JP2012095919A - パチンコ遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】外装部材と遊技盤との間に衝撃緩和部材を設けると共に、衝撃緩和部材の近傍へ振動に基づく不正行為を検出するための振動検知手段(例えば振動検知センサ)を設けたパチンコ遊技機において、衝撃緩和部材の不具合や個体差によって不正行為を正しく検出できない事態を回避する手段の提供。
【解決手段】擬似衝撃発生装置を駆動させた後、伸縮量検出装置によって検出された伸縮履歴を一時記憶すると共に、エラー報知条件の更新条件を充足した場合には当該一時記憶されている伸縮履歴に基づき、エラー報知条件を変更できるよう構成する。
【選択図】図11

Description

本発明は、前後方向に離間して配置された複数の遊技機枠を有する遊技機に関し、特に遊技機枠に対して印加された衝撃への対策技術に関する。
パチンコ機においては、弾球された遊技球が遊技領域(遊技盤面上又はその近傍に形成された領域であって、遊技球の流下による遊技や演出を実現するための領域。)を流下して、その流下の過程で遊技球が遊技領域内の遊技釘や羽根車に衝突しつつ転回して流下方向が変化する。その結果、遊技領域上に配置された各種入賞口に遊技球が入賞すれば所定の賞球の払出しがされ、一方いずれの入賞口にも入賞せずアウト口に遊技球が流入すれば賞球の払出しはされない。遊技者は、弾球における自らの技量を発揮して、又は遊技球の流下における偶然性を利用しつつ遊技球の入賞及び賞球の払出しを期待し、遊技を楽しむのである。そして、遊技者は、パチンコ機において大当りに入賞すると、多くの遊技媒体の払出しを得ることができるため、大当りとなることを期待して遊技を行う。この大当りの態様として、一般的に第1の特別遊技(1種大当り又は図柄変動大当りともいう。)と第2の特別遊技(2種大当り又は役物大当りともいう。)とが存在しており、各大当りを個別に実現可能な1種タイプ及び2種タイプのパチンコ機や、いずれの大当り態様も実現可能な1種2種タイプのパチンコ機が概念できる。
ここで、第2の特別遊技は、所定の入賞口への遊技球の入賞に基づいて2種大入賞口が所定時間開放することで発生し(第2の特別遊技の第一段階)、2種大入賞口が所定時間開放した際に、2種大入賞口内に流入した遊技球が特定の領域を通過するか否かによって第2の特別遊技が継続するか否かを抽選する。遊技球が特定の領域を通過すると、第2の特別遊技の継続が確定して、遊技者は多くの遊技球の払出しを得ることができる。また、第2の特別遊技が継続するか否かの抽選は、例えば2種大入賞口内に配置された抽選部材によって行われる。この抽選部材は、遊技球が通過可能な複数の領域を有しており、そのうちいずれの領域を遊技球が通過するかによって当否を決定する。即ち、この抽選は2種大入賞口に入賞した遊技球の物理的な動きによって当否が決まるのである。
ところで、このような物理的な遊技球の動きによって当否が決定する遊技機においては、遊技機に対して振動を加えたり磁石を用いて磁力を加えたりすることによって、不正に遊技球の軌道を変化させる不正行為がなされることがある。このような問題に鑑みて、従来から、遊技球の軌道を不正に変化させるような不正行為を防止する遊技機が提案されている。例えば、特許文献1に記載の遊技機は、不正行為によって衝撃を受けることが多い外装部材と、遊技盤との間に衝撃緩和部材を設けており、外装部材から遊技盤へ伝達する衝撃を減衰させるように構成されている。また、衝撃緩和部材の近傍には、遊技機に対する振動を検出する振動センサを備えており、振動に基づく不正行為を当該振動センサによって検出することができるように構成されている。
特開2009−066197号公報
しかしながら、前述のように構成された遊技機においては、当該振動に基づく不正行為を正しく検出できない事態が発生し得る。例えば、衝撃緩和部材が周知のダンパーによって構成されている場合、ダンパー内に埃などの異物が混入した際には、ダンパーが吸収し得る衝撃量、換言すれば、ダンパーのストローク量が変化し得る。また、ダンパーの製造過程等においても個体差が生じることで、遊技機毎のダンパーのストローク量が相違することが考えられる。そして、ダンパーのストローク量が遊技機毎に共通して設定されている所定の閾値を超えた際に、当該振動に基づく不正行為を検出するよう構成されている場合には、このようなダンパーのストローク量の違いによって、不正行為を正しく検出できなかったり、不正行為でないにも拘わらず不正行為と認定される事態が発生し得るのである。そこで、本発明では、外装部材と遊技盤との間に衝撃緩和部材を設けると共に、衝撃緩和部材の近傍へ振動に基づく不正行為を検出するための振動検知手段(例えば振動検知センサ)を設けたパチンコ遊技機において、衝撃緩和部材の不具合や個体差によって不正行為を正しく検出できない事態を回避する手段を提供することを目的とする。
本発明(1)は、
遊技球の流下による遊技を実現する遊技領域(遊技領域16)が設けられた遊技盤(遊技盤6)と、
遊技盤(遊技盤6)を保持する第1遊技機枠(第1遊技機枠3)と、
第1遊技機枠(第1遊技機枠3)の前方に配置された第2遊技機枠(第2遊技機枠4)と、
第1遊技機枠(第1遊技機枠3)と第2遊技機枠(第2遊技機枠4)との間に介在する部材であって、第2遊技機枠(第2遊技機枠4)に対して衝撃が印加された場合に減衰運動をして当該衝撃を吸収し得る衝撃吸収構造を有している、第1遊技機枠(第1遊技機枠3)と第2遊技機枠(第2遊技機枠4)との間で伸縮可能な衝撃吸収部材(連結部材40)と、
衝撃吸収部材(連結部材40)の伸縮量を検出可能な伸縮量検出装置(振動センサ80)と、
エラー報知をするか否かの基準となるエラー報知条件を一時記憶するためのエラー報知条件一時記憶手段(エラー閾値一時記憶手段2431)と、
伸縮量検出装置(振動センサ80)によって検出された伸縮結果がエラー報知条件一時記憶手段(エラー閾値一時記憶手段2431)に一時記憶されているエラー報知条件を充足しているか否かを判定し、充足していると判定した場合には該当するエラーを報知するエラー判定手段(振動センサエラー検出制御手段2430)と
を有するパチンコ遊技機であって、
パチンコ遊技機は、
第1遊技機枠(第1遊技機枠3)と第2遊技機枠(第2遊技機枠4)との間の距離を強制的に可変させる距離可変動作を実行した後に当該距離可変動作を解除する可変解除動作を実行することで、衝撃吸収部材(連結部材40)が減衰運動しながら伸縮する機会を強制的に付与する疑似衝撃発生装置(ソレノイド70)と、
疑似衝撃発生装置(ソレノイド70)の実行に起因した、伸縮量検出装置(振動センサ80)によって検出された衝撃吸収部材(連結部材40)の伸縮履歴を一時記憶可能な伸縮履歴一時記憶手段(ロッド変位幅累積一時記憶手段2442)と、
疑似衝撃発生装置(ソレノイド70)での距離可変動作及び可変解除動作の実行後、伸縮量検出装置(振動センサ80)によって検出された衝撃吸収部材(連結部材40)の伸縮量の変化の推移を伸縮履歴として伸縮履歴一時記憶手段(ロッド変位幅累積一時記憶手段2442)に一時記憶する動作試験実行制御手段(遊技枠動作テスト制御手段2420)と
を更に有しており、
動作試験実行制御手段(遊技枠動作テスト制御手段2420)は、エラー報知条件の更新条件を充足した場合、伸縮履歴一時記憶手段(ロッド変位幅累積一時記憶手段2442)に一時記憶されている衝撃吸収部材(連結部材40)の伸縮履歴に基づき、エラー報知条件一時記憶手段(エラー閾値一時記憶手段2431)に一時記憶されているエラー報知条件を変更する
ことを特徴とするパチンコ遊技機である。
本発明(2)は、
衝撃吸収部材(連結部材40)は、第一遊技機枠(第1遊技機枠3)と第二遊技機枠(第2遊技機枠4)との間に介在した、バネ部材(バネ部41)及びダンパー(ダンパー42)であり、
伸縮量検出装置(振動センサ80)は、衝撃吸収部材(連結部材40)の伸縮量として、ダンパー(ダンパー42)のストローク量を検出する、本発明(1)のパチンコ遊技機である。
次に、本特許請求の範囲及び本明細書における各用語の定義について説明することとする。「介在」とは、第1遊技機枠と第2遊技機枠との間に存在していればよく、第1遊技機枠及び第2遊技機枠の一方に固定されていても両方に固定されていても、更には両方に固定されていなくてもよい(即ち、第1遊技機枠と第2遊技機枠とに挟まれた状態にある)。「衝撃」とは、物体が他の物体に衝突するような場合、対象物に対して瞬間的に大きな力が作用することをいう。「減衰運動」とは、時間の経過と共に振幅が減少していく振動のことであり、減衰振動とも呼ばれるものである。「衝撃吸収構造」とは、例えば、印加された振動や衝撃等の力をバネの弾性で吸収する構造やバネが伸縮を繰り返す周期振動を低減させる目的で使用されるダンパー(ショックアブソーバー)のことである。尚、ダンパーの種類として、複筒式(オイル式)と単筒式(ガス式)等が存在しているが、ダンパーの種類には特に限定されない。「伸縮量を検出」とは、衝撃吸収部材の伸縮量(例えばダンパーのストローク量)を検出する限り、その検出手法は特に限定されず、どのような物理現象(機械的現象、電磁気的現象、熱的現象、音響的現象等)に着目し検出手法であってもよい。例えば、電気的な検出方法として、物理現象を電気信号に変換する所謂センサを挙げることができ、検出する物理現象の種類に応じて、周知の圧力センサ、位置センサ、速度センサ、加速度センサ等を挙げることができる。