JP4462153B2 - 制動力配分制御装置 - Google Patents

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    • B60T8/3275Systems with a braking assistant function, i.e. automatic full braking initiation in dependence of brake pedal velocity

Description

本発明は、前後輪に対して発生させる制動力の配分の制御(以下、制動力配分制御という)を実行する制動力配分制御装置に関するものである。
従来、前後制動力配分制御を実行するにあたり、パニックブレーキ時のように、通常のブレーキ操作速度に比べて非常に大きい速度でブレーキペダルが踏み込まれる場合に、後輪側への制動力配分を高めると、後輪先行ロックが生じることがある。このような後輪先行ロックは、車両状態を不安定にするため、好ましくない。
そこで、特許文献1において、前後制動力配分制御を行う際に、パニックブレーキ時などにおいても後輪先行ロックが生じないように、後輪の油圧制御(圧力制御)を早めに開始させることが提案されている。
特開平6−336157号公報
しかしながら、上記のように後輪の油圧制御を早めに開始させる場合、後輪の油圧を十分に高める前から後輪の油圧制御が開始されてしまうことになり、十分な減速度を確保することができなくなる。すなわち、本来であれば後輪先行ロックが生じない範囲内で後輪の油圧を高めることで、より大きな減速度を得ることが可能となるが、それに対して低い油圧なのにもかかわらず後輪の油圧制御が開始されるため、低い油圧相当の減速度しか得られなくなるのである。特に、乗員数が多い場合や荷物を積載しているような場合には、後輪の油圧をより大きくすることが可能であるが、発生させ得る油圧の最大値が早々に決められてしまうことになり、大きな減速度を得ることができない。
本発明は上記点に鑑みて、制動力配分制御を実行するにあたり、後輪先行ロックを防止するために後輪の制動力、つまり減速度が早くに決められてしまっても、大きな減速度が得られるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、入力手段(70d)にて、制動時にブレーキ操作部材(11)の操作に対応して変化するパラメータを示すと共に、該ブレーキ操作部材(11)の操作に対して2つの異なる応答速度で変化する第1、第2信号を入力し、前後制動力配分制御手段(120)にて、第1、第2信号のうちの早い応答速度の方の信号が第1しきい値(KG)となった場合に、後輪(RL、RR)の制動力を保持し、さらに、制動力増加手段(130)にて、第1、第2信号のうちの早い応答速度の方の信号が第1しきい値(KG)になった時点から、遅い応答速度の方の信号が第2しきい値(KG)となるまでの時点の期間中に、後輪(RL、RR)の制動力を増加可能にすることを特徴としている。
このように、第1、第2信号のうちの早い応答速度の方の信号が第1しきい値(KG)になった時点から、遅い応答速度の方の信号が第2しきい値(KG)となるまでの時点の期間から急制動時、つまり速踏み状態であることを求めることができる。そして、速踏み状態である場合には、後輪先行ロックを防止するために例えば後輪(RL、RR)のW/C圧の上限値を超えるようにW/C圧を高めることで、制動力を増加させることができる。これにより、より大きな減速度を得ることが可能となる。
例えば、請求項2に示されるように、入力手段(70d)は、同一の信号を2つの特性の異なる第1、第2フィルタ(70b、70c)を通過させることで形成された第1、第2信号を入力することができる。この場合、請求項3に示されるように、同一の信号としては、推定車体減速度を示す信号、加速度センサ(75)の検出信号、マスタシリンダ圧センサ(77)の検出信号およびブレーキ操作部材(11)のストロークセンサ(78)の検出信号のいずれか1つを採用することができる。
また、請求項4に示されるように、入力手段(70d)は、2つの異なる信号を1つのフィルタもしくは2つの特性の異なる第1、第2フィルタ(70b、70c)を通過させることで形成された第1、第2信号を入力しても良い。この場合、請求項5に示されるように、2つの異なる信号としては、推定車体減速度を示す信号、加速度センサ(75)の検出信号、マスタシリンダ圧センサ(77)の検出信号およびブレーキ操作部材(11)のストロークセンサ(78)の検出信号のいずれか2つの組み合わせを採用することができる。
請求項6に記載の発明では、制動力増加手段(130)は、第1、第2信号のうちの早い応答速度の方の信号が第1しきい値(KG)になった時点から、遅い応答速度の方の信号が第2しきい値(KG)となる時点までの期間の長さに応じて、後輪(RL、RR)の制動力を増加させることができる。
このように、期間の長さが速踏み状態の度合を表していることから、この期間の長さに基づいて後輪(RL、RR)の制動力の増加のさせ方を変えることができる。
請求項7に記載の発明では、第1信号が推定車体減速度を示す信号、第2信号が加速度センサ(75)の検出信号であり、これら第1信号が示す推定車体減速度と第2信号が示す減速度の間に定常的な差があることを判定するオフセット判定手段(210)を有し、制動力増加手段(130)は、制動力配分制御中にオフセット判定手段(210)にて定常的な差があると判定された場合、後輪(RL、RR)の制動力を増加させるバックアップ制御を実行することを特徴としている。
このように、第1信号が示す推定車体減速度と第2信号が示す減速度の間に定常的な差がある場合に、後輪(RL、RR)の制動力を増加させるバックアップ制御を行うことで、加速度センサ(75)の検出信号に含まれるオフセットによる後輪(RL、RR)の制動力不足を解消することが可能となる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について説明する。図1は、制動力配分制御を実現する制動力制御装置1の全体構成を示したものである。以下、図1を参照して、本実施形態の制動力制御装置1について説明する。
