JP4450466B2 - チューリップ式役物及びヒンジ型ソレノイド - Google Patents

チューリップ式役物及びヒンジ型ソレノイド Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機で使用されるチューリップ式役物と、チューリップ式役物で使用されるヒンジ型ソレノイドに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ機で使用される入賞装置には、その入賞口が開閉するものとして、例えば、図18〜図21に示すチューリップ式役物100がある。そこで、ここでは、チューリップ式役物100について、図面を参照にして説明する。尚、図18は、チューリップ式役物100の正面図である。図19は、チューリップ式役物100の背面図である。図20は、チューリップ式役物100の上面図である。図21は、図18の線B−Bで切断したチューリップ式役物100の断面図である。
【0003】
図18〜図21に示すように、チューリップ式役物100は、取付板101、チャッカー102、取付板101とチャッカー102の間で軸支された一対のチューリップ片103、一対のチューリップ片103を起立した状態と傾動した状態とに動作させるソレノイド104などから構成されている。また、一対のチューリップ片103の間には、入賞球入口105が取付板101に設けられており、さらに、入賞球入口105から取付板101の裏側に向かって、入賞球流路106が設けられている。また、取付板101の裏側に設けられたソレノイド104と入賞球流路106は、チューリップ式役物100を正面や背面から見た場合、図18や図19が示すように、取付板101の輪郭からはみ出しておらず、取付板101の裏側の垂直投影空間内に配置されている。
【0004】
特に、ソレノイド104については、取付板101の裏側の垂直投影空間内に配置させるために、ヒンジ型の構造を有したものを使用している。そこで、ここでは、ソレノイド104について、図面を参照にして説明する。尚、図22は、ソレノイド104の背面図である。図23は、ソレノイド104の側面図である。図24は、ソレノイド104の上面図である。図25は、ソレノイド104の底面図である。
【0005】
図22〜図25に示すように、ソレノイド104は、抵抗値160Ωのコイル111、ヨーク112、ヨーク112に枢設された可動片113、ヨーク112に係着された一対の復帰ばね114、カバー115などから構成されている。そして、コイル111に対して通電がなされた場合には、可動片113が、図23の二点鎖線で示すように、コイル111の中央に設けられた固定鉄芯116(図21参照)に吸引・吸着される。一方、コイル111に対する通電が解除された場合には、可動片113が、図23の実線で示すように、復帰ばね114により、コイル111の中央に設けられた固定鉄芯116(図21参照)から離間し、カバー115の下側突出部に押しつけられる。
【0006】
さらに、このような動きをする可動片113には、一対の突出片113Aが設けられている。そして、一対の突出片113Aは、チューリップ式役物100において、一対のチューリップ片103の係合溝103Aに遊捜された状態にある(図21参照)。
【0007】
従って、チューリップ式役物100においては、ソレノイド104のコイル111に対する通電がなされていないと、可動片113は、図21の実線で示すように、カバー115の下側突出部に押しつけられるので、一対のチューリップ片103は、図18の実線で示すように、起立した状態にある。そして、ソレノイド104のコイル111に対する通電がなされると、可動片113は、図21の二点鎖線で示すように、コイル111の中央に設けられた固定鉄芯116に吸引・吸着され、その際、一対の突出片113Aの各々が一対のチューリップ片103の係合溝103Aと係り合うので(図21参照)、一対のチューリップ片103は、図18の二点鎖線で示すように、傾動した状態となる。さらに、ソレノイド104のコイル111に対する通電が解除されると、可動片113は、図21の実線で示すように、カバー115の下側突出部に押しつけられ、その際、一対の突出片113Aの各々が一対のチューリップ片103の係合溝103Aと係り合うので(図21参照)、一対のチューリップ片103は、図18の実線で示すように、起立した状態に戻る。
尚、コイル111に対しては、24Vの電源電圧で印可されることにより、通電がなされる。
【0008】
このように、チューリップ式役物100においては、ソレノイド104のコイル111に対して通電がなされると、一対のチューリップ片103が起立した状態から傾動した状態となるので、パチンコ球の入賞率を高めることができる。さらに、チューリップ式役物100は、図18や図19に示すように、ソレノイド104と入賞球流路106が、取付板101の裏側の垂直投影空間内に配置されていることから、パチンコ機の遊技盤への取り付けが容易である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、最近のパチンコ機においては、中央役物装置が巨大化し、中央役物装置の下方に配置された大入賞口との間隔は狭くなっているので、中央役物装置と大入賞口の間にチューリップ式役物100を配置した場合、チューリップ式役物100までパチンコ球が転動しにくくなっていた。従って、このような場合、チューリップ式役物100では、一対のチューリップ片103を傾動した状態にする機会が滅多に訪れず、パチンコ球の入賞率を高める機能を十分に発揮することができなかった。そこで、パチンコ機の遊技盤に対する取付の容易性を維持しつつも、中央役物装置と大入賞口との狭い間隔に対応すべく、高さ方向を低くしたチューリップ式役物が望まれていた。
【0010】
また、最近のパチンコ機は、その遊技内容が多様化する傾向にあり、その多様性をさらに発展させるためには、チューリップ式役物などの入賞装置の動きの多様化が不可欠になってきている。従って、チューリップ式役物100に対しては、例えば、一対のチューリップ片103の各々を独立して動かすことが望まれるが、チューリップ式役物100は、1つのソレノイド104で、一対のチューリップ片103を起立した状態と傾動した状態にしているので、一対のチューリップ片103の各々を独立して動かすことはできなかった。そこで、パチンコ機の遊技盤に対する取付の容易性を維持しつつも、遊技内容の多様性をさらに発展させるべく、一対のチューリップ片の各々を独立して動かすことができるチューリップ式役物が望まれていた。
【0011】
すなわち、パチンコ機の遊技盤に対する取付の容易性を維持しつつも、高さ方向を低くし、しかも、一対のチューリップ片の各々を独立して動かすことができるチューリップ式役物が望まれていた。そのためには、一対のチューリップ片の駆動源であるソレノイドの小型化が必要となるが、ソレノイドのサイズを単純に縮小しただけでは不十分であり、ソレノイドの基本的構造を根本的に考え直す必要があった。
【0012】
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、パチンコ機の遊技盤に対する取付の容易性を維持しつつも、高さ方向を低くし、しかも、一対のチューリップ片の各々を独立して動かすことができるチューリップ式役物を提供すること、及び、そのチューリップ式役物で使用するヒンジ型ソレノイドを提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために成された請求項1に係る発明は、取付板の入賞球入口の両側に設けられた一対のチューリップ片と、前記入賞球入口から前記取付板の裏側に向かって形成された入賞球流路と、前記チューリップ片を起立した状態と傾動した状態とに動作させるとともに前記取付板の裏側に設けられたソレノイドとを有し、前記ソレノイドと前記入賞球流路とを前記取付板の裏側の垂直投影空間内に配置させたチューリップ式役物において、前記ソレノイドとして前記入賞球流路の両側に一対のヒンジ型ソレノイドを設け、前記ヒンジ型ソレノイドは、コイルと、前記コイルを巻いたコイルホビンと、前記コイルホビンの中空円筒部を挿通するとともに前記コイルホビンの両端面に接触した状態に設けられたヨークと、前記コイルホビンの一端面側で前記ヨークに枢設された可動片と、前記コイルホビンと前記可動片との間に位置するとともに前記コイルホビンの一端面側で前記ヨークに係着された復帰ばねと、を備え、前記コイルに通電すると、起動時は前記可動片を前記コイルホビンの他端面側の前記ヨークに向かって吸引するとともに、起動後は前記可動片を前記コイルホビンの他端面側の前記ヨークに対して吸着させ、前記コイルに対する通電を解除すると、前記復帰ばねにより、前記可動片を前記コイルホビンの他端面側の前記ヨークから離間させるものであって、前記ヒンジ型ソレノイドの一方で前記チューリップ片の一方のみを起立した状態と傾動した状態とに動作させるとともに、前記ヒンジ型ソレノイドの他方で前記チューリップ片の他方のみを起立した状態と傾動した状態とに動作させること、を特徴としている。
【0014】
また、請求項2に係る発明は、取付板の入賞球入口の両側に設けられた一対のチューリップ片と、前記入賞球入口から前記取付板の裏側に向かって形成された入賞球流路と、前記チューリップ片を起立した状態と傾動した状態とに動作させるとともに前記取付板の裏側に設けられたソレノイドとを有し、前記ソレノイドと前記入賞球流路とを前記取付板の裏側の垂直投影空間内に配置させたチューリップ式役物において、前記ソレノイドとして前記入賞球流路の両側に一対のヒンジ型ソレノイドを設け、前記ヒンジ型ソレノイドは、コイルと、前記コイルを巻いたコイルホビンと、前記コイルホビンの中空円筒部を挿通するとともに前記コイルホビンの両端面に接触した状態に設けられたヨークと、前記コイルホビンの一端面側で前記ヨークに枢設された可動片と、前記コイルホビンの一端面側で前記ヨークと前記可動片とに係着された復帰ばねと、を備え、前記コイルに通電すると、起動時は前記可動片を前記コイルホビンの他端面側の前記ヨークに向かって吸引するとともに、起動後は前記可動片を前記コイルホビンの他端面側の前記ヨークに対して吸着させ、前記コイルに対する通電を解除すると、前記復帰ばねにより、前記可動片を前記コイルホビンの他端面側の前記ヨークから離間させるものであって、前記ヒンジ型ソレノイドの一方で前記チューリップ片の一方のみを起立した状態と傾動した状態とに動作させるとともに、前記ヒンジ型ソレノイドの他方で前記チューリップ片の他方のみを起立した状態と傾動した状態とに動作させること、を特徴としている。
【0015】
このような特徴を有する請求項1又は請求項2に記載のチューリップ式役物では、取付板において、入賞球入口の両側に一対のチューリップ片が設けられている。また、取付板の裏側において、入賞球入口と連通する入賞球流路の両側に一対のヒンジ型ソレノイドが設けられている。そして、一方のヒンジ型ソレノイドの可動片で、一方のチューリップ片のみを起立した状態と傾動した状態とに動作させる。また、他方のヒンジ型ソレノイドの可動片で、他方のチューリップ片のみを起立した状態と傾動した状態とに動作させる。
【0016】
従って、一対のヒンジ型ソレノイドは、一対のチューリップ片のいずれかを個別に動かすものであり、しかも、そのため、可動片を小さくすることもできるから、一対のチューリップ片の両方を動かすソレノイドほどの吸引力を必要としない。従って、磁界を形成するコイルホビンの中空円筒部の径を含めて、コイルホビンの径を小さく抑えることが可能となる。
【0017】
