JP3774402B2 - 弾球遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、弾球遊技機に関するものであり、特に、遊技盤に設けられた遊技情報表示装置に表示される画像の演出に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、弾球遊技機に設けられた遊技盤には、センターケースが設けられていて、該センターケースの内側に表示装置(例えば、液晶表示装置)が設けられているものがある。そして、このセンターケースには、両側にワープ機構が設けられていて、センターケースの上部に設けられた遊技球の受入口に遊技球が入ると、センターケースの内側で、該液晶表示装置の前側に導出されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来は、遊技球を所定の方へ誘導する装置と、表示装置の表示と、には関連が無く、遊技者に視覚的な楽しみを与えることができなかった。
【0004】
そこで、本発明は、遊技球を所定の方へ誘導する装置をこれまで以上に活用し、遊技球を所定の方へ誘導する装置と、表示装置の表示と、を関連付けて遊技者に認識させ、視覚的な楽しみを向上させるなどして、遊技性を著しく向上させる弾球遊技機を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記問題点を解決するために創作されたものであって、第1には、遊技盤(3)に遊技情報を表示可能な遊技情報表示装置(20)と、上記遊技情報表示装置(20)の表示を制御する制御手段(50a、52a)と、を備えた弾球遊技機において、上記遊技情報表示装置の表示領域が複数の表示領域に区画されて、第1表示領域(22a)と、第2表示領域(22b)と、第1表示領域と第2表示領域の間の領域である中央表示領域(22c)とが設けられ、遊技球を誘導する遊技球誘導手段(14、114)が、遊技情報表示装置の前側で、遊技情報表示装置の表示領域における中央表示領域の前側に設けられ、上記制御手段は、左図柄と中図柄と右図柄とからなる特別図柄を第1表示領域又は第2表示領域に表示するとともに中央表示領域を非表示とし、左図柄と右図柄とが同一図柄で停止したリーチ状態になった場合には、特別図柄を第1表示領域と第2表示領域とに跨いで表示し、中図柄の一部又は全部を中央表示領域によって視認できない状態とすることを特徴とする。
【0006】
この第1の構成の弾球遊技機においては、該遊技球誘導手段が設けられているので、該遊技球誘導手段によって遊技情報表示装置の表示領域を複数の表示領域に区画でき、よって、該制御装置によって、各表示領域に異なる表示を行うことができ、遊技者にとってゲーム性を向上させることが可能となる。つまり、ワープ機構を表示装置の表示領域と関連させることにより、弾球遊技機のゲーム性を高めるために、ワープ機構を活用しているといえる。また、上記制御手段が、所定の図柄を上記複数の表示領域に跨って表示するので、遊技者に対して視覚的な楽しみを与えることが可能となる。特に、遊技球誘導手段により隠された部分には画像を表示しないようにすることにより、該所定の図柄の一部が隠れたような状態になるので、遊技者にとってより視覚的な楽しみを与えることが可能となる。
【0007】
また、第2には、遊技盤(3)に遊技情報を表示可能な遊技情報表示装置(20)と、上記遊技情報表示装置の表示を制御する制御手段(50a、52a)と、を備えた弾球遊技機において、上記遊技情報表示装置の表示領域が複数の表示領域に区画されて、第1表示領域(22a)と、第2表示領域(22b)と、第1表示領域と第2表示領域の間の領域である中央表示領域(22c)とが設けられ、遊技球を誘導する遊技球誘導手段(14、114)が、遊技情報表示装置の前側で、遊技情報表示装置の表示領域における中央表示領域の前側に設けられているとともに、中央表示領域の前側に位置する遊技球誘導手段を透明性のない部材により形成するか、遊技球誘導手段の裏側に遮蔽手段を設けることにより、中央表示領域を視認できないように構成され、上記制御手段は、左図柄と中図柄と右図柄とからなる特別図柄を第1表示領域又は第2表示領域に表示し、左図柄と右図柄とが同一図柄で停止したリーチ状態になった場合には、特別図柄を第1表示領域と第2表示領域とに跨いで表示し、中図柄の一部又は全部を、中央表示領域の前側に位置する透明性のない部材により形成された上記遊技球誘導手段又は上記遮蔽手段によって視認できない状態とすることを特徴とする。
【0008】
この第2の構成の弾球遊技機においては、該遊技球誘導手段が設けられているので、該遊技球誘導手段によって遊技情報表示装置の表示領域を複数の表示領域に区画でき、よって、該制御装置によって、各表示領域に異なる表示を行うことができ、遊技者にとってゲーム性を向上させることが可能となる。つまり、ワープ機構を表示装置の表示領域と関連させることにより、弾球遊技機のゲーム性を高めるために、ワープ機構を活用しているといえる。また、上記制御手段が、所定の図柄を上記複数の表示領域に跨って表示するので、遊技者に対して視覚的な楽しみを与えることが可能となる。特に、遊技球誘導手段により隠された部分には画像を表示しないようにすることにより、該所定の図柄の一部が隠れたような状態になるので、遊技者にとってより視覚的な楽しみを与えることが可能となる。
【0009】
また、第3には、上記第1又は第2の構成において、遊技図柄始動手段(34a)と、該遊技図柄始動手段が遊技球を検出することに基づいて、1又は複数の遊技図柄を変動表示する上記遊技情報表示装置(20)に設けられた変動表示手段と、該変動表示手段が変動停止後に特定の遊技図柄態様を表示する場合に、遊技者に有利な利益状態を発生させる利益状態発生手段(50f)と、該利益状態発生手段を作動させるか否かを抽選する抽選手段(50b)と、を設け、上記制御手段(50a)に、図柄の変動パターンを予め複数記憶した変動パターン記憶手段(50−1)と、該変動パターン記憶手段から変動パターンを選択する変動パターン選択手段(50d)と、を設け、上記変動パターン記憶手段に、所定の図柄を上記複数の表示領域に跨って表示する第1変動パターンと、該所定の図柄を上記複数の表示領域に跨って表示しない第2変動パターンと、を少なくとも記憶し、上記変動パターン選択手段は、上記抽選手段が利益状態発生手段を作動させると抽選した場合に、上記抽選手段が利益状態発生手段を作動させないと抽選した場合に比べて、高い確率で上記第1変動パターンを選択することを特徴とする。
【0010】
ここで、上記変動表示手段とは、遊技情報表示装置において、上記1又は複数の遊技図柄が変動表示される部分を表示する手段を示すものである。また、この第3の構成において、「図柄」は、例えば遊技図柄を示すものであり、特に、上記「所定の図柄」とは例えば遊技図柄を示すものである。
【0011】
この第3の構成の弾球遊技機によれば、上記抽選手段が利益状態発生手段を作動させると抽選した場合に、上記抽選手段が利益状態発生手段を作動させないと抽選した場合に比べて、高い確率で上記第1変動パターンを選択するので、上記第1変動パターンが表示されているのを視認した遊技者は、利益状態発生手段が作動する可能性が高いことを知ることができ、遊技者に期待を抱かせることが可能となる。
【0012】
なお、上記とは異なり、この第3の構成において、上記変動パターン選択手段は、上記抽選手段が利益状態発生手段を作動させると抽選した場合には、上記第1変動パターンを選択するものとしてもよい。
【0013】
また、第4には、上記第1から第3までのいずれかの構成において、遊技図柄始動手段と、該遊技図柄始動手段が遊技球を検出することに基づいて、1又は複数の遊技図柄を変動表示する上記遊技情報表示装置に設けられた変動表示手段と、該変動表示手段が変動停止後に特定の遊技図柄態様を表示する場合に、遊技者に有利な利益状態を発生させる利益状態発生手段と、該利益状態発生手段を作動させるか否かを抽選する抽選手段と、上記遊技球誘導手段を遊技情報表示装置における上記中央表示領域を含む表示領域に沿って移動させる駆動手段と、該駆動手段を制御する駆動制御手段と、を設け、該駆動制御手段に、上記駆動手段の駆動パターンを予め複数記憶した駆動パターン記憶手段と、該駆動パターン記憶手段から駆動パターンを選択する駆動パターン選択手段と、を設け、上記駆動パターン記憶手段に、所定の方に遊技球を誘導するように上記駆動手段を駆動する第1駆動パターンと、上記所定の方とは異なる方に遊技球を誘導するように上記駆動手段を駆動する第2駆動パターンと、を少なくとも記憶し、上記駆動パターン選択手段は、上記抽選手段が利益状態発生手段を作動させると抽選した場合に、上記抽選手段が利益状態発生手段を作動させないと抽選した場合に比べて、高い確率で上記第1駆動パターンを選択することを特徴とする。
【0014】
