JP2001212297A - チューリップ式役物及びヒンジ型ソレノイド - Google Patents

チューリップ式役物及びヒンジ型ソレノイド

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JP2001212297A
JP2001212297A JP2000025232A JP2000025232A JP2001212297A JP 2001212297 A JP2001212297 A JP 2001212297A JP 2000025232 A JP2000025232 A JP 2000025232A JP 2000025232 A JP2000025232 A JP 2000025232A JP 2001212297 A JP2001212297 A JP 2001212297A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パチンコ機の遊技盤に対する取付の容易性を
維持しつつも、高さ方向を低くし、しかも、一対のチュ
ーリップ片の各々を独立して動かすことができるチュー
リップ式役物を提供すること、及び、そのチューリップ
式役物で使用するヒンジ型ソレノイドを提供すること。 【解決手段】 チューリップ式役物10においては、一
対のヒンジ型ソレノイド14が、一対のチューリップ片
13のいずれかを個別に動かすものであるから、一対の
ヒンジ型ソレノイド14のコイルホビンの径は小さい。
また、一対のヒンジ型ソレノイド14では、コイルホビ
ンの両端面にヨークが接触した状態で設けられており、
さらに、板状の復帰ばね29が、コイルホビンと可動片
28との間に挟まれるので、ヒンジ構造とするために、
コイルホビンとヨークとの間にスペースを必要としな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機で使用
されるチューリップ式役物と、チューリップ式役物で使
用されるヒンジ型ソレノイドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコ機で使用される入賞装置
には、その入賞口が開閉するものとして、例えば、図1
8〜図21に示すチューリップ式役物100がある。そ
こで、ここでは、チューリップ式役物100について、
図面を参照にして説明する。尚、図18は、チューリッ
プ式役物100の正面図である。図19は、チューリッ
プ式役物100の背面図である。図20は、チューリッ
プ式役物100の上面図である。図21は、図18の線
B−Bで切断したチューリップ式役物100の断面図で
ある。
【0003】図18〜図21に示すように、チューリッ
プ式役物100は、取付板101、チャッカー102、
取付板101とチャッカー102の間で軸支された一対
のチューリップ片103、一対のチューリップ片103
を起立した状態と傾動した状態とに動作させるソレノイ
ド104などから構成されている。また、一対のチュー
リップ片103の間には、入賞球入口105が取付板1
01に設けられており、さらに、入賞球入口105から
取付板101の裏側に向かって、入賞球流路106が設
けられている。また、取付板101の裏側に設けられた
ソレノイド104と入賞球流路106は、チューリップ
式役物100を正面や背面から見た場合、図18や図1
9が示すように、取付板101の輪郭からはみ出してお
らず、取付板101の裏側の垂直投影空間内に配置され
ている。
【0004】特に、ソレノイド104については、取付
板101の裏側の垂直投影空間内に配置させるために、
ヒンジ型の構造を有したものを使用している。そこで、
ここでは、ソレノイド104について、図面を参照にし
て説明する。尚、図22は、ソレノイド104の背面図
である。図23は、ソレノイド104の側面図である。
図24は、ソレノイド104の上面図である。図25
は、ソレノイド104の底面図である。
【0005】図22〜図25に示すように、ソレノイド
104は、抵抗値160Ωのコイル111、ヨーク11
2、ヨーク112に枢設された可動片113、ヨーク1
12に係着された一対の復帰ばね114、カバー115
などから構成されている。そして、コイル111に対し
て通電がなされた場合には、可動片113が、図23の
二点鎖線で示すように、コイル111の中央に設けられ
た固定鉄芯116(図21参照)に吸引・吸着される。
一方、コイル111に対する通電が解除された場合に
は、可動片113が、図23の実線で示すように、復帰
ばね114により、コイル111の中央に設けられた固
定鉄芯116(図21参照)から離間し、カバー115
の下側突出部に押しつけられる。
【0006】さらに、このような動きをする可動片11
3には、一対の突出片113Aが設けられている。そし
て、一対の突出片113Aは、チューリップ式役物10
0において、一対のチューリップ片103の係合溝10
3Aに遊捜された状態にある(図21参照)。
【0007】従って、チューリップ式役物100におい
ては、ソレノイド104のコイル111に対する通電が
なされていないと、可動片113は、図21の実線で示
すように、カバー115の下側突出部に押しつけられる
ので、一対のチューリップ片103は、図18の実線で
示すように、起立した状態にある。そして、ソレノイド
104のコイル111に対する通電がなされると、可動
片113は、図21の二点鎖線で示すように、コイル1
11の中央に設けられた固定鉄芯116に吸引・吸着さ
れ、その際、一対の突出片113Aの各々が一対のチュ
ーリップ片103の係合溝103Aと係り合うので(図
21参照)、一対のチューリップ片103は、図18の
二点鎖線で示すように、傾動した状態となる。さらに、
ソレノイド104のコイル111に対する通電が解除さ
れると、可動片113は、図21の実線で示すように、
カバー115の下側突出部に押しつけられ、その際、一
対の突出片113Aの各々が一対のチューリップ片10
3の係合溝103Aと係り合うので(図21参照)、一
対のチューリップ片103は、図18の実線で示すよう
に、起立した状態に戻る。尚、コイル111に対して
は、24Vの電源電圧で印可されることにより、通電が
なされる。
【0008】このように、チューリップ式役物100に
おいては、ソレノイド104のコイル111に対して通
電がなされると、一対のチューリップ片103が起立し
た状態から傾動した状態となるので、パチンコ球の入賞
率を高めることができる。さらに、チューリップ式役物
100は、図18や図19に示すように、ソレノイド1
04と入賞球流路106が、取付板101の裏側の垂直
投影空間内に配置されていることから、パチンコ機の遊
技盤への取り付けが容易である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近の
パチンコ機においては、中央役物装置が巨大化し、中央
役物装置の下方に配置された大入賞口との間隔は狭くな
っているので、中央役物装置と大入賞口の間にチューリ
ップ式役物100を配置した場合、チューリップ式役物
100までパチンコ球が転動しにくくなっていた。従っ
て、このような場合、チューリップ式役物100では、
一対のチューリップ片103を傾動した状態にする機会
が滅多に訪れず、パチンコ球の入賞率を高める機能を十
分に発揮することができなかった。そこで、パチンコ機
の遊技盤に対する取付の容易性を維持しつつも、中央役
物装置と大入賞口との狭い間隔に対応すべく、高さ方向
を低くしたチューリップ式役物が望まれていた。
【0010】また、最近のパチンコ機は、その遊技内容
が多様化する傾向にあり、その多様性をさらに発展させ
るためには、チューリップ式役物などの入賞装置の動き
の多様化が不可欠になってきている。従って、チューリ
ップ式役物100に対しては、例えば、一対のチューリ
ップ片103の各々を独立して動かすことが望まれる
が、チューリップ式役物100は、1つのソレノイド1
04で、一対のチューリップ片103を起立した状態と
傾動した状態にしているので、一対のチューリップ片1
03の各々を独立して動かすことはできなかった。そこ
で、パチンコ機の遊技盤に対する取付の容易性を維持し
つつも、遊技内容の多様性をさらに発展させるべく、一
対のチューリップ片の各々を独立して動かすことができ
るチューリップ式役物が望まれていた。
【0011】すなわち、パチンコ機の遊技盤に対する取
付の容易性を維持しつつも、高さ方向を低くし、しか
も、一対のチューリップ片の各々を独立して動かすこと
ができるチューリップ式役物が望まれていた。そのため
には、一対のチューリップ片の駆動源であるソレノイド
の小型化が必要となるが、ソレノイドのサイズを単純に
縮小しただけでは不十分であり、ソレノイドの基本的構
造を根本的に考え直す必要があった。
【0012】そこで、本発明は、上述した問題点を解決
するためになされたものであり、パチンコ機の遊技盤に
対する取付の容易性を維持しつつも、高さ方向を低く
し、しかも、一対のチューリップ片の各々を独立して動
かすことができるチューリップ式役物を提供すること、
及び、そのチューリップ式役物で使用するヒンジ型ソレ
ノイドを提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に成された請求項1に係る発明は、取付板の入賞球入口
の両側に設けられた一対のチューリップ片と、前記入賞
球入口から前記取付板の裏側に向かって形成された入賞
球流路と、前記チューリップ片を起立した状態と傾動し
た状態とに動作させるとともに前記取付板の裏側に設け
られたソレノイドとを有し、前記ソレノイドと前記入賞
球流路とを前記取付板の裏側の垂直投影空間内に配置さ
せたチューリップ式役物において、前記ソレノイドとし
て前記入賞球流路の両側に一対のヒンジ型ソレノイドを
設け、前記ヒンジ型ソレノイドは、コイルと、前記コイ
ルを巻いたコイルホビンと、前記コイルホビンの中空円
筒部を挿通するとともに前記コイルホビンの両端面に接
触した状態に設けられたヨークと、前記コイルホビンの
一端面側で前記ヨークに枢設された可動片と、前記コイ
ルホビンと前記可動片との間に位置するとともに前記コ
イルホビンの一端面側で前記ヨークに係着された復帰ば
ねと、を備え、前記コイルに通電すると、起動時は前記
可動片を前記コイルホビンの他端面側の前記ヨークに向
かって吸引するとともに、起動後は前記可動片を前記コ
イルホビンの他端面側の前記ヨークに対して吸着させ、
前記コイルに対する通電を解除すると、前記復帰ばねに
より、前記可動片を前記コイルホビンの他端面側の前記
ヨークから離間させるものであって、前記ヒンジ型ソレ
ノイドの一方で前記チューリップ片の一方のみを起立し
た状態と傾動した状態とに動作させるとともに、前記ヒ
ンジ型ソレノイドの他方で前記チューリップ片の他方の
みを起立した状態と傾動した状態とに動作させること、
を特徴としている。
【0014】また、請求項2に係る発明は、取付板の入
賞球入口の両側に設けられた一対のチューリップ片と、
前記入賞球入口から前記取付板の裏側に向かって形成さ
れた入賞球流路と、前記チューリップ片を起立した状態
と傾動した状態とに動作させるとともに前記取付板の裏
側に設けられたソレノイドとを有し、前記ソレノイドと
前記入賞球流路とを前記取付板の裏側の垂直投影空間内
に配置させたチューリップ式役物において、前記ソレノ
イドとして前記入賞球流路の両側に一対のヒンジ型ソレ
ノイドを設け、前記ヒンジ型ソレノイドは、コイルと、
前記コイルを巻いたコイルホビンと、前記コイルホビン
の中空円筒部を挿通するとともに前記コイルホビンの両
端面に接触した状態に設けられたヨークと、前記コイル
ホビンの一端面側で前記ヨークに枢設された可動片と、
前記コイルホビンの一端面側で前記ヨークと前記可動片
とに係着された復帰ばねと、を備え、前記コイルに通電
すると、起動時は前記可動片を前記コイルホビンの他端
