JP2015097869A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】変動方向以外の変化を付与可能な図柄の表示を行うことによって、斬新な印象を与えることのできる遊技性の高い遊技機を提供する。【解決手段】パチンコ機は、図柄始動口19又はチューリップ式電動役物17への入賞により遊技者にとって有利な大当り状態の生起の有無を決定する(cカウンタの抽出値が所定値か否かを判定する)メイン制御装置34と、装飾図柄を表示可能で、当該装飾図柄に係る変動表示後の確定表示の態様によって、メイン制御装置34による決定結果(大当りか外れか)を遊技者に報知するための図柄表示部6と、図柄表示部6における表示を制御する表示制御装置50とを備えており、表示制御装置50は、前記変動表示につき、スクロール表示を経た状態で実行し、更に、装飾図柄が、当該スクロール表示の方向に交わる方向へ図柄表示部からはみ出して切れたように表示される態様を含んだ状態で実行する。【選択図】図4

Description

本発明は、パチンコ機やスロットマシン等の遊技機に関する。
従来の遊技機の一例であるパチンコ機として、下記特許文献1に記載のものが知られている。このパチンコ機では、遊技性を向上するため、図柄表示部が電動役物の本体に設けられている。
尚、図柄表示部は、図柄始動口への遊技球の入賞といった所定条件が充足された場合に図柄を変動表示すると共に、所定時間の経過に伴い図柄を大当り表示態様又は外れ表示態様で確定表示させるものである。又、電動役物は、図柄表示部における表示状況や大当り状態の生起といった遊技状態に応じて動作する可動部を本体と共に有するものである。
又、図柄表示部における図柄の変動表示は、図柄の描かれたリールが水平軸周りで回転することによる縦スクロールにより行われる。
特開2006−20958号公報
このようなパチンコ機では、電動役物の可動部が動くものの、図柄表示部が移動するものではない。よって、電動役物と図柄表示部を別個独立に備える一般的なパチンコ機と比較して、さほど目新しい印象を与えるものではない。
又、図柄は、スクロール方向に沿って変動し、その変動方向において一部が現れた後に全部が現れ、そして一部が切れた状態となって全部が一旦消えることを繰り返すが、変動方向以外に切れることはなく、同一方向に変動し続けるという意味で変動表示が単調になっている面がある。
そこで、本発明は、変動方向以外の変化を付与可能な図柄の表示を行うことによって、斬新な印象を与えることのできる遊技性の高い遊技機を提供することを目的としたものである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、所定条件の充足により遊技者にとって有利な特別遊技状態の生起の有無を決定する決定手段と、図柄を表示可能で、当該図柄に係る変動表示後の確定表示の態様によって、前記決定手段による決定結果を遊技者に報知するための図柄表示部と、当該図柄表示部における表示を制御する図柄制御手段とを備えており、前記図柄制御手段は、所定の遊技条件が満たされると、前記変動表示につき、スクロール表示を経た状態で実行し、更に、前記図柄が、当該スクロール表示の方向に交わる方向へ移動する態様を含んだ状態で実行することを特徴とするものである。
尚、図柄表示部を移動可能とし、更にその移動に応じた図柄の表示を行うことによって、斬新な印象を与えることのできる遊技性の高い遊技機を提供する目的を達成するために、傾動可能な電動役物と、所定条件の充足により遊技者にとって有利な特別遊技状態の生起の有無を決定する決定手段と、図柄を表示可能で、当該図柄を確定表示した際の表示態様によって、前記決定手段による決定結果を遊技者に報知するための図柄表示部と、当該図柄表示部における表示及び前記電動役物の傾動を制御する制御手段とを備えており、前記図柄表示部は、前記電動役物に配置されて共に傾動可能とされており、前記制御手段は、前記電動役物を傾動して前記図柄表示部を傾動させると共に、前記図柄表示部における前記図柄の表示位置を、前記図柄表示部を傾動させないときの表示位置に対してずらすようにすることができ、このようにすることで、図柄表示部の傾動及びこれと連関した図柄の表示の組合せにより、迫力のある印象を与えることのできる遊技性の高い遊技機を提供することができる、という効果を奏する。
又、上記において、前記制御手段は、前記図柄の表示位置を、傾動方向に沿う方向にずらすようにすることができ、このようにすることで、上記効果に加えて、擬似的な重力由来の滑りを表現する等、より一層傾動に連関した興味深い図柄の表示を提供することができる、という効果を奏する。
更に、上記において、前記制御手段は、前記図柄におけるずらした側の一部を図柄表示部からはみ出させて切れたように表示するようにすることができ、このようにすることで、上記効果に加えて、興趣有るずれ表示を強調したり、更に変化に富んだ表示を提供したりして、より斬新な印象を与える遊技機を提供することができる、という効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、スクロール方向に交わる方向に図柄を移動させる。よって、スクロール方向以外の方向にも変化する斬新な図柄表示により、多様性のある印象を与えることのできる遊技性の高い遊技機を提供することができる、という効果を奏する。
