JP2008167982A - 弾球遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】ドツキゴト行為を示す確実な証拠を残す。
【解決手段】受け皿17に回転ローラ23を設ける。回転ローラ23はガイド部材27に形成したガイド溝29に沿って移動する。受け皿17の後面と、枠体10の後板31との間には、押しバネ30を設ける。受け皿17は、図3(A)に示す突出位置と、(B)に示す押込位置との間で移動する。遊技者がドツキゴトを行おうとして受け皿17の前面17cを叩くと、受け皿17が押込位置に移動して、受け皿17がロックされる。
【選択図】図3
【解決手段】受け皿17に回転ローラ23を設ける。回転ローラ23はガイド部材27に形成したガイド溝29に沿って移動する。受け皿17の後面と、枠体10の後板31との間には、押しバネ30を設ける。受け皿17は、図3(A)に示す突出位置と、(B)に示す押込位置との間で移動する。遊技者がドツキゴトを行おうとして受け皿17の前面17cを叩くと、受け皿17が押込位置に移動して、受け皿17がロックされる。
【選択図】図3
Description
本発明は、遊技機本体の前面側に設けられ遊技機本体から払い出される遊技球を収容する受け皿を備えた弾球遊技機に関する。
パチンコ店などの遊技場に設置される弾球遊技機としてパチンコ機が知られている。このパチンコ機では、遊技者がパチンコ機を叩いて遊技球の進路を変えて遊技を有利に進める、いわゆるドツキゴトと呼ばれる不正行為が行われることがあった。このドツキゴトは、パチンコ機の前面から突出した受け皿を叩いて行われることが多く、他の遊技者に迷惑をかける上、パチンコ機の破損や故障の原因になってしまう。
従来では、ドツキゴトを防ぐために、パチンコ機に振動センサを設け、この振動センサが振動を検知したときに警報ブザーを鳴らしたりランプを点灯させたりして、ホールの店員に報知することが一般的に行われている(例えば、特許文献1及び2参照)。
実開平6−7787号公報
特開2003−71067号公報
しかしながら、振動センサは誤作動することが多々あったため、例えば、実際にドツキゴトを行った遊技者がいても、振動センサが誤作動したと言い逃れして、この遊技者がドツキゴトを認めないことがあった。このように、振動センサが作動しても、これがドツキゴトの確実な証拠にはなり得ないという問題があった。
本発明は、ドツキゴト行為を示す確実な証拠を残すとともに、ドツキゴト行為による破損や故障を防止することができるパチンコ機を提供することを目的とする。
本発明は、遊技機本体と、この遊技機本体の前面側に設けられ前記遊技機本体から払い出される遊技球を収容する受け皿とを備えた弾球遊技機に関し、前記受け皿は、前記遊技機本体の前面から突出する突出位置と前記遊技機本体内に押し込まれる押込位置との間で移動し、前記受け皿を前記突出位置に付勢する付勢手段と、前記受け皿が前記押込位置に移動したときに前記受け皿をロックするロック手段とを備えたことを特徴とする。前記受け皿が前記ロック手段によってロックされたことを報知する報知手段を備えることが好ましい。
前記受け皿が前記押込位置に移動したときに、前記遊技機本体に設けられ遊技球を流下させて遊技が行われる遊技領域に、遊技球が供給されることを阻止する供給阻止手段を備えることが好ましい。
前記遊技機本体は、遊技球を打ち出す発射装置と、この発射装置から打ち出された遊技球を前記遊技領域に案内する案内通路とを有し、前記供給阻止手段は、前記受け皿の一部で前記案内通路を塞ぐことによって遊技球の供給を阻止することが好ましい。また、供給阻止手段は、受け皿が押込位置に移動したときにオンになるスイッチを設け、このスイッチがオン信号を発しているときに発射装置の打ち出しを電気的に禁止する技術であってもよい。
本発明の弾球遊技機によれば、遊技者がドツキゴト行為を行ったときには受け皿が押込位置に移動してロックされるから、ドツキゴト行為が行われたことを示す確実な証拠が視覚的に残る。また、受け皿は突出位置に向けて付勢されており、受け皿が叩かれたときには、この叩いた力は受け皿を押し込む力になることから、機体が破損したり故障したりすることを防止できる。
遊技球を遊技領域に供給することを阻止する供給阻止手段を備えた場合には、ドツキゴト行為が行われたときに遊技が継続できない構成になる。