面側の前記ヨークに向かって吸引するとともに、起動後
は前記可動片を前記コイルホビンの他端面側の前記ヨー
クに対して吸着させ、前記コイルに対する通電を解除す
ると、前記復帰ばねにより、前記可動片を前記コイルホ
ビンの他端面側の前記ヨークから離間させるものであっ
て、前記ヒンジ型ソレノイドの一方で前記チューリップ
片の一方のみを起立した状態と傾動した状態とに動作さ
せるとともに、前記ヒンジ型ソレノイドの他方で前記チ
ューリップ片の他方のみを起立した状態と傾動した状態
とに動作させること、を特徴としている。
【0015】このような特徴を有する請求項1又は請求
項2に記載のチューリップ式役物では、取付板におい
て、入賞球入口の両側に一対のチューリップ片が設けら
れている。また、取付板の裏側において、入賞球入口と
連通する入賞球流路の両側に一対のヒンジ型ソレノイド
が設けられている。そして、一方のヒンジ型ソレノイド
の可動片で、一方のチューリップ片のみを起立した状態
と傾動した状態とに動作させる。また、他方のヒンジ型
ソレノイドの可動片で、他方のチューリップ片のみを起
立した状態と傾動した状態とに動作させる。
【0016】従って、一対のヒンジ型ソレノイドは、一
対のチューリップ片のいずれかを個別に動かすものであ
り、しかも、そのため、可動片を小さくすることもでき
るから、一対のチューリップ片の両方を動かすソレノイ
ドほどの吸引力を必要としない。従って、磁界を形成す
るコイルホビンの中空円筒部の径を含めて、コイルホビ
ンの径を小さく抑えることが可能となる。
【0017】さらに、請求項1に記載のチューリップ式
役物では、一対のヒンジ型ソレノイドにおいて、以下に
より、ヒンジ型の動作を実現している。すなわち、コイ
ルホビンの一端面側では、復帰ばねがヨークに係着され
ており、さらに、復帰ばねに重なるようにして、可動片
がヨークに枢設されている。そして、コイルに通電がな
されると、コイルホビンの他端面側で可動片がヨークに
対し吸引・吸着されて、チューリップ片は傾動した状態
になる。このとき、復帰ばねは、コイルホビンと可動片
とに挟まれた状態となる。その後、コイルに対する通電
の解除がなされると、復帰ばねにより、コイルホビンの
他端面側で可動片がヨークから離間されて、チューリッ
プ片は起立した状態になる。
【0018】特に、一対のヒンジ型ソレノイドにおいて
は、ヨークはコイルホビンの両端面に接触した状態で設
けられており、また、復帰ばねはコイルホビンと可動片
との間に介在するものであって、コイルホビンとヨーク
との間に介在するものではないから、ヒンジ型の動作を
実現するために、コイルホビンとヨークとの間にスペー
スを必要としない。
【0019】一方、請求項2に記載のチューリップ式役
物では、一対のヒンジ型ソレノイドにおいて、以下によ
り、ヒンジ型の動作を実現している。すなわち、コイル
ホビンの一端面側では、可動片がヨークに枢設されてお
り、さらに、復帰ばねがヨークと可動片との間に係着さ
れている。そして、コイルに通電がなされると、コイル
ホビンの他端面側で可動片がヨークに対し吸引・吸着さ
れて、チューリップ片は傾動した状態になる。このと
き、復帰ばねは、ヨークと可動片との間で延びた状態と
なる。その後、コイルに対する通電の解除がなされる
と、復帰ばねにより、コイルホビンの他端面側で可動片
がヨークから離間されて、チューリップ片は起立した状
態になる。
【0020】特に、一対のヒンジ型ソレノイドにおいて
は、ヨークはコイルホビンの両端面に接触した状態で設
けられており、また、復帰ばねはコイルホビンの一端面
の外側に存在するものであって、コイルホビンとヨーク
との間に介在するものではないから、ヒンジ型の動作を
実現するために、コイルホビンとヨークとの間にスペー
スを必要としない。
【0021】そのため、請求項1又は請求項2に記載の
チューリップ式役物において、一対のヒンジ型ソレノイ
ドは、一対のチューリップ片の両方を動かすソレノイド
と比べて、その大きさを大幅に小さくすることができ、
また、一対のチューリップ片のいずれかを個別に動かす
ために、取付板の裏側で入賞球流路の両側に設けられて
も、取付板の裏側の垂直投影空間内に十分の余裕をもっ
て配置することができるので、チューリップ式役物の高
さ方向までも低くすることが可能となる。
【0022】すなわち、請求項1又は請求項2に記載の
チューリップ式役物においては、一対のチューリップ片
の駆動源である一対のヒンジ型ソレノイドが、一対のチ
ューリップ片のいずれかを個別に動かすものであること
から、コイルホビンの径は小さく、また、コイルホビン
とヨークとの間にスペースを必要としないヒンジ構造を
有するので、一対のヒンジ型ソレノイドは、取付板の裏
側で入賞球流路の両側に設けられても、取付板の裏側の
垂直投影空間内に十分の余裕をもって配置することが可
能である。従って、請求項1又は請求項2に記載のチュ
ーリップ式役物は、パチンコ機の遊技盤に対する取付の
容易性を維持しつつも、高さ方向を低くし、しかも、一
対のチューリップ片の各々を独立して動かすことができ
る。
【0023】また、請求項3に係る発明は、請求項1又
は請求項2に記載するチューリップ式役物において、前
記ヒンジ型ソレノイドは、前記コイルを、前記コイルと
比べて大きな抵抗値をもつ主コイルと、前記コイルと比
べて小さな抵抗値をもつ副コイルとで構成するととも
に、前記主コイルと前記副コイルとが並列に接続されて
おり、起動時は前記主コイルと前記副コイルとに電圧を
印加する一方、起動後は前記主コイルのみに電圧を印加
する動作回路を装備し、起動時は前記動作回路が前記主
コイルと前記副コイルとに電圧を印加して、前記主コイ
ルと前記副コイルとに通電することにより、前記可動片
を前記コイルホビンの他端面側の前記ヨークに向かって
吸引する一方、起動後は前記動作回路が前記主コイルの
みに電圧を印加して、前記主コイルのみに通電すること
により、前記可動片を前記コイルホビンの他端面側の前
記ヨークに対して吸着させること、を特徴としている。
【0024】また、請求項4に係る発明は、請求項3に
記載するチューリップ式役物において、前記ヒンジ型ソ
レノイドは、前記動作回路に組み込まれた磁気感応素子
が起動直後に動作することにより、起動時は前記動作回
路が前記主コイルと前記副コイルとに電圧を印加する一
方、起動後は前記動作回路が前記主コイルのみに電圧を
印加するものであること、を特徴としている。
【0025】また、請求項5に係る発明は、請求項1又
は請求項2に記載するチューリップ式役物において、前
記ヒンジ型ソレノイドは、前記コイルを、前記コイルと
比べて大きな抵抗値をもつ主コイルと、前記コイルと比
べて小さな抵抗値をもつ副コイルとで構成するととも
に、前記主コイルと前記副コイルとが直列に接続されて
おり、起動時は前記副コイルのみに電圧を印加する一
方、起動後は前記主コイルと前記副コイルに電圧を印加
する動作回路を装備し、起動時は前記動作回路が前記副
コイルのみに電圧を印加して、前記副コイルのみに通電
することにより、前記可動片を前記コイルホビンの他端
面側の前記ヨークに向かって吸引する一方、起動後は前
記動作回路が前記主コイルと前記副コイルに電圧を印加
して、前記主コイルと前記副コイルとに通電することに
より、前記可動片を前記コイルホビンの他端面側の前記
ヨークに対して吸着させること、を特徴としている。
【0026】また、請求項6に係る発明は、請求項5に
記載するチューリップ式役物において、前記ヒンジ型ソ
レノイドは、前記動作回路に組み込まれた磁気感応素子
が起動直後に動作することにより、起動時は前記動作回
路が前記副コイルのみに電圧を印加する一方、起動後は
前記動作回路が前記主コイルと前記副コイルとに電圧を
印加するものであること、を特徴としている。
【0027】このような特徴を有する請求項3〜6に記
載のチューリップ式役物では、請求項1又は請求項2に
記載のヒンジ型ソレノイドのコイルを構成する主コイル
と副コイルは、いずれも、装備された動作回路に接続さ
れており、かかる動作回路を介して、主コイルと副コイ
ルとに通電することができる。
【0028】そして、動作回路に主コイルと副コイルと
が並列に接続されている場合には、起動時においては、
動作回路が主コイルと副コイルとに電圧を印加して、主
コイルと副コイルとに通電している。これにより、主コ
イルに発生した磁界と、副コイルに発生した磁界とを、
ヨークと可動片とに及ぼしている。このとき、主コイル
と副コイルは並列に接続されていることから、主コイル
と副コイルの各々に対し、請求項1又は請求項2に記載
のコイルと同じ大きさの電圧が印加されている。
【0029】そして、副コイルの抵抗値は請求項1又は
請求項2に記載のコイルの抵抗値よりも小さいことか
ら、請求項1又は請求項2に記載のコイルと比べ、副コ
イルに大きな電流が流れ、副コイルには強い磁界が発生
することになる。その一方で、主コイルの抵抗値は請求
項1又は請求項2に記載のコイルの抵抗値よりも大きい
ことから、請求項1又は請求項2に記載のコイルと比
べ、主コイルに小さな電流が流れ、主コイルには弱い磁
界が発生することになる。従って、請求項1又は請求項
2に記載のコイルに発生する磁界と比べて、強い磁界が
副コイルに発生するとともに、弱い磁界が主コイルに発
生し、それらの磁界が重なり合って、ヨークと可動片と
に及ぶことから、起動時に可動片をヨークに向かって吸
引する力を大きくすることができる。
【0030】また、起動後においては、動作回路が主コ
イルのみに電圧を印加して、主コイルのみに通電してい
る。これにより、主コイルに発生した磁界を、ヨークと
可動片とに及ぼしている。このとき、主コイルには、請
求項1又は請求項2に記載のコイルと同じ大きさの電圧
が印加されている。そして、主コイルの抵抗値は請求項
1又は請求項2に記載のコイルの抵抗値よりも大きいか
ら、請求項1又は請求項2に記載のコイルと比べ、主コ
イルに小さな電流が流れることになる。従って、請求項
1又は請求項2に記載のコイルの発熱量と比べて、起動
後の発熱量を減少させることができる。
【0031】尚、上述したように、起動後においては、
請求項1又は請求項2に記載のコイルと比べ、主コイル
に小さな電流が流れるので、請求項1又は請求項2に記
載のコイルに発生する磁界と比べ、弱い磁界が主コイル
のみに発生し、その磁界がヨークと可動片とに及ぶこと
になる。しかしながら、このとき、可動片はヨークに吸
着されており、可動片とヨークとの間にエアギャップが
存在しないことから、起動後に可動片をヨークに対して
吸着させる力を、実用的に必要な大きさ(チューリップ
片を傾動した状態に維持するために必要な大きさ)で確
保することに支障はない。
【0032】また、動作回路に主コイルと副コイルとが
直列に接続されている場合には、起動時においては、動
作回路が副コイルのみに電圧を印加して、副コイルのみ
に通電している。これにより、副コイルに発生した磁界
のみを、ヨークと可動片に及ぼしている。このとき、副
コイルには、請求項1又は請求項2に記載のコイルと同
じ大きさの電圧が印加されている。
【0033】そして、副コイルの抵抗値は請求項1又は
請求項2に記載のコイルの抵抗値よりも小さいことか
ら、請求項1又は請求項2に記載のコイルと比べ、副コ
イルに大きな電流が流れ、副コイルには強い磁界が発生
することになる。従って、請求項1又は請求項2に記載
のコイルに発生する磁界と比べて、強い磁界が副コイル
に発生し、その磁界がヨークと可動片とに及ぶことか
ら、起動時に可動片をヨークに向かって吸引する力を大
きくすることができる。
【0034】また、起動後においては、動作回路が主コ
イルと副コイルとに電圧を印加して、主コイルと副コイ
ルとに通電している。これにより、主コイルに発生した
磁界と、副コイルに発生した磁界とを、ヨークと可動片
とに及ぼしている。このとき、主コイルと副コイルは直
列に接続されていることから、主コイルと副コイルの全
