JP2017086718A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】傾動可能な画像表示部を備える遊技機にあって、画像表示部に表示する画像のリアリティを向上する。
【解決手段】画像表示部10で特定表示物62を載置面60の上に静止表示する第一演出と、該第一演出の後に、移動装置を作動させて、第一演出の状態から画像表示部10を傾動させるとともに、載置面60を画像表示部10と一体的に傾動させることにより、該載置面60の勾配を第一演出より急にして、特定表示物62が載置面60の上で、該載置面の下り傾斜する方向に移動するよう表示する第二演出とを連続的に実行する。
【選択図】図8

Description

本発明は、傾動可能な画像表示部を備える遊技機に関する。
従来、傾動可能な画像表示部を備える遊技機にあっては、画像表示部に表示する演出画像の動作方向に合わせて画像表示部を傾動させる演出が行われている(例えば、特許文献1)。
特許4276122号公報
上記特許文献1に記載の遊技機では、画像表示部が傾動しても画像の向きが維持されるため、画像表示部の傾動は画像の表示範囲を変化させるに過ぎず、画像表示部の傾動により画像のリアリティを高めることはできない。一方で、画像表示部の画像を、画像表示部の傾きに合わせて単に傾けて表示するだけでは、画像表示部の傾動により画像が傾いたと遊技者に知覚されるだけで、画像のリアリティを高めることはできない。
本発明は、かかる現状に鑑みて為されたものであり、傾動可能な画像表示部を備える遊技機にあって、画像表示部に表示する画像のリアリティを向上し得る遊技機の提供を目的とする。
本発明は、枠体によって囲繞された、正面視矩形状の画像表示部と、略前後方向を回転軸として該画像表示部を傾動させる移動装置と、遊技の進行に合わせて前記画像表示部の表示内容を制御するとともに、前記移動装置を制御する演出制御手段とを備える遊技機であって、前記演出制御手段は、前記画像表示部で特定表示物を載置面上に静止表示する第一演出と、該第一演出の後に、前記移動装置を作動させて、前記第一演出の状態から前記画像表示部を傾動させるとともに、前記載置面を前記画像表示部と一体的に傾動させることにより、該載置面の勾配を前記第一演出より急にして、前記特定表示物が前記載置面上で、該載置面の下り傾斜する方向に移動するよう表示する第二演出とを連続的に実行する第一の演出内容を備えることを特徴とする遊技機である。
かかる構成にあっては、特定表示物が載置された載置面を、実在する画像表示部の枠体とともに傾動させることで、当該載置面が現実に傾きを増したかのように遊技者に知覚させることができ、さらには、静止表示していた特定表示物を、傾きを増した載置面に沿って移動させることで、あたかも、周囲の重力の作用によって特定表示物が、傾きを増した載置面上を下っていくように遊技者に知覚させることが可能となる。このように、本発明によれば、画像表示部の傾動と表示内容とを組み合わせることによって、画像表示部に表示した特定表示物が、重力の作用によって現実に移動するかのように遊技者に知覚させることが可能となるため、従来構成に比べてリアリティの高い演出を実現可能となる。
また、本発明の別の態様として、枠体によって囲繞された、正面視矩形状の画像表示部と、略前後方向を回転軸として該画像表示部を傾動可能な移動装置と、遊技の進行に合わせて前記画像表示部の表示内容を制御するとともに、前記移動装置を制御する演出制御手段とを備える遊技機であって、前記演出制御手段は、特定表示物が載置面上で該載置面の下り傾斜する方向に移動するよう前記画像表示部に表示する第一演出と、該第一演出の後に、前記移動装置を作動させて、前記第一演出の状態から前記画像表示部を傾動させるとともに、前記載置面を前記画像表示部と一体的に傾動させることにより、該載置面の勾配を前記第一演出とは逆向きに傾斜させて、前記特定表示物が前記載置面上で、該載置面の下り傾斜する方向に移動するよう表示する第二演出とを連続的に実行する第二の演出内容を備えることを特徴とする遊技機が提案される。
かかる構成にあっても、特定表示物が載置された載置面を、実在する画像表示部の枠体とともに傾動させることで、当該載置面が現実に傾きを増したかのように遊技者に知覚させることができ、さらには、載置面の傾斜方向の変動に伴って、特定表示物の移動方向を変動させることで、あたかも、周囲の重力の作用によって特定表示物が載置面上を下っていくように遊技者に知覚させることが可能となる。このように、本発明によれば、画像表示部の傾動と表示内容とを組み合わせることによって、画像表示部に表示した特定表示物が、重力の作用によって現実に移動するかのように遊技者に知覚させることが可能となるため、従来構成に比べてリアリティの高い演出を実現可能となる。
また、本発明にあって、前記画像表示部の少なくとも一側に演出装置が配設されており、前記演出制御手段は、前記第二演出で、前記載置面が前記演出装置の配設された側に下り傾斜するように前記画像表示部を傾動させて、前記特定表示物が前記載置面の下り傾斜する方向に移動して、前記演出装置の配設された側にフレームアウトするよう表示するとともに、前記第二演出で前記特定表示物がフレームアウトするのを契機として、前記演出装置が所定の演出動作を行うように前記演出装置を制御する第三の演出内容を備えることが提案される。ここで、「フレームアウト」とは、画像表示部の表示物を、画像表示部の周縁から画像表示部の外側に外れてなくなるように表示することを指す。
かかる構成にあっては、画像表示部の表示内容と傾動を組み合わせた演出と、演出装置の演出とを連動させることで、演出効果を向上させることができる。
また、上記構成にあって、複数種類の図柄を可変表示可能な図柄表示器と、開始操作を契機として複数種類の役に当選したか否かを決定する役抽選を実行する役抽選手段と、停止操作と前記役抽選の結果に基づいた態様で、前記図柄表示器の図柄を停止表示する制御を行う図柄制御手段とを備えるものであって、前記特定表示物は、前記役の種類を示すものであり、前記演出装置の前記所定の演出動作は、当該役の当選又は落選を、示唆又は報知する当落報知演出であることが提案される。
かかる構成にあっては、画像表示部や移動装置、演出装置による演出を、遊技内容と密接に関連付けることによって、演出効果を向上させることが可能となる。
また、上記構成にあって、前記演出制御装置は、前記当落報知演出によって前記役の落選を示唆又は報知する場合は、前記演出装置を所定の落選態様で動作させるとともに、所定の表示物を前記画像表示部にフレームインさせることが提案される。ここで、「フレームイン」とは、画像表示部に表示していない物を、画像表示部の外側から画像表示部に入ってくるように表示することを指す。
かかる構成によれば、当落報知演出において、演出装置による演出と、画像表示部による演出とを密接に関連付けて、演出効果を向上させることが可能となる。
また、本発明にあって、前記画像表示部の少なくとも一側に固定的に配設された固定装飾部材と、前記画像表示部と一体的に傾動するよう配設された傾動装飾部材とを備え、前記画像表示部が所定の位置で、特定傾動角度となると、前記固定装飾部材と前記傾動装飾部材が一体的な形状を形成するよう構成されていることが提案される。
かかる構成にあっては、画像表示部の傾動による演出に合わせて、固定装飾部材と傾動装飾部材が一体的な装飾を形成することとなるため、装飾部材の演出によって、画像表示部の演出効果を向上させることができる。また、かかる構成では、傾動装飾部材は、移動装置によって画像表示部とともに傾動するため、専用の傾動手段を設けることなく低廉に実現できるという利点もある。
また、上記構成にあって、前記固定装飾部材は、前記画像表示部が、前記所定の位置で第一の方向に傾いて第一の特定傾動角度となった場合に、前記傾動装飾部材と一体的な形状を形成するよう構成された第一固定装飾部材と、前記画像表示部が、前記所定の位置で前記第一の方向とは逆向きに傾いて第二の特定傾動角度となった場合に、前記傾動装飾部材と一体的な形状を形成するよう構成された第二固定装飾部材とを含むことが提案される。
かかる構成にあっては、画像表示部の傾く方向に応じて、傾動装飾部材が異なる固定装飾部材と一体的な形状を形成することとなるため、装飾部材による演出を多様化することが可能となる。
また、上記構成にあって、前記演出制御手段は、前記第二演出の後に、移動装置を制御して、前記所定の位置で前記画像表示部が前記特定の傾動角度となるよう傾動させるとともに、前記画像表示部が前記特定の傾動角度となるのを契機に、前記特定表示物が前記載置面の上り傾斜する方向に移動するよう表示する第三演出を、連続的に実行する第四の演出内容を備えることが提案される。
かかる構成にあっては、固定装飾部材と傾動装飾部材が一体的な装飾を形成するのを契機に、特定表示物の移動方向が反転することとなるため、当該一体的な装飾の影響で、画像表示部の特定表示物の移動方向が反転するかのような印象を遊技者に与えることが可能となる。したがって、かかる構成によれば、画像表示部の表示内容と、画像表示部の周囲の装飾部材とを密接に関連付けた、興趣に富んだ新しい演出を実現できる。
また、本発明にあって、前記移動装置は、前記画像表示部を、略前後方向と直交する方向へも移動させるものであり、前記演出制御手段は、前記移動装置を作動させて、前記画像表示部を、略前後方向と直交する特定方向に移動させるとともに、前記画像表示部に、特定表示物と背景を含む画像を、該画像表示部と一体的に移動するよう表示する移動表示演出と、該移動表示演出の後に、前記画像表示部の前記特定方向への移動を停止させるとともに、前記画像表示部で、前記背景が前記特定方向への移動を停止し、前記特定表示物が前記特定方向に移動するよう表示する慣性表示演出とを連続的に実行する第五の演出内容を備えることが提案される。なお、本構成に係る特定表示物は、第一の演出内容等の特定表示物と相違していてもよい。
かかる構成にあっては、移動表示演出において、画像表示部に表示した特定表示物や背景を、実在する画像表示部の枠体等とともに一体的に移動させることで、画像表示部に表示された特定表示物や背景が、現実に移動しているかのように遊技者に知覚させることができ、さらには、慣性表示演出において、画像表示部と背景の特定方向への移動を停止させ、特定表示物を継続して特定方向へ移動表示することで、あたかも、特定表示物が、慣性によって特定方向への移動を継続しているように遊技者に知覚させることが可能となる。このように、かかる構成によれば、画像表示部の移動と、画像表示部の表示とを組み合わせることによって、画像表示部に表示した特定表示物が、慣性によって現実に移動するかのように遊技者に知覚させることが可能となるため、従来構成に比べてリアリティの高い演出を実現可能となる。