さらに、請求項1に記載のチューリップ式役物では、一対のヒンジ型ソレノイドにおいて、以下により、ヒンジ型の動作を実現している。すなわち、コイルホビンの一端面側では、復帰ばねがヨークに係着されており、さらに、復帰ばねに重なるようにして、可動片がヨークに枢設されている。そして、コイルに通電がなされると、コイルホビンの他端面側で可動片がヨークに対し吸引・吸着されて、チューリップ片は傾動した状態になる。このとき、復帰ばねは、コイルホビンと可動片とに挟まれた状態となる。その後、コイルに対する通電の解除がなされると、復帰ばねにより、コイルホビンの他端面側で可動片がヨークから離間されて、チューリップ片は起立した状態になる。
【0018】
特に、一対のヒンジ型ソレノイドにおいては、ヨークはコイルホビンの両端面に接触した状態で設けられており、また、復帰ばねはコイルホビンと可動片との間に介在するものであって、コイルホビンとヨークとの間に介在するものではないから、ヒンジ型の動作を実現するために、コイルホビンとヨークとの間にスペースを必要としない。
【0019】
一方、請求項2に記載のチューリップ式役物では、一対のヒンジ型ソレノイドにおいて、以下により、ヒンジ型の動作を実現している。すなわち、コイルホビンの一端面側では、可動片がヨークに枢設されており、さらに、復帰ばねがヨークと可動片との間に係着されている。そして、コイルに通電がなされると、コイルホビンの他端面側で可動片がヨークに対し吸引・吸着されて、チューリップ片は傾動した状態になる。このとき、復帰ばねは、ヨークと可動片との間で延びた状態となる。その後、コイルに対する通電の解除がなされると、復帰ばねにより、コイルホビンの他端面側で可動片がヨークから離間されて、チューリップ片は起立した状態になる。
【0020】
特に、一対のヒンジ型ソレノイドにおいては、ヨークはコイルホビンの両端面に接触した状態で設けられており、また、復帰ばねはコイルホビンの一端面の外側に存在するものであって、コイルホビンとヨークとの間に介在するものではないから、ヒンジ型の動作を実現するために、コイルホビンとヨークとの間にスペースを必要としない。
【0021】
そのため、請求項1又は請求項2に記載のチューリップ式役物において、一対のヒンジ型ソレノイドは、一対のチューリップ片の両方を動かすソレノイドと比べて、その大きさを大幅に小さくすることができ、また、一対のチューリップ片のいずれかを個別に動かすために、取付板の裏側で入賞球流路の両側に設けられても、取付板の裏側の垂直投影空間内に十分の余裕をもって配置することができるので、チューリップ式役物の高さ方向までも低くすることが可能となる。
【0022】
すなわち、請求項1又は請求項2に記載のチューリップ式役物においては、一対のチューリップ片の駆動源である一対のヒンジ型ソレノイドが、一対のチューリップ片のいずれかを個別に動かすものであることから、コイルホビンの径は小さく、また、コイルホビンとヨークとの間にスペースを必要としないヒンジ構造を有するので、一対のヒンジ型ソレノイドは、取付板の裏側で入賞球流路の両側に設けられても、取付板の裏側の垂直投影空間内に十分の余裕をもって配置することが可能である。従って、請求項1又は請求項2に記載のチューリップ式役物は、パチンコ機の遊技盤に対する取付の容易性を維持しつつも、高さ方向を低くし、しかも、一対のチューリップ片の各々を独立して動かすことができる。
【0023】
また、請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載するチューリップ式役物において、前記ヒンジ型ソレノイドは、前記コイルを、前記コイルと比べて大きな抵抗値をもつ主コイルと、前記コイルと比べて小さな抵抗値をもつ副コイルとで構成するとともに、前記主コイルと前記副コイルとが並列に接続されており、起動時は前記主コイルと前記副コイルとに電圧を印加する一方、起動後は前記主コイルのみに電圧を印加する動作回路を装備し、起動時は前記動作回路が前記主コイルと前記副コイルとに電圧を印加して、前記主コイルと前記副コイルとに通電することにより、前記可動片を前記コイルホビンの他端面側の前記ヨークに向かって吸引する一方、起動後は前記動作回路が前記主コイルのみに電圧を印加して、前記主コイルのみに通電することにより、前記可動片を前記コイルホビンの他端面側の前記ヨークに対して吸着させること、を特徴としている。
【0024】
また、請求項4に係る発明は、請求項3に記載するチューリップ式役物において、前記ヒンジ型ソレノイドは、前記動作回路に組み込まれた磁気感応素子が起動直後に動作することにより、起動時は前記動作回路が前記主コイルと前記副コイルとに電圧を印加する一方、起動後は前記動作回路が前記主コイルのみに電圧を印加するものであること、を特徴としている。
【0025】
また、請求項5に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載するチューリップ式役物において、前記ヒンジ型ソレノイドは、前記コイルを、前記コイルと比べて大きな抵抗値をもつ主コイルと、前記コイルと比べて小さな抵抗値をもつ副コイルとで構成するとともに、前記主コイルと前記副コイルとが直列に接続されており、起動時は前記副コイルのみに電圧を印加する一方、起動後は前記主コイルと前記副コイルに電圧を印加する動作回路を装備し、起動時は前記動作回路が前記副コイルのみに電圧を印加して、前記副コイルのみに通電することにより、前記可動片を前記コイルホビンの他端面側の前記ヨークに向かって吸引する一方、起動後は前記動作回路が前記主コイルと前記副コイルに電圧を印加して、前記主コイルと前記副コイルとに通電することにより、前記可動片を前記コイルホビンの他端面側の前記ヨークに対して吸着させること、を特徴としている。
【0026】
また、請求項6に係る発明は、請求項5に記載するチューリップ式役物において、前記ヒンジ型ソレノイドは、前記動作回路に組み込まれた磁気感応素子が起動直後に動作することにより、起動時は前記動作回路が前記副コイルのみに電圧を印加する一方、起動後は前記動作回路が前記主コイルと前記副コイルとに電圧を印加するものであること、を特徴としている。
【0027】
このような特徴を有する請求項3〜6に記載のチューリップ式役物では、請求項1又は請求項2に記載のヒンジ型ソレノイドのコイルを構成する主コイルと副コイルは、いずれも、装備された動作回路に接続されており、かかる動作回路を介して、主コイルと副コイルとに通電することができる。
【0028】
そして、動作回路に主コイルと副コイルとが並列に接続されている場合には、起動時においては、動作回路が主コイルと副コイルとに電圧を印加して、主コイルと副コイルとに通電している。これにより、主コイルに発生した磁界と、副コイルに発生した磁界とを、ヨークと可動片とに及ぼしている。このとき、主コイルと副コイルは並列に接続されていることから、主コイルと副コイルの各々に対し、請求項1又は請求項2に記載のコイルと同じ大きさの電圧が印加されている。
【0029】
そして、副コイルの抵抗値は請求項1又は請求項2に記載のコイルの抵抗値よりも小さいことから、請求項1又は請求項2に記載のコイルと比べ、副コイルに大きな電流が流れ、副コイルには強い磁界が発生することになる。その一方で、主コイルの抵抗値は請求項1又は請求項2に記載のコイルの抵抗値よりも大きいことから、請求項1又は請求項2に記載のコイルと比べ、主コイルに小さな電流が流れ、主コイルには弱い磁界が発生することになる。従って、請求項1又は請求項2に記載のコイルに発生する磁界と比べて、強い磁界が副コイルに発生するとともに、弱い磁界が主コイルに発生し、それらの磁界が重なり合って、ヨークと可動片とに及ぶことから、起動時に可動片をヨークに向かって吸引する力を大きくすることができる。
【0030】
また、起動後においては、動作回路が主コイルのみに電圧を印加して、主コイルのみに通電している。これにより、主コイルに発生した磁界を、ヨークと可動片とに及ぼしている。このとき、主コイルには、請求項1又は請求項2に記載のコイルと同じ大きさの電圧が印加されている。そして、主コイルの抵抗値は請求項1又は請求項2に記載のコイルの抵抗値よりも大きいから、請求項1又は請求項2に記載のコイルと比べ、主コイルに小さな電流が流れることになる。従って、請求項1又は請求項2に記載のコイルの発熱量と比べて、起動後の発熱量を減少させることができる。
【0031】
尚、上述したように、起動後においては、請求項1又は請求項2に記載のコイルと比べ、主コイルに小さな電流が流れるので、請求項1又は請求項2に記載のコイルに発生する磁界と比べ、弱い磁界が主コイルのみに発生し、その磁界がヨークと可動片とに及ぶことになる。しかしながら、このとき、可動片はヨークに吸着されており、可動片とヨークとの間にエアギャップが存在しないことから、起動後に可動片をヨークに対して吸着させる力を、実用的に必要な大きさ(チューリップ片を傾動した状態に維持するために必要な大きさ)で確保することに支障はない。
【0032】
また、動作回路に主コイルと副コイルとが直列に接続されている場合には、起動時においては、動作回路が副コイルのみに電圧を印加して、副コイルのみに通電している。これにより、副コイルに発生した磁界のみを、ヨークと可動片に及ぼしている。このとき、副コイルには、請求項1又は請求項2に記載のコイルと同じ大きさの電圧が印加されている。
【0033】
そして、副コイルの抵抗値は請求項1又は請求項2に記載のコイルの抵抗値よりも小さいことから、請求項1又は請求項2に記載のコイルと比べ、副コイルに大きな電流が流れ、副コイルには強い磁界が発生することになる。従って、請求項1又は請求項2に記載のコイルに発生する磁界と比べて、強い磁界が副コイルに発生し、その磁界がヨークと可動片とに及ぶことから、起動時に可動片をヨークに向かって吸引する力を大きくすることができる。
【0034】
また、起動後においては、動作回路が主コイルと副コイルとに電圧を印加して、主コイルと副コイルとに通電している。これにより、主コイルに発生した磁界と、副コイルに発生した磁界とを、ヨークと可動片とに及ぼしている。このとき、主コイルと副コイルは直列に接続されていることから、主コイルと副コイルの全体に対し、請求項1又は請求項2に記載のコイルと同じ大きさの電圧が印加されている。また、副コイルの抵抗値は請求項1又は請求項2に記載のコイルの抵抗値よりも小さいが、主コイルの抵抗値は請求項1又は請求項2に記載のコイルの抵抗値よりも大きいから、直列に接続された主コイルと副コイルの全体には、請求項1又は請求項2に記載のコイルと比べ、小さな電流が流れることになる。従って、請求項1又は請求項2に記載のコイルの発熱量と比べて、起動後の発熱量を減少させることができる。
【0035】
尚、上述したように、起動後においては、直列に接続された主コイルと副コイルの全体には、請求項1又は請求項2に記載のコイルと比べ、小さな電流しか流れない。従って、主コイルに発生する磁界と、副コイルに発生する磁界とが、重なり合っても、請求項1又は請求項2に記載のコイルに発生する磁界と比べて弱く、その弱い磁界が、ヨークと可動片とに及ぶことになる。しかしながら、このとき、可動片はヨークに吸着されており、可動片とヨークとの間にエアギャップが存在しないことから、起動後に可動鉄片をヨークに対して吸着させる力を、実用的に必要な大きさ(チューリップ片を傾動した状態に維持するために必要な大きさ)で確保することに支障はない。
【0036】
すなわち、請求項3〜6に記載のチューリプ式役物では、ヒンジ型ソレノイドにおいて、請求項1又は請求項2に記載のヒンジ型ソレノイドのコイルを主コイルと副コイルとの構成にし、主コイルの抵抗値を請求項1又は請求項2に記載のコイルよりも大きくするとともに副コイルの抵抗値を請求項1又は請求項2に記載のコイルよりも小さくし、主コイルと副コイルとを並列又は直列に接続した動作回路で、主コイル又は副コイルに対して通電することにより、起動時には、請求項1又は請求項2に記載のコイルよりも強い電流を流すことができ、起動後には、請求項1又は請求項2に記載のコイルよりも弱い電流を流すことができることから、起動時に可動片をヨークに向かって吸引する力を大きくするとともに、起動後の発熱量の増加を抑えることが可能となる。