体に対し、請求項1又は請求項2に記載のコイルと同じ
大きさの電圧が印加されている。また、副コイルの抵抗
値は請求項1又は請求項2に記載のコイルの抵抗値より
も小さいが、主コイルの抵抗値は請求項1又は請求項2
に記載のコイルの抵抗値よりも大きいから、直列に接続
された主コイルと副コイルの全体には、請求項1又は請
求項2に記載のコイルと比べ、小さな電流が流れること
になる。従って、請求項1又は請求項2に記載のコイル
の発熱量と比べて、起動後の発熱量を減少させることが
できる。
【0035】尚、上述したように、起動後においては、
直列に接続された主コイルと副コイルの全体には、請求
項1又は請求項2に記載のコイルと比べ、小さな電流し
か流れない。従って、主コイルに発生する磁界と、副コ
イルに発生する磁界とが、重なり合っても、請求項1又
は請求項2に記載のコイルに発生する磁界と比べて弱
く、その弱い磁界が、ヨークと可動片とに及ぶことにな
る。しかしながら、このとき、可動片はヨークに吸着さ
れており、可動片とヨークとの間にエアギャップが存在
しないことから、起動後に可動鉄片をヨークに対して吸
着させる力を、実用的に必要な大きさ(チューリップ片
を傾動した状態に維持するために必要な大きさ)で確保
することに支障はない。
【0036】すなわち、請求項3〜6に記載のチューリ
プ式役物では、ヒンジ型ソレノイドにおいて、請求項1
又は請求項2に記載のヒンジ型ソレノイドのコイルを主
コイルと副コイルとの構成にし、主コイルの抵抗値を請
求項1又は請求項2に記載のコイルよりも大きくすると
ともに副コイルの抵抗値を請求項1又は請求項2に記載
のコイルよりも小さくし、主コイルと副コイルとを並列
又は直列に接続した動作回路で、主コイル又は副コイル
に対して通電することにより、起動時には、請求項1又
は請求項2に記載のコイルよりも強い電流を流すことが
でき、起動後には、請求項1又は請求項2に記載のコイ
ルよりも弱い電流を流すことができることから、起動時
に可動片をヨークに向かって吸引する力を大きくすると
ともに、起動後の発熱量の増加を抑えることが可能とな
る。
【0037】また、起動時に可動片をヨークに向かって
吸引する力を大きくすることは、より力強く、よりスピ
ーディに、チューリップ片を起立状態から傾動状態に移
行させることができるから、パチンコ機の遊技者に与え
る印象は良い。
【0038】また、起動時には、請求項1又は請求項2
に記載のコイルよりも強い電流が流れることになるが、
起動時の一瞬における出来事で、これによる発熱量の増
加は僅かであり、また、起動後には、請求項1又は請求
項2に記載のコイルよりも弱い電流を流しており、起動
後の発熱量は、むしろ大幅に減少させることができるか
ら、トータルとしての発熱量は減少することとなって、
消費電力の低下につながることになる。
【0039】また、請求項3又は請求項4に記載のチュ
ーリプ式役物のヒンジ型ソレノイドでは、動作回路に主
コイルと副コイルとが並列に接続されており、起動時に
おいて、請求項1又は請求項2に記載のコイルに発生す
る磁界と比べ、強い磁界が副コイルに発生するととも
に、弱い磁界が主コイルに発生し、それらの磁界が重な
り合って、ヨークと可動片とに及ぶ一方、請求項5又は
請求項6に記載のチューリプ式役物のヒンジ型ソレノイ
ドでは、動作回路に主コイルと副コイルとが直列に接続
されており、起動時において、請求項1又は請求項2に
記載のコイルに発生する磁界と比べ、強い磁界が副コイ
ルのみに発生し、その磁界がヨークと可動片とに及ぶ。
従って、起動時においては、請求項3又は請求項4に記
載のチューリプ式役物のヒンジ型ソレノイド(動作回路
に主コイルと副コイルとが並列に接続されている場合)
の方が、主コイルに発生する弱い磁界の分だけ、請求項
5又は請求項6に記載のチューリプ式役物のヒンジ型ソ
レノイド(動作回路に主コイルと副コイルとが直列に接
続されている場合)よりも、可動片をヨークに向かって
吸引する力を大きくすることを、より効果的に行うもの
と言える。
【0040】一方、請求項5又は請求項6に記載のチュ
ーリプ式役物のヒンジ型ソレノイド(動作回路に主コイ
ルと副コイルとが直列に接続されている場合)では、起
動後において、直列に接続された主コイルと副コイルの
全体に対して、請求項1又は請求項2に記載のコイルと
同じ電圧が印加されることより、請求項1又は請求項2
に記載のコイルと比べて小さな電流が流れることになる
一方、請求項3又は請求項4に記載のチューリプ式役物
のヒンジ型ソレノイド(動作回路に主コイルと副コイル
とが並列に接続されている場合)では、起動後におい
て、主コイルのみに対して、請求項1又は請求項2に記
載のコイルと同じ電圧が印加されることより、請求項1
又は請求項2に記載のコイルと比べて小さな電流が流れ
ることになる。従って、起動後においては、請求項5又
は請求項6に記載のチューリプ式役物のヒンジ型ソレノ
イド(動作回路に主コイルと副コイルとが直列に接続さ
れている場合)の方が、副コイルの抵抗値の分だけ、請
求項3又は請求項4に記載のチューリプ式役物のヒンジ
型ソレノイド(動作回路に主コイルと副コイルとが並列
に接続されている場合)よりも、発熱量の増加を抑える
こと、ひいては、消費電力を低下させることを、より効
果的に行うものと言える。
【0041】また、動作回路に組み込まれた磁気感応素
子が起動直後に動作することにより、請求項3又は請求
項4に記載のチューリプ式役物のヒンジ型ソレノイド
(動作回路に主コイルと副コイルとが並列に接続されて
いる場合)では、起動時は動作回路が主コイルと副コイ
ルとに電圧を印加する一方、起動後は動作回路が主コイ
ルのみに電圧を印加することを、また、請求項5又は請
求項6に記載のチューリプ式役物のヒンジ型ソレノイド
(動作回路に主コイルと副コイルとが直列に接続されて
いる場合)では、起動時は動作回路が副コイルのみに電
圧を印加する一方、起動後は動作回路が主コイルと副コ
イルとに電圧を印加することを行えば、起動時に発生す
る磁界を磁気感応素子で検出した後に、起動後の電圧の
印加の態様へ移行するから、動作回路の信頼性を向上さ
せることが可能となる。
【0042】また、請求項7に係る発明は、請求項3乃
至請求項6のいずれか1つに記載するチューリップ式役
物において、前記ヒンジ型ソレノイドは、前記コイルホ
ビンを、前記主コイルを巻いた第1コイルホビンと、前
記副コイルを巻いた第2コイルホビンとで構成するとと
もに、前記第1コイルホビンと前記第2コイルホビンと
の間に挟設されたヨーク部材を備え、起動時は前記可動
片を前記ヨーク部材に向かって吸引するとともに、起動
後は前記可動片を前記ヨーク部材に対して吸着させるこ
と、を特徴としている。
【0043】このような特徴を有する請求項7に記載の
チューリップ式役物では、ヒンジ型ソレノイドにおい
て、主コイル又は副コイルに通電がなされると、コイル
ホビン(第1コイルホビン又は第2コイルホビン)の他
端面側で可動片がヨークに対し吸引・吸着されるだけで
なく、第1コイルホビンと第2コイルホビンとの間で可
動片がヨーク部材に対し吸引・吸着されるので、より一
層、可動片を吸引・吸着する力を大きくすることができ
る。
【0044】尚、請求項7に記載のチューリップ式役物
では、第1コイルホビンと第2コイルホビンとの間で可
動片がヨーク部材に対し吸引・吸着されるので、コイル
ホビン(第1コイルホビン又は第2コイルホビン)の他
端面側で可動片がヨークに対し吸引・吸着されなくと
も、ヒンジ型ソレノイドのヒンジ型の動作は確保され
る。従って、請求項7に記載のチューリップ式役物で
は、パチンコ機の遊技盤に対する取付の容易性を維持し
つつも、高さ方向を低くし、しかも、一対のチューリッ
プ片の各々を独立して動かす観点(本発明の課題)のみ
からすれば、ヒンジ型ソレノイドにおいて、コイルホビ
ン(第1コイルホビン又は第2コイルホビン)の他端面
側で可動片がヨークに対し吸引・吸着されることは必要
ではない。
【0045】また、請求項8に係るチューリップ式役物
は、請求項1乃至請求項7のいずれか1つに記載するチ
ューリップ式役物において、前記ヒンジ型ソレノイドの
両方で前記チューリップ片の両方を同時に起立した状態
に動作させるとともに、前記ヒンジ型ソレノイドの両方
で前記チューリップ片の両方を同時に傾動した状態に動
作させること、を特徴としている。
【0046】このような特徴を有する請求項8に記載の
チューリップ式役物では、一対のチューリップ片の各々
を独立して動かすことができるだけでなく、一対のチュ
ーリップ片を同時に動かす従来の動きもできるので、既
存のパチンコ機の遊技内容に変化を与えるだけでなく、
既存のパチンコ機の遊技内容にも対応することができ
る。
【0047】また、請求項9に係る発明は、ヒンジ型ソ
レノイドであって、請求項1乃至請求項8のいずれか1
つに記載するチューリップ式役物で使用されること、を
特徴としている。
【0048】すなわち、本発明のヒンジ型ソレノイド
は、チューリップ式役物に使用すれば、上述した効果を
チューリップ式役物に発揮させることができるものであ
る。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照にして説明する。本発明の実施の形態のチューリ
ップ式役物を、図1〜図5に示す。図1は、図2の線A
−Aで切断したチューリップ式役物10の断面図であ
る。図2及び図3は、チューリップ式役物10の正面図
であり、説明の便宜上、チャッカー12の一部が省略さ
れて示してある。図4は、チューリップ式役物10の背
面図である。図5は、チューリップ式役物10の上面図
であり、説明の便宜上、取付板11及びカバー17の一
部が断面で示されている。
【0050】図1〜図5に示すように、チューリップ式
役物10は、取付板11、チャッカー12、取付板11
とチャッカー12との間で軸支された一対のチューリッ
プ片13、一対のチューリップ片13を起立した状態
(図2の状態)と傾動した状態(図3の状態)とに動作
させる一対のヒンジ型ソレノイド14などから構成され
ている。また、一対のチューリップ片13の間には、入
賞球入口15が取付板11に設けられており、さらに、
入賞球入口15から取付板11の裏側に向かって、入賞
球流路16が設けられている。また、取付板11の裏側
に設けられた一対のヒンジ型ソレノイド14と入賞球流
路16は、チューリップ式役物10を正面や背面から見
た場合、図2〜図4が示すように、取付板11の輪郭か
らはみ出しておらず、取付板11の裏側の垂直投影空間
内に配置されている。
【0051】特に、一対のヒンジ型ソレノイド14につ
いては、各々を取付板11の裏側の垂直投影空間内に配
置させるために、ヒンジ型の構造に種々の工夫がなされ
ている。そこで、ここでは、一対のヒンジ型ソレノイド
14について、図面を参照にして説明する。尚、図6
は、一対のヒンジ型ソレノイド14の背面図である。図
7は、一対のヒンジ型ソレノイド14の下面図である。
図8は、一対のヒンジ型ソレノイド14の断面図であ
る。
【0052】図6〜図8に示すように、一対のヒンジ型
ソレノイド14は、第1コイルホビン21、第1コイル
ホビン21に巻かれた抵抗値200Ωの主コイル22、
第2コイルホビン23、第2コイルホビン23に巻かれ
た抵抗値30Ωの副コイル24、第1コイルホビン21
の中空円筒部及び第2コイルホビン23の中空円筒部に
挿通されるとともに第1コイルホビン21の一端面に接
面する第1ヨーク25、第1コイルホビン21と第2コ
イルホビン23との間に挟持されたヨーク部材26、第
2コイルホビン23の一端面に接面するとともに第1ヨ
ーク25と接続する第2ヨーク27、第1ヨーク25と
第2ヨーク27とを固定させる係止部材27A、第2ヨ
ーク27に枢設された可動片28、第2ヨーク27と係
止部材27Aとの間で挟持された復帰ばね29などから
構成されている。
【0053】従って、一対のヒンジ型ソレノイド14で
