JP5092471B2 - パチンコ機の可変入賞装置 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ機の可変入賞装置に関する。
パチンコ機に対する不正行為として、磁石を用いて、遊技球を入賞口などに誘導するという行為がある。特許文献1には、このような不正行為を防ぐための技術が開示される。特許文献1に開示される技術では、入賞口の近傍に、磁気センサであるリードスイッチが設けられ、リードスイッチによる検出結果に基づいて、警報器から警報を発生させる。
特開2005−137877号公報
(1)パチンコ機の可変入賞装置は、可動片が駆動されることで、入賞口の大きさが変化する。このようなパチンコ機の可変入賞装置では、可動片を駆動させるための駆動源として、電磁駆動源である電磁ソレノイドが用いられる。電磁ソレノイドは、駆動力取出軸であるプランジャを駆動させるために、電磁力発生部であるソレノイドコイルが、通電状態と非通電状態とに切換えられる。ソレノイドコイルを通電状態にすると、電磁ソレノイドの周囲には磁界が発生する。したがって前記特許文献1に開示される技術を、可変入賞装置に用いた場合、電磁ソレノイドが発生する電磁力の影響による誤検出が生じるおそれがある。
(2)前記特許文献1に開示される技術では、リードスイッチを遊技盤に別途に取付けるようにしているので、パチンコ機の組立て時における取扱いが面倒であるという問題がある。
ここで、前記(2)の問題を解決するために、可変入賞装置とリードスイッチとを一体化したユニットとして準備しておくことが考えられる。しかしながら可変入賞装置とリードスイッチとを一体化する場合、前記(1)の問題を考慮して、特に電磁ソレノイドとリードスイッチとの位置関係を好適に設定しなければならない。
従来においては、可変入賞装置とリードスイッチとを一体化することは公知ではなく、したがって当然ながら、このような構成において、電磁ソレノイドとリードスイッチとの好適な位置関係について言及したものはない。
本発明の目的は、パチンコ機の組立て時などにおける取扱いを容易にするとともに、電磁駆動源が発生する電磁力による影響少なく不正検出を行うことができるパチンコ機の可変入賞装置を提供することである。
上記目的を達成するために請求項1の発明では、入賞口形成部の取付基板と電磁駆動源の電磁力発生部との前後方向の間に、磁気センサが配置される。この磁気センサは、センサ保持部に保持される。センサ保持部は、入賞口形成部、電磁駆動源および駆動力伝達機構部をそれぞれ支持して一体化する支持部に設けられ、詳しくは支持部において取付基板の後方でかつ駆動力伝達機構部の側方に設けられる。このようなセンサ保持部は、磁気センサを支持部の外方で着脱可能に保持する。磁気センサは、遊技盤の前面側からの正面視において、入賞口の中心に対して左側に配置され、電磁駆動源は、遊技盤の前面側からの正面視において、入賞口の中心に対して右側に配置される。磁気センサの高さ位置と電磁駆動源の高さ位置とは同じ位置である。磁気センサの長手方向に延びる軸線と電磁駆動源に設けられる駆動力取出軸であるプランジャの軸線と互いに平行であり該プランジャの軸線方向において、磁気センサの電磁駆動源側の端部は、プランジャの磁気センサ側の端部よりも前方に位置する。
本発明によれば、支持部にはセンサ保持部が設けられ、このセンサ保持部によって磁気センサが保持されるので、磁気センサを遊技盤に別途に取付けるのに比べて、パチンコ機の組立て時などにおける取扱いを容易にすることができる。センサ保持部は、支持部において取付基板の後方でかつ駆動力伝達機構部の側方に設けられるので、たとえば既存の可変入賞装置の構造、特に入賞口形成部および駆動力伝達機構部の構造を大きく変更することなく、可変入賞装置に磁界検出機能を付加することができる。またセンサ保持部は、磁気センサを支持部の外方で着脱可能に保持するので、たとえば磁気センサに不具合が発生しても、可変入賞装置を大きく分解することなく、磁気センサを着脱して、磁気センサを交換することができる。したがって磁気センサを可変入賞装置に一体化したことによるメンテナンス面での問題を解消することができる。さらに磁気センサは、電磁力発生部よりも前方、詳しくは電磁力発生部に対して前方に離間した位置に配置されているので、電磁力発生部が発生する電磁力の影響少なく不正検出を行うことができる。