【0037】
また、起動時に可動片をヨークに向かって吸引する力を大きくすることは、より力強く、よりスピーディに、チューリップ片を起立状態から傾動状態に移行させることができるから、パチンコ機の遊技者に与える印象は良い。
【0038】
また、起動時には、請求項1又は請求項2に記載のコイルよりも強い電流が流れることになるが、起動時の一瞬における出来事で、これによる発熱量の増加は僅かであり、また、起動後には、請求項1又は請求項2に記載のコイルよりも弱い電流を流しており、起動後の発熱量は、むしろ大幅に減少させることができるから、トータルとしての発熱量は減少することとなって、消費電力の低下につながることになる。
【0039】
また、請求項3又は請求項4に記載のチューリプ式役物のヒンジ型ソレノイドでは、動作回路に主コイルと副コイルとが並列に接続されており、起動時において、請求項1又は請求項2に記載のコイルに発生する磁界と比べ、強い磁界が副コイルに発生するとともに、弱い磁界が主コイルに発生し、それらの磁界が重なり合って、ヨークと可動片とに及ぶ一方、請求項5又は請求項6に記載のチューリプ式役物のヒンジ型ソレノイドでは、動作回路に主コイルと副コイルとが直列に接続されており、起動時において、請求項1又は請求項2に記載のコイルに発生する磁界と比べ、強い磁界が副コイルのみに発生し、その磁界がヨークと可動片とに及ぶ。従って、起動時においては、請求項3又は請求項4に記載のチューリプ式役物のヒンジ型ソレノイド(動作回路に主コイルと副コイルとが並列に接続されている場合)の方が、主コイルに発生する弱い磁界の分だけ、請求項5又は請求項6に記載のチューリプ式役物のヒンジ型ソレノイド(動作回路に主コイルと副コイルとが直列に接続されている場合)よりも、可動片をヨークに向かって吸引する力を大きくすることを、より効果的に行うものと言える。
【0040】
一方、請求項5又は請求項6に記載のチューリプ式役物のヒンジ型ソレノイド(動作回路に主コイルと副コイルとが直列に接続されている場合)では、起動後において、直列に接続された主コイルと副コイルの全体に対して、請求項1又は請求項2に記載のコイルと同じ電圧が印加されることより、請求項1又は請求項2に記載のコイルと比べて小さな電流が流れることになる一方、請求項3又は請求項4に記載のチューリプ式役物のヒンジ型ソレノイド(動作回路に主コイルと副コイルとが並列に接続されている場合)では、起動後において、主コイルのみに対して、請求項1又は請求項2に記載のコイルと同じ電圧が印加されることより、請求項1又は請求項2に記載のコイルと比べて小さな電流が流れることになる。従って、起動後においては、請求項5又は請求項6に記載のチューリプ式役物のヒンジ型ソレノイド(動作回路に主コイルと副コイルとが直列に接続されている場合)の方が、副コイルの抵抗値の分だけ、請求項3又は請求項4に記載のチューリプ式役物のヒンジ型ソレノイド(動作回路に主コイルと副コイルとが並列に接続されている場合)よりも、発熱量の増加を抑えること、ひいては、消費電力を低下させることを、より効果的に行うものと言える。
【0041】
また、動作回路に組み込まれた磁気感応素子が起動直後に動作することにより、請求項3又は請求項4に記載のチューリプ式役物のヒンジ型ソレノイド(動作回路に主コイルと副コイルとが並列に接続されている場合)では、起動時は動作回路が主コイルと副コイルとに電圧を印加する一方、起動後は動作回路が主コイルのみに電圧を印加することを、また、請求項5又は請求項6に記載のチューリプ式役物のヒンジ型ソレノイド(動作回路に主コイルと副コイルとが直列に接続されている場合)では、起動時は動作回路が副コイルのみに電圧を印加する一方、起動後は動作回路が主コイルと副コイルとに電圧を印加することを行えば、起動時に発生する磁界を磁気感応素子で検出した後に、起動後の電圧の印加の態様へ移行するから、動作回路の信頼性を向上させることが可能となる。
【0042】
また、請求項7に係る発明は、請求項3乃至請求項6のいずれか1つに記載するチューリップ式役物において、前記ヒンジ型ソレノイドは、前記コイルホビンを、前記主コイルを巻いた第1コイルホビンと、前記副コイルを巻いた第2コイルホビンとで構成するとともに、前記第1コイルホビンと前記第2コイルホビンとの間に挟設されたヨーク部材を備え、起動時は前記可動片を前記ヨーク部材に向かって吸引するとともに、起動後は前記可動片を前記ヨーク部材に対して吸着させること、を特徴としている。
【0043】
このような特徴を有する請求項7に記載のチューリップ式役物では、ヒンジ型ソレノイドにおいて、主コイル又は副コイルに通電がなされると、コイルホビン(第1コイルホビン又は第2コイルホビン)の他端面側で可動片がヨークに対し吸引・吸着されるだけでなく、第1コイルホビンと第2コイルホビンとの間で可動片がヨーク部材に対し吸引・吸着されるので、より一層、可動片を吸引・吸着する力を大きくすることができる。
【0044】
尚、請求項7に記載のチューリップ式役物では、第1コイルホビンと第2コイルホビンとの間で可動片がヨーク部材に対し吸引・吸着されるので、コイルホビン(第1コイルホビン又は第2コイルホビン)の他端面側で可動片がヨークに対し吸引・吸着されなくとも、ヒンジ型ソレノイドのヒンジ型の動作は確保される。従って、請求項7に記載のチューリップ式役物では、パチンコ機の遊技盤に対する取付の容易性を維持しつつも、高さ方向を低くし、しかも、一対のチューリップ片の各々を独立して動かす観点(本発明の課題)のみからすれば、ヒンジ型ソレノイドにおいて、コイルホビン(第1コイルホビン又は第2コイルホビン)の他端面側で可動片がヨークに対し吸引・吸着されることは必要ではない。
【0045】
また、請求項8に係るチューリップ式役物は、請求項1乃至請求項7のいずれか1つに記載するチューリップ式役物において、前記ヒンジ型ソレノイドの両方で前記チューリップ片の両方を同時に起立した状態に動作させるとともに、前記ヒンジ型ソレノイドの両方で前記チューリップ片の両方を同時に傾動した状態に動作させること、を特徴としている。
【0046】
このような特徴を有する請求項8に記載のチューリップ式役物では、一対のチューリップ片の各々を独立して動かすことができるだけでなく、一対のチューリップ片を同時に動かす従来の動きもできるので、既存のパチンコ機の遊技内容に変化を与えるだけでなく、既存のパチンコ機の遊技内容にも対応することができる。
【0047】
また、請求項9に係る発明は、ヒンジ型ソレノイドであって、請求項1乃至請求項8のいずれか1つに記載するチューリップ式役物で使用されること、を特徴としている。
【0048】
すなわち、本発明のヒンジ型ソレノイドは、チューリップ式役物に使用すれば、上述した効果をチューリップ式役物に発揮させることができるものである。
【0049】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照にして説明する。本発明の実施の形態のチューリップ式役物を、図1〜図5に示す。図1は、図2の線A−Aで切断したチューリップ式役物10の断面図である。図2及び図3は、チューリップ式役物10の正面図であり、説明の便宜上、チャッカー12の一部が省略されて示してある。図4は、チューリップ式役物10の背面図である。図5は、チューリップ式役物10の上面図であり、説明の便宜上、取付板11及びカバー17の一部が断面で示されている。
【0050】
図1〜図5に示すように、チューリップ式役物10は、取付板11、チャッカー12、取付板11とチャッカー12との間で軸支された一対のチューリップ片13、一対のチューリップ片13を起立した状態(図2の状態)と傾動した状態(図3の状態)とに動作させる一対のヒンジ型ソレノイド14などから構成されている。また、一対のチューリップ片13の間には、入賞球入口15が取付板11に設けられており、さらに、入賞球入口15から取付板11の裏側に向かって、入賞球流路16が設けられている。また、取付板11の裏側に設けられた一対のヒンジ型ソレノイド14と入賞球流路16は、チューリップ式役物10を正面や背面から見た場合、図2〜図4が示すように、取付板11の輪郭からはみ出しておらず、取付板11の裏側の垂直投影空間内に配置されている。
【0051】
特に、一対のヒンジ型ソレノイド14については、各々を取付板11の裏側の垂直投影空間内に配置させるために、ヒンジ型の構造に種々の工夫がなされている。そこで、ここでは、一対のヒンジ型ソレノイド14について、図面を参照にして説明する。尚、図6は、一対のヒンジ型ソレノイド14の背面図である。図7は、一対のヒンジ型ソレノイド14の下面図である。図8は、一対のヒンジ型ソレノイド14の断面図である。
【0052】
図6〜図8に示すように、一対のヒンジ型ソレノイド14は、第1コイルホビン21、第1コイルホビン21に巻かれた抵抗値200Ωの主コイル22、第2コイルホビン23、第2コイルホビン23に巻かれた抵抗値30Ωの副コイル24、第1コイルホビン21の中空円筒部及び第2コイルホビン23の中空円筒部に挿通されるとともに第1コイルホビン21の一端面に接面する第1ヨーク25、第1コイルホビン21と第2コイルホビン23との間に挟持されたヨーク部材26、第2コイルホビン23の一端面に接面するとともに第1ヨーク25と接続する第2ヨーク27、第1ヨーク25と第2ヨーク27とを固定させる係止部材27A、第2ヨーク27に枢設された可動片28、第2ヨーク27と係止部材27Aとの間で挟持された復帰ばね29などから構成されている。
【0053】
従って、一対のヒンジ型ソレノイド14では、「ヨーク」は、第1ヨーク25、第2ヨーク27で構成されている。また、「コイル」は、主コイル22、副コイル24で構成されている。また、「コイルホビン」は、第1コイルホビン21、第2コイルホビン23で構成されている。よって、「コイルホビンの一端面側」とは、第2ヨーク27が接面している第2コイルホビン21の一端面の側をいい、「コイルホビンの他端面側」とは、第1ヨーク25が接面している第1コイルホビン21の一端面の側をいう。
尚、本実施の形態では、第1ヨーク25は、2つの部材からなる。
【0054】
そして、一対のヒンジ型ソレノイド14のいずれにもおいて、主コイル22又は副コイル24に対して通電がなされた場合には、可動片28が、図8の二点鎖線で示すように、第1コイルホビン21の一端面の側の第1ヨーク25に吸引・吸着されるとともに、第1コイルホビン21と第2コイルホビン23の間のヨーク部材26にも吸引・吸着される。このとき、復帰ばね29は、第1コイルホビン21及び第2コイルホビン23と可動片28との間に挟まれるが、第1ヨーク25の切欠部、ヨーク部材26の切欠部、第2ヨーク部材27の切欠部に介在するので、第1コイルホビン21の一端面の側の第1ヨーク25と、ヨーク部材26とに可動片28が接触することが可能である。
【0055】
一方、主コイル22又は副コイル24に対する通電が解除された場合には、可動片28が、図8の実線で示すように、復帰ばね29により、第1コイルホビン21の一端面の側の第1ヨーク25から離間するとともに、ヨーク部材26からも離間する。
【0056】
また、このような動きをする可動片28の先端には、突出片28Aが設けられている。そして、突出片28Aは、チューリップ式役物10において、チューリップ片13の係合溝13Aに遊捜された状態にある(図1〜図3参照)。すなわち、一対のヒンジ型ソレノイド14のうち、一方のヒンジ型ソレノイド14の可動片28の突出片28Aが、一方のチューリップ片13の係合溝13Aに遊捜された状態にあり、他方のヒンジ型ソレノイド14の可動片28の突出片28Aが、他方のチューリップ片13の係合溝13Aに遊捜された状態にある。
