JP4458597B2 - 遊技機用発光装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する分野】
本発明は点灯の態様を種々に変化させる遊技機用発光装置、さらにそれを用いた遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の遊技機においては、遊技者の興趣を高めるために装飾に関する様々な部品が使用されており、遊技状態に合わせてその装飾形態を変化させるものが使用されている。また、それら装飾部品を遊技状態に合わせた装飾態様とすることで、遊技者は到来する遊技状態を予測しながら興趣ある遊技を行うことができる。そのような遊技状態の変化を(例えば、大当りになる可能性が高いということを)例えば液晶ディスプレー等の可変表示装置の表示態様を特定のものとすることで示唆したり、或いはLEDの点灯等によって遊技者に促すといった方法が用いられているが、このような遊技状態の演出の一般的手法はある程度浸透し、斬新さが低下してきている。
【0003】
また、遊技機内に備えられる種々の部品による遊技状態の演出によって遊技者はある程度興趣ある遊技を行うことができるが、このような遊技機の部品の設置に関しては、コスト、設置スペース、装飾性等の様々な検討が必要であり、制約を受けるものであった。他方では、従来と類似する表示態様や装飾性の低いものでは遊技者は飽きやすく、興趣ある遊技機を提供するには斬新で装飾性の高い部品等が要求されることとなり、このような問題を全て解決する遊技機の部品の提供は困難であった。
【0004】
そのような上記の問題を解決するために、例えば特開平11−235424なるものが提供されている。この遊技機用風車は、ロート状の窪部に透孔を設け、発光体からの照射光を前側から視認できるように形成されるものである。この遊技機用風車によると、遊技機用風車において発光体及び窪部に形成される鏡面によって光が前側に照出されるため風車が発光したように見え、興趣の向上という意味ではある程度意義のあるものである。しかしながら、この構成では、発光体から照出される光の方向はほぼ前面に限定され、発光体により直接或いは間接的に風車近傍を照射して遊技盤等を光らせる作用は伴わないものである。さらに、発光色については示唆されておらず、ましてや複数の混合色が遊技機用役物に付与され、かつ多種の装飾効果を付与できる間接光によって役物近傍等を照射するという手法は、上記した従来の技術からは容易に推測することができないものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の解決すべき課題は、斬新な発光態様等を有する装飾性の高い遊技機用発光装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
本発明において前提となる遊技機用発光装置は、
遊技機に取り付けて使用される発光装置であって、
遊技機の遊技盤上に取り付けられるとともに光導出部を有する役物本体部と、
その役物本体部に組み込まれるとともに、発光色の異なる複数の光源を集合配置した発光部を有し、各発光部からの光が混合された混合光を照射光として照出する発光ユニットとを備え、
役物本体部において照射光を少なくとも部分的に遮る遮光部を有し、該遮光部には照射光を少なくとも部分的に反射する反射部が発光ユニットに面して形成され、反射部による反射光が間接光として光導出部より導出される場合がある
【0007】
このようにすると、発光ユニットからの混合された照射光が遮光部における反射部材によって反射され、役物本体近傍をその反射光によって効果的に照らすことができる。このような間接光は発光ユニットからの直接光と比較して、反射媒体(例えば役物本体を構成する部品)による作用が加わり、間接光による照射位置(例えば遊技盤、遊技機における種々の部品等)に特殊な反射効果(反射媒体の材質、表面形状等に起因する照射態様の変化等の効果)等がもたらされ、斬新で幻想的な遊技状態が演出されることとなる。
【0008】
以上のような課題を解決するために本発明は、
遊技盤の盤面に固定される基体と、
基体の遊技者側となる前面側に遊技球が通過する隙間が形成されるように、かつ遊技盤の盤面と交差する回転軸線の回りに回転可能に取り付けられ、流下する遊技球の接触を受けて回転する回転体と、
基体に光源を有して固定され、光源からの光を照射光として遊技者側へ照出する発光ユニットと、
を備え、
基体は、遊技盤の盤面方向において、回転体の外縁よりも外側に膨出する膨出部を含み、その膨出部の前面には、金属光沢を有し照射光を反射可能とする基体側の金属光沢層が形成される一方、
回転体には、回転軸線に対して直角方向に突出し、回転体を回転させるための突出部材としての羽根が設けられ、羽根は前記隙間内において回転軸線の回りに所定の角度間隔で複数配置されるとともに、各羽根の全面には、金属光沢を有し照射光を反射可能とする羽根側の金属光沢層が発光ユニットに面して形成され、
それらの金属光沢層による反射光は、回転体と基体との間に形成された隙間を光導出部とする間接光として導出されることを特徴とする遊技機用発光装置を提供する。
【0009】
このように、回転体とともに発光ユニットを備え、回転体自身に及び/又は基体と回転体との間に形成された光導出部より混合光が導出されるようにすることで、回転体自体の回転による装飾と、発光ユニットからの混合光による装飾とが相乗的に作用し、極めて斬新で興趣の高い装飾態様となる。
【0010】
また、混合光とされることで、発光色を様々に選定できるため回転体及びその近傍を多用な色彩にて演出することができる。さらに、発光色の異なる複数の光源からの混合光が、光導出部により導出されるため、光導出部の通過時においてそれらの混合の度合いが高められ、導出光は均一な発光色を呈するものとなる。
【0011】
基体の少なくとも一部分において、金属光沢を有し照射光を反射可能とする金属光沢層を備えることができる。さらに、基体を遊技盤の盤面方向において、回転体の外縁よりも外側に膨出する膨出部を含むように形成し、その膨出部の表面に金属光沢層を備えるようにしてもよい。