また、機械的な検出方法としては、例えば、歯車を用いて歯車の回転角に基づいた伸縮移動距離の検出方法や、コイルばねや板ばねといったばねの特性に基づいた伸縮運動の位置や加速度の検出方法等を挙げることができる。「エラー報知条件」とは、例えば、エラーのインデックスとなる一又は複数のパラメータ{例えば、一のパラメータとしては最大変位量、二のパラメータとしては変位量と時間(時間経過に伴う変位量の推移)}に関する、数字によって表される情報である。例えば、量を表す一つの数字であれば、当該数字に基づく大小関係を条件とする例を挙げることができ、時間と量といった複数の情報が複数の数字によって表される場合であれば、当該複数の数字の基づく大小関係(例えば、時間A、量Bであれば、量B以上が時間A以上継続する)を条件とする例を挙げることができる。「強制的に可変」は、距離が一定状態にある第1遊技枠と第2遊技機枠の距離が変化(ひいては衝撃吸収部材の長さが変化)する限り、距離が小さくなるように変位させても大きくなるように変位させてもよい。「伸縮履歴」とは、例えば、伸縮運動に係る変位量に関する情報(例えば、ダンパーのストローク長さ、ダンパー全体の長さ、ダンパーの所定位置がどの位置に存在しているか等)を、所定時間(例えば、距離可変動作の解除からX秒後)、所定期間(例えば、距離可変動作の解除からA〜B秒間の間)又は複数の疑似衝撃動作毎(例えば、1回目の距離可変動作の解除からX秒後、2回目の距離可変動作の解除からX秒後・・・・;1回目の距離可変動作の解除からA〜B秒間の間、2回目の距離可変動作の解除からA〜B秒間の間・・・)にサンプリングし、変位量に関する情報を蓄積していく例を挙げることができる。この場合、一回の強制可変について伸縮量の経時変化をサンプリングしてもよく、複数回の強制可変について伸縮量の最大値をサンプリングしてもよい。「遊技機」とは、遊技媒体が遊技球であるものやメダルであるものを指し、具体的には、弾球遊技機(例えば、パチンコ遊技機、雀球遊技機、アレンジボール等)や回胴式遊技機(スロットマシン)を指す。
本発明(1)によれば、第1遊技機枠と第2遊技機枠とが、離間して配置されていると共に、両者の遊技機枠の間には衝撃吸収構造を有する衝撃吸収部材が介在するパチンコ遊技機であって、衝撃吸収部材の伸縮量を検出可能な伸縮量検出装置を有するパチンコ遊技機において、擬似衝撃発生装置を駆動させた後、伸縮量検出装置によって検出された伸縮履歴を一時記憶すると共に、エラー報知条件の更新条件を充足した場合には当該一時記憶されている伸縮履歴に基づき、エラー報知条件を変更できるよう構成されているため、衝撃吸収部材における衝撃吸収構造の不具合や個体差が生じた場合であっても、一定のエラー検出感度を担保することが可能になるという効果を奏する。
本発明(2)によれば、前記効果に加え、衝撃吸収部材がバネ部材及びダンパーから構成され、衝撃吸収部材の伸縮量としてダンパーのストローク量を検出できるよう構成されているため、第2遊技機枠に対して印加された衝撃を効率的に吸収できると共に、ダンパーのストローク量を検出するという簡易な検出方法によって伸縮履歴を取得することができるという効果を奏する。
3 第1遊技機枠
4 第2遊技機枠
6 遊技盤
16 遊技領域
40 連結部材
41 バネ部
42 ダンパー
70 ソレノイド
80 振動センサ
2420 遊技枠動作テスト制御手段
2430 振動センサエラー検出制御手段
2431 エラー閾値一時記憶手段
2442 ロッド変位幅累積一時記憶手段
図1は、本最良形態に係るパチンコ機の正面図である。 図2は、図1に示すパチンコ機の右側面図である。 図3は、図1に示すパチンコ機の平面図である。 図4は、本最良形態に係るパチンコ遊技機の連結部材(ダンパー)の詳細説明図である。 図5は、本最良形態に係るパチンコ遊技機の振動センサの詳細説明図である。 図6は、本最良形態に係るパチンコ遊技機の電気的な概略構成図である。 図7は、本最良形態に係るパチンコ遊技機の機能ブロック図である。 図8は、本最良形態に係るパチンコ遊技機における、サブメイン基板側でのメインフローチャートである。 図9は、本最良形態に係るパチンコ遊技機における、サブメイン基板側でのエラー報知制御処理のフローチャートである。 図10は、本最良形態に係るパチンコ遊技機における、遊技枠制御基板側でのメインフローチャートである。 図11は、本最良形態に係るパチンコ遊技機における、遊技枠制御基板側での遊技枠動作テスト実行処理のフローチャートである。 図12は、本最良形態に係るパチンコ遊技機における、遊技枠制御基板側での振動センサエラー検出処理のフローチャートである。 図13は、本最良形態に係るパチンコ遊技機における、遊技枠制御基板側での振動センサエラー送信処理のフローチャートである。 図14は、本最良形態に係るパチンコ遊技機における作用図1である。 図15は、本最良形態に係るパチンコ遊技機における作用図2である。 図16は、第2最良形態に係るパチンコ遊技機における、サブメイン基板側でのエラー報知制御処理のフローチャートである。 図17は、第2最良形態に係るパチンコ遊技機における、遊技枠制御基板側でのメインフローチャートである。 図18は、第2最良形態に係るパチンコ遊技機における、遊技枠制御基板側での振動センサエラー検出処理のフローチャートである。 図19は、第2最良形態に係るパチンコ遊技機における、遊技枠制御基板側での振動センサエラー閾値補正処理のフローチャートである。 図20は、第2最良形態に係るパチンコ遊技機における作用図である。
《遊技機外観》
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るパチンコ機(遊技機)2の正面図であり、図2は、図1に示すパチンコ機2の右側面図である。図3は、図1に示すパチンコ機2の平面図である。なお、図2においては、説明の便宜上、後述する遊技盤6及びガラス10を模式的に斜線を付して示している。
このパチンコ機2は、第1遊技機枠3、第2遊技機枠4と、遊技盤ユニット5、ガラス(透明部材)10、発射ユニット(図示せず)、球皿14等を有している。ガラス10は、第1遊技機枠3に設けられた第1ガラス10aと、第2遊技機枠4に設けられた第2ガラス10bと、によって構成されている。発射ユニットは、遊技球23を遊技盤ユニット5に構成される遊技領域16に向けて1球ずつ発射可能に構成されている。
パチンコ機2の左側方には、パチンコ機2に対して遊技球23の貸出要求を行う遊技球貸出装置100が配置されている。遊技球貸出装置100は、遊技者の操作入力に応じてパチンコ機2に対して球貸出信号を送信する。パチンコ機2は、球貸出信号を受け取ることによって、後述する賞球払出装置60によって遊技者に対して所定数の遊技球23を払い出すように構成されており、遊技者は、払い出された遊技球23を用いて遊技を行うことができる。
パチンコ機2は、遊技者が発射装置ハンドル15を操作することによって、遊技領域16に向けて遊技球23が発射ユニットによって発射され、遊技球23の流下による遊技が実現される。なお、遊技機は、パチンコ機2の他にパチンコ式スロットマシン機、コインゲーム機等のアーケードマシン、各種ゲーム機を概念することができ、要するに、遊技媒体の流下による遊技を実現する遊技領域を有するあらゆる遊技機が含まれる。
なお、パチンコ機においても、アレンジボール機、雀球機等の組合せ式パチンコ機、いわゆるデジパチタイプ(1種タイプ)やハネモノタイプ(2種タイプ)のパチンコ機等のあらゆるパチンコ機が概念できるが、本実施の形態においては、デジパチ遊技(1種遊技、図柄変動遊技ともいう。)を実現するいわゆる1種タイプのパチンコ機について例示説明する。なお、図柄変動遊技については後述する。
第1遊技機枠3は、略矩形の枠部材であり、後述する遊技盤ユニット5、各種制御基板、及び遊技球用の経路、遊技盤ユニット5に設けられた遊技領域16の前方を覆う第1ガラス(第1透明部材)10a等を保持している。第2遊技機枠4は、略矩形の枠部材であり、第1遊技機枠3の前方に配置されている。第2遊技機枠4は、第2ガラス(第2透明部材)10b及びその周囲を装飾する装飾部材32等を保持している。
第1遊技機枠3と第2遊技機枠4とは、前後方向において離間して配置されており、その間には隙間T1が設けられている。また、第1遊技機枠3に装着された第1ガラス10aと、第2遊技機枠4に装着された第2ガラス10bと、は、前後方向に離間して配置されており、その間には隙間T2が設けられている。
第1遊技機枠3に装着された遊技盤ユニット5は、遊技盤面(遊技盤の表面)6a側の略中央に遊技役物としてのセンター役物7が配置された遊技盤6を有しており、その遊技盤面6aには多数の遊技釘27も配置されている。センター役物7の中央部には、画像表示手段としての演出表示装置7aが配置されるとともに、この演出表示装置7aの表示部7bを露出させるための表示開口部7dが形成されている。
遊技盤6は、その表面側に遊技球23の流下による遊技を実現するための遊技領域16を構成するための盤状部材であり、遊技盤6を前方から遊技者にとって視認可能となるように第1遊技機枠3に装着されている。遊技盤面6aには、遊技領域16を囲むようレール部材26が取り付けられており、発射ユニットによって遊技領域16に向けて発射された遊技球23は、レール部材26に沿って遊技領域16に導かれる。
