JP4510514B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、図柄表示装置が移動可能な遊技機に関するものである。
従来、遊技機の図柄表示装置では、主に図柄を用いた遊技演出が行われる。この図柄表示装置では、さらにキャラクタを登場させるなどの遊技演出を行うことにより、遊技機の興趣を高める努力がなされている。
しかし、図柄表示装置で遊技演出を行うのみでは、遊技者に与えるインパクトが弱い。そこで、図柄表示装置の手前側で装飾体を動かして補助的な遊技演出を行うものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−190401号公報(図3など)
しかし、前記装飾体による演出は、一般化してきている上、常時視認できる装飾体が単に動くだけのものである。そのため、遊技者に十分なインパクトを与えているとは言い難い。よって、将来的には、さらにインパクトのある演出を行うことが要望される。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技者に新たなインパクトを与えることが可能な遊技機を提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数種類の図柄を複数列で変動または停止させて図柄組み合わせを導出させる図柄組み合わせゲームが実行される遊技演出を行う図柄表示装置と、その遊技演出を補助するとともに前記遊技演出とは内容が異なる補助遊技演出を行う補助演出装置とを有する遊技機であって、前記図柄表示装置の前側に、正面視で略矩形状をなす窓部を備えたセンター役物が配置され、前記図柄表示装置が、正面視で前記窓部と略同一の形状をなし、正面視で前記センター役物に対して左右方向のいずれか一方退避移動可能に配置され、前記補助演出装置が、正面視で前記図柄表示装置の外周側であって前記図柄表示装置の退避移動方向とは反対側となる部分に配置され、前記補助演出装置の前面と前記図柄表示装置の前面とが略同一面上に位置しており、前記補助演出装置が前記図柄表示装置と一体に移動し、前記図柄表示装置が定位置にある場合に、前記図柄表示装置が前記窓部を介して視認可能となる一方、前記補助演出装置が前記窓部を介して視認不能となり、前記図柄表示装置が前記定位置から移動した場合に、前記図柄表示装置の一部の領域が、前記センター役物の裏側に移動することによって前記窓部を介して視認不能となり、前記図柄表示装置の残りの領域に、移動前に表示されていた列と同数の列の図柄が常に表示されると同時に、前記補助演出装置が、前記窓部を介して視認可能な領域に移動し、前記補助演出装置による補助遊技演出が開始されることを特徴とする遊技機をその要旨とする。
従って、請求項1に記載の発明によると、従来、遊技盤に固定されているのが当然であった図柄表示装置を移動可能とすることにより、遊技者に強いインパクトを与えることが可能となる。また、図柄表示装置による単独の演出に加えて、補助演出装置による演出が可能となるため、遊技機の興趣の向上を図ることができる。さらに、本発明によると、視認不能であった補助演出装置が突然出現して補助遊技演出を行うことにより、遊技者に意外性を与えることができる。よって、遊技機のさらなる興趣の向上を図ることができる。
なお、図柄表示装置では主として図柄を用いた演出が行われるが、この演出は遊技状況(大当りになるか否かなど)を示しているために、遊技者にとっては最も気になる演出である。ところが、特許文献1では、補助遊技演出を行う装飾体が図柄表示装置の手前側にて動くため、遊技状況を見るときに装飾体が邪魔になり、かえって興趣の向上を妨げる可能性がある。よって、本発明では、補助遊技演出を行う補助演出装置が、少なくとも前記図柄表示装置の手前側の領域以外を移動可能に配置されることが好ましい。
なお請求項1に記載の発明では、前記図柄表示装置が前記定位置から移動した場合にも、前記図柄表示装置の少なくとも一部(少なくとも図柄)が視認可能であ。このため、図柄表示装置の遊技演出と補助演出装置の補助遊技演出とを絡めた演出が可能となる。
ここで、この発明において好適な図柄表示装置としては、液晶式、ドットマトリクス式、エレクトロルミネッセンス素子式、7セグメント式の電気式図柄表示装置などが挙げられるが、これらの中でも特に液晶式のものを用いることが好ましい。このようにすれば、図柄表示装置による複雑な演出が可能となる。
図柄表示装置の正面視での形状としては、長方形状、正方形状、円形状、楕円形状、三角形状などが挙げられるが、液晶式の図柄表示装置を用いる場合、一般的な液晶パネルの形状と同じ長方形状であることが好ましい。
なお、「定位置」とは、例えば図柄表示装置が正面視で長方形状をなしている場合に、図柄表示装置が有する一対の長辺部分が水平となり、図柄表示装置が有する一対の短辺部分が鉛直となった状態で、補助演出装置が視認不能となる位置をいう。
また、図柄表示装置は、遊技盤に固定したセンター役物に取り付けた結果、遊技板に対して移動可能に配置されるものであってもよいし、センター役物を介さずに遊技盤や遊技盤が固定される遊技機本体(機構セット盤)に直接取り付けられて、遊技盤に対して移動可能に配置されるものであってもよい。
図柄表示装置としては、正面視で左右方向、上下方向、斜め方向、前後方向などに沿って直線的に移動するものや、任意の軸(例えば、遊技盤面に対して垂直または平行に延びる軸)を中心として回転移動するものが挙げられる。図柄表示装置を移動させる駆動機構の構成を簡略化するためには、図柄表示装置は、直線的に移動するものであることが好ましい。なお、図柄表示装置は、一方向のみに移動するものに限られる訳ではなく、多方向に移動するものであってもよい。