【0012】
基体における金属光沢層を介して間接光が付与されるため、発光態様が金属光沢層の状態(基体の材質、金属光沢層の材質、金属光沢層の表面形状等の状態)の影響を受けて様々に変化することとなり、興趣の盛り上げに貢献する。
【0013】
さらに回転体において、回転軸に対して略直角方向に突出し、該回転体を回転させるための突出部材を設け、その突出部材の少なくとも一部において金属光沢層を形成するようにしてもよい。突出部材に設けられる金属光沢層により、回転体自体のデザイン性が向上するとともに、その突出部材において少なくとも部分的に反射される間接光により回転体に煌き等の装飾態様が伴われる。また、遊技球の流下を受けて回転体が回転することにより、突出部材における金属光沢層とその金属光沢層による間接光等により、回転体の静止時とは別の装飾態様が生まれるため、新たな装飾パターンが生まれ、興趣の向上に大いに寄与する。
【0014】
また、基体との間に遊技球の受け入れスペースとなる隙間が形成されるように配置される前面プレートを備え、かつ突出部材が、隙間内において該前面プレートと一体回転可能に設けられ、かつ回転軸線の回りに所定の角度間隔で複数配置される羽根部材を含んで構成されるようにすることができる。このように突出部材が羽根部材を有し、その羽根部材に金属光沢層を形成することで、照射光を受けて煌き等を伴い装飾性の高い羽根を有する遊技機用風車を構成できる。
【0015】
また、基体に組み込まれた発光ユニットを、回転体の基体に対向する内面に向けて光源からの光を照出するものとし、突出部の少なくとも一部に金属光沢層を形成し、その金属光沢層による反射光を、回転体自身に又は該回転体と基体との間に形成された光導出部より間接光として、導出するようにしてもよい。
【0016】
このようにすると、回転体自身に又は該回転体と基体との間に形成された光導出部より導出される間接光は、突出部の少なくとも一部に形成された金属光沢層により、光量の低下を伴わずに反射されて、十分な照度が維持された状態で回転体または基体近傍を照射することとなる。なお、基体等に反射媒体(回転体、又は回転体に形成される金属光沢層)の影響が付与された間接光を照射することができるため、基体等に種々の発光態様が生まれることとなる。さらに、遊技者が回転体又は基体を見た場合、金属光沢層により直接遊技者側に反射される間接光により回転体が部分的に、又は回転体全体が煌き等の装飾態様を伴って見えることとなる。
【0017】
また発光ユニットからの照射光を散乱させつつ透過させる散乱透過部が、基体及び回転体の少なくとも一方に設けられるようにすることができる。これにより、発光ユニットからの照射光が多方向に散乱されて、散乱透過部自体が独特の発光態様を有するとともに、散乱光により回転体及び基体近傍への照度が増大し、一層鮮やかな装飾態様を生み出す。
【0018】
散乱透過部は、該散乱透過部を介して発光ユニットを見たときに、その発光部の輪郭が視認できない程度に照射光を散乱させるようにすることができる。このようにすると、電気部品としての発光ユニットが視認不可能とされるため、デザイン性があまり重視されない電気部品等の輪郭が隠されることとなり、遊技機の装飾を損なうことがなくなる。また、散乱透過部は、透光性の基材中に空隙及び光散乱粒子体の少なくともいずれかを分散させるようにすることで散乱透過部を容易に構成することができ、この構成に伴うコストも低廉なものとなる。
【0019】
また、散乱透過部は、照射光の受光側の表面及び/又はこれと反対側の表面に、光散乱を生じさせるための凹凸パターンが形成されるようにすることができる。このように、凹凸パターンが表面に形成される散乱透過部とすることで、散乱透過部の構成を簡素にすることができるとともに、その凹凸パターンの形成方法により、散乱態様を使用状況に合わせて種々に設定できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面に示す実施例を参照しつつ説明する。
図1には本発明の実施形態の一例となる遊技機用発光装置1(以下単に発光装置1とも言う)としての風車44の構造例を示している。この風車44から後述の発光ユニット10を除いた部分が役物本体部である。なお、ここでいう役物とは遊技機において特別な仕掛けを持った入賞口のみならず、上記風車44のように特別な仕掛けを持った補助部品、装飾部品をも含めそれらの総称としている。風車44の遊技における機能としては図9に示されるように遊技盤前面において備えられ、弾球の接触に伴い回転し、装飾性を高める効果を有している。なお、発光ユニット10を有する役物は、本発明の一態様として発光役物と称することができる。
【0021】
図1に示されるように、風車44は発光ユニット10を備え、遊技盤前面に固定される基体12に形成された孔12aにその発光ユニット10を貫通させて遊技盤前面に突出させる。その発光ユニット10は遊技盤後部に備えられる基板11に端子群15を固定され、その端子群15に接続される配線17はコネクタ13を介して図示しない発光制御装置(なお、発光制御装置については後述する)に接続される。遊技盤後部に備えられる基板11と、遊技盤前部に備えられる基体12は、これら部材及び遊技盤を貫通して締結する締結部材としての螺子24によって遊技盤を挟んで固定されることとなる。
【0022】
また、この発光ユニット10の前側においては透光性を有する材質にて形成されたカバー14が備えられ、これら、部品(発光ユニット10、基体12、及びカバー14)は発光ユニット10からの光を遊技機前面に(例えば遊技者側に)照射するように一体的に固定されている。さらに、カバー14の前側においては、回転可能な回転体19が設置され、その回転体19には透光性を有する前面プレート18が取り付けられており、これら部品は軸20を中心として一体回転する。なお、軸20は前面プレート18、回転体19、カバー14を貫通して基体12において固定され、前面プレート18及び回転体19とは滑合される。図2においては、これら部品が組み立てられた風車44の図を示している。