ここで、一般的なパチンコ機では、遊技盤の遊技領域に対する遊技球の流入が遊技領域の左上部から行われるようになっている。またパチンコ機において不正の対象となり易い可変入賞装置、たとえば1種タイプおよび2種タイプの始動入賞装置は、遊技領域において左右方向の中央寄りでかつ上下方向の下方寄りに配置されることが多い。
このようなパチンコ機において、磁石を用いた不正の実態を調査すると、遊技領域の左側に遊技球を集中させて、可変入賞装置に対して左側から流入しようとする遊技球を磁石でコントロールするという事例が多いことが判った。
その理由の1つとして、本件発明者は、次のようなことを推定した。すなわち、可変入賞装置へ右側から流入しようとする遊技球は、主に強く発射されたものであって流下する勢いが強く、よって不正者が磁石でコントロールし難いのに対して、可変入賞装置へ左側から流入しようとする遊技球は、主に弱く発射されたものであって流下する勢いが弱く、よって不正者が磁石でコントロールし易いという理由である。
そこで、請求項2の発明では、遊技盤の前面側からの正面視で駆動力伝達機構部の左側方に、磁気センサが配置される。
図1は、本発明の実施の一形態のパチンコ機の可変入賞装置1を示す斜視図である。本実施の形態のパチンコ機の可変入賞装置(以下、単に「可変入賞装置」という)1は、大当たりという遊技者に有利な状態になったときに一度に多くの入賞球が得られるパチンコ機において、始動入賞装置として用いられる。可変入賞装置1は、入賞口形成部2と、電磁駆動源3と、駆動力伝達機構部4(図5および図6参照)と、支持部5と、磁気センサ6と、センサ保持部7とを含む。
図2は、パチンコ機の遊技盤10の正面図である。遊技盤10は、ガイドレール11に囲まれる遊技領域12を有する。遊技領域12に対する遊技球の流入は、遊技領域12の左上部から行われるようになっている。遊技領域12に流入した遊技球は、遊技領域12を下方に流下する。
遊技領域12の中央部には、図柄および数字などが変動表示される演出表示装置13が設けられる。遊技領域12の下部には、始動入賞口が形成される始動入賞装置14と、始動入賞装置14の下方に配置され、大入賞口が形成される大入賞装置15とが設けられる。始動入賞装置14は、遊技球が入り難い状態と遊技球が入り易い状態とに切換え可能に構成される。大入賞装置15は、遊技球が入らない状態と遊技球が入る状態とに切換え可能に構成される。遊技領域12には、通過チャッカー16がさらに設けられる。
始動入賞装置14の始動入賞口に遊技球が入ると、演出表示装置13に表示される図柄および数字などの変動が開始される。この後、図柄および数字などの変動が停止される。このときの図柄および数字などの組み合わせが、特定の組み合わせ、たとえば「7,7,7」になった場合、すなわち大当たりになった場合、大入賞装置15は、遊技球が入らない状態から遊技球が入る状態に切換わり、遊技球が入る状態が所定回数だけ繰り返されて一度に多くの入賞球を得ることができる。また通過チャッカー16を遊技球が通過すると、始動入賞装置14は、遊技球が入り難い状態から遊技球が入り易い状態に切換わり、遊技球が入り易い状態が数秒間だけ維持される。