補助演出装置としては、特に状態変化を起こさない静的な補助演出装置や何らかの状態変化を起こす動的な補助演出装置が挙げられる。補助演出装置が視認可能となったときに遊技者に強いインパクトを与えるためには、動的な補助演出装置を用いることが好ましい。動的な補助演出装置における状態変化としては、光ることや動くことなどが挙げられる。具体的に、光るものとしては発光体などが好ましく、特には、コンパクトで省電力の発光ダイオードが好ましい。一方、静的な補助演出装置としては、フィギュア、絵、写真などが挙げられる。なお、フィギュアは、腕や足などが動く動的な補助演出装置であってもよい。
補助演出装置の正面視での形状としては、長方形状、正方形状、円形状、楕円形状、三角形状などが挙げられる。
なお、補助演出装置が、前記図柄表示装置と一体に構成されていて、図柄表示装置の移動に伴って移動した結果、視認可能となるものであってもよい。
また請求項1に記載の発明では、補助演出装置、図柄表示装置が前記定位置から移動した場合に、図柄表示装置があった位置に出現して視認可能とな。このため、遊技者が遊技中に注視する図柄表示装置があった定位置で、補助演出装置を視認することができる。よって、図柄表示装置が移動したときに視点を動かすことなく補助演出装置を視認でき、補助遊技演出が行われていることを確実に気付かせることができる。
さらに、請求項に記載の発明によると、図柄表示装置が定位置から移動したときにだけ、センター役物の窓部を介して補助演出装置による演出が視認可能となる。よって、補助演出装置による補助遊技演出に希少性を付与することができるため、遊技者に図柄表示装置の移動時に補助遊技演出の出現を遊技者に期待させることができる。
また、結果的に、図柄表示装置の移動時に窓部を介して見える部分に補助演出装置を配置することになるので、図柄表示装置がセンター役物の窓部から移動して退いた場合にも、補助演出装置が存在する。このため、遊技機の内部構造(基板など)が遊技者に見えてしまうようなことがなく、意匠性の低下を防止することができる。即ち、補助演出装置は、図柄表示装置の移動時には目隠しとしても機能する。
また、請求項に記載の発明によると、図柄表示装置のみならず、補助演出装置も移動させることにより、補助演出装置でも移動を利用した補助遊技演出が可能となり、補助遊技演出に幅を持たせることが可能となる。
また、補助演出装置の前面と図柄表示装置の前面とが略同一面上に位置しているため、補助演出装置及び図柄表示装置を互いにオフセットする必要がなくなる。従って、両装置を合わせたときの奥行き方向の寸法が大きくなりにくくなるため、両装置とも遊技機の前面側(遊技者側)に配置することができる。よって、補助演出装置が遊技者により近づくため、迫力のある補助遊技演出を行うことが可能となる。また、オフセットが不要であるため、補助演出装置を設けることで、両装置を合わせたときの奥行きの寸法が大きくなりにくい。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記図柄表示装置は、液晶式の図柄表示装置であり、前記補助演出装置は、点灯または点滅させる演出を行う発光体を備える補助演出装置であり、前記補助演出装置の装置形態が前記図柄表示装置とは異なっていることをその要旨とする。
なお、前記図柄表示装置が前記補助演出装置の前側に配置されており、前記補助演出装置が取付部を介して前記遊技盤または前記遊技盤が固定される遊技機本体に取り付けられ、前記図柄表示装置の移動に伴って、前記補助演出装置が前記窓部を介して視認可能となることが好ましい
このようにすれば、図柄表示装置と補助演出装置とを合わせたときの前記面方向の寸法が大きくなりにくい。よって、遊技機内の設置スペースが奥行き方向に余裕がある場合に、図柄表示装置及び補助演出装置の設置が容易になる。
また、補助演出装置が取付部に固定されている。よって、仮に補助演出装置を図柄表示装置と一体に移動させる場合に比べて、移動部分が軽量化するため、移動時に必要な力を低減できるとともに、駆動力の小さい小型の駆動機構を採用することもできる。
請求項に記載の発明は、請求項1または2において、前記図柄表示装置を正面視で左右方向に沿って直線的に移動させる駆動機構と、前記駆動機構を制御する駆動制御装置と、前記図柄表示装置が前記定位置から移動した場合に補助遊技演出を行わせるように前記補助演出装置を制御する補助演出装置制御装置とを備えたことを要旨とする。
仮に、図柄表示装置を例えば正面視で上下方向に移動させると、図柄表示装置を上方向に移動させるときに駆動機構に負荷がかかりやすくなる。しかし、請求項に記載の発明によれば、図柄表示装置が正面視で左右方向に移動するため、駆動機構への負荷が低減される。また、本発明によれば、例えば図柄表示装置の後側に補助演出装置を配置し、図柄表示装置を正面視で前後方向に移動させる場合に比べ、補助演出装置を視認しやすくなる。さらに、図柄表示装置を回転移動させる場合、図柄表示装置と前記遊技機本体とをつなぐ配線に捩れを防止する機構を設けたりする必要があるが、本発明によれば、そのような配慮が不要になる。よって、図柄表示装置を回転移動させる場合に比べ、図柄表示装置を移動可能にする構成を容易に実現できる。
また、補助演出装置にて行われる補助遊技演出は補助演出装置制御装置によって制御されるため、補助演出装置が視認可能となったときにだけ補助遊技演出を行うように設定できる。よって、補助演出装置にて行われる補助遊技演出に無駄がなくなる。
以上詳述したように、請求項1〜に記載の発明によれば、従来、遊技盤に固定されているのが当然であった図柄表示装置を移動可能とすることにより、遊技者に強いインパクトを与えることが可能となる。また、図柄表示装置による単独の演出に加えて、補助演出装置による演出が可能となるため、遊技機の興趣の向上を図ることができる。さらに、遊技者に意外性を与えることができるため、遊技機のさらなる興趣の向上を図ることができる。
[第1の実施形態]
以下、本発明をパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」という)に具体化した第1の実施形態を図1〜図6に基づき説明する。