図1に示されるように、制動力制御装置1には、ブレーキペダル11と、倍力装置12と、マスタシリンダ(以下、M/Cという)13と、ホイールシリンダ(以下、W/Cという)14、15、34、35と、ブレーキ液圧制御用アクチュエータ50と、ブレーキECU70とが備えられている。
車両に制動力を加える際にドライバによって踏み込まれるブレーキ操作部材としてのブレーキペダル11は、ブレーキ液圧発生源となる倍力装置12およびM/C13に接続されており、ドライバがブレーキペダル11を踏み込むと、倍力装置12にて踏力が倍力され、M/C13に配設されたマスタピストン13a、13bを押圧する。これにより、これらマスタピストン13a、13bによって区画されるプライマリ室13cとセカンダリ室13dとに同圧のM/C圧が発生させられるようになっている。
M/C13には、プライマリ室13cおよびセカンダリ室13dそれぞれと連通する通路を有するマスタリザーバ13eが備えられている。マスタリザーバ13eは、その通路を通じてM/C13内にブレーキ液を供給したり、M/C13内の余剰のブレーキ液を貯留したりする。なお、各通路は、プライマリ室13cおよびセカンダリ室13dから延びる各主管路の管路直径よりも非常に小さい直径に形成されるため、M/C13のプライマリ室13cおよびセカンダリ室13d側からマスタリザーバ13eへのブレーキ液の流入の際にはオリフィス効果を発揮するようになっている。
M/C13に発生させられるM/C圧は、ブレーキ液圧制御用アクチュエータ50を通じて各W/C14、15、34、35に伝えられるようになっている。
ブレーキ液圧制御用アクチュエータ50は、第1配管系統50aと第2配管系統50bとを有して構成されている。第1配管系統50aは、左前輪FLと右前輪FRに加えられるブレーキ液圧を制御するもので、第2配管系統50bは、右後輪RRと左後輪RLに加えられるブレーキ液圧を制御するものであり、これら第1、第2配管系統50a、50bの2配管系により前後配管が構成されている。
以下、第1、第2配管系統50a、50bについて説明するが、第1配管系統50aと第2配管系統50bとは、略同様の構成であるため、ここでは第1配管系統50aについて説明し、第2配管系統50bについては、第1配管系統50aを参照して説明を省略する。
第1配管系統50aには、上述したM/C圧を左前輪FLに備えられたW/C14及び右前輪FRに備えられたW/C15に伝達する主管路となる管路Aが備えられている。この管路Aを通じて、各W/C14、15それぞれにW/C圧を発生させられるようになっている。
また、管路Aには、連通・差圧状態の2位置を制御できる電磁弁で構成された第1差圧制御弁16が備えられている。この第1差圧制御弁16は、通常ブレーキ状態では連通状態となる弁位置とされており、ソレノイドコイルに電力供給が成されると差圧状態となる弁位置になる。第1差圧制御弁16が差圧状態の弁位置のときには、W/C14、15側のブレーキ液圧がM/C圧よりも所定以上高くなった際にのみ、W/C14、15側からM/C13側へのみブレーキ液の流動が許可される。このため、常時W/C14、15側がM/C13側よりも所定圧力以上高くならないように維持され、それぞれの管路の保護が成されている。
そして、管路Aは、この第1差圧制御弁16よりもW/C14、15側の下流において、2つの管路A1、A2に分岐する。2つの管路A1、A2の一方にはW/C14へのブレーキ液圧の増圧を制御する第1増圧制御弁17が備えられ、他方にはW/C15へのブレーキ液圧の増圧を制御する第2増圧制御弁18が備えられている。
第1、第2増圧制御弁17、18は、連通・遮断状態を制御できる2位置弁として電磁弁により構成されている。そして、これら第1、第2増圧制御弁17、18が連通状態に制御されているときには、M/C圧あるいは後述するポンプ19からのブレーキ液の吐出によるブレーキ液圧をW/C14、15に加えることができるようになっている。
なお、ドライバが行うブレーキペダル11の操作による通常のブレーキ時においては、第1差圧制御弁16及び第1、第2増圧制御弁17、18は、常時連通状態に制御されている。
また、第1差圧制御弁16及び第1、第2増圧制御弁17、18には、それぞれ安全弁16a、17a、18aが並列に設けられている。第1差圧制御弁16の安全弁16aは、第1差圧制御弁16が差圧状態の弁位置の際にドライバによりブレーキペダル11が踏み込まれた場合に、M/C圧をW/C14、15に伝達可能とするために設けられている。また、各増圧制御弁17、18の安全弁17a、18aは、特にABS制御時において各増圧制御弁17、18が遮断状態に制御されている際に、ドライバによりブレーキペダル11が戻された場合において、この戻し操作に対応して左前輪FLおよび右前輪FRのW/C圧を減圧可能とするために設けられている。
管路Aにおける第1、第2増圧制御弁17、18及び各W/C14、15の間と調圧リザーバ20とを結ぶ減圧管路としての管路Bには、連通・遮断状態を制御できる2位置弁として、電磁弁からなる第1減圧制御弁21と第2減圧制御弁22とがそれぞれ配設されている。そして、これら第1、第2減圧制御弁21、22は、通常ブレーキ時には、常時遮断状態とされている。
調圧リザーバ20と主管路である管路Aとの間を結ぶように還流管路となる管路Cが配設されている。この管路Cには調圧リザーバ20からM/C13側あるいはW/C14、15側に向けてブレーキ液を吸入吐出するように、モータ60によって駆動される自吸式のポンプ19が設けられている。
なお、ポンプ19の吐出口側には、ポンプ19に対して高圧なブレーキ液が加えられないように、安全弁19aが備えられている。また、ポンプ19が吐出したブレーキ液の脈動を緩和するために管路Cのうちポンプ19の吐出側には固定容量ダンパ23が配設されている。
そして、調圧リザーバ20とM/C3とを接続するように補助管路となる管路Dが設けられている。この管路Dを通じ、ポンプ19にてM/C13からブレーキ液を吸入し、管路Aに吐出することで、TCS制御時などにおいて、W/C14、15側にブレーキ液を供給し、対象となる車輪のW/C圧を増加できるようになっている。