【0023】
図3に示されるように、風車44において、遊技中に弾球203が接触した場合には、遊技盤202前面と略一致するカバー14の前面において弾球が通過し、羽根16部分に接触することで回転体19は前面プレート18と一体的に回転する(なお、前面プレート18のさらに前面においてはガラス枠201が設けられる)。そして、発光ユニット10からの光は透光性を有する前面プレート18及びカバー14を透過して漏出し、遊技者に鮮やかな装飾態様を提供することとなる。従って、前面プレート18の回転による装飾と、発光ユニット10からの照射による装飾とが相乗的に作用し、遊技者にとっては斬新で興趣あるものとなる。前面プレート18に関しては全面において透光性を有するように形成してもよく、一部が遮光されるようにしてもよい。なお、全面において透光性を有するようにすると、発光ユニット10からの光を照射する効率が高くなり照射される光量が多くなる。また、一部が遮光されるようにすると遮光と透光とのバランスにより新たな装飾態様が生まれることとなる。
【0024】
図4に示されるように、基体12に組み込まれた発光ユニット10によって、回転体19の基体12に対向する内面(例えば、前面プレート固定部18aにおける基体12側の面、又は羽根16部分の表面)に向けて光が照射され、回転体19の少なくとも一部(前面プレート固定部18a、羽根16等)に形成された金属光沢層225(例えば、無電解メッキ等によって施されたメッキ層、アルミ箔等の金属を貼り付けた層等)に照射され、該金属光沢層225によって多方向に反射される。このように反射される間接光は、回転体19自身に又は該回転体19と基体12との間に形成された光導出部(図4に示される例では前面プレート固定部18aと基体12との間に形成される隙間、又は前面プレート固定部18aにて形成され、透光性を有する前面プレート18が備えられる開口部を光導出部としている)より間接光として導出される。
【0025】
このようにすると、回転体19自身に又は該回転体19と基体12との間に形成された光導出部より導出される間接光は、回転体19の内面の少なくとも一部に形成された金属光沢層225により、光量の低下を伴わずに反射されて、十分な照度が維持された状態で回転体19または基体12近傍を照射することとなる。なお、基体12等に反射媒体(回転体19、又は回転体19に形成される金属光沢層225)の影響が付与された間接光を照射することができるため、基体12等に種々の発光態様が生まれることとなる。さらに、遊技者が回転体19又は基体12を見た場合、金属光沢層225により直接遊技者側に反射される間接光により回転体19が部分的に、又は回転体19全体が煌き等の装飾態様を伴って見えることとなる。また、基体12は、遊技盤202の盤面方向において、回転体19の外縁よりも外側に膨出する膨出部を含み、その膨出部の表面(前面)に金属光沢層が設けられている。このように、膨出部が回転体19の外縁よりも外側に膨出することで、遊技者が前側から風車44を見た場合に、膨出部の前面に形成された金属光沢層が回転体19に隠れず、基体12自身のもつ装飾効果をさらに高めることができる。
【0026】
図4においては発光ユニット10から照射される光の一部について道筋を矢印で示している。回転体19において金属光沢層225は発光ユニット10に面して備えられ、その金属光沢層225から反射された間接光210の一部は基体12及び遊技盤202における基体12近傍を照射することとなる。さらにその間接光の一部は基体12に形成された金属光沢層225によって更に反射されて更なる間接光210aとされて遊技者側に照射される。このように金属光沢層225を基体12の回転体19に面する側の表面の少なくとも一部に形成すると、金属光沢層225によって遊技者側に反射される間接光により基体12自体が発光して見えるとともに、基体12から回転体19への間接光により回転体19も発光して見え、基体12と回転体19との発光によって遊技機用風車全体の装飾効果が相乗的に向上する。また、回転体19に対し基体12における金属光沢層225を介して間接光が付与されるため、回転体19の発光態様が基体12又は金属光沢層225の状態(基体12の材質、金属光沢層225の材質、金属光沢層225の表面形状等の状態)の影響を受けて様々に変化することとなり、興趣の盛り上げに貢献する。
【0027】
図4に示されるように、回転体19とともに発光ユニット10を備え、回転体19自身に及び/又は基体23と回転体29との間に形成された光導出部(図4に示される例では、回転体19における前面プレート固定部18aと基体12との間に形成され、金属光沢層225からの反射光、発光ユニット10からの照射光を導出する部分が該当)より混合光が導出されるようにすることで、回転体19自体の回転による装飾と、発光ユニット10からの混合光による装飾とが相乗的に作用し、極めて斬新で興趣の高い装飾態様となる。また、混合光とされることで、発光色を様々に選定できるため回転体19及びその近傍を多用な色彩にて演出することができる。さらに、発光色の異なる複数の光源からの混合光が、光導出部により導出されるため、光導出部の通過時においてそれらの混合の度合いが高められ、導出光は均一な発光色を呈するものとなる。
【0028】
さらに、基体12との間に遊技球の受け入れスペースとなる隙間が形成されるように配置される前面プレート18を備えられ、かつ突出部材としての羽根16が、隙間内において該前面プレート18と一体回転可能に設けられ、さらに羽根16は回転軸線の回りに所定の角度間隔で複数配置される(なお、本実施例では羽根16は3枚配置されている。)の羽根16は、回転体19において、回転軸20に対して略直角方向に突出し、該回転体19を回転させるために設けられる。
【0029】