図1には、パチンコ機10の機表側が略示されている。機体の外郭をなす外枠11の開口前面側には、各種の遊技機用構成部材をセットする縦長方形の前枠12が開閉及び着脱自在に組み付けられている。また、前枠12の前面側には、機内部に配置された遊技盤13を透視保護するためのガラス枠を備えたガラス保持枠14と、上球皿15aを有する上皿ユニット15とが、ともに横開き状態で開閉可能に組み付けられている。
前記ガラス保持枠14の上部前面には枠ランプ16aが設けられ、遊技盤13の遊技領域13aには盤面ランプ16bが設けられている。枠ランプ16a及び盤面ランプ16bは、各種遊技の演出状態(大当り、リーチなど)に応じて点灯(点滅)・消灯などの発光装飾による演出を行うようになっている。また、上皿ユニット15の両側部には、前記遊技の状態に応じて各種音声(効果音など)を出力するスピーカ17が設けられている。また、前枠12の下部には、下球皿18及び操作手段19などを有する下皿ユニット20が装着されている。
図1〜図3に示されるように、遊技盤13の遊技領域13aの略中央部には、正面視で略長方形状の窓部22を有する枠状の大型装飾部材21(センター役物)が装着されている。大型装飾部材21の奥側には、液晶式図柄表示装置41(図柄表示装置)が、遊技盤13及び大型装飾部材21に対して移動可能に配設されている。この液晶式図柄表示装置41では、変動画像(または画像表示)に基づく遊技演出が行われるようになっている。そして、液晶式図柄表示装置41では、表示演出に関連して、複数種類の図柄を複数列で変動または停止させて図柄組み合わせを導出させる図柄組み合わせゲームが行われる。具体的には、複数種類の図柄が左、右、中の3列で変動し、左→右→中の順番で停止するようになっている。また、液晶式図柄表示装置41では、表示画面上に魚や船などのキャラクタを登場させるといったバーチャルな演出が行われる(図5,図6参照)。なお、液晶式図柄表示装置41は、正面視で略長方形状をなしており、窓部22と略同一の形状・大きさとなっている。また、液晶式図柄表示装置41が有する一対の長辺部分が水平となり、一対の短辺部分が鉛直となる定位置にある場合、液晶式図柄表示装置41の前面全体が窓部22から露出して視認可能となる(図5参照)。なお、この場合、後記する補助演出装置43は視認不能となっている。
図2,図3に示されるように、遊技盤13の裏側には、支持フレーム50が取り付けられている。支持フレーム50には図柄制御基板34が支持されている。図柄制御基板34には、制御装置側中継基板45がハーネス(図示略)を介して電気的に接続されている。図柄制御基板34は、液晶式図柄表示装置41を制御するための図柄信号を制御装置側中継基板45を介して出力し、液晶式図柄表示装置41を制御する。また、図柄制御基板34は、補助演出装置43を制御するための図柄信号を制御装置側中継基板45を介して出力し、補助演出装置43を制御する。
また、遊技盤13の裏側において大型装飾部材21の上部近傍に設けられた上側支持部材54には、液晶式図柄表示装置41を移動させるための駆動源となるモータ51が下向きで固定されている。モータ51の回転軸52は、液晶式図柄表示装置41の左側(図5参照)において鉛直方向に延びるように架設されたシャフト53の基端(上端)に、軸継ぎ手(図示略)を介して連結されている。なお、シャフト53の先端(下端)は、遊技盤13の裏側において大型装飾部材21の下部近傍に設けられた下側支持部材63によって回転可能に支持されている。そして、シャフト53の両端には、それぞれ上側駆動プーリ56及び下側駆動プーリ57が固着されている。一方、液晶式図柄表示装置41の右側上部には上側従動プーリ58が配設され、液晶式図柄表示装置41の右側下部には下側従動プーリ59(図5参照)が配設されている。上側従動プーリ58は上側支持部材54によって回転可能に支持されており、下側従動プーリ59は下側支持部材63によって回転可能に支持されている。そして、上側駆動プーリ56と上側従動プーリ58との間には無端状の上側ベルト60が巻回され、下側駆動プーリ57と下側従動プーリ59との間には無端状の下側ベルト61が巻回されている。上側ベルト60及び下側ベルト61は、左右方向に沿って延びるように配置されており、互いに所定間隔だけ離間した状態で平行に配置されている。上側ベルト60及び下側ベルト61の一部分は、液晶式図柄表示装置41の裏側に固定されている。また、下側ベルト61のすぐ下側の位置には、窓部22の下端縁に沿って延びるようにガイドレール71が設置されている。ガイドレール71は、断面略コ字状をなしており、前記下側支持部材63に固定されている。このガイドレール71は、液晶式図柄表示装置41の下端面を支持するとともに、液晶式図柄表示装置41の移動を案内するようになっている。ガイドレール71は、例えば、液晶式図柄表示装置41の下端面に接触する複数のローラなどを備えていることが好ましい。このようにすれば、液晶式図柄表示装置41の移動時にローラが回転することにより、ガイドレール71と液晶式図柄表示装置41との間に生じる摩擦を低減できるからである。なお、モータ51、シャフト53、上側駆動プーリ56、下側駆動プーリ57、上側ベルト60、下側ベルト61などにより、液晶式図柄表示装置41及び補助演出装置43を正面視で左右方向(水平方向)に沿って直線的に移動させる駆動機構62が構成される。
従って、モータ51に通電をすると、軸継ぎ手を介して回転力が伝達され、シャフト53、上側駆動プーリ56及び下側駆動プーリ57が一体的に回転する。例えば、図3に示される矢印の方向(即ち、図3では時計回り方向)にシャフト53、上側駆動プーリ56及び下側駆動プーリ57が一体回転した場合、上側ベルト60及び下側ベルト61が追従して同じ方向に同じ量だけ回転する。これに伴い、液晶式図柄表示装置41が前記定位置から左側に移動する(図6参照)。その結果、正面視で液晶式図柄表示装置41の右側面に設けられた補助演出装置43が、前記定位置と略同じ位置に出現して視認可能となる。補助演出装置43は、液晶式図柄表示装置41の手前側の領域以外に出現する。なお、液晶式図柄表示装置41が定位置から移動した場合にも、液晶式図柄表示装置41の少なくとも一部(本実施形態では右半分)は視認可能となっている。
