JP4761256B2 - パチンコ機 - Google Patents
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Description
一方、入賞率の調整においては、遊技釘のレイアウトだけでなく、センター役物の略斜め上方部に形成された傾斜面の傾斜角度も大きく影響する。なぜなら、その傾斜角度を変化させれば、その傾斜面に衝突した発射球の勢いに変化が生じて、パチンコ球が遊技釘に衝突しながら始動入賞口に向かう確率も変化するからである。
これらのことは、表示画面のサイズが大型になればなるほど、入賞率を考慮した遊技釘の配置等、レイアウトに対する制約を厳しくするものである。
従って、遊技釘の配置等、レイアウトに対する制約に対して、ゆとりある設計ができるようにするには、センター役物周辺の領域、即ち、遊技釘等を配置することでパチンコ球が始動口へ流下するまでの転動領域のスペースを十分に確保することが必要である。
この観点から、センター役物の一部を表示画面に重ねてしまうと、表示画面をせっかく大型化したにもかかわらず、表示画面の一部が隠れてしまうために、表示画面の大型化に伴う視覚効果などを十分に発揮させることができない。
増して、このような制約に、更に、センター役物の片側に、装飾用の可動物等を設置したいといったニーズと、ワープルートを複数設けたいといったニーズが重なると、装飾用の可動物の動作範囲から外れた位置にワープルートを設けなければならないことも加わることもあって、センター役物の横幅がより広がって、その分、転動領域がより一層狭くなってしまう。また、転動領域が、より一層狭くならないように、ワープルートを表示画面に重ねてしまうと、表示画面がより一層、隠れてしまうため、表示画面の大型化に伴う効果が、より一層十分に発揮できない。
以上の点は、表示画面のサイズが、例えば13インチなど、従来と同じであったとしても、例えば、センター役物の外側のいずれか一方(左右いずれか一方)の転動領域に大型役物又は装飾可動物や多数の役物を配置させる場合には、表示画面とともにセンター役物を大型役物などの配置側とは反対方向に移動させて偏った配置をしなければならず、転動領域が狭くなることから、同様にして懸念される。
更に、本発明は、センター装飾部材もしくは遊技領域のいずれか片側を埋め尽くすように装飾用の可動物が設置されるような場合においても、ワープルートによって装飾用の可動物の動きに支障を来たすことがないパチンコ機を提供することを課題とする。
このことによって、例えば、センター装飾部材のいずれか片側を埋め尽くすように装飾用の可動物を設置する場合においても、センター装飾部材の反対側の位置に、ワープルートを複数設けているので、装飾用の可動物の動きに支障を来たすことがない。
そして、図示されないが、表示制御基板と一緒に透明なケースに収納されユニット化された液晶タイプの表示装置が、遊技板202の裏面の所定位置にネジなどで固定される。
このことによって、盤面202Aの遊技領域中央付近に形成された孔(不図示)の後方に、表示装置の表示画面203が位置するため、遊技者側となる正面から表示画面203を視認することが可能となる。
遊技盤に対する具体的な固定方法としては、センター装飾部材205のフランジ311を遊技盤202の盤面202Aに接触した状態で、フランジ311の螺子孔311Aに螺子を挿入することで固定される。
従って、遊技盤202の盤面202Aに形成された遊技領域207内のうち、表示画面203を含めたセンター装飾部材205や第1始動口214、第2始動口215、大入賞口217、アウト口218、電飾部材231Aを排除した領域で、パチンコ球が転動流下することが可能な転動領域232が形成されている。
図1の正面図や図3の斜視図に示すように、センター装飾部材205には、表示画面203を露出させるための開口部301が設けられており、その開口部301の下側には、ステージ305が設けられている。
さらに、センター装飾部材205の開口部301の左側には、屈曲した中空筒状の2本のワープルート302A,302Bが列設されている。
隔壁310の上方への突出加減(高さ)や横方向の大きさは、発射されたパチンコ球が、隔壁310の下方の転動領域232で、風車211から第1始動口214に向けて植設された遊技釘213に当たり、跳ね返ることによって、ステージ305に載り過ぎないように、即ち、パチンコ球が、第1始動口214や第2始動口215に到達することなく、アウト口218へ流れ落ちる確率が考慮されたもの、あるいは、パチンコ球が、跳ね返って、ステージ305に載り、始動口214や第2始動口215に入賞する確率が考慮されたものである。
