JP4466356B2 - エアアウトレットの構造 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば自動車等におけるドア閉時に車室内空気を車外に排出して換気し、車室内圧力の過度の増加を防止するエアアウトレットの構造に関する。
車両には、ドア開閉時の車室内圧力の開放のために換気装置を備えている。車室内に流入した空気は換気装置の枠状のエアアウトレット本体2に形成される開口部を通って車外へ排出される。このエアアウトレット本体の開口部には逆止弁である板状弁が取付けられる。この板状弁は定常時に開口部を閉じ、外部から車室内へ排気ガスや異物等が侵入しないようにし、しかも、車室内外の圧力差に応じて開き具合を変え、車室内圧力の過度の増加を防止している。
ところで、逆止弁である板状弁はエアアウトレット本体の開口部の外側に装着され、車両の走行時に走行風の巻き込みを受けることがあり、この場合、板状弁が車外側に小さく開閉作動し、パタパタ音が発生することとなり、車室騒音の要因の一つとなっており、改善が望まれている。
なお、このようなエアアウトレットの構造の一例が実開平5−46508号公報(特許文献1)に開示される。この換気装置ではエアアウトレット本体の開口部を開閉する可撓性板材を供え、開口部の下縁当接部を枠本体側に屈曲して下向きの段差部を延出形成し、その段差部の下方空間まで可撓性板材を延出形成し、その可撓性板材の下端延出部が段差部の下方空間で空打ち作動するようにしている。これにより、可撓性板材の下端延出部が開口部の下縁当接部に衝突する際の打音を低減させるようにしている。
実開平5−46508号公報
このように、従来のエアアウトレットの構造では、エアアウトレット本体の開口部の下縁の当接部に逆止弁である板状弁が衝突する際の打音が問題となっており、その改善策の一つとして特許文献1に開示されているように、可撓性板材の下端延出部が段差部の下方空間で空打ち作動するようにして、両者が衝突する際の打音を低減するようにしている。
しかし、特許文献1に開示される換気装置の場合、板状弁の最下端ではないが、下端近傍であって板状弁の幅方向のほぼ全域が開口部の下縁当接部に当接することとなり、騒音レベルは低いものの打音がやはり生じ、十分な騒音低減対策とはなっていない。
しかも、特許文献1に開示される換気装置ではエアアウトレット本体に上述のような板状弁が上下に複数配設されるため、複数の板状弁が同時に複数の開口部の下縁当接部に衝突し、複数の板状弁の打音が重なり同時に生じることとなり、騒音レベルは高くなり、車室騒音を低減する上で特許文献1に開示の技術は十分な騒音低減対策とはなっていない。
本発明は、上述の問題点に着目してなされたもので、エアアウトレット本体の開口部の当接部に板状弁が衝突する際の打音を低減でき、更に、複数の開口部の周縁に各板状弁が衝突する場合であっても騒音レベルを低減できるエアアウトレットの構造を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、請求項1記載のエアアウトレットの構造の発明は、車体の換気孔に嵌合固定され複数の開口部を有したエアアウトレット本体と、上端縁が前記エアアウトレット本体に支持され、前記複数の開口部を車室内外の圧力差及び自重に応じて開閉する可撓性の複数の板状体とを備え、前記複数の板状体はそれぞれ対向する前記開口部を閉じる際にそれぞれの板状体と前記開口部周縁との当接タイミングが経時的に分散するよう形成され、かつ、前記板状体はその揺動下縁がその中央より左右周縁側に向けて連続して板状体の揺動方向に湾曲形成されることを特徴とする。
請求項記載のエアアウトレットの構造の発明は、請求項記載のエアアウトレットの構造において、前記板状体の揺動下縁が当接する前記エアアウトレット本体の開口部の下縁部がその中央より左右周縁側に向けて連続して前記板状体の揺動方向に湾曲形成された、ことを特徴とする。