ここで、上記変動表示手段とは、遊技情報表示装置において、上記1又は複数の遊技図柄が変動表示される部分を表示する手段を示すものである。また、この第4の構成において、「図柄」は、例えば遊技図柄を示すものであり、特に、上記「所定の図柄」とは例えば遊技図柄を示すものである。
【0015】
この第4の構成の弾球遊技機によれば、上記抽選手段が利益状態発生手段を作動させると抽選した場合に、上記抽選手段が利益状態発生手段を作動させないと抽選した場合に比べて、高い確率で上記第1駆動パターンを選択するので、上記第1駆動パターンが表示されているのを視認した遊技者は、利益状態発生手段が作動する可能性が高いことを知ることができ、遊技者に期待を抱かせることが可能となる。
【0016】
なお、上記とは異なり、この第4の構成において、上記駆動パターン選択手段は、上記抽選手段が利益状態発生手段を作動させると抽選した場合には、上記第1駆動パターンを選択するものとしてもよい。
【0017】
なお、上記各構成において、遊技球通過手段(14、114)は、筒状であることが好ましい。これにより、遊技球の通過路を設けることができる。
【0018】
また、遊技球通過手段(14、114)は、上下方向(垂直方向としてもよい)に設けられているのが好ましい。これにより、表示領域を左右に区画することが可能となる。
【0019】
また、遊技球通過手段(14、114)が透明又は半透明であるとするのが好ましい。このようにすることにより、遊技者は、遊技球通過手段内を遊技球が通過するのを視認することができ、遊技者に視覚的な面白みを与えることができる。特に、遊技情報表示装置(20)の表示領域に重なって遊技球が通過するので、表示領域を視認している遊技者に視覚的な楽しみを与えることができる。また、遊技球通過手段(14、114)を透明又は半透明とした場合に、遊技球通過手段(14、114)の裏側の表示領域にも、表示画像を表示するようにしてもよい。このようにすると、遊技球が遊技球通過手段(14、114)内を通過することにより、該遊技球によって表示画像が部分的に隠蔽されることになり、遊技者に視覚的な面白みを与えることが可能となる。
【0020】
また、上記とは逆に、遊技球通過手段(14、114)を透明性のない部材により構成してもよい。このようにすることにより、遊技者は遊技球通過手段(14、114)内を通過中の遊技球を視認することができず、遊技者に遊技球の行方ついて興味を抱かせることができる。また、その場合、遊技球通過手段(14、114)に部分的に開口部を設けて、遊技球通過手段(14、114)の内部を部分的に視認可能としてもよい。このようにすることにより、遊技球通過手段(14、114)内を通過中の遊技球を瞬間的に視認することができ、遊技者に視覚的な楽しみを与えることが可能となる。
【0021】
また、遊技球通過手段(14、114)の遊技情報表示装置(20)側に遮蔽手段を設けて、該遮蔽手段により遮蔽された領域を視認できない構成としてもよい。このようにすることにより、遊技球通過手段(14、114)自体を透明又は半透明とすれば、遊技球通過手段(14、114)内を通過中の遊技球を視認することができるものの、該遮蔽手段により遮蔽された領域は視認できないこととなる。よって、表示領域22において遊技者が視認できる領域が、明確に区画されることになる。
【0022】
また、遊技球通過手段(14、114)に、遊技球の速度を減速させる減速手段を設けるようにしてもよい。これにより、遊技球が遊技球通過手段(14、114)から排出される際に、遊技球が手前側、すなわち、ガラス面側に排出されても、ガラス面に遊技球が当たるのを防止でき、また、ガラス面に遊技球が当たってもその衝撃を緩和することができる。
【0023】
また、上記遊技球通過手段(14、114)を遊技情報表示装置(20)の表示領域の前面を移動させる移動手段を設けるようにしてもよい。つまり、遊技球通過手段(14、114)が該表示領域の前方位置において、該表示領域に沿って移動するようにする。例えば、遊技球通過手段(14、114)を往復移動(例えば、左右方向に往復移動)するようにする。このようにすることにより、遊技球の動きに不確定要素が加わることになり、よりゲーム性を高めることが可能となる。
【0024】
また、上記各構成において、以下の構成としてもよい。つまり、上記各構成において、弾球遊技機が、複数の組み合わせからなる遊技図柄が特定の組み合わせとなる場合に、遊技者に有利な利益状態を発生させる利益状態発生手段と、該利益状態発生手段を作動させるか否かを抽選する抽選手段と、所定の遊技図柄を上記遊技球誘導手段を介して区画された複数の表示領域に跨って表示する第1変動パターンと、該所定の遊技図柄を上記遊技球誘導手段を介して区画された複数の表示領域に跨って表示しない第2変動パターンとを記憶する変動パターン記憶手段と、該抽選手段により該利益状態発生手段を作動させると判定した場合に、上記第1変動パターンを上記第2変動パターンよりも高い確率で選択する変動パターン選択手段と、を有し、上記制御手段は、選択された変動パターンに従い、表示を制御することを特徴とするようにしてもよい。
【0025】
このようにすれば、抽選手段により該利益状態発生手段を作動させると判定した場合に、上記第1変動パターンを上記第2変動パターンよりも高い確率で選択するので、上記第1変動パターンが表示されているのを視認した遊技者は、利益状態発生手段が作動する可能性が高いことを知ることができ、遊技者に期待を抱かせることが可能となる。
【0026】
また、上記各構成において、上記遊技球誘導手段を介して区画された複数の表示領域が第1表示領域と第2表示領域の2つであり、上記第1変動パターンにおいては、所定の遊技図柄を該第1表示領域と第2表示領域とに跨って表示し、一方、上記第2変動パターンにおいては、所定の遊技図柄を該第1表示領域と第2表示領域とに跨って表示しないことを特徴とするようにしてもよい。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態としての実施例を図面を利用して説明する。本実施例の弾球遊技機Aには、図1、図2に示すように、矩形枠状の外枠1と、該外枠1に開閉自在に軸支された前枠2とを有している。そして、この前枠2には、遊技盤3が裏側から着脱自在に設けられているとともに、該前枠2に対して開閉自在なガラス枠4や、上皿(球受け皿)5や、下皿6や、発射ハンドル7等が設けられている。
【0028】
この遊技盤3には、金属製の外レールと内レールとから構成されるガイドレール31がほぼ環状に設けられ、このガイドレール31の内側の遊技領域には、センターケース10と、液晶表示装置(遊技情報表示装置)20とが設けられているとともに、その他、ゲージ32と、風車33と、始動口34と、大入賞口35と、入賞口36と、アウト口38等が所定位置に配設されている。
【0029】
すなわち、上皿5に貯留されている遊技球Pは、発射ハンドル7を回すことにより該ハンドル7を回した角度に応じた打撃力で発射されて、遊技盤3内へ打ち出される。すると、該ゲージ32や風車33等により形成された流下経路を流下して行き、その内の幾つかが始動口34等の入賞口へ投入され、残りはアウト口38より該遊技盤3より排出される。
【0030】
次に、センターケース10について図3等を使用して説明する。センターケース10は、合成樹脂材にて形成された一体若しくは複数の部材を組み合わせることにより所定の厚みを有する略枠状構造を呈している。また、このセンターケース10は、図1に示すように、上記遊技盤3に配設された液晶表示装置20と該遊技盤3との境界部分を前面の側から被覆するとともに、遊技盤3を装飾するために配設されている。
【0031】
ここで、上記センターケース10は、図3に示すように、枠状本体部11と、センターワープ部(遊技球誘導手段)14とを有している。
【0032】
ここで、枠状本体部11は、全体に枠状を呈し、上面部11−1と、右側面部11−2と、左側面部11−3と、底面部11−4とを有していて、上面部11−1と右側面部11−2と左側面部11−3と底面部11−4とで囲まれた内側には、開口部Kが形成されている。なお、枠状本体部11の両側には、フランジ部11aが設けられていて、該フランジ部11aには、該センターケース10を遊技盤3に取り付ける際にネジ等の固定具Fを挿通するための挿通穴が設けられている。
【0033】
ここで、上記底面部11−4の上側の面には、傾斜面11bが形成されている。この傾斜面11bは、手前側(Y1側)に傾斜していて、傾斜面11bに導かれた遊技球Pをセンターケース10の下側の遊技盤3上に至らせるようになっている。また、この枠状本体部11の両側には、サイドワープ部12、13が設けられている。サイドワープ部12は、枠状本体部11内に設けられた遊技球Pの通過路であり、枠状本体部11の手前側(Y1側)から見て左側に形成されており、枠状本体部11の上面、つまり、上面部11−1の上側の面に形成された受入口12aと左側面部11−3の開口部K側に形成された排出口12b間に設けられていて、受入口12aから入った遊技球Pが排出口12bから排出されて、傾斜面11bに導出されるようになっている。また、同様に、サイドワープ部13も、枠状本体部11内に設けられた遊技球Pの通過路であり、枠状本体部11の手前側(Y1側)から見て右側に形成されており、枠状本体部11の上面、つまり、上面部11−1の上側の面に形成された受入口13aと右側面部11−2の開口部K側に形成された排出口13b間に設けられていて、受入口13aから入った遊技球Pが排出口13bから排出されて、傾斜面11bに導出されるようになっている。