そして、突出部材(羽根16)の少なくとも一部において金属光沢層225が形成される。羽根16の全面において金属光沢層225を形成すると一層装飾性が向上することとなる。また、突出部材(羽根16)に設けられる金属光沢層225により、回転体19自体のデザイン性が向上するとともに、その突出部材において少なくとも部分的に反射される間接光により回転体19に煌き等の装飾態様が伴われる。また、遊技球の流下を受けて回転体19が回転することにより、突出部材における金属光沢層とその金属光沢層による間接光等により、回転体19の静止時とは別の装飾態様が生まれるため、新たな装飾パターンが生まれ、興趣の向上に大いに寄与する。また、ここでは突出部材を羽根16としているが、これに限定されるというわけではなく、流下する遊技球を受けて回転体を回転させる形状であれば(例えば、山状、角状、柱状等の突出部材であっても)いずれにおいても、金属光沢層225を形成できることとなる。
【0030】
図5には光散乱手段の構成例を模式的に示している。図5(a)には透光性を有する前面プレート18の基体に光散乱手段としての空隙220が備えられた例を示している。なお、空隙220内部に備えられるものは種々の気体とすることができるが、コスト面、成形容易性等を考慮すると空気が望ましい。このように形成された空隙220により、基体内部に入射された入射光の一部は空隙と基体との境界において、反射、屈折、回折等が生じて散乱される。従って、前面プレート18からの照出光は多方向に散乱し、前面プレート18自身及びその近傍が独特の発光態様を伴って光ることとなる。なお。図5(b)のように、空隙とせず光散乱粒子222を備えるようにすることができる。この光散乱粒子222は前面プレート18における基体と屈折率の異なる材質にて形成され、これら屈折率の違いにより入射光が種々の方向に屈折する。なお、光散乱粒子222と基体との境界において反射、回折等の現象も生じ、これら現象によって入射光が多方向に散乱することとなる。結果として前面プレート18からの照出光は多方向に散乱されることとなり、
【0031】
なお、このような光散乱手段は基体12に備えられたカバー14において、上記方法にて同様に形成することもできる。このように、発光ユニット10からの照射光を散乱させつつ透過させる散乱透過部としての前面プレート18が、基体12及び回転体19の少なくとも一方に設けられることにより、発光ユニット10からの照射光が多方向に散乱されて、散乱透過部としての前面プレート18自体が独特の発光態様を有するとともに、散乱光により回転体19及び基体12近傍への照度が増大し、一層鮮やかな装飾態様を生み出すこととなる。
【0032】
また、散乱透過部は図6に示されるように、照射光の受光側の表面及び/又はこれと反対側の表面に、光散乱を生じさせるための凹凸パターンが形成されるようにすることができる。なお図6においては照射光の受光側と反対側の面に凹凸パターンが形成された前面プレート18の例を示しているが、受光側に凹凸パターンを形成してもよい。このように凹凸パターンが形成されることで)、該凹凸パターン部分において光の屈折、反射、回折等が生じ、前面プレート18から照出する光は多方向に散乱することとなる。このように、凹凸パターンが表面に形成される散乱透過部とすることで、散乱透過部の構成を簡素にすることができるとともに、その凹凸パターンの形成方法により、散乱態様を使用状況に合わせて種々に設定できる。なお、これら凹凸パターンは図6(b)に示されるように前面プレート18に取り外し可能に備えられる散乱部材230に備えるようにしてもよい。このように散乱部材230を取り外し可能に備えることで(即ち、着脱可能なユニットとすることで)、使用状況に合わせて種々のものを取りつけることができる。このような散乱部材を、樹脂、ガラス、紙等によって形成し、粘着材等によって貼り付けられるようにすると、着脱の作業も容易となり、コストも低廉なものとなる。なお、光散乱手段として、空隙、光散乱粒子等の光散乱媒体と、凹凸パターンとが両方とも備えられるようにしてもよい。
【0033】
図7には、風車44の別の例について示している。この例において、基体12に曲面状に形成され、内壁に金属光沢層を有するロート状の窪部301が形成されている。そしてその窪部部301の内壁より突出する発光ユニット10の発光部から照射される光は、その窪部301の内壁にて形成される金属光沢層225によりリフレクター機能が付与されている。これにより、遊技者側に照射される照度を高くできるとともに、内壁における金属光沢層225からのの間接光により、特殊な発光態様が付与されてカバー14から照出されることとなる。
【0034】
図4のような場合において、散乱透過部としての前面プレート18は、該前面プレート18を介して発光ユニット10を見たときに、その発光部の輪郭が視認できない程度に照射光を散乱させるようにすることができる。このようにすると、電気部品としての発光ユニット10が視認不可能とされるため、デザイン性があまり重視されない電気部品として構成される発光ユニット10の輪郭が隠されることとなり、遊技機の装飾を損なうことがなくなる。なお、この方法については、空隙、光散乱粒子の混合数、凹凸パターンの形成数によって調整することができ、これら混合数等が多すぎると入射光の反射、吸収等が増大して透過光の光量が減少し、少なすぎると光散乱作用があまり生じないため発光ユニット10が遊技者から見えてしまい、デザイン性が低下することとなる。従って、装飾として十分な光量を確保しつつ、発光ユニット10の発光部が視認できない程度に光散乱手段が備えられることが望ましい。このように、前面プレート18又は基体12に設けられたカバー14の少なくともいずれか一方に備えられる散乱透過部は、透光性の基材中に空隙、光散乱粒子体又は表面に形成される凹凸パターンの少なくともいずれかが形成されればよいため散乱透過部を容易に構成することができ、この構成に伴うコストも低廉なものとなる。
【0035】