図3に示される矢印の方向とは反対方向(即ち、図3では反時計回り方向)にシャフト53、上側駆動プーリ56及び下側駆動プーリ57が一体回転した場合、上側ベルト60及び下側ベルト61が追従して同じ方向に同じ量だけ回転する。これに伴い、液晶式図柄表示装置41が右側に移動する。このとき、補助演出装置43は、窓部22を介して視認不能な領域(大型装飾部材21の真裏側)に移動して、視認不能となる。
図3,図5,図6に示されるように、液晶式図柄表示装置41には、同液晶式図柄表示装置41による演出を補助するための補助演出装置43が設けられている。補助演出装置43は、正面視で液晶式図柄表示装置41の外周側であって液晶式図柄表示装置41の移動方向とは反対側となる部分に配置されている。具体的に言うと、補助演出装置43は、液晶式図柄表示装置41の右側面に設けられている。また、補助演出装置43は、その前面が液晶式図柄表示装置41の前面と同一面上に位置するように設けられている(図3参照)。補助演出装置43は、液晶式図柄表示装置41と一体に移動するようになっている。なお、液晶式図柄表示装置41及び補助演出装置43は、同一のケース(ブラケット)41a内に収容されている。また、補助演出装置43は演出装置本体47を備え、演出装置本体47の前面には複数個の発光ダイオード46が設けられている。よって、補助演出装置43の装置形態は、液晶式図柄表示装置41の装置形態とは異なっている。ゆえに、補助演出装置43によって行われる演出は、発光ダイオード46を点灯(または点滅)させる演出であるため、液晶式図柄表示装置41によって行われる演出とは内容が異なっている。
図5に示されるように、補助演出装置43は、液晶式図柄表示装置41が定位置にある場合に前記大型装飾部材21の真裏側に位置するため、前記窓部22を介して視認不能となっている。補助演出装置43は、液晶式図柄表示装置41の移動位置に応じて、窓部22を介して視認可能となる。例えば、液晶式図柄表示装置41が左側に移動した場合、補助演出装置43の前面全体が窓部22から露出して視認可能となる(図6参照)。
なお、補助演出装置43は、液晶式図柄表示装置41が定位置から左側に移動した場合に窓部22を介して視認可能とするため、液晶式図柄表示装置41の右側部分に設けられている。補助演出装置43の左右方向の辺の長さは、液晶式図柄表示装置41の長辺の長さの半分に設定されている。また、補助演出装置43の上下方向の辺の長さは、液晶式図柄表示装置41の短辺の長さと同一に設定されている。よって、補助演出装置43が大きすぎるために、補助演出装置43が他の部材(支持フレーム50など)に干渉して配置できなくなる、といった問題が解消される。また、補助演出装置43が小さすぎるために、液晶式図柄表示装置41が定位置から移動した状態(図6参照)であるにもかかわらず、液晶式図柄表示装置41及び補助演出装置43の隙間から機内部が窓部22を介して露出してしまう、といった問題が解消される。
次に、パチンコ機10の電気的な構成について説明する。
図4に示されるように、このパチンコ機10は、主制御基板31、音声制御基板32、ランプ制御基板33及び前記図柄制御基板34を備えている。主制御基板31には、音声制御基板32、ランプ制御基板33及び図柄制御基板34がそれぞれ接続されている。音声制御基板32、ランプ制御基板33及び図柄制御基板34には、主制御基板31から出力された制御信号が入力されるようになっている。
主制御基板31はメインCPU31aを備えており、メインCPU31aにはROM31b及びRAM31cが接続されている。メインCPU31aは、大当り判定用乱数、図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数などの各種乱数の値を所定の周期(例えば4ms)ごとに順次更新するようになっている。メインCPU31aは、更新後の各種乱数の値をRAM31cにおける所定の領域に設定し、更新前の値を書き換えることにより各種乱数の値を更新している。ROM31bには、パチンコ機10を制御するための制御プログラムなどが記憶されている。RAM31cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報(各種乱数の値など)が一時的に記憶されるようになっている。
図4に示されるメインCPU31aは、大当り判定用乱数(大当りか否かを判定するための乱数)及び図柄決定用乱数(図柄を決定するための乱数)に基づいて、前記液晶式図柄表示装置41による図柄変動を付与するようになっている。具体的には、メインCPU31aは、図柄変動開始時に、変動パターンなどの図柄変動に関する信号を、前記図柄制御基板34に対して出力するようになっている。図柄変動の結果、図柄が確定停止して大当りの表示結果となると、大入賞口の開放によって多数の遊技球(賞球)を獲得する権利が付与される。
図4に示されるように、前記音声制御基板32はサブCPU32aを備えており、サブCPU32aにはROM32b及びRAM32cが接続されている。ROM32bには、各種の制御プログラム、複数種類の音声演出用の演出実行データなどが記憶されている。RAM32cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報が一時的に記憶(設定)されるようになっている。前記音声演出用の演出実行データとは、サブCPU32aが、前記スピーカ17の音声出力態様(効果音の種類、音声言語の種類、音声出力時間など)を制御するための情報である。