【0034】
また、センターワープ部14は、全体に筒状を呈し、センターケース10の略中央に設けられていて、横方向に所定の幅を有している。つまり、該センターワープ部14は、枠状本体部11に設けられた開口部Kのほぼ中央の位置に上下方向に設けられていて、枠状本体部11に固定されている。これにより、このセンターワープ部14は、液晶表示装置20の表示領域を左右に2つに区画する機能も有している。
【0035】
具体的には、センターワープ部14は、全体に筒状(具体的には、四角筒状)を呈し、その上端には、遊技球Pの入口となる受入口14aが設けられ、その下端には、排出口14bを有している。なお、上記枠状本体部11における上面部11−1には、上下方向(Z1−Z2方向)に挿通穴10eが形成されていて、該センターワープ部14の上部は、この挿通穴内に挿通されている。これにより、受入口14aは、上面部11−1の上側の面に配設された状態となっている。
【0036】
ここで、該受入口14aは、上方向(Z2方向)を向いているのに対して、排出口14bは、手前方向(Y1方向)を向いている。また、このセンターワープ部14の内径は、遊技球Pが通過可能な大きさに形成されている。また、このセンターワープ部14の素材は、透明又は半透明の素材(例えば、合成樹脂材)により形成されていて、このセンターワープ部14内を移動する遊技球Pを外部から視認可能に形成されている。
【0037】
なお、上記センターワープ部14は、遊技球誘導手段として機能するが、内部を遊技球が通過するという意味では、遊技球通過手段としても機能するといえる。
【0038】
次に、液晶表示装置20は、遊技盤3の遊技領域におけるセンターケース10の裏側の位置に設けられていて、遊技盤3に設けられた開口部内に埋設された状態で設けられている。なお、液晶表示装置20の前面側(Y1側)とセンターケース10の裏側(Y2側)の間には、液晶表示装置20の表示領域を保護するために、透明な保護部材を設けるのが好ましい。
【0039】
この液晶表示装置20は、その前面側に、遊戯情報を表示するための表示領域22を有している。この表示領域22は、図3に示すように、表示画面自体は全体で1つの表示画面を有しているが、上記センターワープ部14を介して左右に区画され、第1表示領域22aと、第2表示領域22bとに区画されている。また、センターワープ部14の背後の部分は、中央表示領域22cとなる。すなわち、表示領域22においてセンターワープ部14の左側の領域が該第1表示領域22aとなり、また、表示領域22においてセンターワープ部14の右側の領域が該第2表示領域22bとなり、さらに、該センターワープ部14の裏側の領域、つまり、センターワープ部14により被覆された領域が該中央表示領域22cとなる。なお、第1表示領域22aは、主として特別図柄を含む遊技図柄を表示するための領域として使用され、第2表示領域22bは、主として演出画像を含む遊技図柄を表示するための領域として使用される。なお、液晶表示装置20の代わりに、液晶以外の表示装置を用いてもよい。
【0040】
また、図2に示すように、前枠2の裏側には、遊技盤3を裏側から押さえる裏機構板40が着脱自在に装着され、この裏機構板40の上側に、球タンク41と、該球タンク41から伸びるタンクレール42とが設けられ、このタンクレール42に接続された払出し手段43が裏機構板40の側部に設けられ、該裏機構板40の下側には、払出し手段43に接続された球誘導路44が設けられている。払出し手段43から払い出された遊技球Pは球誘導路44を経由して上皿5に払い出される。
【0041】
裏機構板40に設けられた開口部には、遊技盤3の裏側に装着された裏カバー45が設けられていて、該裏カバー45には、主基板ケース50や、サウンド基板ケース54や、外部資料端子基板ケース56や、ランプ基板ケース58が設けられている。ここで、各基板ケースには、制御基板が設けられていて、例えば、主基板ケース50には、主制御基板が設けられ、サウンド基板ケース54には、サウンド基板が設けられ、外部資料端子基板ケース56には、外部資料端子基板が設けられ、ランプ基板ケース58には、ランプ基板が設けられている。また、該主基板ケース50の表側(つまり、遊技盤3側)の裏カバー45内には、図柄制御基板(図示せず)が設けられている。なお、各制御基板には、基本的に、CPUとROMやRAM等を有する1チップ集積回路からなるマイクロコンピュータが設けられている。
【0042】
また、上記主制御基板とその他の制御基板とは、複数本の信号線でコネクタを介して電気的に接続され、上記主制御基板から各制御基板に、所定の遊技動作を実行させる種々の制御コマンドを一方向通信により送信可能となっている。
【0043】
次に、弾球遊技機Aの動作における電気的な制御を行なう際の構成、特に、上記液晶表示装置20に画像を表示させるための構成について説明する。
【0044】
弾球遊技機Aには、図4に示すように、主制御手段50aと、図柄制御手段52aと、上記液晶表示装置(表示手段)20と、サウンド制御手段54aと、ランプ制御手段58a等が設けられている。
【0045】
ここで、主制御手段50aは、上記主制御基板上に構成されていて、遊技盤3に設けられた種々の遊技部材や遊技球検出スイッチ等に対する信号の入出力に関わる該遊技盤3の遊技制御を主に司るとともに、上記図柄制御基板の有する図柄制御手段52a、上記サウンド制御基板の有するサウンド制御手段54a、上記ランプ制御基板の有するランプ制御手段58a、払出し制御基板の有する払出し制御手段等に対して必要な制御コマンドを送信する機能を有している。具体的には、主制御手段50aには、図4に示すように、抽選手段50bや、判定手段50cや、図柄・変動決定手段50dや、コマンド送信手段50e及び特別利益状態発生手段50fや、確率変動手段50g等が設けられている。
【0046】
上記抽選手段50bは、抽選用カウンタを用いて、微小な更新周期(例えば、2msec)で抽選用数値を所定の範囲(例えば、0〜299)で更新し、特別図柄に関して、始動口34に遊技球Pが入賞した時の数値を抽出することにより、当落に関する抽選を行うとともに、確率変動型の大当たりであるか否かについても抽選する。つまり、特別図柄始動手段34a(図4参照)が始動口34又は始動口34付近に設けられていて、該始動口34に遊技球Pが入賞すると、特別図柄始動手段34aは所定の信号を抽選手段50bに送る。すると、該抽選手段50bは、上記のような抽選を行なうのである。また、普通図柄に関しても、遊技盤3に設けられた作動口(図示せず)に遊技球Pが通過した際の数値を抽選する。この抽選手段50bは、特別図柄と普通図柄について抽選により抽出された数値の情報を判定手段50cに送る。この抽選手段50bは、所定の抽選プログラムにより動作する。
【0047】
また、上記判定手段50cは、始動口34に遊技球Pが入賞した時に、上記抽選手段50bから供給される抽選数値に基づいて、特別図柄に関して「大当たり」又は「外れ」の何れかであることを判定するとともに、確率変動型大当たりに関しても判定する。また、判定手段50cは、普通図柄に関しても、「当たり」又は「外れ」のいずれであるかを判定する。この判定手段50cは、判定結果を図柄・変動決定手段50dに送るとともに、特別利益状態発生手段50fに送る。この判定手段50cは、所定の判定プログラムにより動作する。
【0048】
また、上記図柄・変動決定手段50dは、上記判定手段50cにおいて行われた判定結果に基づいて、所定の抽選プログラムにより、特別図柄や演出表示に関して、「大当たり」の時には、大当たりの場合の特定図柄と変動パターンを抽選により決定し、一方、「外れ」の時には、外れの場合の特別図柄と変動パターンを抽選により決定する。
【0049】
より具体的には、図柄・変動決定手段50dは、図5に示すような大当たり変動パターンテーブル50−1を有していて、この大当たり変動パターンテーブル50−1に基づいて抽選を行なう。この大当たり変動パターンテーブル50−1は、各変動パターン番号ごとに、変動パターン指定コードが記憶されていて、図柄・変動決定手段50dは、抽選によりいずれかの変動パターン指定コードを選択する。また、同様に、この図柄・変動決定手段50dは、選択可能な特別図柄の番号(以下では「特別図柄番号」とする)を記憶した特別図柄番号テーブル(図示せず)を有していて、図柄・変動決定手段50dは、抽選によりいずれかの特別図柄番号を選択するようになっている。これにより、特別図柄番号と変動パターン指定コードとが抽選により選択される。なお、該特別図柄番号については、異なる特別図柄番号ごとに異なる特別図柄が設定されていて、また、変動パターン指定コードについても、異なる変動パターン指定コードごとに異なる変動パターンが設定されている。この変動パターンとは、特別図柄を含む画像で、液晶表示装置20の表示領域に表示される画像のうち普通図柄以外の画像の変動パターンであり、特別図柄の変動パターンや特別図柄以外の演出画像の変動パターンが含まれる。