また、本発明にあって、前記演出制御手段は、前記移動装置を停止させた状態で、前記画像表示部で、特定表示物が該画像表示部の周縁に衝突するよう表示するとともに、該特定表示物の衝突を契機として前記移動装置を作動させて、該特定表示物が衝突した部分の周縁が、該特定表示物の衝突方向に移動するように前記画像表示部を傾動させる第一の衝突表示演出を実行することが提案される。なお、本構成に係る特定表示物は、第一の演出内容等の特定表示物と相違していてもよい。
かかる第一の衝突表示演出によれば、画像表示部の周縁に実在する枠体が、画像表示部に表示された特定表示物との衝突によって動き出したかのように遊技者に知覚させることが可能となる。したがって、かかる第一の衝突表示演出でも、画像表示部の傾動と、画像表示部の表示とを組み合わせることで、特定表示物のリアリティを高めて、興趣に富んだ演出を実現できる。
また、本発明にあって、前記演出制御手段は、前記画像表示部に、特定表示物を静止表示した状態で、前記移動装置を作動させて、傾動させた前記画像表示部の周縁を、前記特定表示物と衝突させるとともに、前記画像表示部の周縁との衝突を契機として、前記特定表示物が、前記画像表示部の周縁の衝突方向に移動するよう表示する第二の衝突表示演出を実行することが提案される。なお、本構成に係る特定表示物は、第一の演出内容等の特定表示物と相違していてもよい。
かかる第二の衝突表示演出によれば、画像表示部に表示された特定表示物が、画像表示部の周縁に実在する枠体と現実に衝突して動き出したかのように遊技者に知覚させることが可能となる。したがって、かかる第二の衝突表示演出でも、画像表示部の傾動と表示内容とを組み合わせることで、特定表示物のリアリティを高めて、興趣に富んだ演出を実現できる。
なお、本発明にあって、2つの演出を「連続的に実行する」演出内容は、先の演出の実行後に、次の演出を間断なく実行する演出内容に限られず、2つの演出の連続性が失われない範囲内で、2つの演出の間に他の演出を介在させてもよい。例えば、先の演出と次の演出の間に、画像表示部を短時間振動させる演出等を実行してもよい。
スロットマシン1の正面図である。 スロットマシン1の上部拡大正面図であり、(a)は画像表示部10の左寄位置の水平状態を示し、(b)は左寄位置の左傾状態を示し、(c)は左寄位置の右傾状態を示す。 スロットマシン1の上部拡大正面図であり、(a)は画像表示部10の右寄位置の水平状態を示し、(b)は画像表示部10の右寄位置の左傾状態を示し、(c)は画像表示部10の右寄位置の右傾状態を示す。 画像表示部10及び移動装置40等の正面図であり、(a)は画像表示部10を左寄位置に変換した状態を、(b)は画像表示部10を右寄位置に変換した状態を示す。 画像表示部10及び移動装置40等の正面図であり、(a)は画像表示部10を左傾状態に変換した状態を、(b)は画像表示部10を右傾状態に変換した状態を示す。 第一ベース部材41及び液晶表示器15等の背面図であり、(a)は画像表示部10を水平状態に変換した状態を、(b)は画像表示部10を右傾状態に変換した状態を示す。 スロットマシン1の制御回路を示すブロック図である。 演出例Aの演出内容を示す説明図である。 図8から続く、演出例Aの演出内容を示す説明図である。 演出例Bの演出内容を示す説明図である。 演出例Cの演出内容を示す説明図である。 演出例Dの演出内容を示す説明図である。 演出例Eの演出内容を示す説明図である。 演出例Fの演出内容を示す説明図である。 演出例Gの演出内容を示す説明図である。 演出例Hの演出内容を示す説明図である。 演出例Iの演出内容を示す説明図である。 演出例Jの演出内容を示す説明図である。 変形例の演出内容を示す説明図である。
本発明をスロットマシンに適用した実施形態を、以下の実施例に従って説明する。
なお、以下の実施例にあって、本発明に係る図柄表示器はリール9に相当する。また、本発明に係る役抽選手段及び図柄制御手段は、メイン制御装置20によって実現される。また、本発明に係る演出制御手段は、サブ制御装置21によって主に実現される。また、本発明に係る演出装置は、可変情報表示装置35に相当する。また、本発明に係る傾動装飾部材は、右側のラッパ状装飾部材17bに相当する。また、本発明に係る第一固定装飾部材は右上方の管状装飾部材36aに、第二固定装飾部材は右下方の管状装飾部材36bに夫々相当する。また、本発明に係る所定の位置は、画像表示部10の右寄位置に相当し、本発明に係る第一の方向は左回りに相当する。また、本発明に係る第一の特定傾動角度は左回りに20°に相当し、第二の特定傾動角度は右回りに20°に夫々相当する。
図1に示すように、スロットマシン1の筐体2は、前方から前扉3によって覆われている。前扉3の中央部には、筐体2の内部に配設された三つのリール9を視認するための視認窓4が設けられる。そして、前扉3の前面側には、視認窓4の下方に、遊技操作に用いるベットスイッチ5a,5b、スタートスイッチ6、ストップスイッチ7、精算スイッチ8などの操作スイッチと、演出に用いる演出ボタンユニット13が配設される。また、視認窓4の上方には画像表示部10が配設される。
画像表示部10は、正面視略矩形状をなすものであり、液晶表示器15の表示画面によって構成される。後述するように、画像表示部10には、様々な演出用画像が表示される。液晶表示器15には、矩形枠状をなす枠体16が外嵌しており、画像表示部10の周縁は枠体16によって囲繞されている。また、枠体16の両側部には、正面視においてラッパ形状に視認されるラッパ状装飾部材17a,17bが配設される。ラッパ状装飾部材17a,17bは、枠体16と一体的に設けられており、後述するように、画像表示部10及び枠体16と一体的に水平移動・傾動するよう構成されている。
また、画像表示部10の左側には、可変情報表示装置35が配設される。可変情報表示装置35は、矩形状の表示面35aと、表示面35aの周囲に配設されたLED(図示省略)とを備えてなる。表示面35aは、「chance!」と描かれた着色透光性パネルと、「NG!」と描かれた着色透光性パネルを重ねてなるものであり、パネルの背面側に配設された光源から、特定波長の光(例えば赤色光)で照らした時に表示面35aに「chance!」の文字が浮かび上がり、別の特定波長の光(例えば青色光)で照らした時に表示面35aに「NG!」の文字が浮かび上がるよう構成されている。
また、画像表示部10の右側には、正面視において管状に視認される管状装飾部材36a,36bが上下に配設される。管状装飾部材36a,36bは前扉3に対して固定的に配設されており、画像表示部10の水平移動や傾動には追従しない。後述するように、管状装飾部材36a,36bは、画像表示部10が特定位置で特定の傾動角度となったときに、ラッパ状装飾部材17bと一体的な形状を形成するよう構成されている。
図2,3に示すように、画像表示部10は、前後方向を回転軸として、画像表示部10の中央部を中心に傾動可能に構成されており、これにより、画像表示部10の底縁を水平とする水平状態(図2(a),3(a)参照)と、該水平状態から左回りに20°傾動した左傾状態(図2(b),3(b)参照)と、水平状態から右回りに20°傾動した右傾状態(図2(c)、3(c)参照)との、3つの傾動状態に変換可能となっている。また、図2,3に示すように、画像表示部10は、左右に水平移動可能となっており、可変情報表示装置35に近接する左側の左寄位置(図2参照)と、装飾部材36a,36bに近接する右側の右寄位置(図3参照)とに位置変換可能に構成されている。このため、本実施例にあっては、3つの傾動状態と、左寄位置又は右寄位置との組合せによって、画像表示部10を、図2,3に示す6つの状態に変換可能に構成される。
ここで、図3(b)に示すように、本実施例では、画像表示部10の右寄位置の左傾状態において、画像表示部10の右側のラッパ状装飾部材17bと、右上方の管状装飾部材36aとが隣接して、ラッパ状装飾部材17bのラッパ形状の基端が、管状装飾部材36aの管形状の先端と接合してなる、一体的な形状を有する装飾体が形成されるよう構成されている。また、図3(c)に示すように、画像表示部10の右寄位置の右傾状態において、画像表示部10の右側のラッパ状装飾部材17bと、右下方の管状装飾部材36bとが隣接して、ラッパ状装飾部材17bのラッパ形状の基端が、管状装飾部材36bの管形状の先端と接合してなる、一体的な形状を有する装飾体が形成されるよう構成されている。
かかる構成によれば、画像表示部10を傾動させる演出に合わせて、ラッパ状装飾部材17bと、管状装飾部材36a,36bが一体的な形状を有する装飾体を形成することとなるため、かかる装飾体を特定の位置・傾動角度で形成させることによって、画像表示部10の傾動による演出効果を向上させることができる。特に、かかる構成では、画像表示部10の傾く方向によって、ラッパ状装飾部材17bが異なる管状装飾部材36a,36bと装飾体を形成するよう構成されているため、画像表示部10の傾動による演出を、装飾部材17b,36a,36bによって多様な形態で盛り上げることができるという利点がある。また、かかる構成にあっては、ラッパ状装飾部材17bは、画像表示部10と一体的に水平移動・傾動し、また、管状装飾部材36a,36bは固定的に設けられているため、これらの装飾部材17b,36a,36bを水平移動・傾動させる専用装置を設けることなく低廉に実現できるという利点もある。
次に、画像表示部10を傾動可能、かつ左右に水平移動可能とする移動装置40について説明する。
上述のように画像表示部10は、液晶表示器15の表示画面によって構成されており、移動装置40は、液晶表示器15と、枠体16と、ラッパ状装飾部材17a,17bとを一体的に傾動・水平移動させることで、画像表示部10を傾動・水平移動させる。なお、図1,2に示すように、移動装置40は、前扉3の正面側からは視認できないよう、化粧板37によって覆われている。
