JP4854561B2 - 入賞装置 - Google Patents

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Description

この発明は、遊技球が入賞可能な入賞口が上下の位置関係で配置された遊技機の入賞装置に関するものである。
代表的な遊技機であるパチンコ機は、各種図柄を変動および停止表示することで図柄変動ゲームを行なう液晶式やドラム式等の図柄表示装置が、機内にセットされる遊技盤の遊技領域に配設されている。図柄表示装置の下方位置には、図柄表示装置での図柄変動ゲームを開始させる契機となる始動入賞装置(入賞装置)が配設されている。この始動入賞装置には、1箇所あるいは上下の位置関係で2箇所の入賞口が設けられ、遊技領域を流下するパチンコ球が入賞口に入賞することで、図柄表示装置での図柄変動ゲームを開始させると共に、少数のパチンコ球を賞球として払出すよう構成されている。
上下の位置関係で入賞口を2箇所設けた始動入賞装置としては、例えば特許文献1に開示されたものが知られており、上部入賞口を設けた上部の非開閉式入賞手段および下部入賞口を設けた下部の開閉式入賞手段が一体に設けられている。特許文献1の始動入賞装置は、上部入賞口に入賞したパチンコ球を遊技盤の裏側へ案内する上部入賞球通路の経路途中にパチンコ球を検出する第1の球検出手段が配設されると共に、下部入賞口に入賞したパチンコ球を遊技盤の裏側へ案内する下部入賞球通路の経路途中にパチンコ球を検出する第2の球検出手段が配設されている。また、始動入賞装置の下部入賞口には、下端部を支点として左右方向へ互いに近接または離間するように揺動する一対の開閉体からなる所謂チューリップ型の開閉部材が設けられている。そして、始動入賞装置では、一対の開閉体を互いに離間させて傾いた姿勢とした際に、下部入賞口が開放されて、遊技領域を流下するパチンコ球の下部入賞口への入賞が許容され、一対の開閉体を互いに近接させて立てた姿勢とした際に、下部入賞口へのパチンコ球の入賞が阻まれるようになっている。
また、特許文献1の前記始動入賞装置の背面側には、開閉部材の開閉作動用のソレノイド(リニアアクチュエータ)がプランジャを上下方向に移動させる姿勢で取付けられており、開閉部材とプランジャとを連繋手段で接続することで、ソレノイドの励磁・非励磁によりプランジャが上下方向に移動した際に開閉部材が開閉される。
特開2000−350813号公報
ところで、近年は図柄表示装置での図柄変動ゲームの迫力やインパクト等の向上を図るため、図柄表示装置を大型化する傾向にある。これに対し、図柄表示装置が配設される遊技盤の大きさは限られることから、その下方に位置する始動入賞装置の上下方向の寸法を短くして、始動入賞装置をできる限りコンパクトにする要請が強くなっている。特に、上下の位置関係で入賞口が設けられた始動入賞装置では、必然的に装置の上下方向の寸法が大きくなり、装置の大型化を招来することから、コンパクト化が強く望まれている。しかしながら、特許文献1に記載の始動入賞装置では、プランジャを上下方向に移動させる姿勢でソレノイドが配置されることから、始動入賞装置は全体として、プランジャが移動可能な寸法を最低限確保する必要があり、上下方向の寸法を短くするには限界がある。
また、特許文献1の始動入賞装置では、一対の開閉体を互いに離間させて傾いた姿勢とした際に、下部入賞口にパチンコ球を案内するガイドとして各開閉体を利用するので、下部入賞口にパチンコ球を適切に案内するために、各開閉体は支点から先端までの長さ寸法がある程度必要とされる。このため、上部の非開閉式入賞手段と下部の開閉式入賞手段とは、一対の開閉体を立てた姿勢とした際に、各開閉体が非開閉式入賞手段に干渉しないように離間させた上下の位置関係で配置しなければならず、始動入賞装置のコンパクト化を阻害する要因となっていた。
すなわち本発明は、従来の技術に係る入賞装置に内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、上下の位置関係で入賞口を形成した場合であっても、上下方向の寸法を小さくし得る入賞装置を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明の入賞装置は、
遊技機の遊技盤(10)における遊技球(P)が流下する遊技領域(10a)に設けられ、上下の位置関係で入賞口(26,30)を配置した入賞装置において、
前記遊技盤(10)に取付けられる取着部(22)における上部中央の前面に突出して設けられ、上方に開口する上部入賞口(26)を有する上部入賞部(24)と、
前記取着部(22)における前記上部入賞部(24)の下方で遊技球(P)略1個分の幅で開口する下部入賞口(30)および下端部を支点として前後方向へ傾動して下部入賞口(30)を開閉する開閉扉(32)を有する下部入賞部(28)と、