遊技釘27は、遊技領域16を流下する遊技球23と衝突してその流下方向を変更させる流下変更部材であり、多数が遊技領域16内に配置されている。また、遊技領域16には、始動入賞口29、大入賞口31等の入球部材及びアウト口30が配置されている。更に、遊技領域16には、ゲート33、風車34等が配置されており、流下する遊技球23が各入球部材に流入したり、ゲート33を通過したり、風車34を回転させたりすることによって、遊技球23による流下遊技を楽しむことができるようになっている。
演出表示装置7aは、例えば、液晶表示装置・有機ELディスプレイ・LED等により構成されて遊技者が遊技盤面6a側から視認可能となるように配置され、その表示部7b上に映像表示を行うものである。この演出表示装置7aの表示部7bには、第1図柄に連動する第1装飾図柄の表示がなされる。第1装飾図柄は、第1抽選手段の抽選結果を視覚的に演出するための図柄であり、第1の遊技に対応する。また、例えば、キャラクター等によるストーリー仕立ての映像としての演出映像も表示部7b上に表示されるようになっている。演出表示装置7aには、遊技制御手段としてのサブメイン制御基板(演出制御基板)220が中継基板を介して電気的に接続されており、サブメイン制御基板220によって画像表示が制御される。
遊技盤6の裏面側には、パチンコ機2の全体の制御を行う遊技制御手段としての主制御基板200を収容した主制御基板ケースと、演出表示装置7aの画像表示の制御等を行うサブメイン制御基板220を収容した演出制御基板ケースと、賞球払出装置60による賞球の払出しを制御する払出制御基板230を収容した払出制御基板ケースと、電源基板(不図示)を収容した電源基板ケースと、が配置されている。この各制御基板ケースに収容された各制御基板によって遊技が実現される。更に、遊技盤6の裏面側には、パチンコ機2の遊技状態等の遊技情報を外部に出力するための外部出力端子板(不図示)が設けられている。
また、遊技盤6の裏面側には、パチンコ機2が設置されるホールの設備から供給された遊技球23を一時的に貯留するための遊技球貯留タンク56(図3参照)と、遊技球貯留タンク56からの遊技球23が流入し、この遊技球23を1球ずつ球皿14に向けて通過させる賞球払出装置60(図3参照)と、が設けられている。賞球払出装置60は、払出制基板によって駆動制御されるように構成されており、各種入賞口への遊技球23の入球や、遊技球貸出装置100からの遊技球23の貸出し要求に応じて、遊技者に遊技球23を払い出すように構成されている。
第1遊技機枠3の下方には、遊技盤面6aに形成された遊技領域16に向けて遊技球23を弾球する発射ユニットが設けられている。発射ユニットは、球送り装置(不図示)によって球皿14の一部としての上球皿14aから発射位置に送り出された遊技球23を遊技領域16の上部に向けて発射(弾球)する。
ガラス10は、遊技盤6に対して一定距離以上離間して配置された透明板であり、遊技盤6との間に遊技球23が流下する流下空間を形成する機能、遊技者がガラス10を通して遊技盤6を視認できるように視認性を確保する機能、遊技者が遊技盤6に不正にアクセス(接触)できないように不正アクセスを防止する機能、を発揮する。
第1遊技機枠3には、遊技領域16の前方を覆うように配置された第1ガラス10aが装着されている。また、第2遊技機枠4にも、第2ガラス10bが装着されている。このように、複数の遊技機枠にそれぞれガラスを装着することにより、遊技盤6を前方から遊技者が視認する視認性を確保しつつ、遊技盤6への不正アクセスを防止することができる。
例えば、第1遊技機枠3のみにガラスを設け、第2遊技機枠4にガラスを設けないと、ガラスの前面と遊技盤との距離が比較的短くなり、磁力による不正行為を防ぐことができないおそれがある。しかし、第2遊技機枠4に第2ガラス10bを設けることにより、遊技盤6と第2ガラス10bとの距離を比較的長くすることができ、磁力による不正行為を防ぐことができる。
第2遊技機枠4は、パチンコ機2の前面に配置されており、遊技者に向けて払い出された遊技球を貯留する球皿14、遊技者が発射ユニットによる遊技球23の発射操作を行うための発射ハンドルが装着されている。球皿14は、遊技者の持ち球を貯留するためにパチンコ機2の前面に配置された皿部材であって、本実施の形態においては上球皿14aと下球皿14bとを有している。上球皿14aは、球抜き部材14cを有して遊技盤6の下方に配置され、下球皿14bは、その上球皿14aの更に下方に配置されている。
第1遊技機枠3と第2遊技機枠4は、連結部材40によって着脱自在に連結されている。連結部材40は、左側の上下2箇所と右側の上下2箇所の計4箇所に設けられている。連結部材40は、前方に配置された第2遊技機枠4に対して加えられた衝撃を吸収する衝撃吸収構造を備えている。衝撃吸収構造は、衝撃を変形により吸収する弾性部材としてのバネ部41と衝撃を緩和するダンパー42とから構成されている。更に、本最良形態では、ダンパー42のストローク量を検出するための振動センサ80が、第2遊技機枠4側に備えられている。尚、このセンサの種類や取り付け位置等は、ダンパー42のストローク量を検出できる限り特に限定されず、例えば取り付け位置に関しては、第1遊技機枠3側でもダンパー42に取り付けたり内蔵したりしてもよい。更に、本最良形態では、後述するロッド42aを押圧してバネ部41を強制的に縮ませ且つ当該押圧を強制的に解除するため、第2遊技機枠4側にソレノイド70が設けられている(図5参照)。以下、連結部材40、振動センサ80及びソレノイド70を順に詳述する。
《連結部材40の詳細》
まず、本最良形態における連結部材40について詳述する。はじめに、本最良形態では、第1遊技機枠3は遊技場の固定設備と接合されており、第1遊技機枠3が上下左右及び前後方向に移動しないよう固定されている。他方、第2遊技機枠4は遊技場の固定設備と接合されておらず、連結部材40によって第1遊技機枠3と接合されているのみであるため、第2遊技機枠4は第1遊技機枠3に対して前後方向に移動することができるよう構成されている。以下、連結部材40を構成するバネ部41とダンパー42を説明する。
(バネ部41)
バネ部41は、図4に示されるように、後述するダンパー42の構成部品であるロッド42aの先端部に形成された円盤部42a−1の裏側と、第1遊技機枠3の前面との間に存在しており、当該裏側の面と当該前面との間を外側方向に常時付勢している。その結果、ロッド42aの先端部に形成された円盤部42a−1の表側の面が第2遊技機枠4の裏側と常時接触している状況となる。このような構成を採っているため、後述するように、ダンパー42の構成部品であるロッド42aのストロークを測定することで、第1遊技機枠3に対して第2遊技機枠4がどの程度押されているか(或いは引っ張られているか)を把握することが可能となる。
(ダンパー42)
次に、図4は、ダンパー42の詳細説明図である。本最良形態で使用されるダンパー42は、周知のダンパー(ショックアブソーバー)としての機能を有しているものであれば特に限定されない。ここで、周知のダンパーとは、印加された振動や衝撃等の力をバネの弾性で吸収する構造において、当該印加された力を低減させると共に、バネが伸縮を繰り返す所謂周期振動を低減させる目的で使用されるものである。また、ダンパーの種類としては、複筒式(オイル式)と単筒式(ガス式)とに大きく分かれるが、ダンパーの種類には特に限定されない。尚、ここでは、ダンパーの種類に依らずダンパーが共通して有している基本原理についてのみ説明する。
まず、同図の1段目に示されるように、ダンパー42は、後述する筒状部材42bの長軸に沿ってストロークを変化可能なロッド42aと、ロッド42aを収納する筒状部材42bと、筒状部材42b内に充填された粘性抵抗を発生する媒体(例えばオイル)42cと、から構成される。ここで、本最良形態でのロッド42aは、第2遊技機枠4側に設けられた円盤部42a−1と、第1遊技機枠3側に設けられたピストン42a−2と、円盤部42a−1とピストン42a−2との間に形成されたダンパー軸42a−3と、から構成されている。そして、ロッド42aの後端に設けられたピストン42a−2が、ロッド42aの前後方向の移動(ストローク)に伴い、筒状部材42bの内部を移動するよう構成されている。そして、ピストン42a−2にはオイル42cが通過可能なオイル通過孔42a−2−1が設けられている。次に、同図の2段目に示されるように、第2遊技機枠4に対して後方向に加えられた衝撃はロッド42aに伝達され、ロッド42aに対する後方向へ印加される外力となる。そして、当該外力によってロッド42aが後方向へストロークすることに伴い、バネ部41が縮むことによって当該外力を吸収すると共に、ピストン42a−2が後方向へ移動する。ここで、ピストン42a−2が後方向へ移動することに伴い、オイル42cがオイル通過孔42a−2−1を前方向に通過するが、オイル42cがオイル通過孔42a−2−1を通過する際には粘性抵抗が発生し、当該外力とは逆向きの力が発生することとなる。即ち、当該外力は、バネ部41によって吸収される力と当該粘性抵抗によって生じた力の合力によって打ち消されることとなる。次に、同図の3段目に示されるように、外力が消失した際には、バネ部41が吸収していた力が、バネ部41の復元力によって解放されるが、当該復元力によってバネ部41が伸びることに伴い、ロッド42aが前方向へストロークする。そして、ロッド42aが前方向へストロークすることに伴い、ピストン42a−2が前方向へ移動する。ここで、ピストン42a−2が前方向へ移動することに伴い、オイル42cがオイル通過孔42a−2−1を後方向に通過するが、オイル42cがオイル通過孔42a−2−1を通過する際には粘性抵抗が発生し、当該バネ部41の復元力とは逆向きの力が発生することとなる。即ち、当該バネ部41の復元力は、当該粘性抵抗によって生じた力によって低減されることとなる。次に、同図の4段目に示されるように、バネ部41が伸びきった後には、バネ部41の復元力によって再度バネ部41が縮むことに伴い、ロッド42aが後方向へストロークする。そして、ロッド42aが後方向へストロークすることに伴い、ピストン42a−2が後方向へ移動し、前述のような作用によって、当該バネ部41の復元力が低減されることとなる。以降、バネ部41の周期振動が収束するまで、同図の3段目と4段目の動作を繰り返すこととなるが、前述のような作用によって、バネ部41の周期振動が低減されることとなる。
