JP2007236861A - 配膳車 - Google Patents
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Abstract
【課題】同一の収納室で冷蔵又は温蔵が行なえ、しかも電磁誘導加熱も行なえる小型な配膳車を提供すること。
【解決手段】収納室を中仕切部材2により左右の一方の冷蔵専用室5と他方の温蔵又は冷蔵に切替可能な温/冷選択室4とに分けると共にトレー33を両室に跨るように前記載置棚7上に載置できるように構成し、一方の冷蔵専用室5内には冷凍サイクルユニットの運転による冷気を導入し、他方の温/冷選択室4を切替え装置により温蔵とする場合にはこの温/冷選択室5を形成する壁面に配設された電気ヒータ27に通電し、この他方の温/冷選択室4を冷蔵とする場合には前記冷気を導入し、他方の温/冷選択室4の載置棚7には電磁誘導加熱装置30を配設する。そして、電磁誘導加熱装置30を運転させる際には電気ヒータを非通電とするようにマイコン80が制御する。
【選択図】図7
【解決手段】収納室を中仕切部材2により左右の一方の冷蔵専用室5と他方の温蔵又は冷蔵に切替可能な温/冷選択室4とに分けると共にトレー33を両室に跨るように前記載置棚7上に載置できるように構成し、一方の冷蔵専用室5内には冷凍サイクルユニットの運転による冷気を導入し、他方の温/冷選択室4を切替え装置により温蔵とする場合にはこの温/冷選択室5を形成する壁面に配設された電気ヒータ27に通電し、この他方の温/冷選択室4を冷蔵とする場合には前記冷気を導入し、他方の温/冷選択室4の載置棚7には電磁誘導加熱装置30を配設する。そして、電磁誘導加熱装置30を運転させる際には電気ヒータを非通電とするようにマイコン80が制御する。
【選択図】図7
Description
本発明は、トレーを載せるための載置部により複数の収納室が形成され少なくとも一側面にトレー出し入れ用扉を有する箱状の本体と、この本体の下部に取り付けられた走行用車輪とを備えた配膳車に関するものである。
この種の配膳車において、ヒータにより収納室を加熱する技術が例えば特許文献1に開示されており、また電磁誘導加熱装置により食器の台座に設けられた金属膜を発熱させる技術が例えば特許文献2に開示されている。
特開平8−178516号公報
特開2001−269272号公報
しかし、ヒータにより加熱する場合と、電磁誘導加熱装置により食器の台座に設けられた金属膜を発熱させる場合とが必要な場合には、2台必要となる。また、1台で行う場合には、ヒータにより加熱する収納室と電磁誘導加熱装置により食器の台座に設けられた金属膜を発熱させるための収納室を別個に設けると、配膳車が大きくなるという問題があった。このため、ヒータにより加熱する収納室と電磁誘導加熱装置により食器裏面に設けられた磁性体を発熱させるための収納室とを別個に設けることなく、同一の収納室で構成して1台で行えるようにして配膳車の小型化を図る必要がある。また、前記収納室を前記ヒータにより加熱可能としたり、ときに冷凍サイクルユニットの運転による冷気を導入して冷却できれるようにすれば便宜である。
そこで本発明は、同一の収納室で冷蔵又は温蔵が行なえ、しかも電磁誘導加熱も行なえる小型な配膳車を提供することを目的とする。
このため第1の発明は、トレーを載せるための載置部により複数の収納室が形成され少なくとも一側面にトレー出し入れ用扉を有する箱状の本体と、この本体の下部に取り付けられた走行用車輪とを備えた配膳車において、前記収納室を加熱すべくこの収納室を形成する壁面にヒータを配設すると共に冷凍サイクルユニットの運転による冷気を前記収納室内に導入可能とし、前記載置部には電磁誘導加熱装置を配設し、前記ヒータに通電して加熱するか又は冷凍サイクルユニットの運転による冷気を導入するかを切替え装置により切り替え可能としたことを特徴とする。