図3は、可変入賞装置1の正面図である。図4は、図3の切断面線S4−S4から見た断面図である。前記入賞口形成部2は、非磁性材料から成る。入賞口形成部2は、一対の可動片21a,21bと、球受枠22と、取付基板23とを有する。
各可動片21a,21bは、取付基板23の前方で取付基板23に支持される。各可動片21a,21bは、前後方向Aおよび上下方向Bに関して同一の位置に配置され、かつ、左右方向Cに離間して配置される。各可動片21a,21bは、前後方向Aに延びる角変位軸線L1a,L1bまわりに角変位可能に設けられる基部24と、基部24に連なり、前記角変位軸線L1a,L1bから離反するように延びる延在部25とを有する。各可動片21a,21bの基部24の角変位軸線L1a,L1bは、上下方向Bに関する位置が同一であり、かつ、左右方向Cに関して離間する。各可動片21a,21bの延在部25の遊端部26は、始動入賞口となる入賞口27を形成する。
球受枠22は、各可動片21a,21bの前方を覆う前板部28と、前板部28の下部に連なり、各可動片21a,21bの下方を覆う底部29とを有する。取付基板23は、各可動片21a,21bの後方を覆う。取付基板23には、球受枠22の底部29が連結される。取付基板23には、遊技球が通過する通過孔30が形成される。取付基板23の通過孔30は、入賞口27に連通する。取付基板23には、入賞口27に入った遊技球を通過孔30に案内する案内片31が形成される。取付基板23は、遊技盤10の前面32に取付けられる。
球受枠22の前板部28には、後方に突出する一対のピンが形成される。各ピンは、前記角変位軸線L1a,L1bと同軸である。各可動片21a,21bの基部24には、ピンが挿通される挿通孔が形成される。各可動片21a,21bの基部24の挿通孔に球受枠22の前板部28の各ピンが挿通されることによって、各可動片21a,21bが球受枠22に対して前記角変位軸線L1a,L1bまわりに角変位可能となる。
このような入賞口形成部2は、各可動片21a,21bが駆動されること、具体的には各可動片21a,21bが前記角変位軸線L1a,L1bまわりに角変位駆動されることによって、入賞口27の大きさが変化する。これによって入賞口形成部2は、遊技球が入り難い状態(以下「第1状態」という)と遊技球が入り易い状態(以下「第2状態」という)とに切換えられる。第1状態では、各可動片21a,21bは、その延在部25が互いに近接するように、起立する。第2状態では、各可動片21a,21bは、その延在部25が互いに離反するように、傾倒する。
可変入賞装置1は、前後方向Aに垂直な投影面に平行投影したとき、後述の電磁駆動源3、駆動力伝達機構部4、支持部5、磁気センサ6およびセンサ保持部7の各投影領域が、入賞口形成部2の取付基板23の投影領域に含まれるように、構成される。このように可変入賞装置1が構成されるので、可変入賞装置1を小形化することができ、既存の遊技盤10に好適に取付けることができる。
前記電磁駆動源3は、入賞口形成部2の後方に配置される。本実施の形態では、電磁駆動源3は、入賞口形成部2の入賞口27に対して遊技盤10の前面側からの正面視で右にずれた位置に配置される。電磁駆動源3は、入賞口形成部2の各可動片21a,21bを、電磁力による駆動力によって駆動させる。電磁駆動源3は、電磁ソレノイドによって実現される。本実施の形態では、電磁駆動源3は、いわゆるオープンフレームタイプの電磁ソレノイドによって実現される。
電磁駆動源3は、前後方向Aに進退可能に設けられる駆動力取出軸であるプランジャ41と、プランジャ41が挿入される挿入孔42が形成されるボビン43と、ボビン43に巻回される電磁力発生部であるソレノイドコイル44と、ボビン43に固定され、ソレノイドコイル44を外方から覆うフレーム45と、プランジャ41を元の位置に戻すための戻しばね46とを有する。