そして、前記メインCPU31aから変動パターンを示す信号が入力されると、サブCPU32aは、それに対応する音声演出用の演出実行データに基づいて音声制御を実行するようになっている。より詳しくは、サブCPU32aは、音声演出用の演出実行データを音声信号に変換し、スピーカ17に出力するようになっている。その結果、スピーカ17は、音声信号に基づき所定の報知動作(音声の出力)を行うようになっている。
図4に示されるように、前記ランプ制御基板33は、サブCPU33a、ROM33b及びRAM33cを備えている。ROM33bには、複数種類の発光演出用の演出実行データが記憶されている。RAM33cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報が一時的に記憶(設定)されるようになっている。
そして、前記メインCPU31aから変動パターンを示す信号が入力されると、サブCPU33aは、それに対応する発光演出用の演出実行データを選択し、その選択した演出実行データに基づいて所定の発光制御を実行するようになっている。より詳しくは、サブCPU33aは、選択した発光演出用の演出実行データを発光制御信号に変換し、前記枠ランプ16a及び前記盤面ランプ16bに出力する。その結果、枠ランプ16aは、発光制御信号に基づき所定の報知動作(点滅)を行い、盤面ランプ16bは、発光制御信号に基づき所定の報知動作(点滅)を行うようになっている。
前記図柄制御基板34はサブCPU34aを備えており、このサブCPU34aにはROM34b及びRAM34cが接続されている。ROM34bには、複数種類の表示演出用の演出実行データや各種の画像情報(図柄の画像情報、背景画像、文字画像、登場キャラクタの画像など)が記憶されている。RAM34cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報が一時的に記憶(設定)されるようになっている。前記表示演出用の演出実行データとは、サブCPU34aが、前記液晶式図柄表示装置41の表示内容(図柄変動、キャラクタの動作など)、前記モータ51の回転、前記補助演出装置43の発光ダイオード46の点灯(点滅)を制御するための情報である。
そして、前記メインCPU31aから前記変動パターンを示す信号が入力されると、サブCPU34aは、それに対応する表示演出用の演出実行データに基づいて液晶式図柄表示装置41による図柄変動を開始させるようになっている。より詳しくは、サブCPU34aは、表示演出用の演出実行データを図柄信号に変換し、液晶式図柄表示装置41に出力するようになっている。その結果、液晶式図柄表示装置41は、図柄信号に基づき複数の図柄の変動を開始するようになっている。図5,図6に示されるように、本実施形態では、左列及び右列を同一種類の図柄で確定停止させた状態で、中列の図柄が変動するリーチ(「7,↓,7」(↓は変動中を示す)など)が発生すると、サブCPU34aは、一定時間モータ51を駆動させて液晶式図柄表示装置41及び補助演出装置43を移動させるようになっている。即ち、図柄制御基板34は、前記駆動機構62を制御する駆動制御装置としての機能を有している。それとともに、サブCPU34aは、補助演出装置43の発光ダイオード46を点灯(点滅)させるようになっている。即ち、図柄制御基板34は、液晶式図柄表示装置41が前記定位置から移動した場合に補助遊技演出を行わせるように補助演出装置43を制御する補助演出装置制御装置としての機能を有している。なお、液晶式図柄表示装置41及び補助演出装置43が移動した場合、各装置41,43が移動しない場合よりも大当りとなる信頼度が高くなる。つまり、大当り演出における移動演出の出現率のほうが、ハズレ演出における移動演出の出現率よりも高くなっている。即ち、液晶式図柄表示装置41及び補助演出装置43の移動演出は、いわゆる大当り予告手段として用いられている。なお、液晶式図柄表示装置41及び補助演出装置43の移動速度の違いに応じて、大当りとなる信頼度が変化するようにしてもよい。
次に、液晶式図柄表示装置41及び補助演出装置43にて実行される演出について説明する。
図5に示されるように、液晶式図柄表示装置41が定位置にある場合に遊技球の入賞があると、液晶式図柄表示装置41による図柄変動が開始される。この状態においては、補助演出装置43は大型装飾部材21の裏側に位置しているため、遊技者は、補助演出装置43の存在を確認できないようになっている。
ここで、左列及び右列を同一種類の図柄で確定停止させた状態で、中列の図柄が変動するリーチが発生すると、サブCPU34aがモータ51を駆動させることにより、液晶式図柄表示装置41及び補助演出装置43がガイドレール71に沿って左右方向に移動する。また、補助演出装置43の各発光ダイオード46の点灯(点滅)が開始され、補助演出装置43による補助遊技演出が開始される。
例えば、液晶式図柄表示装置41が定位置から左側に移動した場合、液晶式図柄表示装置41の一部(左半分の領域)が大型装飾部材21の窓部22を介して視認不能な領域(大型装飾部材21の真裏側)に移動するとともに、補助演出装置43が窓部22を介して視認可能な領域に移動する。その結果、補助演出装置43が窓部22を介して遊技者側から見えるようになる(図6参照)。この状態において、各発光ダイオード46は点灯(点滅)し続けているため、遊技者は、補助演出装置43にて行われる補助遊技演出を視認可能となる。なお、補助遊技演出は、あくまでも補助的なものであり、液晶式図柄表示装置41にて行われる主たる遊技演出とリンクして、遊技演出を盛り上げるためのものである。また、本実施形態では、液晶式図柄表示装置41が左側に移動した場合でも、液晶式図柄表示装置41の右半分の領域においては左列、右列及び中列の図柄が常に表示されている(図6参照)。これにより、遊技者は、各図柄を液晶式図柄表示装置41の位置に関係なく常時確認することができる。しかも、液晶式図柄表示装置41にて行われているリーチ演出を視認しながら、補助演出装置43にて行われる補助遊技演出を視認することができる。なお、補助遊技演出において、各発光ダイオード46の点灯(点滅)によって文字(例えば、「リーチ!」、「大当り?」などのメッセージを含む文字)を表示させるようにしてもよい。