調圧リザーバ20は、管路Dに接続されてM/C3側からのブレーキ液を受け入れるリザーバ孔20aと、管路B及び管路Cに接続されW/C14、15から逃がされるブレーキ液を受け入れると共にポンプ19の吸入側にブレーキ液を供給するリザーバ孔20bとが備えられ、これらがリザーバ室20cと連通している。リザーバ孔20aより内側には、ボール弁20dが配設されている。このボール弁20dには、ボール弁20dを上下に移動させるための所定ストロークを有するロッド20fがボール弁20dと別体で設けられている。
また、リザーバ室20c内には、ロッド20fと連動するピストン20gと、このピストン20gをボール弁20d側に押圧してリザーバ室20c内のブレーキ液を押し出そうとする力を発生するスプリング20hが備えられている。
このように構成された調圧リザーバ20は、所定量のブレーキ液が貯留されると、ボール弁20dが弁座20eに着座して調圧リザーバ20内にブレーキ液が流入しないようになっている。このため、ポンプ19の吸入能力より多くのブレーキ液がリザーバ室20c内に流動することがなく、ポンプ19の吸入側に高圧が印加されないようになっている。
一方、上述したように、第2配管系統50bは、第1配管系統50aにおける構成と略同様となっている。つまり、第1差圧制御弁16は、第2差圧制御弁36に対応する。第1、第2増圧制御弁17、18は、それぞれ第3、第4増圧制御弁37、38に対応し、第1、第2減圧制御弁21、22は、それぞれ第3、第4減圧制御弁41、42に対応する。調圧リザーバ20は、調圧リザーバ40に対応する。ポンプ19は、ポンプ39に対応する。ダンパ23は、ダンパ43に対応する。また、管路A、管路B、管路C、管路Dは、それぞれ管路E、管路F、管路G、管路Hに対応する。
ただし、第1配管系統50aに備えられる第1差圧制御弁16と第2配管系統50bに備えられる第2差圧制御弁36は、それぞれ異なる差圧値となるように設定されている。このため、前輪FL、FRに対して制動力を発生させる第1配管系統50aと後輪RL、RRに対して制動力を発生させる第2配管系統50bにて、異なるブレーキ液圧を発生させることができ、前輪FL、FRと後輪RL、RRの制動力配分を適正にすることが可能となる。以上のように制動力制御装置1における液圧配管構造が構成されている。
また、制動力制御装置1には、車輪速度センサ71〜74も備えられている。車輪速度センサ71〜74は、各車輪FL、FR、RL、RRに対応して配設され、各車輪FL、FR、RL、RRの回転速度、すなわち車輪速度に比例するパルス数のパルス信号をブレーキECU70に向けて出力する。
さらに、制動力制御装置1には、加速度センサ(以下、Gセンサという)75およびストップランプスイッチ76が備えられている。Gセンサ75は、車両の前後方向の加速度に応じた検出信号を出力するもので、加速度が増加中には正の出力、減速度が発生しているときには負の出力を発生させる。このGセンサ75の検出信号がブレーキECU70に入力されている。ストップランプスイッチ76は、制動中にオンされるものであり、ストップランプスイッチ76の状態を利用して制動中か否かを判定することが可能となる。
ブレーキECU70は、制動力配分制御を実行する制動力配分制御装置に相当するものであり、CPU、ROM、RAM、I/Oなどを備えた周知のマイクロコンピュータによって構成される。ブレーキECU70では、車輪速度センサ71〜74の検出信号やGセンサ75の検出信号等を受け取り、これら各検出信号を用いて、ROMなどに記憶されたプログラムに従って制動力配分制御やABS制御等、様々なブレーキ制御に関する処理を実行する。
このブレーキECU70からの制御信号に基づいて、上記のように構成されたブレーキ液圧制御用アクチュエータ50における各制御弁16〜18、21、22、36〜38、41、42及びポンプ19、39を駆動するためのモータ60への電圧印加制御が実行され、これにより、各W/C14、15、34、35に発生させられるW/C圧の制御が行われる。
例えば、ブレーキECU70が制動力配分制御を開始すると、後輪RL、RRに対して発生させられるW/C圧の上限が決められる。このため、決められたW/C圧となるように、ブレーキECU70から後輪RL、RRに対応する各増圧制御弁37、38を駆動するための制御信号を出力し、増圧制御弁37、38の連通・遮断状態を適宜制御することで、後輪RL、RRのW/C圧を制御する。これにより、後輪RL、RRのW/C圧が制動力配分制御で決められた配分に従った値とされる。
このように、ブレーキECU70によって制動力配分制御を実行し、ブレーキECU70からの制御信号に基づいて制動力制御装置1が制動力配分制御に基づく制動力制御を実現する。
さらに、本実施形態の場合、制動力配分制御の一つの処理として、ブレーキECU70にて速踏み状態判定を行い、この速踏み状態判定の結果に基づいて、制動力配分制御でW/C圧の上限値が決められたとしても、さらにW/C圧を増加させるような緩増出力処理を行う。
図2は、ブレーキECU70のうち、上述した速踏み状態判定の処理を実行する機能ブロックのみを示したブロック図である。
図2に示すように、ブレーキECU70には、車輪速度センサ71〜74の検出信号やGセンサ75の検出信号が入力され、推定車体速度や車両の減速度等の演算を行う速度演算部70aと、速度演算部70aで求められた減速度を表した信号を通過させる第1フィルタ70bと、Gセンサ75の検出信号を通過させる第2フィルタ70cと、第1フィルタ70bおよび第2フィルタ70cの出力から速踏み状態判定を行う速踏み状態判定部70dが備えられている。
速度演算部70aは、車輪速度センサ71〜74の検出信号に基づいて、各車輪FL〜RRの車輪速度を求め、求めた各車輪速度を用いて推定車体速度の演算、車輪速度の微分値に相当する車輪減速度の演算、推定車体速度の微分値に相当する推定車体減速度の演算を行う。なお、推定車体速度の演算として様々な手法が周知となっているが、どのような手法を用いても構わない。この推定車体速度の演算手法に関しては、周知の事項であるため、ここでは説明を省略する。