プランジャ41は、磁性材料から成る。プランジャ41は、プランジャ本体47と、プランジャ本体47の先端部に連なり、プランジャ本体47と同軸に設けられる頭部48とを有する。頭部48の直径は、プランジャ本体47の直径よりも大きい。ボビン43の挿入孔42には、プランジャ本体47の後端部寄りの部分47aが挿入される。
フレーム45は、磁性材料から成る。フレーム45は、ソレノイドコイル44による磁束の経路の一部を形成する。フレーム45は、ソレノイドコイル44の前方を覆う第1部材49と、第1部材49に連結され、ソレノイドコイル44の後方およびソレノイドコイル44の側方を覆う第2部材50とを有する。第1部材49には、プランジャ41が挿通される挿通孔51が形成される。第2部材50は、上方に臨んで開放され、かつ、下方に臨んで開放される。
戻しばね46は、圧縮コイルばねによって実現される。戻しばね46には、プランジャ41のプランジャ本体47が挿通される。戻しばね46は、プランジャ41の頭部48とフレーム45の第1部材49との間に介在する。このような戻しばね46は、プランジャ41をフレーム45に対して前方に付勢する。
このような電磁駆動源3では、ソレノイドコイル44への通電で発生する電磁力によってプランジャ41を作動させる。ソレノイドコイル44が非通電状態から通電状態に切換えられると、ソレノイドコイル44が励磁され、これによってプランジャ41は、戻しばね46の付勢力に抗して後退する。ソレノイドコイル44が通電状態から非通電状態に切換えられると、ソレノイドコイル44が消磁され、これによってプランジャ41は、戻しばね46の付勢力によって前進する。
図5は、駆動力伝達機構部4の斜視図であり、図5(a)は第1状態を示し、図5(b)は第2状態を示す。図6は、駆動力伝達機構部4の側面図であり、図6(a)は第1状態を示し、図6(b)は第2状態を示す。前記駆動力伝達機構部4は、入賞口形成部2と電磁駆動源3との間に介在し、入賞口形成部2の可動片21a,21bと電磁駆動源3のプランジャ41とを作動連結する。このような駆動力伝達機構部4は、電磁駆動源3の駆動力を入賞口形成部2の可動片21a,21bに伝達する。
駆動力伝達機構部4は、非磁性材料から成る。駆動力伝達機構部4は、電磁駆動源3に連結され、前後方向Aにスライド変位可能に設けられるスライド部材61と、スライド部材61と各可動片21a,21bとに連結され、左右方向Cに延びる角変位軸線L2まわりに角変位可能に設けられる角変位部材62とを有する。
スライド部材61は、プランジャ41の頭部48に連結される連結部63と、連結部63の上部に連なり、前方に延びる一対の延在部64a,64bとを有する。スライド部材61の各延在部64a,64bは、左右方向Cに離間する。角変位部材62は、前記角変位軸線L2まわりに角変位可能に設けられる基部65と、基部65に連なり、前方に延びる一対の延在部66a,66bとを有する。角変位部材62の各延在部66a,66bは、左右方向Cに離間する。
スライド部材61の各延在部64a,64bには、上下方向Bに貫通する係合孔67が形成される。角変位部材62の基部65の上部には、スライド部材61の各延在部64a,64bの係合孔67に係合する係合突起68a,68bが形成される。角変位部材62の基部65の各係合突起68a,68bがスライド部材61の各延在部64a,64bの係合孔67に係合することによって、スライド部材61から角変位部材62に駆動力を伝達することができる。
各可動片21a,21bの基部24には、後方に突出する作動ピン69が形成される。各作動ピン69は、各可動片21a,21bの基部24の角変位軸線L1a,L1b間に配置される。各作動ピン69は、取付基板23の通過孔30を介して、取付基板23の後方に突出する。角変位部材62の各延在部66a,66bの遊端部には、作動ピン69に係合する係合凹所70が形成される。各可動片21a,21bの基部24の作動ピン69が角変位部材62の各延在部66a,66bの遊端部の係合凹所70に係合することによって、角変位部材62から各可動片21a,21bに駆動力を伝達することができる。