請求項記載のエアアウトレットの構造の発明は、請求項1又は2記載のエアアウトレットの構造において、前記板状体と同板状体が当接する前記エアアウトレット本体の開口部の周縁との少なくとも一方が植毛処理されたことを特徴とする。
請求項1記載のエアアウトレットの構造によれば、可撓性の板状体と対向する各開口部周縁との当接が相互に異なる状態で段階的に変化するよう形成するので、各板状体夫々の当接タイミングをずらすことができ、段階的当接を図ることが可能となり、しかも、板状体の下縁部がその中央より左右周縁側に向けて連続して板状体の揺動方向に湾曲形成されたので、可撓性を有する揺動下縁が開口部の下縁部との当接部位を段階的に増加させるようにして当接することとなり、相互に当接する際の衝突エネルギに対応する衝突音が経時的に分散され、衝突時のばたばた音等の騒音レベルを低減することができる。
請求項記載のエアアウトレットの構造によれば、開口部の下縁部がその中央より左右周縁側に向けて連続して板状体の揺動方向に湾曲形成されたので、可撓性を有する揺動下縁が開口部の下縁部との当接部位を段階的に増加させるようにして当接することとなり、相互に当接する際の衝突エネルギに対応する衝突音が経時的に分散され、衝突時のばたばた音等の騒音レベルを低減することができる。
請求項記載のエアアウトレットの構造によれば、板状体と開口部の周縁とが相互に当接する際の衝突エネルギに対応する衝突音が植毛により吸収され、衝突時のばたばた音等の騒音を低減できる。
図1(a)、(b)にはこの発明の一実施形態としてのエアアウトレットの構造の適用されたエアアウトレット1を示した。図2(a)、(b)、図3に示すように、エアアウトレット1は不図示のワンボックスカーの最後部の左右の後部ピラーを利用し、車室R内の空気を車外に換気する。
ここで不図示のワンボックスカーはその車室最後部に不図示のテールゲートにより開閉される後方開口2を備える。後方開口2は左右対称に形成される左右の後部ピラー3(左側は図示せず)と両ピラー3の上端を結ぶ不図示のリアルーフレールと、両ピラー3の下端を結ぶリアエンドクロスメンバ4とで基部構造が形成される。
右後部ピラー3は閉断面構造を成し、上下に長く形成され、下端の前壁f1に前後方向Xに長いサイドメンバ5の後端が突き合わされ一体接合され、下端の内側壁f2に車幅方向Yに長いリアエンドクロスメンバ4の一端が一体結合される。なお、リアエンドクロスメンバ4の他端は不図示の左後部ピラーの下端に一体結合される。
右後部ピラー3はその外方側壁f3及び後方側壁f4がリアアウタ−パネル7の後端コーナー部701で覆われ、車室側内側壁f5の要部にはリアインナパネル8の後端が接合される。なお、図3に示すように、リアアウタ−パネル7の後端コーナー部701は下部側が上部側より車幅方向Yの内側に拡張され、その拡張部位702にテールランプアッセンブリー8が取り付けられている。
右後部ピラー3の下端と不図示の左後部ピラーの下端とはリアエンドクロスメンバ4を介し一体結合される。図3に示すように、リアエンドクロスメンバ4はその上壁に後部フロア9の後端縁近傍部を接合している。後部フロア9の後端縁フランジ901の下面には車幅方向Yに長くリアエンドクロスメンバ4の後向き壁を覆うテールエンドロアパネル11の上端フランジ111が一体接合される。更に、テールエンドロアパネル11の左右端は左右のリアアウタ−パネル7(右側のみ図3に示す)の下端側703に突き合わされ、相互に連続面を成して接合される。
なお、左右のサイドメンバ5の後端には不図示の左右のステーを介して車幅方向に長いリアバンパー12が取付けられ、このリアバンパー12がテールエンドロアパネル11とその左右端に接合された左右のリアアウタ−パネル7の下端部を覆うように装着される。