【0050】
例えば、図5に示す大当たり変動パターンテーブル50−1における変動パターン指定コード81Hは、特別図柄が第1表示領域22aと第2表示領域22bに跨(また)ぐような表示を行い、キャラクタの表情は通常であるような変動パターンである。また、変動パターン指定コード82Hは、特別図柄が第1表示領域22aと第2表示領域22bに跨ぐような表示を行い、キャラクタの表情は怒る場合の変動パターンである。また、変動パターン指定コード83Hは、特別図柄が第1表示領域22aと第2表示領域22bに跨ぐような表示を行い、キャラクタの表情は笑う場合の変動パターンである。さらに、変動パターン指定コード84Hは、特別図柄が第1表示領域22a内のみで表示されて、第1表示領域22aと第2表示領域22bに跨がないような表示を行い、キャラクタの表情は通常であるような変動パターンである。なお、特別図柄が第1表示領域22aと第2表示領域22bに跨ぐような表示の詳細については、後述する。特別図柄が第1表示領域22aと第2表示領域22bに跨ぐような表示を、以下では「跨ぎ表示」とし、一方、特別図柄が第1表示領域22a内のみで表示されて、第1表示領域22aと第2表示領域22bに跨がないような表示を、「非跨ぎ表示」とする。図4における大当たり変動パターンテーブル50−1においては、変動パターン指定コードが81H、82H、83H、85Hにおいては「跨ぎ表示」であり、変動パターン指定コードが84Hにおいては「非跨ぎ表示」であるといえる。なお、図5においては、説明のために動作内容についても記載しているが、実際の大当たり変動パターンテーブル50−1には、動作内容についての情報を敢えて記憶しておく必要はない。上記「跨ぎ表示」を含む変動パターンが、上記第1変動パターンに当たり、上記「非跨ぎ表示」を含む変動パターンが、上記第2変動パターンに当たる。
【0051】
なお、この大当たり変動パターンテーブル50−1においては、「跨ぎ表示」を含む変動パターンの数が、「非跨ぎ表示」を含む変動パターンの数よりも多くなっている。つまり、大当たり変動パターンテーブル50−1に記憶されている変動パターンの数をnとし、「跨ぎ表示」を含む変動パターンの数をn1とし、「非跨ぎ表示」を含む変動パターンの数をn2とし、n=n1+n2とした場合に、n1>n2となっている。これにより、「大当たり」と判定された場合には、「跨ぎ表示」を含む変動パターンを「非跨ぎ表示」を含む変動パターンよりも高い確率で選択するようになっている。
【0052】
そして、上記判定手段50cにより「大当たり」と判定されると、図柄・変動決定手段50dは、この大当たり変動パターンテーブル50−1に基づいて抽選を行うとともに、特別図柄番号テーブルに基づいて抽選を行い、特別図柄番号と変動パターン指定コードとを決定し、この決定された特別図柄番号と変動パターン指定コードの情報をコマンド送信手段50eに送る。
【0053】
また、この図柄・変動決定手段50dには、「外れ」の場合についての変動パターンテーブルである外れ変動パターンテーブルが設けられていて、上記判定手段50cにより「外れ」と判定された場合には、図柄・変動決定手段50dは、この外れ変動パターンテーブルに従って抽選を行なう。抽選により決定された特別図柄番号や変動パターン指定コードは、コマンド送信手段50eに送られる。この外れ変動パターンテーブルも、上記大当たり変動パターンテーブル50−1と同様の構成であるが、変動パターン指定コードにおいては、「跨ぎ表示」の場合の割合が、上記大当たり変動パターンテーブル50−1よりは少なく設定されている。つまり、「跨ぎ表示」を含む変動パターンの割合が、大当たり変動パターンテーブル50−1の方が外れ変動パターンテーブルよりも多くなっている。一例として、大当たり変動パターンテーブル50−1において、「跨ぎ表示」を含む変動パターンの場合が80%(つまり、No.1〜No.nまでの変動パターン番号で示されるn個の変動パターンにおいて、80%の変動パターンにおいては、「跨ぎ表示」を行なう)であるのに対して、外れ変動パターンテーブルにおいては、「跨ぎ表示」を含む変動パターンの場合が40%というようになっている。これにより、「跨ぎ表示」が行われた場合には、大当たりとなる確率が外れとなる確率よりも高いことになり、遊技者にとっては、上記「跨ぎ表示」が行われると、「大当たり」である可能性が高いことを知ることができ、遊技者に期待を抱かせることが可能となる。
【0054】
また、図柄・変動決定手段50dは、普通図柄に関しても、「当たり」の場合には、当たりの普通図柄及び普通図柄変動パターンを抽選により決定するとともに、「外れ」の場合には、外れ普通図柄及び普通図柄変動パターンを抽選により決定する。
【0055】
なお、上記大当たり変動パターンテーブル50−1や上記外れ変動パターンテーブルは、上記変動パターン記憶手段として機能する。また、上記図柄・変動決定手段50dは、上記変動パターン選択手段として機能する。
【0056】
また、コマンド送信手段50eは、図柄制御手段52a等の制御手段にコマンド信号を送信するもので、例えば、図柄・変動決定手段50dから特別図柄番号と変動パターン指定コードの情報が送られると、このコマンド送信手段50eは、特別図柄番号と変動パターン指定コードについての情報をコマンド信号に変換して図柄制御手段52aに送信する。このコマンド送信手段50eは、所定のコマンド生成・送信プログラムにより動作する。
【0057】
また、特別利益状態発生手段(利益状態発生手段)50fは、判定手段50cから「大当たり」の判定結果を受け取ると、大入賞口開閉手段35aに対して、大入賞口35の開閉板35−1(図1参照)を開閉作動させるように指示を行う。この大入賞口開閉手段35aは、大入賞口35の開閉板35−1を開閉作動させるもので、特別利益状態発生手段50fの制御により開閉動作を行う。また、この特別利益状態発生手段50fは、判定手段50cから確率変動型大当たりの判定結果を受けると、確率変動手段50gに高確率状態を設定するよう指示する。この特別利益状態発生手段50fは、所定の特別利益状態発生プログラムに従い動作する。
【0058】
また、確率変動手段50gは、特別利益状態発生手段50fから高確率である利益状態とするように指示された場合に、確率変動モードを設定し、次回又は次々回の大当たりまで、又は、所定回数図柄が変動するまで、判定手段50cによる大当たり判定に際して、大当たりとする特定数値の数を通常よりも多くし、大当たり確率を高くするように判定手段50cに指示する。この確率変動手段50gは、所定の確率変動プログラムにより動作する。
【0059】
なお、実際には、該主制御基板には、マイクロコンピュータやROMやRAMが設けられていて、主制御手段50aにおける各手段は、マイクロコンピュータ、ROM、RAMやROM等に記憶されたプログラムが相当する。例えば、上記抽選手段50bは、主制御基板に設けられた該マイクロコンピュータ及びROMに記憶された抽選プログラムが相当する。また、上記判定手段50cは、主制御基板に設けられた該マイクロコンピュータ及びROMに記憶された判定プログラムが相当する。また、上記図柄・変動決定手段50dは、主制御基板に設けられた該マイクロコンピュータ及びROMに記憶された判定プログラムが相当する。また、上記コマンド送信手段50eは、主制御基板に設けられた該マイクロコンピュータ及びROMに記憶されたコマンド生成・送信プログラムが相当する。さらに、上記特別利益状態発生手段50fは、主制御基板に設けられた該マイクロコンピュータ及びROMに記憶された特別利益状態発生プログラムが相当する。
【0060】
また、図柄制御手段52aは、上記図柄制御基板上に構成されていて、液晶表示装置20への表示内容を制御するものであり、コマンド受信手段52bと、変動パターン決定手段52cと、変動パターン記憶手段52dと、表示データ記憶手段52eと、表示装置制御手段52fとを有している。
【0061】
コマンド受信手段52bは、主制御手段50aにおけるコマンド送信手段50eから送信されるコマンド信号を受信するものであり、該コマンド信号を受信すると、これを解析して、特別図柄番号と変動パターン指定コードの情報とし、これらの情報を変動パターン決定手段52cと表示装置制御手段52fに送信する。
【0062】