【0057】
従って、チューリップ式役物10では、一対のヒンジ型ソレノイド14のいずれにもおいて、主コイル22又は副コイル24に対する通電がなされていないと、可動片28は、図1の実線で示すように、復帰ばね29で下方に付勢されているので、一対のチューリップ片13は、図2で示すように、起立した状態にある。そして、一対のヒンジ型ソレノイド14のいずれにもおいて、主コイル22又は副コイル24に対する通電がなされると、可動片28は、図1の二点鎖線で示すように、第1コイルホビン21の一端面の側の第1ヨーク25に吸引・吸着されるとともに、ヨーク部材26にも吸引・吸着され、その際、突出片28Aがチューリップ片13の係合溝13Aと係り合うので(図3参照)、一対のチューリップ片13は、図3で示すように、傾動した状態となる。さらに、一対のヒンジ型ソレノイド14のいずれにもおいて、主コイル22又は副コイル24に対する通電が解除されると、可動片28は、図1の実線で示すように、復帰ばね29で下方に付勢され、その際、突出片28Aがチューリップ片13の係合溝13Aと係り合うので(図2参照)、一対のチューリップ片13は、図2で示すように、起立した状態に戻る。
【0058】
このように、チューリップ式役物10においては、一対のヒンジ型ソレノイド14のいずれにもおいて、主コイル22又は副コイル24に対して通電がなされると、一対のチューリップ片13が起立した状態から傾動した状態となるので、パチンコ球の入賞率を高めることができる。
【0059】
また、一対のヒンジ型ソレノイド14を個別に制御すれば、一対のチューリップ片13を、互いに関連することなく、それぞれ独立して、起立した状態又は傾動状態にすることができるので、パチンコ機の遊技内容の多様性の発展に貢献することが可能となる。例えば、中央役物装置が3つの図柄を横一列に表示するものである場合、左端に表示された図柄が大当たり図柄のときは、一対のチューリップ片13の一方を傾動状態にし、また、右端に表示された図柄が大当たり図柄のときは、一対のチューリップ片13の他方を傾動状態にし、さらに、真中に表示された図柄が大当たり図柄のときは、一対のチューリップ片13の両方を傾動状態にすれば、既存のパチンコ機の遊技内容に変化を与えることができ、遊技者の興趣を高めることができる。
【0060】
また、一対のヒンジ型ソレノイド14を個別に制御しても、一対のチューリップ片13を、一緒に、起立した状態又は傾動状態にすることにより、一対のチューリップ片13を同時に動かす従来の動きもできるので、既存のパチンコ機の遊技内容に変化を与えるだけでなく、既存のパチンコ機の遊技内容にも対応することができる。
【0061】
さらに、チューリップ式役物10では、図2〜図4に示すように、一対のヒンジ型ソレノイド14と入賞球流路16が、取付板11の裏側の垂直投影空間内に配置されており、何も取付板11の輪郭からはみ出していないので、チューリップ式役物10をパチンコ機の遊技盤へ容易に取り付けることができる。尚、主コイル22又は副コイル24に対しては、24Vの電源電圧Vccが印加されることにより、通電がなされる。
【0062】
以上詳細に説明したように、本実施の形態のチューリップ式役物10では、取付板11において、入賞球入口15の両側に一対のチューリップ片13が設けられている(図2、図3参照)。また、取付板11の裏側において、入賞球入口15と連通する入賞球流路16の両側に一対のヒンジ型ソレノイド14が設けられている(図4参照)。そして、一方のヒンジ型ソレノイド14の可動片28で、一方のチューリップ片13のみを起立した状態と傾動した状態とに動作させる。また、他方のヒンジ型ソレノイド14の可動片28で、他方のチューリップ片13のみを起立した状態と傾動した状態とに動作させる。
【0063】
従って、一対のヒンジ型ソレノイド14は、一対のチューリップ片13のいずれかを個別に動かすものであり、しかも、そのため、従来技術の可動片113(図25参照)と比べ、可動片28を小さくすることもできるから、一対のチューリップ片103の両方を動かす従来技術のソレノイド104(図19〜図25参照)ほどの吸引力を必要としない。従って、磁界を形成する第1コイルホビン21の中空円筒部の径や第2コイルホビン23の中空円筒部の径を含めて、第1コイルホビン21の径や第2コイルホビン23の径を小さく抑えることが可能となる。
【0064】
さらに、一対のヒンジ型ソレノイド14においては、以下により、ヒンジ型の動作を実現している。すなわち、第2コイルホビン23の一端面側では、復帰ばね29が第2ヨーク27に係止部材27Aで係着されており、さらに、復帰ばね29に重なるようにして、可動片28が第2ヨーク27に枢設されている。そして、第1コイル22又は第2コイル24に通電がなされると、第1コイルホビン21の一端面側で可動片28が第1ヨーク25に対し吸引・吸着されるとともに、ヨーク部材26にも吸引・吸着されて、チューリップ片13は傾動した状態になる。このとき、復帰ばね29は、第1コイルホビン21及び第2コイルホビン23と可動片28とに挟まれた状態となる。その後、第1コイル22又は第2コイル24に対する通電の解除がなされると、復帰ばね29により、第1コイルホビン21の一端面側で可動片28が第1ヨーク25から離間するとともに、ヨーク部材26からも離間して、チューリップ片13は起立した状態になる。
【0065】
特に、一対のヒンジ型ソレノイド14においては、ヨーク(第1ヨーク25、ヨーク部材26、第2ヨーク27)は、コイルホビン(第1コイルホビン21、第2コイルホビン23)の両端面に接触した状態で設けられており、また、復帰ばね29はコイルホビン(第1コイルホビン21、第2コイルホビン23)と可動片28との間に介在するものであって、コイルホビン(第1コイルホビン21、第2コイルホビン23)とヨーク(第1ヨーク25、ヨーク部材26、第2ヨーク27)との間に介在するものではないから、ヒンジ型の動作を実現するために、コイルホビン(第1コイルホビン21、第2コイルホビン23)とヨーク(第1ヨーク25、ヨーク部材26、第2ヨーク27)との間にスペースを必要としない。
【0066】
そのため、一対のヒンジ型ソレノイド14は、一対のチューリップ片103の両方を動かす従来技術のソレノイド104と比べて(図19〜図25参照)、その大きさを大幅に小さくすることができ、また、一対のチューリップ片13のいずれかを個別に動かすために、取付板11の裏側で入賞球流路16の両側に設けられても、取付板11の裏側の垂直投影空間内に十分の余裕をもって配置することができるので、チューリップ式役物10の高さ方向までも低くすることが可能となる。例えば、図1〜図4には、取付板11の上側輪郭に従来技術の取付板101の上側輪郭を重ね合わせた際の、従来技術の取付板101の下側輪郭を二点鎖線で示しているが、取付板11の下側輪郭との差は約5mmにも及ぶ。
【0067】
すなわち、本実施の形態のチューリップ式役物10においては、一対のチューリップ片13の駆動源である一対のヒンジ型ソレノイド14が、一対のチューリップ片13のいずれかを個別に動かすものであることから、コイルホビン(第1コイルホビン21、第2コイルホビン23)の径は小さく、また、コイルホビン(第1コイルホビン21、第2コイルホビン23)とヨーク(第1ヨーク25、ヨーク部材26、第2ヨーク27)との間にスペースを必要としないヒンジ構造を有するので、一対のヒンジ型ソレノイド14は、取付板11の裏側で入賞球流路16の両側に設けられても、取付板11の裏側の垂直投影空間内に十分の余裕をもって配置することが可能である。従って、本実施の形態のチューリップ式役物10は、パチンコ機の遊技盤に対する取付の容易性を維持しつつも、高さ方向を低くし、しかも、一対のチューリップ片13の各々を独立して動かすことができる。
【0068】
尚、チューリップ式役物10においては、上述した一対のヒンジ型ソレノイド14にかわって、図10にその断面を示した一対のヒンジ型ソレノイド44を使用することもできる。図10に示すように、一対のヒンジ型ソレノイド44は、コイルホビン31、コイルホビン31に巻かれた抵抗値200Ωの主コイル32、コイルホビン31の主コイル32の外側に巻かれた抵抗値30Ωの副コイル34、コイルホビン31の中空円筒部に挿通されるとともにコイルホビン31の一端面に接面する第1ヨーク35、コイルホビン31の他端面に接面するとともに第1ヨーク35と接続する第2ヨーク37、第1ヨーク35と第2ヨーク37とを固定させる係止部材37A、第2ヨーク37に枢設された可動片38、第2ヨーク37と係止部材37Aとの間で挟持された復帰ばね39などから構成されている。
【0069】
従って、一対のヒンジ型ソレノイド44において、「ヨーク」は、第1ヨーク35、第2ヨーク37で構成されている。
尚、本実施の形態では、第1ヨーク35は、2つの部材からなる。また、可動片38の先端に設けられた突出片38Aは、チューリップ式役物10において、チューリップ片13の係合溝13Aに遊捜される。
【0070】
また、チューリップ式役物10においては、上述した一対のヒンジ型ソレノイド14、一対のヒンジ型ソレノイド44にかわって、図11にその断面を示した一対のヒンジ型ソレノイド64を使用することもできる。図11に示すように、一対のヒンジ型ソレノイド64は、コイルホビン51、コイルホビン51に巻かれた抵抗値160Ωのコイル52、コイルホビン51の中空円筒部に挿通されるとともにコイルホビン51の一端面に接面する第1ヨーク55、コイルホビン51の他端面に接面するとともに第1ヨーク55と接続する第2ヨーク57、第1ヨーク55と第2ヨーク57とを固定させる係止部材57A、第2ヨーク57に枢設された可動片58、第2ヨーク57と係止部材57Aとの間で挟持された復帰ばね59などから構成されている。
【0071】
従って、一対のヒンジ型ソレノイド64において、「ヨーク」は、第1ヨーク55、第2ヨーク57で構成されている。
尚、本実施の形態では、第1ヨーク55は、2つの部材からなる。また、可動片58の先端に設けられた突出片58Aは、チューリップ式役物10において、チューリップ片13の係合溝13Aに遊捜される。
【0072】
また、一対のヒンジ型ソレノイド64では、「コイル」はコイル52のみであって、一対のヒンジ型ソレノイド14、一対のヒンジ型ソレノイド44とは異なり、主コイルや副コイルを持たない。しかし、チューリップ式役物10において、一対のヒンジ型ソレノイド14、一対のヒンジ型ソレノイド44にかわって、一対のヒンジ型ソレノイド64を使用しても、パチンコ機の遊技盤に対する取付の容易性を維持しつつも、高さ方向を低くし、しかも、一対のチューリップ片13の各々を独立して動かすことは可能である。
【0073】
但し、コイル52の抵抗値である160Ωは、従来技術のソレノイド104のコイル111の抵抗値と同じであることから(図19〜図25参照)、一対のヒンジ型ソレノイド64では、従来技術のソレノイド104に比べ(図19〜図25参照)、大幅に小型化されたにもかかわらず、殆ど同じ発熱量が生じる。もっとも、発熱量の減少を図るためには、コイル52の抵抗値を大きくすればよいが、これでは、コイル52の吸引力も減少して、チューリップ片13の駆動源として使用できないおそれがある。そこで、一対のヒンジ型ソレノイド14では、抵抗値が互いに異なる主コイル22と副コイル24とを有するとともに、主コイル22と副コイル24との通電の仕方を工夫することにより、発熱量の減少を図る一方で、吸引力を逆に大きくしている。尚、一対のヒンジ型ソレノイド44でも、同様であり、抵抗値が互いに異なる主コイル32と副コイル34とを有するとともに、主コイル32と副コイル34との通電の仕方を工夫することにより、発熱量の減少を図る一方で、吸引力を逆に大きくしている。