その後、液晶式図柄表示装置41にて行われていたリーチ演出が終了すると、サブCPU34aは、モータ51を駆動して液晶式図柄表示装置41及び補助演出装置43を右側に移動させる。そして、サブCPU34aは、液晶式図柄表示装置41が定位置となる位置でモータ51を停止させる。また、サブCPU34aは、モータ51の停止とともに各発光ダイオード46の点灯(点滅)を終了させる。これにより、補助演出装置43にて行われる補助遊技演出が終了する。即ち、補助遊技演出を図柄制御基板34によって制御することにより、補助演出装置43が視認可能となったときにだけ補助遊技演出を行うように設定することができる。よって、補助演出装置43にて行われる補助遊技演出に無駄がなくなる。つまり、補助演出装置43が見えていないときには各発光ダイオード46が点灯(点滅)しないため、省電力化を図ることができる。
従って、本実施形態によれば以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態のパチンコ機10によれば、従来、遊技盤13に固定されているのが当然であった液晶式図柄表示装置41を移動可能とすることにより、遊技者に強いインパクトを与えることが可能となる。また、液晶式図柄表示装置41による単独の演出に加えて、補助演出装置43による演出が可能となるため、パチンコ機10の興趣の向上を図ることができる。さらに、本実施形態によると、視認不能であった補助演出装置43が突然出現して補助遊技演出を行うことにより、遊技者に意外性を与えることができる。よって、パチンコ機10のさらなる興趣の向上を図ることができる。
また、補助演出装置43が大型装飾部材21の裏側に隠れているときには、補助演出装置43は視認不能であるが、液晶式図柄表示装置41が定位置から左側に移動したときにだけ、補助演出装置43が窓部22内に移動して、補助演出装置43による補助遊技演出が視認可能となる。よって、補助演出装置43による補助遊技演出に希少性を付与することができるため、遊技者に液晶式図柄表示装置41の移動時に補助遊技演出の出現を遊技者に期待させることができる。
さらに、結果的に、液晶式図柄表示装置41の移動時に窓部22を介して見える部分に補助演出装置43を配置することになるので、液晶式図柄表示装置41が大型装飾部材21の窓部22から移動して退いた場合にも、補助演出装置43が存在する。このため、パチンコ機10の内部構造(基板など)が遊技者に見えてしまうようなことがなく、意匠性の低下を防止することができる。即ち、補助演出装置43は、液晶式図柄表示装置41の移動時には目隠しとしても機能する。
(2)本実施形態によれば、液晶式図柄表示装置41の前面と補助演出装置43の前面とが同一面上に位置している。また、液晶式図柄表示装置41及び補助演出装置43は前後方向にではなく左右方向に移動する。このため、液晶式図柄表示装置41と補助演出装置43とを合わせたときの奥行き方向の寸法が大きくなりにくい。よって、パチンコ機10内の設置スペースが面方向に余裕がある場合に、液晶式図柄表示装置41及び補助演出装置43の設置が容易になる。
(3)本実施形態では、液晶式図柄表示装置41は左右方向に移動するようになっているため、液晶式図柄表示装置41を上下方向や前後方向に移動させたり回転移動させる場合に比べて、以下のような利点がある。
仮に、液晶式図柄表示装置41を上下方向に移動させるためには、例えば、上側ベルト60及び下側ベルト61を上下方向に沿って延びるように配置することが考えられる。しかし、このように構成した場合、液晶式図柄表示装置41を上方向に移動させるときや、下方向に移動している液晶式図柄表示装置41を停止させるときなど、重力に抗して液晶式図柄表示装置41を動かすことになる。一方、本実施形態では、液晶式図柄表示装置41を重力に抗して移動させる訳ではないため、駆動機構62にそれほど大きな負荷がかからない。よって、駆動機構62を強固なものとする必要もないし、モータ51などをトルクのある大型のものとする必要もないため、駆動機構62の製造コストの上昇も防止できる。
また、液晶式図柄表示装置41を前後方向に移動させる場合、液晶式図柄表示装置41の最後方位置よりもさらに後方に補助演出装置43が配置される。それに対して、本実施形態では、液晶式図柄表示装置41が左右方向に移動することから、液晶式図柄表示装置41が遊技者に近い手前側に位置することとなるため、補助演出装置43も手前側に位置することとなる。よって、遊技者が補助演出装置43をよりいっそう視認しやすくなる。
さらに、液晶式図柄表示装置41を回転移動させる場合、液晶式図柄表示装置41と制御装置側中継基板45とをつなぐハーネスに捩れを防止する機構が設けられているが、本実施形態によれば、そのような機構が不要になる。よって、液晶式図柄表示装置41を回転移動させる場合に比べ、液晶式図柄表示装置41を移動可能にする構成を容易に実現できる。
(4)本実施形態の液晶式図柄表示装置41では、表示画面上に魚や船などのキャラクタを登場させるといったバーチャルな演出が行われ、補助演出装置43では、発光ダイオード46を点灯(または点滅)させるという実体的な演出が行われる。即ち、液晶式図柄表示装置41及び補助演出装置43にて行われる演出は、互いに異なっている。よって、液晶式図柄表示装置41と同様のバーチャルな演出を補助演出装置43にて行う場合よりも、遊技者に強いインパクトを与えることができるため、パチンコ機10の興趣をよりいっそう高めることができる。また、補助演出装置43には安価な発光ダイオード46が用いられている。補助演出装置43は、液晶式図柄表示装置41が左側に移動したとき(図6参照)にしか視認可能とならないため、安価な発光ダイオード46を用いても補助遊技演出を十分に行うことができるからである。ゆえに、補助演出装置43の製作コストが低減される。