また、変動パターン決定手段52cは、受信した変動パターン指定コードに応じた変動パターン情報を決定する。つまり、変動パターン記憶手段52dには、変動パターン指定コードに対応する複数の変動パターン情報が各変動パターン指定コードごとに記憶されているので、変動パターン決定手段52cは、変動パターン指定コードに対応した複数の変動パターン情報のうちから1つの変動パターン情報を決定する。なお、この変動パターン情報とは、「特別図柄の回りを装飾する」、「表示領域における特別図柄以外の背景領域を装飾する」等の細かい表示制御を行うためのものである。なお、変動パターン決定手段52cが、変動パターン情報を決定するに当たっては、変動パターン情報を決定した過去の履歴等を考慮した上で抽選により決定する。変動パターン決定手段52cは、変動パターン情報を決定すると、その情報を表示装置制御手段52fに送る。なお、上記変動パターン記憶手段52dにおいて、上記変動パターン情報が、変動パターンと特別図柄とに応じて記憶されている場合には、変動パターン決定手段52cは、受信した変動パターンと特別図柄とに応じて変動パターン情報を決定する。
【0063】
また、上記表示データ記憶手段52eは、液晶表示装置20の表示領域に表示を行うための表示データを記憶するものであり、この表示データ記憶手段52eには、特別図柄の画像データや、演出画像の画像データ等が記憶されている。
【0064】
また、表示装置制御手段52fは、コマンド受信手段52bから送られたコマンド信号と、変動パターン決定手段52cから送られた変動パターン情報とに従い、表示データを液晶表示装置20に送る。つまり、表示装置制御手段52fは、コマンド信号における特別図柄番号に応じた特別図柄の表示データを表示データ記憶手段52eから読み出すとともに、該コマンド信号における変動パターン指定コードに応じた演出画像の表示データも該表示データ記憶手段52eから読み出し、該変動パターン指定コードと変動パターン情報に従って、それらの表示データを変動させた動画データとして出力する。つまり、該表示装置制御手段52fは、該変動パターン指定コードと変動パターン情報に従って表示データを変動させるためのプログラム(表示制御プログラム)を保持しており、該プログラムにより変動表示させるのである。
【0065】
その際、変動パターン指定コードが「跨ぎ表示」の制御内容を含んでいる場合には、該表示装置制御手段52fは、上記第1表示領域22aと第2表示領域22bとに跨がるように特別図柄を表示する。
【0066】
なお、実際には、図柄制御基板には、マイクロコンピュータやROMやRAMが設けられていて、上記変動パターン決定手段52cは、図柄制御基板に設けられた該マイクロコンピュータ及びROMに記憶された変動パターン決定プログラムが相当する。また、変動パターン記憶手段52dは、図柄制御基板に設けられた該マイクロコンピュータ及びROM及び/又はRAMに記憶された変動パターン情報が相当する。また、表示データ記憶手段52eは、図柄制御基板に設けられた該マイクロコンピュータ及びROM及び/又はRAMに記憶された表示データが相当する。また、表示装置制御手段52fは、図柄制御基板に設けられた該マイクロコンピュータ及びROMに記憶された表示制御プログラムが相当する。
【0067】
なお、上記主制御手段50aや図柄制御手段52aは、上記「該遊技情報表示装置の表示を制御する制御手段」として機能する。
【0068】
なお、本実施例の弾球遊技機Aは、パチンコ機に限らず、遊技球やコイン等の各種の賞媒体を用いるアレンジボール機、雀球機等の種々の弾球遊技機に適用が可能である。
【0069】
次に、上記構成の弾球遊技機Aの動作について説明する。まず、発射ハンドル7を回すことにより遊技盤3の遊技領域内へ打ち出された遊技球Pの内の幾つかは、センターケース10の上面部11−1の上面に到達し、さらに、この内の幾つかは、センターワープ部14の受入口14aに落下する。受入口14aに落下した遊技球Pは、センターワープ部14内を通過して行き、やがて、センターワープ部14の排出口14bから遊技球Pが排出され、センターケース10の枠状本体部11の底面部11−4の傾斜面11b上に誘導される。そして、遊技球Pは、該傾斜面11b上を手前側(Y1側)に移動し、その後、再び遊技盤3上を流下していく。その場合、該排出口14bの左右方向(X1−X2方向)の位置が、始動口34の左右方向の位置と一致していれば、排出口14bから排出された遊技球Pは、高い確率で始動口34へ投入されることになる。
【0070】
なお、センターワープ部14は、透明な部材により形成されているので、センターワープ部14内を遊技球Pが落下するのを視認することができ、遊技者に視覚的な面白みを与えることができる。特に、このセンターワープ部14の裏側の中央表示領域22cにも画像を表示しても、センターワープ部14が透明な部材で形成されているので、中央表示領域22cに表示された画像を視認可能であるが、遊技球Pがセンターワープ部14内を通過することにより、遊技球Pによって該画像が部分的に隠蔽されることになり、より遊技者に視覚的な面白みを与えることが可能となる。以上のように、本実施例の弾球遊技機Aにおいては、センターケース10にセンターワープ部14が設けられているので、遊技者に対して視覚的な楽しみを与えることが可能となる。
【0071】
次に、始動口34に遊技球Pが入った場合の動作について説明する。始動口34に遊技球Pが入って入賞すると、特別図柄始動手段34aが所定の信号を抽選手段50bに送る。すると、抽選手段50bは、特別図柄について数値を抽出して、その数値についての情報を判定手段50cに送る。
【0072】
すると、判定手段50cは、送られた数値に基づいて、「大当たり」又は「外れ」の何れかであることを判定するとともに、確率変動型大当たりに関しても判定する。そして、判定手段50cは、この判定結果を図柄・変動決定手段50dに送る。
【0073】
そして、図柄・変動決定手段50dは、判定手段50cからの判定結果に基づいて、特別図柄と変動パターンを抽選により決定する。すなわち、判定手段50cによる判定結果が「大当たり」の場合には、上記大当たり変動パターンテーブル50−1に基づいて抽選を行い、特別図柄番号と変動パターン指定コードとを決定し、一方、判定結果が「外れ」の場合には、上記外れ変動パターンテーブルに基づいて抽選を行い、特別図柄番号と変動パターン指定コードとを決定する。そして、図柄・変動決定手段50dは、決定された特別図柄番号と変動パターン指定コードの情報をコマンド送信手段50eに送る。コマンド送信手段50eは、送られた特別図柄番号と変動パターン指定コードの情報をコマンド信号として図柄制御手段52aに送る。
【0074】
図柄制御手段52aでは、該コマンド信号を受信すると、コマンド信号に含まれる特別図柄番号と変動パターン指定コードとに従い、液晶表示装置20に表示するための表示データを生成して、液晶表示装置20に出力する。その際、送られた変動パターン指定コードに対応した変動パターンが上記「跨ぎ表示」を行う内容を含んでいる場合には、上記第1表示領域22aと第2表示領域22bに跨るように、特別図柄を表示する。
【0075】
例えば、上記「跨ぎ表示」の一例を示すと以下のようになる。なお、以下に示す例は、「大当たり」の場合の「跨ぎ表示」の一例である。なお、この一例においては、中央表示領域22cには、表示は行われないものとする。
【0076】
まず、図6(a)に示すように、表示領域22の第1表示領域22aには、左図柄24aと中図柄24bと右図柄24cとからなる特別図柄24が表示され、左図柄24aと中図柄24bと右図柄24cの全てが回転した状態で表示される。一方、第2表示領域22bにおいては、演出画像が表示され、その中ではキャラクタ26が表示されている。
【0077】
次に、図6(b)に示すように、特別図柄24における左図柄24aと右図柄24cとが同一図柄で順次停止し、リーチ状態となる。
【0078】
すると、図6(c)に示すように、右図柄24cが第2表示領域22b側に移動していき、さらに、図6(d)に示すように、左図柄24aが第1表示領域22aの中央に位置し、右図柄24cが第2表示領域22bの中央に位置し、中図柄24bは、第1表示領域22aと第2表示領域22bの境界位置に位置する。中図柄24bは、第1表示領域22aと第2表示領域22bの境界位置に位置しながら回転するので、中央表示領域22cが表示されないことによって、中図柄24bの一部又は全部が視認できない状態となる。このようにすることにより、遊技者の視覚的興味を増大させることができる。なお、この図6(d)においては、特別図柄24における各図柄は、拡大して表示され、キャラクタは第2表示領域22bの隅に縮小して表示される。
【0079】
そして、図6(e)に示すように、さらにリーチが継続されて、所謂スーパーリーチへ発展した状態となる。つまり、左図柄24a及び右図柄24cは、図6(e)に示すように、それぞれの表示領域の隅へ移動して縮小表示され、中図柄24bは、第1表示領域22aと第2表示領域22bとを交互に行き来する際に異なる図柄に変化する等、遊技者に対して大当たりへの期待感を増幅させるような演出が行われる。