【0074】
以下は、チューリップ式役物10において、一対のヒンジ型ソレノイド14の主コイル22と副コイル24との通電の仕方について説明する。
【0075】
図1や図4に示すように、チューリップ式役物10においては、動作回路基板18、動作回路基板18に対するコネクター19が備え付けられている。また、動作回路基板18には、一対のヒンジ型ソレノイド14それぞれ専用の動作回路が組み込まれている。そして、一対のヒンジ型ソレノイド14のいずれにおいても、上述したように、主コイル22と副コイル24とで、「コイル」を構成しているが、主コイル22と副コイル24は、いずれも、動作回路基板18の動作回路に接続されており、動作回路基板18の動作回路を介して、主コイル22と副コイル24とに通電することができる。
【0076】
そこで、主コイル22と副コイル24とが接続された動作回路基板18の動作回路について説明する。図12と図14に示すように、動作回路基板18の動作回路は、磁気感応素子30、3個のダイオードD1〜D3、4個のトランジスタTr1〜Tr4、8個の抵抗素子R1〜R8から構成されている。そして、動作回路基板18の動作回路に対して、主コイル22と副コイル24とを接続する態様には、図12の並列接続と、図14の直接接続とがある。
【0077】
そして、図12に示すように、動作回路基板18の動作回路に主コイル22と副コイル24とが並列に接続されている場合には、起動時においては、動作回路基板18の動作回路が主コイル22と副コイル24とに電圧を印加して、主コイル22と副コイル24とに通電している。これにより、主コイル22と副コイル24とに、磁界を発生させている。このとき、主コイル22と副コイル24は並列に接続されていることから、主コイル22と副コイル24の各々に対し、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64のコイル52と同じ大きさの、24Vの電源電圧Vccが印加されている。
【0078】
そして、副コイル24の抵抗値30Ωは、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64のコイル52の抵抗値160Ωよりも小さいことから、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64のコイル52と比べ、副コイル24に大きな電流が流れ、副コイル24には強い磁界が発生することになる。その一方で、主コイル22の抵抗値200Ωは、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64のコイル52の抵抗値160Ωよりも大きいことから、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64のコイル52と比べ、主コイル22に小さな電流が流れ、主コイル22には弱い磁界が発生することになる。従って、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64のコイル52に発生する磁界と比べて、強い磁界が副コイル24に発生するとともに、弱い磁界が主コイル22に発生し、それらの磁界が重なり合って、可動片28とヨーク(第1ヨーク25、ヨーク部材26、第2ヨーク27)とに及ぶことから、起動時に可動片28を第1ヨーク25とヨーク部材26とに向かって吸引する力を大きくすることができる。
【0079】
また、起動直後の動作回路基板18の動作回路においては、主コイル22に発生した磁界と副コイル24に発生した磁界とを磁気感応素子30が検知するので、トランジスタTr4が切れることになる。
【0080】
従って、起動後においては、動作回路基板18の動作回路が主コイル22のみに電圧を印加して、主コイル22のみに電流を流している。これにより、主コイル22に発生した磁界を、可動片28とヨーク(第1ヨーク25、ヨーク部材26、第2ヨーク27)とに及ぼしている。このとき、主コイル22には、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64のコイル52と同じ大きさの、24Vの電源電圧Vccが印加されている。そして、主コイル22の抵抗値200Ωは、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64のコイル52の抵抗値160Ωよりも大きいから、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64のコイル52と比べ、主コイル22に小さな電流が流れることになる。従って、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64のコイル52の発熱量と比べて、起動後の発熱量を減少させることができる。
【0081】
図13は、主コイル22と副コイル24の電圧−電流の特性を示した図である。上述したように、起動時には、主コイル22と副コイル24の各々に対し、24Vの電源電圧Vccが印加されるので、主コイル22には120mA、副コイル6には800mAの電流が流れることになる。よって、主コイル22と副コイル24において、合計して、920mAの電流Icが流れることになる。また、起動後には、主コイル22のみに対し、24Vの電源電圧Vccが印加されるので、主コイル22のみに120mAの電流が流れることになる。よって、主コイル22と副コイル24において、合計して、120mAの電流Ic′が流れることになる。一方、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64のコイル52においては、起動時も起動後も、150mAの電流が流れる。従って、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64と比べ、起動時の吸引力を大きくすることができるとともに、起動後の発熱量を減少させることができる。
【0082】
尚、起動後においては、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64のコイル52に流れる150mAの電流より、小さな、120mAの電流が主コイル22に流れるので、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64のコイル52に発生する磁界と比べ、弱い磁界が主コイル22のみに発生し、その磁界が可動片28とヨーク(第1ヨーク25、ヨーク部材26、第2ヨーク27)とに及ぶことになる。しかしながら、このとき、可動片28は第1ヨーク25とヨーク部材26とに吸着されており、可動片28と第1ヨーク25及びヨーク部材26との間にエアギャップが存在しないことから、起動後に可動片28を第1ヨーク25及びヨーク部材26に対して吸着させる力を、実用的に必要な大きさで確保することに支障はない。
【0083】
また、図14に示すように、動作回路基板18の動作回路に主コイル22と副コイル24とが直列に接続されている場合には、起動時においては、動作回路基板18の動作回路が副コイル24のみに電圧を印加して、副コイル24のみに電流を流している。これにより、副コイル24に発生した磁界のみを、可動片28とヨーク(第1ヨーク25、ヨーク部材26、第2ヨーク27)とに及ぼしている。このとき、副コイル24には、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64のコイル52と同じ大きさの、24Vの電源電圧Vccが印加されている。
【0084】
そして、副コイル24の抵抗値30Ωは、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64のコイル52の抵抗値160Ωよりも小さいことから、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64のコイル52と比べ、副コイル24に大きな電流が流れ、副コイル24には強い磁界が発生することになる。従って、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64のコイル52に発生する磁界と比べて、強い磁界が副コイル24に発生し、その磁界が可動片28とヨーク(第1ヨーク25、ヨーク部材26、第2ヨーク27)とに及ぶことから、起動時に可動片28を第1ヨーク25とヨーク部材26とに向かって吸引する力を大きくすることができる。
【0085】
また、起動直後の動作回路基板18の動作回路においては、副コイル24に発生した磁界を磁気感応素子30が検知するので、トランジスタTr4が切れることになる。
【0086】
従って、起動後においては、動作回路基板18の動作回路が主コイル22と副コイル24とに電圧を印加して、主コイル22と副コイル24とに電流を流している。これにより、主コイル22に発生した磁界と、副コイル24に発生した磁界とを、可動片28とヨーク(第1ヨーク25、ヨーク部材26、第2ヨーク27)とに及ぼしている。このとき、主コイル22と副コイル24は直列に接続されていることから、主コイル22と副コイル24の全体に対し、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64のコイル52と同じ大きさの、24Vの電源電圧Vccが印加されている。また、副コイル24の抵抗値30Ωは、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64のコイル52の抵抗値160Ωよりも小さいが、主コイル22の抵抗値200Ωは、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64のコイル52の抵抗値160Ωよりも大きいから、直列に接続された主コイル22と副コイル24の全体には、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64のコイル52と比べ、小さな電流が流れることになる。従って、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64のコイル52の発熱量と比べて、起動後の発熱量を減少させることができる。
【0087】
図15は、主コイル22と副コイル24の電圧−電流の特性を示した図である。上述したように、起動時には、副コイル24のみに対し、24Vの電源電圧Vccが印加されるので、副コイル24のみに800mAの電流が流れることになる。よって、主コイル22と副コイル24において、合計して、800mAの電流Ic′′が流れることになる。また、起動後には、主コイル22と副コイル24の全体に対し、24Vの電源電圧Vccが印加されるので、主コイル22には約20.9Vの電圧Vcc′が、副コイル24には約3.1Vの電圧Vcc′′が、それぞれ印加されることになる。そして、主コイル22と副コイル24において、合計して、約104mAの電流Ic′′′が流れることになる。一方、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64のコイル52においては、起動時も起動後も、150mAの電流が流れる。従って、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64と比べ、起動時の吸引力を大きくすることができるとともに、起動後の発熱量を減少させることができる。
【0088】