閉断面構造を成す右後部ピラー3の前向き壁である車室側内壁f5のフロア面Fの近傍には内側換気孔13が形成され、そこに内側グリル14が装着される。
更に、右後部ピラー3の後方側壁f4およびその外側に重なるリアアウタ−パネル7の下端部703であって、リアバンパー12の裏側空域15との対向部には外側換気孔16が形成され、そこに本発明の適用されたエアアウトレット1が装着される。
図2に示すように、内側グリル14は内側換気孔13の周縁を覆う形状のフランジ部141と、フランジ部141の裏より延出し内側換気孔13に嵌挿される形状の矩形短枠部142と、矩形短枠部142内に上下に複数配設されて枠内壁に固着され、略水平方向に長い傾斜短片状の格子片(不図示)とで形成される。各格子片(不図示)は車室R内よりの視線を遮ると共に、各格子間隙間より車室内空気を閉断面構造を成す右後部ピラー3の縦通気路17に流入可能に形成される。
本発明の適用されたエアアウトレット1は、右後部ピラー3の後方側壁f4およびリアアウタ−パネル7の下端部703の外側換気孔16を外部側より覆うフランジ部18と、フランジ部18の裏より延出し外側換気孔16に嵌挿される形状の矩形枠部19と、矩形枠部19内を車外(リアバンパー12の裏側空域15)と内側(縦通気路17側)とに区画し枠内壁に固着される隔壁21とを有するアウトレット本体22を備える。
矩形枠部19の外周壁面191の上下部分にはそれぞれ矩形の収容孔23が確保され、収容孔23の一側縁より収容孔23内に延びる係止部材24が一体成形されている。係止部材24は収容孔23の周縁より延びる弾性薄片25とその先端にフック26を備え、同フック26は弾性薄片25の弾性力を受けることで、自由状態で外周壁面191より突出すように形成される。ここで矩形枠部19が外側換気孔16内に貫通配備され、フランジ部18が下端部703に当接する状態において、矩形枠部19上の係止部材側のフック26は弾性薄片25の弾性復帰力を受け、後方側壁f4の内側面に係合する位置に形成されている。
このため、エアアウトレット1本体はリアアウタ−パネル7及び右後部ピラー3の外側換気孔16に押し込み操作のみで容易に離脱不可に装着できる。
矩形枠部19内の隔壁21は複数に屈曲形成され、各傾斜壁27と、各傾斜壁27の下端と互いに隣り合う傾斜壁27の上端とを連続させる段部28とを順次上下に連続形成した形状を成し、それらの左右端は矩形枠部19の内壁に一体結合されている。
隔壁21は4つの傾斜壁27を備え、各傾斜壁27には内側(縦通気路17側)の空気を車外(リアバンパー12の裏側空域15)に流動させる通気孔である開口部29が形成され、各開口部29にはこれを開閉する可撓性の板状体31が取付けられている。
隔壁21上の4つの傾斜壁27には横幅bが互いに同一で、上下幅が相互に異なる開口部29がそれぞれ形成される。ここで4つの開口部29の内、最下段の開口部29の上下幅h1が最も小さく、次いで、最上段の開口部29の上下幅h2、その下の開口部29の上下幅h3、その下の開口部29の上下幅h4が順次大きくなるように設定され、形成されている。
即ち、複数の板状体31はそれぞれ対向する開口部29の周縁との当接が相互に異なる状態で段階的に変化するように形成され、それぞれの少なくとも揺動下縁の形状が他の板状体31と相互に長さが異なるように形成されていた。
図1(b)に示すように、各傾斜壁27の開口部29の周縁は平面状に形成され、各開口部29及び開口部29の周縁は可撓性の樹脂製の薄板からなる板状体31により確実に覆われるように形成される。各板状体31はそのうちの上縁部に一対のフック形の拘束部32を突出し形成しており、一対の拘束部32は開口部29の上縁部に一対のコ字型の留め金33によりそれぞれ離脱不可に係止されている。このため、上端の一対の拘束部32を結ぶ屈曲中心線Lを揺動中心として板状体31は下端側の揺動下縁を揺動可能に装着される。