《振動センサ80の詳細》
次に、図5は、振動センサ80の詳細説明図である。振動センサ80は、周知の位置センサとしての機能を有している。ここで、周知の位置センサとは、対象物体や対象物体が存在する空間から放出された物理現象を検出して電気信号に変換することで、当該電気信号に基づき対象物体の有無や位置情報を抽出するものである。また、物理現象を検出する方法によって位置センサの種類が分かれており、例えば、光の透過や反射といった物理現象を検出する光方式の位置センサ、対象物体の表面での超音波の反射といった物理現象を検出する超音波方式の位置センサ、磁性体となる対象物近傍の磁場の変化といった物理現象を検出する磁気方式の位置センサ、等が存在しているが、位置センサの種類には特に限定されない。尚、本最良形態では、振動センサ80には位置センサを用いて構成しているが、その他のセンサ、例えば、対象物体の移動速度を計測する速度センサや、対象物体の移動加速度を計測する加速度センサ等を用いても構成することが可能である。
ここで、図5を参照しながら、当該振動センサ80を用いてどのようにダンパー42のストローク量を計測するかを説明する。まず、図5の1段目に示されるように、ロッド42aが静止している状態において、当該ロッド42aのダンパー軸42a−3の位置を振動センサ80にて検出し、基準点とするよう構成されている。次に、同図の2段目及び3段目に示されるように、第2遊技機枠4への衝撃の印加、ソレノイド70の励磁、或いはバネ部41の周期振動によって、ロッド42aが前後方向に移動した場合には、振動センサ80によって当該ロッド42aの位置を検出し、基準点からの距離を算出することによってロッド42aの変位幅を計測できるよう構成されているのである。
≪ソレノイド70の詳細≫
図2に示されるように、第2遊技機枠4側には、前述した円盤部42a−1の表側の面を押圧し、ダンパー42のストロークを強制的に短くする(即ち、ダンパー42の構成部品であるロッド42aを引っ込ませる)ためのソレノイド70を備えている。ここで、図5に示されるように、ソレノイド70は、外郭体71と、励磁及び消磁の切替により外郭体71から出たり引っ込んだりする押圧用軸72と、から構成される。但し、ダンパーを押圧可能な手段であれば、本例で示したソレノイドには限定されない。
このように構成されたパチンコ機2においては、第2遊技機枠4に対する衝撃を連結部材40によって吸収することができ、かつ第2遊技機枠4と第1遊技機枠3との間に隙間T1が設けられているため、不正行為者によってパチンコ機2に衝撃が付与された場合において、その衝撃を第2遊技機枠4から第1遊技機枠3に直接伝達することを防ぐことができる。
また、第1遊技機枠3に装着された遊技盤6と、第2遊技機枠4に装着された第2ガラス10bと、の距離は、150mmであり、遊技者と遊技領域16とを少なくとも150mm離すことができる。例えば、不正行為者が磁石を用いて遊技領域16を流下する遊技球23の動きを不正に変化させようした場合であっても、第2ガラス10bと遊技盤面6aとが離間しているため、遊技領域16に対する磁力の影響を小さくして、磁力によって不正に遊技球23が操作されることを防ぐことができる。
パチンコ機2は、遊技領域16における遊技球23の流下に基づく遊技を実現しており、遊技の結果によって賞球の払出し等の利益を遊技者が得ることができる。したがって、不正行為者は、遊技領域16における遊技球23の動きを操作して、不正に利益を得ようとする。本実施の形態に係るパチンコ機2によれば、隙間T1及び隙間T2を変化させることにより、不正行為の対象となる遊技領域16と不正行為者との距離を適宜調整することができるため、遊技領域16を流下する遊技球23を始動入賞口29や普通入賞口28等の入球部材に不正に入球させたり、ゲート33を不正に通過させたりする等の遊技球23の操作を防止して、不正行為を効果的に防止することができる。
次いで、パチンコ機2における遊技球23の移動態様について説明する。ホールの設備から供給された遊技球23は、第1遊技機枠3の上部に配置された遊技球貯留タンク56に貯留される。遊技球貯留タンク56に貯留された遊技球23は、遊技球貯留タンク56を通過する過程で整列され、整列された状態で賞球払出装置60に導かれる。賞球払出装置60に導かれた遊技球23は、1球ずつ球皿14に向かって送り出される。
球皿14に貯留された遊技球23は、球送り装置を介して発射ユニットに1球ずつ導かれる。そして、発射ユニットによって遊技領域16に向けて1球ずつ発射される。遊技領域16に発射された遊技球23は、遊技領域16を流下し、ある遊技球23は始動入賞口29に流入し、ある遊技球23はいずれの入球部材にも流入せずにアウト口30に流入する。入球部材及びアウト口30に流入した遊技球23は、遊技盤6の後面側に導かれ、パチンコ機2の外部に排出される。
ここで、賞球払出装置60及び発射ユニットは、第1遊技機枠3に配置されており、球皿14は、第2遊技機枠4に配置されており、遊技球23は、第1遊技機枠3と第2遊技機枠4との間を移動する。したがって、第1遊技機枠3と第2遊技機枠4との間には、遊技球23を通過させる球通路50が設けられている。
球通路50は、賞球払出装置60から上球皿14aに向けて遊技球23を導く上球皿通路51と、賞球払出装置60から下球皿14bに遊技球23を導く下球皿通路52と、上球皿14aから球送り装置に向けて遊技球を導く球送り通路53と、を有する。このように球通路50を設けることにより、第1遊技機枠3と第2遊技機枠4との間で円滑に遊技球23を移動させることができる。
なお、球通路50は、第1遊技機枠3から第2遊技機枠4に向けて又は第2遊技機枠4から第1遊技機枠3に向けて遊技球23を導くことができるように構成されていればよく、第1遊技機枠3に装着されていてもよいし、第2遊技機枠4に装着されていてもよいし、第1遊技機枠3及び第2遊技機枠4の両方に装着されていてもよい。
《電気的構成》
次に、図6のブロック図を参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の電気的な概略構成を説明する。本最良形態に係るパチンコ遊技機は、前述したように、遊技の進行を制御する主制御基板200と、主制御基板200からのコマンドに基づいて遊技球の払出を制御する払出制御基板230と、装飾図柄の変動・停止等の演出表示装置2140上での各種演出・スピーカ114からの音響・遊技効果ランプ190の点灯等の演出全般や賞球払出エラー報知を制御するサブメイン制御基板220と、演出表示装置2140上での装飾図柄の変動表示・停止表示及び保留表示や予告表示等を制御するサブサブ制御基板4000と、第2遊技機枠4に設けられたソレノイド70の励磁電力を制御すると共に振動センサ80からの信号を受信する遊技枠制御基板240と、を備える。ここで、払出制御基板230は、賞球の払出動作を実行する賞球払出装置60と、遊技球の貸出動作を実行する遊技球貸出装置100とに接続している。また、遊技枠制御基板240は、励磁電力を印加することでロッド42aに外力を加えるソレノイド70と、ロッド42aの位置を検出可能な振動センサ80とに接続している。尚、本最良形態では、サブメイン制御基板220と遊技枠制御基板240とを別個に設けるよう構成しているが、これには限定されず、遊技枠制御基板240を設けない構成とし、後述する遊技枠制御基板240に係る機能をサブメイン制御基板220側が有するよう構成してもよい。
ここで、主制御基板200、払出制御基板230、サブメイン制御基板220、サブサブ制御基板4000及び遊技枠制御基板240には、様々な演算処理を行うCPU、CPUの演算処理を規定したプログラムを予め記憶するROM、CPUが取り扱うデータ(遊技中に発生する各種データやROMから読み出されたコンピュータプログラム等)を一時的に記憶する情報処理用RAMが搭載されている。
ここで、主制御基板200と払出制御基板230とのコマンドや情報の送受信、主制御基板200からサブメイン制御基板220への情報やコマンドの送信、サブメイン制御基板220からサブサブ制御基板4000への情報やコマンドの送信、遊技枠制御基板240からサブメイン制御基板220への情報の送信は、パラレル通信でもシリアル通信でもよい。
また、主制御基板200は、当該基板上に設けられた入力ポート(不図示)を介して、各種入賞口センサS(例えば、特図始動口の入球検知センサや大入賞口の入球検知センサ等)と接続している。また、サブメイン制御基板220は、当該基板上に設けられた出力ポート(不図示)を介して、エラー報知手段195(例えば、エラーの種類に応じて点滅態様を変える遊技効果ランプ190)と接続している。
《機能構成》