第1状態において、電磁駆動源3のプランジャ41が後退すると、スライド部材61が後退する。スライド部材61が後退すると、角変位部材62が角変位して角変位部材62の各延在部66a,66bの遊端部が上昇する。角変位部材62の各延在部66a,66bの遊端部が上昇すると、各作動ピン69が上昇され、これによって各可動片21a,21bが角変位して各可動片21a,21bが傾倒して、第2状態となる。
第2状態において、電磁駆動源3のプランジャ41が前進すると、スライド部材61が前進する。スライド部材61が前進すると、角変位部材62が角変位して角変位部材62の各延在部66a,66bの遊端部が下降する。角変位部材62の各延在部66a,66bの遊端部が下降すると、各作動ピン69が下降され、これによって各可動片21a,21bが角変位して各可動片21a,21bが起立して、第1状態となる。
図4を再び参照して、前記支持部5は、入賞口形成部2、電磁駆動源3および駆動力伝達機構部4をそれぞれ支持して一体化する。支持部5は、非磁性材料から成る。支持部5は、駆動力伝達機構部4を収容する。支持部5は、駆動力伝達機構部4のスライド部材61をスライド変位可能に支持し、駆動力伝達機構部4の角変位部材62を角変位可能に支持する。支持部5の前方の端部71には、取付基板23が連結される。支持部5の後方の端部72には、電磁駆動源3のフレーム45が連結される。
支持部5の下部には、遊技球を検出する検出スイッチ73が設けられる。支持部5の下部には、検出スイッチ73を通過した遊技球が排出される排出孔74が形成される。支持部5の内部には、遊技機の通路が形成される。遊技球の通路は、取付基板23の通過孔30に連通するとともに、支持部5の下部の排出孔74に連通する。
図1を再び参照して、前記磁気センサ6は、磁界を検出する磁界検出素子と、磁界検出素子を収容するケーシングとを有する。磁界検出素子は、リードスイッチによって実現される。一例として述べると、リードスイッチは、磁性材料から成る一対のリード片と、各リード片の接点を包囲して封止するガラス管とを有する。各リード片が磁界によって磁化されると、磁力によって各リード片の接点が閉じてオン状態となる。磁界が除かれると、リード片の弾性によって各リード片の接点が開いてオフ状態となる。ケーシングは、非磁性材料から成る。ケーシングは、長手形状に形成される。ケーシングの長手方向は、ガラス管内で各リード片が延びる方向と略平行である。
磁界検出素子による検出結果は、検出回路に与えられる。検出回路は、磁界検出素子による検出結果に基づいて、磁石の有無を判定する。本実施の形態では、リードスイッチがオフ状態であると、磁石が無いと判定し、リードスイッチがオン状態になると、磁石が有ると判定する。検出回路による判定結果は、制御回路に与えられる。制御回路は、検出回路によって磁石が有ると判定されると、たとえば警報器から警報を発生させる。これによって磁石を用いた不正行為を防止することができる。
磁気センサ6は、入賞口形成部2の取付基板23と電磁駆動源3のソレノイドコイル44との前後方向Aの間に配置される。本実施の形態では、磁気センサ6は、遊技盤10の前面側からの正面視で駆動力伝達機構部4の左側方に配置される。磁気センサ6は、そのケーシングの長手方向が前後方向Aと一致するようにして配置される。磁気センサ6のケーシングは、入賞口形成部2の取付基板23と電磁駆動源3のソレノイドコイル44との前後方向Aの間に収まる。