また第2の発明は、トレーを載せるための載置部により複数の収納室が形成され少なくとも一側面にトレー出し入れ用扉を有する箱状の本体と、この本体の下部に取り付けられた走行用車輪とを備えた配膳車において、前記収納室を垂直方向に延びた仕切部材により左右の一方の冷蔵専用室と他方の温蔵又は冷蔵に切替可能な温/冷選択室とに分けると共に前記トレーを両室に跨るように前記載置部上に載置できるように構成し、一方の前記冷蔵専用室内には冷凍サイクルユニットの運転による冷気を導入し、他方の温/冷選択室を切替え装置により温蔵とする場合にはこの温/冷選択室を形成する壁面に配設されたヒータに通電し、この他方の温/冷選択室を冷蔵とする場合には前記冷凍サイクルユニットの運転による冷気を導入し、他方の温/冷選択室の前記載置部には電磁誘導加熱装置を配設したことことを特徴とする。
更に第3の発明は、第1又は第2の配膳車に係る発明において、前記電磁誘導加熱装置を運転させる際には前記ヒータを非通電とするように制御する制御装置を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、同一の収納室で冷蔵又は温蔵が行なえ、しかも電磁誘導加熱も行なえる小型な配膳車を提供することができる。
以下図1乃至図6に基づき、本発明の実施の形態について説明する。図1は温・冷配膳車1の外観を示す斜視図であり、この温・冷配膳車1は垂直方向に延びた中仕切部材2により大きく左右に分けられ、更にこの左右の空間は後述するが、仕切部材3によりそれぞれ外側の温蔵又は冷蔵に切替可能な温/冷選択室4と、内方の冷蔵専用室5とに仕切られている。
前記温・冷配膳車1は、断熱箱体である本体6下部には移動可能とするための走行用車輪であるキャスタ8を備えた台車9が取り付けられ、前記本体6の対向する幅広の二側面は開放され、そこには裏面にマグネットパッキングを備えると共に外枠内に透明ガラスが嵌められたトレー33出し入れ用のいわゆる観音開きの開閉扉10が上下一対のヒンジにより回動可能にそれぞれ支持されている。
また、前記本体6の各温/冷選択室4及び各冷蔵専用室5内には上下に区画を間仕切り、前記トレー33を載置するための載置部としての載置棚7が複数段設けられている。この載置棚7は、BMCやFRP合成樹脂で作製されている。11はペダルを押し下げるだけで前記温・冷配膳車1の位置の固定が可能なペダルストッパー、12は手で配膳車1を移動させる際に用いるハンドル、13は前記温・冷配膳車1の温蔵・冷蔵のための操作パネル、14は温蔵のための操作パネル、15は商用電源にコードを介して接続されるコンセントである。
本温・冷配膳車1には公知の冷凍サイクルユニットが設けられており、この冷凍サイクルユニットを構成する冷媒を圧縮するための圧縮機16及び圧縮された冷媒を凝縮する凝縮機17が前記本体6の下面に配設され、冷媒を蒸発させて冷気を生成する蒸発器(冷却器)18が前記中仕切部材3内に配設されている。そして、前記蒸発器18で発生した冷気を左右の各冷蔵専用室5内に供給できるように、前記中仕切部材3内に配設された蒸発器18の上方及び下方に冷気共通通路19及びこの左右両隣りに第1冷気分配通路20が形成される。また、前記蒸発器18で発生した冷気を左右の温/冷選択室4内に供給できるように、前記冷気共通通路19上端部に連通する冷気通路21、21が形成され、この冷気通路21、21に連通する第2冷気分配通路22、22が形成される。
従って、冷凍サイクルユニットが運転して、前記蒸発器18で発生した冷気を左右の各冷蔵専用室5内にのみ供給する場合には、送風機24は運転せずに(シャッター25は閉じている。)、両送風機23、23が運転することにより、前記冷気は冷気共通通路19を経て送風機23、23を介して上の第1冷気分配通路20に導入され、仕切壁26に開設された各開口26Aを介して各冷蔵専用室5内に供給され、各載置棚7に開設された開口(図示せず)を介して仕切壁26下部に開設された各開口26Bを介して下の第1冷気分配通路20を経て前記蒸発器18へと戻るというように循環する。