図4において一例が示されるように、光散乱手段をカバー14に備え、前面プレート18において透明性を有する部材を備えるか、若しくは前面プレート18を備えずに開口部とされた光導出部とすることができる。このようにすると、カバー14にて散乱され、基体12、前面プレート固定部18a、羽根16等に備えられる金属光沢層225にて反射される間接光、又はカバー14からの照射光(例えば、矢印215にて示されるような照射光)が、その光導出部を通過して遊技者側に直接照射され、遊技者に鮮やかな発光態様を提供することとなる。この時,前面プレート18が透明体とされるか若しくは開口部とされるため、例えば羽根16における金属光沢層225からの間接光が遊技者側に照射され、従来において前面プレート18等に隠されていた羽根16が煌き等の特殊な装飾態様を伴って遊技者に視認できるようになり、さらに回転時においては装飾態様を伴う羽根16の回転によって斬新な装飾が相乗的に発生し、興趣の高いものとなる。
【0036】
次に、発光ユニット10の構成について図8(a)〜(c)を参照して説明する。発光ユニット10には、青色LED素子2、緑色LED素子4及び赤色LED素子6が備えられ、これら素子が複合LED素子として形成されている。これら複合LED素子は発光波長が短い順に前側(図8(a)においては図面上側)に突出した状態で備えられるように素子固定台に固定される。また、素子固定台は調整台30a、30bとその調整台30a、30bを取り付ける又は一体的に構成する土台31とによって段差を有して構成することができ、複合LED素子は発光波長の短いものほどチップ表面位置が前方側に位置するように素子固定台に取り付けられる。このようにすることで、発光波長の短いチップによる光が、発光波長の長い光に吸収され難くなり、発光波長の短いチップの外部量子効率を上げることで十分な発光効率を維持でき、ひいては良好な混合光が照射される装飾状態となる。
【0037】
各LED素子からの各光は、光混合導出部としての透光性カバー8内において拡散されたり、或いは透光性材料中に入射する時の各光の屈折率の違い、さらには透光性カバー8の表面に到達した光の内部反射等により互いに混合される。なお、透光性カバー8の内部には光を乱反射ないし拡散させるための拡散媒体を混入させておくと、一層良好な光混合状態を得ることができる。また、複合LED素子の透光性カバー8は一部をレンズ上に構成され、複数のLED素子からの光を光軸39方向に集光しつつこれを混合する集光部材を含むことで、良好に混合される光軸が生成できる。
【0038】
また、図8(c)に示すように、各LED素子から導出されるアノード端子、及びカソード端子は発光ユニット10外部に導出される端子群15に接続されるが、各LED素子から導出されるアノード端子(青色LEDアノード端子2b、緑色LEDアノード端子4b、赤色LEDアノード端子6b)は共通結線され、共通アノード端子35として発光ユニット10外に導出される。さらに、各カソード端子(青色LEDカソード端子2a、緑色LEDカソード端子4a、赤色LEDカソード端子6a)はそれぞれ、外部カソード端子32、33、34として発光ユニット10外に導出される。これら外部カソード端子と共通アノード端子35は端子群15を構成し配線(図1参照)を介して発光制御装置に接続され、該発光制御装置によって各LED素子の発光制御がなされる。
【0039】
上記したように、発光ユニット10は、光源を構成する発光色の異なる複数のLED素子が一端側に集合して取り付けられる素子固定台と、その素子固定台の一端側に配置されて複数のLED素子を覆う光混合照出部としての透光性カバー体(透光性カバー8)とが一体化されるとともに、素子固定台に、各LED素子のアノードを共通接続した共通電源端子としての共通アノード端子35、各LED素子のカソード端子を個別に取り出した個別制御端子としての外部カソード端子32、33、34が形成された複合LED素子を有する。このように、各LED素子のアノードを共通接続した共通電源端子として共通アノード端子35を備えることで、装置のコンパクト化が達成でき、各LED素子のカソード端子において個別に取り出した個別制御端子としての外部カソード端子32、33、34を形成することで、各LED素子を個別に制御することができる。従って、各LEDの発光パターンを個別に種々に変更することができるため、多彩な混合光を生成することができ装飾性が高くなる。なお、発光パターンの制御については後述する。
【0040】
さらに、図8(b)に示されるように、各LED素子は光軸(図8(b)の平面図において円形に形成される発光ユニット10の中心)を取り囲むように青色LED素子2、緑色LED素子4及び赤色LED素子6を配置することができる。このようにすることで、全てのLED端子からの光が良好に混合される光軸を生成でき、斬新で鮮やかな装飾光を提供できることとなる。
【0041】
上記したように構成され、図9に示されるような遊技機60に取り付けて使用される発光装置は、遊技機60の遊技盤上に取り付けられるとともに光導出部(図1に示される風車44においては透光性を有する前面プレート18、カバー14が該当)を有する役物本体部(本実施例では風車44)と、その役物本体部に組み込まれるとともに、発光色の異なる複数の光源(青色LED素子2、緑色LED素子4及び赤色LED素子6)を集合配置した発光部と、透光性を有する材料にて構成されるとともに、複数の光源からの各光を自身の内部に導いてこれを混合し、その混合光を照出する光混合照出部としての透光性カバー8とを有する発光ユニット10とを備え、役物本体部の光導出部より、発光部からの混合光を漏出させる遊技機用役物として構成されている。
【0042】
次に、発光制御方法のいくつかの例について説明する。図10には遊技機内部の電気的構成例としてのブロック図を示している。遊技機の主制御部100において、CPU101、ROM103、RAM105が備えられており、遊技中にはROM103に構成されたメインプログラム等に従って遊技を行い、入賞、大当り、確変大当り等のイベント発生ごとに各イベントに対応したプログラムをROM103にて読み出し、遊技状態を変化させることとなる。例えば、遊技中に弾球が始動口50(図9)に入賞した場合には、始動口入賞検出スイッチ118cにて検知した後、スイッチ検出部116からその情報を伝達し、メインプログラムはその情報伝達を受けて、対応するプログラムをROM103から呼び出して実行する。この時、CPU101はI/Oポートを介して発生したイベント情報を周辺制御回路120に送信し、周辺制御回路120はイベントに合わせた発光装置1の指定及び発光制御装置122による発光方法(発光制御方法)の指定を行う。