次に、図7の機能ブロック図を参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の機能を説明することとする。尚、ここに主として示す機能は、本発明と特に関連する、サブメイン制御基板220/遊技枠制御基板240間での機能である。また、同図の点線囲み部については本最良形態の変更例に係る説明において後述する。
(サブメイン制御基板220)
まず、サブメイン制御基板220は、主制御基板200側及び遊技枠制御基板240側等とのコマンド・情報の送受信の制御を司る送受信制御手段2200と、主制御基板200側からのコマンド・情報に基づいた図柄(装飾図柄)変動や各種演出実行の制御を司る表示制御手段2322と、遊技枠制御基板240側で発生したエラーの報知制御を司るエラー制御手段2300と、を有する。尚、主制御基板200側の処理は、従来機が有する周知構成である。具体的には、主制御基板200側では、まず遊技の進行に関する処理としては、例えば、従来の第1種遊技機の場合を例に採ると、乱数発生、始動口入球を契機とした乱数取得、取得した乱数を用いての抽選、抽選結果に基づいた図柄(特別図柄)変動、抽選に当選している場合に通常は閉状態にある可変入賞口を開放する特別遊技の実行等、周知の処理を実行し、また、各入賞口に遊技球が入球した場合には、入賞口に対応した賞球数の払出決定処理を実行する。以下、本発明の特徴的な各手段について詳述する。
まず、送受信制御手段2200は、主制御基板200側及び遊技枠制御基板240側から送信されたコマンド・情報を受信する情報受信手段2210を有している。ここで、情報受信手段2210は、主制御基板200側から送信されたコマンド・情報を受信する主遊技側受信制御手段2211と、遊技枠制御基板240側から送信された情報を受信する遊技枠制御側受信制御手段2212と、を更に有している。また、主遊技側受信制御手段2211は、受信した主制御基板200側からのコマンド・情報がセットされるメイン側情報一時記憶手段2211aを更に有している。また、遊技枠制御側受信制御手段2212は、受信した遊技枠制御基板240側からの情報がセットされる遊技枠側情報一時記憶手段2212aを更に有している。
次に、エラー制御手段2300は、エラー報知手段195やスピーカ114等を駆使したエラー報知の実行制御を司る異常報知制御手段2310を有している。
(遊技枠制御基板240)
次に、遊技枠制御基板240は、サブメイン制御基板220側や振動センサ80等とのコマンド・情報の送受信の制御を司る送受信制御手段2410と、ソレノイド70を励磁して連結部材40の動作テストを実行する遊技枠動作テスト制御手段2420と、振動センサ80から送信されたロッド42aの位置情報に基づきエラーを検出する振動センサエラー検出制御手段2430と、振動センサ80から送信されたロッド42aの位置情報に係る情報が一時記憶されるロッド位置情報一時記憶手段2440と、を有している。以下、各手段について詳述する。
まず、送受信制御手段2410は、遊技枠の振動に係るエラー検出時に当該エラーが発生した旨の情報をサブメイン制御基板220側に送信する送信制御手段2411を更に有している。また、送信制御手段2411は、遊技枠の振動に係るエラー情報がセットされる遊技枠関連エラー情報一時記憶手段2411aを更に有している。
次に、遊技枠動作テスト制御手段2420は、処理実行に要するフラグ類が一時記憶されるフラグ類一時記憶手段2421と、ソレノイド70の励磁制御を司るソレノイド励磁制御手段2422と、を更に有している。また、ソレノイド励磁制御手段2422は、ソレノイド70の励磁電力に係る情報が一時記憶されている励磁電力情報一時記憶手段2422aを更に有している。
次に、振動センサエラー検出制御手段2430は、ロッド42aの位置情報に基づきエラーとするか否かを判定するための閾値(エラー閾値)が一時記憶されるエラー閾値一時記憶手段2431を更に有している。
次に、ロッド位置情報一時記憶手段2440は、ロッド42aの初期位置に係る情報が一時記憶されるロッド初期位置一時記憶手段2441と、ロッド42aの変位幅に係る情報が累積して一時記憶されるロッド変位幅累積一時記憶手段2442と、ロッド42aの変位幅の最大値(最大振幅)に係る情報が一時記憶されるロッド最大振幅一時記憶手段2443と、ロッド42aの変位幅に係る情報が逐次更新して一時記憶されるロッド変位幅一時記憶手段2444と、を更に有している。
《処理フロー》
次に、図8〜図13のフローチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機で実行される制御処理を説明する。ここで、図8〜図9が、サブメイン基板220側での処理を示すフローチャートである。また、図10〜図13が、遊技枠制御基板240側での処理を示すフローチャートである。以下、順に説明することとする。
《サブメイン基板側での処理》
まず、図8〜図9のフローチャートを参照しながら、サブメイン基板220における処理を説明することとする。まず、図8は、サブメイン基板220側で実行されるメイン処理のフローチャートである。はじめに、ステップ6100で、サブメイン制御基板(サブメイン制御手段)220は、後述するエラー報知制御処理を実行する。次に、ステップ6200で、サブメイン制御手段220は、表示制御手段2322を駆使して、メイン側情報一時記憶手段2211aに一時記憶されている図柄変動に係る保留情報に基づき、演出表示装置7a上に保留情報を出力する。次に、ステップ6300で、サブメイン制御手段220は、表示制御手段2322を駆使して、メイン側情報一時記憶手段2211aに一時記憶されている図柄変動に係る図柄情報(当否、図柄種、変動態様等)に基づき、演出表示装置7a上で装飾図柄に係る図柄変動表示処理を実行する。そして、ステップ6400で、サブメイン制御手段220は、表示制御手段2322を駆使して、メイン側情報一時記憶手段2211aに一時記憶されている特別遊技に係る情報(ラウンド数、大入賞口への入球数等)に基づき、演出表示装置7a上で特別遊技に係る各種情報を出力し、ステップ6100に移行する。以下、各サブルーチンを詳述することとする。
次に、図9は、図8のステップ6100のサブルーチンに係る、エラー報知制御処理のフローチャートである。まず、ステップ6102で、エラー制御手段2300は、遊技枠側情報一時記憶手段2212aを参照し、遊技枠制御基板240側から振動センサエラーに係るエラー情報を受信したか否かを判定する。ステップ6102でYesの場合、ステップ6104で、異常報知制御手段2310は、エラー報知手段195を駆使して所定のランプを点滅・点灯させる、或いはスピーカ114を駆使して音声を発する等により振動センサエラーが発生した旨を報知し、次の処理(ステップ6200の保留情報表示制御処理)に移行する。尚、ステップ6102でNoの場合にも、次の処理(ステップ6200の保留情報表示制御処理)に移行する。
《遊技枠制御基板側での処理》
次に、図10〜図13のフローチャートを参照しながら、遊技枠制御基板240側での処理を詳述することとする。まず、図10は、遊技枠制御基板240側で実行されるメイン処理のフローチャートである。はじめに、ステップ7100で、遊技枠制御基板(遊技枠制御手段)240は、後述する遊技枠動作テスト実行処理を実行する。次に、ステップ7200で、遊技枠制御手段240は、後述する振動センサエラー検出処理を実行する。次に、ステップ7300で、遊技枠制御手段240は、後述する振動センサエラー送信処理を実行し、ステップ7100に移行する。以下、各サブルーチンを詳述することとする。
次に、図11は、図10のステップ7100のサブルーチンに係る、遊技枠動作テスト実行処理のフローチャートである。まず、ステップ7102で、遊技枠動作テスト制御手段2420は、フラグ類一時記憶手段2421を参照し、動作テスト実行済フラグがオフであるか否かを判定する。ここで、動作テスト実行済フラグとは、以降のステップ7106〜ステップ7128に係る処理が完了した際にオンとなるフラグであり、電源断時にオフとなる(クリアされる)フラグである。即ち、以降のステップ7106〜ステップ7130に係る処理は、電源投入時に1度だけ実行される処理となる。次に、ステップ7106〜ステップ7130に係る処理は、ステップ7106〜ステップ7108からなる初期値設定処理と、ステップ7110〜ステップ7126からなる動作テスト繰り返し処理と、ステップ7128〜ステップ7130からなる動作テスト終了処理と、に大きく分かれている。
(初期値設定処理)
ステップ7102でYesの場合、ステップ7106で、遊技枠動作テスト制御手段2420は、振動センサ80を参照して、現在のロッド42aの位置情報を取得(図5参照)すると共に、当該取得した情報をロッド初期位置情報一時記憶手段2441に一時記憶する。次に、ステップ7108で、遊技枠動作テスト制御手段2420は、以降のステップ7110〜ステップ7120に係る繰り返し処理を実行するため、繰り返し制御情報となる動作テスト回数nに初期値として1をセットし、ステップ7110に移行する。
(動作テスト繰り返し処理1)