また、前記蒸発器18で発生した冷気を左右の各冷蔵専用室5ばかりか温/冷選択室4にも供給する場合には、前述の冷気の循環によって各冷蔵専用室5内を冷蔵することに加えて、送風機24も運転させて風圧によりシャッター25を回動させて開かせ、前記冷気を冷気共通通路19を経て送風機24を介して冷気通路21に導入し、側壁28に開設された各開口28Aを介して各温/冷選択室4内に供給され、各載置棚7に開設された開口(図示せず)を介して仕切壁26下部に開設された各開口26Cを介して下の第1冷気分配通路20を経て前記蒸発器18へと戻るというように循環する。
次に、前記温/冷選択室4について説明すると、この各温/冷選択室4を形成する側壁28の外側にこの温/冷選択室4を加熱する電気ヒータ27を貼り付けるか又は埋設する。また、温/冷選択室4を上下に仕切る載置棚7内には主菜用の電磁誘導加熱装置30の加熱コイル31と、副菜用の電磁誘導加熱装置30の加熱コイル32とが内蔵されている。
そして、図5及び図6に示すトレー33は、温食と冷食とを区分けして食器を載せて、食事を入院患者等へ提供できるようにしたものであり、大きく分けて左側には主菜用の食器を載置するための主菜用載置部34及び副菜用の食器を載置するための副菜用載置部35が設けられ、右側には冷蔵が必要な食品用の食器を載置するための冷蔵用載置部36が設けられ、左右両側を分ける境界の裏面には凹部37が形成されている。
また、温/冷選択室4と冷蔵専用室5との前記載置棚7に跨って前記トレー33を載置する場合には、前記仕切部材3に形成されたトレー出し入れ用開口39を介して前記トレー33が出し入れできるように形成されており、この開口39には自重により垂下して閉じるシャッター40が設けられ、このシャッター40を押し上げて前記凹部37が前記開口39を形成する上縁部上に載置してスライドできる構成である。
次に、図4に基づき、温/冷選択室4を加熱又は冷却したり、冷蔵専用室5を冷却するための前記操作パネル13について説明する。先ず、41は電源が供給されているときに点灯する電源ランプ、42は庫内温度が表示されている室(庫)を指示するために点灯する温度確認ランプ、43は押圧されると対応する室の庫内温度を表示させるための温度確認スイッチ部である。この温度確認ランプ42及び温度確認スイッチ部43は、図4の左から順に、右の温/冷選択室4、左の温/冷選択室4、右の冷蔵専用室5、左の冷蔵専用室5に対応している。
44は運転中に点灯又は点滅する運転表示ランプ、45は運転開始又は運転終了をするため運転スイッチ部、46は4つの庫内温度を設定するための設定スイッチ部で、この運転表示ランプ44、運転スイッチ部45及び設定スイッチ部46は左の2つは各温/冷選択室4に対応しているが、最右のそれらは2つの冷蔵専用室5に共通して対応するものであって、右から2番目のそれらは2つの温/冷選択室4と2つの冷蔵専用室5に共通して対応して設けられている。また、47は庫内温度の設定中に押圧すると設定値を下げる減スイッチ部、48は庫内温度の設定中に押圧すると設定値を上げる増スイッチ部、49は設定温度を表示する温度表示器で温/冷選択室4と冷蔵専用室5とにそれぞれ対応して設けられる。
以上のように、前記操作パネル13の左部は2つの温/冷選択室4用で、温度表示器49を除き、各スイッチ部などが最左と最右の温/冷選択室4毎に設けられている。同じく前記操作パネル13の右部は2つの冷蔵専用室5用で、温度表示器49を除き、各スイッチ部などが左と右の冷蔵専用室5毎に設けられている。
次に、図4に基づき、電磁誘導加熱装置30により食品を加熱するための前記操作パネル14について説明する。先ず、操作パネル14において、大きく分けて主菜用・副菜用共に共通する操作・表示部51と、主菜用の操作・表示部52と、副菜用の操作・表示部53とから構成される。