は、「ヨーク」は、第1ヨーク25、第2ヨーク27で
構成されている。また、「コイル」は、主コイル22、
副コイル24で構成されている。また、「コイルホビ
ン」は、第1コイルホビン21、第2コイルホビン23
で構成されている。よって、「コイルホビンの一端面
側」とは、第2ヨーク27が接面している第2コイルホ
ビン21の一端面の側をいい、「コイルホビンの他端面
側」とは、第1ヨーク25が接面している第1コイルホ
ビン21の一端面の側をいう。尚、本実施の形態では、
第1ヨーク25は、2つの部材からなる。
【0054】そして、一対のヒンジ型ソレノイド14の
いずれにもおいて、主コイル22又は副コイル24に対
して通電がなされた場合には、可動片28が、図8の二
点鎖線で示すように、第1コイルホビン21の一端面の
側の第1ヨーク25に吸引・吸着されるとともに、第1
コイルホビン21と第2コイルホビン23の間のヨーク
部材26にも吸引・吸着される。このとき、復帰ばね2
9は、第1コイルホビン21及び第2コイルホビン23
と可動片28との間に挟まれるが、第1ヨーク25の切
欠部、ヨーク部材26の切欠部、第2ヨーク部材27の
切欠部に介在するので、第1コイルホビン21の一端面
の側の第1ヨーク25と、ヨーク部材26とに可動片2
8が接触することが可能である。
【0055】一方、主コイル22又は副コイル24に対
する通電が解除された場合には、可動片28が、図8の
実線で示すように、復帰ばね29により、第1コイルホ
ビン21の一端面の側の第1ヨーク25から離間すると
ともに、ヨーク部材26からも離間する。
【0056】また、このような動きをする可動片28の
先端には、突出片28Aが設けられている。そして、突
出片28Aは、チューリップ式役物10において、チュ
ーリップ片13の係合溝13Aに遊捜された状態にある
(図1〜図3参照)。すなわち、一対のヒンジ型ソレノ
イド14のうち、一方のヒンジ型ソレノイド14の可動
片28の突出片28Aが、一方のチューリップ片13の
係合溝13Aに遊捜された状態にあり、他方のヒンジ型
ソレノイド14の可動片28の突出片28Aが、他方の
チューリップ片13の係合溝13Aに遊捜された状態に
ある。
【0057】従って、チューリップ式役物10では、一
対のヒンジ型ソレノイド14のいずれにもおいて、主コ
イル22又は副コイル24に対する通電がなされていな
いと、可動片28は、図1の実線で示すように、復帰ば
ね29で下方に付勢されているので、一対のチューリッ
プ片13は、図2で示すように、起立した状態にある。
そして、一対のヒンジ型ソレノイド14のいずれにもお
いて、主コイル22又は副コイル24に対する通電がな
されると、可動片28は、図1の二点鎖線で示すよう
に、第1コイルホビン21の一端面の側の第1ヨーク2
5に吸引・吸着されるとともに、ヨーク部材26にも吸
引・吸着され、その際、突出片28Aがチューリップ片
13の係合溝13Aと係り合うので(図3参照)、一対
のチューリップ片13は、図3で示すように、傾動した
状態となる。さらに、一対のヒンジ型ソレノイド14の
いずれにもおいて、主コイル22又は副コイル24に対
する通電が解除されると、可動片28は、図1の実線で
示すように、復帰ばね29で下方に付勢され、その際、
突出片28Aがチューリップ片13の係合溝13Aと係
り合うので(図2参照)、一対のチューリップ片13
は、図2で示すように、起立した状態に戻る。
【0058】このように、チューリップ式役物10にお
いては、一対のヒンジ型ソレノイド14のいずれにもお
いて、主コイル22又は副コイル24に対して通電がな
されると、一対のチューリップ片13が起立した状態か
ら傾動した状態となるので、パチンコ球の入賞率を高め
ることができる。
【0059】また、一対のヒンジ型ソレノイド14を個
別に制御すれば、一対のチューリップ片13を、互いに
関連することなく、それぞれ独立して、起立した状態又
は傾動状態にすることができるので、パチンコ機の遊技
内容の多様性の発展に貢献することが可能となる。例え
ば、中央役物装置が3つの図柄を横一列に表示するもの
である場合、左端に表示された図柄が大当たり図柄のと
きは、一対のチューリップ片13の一方を傾動状態に
し、また、右端に表示された図柄が大当たり図柄のとき
は、一対のチューリップ片13の他方を傾動状態にし、
さらに、真中に表示された図柄が大当たり図柄のとき
は、一対のチューリップ片13の両方を傾動状態にすれ
ば、既存のパチンコ機の遊技内容に変化を与えることが
でき、遊技者の興趣を高めることができる。
【0060】また、一対のヒンジ型ソレノイド14を個
別に制御しても、一対のチューリップ片13を、一緒
に、起立した状態又は傾動状態にすることにより、一対
のチューリップ片13を同時に動かす従来の動きもでき
るので、既存のパチンコ機の遊技内容に変化を与えるだ
けでなく、既存のパチンコ機の遊技内容にも対応するこ
とができる。
【0061】さらに、チューリップ式役物10では、図
2〜図4に示すように、一対のヒンジ型ソレノイド14
と入賞球流路16が、取付板11の裏側の垂直投影空間
内に配置されており、何も取付板11の輪郭からはみ出
していないので、チューリップ式役物10をパチンコ機
の遊技盤へ容易に取り付けることができる。尚、主コイ
ル22又は副コイル24に対しては、24Vの電源電圧
Vccが印加されることにより、通電がなされる。
【0062】以上詳細に説明したように、本実施の形態
のチューリップ式役物10では、取付板11において、
入賞球入口15の両側に一対のチューリップ片13が設
けられている(図2、図3参照)。また、取付板11の
裏側において、入賞球入口15と連通する入賞球流路1
6の両側に一対のヒンジ型ソレノイド14が設けられて
いる(図4参照)。そして、一方のヒンジ型ソレノイド
14の可動片28で、一方のチューリップ片13のみを
起立した状態と傾動した状態とに動作させる。また、他
方のヒンジ型ソレノイド14の可動片28で、他方のチ
ューリップ片13のみを起立した状態と傾動した状態と
に動作させる。
【0063】従って、一対のヒンジ型ソレノイド14
は、一対のチューリップ片13のいずれかを個別に動か
すものであり、しかも、そのため、従来技術の可動片1
13(図25参照)と比べ、可動片28を小さくするこ
ともできるから、一対のチューリップ片103の両方を
動かす従来技術のソレノイド104(図19〜図25参
照)ほどの吸引力を必要としない。従って、磁界を形成
する第1コイルホビン21の中空円筒部の径や第2コイ
ルホビン23の中空円筒部の径を含めて、第1コイルホ
ビン21の径や第2コイルホビン23の径を小さく抑え
ることが可能となる。
【0064】さらに、一対のヒンジ型ソレノイド14に
おいては、以下により、ヒンジ型の動作を実現してい
る。すなわち、第2コイルホビン23の一端面側では、
復帰ばね29が第2ヨーク27に係止部材27Aで係着
されており、さらに、復帰ばね29に重なるようにし
て、可動片28が第2ヨーク27に枢設されている。そ
して、第1コイル22又は第2コイル24に通電がなさ
れると、第1コイルホビン21の一端面側で可動片28
が第1ヨーク25に対し吸引・吸着されるとともに、ヨ
ーク部材26にも吸引・吸着されて、チューリップ片1
3は傾動した状態になる。このとき、復帰ばね29は、
第1コイルホビン21及び第2コイルホビン23と可動
片28とに挟まれた状態となる。その後、第1コイル2
2又は第2コイル24に対する通電の解除がなされる
と、復帰ばね29により、第1コイルホビン21の一端
面側で可動片28が第1ヨーク25から離間するととも
に、ヨーク部材26からも離間して、チューリップ片1
3は起立した状態になる。
【0065】特に、一対のヒンジ型ソレノイド14にお
いては、ヨーク(第1ヨーク25、ヨーク部材26、第
2ヨーク27)は、コイルホビン(第1コイルホビン2
1、第2コイルホビン23)の両端面に接触した状態で
設けられており、また、復帰ばね29はコイルホビン
(第1コイルホビン21、第2コイルホビン23)と可
動片28との間に介在するものであって、コイルホビン
(第1コイルホビン21、第2コイルホビン23)とヨ
ーク(第1ヨーク25、ヨーク部材26、第2ヨーク2
7)との間に介在するものではないから、ヒンジ型の動
作を実現するために、コイルホビン(第1コイルホビン
21、第2コイルホビン23)とヨーク(第1ヨーク2
5、ヨーク部材26、第2ヨーク27)との間にスペー
スを必要としない。
【0066】そのため、一対のヒンジ型ソレノイド14
は、一対のチューリップ片103の両方を動かす従来技
術のソレノイド104と比べて(図19〜図25参
照)、その大きさを大幅に小さくすることができ、ま
た、一対のチューリップ片13のいずれかを個別に動か
すために、取付板11の裏側で入賞球流路16の両側に
設けられても、取付板11の裏側の垂直投影空間内に十
分の余裕をもって配置することができるので、チューリ
ップ式役物10の高さ方向までも低くすることが可能と
なる。例えば、図1〜図4には、取付板11の上側輪郭
に従来技術の取付板101の上側輪郭を重ね合わせた際
の、従来技術の取付板101の下側輪郭を二点鎖線で示
しているが、取付板11の下側輪郭との差は約5mmに
も及ぶ。
【0067】すなわち、本実施の形態のチューリップ式
役物10においては、一対のチューリップ片13の駆動
源である一対のヒンジ型ソレノイド14が、一対のチュ
ーリップ片13のいずれかを個別に動かすものであるこ
とから、コイルホビン(第1コイルホビン21、第2コ
イルホビン23)の径は小さく、また、コイルホビン
(第1コイルホビン21、第2コイルホビン23)とヨ
ーク(第1ヨーク25、ヨーク部材26、第2ヨーク2
7)との間にスペースを必要としないヒンジ構造を有す
るので、一対のヒンジ型ソレノイド14は、取付板11
の裏側で入賞球流路16の両側に設けられても、取付板
11の裏側の垂直投影空間内に十分の余裕をもって配置
することが可能である。従って、本実施の形態のチュー
リップ式役物10は、パチンコ機の遊技盤に対する取付
の容易性を維持しつつも、高さ方向を低くし、しかも、
一対のチューリップ片13の各々を独立して動かすこと
ができる。
【0068】尚、チューリップ式役物10においては、
上述した一対のヒンジ型ソレノイド14にかわって、図
10にその断面を示した一対のヒンジ型ソレノイド44
を使用することもできる。図10に示すように、一対の
ヒンジ型ソレノイド44は、コイルホビン31、コイル
ホビン31に巻かれた抵抗値200Ωの主コイル32、
コイルホビン31の主コイル32の外側に巻かれた抵抗
値30Ωの副コイル34、コイルホビン31の中空円筒
部に挿通されるとともにコイルホビン31の一端面に接
面する第1ヨーク35、コイルホビン31の他端面に接
面するとともに第1ヨーク35と接続する第2ヨーク3
7、第1ヨーク35と第2ヨーク37とを固定させる係
止部材37A、第2ヨーク37に枢設された可動片3
8、第2ヨーク37と係止部材37Aとの間で挟持され
た復帰ばね39などから構成されている。
【0069】従って、一対のヒンジ型ソレノイド44に
おいて、「ヨーク」は、第1ヨーク35、第2ヨーク3
7で構成されている。尚、本実施の形態では、第1ヨー
ク35は、2つの部材からなる。また、可動片38の先
端に設けられた突出片38Aは、チューリップ式役物1
0において、チューリップ片13の係合溝13Aに遊捜
される。
【0070】また、チューリップ式役物10において
は、上述した一対のヒンジ型ソレノイド14、一対のヒ
ンジ型ソレノイド44にかわって、図11にその断面を
示した一対のヒンジ型ソレノイド64を使用することも
できる。図11に示すように、一対のヒンジ型ソレノイ
ド64は、コイルホビン51、コイルホビン51に巻か
れた抵抗値160Ωのコイル52、コイルホビン51の
中空円筒部に挿通されるとともにコイルホビン51の一