前記取着部(22)の前面に突出して前記下部入賞口(30)を挟む左右に夫々設けられ、下部入賞口(30)側が傾斜下端となるように傾斜する上面(36)を有する一対のガイド部(34,34)と、
前記取着部(22)の後側に前後方向に延在して夫々設けられ、前記上部入賞口(26)に連通する上部球通路(38)および前記下部入賞口(30)に連通する下部球通路(40)と、
前記取着部(22)の後側に、前後方向に変位する作動部(44)を前方へ向けた姿勢で配設したリニアアクチュエータ(42)と、
両球通路(38,40)の一側方に設けられ、前記開閉扉(32)および前記作動部(44)を接続して、作動部(44)の前後変位によって開閉扉(32)を開閉動作させる連繋手段(46)とを備え
前記上部球通路(38)および前記下部球通路(40)は、終端で前記連繋手段(46)と反対側の他側方に遊技球(P)が流下するよう夫々形成されると共に上下の位置関係で設けられ、
長手を前後方向に延在させると共に立てた姿勢で前記上部球通路(38)の他側方に配置されて、該上部球通路(38)の終端に接続した球検出孔部(48a)を通過する遊技球(P)を検出する上部球検出手段(48)と、長手を前後方向に延在させると共に立てた姿勢で前記下部球通路(40)の他側方に配置されて、該下部球通路(40)の終端に接続した球検出孔部(50a)を通過する遊技球(P)を検出する下部球検出手段(50)とを備え、
前記上部球検出手段(48)を下部球検出手段(50)よりも前記連繋手段(46)側にずらして上部球検出手段(48)および下部球検出手段(50)が上下の位置関係で一部重なるように設けられると共に、下部球検出手段(50)の球検出孔部(50a)における遊技球(P)の排出側に、該球検出孔部(50a)の上方および後方に突出して庇部(55c)が設けられたことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、開閉扉を作動するリニアアクチュエータを前後方向に動作するよう配置することで、リニアアクチュエータが上下方向に動作する姿勢で配置された場合のように、入賞装置の上下方向にリニアアクチュエータの動作可能な寸法を確保する必要がない。また下部入賞部は、下部入賞口を開閉する開閉扉が下端部を支点として前後方向に傾動すると共に、開放した下部入賞口に対し一対のガイド部の上面で遊技領域を流下する遊技球を案内する構成であるから、開閉扉の上下寸法を短くすることができる。これにより、入賞装置の上下方向の寸法を小さくしてコンパクト化を図り得る。上部球通路および下部球通路を上下の位置関係で設けることで、左右方向の寸法を小さくできる。また、遊技球を検出する球検出手段が、連繋手段と反対の他側方に配置されると共に、その長手を前後方向に延在させると共に立てた姿勢で、かつ上下の位置関係で夫々配設されることで、入賞装置の上下および左右方向の寸法を小さくして一層のコンパクト化を図り得る。
請求項2に係る発明では、前記球検出手段(48,50)は、下方から上方に向かうにつれて前記球検出孔部(48a,50a)における遊技球(P)の受け入れ側から排出側へ傾けて配置されたことを要旨とする
請求項3に係る発明では、前記上部球通路(38)は、前後方向に直線的に延在するよう形成される一方、前記下部球通路(40)は、終端側が前記他側方へ偏倚するよう形成されて、該下部球通路(40)の終端側の一側方に前記作動部(44)が配置されたことを要旨とする
本発明に係る入賞装置によれば、上下の位置関係で入賞口を配置しても、入賞装置全体の上下方向の寸法を小さくし得る。
次に、本発明に係る入賞装置につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。なお実施例では、入賞装置が設けられる遊技機として、パチンコ球を使用して遊技を行なう一般的なパチンコ機を例にして説明する。以下の説明において前・後および左・右とは、特に断りのない限り、図1に示すようにパチンコ機の遊技盤を正面側から見た場合において指称するものとする。
図1は、パチンコ機に設けられる遊技盤10を示す正面図である。遊技盤10は、略矩形状に形成された板材を本体として、この板材の前面に取付けた略円形状に湾曲させたレール11により遊技領域10aが画成され、遊技領域10aに対し図示しない発射装置によってパチンコ球(遊技球)Pが打出される。遊技領域10aには、多数の遊技釘12が植設されており、遊技釘12との接触によりパチンコ球Pが方向を変えつつ流下するようになっている。遊技盤10には、数字または記号等の図柄を変動して特別図柄変動ゲームを行なう複数の7セグメント表示部13aからなる特別図柄表示装置を備えた大型の装飾部材13が遊技領域10aの中央部に前面に臨んで配設され、この装飾部材13が遊技領域10aの半分以上を占めている。また遊技盤10の下部中央には、遊技領域10aを流下するパチンコ球Pが入賞可能な始動入賞装置(入賞装置)20が装飾部材13の下方位置に配設され、この始動入賞装置20にパチンコ球Pが入賞することで、特別図柄表示装置での特別図柄変動ゲームが開始される。パチンコ機では、図柄変動ゲームの結果、特別図柄表示装置に特定の図柄組合わせ(例えば、同一数字の三つ揃)が表示されることで、遊技者に有利な特別遊技(所謂大当り)を発生するよう構成されている。