以下詳述すると、55は電源が供給されているときに点灯する電源ランプ、56は加熱中に点灯する加熱ランプ、57は待機中や加熱中に点灯する運転ランプ、64は主菜の運転モードや設定モードを選択するときに押圧する主菜スイッチ部、65は副菜の運転モードや設定モードを選択するときに押圧する副菜スイッチ部、66は火力レベルを表示するレベル表示器、67は設定時間を表示する時間表示器、68はコースの番号を表示するコース表示器、69はコース番号の設定をするためのコーススイッチ部、70は火力レベルや加熱時間やコース番号の設定値を押圧すると下げる減スイッチ部、71は火力レベルや加熱時間やコース番号の設定値を押圧すると上げる増スイッチ部、72は運転を中断したり設定を破棄する取消スイッチ部、73は火力レベルや加熱時間やコース番号を決定するための決定スイッチ部、74は加熱を開始するためのスタートスイッチ部である。
77は各室の温度設定をする場合に操作する温度設定スイッチ部で、2つの温/冷選択室4内を温蔵すると共に2つの冷蔵専用室5内を冷蔵する場合や、2つの温/冷選択室4及び2つの冷蔵専用室5内を冷蔵する場合に、各室の温度設定をする場合に操作する。78は加熱関係設定スイッチ部で、火力レベルや加熱時間やコース番号の設定をする場合に操作する。
80は制御装置としてのマイクロコンピュータ(以下、「マイコン」と略す。)で、温・冷配膳車1を統括制御するCPU81(セントラル・プロセッシング・ユニット)と、設定されたデータなどを記憶する記憶装置としてのRAM(ランダム・アクセス・メモリ)82及びプログラムを収納するROM(リ−ド・オンリー・メモリ)83を備え、CPU81は前記RAM82に記憶されたデータに基づいて、前記ROM83に格納されたプログラムに従い、温・冷配膳車1を制御する。
次に、商用電源に電源コードを介してコンセント15が接続されている状態において、2つの温/冷選択室4を加熱すると共に2つの冷蔵専用室5内を冷却する場合に、設定温度を設定して、そのように運転させる動作について説明する。先ず、設定したい右の温/冷選択室4に対応する運転スイッチ部(図4の最左の)45を押圧し、同じく対応する設定スイッチ部46を押圧し、次いで温度表示器49に表示された温度を減スイッチ部47や増スイッチ部48を操作して増減させ、所望の温度が表示されたら再度設定スイッチ部46を押圧すると、CPU81はRAM82にこの設定温度を格納させる。次に、設定したい左の温/冷選択室4に対応する運転スイッチ部(図4の左から2番目)45を押圧し、同じく対応する設定スイッチ部46を押圧し、次いで温度表示器49に表示された温度を減スイッチ部47や増スイッチ部48を操作して増減させ、所望の温度が表示されたら再度設定スイッチ部46を押圧すると、CPU81はRAM82にこの設定温度を格納させる。
そして、この温/冷選択室4の設定温度の設定が終了したら、次に2つの冷蔵専用室5の設定温度を設定する。この場合、運転スイッチ部(図4の最右)45を押圧し、同じく対応する設定スイッチ部46を押圧し、次いで温度表示器49に表示された温度を減スイッチ部47や増スイッチ部48を操作して増減させ、所望の温度が表示されたら再度設定スイッチ部46を押圧すると、CPU81はRAM82にこの設定温度を格納させる。
すると、2つの温/冷選択室4を設定温度となるよう電気ヒータ27による加熱に係る制御をすると共に2つの冷蔵専用室5内を設定温度となるように冷却に係る制御をすべく、CPU81は電気ヒータ27に通電させると共に冷凍サイクルユニットの運転を開始させるように制御する。