【0043】
次に、周辺制御回路120の構成例について、図11に示すブロック図を参照して説明する。周辺制御回路120には主制御部100(図10)からのイベント情報を入力するI/Oポート136と、周辺制御回路120における種々の処理を行うCPU130、ワークエリア等が形成されるRAM132、発光パターンに関する情報が格納されるROM134が設けられている。周辺制御回路120は、イベント発生後に主制御部からの信号を受け、特定の発光制御回路122に発光方法に関する信号を送信し、その発光方法に関する信号を受けて該発光方法を達成し得る発光装置1への制御信号(例えば、デューティー比が調整される電圧信号)を生成し、発光装置1を駆動する。なお、これら周辺制御回路120及び各発光制御装置122は別体基板131として構成され、遊技機に取り付け可能となっている(例えば、別体基板131を汎用性のある着脱可能なユニットとして構成できる)。以下、制御の流れについて図12に示されるフローチャートを参照して詳しく説明する。
【0044】
遊技中は主制御部のROM103に格納されるメインプログラムに従って遊技が行われるが、遊技中に特定のイベントが発生した場合、例えば、始動口50(図9)に弾球が入賞した場合には、始動口入賞検出スイッチ118cにて弾球を検知した後、スイッチ検出部116からその情報を主制御部100に伝達する。メインプログラムはその情報伝達を受けて特定のイベント(この場合には始動口入賞に伴うイベント)が発生したと判断し、CPU101を介してROM103からそのイベントに対応するプログラムを呼び出して実行する。ROM103から呼び出されるイベント固有のプログラムにより、周辺制御回路120に特定のイベントが発生したことを伝達する情報(以下単にイベント情報とも言う)を送信する(S1)。
【0045】
イベント情報はI/Oポート136(図11)を介して周辺制御回路120に入力され、そのイベント情報に対応する発光パターン情報を出力するプログラム(以下、単に発光パターン情報とも言う)がROM134からCPU130にて呼び出される。この発光パターン情報とは、いずれかの発光制御装置122を指定する信号、発光制御装置122より出力される電圧波形を指定する信号(以下、単に波形選択コマンドともいう)、及びその信号の継続時間を有しており、これら情報が発光制御装置122に出力される(S2)。図13(a)に示されるように発光制御装置122内の電圧波形生成手段としての波形発生マイコン123は、この波形選択コマンドに基づいた電圧波形を生成して出力し、さらに電圧調整手段によって発光ユニット10の各LED素子(図8等参照)に生じる印加電圧を調整することとなる(S3)。
【0046】
そして、波形発生マイコン123によって生成された波形信号は電圧調整手段としてのD/Aコンバータ125によってアナログ化され、アンプ127によって増幅された後、発光ユニット10内の各LED素子に出力される(S4)。また、各LED素子においてそれぞれ独立に印加電圧が調整されるため、各LED素子ごと発光パターンの調整が可能となっている。なお、発光制御時間は発光パターン情報(ROM134内に格納されるプログラム)によって設定し、所定の時間が経過するとそのプログラムによって発光制御装置への出力停止信号が出されるようにして調整してもよい。
【0047】
また、発光ユニット10は、各光源(各LED素子2,4,6(図8参照))の断続的なオン・オフにより点灯時間と消灯時間とのデューティ比を変化させて各光源からの見かけ光量を調整し、それら各光源からの光量に応じて各色の光の混合比率を変化させることにより、照出される混合光の色が変更されるように上記遊技機用発光装置を構成することができる。図16〜図19においてはその混合光の調整方法について説明している。
【0048】
図16に示すように、点灯/消灯の1周期の長さをTとすれば、Tは0.5マイクロ秒〜20ミリ秒程度(本実施例では300マイクロ秒)に設定するのがよい。Tが20ミリ秒を超えると、見掛け上の連続点灯状態が失われ発光ちらつきが生じやすくなる。他方、0.5マイクロ秒未満のTは汎用8ビット(又は16ビット)マイクロプロセッサのクロック周波数では制御が困難となり、より高性能のマイクロプロセッサを用いようとすれば価格高騰が避けがたくなる。
【0049】
他方、混合発光色が経時的に略連続的に変化しているように見えるためには、点灯時間(あるいは消灯時間)の変更単位(光量変更の段階数を反映したものとなる)を、1周期Tの分割数で表した場合に、2〜65536段階程度(本実施例では256段階)とするのがよい。このように発光ユニット10は、光源である各LED素子の断続的なオン・オフにより点灯時間と消灯時間とのデューティ比を変化させて各光源からの見かけ光量を調整し、それら各光源からの光量に応じて各色の光の混合比率を変化させることにより、照出される混合光の色が変更されるようになっている。このようにすることで、各LED素子の高速スイッチングを行うのみで、見かけ上の光量を極めて簡単かつ自由に制御でき、各色の光の混合比率の調整も思いのままである。さらに上記の方式は複雑な制御インターフェースを用いることなく、マイクロプロセッサ(例えば、波形発生マイコン123)によるソフトウェア処理化を簡単に実現できる。その結果、発光ユニット10及びそれに付属する装置構成を簡素にでき、ひいては遊技機用発光装置1をコンパクトにすることができる上、複雑な発光制御も自在に行えるので、興趣の盛り上げに大いに寄与する。
【0050】