移動装置40は、図4,5に示すように、液晶表示器15等を傾動可能に保持する第一ベース部材41と、前扉3に固定的に配設されて、該第一ベース部材41を左右に水平移動可能に保持する第二ベース部材42とを備えてなる。詳述すると、第一ベース部材41は、矩形板状をなしており、液晶表示器15等の背面側に配設される。図6に示すように、第一ベース部材41には、円弧状のガイド溝46が複数形成されており、液晶表示器15は、背面側に突設された3本のガイドピン45を各ガイド溝46に夫々挿通して、ガイドピン45をガイド溝46に沿って摺動させることにより、前後方向を回転軸として、表示画面の中央部を中心に、水平な状態から左右に20°ずつ傾動可能に保持される。第二ベース部材42は、図4,5に示すように、矩形枠状をなしている。第二ベース部材42の上下には、幅方向のレール44が設けられており、第一ベース部材41は、上下に配設された二対の車輪43をかかるレール44に嵌合させることにより、液晶表示器15等と一体的に水平移動可能となっている。
また、図4に示すように、第一ベース部材41の背面側には、スライド用ステッピングモータ48が配設される。スライド用ステッピングモータ48は、駆動軸に取り付けられた歯車49を、第二ベース部材42に配設された直線状の歯部50と噛合させており、かかるスライド用ステッピングモータ48の駆動によって、第一ベース部材41を、第二ベース部材42に対して、左右いずれかの方向へ、任意の幅だけ移動可能となっている。すなわち、かかるスライド用ステッピングモータ48を駆動させることにより、画像表示部10を左寄位置と右寄位置とに変換可能となっている。
また、図5,6に示すように、第一ベース部材41の背面側には、傾動用ステッピングモータ52が配設される。傾動用ステッピングモータ52は、第一ベース部材41の前面側に突出した駆動軸に装着された歯車53を、液晶表示器15の背面側に形成された円弧状の歯部54と噛合させており、かかる傾動用ステッピングモータ52の駆動によって、液晶表示器15や枠体16を任意の回転方向へ、任意の角度だけ傾動可能となっている。すなわち、かかる傾動用ステッピングモータ52を駆動させることにより、画像表示部10を水平状態と、左傾状態と、右傾状態とに変換可能となっている。
次に、スロットマシン1の作動を制御する制御回路を、図7を参照して説明する。
メイン制御装置20は、CPU、RAM、ROM等を配設したプリント基板によって構成されるものであり、主に遊技の進行に関する制御を実行する。メイン制御装置20の入力ポートには、電源ボックス18、投入センサ24、ベットスイッチ5a,5b、スタートスイッチ6、ストップスイッチ7、精算スイッチ8、設定変更スイッチ25が接続される。また、メイン制御装置20の出力ポートには、リール9、ホッパーユニット19、外部端子板26、サブ制御装置21が接続される。
電源ボックス18は、スロットマシン1の各機器に電力を供給するためのものであり、電源のON/OFFを切り替えるための電源スイッチ28と、各役への当選確率を変更(いわゆる設定変更)するための設定キースイッチ29とを備えている。
投入センサ24は、スロットマシン1に投入されたメダルを検出するものである。投入センサ24は、前扉3の裏側に備えられたメダルセレクタ(図示省略)のメダル通路に配設され、メダル通路を通過するメダルを1枚ずつ検知し、メダルを検知する毎に投入信号を出力する。
ベットスイッチ5a,5bは、クレジットされているメダルを投入するためのものである。ベットスイッチ5a,5bとしては、シングルベットスイッチ5a、とマックスベットスイッチ5bとが備えられている。シングルベットスイッチ5aは、クレジットされているメダルを1枚ずつ投入する。マックスベットスイッチ5bは、1ゲーム当たりの最大投入枚数のメダルを投入する。
スタートスイッチ6は、リール9の回転を開始させる操作(開始操作)に用いるものである。本実施例では、レバー式スイッチが用いられており、レバーの傾動操作によって、三つのリール9が回転を開始する。
三つのストップスイッチ7は、リール9の回転を停止させる操作(停止操作)に用いるものである。各ストップスイッチ7は、個々のリール9に対応付けられており、ストップスイッチ7を押圧操作すると、対応したリール9が所定遅延時間内に停止するよう構成されている。
精算スイッチ8は、クレジットされているメダル、及び投入されたものの未だ遊技に用いられていないメダルを返却するためのものである。
設定変更スイッチ25は、電源ボックス18の設定キースイッチ29とともに設定変更を行うためのものであり、前扉3の背面側に設けられている。
三つのリール9は、円筒形状をなしており、筐体内部で左右に並設される。各リール9の外周面には、「赤7」「BAR」「チェリー」「ベル」「スイカ」「リプレイ」などの図柄が合計21個配されている。各リール9はステッピングモータ30を備えており、各ステッピングモータ30によって三つのリール9を回転させることで、外周面の図柄を視認窓4で変動表示させ、各ステッピングモータ30によってリール9を任意の角度で停止させることで、視認窓4に外周面の図柄を選択的に停止表示させ得るよう構成されている。ここで、視認窓4には、中央部分を横断する一本の有効ラインが設定されており、三つのリール9が停止した状態で、各リール9の図柄のいずれか一つが有効ライン上に停止表示されるよう構成されている。後述するように、有効ラインの上に停止表示される図柄の組合せによって各種の役に入賞したか否かが決定される。
ホッパーユニット19はメダルを払い出すためのものであり、メダルを貯留するタンクと、タンクのメダルを払出口に向けて送り出す送出機構とを備えている。送出機構は、駆動源となるモータ31と、送出されるメダルを検出するための払出センサ32とを備えている。
外部端子板26は、遊技情報(投入・払出情報、遊技履歴情報、エラー情報など)を外部出力し、遊技場設備によってスロットマシン1の大当り履歴などの情報を閲覧可能とするものである。
サブ制御装置21は、CPU、RAM、ROM等を配設したプリント基板によって構成されるものであり、主に遊技の進行に合わせて演出の制御を行う。サブ制御装置21のROMには、多岐に亘る演出パターンに関する固定データが記憶されており、後述する役抽選示唆報知演出等の演出パターンに関する固定データも、このサブ制御装置21のROMに記憶される。サブ制御装置21の入力ポートには、メイン制御装置20が接続され、メイン制御装置20から役抽選結果などの遊技情報が随時通知される。また、サブ制御装置21の入力ポートには、演出ボタンユニット13も接続される。サブ制御装置21の出力ポートには、スピーカ11や演出用ランプ12、画像制御装置22、可変情報表示装置35、移動装置40が接続される。
サブ制御装置21は、メイン制御装置20から送信される遊技情報等に基づいて、演出パターンを選択し、選択した演出パターンを実行させるために、出力ポートから各種の信号を送信する。具体的には、スピーカ11や演出用ランプ12にコマンドを送信し、さらには、画像表示部10に所要の画像を表示させるために画像制御装置22にコマンドを送信する。また、サブ制御装置21は、画像表示部10の水平移動や傾動を伴う演出を実行すると決定した場合は、当該演出を実現するために、所要のタイミングで移動装置40を作動させる。具体的には、サブ制御装置21は、スライド用ステッピングモータ48と、傾動用ステッピングモータ52を制御することで、画像表示部10の位置や傾きを変換する。また、サブ制御装置21は、所定の演出パターンでは、所要のタイミングで可変情報表示装置35を作動させて、表示面35aに「chance!」又は「NG!」の文字を浮かび上がらせる。
画像制御装置22は、CPU、RAM、ROM等を配設したプリント基板によって構成されるものであり、液晶表示器15の表示制御を実行する。画像制御装置22のROMには、画像表示部10に表示する演出用画像を生成するためのデータが多量に記憶される。すなわち、後述する役抽選示唆報知演出等で画像表示部10に表示する画像を生成するためのデータも、画像制御装置22のROMに記憶される。画像制御装置22は、サブ制御装置21からコマンドを受信すると、CPUにおいて演算処理し、演出用画像のデータをRAMに書きこんで液晶表示器15に出力し、サブ制御装置21が選択した演出パターン通りの演出用画像を画像表示部10に表示させる。
次に、スロットマシンの遊技内容について説明する。
本実施例のスロットマシンでは、スタートスイッチ6の操作によってリール9を回転させて図柄を変動表示させた後に、ストップスイッチ7の操作によってリール9を停止させて図柄を有効ライン上に停止表示させ、有効ライン上に停止表示された図柄組合せに応じた処理を行うゲームが繰り返し実行される。具体的には、1ゲームは、以下の(1)〜(4)の順序で実行される。
(1)メダル投入
遊技者が、一遊技に必要なメダル数(3枚)を直接投入するか、ベットスイッチ5a,5bを操作してクレジットされたメダルを投入する。
(2)開始操作
遊技者がスタートスイッチ6を操作する。このスタートスイッチ6の操作を契機としてメイン制御装置20は、リール9を始動させるとともに、役抽選を実行する。役抽選では、メイン制御装置20が乱数値を抽出して、抽出した乱数値に基づいて、複数種類の役について当選したか否かを決定する。
(3)停止操作
リール9が一定回転速度に達した後に、遊技者がストップスイッチ7を操作すると、メイン制御装置20が、操作されたストップスイッチ7に対応するリール9の回転を停止させる。この時、メイン制御装置20は、ストップスイッチ7の操作順序や操作タイミング、役抽選の結果等に基づいて有効ライン上に停止表示する図柄を決定し、所要の角度でリール9を停止させる。
(4)入賞判定
メイン制御装置20が、全てのリール9が停止した段階で、有効ラインの上に停止した図柄の組合せが、役に対応する図柄の組合せと一致しているか否かを判定し、一致している場合には当該役に入賞したと判定して、入賞した役に応じた処理を実行する。
本実施例では、上述のように、画像表示部10を移動(水平移動・傾動)可能に構成されており、遊技中に、移動装置40によって画像表示部10を移動させる演出が実行される。また、かかる演出では、画像表示部10の動きに合わせて画像表示部10に所要の演出用画像が表示され、画像表示部10の動きや姿勢と、画像表示部10の表示内容とを組み合わせた演出が実行される。具体的には、本実施例では、以下の役抽選示唆報知演出において、画像表示部10の動きと表示内容を組み合わせた演出が実行される。
以下に、役抽選示唆報知演出について説明する。
役抽選示唆報知演出は、リール9の停止前に、当該ゲームにおける役抽選結果の示唆や報知を行う演出である。具体的な報知対象は、役抽選における、チェリー役の当選とスイカ役の当選である。チェリー役及びスイカ役は、役抽選での当選確率が低く設定され、かつ、当選時には遊技者に有利な遊技状態に高確率で移行するため、遊技者にとって価値の高い役である。チェリー役入賞時に停止する有効ライン上の図柄組合せは、3つの「チェリー」であるため、役抽選示唆報知演出ではチェリー役を表すシンボルとして、チェリーの図柄が使用される。また、スイカ役入賞時に停止する有効ライン上の図柄組合せは、3つの「スイカ」であるため、役抽選示唆報知演出ではスイカ役を表すシンボルとして、スイカの図柄が使用される。