次に、ステップ7110で、ソレノイド励磁制御手段2422は、ソレノイド70を駆使して、ロッド42aを所定量押圧する。ここで、本最良形態では、ロッド42aを所定量押圧するために、ソレノイド励磁制御手段2422は、励磁電力情報一時記憶手段2422aを参照し、所定の励磁電力及び励磁期間に基づきソレノイド70を励磁した後消磁(図5の2段目参照)する。即ち、第2遊技機枠4を後方向に押し込む力とベクトル方向が同一となる力が発生することとなる。また、ソレノイド70の励磁電力や励磁期間には特に限定されないが、第2遊技機枠4を後方向に押し込む力における不正行為と見做す力と等価となる力を発生させる値が設定される。例えば、遊技機を振動させることによる不正行為(所謂、ドツキ行為)と見做す力であれば、瞬間的に大きな力を発生させる必要があるため、ソレノイド70の励磁電力が大きくなると共に励磁期間は短くなる。他方、遊技機にセルロイド等の棒状部材を侵入させる不正行為(所謂、セルロイドゴト行為)や、磁石を用いて遊技領域16を流下する遊技球23の動きを不正に変化させる不正行為(所謂、磁石ゴト)と見做す力であれば、長期間に亘って小さな力を発生させる必要があるため、ソレノイド70の励磁電力が小さくなると共に励磁期間は長くなるのである。
(動作テスト繰り返し処理2)
次に、ステップ7112及びステップ7114で、遊技枠動作テスト制御手段2420は、振動センサ80を参照して、現在のロッド42aの位置情報を取得すると共に、ロッド初期位置情報一時記憶手段2441に一時記憶されている位置情報と比較して初期位置からの距離を算出し、当該算出した距離(変位幅)をロッド変位幅累積一時記憶手段2442に累積する形で一時記憶する。次に、ステップ7116で、遊技枠動作テスト制御手段2420は、ロッド42aの周期振動が収束したか否かを判定する。ここで、ロッド42aの周期振動が収束したか否かの判定方法には特に限定されないが、例えば、ロッド変位幅累積一時記憶手段2442に一時記憶されている変位幅を参照し、変位幅がゼロ(即ち、ロッド42aが初期位置に位置している)となる値が所定回数連続したか否かを判定方法とする例を挙げることができる。ステップ7116でYesの場合には、ステップ7118に移行する。他方、ステップ7116でNoの場合には、ステップ7112に移行し、再度ステップ7112及びステップ7114の処理を実行する。即ち、ステップ7110で、ソレノイド70を駆使してロッド42aを所定量押圧した後からロッド42aの周期振動が収束するまでの期間において、ロッド42aの変位幅がロッド変位幅累積一時記憶手段2442に累積されていくこととなる。
(動作テスト繰り返し処理3)
次に、ステップ7118で、遊技枠動作テスト制御手段2420は、繰り返し制御情報となる動作テスト回数nの値をインクリメントする。次に、ステップ7120及びステップ7122で、遊技枠動作テスト制御手段2420は、ロッド変位幅累積一時記憶手段2442に累積して一時記憶されている変位幅を参照し、ロッド42aの周期振動において最大振幅となる値を算出すると共に、当該算出した値をロッド最大振幅一時記憶手段2443に一時記憶する。次に、ステップ7126で、遊技枠動作テスト制御手段2420は、繰り返し制御情報となる動作テスト回数nの値が、所定回数であるか否かを判定する。ステップ7126でYesの場合には、ステップ7128に移行する。他方、ステップ7126でNoの場合には、ステップ7110に移行し、再度ステップ7110〜ステップ7126の処理を実行する。即ち、動作テスト回数が所定回数に到達するまで、ステップ7110〜ステップ7126に亘って実行される動作テストを繰り返すこととなる。
(動作テスト終了処理)
次に、ステップ7128で、遊技枠動作テスト制御手段2420は、ロッド最大振幅一時記憶手段2443に一時記憶されている最大振幅値(動作テスト回数がn回であれば、n個の値が一時記憶されている)の内、最小となる値を取得すると共に、当該取得した値をエラー閾値一時記憶手段2431に一時記憶する。そして、ステップ7130で、遊技枠動作テスト制御手段2420は、フラグ類一時記憶手段2421内の動作テスト実行済フラグをオンにし、次の処理(ステップ7200の振動センサエラー検出処理)に移行する。
次に、図12は、図10のステップ7200のサブルーチンに係る、振動センサエラー検出処理のフローチャートである。まず、ステップ7202で、振動センサエラー検出制御手段2430は、振動センサ80を参照して、現在のロッド42aの位置情報を取得すると共に、ロッド初期位置情報一時記憶手段2441に一時記憶されている位置情報と比較して当該初期位置からの距離を算出し、当該算出した距離(変位幅)をロッド変位幅一時記憶手段2444に一時記憶する。次に、ステップ7204で、振動センサエラー検出制御手段2430は、ロッド変位幅一時記憶手段2444に一時記憶されている変位幅が、エラー閾値一時記憶手段2431に一時記憶されている変位幅(最大振幅値)以上であるか否かを判定する。ステップ7204でYesの場合、ステップ7206で、振動センサエラー検出制御手段2430は、遊技枠関連エラー情報一時記憶手段2411a内の振動センサエラーフラグをオンにし、次の処理(ステップ7300の振動センサエラー送信処理)に移行する。尚、ステップ7204でNoの場合にも、次の処理(ステップ7300の振動センサエラー送信処理)に移行する。
次に、図13は、図10のステップ7300のサブルーチンに係る、振動センサエラー送信処理のフローチャートである。まず、ステップ7302で、送信制御手段2411は、遊技枠関連エラー情報一時記憶手段2411a内の振動センサエラーフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ7302でYesの場合、ステップ7304で、送信制御手段2411は、遊技枠関連エラー情報一時記憶手段2411a内の振動センサエラーフラグをオフにする。そして、ステップ7306で、送信制御手段2411は、振動センサエラーが発生した旨の情報をサブメイン制御基板220側へ送信し、次の処理(ステップ7100の遊技枠動作テスト実行処理)に移行する。尚、ステップ7302でNoの場合にも、次の処理(ステップ7100の遊技枠動作テスト実行処理)に移行する。
次に、図14〜図15を参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の作用について説明することとする。まず、図14は、遊技枠の動作テスト実行時(図11のステップ7110〜ステップ7116の繰り返し処理)における、ロッド42aの周期振動の様子(同図左)と、ロッド変位幅累積一時記憶手段2442に累積された変位幅を時系列に並べてマッピングした様子(同図右)を示したものである。尚、当該変位幅は基準点より後方向に変位している場合には正領域、基準点より前方向に変位している場合には負領域にマッピングされているものとする。同図に示されるように、まず、ステップ7110で、ソレノイド70の励磁が開始されると同時に、ロッド42aに後方向への力が印加され、ロッド42aが後方向に移動する(同図1段目)。次に、ソレノイド70の励磁が終了すると同時に、バネ部41の復元力によってロッド42aに前方向への力が印加され、ロッド42aが前方向に移動する(同図2段目)。次に、バネ部41の復元力によってバネ部41が伸びきるまでロッド42aが前方向に移動した後、再びロッド42aに後方向への力が印加される。ここで、ロッド42aのストローク方向が前方向から後方向に変化した瞬間における変位幅が、ロッド42aの周期振動における振幅Aとして導出される(同図3段目、同図4段目)。また、ロッド42aの周期振動が収束するまで同様に動作し、ロッド42aの周期振動における振幅B、振幅Cが導出される。そして、ロッド42aの周期振動が収束した時点において、振幅A、振幅B、振幅C、の変位幅が比較され、振幅A>振幅B>振幅Cとなることから、振幅Aの変位幅がエラーの発生を判定する際の閾値として設定されることとなる。
次に、図15は、遊技機A、遊技機B、遊技機Cにおける、遊技枠の動作テスト実行の際のエラー閾値が設定される様子を示したものである。尚、遊技機Aにおける連結部材40は正常に動作しているものとし、他方、遊技機Bにおける連結部材40は、バネ部41にゴミが蓄積し、バネ部41の伸縮力が弱まった状態であるものとする。また、遊技機Cにおける連結部材40は、筒状部材42b内部のオイル42cの粘性抵抗が、汚れ等により弱まった状態であるものとする。そして、遊技枠の動作テスト実行の際には、ソレノイド70の励磁電力及び励磁期間が同一であり、ロッド42aに印加される押圧力が同一であるものとしている。まず、同図に示されるように、遊技機Aにおいては、図14と略同一の動作テスト結果となり、エラー閾値として振幅Aの変位幅が設定される(同図1段目)。次に、遊技機Bにおいては、バネ部41の伸縮力が弱まった状態であるため、ロッド42aに印加される力が遊技機Aの場合と同一であったとしても、遊技機Bにおける最大振幅である振幅A’は、遊技機Aおける最大振幅である振幅Aよりも小さくなる。ここで、遊技機Bにおいて、エラー閾値として振幅Aの変位幅が固定して設定されていると仮定した場合には、遊技機Aよりもエラー発生に要する力が相対的に大きくなる、換言すれば、遊技機Bのエラー検出感度が鈍くなるため、不正行為を検出し難くなってしまうのである。しかしながら、本最良形態では、遊技機Bにおいてはエラー閾値として振幅A’が設定されることとなるため、遊技機Aと略同一のエラー検出感度を担保できることとなる(同図2段目)。次に、遊技機Cにおいては、オイル42cの粘性抵抗が弱まった状態であるため、ロッド42aに印加される力が遊技機Aの場合と同一であったとしても、遊技機Cにおける最大振幅である振幅A”は、遊技機Aおける最大振幅である振幅Aよりも大きくなる。ここで、遊技機Cにおいて、エラー閾値として振幅Aの変位幅が固定して設定されていると仮定した場合には、遊技機Aよりもエラー発生に要する力が相対的に小さくなる、換言すれば、遊技機Bのエラー検出感度が鋭くなるため、誤報となるエラー報知が発生しやすくなってしまうのである。しかしながら、本最良形態では、遊技機Cにおいてはエラー閾値として振幅A”が設定されることとなるため、遊技機Aと略同一のエラー検出感度を担保できることとなる(同図3段目)。以上のように、本最良形態では、遊技機毎で連結部材40の動作状態に個体差があったとしても、エラー閾値を補正することで当該個体差を吸収し、一定のエラー検出感度を担保することができるのである。