第1フィルタ70bおよび第2フィルタ70cは、入力信号から所望の周波数帯域の信号を抽出して出力するものである。これら第1フィルタ70bおよび第2フィルタ70cは、異なるフィルタ特性(フィルタ定数)を有しており、入力信号に対して異なる応答速度の出力信号を発生させる。これら第1フィルタ70bの出力信号が応答速度の遅い第2信号、第2フィルタ70cの出力信号が応答速度の速い第1信号に相当する。
このため、ドライバがブレーキペダル11を緩やかに踏み込んだ場合のような追い込み制動時には、第1フィルタ70bに入力される車体の減速度を表す信号や第2フィルタ70cに入力されるGセンサ75の検出信号が緩やかに変化し、第1フィルタ70bと第2フィルタ70cの出力信号の応答速度差がほとんど出ない。
これに対し、ドライバがブレーキペダル11を急に踏み込んだ場合のような急制動時には、第1フィルタ70bに入力される車体の減速度を表す信号や第2フィルタ70cに入力されるGセンサ75の検出信号が速く変化し、第1フィルタ70bと第2フィルタ70cの出力信号の応答速度差が出る。
速踏み状態判定部70dは、第1フィルタ70bを通過した信号と第2フィルタ70cを通過した信号が入力される入力手段に相当するものである。この速踏み状態判定部70dは、上記のような第1フィルタ70bと第2フィルタ70cの出力信号の応答速度差に基づいて、ドライバによるブレーキペダル11の速踏み状態を判定するものである。具体的には、応答速度差が大きいと、速踏み状態判定部70dによって各増圧制御弁17、18、37、38を駆動するための制御信号を出力し、例えば増圧制御弁17、18、37、38の連通・遮断状態を適宜制御することで、後輪RL、RRのW/C圧を増加させる。
次に、上記のように構成された本実施形態の制動力制御装置にて実現する制動力配分制御について説明する。
図3は、ブレーキECU70が実行する制動力配分制御開始判定のフローチャートを示したものである。この図に示される処理は、例えば、図示しないイグニッションスイッチがオフからオンに切替えられたときに、所定の演算周期毎に実行されるもので、後輪RL、RRに対して実行される。この処理により、後輪RL、RRに関してはW/C圧の上限値が決められるため、このような処理が実行されないためにW/C圧の上限値が決められない前輪FL、FRと比べて、先行ロックしてしまうことを防止することができる。
まず、ステップ100では、制動中であるか否かを判定する。制動中であるか否かについては、ストップランプスイッチ76が点灯中であるか否かに基づいて判定することができる。なお、ここではストップランプスイッチ76を用いたが、例えばブレーキペダル11に備えられる踏力センサやストロークセンサの検出信号によっても制動中であるか否かを判定することができる。
このステップで否定判定された場合には、制動力配分制御を行う必要がないため、そのまま処理を終了し、肯定判定された場合には、制動力配分制御を行う可能性があるため、ステップ105に進む。
ステップ105では、ABS制御中であるか否かを判定する。ABS制御中であるか否かについては、ブレーキECU70で別途行われているABS制御開始判定においてABS制御開始条件を満たしたときにセットされるABS制御中フラグがセットされているか否かに基づいて判定することができる。なお、ABS制御開始判定の処理については、従来より周知のものであるため説明を省略するが、速度演算部70aで求められる推定車体速度と各車輪FL〜RRの車輪速度との偏差として表されるスリップ率が所定のしきい値を超えることがABS制御開始条件として設定されているため、これを満たした場合にABS制御中フラグがセットされる。
ABS制御中には、車両状態の安定性を考慮し、制動力配分制御を実行するよりも、ABS制御を優先的に実行する方が好ましいため、ステップ105で否定判定された場合には、制動力配分制御を実行しないでそのまま処理を終了し、肯定判定された場合には、制動力配分制御を実行する可能性があるため、ステップ110に進む。
ステップ110では、速度演算部70aによって求められた車輪減速度DVWRL、DVWRRが所定の減速度しきい値KDVW以下であるか否かを判定する。ある程度以上の減速度が得られていれば、確実に車輪速度が推定車体速度に対して落ち込むような状況となる。このため、減速度しきい値KDVWを設けることで、確実に車輪速度が推定車体速度に対して落ち込むような状況でのみ、制動力配分制御が実行されるようにすることができる。
したがって、このステップで肯定判定されればステップ115に進み、否定判定された場合には、そのまま処理を終了する。
続く、ステップ115では、Gセンサ75が有効状態であるか否かを判定する。この判定は、Gセンサ75の検出信号が示す減速度が実際の減速度から大きくずれているような場合には、正確に制動力配分制御を実行させられないことから、このような場合に制動力配分制御が実行されることを防止するために行われる。例えば、Gセンサ75の検出信号(つまり第2フィルタ70cの出力信号)が示す減速度と速度演算部70aで求めた推定車体減速度(つまり第1フィルタ70bの出力信号が示す減速度)とを比較し、これらの差が所定範囲内であればGセンサ75が有効状態であると判定し、所定範囲外であれば有効状態でないと判定する。
ここで否定判定されればそのまま処理を終了し、肯定判定されればステップ120に進む。なお、このステップ120以降の処理が、ブレーキECU70のうち上述した速踏み状態判定部70dにより実行される処理に相当する。
ステップ120では、Gセンサ75の検出信号が示す減速度が所定のしきい値KG以上であるか否かを判定する。このとき、Gセンサ75の検出信号が示す減速度として、第1フィルタ70bを通過した後の減速度、つまり第1フィルタ70bの出力信号が示す減速度を用いている。
減速度が所定のしきい値KG以上の場合には、後輪先行ロックを防止すべく、それ以上後輪RL、RRのW/C圧が高くならないように上限値を決める必要がある。このため、減速度が所定のしきい値KG以上の場合には、制動力配分制御を開始し、しきい値KG相当の減速度を発生させている現在のW/C圧が上限値として設定される。また、減速度が所定のしきい値KG以上でなければ、後輪先行ロックの心配がないため、そのまま処理を終了する。