役抽選示唆報知演出では、役の種類を表すシンボル(チェリーやスイカ)を画像表示部10に表示して、当該シンボルの動きなどにより、当該シンボルの示す役の当選について示唆や報知を行う。シンボルの示す役に当選している期待度は演出内容によって相違するが、原則として、当該シンボルが画像表示部10の左側でフレームアウトする演出は、シンボルが示す役に当選している可能性が比較的高いことを示唆する演出であり、画像表示部10の右側でフレームアウトする演出は、当該役に当選している可能性が比較的低いことを示す演出である。また、役抽選示唆報知演出では、可変情報表示装置35が配設された画像表示部10の左側でシンボルがフレームアウトした場合は、当該シンボルがフレームアウトするタイミングで、可変情報表示装置35で、当該シンボルの示す役の当選又は落選を報知する当落報知演出を実行する。具体的には、当該シンボルの示す役に落選している場合は、表示面35aの周囲のLEDを短時間点滅させた後で、表示面35aに「NG!」と表示するとともに、「NG」の文字を意匠化したシンボルを画像表示部10の左側からフレームインさせる。一方、当該シンボルの示す役に当選している場合は、表示面35aの周囲のLEDを短時間点滅させた後で、当該役を示すシンボルを画像表示部10にフレームインさせず、可変情報表示装置35の表示面35aに「chance!」と表示する。すなわち、本発明に係る当落報知演出における落選態様の動作は、表示面35aの周囲のLEDを短時間点滅させた後で、表示面35aに「NG!」と表示することであり、「NG」の文字を意匠化したシンボルが、落選を報知するときに画像表示部10にフレームインさせる所定の表示物に相当する。なお、かかる当落報知演出は、役の当選又は落選を報知するものでなく、示唆するものとしてもよい。
以下に、チェリー役の当選の示唆や報知を行う役抽選示唆報知演出について、具体例(演出例A〜I)を挙げて説明する。なお、チェリー役当選の示唆や報知を行う役抽選示唆報知演出は、下記の具体例以外のバリエーションも存在する。また、スイカ役当選の示唆や報知を行う役抽選示唆報知演出については、チェリー役を示すシンボル(チェリー62)を、スイカ役を示すシンボル(スイカの図柄)に替えた演出内容で実行されるため、詳細な説明は省略する。
図8,9は、役抽選示唆報知演出の一例(以下、演出例Aという。)を示したものである。
サブ制御装置21は、演出例Aの開始時に、図8(a)に示すように、水平な地面60と、樹木61とからなる背景を画像表示部10に表示し、また、チェリー役を示す図柄のチェリー62を、樹木61から実るように表示する。このとき、サブ制御装置21は、移動装置40を停止させ、画像表示部10を左寄位置の水平状態で停止させている。続いて、サブ制御装置21は、図8(b)に示すように、チェリー62を樹木61から地面60に落下させて、地面60の上に一時的に静止表示し、その後、図8(c)に示すように、風船63を、画像表示部10の右側からフレームインさせて、画像表示部10で上昇させ、画像表示部10の上縁右側に衝突するよう表示する。サブ制御装置21は、風船63を衝突させるまでは移動装置40を停止させているが、風船63を画像表示部10の上縁右側に衝突させるタイミングで移動装置40を作動させて、図8(d)に示すように、風船63の衝突した画像表示部10の上縁右側が、風船63の衝突方向(下から上)に傾動するように、画像表示部10を左回りに傾動させて水平状態から左傾状態に変換する。
また、サブ制御装置21は、図8(c)→図8(d)に示すように、画像表示部10を水平状態から左傾状態に傾動させる間、画像表示部10に表示した地面60及び樹木61が画像表示部10と一体的に傾動して、水平な地面60が左に下り傾斜するよう表示する。そして、サブ制御装置21は、地面60を一定角度にまで傾けた時点で、地面60の上に静止表示していたチェリー62が、地面60の下り勾配に沿って、地面60の上を左方に滑るように表示する。
さらに、サブ制御装置21は、図9(a)に示すように、地面60の下り勾配に沿って左方に移動表示したチェリー62が、画像表示部10の左側でフレームアウトするように表示する。そして、サブ制御装置21は、チェリー62がフレームアウトするタイミングで、画像表示部10の左側に配設された可変情報表示装置35で、チェリー役の当選又は落選を報知する当落報知演出を実行する。具体的には、役抽選結果がチェリー役の当選である場合には、図9(b)に示すように、可変情報表示装置35の表示面35aに「chance!」と表示して、これにより、遊技者にチェリー役の当選を報知する。一方、役抽選結果がチェリー役の当選以外である場合は、図9(c)に示すように、可変情報表示装置35の表示面35aに「NG!」と表示するとともに、「NG」の文字を意匠化したシンボル64を画像表示部10の左側からフレームインさせて、遊技者にチェリー役の落選を報知する。
以上の演出例Aにおいては、図8(c)→8(d)に示すように、移動装置40を停止させた状態で、画像表示部10で、風船63を画像表示部10の周縁に衝突するよう表示するとともに、風船63の衝突を契機として移動装置40を作動させて、風船63の衝突した部分の周縁が衝突方向に移動するように画像表示部10を傾動させる演出内容(以下、風船衝突演出という。)を含んでいる。かかる風船衝突演出によれば、画像表示部10の周縁に実在する枠体16が、画像表示部10に表示された風船63との衝突によって動き出したかのように遊技者に知覚させることが可能となるため、画像表示部10に表示した風船63のリアリティを高めて、演出の興趣を向上させることができる。
また、演出例Aにおいては、図8(c)→8(d)→9(a)に示すように、移動装置40を停止させた状態で、画像表示部10でチェリー62を地面60の上に静止表示する演出と、当該演出の後に、移動装置40を作動させて、画像表示部10を傾動させるとともに、地面60を画像表示部10と一体的に傾動させることにより地面60の勾配を急にして、チェリー62が地面60の上で、地面60の下り傾斜する方向に移動するよう表示する演出とを連続的に実行する演出内容(以下、チェリー静止滑落演出という。)を含んでいる。かかるチェリー静止滑落演出にあっては、チェリー62が載置された地面60を、画像表示部10の周囲に実在する枠体16とともに傾動させることで、画像表示部10に表示された地面60が現実に傾きを増したかのように遊技者に知覚させることができ、さらには、静止表示していたチェリー62を、傾きを増した地面60に沿って移動させることで、あたかも、周囲の重力の作用によってチェリー62が、傾きを増した地面60の上を滑っていくように遊技者に知覚させることが可能となる。このように、かかるチェリー静止滑落演出によれば、画像表示部10の表示内容と傾動とを組み合わせることによって、画像表示部10に表示したチェリー62が、重力の作用によって現実に移動するかのように遊技者に知覚させることが可能となるため、従来構成に比べてリアリティの高い演出を実現できる。
また、演出例Aにおいては、図9(a)→9(b)、及び、図9(a)→9(c)に示すように、チェリー静止滑落演出で、可変情報表示装置35が配設された画像表示部10左側にチェリー62がフレームアウトするのを契機として当落報知演出を実行するため、画像表示部10でのチェリー静止滑落演出と、可変情報表示装置35での当落報知演出の連動により、演出効果を向上させることができる。特に、当落報知演出は、チェリー役の当選又は落選を報知する演出であり、遊技内容と密接に関連しているため、チェリー静止滑落演出及び当落報知演出は、高い演出効果を発揮する。さらには、図9(c)に示すように、当落報知演出において、チェリー役の落選を報知する場合には、可変情報表示装置35で「NG!」と表示するだけでなく、可変情報表示装置35が配設された画像表示部10の左側から、「NG」の文字を意匠化したシンボル64をフレームインさせるため、当落報知演出の演出効果を、画像表示部10での画像演出によって高めることができる。なお、チェリー役の落選を報知する当落報知演出は、可変情報表示装置35の表示面35aに何も表示せず、表示面35aの周囲のLEDを短時間点滅させた後で、「NG」の文字を意匠化したシンボル64を画像表示部10の左側からフレームインさせる演出内容であってもよい。
図10は、役抽選示唆報知演出の別例(以下、演出例Bという。)を示したものである。
演出例Bは、上述の風船衝突演出とチェリー静止滑落演出を、演出例Aと左右逆向きに実行するものである。具体的には、図10(a)に示すように、サブ制御装置21は、演出例Bの開始時に、水平な地面60と、樹木61とからなる背景を画像表示部10に表示し、また、チェリー役を示す図柄のチェリー62を、樹木61から落下させて地面60の上に一時的に静止表示する。ここまでは、演出例A(図8(a).8(b)参照)と同じである。続いて、図10(b)→10(c)に示すように、サブ制御装置21は、画像表示部10で、風船63を画像表示部10の上縁左側に衝突するよう表示して、当該衝突のタイミングで風船63が衝突した上縁左側が、衝突方向(下から上)に移動するように画像表示部10を右回りに傾動させる風船衝突演出を実行する。また、図10(b)→10(c)→10(d)に示すように、サブ制御装置21は、チェリー62を地面60の上に静止表示させた後で、移動装置40を作動させて、地面60を画像表示部10と一体的に右回りに傾動させて、チェリー62が地面60の下り傾斜する右方に移動するよう表示するチェリー静止滑落演出を実行する。したがって、かかる演出例Bは、上記演出例Aと同様の効果を奏するものとなる。ただし、図10(c)→10(d)に示すように、演出例Bでは、チェリー静止滑落演出により、チェリー62が、可変情報表示装置35の配設されていない画像表示部10の右側でフレームアウトするため、可変情報表示装置35は作動せず、当落報知演出は実行されない。
図11は、役抽選示唆報知演出の別例(以下、演出例Cという。)を示したものである。