前記遊技領域10aにおける装飾部材13の上方位置には、特別遊技の発生時に幅(左右寸法)広の扉14aを下端部を支点として前方へ傾動することで開放して、幅広の特別入賞口14bにパチンコ球Pの入賞を許容する特別入賞装置14が配設されている。パチンコ機では、特別入賞装置14にパチンコ球Pを入賞させることで、パチンコ機裏側に配設した球払出装置(図示せず)により、機表側に設けた球皿(図示せず)に賞球が払出される。また遊技盤10には、パチンコ球Pが入賞可能な一般入賞装置15が複数箇所に設けられると共に、遊技盤10における遊技領域10aの最下方位置には、始動入賞装置20、特別入賞装置14または一般入賞装置15に入賞しないパチンコ球Pを排出するアウト口16を設けてある。更に遊技盤10には、装飾部材13の左右両側に普通図柄作動ゲート17,17が夫々配設され、遊技領域10aを流下するパチンコ球Pが普通図柄作動ゲート17,17を通過することにより、遊技盤10の右側下部に配設された普通図柄表示装置18で普通図柄変動ゲームが開始されるようになっている。なお、普通図柄変動ゲームの結果に基づいて、始動入賞装置20では、後述の開閉扉32が開閉動作される。
図2〜図6に示すように、始動入賞装置20は、遊技盤10の前面に取付けられる板状の取着部22の前側および後側に各部および各種構成部品が設けられ、単一のユニットとして取り扱い可能に構成される。始動入賞装置20は、取着部22の上部中央の前面に突出して設けられ、上方に開口する上部入賞口26を有する上部入賞部24と、取着部22における上部入賞部24の真下に開口する下部入賞口30およびこの下部入賞口30を開閉する開閉扉32を有する下部入賞部28と、取着部22の前面に突出して下部入賞口30を挟む左右位置に設けた一対のガイド部34,34とを備えている。また、始動入賞装置20は、取着部22の後側に前後方向に延在して設けられ、対応の入賞口26,30に連通する上下の球通路38,40と、取着部22の後側に設けられ、連繋手段46を介して開閉扉32を開閉動作させるリニアアクチュエータ42と、対応の球通路38,40を流下するパチンコ球Pを検出する上下の球検出手段48,50とを備えている。始動入賞装置20において、取着部22の後側に設けられるリニアアクチュエータ42、連繋手段46および球検出手段48,50は、取着部22の後面に組付けられた適宜形状に成形されたホルダ部材52に配設されている。なお、図8に示すように、ホルダ部材52は、前体53、中体54および後体55に分離可能に構成されている。
前記上部入賞部24は、取着部22の上部における中央の前面に一体的に突出形成された有底箱状の部位である。取着部22には、上部入賞部24に対応して前後方向に貫通した孔部25が形成され、上方に開口した上部入賞口26から受入れたパチンコ球Pが、孔部25に整合して取着部22の後面に形成された上部球通路38に案内されるようになっている(図5参照)。上部入賞部24は、両側面および前面の下部24aが曲線的に面取りされた形状に形成され、正面視において上方から下方に向けて狭まる半円形状とされると共に(図2参照)、側面視において前下角部が円弧状とされる(図4参照)。また上部入賞口26は、パチンコ球1個ずつの入賞を許容する開口寸法に設定されている(図3参照)。
前記下部入賞部28は、前述の如く下部入賞口30と開閉扉32とを有している。下部入賞口30は、上部入賞部24の直下において取着部22に前後方向に貫通して開口し、パチンコ球略1個分の左右寸法に設定されている。ここで、パチンコ球略1個分とは、パチンコ球Pの直径以上から直径の1.5倍以下の寸法であって、パチンコ球Pが無理なく通過できる共に2個以上のパチンコ球Pが下部入賞口30で重なりあった際にパチンコ球Pが引っ掛からない程度の寸法を指す。また実施例では、下部入賞口30の上下寸法が上部入賞部24の下端からパチンコ球略1.5個分程度に設定されている。すなわち下部入賞口30は、パチンコ球1個ずつの入賞を許容する開口寸法となっている(図2参照)。