このことによって、遊技者は、隔壁310又は保護板312を介して、表示画面203に映し出される映像を見ることが可能である。また、隔壁310の一部においては、後方に保護板312が位置するが、隔壁310と保護板312を介して、遊技者は、表示画面に映し出される映像を見ることが可能である。
ワープルート302A,302Bは、パチンコ球の球径よりやや大きい内径の中空を有しており、センター装飾部材205の左側縁部にそれぞれの入口303A,303B(図1参照)が形成され、それぞれの下端部に出口304A,304Bが形成されている。また、ワープルート302A,302Bは、無色透明の光透過性材質であるポリカーボーネート樹脂で成型加工されており、さらに、少なくとも上下に立設された部分が表示画面203の正面側(図1の図面手前側)で連ねて設けられており、図1に示すように正面から見ると、その上下に立設された部分の一部同士は重なり合った状態にある。
よって、各ワープルート302A、302Bにパチンコ球が、いかなるタイミングで通過しても、通過中のパチンコ球を見失うことはない。
例えば、ワープルートは3本以上であってもよく、有色透明材質で構成してもよい。
図1に示す実施の形態では、ワープルート302A,302Bを透明の光透過性材質で形成したことによって、ワープルート302A,302Bを介して、後方の表示画面203が視認可能となったが、ワープルート302A,302Bの上方付近に位置する表示画面203の左上隅付近は、遊技盤面202Aの裏面に位置するため、遊技者側から、視認できない。
図10は、別の実施の形態として構成された遊技盤の正面図である。
なお、図10中の構成を説明するに際して、図1に示す実施の形態と共通する構成については、同じ符号を用いて、便宜上、説明詳細を省略する。
基底片面401Aには、遊技者側へ垂直に立ち上がるように突出片面402が一体形成されている。
突出片面402の下流側には、突出片面402と同様に、基底片面401Aに対し遊技者側へ垂直に立ち上がるように傾斜片面403が一体形成されている。
即ち、ワープルート302Cは、上方に形成された入口303Cからパチンコ球を内部に受け入れ、下方に形成された出口303Dからパチンコ球を排出できるように、中空の筒体からなり、途中の地点P付近で、一旦、表示画面側に屈曲し、再度、下方に延びように形成されている。
これらワープルート302A、302Cは、何れも無色透明の光透過性材質で構成されている。
この為、遊技者側から、ワープルート302A、302Cを介して、表示画面203を視認することできる。
具体的には、基底片面401Aは、二点鎖線で示す表示画面203の左上角を境界に、表示画面203と重なる領域が、無色透明の光透過性材質であるポリカーボーネート樹脂で成形され、その他が有色で、且つ、不透明である樹脂を使って、一体的二色成形されている。
よって、基底片面401Aの内、有色樹脂で成形された部分が、遊技盤202の中央に開設された孔(不図示)を塞いでおり、有色、且つ、不透明である為、遊技盤202の裏面側が遊技者は視認できない。
一方、基底片面401Aの内、無色透明の光透過性材質からなる部分によって、表示画面203が大きくなっても、遊技者が視認可能となる。
Claims (1)
- 遊技盤と、該遊技盤に設けられたガイドレールと、該ガイドレールによって前記遊技盤に区画形成された遊技領域と、該遊技領域内に配設された始動入賞口と、該始動入賞口より上方に配設された表示装置と、該表示装置の表示画面の外周付近を取り囲むように、且つ、遊技者側に向けて突出するように前記遊技領域内に配設されたセンター装飾部材とを備えており、前記始動入賞口より上方で、且つ、前記センター装飾部材と前記ガイドレールの間の遊技領域には、障害部材が設置されることで、転動領域が形成されており、
前記センター装飾部材には、前記転動領域からパチンコ球を導入可能とする入口と、該入口より導入した前記パチンコ球を下方の位置で排出可能とする出口と、前記入口と前記出口の間をつなぐ中空状のワープルートとが複数形成されており、該ワープルートの前記出口から排出されたパチンコ球が転動可能なステージが形成されたパチンコ機において、
前記ワープルートの各々が、透明の光透過性材質で形成されており、遊技者側から視て、各ワープルートの一部が重なる状態で、前後方向に配置されており、その後方に前記表示画面が位置することを特徴とするパチンコ機。
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