本発明に係るパチンコ機の前面説明図である。 図1のパチンコ機の遊技盤の前面説明図である。 図1のパチンコ機の後面説明図である。 図1のパチンコ機の主な制御装置等を示すブロック図である。 図4のメイン制御装置の記憶手段に記憶された基本変動パターン決定テーブルであって(a)外れ時用のもの,(b)大当り時用のものを示す説明図である。 図4のサブ制御装置の記憶手段に記憶された、大当り抽選の結果と証拠図柄の態様との対応を示すテーブルの説明図である。 図4のサブ制御装置の記憶手段に記憶された、基本変動パターンの種類と、装飾図柄(及び証拠図柄)の詳細な変動の態様との対応を示すテーブルの説明図である。 図1のパチンコ機の電動役物を搭載するセンター部材の前面説明図である。 図1のパチンコ機の電動役物を搭載しないセンター部材の前面説明図である。 図8の電動役物の後面説明図である。 図8の電動役物の下降位置におけるセンター部材の後面説明図である。 図8の電動役物の上昇位置におけるセンター部材の後面説明図である。 図8の電動役物の左位置における内部後面説明図である。 図8の電動役物の右位置における内部後面説明図である。 (a)は図14の電動役物の図柄表示部ないしその表示例を示す前面説明図であり、(b)は図13の電動役物の図柄表示部ないしその表示例を示す前面説明図である。 (a)は図14の電動役物の図柄表示部ないし他の表示例を示す前面説明図であり、(b)は図13の電動役物の図柄表示部ないし他の表示例を示す前面説明図である。
以下、本発明に係る実施の形態の例につき、適宜図面に基づいて説明する。なお、当該形態は、下記の例に限定されない。
[パチンコ機の全体構成等]
図1は遊技機の一例であるパチンコ機1の前面説明図であり、図2はパチンコ機1の遊技盤2の前面説明図であり、図3はパチンコ機1の後面説明図である。
パチンコ機1は、前面に遊技球の流下する遊技領域16が形成された遊技盤2を備えている。遊技盤2は、機枠3の前面上部において、ミドル枠5を介して設置されている。
遊技盤2の前方には、透明板を嵌めた前扉4が、機枠2に対し片開き可能に蝶着されている。
遊技領域16は、弧状に配設された外レール23及び内レール24等によって囲まれており、これらは左部において並行してその間が遊技球の発射通路13となっている。
遊技領域16の中央には、図柄表示部6を有する電動役物31が、遊技盤2に開けられた大開口を介して設置されている。
図柄表示部6は、0〜9の一桁の数字や絵柄ないしその組合せ等からなる装飾図柄を表示するものである。以下、装飾図柄につき、主に一桁の数字又は一つの絵柄を3個(横並びで)有するものとし(図15,16参照)、1個の一桁の数字又は一つの絵柄の部分を数字部分という。装飾図柄には、ダルマのキャラクタ等が付随することがある。
尚、装飾図柄とは別に、特別図柄についての表示部が設けられている。
更に、電動役物31を収納可能なカバー体26a(図8に示す)と、電飾部材20や電動役物31を囲むように配設された種々の報知部材30,30・・とを有するセンター部材26が遊技盤2に設置されている。
又、遊技領域16には、一対の爪片を開閉動作可能に備えたチューリップ式電動役物17や、開閉可能な扉部材を有する大入賞装置18、遊技球が入賞可能な図柄始動口19、ないし多数の遊技釘等が設置されている。
加えて、機枠3の前面側であって遊技盤2の下方には、遊技球を発射装置10へ供給するための供給皿7と、これから溢れた遊技球を貯留するための貯留皿8が取り付けられている。供給皿7は、前扉4の開放により、機枠3に対して片開き可能であり、貯留皿8は、ミドル枠5の開放により、機枠3に対して片開き可能である。
更に、貯留皿8の右側には、発射装置を作動させるためのハンドル9が回転操作可能に設置されている。加えて、供給皿7の前部には、遊技者が任意に押込操作可能なボタン25が設けられている。
加えて、前扉4の上部には、効果音や各種メッセージ等を報音する一対のスピーカ14,14が設けられており、前扉4の側部には、遊技状態等に応じて点灯(適宜点滅を含む)する複数のLEDを備えたランプ部材15,15が設けられている。
他方、機枠3の後面側には、遊技球を貯留するための貯留タンク11や、これと連結され、供給皿7への遊技球(貸球や賞品球)の払出を行う払出装置12、当該払出を制御する払出制御装置28、各種の制御基板や装置・部材に電源電圧を供給するための電源装置29等が設置されている。
又、機枠3の後面側中央には、センターカバー21が設置されており、その内部には、図4に示すような各種の装置等が収められている。
即ち、遊技に係る主たる制御(例えば大当り抽選)を実行する決定手段としてのメイン制御装置34や、図柄表示部6における表示動作等を制御する表示制御装置50、ランプ部材15・報知部材30・電飾部材20の点灯動作等を制御する発光制御装置51、スピーカ14からの報音動作を制御する音制御装置52が配される。
又、表示制御装置50・発光制御装置51・音制御装置52等の動作を統合的に制御すると共に、電動役物31の動作を制御するサブ制御装置40が配される。
尚、機枠3の後面側の向かって右上には、トランスに接続されるプラグ22と、アース27とが接続されている。
メイン制御装置34は、メイン制御基板35を内蔵している。メイン制御基板35には、大当り抽選の実行や各種部材の制御を行うメインCPU36や、ROMやRAM等の記憶手段37、タイマ38、インターフェイス39等が搭載されている。
メイン制御装置34には、インターフェイス35を介して、図柄始動口19や、チューリップ式電動役物17、大入賞装置18、払出制御装置28、電源装置29等が接続されている。又、メイン制御装置34は、サブ制御装置40に内蔵されたサブ統合基板41とも、インターフェイス39ないしサブ制御装置40のインターフェイス45を介して接続されている。
記憶手段37には、大当り抽選に使用するcカウンタや、主に証拠図柄や装飾図柄の変動時間である基本変動パターン(図柄変動パターン)を決定するdカウンタ等の複数のカウンタが格納されている。