図1に示すように、パチンコ機(弾球遊技機)2は、遊技本体(遊技機本体)3と、上下左右の4枚の板を組み合わせた外枠4とから構成される。遊技本体3は、外枠4に設けられた軸部5を介して横開きに回転自在であり、外枠4の内側に入り込む閉じ位置と、外枠4の内側から出て遊技本体3の側面及び裏面を露呈させる開き位置との間で移動する。
遊技本体3は、遊技本体3を構成する各部を保持する枠体10を有する。この枠体10には、枠体10に対して回転自在な前面扉11が設けられている。前面扉11の中央部は開口12になっており、この開口12は前面扉11の裏側に設けられたガラス板13によって封止されている。ガラス板13の奥には遊技盤14が設けられている。遊技盤14の前面には遊技領域15が形成されており、この遊技領域15には、液晶パネル、入賞口、アウト口などが設けられている。遊技盤14の下方には、発射装置16(図3参照)が設けられている。この発射装置16から遊技領域15にパチンコ球が打ち出され、遊技領域15の上部にパチンコ球が案内される。パチンコ球は遊技領域15を流下し、入賞口またはアウト口のいずれかに入る。
遊技本体3の下部には受け皿17及び操作ハンドル18が設けられている。受け皿17は、遊技者が購入したパチンコ球や、パチンコ球が入賞口に入ったときに払い出される賞球を収容する。操作ハンドル18が回転操作されると、この回転量に応じた打ち出し強さで発射装置16からパチンコ球が打ち出される。
図2及び図3に示すように、受け皿17は全体が直方体状に形成されている。受け皿17の上面前部にはパチンコ球を収容する凹状の収容部19が形成されている。収容部19を画定している奥壁には、賞球を払い出すための払出口20と、収容しているパチンコ球を発射装置16へ送り込むための送込口21とが形成されている。収容部19の底面はパチンコ球が送込口21へと転がるように傾斜している。
受け皿17の両側面には、それぞれ左右に延びる回転軸を中心にしてフリーに回転する回転ローラ22,23が設けられている。受け皿17の下方には、基台25と、この基台25の左右方向での両端部に固定されたガイド部材26,27とが設けられている。基台25は、枠体10の第1横板24に固定されている。ガイド部材26,27は直方体状であって前後方向に延びており、それぞれの上面にはガイド溝28,29が形成されている。回転ローラ22,23はそれぞれガイド溝28,29に位置合わせして載せられ、このとき受け皿17の下面17aは基台25の上面25aに接触する。
受け皿17の後面には3本の押しバネ30(付勢手段)が並列に設けられている。各押しバネ30の後端は枠体10の後板31に固定されており、受け皿17は前方に付勢されている。受け皿17は、回転ローラ22,23をそれぞれガイド溝28,29に沿わせながら、図3(A)に示す突出位置と、(B)に示す押込位置との間で前後方向に移動する。
受け皿17は、通常は突出位置にあり、前面17cが後方向に強く押されたときに押込位置に移動する。受け皿17が移動する際には、受け皿17の上面17bは枠体10の第2横板32の下面32aに摺動し、また、受け皿17の下面17aは基台25の上面25aに摺動する。遊技本体3の前面にはスピーカ9(図1参照)が設けられており、受け皿17が押込位置に移動したときにスイッチがオンになってスピーカ9が警報音を発するように構成されている。なお、このスピーカ9の替わりに、受け皿17が押込位置に移動したときに点灯するランプを用いてもよい。
右方のガイド部材27にはロック機構(ロック手段)33が設けられている。ロック機構33は、ガイド溝29を画定する底面に形成された上下に延びる溝34と、この溝34に沿って上下移動するロック片35と、このロック片35を上方に付勢するバネ36とから構成される。ロック片35の上部は断面三角形状であり、その上面は後ろに向かうにしたがって高くなるように傾斜している。ロック片35は、上部を溝34から突出させるロック位置と、上部を溝34に退避させる退避位置との間で移動する。ロック片35には解除部材37が設けられており、この解除部材37を押し下げることによって、ロック片35は退避位置に移動する。