即ち、2つの温/冷選択室4の側壁28に設けられた各電気ヒータ27が通電されて、この2つの温/冷選択室4を加熱すると共に、また圧縮機16及び送風機23、23が運転を開始し、各冷蔵専用室5内に冷気を供給してこの冷蔵専用室5を冷却する。即ち、送風機23、23の運転により、蒸発器18で発生した冷気は冷気共通通路19、第1冷気分配通路20に導かれ、仕切壁26の各開口26Aを介して各冷蔵専用室5内に供給される。そして、各載置棚7に開設された開口(図示せず)を介して仕切壁26下部に開設された各開口26Bを介して下の第1冷気分配通路20を経て前記蒸発器18へと戻るというように循環し、各冷蔵専用室5を冷却する。
そして、この温蔵及び冷蔵を開始してから約20分程度経過したら、開閉扉10を観音開きして、シャッター40に抗して温/冷選択室4と冷蔵専用室5とに跨って載置棚7上に前記トレー33を載置すべく、前記仕切部材3に形成された出し入れ用開口39を介して食品が盛られた食器を載置したトレー33を温/冷選択室4及び冷蔵専用室5にスライドさせながら、収納して前記開閉扉10を閉める。
しかる後、前記コンセント15から電源コードを抜いて、管理者がトレー33上の保温・保冷された食事が収納された当該前記温・冷配膳車1をハンドル12を持って押しながら、患者のいる病室前等に移動させ、ペダルストッパー11を操作して前記温・冷配膳車1の位置を固定し、開閉扉10を開くことによりトレー33を引き出して利用に供することができる。
なお、前記コンセント15から電源コードを抜いて移動させる前に、2つの温/冷選択室4内に収納された食品を電磁誘導加熱装置30で再加熱する場合の前記操作パネル14の操作について説明する。
先ず、加熱関係設定スイッチ部78を押圧し、トレー33の主菜用載置部34上に載置される食器61内の食品を加熱するために主菜スイッチ部64を押圧操作すると、対応するレベル表示器66に「0」が表示される。従って、減スイッチ部70や増スイッチ部71を操作して火力レベルを増減させ、所望のレベルが表示されたら決定スイッチ部73を押圧すると、火力レベルが設定され、CPU81はRAM82にこの火力レベルデータが格納させる。
なお、この加熱関係設定スイッチ部78を押圧すると、マイコン80のCPU81は電気ヒータ27を非通電とするように制御する。
次に、この火力レベルが設定されると、時間表示器67に「0」が表示されるので、減スイッチ部70や増スイッチ部71を操作して時間(単位は分)を増減させ、電磁誘導加熱装置30による所望の加熱時間が表示されたら決定スイッチ部73を押圧すると、加熱時間が設定され、CPU81はRAM82にこの加熱時間データが格納させる。
次に、コーススイッチ部69を押圧すると、コース表示器68に「0」が表示されるので、減スイッチ部70や増スイッチ部71を操作してコースの番号を増減させ、「1」から「9」のうちの所望のコース番号が表示されたら決定スイッチ部73を押圧すると、コース番号が設定され、CPU81はRAM82にこのコース番号データが格納させる。
以上のように、トレー33の主菜用載置部34上に載置される食器61内の食品を加熱するための火力レベルや加熱時間やコース番号が設定され、RAM82に格納される。そして、これと同様に、トレー33の副菜用載置部35上に載置される食器62内の食品を加熱するために副菜スイッチ部65を押圧操作して、この副菜に対応する火力レベルや加熱時間やコース番号を設定することができるが、詳細は省略する。
なお、以上の説明では、主菜用の火力レベルや加熱時間やコース番号の設定を副菜用よりも先に設定するようにしたが、これとは逆に副菜用を先に設定してもよい。
そして、スタートスイッチ部74を押圧すると、CPU81は電磁誘導加熱装置30による加熱を開始させるように制御する。この場合、主菜用食器61及び副菜用食器62の裏面には磁性体、例えば銀ペーストを蒸着又は転写してあるので、載置棚7内の主菜用の加熱コイル31及び副菜用の加熱コイル32に高周波電流が流れ、前記磁性体が発熱することにより、主菜用食器61及び副菜用食器62内の食品が設定された各火力レベル及び各加熱時間により加熱されることとなる。