各カウンタは、電源投入時から所定の規則に従って所定の数値の間をごく短時間(例えば1割込2ミリ秒)の内に1ずつ加算しながらループカウントするループカウンタであって、当該カウンタを用いた数値の取得は、乱数の取得と同一視できる。
cカウンタは0〜700(701通り)の間を、dカウンタは0〜30(31通り)の間をループカウントする。
そして、メインCPU36は、遊技球の図柄始動口19又はチューリップ式電動役物17への入賞検出を契機としてcカウンタ及びdカウンタから1つずつ数値を取得する。
更に、記憶手段37には、図柄表示部6において装飾図柄が変動表示中に図柄始動口19等へ遊技球が入賞したような場合に、当該入賞に伴うcカウンタ及びdカウンタの取得値を保留情報として記憶する保留情報記憶部が設けられている。
尚、保留情報記憶部に記憶されている保留情報の数は、電動役物31に設けられた保留情報表示ランプ46において表示される。又、保留情報は、証拠図柄や装飾図柄が確定表示される度に記憶した順番で順次消化がなされ、保留情報の数が所定の上限に至っている場合には当該消化に伴い新たな保留情報が記憶可能となる。
又、記憶手段37には、図5に示すように、dカウンタの数値と基本変動パターンの種類とを対応付けた基本変動パターン決定テーブルが、外れ時用と大当り時用に分けた状態で記憶されている。
図5から明らかなように、基本変動パターンBは大当り抽選の結果が外れであると選択され易く、逆に大当りであると選択され難くなっている一方、基本変動パターンDは大当りであると選択され易く、逆に外れであると選択され難くなっており、基本変動パターンBや基本変動パターンCよりも大当りである可能性(大当り信頼度)が高くなっている。
サブ制御装置40には、サブ統合CPU42や、記憶手段43、タイマ44、インターフェイス45等が搭載されたサブ統合基板41が内蔵されている。
サブ制御装置40には、表示制御装置50・発光制御装置51・音制御装置52や、電動役物31に搭載される後述の傾動用モータ60・昇降用モータ65が接続される。
又、サブ統合CPU42は、メイン制御基板35から大当り抽選に係る信号を受信すると、その信号の内容に応じて各制御装置を制御する。
記憶手段43には、装飾図柄の画像データが格納されると共に、その変動態様やキャラクタ動画を用いたキャラクタ演出等からなる複数の詳細変動パターン(図柄変動パターン)が、メイン制御基板35で決定される基本変動パターンと対応付けて記憶されている。
更に、記憶手段43には、電動役物31に設けられたLEDである証拠図柄表示部47に表示される証拠図柄が、図6に示すように大当り抽選の結果に対応付けて記憶されている。証拠図柄は、図柄表示部6における装飾図柄の確定表示に伴い、大当りであるか外れであるかを示すものであり、所定時間以上の点灯で大当りを示し、消灯で外れを示すものである。
加えて、記憶手段43には、図7に示すように、基本変動パターンの種類と、装飾図柄(及び証拠図柄)の詳細な変動の態様(詳細変動パターン)との対応関係が記憶されている。詳細変動パターンは、報音パターンや点灯パターン等を適宜含んでいる。又、詳細変動パターンは、電動役物31を全体的に左右傾動・上下動させる傾動用モータ60・昇降用モータ65の作動パターンを適宜含んでいる。
[電動役物の構成等]
次に、主に電動役物31について説明する。
図8は電動役物31を搭載するセンター部材26の前面説明図であり、図9は電動役物31を外したセンター部材26(カバー体26a及び装飾パネル33)の前面説明図であり、図10は電動役物31の後面説明図であり、図11は電動役物31の下降位置におけるセンター部材26の後面説明図であり、図12は電動役物31の上昇位置におけるセンター部材26の後面説明図であり、図13は電動役物31の左位置におけるセンター部材26の前面説明図であり、図14は電動役物31の右位置におけるセンター部材26の前面説明図である。
センター部材26のカバー体26aは、前面に開口する合成樹脂製の箱体で、電動役物31を収納可能となっている。
カバー体26aの前面開口の周縁部には、遊技盤2の後面へ固定するための固定部32,32・・が設けられている。
又、カバー体26aの内面には、カバー体26aの内部空間を前後で仕切るように装飾パネル33が取付けられている。装飾パネル33は、金属片を混入した合成樹脂製で、その前方において電動役物31が収納されるようになっており、電動役物31の可動範囲よりも広い位置にわたるように配置されている。更に、装飾パネル33の表面であって、電動役物31の後方となる位置には、電動役物31の動作時に前後方向へのバタ付きを抑制する案内レール33a,33aが設けられている。案内レール33a,33aは、正面視ハ字状に配置されている。
電動役物31は、正面視が遊技領域16の半分以上を占める所定のキャラクタ形状(ダルマ)を呈しており、内部に各種基板や駆動機構等を有していて、中央下部に図柄表示部6を有し、その周囲に保留情報表示部46と証拠図柄表示部47を有している。
又、図柄表示部6の周囲には、発光制御装置51により制御される装飾LED48,48・・が配される。
尚、電動役物31の本体カバーは透光性を有する合成樹脂製であり、その内部周縁にも図示しない装飾LEDが複数配されている。又、ダルマの目の内部等にも図示しない装飾LEDが配される。
他方、電動役物31の後面の周縁部には、前面側と同様に装飾LED49,49・・が配されており、これらの点灯によりその後方が照射されて装飾パネル33における反射の発生をもたらし、電動役物31の外周縁を浮かび上がらせる(間接照明)。