前記開閉扉32は、下部入賞口30の開口形状に略合致する矩形形状に形成され、左右側面の下端部に夫々突出形成した支軸32aを介してホルダ部材52の前端部を構成する前体53に傾動可能に支持されている。開閉扉32は、両支軸32a,32aを支点として前後方向に傾動して、下部入賞口30に整合して下部入賞口30を閉成する略垂直姿勢と(図2(a),図5)、下部入賞口30から離間して下部入賞口30を開放した前傾姿勢(図2(b),図6)との間を変位するよう構成される。なお、開閉扉32は、略垂直姿勢において、上端部が下部入賞口30の上部開口縁を画成する取着部22に凹設された段部30aに当接して、下部入賞口30の閉成状態が保持される(図5参照)。開閉扉32の右側方(連繋手段46が設けられる一側方)に設けた支軸32aには、側面視において後方に開口する略コ字状の当接部33が設けられ、この当接部33における上下に離間する当接片33a,33bの間に連繋手段46の前端部(後述の棒状部46b)が配置される(図7参照)。
前記一対のガイド部34,34は、下部入賞口30を挟んで左右対称な形状で取着部22に一体的に形成されている。各ガイド部34は、その上面が下部入賞口30側へ下方傾斜するガイド部本体34aと、各ガイド部本体34aの上面および外側面(下部入賞口30から離間する側の側面)を覆う金属製の板材34bとから構成されている(図8参照)。すなわち、金属製の板材34bの上面が、ガイド部34の上面36となり、各ガイド部34の上面36で遊技領域10aを流下するパチンコ球Pを下部入賞口30へ向けて案内し得るようになっている。すなわち、各ガイド部34の上面36を金属製の板材で構成することで、遊技領域10aを流下するパチンコ球Pから受ける衝撃からガイド部34(ガイド部本体34a)を保護し得るようになっている。各ガイド部34は、下部入賞口30の外側面と上面36の傾斜上端とがなす角部が円弧状に面取り形成され、遊技領域10aを流下するパチンコ球Pを上面36の傾斜上端近傍で受けた際に、傾斜上端の円弧形状によりパチンコ球Pの落下方向に変化を与えることができる。また各ガイド部34は、上面36と上部入賞部24の下端とがなす最小の離間間隔がパチンコ球略1個分程度になるように取着部22に配置される。なお、各ガイド部34には、所要意匠を施した化粧板37が前面に取付けてあり、この化粧板37は、ガイド部34の上面36および下部入賞口30の外側面より大きく形成されて、上面36を案内されるパチンコ球Pの前側のガイドとしても機能している。
前記上部球入賞口26に連通する上部球通路38および下部入賞口30に連通する下部球通路40は、取着部22の後側中央部に前後方向に延在して夫々設けられると共に、上下の位置関係で配置されている。上部球通路38および下部球通路40は、対応の入賞口26,30に連通する前側から始動入賞装置20の後側に位置する終端へ向けて下がるように傾斜形成され、終端で左側方(連繋手段46と反対側の他側方)にパチンコ球Pが排出される。上部球通路38は、上方が開放した樋状に形成された部位であって、取着部22の後面に一体形成された前部分が前後方向に直線的に延在すると共に、ホルダ部材52の後端部を構成する後体55に形成された後部分の左側方が開放されており、パチンコ球Pが前側から後側に流下して終端において左側方へ排出される(図3参照)。下部球通路40は、取着部22に開口した下部入賞口30に整合させて全体がホルダ部材52で形成され、前部分が左側方へ斜め略45°で延在すると共に後部分が前後方向に直線的に延在し、この後部分の左側方が開放されている(図3破線参照)。すなわち、下部球通路40は、全体として取着部22の後側に前後方向に延在し、パチンコ球Pが前側から後側に流下して終端において左側方へ排出される。なお、両球通路38,40は、パチンコ球1個ずつの流下を許容する左右寸法に設定されている。
前記下部入賞部28における開閉扉32の開閉機構は、リニアアクチュエータ42と、このリニアアクチュエータ42および開閉扉32を接続する連繋手段46とから構成される。リニアアクチュエータ42は、略矩形箱状のソレノイド43と、このソレノイド43の一端部に設けられ、ソレノイド43への通電によりソレノイド43に対して近接または離間する方向に変位する作動部44と、ソレノイド43および作動部44の間に設けられ、作動部44をソレノイド43から離間する方向に付勢するコイルばね45とを備えている。またリニアアクチュエータ42は、作動部44を前方へ向けた姿勢でホルダ部材52の後面にソレノイド43をカバー部材56で覆われた状態で配設され、ホルダ部材52における中体54と後体55との間に作動部44が配置されて、前後方向に変位するようになっている。リニアアクチュエータ42は、通電された励磁状態において作動部44がコイルばね45の付勢に抗して後側へ変位され、これに対し遮電された非励磁状態において作動部44がコイルばね45の付勢によって前側へ変位される。作動部44の先端部は、外方へ円盤状に突出形成され、この先端部が連繋手段46の後部に接続される。なお、リニアアクチュエータ42は、ソレノイド43がホルダ部材52の後面における右側方に偏倚すると共に両球通路38,40における終端の後側に配置され、作動部44が下部球通路40の右側方に位置している。
