灯させ、区画室6の加熱室9Aへの冷気循環を行う送風機10Aの運転を停止する。この誘導加熱コイル4A〜4Dへの通電を開始する時刻は、加熱用食器17に盛り付けられた加熱用食材の量や種類に応じ、午前8時に丁度加熱が完了するような時間を逆算して入力スイッチ25により予め設定するものとする。又は、制御装置内で、メニューにより自動的に完了時間を逆算する。
係る誘導加熱コイル4A〜4Dへの通電によって前述の如く加熱用食器17は加熱され、内部の加熱用食材は加熱(調理若しくは再加熱)されていく。そして、区画室6の食事提供時刻である午前8時になると、丁度加熱は完了する。尚、区画室6の冷却室9B(区画室7、8の全域も同様)には依然冷気は循環されているので、内部の非加熱用食材は支障無く保冷されている。
そして、制御装置は朝食の食事提供時刻の午前8時になった時点で区画室6の誘導加熱コイル4A〜4Dへの通電を停止すると共に、区画室6への冷気の循環も停止する。そして、施錠装置を解除(解錠。以下、同じ。)すると共に、報知ランプ31Aを点灯させて加熱完了並びに扉11の施錠装置の解除を報知する。
患者(若しくは従業員)は、この報知ランプ31Aの点灯を見て朝食の食事提供時刻となったこと、及び、加熱が完了したことを把握し、扉11を開けてトレー16を取り出すことになる。
以上が朝食に関する動作であるが、昼食に関しても同様である。即ち、正午より前の所定時刻になると、制御装置は前記IH加熱ユニットを制御し、区画室7の加熱プレート4の誘導加熱コイル4A〜4Dに通電を開始すると共に、報知ランプ31Bを点灯させ、区画室7の加熱室9Aへの冷気循環を行う送風機10Aの運転を停止する。この誘導加熱コイル4A〜4Dへの通電を開始する時刻は、同様に加熱用食器17に盛り付けられた加熱用食材の量や種類に応じ、正午に丁度加熱が完了するような時間を逆算して入力スイッチ25により予め設定するものとする。
係る誘導加熱コイル4A〜4Dへの通電によって前述の如く加熱用食器17は加熱され、内部の加熱用食材は加熱(調理若しくは再加熱)されていく。そして、区画室7の食事提供時刻である正午になると、丁度加熱は完了する。尚、区画室7の冷却室9B(区画室8の全域も同様)には依然冷気は循環されているので、内部の非加熱用食材は支障無く保冷されている。
そして、制御装置は昼食の食事提供時刻の正午になった時点で区画室7の誘導加熱コイル4A〜4Dへの通電を停止すると共に、区画室7への冷気の循環も停止する。そして、施錠装置を解除すると共に、報知ランプ31Bを点灯させて加熱完了並びに扉12の施錠装置の解除を報知する。
患者(若しくは従業員)は、この報知ランプ31Bの点灯を見て昼食の食事提供時刻となったこと、及び、加熱が完了したことを把握し、扉12を開けてトレー16を取り出すことになる。
また、夕食に関しても同様である。即ち、午後6時より前の所定時刻になると、制御装置は前記IH加熱ユニットを制御し、区画室8の加熱プレート4の誘導加熱コイル4A〜4Dに通電を開始すると共に、報知ランプ31Cを点灯させ、区画室8の加熱室9Aへの冷気循環を行う送風機10Aの運転を停止する。この誘導加熱コイル4A〜4Dへの通電を開始する時刻は、同様に加熱用食器17に盛り付けられた加熱用食材の量や種類に応じ、午後6時に丁度加熱が完了するような時間を逆算して入力スイッチ25により予め設定するものとする。
係る誘導加熱コイル4A〜4Dへの通電によって前述の如く加熱用食器17は加熱され、内部の加熱用食材は加熱(調理若しくは再加熱)されていく。そして、区画室8の食事提供時刻である正午になると、丁度加熱は完了する。尚、区画室8の冷却室9Bには依然冷気は循環されているので、内部の非加熱用食材は支障無く保冷されている。
そして、制御装置は夕食の食事提供時刻の午後6時になった時点で区画室8の誘導加熱コイル4A〜4Dへの通電を停止すると共に、区画室8への冷気の循環も停止する。そして、施錠装置を解除すると共に、報知ランプ31Cを点灯させて加熱完了並びに扉13の施錠装置の解除を報知する。
患者(若しくは従業員)は、この報知ランプ31Cの点灯を見て夕食の食事提供時刻となったこと、及び、加熱が完了したことを把握し、扉13を開けてトレー16を取り出すことになる。
尚、最後の区画室8が食事提供時刻となった時点で制御装置は冷却ユニット22の運転を停止するが、その後所定の時刻となると制御装置は自動的に冷却ユニット22の運転を再開し、本体2内の保冷を開始する。
このように構成したことにより、朝、昼、夕に提供する食事を組膳したトレー16を各区画室6〜8に分けて一度に収容しておき、各区画室6〜8に対応する食事提供時刻を当該朝、昼、夕の所定の時刻にそれぞれ設定することにより、設定された朝、昼、夕の時刻(午前8時、正午、午後6時)において加熱用食材の加熱をそれぞれ完了することができるようになる。これにより、朝、昼、夕、三食の食事をトレー16に組膳した状態で一度に収容して保冷しておき、各食事提供時刻にそれぞれ提供することができるようになるので、食事提供に要する手間が著しく省けるようになる。