又、電動役物31の後面には、後方へ突出する一対のリブ54,54がそれぞれ上下に延設されており、電動役物31をカバー体26aへ収納した際、各リブ54の後面が対応する案内レール33aの前面に交差する姿勢で当接する。
更に、電動役物31の後面下側中央には、昇降用ボス53がカバー本体内部から後方へ突設されており、電動役物31の後面上部中央には、傾動用ボス59が同様に突設されている。
かような電動役物31は、遊技領域16と平行な面内で左又は右へ傾動させる傾動機構を有している。又、電動役物31は、遊技領域16と平行な面内で上下動させる昇降機構を有している。
傾動機構は、装飾パネル33の後方でカバー体26aの内部となる位置に配置された第1ケーシング体75に設置されている。第1ケーシング体75は、電動役物31の後面から突設された傾動用ボス59と連結されている。よって、傾動機構は、カバー体26aとは独立しており、カバー体26aの内部において第1ケーシング体75と共に移動可能となっている。
そして、傾動機構は、サブ制御装置40に制御されるために接続されている傾動用モータ60と、その回転軸の駆動に連動して回転する図示しないギアと、これを介して左又は右に移動する傾動用アーム61と、これを案内する傾動用ガイド体62及び傾動用スリット63を含む。
傾動用モータ60は、その回転軸を前後方向に沿わせて前側に向けている。
傾動用アーム61は、上下に長い帯状体で、第1ケーシング体75の内部における傾動用モータ60の前側において、傾動用モータ60の駆動に伴い上端部を軸として左右方向へ傾動可能に取付けられている。
尚、図示しないが、傾動用アーム61と傾動用モータ60の間には、傾動用モータ60により前後軸周りで回転されるギアと、このギアの前面における偏心位置に前方へ突出する突起が配置されると共に、傾動用アーム61には、その長手方向に沿うスリットが配置され、当該突起をスリットに通すことで、ギアの回転により傾動用アーム61が左又は右に傾動する。
又、傾動用アーム61の下部には、これを前後方向で貫通する傾動用ガイド体62が取付けられている。傾動用ガイド体62の前端部は、傾動用ボス59に軸着されている。
更に、第1ケーシング体75の後面には、傾動用アーム61が移動した際の傾動用ガイド体62の軌跡に沿ってスリット63が開けられている。
そして、傾動用ガイド体62の後端部は、傾動用スリット63へ係合しており、傾動用スリット63の移動方向でスライド可能となっている。
又、電動役物31の下端部には、昇降用ボス53へ螺着される昇降用ガイド体57が設けられている。昇降用ガイド体57は、カバー体26aの後面において上下方向に延設された昇降用スリット58に入っており、上下方向へのみ移動可能で、左右方向への移動を規制可能としている。
かような傾動機構により、電動役物31が左又は右に傾くように移動する。
即ち、サブ制御装置40からの指令に基づき傾動用モータ60が駆動すると、傾動用アーム61が左又は右に移動し、その移動につられて電動役物31が傾動用ガイド体62及び傾動用スリット63に案内されながら、昇降用ガイド体57の位置を軸として左端傾斜位置(図13)又は右端傾斜位置(図14)までの間における任意の傾斜位置まで傾動される。
尚、傾動用アーム61における傾動用ガイド体62の貫通箇所は、電動役物31の傾動を可能とするため、傾動用アーム61の長手方向へ長いスリットになっている。
他方、昇降機構は、カバー体26aの内部に固定された第2ケーシング体76に主に設けられており、カバー体26aに固定された昇降用モータ65と、その駆動に連動して回転するカム68を含んだ複数のギアと、カム68によりカバー体26aの内部で上下方向へ傾動する昇降用アーム66と、電動役物31を上昇方向へ付勢するバネ部材67と、電動役物31の昇降を案内する昇降用ガイド体57及び昇降用スリット58を備えている。
昇降用モータ65は、カバー体26aの後方から見て左上部に前後方向を軸として回転するように設置されており、その回転軸にはギアを介してカム68が接続されている。
カム68は、外周縁部の一部が他の部位より径方向で突出するもので、当該突出部は鉤状に形成され、その周面で昇降用アーム66の基端部後面に設けられた突起64を押圧し、昇降用アーム66を作動させる作用部68aとなっている。
カム68が前後軸周りで回転すると、基端部(後側から見て左端部)が上限位置にある(電動役物31が下降位置にある)昇降用アーム66の突起64を作用部68aが押圧し、昇降用アーム66の基端部を下限位置に達する(電動役物31が上昇位置に達する)まで押下げる。
昇降用アーム66は、左右方向に延設された合成樹脂製の棒状部材であって、中間部において前後方向の軸70aにより軸支されている。
昇降用アーム66の基端部の前面には、図示しないアームガイド体が設置されており、第2ケーシング体76の前面には、当該アームガイド体の移動軌跡に沿って弧状にアーム用スリット71が設けられている。
そして、当該アームガイド体とアーム用スリット71が係合しており、前者が後者の中をスライドすることにより、昇降用アーム66の傾動を案内可能としている。
更に、昇降用アーム66の基端部後面には、カム68の周面に当接可能な突起64が突設されている。
これに対し、昇降用アーム66の先端部(後側から見て右端部)には、その長手方向へ長い長孔72が開けられている。この長孔72には、第1ケーシング体75の後面から後方へ突出する連結部材74が係合し、昇降用アーム66と第1ケーシング体75、ひいては電動役物31が連結されている。