本実施例では波形発生マイコン123からの波形信号により、その点灯時間/消灯時間のデューティー比を変更することにより、LEDの見かけの(或いは平均的な光量を変化させる方式を採用している(なお,本明細書で「消灯」とは、光量レベルが一定以下に低下して点灯状態との間に光量差が生じていればよく、必ずしも完全な消灯を意味するものではない)。この場合、発光光量を保持したい場合には、点灯/消灯の周期を指定された時間だけ繰り返す制御を行えばよい。これによれば、LEDの光量制御をすべてマイクロプロセッサ(波形発生マイコン123)によりソフト的に行うことができ、ユニットのコンパクト化と低廉化に大きく貢献する。また、図13(b)に示されるように波形発生マイコン123を用いずに波形発生回路141を用いることで、安価な回路構成とすることができる。このような波形発生回路(例えば発振回路)を使用した場合の説明図を図14及び図15に示す。
【0051】
例えば、図14(a)には発振回路を有し、電圧波形調整手段と電圧調整手段とを兼ねる(波形発生回路141と電圧発生回路143を兼ねる)正弦波電圧発生回路151a,151b,151c(以下、信号発生回路151a,151b,151c又はこれらを総称して正弦波電圧発生回路151とも言う)が各LED素子に接続されている。これにより、各LED素子に生じる印加電圧を正弦波的に変化させることで、各LED素子の発光光量を漸増、漸減させる。また、各LED素子に生じる正弦波電圧はそれぞれ位相がずらされた状態とされる。これによりフルカラーのグラデーションが実現できる。このように発振回路を有する発光制御装置とすることで、装置が軽量かつコンパクトにでき遊技機への設置が極めて容易になり、コスト低減にもつながる。
【0052】
図14(b)には信号発生回路としての正弦波電圧発生回路151a,151b,151cが各LED素子に接続され、かつ正弦波電圧発生回路151からの出力を選択する電圧調整手段としての出力選択回路152が備えられている。図15にその回路構成の一例を示している。これらは、各LED素子に接続される個々の出力を出力選択回路152によって独立に選択、又は独立に調整することで発光ユニットの発光パターンを調整している。例えば、出力選択回路によってR、Gのみの出力を選択することでBを除いたグラデーションが実現でき、Rのみの出力を選択すれば単色のグラデーションを実現できる。なお、出力選択回路はR,G,Bの出力値を個々に独立に調整(例えば、ポート154に接続された図示しない出力信号生成手段からの出力選択信号によるスイッチ153a,153b,153cによる出力値の調整)するようにしてもよい。これにより、発生する発光パターンがさらに多彩になる。従って、装置が軽量かつコンパクトにでき、コスト低減を図りつつ発光パターンを多種に生成できる
【0053】
このように遊技機用発光制御装置122は遊技機用発光装置1の発光駆動を制御するために、選択すべき発光制御パターンを指定する選択指令信号(例えば、イベント情報)が入力される選択指令信号入力部としての波形発生マイコン123と、入力された選択指令信号を参照して、互いに異なる発光制御パターンから1つのものを選択し、その選択された発光制御パターンに基づいて遊技機用発光装置の発光制御を行う発光制御手段(波形発生マイコン123及びD/Aコンバータ125が該当)を備えることとなる。
【0054】
上記のような制御装置を遊技機に取り付ける(例えば別体基板131により、外付け可能としておく)ことにより、該装置の選択指令信号入力部を用いて遊技機における主制御部100からの例えばリーチや大当りその他のコマンド信号入力(イベント情報の入力)が可能になり、これによって、遊技機に取り付けた本発明の遊技機用発光装置の発光制御を遊技機の動作状況に合わせて的確に行う態様を簡単に実現できる。従って、遊技機用発光装置1に汎用性を持たせることができ、発光制御手段によって発光パターンの作成や変更も容易に行えることとなる。
【0055】
図17はデューティー比による制御パターンの一例を示す模式的なタイミング図である。Hは点灯状態、Lは消灯状態を表す。この例では、緑色LED素子(以下、単に緑(又はG)とも言う)と青色LED素子(以下、単に青(又はB)とも言う)とを連続点灯とし、(以下、単に赤(又はR)とも言う)のデューティー比をまず漸減させている。これにより、R、G、Bの混合色はうす水色を経て、Rが消灯となった時点でGとBの均等混合色である水色となる。次いで、ここからGの点灯デューティー比を漸減させる。これにより、R、G、Bの混合色は薄青を経て、Gの消灯に伴い青(B)の単色点灯状態となる。このように、該処理により発光ユニット10は、その混合発光色が見掛け上連続的に変化するように見え、ファッション性を高めることができる。
【0056】
このようにデューティー比を変化させて見かけ光量を調整し、各光源からの光量に応じて各色の光の混合比率を変化させることにより、照出される混合光の色を変更することができるため、発光ユニットの装置構成を簡素にでき、ひいては遊技機用発光装置をコンパクトにすることができる。
【0057】
なお、図8に示されるように複合LED素子(青色LED素子2、緑色LED素子4、及び赤色LED素子6)は、電源端子としての共通アノード端子35を電源に接続する一方、各個別制御端子としての外部カソード端子32、33、34をスイッチング制御手段としての波形発生マイコン123に接続することにより、各色のLED素子の発光光量が該スイッチング制御手段により独立にデューティ比制御されるようになっている。このようにすることで、個別に発光パターンを生成する効果を達成でき、その効果達成に要する回路構成についても複雑とならず、装置の簡素化、コスト低減等につながる。
【0058】
さらに、発光パターンの別例について、図18及び図19を参照して説明する。図18及び図19のグラフはデューティー比を縦軸にとり、経過時間を横軸にとったものを示している。例えば図18(a)に示されるグラフはRGB全てにLED素子に出力をし、3つのLED素子を全て発光調整することにより多彩な発光色を生成している。さらに各LED素子のデューティー比は漸増又は漸減するため発光色の変化が急激なものとはならず、柔らかな発光変化となる。
【0059】
一方、図18(b)に示される発光変化は、RBのLED素子には出力せず、GのLED素子のデューティー比をパルス的に変化させている。これにより発光ユニット10からの発光色を緑色単色にすることができ、その変化は急激な発光変化(即ち点滅)となる。また、図19(a)にはR、Bのみを用いたグラデーション、図19(b)にはR単色のグラデーションの例を示している。このようにデューティー比を調整することで、種々の発光パターンを生成でき、多彩な装飾態様となる。