収容部19に形成された送込口21は、受け皿17に形成された通路41に接続しており、この通路41は送込通路40の一部を構成している。送込通路40は、通路41と、基台25に形成された通路42と、第1横板24に形成された通路43とが、それぞれ接続されて構成される。送込通路40は収容部19と発射装置16とを接続しており、収容部19に収容されたパチンコ球は送込通路40で一列に整列されて、一球ずつ発射装置16に装填される。ただし、受け皿17が突出位置にあるときには通路41と通路42が接続するが、受け皿17が突出位置からずれているときには通路41と通路42は接続しない。
発射装置16に装填されたパチンコ球は、図示しない打出アームによって打ち出され、案内通路50を通って遊技領域15に供給される。案内通路50は、受け皿17に形成された通路51と、基台25に形成された通路52と、第1横板24に形成された通路53と、第2横板32に形成された通路54とが、それぞれ接続されて構成される。ただし、受け皿17が突出位置にあるときには通路51と通路52が接続するが、受け皿17が突出位置からずれたときには通路51と通路52は接続しない。言い換えると、受け皿17が突出位置からずれたときには、通路52の上面が、受け皿17の下面(供給阻止手段)17aによって塞がれる。
以下、上記構成による作用について図3を用いて説明する。遊技者が突出位置にある受け皿17にパチンコ球を供給すると、パチンコ球が送込通路40を通って一球ずつ発射装置16に装填される。遊技者が操作ハンドル18(図1参照)を回転操作すると、発射装置16からパチンコ球が一球ずつ打ち出され、案内通路50を通って遊技領域15に供給される。
遊技者がドツキゴトを行うために受け皿17の前面17aを叩いたときには、回転ローラ23がガイド溝29に沿って転がり、受け皿17が押しバネ30の付勢力に抗して後方向に移動する。受け皿17を叩く力が弱かった場合には、受け皿17は押しバネ30の付勢力によって再び突出位置に戻る。
一方、受け皿17を叩く力が強かった場合には、回転ローラ23はロック片35を退避位置に押しやりながら後方へ転がり、受け皿17は押込位置に移動する。受け皿17が押込位置に移動すると、ロック片35がロック位置に移動して受け皿17がロックされる。
受け皿17が押込位置に移動したときには、送込通路40を構成する通路42の上面、及び案内通路50を構成する通路52の上面が、それぞれ受け皿17の下面17aによって塞がれる。これにより、発射装置16へパチンコ球を送り込むことができなくなるとともに、発射装置16から遊技領域15へパチンコ球を供給することもできなくなり、遊技者は遊技を継続することができなくなる。
また、受け皿17が押込位置に移動したときには、スピーカ9から警報音が発され、ホールの店員にゴト行為が行われていることが知らされる。受け皿17が押込位置でロックされていることがドツキゴト行為の確実な証拠になり、遊技者は言い逃れすることはできない。
店員が受け皿17を突出位置に戻す際には、遊技本体3を外枠4に対する開き位置に移動させて、遊技本体3の側面及び裏面を露呈させ、この上で、解除部材37を押下操作して受け皿17のロックを外す。受け皿17は押しバネ30の付勢力によって押込位置から突出位置に移動する。
本発明によれば、ドツキゴト行為が行われたことを示す確実な証拠を視覚的に残すことができる。また、ドツキゴト行為のために受け皿17が叩かれても、この叩いた力は押しバネ30によって吸収されて、枠体10や遊技盤14などには振動が伝わらないことから破損や故障を防ぐことができるとともに、他の遊技者に迷惑がかかることがなくなる。
なお、受け皿17ばかりでなく操作ハンドル18をも叩く遊技者に対処するため、図4に示すように、受け皿17と操作ハンドル18とを連結部材100で連結してユニット化し、操作ハンドル18が叩かれたときにも受け皿17が押込位置に移動するように構成してもよい。連結部材100が基台25に干渉しないように、基台25には開口101を形成する。
上記実施形態では、受け皿17が押込位置に移動したときに、受け皿17の下面17aで案内通路50を塞ぐことによって、発射装置16から遊技領域15へのパチンコ球の供給を不能にしたが、この替わりに、受け皿が押込位置に移動したときにオンになるスイッチを設け、このスイッチからオン信号が出力されているときに発射装置の駆動を強制的に停止させてパチンコ球が供給されないように構成してもよい。