ところで、トレー16上に載置される加熱用食器17及び非加熱用食器18は、提供する食事によって異なる。そのため、収容室9内に形成される加熱室9Aの領域及び冷却室9Bの領域は、トレー16上に加熱用食器17及び非加熱用食器18をおくことによって構成される組膳によって調整する必要がある。そこで、この食事提供ユニット1では、これら加熱室9A及び冷却室9Bを仕切る仕切壁19を左右に摺動可能な状態に取り付けることで、必要に応じて加熱室9Aの領域及び冷却室9Bの領域を可変にしている。以下、この仕切壁19の構成及び当該仕切壁19の可動機構について図7〜図11を参照して説明する。
図7は区画室の透視斜視図、図8は収容室9の平面図、図9は収納室9の縦断側面図を示している。各収容室9の奥部には、加熱プレート4の後端と所定間隔を存してスライドレール30が設けられている。このスライドレール30は、所定の寸法だけ左右に渡って延在すると共に、前面に開口した断面略コ字状であって、上壁及び下壁の前端は、中央側に折曲形成されている。また、このスライドレール30は、図3及び図8に示すように、各収容室9の中央よりもやや冷却室9B寄りに取り付けられる。そして、スライドレール30の一端、即ち、冷却室9B側はダクト23内に設けられる仕切板27に固定されると共に、他端は、ダクト23内において本体2下方から上方に渡って立設される保持板31に固定される。
他方、仕切壁19は、非金属部材で形成された上部部材19Aと、下部部材19Bとから構成され、下部部材19Bは、上部部材19Aの内部で上下に移動可能な状態で嵌め込まれている。このとき、下部部材19Bの後端は、上部部材19Aの後端よりも所定寸法だけ前側に位置しているものとする。なお、この上部部材19A内部には、常に下方に付勢された図示しない板バネが設けられている。
そのため、通常は、仕切壁19の下部部材19Bは下に降りている。そして、トレー16を収容室9に収納する際には、下部部材19Bが上部部材19Aの内部で上下に移動可能な状態で嵌め込まれているため、下部部材19Bが上昇してトレー16の縁を簡単に通過させることができる。更に、収納した後は、下部部材19Bが常に下方に付勢されているため、下に降りる。また、図9に示すように下部部材19Bの下面形状をトレー16の上面形状と互いに嵌り合うかたちとすることで、収容室9内をしっかりと仕切ることができる。
そして、この仕切壁19の後端には、前記スライドレール30の上壁及び下壁の間に左右に摺動可能に嵌め込まれるスライダー35が取り付けられている。これにより、仕切壁19は、当該スライダー35によって、スライドレール30が設けられる幅だけ、即ち、各図に矢印で示す移動可能範囲において、左右に摺動可能となる。
そのため、トレー16上に比較的小さい非加熱用食器18を載置した場合には、仕切壁19を冷却室9B側に摺動させることで、冷却室9Bの領域を狭くすることができる。他方、トレー16上に比較的大きい非加熱用食器18を載置した場合には、仕切壁19を加熱室9A側に摺動させることで、冷却室9Bの領域を広くすることができる。
また、この上部部材19Aの後部下面であって、下部部材19Bが設けられていないに部分には、当該上部部材19Aの内部で上下に移動可能な状態で嵌め込まれた連結材32が設けられている。このとき、連結材32は、図8に示すように、加熱プレート4の後端よりも後方に位置しているものとする。他方、上部部材19Aの後部上面には、上側に隣接する仕切壁19の下面に設けられた連結材32と係合可能とする係合孔33が形成されている。これにより、連結材32は、下側に隣接する仕切壁19に形成された係合孔33に係脱自在となる。
以上の構成により、各段の仕切壁19に設けられる連結材32を上方に持ち上げ、下方に隣接する仕切壁19の係合孔33上方において、自重により下方に突出させることで、各段の仕切壁19を連結することが可能となる。
これにより、何れかの段に設けられた仕切壁19を左右に移動させることで、図10に示すように連結された全ての仕切壁19を一度に移動させることが可能となる。そのため、特に、上下の収容室9内に同様の組膳を収容する場合には、何れかの段の仕切壁19を左右に移動させることで、全ての段の仕切壁19を同様の位置に移動することができ、段毎に仕切壁19の位置調整を行う煩雑な作業を回避することができるようになる。
また、上下の収容室9に収容する組膳の加熱室9Aの領域と冷却室9Bの領域が異なる場合には、図11に示すように係る段の連結材32を隣接する段の係合孔33から外すことで、それぞれの位置に仕切壁19を移動させることができる。そのため、例えば、任意の段だけ特別食とし、それ以外の段を普通食とする場合には、係る段に隣接する上の段の連結材32を当該段の係合孔33から外し、当該段の連結材32を隣接する下の段の係合孔33から外し、一段のみを非連結とすることで、当該段のみを独立して左右に移動させることが可能となる。