以上のように、2つの温/冷選択室4内を温蔵すると共に2つの冷蔵専用室5内を冷蔵する場合の動作と、温/冷選択室4の加熱動作を中止させて電磁誘導加熱装置30による加熱動作を行う動作について説明したが、次に2つの温/冷選択室4及び2つの冷蔵専用室5内を冷蔵する場合について、以下説明する。
先ず、すべての室を冷却すべく、(図4の右から2番目の)運転スイッチ部45を押圧し、これに対応する設定スイッチ部46を押圧し、次いで温度表示器49に表示された温度を減スイッチ部47や増スイッチ部48を操作して増減させ、所望の温度が表示されたら再度設定スイッチ部46を押圧すると、CPU81はRAM82にこの設定温度データが格納される。
そして、このすべての室を冷却するための設定温度の設定が終了したら、CPU81は2つの温/冷選択室4及び2つの冷蔵専用室5を冷却すべく、冷凍サイクルユニットの運転を開始させるように制御する。即ち、圧縮機16、送風機23、23及び送風機24の運転を開始させ、各冷蔵専用室5及び各温/冷選択室4内に冷気を供給して設定された温度となるように冷却する。
即ち、送風機23、23の運転により、蒸発器18で発生した冷気は冷気共通通路19、第1冷気分配通路20に導かれ、仕切壁26の各開口26Aを介して各冷蔵専用室5内に供給される。そして、各載置棚7に開設された開口(図示せず)を介して仕切壁26下部に開設された各開口26Bを介して下の第1冷気分配通路20を経て前記蒸発器18へと戻るというように循環し、各冷蔵専用室5を冷却する。
また、送風機24の運転により、蒸発器18で発生した冷気は冷気共通通路19及び冷気通路21、21を経て、第2冷気分配通路22、22に導かれ、側壁28に開設された各開口28Aを介して各温/冷選択室4内に供給される。そして、各載置棚7に開設された開口(図示せず)を介して仕切壁26下部に開設された各開口26Cを介して下の第1冷気分配通路20を経て前記蒸発器18へと戻るというように循環し、各温/冷選択室4を冷却する。
そして、この冷蔵を開始してから約20分程度経過したら、開閉扉10を観音開きして、シャッター40に抗して温/冷選択室4と冷蔵専用室5とに跨って載置棚7上に前記トレー33を載置すべく、出し入れ用開口39を介して食品が盛られた食器を載置したトレー33を温/冷選択室4及び冷蔵専用室5にスライドさせながら、収納して前記開閉扉10を閉める。
しかる後、前記コンセント15から電源コードを抜いて、管理者がトレー33上の保冷された食事が収納された当該前記温・冷配膳車1をハンドル12を持って押しながら、患者のいる病室前等に移動させ、ペダルストッパー11を操作して前記温・冷配膳車1の位置を固定し、開閉扉10を開くことによりトレー33を引き出して利用に供することができる。
なお、前記コンセント15から電源コードを抜いて移動させる前に、2つの温/冷選択室4内に収納された食品を電磁誘導加熱装置30で再加熱する場合の操作は前述した通りであり、説明は省略する。
そして、トレー33の主菜用載置部34上に載置される食器61内の食品を加熱するための火力レベル及び加熱時間に対してコース番号が設定され、また副菜用載置部35上に載置される食器62内の食品を加熱するための火力レベル及び加熱時間に対してコース番号が設定されて、RAM82に格納されるが、次回の電磁誘導加熱装置30で再加熱する際に、新たに主菜用の食器61や副菜用の食器62内の食品を加熱するための火力レベルや加熱時間やコース番号を設定することなく、前述のように設定してRAM82に格納した設定データを活用することができる。
即ち、初めに加熱関係設定スイッチ部78を押圧し、主菜スイッチ部64又は副菜スイッチ部65を押圧操作して、更にコーススイッチ部69を押圧すると、コース表示器68に「0」が表示されるので、減スイッチ部70や増スイッチ部71を操作してコースの番号を増減させ、所定の火力レベル及び加熱時間に対応するコース番号を表示させて決定スイッチ部73を押圧すると、当該コース番号が選択されたこととなる。