サブ制御装置21は、演出例Cの開始時に、図11(a)に示すように、地面60と、樹木61とからなる背景を画像表示部10に表示し、また、チェリー役を示す図柄のチェリー62を、樹木61から地面60の上に落下させる。このとき、サブ制御装置21は、移動装置40を停止させて、画像表示部10を左寄位置の右傾状態で停止させており、地面60は画像表示部10の底縁と平行に、右側に20°下り傾斜するよう表示される。このため、図11(b)に示すように、サブ制御装置21は、地面60に落下したチェリー62を、地面60の上で静止させず、地面60の下り傾斜する右方に滑るように表示する。続いて、サブ制御装置21は、図11(b)→11(c)に示すように、移動表示したチェリー62が画像表示部10の右縁に到達する前に、風船63を画像表示部10の上縁右側に衝突するよう表示して、画像表示部10を右傾状態から左傾状態まで左回りに傾動させる風船衝突演出を実行する。
サブ制御装置21は、図11(b)→11(c)に示すように、風船衝突演出によって、画像表示部10を右傾状態から左傾状態に傾動させる間、画像表示部10に表示した地面60及び樹木61を画像表示部10と一体的に傾動させて、地面60の勾配を逆向きにする。そして、サブ制御装置21は、地面60の傾斜方向の反転に伴って、地面60の上を右方に滑っていたチェリー62が、地面60の上を左方に滑るように表示する。その後、サブ制御装置21は、図11(d)に示すように、左方に移動表示したチェリー62を、画像表示部10の左側でフレームアウトさせる。なお、かかる演出例Cでは、チェリー62が画像表示部10の左側からフレームアウトするため、上記演出例Aと同様に、チェリー62のフレームアウトを契機として、当落報知演出が実行される(図示省略)。
以上の演出例Cにおいては、図10(b)→10(c)に示すように、移動装置40を停止させた状態で、地面60の上でチェリー62が地面60の下り傾斜する方向に移動するよう画像表示部10に表示する演出と、当該演出の後に、移動装置40を作動させて、画像表示部10を傾動させるとともに地面60を画像表示部10と一体的に傾動させることにより、地面60の勾配を逆向きにして、チェリー62が地面60の上で、地面60の下り傾斜する方向に移動するよう表示する演出とを連続的に実行する演出内容(以下、チェリー滑落反転演出という。)を含んでいる。かかるチェリー滑落反転演出にあっては、チェリー62が載置された地面60を、画像表示部10の周囲に実在する枠体16とともに傾動させることで、地面60の傾斜方向が現実に変動したかのように遊技者に知覚させることができ、さらには、地面60の傾斜方向の反転に伴って、チェリー62の移動方向を反転表示することで、あたかも、周囲の重力の作用によってチェリー62が地面60の上を滑っていくように遊技者に知覚させることが可能となる。このように、かかるチェリー滑落反転演出によれば、画像表示部10の表示内容と傾動とを組み合わせることによって、画像表示部10に表示したチェリー62が、重力の作用によって現実に移動するかのように遊技者に知覚させることが可能となるため、従来構成に比べてリアリティの高い演出を実現できる。
図12は、役抽選示唆報知演出の別例(以下、演出例Dという。)を示したものである。
まず、演出例Dでは、サブ制御装置21は、図12(a)に示すように、演出例Aと同様に、チェリー役を示す図柄のチェリー62を、樹木61から落下させて水平な地面60の上に一時的に静止表示する。このとき、サブ制御装置21は、移動装置40を停止させて、画像表示部10を右寄位置の水平状態で停止させている。続いて、サブ制御装置21は、移動装置40を作動させて、図12(a)→12(b)→12(c)に示すように、水平状態のまま、画像表示部10を右寄位置から左寄位置まで左方移動させる。また、サブ制御装置21は、画像表示部10を右寄位置から左寄位置に移動させる間、液晶表示器15の表示画面の画像を変化させず、画像表示部10に表示した地面60,樹木61及びチェリー62を、画像表示部10と一体的に左方移動させる。そして、図12(d)に示すように、サブ制御装置21は、画像表示部10を左寄位置まで移動した時点で、画像表示部10を停止させる。この時、サブ制御装置21は、画像表示部10に表示した背景(地面60及び樹木61)を、画像表示部10とともに停止するよう表示する一方で、チェリー62は、画像表示部10が停止する前と同等の速度で、地面60の上を左方に移動するように表示する。その後、サブ制御装置21は、チェリー62が、画像表示部10の左側にフレームアウトするよう表示して、当該フレームアウトのタイミングで、演出例A等と同様に、可変情報表示装置35による当落報知演出を実行する(図示省略)。
以上の演出例Dは、図12(a)→12(b)→12(c)に示すように、画像表示部10の移動とともに、背景(地面60及び樹木61)とチェリー62を含む画像を、画像表示部10と一体的に移動するよう表示する演出内容(以下、移動表示演出という。)を含んでいる。かかる移動表示演出によれば、画像表示部10に表示したチェリー62や背景が現実に左方移動しているかのように遊技者に知覚させることができる。さらには、演出例Dは、図12(c)→12(d)に示すように、移動表示演出の後に、画像表示部10の移動を停止させるとともに、画像表示部10で背景を停止させ、チェリー62のみが画像表示部10で同方向への移動を継続するよう表示する演出内容(以下、慣性表示演出という。)を含んでいる。かかる移動表示演出と慣性表示演出を連続的に実行すれば、あたかも、画像表示部10の移動停止時に、地面60の上のチェリー62が、慣性によって移動を継続しているかのように遊技者に知覚させることが可能となる。このように、演出例Dでは、画像表示部10の移動と表示内容とを組み合わせることによって、画像表示部10に表示したチェリー62が、慣性によって現実に移動するかのように遊技者に知覚させることが可能となるため、従来構成に比べてリアリティの高い演出を実現可能となる。
図13は、役抽選示唆報知演出の別例(以下、演出例Eという。)を示したものである。
まず、演出例Eでは、サブ制御装置21は、図13(a)に示すように、演出例Aと同様に、チェリー役を示す図柄のチェリー62を、樹木61から落下させて水平な地面60の上に一時的に静止表示する。このとき、サブ制御装置21は、移動装置40を停止させて、画像表示部10を右寄位置の水平状態で停止させている。続いて、サブ制御装置21は、移動装置40を作動させて、図13(a)→13(b)→13(c)→13(d)に示すように、水平状態のまま、画像表示部10を右寄位置から左寄位置まで左方に移動させる。このとき、サブ制御装置21は、画像表示部10の左方移動に関わらず、画像表示部10に表示する背景(地面60及び樹木61)やチェリー62が、前扉3に対して静止するよう表示する。すなわち、サブ制御装置21は、液晶表示器15の表示画面において、地面60,樹木61及びチェリー62を、画像表示部10の移動速度と同じ速度で右方に移動表示する。また、サブ制御装置21は、図13(c)に示すように、静止表示されたチェリー62に対して、左方移動する画像表示部10の右縁を衝突させる。そして、サブ制御装置21は、図13(d)に示すように、この衝突表示の直後に、地面60や樹木61を静止表示しつつ、チェリー62が地面60の上を、画像表示部10の右縁の衝突方向(右から左)に移動するよう表示する。その後、サブ制御装置21は、チェリー62が、画像表示部10の左側にフレームアウトするよう表示して、当該フレームアウトのタイミングで、演出例A等と同様に、可変情報表示装置35による当落報知演出を実行する(図示省略)。
かかる演出例Eは、画像表示部10に、チェリー62を静止表示した状態で、移動装置40を作動させて、移動させた画像表示部10の周縁を、チェリー62と衝突させるとともに、チェリー62との衝突を契機として、チェリー62が、画像表示部10の周縁が衝突した方向に移動するよう表示する演出内容(以下、チェリー衝突移動演出という。)を含んでいる。かかるチェリー衝突移動演出によれば、画像表示部10に表示されたチェリー62が、画像表示部10の周縁に実在する枠体16と現実に衝突して動き出したかのように遊技者に知覚させることが可能となる。したがって、かかる演出例Eでは、画像表示部10の移動と表示内容とを組み合わせることで、画像表示部10に表示するチェリー62のリアリティを高めて、興趣に富んだ演出を実現可能となる。
図14は、役抽選示唆報知演出の別例(以下、演出例Fという。)を示したものである。
まず、演出例Fでは、サブ制御装置21は、図14(a)に示すように、演出例Aと同様に、チェリー役を示す図柄のチェリー62を、樹木61から落下させて水平な地面60の上に一時的に静止表示する。このとき、サブ制御装置21は、移動装置40を停止させて、画像表示部10を左寄位置の水平状態で停止させている。続いて、サブ制御装置21は、図14(b)→14(c)→14(d)に示すように、風船衝突演出によって、画像表示部10を水平状態から左傾状態まで左回りに傾動させる。このとき、サブ制御装置21は、画像表示部10の傾動に関わらず、画像表示部10に表示する背景(地面60及び樹木61)やチェリー62が、前扉3に対して静止するよう表示する。すなわち、サブ制御装置21は、液晶表示器15の表示画面において、地面60,樹木61及びチェリー62を、画像表示部10の傾動速度と同じ速度で右回りに傾動表示する。また、サブ制御装置21は、図14(c)に示すように、静止表示されたチェリー62に対して、傾動する画像表示部10の底縁を衝突させる。そして、サブ制御装置21は、図14(d)に示すように、この衝突表示の直後に、地面60や樹木61を静止表示しつつ、地面60のチェリー62が衝突方向(下から上)に跳ね上がって、樹木61に付着するよう表示する。
かかる演出例Fは、画像表示部10に、チェリー62を静止表示した状態で、移動装置40を作動させて、傾動させた画像表示部10の周縁を、チェリー62と衝突させるとともに、画像表示部10の周縁との衝突を契機として、チェリー62が、画像表示部10の周縁が衝突した方向に移動するよう表示する演出内容を含んでいる。かかる演出内容によれば、画像表示部10に表示されたチェリー62が、画像表示部10の周縁に実在する枠体16と現実に衝突して上方に動き出したかのように遊技者に知覚させることが可能となる。したがって、かかる演出例Fでは、画像表示部10の傾動と表示内容とを組み合わせることで、画像表示部10に表示するチェリー62のリアリティを高めて、興趣に富んだ演出を実現可能となる。
図15は、役抽選示唆報知演出の別例(以下、演出例Gという。)を示したものである。