加えて、第1ケーシング体75には、下方へ突出する凸部が設けられており、当該凸部に弾性体(コイル状のバネ部材67)が嵌込まれている。カバー体26aにおける当該凸部の下方位置には、バネ部材67の下部を支持する支持凹部73が設けられており、バネ部材67によって第1ケーシング体75(電動役物31)が上昇方向へ付勢されている。
かような昇降機構により、電動役物31が上又は下に移動する。
即ち、電動役物31は、通常時、自身の重さにより、バネ部材67の付勢力に抗して下降位置にある(図2,図9,図11)。このとき、昇降用アーム66の先端部は下限位置にあって基端部は上限位置にあり、昇降用アーム66の突起64はカム68の作用部68a以外の周面に当接している。
ここで、サブ制御装置40の指令に基づき昇降用モータ65が駆動するとカム68が回転して作用部68aが突起64を押下げる。すると、昇降用アーム66の先端部は上方へ移動し、電動役物31は、バネ部材67の付勢力にも助けられながら、昇降用ガイド体57及び昇降用スリット58に案内されて上昇する。
こうして、カム68が回転を続け、作用部68aが突起64から離れる直前に達すると、電動役物31は上昇位置に達する(図8,図12)。尚、昇降用アーム66の基端部は下限位置に達する。
更にカム68が回転し、作用部68aが突起64から離れると、作用部68aによる突起64の押圧が解除され、電動役物31は、自身の重さにより、バネ部材67の付勢力に抗しながら落下し、下降位置へ復帰する。
[パチンコ機の基本動作等]
続いて、かような図柄表示部6を具備した電動役物31を有するパチンコ機1の基本動作等を説明する。
遊技者によってハンドル9が回転操作されると、発射装置10が作動し、発射通路13を介して遊技球を遊技領域16へ打ち込む。遊技球は遊技領域16を流下し、図柄始動口19又はチューリップ式電動役物17へ入賞する(所定条件を充足する)と、当該入賞がメインCPU36により検出される。メインCPU36は、その検出のタイミングでcカウンタ及びdカウンタから1つの数値を取得し、cカウンタにおける取得値が所定の数値(大当り数値・例えば300)であるか否かを判定する大当り抽選を実行する。
そして、メインCPU36は、大当り抽選の結果が大当り(cカウンタの取得値=300)であると、図5(b)に示す基本変動パターン決定テーブルを用い、dカウンタの取得値に対応する基本変動パターンを読出す。
他方、大当り抽選の結果が外れ(cカウンタの取得値≠300)であると、メインCPU36は、図5(a)に示す基本変動パターン決定テーブルを用い、dカウンタの取得値に対応する基本変動パターンを読出す。
その後、メインCPU36は、大当り抽選の結果や、読出した基本変動パターンの種類(特に変動時間)を示す情報を含んだ指令コマンドを作成すると共に、当該指令コマンドをサブ統合CPU42へ送信する。
サブ統合CPU42は、当該指令コマンドを受信すると、大当り抽選の結果に応じて最終的に確定表示する装飾図柄の種類や、その確定表示に至るまでの変動表示の態様を決定する。
装飾図柄の種類の決定は、例えば専用のループカウンタを用いた抽選により実行することができる。尚、大当り抽選の結果が外れであると、大当り表示をしないように装飾図柄の種類が調整される。
又、変動表示の態様は、サブ統合CPU42により基本変動パターンに対応する詳細変動パターンが読出されることで具体的に決定される。サブ統合CPU42は、タイマ44により計時しながら、読出した詳細変動パターンに従って、図柄表示部6における装飾図柄の変動表示を行う。この表示は、表示制御装置50を介して制御される。
更に、詳細変動パターンには、各種ランプの点灯やスピーカ14の報音の態様も適宜含まれ、これに従いサブ統合CPU42は発光制御装置51や音制御装置52を介して点灯や報音を適宜行う。
加えて、詳細変動パターンには、電動役物31の動作態様も適宜含まれ、これに従いサブ統合CPU42は傾動用モータ60や昇降用モータ65の制御を行い、電動役物31の傾動や昇降を適宜行う。
そして、サブ統合CPU42は、変動表示の開始から、実行中の詳細変動パターンの変動時間の経過に伴い、大当り抽選の結果に応じた装飾図柄を図柄表示部6に表示する。
つまり、大当り抽選の結果が大当りであると、図柄表示部6では装飾図柄につき大当りを示す態様(同一の数字又は絵柄を3つ並べる態様の表示、777等)で表示される(大当り表示)。
他方、大当り抽選の結果が外れであると、図柄表示部6では装飾図柄につき外れを示す態様(同一の数字又は絵柄が3つ並ばない態様の表示、123や776等)で表示される(外れ表示)。
又、サブ統合CPU42は、変動時間の経過に伴い、大当り抽選の結果に応じ、証拠図柄の表示を行う。つまり、大当りの場合に証拠図柄表示部47のLEDを点灯し、外れの場合にLEDを点灯せず消灯のままとする(図6)。
尚、特別図柄について、別途、特別図柄表示部において、装飾図柄あるいは証拠図柄と同様に変動表示され、確定表示される。
更に、大当り抽選の結果が大当りであると、大当りの態様に係る装飾図柄等の確定表示後、メインCPU36が大入賞装置18を所定回数にわたり断続的に開成したり、サブ統合CPU42が演出表示や報音等を行うといった大当り状態を生起させる。メインCPU36は、大入賞装置18への入賞の検知に応じて、払出制御装置28を介し払出装置12より所定個数の遊技球を賞品球として払出させるため、大当り状態(特別遊技状態)は遊技者にとって有利である。
他方、大当り抽選の結果が外れであると、外れの態様に係る装飾図柄等の確定表示後、次の保留情報(図柄始動口19等への入賞に伴う各種カウンタの取得値)に起因した大当り抽選を実行する。
かように、大当り抽選は、遊技者にとって有利な大当り状態の生起の有無を決定するものである。