【0060】
また、このような発光態様の変化を、発生するイベントに合わせて使用することができる。例えば、始動口に入賞した場合には図19(b)に示されるようなGの点灯、リーチ状態となったときには図18(a)に示されるようなRBのグラデーションによる発光といったように、発光ユニット10からの発光パターンを変化させ装飾態様を変化することにより遊技状態を知らせることができる。従って、興趣が極めて高い遊技機が提供できることとなる。
【0061】
さらに、このように本発明は上記記載の遊技機用発光装置1と遊技機用発光制御装置122と、遊技状態に応じて、遊技機用発光制御装置122に入力するべき選択指令信号を出力する選択指令信号出力手段としての周辺制御回路120を備え、選択指周辺制御回路120によって遊技状態と対応付けて選択指令信号を遊技機用発光制御装置122に出力することで、その遊技機用発光制御装置122による遊技状態に合わせた遊技機用発光装置1の制御が可能となる。また、遊技機用発光装置1によって遊技状態を遊技者に示唆するといったことが可能となり、その発光装置1の装飾性も極めて高いため、遊技者にとって興趣ある遊技機となる。
【0062】
なお、図1において本発明の役物本体の例として風車44を用いたがこれに限定されるという意味ではない。例えば、図9に示される遊技機において様々な部分(役物)に発光ユニット10を備えて発光装置を構成することができる、枠ランプ42、サイドランプ48、保留ランプ46、入賞口49、始動口50、大入賞口52、その他等の内部又は近傍に発光ユニット10を備えて遊技機用発光装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明である遊技機用発光装置例の構成例を示す分解斜視図。
【図2】図1を組み立てた図。
【図3】図1の遊技機用発光装置の使用形態例を示す説明図。
【図4】図3の遊技機用発光装置の内部構成を示す断面図。
【図5】光の散乱について説明する説明図。
【図6】光散乱手段として凹凸パターンが形成された図。
【図7】遊技機用発光装置の別の構成例を示す断面図。
【図8】発光ユニットの一例を示す説明図。
【図9】遊技機用発光装置を設置した遊技機を示す説明図。
【図10】図9の遊技機の電気的構成例を示すブロック図。
【図11】図10の一部構成を詳細に説明するブロック図。
【図12】 遊技機用発光装置の発光制御の流れを示すフローチャート。
【図13】図11の一部構成例を示す図。
【図14】図13の一部構成例を示す図。
【図15】図14の回路構成例を示す図。
【図16】デューティー比制御における点灯/消灯のサイクルを説明する図。
【図17】光源発光量のデューティー比制御による、混合発光色の変更制御の一例を示すタイミング図。
【図18】デューティー比の制御例を示す説明図。
【図19】デューティー比制御の別例を示す説明図。
【符号の説明】
1 遊技機用発光装置
2 青色LED素子
4 緑色LED素子
6 赤色LED素子
8 透光性カバー (透光性カバー体)
10 発光ユニット
11 基板
14 カバー
15 端子群
18 前面プレート
19 回転体
30a,30b 調整台 (素子固定台)
31 土台 (素子固定台)
32,33,34 外部カソード端子
35 共通アノード端子 (共通電源端子)
44 風車 (役物本体)
60 遊技機
100 主制御部
120 周辺制御回路
122 発光制御装置
220 空隙
222 光散乱粒子
225 金属光沢層

Claims (6)

  1. 遊技盤の盤面に固定される基体と、
    該基体の遊技者側となる前面側に遊技球が通過する隙間が形成されるように、かつ前記遊技盤の盤面と交差する回転軸線の回りに回転可能に取り付けられ、流下する遊技球の接触を受けて回転する回転体と、
    前記基体に光源を有して固定され、該光源からの光を照射光として遊技者側へ照出する発光ユニットと、
    を備え、
    前記基体は、前記遊技盤の盤面方向において、前記回転体の外縁よりも外側に膨出する膨出部を含み、その膨出部の前面には、金属光沢を有し前記照射光を反射可能とする基体側の金属光沢層が形成される一方、
    前記回転体には、前記回転軸線に対して直角方向に突出し、該回転体を回転させるための突出部材としての羽根が設けられ、該羽根は前記隙間内において前記回転軸線の回りに所定の角度間隔で複数配置されるとともに、各羽根の全面には、金属光沢を有し前記照射光を反射可能とする羽根側の金属光沢層が前記発光ユニットに面して形成され、
    それらの金属光沢層による反射光は、前記回転体と前記基体との間に形成された隙間を光導出部とする間接光として導出されることを特徴とする遊技機用発光装置。
  2. 前記発光ユニットは、前記基体に取り付けられ、発光色の異なる複数の光源を集合配置した発光部を有し、各発光部からの光が混合された混合光を照射光として照出することを特徴とする請求項に記載の遊技機用発光装置。
  3. 前記発光ユニットからの照射光を散乱させつつ透過させる散乱透過部が、前記基体及び前記回転体の少なくとも一方に設けられている請求項1又は2に記載の遊技機用発光装置。
  4. 前記散乱透過部は、該散乱透過部を介して前記発光ユニットを見たときに、その発光部の輪郭が視認できない程度に前記照射光を散乱させるものである請求項に記載の遊技機用発光装置。
  5. 前記散乱透過部は、透光性の基材中に空隙及び光散乱粒子体の少なくともいずれかを分散させた構成を有する請求項又はに記載の遊技機用発光装置。
  6. 前記散乱透過部は、前記照射光の受光側の表面及び/又はこれと反対側の表面に、光散乱を生じさせるための凹凸パターンが形成されている請求項ないしのいずれか1項に記載の遊技機用発光装置。
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