尚、上述したように、起動後においては、直列に接続された主コイル22と副コイル24の全体には、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64のコイル52に流れる150mAの電流と比べ、小さな約104mAの電流しか流れない。従って、主コイル22に発生する磁界と、副コイル24に発生する磁界とが、重なり合っても、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64のコイル52に発生する磁界と比べて弱く、その弱い磁界が、可動片28とヨーク(第1ヨーク25、ヨーク部材26、第2ヨーク27)とに及ぶことになる。しかしながら、このとき、可動片28は第1ヨーク25とヨーク部材26とに吸着されており、可動片28と第1ヨーク25及びヨーク部材26との間にエアギャップが存在しないことから、起動後に可動片28を第1ヨーク25及びヨーク部材26に対して吸着させる力を、実用的に必要な大きさで確保することに支障はない。
【0089】
すなわち、本実施の形態のチューリップ式役物10では、一対のヒンジ型ソレノイド14において、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64のコイル52を主コイル22と副コイル24との構成にし、主コイル22の抵抗値を、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64のコイル52よりも大きくするとともに、副コイル24の抵抗値を、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64のコイル52よりも小さくし、主コイル22と副コイル24とを並列又は直列に接続した動作回路基板18の動作回路で、主コイル22又は副コイル24に対して通電することにより、起動時には、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64のコイル52よりも強い電流を流すことができ、起動後には、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64のコイル52よりも弱い電流を流すことができることから、起動時に可動片28を第1ヨーク25及びヨーク部材26に向かって吸引する力を大きくするとともに、起動後の発熱量の増加を抑えることが可能となる。
【0090】
また、起動時に可動片28を第1ヨーク25及びヨーク部材26に向かって吸引する力を大きくすることは、より力強く、よりスピーディに、チューリップ片13を起立状態から傾動状態に移行させることができるから、パチンコ機の遊技者に与える印象は良い。
【0091】
また、起動時には、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64のコイル52よりも強い電流が流れることになるが、起動時の一瞬(0.05〜0.1秒)における出来事で、これによる発熱量の増加は僅かであり、また、起動後には、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64のコイル52よりも弱い電流を流しており、起動後の発熱量は、むしろ大幅に減少させることができるから、トータルとしての発熱量は減少することとなって、消費電力の低下につながることになる。
【0092】
また、本実施の形態のチューリプ式役物10のヒンジ型ソレノイド14において、動作回路基板18の動作回路に主コイル22と副コイル24とが並列に接続されている場合には(図12参照)、起動時において、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64のコイル52に発生する磁界と比べ、強い磁界が副コイル24に発生するとともに、弱い磁界が主コイル22に発生し、それらの磁界が重なり合って、可動片28とヨーク(第1ヨーク25、ヨーク部材26、第2ヨーク27)とに及ぶ一方、動作回路基板18の動作回路に主コイル22と副コイル24とが直列に接続されている場合には(図14参照)、起動時において、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64のコイル52に発生する磁界と比べ、強い磁界が副コイル24のみに発生し、その磁界が可動片28とヨーク(第1ヨーク25、ヨーク部材26、第2ヨーク27)とに及ぶ。従って、起動時においては、動作回路基板18の動作回路に主コイル22と副コイル24とが並列に接続されている場合(図12参照)の方が、主コイル22に発生する弱い磁界の分だけ、動作回路基板18の動作回路に主コイル22と副コイル24とが直列に接続されている場合(図14参照)よりも、可動片28を第1ヨーク25及びヨーク部材26に向かって吸引する力を大きくすることを、より効果的に行うものと言える。
【0093】
一方、動作回路基板18の動作回路に主コイル22と副コイル24とが直列に接続されている場合(図14参照)では、起動後において、直列に接続された主コイル22と副コイル24の全体に対して、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64のコイル52と同じ電圧が印加されることより、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64のコイル52と比べて小さな電流が流れることになる一方、動作回路基板18の動作回路に主コイル22と副コイル24とが並列に接続されている場合(図12参照)では、起動後において、主コイル22のみに対して、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64のコイル52と同じ電圧が印加されることより、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64のコイル52と比べて小さな電流が流れることになる。従って、起動後においては、動作回路基板18の動作回路に主コイル22と副コイル24とが直列に接続されている場合(図14参照)の方が、副コイル24の抵抗値の分だけ、動作回路基板18の動作回路に主コイル22と副コイル24とが並列に接続されている場合(図12参照)よりも、発熱量の増加を抑えること、ひいては、消費電力を低下させることを、より効果的に行うものと言える。
【0094】
また、動作回路基板18の動作回路に組み込まれた磁気感応素子30が起動直後に動作することにより、動作回路基板18の動作回路に主コイル22と副コイル24とが並列に接続されている場合(図12参照)では、起動時は動作回路基板18の動作回路が主コイル22と副コイル24とに電圧を印加する一方、起動後は動作回路基板18の動作回路が主コイル22のみに電圧を印加することを、また、動作回路基板18の動作回路に主コイル22と副コイル24とが直列に接続されている場合(図14参照)では、起動時は動作回路基板18の動作回路が副コイル24のみに電圧を印加する一方、起動後は動作回路基板18の動作回路が主コイル22と副コイル24とに電圧を印加することを行えば、起動時に発生する磁界を磁気感応素子30で検出した後に、起動後の電圧の印加の態様へ移行するから、動作回路基板18の動作回路の信頼性を向上させることが可能となる。
【0095】
また、本実施の形態のチューリップ式役物10において、一対のヒンジ型ソレノイド14(図8参照)にかわって、一対のヒンジ型ソレノイド44(図10参照)を使用した場合でも、上述した効果を発揮することができる。
【0096】
また、本実施の形態のチューリップ式役物10では、一対のヒンジ型ソレノイド14において(図8参照)、主コイル22又は副コイル24に通電がなされると、第1コイルホビン21の一端面の側で可動片28が第1ヨーク25に対し吸引・吸着されるだけでなく、第1コイルホビン21と第2コイルホビン23との間で、可動片28がヨーク部材26に対し吸引・吸着されるので、一対のヒンジ型ソレノイド44、64と比べて(図10、図11参照)、より一層、可動片28を吸引・吸着する力を大きくすることができる。
【0097】
尚、本実施の形態のチューリップ式役物10では、一対のヒンジ型ソレノイド14において、第1コイルホビン21と第2コイルホビン23との間で可動片28がヨーク部材26に対し吸引・吸着されるので、第1コイルホビン21の一端面の側で可動片28が第1ヨーク25に対し吸引・吸着されなくとも、ヒンジ型ソレノイド14のヒンジ型の動作は確保される。従って、本実施の形態のチューリップ式役物10では、パチンコ機の遊技盤に対する取付の容易性を維持しつつも、高さ方向を低くし、しかも、一対のチューリップ片13の各々を独立して動かす観点(本発明の課題)のみからすれば、一対のヒンジ型ソレノイド14において、第1コイルホビン21の一端面の側で可動片28が第1ヨーク25に対し吸引・吸着されることは必要ではない。
【0098】
以上より、一対のヒンジ型ソレノイド14、44、64は(図8〜図11参照)、チューリップ式役物10に使用すれば、上述した効果をチューリップ式役物10に発揮させることができるものである。
【0099】
尚、本発明は上記実施の形態に限定されるものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、本実施の形態のチューリップ式役物10では、一対のヒンジ型ソレノイド14において、磁気反応素子30を動作回路基板18の動作回路に組み込んでいたが、磁気反応素子30を動作回路基板18の動作回路に組み込まなくても、図13や図15の主コイル22と副コイル24の電圧−電流特性を実現させることは可能である。図16は、磁気反応素子30が組み込まれていない動作回路基板18の動作回路に対して、主コイル22と副コイル24とを並列に接続する場合の一例であり、図17は、磁気反応素子30が組み込まれていない動作回路基板18の動作回路に対して、主コイル22と副コイル24とを直列に接続する場合の一例である。
【0100】
また、本実施の形態のチューリップ式役物10において、図8の一対のヒンジ型ソレノイド14、図10の一対のヒンジ型ソレノイド44、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64にかわって、図9にその断面を示した一対のヒンジ型ソレノイド14を使用することもできる。尚、図9の一対のヒンジ型ソレノイド14は、図8の一対のヒンジ型ソレノイド14の板状の復帰ばね29にかわって、コイル状の復帰ばね60を使用している点を除けば、図8の一対のヒンジ型ソレノイド14と同じである。
【0101】
すなわち、図9の一対のヒンジ型ソレノイド14は、第1コイルホビン21、第1コイルホビン21に巻かれた抵抗値200Ωの主コイル22、第2コイルホビン23、第2コイルホビン23に巻かれた抵抗値30Ωの副コイル24、第1コイルホビン21の中空円筒部及び第2コイルホビン23の中空円筒部に挿通されるとともに第1コイルホビン21の一端面に接面する第1ヨーク25、第1コイルホビン21と第2コイルホビン23との間に挟持されたヨーク部材26、第2コイルホビン23の一端面に接面するとともに第1ヨーク25と接続する第2ヨーク27、第1ヨーク25と第2ヨーク27とを固定させる係止部材27A、第2ヨーク27に枢設された可動片28、第2ヨーク27と可動片28との間で掛着されたコイル状の復帰ばね60などから構成されている。
【0102】
従って、図9の一対のヒンジ型ソレノイド14においては、以下により、ヒンジ型の動作を実現している。すなわち、第2コイルホビン23の一端面側では、可動片28が第2ヨーク27に枢設されており、さらに、コイル状の復帰ばね60が第2ヨーク27と可動片28との間に掛着されている。そして、第1コイル22又は第2コイル24に通電がなされると、第1コイルホビン21の一端面側で可動片28が第1ヨーク25に対し吸引・吸着されるとともに、ヨーク部材26にも吸引・吸着されて、チューリップ片13は傾動した状態になる。このとき、コイル状の復帰ばね60は、第2ヨーク27と可動片28との間で延びた状態となる。その後、第1コイル22又は第2コイル24に対する通電の解除がなされると、コイル状の復帰ばね60により、第1コイルホビン21の一端面側で可動片28が第1ヨーク25から離間するとともに、ヨーク部材26からも離間して、チューリップ片13は起立した状態になる。