上記実施形態では、受け皿17が押込位置に移動したときに、受け皿17から発射装置16へのパチンコ球の送り込みを不能にするとともに、発射装置16から遊技領域15へのパチンコ球の供給を不能にしたが、いずれか一方のみを不能にする構成であってもよい。
受け皿17が押込位置に押し込まれるときの押込量は任意で構わないが、受け皿全体が遊技本体内に入り込むように構成してもよい。
パチンコ機2に従来の振動センサを設けるとともに、受け皿17を突出位置でロック可能な第2のロック機構を設け、振動センサが振動を検知したときに、第2のロック機構のロックを解除する構成を加えてもよい。これにより、通常に遊技を行っている場合に受け皿17が動いてしまうことを防止することができる。
2 パチンコ機
3 遊技本体
17 受け皿
30 押しバネ
33 ロック機構
3 遊技本体
17 受け皿
30 押しバネ
33 ロック機構
Claims (3)
- 遊技機本体と、この遊技機本体の前面側に設けられ前記遊技機本体から払い出される遊技球を収容する受け皿とを備えた弾球遊技機において、
前記受け皿は、前記遊技機本体の前面から突出する突出位置と前記遊技機本体内に押し込まれる押込位置との間で移動し、
前記受け皿を前記突出位置に付勢する付勢手段と、
前記受け皿が前記押込位置に移動したときに前記受け皿をロックするロック手段とを備えたことを特徴とする弾球遊技機。 - 前記受け皿が前記押込位置に移動したときに、前記遊技機本体に設けられ遊技球を流下させて遊技が行われる遊技領域に、遊技球が供給されることを阻止する供給阻止手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機。
- 前記遊技機本体は、遊技球を打ち出す発射装置と、この発射装置から打ち出された遊技球を前記遊技領域に案内する案内通路とを有し、
前記供給阻止手段は、前記受け皿の一部で前記案内通路を塞ぐことによって遊技球の供給を阻止することを特徴とする請求項2記載の弾球遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007004695A JP2008167982A (ja) | 2007-01-12 | 2007-01-12 | 弾球遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007004695A JP2008167982A (ja) | 2007-01-12 | 2007-01-12 | 弾球遊技機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2008167982A true JP2008167982A (ja) | 2008-07-24 |
Family
ID=39696620
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2007004695A Pending JP2008167982A (ja) | 2007-01-12 | 2007-01-12 | 弾球遊技機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008167982A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012095919A (ja) * | 2010-11-04 | 2012-05-24 | Sammy Corp | パチンコ遊技機 |
JP2012095920A (ja) * | 2010-11-04 | 2012-05-24 | Sammy Corp | パチンコ遊技機 |
JP2012100716A (ja) * | 2010-11-08 | 2012-05-31 | Sammy Corp | 遊技機 |
JP2017074129A (ja) * | 2015-10-13 | 2017-04-20 | 京楽産業.株式会社 | 遊技機 |
-
2007
- 2007-01-12 JP JP2007004695A patent/JP2008167982A/ja active Pending
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