【0080】
そして、図6(f)に示すように、左図柄24aと中図柄24bと右図柄24cとが全て同じ図柄で停止し、「大当たり」であることが表示される。なお、図6(f)の状態では、特別図柄は、第1表示領域22a内に表示され、第2表示領域22bには、キャラクタ26が表示された状態となる。
【0081】
上記の例では、図6(c)、(d)、(e)の際に、特別図柄24が第1表示領域22aと第2表示領域22bに跨って表示されるので、いわゆる「跨ぎ表示」が行われているといえる。
【0082】
なお、図6の例において、キャラクタ26に関しては、図6(f)の際に笑う状態になるものの、図6(a)〜(e)の際には無表情となっている。これは、図6の大当たり変動パターンテーブル50−1においては、「キャラクタ通常」の場合に当たる。一方、「キャラクタ怒る」の場合には、図6(a)〜(e)の際にキャラクタが怒った表情にし、「キャラクタ笑う」の場合には、図6(a)〜(e)の際にキャラクタが笑った表情することが考えられる。
【0083】
なお、すでに説明したように、「跨ぎ表示」を含む変動パターンの割合が、大当たり変動パターンテーブル50−1の方が外れ変動パターンテーブルよりも多く設定されているので、「跨ぎ表示」が行われた場合には、大当たりとなる確率が外れとなる確率よりも高いことになり、遊技者にとっては、上記「跨ぎ表示」が行われると、「大当たり」である可能性が高いことを知ることができ、遊技者に期待を抱かせることが可能となる。
【0084】
以上のように、本実施例の弾球遊技機Aによれば、センターケース10にセンターワープ部14が設けられているので、このセンターワープ部14により液晶表示装置20の表示領域を区画することができ、センターワープ部14の左側の表示領域を第1表示領域22aとし、センターワープ部14の右側の表示領域を第2表示領域22bとして、各表示領域に異なる表示を行うことができ、遊技者にとってゲーム性を向上させることが可能となる。つまり、ワープ機構を表示装置の表示領域と関連させることにより、弾球遊技機のゲーム性を高めるために、ワープ機構を活用しているといえる。
【0085】
また、このセンターワープ部14の存在により、遊技者に対して視覚的な楽しみを与えることが可能となる。つまり、センターワープ部14は、透明な部材により形成されているので、センターワープ部14内を遊技球Pが落下するのを視認することができ、遊技者に視覚的な面白みを与えることができる。特に、液晶表示装置20の表示領域に重なって上端から下端に向けて遊技球Pが通過するので、表示領域を視認している遊技者に視覚的な楽しみを与えることができる。
【0086】
また、本実施例の弾球遊技機Aにおいては、特別図柄をセンターワープ部14により区画された第1表示領域22aと第2表示領域22bに跨って表示することができるので、遊技者に対して視覚的な楽しみを与えることが可能となる。特に、図6に示すように、中央表示領域22cには画像を表示しないようにすれば、特別図柄を跨ぎ表示すると、特別図柄の一部が中央表示領域22cに隠れたような状態になるので、遊技者にとってより視覚的な楽しみを与えることが可能となる。
【0087】
さらに、上記のように、大当たり変動パターンテーブル50−1においては、「跨ぎ表示」を含む変動パターンの方が「非跨ぎ表示」を含む変動パターンよりも多く設定されているので、「大当たり」の場合には、「跨ぎ表示」となる確率の方が「非跨ぎ表示」となる確率よりも高く、また、「跨ぎ表示」を含む変動パターンの割合が、大当たり変動パターンテーブル50−1の方が外れ変動パターンテーブルよりも多く設定されているので、「跨ぎ表示」が行われた場合には、大当たりとなる確率が外れとなる確率よりも高いことになり、遊技者にとっては、上記「跨ぎ表示」が行われると、「大当たり」である可能性が高いことを知ることができ、遊技者に期待を抱かせることが可能となる。
【0088】
また、本発明に基づく弾球遊技機によれば、該遊技球誘導手段が設けられているので、該遊技球誘導手段によって遊技情報表示装置の表示領域を複数の表示領域に区画でき、よって、制御装置によって、各表示領域に異なる表示を行うことができ、遊技者にとってゲーム性を向上させることが可能となる。つまり、ワープ機構を表示装置の表示領域と関連させることにより、弾球遊技機のゲーム性を高めるために、ワープ機構を活用しているといえる。
【0089】
また、特に、上記制御手段が、所定の遊技図柄を上記遊技球誘導手段を介して区画された複数の表示領域に跨って表示する場合には、所定の遊技図柄(例えば、特別図柄)を遊技球誘導手段を介して区画された複数の表示領域に跨って表示するので、遊技者に対して視覚的な楽しみを与えることが可能となる。
【0090】
また、特に、抽選手段により該利益状態発生手段を作動させると判定した場合に、上記第1変動パターンを上記第2変動パターンよりも高い確率で選択する場合には、上記第1変動パターンが表示されているのを視認した遊技者は、利益状態発生手段が作動する可能性が高いことを知ることができ、遊技者に期待を抱かせることが可能となる。
【0091】
また、特に、該抽選手段により該利益状態発生手段を作動させると判定した場合に、抽選手段により該利益状態発生手段を作動させないと判定した場合に比べて、高い確率で該第1変動パターンを選択する場合には、上記第1変動パターンが表示されているのを視認した遊技者は、利益状態発生手段が作動する可能性が高いことを知ることができ、遊技者に期待を抱かせることが可能となる。
【0092】
なお、上記の説明において、センターワープ部14は透明又は半透明な部材により形成されているとして説明したが、このセンターワープ部14を透明性のない部材により形成してもよい。このようにすることにより、遊技者はセンターワープ部14内を通過中の遊技球Pを視認することができないので、遊技者に遊技球Pの行方ついて興味を抱かせるとともに、排出口14bから突然遊技球Pが出現するので、遊技者に視覚的な楽しみを与えることができる。なお、センターワープ部14を透明性のない部材により形成した場合に、該センターワープ部14に部分的に開口部を設けて、センターワープ部14の内部を部分的に視認できるようにしてもよい。このようにすることにより、センターワープ部14内を通過中の遊技球Pを瞬間的に視認することができ、遊技者に視覚的な楽しみを与えることができる。
【0093】
また、センターワープ部14の裏側(Y2側)に遮蔽手段を設けて、中央表示領域22cを遊技者が視認できないように構成してもよい。つまり、センターワープ部14の裏側に、板状で透明性を有しない遮蔽手段を設ける。このようにすることにより、センターワープ部14自体を透明又は半透明とすれば、センターワープ部14内を通過中の遊技球Pを視認することができるものの、中央表示領域22cに表示された画像は視認できないこととなる。よって、表示領域22において遊技者が視認できる領域が、第1表示領域22aと第2表示領域22bのみとなり、表示領域を明確に2つに区画することができる。
【0094】
また、上記の実施例の説明では、図6に示すように、中央表示領域22cに表示を行わないとして説明したが、この中央表示領域22cに表示を行ってもよい。つまり、センターワープ部14が透明な部材で形成されていれば、中央表示領域22cに表示された画像を視認可能となるので、この中央表示領域22cにも表示を行ってもよい。この場合、遊技球Pがセンターワープ部14内を通過することにより、該遊技球Pによって該画像が部分的に隠蔽されることになり、より遊技者に視覚的な面白みを与えることが可能となる。このように中央表示領域22cにも表示を行う場合で、表示領域22に、特別図柄を含む遊技画像と、演出画像を含む遊技図柄の2つの画像を表示する場合には、該中央表示領域22cにおける中央の位置を境界として表示すればよい。すると、特別図柄を跨ぎ表示する場合にも、特別図柄が隠された状態とはならず、特別図柄の全体をもれなく視認することが可能となる。つまり、図6(c)〜(e)のように、特別図柄の一部が中央表示領域22cの位置で隠された状態とはならず、特別図柄の全体をもれなく視認することが可能となる。
【0095】
また、センターワープ部14は筒状であるとしたが、筒状の該センターワープ部14の内壁や、排出口14bの位置に遊技球Pの移動速度を減速させるための減速手段を設けるようにしてもよい。つまり、図7に示すように、センターワープ部14の内壁に該減速手段としての突状部14cを設ける。この突状部14cは、センターワープ部14内の相対する壁部に上下方向に交互に設けられている。また、傾斜面11bにおけるセンターワープ部14の排出口14bの手前側の位置に、減速手段としての突状部14dを設ける。この突状部14dは、傾斜面11b上において上方に盛り上がって形成されている。このように、減速手段を設けることにより、センターワープ部14の排出口から排出される遊技球Pの速度を落とすことができ、遊技球Pがガラス枠4のガラスに当たるのを防止することができ、また、仮に、遊技球Pがガラス枠4のガラスに当たってもその衝撃を弱めることができる。