本最良形態によれば、第1遊技機枠と第2遊技機枠とが、離間して配置されていると共に、両者の遊技機枠の間には衝撃吸収構造を有する衝撃吸収部材が介在するパチンコ遊技機であって、衝撃吸収部材の伸縮量を検出可能な伸縮量検出装置を有するパチンコ遊技機において、擬似衝撃発生装置を駆動させた後、伸縮量検出装置によって検出された伸縮履歴を一時記憶すると共に、エラー報知条件の更新条件を充足した場合には当該一時記憶されている伸縮履歴に基づき、エラー報知条件を変更できるよう構成されているため、衝撃吸収部材における衝撃吸収構造の不具合や個体差が生じた場合であっても、一定のエラー検出感度を担保することが可能になるという効果を奏する。
尚、本最良形態では、ロッド変位幅累積一時記憶手段2442に累積された変位幅に基づき、ロッド42aの周期振動における最大振幅となる変位幅を導出することで、エラー閾値を補正する場合について例示しているが、当該累積された変位幅の利用方法はこの例示のみに限定されるものではない。ここで、図14で示されるように、ロッド変位幅累積一時記憶手段2442に累積された変位幅を時間値と関連付けてマッピングした場合、ロッド42aの周期振動、即ち、バネ部41及び筒状部材42bにおける衝撃吸収に係る減衰曲線が描けることになる。このような減衰曲線を解析することで、連結部材における衝撃吸収構造の不具合要因を特定することが可能である。例えば、図15で示されるように、筒状部材42b内部のオイル42cの粘性抵抗が、汚れ等により弱まった状態であれば、ロッド42aの周期振動における最大振幅は通常動作の場合と比して相対的に大きくなると共に、当該周期振動が収束するまでに要する時間が長くなる。このような特徴に基づき減衰曲線を解析した結果、当該不具合要因を特定できた場合には、筒状部材42b内部のオイル42cの交換を促す旨のエラー報知を行うことで、遊技機の保全性を高めることができるのである。
尚、本最良形態では、第1遊技機枠3は上下左右及び前後方向に移動しないよう固定されているが、第2遊技機枠4は連結部材40によって第1遊技機枠3と接合されているのみであるため、第2遊技機枠4は容易に前後方向に移動するよう構成されている。ここで、第2遊技機枠4には、球皿14や発射装置ハンドル15等の、遊技者によって操作される部材が設けられているため、遊技者が当該部材を操作している際に、不正行為を意図していない衝撃が発生することが考えられる。このような不正行為を意図していない衝撃に基づくエラー報知は、遊技者に誤報として捉えられてしまうため、遊技機に対する不信感を遊技者に抱かせてしまうという問題となる。そこで、このような問題点を解決するための方法を、第2最良形態とし、本最良形態からの変更点について以下に説明する。
《第2最良形態》
まず、図7を参照しながら、第2最良形態におけるブロック図について説明する。尚、本最良形態からの変更点は、点線囲みにて示してある。即ち、第2最良形態における遊技枠制御手段240は、振動センサエラーに係るエラー閾値を補正するためのエラー閾値補正制御手段2450を有している。また、振動センサエラー検出制御手段2430は、振動センサエラーに係るエラーの重要度毎に設定されるエラー閾値を一時記憶するためのエラーレベル毎エラー閾値一時記憶手段2432を更に有している。
次に、図16は、図8のステップ6100(第2)のサブルーチンに係る、エラー報知制御処理のフローチャートである。はじめに、本最良形態からの変更点は、ステップ6104(第2)〜ステップ6112(第2)における処理についてであり、その目的は、遊技枠制御基板240側から送信された振動センサエラーに係るエラーレベル値(エラーレベルについては後述する)に基づき、当該レベル値に応じたエラー報知処理を実行することである。即ち、ステップ6102(第2)でYesの場合、ステップ6104(第2)で、異常報知制御手段2310は、遊技枠側情報一時記憶手段2212aを参照し、振動センサエラーに係るエラーレベル値が1であるか否かを判定する。ステップ6104(第2)でYesの場合、ステップ6106(第2)で、異常報知制御手段2310は、エラー報知手段195を駆使して所定のランプを点灯・点滅させ、次の処理(ステップ6200の保留情報表示制御処理)に移行する。他方、ステップ6104(第2)でNoの場合、ステップ6108(第2)で、異常報知制御手段2310は、遊技枠側情報一時記憶手段2212aを参照し、振動センサエラーに係るエラーレベル値が2であるか否かを判定する。ステップ6108(第2)でYesの場合、ステップ6110(第2)で、異常報知制御手段2310は、エラー報知手段195を駆使して所定のランプを点灯・点滅させると共に、スピーカ114を駆使して所定の音声(例えば、ブザー警告音)を出力し、次の処理(ステップ6200の保留情報表示制御処理)に移行する。他方、ステップ6108(第2)でNoの場合、ステップ6112(第2)で、異常報知制御手段2310は、エラー報知手段195を駆使して所定のランプを点灯・点滅させると共に、スピーカ114を駆使して所定の音声(例えば、ブザー警告音等)を出力することに加え、演出表示装置7a上に所定のメッセージ(例えば、「遊技機を振らさないでください」等)を出力し、次の処理(ステップ6200の保留情報表示制御処理)に移行する。尚、ステップ6102(第2)でNoの場合にも、次の処理(ステップ6200の保留情報表示制御処理)に移行する。
次に、図17は、第2最良形態における遊技枠制御基板240側で実行されるメイン処理のフローチャートである。本最良形態からの変更点は、ステップ7400(第2)における処理についてである。即ち、ステップ7400(第2)で、遊技枠制御手段240は、後述するエラー閾値補正処理を実行し、ステップ7100に移行する。
次に、図18は、図17のステップ7200(第2)のサブルーチンに係る、振動センサエラー検出処理のフローチャートである。本最良形態からの変更点は、ステップ7204(第2)〜ステップ7216(第2)における処理についてであり、その目的は、振動センサエラーに係るエラー判定の際には、複数のエラー閾値に基づき当該エラーの重要度(エラーレベル)を導出することである。即ち、ステップ7204(第2)で、振動センサエラー検出制御手段2430は、ロッド変位幅一時記憶手段2444に一時記憶されている変位幅とエラーレベル毎エラー閾値一時記憶手段2432内のレベル1におけるエラー閾値とを比較し、当該変位幅がエラー閾値未満であるか否かを判定する。ステップ7204(第2)でYesの場合には、次の処理(ステップ7300の振動センサエラー送信処理)に移行する。他方、ステップ7204(第2)でNoの場合、ステップ7206(第2)で、振動センサエラー検出制御手段2430は、ロッド変位幅一時記憶手段2444に一時記憶されている変位幅とエラーレベル毎エラー閾値一時記憶手段2432内のレベル2におけるエラー閾値とを比較し、当該変位幅がエラー閾値未満であるか否かを判定する。ステップ7204(第2)でYesの場合、即ち、当該変位幅がレベル1におけるエラー閾値以上であり且つレベル2におけるエラー閾値未満である場合、ステップ7208(第2)で、振動センサエラー検出制御手段2430は、遊技枠関連エラー情報一時記憶手段2411a内に振動センサエラー情報としてエラーレベル1をセットする。次に、ステップ7210(第2)で、振動センサエラー検出制御手段2430は、遊技枠関連エラー情報一時記憶手段2411a内の振動センサエラーフラグをオンにし、次の処理(ステップ7300の振動センサエラー送信処理)に移行する。他方、ステップ7206(第2)でNoの場合、ステップ7212(第2)で、振動センサエラー検出制御手段2430は、ロッド変位幅一時記憶手段2444に一時記憶されている変位幅とエラーレベル毎エラー閾値一時記憶手段2432内のレベル3におけるエラー閾値とを比較し、当該変位幅がエラー閾値未満であるか否かを判定する。ステップ7212(第2)でYesの場合、即ち、当該変位幅がレベル2におけるエラー閾値以上であり且つレベル3におけるエラー閾値未満である場合、ステップ7214(第2)で、振動センサエラー検出制御手段2430は、遊技枠関連エラー情報一時記憶手段2411a内に振動センサエラー情報としてエラーレベル2をセットし、ステップ7210(第2)に移行する。他方、ステップ7212(第2)でNoの場合、即ち、当該変位幅がレベル3におけるエラー閾値以上である場合、ステップ7216(第2)で、振動センサエラー検出制御手段2430は、遊技枠関連エラー情報一時記憶手段2411a内に振動センサエラー情報としてエラーレベル3をセットし、ステップ7210(第2)に移行する。