この後、ステップ125に進み、推定車体減速度がKG以上であるか否かを判定する。ここでいう推定車体減速度として、第2フィルタ70cを通過した後の推定車体減速度、つまり第2フィルタ70cの出力信号が示す推定車体減速度を用いている。
上述したように、ステップ120では、Gセンサ75の検出信号が示す減速度として、第1フィルタ70bの出力信号が示す減速度を用い、本ステップでは、第2フィルタ70cの出力信号が示す推定車体減速度を用いている。これら第1フィルタ70bと第2フィルタ70cは、異なるフィルタ定数とされていることから、応答速度が異なったものとなっている。
このため、第1フィルタ70bの出力信号が示す減速度と比べて第2フィルタ70cの出力信号が示す推定車体減速度の方が遅いタイミングでしきい値KGに達することがある。具体的には、第1フィルタ70bの出力信号と第2フィルタ70cの出力信号の応答速度差は、ドライバがブレーキペダル11を緩やかに踏み込んだ場合にはあまり現れないが、速踏みした場合には大きく現れる。
したがって、速踏み状態の場合には、ステップ120で肯定判定された後、ステップ125で肯定判定されるまでに長時間かかる。また、この時間は、速踏み状態の度合に対応しており、時間が長い程、速踏み状態の度合が高いことを示している。このため、上記ステップ120と本ステップにて、速踏み状態であるか否かの判定や速踏み状態の度合を判定することが可能となる。
そして、ステップ125で否定判定されると、ステップ130に進み、緩増出力を設定する。ここでいう緩増出力とは、後輪RL、RRの増圧制御弁37、38をパルス的に連通状態にしたり、デューティ制御によって単位時間当たりの連通状態にする期間を決めて連通状態にしたりすることで、緩やかにW/C圧を増加させることを意味している。
速踏み状態の場合、ステップ120で一旦W/C圧の上限値を決めたものの、実際にはその上限値よりも高いW/C圧を発生させたとしても後輪先行ロックが生じない。このため、このような場合には緩増出力を行うことで、一旦W/C圧の上限値が決められたとしても、その上限値以上となるようにW/C圧を増加させる。このため、決められた上限値のW/C圧を発生させる場合と比べて、より大きな制動力が発生させられ、大きな減速度を得ることが可能となる。
これにより、速踏み状態の際にW/C圧の上限値が決められてしまうことで、本来決められた上限値以上にW/C圧を高めても後輪先行ロックが起こらないにも関わらず、W/C圧を制限してしまい、十分な減速度が得られなくなることを防止することができる。
図4は、緩増出力の一例を示したタイミングチャートである。W/C圧を保持状態にする保持時間とW/C圧を増加させる増圧時間のパターンが予め決められていることから、そのパターンに従って増圧制御弁37、38を駆動させるためのソレノイドコイルへの通電を制御する。すなわち、保持時間であれば、ソレノイドコイルへの通電を行ってW/C圧を保持状態にし、増圧時間であれば、ソレノイドコイルへの通電を停止してW/C圧を増圧させる。
図4に示されるように、増圧出力が設定された場合、最初の所定期間T1中は保持時間とされ、それを超える期間中、まだ緩増出力が設定されたままの状態、つまりステップ125で肯定判定されない状態が続くと、所定期間T2まで増圧時間に切替り、パルス的にW/C圧を増圧させる。これにより、上述したように決められた上限値のW/C圧を発生させる場合と比べて、より大きな減速度を得ることが可能となる。
なお、ここでは最初の所定期間T1が経過するまで保持時間としている。これは、緩増出力が設定して直ぐから増圧時間とすると、速踏み状態の度合が高くない場合にまでW/C圧を増圧してしまうことになるためである。このように、緩増出力を設定して直ぐから増圧時間としないことで、速踏み状態の度合が高くない場合にまでW/C圧を増圧してしまい、後輪先行ロックの可能性を高めてしまうことを防止することができる。
また、ここでは、所定時間T2の周期で増加時間の設定を行っているが、応答時間差の大きさに応じて増加時間が長く設定されるようにしても良い。また、増加時間にW/C圧を1パルス分だけ増加させるのではなく、複数パルス分増加させても良い。
このようにして、推定車体減速度がしきい値KG以上となるまでの間、緩増出力が設定された状態が続き、その期間中、例えば図4に示したパターンの保持時間および増圧時間となるように、増圧制御弁37、38の連通、遮断状態が制御される。
この後、推定車体減速度がしきい値KG以上になると、ステップ125で肯定判定されるため、ステップ135に進んで保持出力を設定する。これにより、増圧制御弁37、38を駆動させるためのソレノイドコイルへの通電が継続的に行われ、W/C圧が保持される。
また、ステップ130、135の処理が行われると、ステップ140に進み、制動力配分制御中であることを示す制動力配分制御中フラグをセットする。そして、ステップ145に進み、制動力配分制御の終了条件を満たしているか否かを判定する。
制動力配分制御の終了条件としては、例えばストップランプスイッチ76がオフされた場合、システム異常が発生した場合、推定車体速度がゼロになるなど車両が停止した場合、ブレーキペダル11の踏み込みが緩められることで例えば減速度が0.1G以下まで落ちた場合などが挙げられる。そして、予め決められた終了条件を満たしていなければ、ステップ125に戻って上記各処理を繰り返し、終了条件を満たしたときに、ステップ150に進んで制動力配分制御中フラグをリセットしたのち、制動力配分制御開始判定の処理を終了する。
以上のような制動力配分制御判定処理を実行した場合の具体的な動作について説明する。図5(a)、(b)に、追い込み制動時と急制動時それぞれの場合における第1フィルタ70bの出力信号が示す減速度と第2フィルタ70cの出力信号が示す推定車体減速度のタイミングチャートを示すと共に、図5(c)、(d)に、図5(b)に対応する増圧制御弁37、38の制御状況と前後輪FL〜RRの油圧変化のタイミングチャートを示し、これらの図を参照して説明する。