端面に接面する第1ヨーク55、コイルホビン51の他
端面に接面するとともに第1ヨーク55と接続する第2
ヨーク57、第1ヨーク55と第2ヨーク57とを固定
させる係止部材57A、第2ヨーク57に枢設された可
動片58、第2ヨーク57と係止部材57Aとの間で挟
持された復帰ばね59などから構成されている。
【0071】従って、一対のヒンジ型ソレノイド64に
おいて、「ヨーク」は、第1ヨーク55、第2ヨーク5
7で構成されている。尚、本実施の形態では、第1ヨー
ク55は、2つの部材からなる。また、可動片58の先
端に設けられた突出片58Aは、チューリップ式役物1
0において、チューリップ片13の係合溝13Aに遊捜
される。
【0072】また、一対のヒンジ型ソレノイド64で
は、「コイル」はコイル52のみであって、一対のヒン
ジ型ソレノイド14、一対のヒンジ型ソレノイド44と
は異なり、主コイルや副コイルを持たない。しかし、チ
ューリップ式役物10において、一対のヒンジ型ソレノ
イド14、一対のヒンジ型ソレノイド44にかわって、
一対のヒンジ型ソレノイド64を使用しても、パチンコ
機の遊技盤に対する取付の容易性を維持しつつも、高さ
方向を低くし、しかも、一対のチューリップ片13の各
々を独立して動かすことは可能である。
【0073】但し、コイル52の抵抗値である160Ω
は、従来技術のソレノイド104のコイル111の抵抗
値と同じであることから(図19〜図25参照)、一対
のヒンジ型ソレノイド64では、従来技術のソレノイド
104に比べ(図19〜図25参照)、大幅に小型化さ
れたにもかかわらず、殆ど同じ発熱量が生じる。もっと
も、発熱量の減少を図るためには、コイル52の抵抗値
を大きくすればよいが、これでは、コイル52の吸引力
も減少して、チューリップ片13の駆動源として使用で
きないおそれがある。そこで、一対のヒンジ型ソレノイ
ド14では、抵抗値が互いに異なる主コイル22と副コ
イル24とを有するとともに、主コイル22と副コイル
24との通電の仕方を工夫することにより、発熱量の減
少を図る一方で、吸引力を逆に大きくしている。尚、一
対のヒンジ型ソレノイド44でも、同様であり、抵抗値
が互いに異なる主コイル32と副コイル34とを有する
とともに、主コイル32と副コイル34との通電の仕方
を工夫することにより、発熱量の減少を図る一方で、吸
引力を逆に大きくしている。
【0074】以下は、チューリップ式役物10におい
て、一対のヒンジ型ソレノイド14の主コイル22と副
コイル24との通電の仕方について説明する。
【0075】図1や図4に示すように、チューリップ式
役物10においては、動作回路基板18、動作回路基板
18に対するコネクター19が備え付けられている。ま
た、動作回路基板18には、一対のヒンジ型ソレノイド
14それぞれ専用の動作回路が組み込まれている。そし
て、一対のヒンジ型ソレノイド14のいずれにおいて
も、上述したように、主コイル22と副コイル24と
で、「コイル」を構成しているが、主コイル22と副コ
イル24は、いずれも、動作回路基板18の動作回路に
接続されており、動作回路基板18の動作回路を介し
て、主コイル22と副コイル24とに通電することがで
きる。
【0076】そこで、主コイル22と副コイル24とが
接続された動作回路基板18の動作回路について説明す
る。図12と図14に示すように、動作回路基板18の
動作回路は、磁気感応素子30、3個のダイオードD1
〜D3、4個のトランジスタTr1〜Tr4、8個の抵
抗素子R1〜R8から構成されている。そして、動作回
路基板18の動作回路に対して、主コイル22と副コイ
ル24とを接続する態様には、図12の並列接続と、図
14の直接接続とがある。
【0077】そして、図12に示すように、動作回路基
板18の動作回路に主コイル22と副コイル24とが並
列に接続されている場合には、起動時においては、動作
回路基板18の動作回路が主コイル22と副コイル24
とに電圧を印加して、主コイル22と副コイル24とに
通電している。これにより、主コイル22と副コイル2
4とに、磁界を発生させている。このとき、主コイル2
2と副コイル24は並列に接続されていることから、主
コイル22と副コイル24の各々に対し、図11の一対
のヒンジ型ソレノイド64のコイル52と同じ大きさ
の、24Vの電源電圧Vccが印加されている。
【0078】そして、副コイル24の抵抗値30Ωは、
図11の一対のヒンジ型ソレノイド64のコイル52の
抵抗値160Ωよりも小さいことから、図11の一対の
ヒンジ型ソレノイド64のコイル52と比べ、副コイル
24に大きな電流が流れ、副コイル24には強い磁界が
発生することになる。その一方で、主コイル22の抵抗
値200Ωは、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64
のコイル52の抵抗値160Ωよりも大きいことから、
図11の一対のヒンジ型ソレノイド64のコイル52と
比べ、主コイル22に小さな電流が流れ、主コイル22
には弱い磁界が発生することになる。従って、図11の
一対のヒンジ型ソレノイド64のコイル52に発生する
磁界と比べて、強い磁界が副コイル24に発生するとと
もに、弱い磁界が主コイル22に発生し、それらの磁界
が重なり合って、可動片28とヨーク(第1ヨーク2
5、ヨーク部材26、第2ヨーク27)とに及ぶことか
ら、起動時に可動片28を第1ヨーク25とヨーク部材
26とに向かって吸引する力を大きくすることができ
る。
【0079】また、起動直後の動作回路基板18の動作
回路においては、主コイル22に発生した磁界と副コイ
ル24に発生した磁界とを磁気感応素子30が検知する
ので、トランジスタTr4が切れることになる。
【0080】従って、起動後においては、動作回路基板
18の動作回路が主コイル22のみに電圧を印加して、
主コイル22のみに電流を流している。これにより、主
コイル22に発生した磁界を、可動片28とヨーク(第
1ヨーク25、ヨーク部材26、第2ヨーク27)とに
及ぼしている。このとき、主コイル22には、図11の
一対のヒンジ型ソレノイド64のコイル52と同じ大き
さの、24Vの電源電圧Vccが印加されている。そし
て、主コイル22の抵抗値200Ωは、図11の一対の
ヒンジ型ソレノイド64のコイル52の抵抗値160Ω
よりも大きいから、図11の一対のヒンジ型ソレノイド
64のコイル52と比べ、主コイル22に小さな電流が
流れることになる。従って、図11の一対のヒンジ型ソ
レノイド64のコイル52の発熱量と比べて、起動後の
発熱量を減少させることができる。
【0081】図13は、主コイル22と副コイル24の
電圧−電流の特性を示した図である。上述したように、
起動時には、主コイル22と副コイル24の各々に対
し、24Vの電源電圧Vccが印加されるので、主コイ
ル22には120mA、副コイル6には800mAの電
流が流れることになる。よって、主コイル22と副コイ
ル24において、合計して、920mAの電流Icが流
れることになる。また、起動後には、主コイル22のみ
に対し、24Vの電源電圧Vccが印加されるので、主
コイル22のみに120mAの電流が流れることにな
る。よって、主コイル22と副コイル24において、合
計して、120mAの電流Ic′が流れることになる。
一方、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64のコイル
52においては、起動時も起動後も、150mAの電流
が流れる。従って、図11の一対のヒンジ型ソレノイド
64と比べ、起動時の吸引力を大きくすることができる
とともに、起動後の発熱量を減少させることができる。
【0082】尚、起動後においては、図11の一対のヒ
ンジ型ソレノイド64のコイル52に流れる150mA
の電流より、小さな、120mAの電流が主コイル22
に流れるので、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64
のコイル52に発生する磁界と比べ、弱い磁界が主コイ
ル22のみに発生し、その磁界が可動片28とヨーク
(第1ヨーク25、ヨーク部材26、第2ヨーク27)
とに及ぶことになる。しかしながら、このとき、可動片
28は第1ヨーク25とヨーク部材26とに吸着されて
おり、可動片28と第1ヨーク25及びヨーク部材26
との間にエアギャップが存在しないことから、起動後に
可動片28を第1ヨーク25及びヨーク部材26に対し
て吸着させる力を、実用的に必要な大きさで確保するこ
とに支障はない。
【0083】また、図14に示すように、動作回路基板
18の動作回路に主コイル22と副コイル24とが直列
に接続されている場合には、起動時においては、動作回
路基板18の動作回路が副コイル24のみに電圧を印加
して、副コイル24のみに電流を流している。これによ
り、副コイル24に発生した磁界のみを、可動片28と
ヨーク(第1ヨーク25、ヨーク部材26、第2ヨーク
27)とに及ぼしている。このとき、副コイル24に
は、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64のコイル5
2と同じ大きさの、24Vの電源電圧Vccが印加され
ている。
【0084】そして、副コイル24の抵抗値30Ωは、
図11の一対のヒンジ型ソレノイド64のコイル52の
抵抗値160Ωよりも小さいことから、図11の一対の
ヒンジ型ソレノイド64のコイル52と比べ、副コイル
24に大きな電流が流れ、副コイル24には強い磁界が
発生することになる。従って、図11の一対のヒンジ型
ソレノイド64のコイル52に発生する磁界と比べて、
強い磁界が副コイル24に発生し、その磁界が可動片2
8とヨーク(第1ヨーク25、ヨーク部材26、第2ヨ
ーク27)とに及ぶことから、起動時に可動片28を第
1ヨーク25とヨーク部材26とに向かって吸引する力
を大きくすることができる。
【0085】また、起動直後の動作回路基板18の動作
回路においては、副コイル24に発生した磁界を磁気感
応素子30が検知するので、トランジスタTr4が切れ
ることになる。
【0086】従って、起動後においては、動作回路基板
18の動作回路が主コイル22と副コイル24とに電圧
を印加して、主コイル22と副コイル24とに電流を流
している。これにより、主コイル22に発生した磁界
と、副コイル24に発生した磁界とを、可動片28とヨ
ーク(第1ヨーク25、ヨーク部材26、第2ヨーク2
7)とに及ぼしている。このとき、主コイル22と副コ
イル24は直列に接続されていることから、主コイル2
2と副コイル24の全体に対し、図11の一対のヒンジ
型ソレノイド64のコイル52と同じ大きさの、24V
の電源電圧Vccが印加されている。また、副コイル2
4の抵抗値30Ωは、図11の一対のヒンジ型ソレノイ
ド64のコイル52の抵抗値160Ωよりも小さいが、
主コイル22の抵抗値200Ωは、図11の一対のヒン
ジ型ソレノイド64のコイル52の抵抗値160Ωより
も大きいから、直列に接続された主コイル22と副コイ
ル24の全体には、図11の一対のヒンジ型ソレノイド
64のコイル52と比べ、小さな電流が流れることにな
る。従って、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64の
コイル52の発熱量と比べて、起動後の発熱量を減少さ
せることができる。
【0087】図15は、主コイル22と副コイル24の
電圧−電流の特性を示した図である。上述したように、
起動時には、副コイル24のみに対し、24Vの電源電
圧Vccが印加されるので、副コイル24のみに800
mAの電流が流れることになる。よって、主コイル22
と副コイル24において、合計して、800mAの電流
Ic′′が流れることになる。また、起動後には、主コ
イル22と副コイル24の全体に対し、24Vの電源電
圧Vccが印加されるので、主コイル22には約20.