演出例Gは、画像表示部10の右寄位置で、風船衝突演出とチェリー静止滑落演出を実行するものである。具体的には、サブ制御装置21は、図15(a)に示すように、演出例Aと同様に、チェリー役を示す図柄のチェリー62を、樹木61から落下させて水平な地面60の上に一時的に静止表示する。このとき、サブ制御装置21は、移動装置40を停止させて、画像表示部10を右寄位置の水平状態で停止させている。続いて、サブ制御装置21は、図15(b)→15(c)→15(d)に示すように、風船63を画像表示部10の上縁右側に衝突するよう表示して、当該衝突のタイミングで移動装置40を作動させて、画像表示部10を水平状態から左傾状態へ左回りに傾動させる風船衝突演出を実行する。
また、サブ制御装置21は、図15(b)→15(c)に示すように、画像表示部10を水平状態から左傾状態に傾動させるのに伴って、地面60及び樹木61を画像表示部10と一体的に傾動させて、水平な地面60を左方に下り傾斜させるよう表示するとともに、静止表示していたチェリー62が、地面60の傾斜に沿って左方に滑るよう表示するチェリー静止滑落演出を実行する。ここまでの演出内容は、上述の演出例Aと同様であるが、演出例Gでは、画像表示部10が右寄位置に位置しているため、図15(d)に示すように、画像表示部10が20°傾動して左傾状態に変換されると、右側のラッパ状装飾部材17bと、右上の管状装飾部材36aとが隣接して一体の装飾体を形成する。そして、演出例Gでは、サブ制御装置21は、左傾状態となって装飾体が形成されたタイミングで、チェリー62を移動表示する方向を、地面60が下り傾斜する左方から、上り傾斜する右方に反転させるとともに、風船63を右方に移動表示して、チェリー62及び風船63を画像表示部10の右側にフレームアウトさせる。かかる演出例Gによれば、ラッパ状装飾部材17bと管状装飾部材36aにより形成された装飾体に、チェリー62や風船63が吸い寄せられるかのように遊技者に知覚させることができる。
図16は、役抽選示唆報知演出の別例(以下、演出例Hという。)を示したものである。
演出例Hは、画像表示部10の右寄位置で、演出例Gと左右逆向きに、風船衝突演出とチェリー静止滑落演出を実行するものである。具体的には、サブ制御装置21は、図16(a)に示すように、演出例Aと同様に、チェリー役を示す図柄のチェリー62を、樹木61から落下させて水平な地面60の上に一時的に静止表示する。このとき、サブ制御装置21は、移動装置40を停止させて、画像表示部10を右寄位置の水平状態で停止させている。続いて、サブ制御装置21は、図16(b)→16(c)→16(d)に示すように、風船63を画像表示部10の上縁左側に衝突するよう表示して、当該衝突のタイミングで移動装置40を作動させて、画像表示部10を水平状態から右傾状態へ右回りに傾動させる風船衝突演出を実行する。
また、サブ制御装置21は、図16(b)→16(c)に示すように、画像表示部10を水平状態から右傾状態に傾動させるのに伴って、静止表示していたチェリー62が、地面60の傾斜に沿って右方に滑るよう表示するチェリー静止滑落演出を実行する。ここまでの演出内容は、上述の演出例Bと同様であるが、演出例Hでは、画像表示部10が右寄位置に位置しているため、図16(d)に示すように、画像表示部10が20°傾動して右傾状態に変換されると、右側のラッパ状装飾部材17bと、右下の管状装飾部材36bとが隣接して一体の装飾体を形成する。そして、演出例Hでは、サブ制御装置21は、右傾状態となって装飾体が形成されたタイミングで、チェリー62を移動表示する方向を、地面60が下り傾斜する右方から、上り傾斜する左方に反転させるとともに、風船63を左方に移動表示して、チェリー62及び風船63を画像表示部10の左側にフレームアウトさせる。かかる演出例Hによれば、ラッパ状装飾部材17bと管状装飾部材36bにより形成された装飾体によって、チェリー62や風船63が吹き飛ばされるかのように遊技者に知覚させることができる。
このように、演出例Gや演出例Hでは、ラッパ状装飾部材17bと、管状装飾部材36a,36bとが一体的な装飾体を形成したのを契機として、チェリー62が地面60の上り傾斜する方向に移動するよう表示されるため、ラッパ状装飾部材17bと管状装飾部材36a,36bが形成する装飾体の影響により、チェリー62が重力に逆らう方向に移動するかのような印象を遊技者に与えることが可能となる。したがって、かかる演出によれば、画像表示部10の傾動と表示内容を組み合わせた演出に、画像表示部10の周囲の装飾部材17b,36a,36bの演出をさらに組み合わせた、興趣に富んだ新しい演出を実現できる。
図17は、役抽選示唆報知演出の別例(以下、演出例Iという。)を示したものである。
上述の演出例A〜Hは、樹木61に実ったチェリー62を地面60に落下させることにより開始されるが、演出例Iは、画像表示部10の右縁にチェリー62を衝突させることにより開始される。具体的には、演出例Iでは、図17(a)→17(b)→17(c)に示すように、サブ制御装置21は、画像表示部10の左側からフレームインしたチェリー62が、画像表示部10を横断して画像表示部10の右縁に衝突し、地面60に落下するよう表示する。そして、サブ制御装置21は、図17(b)→17(c)に示すように、チェリー62を画像表示部10の右縁に衝突表示するタイミングで、移動装置40を作動させて、水平状態のまま、画像表示部10をチェリー62の衝突方向(左から右)に移動させる。なお、演出例Iのその後の演出内容は、演出例Hと同様であるため説明を省略する。
このように、演出例Iは、移動装置40を停止させた状態で、画像表示部10で、チェリー62を画像表示部10の周縁に衝突するよう表示するとともに、チェリー62の衝突を契機として移動装置40を作動させて、チェリー62の衝突方向に画像表示部10を移動させる演出内容(以下、表示部衝突移動演出という。)を含んでいる。かかる表示部衝突移動演出によれば、画像表示部10の周縁に実在する枠体16が、画像表示部10に表示されたチェリー62との衝突によって動き出したかのように遊技者に知覚させることが可能となるため、画像表示部10に表示したチェリー62のリアリティを高めて、演出の興趣を向上させることができる。
図18は、役抽選示唆報知演出の別例(以下、演出例Jという。)を示したものである。
演出例Jは、画像表示部10の底縁にチェリー62を衝突させることにより開始される。具体的には、演出例Jでは、図18(a)→18(b)→18(c)に示すように、サブ制御装置21は、画像表示部10の上側からフレームインしたチェリー62が、画像表示部10を縦断して画像表示部10の底縁に衝突し、上方に跳ね返った後で地面60に落下するよう表示する。そして、サブ制御装置21は、図18(b)に示すように、チェリー62を画像表示部10の底縁に衝突表示するタイミングで、移動装置40を作動させて、画像表示部10を短時間振動させる。具体的には、移動装置40によって、水平状態を中心に画像表示部10を高速に±1°複数回連続的に傾動させる。なお、演出例Jのその後の演出内容は、演出例Aと同様であるため説明を省略する。
このように、演出例Jは、移動装置40を停止させた状態で、画像表示部10で、チェリー62が画像表示部10の周縁に衝突するよう表示するとともに、チェリー62の衝突を契機として移動装置40を作動させて画像表示部10を振動させる演出内容(以下、振動演出という。)を含んでいる。かかる振動演出によれば、画像表示部10の周縁に実在する枠体16が、画像表示部10に表示されたチェリー62との衝突によって振動したかのように遊技者に知覚させることが可能となるため、画像表示部10に表示したチェリー62のリアリティを高めて、演出の興趣を向上させることができる。なお、かかる振動演出における画像表示部10の振動時に、チェリー62等が地面60の傾いた方向に滑るように表示してもよいし、振動させた画像表示部10の周縁をチェリー62等に衝突させて、当該周縁の衝突方向にチェリー62等を移動表示するようにしてもよい。
以上に、チェリー役当選の示唆や報知を行う役抽選示唆報知演出の演出例A〜Jについて説明したが、本発明に係る第一の演出内容は、演出例A等に含まれるチェリー静止滑落演出に相当する。具体的には、演出例Aでは、地面60が載置面に相当し、チェリー62が特定表示物に相当し、第一の演出内容の第一演出は、図8(b)→8(c)に示す演出に相当し、第二演出は、図8(c)→8(d)に示す演出に相当する。また、本発明に係る第二の演出内容は、演出例Cに含まれるチェリー滑落反転演出に相当する。具体的には、演出例Cでは、地面60が載置面に相当し、チェリー62が特定表示物に相当し、第二の演出内容の第一演出は、図11(a)→11(b)に示す演出に相当し、第二演出は、図11(b)→11(c)に示す演出に相当する。また、本発明に係る第三の演出内容は、演出例A等において実行される。具体的には、演出例Aでは、地面60が載置面に相当し、チェリー62が特定表示物に相当し、第二演出は、図8(c)→8(d)→9(a)に示す演出に相当する。また、本発明に係る第四の演出内容は、演出例G,Hにおいて実行される。具体的には、演出例G,Hでは、地面60が載置面に相当し、チェリー62が特定表示物に相当し、第四の演出内容の第二演出は、図15(b)→15(c)又は図16(b)→16(c)に示す演出に夫々相当し、第三演出は、図15(c)→15(d)又は図16(c)→16(d)に示す演出に夫々相当する。また、本発明に係る第五の演出内容は、演出例Dにおいて実行される。具体的には、演出例Dでは、地面60及び樹木61が背景に相当し、チェリー62が特定表示物に相当し、移動表示演出は、図12(a)→12(b)→12(c)に示す演出に相当し、慣性表示演出は、図12(c)→12(d)に示す演出に相当する。また、本発明に係る第一の衝突表示演出は、演出例A等における風船衝突演出に相当する。具体的には、演出例Aでは、風船63が、第一の衝突表示演出に係る特定表示物に相当し、第一の衝突表示演出は、図8(c)→8(d)に示す演出に相当する。また、本発明に係る第二の衝突表示演出は、演出例Fにおいて実現される。具体的には、演出例Fでは、チェリー62が、第一の衝突表示演出に係る特定表示物に相当し、第二の衝突表示演出は、図14(b)→14(c)→14(d)に示す演出に相当する。
以上に本発明の実施例を説明したが、本発明の遊技機は、上記実施例の形態に限らず本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えることができる。例えば、本発明はスロットマシンに限らず、パチンコ等の、他の遊技機にも適用可能である。