図5(a)に示されるように、ドライバがブレーキペダル11を緩やかに踏み込んだ追い込み時には、第1フィルタ70bと第2フィルタ70cの応答速度差があまり現れないため、第1フィルタ70bの出力信号が示す減速度と第2フィルタ70cの出力信号が示す推定車体減速度がほとんど変わらない。この場合には、上述したステップ120で肯定判定されるタイミングとステップ125で肯定判定されるタイミングがほぼ同時となり、すぐにステップ135の保持出力が設定されることになる。
一方、図5(b)に示されるように、ドライバがブレーキペダル11を急に踏み込んだ急制動時には、第1フィルタ70bと第2フィルタ70cの応答速度差が大きく現れるため、第1フィルタ70bの出力信号が示す減速度と第2フィルタ70cの出力信号が示す推定車体減速度に差が生じる。この場合には、上述したステップ120で肯定判定されるタイミングと比べてステップ125で肯定判定されるタイミングが遅くなるため、ステップ130で緩増出力が設定され、図5(c)に示されるように緩増出力が設定されてから所定時間T1が経過した後、パルス的に後輪RL、RRのW/C圧が増圧され、その後、W/C圧が保持される。
このため、図5(d)に示されるように、後輪先行ロックを回避するために、前輪FL、FRのW/C圧に対して後輪RL、RRのW/C圧が決められた上限値で折られたとしても、さらに上限値を超えるようにW/C圧を高めることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、ドライバがブレーキペダル11を急に踏み込んだ急制動時であるか、つまり速踏み状態であるか否かを判定し、速踏み状態である場合には、後輪先行ロックを防止するために後輪RL、RRのW/C圧の上限値が決められていたとしても、その上限値を超えるようにW/C圧を高めることが可能となる。これにより、決められた上限値のW/C圧を発生させる場合と比べて、より大きな減速度を得ることが可能となる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、上記第1実施形態に示したように、後輪RL、RRのW/C圧を決められた上限値よりも高めるような場合に発生し得る問題を解決するためのものである。したがって、制動力分配制御を行う制動力制御装置の基本的な構成や制動力配分制御開始判定処理等についてはすべて同様であるため、異なる部分についてのみ説明する。
まず、上記第1実施形態において発生し得る問題について説明する。上述したように、第1実施形態では、急制動時に、第1フィルタ70bと第2フィルタ70cの応答速度差が大きく現れることを用いて、第1フィルタ70bの出力信号が示す減速度と第2フィルタ70cの出力信号が示す推定車体減速度に差が生じたときに、後輪RL、RRのW/C圧を決められた上限値よりも高めている。
これらは速度演算部70aで求められる推定車体減速度とGセンサ75の検出信号が正確な減速度を示している場合には有効である。しかしながら、Gセンサ75の検出信号がオフセットを有している場合には、急制動時でなくても第1フィルタ70bの出力信号が示す減速度と第2フィルタ70cの出力信号が示す推定車体減速度に差が生じ、第1フィルタ70bの出力信号が示す減速度が正確な減速度よりも速く変化し過ぎるため、後輪RL、RRのW/C圧の上限値が正常な場合よりも早く決められ過ぎる可能性がある。
図6に、Gセンサ75の検出信号がオフセットを有している場合における追い込み制動時のタイミングチャートを示す。具体的には、第1フィルタ70bの出力信号が示す減速度と第2フィルタ70cの出力信号が示す推定車体減速度、および、増圧制御弁37、38の制御状況のタイミングチャートを示してある。
追い込み制動時の場合、Gセンサ75の検出信号がオフセットを有していなければ、上述した図5(a)に示すように、第1フィルタ70bの出力信号が示す減速度と第2フィルタ70cの出力信号が示す推定車体減速度に差がほとんど現れない。しかしながら、図6を見ると分かるように、Gセンサ75の検出信号がオフセットを有しているため、あたかも応答速度差が生じているかのように、第1フィルタ70bの出力信号が示す減速度と第2フィルタ70cの出力信号が示す推定車体減速度に差が発生している。
このように、第1フィルタ70bの出力信号が示す減速度が第2フィルタ70cの出力信号が示す推定車体減速度よりも早く変化し過ぎ、早急に後輪RL、RRのW/C圧の上限値が決められる。このため、速踏み状態でなくても、後輪RL、RRのW/C圧が不足し、制動力不足の状態になってしまう。
そこで、本実施形態では、ブレーキECU70にて、制動力配分バックアップ制御判定処理を実行する。図7は、制動力配分バックアップ制御判定処理のフローチャートを示したものである。この制動力配分バックアップ制御判定処理は、制動力配分制御開始判定処理と並行して所定の演算周期毎に実行される。
まず、ステップ200では、制動力配分制御中であるか否かを判定する。ここでは、上記図3に示す制動力配分制御開始判定処理のステップ140において、制動力配分制御中フラグがセットされていれば肯定判定となり、ステップ150においてそれがリセットされていれば否定判定となる。
ステップ200で肯定判定されると、ステップ205に進み、今回の制動中にバックアップ経験があるか否かを判定する。バックアップとは、Gセンサ75の検出信号が有しているオフセットに起因する後輪RL、RRのW/C圧不足を補うために、バックアップ的にW/C圧の増圧を行うことを意味している。このため、バックアップを行った経験がなければ、このステップで肯定判定され、あれば否定判定される。なお、バックアップ経験の有無に関しては、後述するステップ225でセットされるバックアップ経験フラグを参照して判定することになる。
ステップ205で肯定判定された場合、ステップ210に進み、第1フィルタ70bの出力信号が示す減速度と第2フィルタ70cの出力信号が示す推定車体減速度それぞれの絶対値、つまりGセンサ75の検出信号が示す減速度の絶対値と速度演算部70aで求められた推定車体減速度の絶対値との差が所定値K以上であるか否かを判定する。ここでいう所定値Kは、バックアップ制御を行う必要がある程度の値に設定されたしきい値である。