9Vの電圧Vcc′が、副コイル24には約3.1Vの
電圧Vcc′′が、それぞれ印加されることになる。そ
して、主コイル22と副コイル24において、合計し
て、約104mAの電流Ic′′′が流れることにな
る。一方、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64のコ
イル52においては、起動時も起動後も、150mAの
電流が流れる。従って、図11の一対のヒンジ型ソレノ
イド64と比べ、起動時の吸引力を大きくすることがで
きるとともに、起動後の発熱量を減少させることができ
る。
【0088】尚、上述したように、起動後においては、
直列に接続された主コイル22と副コイル24の全体に
は、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64のコイル5
2に流れる150mAの電流と比べ、小さな約104m
Aの電流しか流れない。従って、主コイル22に発生す
る磁界と、副コイル24に発生する磁界とが、重なり合
っても、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64のコイ
ル52に発生する磁界と比べて弱く、その弱い磁界が、
可動片28とヨーク(第1ヨーク25、ヨーク部材2
6、第2ヨーク27)とに及ぶことになる。しかしなが
ら、このとき、可動片28は第1ヨーク25とヨーク部
材26とに吸着されており、可動片28と第1ヨーク2
5及びヨーク部材26との間にエアギャップが存在しな
いことから、起動後に可動片28を第1ヨーク25及び
ヨーク部材26に対して吸着させる力を、実用的に必要
な大きさで確保することに支障はない。
【0089】すなわち、本実施の形態のチューリップ式
役物10では、一対のヒンジ型ソレノイド14におい
て、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64のコイル5
2を主コイル22と副コイル24との構成にし、主コイ
ル22の抵抗値を、図11の一対のヒンジ型ソレノイド
64のコイル52よりも大きくするとともに、副コイル
24の抵抗値を、図11の一対のヒンジ型ソレノイド6
4のコイル52よりも小さくし、主コイル22と副コイ
ル24とを並列又は直列に接続した動作回路基板18の
動作回路で、主コイル22又は副コイル24に対して通
電することにより、起動時には、図11の一対のヒンジ
型ソレノイド64のコイル52よりも強い電流を流すこ
とができ、起動後には、図11の一対のヒンジ型ソレノ
イド64のコイル52よりも弱い電流を流すことができ
ることから、起動時に可動片28を第1ヨーク25及び
ヨーク部材26に向かって吸引する力を大きくするとと
もに、起動後の発熱量の増加を抑えることが可能とな
る。
【0090】また、起動時に可動片28を第1ヨーク2
5及びヨーク部材26に向かって吸引する力を大きくす
ることは、より力強く、よりスピーディに、チューリッ
プ片13を起立状態から傾動状態に移行させることがで
きるから、パチンコ機の遊技者に与える印象は良い。
【0091】また、起動時には、図11の一対のヒンジ
型ソレノイド64のコイル52よりも強い電流が流れる
ことになるが、起動時の一瞬(0.05〜0.1秒)に
おける出来事で、これによる発熱量の増加は僅かであ
り、また、起動後には、図11の一対のヒンジ型ソレノ
イド64のコイル52よりも弱い電流を流しており、起
動後の発熱量は、むしろ大幅に減少させることができる
から、トータルとしての発熱量は減少することとなっ
て、消費電力の低下につながることになる。
【0092】また、本実施の形態のチューリプ式役物1
0のヒンジ型ソレノイド14において、動作回路基板1
8の動作回路に主コイル22と副コイル24とが並列に
接続されている場合には(図12参照)、起動時におい
て、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64のコイル5
2に発生する磁界と比べ、強い磁界が副コイル24に発
生するとともに、弱い磁界が主コイル22に発生し、そ
れらの磁界が重なり合って、可動片28とヨーク(第1
ヨーク25、ヨーク部材26、第2ヨーク27)とに及
ぶ一方、動作回路基板18の動作回路に主コイル22と
副コイル24とが直列に接続されている場合には(図1
4参照)、起動時において、図11の一対のヒンジ型ソ
レノイド64のコイル52に発生する磁界と比べ、強い
磁界が副コイル24のみに発生し、その磁界が可動片2
8とヨーク(第1ヨーク25、ヨーク部材26、第2ヨ
ーク27)とに及ぶ。従って、起動時においては、動作
回路基板18の動作回路に主コイル22と副コイル24
とが並列に接続されている場合(図12参照)の方が、
主コイル22に発生する弱い磁界の分だけ、動作回路基
板18の動作回路に主コイル22と副コイル24とが直
列に接続されている場合(図14参照)よりも、可動片
28を第1ヨーク25及びヨーク部材26に向かって吸
引する力を大きくすることを、より効果的に行うものと
言える。
【0093】一方、動作回路基板18の動作回路に主コ
イル22と副コイル24とが直列に接続されている場合
(図14参照)では、起動後において、直列に接続され
た主コイル22と副コイル24の全体に対して、図11
の一対のヒンジ型ソレノイド64のコイル52と同じ電
圧が印加されることより、図11の一対のヒンジ型ソレ
ノイド64のコイル52と比べて小さな電流が流れるこ
とになる一方、動作回路基板18の動作回路に主コイル
22と副コイル24とが並列に接続されている場合(図
12参照)では、起動後において、主コイル22のみに
対して、図11の一対のヒンジ型ソレノイド64のコイ
ル52と同じ電圧が印加されることより、図11の一対
のヒンジ型ソレノイド64のコイル52と比べて小さな
電流が流れることになる。従って、起動後においては、
動作回路基板18の動作回路に主コイル22と副コイル
24とが直列に接続されている場合(図14参照)の方
が、副コイル24の抵抗値の分だけ、動作回路基板18
の動作回路に主コイル22と副コイル24とが並列に接
続されている場合(図12参照)よりも、発熱量の増加
を抑えること、ひいては、消費電力を低下させること
を、より効果的に行うものと言える。
【0094】また、動作回路基板18の動作回路に組み
込まれた磁気感応素子30が起動直後に動作することに
より、動作回路基板18の動作回路に主コイル22と副
コイル24とが並列に接続されている場合(図12参
照)では、起動時は動作回路基板18の動作回路が主コ
イル22と副コイル24とに電圧を印加する一方、起動
後は動作回路基板18の動作回路が主コイル22のみに
電圧を印加することを、また、動作回路基板18の動作
回路に主コイル22と副コイル24とが直列に接続され
ている場合(図14参照)では、起動時は動作回路基板
18の動作回路が副コイル24のみに電圧を印加する一
方、起動後は動作回路基板18の動作回路が主コイル2
2と副コイル24とに電圧を印加することを行えば、起
動時に発生する磁界を磁気感応素子30で検出した後
に、起動後の電圧の印加の態様へ移行するから、動作回
路基板18の動作回路の信頼性を向上させることが可能
となる。
【0095】また、本実施の形態のチューリップ式役物
10において、一対のヒンジ型ソレノイド14(図8参
照)にかわって、一対のヒンジ型ソレノイド44(図1
0参照)を使用した場合でも、上述した効果を発揮する
ことができる。
【0096】また、本実施の形態のチューリップ式役物
10では、一対のヒンジ型ソレノイド14において(図
8参照)、主コイル22又は副コイル24に通電がなさ
れると、第1コイルホビン21の一端面の側で可動片2
8が第1ヨーク25に対し吸引・吸着されるだけでな
く、第1コイルホビン21と第2コイルホビン23との
間で、可動片28がヨーク部材26に対し吸引・吸着さ
れるので、一対のヒンジ型ソレノイド44、64と比べ
て(図10、図11参照)、より一層、可動片28を吸
引・吸着する力を大きくすることができる。
【0097】尚、本実施の形態のチューリップ式役物1
0では、一対のヒンジ型ソレノイド14において、第1
コイルホビン21と第2コイルホビン23との間で可動
片28がヨーク部材26に対し吸引・吸着されるので、
第1コイルホビン21の一端面の側で可動片28が第1
ヨーク25に対し吸引・吸着されなくとも、ヒンジ型ソ
レノイド14のヒンジ型の動作は確保される。従って、
本実施の形態のチューリップ式役物10では、パチンコ
機の遊技盤に対する取付の容易性を維持しつつも、高さ
方向を低くし、しかも、一対のチューリップ片13の各
々を独立して動かす観点(本発明の課題)のみからすれ
ば、一対のヒンジ型ソレノイド14において、第1コイ
ルホビン21の一端面の側で可動片28が第1ヨーク2
5に対し吸引・吸着されることは必要ではない。
【0098】以上より、一対のヒンジ型ソレノイド1
4、44、64は(図8〜図11参照)、チューリップ
式役物10に使用すれば、上述した効果をチューリップ
式役物10に発揮させることができるものである。
【0099】尚、本発明は上記実施の形態に限定される
ものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が
可能である。例えば、本実施の形態のチューリップ式役
物10では、一対のヒンジ型ソレノイド14において、
磁気反応素子30を動作回路基板18の動作回路に組み
込んでいたが、磁気反応素子30を動作回路基板18の
動作回路に組み込まなくても、図13や図15の主コイ
ル22と副コイル24の電圧−電流特性を実現させるこ
とは可能である。図16は、磁気反応素子30が組み込
まれていない動作回路基板18の動作回路に対して、主
コイル22と副コイル24とを並列に接続する場合の一
例であり、図17は、磁気反応素子30が組み込まれて
いない動作回路基板18の動作回路に対して、主コイル
22と副コイル24とを直列に接続する場合の一例であ
る。
【0100】また、本実施の形態のチューリップ式役物
10において、図8の一対のヒンジ型ソレノイド14、
図10の一対のヒンジ型ソレノイド44、図11の一対
のヒンジ型ソレノイド64にかわって、図9にその断面
を示した一対のヒンジ型ソレノイド14を使用すること
もできる。尚、図9の一対のヒンジ型ソレノイド14
は、図8の一対のヒンジ型ソレノイド14の板状の復帰
ばね29にかわって、コイル状の復帰ばね60を使用し
ている点を除けば、図8の一対のヒンジ型ソレノイド1
4と同じである。
【0101】すなわち、図9の一対のヒンジ型ソレノイ
ド14は、第1コイルホビン21、第1コイルホビン2