前記センサ保持部7は、磁気センサ6を支持部5の外方で着脱可能に保持する。センサ保持部7は、支持部5において取付基板23の後方でかつ駆動力伝達機構部4の側方に設けられる。本実施の形態では、センサ保持部7は、支持部5において取付基板23の後方でかつ遊技盤10の前面側からの正面視で駆動力伝達機構部4の左側方に設けられる。
センサ保持部7は、支持部5の左上部75に連なり、磁気センサ6を下方および右方から支持する支持台と、磁気センサ6を上方から係止する上方係止片76と、磁気センサ6を左方から係止する左方係止片78とを有する。左方係止片78には、磁気センサ6を後方から係止する後方係止爪78が形成される。磁気センサ6は、取付基板23によって前方から係止される。
図7は、磁気センサ6の検出領域81を模式的に示す側面図である。磁気センサ6の検出領域81に磁石が存在するとき、検出回路によって、磁石が有ると判定される。このような磁気センサ6の検出領域81は、磁石の強さが大きいほど、大きくなる。磁気センサ6の検出領域81は、磁気センサ6の前方寄りの端部82から前方に向かうにつれて、前後方向Aに垂直な断面の面積が大きくなり、前記断面の面積が最大になった後でさらに前方に向かうにつれて、前記断面の面積が小さくなる。
遊技盤10の前方には、ガラスから成る透明板83が、前後方向Aに垂直に設けられる。透明板83の前面84が、磁気センサ6の検出領域81よりも前方に位置する場合、透明板83の前面84上に磁石があっても、磁石が無いと判定されてしまう。透明板83の前面84が、磁気センサ6の検出領域81の前方寄りに位置する場合、透明板83の前面84上での検出範囲を十分に確保することができない。透明板83の前面84が、磁気センサ6の検出領域81において前後方向A中央付近に位置する場合、透明板83の前面84上での検出範囲を大きく確保することができる。
透明板83と遊技盤10との間には、少なくとも遊技球が通過可能な隙間が形成される。この点を踏まえて、磁気センサ6は、入賞口形成部2の取付基板23の後方でかつ入賞口形成部2の取付基板23に近接する位置に配置される。磁気センサ6の配置位置は、入賞口形成部2の取付基板23の後方であるので、磁気センサ6が遊技球の転動を妨げることがない。しかも磁気センサ6の配置位置は、入賞口形成部2の取付基板23に近接する位置であるので、透明板83の前面84が、磁気センサ6の検出領域81において前後方向A中央付近に位置することとなり、透明板83の前面84上での検出範囲を大きく確保することができる。
図8は、磁気センサ6と電磁駆動源3との位置関係を説明するための平面図である。図9は、磁気センサ6と電磁駆動源3との位置関係を説明するための側面図である。電磁駆動源3のソレノイドコイル44を通電状態にすると、電磁駆動源3の周囲には磁界が発生する。電磁駆動源3に近接した位置に磁気センサ6が配置される場合、電磁駆動源3が発生する電磁力による影響で、誤検出が生じるおそれがある。
磁気センサ6のケーシングの長手方向を電磁駆動源3のプランジャ41の軸線方向と一致させ、この状態で、磁気センサ6を電磁駆動源3に前方から近付ける。磁気センサ6の電磁駆動源3側の端部86には、基準点Pが設定される。この基準点Pがプランジャ41の近傍領域87に到達すると、電磁駆動源3による電磁力による影響で、検出回路によって、磁石が有ると判定されてしまう。
この点を踏まえて、磁気センサ6の電磁駆動源3側の端部が電磁駆動源3のプランジャ41の近傍領域87から外れるように、磁気センサ6と電磁駆動源3との位置関係が決定される。したがって電磁駆動源3による電磁力による影響を少なくすることができる。
図10は、電磁駆動源3による磁気センサ6の検出範囲への影響を示す正面図であり、図10(a)は磁石のN極を透明板83の前面84に当てる場合を示し、図10(b)は磁石のS極を透明板83の前面84に当てる場合を示す。磁石による磁界と電磁駆動源3による磁界とは合成される。これによって、電磁駆動源3による磁界が発生している場合とそうでない場合とで、透明板83の前面84上での検出範囲が変化する。