【0103】
特に、一対のヒンジ型ソレノイド14においては、ヨーク(第1ヨーク25、ヨーク部材26、第2ヨーク27)は、コイルホビン(第1コイルホビン21、第2コイルホビン23)の両端面に接触した状態で設けられており、また、コイル状の復帰ばね60はコイルホビン(第1コイルホビン21、第2コイルホビン23)の外側に存在するものであって、コイルホビン(第1コイルホビン21、第2コイルホビン23)とヨーク(第1ヨーク25、ヨーク部材26、第2ヨーク27)との間に介在するものではないから、ヒンジ型の動作を実現するために、コイルホビン(第1コイルホビン21、第2コイルホビン23)とヨーク(第1ヨーク25、ヨーク部材26、第2ヨーク27)との間にスペースを必要としない。
【0104】
【発明の効果】
請求項1又は請求項2に記載のチューリップ式役物においては、一対のチューリップ片の駆動源である一対のヒンジ型ソレノイドが、一対のチューリップ片のいずれかを個別に動かすものであることから、コイルホビンの径は小さく、また、コイルホビンとヨークとの間にスペースを必要としないヒンジ構造を有するので、一対のヒンジ型ソレノイドは、取付板の裏側で入賞球流路の両側に設けられても、取付板の裏側の垂直投影空間内に十分の余裕をもって配置することが可能である。従って、請求項1又は請求項2に記載のチューリップ式役物は、パチンコ機の遊技盤に対する取付の容易性を維持しつつも、高さ方向を低くし、しかも、一対のチューリップ片の各々を独立して動かすことができる。
【0105】
また、請求項3〜6に記載のチューリプ式役物では、ヒンジ型ソレノイドにおいて、請求項1又は請求項2に記載のヒンジ型ソレノイドのコイルを主コイルと副コイルとの構成にし、主コイルの抵抗値を請求項1又は請求項2に記載のコイルよりも大きくするとともに副コイルの抵抗値を請求項1又は請求項2に記載のコイルよりも小さくし、主コイルと副コイルとを並列又は直列に接続した動作回路で、主コイル又は副コイルに対して通電することにより、起動時には、請求項1又は請求項2に記載のコイルよりも強い電流を流すことができ、起動後には、請求項1又は請求項2に記載のコイルよりも弱い電流を流すことができることから、起動時に可動片をヨークに向かって吸引する力を大きくするとともに、起動後の発熱量の増加を抑えることが可能となる。
【0106】
また、起動時に可動片をヨークに向かって吸引する力を大きくすることは、より力強く、よりスピーディに、チューリップ片を起立状態から傾動状態に移行させることができるから、パチンコ機の遊技者に与える印象は良い。
【0107】
また、起動時には、請求項1又は請求項2に記載のコイルよりも強い電流が流れることになるが、起動時の一瞬における出来事で、これによる発熱量の増加は僅かであり、また、起動後には、請求項1又は請求項2に記載のコイルよりも弱い電流を流しており、起動後の発熱量は、むしろ大幅に減少させることができるから、トータルとしての発熱量は減少することとなって、消費電力の低下につながることになる。
【0108】
また、請求項3又は請求項4に記載のチューリプ式役物のヒンジ型ソレノイドでは、動作回路に主コイルと副コイルとが並列に接続されており、起動時において、請求項1又は請求項2に記載のコイルに発生する磁界と比べ、強い磁界が副コイルに発生するとともに、弱い磁界が主コイルに発生し、それらの磁界が重なり合って、ヨークと可動片とに及ぶ一方、請求項5又は請求項6に記載のチューリプ式役物のヒンジ型ソレノイドでは、動作回路に主コイルと副コイルとが直列に接続されており、起動時において、請求項1又は請求項2に記載のコイルに発生する磁界と比べ、強い磁界が副コイルのみに発生し、その磁界がヨークと可動片とに及ぶ。従って、起動時においては、請求項3又は請求項4に記載のチューリプ式役物のヒンジ型ソレノイド(動作回路に主コイルと副コイルとが並列に接続されている場合)の方が、主コイルに発生する弱い磁界の分だけ、請求項5又は請求項6に記載のチューリプ式役物のヒンジ型ソレノイド(動作回路に主コイルと副コイルとが直列に接続されている場合)よりも、可動片をヨークに向かって吸引する力を大きくすることを、より効果的に行うものと言える。
【0109】
一方、請求項5又は請求項6に記載のチューリプ式役物のヒンジ型ソレノイド(動作回路に主コイルと副コイルとが直列に接続されている場合)では、起動後において、直列に接続された主コイルと副コイルの全体に対して、請求項1又は請求項2に記載のコイルと同じ電圧が印加されることより、請求項1又は請求項2に記載のコイルと比べて小さな電流が流れることになる一方、請求項3又は請求項4に記載のチューリプ式役物のヒンジ型ソレノイド(動作回路に主コイルと副コイルとが並列に接続されている場合)では、起動後において、主コイルのみに対して、請求項1又は請求項2に記載のコイルと同じ電圧が印加されることより、請求項1又は請求項2に記載のコイルと比べて小さな電流が流れることになる。従って、起動後においては、請求項5又は請求項6に記載のチューリプ式役物のヒンジ型ソレノイド(動作回路に主コイルと副コイルとが直列に接続されている場合)の方が、副コイルの抵抗値の分だけ、請求項3又は請求項4に記載のチューリプ式役物のヒンジ型ソレノイド(動作回路に主コイルと副コイルとが並列に接続されている場合)よりも、発熱量の増加を抑えること、ひいては、消費電力を低下させることを、より効果的に行うものと言える。
【0110】
また、動作回路に組み込まれた磁気感応素子が起動直後に動作することにより、請求項3又は請求項4に記載のチューリプ式役物のヒンジ型ソレノイド(動作回路に主コイルと副コイルとが並列に接続されている場合)では、起動時は動作回路が主コイルと副コイルとに電圧を印加する一方、起動後は動作回路が主コイルのみに電圧を印加することを、また、請求項5又は請求項6に記載のチューリプ式役物のヒンジ型ソレノイド(動作回路に主コイルと副コイルとが直列に接続されている場合)では、起動時は動作回路が副コイルのみに電圧を印加する一方、起動後は動作回路が主コイルと副コイルとに電圧を印加することを行えば、起動時に発生する磁界を磁気感応素子で検出した後に、起動後の電圧の印加の態様へ移行するから、動作回路の信頼性を向上させることが可能となる。
【0111】
また、請求項7に記載のチューリップ式役物では、ヒンジ型ソレノイドにおいて、主コイル又は副コイルに通電がなされると、コイルホビン(第1コイルホビン又は第2コイルホビン)の他端面側で可動片がヨークに対し吸引・吸着されるだけでなく、第1コイルホビンと第2コイルホビンとの間で可動片がヨーク部材に対し吸引・吸着されるので、より一層、可動片を吸引・吸着する力を大きくすることができる。
【0112】
また、請求項8に記載のチューリップ式役物では、一対のチューリップ片の各々を独立して動かすことができるだけでなく、一対のチューリップ片を同時に動かす従来の動きもできるので、既存のパチンコ機の遊技内容に変化を与えるだけでなく、既存のパチンコ機の遊技内容にも対応することができる。
【0113】
また、本発明のヒンジ型ソレノイドは、チューリップ式役物に使用すれば、上述した効果をチューリップ式役物に発揮させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態のチューリップ式役物を図2の線A−Aで切断した断面図である。
【図2】本実施の形態のチューリップ式役物の正面図であって、一対のチューリプ片が起立した状態にある際のものである。
【図3】本実施の形態のチューリップ式役物の正面図であって、一対のチューリプ片が傾動した状態にある際のものである。
【図4】本実施の形態のチューリップ式役物の背面図である。
【図5】本実施の形態のチューリップ式役物の上面図であって、取付板及びカバーの一部を断面で示したものである。
【図6】本実施の形態のチューリップ式役物で使用されるヒンジ型ソレノイドの背面図である。
【図7】本実施の形態のチューリップ式役物で使用されるヒンジ型ソレノイドの裏面図である。
【図8】本実施の形態のチューリップ式役物で使用されるヒンジ型ソレノイドの断面図である。
【図9】本実施の形態のチューリップ式役物で使用されるヒンジ型ソレノイドであって、その他の例のものの断面図である。
【図10】本実施の形態のチューリップ式役物で使用されるヒンジ型ソレノイドであって、その他の例のものの断面図である。
【図11】本実施の形態のチューリップ式役物で使用されるヒンジ型ソレノイドであって、その他の例のものの断面図である。
【図12】本実施の形態のチューリップ式役物で使用されるヒンジ型ソレノイドの動作回路であって、主コイルと副コイルとが並列に接続されるとともに磁気感応素子が組み込まれたものを示す図である。
【図13】図12の動作回路に並列に接続された主コイルと副コイルの電圧−電流特性を示した図である。
【図14】本実施の形態のチューリップ式役物で使用されるヒンジ型ソレノイドの動作回路であって、主コイルと副コイルとが直列に接続されるとともに磁気感応素子が組み込まれたものを示す図である。
【図15】図14の動作回路に直列に接続された主コイルと副コイルの電圧−電流特性を示した図である。
【図16】本実施の形態のチューリップ式役物で使用されるヒンジ型ソレノイドの動作回路のその他の例であって、主コイルと副コイルとが並列に接続されたものを示す図である。
【図17】本実施の形態のチューリップ式役物で使用されるヒンジ型ソレノイドの動作回路のその他の例であって、主コイルと副コイルとが直列に接続されたものを示す図である。
【図18】従来技術のチューリップ式役物の正面図である。
【図19】従来技術のチューリップ式役物の背面図である。
【図20】従来技術のチューリップ式役物の上面図である。
【図21】従来技術のチューリップ式役物を図19の線B−Bで切断した断面図である。
【図22】従来技術のチューリップ式役物で使用されるソレノイドの背面図である。
【図23】従来技術のチューリップ式役物で使用されるソレノイドの側面図である。
【図24】従来技術のチューリップ式役物で使用されるソレノイドの上面図である。
【図25】従来技術のチューリップ式役物で使用されるソレノイドの底面図である。
【符号の説明】
10 チューリップ式役物
11 取付板
13 チューリップ片
14 ヒンジ型ソレノイド
15 入賞球入口
16 入賞球流路
18 動作回路
21 第1コイルホビン
22 主コイル
23 第2コイルホビン
24 副コイル
25 第1ヨーク
26 ヨーク部材
27 第2ヨーク
28 可動片
29 板状の復帰ばね
30 磁気感応素子
60 コイル状の復帰ばね

Claims (8)

  1. 取付板の入賞球入口の両側に設けられた一対のチューリップ片と、前記入賞球入口から前記取付板の裏側に向かって形成された入賞球流路と、前記チューリップ片を起立した状態と傾動した状態とに動作させるとともに前記取付板の裏側に設けられたソレノイドとを有し、前記ソレノイドと前記入賞球流路とを前記取付板の裏側の垂直投影空間内に配置させたチューリップ式役物において、
    前記ソレノイドとして前記入賞球流路の両側に一対のヒンジ型ソレノイドを設け、
    前記ヒンジ型ソレノイドは、
    コイルと、前記コイルを巻いたコイルホビンと、前記コイルホビンの中空円筒部を挿通するとともに前記コイルホビンの両端面に接触した状態に設けられたヨークと、前記コイルホビンの一端面側で前記ヨークに枢設された可動片と、前記コイルホビンと前記可動片との間に位置するとともに前記コイルホビンの一端面側で前記ヨークに係着された復帰ばねと、を備え、