前記連繋手段46は、両球通路38,40の右側方に前後方向に延在した状態でホルダ部材52の内部に設けられている。連繋手段46は、後側に配置されて、上部がリニアアクチュエータ42の作動部44に着脱可能に接続された平板状の連結部46aと、この連結部46aの前面下部中央から一体的に突出形成した棒状部46bとを備え、側面視において全体として略L字状に形成されている。また連繋手段46は、連結部46aの左右側面に軸部46cが夫々突出形成され、両軸部46c,46cがホルダ部材52の後体55に揺動可能に支持され、作動部44の前後方向の変位によって両軸部46c,46cを支点として揺動して棒状部46bが上下動するよう構成される。そして、連繋手段46の前端部をなす棒状部46bの前端は、当接部33における上下の当接片33a,33bの間に位置し、棒状部46bの上下動によって上下の当接片33a,33bが押し上げまたは押し下げられることで開閉扉32が開閉動作される。
具体的に説明すると、連繋手段46は、リニアアクチュエータ42の遮電時に、コイルばね45で前側へ付勢された作動部44により連結部46aが前側に押されて棒状部46bが下方に変位され、または下方で保持される。この際、開閉扉32は、連繋手段46の棒状部46bにより当接部33の下部当接片33bが押し下げられて、傾斜姿勢から略垂直姿勢へ傾動され、または略垂直姿勢が維持されるようになっている(図7(a)参照)。一方、連繋部材46は、リニアアクチュエータ42の通電時に作動部44が後側へ変位されるに伴って連結部46aの上端が後側へ変位し、これにより棒状部46bが上方へ変位される。この際、開閉扉32は、棒状部46bにより当接部33の上部当接片33aが押し上げられて、垂直姿勢から前傾姿勢へ傾動されるようになっている(図9(b)参照)。そして、前傾姿勢の開閉扉32は、下部当接片33bが棒状部46bに係止されることで姿勢保持される。開閉扉32は、普通図柄表示装置18による普通図柄変動ゲームの結果、特定の図柄が停止表示されると、略垂直姿勢から前傾姿勢へ変位して下部入賞口30を所定時間開放した後に前傾姿勢から略垂直姿勢に戻る開閉動作が、所定回数行われる。
前記始動入賞装置20には、上部球通路38に対応した上部球検出手段48および下部球通路40に対応した下部球検出手段50が、取着部22の後側で両球通路38,40の左側方に上下の位置関係で配置され、各入賞口26,30から入賞して対応の球通路38,40を流下するパチンコ球Pを、球通路38,40毎に独立して検出可能となっている。なお、上部球検出手段48は、下部球検出手段50よりわずかにリニアアクチュエータ42側に配置される(図3点線参照)。各球検出手段48,50は、本体を略矩形板状に形成し、この本体における一方の短手辺側に偏倚して厚み方向に貫通した球検出孔部48a,50aが設けられ、球検出孔部48a,50aを通過するパチンコ球Pを検出し得るようになっている。各球検出手段48,50は、ホルダ部材52の後体55における左側方に形成されて後方に開放した上下の保持部55aに、対応の球通路38,40の終端に球検出孔部48a,50aを整合させた状態で、かつ長手を前後方向に延在させると共に立てた姿勢で夫々配置されている。すなわち、各球検出手段48,50は、本体における最も長い辺を前後方向に延在させて、次に長い辺を上下方向に延在させると共に、最も短い辺を左右方向に延在させた姿勢で配置される。
実施例の球検出手段48,50は、厳密に鉛直方向に沿って立てた姿勢でもよいが、下方から上方に向かうにつれて球検出孔部48a,50aにおけるパチンコ球Pの受け入れ側(右側)から排出側(左側)へわずかに傾けて配置される(図2点線参照)。また、各球検出手段48,50は、球検出孔部48a,50aを前側へ向けると共に、ハーネスが接続されるコネクタ(図示せず)を後側へ向けた姿勢で対応の保持部55aに組付けられ、始動入賞装置20の後側から着脱可能となっている。各保持部55aの開放端部には、左右方向に弾性変形可能な係止片55bが設けられ、保持部55aに組付けた球検出手段48,50における本体の後端に係止片55bを係止させて、球検出手段48,50を位置決めしている(図3参照)。下部球検出手段50が組付けられた保持部55aにおいて、パチンコ球Pの排出側となる左側面には、球検出孔部50aに整合するよう形成した挿通孔(図示せず)の上方および後方に突出して庇部55cが設けられている(図3参照)。
前記始動入賞装置20は、取着部22における各ガイド部34の上方で下部入賞部28の左右位置に設けた半透明の窓部58(図8参照)を介して取着部22の後側に設けた発光手段60から光を照射し得るようになっている。発光手段60は、発光基板60aと、この発光基板60aにおいて窓部58に対応する位置に設けたLED等の一対の発光体60b,60bとから構成される。また発光基板60aは、上部球通路38と下部球通路40との間を繋いで両球通路38,40の左右位置に延在するように形成され、ホルダ部材52における中体54に取付けられる。そして、発光手段60は、独立してまたは開閉扉32の開閉動作や他の演出手段による演出に合わせて光を照射するよう構成される。