(5)本実施形態では、図柄制御基板34のサブCPU34aが、液晶式図柄表示装置41の表示内容(図柄変動、キャラクタの動作など)を制御するのに加え、モータ51の回転、補助演出装置43の発光ダイオード46の点灯(または点滅)も制御するようになっている。即ち、液晶式図柄表示装置41及び補助演出装置43が、同じ制御装置によって制御されている。よって、液晶式図柄表示装置41及び補助演出装置43を移動させるタイミングや、補助演出装置43での演出を開始させるタイミングを、液晶式図柄表示装置41にて行われる演出に同期させることが容易になる。また、モータ51や発光ダイオード46の制御内容を変更したい場合には、図柄制御基板34のみを交換すれば済むため、メインテナンスが容易になる。
(6)本実施形態の駆動機構62は、液晶式図柄表示装置41及び補助演出装置43の両方を移動させるものである。このようにすれば、液晶式図柄表示装置41用の駆動機構と補助演出装置43用の駆動機構とを別々に設置しなくても済むため、駆動機構62の大型化を抑制できる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態のパチンコ機10を図7,図8に基づき説明する。なお、第1の実施形態と共通している構成については、同一の番号を付す代わりに、その詳細な説明を省略する。
前記第1の実施形態では、補助演出装置43が液晶式図柄表示装置41の右側面に設けられていた。しかし、図7,図8に示されるように、本実施形態では、補助演出装置43が液晶式図柄表示装置41の後側に設けられている。補助演出装置43は、正面視で略長方形状の外形をなしており、液晶式図柄表示装置41と略同一の外形・大きさとなっている。補助演出装置43は、支持フレーム50に設けられた装置取付部55(取付部)に固定されているため、液晶式図柄表示装置41と一体に移動することはない。
また、補助演出装置43は、液晶式図柄表示装置41が定位置にある場合に液晶式図柄表示装置41の真裏側に位置するため、窓部22を介して視認不能となっている。補助演出装置43は、液晶式図柄表示装置41の移動位置に応じて、窓部22を介して視認可能となる。例えば、液晶式図柄表示装置41が定位置から左側(または右側)に移動した場合、補助演出装置43が窓部22から露出して視認可能となる。
従って、本実施形態によれば、補助演出装置43が液晶式図柄表示装置41の後側に設けられているため、液晶式図柄表示装置41と補助演出装置43とを合わせたときの面方向の寸法が大きくなりにくい。よって、パチンコ機10の設置スペースが奥行き方向に余裕がある場合に、液晶式図柄表示装置41及び補助演出装置43の設置が容易になる。
また、補助演出装置43が装置取付部55に固定されている。よって、仮に補助演出装置43を液晶式図柄表示装置41と一体に移動させる場合に比べて、移動部分が軽量化されるため、移動時に必要な電力を低減できるとともに、駆動力の小さい小型の駆動機構62を採用することもできる。
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記第1の実施形態では、補助演出装置43は、液晶式図柄表示装置41が定位置から左側に移動したときに、定位置と略同じ位置に出現して視認可能となり、液晶式図柄表示装置41が右側に移動したときに、大型装飾部材21の真裏側に移動して視認不能となるものであった。しかし、補助演出装置43を液晶式図柄表示装置41の左側面に設け、補助演出装置43を、液晶式図柄表示装置41が定位置から右側に移動したときに視認可能となり、液晶式図柄表示装置41が左側に移動したときに視認不能となるものにしてもよい。
・上記各実施形態では、液晶式図柄表示装置41は水平方向のみに移動するものであった。しかし、液晶式図柄表示装置41は、水平方向のみに移動するものに限られる訳ではなく、多方向に移動するものであってもよい。例えば、液晶式図柄表示装置41は、水平方向に移動しつつ鉛直方向にも移動するものであってもよい。具体的には、液晶式図柄表示装置41を水平方向に移動させる駆動機構62に加え、液晶式図柄表示装置41を駆動機構62とともに鉛直方向に移動させる別の駆動機構を設けることなどが考えられる。
・上記各実施形態では、液晶式図柄表示装置41が定位置から移動した場合にも、液晶式図柄表示装置41の少なくとも一部は視認可能となっていた。しかし、液晶式図柄表示装置41が定位置から移動した場合に、液晶式図柄表示装置41の全てが視認不能となってもよい。
・上記各実施形態では、左列及び右列を同一種類の図柄で確定停止させた状態で、中列の図柄が変動するリーチが発生したときに、液晶式図柄表示装置41が移動するようになっていた。しかし、液晶式図柄表示装置41が移動するタイミングを変更してもよい。例えば、液晶式図柄表示装置41に表示される各図柄が大当りの表示結果(「7,7,7」)で確定停止したときに、液晶式図柄表示装置41が移動するようにしてもよい。
・上記各実施形態では、左列及び右列を同一種類の図柄で確定停止させた状態で、中列の図柄が変動するリーチが発生したときに、液晶式図柄表示装置41が移動するようになっていた。しかし、再抽選(各図柄を仮停止させた後、再び各図柄を変動させて確定停止させること)において、液晶式図柄表示装置41が移動するようにしてもよい。
・上記各実施形態では、駆動機構62は、上側ベルト60及び下側ベルト61などを介して液晶式図柄表示装置41を駆動させるものであった。しかし、駆動機構62は、歯車を介して液晶式図柄表示装置41を駆動させるものであってもよい。