又、図柄表示部6は、大当り抽選の結果(決定結果)を、装飾図柄の確定表示の態様により報知するものである。即ち、大当り抽選の結果が大当り状態の生起有り(大当り)であると、大当り表示をする一方、大当り抽選の結果が大当り状態の生起無し(外れ)であると、大当り表示をせず、大当り表示以外の態様の表示(外れ表示)をする。
[電動役物全体の作動とその図柄表示部の表示の連係動作等]
次いで、主に電動役物31全体の移動とその図柄表示部6の表示の連係動作について、以下説明する。
図15は電動役物31の傾動中における図柄表示部6の表示例を示し、図16は電動役物31の傾動中における図柄表示部6の他の表示例を示す。
サブ統合CPU42は、読出した詳細変動パターンに従い、図柄表示部6における表示や、各種ランプの点灯、スピーカ14の報音、そして傾動用モータ60や昇降用モータ65の作動等を制御する。
各詳細変動パターンが示す装飾図柄の変動態様は、まず高速でスクロールされているように見える高速スクロール変動表示をした後、徐々にスクロール速度が下がる低速スクロール変動表示をし、確定表示に至るものを基本として、それぞれ次のようなものである。尚、適宜併せて電動役物31の作動パターン等も説明する。
即ち、ノーマル外れ(基本変動パターンAに対応)は、すぐ後で述べるリーチ表示を含むことなく確定表示に至るものであり、大当り抽選が外れの場合にのみ選択されるものである(図5)。
ノーマル外れにおいては、所定の報音を併せて行うように、報音パターンや点灯パターンが含められている。
又、ノーマルリーチ(基本変動パターンBに対応)は、大当り表示又はこれを示唆する表示を部分的に有するリーチ表示を経て確定表示に至るものである。大当り表示に類似するリーチ表示を変動表示に含むことで、大当り表示(特別遊技状態の生起)への期待を遊技者に提供する。
リーチ表示の態様は、例えば77*で、*の部分が、77の部分(大当り表示777の一部分)に比較して、高速で変動しているものが挙げられる。尚、この場合の77の部分のように、装飾図柄における一部の数字(絵柄)が一旦停止されていても、残部が変動(スクロール表示)されていれば、装飾図柄の変動表示がなされているといえる。
ノーマルリーチにおいては、リーチ表示の開始時間や終了時間に応じ、ノーマル外れのものとは違った所定の報音や点灯を併せて行うように、報音パターンや点灯パターンが含められている。
更に、揺動リーチ(基本変動パターンCに対応)は、電動役物31の揺動を伴うリーチ表示を経て確定表示に至るものである。リーチ表示に電動役物31の揺動を伴わせることで、大当り表示への更なる期待や視覚的な興趣を遊技者に提供する。
揺動リーチの態様は、装飾図柄の全ての数字部分が低速スクロール変動表示している最中に、電動役物31の左右への傾動を開始して低速での往復を繰返し、電動役物31と共に揺動する図柄表示部6内で変動表示を続けた後(図15)、リーチ表示を開始して確定表示まで続ける、というものである。
揺動リーチにおいては、変動表示開始からの経過時間(装飾図柄の変動表示態様)に応じた傾動用モータ60の作動パターン(電動役物31の揺動パターン)や、上記のものとは違った所定の報音や点灯を併せて行うような報音パターンや点灯パターンが含められている。
そして、電動役物31揺動中の装飾図柄の表示態様は、傾動姿勢に合わせて装飾図柄がずれる(傾く)ような、当該揺動と連係したものとされている。
即ち、図15(a)に示すように、電動役物31が右に傾動するタイミングに合わせて、装飾図柄の数字部分の中心線が、傾動していない場合の当該中心線の位置に対して、それぞれ右にずれる。尚、揺動リーチでは、スクロール方向は上下方向(傾いた図柄表示部6でみて上から下)であり、この方向に交わる(直交する)左右方向(傾いた図柄表示部6の長手方向に沿う方向)にずれることとなる。
ここで、電動役物31が右に傾くほど、装飾図柄の数字部分の中心線の間隔が短くなり(左の数字部分ほどズレ量を大きくし)、装飾図柄の数字部分が詰まるような態様とし、換言すれば、図15(a)において、中央の数字部分である6が右の5に近寄り、左の1が(更に大幅に)中央の6に近寄るような態様とする等、電動役物31の傾動角度や傾動速度等に応じて、装飾図柄の態様が変更される。
又、装飾図柄の右数字部分(の一部)が、図柄表示部6の右辺を出て、右にはみ出し、装飾図柄の一部分が傾動方向に切れる態様が含められる。
他方、これと同様、図15(b)に示すように、電動役物31が左に傾動する揺動パターン部分に併行し、装飾図柄が左にずれる表示パターン部分が含められる。
ここでも、電動役物31の傾動角度等に応じて装飾図柄の態様が変更され、又装飾図柄の左数字部分が切れる。
又更に、揺動スーパーリーチ(基本変動パターンDに対応)は、電動役物31の揺動を伴うキャラクタ付きリーチ表示を経て確定表示に至るものである。キャラクタ付きのリーチ表示に電動役物31の揺動を伴わせることで、より一層大きな大当り表示への期待や視覚的な興趣を遊技者に提供する。
揺動スーパーリーチの態様は、図16に示すように、上記揺動リーチと基本的な流れは同様であり、図柄表示と揺動が連係したものとなっているが、リーチ表示の際に装飾図柄においてキャラクタ(ダルマ)が付随したり、揺動が激しかったり(傾動速度の平均が比較的に速い)することが異なる。尚、揺動スーパーリーチでは、電動役物31の上下動(昇降)も含められる。
ここで、図16(a)で示されるように、右に傾くと、ダルマが自身の左側にある数字部分を右(下)から押上げる態様が含められる。
又、図16(b)で示されるように、左に傾くと、ダルマが左(下)に勢いよく(ダルマの右側(後方)にジグザグ模様を有する形態)数字部分を押下げる態様が含められ、押下げ時には数字部分(の一部)が切れる態様が含められる。