このため、このコース番号に対応する火力レベル及び加熱時間による電磁誘導加熱装置30の制御がCPU81によりなされることとなり、いちいち火力レベル及び加熱時間を設定する必要がない。
なお、前記載置棚7内には主菜用の加熱コイル31及び副菜用の加熱コイル32を配設したが、これに限らず3個以上の加熱コイルを設けても良い。また、温/冷選択室4内で、電気ヒータ27による加熱と電磁誘導加熱装置30による加熱とを同時に行うこともできる。
以上のように、本発明は同一の収納室で冷蔵又は温蔵が行なえ、しかも電磁誘導加熱も行なえる小型な配膳車を提供することができる。しかも、電磁誘導加熱装置30を運転させる際には電気ヒータ27への通電を不可とするようにマイコン80が制御するから、電力の消費量が小さい。
以上本発明の実施態様について説明したが、上述の説明に基づいて当業者にとって種々の代替例、修正又は変形が可能であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で前述の種々の代替例、修正又は変形を包含するものである。
1 温・冷配膳車
2 中仕切部材
3 仕切部材
4 温/冷選択室
5 冷蔵専用室
7 載置棚
27 電気ヒータ
30 電磁誘導加熱装置
31、32 加熱コイル
33 トレー
45 運転スイッチ部
46 設定スイッチ部
77 温度設定スイッチ部
78 加熱関係設定スイッチ部
80 マイコン
2 中仕切部材
3 仕切部材
4 温/冷選択室
5 冷蔵専用室
7 載置棚
27 電気ヒータ
30 電磁誘導加熱装置
31、32 加熱コイル
33 トレー
45 運転スイッチ部
46 設定スイッチ部
77 温度設定スイッチ部
78 加熱関係設定スイッチ部
80 マイコン
Claims (3)
- トレーを載せるための載置部により複数の収納室が形成され少なくとも一側面にトレー出し入れ用扉を有する箱状の本体と、この本体の下部に取り付けられた走行用車輪とを備えた配膳車において、前記収納室を加熱すべくこの収納室を形成する壁面にヒータを配設すると共に冷凍サイクルユニットの運転による冷気を前記収納室内に導入可能とし、前記載置部には電磁誘導加熱装置を配設し、前記ヒータに通電して加熱するか又は冷凍サイクルユニットの運転による冷気を導入するかを切替え装置により切り替え可能としたことを特徴とする配膳車。
- トレーを載せるための載置部により複数の収納室が形成され少なくとも一側面にトレー出し入れ用扉を有する箱状の本体と、この本体の下部に取り付けられた走行用車輪とを備えた配膳車において、前記収納室を垂直方向に延びた仕切部材により左右の一方の冷蔵専用室と他方の温蔵又は冷蔵に切替可能な温/冷選択室とに分けると共に前記トレーを両室に跨るように前記載置部上に載置できるように構成し、一方の前記冷蔵専用室内には冷凍サイクルユニットの運転による冷気を導入し、他方の温/冷選択室を切替え装置により温蔵とする場合にはこの温/冷選択室を形成する壁面に配設されたヒータに通電し、この他方の温/冷選択室を冷蔵とする場合には前記冷凍サイクルユニットの運転による冷気を導入し、他方の温/冷選択室の前記載置部には電磁誘導加熱装置を配設したことことを特徴とする配膳車。
- 前記電磁誘導加熱装置を運転させる際には前記ヒータを非通電とするように制御する制御装置を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の配膳車。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2006-03-13 JP JP2006067362A patent/JP2007236861A/ja active Pending
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