・上記各実施形態では、液晶式図柄表示装置41は、モータ51の駆動によって移動するようになっていた。しかし、液晶式図柄表示装置41は、モータ51以外のアクチュエータによって移動するようになっていてもよい。例えば、液晶式図柄表示装置41の左右にそれぞれソレノイドを設け、ソレノイドのプランジャの出没により、液晶式図柄表示装置41が左右方向に移動するようになっていてもよい。具体的には、右側のソレノイドのプランジャに押圧されたときに液晶式図柄表示装置41が左側に移動し、左側のソレノイドのプランジャに押圧されたときに液晶式図柄表示装置41が右側に移動する。
・上記各実施形態では、図柄制御基板34は、支持フレーム50を介して遊技盤13に取り付けられていた。しかし、図柄制御基板34は、遊技盤13が固定される遊技機本体(例えば、外枠11、前枠12など)や、前枠12の裏側に設置されるセット盤などに取り付けられていてもよい。
・上記第2の実施形態では、補助演出装置43は、装置取付部55及び支持フレーム50を介して遊技盤13に取り付けられていた。しかし、補助演出装置43は、装置取付部55を介して大型装飾部材21に取り付けられていてもよい。また、補助演出装置43は、遊技盤13の裏側に導かれた遊技球を誘導する裏樋や、前枠12(遊技機本体)の裏側に設置されるセット盤などに取り付けられていてもよい。
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1)請求項1乃至5のいずれか1項において、前記図柄表示装置が前記定位置から移動した場合に、前記補助演出装置が前記定位置と略同じ位置に出現して視認可能となること。
(2)請求項1乃至5のいずれか1項において、前記補助演出装置は、前記図柄表示装置の手前側の領域以外に出現して視認可能となること。
(3)請求項1乃至5のいずれか1項において、前記図柄表示装置が前記定位置から移動した場合にも、前記図柄表示装置の少なくとも一部が視認可能であること。
(4)請求項1または2において、前記補助演出装置が前記遊技盤または前記遊技盤が固定される遊技機本体に取り付けられ、前記図柄表示装置が前記遊技盤または前記遊技機本体に対して移動可能に配置されること。
(5)請求項1乃至5のいずれか1項において、前記図柄表示装置及び前記補助演出装置は、装置の構成部品の種類が互いに異なること。
(6)請求項1乃至5のいずれか1項において、前記補助演出装置によって行われる演出は、前記図柄表示装置によって行われる演出とは内容が異なること。
(7)請求項1乃至5のいずれか1項において、前記図柄表示装置が正面視で長方形状をなしている場合に、前記図柄表示装置が有する一対の長辺部分が水平となり、前記図柄表示装置が有する一対の短辺部分が鉛直となる前記定位置にある場合、前記補助演出装置が視認不能となること。
本発明におけるパチンコ機を示す正面図。 第1の実施形態におけるパチンコ機の概略断面図。 同じく、図2のA−A線断面図。 本発明のパチンコ機における主制御基板、音声制御基板、ランプ制御基板及び図柄制御基板などを示すブロック図。 第1の実施形態における液晶式図柄表示装置及び補助演出装置が移動する前の状態を示す大型装飾部材の正面図。 同じく、液晶式図柄表示装置及び補助演出装置が移動した後の状態を示す大型装飾部材の正面図。 第2の実施形態におけるパチンコ機の概略断面図。 同じく、図2のB−B線断面図。
符号の説明
10…遊技機としてのパチンコ機
13…遊技盤
21…センター役物としての大型装飾部材
22…窓部
34…駆動制御装置及び補助演出装置制御装置としての図柄制御基板
41…図柄表示装置としての液晶式図柄表示装置
43…補助演出装置
55…取付部としての装置取付部
62…駆動機構

Claims (3)

  1. 複数種類の図柄を複数列で変動または停止させて図柄組み合わせを導出させる図柄組み合わせゲームが実行される遊技演出を行う図柄表示装置と、その遊技演出を補助するとともに前記遊技演出とは内容が異なる補助遊技演出を行う補助演出装置とを有する遊技機であって、
    前記図柄表示装置の前側に、正面視で略矩形状をなす窓部を備えたセンター役物が配置され、
    前記図柄表示装置が、正面視で前記窓部と略同一の形状をなし、正面視で前記センター役物に対して左右方向のいずれか一方退避移動可能に配置され、
    前記補助演出装置が、正面視で前記図柄表示装置の外周側であって前記図柄表示装置の退避移動方向とは反対側となる部分に配置され、
    前記補助演出装置の前面と前記図柄表示装置の前面とが略同一面上に位置しており、前記補助演出装置が前記図柄表示装置と一体に移動し、
    前記図柄表示装置が定位置にある場合に、前記図柄表示装置が前記窓部を介して視認可能となる一方、前記補助演出装置が前記窓部を介して視認不能となり、
    前記図柄表示装置が前記定位置から移動した場合に、
    前記図柄表示装置の一部の領域が、前記センター役物の裏側に移動することによって前記窓部を介して視認不能となり、前記図柄表示装置の残りの領域に、移動前に表示されていた列と同数の列の図柄が常に表示されると同時に、
    前記補助演出装置が、前記窓部を介して視認可能な領域に移動し、前記補助演出装置による補助遊技演出が開始される
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記図柄表示装置は、液晶式の図柄表示装置であり、前記補助演出装置は、点灯または点滅させる演出を行う発光体を備える補助演出装置であり、前記補助演出装置の装置形態が前記図柄表示装置とは異なっていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記図柄表示装置を正面視で左右方向に沿って直線的に移動させる駆動機構と、前記駆動機構を制御する駆動制御装置と、前記図柄表示装置が前記定位置から移動した場合に補助遊技演出を行わせるように前記補助演出装置を制御する補助演出装置制御装置とを備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
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