尚、揺動スーパーリーチにおいては、変動表示開始からの経過時間に応じた電動役物31の揺動パターンや、上記のものより比較的に激しい(勢いのある・テンポの速い)所定の報音や点灯を併せて行うような報音パターンや点灯パターンが併せて含められている。
各詳細変動パターンが以上の何れかに係るものであるから、サブ統合CPU42は、当該パターンに従った、図柄表示部6における表示や、各種ランプの点灯、スピーカ14の報音、そして傾動用モータ60や昇降用モータ65の作動等の具体的な制御により、上述した各種態様を実際にもたらす。
[パチンコ機の効果等]
以上のパチンコ機1では、図柄始動口19又はチューリップ式電動役物17への入賞により遊技者にとって有利な大当り状態の生起の有無を決定する(cカウンタの抽出値が所定値か否かを判定する)メイン制御装置34と、装飾図柄を表示可能で、当該装飾図柄に係る変動表示後の確定表示の態様によって、メイン制御装置34による決定結果(大当りか外れか)を遊技者に報知するための図柄表示部6と、図柄表示部6における表示を制御する図柄制御手段(表示制御装置50)とを備えており、表示制御装置50は、前記変動表示につき、スクロール表示を経た状態で実行し、更に、装飾図柄が、当該スクロール表示の方向に交わる方向へ図柄表示部からはみ出して切れたように表示される態様を含んだ状態で実行する。
従って、装飾図柄がスクロール表示のためにスクロール方向にはみ出して切れる態様や、装飾図柄が拡大表示により多方向にはみ出して切れる態様とは違う、スクロール表示の方向に交わる態様を含めて装飾図柄の変動表示を行うことができ、極めて興味深い図柄の作動態様を提供することができて、斬新な印象を与えることのできる遊技性の高いパチンコ機1とすることが可能となる。
又、スクロール表示の方向に交わる方向を、スクロール表示の方向に直交する方向とすれば、はみ出す方向をスクロール方向と最も異なるものとして、はみ出しによる変化の度合を高くし、はみ出しをより一層強調することができ、更に興趣のある図柄の変動態様を提供することができて、より斬新な印象を与えることのできる遊技性の高いものとすることができる。
尚、以上のパチンコ機1では、傾動可能な電動役物31と、図柄始動口19又はチューリップ式電動役物17への入賞により遊技者にとって有利な大当り状態の生起の有無を決定する(cカウンタの抽出値が所定値か否かを判定する)メイン制御装置34と、装飾図柄を表示可能で、当該装飾図柄を確定表示した際の表示態様によって、メイン制御装置34による決定結果(大当りか外れか)を遊技者に報知するための図柄表示部6と、図柄表示部6における表示及び電動役物31の傾動を制御する制御手段(サブ制御装置40や表示制御装置50)とを備えており、図柄表示部6は、電動役物31に配置されて共に傾動可能とされており、前記制御手段は、電動役物31を傾動して図柄表示部6を傾動させると共に、図柄表示部6における装飾図柄の表示位置を、図柄表示部6を傾動させないときの表示位置に対してずらす。
従って、電動役物31の傾動によって共に傾動される図柄表示部6内の装飾図柄を傾動に伴いずらすことができ、図柄表示部6が傾くのみならず図柄の傾きに応じた動きを実現することができて、極めて興味深い電動役物や図柄の作動態様を提供することができ、斬新な印象を与えることのできる遊技性の高いパチンコ機1とすることが可能となる。
又、前記制御手段は、装飾図柄の表示位置を、右に傾くと右(下)へずらし、左へ傾くと左(下)へずらすといったように、傾動方向に沿う方向にずらす。
従って、傾動により(斜め)下となる方へ装飾図柄を移動させることができ、あたかも傾きにより発生する仮想的な重力が装飾図柄を引っ張り滑らせるかのような、極めて興趣のある表現を実現することができ、より興味深い電動役物や図柄の作動態様を提供することができて、より斬新な印象を与えることのできる遊技性の高いパチンコ機1とすることが可能となる。
尚、特にこの場合、装飾図柄において、数字部分を押上げ(仮想的な上り坂の場合・図16(a))、あるいは押込む(下りの場合・図16(b))ようなキャラクタを付与しているため、仮想的な重力を一層強調することができる等、より一層電動役物31(図柄表示部6)の傾きないしこれに応じた図柄表示を興味深いものとすることができる。
更に、前記制御手段は、装飾図柄におけるずらした側の一部を図柄表示部6からはみ出させて切れたように表示することもある。
そして、この場合には、装飾図柄のずれを強調することができるし、スクロール変動表示の方向に交わる方向にずれて(一旦)切れるようにする等、装飾図柄の表示に斬新な変化をつけることができ、一層興味深い電動役物や図柄の作動態様を提供することができて、一層斬新な印象を与えることのできる遊技性の高いパチンコ機1とすることが可能となる。
[変更例等]
尚、主に上記形態を変更して成る、本発明の他の形態を例示する。
電動役物の揺動回数が多くなるほど、装飾図柄の数字部分の間隔を狭くしたり、切れる部分(はみ出し量)を大きくしたりする等、揺動回数(揺動開始からの経過時間)により表示態様を異ならせたり、電動役物の傾動角度や傾動方向・傾動速度等の傾動態様を、揺動開始からの経過時間に応じ変化させたり、揺動速度が速いほど装飾図柄の部分の間隔を狭めたり切れる部分を大きくしたりする等、傾動態様の変化に応じて装飾図柄の態様を変えたりする。傾動角度に応じず、傾動すると常に所定量だけずれるようにする。装飾図柄がずれた際にその一部が切れないようにしたり、(一時的に)全部が図柄表示部からはみ出すようにしたりする。電動役物を変動表示開始直後から揺動させる。電動役物の作動につき、左右非対称の揺動としたり、左右の往復動である揺動に変えて、又はこれと共に、左若しくは右への傾動のみを行ったりする。