ここで肯定判定された場合には、ステップ215に進み、バックアップ制御終了条件を満たしているか否かを判定する。ここでは、後輪RL、RRのW/C圧を増加させるバックアップを行ったことを終了条件としており、初めてこのステップに来たときにはバックアップ制御終了条件を示すフラグ(後述するバックアップ完了フラグ)がリセット状態になっているため、否定判定される。
ステップ215で否定判定されると、ステップ220に進み、バックアップ制御出力処理を実行する。バックアップ制御出力処理は、このステップに辿り着いてから所定時間(例えば300ms)が経過すると、バックアップの為に後輪RL、RRのW/C圧を増加させる処理を実行するというものである。このため、最初にこのステップに辿り着いたときには、まずタイマカウントの開始のみを実行し、その後のステップに移行する。
このとき、Gセンサ75のオフセットがノイズ的に発生したものでなく定常的なものであれば、次回以降の演算周期の時に、繰り返しステップ220に辿り着くことになるが、その場合には、バックアップのタイミングが来るまで(所定時間に達するまで)の間は、タイマのカウント値のチェックのみを行うことになる。
そして、ステップ220において、バックアップのタイミングが来ると、1回もしくは複数回(例えば2回)、パルス的に後輪RL、RRのW/C圧を増圧させるべく、増圧制御弁37、38を連通状態に制御する。これにより、Gセンサ75の検出信号に含まれるオフセットによる後輪RL、RRのW/C圧不足を補償することが可能となる。
このようにして、ステップ220でバックアップ制御が完了すると、バックアップ完了フラグがセットされ、その後は、バックアップ制御終了条件を満たすことになるため、ステップ215で肯定判定される。このため、ステップ225に進み、バックアップ経験があることを示すバックアップ経験フラグをセットする。
続く、ステップ230では、制動中であるか否かを判定する。例えば、図3のステップ100と同様の手法によって制動中であるか否かを判定する。制動中であれば、制動力配分バックアップ制御判定を継続する必要があるが、制動中が解除されれば、バックアップ制御判定を止める一方、次の制動中に再度バックアップ制御が行えるような状況を整える必要がある。
このため、ステップ230で肯定判定された場合には、そのままバックアップ経験フラグをリセットすることなく処理を終え、否定判定された場合には、バックアップ経験フラグをリセットして処理を終える。このとき同時に、バックアップ完了フラグもリセットする。
このようにして、制動力配分バックアップ制御判定処理が行われる。このような制動力配分バックアップ制御判定処理を実行した場合、追い込み制動時における第1フィルタ70bの出力信号が示す減速度と第2フィルタ70cの出力信号が示す推定車体減速度、および、増圧制御弁37、38の制御状況のタイミングチャートが図8のように示される。つまり、追い込み制動時に、Gセンサ75の検出信号に含まれるオフセットにより、第1フィルタ70bの出力信号が示す減速度と第2フィルタ70cの出力信号が示す推定車体減速度に差が生じたとしても、バックアップとして後輪RL、RRのW/C圧を増加するようにしている。
このため、本実施形態によれば、Gセンサ75の検出信号に含まれるオフセットによる後輪RL、RRのW/C圧不足を補償でき、制動力不足を解消することが可能となる。
(他の実施形態)
上記実施形態では、第1差圧制御弁16と第2差圧制御弁36の差圧値を異ならせたが、前輪FL、FRに対応する増圧制御弁17、18と後輪RL、RRに対応する増圧制御弁37、38の連通、遮断状態を適宜変化させることで、前輪FL、FRと後輪RL、RRの制動力配分を適正にすることもできる。勿論、このような手法と、第1差圧制御弁16と第2差圧制御弁36の差圧値を異ならせる手法を共に用いることも可能である。
そして、このような手法を用いれば、上記配管構成がX配管として用いられるような場合であっても、制動力配分を適正にすることができる。
上記実施形態では、推定車体速度から求められる減速度と、Gセンサの検出信号が示す減速度とをそれぞれ別々のフィルタを通過させ、これらの応答速度が異なるものとなるようにすることで、速踏み状態判定を行うようにしている。そして、これらの応答速度差に応じてパルス増圧を行うようにしている。しかしながら、これは速踏み状態判定を行うときの単なる一例を示したものに過ぎない。
例えば、推定車体速度から求められる減速度やGセンサの検出信号に限らず、ドライバのブレーキペダル踏み込みの速度に応答して物理量が変化するようなパラメータ、例えばM/C圧やブレーキペダルのストロークなどを利用して速踏み状態判定を行うことも可能である。この場合、応答速度の速い信号が示す物理量が第1しきい値になった時点から、応答速度の遅い信号が示す物理量が第2しきい値になった時点までの期間中に、制動力を増加させるという制御を行えば良い。
図9は、速踏み状態判定に用いることができる各種信号のイメージを模式的に示したものである。速踏み状態判定に用いられる2つの信号として、図9に示されるような様々な組み合わせが考えられる。
例えば、速度演算部70aにて推定車体速度から求められる減速度、Gセンサ75の検出信号、M/C圧に応じた検出信号を出力するM/C圧センサ77の検出信号、ブレーキペダル11の踏み込み量(ストローク)に応じた検出信号を出力するストロークセンサ78の検出信号の任意の組み合わせをそれぞれ異なるフィルタ70b、70cに通過させることで、応答速度差を持たせ、それに基づいて速踏み状態判定を行うことが可能である。
また、異なる種類の信号に限らず、同一の信号、例えば、推定車体速度から求められる減速度をフィルタ定数の異なる2つのフィルタ70b、70cに通過させ、応答速度差を持たせることで、それに基づいて速踏み状態判定を行うことも可能である。