【0096】
また、上記実施例の説明において、上記センターワープ部14において、排出口14bは、センターワープ部14の下端の手前側(Y1側)に設けられているとして説明したが、センターワープ部14の右側又は左側に設けてもよい。このようにすれば、排出口14bから排出された遊技球Pがガラス枠4のガラスに当たるのを防止することができる。
【0097】
また、上記実施例の説明においては、跨ぎ表示でない場合には、特別図柄を含む遊技図柄を第1表示領域22aに表示し、演出図柄を含む遊技図柄を第2表示領域22bに表示するとして説明したが、第2表示領域22bに特別図柄を含む遊技図柄を表示し、第1表示領域22aに演出図柄を含む遊技図柄を表示するようにしてもよい。
【0098】
また、上記実施例の説明においては、上記センターワープ部14は、筒状、特に、四角筒状であるとしたが、円筒状、三角筒状等の他の筒状形状であってもよい。
【0099】
また、上記実施例の説明においては、センターワープ部14は枠状本体部11に固定されているとして説明したが、センターワープ部14が枠状本体部11に対して移動するようにしてもよい。この場合のセンターケースの構成を示すと、図8に示すようになり、センターケース110は、枠状本体部111と、センターワープ部114とから構成される。ここで、枠状本体部111は、上記枠状本体部11と同様の構成であるが、その上面部111−1には、上面部111−1の上側の面から下側の面まで挿通する挿通穴111aを有している。
【0100】
また、遊技球誘導手段としてのセンターワープ部114は、筒状を呈する筒状部114−1を有し、その下端には、排出口114bが設けられているが、筒状部114−1の上端には、受入れ皿114−2が設けられていて、該受入れ皿114−2には、底部に孔部が設けられ、該孔部が筒状部114−1の上端に連設された状態となっている。この受入れ皿114−2は、少なくとも筒状部114−1の左右方向の幅よりも左右方向(X1−X2方向)に長く形成されていて、センターワープ部114が往復動しても、挿通孔111aに入った遊技球Pを確実に受け入れることができるように設けられている。このセンターワープ部114は、所定の駆動機構(駆動手段)により、枠状本体部111内の開口部K内を左右方向(X1−X2方向)に往復動できるように構成されている。
【0101】
つまり、挿通穴111aに入った遊技球Pは、該挿通穴111aの下端から出ると、センターワープ部114の受入れ皿114−2に落下し、遊技球Pは該受入れ皿114−2から筒状部114−1に至り、筒状部114−1の排出口114bから排出される。
【0102】
以上のように構成することにより、センターケース110においては、センターワープ部114が左右に往復動するので、より遊技者に視覚的な楽しみを与えることが可能となる。また、センターワープ部114が移動することにより、センターワープ部114から排出される遊技球Pの左右方向の位置が不確定となり、よりゲーム性を高めることが可能となる。
【0103】
さらに、図8に示す例において、該駆動機構を制御する駆動制御手段が設けられ、この駆動制御手段に、上記駆動手段の駆動パターンを予め複数記憶した駆動パターン記憶手段と、該駆動パターン記憶手段から駆動パターンを選択する駆動パターン選択手段と、を設け、上記駆動パターン記憶手段に、所定の方に遊技球を誘導するように上記駆動手段を駆動する第1駆動パターンと、上記所定の方とは異なる方に遊技球を誘導するように上記駆動手段を駆動する第2駆動パターンと、を少なくとも記憶し、上記駆動パターン選択手段は、上記抽選手段が利益状態発生手段を作動させると抽選した場合に、上記抽選手段が利益状態発生手段を作動させないと抽選した場合に比べて、高い確率で上記第1駆動パターンを選択するようにしてもよい。このようにすることにより、上記抽選手段が利益状態発生手段を作動させると抽選した場合に、上記抽選手段が利益状態発生手段を作動させないと抽選した場合に比べて、高い確率で上記第1駆動パターンを選択するので、上記第1駆動パターンが表示されているのを視認した遊技者は、利益状態発生手段が作動する可能性が高いことを知ることができ、遊技者に期待を抱かせることが可能となる。
【0104】
また、上記実施例の説明においては、センターワープ部14は、上下方向に設けられているとして説明したが、上下方向に対して斜め方向に設けられていてもよい。
【0105】
また、以下のような構成としてもよい。つまり、遊技球誘導手段は、遊技球の落下の方向に変化を与える装置であっても良い。例えば、その外側に遊技球が衝突させ、落下の方向を変化させるようなものであっても良い。その外側の形状は、円筒形、多角形、だけに限らず、人形、動物形、魚形、キャラクタなどであっても良い。
【0106】
また、遊技球誘導手段は、遊技球が揺動可能なステージ部であっても良い。その場所は遊技情報表示手段の前側でも良く、さらに遊技情報表示手段前側の略最下部であることが好適である。
【0107】
また、遊技球誘導手段は、遊技情報表示手段の1部及び/又は略全部をカバーする透明なカバー手段であっても良い。その場合、駆動手段によって、カバー手段が上方よりも下方が遊技者手前側に駆動させても良い。また、駆動手段によって、カバー手段が下方よりも上方が遊技者手前側に駆動させても良い。また、駆動手段によって、カバー手段が左側又は右側よりも右側又は左側が遊技者手前側に駆動させても良い。また、駆動手段によって、カバー手段を略全体的遊技者手前側に駆動させても良い。この場合、遊技情報表示手段は固定されたままでも良いし、関連して可動させても良い。
【0108】
また、遊技球誘導手段は、遊技球を所定個数停留可能でその停留された遊技球を停留解除状態にすることで遊技球を流下可能な停留解除手段を備えた停留装置であっても良い。その場合、駆動手段によって、停留装置略全体又は略半分を駆動させても良いし、停留解除手段を駆動して遊技球の停留を解除するようにしても良い。
【0109】
また、遊技情報表示装置の前側に遊技球が揺動可能なステージ部を設けた場合は、ステージ上面の凹部形状を、遊技球誘導手段として、その凹部形状の上部で転動する遊技球を所定の方に誘導するようにしても良い。
【0110】
また、遊技情報表示装置の前側に遊技球が揺動可能なステージ部を設けた場合は、遊技球誘導手段をそのステージからステージ外部に転動する遊技球を所定の方に誘導する装置であっても良いし、ステージ上を誘導する遊技球に衝突することで遊技球がステージ外部に転動する方向に変化を与えるように構成しても良い。例えば、遊技情報表示装置の前側に遊技球が揺動可能なステージ部を設け、そのステージ及び/又はステージの奥の壁側及び/又はステージの手前の側に遊技球通過手段を備えても良い。
【0111】
また、遊技球誘導手段を遊技球通過手段とした場合には、実施例のように遊技情報表示装置の鉛直方向略全部に亘って構成されていても良いし、遊技情報表示装置の手前で鉛直方向、斜め方向で略半分に形成されていても良い。また、部分的に水平方向や斜め方向に構成しても良い。
【0112】
また、実施例に記載のように、遊技球誘導手段を複数設けても良い。また、設ける場所は遊技情報表示装置の近傍であれば良く、遊技情報表示装置の前側であっても良い。それらの長さは夫々異ならせても良いし、同一でも良い。また、部分的に水平方向、鉛直方向、斜め方向などに構成し、その部分の長さを複数の遊技球通過手段夫々で異ならせても良いし、連続して変化するように構成しても良い。複数の遊技球通過手段を通過した遊技球が所定の入賞口に入賞し易い個所に出口があるものと、入賞し難い個所に出口があるものとを含んでいても良い。
【0113】
また、利益状態発生手段を作動させるか否かを抽選する抽選手段が、利益状態発生手段を作動させると抽選した場合に、その旨を予告する大当り予告演出手段を設けても良い。さらに、その大当り予告演出手段の作動のタイミングは遊技図柄の変動開始時又は仮停止前又は停止前であっても良い。
【0114】
また、遊技球通過手段に複数の出口を備え、その遊技球通過手段のいずれかの出口に遊技球を振分ける振分手段を遊技球通過手段の内部に設けても良い。遊技球通過手段を複数備える場合は、上記振分手段を備えている遊技球通過手段と、備えていない遊技球通過手段と、を設けても良い。
【0115】
また、乱数発生手段を設け、該乱数発生手段が発生した乱数値に基づいて、抽選手段が利益状態発生手段を作動させるか否かを抽選する場合、乱数発生手段が発生した抽選手段に用いる乱数値を所定個数記憶する記憶手段を備え、該記憶手段に、抽選手段が利益状態発生手段を作動させることとなる乱数値が記憶されている場合に、その旨を予告する大当り乱数予告演出手段を設けても良い。
【0116】
また、大当り予告手段及び/又は大当り乱数予告手段が作動に基づいて、駆動制御手段が作動するように構成しても良い。
【0117】
