JP6593817B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
一方、遊技領域に、内部を遊技球が流下可能な合成樹脂製の遊技球流路を設けたパチンコ機も多々考案されている。そして、そのような遊技球流路内には遊技釘を植設できないため、流路の側壁等から流路内側へ突起を突設し、遊技釘の代わりとしていた(たとえば特許文献1)。
そして、そのような第1の構成を採用することにより、遊技球流路を流下してきた遊技球が、ガイド手段の上面に衝突することにより、流下速度が減速させられることになるため、遊技球流路よりも下流側となる遊技領域内に設置される遊技部材の破損防止を図ることができるし、遊技球流路から排出する遊技球を所望の流下方向へ導きやすいという効果を奏することができる。また、ガイド体の上面を、左右方向で内側へ向かって下方へ傾斜する傾斜面としているため、遊技球流路を流下する遊技球を、安定して遊技球通路の進入口へ近づかせることができるという効果も奏することができる。さらに、遊技球流路の下流端よりも上流側に、上下方向へ延びる第1流路と、第1流路の外側で、第1流路の少なくとも一部に沿って延びる第2流路とを設けるとともに、第1流路及び第2流路の下流端に、左右方向へ突出し、各流路を流下してきた遊技球をガイド手段の上方へ誘導するための誘導部を設けているため、遊技球流路を流下してきた遊技球を、高い確率でガイド手段上へ誘導することができ、より確実に遊技球の流下速度を減速させることができるという効果を奏することができる。
また、ガイド手段の上面を、左右方向で内側へ向かって下方へ傾斜する傾斜面としているため、遊技球流路を流下する遊技球を、安定して遊技球通路の進入口へ近づかせることができる。
さらに、遊技球流路の下流部におけるガイド手段よりも上方となる位置に、左右方向へ突出し、遊技球流路を流下してきた遊技球をガイド手段の上方へ誘導するための誘導部を、遊技球流路と一体的に設けている。したがって、遊技球流路を流下してきた遊技球を、高い確率でガイド手段上へ誘導することができ、より確実に遊技球の流下速度を減速させることができる。
図1は、パチンコ機1を前面側から示した説明図である。また、図2は、遊技盤2を前面側から示した説明図である。さらに、図3は、パチンコ機1を後面側から示した説明図である。
パチンコ機1は、遊技盤2の前面に形成された遊技領域16内へ遊技球を打ち込み、遊技領域16内を流下させて遊技するものであって、遊技盤2は、支持体として機能する機枠3の前面上部に、金属製のフレーム部材であるミドル枠5を介して設置されている。また、遊技盤2の前方には、ガラス板を支持してなる前扉4が、左端縁を軸として片開き可能に機枠3に蝶着されており、該前扉4によって閉塞される遊技盤2の前方空間が遊技領域16とされている。
さらに、前扉4の上部には、効果音や各種メッセージ等を報音する夫々一対のスピーカ14、14が設けられている。加えて、前扉4の左右両側部には、パチンコ機1の遊技状態等に応じて点灯・点滅する複数のLEDを内蔵したランプ部材15、15・・が設けられている。
一方、「大当たり状態」が生起することなく、第1特別図柄及び第2特別図柄の合計の確定表示回数が所定回数に達して時短状態が終了すると、右打ちを止めて左打ちを行う上記遊技へと戻る。
ここで、本発明の要部となる遊技球流路30について、図4〜図7にもとづき詳細に説明する。
図4は、センター部材26の環状部材31を前面右上方から示した斜視説明図である。図5は、環状部材31を前面左上方から示した斜視説明図である。図6は、環状部材31を正面から示した説明図である。図7は、図6中の領域Aを拡大して示した説明図である。
遊技領域16へ打ち込まれ、センター部材26の左側を流下する遊技球は、センター部材26と内レール24との間に設けられた遊技球流路30の第1流路32と第2流路33との何れか一方へ流入する。また、第1流路32へ流入した遊技球は、第1流路32の下流端に達すると第1誘導部41により流下方向を左側へ変更されて、ガイド体42の上方へ排出される。一方、第2流路33へ流入した遊技球は、第2流路33の下流端に達すると第2誘導部40により流下方向を左側へ変更されて、ガイド体42の上方へ排出される。そして、各流路32、33から上述の如き流下方向へ排出された遊技球は、高い確率でガイド体42の上面42a上へ流下し、上面42aと衝突する。すなわち、遊技球は、ガイド体42の上面42aで一時的に受け止められる格好となり、その流下速度を減速させられた後、上面42aの傾斜に沿って流下し、ガイド体42の上面42aよりも右下方に開口するワープ通路82の進入口82a側へと向かって遊技球流路30から再び遊技領域16内へ排出される。
以上のような構成を有するパチンコ機1によれば、遊技球流路30を、その下流端がワープ通路82の進入口82aよりも上方で、且つ、左右方向で進入口82aよりも遊技領域16の外側に位置するように設けるとともに、遊技球流路30の下流端に、ガイド体42を設けている。そのため、遊技球流路30を流下してきた遊技球が、ガイド体42の上面42aに衝突することにより、流下速度が減速させられることになる。したがって、遊技球流路30よりも下流側となる遊技領域16内に設置される遊技部材の破損防止を図ることができるし、遊技球流路30から排出する遊技球を所望の流下方向(ここでは右下方)へ導きやすい。