前記始動入賞装置20では、取着部22の後側に設けられるホルダ部材52、リニアアクチュエータ42、連繋手段46、両球検出手段48,50等の部材が、取着部22の外周縁より内方に位置するよう構成されている。始動入賞装置20は、遊技盤10の遊技領域10aの適宜位置に開設された取付孔(図示せず)に対して、前側から取着部22の後側に設けられる各部および各部材を挿通して、取着部22の外周縁を取付孔の開口縁に当接させた状態でビス等の締結部材により固定される。これにより、取着部22の前側に設けられた上部入賞部24、下部入賞部28および一対のガイド部34,34が遊技領域10aに臨むと共に、取着部22の後側に設けられた両球通路38,40、リニアアクチュエータ42、連繋手段46および両球検出手段48,50が遊技盤10の後側に配置される。そして、始動入賞装置20は、各球検出手段48,50における球検出孔部48a,50aの排出側に、図示しない排出路が接続され、上下の入賞口26,30から球通路38,40を経由して球検出手段48,50を介して流下したパチンコ球Pが、排出路によりパチンコ機外へ案内される。
〔実施例の作用〕
次に、実施例に係る始動入賞装置20の作用について説明する。遊技盤10に設けたレール11に沿って遊技領域10aに打出されたパチンコ球Pは、遊技盤10上に設けた遊技釘12等に接触して流下方向を変更しながら流下する。遊技領域10aを流下するパチンコ球Pが、始動入賞装置20の上部入賞口26または下部入賞口30に入賞すると、特別図柄表示装置の7セグメント表示部13aにおいて所要の特別図柄変動ゲームが開始されると共に、球払出装置により所定数の賞球が払出される。ここで、始動入賞装置20における下部入賞部28の開閉扉32は、普通図柄表示装置18による普通図柄変動ゲームの結果に応じて開閉動作され、前側に傾動することで下部入賞口30へのパチンコ球Pの入賞が許容される。そして、特別図柄変動ゲームの結果、特別図柄表示装置に特定の図柄組合わせが表示されると、特別遊技が発生して特別入賞装置14の扉14aが開放し、特別入賞装置14の特別入賞口14bへのパチンコ球Pの入賞が許容される。
前記始動入賞装置20は、下部入賞部28の下部入賞口30を開閉する手段として、下端部を支点として前後方向に傾動する開閉扉32を採用すると共に、開放した下部入賞口30に対し一対のガイド部34,34の上面36,36で遊技領域10aを流下するパチンコ球Pを案内する構成である。開閉扉32は、下部入賞口30の左右位置を流下するパチンコ球Pの案内を考慮する必要がないから、閉成時の開閉扉32により下部入賞口30へのパチンコ球Pの入賞を阻むことができればよく、下部入賞口30の大きさに応じて開閉扉32の大きさを小さくすることができる。ここで、下部入賞口30は、パチンコ球1個ずつの入賞を許容する寸法に設定されているから、開閉扉32の上下および左右寸法を短くすることができる。これにより、上部入賞口26と下部入賞口30との配置間隔を狭めることができるので、始動入賞装置20の上下方向の寸法を小さくしてコンパクト化を図り得る。
前記下部入賞口30をパチンコ球略1個分の左右寸法で開口するように設定しても、下部入賞口30の左右位置に設けられた一対のガイド部34,34の傾斜した上面36,36によって、下部入賞口30の左右を流下するパチンコ球Pが下部入賞口30に適切に案内される。すなわち、下部入賞口30の開口寸法を小さく設定しても、下部入賞口30に入賞するパチンコ球Pの数が減少するといった弊害はなく、遊技者の利益を損なうことはない。
例えば、前述した特別入賞装置14の如く、幅広の特別入賞口14bを幅広の扉14aで開閉する構成を、下部入賞部28における下部入賞口30の開閉手段として採用した場合、以下のような不都合が生じる。幅広の特別入賞口14bは、多くのパチンコ球Pを同様なタイミングで取込んでしまうので、入賞したパチンコ球Pを集合させるための空間部が必要とされ、この空間部の分だけ装置の前後寸法が大きくなってしまう。また、扉14aを開閉動作するリニアアクチュエータ42や連繋手段46等の開閉機構は、空間部を避ける必要があるので、扉14aの外側に設けなければならない。すなわち、装置の左右寸法も大きくなってしまう。更に、扉14aで遊技領域10aを流下するパチンコ球Pを受けるので、特別入賞装置14よりも開閉する頻度が多い始動入賞装置では、パチンコ球Pの流下衝撃により扉14aが破損するおそれが高い。