ここでの4つの板状体31は横幅Bが互いに同一で、上端の一対の拘束部32を結ぶ屈曲中心線Lと下端側の揺動下縁34との上下幅Hが相互に異なるようそれぞれ形成される。即ち、それぞれの板状体31は少なくとも揺動下縁34の形状が他の板状体31と相互に異なるように形成されている。
ここで4つの板状体31の内、最下段の板状体31の上下幅H1が最も小さく、次いで、最上段の開口部29の上下幅H2、その下の開口部29の上下幅H3、その下の開口部29の上下幅H4が順次大きくなるように設定され、形成されている。
図1(a)、(b)に示す本発明の第1実施形態としてのエアアウトレット1を装着した車両が停車時にあるとする。この場合、4つの板状体31は各開口部29側が内側(縦通気路17側)の空気圧を、車外(リアバンパー12の裏側空域15)側が大気圧を受けるが両者に圧力差がなく、自重により各開口部29を閉じる。これにより、外部から車室内へ排気ガスや異物等が侵入しないように機能できる。しかも、車両のドア開閉時には車室内圧力増変化を受けて、各板状体31が車外(リアバンパー12の裏側空域15)側に開作動し、同時に換気を行なうことができる。特に、車室内外の圧力差が比較的小さい時でも最下端の小型の板状体31が開作動し、車室内外の大小圧力差を応答性よく低減でき、車室内外の圧力差が比較的大きい時は、比較的大きな開口部29を他の比較的大きな形状の板状体31が全て開作動し、車室内外の比較的大きな圧力差をも応答性よく低減できる。このように、全体として4つの板状体31は車室内外の圧力差に応じて各板状体31が開き具合を変えることができ、車室内の的確な換気と圧力増抑制機能を発揮できる。
一方、第1実施形態としてのエアアウトレット1を装着する車両が走行時にあるとする。この場合、リアバンパー12の裏側空域15がここに巻き込んだ走行風の影響で不安定な状態で不圧化を繰り返す。この場合、エアアウトレット1の4つの板状体31は車室内圧力を内側面で、増減不圧変化する車外側圧力を外側面で受け、開閉を繰り返す状態に陥る。この際、各板状体31は対向する開口部29の周縁eのうち、屈曲中心線L近傍が当接し、その当接部位は屈曲中心線Lより徐々に離れる方向に移動し、拘束中心線より最も離れた開口部29の下縁部に当接して全閉作動する。この場合、屈曲中心線Lより最も離れた開口部29の下縁部erに対し、板状体31の揺動下縁34が最も強く当接する上に、その当接面積が最も大きいことより、衝突エネルギ(打音)が比較的大きく発生することとなる。
ところが、エアアウトレット1の4つの板状体31は、各板状体31の上端の屈曲中心線Lとその反対側の揺動下縁34との間の距離H1〜H4が複数の板状体31の相互において異なるように形成されている。このため、4つの板状体31の各揺動下縁34が各通風孔の下縁部(周縁)と当接するタイミングが経時的に分散することとなり、同時に重なることが無く、衝突エネルギが段階的に変化し、エアアウトレット1全体としての衝突エネルギが分散され、エアアウトレット1全体としてのばたばた音の騒音レベルを低減でき、車両の乗員が違和感を持つことを防止できる。
図1(a)、(b)に示すの第1実施形態としてのエアアウトレット1では、図4(a)に示す参考例の板状体31を用いることもできる。この場合、各傾斜部の開口部29の周縁eが同一平面状にあり、ここに可撓性のある各板状体31が上端の屈曲中心線L側より反対側の揺動下縁34側に向けて当接部位を除々にずらせて当接するように形成されていた。