磁石のN極を透明板83の前面84に当てる場合、図10(a)に示すように、ソレノイドコイル44が通電状態のときは、実線91で示される外側の円で囲まれる範囲が検出範囲となり、ソレノイドコイル44が非通電状態のときは、破線92で示される内側の円で囲まれる範囲が検出範囲となる。
磁石のS極を透明板83の前面84に当てる場合、図10(b)に示すように、ソレノイドコイル44が通電状態のときは、実線93で示される内側の円で囲まれる範囲が検出範囲となり、ソレノイドコイル44が非通電状態のときは、破線94で示される外側の円で囲まれる範囲が検出範囲となる。
このような検出範囲への影響を考慮して、電磁駆動源3は、入賞口形成部2の取付基板23から後方に離間して設けられる。これによって電磁駆動源3が検出範囲に与える影響を抑えることができる。
以上のような本実施の形態によれば、支持部5にはセンサ保持部7が設けられ、このセンサ保持部7によって磁気センサ6が保持される。したがって磁気センサ6を遊技盤10に別途に取付けるのに比べて、パチンコ機の組立て時などにおける取扱いを容易にすることができる。
センサ保持部7は、支持部5において取付基板23の後方でかつ駆動力伝達機構部4の側方に設けられる。これによって、たとえば既存の可変入賞装置の構造、特に入賞口形成部2および駆動力伝達機構部4の構造を大きく変更することなく、既存の可変入賞装置に磁界検出機能を付加することができる。
またセンサ保持部7は、磁気センサ6を支持部5の外方で着脱可能に保持する。これによって、たとえば磁気センサ6に不具合が発生しても、可変入賞装置1を大きく分解することなく、磁気センサ6を着脱して、磁気センサ6を交換することができる。したがって磁気センサ6を可変入賞装置1に一体化したことによるメンテナンス面での問題を解消することができる。
さらに磁気センサ6は、電磁駆動源3のソレノイドコイル44よりも前方、詳しくはソレノイドコイル44に対して前方に離間した位置に配置されている。したがってソレノイドコイル44が発生する電磁力の影響少なく不正検出を行うことができる。
さらに入賞口27に対して正面視で左にずれた位置に、磁気センサ6が配置されるうえに、入賞口27に対して正面視で右にずれた位置に、電磁駆動源3が配置される。これによって磁気センサ6とソレノイドコイル44との間の距離を大きく確保することができる。したがってソレノイドコイル44が発生する電磁力の影響をさらに少なくすることができる。
パチンコ機では、遊技盤10の遊技領域12に対する遊技球の流入が遊技領域12の左上部から行われるようになっている。不正行為の対象となり易い可変入賞装置1は、遊技領域12において左右方向Cの中央寄りでかつ上下方向Bの下方寄りに配置される。このようなパチンコ機に対する磁石を用いた不正行為には、遊技領域12の左側に遊技球を集中させて、可変入賞装置1に対して左側から流入しようとする遊技球を磁石でコントロールするという事例が多い。
この点を踏まえて、遊技盤10の前面側からの正面視で駆動力伝達機構部4の左側方に、磁気センサ6が配置される。これによって磁石を用いた不正を確実に検出して、この不正を確実に防ぐことができる。
前述の実施の形態は、本発明の例示に過ぎず、本発明の範囲内において構成を変更することができる。たとえば、磁界検出素子として、ホール素子および磁気抵抗素子などの磁電変換素子が用いられてもよい。本発明は、大入賞装置にも適用することができる。
上記実施形態から把握できる技術的思想について以下に記載する。
遊技盤の前面に取付けられる取付基板と、前記取付基板の前方で前記取付基板に支持されて入賞口を形成する可動片と、を有し、前記可動片が駆動されることによって前記入賞口の大きさが変化する入賞口形成部と、