これに対し、実施例の始動入賞装置20は、下部入賞口30をパチンコ球略1個分の左右寸法に設定して、パチンコ球Pが下部入賞口30に1個ずつ入賞されるようにしたから、前述の如くパチンコ球Pを集合させるための空間部を必要とせず、下部球通路40にパチンコ球Pを直接導くことができ、装置全体の前後寸法を小さくできる。また、下部入賞口30の左右寸法が小さいので、開閉扉32の開閉機構であるリニアアクチュエータ42および連繋手段46を中央部側に寄せて配置することができるから、装置全体の左右寸法を小さくできる。更に、開閉扉32は、突出形成された上部入賞部24の直下に設けられると共に、一対のガイド部34,34でパチンコ球Pを案内する構成であるから、遊技領域10aを流下する勢いのついたパチンコ球Pが開閉扉32に直接当たることはなく、開閉扉32の破損の発生を回避し得る。
前記始動入賞装置20は、リニアアクチュエータ42の作動部44を前方へ向けた姿勢で配設したことで、リニアアクチュエータ42の励磁・非励磁の何れの状態であっても始動入賞装置20の上下方向の寸法に変化は生じない。これに対し、作動部を上下方向に変位する姿勢でリニアアクチュエータを配設した場合には、リニアアクチュエータの励磁・非励磁による作動部の変位を許容し得るよう始動入賞装置の上下方向の寸法を確保する必要が生ずる。従って、実施例のように、リニアアクチュエータ42の作動部44を前方へ向けた姿勢で始動入賞装置20に配置することで、作動部44が上下方向に移動する姿勢で配置した場合と較べて始動入賞装置20の上下方向の寸法を抑制することが可能となる。
前記始動入賞装置20では、取着部22の後側に、中央部に上下の位置関係で上部球通路38および下部球通路40が配置され、両球通路38,40を挟んで開閉扉32の開閉機構を構成する連繋手段46が右側方に配置されると共に、2つの球検出手段48,50が上下の位置関係で右側方に配置される。すなわち、始動入賞装置20において、取着部22の後側の空間に、球通路38,40、連繋手段46および球検出手段48,50をバランスよく配置することで、該空間を効率よく利用して左右寸法を小さくし得る。しかも、上部球通路38および下部球通路40を上下の位置関係で設けることで、球通路38,40の配置に要する左右方向の寸法をより小さくできる。
前記上部球検出手段48および下部球検出手段50は、その長手を前後方向に延在させると共に立てた姿勢で、かつ上下の位置関係で夫々配設される。すなわち、各球検出手段48,50は、最も寸法の長い辺を他の方向と比べて空間的に余裕のある前後方向に延在させ、次に長い辺を上下方向に延在させると共に、最も短い辺を左右方向に延在させることで、球検出手段48,50の配置に要する上下および左右方向の寸法を小さくできる。しかも、上下の球検出手段48,50は、上下の位置関係で重ねて配置されるから、球検出手段48,50の配置に要する左右方向の寸法をより小さくできる。更に、上部球通路38を、その全長に亘って上方に開口する樋状に形成したことで、筒状に形成した場合と較べて、始動入賞装置20の上下方向の寸法よりコンパクトにし得る。従って、始動入賞装置20の上下および左右方向の寸法を小さくして、一層のコンパクト化を図り得る。
前記上部入賞部24の両側面および前面の下部24aを面取り形成することで、上部入賞部24の下部24aおよびガイド部34の上面36の間を流下するパチンコ球Pとの干渉を回避することができる。すなわち、上部入賞部24とガイド部34との配置間隔を短くしても下部入賞口30へのパチンコ球Pの流入を妨げることはなく、始動入賞装置20の上下寸法の一層のコンパクト化を図り得る。特に、上部入賞部24における前面の下部24aを面取り形成することで、下部入賞口30の開放時に前傾姿勢で保持される開閉扉32と上部入賞部24における前面の下部24aとの間の空間を確保できる。この空間は、パチンコ球略1個分の寸法に設定され、開閉扉32上を転動するパチンコ球Pが上部入賞部24における前面の下部24aと干渉するのを回避している。従って、ガイド部34に案内されたパチンコ球Pを下部入賞口30へ円滑に流入させることができる。
このように、始動入賞装置20をコンパクトにすることで、装飾部材13および特別図柄表示装置を大型化することが可能となり、装飾部材13による演出や特別図柄表示装置での特別図柄変動ゲームの迫力やインパクト等を向上し得る。また、始動入賞装置20をコンパクトにすることで、遊技盤10に開設する取付孔の大きさを必要最小限にし得る利点もある。
前記上部球検出手段48および下部球検出手段50とは、上下の位置関係で配置されているが、上部球検出手段48が下部球検出手段50より中央部側にわずかに位置しているから、上部球検出手段48の球検出孔部48aから排出されるパチンコ球Pの位置と、下部球検出手段50の球検出孔部50aから排出されるパチンコ球Pの位置とがずれる。すなわち、下部球検出手段50の球検出孔部50aが、上部球検出手段48から排出されるパチンコ球Pより外側方に位置しているから、上側から落下するパチンコ球Pが下部球検出手段50の球検出孔部50aに入ることを防止できる。また、下部球検出手段50が組付けられた保持部55aには、下部球検出手段50の球検出孔部50aの上方および後方に庇部55cが突出形成してあるから、上側の上部球検出手段48の球検出孔部48aから落下するパチンコ球Pが下部球検出手段50の球検出孔部50aに入ることを、より確実に防止できる。これにより、下部球検出手段50の球検出孔部50aにおいて、球詰まりの発生やパチンコ球Pの誤検出の発生を回避できる。