一方、本発明の第1実施形態で採用された板状体31rを図4(b)に示した。この板状体31rは揺動下縁34rがその中央より左右周縁側に向けて連続してその揺動方向Uに所定の曲率半径δ1で湾曲形成される。この場合、可撓性を有し湾曲形成された揺動下縁34rが開口部29の下縁部erとの当接部位を左右周縁側より中央に向けて段階的に増加させるようにして当接することとなり、相互に当接する際の衝突エネルギに対応する衝突音が経時的に分散され、衝突時のばたばた音等の騒音レベルを低減することができる。
なお、図4(b)に実線で示す揺動下縁34rに代えて、同図中に2点差線で示すように逆方向に所定の曲率半径δ2で湾曲形成される揺動下縁34r’を採用してもよい。この場合も、開口部29の下縁部erとの当接部位を中央より左右周縁側に向けて段階的に増加させるようにして当接するようにして、衝突時のばたばた音等の騒音レベルを低減することができる。
次に、図4(c)に示すように、各傾斜部27の開口部29の下縁部er1を板状体31の揺動方向Uに所定の曲率半径δ0で湾曲形成された第2実施形態としてのエアアウトレット1bを形成してもよい。この場合、各板状体31の揺動下縁34が当接するエアアウトレット1本体の開口部29の下縁部er1が下縁部er1の中央より左右周縁側に向けて連続して湾曲形成される。
このように各傾斜壁27の開口部29の下縁部er1が湾曲形成された場合、可撓性を有する各板状体31はその解放後の閉鎖作動時に、その当接部位が屈曲中心線Lより徐々に離れる方向に移動し、屈曲中心線Lより最も離れた開口部29の下縁部er1の最も突き出た下縁部中央に当接する。次いで、各板状体31の揺動下縁34がその中央より左右側方に向けて撓みつつ閉鎖域を拡大し、開口部29の下縁部er1全域に当接して全閉作動することとなる。
この場合、最も衝突エネルギが大きくなる各板状体31の揺動下縁34と開口部29の下縁部er1全域との同時当接を避けることができ、当接部位を段階的に増加させるようにして当接することとなり、相互に当接する際の衝突エネルギに対応する衝突音が経時的に分散され、衝突時のばたばた音の騒音レベルをより低減することができる。
上述のところにおいて、各傾斜部の開口部29の周縁が板状体31の揺動方向Uに所定の同一の曲率半径δ0で湾曲形成するとしていたが、この曲率半径δを上下4つの各傾斜部上の開口部29周縁毎に異なる値として形成してもよい。この場合、特に、各板状体31の揺動下縁34と開口部29の下縁部er1との当接時期を上下各板状体31相互において変化させることができ、より衝突時のばたばた音の騒音レベルを低減することができる。
図1(a)、(b)に示す本発明の第1実施形態としてのエアアウトレット1では、図4(b)、(c)に示すように、各傾斜部の開口部29の周縁eに可撓性のある各板状体31,31rが直接当接するものとして形成されていたが、これに代えて、図4(d)に示すように、各傾斜部27の開口部29の周縁に植毛30を施した第3実施形態としてのエアアウトレット1cを形成してもよい。
第3実施形態としてのエアアウトレット1cの場合、各板状体31は開作動後の閉鎖時に開口部29の周縁eと当接する際、開口部29の植毛30部分に直接衝突する。このため、各板状体31と周縁eとの間で生じていた衝突エネルギが植毛30により吸収され、衝突エネルギに対応する衝突音が激減し、衝突時のばたばた音の騒音レベルを十分に低減できる。なお、各傾斜部の開口部29の周縁eへの植毛30に代えて、各板状体31の各開口部29の周縁eとの対向面に植毛処理を施してもよく、場合により、互いに衝突する開口部29の周縁eと各板状体31の開口部29周縁対向面とに共に植毛処理を施してもよく、これらの場合も第3実施形態と同様の作用効果が得られる。
次に、図5に示すような参考例としてのエアアウトレット1dを形成してもよい。このエアアウトレット1dは第1実施形態としてのエアアウトレット1と比較し、それぞれの揺動下縁34dの形状及び開口部29dの形状と他の板状体31の揺動下縁34d及び開口部29dの形状とが相互に異なるように形成されている点以外は同一構成を採ることより、ここでは重複説明を略す。