1に巻かれた抵抗値200Ωの主コイル22、第2コイ
ルホビン23、第2コイルホビン23に巻かれた抵抗値
30Ωの副コイル24、第1コイルホビン21の中空円
筒部及び第2コイルホビン23の中空円筒部に挿通され
るとともに第1コイルホビン21の一端面に接面する第
1ヨーク25、第1コイルホビン21と第2コイルホビ
ン23との間に挟持されたヨーク部材26、第2コイル
ホビン23の一端面に接面するとともに第1ヨーク25
と接続する第2ヨーク27、第1ヨーク25と第2ヨー
ク27とを固定させる係止部材27A、第2ヨーク27
に枢設された可動片28、第2ヨーク27と可動片28
との間で掛着されたコイル状の復帰ばね60などから構
成されている。
【0102】従って、図9の一対のヒンジ型ソレノイド
14においては、以下により、ヒンジ型の動作を実現し
ている。すなわち、第2コイルホビン23の一端面側で
は、可動片28が第2ヨーク27に枢設されており、さ
らに、コイル状の復帰ばね60が第2ヨーク27と可動
片28との間に掛着されている。そして、第1コイル2
2又は第2コイル24に通電がなされると、第1コイル
ホビン21の一端面側で可動片28が第1ヨーク25に
対し吸引・吸着されるとともに、ヨーク部材26にも吸
引・吸着されて、チューリップ片13は傾動した状態に
なる。このとき、コイル状の復帰ばね60は、第2ヨー
ク27と可動片28との間で延びた状態となる。その
後、第1コイル22又は第2コイル24に対する通電の
解除がなされると、コイル状の復帰ばね60により、第
1コイルホビン21の一端面側で可動片28が第1ヨー
ク25から離間するとともに、ヨーク部材26からも離
間して、チューリップ片13は起立した状態になる。
【0103】特に、一対のヒンジ型ソレノイド14にお
いては、ヨーク(第1ヨーク25、ヨーク部材26、第
2ヨーク27)は、コイルホビン(第1コイルホビン2
1、第2コイルホビン23)の両端面に接触した状態で
設けられており、また、コイル状の復帰ばね60はコイ
ルホビン(第1コイルホビン21、第2コイルホビン2
3)の外側に存在するものであって、コイルホビン(第
1コイルホビン21、第2コイルホビン23)とヨーク
(第1ヨーク25、ヨーク部材26、第2ヨーク27)
との間に介在するものではないから、ヒンジ型の動作を
実現するために、コイルホビン(第1コイルホビン2
1、第2コイルホビン23)とヨーク(第1ヨーク2
5、ヨーク部材26、第2ヨーク27)との間にスペー
スを必要としない。
【0104】
【発明の効果】請求項1又は請求項2に記載のチューリ
ップ式役物においては、一対のチューリップ片の駆動源
である一対のヒンジ型ソレノイドが、一対のチューリッ
プ片のいずれかを個別に動かすものであることから、コ
イルホビンの径は小さく、また、コイルホビンとヨーク
との間にスペースを必要としないヒンジ構造を有するの
で、一対のヒンジ型ソレノイドは、取付板の裏側で入賞
球流路の両側に設けられても、取付板の裏側の垂直投影
空間内に十分の余裕をもって配置することが可能であ
る。従って、請求項1又は請求項2に記載のチューリッ
プ式役物は、パチンコ機の遊技盤に対する取付の容易性
を維持しつつも、高さ方向を低くし、しかも、一対のチ
ューリップ片の各々を独立して動かすことができる。
【0105】また、請求項3〜6に記載のチューリプ式
役物では、ヒンジ型ソレノイドにおいて、請求項1又は
請求項2に記載のヒンジ型ソレノイドのコイルを主コイ
ルと副コイルとの構成にし、主コイルの抵抗値を請求項
1又は請求項2に記載のコイルよりも大きくするととも
に副コイルの抵抗値を請求項1又は請求項2に記載のコ
イルよりも小さくし、主コイルと副コイルとを並列又は
直列に接続した動作回路で、主コイル又は副コイルに対
して通電することにより、起動時には、請求項1又は請
求項2に記載のコイルよりも強い電流を流すことがで
き、起動後には、請求項1又は請求項2に記載のコイル
よりも弱い電流を流すことができることから、起動時に
可動片をヨークに向かって吸引する力を大きくするとと
もに、起動後の発熱量の増加を抑えることが可能とな
る。
【0106】また、起動時に可動片をヨークに向かって
吸引する力を大きくすることは、より力強く、よりスピ
ーディに、チューリップ片を起立状態から傾動状態に移
行させることができるから、パチンコ機の遊技者に与え
る印象は良い。
【0107】また、起動時には、請求項1又は請求項2
に記載のコイルよりも強い電流が流れることになるが、
起動時の一瞬における出来事で、これによる発熱量の増
加は僅かであり、また、起動後には、請求項1又は請求
項2に記載のコイルよりも弱い電流を流しており、起動
後の発熱量は、むしろ大幅に減少させることができるか
ら、トータルとしての発熱量は減少することとなって、
消費電力の低下につながることになる。
【0108】また、請求項3又は請求項4に記載のチュ
ーリプ式役物のヒンジ型ソレノイドでは、動作回路に主
コイルと副コイルとが並列に接続されており、起動時に
おいて、請求項1又は請求項2に記載のコイルに発生す
る磁界と比べ、強い磁界が副コイルに発生するととも
に、弱い磁界が主コイルに発生し、それらの磁界が重な
り合って、ヨークと可動片とに及ぶ一方、請求項5又は
請求項6に記載のチューリプ式役物のヒンジ型ソレノイ
ドでは、動作回路に主コイルと副コイルとが直列に接続
されており、起動時において、請求項1又は請求項2に
記載のコイルに発生する磁界と比べ、強い磁界が副コイ
ルのみに発生し、その磁界がヨークと可動片とに及ぶ。
従って、起動時においては、請求項3又は請求項4に記
載のチューリプ式役物のヒンジ型ソレノイド(動作回路
に主コイルと副コイルとが並列に接続されている場合)
の方が、主コイルに発生する弱い磁界の分だけ、請求項
5又は請求項6に記載のチューリプ式役物のヒンジ型ソ
レノイド(動作回路に主コイルと副コイルとが直列に接
続されている場合)よりも、可動片をヨークに向かって
吸引する力を大きくすることを、より効果的に行うもの
と言える。
【0109】一方、請求項5又は請求項6に記載のチュ
ーリプ式役物のヒンジ型ソレノイド(動作回路に主コイ
ルと副コイルとが直列に接続されている場合)では、起
動後において、直列に接続された主コイルと副コイルの
全体に対して、請求項1又は請求項2に記載のコイルと
同じ電圧が印加されることより、請求項1又は請求項2
に記載のコイルと比べて小さな電流が流れることになる
一方、請求項3又は請求項4に記載のチューリプ式役物
のヒンジ型ソレノイド(動作回路に主コイルと副コイル
とが並列に接続されている場合)では、起動後におい
て、主コイルのみに対して、請求項1又は請求項2に記
載のコイルと同じ電圧が印加されることより、請求項1
又は請求項2に記載のコイルと比べて小さな電流が流れ
ることになる。従って、起動後においては、請求項5又
は請求項6に記載のチューリプ式役物のヒンジ型ソレノ
イド(動作回路に主コイルと副コイルとが直列に接続さ
れている場合)の方が、副コイルの抵抗値の分だけ、請
求項3又は請求項4に記載のチューリプ式役物のヒンジ
型ソレノイド(動作回路に主コイルと副コイルとが並列
に接続されている場合)よりも、発熱量の増加を抑える
こと、ひいては、消費電力を低下させることを、より効
果的に行うものと言える。
【0110】また、動作回路に組み込まれた磁気感応素
子が起動直後に動作することにより、請求項3又は請求
項4に記載のチューリプ式役物のヒンジ型ソレノイド
(動作回路に主コイルと副コイルとが並列に接続されて
いる場合)では、起動時は動作回路が主コイルと副コイ
ルとに電圧を印加する一方、起動後は動作回路が主コイ
ルのみに電圧を印加することを、また、請求項5又は請
求項6に記載のチューリプ式役物のヒンジ型ソレノイド
(動作回路に主コイルと副コイルとが直列に接続されて
いる場合)では、起動時は動作回路が副コイルのみに電
圧を印加する一方、起動後は動作回路が主コイルと副コ
イルとに電圧を印加することを行えば、起動時に発生す
る磁界を磁気感応素子で検出した後に、起動後の電圧の
印加の態様へ移行するから、動作回路の信頼性を向上さ
せることが可能となる。
【0111】また、請求項7に記載のチューリップ式役
物では、ヒンジ型ソレノイドにおいて、主コイル又は副
コイルに通電がなされると、コイルホビン(第1コイル
ホビン又は第2コイルホビン)の他端面側で可動片がヨ
ークに対し吸引・吸着されるだけでなく、第1コイルホ
ビンと第2コイルホビンとの間で可動片がヨーク部材に
対し吸引・吸着されるので、より一層、可動片を吸引・
吸着する力を大きくすることができる。
【0112】また、請求項8に記載のチューリップ式役
物では、一対のチューリップ片の各々を独立して動かす
ことができるだけでなく、一対のチューリップ片を同時
に動かす従来の動きもできるので、既存のパチンコ機の
遊技内容に変化を与えるだけでなく、既存のパチンコ機
の遊技内容にも対応することができる。
【0113】また、本発明のヒンジ型ソレノイドは、チ
ューリップ式役物に使用すれば、上述した効果をチュー
リップ式役物に発揮させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態のチューリップ式役物を図2の線
A−Aで切断した断面図である。
【図2】本実施の形態のチューリップ式役物の正面図で
あって、一対のチューリプ片が起立した状態にある際の
ものである。
【図3】本実施の形態のチューリップ式役物の正面図で
あって、一対のチューリプ片が傾動した状態にある際の
ものである。
【図4】本実施の形態のチューリップ式役物の背面図で
ある。
【図5】本実施の形態のチューリップ式役物の上面図で
あって、取付板及びカバーの一部を断面で示したもので
ある。
【図6】本実施の形態のチューリップ式役物で使用され
るヒンジ型ソレノイドの背面図である。
【図7】本実施の形態のチューリップ式役物で使用され
るヒンジ型ソレノイドの裏面図である。
【図8】本実施の形態のチューリップ式役物で使用され
るヒンジ型ソレノイドの断面図である。
【図9】本実施の形態のチューリップ式役物で使用され
るヒンジ型ソレノイドであって、その他の例のものの断
面図である。
【図10】本実施の形態のチューリップ式役物で使用さ
れるヒンジ型ソレノイドであって、その他の例のものの
断面図である。
【図11】本実施の形態のチューリップ式役物で使用さ
れるヒンジ型ソレノイドであって、その他の例のものの
断面図である。
【図12】本実施の形態のチューリップ式役物で使用さ
れるヒンジ型ソレノイドの動作回路であって、主コイル
と副コイルとが並列に接続されるとともに磁気感応素子
が組み込まれたものを示す図である。