また、上記実施例では、可変情報表示装置35が本発明に係る演出装置に相当しているが、本発明に係る演出装置は、モータやソレノイド等で駆動する機械装置(いわゆるギミック)や、サブ液晶表示器、演出用ランプ、または、それらの組合せなどで構成することも可能である。また、本発明に係る演出装置は、画像表示部と一体的に移動するものであってもかまわない。
また、画像表示部を囲繞する枠体は、装飾性の有無に関わらず、正面視において画像表示部の周縁を矩形状に囲繞するものであればよく、また、液晶パネル等の画像表示装置と一体的に設けられたものであってもよい。
また、上記実施例では、画像表示部10に表示された地面60が、本発明に係る載置面に相当しているが、図19に示すように、画像表示部10の底縁を、本発明に係る載置面として用いることも可能である。また、上記実施例の載置面(地面60)は、平坦面であるが、本発明に係る載置面は平坦面でなくてもかまわない。
また、上記実施例のチェリー静止滑落演出では、載置面(地面60)が水平なときに特定表示物(チェリー62)を載置面に静止表示し、載置面が傾くと、傾いた方向に特定表示物を移動表示する構成であるが、本発明に係る第一の演出内容は、載置面の勾配が緩いときに特定表示物を載置面に静止表示し、載置面の勾配が急となると、載置面の下り傾斜する方向に特定表示物を移動表示するものでもよい。また、本発明に係る第一の演出内容にあって、特定表示物の移動表示を開始するときの載置面の勾配は適宜変更可能である。例えば、載置面を水平から20°傾動させる場合であれば、特定表示物の移動表示を、載置面が5°傾いた時点で開始させてもよいし、20°傾いた時点で開始させてもよい。
また、上記実施例のチェリー静止滑落演出は、画像表示部10の傾動に伴って載置面60の傾きが増すことによって、静止表示していたチェリー62を載置面60の傾斜に沿って移動表示させる演出であるが、画像表示部10の傾動により載置面60の傾きが増加するのに伴って、載置面60の上を移動するチェリー62の速度や加速度が増加するよう表示する演出も提案される。
また、上記実施例では、移動装置によって、画像表示部を水平状態から左右に同じ角度(20°)だけ傾動可能としているが、画像表示部を傾動可能とする角度は左右非対称でもよいし、水平状態から一方向にだけ傾動するように構成してもよい。また、本発明に係る移動装置は、画像表示部に所要の動きをさせ得るものであれば、上記実施例の構成には限定されず、様々な機構を採用可能である。また、傾動や左右動に加えて、画像表示部にその他の動き(前後動、上下動、回転等)をさせるものであってもよい。
また、本発明に係る第一衝突表示演出は、特定表示物が衝突した部分の周縁が衝突方向に移動するように画像表示部を傾動させるものであるが、移動装置40によって、前後方向と直交する方向へ画像表示部10を移動可能な構成にあっては、上記演出例Iにおける表示部衝突移動演出のように、特定表示物(チェリー62)の衝突方向に画像表示部10を移動させる衝突表示演出を実行してもよい。具体的には、演出制御手段(サブ制御装置21)が、移動装置40を停止させた状態で、画像表示部10で、特定表示物(チェリー62)が画像表示部10の周縁に衝突するよう表示するとともに、該特定表示物の衝突を契機として移動装置40を作動させて、該特定表示物の衝突方向に画像表示部10を移動させる第三の衝突表示演出を実行する構成が提案される。
また、本発明に係る第二衝突表示演出は、画像表示部の傾動に伴って画像表示部の周縁の衝突した方向に、特定表示物が移動するよう表示するものであるが、移動装置40によって、前後方向と直交する方向へ画像表示部10を移動可能な構成にあっては、上記演出例Eにおけるチェリー衝突移動演出のように、画像表示部10の移動に伴って画像表示部10の周縁を特定表示物(チェリー62)に衝突させ、当該衝突タイミングで、特定表示物が衝突方向に移動するよう表示する衝突表示演出を実行してもよい。具体的には、前記演出制御手段(サブ制御装置21)が、画像表示部10に、特定表示物(チェリー62)を静止表示した状態で、移動装置40を作動させて、前後方向と直交する方向へ移動させた画像表示部10の周縁を、特定表示物と衝突させるとともに、該画像表示部10の周縁との衝突を契機として、特定表示物が、画像表示部10の周縁が衝突した方向に移動するよう表示する第四の衝突表示演出を実行する構成が提案される。
1 スロットマシン
9 リール(図柄表示器)
10 画像表示部
15 液晶表示器
16 枠体
17a,17b ラッパ状装飾部材(傾動装飾部材)
20 メイン制御装置
21 サブ制御装置(演出制御装置)
22 画像制御装置
35 可変情報表示装置(演出装置)
36a,36b 管状装飾部材(固定装飾部材)
40 移動装置
60 地面(載置面)
61 樹木
62 チェリー(特定表示物)
63 風船(特定表示物)
本発明は、枠体によって囲繞された、正面視矩形状の画像表示部と、略前後方向を回転軸として該画像表示部を傾動させる移動装置と、遊技の進行に合わせて前記画像表示部の表示内容を制御するとともに、前記移動装置を制御する演出制御手段とを備える遊技機であって、前記演出制御手段は、前記画像表示部で特定表示物を載置面上に載置して表示する第一演出と、該第一演出の後に、前記移動装置を作動させて、前記第一演出の状態から前記画像表示部を傾動させるとともに、前記載置面を前記画像表示部と一体的に傾動させることにより、前記載置面の勾配を前記第一演出より急にして、少なくとも前記画像表示部及び前記載置面の傾動を停止した後に、前記載置面に載置された前記特定表示物が、前記第一演出よりも勾配が急となった前記載置面上を、重力の作用によって、前記載置面の下り傾斜する方向に移動するかのように表示する第二演出とを連続的に実行する第一の演出内容を備えることを特徴とする遊技機である。
また、本発明の別の態様として、枠体によって囲繞された、正面視矩形状の画像表示部と、略前後方向を回転軸として該画像表示部を傾動可能な移動装置と、遊技の進行に合わせて前記画像表示部の表示内容を制御するとともに、前記移動装置を制御する演出制御手段とを備える遊技機であって、前記演出制御手段は、特定表示物が載置面上該載置面の下り傾斜する方向に移動するかのように前記画像表示部に表示する第一演出と、該第一演出の後に、前記移動装置を作動させて、前記第一演出の状態から前記画像表示部を傾動させるとともに、前記載置面を前記画像表示部と一体的に傾動させることにより、前記載置面の勾配を前記第一演出とは逆向きに傾斜させて、少なくとも前記画像表示部及び前記載置面の傾動を停止した後に、前記特定表示物が、前記第一演出とは勾配が逆向きとなった前記載置面上を、重力の作用によって、前記載置面の下り傾斜する方向に移動するかのように表示する第二演出とを連続的に実行する第二の演出内容を備えることを特徴とする遊技機が提案される。
また、上記構成にあって、前記演出制御手段は、前記当落報知演出によって前記役の落選を示唆又は報知する場合は、前記演出装置を所定の落選態様で動作させるとともに、所定の表示物を前記画像表示部にフレームインさせることが提案される。ここで、「フレームイン」とは、画像表示部に表示していない物を、画像表示部の外側から画像表示部に入ってくるように表示することを指す。
また、本発明の別の態様として、前記移動装置は、前記画像表示部を、略前後方向と直交する方向へも移動させるものであり、前記演出制御手段は、前記移動装置を作動させて、前記画像表示部を、略前後方向と直交する特定方向に移動させるとともに、前記画像表示部に、特定表示物と背景を含む画像を、該画像表示部と一体的に移動するよう表示する移動表示演出と、該移動表示演出の後に、前記画像表示部の前記特定方向への移動を停止させるとともに、前記画像表示部で、前記背景が前記特定方向への移動を停止し、前記特定表示物が前記特定方向に移動するよう表示する慣性表示演出とを連続的に実行する第五の演出内容を備える遊技機が提案される。なお、本構成に係る特定表示物は、第一の演出内容等の特定表示物と相違していてもよい。
また、本発明の別の態様として、前記演出制御手段は、前記移動装置を停止させた状態で、前記画像表示部で、特定表示物が該画像表示部の周縁に衝突するよう表示するとともに、該特定表示物の衝突を契機として前記移動装置を作動させて、該特定表示物が衝突した部分の周縁が、該特定表示物の衝突方向に移動するように前記画像表示部を傾動させる第一の衝突表示演出を実行する遊技機が提案される。なお、本構成に係る特定表示物は、第一の演出内容等の特定表示物と相違していてもよい。
また、本発明の別の態様として、前記演出制御手段は、前記画像表示部に、特定表示物を静止表示した状態で、前記移動装置を作動させて、傾動させた前記画像表示部の周縁を、前記特定表示物と衝突させるとともに、前記画像表示部の周縁との衝突を契機として、前記特定表示物が、前記画像表示部の周縁の衝突方向に移動するよう表示する第二の衝突表示演出を実行する遊技機が提案される。なお、本構成に係る特定表示物は、第一の演出内容等の特定表示物と相違していてもよい。
1 スロットマシン
9 リール(図柄表示器)
10 画像表示部
15 液晶表示器
16 枠体
17a,17b ラッパ状装飾部材(傾動装飾部材)
20 メイン制御装置
21 サブ制御装置(演出制御手段
22 画像制御装置
35 可変情報表示装置(演出装置)
36a,36b 管状装飾部材(固定装飾部材)
40 移動装置
60 地面(載置面)
61 樹木
62 チェリー(特定表示物)
63 風船(特定表示物)
本発明にあっては、さらに、前記画像表示部の少なくとも一側に固定的に配設された固定装飾部材と、前記画像表示部と一体的に傾動するよう配設された傾動装飾部材とを備え、前記画像表示部が所定の位置で、特定傾動角度となると、前記固定装飾部材と前記傾動装飾部材が一体的な形状を形成するよう構成されており、前記演出制御手段は、前記第二演出の後に、移動装置を制御して、前記載置面の下り傾斜する方向を反転させることなく前記所定の位置で前記画像表示部が前記特定の傾動角度となるよう傾動させるとともに、前記画像表示部が前記特定の傾動角度となるのを契機に、前記特定表示物が前記載置面の下り傾斜する方向から上り傾斜する方向に移動方向を反転させるよう表示する第三演出を、連続的に実行する第四の演出内容を備えることが提案される。
かかる構成にあっては、画像表示部の傾動による演出に合わせて、固定装飾部材と傾動装飾部材が一体的な装飾を形成することとなるため、装飾部材の演出によって、画像表示部の演出効果を向上させることができる。また、かかる構成では、傾動装飾部材は、移動装置によって画像表示部とともに傾動するため、専用の傾動手段を設けることなく低廉に実現できるという利点もある。