外れ時にも電動役物の揺動や傾動、あるいは装飾図柄のはみ出しを含める。高速スクロール表示時のみ、低速スクロール表示時のみ、リーチ表示時のみ、一旦停止時のみ、若しくは確定表示時のみ、又はこれらの組合せにおいて、電動役物の揺動や傾動、及び/又は装飾図柄のはみ出しを行う。左への傾動と右への傾動で、右のみ装飾図柄をずらし(切らし)左では装飾図柄をずらさない(ずれるが切らさない)ようにしたり、傾動角度や傾動速度等を変えたりする等、各種の態様を変更する。
装飾図柄のはみ出しにつき、スクロール方向の直交方向以外のスクロール方向と交わる方向に沿わせたり、複数の数字部分が切れるものとしたり、傾動しないときにはみ出す等傾動にかかわらず独立してはみ出(すものを含むように)したりする。
スクロール方向は、上下方向のみならず、左右方向(図柄表示部の長手方向に沿う方向)や、斜め方向、あるいは図柄表示部が傾いていたとしても実際の上下方向(鉛直方向)やこれに直交する左右方向(傾いた図柄表示部でみると斜めになる)に沿うような方向等とすることができる。
装飾図柄の電動役物傾動に対する連係につき、電動役物が傾いた場合に(その傾きと同等にあるいは比例・2乗に比例等した傾きで)数字部分の中心線が傾くものとしたり、数字部分の一部分が(電動役物の傾きに応じて大きく)変形するものとしたり、これらを組合わせたりする。
装飾図柄のずれにつき、複数の数字部分の全部をずらさずに、ずれる方向側の数字部分のみずらす等、一部の数字部分のみずらしたり、キャラクタ等のみずらしたりする。
装飾図柄におけるキャラクタに関し、信頼度が比較的に高い場合に初めて出現するものを設けたり、信頼度が比較的に高い場合に初めて上り坂を登りきる態様を出現させたり、信頼度が比較的に高い場合に下り坂を下りきる(更に適宜信頼度等に応じ数字部分を初めて切らせる)態様を出現させたり、複数回上り下り(押込み押戻され)を繰り返す等、なかなか登り(下り)きらない態様を出現させたり、これらを組み合わせたりする。
装飾図柄につき、数字を採用せず絵柄のみとしたり、あるいは数字のみとしたり、2つ以下あるいは4つ以上の数字等の組合せとしたり、キャラクタを用いないようにしたり、更に背景を付加したり、キャラクタや背景の種類を複数にして適宜切替えたりする。
装飾図柄を採用せず、特別図柄において、その表示部の傾動と図柄の連係を行ったり、装飾図柄を併用して特別図柄のみにおいて当該連係を行ったりする。証拠図柄につき、装飾図柄と同様に省略したりする。
同じ基本変動パターンが選択された場合であっても、サブ制御装置側等で抽選(乱数の抽出による振分け)をすることにより、(同じ変動時間で、基本的な流れを同様としつつ、細部において)互いに異なる表示態様や傾動態様をとるようにする(サブ制御装置における演出決定手段の具備)。ここでの表示態様の相違として、装飾図柄の数字部分に付随するキャラクタの有無あるいは種類や数の違いや、当該部分の一旦停止のタイミングないし回数の変更、あるいは装飾図柄のはみ出す方向や量の相違を例示でき、傾動態様の相違として、傾動角度や傾動回数の差あるいは傾動の有無を例示できる。
傾動や昇降の機構につき、モータを用いずソレノイドを用いたものとしたり、アームやカムに代えてギアを用いたものとしたり、昇降機構を省略したり、上部や側部を中心として傾動するものとしたりする。又、ダルマの「大願成就」部分を他の部分に対し上下動可能として、図柄表示部の前方の一部や全部を適宜覆えるようにする等、更に可動部分や可動機構を追加する。
電動役物において、証拠図柄表示部を省略したり、各種ランプの配置を変更したり、図柄表示部を複数設けたりする。
電動役物につき、一部を傾動可能とし、その傾動部分に図柄表示部を配置する。
各種制御装置の構成につき、メイン制御装置とサブ制御装置及び/又はサブ制御装置と表示制御装置等、一部あるいは全部の制御装置を共通化したり、サブ制御装置側ではなくメイン制御装置側で傾動用モータや昇降用モータ等を制御する等、制御対象の異なるものとしたり、モータ用制御装置(電動役物あるいは図柄表示部の傾動制御装置)を介装する等、更に制御装置を追加したり、一部の制御装置を省略したりする。
又、スロットマシンを始めとする、パチンコ機以外の遊技機に適用する。
1・・パチンコ機(遊技機)、2・・遊技盤、6・・図柄表示部、16・・遊技領域、17・・チューリップ式電動役物、19・・図柄始動口、31・・電動役物、34・・メイン制御装置(決定手段)、35・・メイン制御基板、36・・メイン制御CPU、37,43・・記憶手段、40・・サブ制御装置(制御手段の一部)、41・・サブ統合基板、42・・サブ統合CPU、50・・表示制御装置(図柄制御装置・制御手段の一部)、60・・傾動用モータ、65・・昇降用モータ。

Claims (1)

  1. 所定条件の充足により遊技者にとって有利な特別遊技状態の生起の有無を決定する決定手段と、図柄を表示可能で、当該図柄に係る変動表示後の確定表示の態様によって、前記決定手段による決定結果を遊技者に報知するための図柄表示部と、当該図柄表示部における表示を制御する図柄制御手段とを備えており、
    前記図柄制御手段は、所定の遊技条件が満たされると、前記変動表示につき、スクロール表示を経た状態で実行し、更に、前記図柄が、当該スクロール表示の方向に交わる方向へ移動する態様を含んだ状態で実行する
    ことを特徴とする遊技機。
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