これにより、上述した如く各段の収容室9の仕切壁19は、個々に移動できる状態と、複数の仕切壁19が連動して移動する状態とに切換使用することが可能となり、上下の収容室9に収容されるトレー16が同一の組膳のときには、仕切壁19を全段一度に移動できると共に、トレー16によって組膳が異なるときは個々にも移動でき、利便性が向上する。
また、上述した如き構成としたので、仕切壁19自体に連結構造を組み込むことで、本発明を実現することができるため、格別に収容室9内の構造を変える必要がないことから、構造の簡素化を図ることができるようになる。
更に、仕切壁19に設けられる連結材32は、自重で下方に突出して、隣接する下方の仕切壁19の係合孔33と係合するため、簡素な連結構造にて本発明を実現することができるようになる。
ここで、図12は本発明の食事提供システムの他の実施例である収容室9の部分拡大透視側面図を示している。この実施例における仕切壁41は、非金属部材で形成された上部部材41Aと、下部部材41Bとから構成され、下部部材41Bは、上部部材41Aの内部で上下に移動可能な状態で嵌め込まれている。なお、この上部部材41A内部には、常に下方に付勢された図示しない板バネが設けられている。
そして、この仕切壁19の後端には、上記実施例と同様にスライドレール30の上壁及び下壁の間に左右に摺動可能に嵌め込まれるスライダー35が取り付けられている。これにより、仕切壁19は、当該スライダー35によって、スライドレール30が設けられる幅だけ左右に摺動可能となる。
更に係る実施例において、この下部部材41Bの後部には、当該下部部材41Bと共に上部部材19Aの内部で上下に移動可能な状態で取り付けられた連結材42が設けられている。このとき、連結材42は、加熱プレート4の後端よりも後方に位置しているものとする。他方、上部部材41Aの後部上面には、上側に隣接する仕切壁41の下部部材41Bに設けられた連結材42と係合可能とする図示しない係合孔が形成されている。
連結材42は、仕切壁41の下部部材41Bに取り付けられていることから、各段の仕切壁41の下部部材41Bを上方に持ち上げ、下方に隣接する仕切壁41の係合孔上方において、自重により降下させることで、下部部材41Bに取り付けられた連結材42は、下側に隣接する仕切壁41の係合孔に係合することができる。
これにより、仕切壁41の下部を持って連結材42を上下移動させて連結・非連結を操作することができるようになる。そのため、連結材42が収容室9の奥にあっても前側にて操作できるため、より一層作業性の向上を図ることができるようになる。
1 食事提供ユニット
2 本体
3 区画壁
4 加熱プレート
4A、4B、4C、4D 誘導加熱コイル
6、7、8 収容室
9 区画室
9A 加熱室
9B 冷却室
10A、10B 送風機
11、12、13 扉
16 トレー
17 加熱用食器
18 非加熱用食器
19、41 仕切壁
19A、41A 上部部材
19B、41B 下部部材
21 導電層
22 冷却ユニット
23 ダクト
27 仕切板
30 スライドレール
31 保持板
32、42 連結材
33 係合孔
35 スライダー
2 本体
3 区画壁
4 加熱プレート
4A、4B、4C、4D 誘導加熱コイル
6、7、8 収容室
9 区画室
9A 加熱室
9B 冷却室
10A、10B 送風機
11、12、13 扉
16 トレー
17 加熱用食器
18 非加熱用食器
19、41 仕切壁
19A、41A 上部部材
19B、41B 下部部材
21 導電層
22 冷却ユニット
23 ダクト
27 仕切板
30 スライドレール
31 保持板
32、42 連結材
33 係合孔
35 スライダー
Claims (4)
- 加熱用食材が盛り付けられた食器と非加熱用食材が盛り付けられた食器とが載せられて組膳されたトレーを収容する上下複数段の収容室と、
前記加熱用食材を加熱するための加熱手段と、
前記各収容室内にそれぞれ移動自在に設けられ、前記加熱用食材が盛り付けられた食器と非加熱用食材が盛り付けられた食器との間に位置して当該収容室内を仕切る断熱性の仕切壁とを備え、
前記各段の収容室の仕切壁は、個々に移動できる状態と、複数の仕切壁が連動して移動する状態とに切換使用可能とされていることを特徴とする食事提供システム。 - 前記仕切壁に設けられた連結材を備え、該連結材は上若しくは下方で隣接する前記収容室の仕切壁に係脱自在に係合することを特徴とする請求項1の食事提供システム。
- 前記連結材は、前記仕切壁に対して上下移動自在に設けられ、自重で下方に突出した状態で下方に隣接する前記収容室の連結材に係合可能とされていることを特徴とする請求項2の食事提供システム。
- 前記収容室は前方に開口しており、前記仕切壁は前後に延在して当該収容室内を左右に仕切り、その下部は上下移動自在とされると共に、前記連結材は前記仕切壁の奥部に設けられ、当該仕切壁の下部と連動して上下移動することを特徴とする請求項3の食事提供システム。
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