また、かかる構成にあっては、固定装飾部材と傾動装飾部材が一体的な装飾を形成するのを契機に、特定表示物の移動方向が反転することとなるため、当該一体的な装飾の影響で、画像表示部の特定表示物の移動方向が反転するかのような印象を遊技者に与えることが可能となる。したがって、かかる構成によれば、画像表示部の表示内容と、画像表示部の周囲の装飾部材とを密接に関連付けた、興趣に富んだ新しい演出を実現できる。
また、本発明にあって、前記画像表示部の少なくとも一側に演出装置が配設されており、前記演出制御手段は、前記第二演出で、前記載置面が前記演出装置の配設された側に下り傾斜するように前記画像表示部を傾動させて、前記特定表示物が前記載置面の下り傾斜する方向に移動して、前記演出装置の配設された側にフレームアウトするよう表示するとともに、前記第二演出で前記特定表示物がフレームアウトするのを契機として、前記演出装置が所定の演出動作を行うように前記演出装置を制御する第三の演出内容を備えることが提案される。ここで、「フレームアウト」とは、画像表示部の表示物を、画像表示部の周縁から画像表示部の外側に外れてなくなるように表示することを指す。
本発明にあっては、さらに、前記画像表示部の少なくとも一側に固定的に配設された固定装飾部材と、前記画像表示部と一体的に傾動するよう配設された傾動装飾部材とを備え、前記画像表示部が所定の位置で、特定傾動角度となると、前記固定装飾部材と前記傾動装飾部材が一体的な形状を形成するよう構成されており、前記演出制御手段は、前記第二演出の後に、移動装置を制御して、前記載置面の下り傾斜する方向を反転させることなく前記所定の位置で前記画像表示部が前記特定傾動角度となるよう傾動させて、当該傾動によって前記固定装飾部材と前記傾動装飾部材が前記一体的な形状を形成するのを契機に、前記特定表示物が前記載置面の下り傾斜する方向から上り傾斜する方向に移動方向を反転させるよう表示する第三演出を、連続的に実行する第四の演出内容を備えることが提案される。
かかる構成にあっては、画像表示部の傾動による演出に合わせて、固定装飾部材と傾動装飾部材が一体的な装飾を形成することとなるため、装飾部材の演出によって、画像表示部の演出効果を向上させることができる。また、かかる構成では、傾動装飾部材は、移動装置によって画像表示部とともに傾動するため、専用の傾動手段を設けることなく低廉に実現できるという利点もある。
また、かかる構成にあっては、固定装飾部材と傾動装飾部材が一体的な装飾を形成するのを契機に、特定表示物の移動方向が反転することとなるため、当該一体的な装飾の影響で、画像表示部の特定表示物の移動方向が反転するかのような印象を遊技者に与えることが可能となる。したがって、かかる構成によれば、画像表示部の表示内容と、画像表示部の周囲の装飾部材とを密接に関連付けた、興趣に富んだ新しい演出を実現できる。
また、本発明にあって、前記画像表示部の少なくとも一側に演出装置が配設されており、前記演出制御手段は、前記第二演出で、前記載置面が前記演出装置の配設された側に下り傾斜するように前記画像表示部を傾動させて、前記特定表示物が前記載置面の下り傾斜する方向に移動して、前記演出装置の配設された側にフレームアウトするよう表示するとともに、前記第二演出で前記特定表示物がフレームアウトするのを契機として、前記演出装置が所定の演出動作を行うように前記演出装置を制御する第三の演出内容を備えることが提案される。ここで、「フレームアウト」とは、画像表示部の表示物を、画像表示部の周縁から画像表示部の外側に外れてなくなるように表示することを指す。

Claims (11)

  1. 枠体によって囲繞された、正面視矩形状の画像表示部と、
    略前後方向を回転軸として該画像表示部を傾動させる移動装置と、
    遊技の進行に合わせて前記画像表示部の表示内容を制御するとともに、前記移動装置を制御する演出制御手段と
    を備える遊技機であって、
    前記演出制御手段は、
    前記画像表示部で特定表示物を載置面上に静止表示する第一演出と、
    該第一演出の後に、前記移動装置を作動させて、前記第一演出の状態から前記画像表示部を傾動させるとともに、前記載置面を前記画像表示部と一体的に傾動させることにより、該載置面の勾配を前記第一演出より急にして、前記特定表示物が前記載置面上で、該載置面の下り傾斜する方向に移動するよう表示する第二演出と
    を連続的に実行する第一の演出内容を備えることを特徴とする遊技機。
  2. 枠体によって囲繞された、正面視矩形状の画像表示部と、
    略前後方向を回転軸として該画像表示部を傾動可能な移動装置と、
    遊技の進行に合わせて前記画像表示部の表示内容を制御するとともに、前記移動装置を制御する演出制御手段と
    を備える遊技機であって、
    前記演出制御手段は、
    特定表示物が載置面上で該載置面の下り傾斜する方向に移動するよう前記画像表示部に表示する第一演出と、
    該第一演出の後に、前記移動装置を作動させて、前記第一演出の状態から前記画像表示部を傾動させるとともに、前記載置面を前記画像表示部と一体的に傾動させることにより、該載置面の勾配を前記第一演出とは逆向きに傾斜させて、前記特定表示物が前記載置面上で、該載置面の下り傾斜する方向に移動するよう表示する第二演出と
    を連続的に実行する第二の演出内容を備えることを特徴とする遊技機。
  3. 前記画像表示部の少なくとも一側に演出装置が配設されており、
    前記演出制御手段は、
    前記第二演出で、前記載置面が前記演出装置の配設された側に下り傾斜するように前記画像表示部を傾動させて、前記特定表示物が前記載置面の下り傾斜する方向に移動して、前記演出装置の配設された側にフレームアウトするよう表示するとともに、
    前記第二演出で前記特定表示物がフレームアウトするのを契機として、前記演出装置が所定の演出動作を行うように前記演出装置を制御する第三の演出内容を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
  4. 複数種類の図柄を可変表示可能な図柄表示器と、
    開始操作を契機として複数種類の役に当選したか否かを決定する役抽選を実行する役抽選手段と、
    停止操作と前記役抽選の結果に基づいた態様で、前記図柄表示器の図柄を停止表示する制御を行う図柄制御手段と
    を備えるものであって、
    前記特定表示物は、前記役の種類を示すものであり、前記演出装置の前記所定の演出動作は、当該役の当選又は落選を、示唆又は報知する当落報知演出であることを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  5. 前記演出制御装置は、前記当落報知演出によって前記役の落選を示唆又は報知する場合は、前記演出装置を所定の落選態様で動作させるとともに、所定の表示物を前記画像表示部にフレームインさせることを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  6. 前記画像表示部の少なくとも一側に固定的に配設された固定装飾部材と、前記画像表示部と一体的に傾動するよう配設された傾動装飾部材とを備え、
    前記画像表示部が所定の位置で、特定傾動角度となると、前記固定装飾部材と前記傾動装飾部材が一体的な形状を形成するよう構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の遊技機。
  7. 前記固定装飾部材は、
    前記画像表示部が、前記所定の位置で第一の方向に傾いて第一の特定傾動角度となった場合に、前記傾動装飾部材と一体的な形状を形成するよう構成された第一固定装飾部材と、
    前記画像表示部が、前記所定の位置で前記第一の方向とは逆向きに傾いて第二の特定傾動角度となった場合に、前記傾動装飾部材と一体的な形状を形成するよう構成された第二固定装飾部材と
    を含むことを特徴とする請求項6に記載の遊技機。
  8. 前記演出制御手段は、
    前記第二演出の後に、移動装置を制御して、前記所定の位置で前記画像表示部が前記特定の傾動角度となるよう傾動させるとともに、前記画像表示部が前記特定の傾動角度となるのを契機に、前記特定表示物が前記載置面の上り傾斜する方向に移動するよう表示する第三演出を、連続的に実行する第四の演出内容を備えることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の遊技機。
  9. 前記移動装置は、前記画像表示部を、略前後方向と直交する方向へも移動させるものであり、
    前記演出制御手段は、
    前記移動装置を作動させて、前記画像表示部を、略前後方向と直交する特定方向に移動させるとともに、前記画像表示部に、特定表示物と背景を含む画像を、該画像表示部と一体的に移動するよう表示する移動表示演出と、
    該移動表示演出の後に、前記画像表示部の前記特定方向への移動を停止させるとともに、前記画像表示部で、前記背景が前記特定方向への移動を停止し、前記特定表示物が前記特定方向に移動するよう表示する慣性表示演出と
    を連続的に実行する第五の演出内容を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の遊技機。
  10. 前記演出制御手段は、前記移動装置を停止させた状態で、前記画像表示部で、特定表示物が該画像表示部の周縁に衝突するよう表示するとともに、該特定表示物の衝突を契機として前記移動装置を作動させて、該特定表示物が衝突した部分の周縁が、該特定表示物の衝突方向に移動するように前記画像表示部を傾動させる第一の衝突表示演出を実行することを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の遊技機。
  11. 前記演出制御手段は、前記画像表示部に、特定表示物を静止表示した状態で、前記移動装置を作動させて、傾動させた前記画像表示部の周縁を、前記特定表示物と衝突させるとともに、前記画像表示部の周縁との衝突を契機として、前記特定表示物が、前記画像表示部の周縁の衝突方向に移動するよう表示する第二の衝突表示演出を実行することを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の遊技機。
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