また、ガイド体42の上面42aを、左右方向で遊技領域16の内側へ向かって下方へ傾斜する傾斜面としているため、遊技球流路30を流下する遊技球を、安定してワープ通路82の進入口82aへ近づかせることができる。
加えて、ガイド体42の上面42aの上方に、第2誘導部40を位置させるとともに、ガイド体42の上面42aの右端と第1誘導部41の左端との左右方向での距離を、遊技球1個の直径以下としているため、遊技球流路30を流下してきた遊技球を、一層高い確率でガイド体42上へ誘導することができ、極めて確実に遊技球の流下速度を減速させることができる。
なお、本発明の遊技機に係る構成は、上記実施形態に何ら限定されるものではなく、遊技機全体の構成は勿論、遊技球流路等に係る構成についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で必要に応じて適宜変更可能である。
また、遊技球流路の設置位置についても適宜変更可能であって、センター部材の右側に遊技球通路が設けられているような場合には、右打ち用スペース側に遊技球流路を設けてもよいし、左右どちらにも遊技球通路があるような場合等には、複数の遊技球流路を設けるとしても何ら問題はない。すなわち、遊技球通路の位置(特に進入口の位置)や数についても適宜設計変更することができる。
さらにまた、上記実施形態では、第2流路を中流部にのみ設けているが、上流部にまで第2流路を延設してもよく、第1流路の略全域にわたって第2流路が並設されているような構成としても何ら問題はない。
またさらに、上記実施形態では、遊技球を検知可能で、且つ、当該検知が特別図柄表示部での図柄の変動開始の契機となる図柄変動契機手段として、始動入賞口といった入賞検知手段をステージ手段の下方に設けているが、入賞検知手段に代えてたとえばゲート等といった通過検知手段を設けてもよい。また、通過検知手段や入賞検知手段による遊技球の検知が、特別図柄表示部ではなく、普通図柄表示部等といった他の図柄表示部での図柄の変動開始の契機となるように構成することも当然可能である。
なお、特許請求の範囲、明細書および図面に記載される全ての要素(例えば、遊技球流路、ガイド手段、誘導部、ステージ手段、遊技球通路、図柄変動契機手段等)は、個数を意識的に限定する明確な記載がない限り、物理的に単一であっても複数であっても構わないし、適宜配置の変更が行われても構わない。また、特許請求の範囲や明細書等で使用している要素名(要素につけた名称)は、単に本件の記載のために便宜上付与したにすぎないものであり、それによって特別な意味が生じることを特に意識したものではない。すなわち、要素名のみによって要素が何であるかが限定解釈されるものではない。さらには、全ての要素のうちの複数の要素を適宜一体的に構成するか、もしくはひとつの要素を複数の要素に分けて構成するかは、敢えて特許請求の範囲等において特定していない限り、何れも当業者であれば容易に考えられる事項である。したがって、その程度の範囲内での構成上の差異を有する遊技機を、本実施例に記載がなされていないことを理由に採用することのみでは、本発明に係る権利を回避したことにはならない。その他、各要素の構成や形状等における、本実施例から当業者であれば容易に考えられる自明な範囲の差異についても同様である。
Claims (1)
- 図柄を変動/確定表示可能な図柄表示部が設けられている一方、
外レールと内レールとによって囲まれた遊技球が流下可能な遊技領域内に、遊技球が通過可能で、上方から進入した遊技球を下方へ排出する合成樹脂製の遊技球流路が設けられているとともに、
前記遊技領域内に、上面を遊技球が左右方向へ転動可能なステージ手段と、遊技球を前記ステージ手段上へ導く遊技球通路とを有するセンター部材が設けられ、さらに、前記ステージ手段の下方に、遊技球を検知可能で、且つ、当該検知が前記図柄の変動を開始する契機となる図柄変動契機手段が設けられており、
前記ステージ手段上へ導かれた遊技球は、前記ステージ手段上へ導かれない遊技球よりも高い確率で、前記図柄変動契機手段に検知される遊技機であって、
前記遊技球流路が前記センター部材と一体的に設けられており、前記内レールと前記センター部材との間において、前記遊技球流路の下流端が前記遊技球通路の進入口よりも上方で、且つ、左右方向で前記進入口よりも外側に位置している一方、
前記遊技球流路の前記下流端で、且つ、前記内レールの内側に隣接する位置に、上面が左右方向で内側へ向かって下方へ傾斜するガイド手段が、前記遊技球流路と一体的に設けられているとともに、
前記遊技球流路の下流部における前記ガイド手段よりも上方となる位置に、左右方向へ突出し、前記遊技球流路を流下してきた遊技球を前記ガイド手段の上方へ誘導するための誘導部が、前記遊技球流路と一体的に設けられていることを特徴とする遊技機。
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