さらに、ここでは、第1、第2フィルタ70b、70cのフィルタ定数により応答速度差が異なったものとなることを利用しているが、元々、応答速度に差が生じるような信号が用いられる場合には、第1、第2フィルが70b、70cを用いることは必須でなくなる。例えば、Gセンサ75の検出信号と速度演算部70aで推定車体減速度を求める場合を比較すると、推定車体減速度を求める場合には演算時間が必要とされる分、Gセンサ75の検出信号と比べて元々応答速度に差が出る。このような場合には、第1、第2フィルタ70b、70cを通過させなくても良い。ただし、第1、第2フィルタ70b、70cを通過させた方が、より応答速度差を顕著にできる等の効果も得られるため、第1、第2フィルタ70b、70cを通過させるか、もしくは、同じフィルタを通過させるようにする方が好ましい。
なお、この図では、推定車体速度から求められる減速度とGセンサ75の検出信号に加えて、M/C圧センサ77やストロークセンサ78の検出信号を利用する場合について示したが、ドライバのブレーキペダル踏み込みの速度に応答して物理量が変化するような信号であれば、他の信号であっても構わない。
なお、各図中に示したステップは、各種処理を実行する手段に対応するものである。例えば、図3におけるステップ120は前後制動力配分制御手段に相当する。また、図3におけるステップ130は、制動力増加手段に相当する。さらに、図7におけるステップ210は、オフセット判定手段に相当する。
本発明の第1実施形態における制動力配分制御を実現する制動力制御装置1の全体構成を示した図である。 ブレーキECU70のうち、上述した速踏み状態判定の処理を実行する機能ブロックのみを示したブロック図である。 ブレーキECU70が実行する制動力配分制御開始判定のフローチャートである。 緩増出力の一例を示したタイミングチャートである。 (a)、(b)は、追い込み制動時と急制動時それぞれの場合における第1フィルタ70bの出力信号が示す減速度と第2フィルタ70cの出力信号が示す推定車体減速度のタイミングチャート、(c)、(d)は、(b)に対応する増圧制御弁37、38の制御状況と前後輪FL〜RRの油圧変化のタイミングチャートである。 Gセンサ75の検出信号がオフセットを有している場合における追い込み制動時のタイミングチャートである。 制動力配分バックアップ制御判定処理のフローチャートである。 追い込み制動時における第1フィルタ70bの出力信号が示す減速度と第2フィルタ70cの出力信号が示す推定車体減速度、および、増圧制御弁37、38の制御状況のタイミングチャートである。 速踏み状態判定に用いることができる各種信号のイメージを模式的に示した図である。
符号の説明
1…制動力制御装置、11…ブレーキペダル、12…倍力装置、13…M/C、14、15、34、35…W/C、16、36…第1、第2差圧制御弁、17、18、37、38…増圧制御弁、21、22、41、42…減圧制御弁、50…ブレーキ液圧制御用アクチュエータ、50a…配管系統、50b…配管系統、70…ブレーキECU、70a…速度演算部、70b…第1フィルタ、70c…第2フィルタ、70d…速踏み状態判定部、71〜74…車輪速度センサ、75…Gセンサ、76…ストップランプスイッチ、77…M/C圧センサ、78…ストロークセンサ、FL〜RR…車輪。

Claims (7)

  1. 制動時にブレーキ操作部材(11)の操作に対応して変化するパラメータを示し、該ブレーキ操作部材(11)の操作に対して2つの異なる応答速度で変化する第1、第2信号を入力される入力手段(70d)と、
    前記第1、第2信号のうちの早い応答速度の方の信号が第1しきい値(KG)となった場合に、後輪(RL、RR)の制動力を保持する前後制動力配分制御手段(120)と、
    前記第1、第2信号のうちの早い応答速度の方の信号が前記第1しきい値(KG)になった時点から、遅い応答速度の方の信号が第2しきい値(KG)となる時点までの期間中に、前記後輪(RL、RR)の制動力を増加可能にする制動力増加手段(130)と、を備えていることを特徴とする制動力配分制御装置。
  2. 前記入力手段(70d)は、同一の信号を2つの特性の異なる第1、第2フィルタ(70b、70c)を通過させることで形成された前記第1、第2信号を入力することを特徴とする請求項1に記載の制動力配分制御装置。
  3. 前記同一の信号は、推定車体減速度を示す信号、加速度センサ(75)の検出信号、マスタシリンダ圧センサ(77)の検出信号およびブレーキ操作部材(11)のストロークセンサ(78)の検出信号のいずれか1つであることを特徴とする請求項2に記載の制動力配分制御装置。
  4. 前記入力手段(70d)は、2つの異なる信号を1つのフィルタもしくは2つの特性の異なる第1、第2フィルタ(70b、70c)を通過させることで形成された前記第1、第2信号を入力することを特徴とする請求項1に記載の制動力配分制御装置。
  5. 前記2つの異なる信号は、推定車体減速度を示す信号、加速度センサ(75)の検出信号、マスタシリンダ圧センサ(77)の検出信号およびブレーキ操作部材(11)のストロークセンサ(78)の検出信号のいずれか2つの組み合わせであることを特徴とする請求項4に記載の制動力配分制御装置。
  6. 前記制動力増加手段(130)は、前記期間の長さに応じて、前記後輪(RL、RR)の制動力を増加させることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の制動力配分制御装置。
  7. 前記第1信号が推定車体減速度を示す信号、前記第2信号が加速度センサ(75)の検出信号であり、これら第1信号が示す推定車体減速度と第2信号が示す減速度の間に定常的な差があることを判定するオフセット判定手段(210)を有し、
    前記制動力増加手段(130)は、制動力配分制御中に前記オフセット判定手段(210)にて前記定常的な差があると判定された場合、前記後輪(RL、RR)の制動力を増加させるバックアップ制御を実行することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の制動力配分制御装置。
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