アアウトレット1dの複数の板状体31dは、各板状体31dの上端の屈曲中心線Lとその反対側の揺動下縁34dとの間の距離H1〜H4が複数の板状体31dの相互において異なるように形成される。各板状体31dは台形状をなし、それぞれの傾斜揺動下縁34がその下縁長手方向Zに沿って上端縁の屈曲中心線Lとの間の距離を変化させるように形成されている。即ち、複数の板状体31dは、それぞれの傾斜揺動下縁34dの内の最大延出部p1での距離が、第1実施形態としてのエアアウトレット1における屈曲中心線Lとその反対側の揺動下縁34との間の各距離H1〜H4と同一に形成され、それぞれの傾斜揺動下縁34の内の最大延出部p1以外の部位が傾斜部p2をなす。それぞれの傾斜部p2は下縁長手方向Zに沿って上端縁の屈曲中心線Lとの間の距離を変化させるように形成され、その傾き角α1〜α4は複数の板状体31dの相互において異なるように、即ち、α1>α2>α3>α4、として形成されている。
更に、エアアウトレット1dの複数の板状体31dと対向する各開口部29dは、各開口部29dの周縁が各板状体31の周縁と当接するような台形状に形成される。即ち、図5に示すように、各傾斜部の開口部29dは図1の開口部29と比較して同一の上部周縁euを備え、周縁全体は同一平面状に形成される。しかし、開口周縁eのうち、左右開口側周縁esの一方が図1の開口部29と比較して大幅にカットされ、下縁長手方向Zに沿って傾斜する開口傾斜下縁部ekが形成され、一端のみ最下端周縁部emが形成される。
このようなエアアウトレット1では、図5に示すように、可撓性を有する各板状体31dはその開作動後の閉鎖作動時に、左右開口側周縁esと板状体31の左右側縁との当接部位が屈曲中心線Lより徐々に離れる方向に移動し、特に、傾斜揺動下縁34dの傾斜部p2が開口傾斜下縁部ekに当接することで当接領域を順次増加させるようにでき、最後に拘束中心線Lより最も離れた板状体31の最大延出部p1が開口部29の最下端周縁部emに当接して全閉作動することとなる。
このようなエアアウトレット1dは、揺動下縁34dがその下縁長手方向Zに沿って傾斜しているため、屈曲中心線Lからの最近部と最離部との当接タイミングをずらすことができ、当接部位の段階的変化を図り、衝突時のばたばた音等の騒音レベルを低減することができる。
次に、図6に示すような参考例としてのエアアウトレット1eを形成してもよい。このエアアウトレット1eは第1実施形態としてのエアアウトレット1と比較し、それぞれの板状部及び開口部29eの形状が相互に異なるように形成されている点以外は同一構成を採ることより、ここでは重複説明を略す。
アアウトレット1eの複数の板状体31eは略扇形状をなす。ここでの4つの板状体31eは横幅Bが互いに同一で、湾曲上縁の一対の拘束部32を結ぶ屈曲中心線Lと下端側の湾曲下縁34eとの上下幅H1〜H4が相互に異なるようそれぞれ形成される。更に、湾曲下縁34eはその曲率半径γが相互に異なるように形成されており、γ1>γ2>γ3>γ4として設定され、形成される。なお、場合により曲率半径γを同一に形成してもよい。
更に、エアアウトレット1eの複数の板状体31eと対向する各傾斜部の開口部29eは、各開口部29eの周縁が各板状体31の周縁と当接するような略扇形状に形成される。即ち、図6に示すように、各傾斜部27の扇形開口部29eは左右直状側縁esと上部扇形周縁eru及び下部扇形周縁erdを備え、周縁全体は同一平面状に形成される。