次に、図19は、図17のステップ7400(第2)のサブルーチンに係る、エラー閾値補正処理のフローチャートである。はじめに、本処理の目的は、第2遊技機枠4に対して印加された衝撃に係る統計情報を取得すると共に、当該取得した統計情報に基づき、エラーレベル毎のエラー閾値を変更することである。即ち、ステップ7402(第2)で、エラー閾値補正制御手段2450は、ロッド変位幅一時記憶手段2444に一時記憶されている変位幅(即ち、現在のロッド42aの変位幅)を、ロッド変位幅累積一時記憶手段2442に累積する形で一時記憶する。次に、ステップ7404(第2)で、エラー閾値補正制御手段2450は、統計算出タイミングに到達したか否かを判定する。ここで、統計算出タイミングとは、ロッド変位幅累積一時記憶手段2442に累積する形で一時記憶されている変位幅に係るデータ量が、統計を算出するに十分となるタイミングのことである。尚、統計算出タイミングの計測方法には特に限定されず、所定時間(例えば、60秒)の経過時とする例や、当該変位幅に係るデータ量が所定値(例えば、2Mバイト)に到達時とする例を挙げることができる。ステップ7404(第2)でYesの場合、ステップ7406(第2)及びステップ7408(第2)で、エラー閾値補正制御手段2450は、ロッド変位幅累積一時記憶手段2442に累積する形で一時記憶されている変位幅に係るデータを参照し、任意の統計手法に基づき、エラーレベル1〜エラーレベル3におけるエラー閾値を導出すると共に、当該導出した閾値を、エラーレベル毎エラー閾値一時記憶手段2432内の夫々のレベルにおけるエラー閾値として一時記憶する。ここで、任意の統計手法に基づくエラー閾値の導出方法とは、例えば、ロッド変位幅累積一時記憶手段2442に累積する形で一時記憶されている変位幅に基づき、ロッド42aの周期振動における振幅を算出(図14参照)し、当該振幅の内から最小値、中央値、最大値を抽出すると共に、当該最小値をエラーレベル1におけるエラー閾値、当該中央値をエラーレベル2におけるエラー閾値、当該最大値をエラーレベル13おけるエラー閾値とする例を挙げることができる。そして、ステップ7410(第2)で、エラー閾値補正制御手段2450は、ロッド変位幅累積一時記憶手段2442内に一時記憶されている変位幅に係るデータをクリアし、次の処理(ステップ7100の遊技枠動作テスト実行処理)に移行する。
尚、第2最良形態においては、説明の便宜上、エラーレベルを3段階とし、エラー報知態様を3種類としたが、エラーレベルの段階数及びエラー報知態様には何ら限定されない。また、エラーレベル毎のエラー閾値の初期値については特に例示していないが、本最良形態と同様に、遊技枠の動作テスト(図11参照)を実行して、当該エラーレベル毎のエラー閾値の初期値を設定するよう構成してもよい。また、本最良形態における遊技枠制御基板側処理と組合せて構成することも可能である。
次に、図20を参照しながら、第2最良形態に係るパチンコ遊技機の作用について説明することとする。まず、同図は、遊技者A〜遊技者Cが同一の遊技機において、入れ替わり遊技した場合の様子を示した図である。尚、遊技者Aは、球皿14や発射装置ハンドル15等の操作に伴う揺れが小さく且つ少ない、という特性を有している。他方、遊技者Cは、球皿14や発射装置ハンドル15等の操作に伴う揺れが大きく且つ多い、という特性を有している。また、遊技者Bは、遊技者Aと遊技者Cとの中庸であるものとしている。まず、遊技者Aが遊技している期間においては、球皿14や発射装置ハンドル15等の操作に伴う揺れが小さい(少ない)ため、遊技機枠に印加される衝撃が小さい(少ない)ものとして統計情報が得られる。そして、当該得られた統計情報に基づき、エラーレベル毎にエラー閾値が設定される。次に、遊技者Aに入れ替わって遊技者B又は遊技者Cが遊技した場合、遊技者Aよりも遊技機枠に印加される衝撃が大きい(多い)ものとして統計情報が得られる。ここで、遊技者B又は遊技者Cに対して、遊技者Aが遊技している期間に設定されたエラーレベル毎のエラー閾値が適用された場合、遊技者が不正行為を意図していない衝撃においてもエラー報知してしまう危険性が高まってしまう。しかしながら、第2最良形態においては、遊技者B又は遊技者Cが遊技している期間においては、遊技者Aよりも遊技機枠に印加される衝撃が大きい(多い)ものとして統計情報が得られると共に、当該得られた統計情報に基づき、エラーレベル毎のエラー閾値が変更されることとなる。即ち、球皿14や発射装置ハンドル15等の操作に係る遊技者の特性にあわせてエラー閾値を補正することで、遊技者に誤報として捉えられてしまうようなエラー報知の発生を低減することができるのである。
第2最良形態によれば第1遊技機枠と第2遊技機枠とが、離間して配置されていると共に、両者の遊技機枠間には衝撃吸収構造を有する衝撃吸収部材が介在するパチンコ遊技機であって、衝撃吸収部材の伸縮量を検出可能な伸縮量検出装置を有するパチンコ遊技機において、衝撃に係るエラーの種類に応じた複数のエラー報知条件を一時記憶可能であり、当該複数のエラー報知条件に基づきエラーを報知するか否かを判定するよう構成されていると共に、伸縮量検出装置によって検出された伸縮量の変化の推移を所定期間に亘って一時記憶し、エラー報知条件の更新条件を充足した場合には当該一時記憶されている伸縮量に基づき、前記複数のエラー報知条件を変更できるよう構成されているため、球皿や発射装置ハンドル等の操作に係る遊技者の特性にあわせてエラー報知条件を補正することが可能となり、遊技者に誤報として捉えられてしまうようなエラー報知の発生を低減することができるという効果を奏する。
尚、本最良形態及び第2最良形態では、ロッド変位幅累積一時記憶手段2442に累積された変位幅に係る統計情報は、第1遊技機枠と第2遊技機枠との間に複数箇所(本例では、4箇所)設けられたロッド42a及び位置センサ80の任意の一の箇所に係る変位幅を対象とするよう構成されているが、これには限定されない。その場合には、当該複数設けられた夫々のロッド42a及び位置センサ80の変位幅に係る統計情報を取得するよう構成すると共に、当該複数の変位幅に係る統計情報の夫々についてエラー閾値を設けるよう構成してもよく、エラー判定を行う上で不正行為が行われている箇所を特定することができ、不正行為を検出する精度を高めたい場合には好適である。
尚、本最良形態及び第2最良形態では、ロッド変位幅累積一時記憶手段2442に累積された変位幅に係る統計情報に基づき、エラー閾値を補正する場合について例示しているが、当該統計情報の利用方法はこの例示のみに限定されるものではない。ここで、表1は、変位幅に係る統計情報の利用方法についての一例である。同表に示されるように、当該統計情報を解析することによって、様々な遊技者特性や不正行為となる事象を推測することが可能となるのである。また、本最良形態においては、これらの推測される事象を正しく検出できるか否かを遊技枠の動作テスト実行時に検出するよう構成することも可能である。その場合には、ソレノイド70の励磁電力や励磁期間を、同表における想定される波形と同形となるような力を発生させるよう制御する構成とすればよい。尚、同表におけるエラー判定方法を実現するためには、エラー閾値はロッド42aの変位幅に係る一の数値のみではなく、ロッド42aが変位し続けている期間に係るエラー閾値や、ロッド42aが変位した回数に係るエラー閾値等の複数のエラー閾値を設け、当該複数のエラー閾値を用いたエラー判定処理を実行するよう構成する必要があることを補足しておく。
Figure 2012095919

Claims (2)

  1. 遊技球の流下による遊技を実現する遊技領域が設けられた遊技盤と、
    遊技盤を保持する第1遊技機枠と、
    第1遊技機枠の前方に配置された第2遊技機枠と、
    第1遊技機枠と第2遊技機枠との間に介在する部材であって、第2遊技機枠に対して衝撃が印加された場合に減衰運動をして当該衝撃を吸収し得る衝撃吸収構造を有している、第1遊技機枠と第2遊技機枠との間で伸縮可能な衝撃吸収部材と、
    衝撃吸収部材の伸縮量を検出可能な伸縮量検出装置と、
    エラー報知をするか否かの基準となるエラー報知条件を一時記憶するためのエラー報知条件一時記憶手段と、
    伸縮量検出装置によって検出された伸縮結果がエラー報知条件一時記憶手段に一時記憶されているエラー報知条件を充足しているか否かを判定し、充足していると判定した場合には該当するエラーを報知するエラー判定手段と
    を有するパチンコ遊技機であって、
    パチンコ遊技機は、
    第1遊技機枠と第2遊技機枠との間の距離を強制的に可変させる距離可変動作を実行した後に当該距離可変動作を解除する可変解除動作を実行することで、衝撃吸収部材が減衰運動しながら伸縮する機会を強制的に付与する疑似衝撃発生装置と、
    疑似衝撃発生装置の実行に起因した、伸縮量検出装置によって検出された衝撃吸収部材の伸縮履歴を一時記憶可能な伸縮履歴一時記憶手段と、
    疑似衝撃発生装置での距離可変動作及び可変解除動作の実行後、伸縮量検出装置によって検出された衝撃吸収部材の伸縮量の変化の推移を伸縮履歴として伸縮履歴一時記憶手段に一時記憶する動作試験実行制御手段と
    を更に有しており、
    動作試験実行制御手段は、エラー報知条件の更新条件を充足した場合、伸縮履歴一時記憶手段に一時記憶されている衝撃吸収部材の伸縮履歴に基づき、エラー報知条件一時記憶手段に一時記憶されているエラー報知条件を変更する
    ことを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 衝撃吸収部材は、第一遊技機枠と第二遊技機枠との間に介在した、バネ部材及びダンパーであり、
    伸縮量検出装置は、衝撃吸収部材の伸縮量として、ダンパーのストローク量を検出する、請求項1記載のパチンコ遊技機。
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