また、大当り予告手段及び/又は大当り乱数予告手段が作動に基づいて、複数回の特別図柄変動表示の間、連続して又は間欠的に上記駆動制御手段が作動するように構成しても良い。
【0118】
また、上記駆動制御手段が作動することに基づいて、ランプ、サウンド、遊技情報表示手段などのいずれか、及び/又は複数、及び/又は全部によって、所定の演出動作をおこなうように構成しても良い。
【0119】
また、上記駆動制御手段が作動することに先立って、ランプ、サウンド、遊技情報表示手段、可動物などのいずれか及び/又は複数及び/又は全部によって、所定の演出動作をおこなうように構成しても良い。また、その場合は、抽選により上記所定の演出動作がおこなわれても上記駆動制御手段が作動しない場合があっても良い。その抽選は乱数を用いた乱数抽選であっても良いし、上記抽選手段の抽選結果に基づいても良いし、遊技状態に基づいても良い。
【0120】
また、遊技機前側に遊技者による操作が可能な外部入力スイッチを設け、その外部入力スイッチの入力検出に基づいて、上記駆動制御手段及び/又は上記変動パターン選択手段が作動しても良い。
【0121】
また、上記変動パターン選択手段が、遊技状態に基づいて、変動パターンを選択しても良い。
【0122】
また、上記変動表示手段が遊技図柄を変動表示を開始に基づいて、上記駆動手段が作動しても良い。また、遊技図柄を変動表示の停止に基づいて、上記駆動手段が作動を終了しても良い。さらに、変動表示手段が遊技図柄を変動表示してないときに上記駆動手段が作動をするように構成しても良い。
【0123】
また、上記駆動制御手段は、駆動手段を連続的に動作するように駆動しても良いし、間欠的に動作するように構成しても良いし、それらの組合せでも良い。
【0124】
また、遊技球誘導手段にランプ類を設け、遊技情報表示手段の表示内容に略同期して、演出動作を行っても良い。
【0125】
また、遊技状態は例えば、特別又は普通図柄高確率状態、特別又は普通図柄変動短縮状態、特別又は普通電動役物開放延長状態、特別又は普通電動役物開放回数増加状態などでも良い。
【0126】
また、上記所定の方は、特定の入賞口、図柄始動手段、別の遊技球通過手段、遊技情報表示装置、遊技情報表示装置の所定個所(例えば、特定の遊技図柄表示個所)などの方向であっても良い。
【0127】
また、遊技者が遊技情報表示手段を正面から見た場合及び/又は、遊技者が通常遊技中に遊技情報表示手段を見た場合に、遊技者が遊技情報表示手段の例えば遊技図柄などの所定表示部を視認し難い位置と、視認し易い個所と、に遊技球誘導手段を駆動手段によっては駆動するようにしても良い。その視認し難い位置に駆動する駆動パターンが第1駆動パターンで、視認し易い位置に駆動する駆動パターンが第2駆動パターンであっても良い。
【0128】
【発明の効果】
遊技球を所定の方へ誘導する装置をこれまで以上に活用し、遊技球を所定の方へ誘導する装置と、表示装置の表示と、を関連付けて遊技者に認識させ、視覚的な楽しみを向上させるなどして、遊技性を著しく向上させる弾球遊技機を提供することである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に基づく弾球遊技機の構成を示す正面図である。
【図2】本発明の実施例に基づく弾球遊技機の構成を示す背面図である。
【図3】本発明の実施例に基づく弾球遊技機の要部の構成を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施例に基づく弾球遊技機の要部の構成を示すブロック図である。
【図5】大当たり変動パターンテーブルの一例を示す説明図である。
【図6】液晶表示装置の表示領域における表示内容の一例を示す説明図である。
【図7】センターワープ部の他の例を示す図であり、(a)はその斜視図であり、(b)は(a)におけるV−V断面図である。
【図8】センターケースの他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
A 弾球遊技機
3 遊技盤
50 主基板ケース
10 センターケース
11、111 枠状本体部
14、114 センターワープ部
20 液晶表示装置
22 表示領域
22a 第1表示領域
22b 第2表示領域
50a 主制御手段
50b 抽選手段
50c 判定手段
50d 図柄・変動決定手段
50−1 大当たり変動パターンテーブル
52a 図柄制御手段
Claims (4)
- 遊技盤に遊技情報を表示可能な遊技情報表示装置と、
上記遊技情報表示装置の表示を制御する制御手段と、を備えた弾球遊技機において、
上記遊技情報表示装置の表示領域が複数の表示領域に区画されて、第1表示領域と、第2表示領域と、第1表示領域と第2表示領域の間の領域である中央表示領域とが設けられ、
遊技球を誘導する遊技球誘導手段が、遊技情報表示装置の前側で、遊技情報表示装置の表示領域における中央表示領域の前側に設けられ、
上記制御手段は、左図柄と中図柄と右図柄とからなる特別図柄を第1表示領域又は第2表示領域に表示するとともに中央表示領域を非表示とし、左図柄と右図柄とが同一図柄で停止したリーチ状態になった場合には、特別図柄を第1表示領域と第2表示領域とに跨いで表示し、中図柄の一部又は全部を中央表示領域によって視認できない状態とすることを特徴とする弾球遊技機。 - 遊技盤に遊技情報を表示可能な遊技情報表示装置と、
上記遊技情報表示装置の表示を制御する制御手段と、を備えた弾球遊技機において、
上記遊技情報表示装置の表示領域が複数の表示領域に区画されて、第1表示領域と、第2表示領域と、第1表示領域と第2表示領域の間の領域である中央表示領域とが設けられ、
遊技球を誘導する遊技球誘導手段が、遊技情報表示装置の前側で、遊技情報表示装置の表示領域における中央表示領域の前側に設けられているとともに、中央表示領域の前側に位置する遊技球誘導手段を透明性のない部材により形成するか、遊技球誘導手段の裏側に遮蔽手段を設けることにより、中央表示領域を視認できないように構成され、
上記制御手段は、左図柄と中図柄と右図柄とからなる特別図柄を第1表示領域又は第2表示領域に表示し、左図柄と右図柄とが同一図柄で停止したリーチ状態になった場合には、特別図柄を第1表示領域と第2表示領域とに跨いで表示し、中図柄の一部又は全部を、中央表示領域の前側に位置する透明性のない部材により形成された上記遊技球誘導手段又は上記遮蔽手段によって視認できない状態とすることを特徴とする弾球遊技機。 - 遊技図柄始動手段と、
該遊技図柄始動手段が遊技球を検出することに基づいて、
1又は複数の遊技図柄を変動表示する上記遊技情報表示装置に設けられた変動表示手段と、
該変動表示手段が変動停止後に特定の遊技図柄態様を表示する場合に、遊技者に有利な利益状態を発生させる利益状態発生手段と、
該利益状態発生手段を作動させるか否かを抽選する抽選手段と、を設け、
上記制御手段に、
図柄の変動パターンを予め複数記憶した変動パターン記憶手段と、
該変動パターン記憶手段から変動パターンを選択する変動パターン選択手段と、を設け、
上記変動パターン記憶手段に、
所定の図柄を上記複数の表示領域に跨って表示する第1変動パターンと、
該所定の図柄を上記複数の表示領域に跨って表示しない第2変動パターンと、
を少なくとも記憶し、
上記変動パターン選択手段は、上記抽選手段が利益状態発生手段を作動させると抽選した場合に、上記抽選手段が利益状態発生手段を作動させないと抽選した場合に比べて、高い確率で上記第1変動パターンを選択することを特徴とする請求項1又は2に記載の弾球遊技機。 - 遊技図柄始動手段と、
該遊技図柄始動手段が遊技球を検出することに基づいて、
1又は複数の遊技図柄を変動表示する上記遊技情報表示装置に設けられた変動表示手段と、
該変動表示手段が変動停止後に特定の遊技図柄態様を表示する場合に、遊技者に有利な利益状態を発生させる利益状態発生手段と、
該利益状態発生手段を作動させるか否かを抽選する抽選手段と、
上記遊技球誘導手段を遊技情報表示装置における上記中央表示領域を含む表示領域に沿って移動させる駆動手段と、
該駆動手段を制御する駆動制御手段と、を設け、
該駆動制御手段に、
上記駆動手段の駆動パターンを予め複数記憶した駆動パターン記憶手段と、
該駆動パターン記憶手段から駆動パターンを選択する駆動パターン選択手段と、を設け、
上記駆動パターン記憶手段に、
所定の方に遊技球を誘導するように上記駆動手段を駆動する第1駆動パターンと、
上記所定の方とは異なる方に遊技球を誘導するように上記駆動手段を駆動する第2駆動パターンと、
を少なくとも記憶し、
上記駆動パターン選択手段は、上記抽選手段が利益状態発生手段を作動させると抽選した場合に、上記抽選手段が利益状態発生手段を作動させないと抽選した場合に比べて、高い確率で上記第1駆動パターンを選択することを特徴とする請求項1又は2又は3に記載の弾球遊技機。
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