(変更例)
本願は前述した実施例の構成に限定されるものでなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
(1)実施例では、複数の7セグメント表示部で構成された特別図柄表示装置を採用したが、特別図柄表示装置として、大型の液晶表示装置や回転式表示装置を採用してもよい。
(2)実施例では、開閉部材を作動するリニアアクチュエータとしてソレノイドを採用したが、これに限定されるものではなく、作動部を直線的に動作する構成であれば、従来公知の各種の手段を採用できる。また、開閉部材とリニアアクチュエータの作動部とを接続する連繋手段の形状・構成に関しても、実施例のものに限られず、所要に応じて変更すればよい。
本発明の好適な実施例に係る始動入賞装置を備えた遊技盤を示す正面図である。 実施例の始動入賞装置を示す正面図であって、(a)は下部入賞口を開閉扉で閉成した状態を示し、(b)は開閉扉を前側へ傾動して下部入賞口を開放した状態を示す。 実施例の始動入賞装置を示す平面図である。 実施例の始動入賞装置を示す右側面図である。 図2(a)のA−A線断面図である。 図2(b)のB−B線断面図である。 実施例のリニアアクチュエータ、連繋手段および開閉扉の連繋状態を示す斜視図であって、(a)は開閉扉の閉成状態を示し、(b)は開閉扉の開放状態を示す。 実施例の始動入賞装置を分解して示す斜視図である。
符号の説明
10 遊技盤
10a 遊技領域
22 取着部
24 上部入賞部
24a 下部
26 上部入賞口
28 下部入賞部
30 下部入賞口
32 開閉扉
34 ガイド部
36 上面
38 上部球通路
40 下部球通路
42 リニアアクチュエータ
44 作動部
46 連繋手段
48 上部球検出手段(球検出手段)
48a 球検出孔部
50 下部球検出手段(球検出手段)
50a 球検出孔部
55c 庇部
P パチンコ球(遊技球)

Claims (3)

  1. 遊技機の遊技盤における遊技球が流下する遊技領域に設けられ、上下の位置関係で入賞口を配置した入賞装置において、
    前記遊技盤に取付けられる取着部における上部中央の前面に突出して設けられ、上方に開口する上部入賞口を有する上部入賞部と、
    前記取着部における前記上部入賞部の下方で遊技球略1個分の幅で開口する下部入賞口および下端部を支点として前後方向へ傾動して下部入賞口を開閉する開閉扉を有する下部入賞部と、
    前記取着部の前面に突出して前記下部入賞口を挟む左右に夫々設けられ、下部入賞口側が傾斜下端となるように傾斜する上面を有する一対のガイド部と、
    前記取着部の後側に前後方向に延在して夫々設けられ、前記上部入賞口に連通する上部球通路および前記下部入賞口に連通する下部球通路と、
    前記取着部の後側に、前後方向に変位する作動部を前方へ向けた姿勢で配設したリニアアクチュエータと、
    両球通路の一側方に設けられ、前記開閉扉および前記作動部を接続して、作動部の前後変位によって開閉扉を開閉動作させる連繋手段とを備え
    前記上部球通路および前記下部球通路は、終端で前記連繋手段と反対側の他側方に遊技球が流下するよう夫々形成されると共に上下の位置関係で設けられ、
    長手を前後方向に延在させると共に立てた姿勢で前記上部球通路の他側方に配置されて、該上部球通路の終端に接続した球検出孔部を通過する遊技球を検出する上部球検出手段と、長手を前後方向に延在させると共に立てた姿勢で前記下部球通路の他側方に配置されて、該下部球通路の終端に接続した球検出孔部を通過する遊技球を検出する下部球検出手段とを備え、
    前記上部球検出手段を下部球検出手段よりも前記連繋手段側にずらして上部球検出手段および下部球検出手段が上下の位置関係で一部重なるように設けられると共に、下部球検出手段の球検出孔部における遊技球の排出側に、該球検出孔部の上方および後方に突出して庇部が設けられた
    ことを特徴とする入賞装置。
  2. 前記球検出手段は、下方から上方に向かうにつれて前記球検出孔部における遊技球の受け入れ側から排出側へ傾けて配置された請求項1記載の入賞装置。
  3. 前記上部球通路は、前後方向に直線的に延在するよう形成される一方、前記下部球通路は、終端側が前記他側方へ偏倚するよう形成されて、該下部球通路の終端側の一側方に前記作動部が配置された請求項1または2記載の入賞装置。
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