    前記コイルに通電すると、起動時は前記可動片を前記コイルホビンの他端面側の前記ヨークに向かって吸引するとともに、起動後は前記可動片を前記コイルホビンの他端面側の前記ヨークに対して吸着させ、前記コイルに対する通電を解除すると、前記復帰ばねにより、前記可動片を前記コイルホビンの他端面側の前記ヨークから離間させるものであって、
    前記ヒンジ型ソレノイドの一方で前記チューリップ片の一方のみを起立した状態と傾動した状態とに動作させるとともに、前記ヒンジ型ソレノイドの他方で前記チューリップ片の他方のみを起立した状態と傾動した状態とに動作させること、
    前記コイルを、前記コイルと比べて大きな抵抗値をもつ主コイルと、前記コイルと比べて小さな抵抗値をもつ副コイルとで構成するとともに、
    前記主コイルと前記副コイルとが並列に接続されており、起動時は前記主コイルと前記副コイルとに電圧を印加する一方、起動後は前記主コイルのみに電圧を印加する動作回路を装備し、
    起動時は前記動作回路が前記主コイルと前記副コイルとに電圧を印加して、前記主コイルと前記副コイルとに通電することにより、前記可動片を前記コイルホビンの他端面側の前記ヨークに向かって吸引する一方、起動後は前記動作回路が前記主コイルのみに電圧を印加して、前記主コイルのみに通電することにより、前記可動片を前記コイルホビンの他端面側の前記ヨークに対して吸着させること、
    前記コイルホビンを、前記主コイルを巻いた第1コイルホビンと、前記副コイルを巻いた第2コイルホビンとで構成するとともに、
    前記第1コイルホビンと前記第2コイルホビンとの間に挟設されたヨーク部材を備え、
    起動時は前記可動片を前記ヨーク部材に向かって吸引するとともに、起動後は前記可動片を前記ヨーク部材に対して吸着させること、
    を特徴とするチューリップ式役物。
  2. 取付板の入賞球入口の両側に設けられた一対のチューリップ片と、前記入賞球入口から前記取付板の裏側に向かって形成された入賞球流路と、前記チューリップ片を起立した状態と傾動した状態とに動作させるとともに前記取付板の裏側に設けられたソレノイドとを有し、前記ソレノイドと前記入賞球流路とを前記取付板の裏側の垂直投影空間内に配置させたチューリップ式役物において、
    前記ソレノイドとして前記入賞球流路の両側に一対のヒンジ型ソレノイドを設け、
    前記ヒンジ型ソレノイドは、
    コイルと、前記コイルを巻いたコイルホビンと、前記コイルホビンの中空円筒部を挿通するとともに前記コイルホビンの両端面に接触した状態に設けられたヨークと、前記コイルホビンの一端面側で前記ヨークに枢設された可動片と、前記コイルホビンの一端面側で前記ヨークと前記可動片とに係着された復帰ばねと、を備え、
    前記コイルに通電すると、起動時は前記可動片を前記コイルホビンの他端面側の前記ヨークに向かって吸引するとともに、起動後は前記可動片を前記コイルホビンの他端面側の前記ヨークに対して吸着させ、前記コイルに対する通電を解除すると、前記復帰ばねにより、前記可動片を前記コイルホビンの他端面側の前記ヨークから離間させるものであって、
    前記ヒンジ型ソレノイドの一方で前記チューリップ片の一方のみを起立した状態と傾動した状態とに動作させるとともに、前記ヒンジ型ソレノイドの他方で前記チューリップ片の他方のみを起立した状態と傾動した状態とに動作させること、
    前記コイルを、前記コイルと比べて大きな抵抗値をもつ主コイルと、前記コイルと比べて小さな抵抗値をもつ副コイルとで構成するとともに、
    前記主コイルと前記副コイルとが並列に接続されており、起動時は前記主コイルと前記副コイルとに電圧を印加する一方、起動後は前記主コイルのみに電圧を印加する動作回路を装備し、
    起動時は前記動作回路が前記主コイルと前記副コイルとに電圧を印加して、前記主コイルと前記副コイルとに通電することにより、前記可動片を前記コイルホビンの他端面側の前記ヨークに向かって吸引する一方、起動後は前記動作回路が前記主コイルのみに電圧を印加して、前記主コイルのみに通電することにより、前記可動片を前記コイルホビンの他端面側の前記ヨークに対して吸着させること、
    前記コイルホビンを、前記主コイルを巻いた第1コイルホビンと、前記副コイルを巻いた第2コイルホビンとで構成するとともに、
    前記第1コイルホビンと前記第2コイルホビンとの間に挟設されたヨーク部材を備え、
    起動時は前記可動片を前記ヨーク部材に向かって吸引するとともに、起動後は前記可動片を前記ヨーク部材に対して吸着させること、
    を特徴とするチューリップ式役物。
  3. 請求項1又は請求項2に記載するチューリップ式役物において、
    前記ヒンジ型ソレノイドは、
    前記動作回路に組み込まれた磁気感応素子が起動直後に動作することにより、起動時は前記動作回路が前記主コイルと前記副コイルとに電圧を印加する一方、起動後は前記動作回路が前記主コイルのみに電圧を印加するものであること、
    を特徴とするチューリップ式役物。
  4. 取付板の入賞球入口の両側に設けられた一対のチューリップ片と、前記入賞球入口から前記取付板の裏側に向かって形成された入賞球流路と、前記チューリップ片を起立した状態と傾動した状態とに動作させるとともに前記取付板の裏側に設けられたソレノイドとを有し、前記ソレノイドと前記入賞球流路とを前記取付板の裏側の垂直投影空間内に配置させたチューリップ式役物において、
    前記ソレノイドとして前記入賞球流路の両側に一対のヒンジ型ソレノイドを設け、
    前記ヒンジ型ソレノイドは、
    コイルと、前記コイルを巻いたコイルホビンと、前記コイルホビンの中空円筒部を挿通するとともに前記コイルホビンの両端面に接触した状態に設けられたヨークと、前記コイルホビンの一端面側で前記ヨークに枢設された可動片と、前記コイルホビンと前記可動片との間に位置するとともに前記コイルホビンの一端面側で前記ヨークに係着された復帰ばねと、を備え、
    前記コイルに通電すると、起動時は前記可動片を前記コイルホビンの他端面側の前記ヨークに向かって吸引するとともに、起動後は前記可動片を前記コイルホビンの他端面側の前記ヨークに対して吸着させ、前記コイルに対する通電を解除すると、前記復帰ばねにより、前記可動片を前記コイルホビンの他端面側の前記ヨークから離間させるものであって、
    前記ヒンジ型ソレノイドの一方で前記チューリップ片の一方のみを起立した状態と傾動した状態とに動作させるとともに、前記ヒンジ型ソレノイドの他方で前記チューリップ片の他方のみを起立した状態と傾動した状態とに動作させること、
    前記コイルを、前記コイルと比べて大きな抵抗値をもつ主コイルと、前記コイルと比べて小さな抵抗値をもつ副コイルとで構成するとともに、
    前記主コイルと前記副コイルとが直列に接続されており、起動時は前記副コイルのみに電圧を印加する一方、起動後は前記主コイルと前記副コイルに電圧を印加する動作回路を装備し、
    起動時は前記動作回路が前記副コイルのみに電圧を印加して、前記副コイルのみに通電することにより、前記可動片を前記コイルホビンの他端面側の前記ヨークに向かって吸引する一方、起動後は前記動作回路が前記主コイルと前記副コイルに電圧を印加して、前記主コイルと前記副コイルとに通電することにより、前記可動片を前記コイルホビンの他端面側の前記ヨークに対して吸着させること、
    前記コイルホビンを、前記主コイルを巻いた第1コイルホビンと、前記副コイルを巻いた第2コイルホビンとで構成するとともに、
    前記第1コイルホビンと前記第2コイルホビンとの間に挟設されたヨーク部材を備え、
    起動時は前記可動片を前記ヨーク部材に向かって吸引するとともに、起動後は前記可動片を前記ヨーク部材に対して吸着させること、
    を特徴とするチューリップ式役物。
  5. 取付板の入賞球入口の両側に設けられた一対のチューリップ片と、前記入賞球入口から前記取付板の裏側に向かって形成された入賞球流路と、前記チューリップ片を起立した状態と傾動した状態とに動作させるとともに前記取付板の裏側に設けられたソレノイドとを有し、前記ソレノイドと前記入賞球流路とを前記取付板の裏側の垂直投影空間内に配置させたチューリップ式役物において、
    前記ソレノイドとして前記入賞球流路の両側に一対のヒンジ型ソレノイドを設け、
    前記ヒンジ型ソレノイドは、
    コイルと、前記コイルを巻いたコイルホビンと、前記コイルホビンの中空円筒部を挿通するとともに前記コイルホビンの両端面に接触した状態に設けられたヨークと、前記コイルホビンの一端面側で前記ヨークに枢設された可動片と、前記コイルホビンの一端面側で前記ヨークと前記可動片とに係着された復帰ばねと、を備え、
    前記コイルに通電すると、起動時は前記可動片を前記コイルホビンの他端面側の前記ヨークに向かって吸引するとともに、起動後は前記可動片を前記コイルホビンの他端面側の前記ヨークに対して吸着させ、前記コイルに対する通電を解除すると、前記復帰ばねにより、前記可動片を前記コイルホビンの他端面側の前記ヨークから離間させるものであって、
    前記ヒンジ型ソレノイドの一方で前記チューリップ片の一方のみを起立した状態と傾動した状態とに動作させるとともに、前記ヒンジ型ソレノイドの他方で前記チューリップ片の他方のみを起立した状態と傾動した状態とに動作させること、
    前記コイルを、前記コイルと比べて大きな抵抗値をもつ主コイルと、前記コイルと比べて小さな抵抗値をもつ副コイルとで構成するとともに、
    前記主コイルと前記副コイルとが直列に接続されており、起動時は前記副コイルのみに電圧を印加する一方、起動後は前記主コイルと前記副コイルに電圧を印加する動作回路を装備し、
    起動時は前記動作回路が前記副コイルのみに電圧を印加して、前記副コイルのみに通電することにより、前記可動片を前記コイルホビンの他端面側の前記ヨークに向かって吸引する一方、起動後は前記動作回路が前記主コイルと前記副コイルに電圧を印加して、前記主コイルと前記副コイルとに通電することにより、前記可動片を前記コイルホビンの他端面側の前記ヨークに対して吸着させること、
    前記コイルホビンを、前記主コイルを巻いた第1コイルホビンと、前記副コイルを巻いた第2コイルホビンとで構成するとともに、
    前記第1コイルホビンと前記第2コイルホビンとの間に挟設されたヨーク部材を備え、
    起動時は前記可動片を前記ヨーク部材に向かって吸引するとともに、起動後は前記可動片を前記ヨーク部材に対して吸着させること、
    を特徴とするチューリップ式役物。
  6. 請求項3又は請求項4に記載するチューリップ式役物において、
    前記ヒンジ型ソレノイドは、
    前記動作回路に組み込まれた磁気感応素子が起動直後に動作することにより、起動時は前記動作回路が前記副コイルのみに電圧を印加する一方、起動後は前記動作回路が前記主コイルと前記副コイルとに電圧を印加するものであること、
    を特徴とするチューリップ式役物。
  7. 請求項1乃至請求項のいずれか1つに記載するチューリップ式役物において、
    前記ヒンジ型ソレノイドの両方で前記チューリップ片の両方を同時に起立した状態に動作させるとともに、前記ヒンジ型ソレノイドの両方で前記チューリップ片の両方を同時に傾動した状態に動作させること、
    を特徴とするチューリップ式役物。
  8. 請求項1乃至請求項のいずれか1つに記載するチューリップ式役物で使用されること、を特徴とするヒンジ型ソレノイド。
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