前記入賞口形成部の後方に配置され、電磁力発生部および駆動力取出軸を有し、前記電磁力発生部への通電で発生する電磁力によって前記駆動力取出軸を作動させる電磁駆動源と、
前記入賞口形成部の前記可動片と前記電磁駆動源の前記駆動力取出軸とを作動連結する駆動力伝達機構部と、
前記入賞口形成部、前記電磁駆動源および前記駆動力伝達機構部をそれぞれ支持して一体化する支持部と、
磁界を検出する磁気センサと、
前記支持部に設けられ、前記磁気センサを着脱可能に保持するセンサ保持部とを含むことを特徴とするパチンコ機の可変入賞装置。
このようにすれば、支持部にはセンサ保持部が設けられ、このセンサ保持部によって磁気センサが保持されるので、磁気センサを遊技盤に別途に取付けるのに比べて、パチンコ機の組立て時などにおける取扱いを容易にすることができる。
本発明の実施の一形態のパチンコ機の可変入賞装置1を示す斜視図。 パチンコ機の遊技盤10の正面図。 可変入賞装置1の正面図。 図3の切断面線S4−S4から見た断面図。 駆動力伝達機構部4の斜視図。 駆動力伝達機構部4の側面図。 磁気センサ6の検出領域81を模式的に示す側面図。 磁気センサ6と電磁駆動源3との位置関係を説明するための平面図。 磁気センサ6と電磁駆動源3との位置関係を説明するための側面図。 電磁駆動源3による磁気センサ6の検出範囲への影響を示す正面図。
符号の説明
1…パチンコ機の可変入賞装置、2…入賞口形成部、3…電磁駆動源、4…駆動力伝達機構部、6…磁気センサ、7…センサ保持部

Claims (2)

  1. 遊技盤の前面に取付けられる取付基板と、前記取付基板の前方で前記取付基板に支持されて入賞口を形成する可動片と、を有し、前記可動片が駆動されることによって前記入賞口の大きさが変化する入賞口形成部と、
    前記入賞口形成部の後方に配置され、電磁力発生部および駆動力取出軸を有し、前記電磁力発生部への通電で発生する電磁力によって前記駆動力取出軸を作動させる電磁駆動源と、
    前記入賞口形成部の前記可動片と前記電磁駆動源の前記駆動力取出軸とを作動連結する駆動力伝達機構部と、
    前記入賞口形成部、前記電磁駆動源および前記駆動力伝達機構部をそれぞれ支持して一体化する支持部と、
    前記入賞口形成部の前記取付基板と前記電磁駆動源の前記電磁力発生部との前後方向の間に配置され、磁界を検出する磁気センサと、
    前記支持部において前記取付基板の後方でかつ駆動力伝達機構部の側方に設けられ、前記磁気センサを前記支持部の外方で着脱可能に保持するセンサ保持部とを含み、
    前記磁気センサは、前記遊技盤の前面側からの正面視において、前記入賞口の中心に対して左側に配置され、前記電磁駆動源は、前記遊技盤の前面側からの正面視において、前記入賞口の中心に対して右側に配置され、
    前記磁気センサの高さ位置と前記電磁駆動源の高さ位置とは同じ位置であり、
    前記磁気センサの長手方向に延びる軸線と前記電磁駆動源に設けられる駆動力取出軸であるプランジャの軸線と互いに平行であり該プランジャの軸線方向において、前記磁気センサの前記電磁駆動源側の端部は、前記プランジャの前記磁気センサ側の端部よりも前方に位置することを特徴とするパチンコ機の可変入賞装置。
  2. 前記遊技盤に形成される遊技領域に対する遊技球の流入は、前記遊技領域の左上部から行われるようになっており、前記遊技領域において左右方向の中央でかつ上下方向の下方に前記入賞口形成部が配置され、
    前記磁気センサは、前記遊技盤の前面側からの正面視で前記駆動力伝達機構部の左側方に配置されることを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機の可変入賞装置。
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