【図13】図12の動作回路に並列に接続された主コイ
ルと副コイルの電圧−電流特性を示した図である。
【図14】本実施の形態のチューリップ式役物で使用さ
れるヒンジ型ソレノイドの動作回路であって、主コイル
と副コイルとが直列に接続されるとともに磁気感応素子
が組み込まれたものを示す図である。
【図15】図14の動作回路に直列に接続された主コイ
ルと副コイルの電圧−電流特性を示した図である。
【図16】本実施の形態のチューリップ式役物で使用さ
れるヒンジ型ソレノイドの動作回路のその他の例であっ
て、主コイルと副コイルとが並列に接続されたものを示
す図である。
【図17】本実施の形態のチューリップ式役物で使用さ
れるヒンジ型ソレノイドの動作回路のその他の例であっ
て、主コイルと副コイルとが直列に接続されたものを示
す図である。
【図18】従来技術のチューリップ式役物の正面図であ
る。
【図19】従来技術のチューリップ式役物の背面図であ
る。
【図20】従来技術のチューリップ式役物の上面図であ
る。
【図21】従来技術のチューリップ式役物を図19の線
B−Bで切断した断面図である。
【図22】従来技術のチューリップ式役物で使用される
ソレノイドの背面図である。
【図23】従来技術のチューリップ式役物で使用される
ソレノイドの側面図である。
【図24】従来技術のチューリップ式役物で使用される
ソレノイドの上面図である。
【図25】従来技術のチューリップ式役物で使用される
ソレノイドの底面図である。
【符号の説明】
10 チューリップ式役物 11 取付板 13 チューリップ片 14 ヒンジ型ソレノイド 15 入賞球入口 16 入賞球流路 18 動作回路 21 第1コイルホビン 22 主コイル 23 第2コイルホビン 24 副コイル 25 第1ヨーク 26 ヨーク部材 27 第2ヨーク 28 可動片 29 板状の復帰ばね 30 磁気感応素子 60 コイル状の復帰ばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桑子 和也 愛知県安城市篠目町古林畔117−5 メゾ ンソレイユE棟1階 株式会社名古屋モー ションコントロール内 Fターム(参考) 2C088 AA03 EA06 EA29 EA38 EB30

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付板の入賞球入口の両側に設けられた
    一対のチューリップ片と、前記入賞球入口から前記取付
    板の裏側に向かって形成された入賞球流路と、前記チュ
    ーリップ片を起立した状態と傾動した状態とに動作させ
    るとともに前記取付板の裏側に設けられたソレノイドと
    を有し、前記ソレノイドと前記入賞球流路とを前記取付
    板の裏側の垂直投影空間内に配置させたチューリップ式
    役物において、 前記ソレノイドとして前記入賞球流路の両側に一対のヒ
    ンジ型ソレノイドを設け、 前記ヒンジ型ソレノイドは、 コイルと、前記コイルを巻いたコイルホビンと、前記コ
    イルホビンの中空円筒部を挿通するとともに前記コイル
    ホビンの両端面に接触した状態に設けられたヨークと、
    前記コイルホビンの一端面側で前記ヨークに枢設された
    可動片と、前記コイルホビンと前記可動片との間に位置
    するとともに前記コイルホビンの一端面側で前記ヨーク
    に係着された復帰ばねと、を備え、 前記コイルに通電すると、起動時は前記可動片を前記コ
    イルホビンの他端面側の前記ヨークに向かって吸引する
    とともに、起動後は前記可動片を前記コイルホビンの他
    端面側の前記ヨークに対して吸着させ、前記コイルに対
    する通電を解除すると、前記復帰ばねにより、前記可動
    片を前記コイルホビンの他端面側の前記ヨークから離間
    させるものであって、 前記ヒンジ型ソレノイドの一方で前記チューリップ片の
    一方のみを起立した状態と傾動した状態とに動作させる
    とともに、前記ヒンジ型ソレノイドの他方で前記チュー
    リップ片の他方のみを起立した状態と傾動した状態とに
    動作させること、 を特徴とするチューリップ式役物。
  2. 【請求項2】 取付板の入賞球入口の両側に設けられた
    一対のチューリップ片と、前記入賞球入口から前記取付
    板の裏側に向かって形成された入賞球流路と、前記チュ
    ーリップ片を起立した状態と傾動した状態とに動作させ
    るとともに前記取付板の裏側に設けられたソレノイドと
    を有し、前記ソレノイドと前記入賞球流路とを前記取付
    板の裏側の垂直投影空間内に配置させたチューリップ式
    役物において、 前記ソレノイドとして前記入賞球流路の両側に一対のヒ
    ンジ型ソレノイドを設け、 前記ヒンジ型ソレノイドは、 コイルと、前記コイルを巻いたコイルホビンと、前記コ
    イルホビンの中空円筒部を挿通するとともに前記コイル
    ホビンの両端面に接触した状態に設けられたヨークと、
    前記コイルホビンの一端面側で前記ヨークに枢設された
    可動片と、前記コイルホビンの一端面側で前記ヨークと
    前記可動片とに係着された復帰ばねと、を備え、 前記コイルに通電すると、起動時は前記可動片を前記コ
    イルホビンの他端面側の前記ヨークに向かって吸引する
    とともに、起動後は前記可動片を前記コイルホビンの他
    端面側の前記ヨークに対して吸着させ、前記コイルに対
    する通電を解除すると、前記復帰ばねにより、前記可動
    片を前記コイルホビンの他端面側の前記ヨークから離間
    させるものであって、 前記ヒンジ型ソレノイドの一方で前記チューリップ片の
    一方のみを起立した状態と傾動した状態とに動作させる
    とともに、前記ヒンジ型ソレノイドの他方で前記チュー
    リップ片の他方のみを起立した状態と傾動した状態とに
    動作させること、 を特徴とするチューリップ式役物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載するチュー
    リップ式役物において、 前記ヒンジ型ソレノイドは、 前記コイルを、前記コイルと比べて大きな抵抗値をもつ
    主コイルと、前記コイルと比べて小さな抵抗値をもつ副
    コイルとで構成するとともに、 前記主コイルと前記副コイルとが並列に接続されてお
    り、起動時は前記主コイルと前記副コイルとに電圧を印
    加する一方、起動後は前記主コイルのみに電圧を印加す
    る動作回路を装備し、 起動時は前記動作回路が前記主コイルと前記副コイルと
    に電圧を印加して、前記主コイルと前記副コイルとに通
    電することにより、前記可動片を前記コイルホビンの他
    端面側の前記ヨークに向かって吸引する一方、起動後は
    前記動作回路が前記主コイルのみに電圧を印加して、前
    記主コイルのみに通電することにより、前記可動片を前
    記コイルホビンの他端面側の前記ヨークに対して吸着さ
    せること、 を特徴とするチューリップ式役物。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載するチューリップ式役物
    において、 前記ヒンジ型ソレノイドは、 前記動作回路に組み込まれた磁気感応素子が起動直後に
    動作することにより、起動時は前記動作回路が前記主コ
    イルと前記副コイルとに電圧を印加する一方、起動後は
    前記動作回路が前記主コイルのみに電圧を印加するもの
    であること、 を特徴とするチューリップ式役物。
  5. 【請求項5】 請求項1又は請求項2に記載するチュー
    リップ式役物において、 前記ヒンジ型ソレノイドは、 前記コイルを、前記コイルと比べて大きな抵抗値をもつ
    主コイルと、前記コイルと比べて小さな抵抗値をもつ副
    コイルとで構成するとともに、 前記主コイルと前記副コイルとが直列に接続されてお
    り、起動時は前記副コイルのみに電圧を印加する一方、
    起動後は前記主コイルと前記副コイルに電圧を印加する
    動作回路を装備し、 起動時は前記動作回路が前記副コイルのみに電圧を印加
    して、前記副コイルのみに通電することにより、前記可
    動片を前記コイルホビンの他端面側の前記ヨークに向か
    って吸引する一方、起動後は前記動作回路が前記主コイ
    ルと前記副コイルに電圧を印加して、前記主コイルと前
    記副コイルとに通電することにより、前記可動片を前記
    コイルホビンの他端面側の前記ヨークに対して吸着させ
    ること、 を特徴とするチューリップ式役物。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載するチューリップ式役物
    において、 前記ヒンジ型ソレノイドは、 前記動作回路に組み込まれた磁気感応素子が起動直後に
    動作することにより、起動時は前記動作回路が前記副コ
    イルのみに電圧を印加する一方、起動後は前記動作回路
    が前記主コイルと前記副コイルとに電圧を印加するもの
    であること、 を特徴とするチューリップ式役物。
  7. 【請求項7】 請求項3乃至請求項6のいずれか1つに
    記載するチューリップ式役物において、 前記ヒンジ型ソレノイドは、 前記コイルホビンを、前記主コイルを巻いた第1コイル
    ホビンと、前記副コイルを巻いた第2コイルホビンとで
    構成するとともに、 前記第1コイルホビンと前記第2コイルホビンとの間に
    挟設されたヨーク部材を備え、 起動時は前記可動片を前記ヨーク部材に向かって吸引す
    るとともに、起動後は前記可動片を前記ヨーク部材に対
    して吸着させること、 を特徴とするチューリップ式役物。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項7のいずれか1つに
    記載するチューリップ式役物において、 前記ヒンジ型ソレノイドの両方で前記チューリップ片の
    両方を同時に起立した状態に動作させるとともに、前記
    ヒンジ型ソレノイドの両方で前記チューリップ片の両方
    を同時に傾動した状態に動作させること、 を特徴とするチューリップ式役物。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至請求項8のいずれか1つに
    記載するチューリップ式役物で使用されること、を特徴
    とするヒンジ型ソレノイド。
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