図6に示すように、参考例としてのエアアウトレット1eでは、可撓性を有する各板状体31の開作動後の閉鎖作動時に、扇形開口部29eの左右直状側縁esと板状体31の左右直状側縁を当接させ、その当接部位が屈曲中心線Lより徐々に離れる方向に移動する。その上で、各板状体31の湾曲下縁34eの中央部が下部扇形周縁erdの中央に当接し、それに続いて各板状体31の湾曲下縁34eが下部扇形周縁erdの左右端側に向け順次当接域を増大させ、全閉作動することとなる。
このようなエアアウトレット1eは、各板状体31が可撓性であることと、各板状体31の下部扇形周縁erdが湾曲することにより、各板状体31の下部扇形周縁34eと扇形開口部29の下部扇形周縁erdとが同時に全域で当接することを避け、上端縁の屈曲中心線からの最近部と最離部との当接タイミングをずらすことができ、当接部位の段階的変化を図り、衝突時のばたばた音等の騒音レベルを低減することができる。
上述のところで、各エアアウトレット1で用いた上下複数の開口部29と、上下複数の板状体31はそれぞれが同一の横幅Bを有するものとして説明されていたが、場合により、上下の複数の開口部29と板状体31のそれぞれが相互に異なる横幅を有するものとしてもよく、この場合も図1のエアアウトレット1と同様の作用効果が得られる。
上述のところで、各エアアウトレット1で用いた複数の開口部29と板状体31はそれぞれが上下に配列されていたが、場合により左右に複数配列されるように構成されてもよく、この場合も図1のエアアウトレット1と同様の作用効果が得られる。
本発明の一実施形態としてのエアアウトレットを示し、(a)は正面図、(b)は側面断面図である。 図1のエアアウトレットを装着する車両の後部右側部位の部分を示し、(a)は切欠概略側断面図、(b)はフレーム部分の切欠概略平断面図である。 図1のエアアウトレットを装着する車両の後部右側部位の切欠概略側後面図である。 は図1等のエアアウトレットのD−D線断面図を示し、(a)は参考例のD−D線相当位置の断面図、(b)は第1実施形態のD−D線相当位置の断面図、(c)は他の実施形態におけるエアアウトレットの図1のD−D線相当位置の断面図、(d)は他の実施形態におけるエアアウトレットの図1のD−D線相当位置の断面図である。 本発明の参考例としてのエアアウトレットの正面図である。 本発明の参考例としてのエアアウトレットの正面図である。
符号の説明
1〜1e エアアウトレット
29〜29e 開口部
30 植毛
31〜31e 板状体
34〜34d 板状体の揺動下縁
34e 下部扇形周縁
e 開口部の周縁
er,er1,ek,em 下縁部
erd 下部扇形周縁
es 直状側縁
L 屈曲中心線
X 前後方向
Y 車幅方向
Z 下縁長手方向

Claims (3)

  1. 車体の換気孔に嵌合固定され複数の開口部を有したエアアウトレット本体と、
    上端縁が前記エアアウトレット本体に支持され、前記複数の開口部を車室内外の圧力差及び自重に応じて開閉する可撓性の複数の板状体とを備え、
    前記複数の板状体はそれぞれ対向する前記開口部を閉じる際にそれぞれの板状体と前記開口部周縁との当接タイミングが経時的に分散するよう形成され、かつ、前記板状体はその揺動下縁がその中央より左右周縁側に向けて連続して板状体の揺動方向に湾曲形成されることを特徴とするエアアウトレットの構造。
  2. 請求項1記載のエアアウトレットの構造において、
    前記板状体の揺動下縁が当接する前記エアアウトレット本体の開口部の下縁部がその中央より左右周縁側に向けて連続して前記板状体の揺動方向に湾曲形成されたことを特徴とするエアアウトレットの構造。
  3. 請求項1又は2記載のエアアウトレットの構造において、
    前記板状体と同板状体が当接する前記エアアウトレット本体の開口部の周縁との少なくとも一方が植毛処理されたことを特徴とするエアアウトレットの構造。
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