JP6354034B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
また、他方の流路側に開閉する扉部材を設けることで、遊技球を所望の流路へ高い確率で流入可能としたようなものも存在する。しかしながら、そのような扉部材を設けるとなると、モータを設置しなければならないし、部品点数も増え、構造の複雑化、遊技手段の大型化、コスト高等を招くことになる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記他方の流路側の前記進入壁の下端に、前記一方の流路側の前記進入壁と対向する面が、下方へ向かうにつれて前記一方の流路側へ湾曲若しくは傾斜する面として形成された誘導部を設けたことを特徴とする。
また、進入口を左右から挟む一対の進入壁を上下方向に延設するとともに、他方の流路側の進入壁の下端を、一方の流路側の進入壁の下端よりも下方へ突出させ、進入口の下方において、一方の流路側の空間を、他方の流路側の空間よりも上下方向に広く形成している。したがって、進入口を介して遊技手段の内部へ進入してきた遊技球を、一方の流路へ更に高い確率で流入させることができる。
さらに、請求項2に記載の発明によれば、他方の流路側の進入壁の下端に、一方の流路側の進入壁と対向する面が、下方へ向かうにつれて一方の流路側へ湾曲若しくは傾斜する面として形成された誘導部を設けている。したがって、進入口を介して遊技手段の内部へ進入してきた遊技球を、一方の流路へ一層高い確率で流入させることができる。
図1は、パチンコ機1を前面側から示した説明図である。また、図2は、遊技盤2を前面側から示した説明図である。さらに、図3は、パチンコ機1を後面側から示した説明図である。
パチンコ機1は、遊技盤2の前面に形成された遊技領域16内へ遊技球を打ち込み、遊技領域16内を流下させて遊技するものであって、遊技盤2は、支持体として機能する機枠3の前面上部に、金属製のフレーム部材であるミドル枠5を介して設置されている。また、遊技盤2の前方には、ガラス板を支持してなる前扉4が、左端縁を軸として片開き可能に機枠3に蝶着されており、該前扉4によって閉塞される遊技盤2の前方空間が遊技領域16とされている。
さらに、前扉4の上部には、効果音や各種メッセージ等を報音する夫々一対のスピーカ14、14が設けられている。加えて、前扉4の左右両側部には、パチンコ機1の遊技状態等に応じて点灯・点滅する複数のLEDを内蔵したランプ部材15、15・・が設けられている。
一方、「大当たり状態」が生起することなく、第1特別図柄及び第2特別図柄の合計の確定表示回数が所定回数に達して時短状態が終了すると、右打ちを止めて左打ちを行う上記遊技へと戻る。
ここで、本発明の要部となる入賞装置20について、図4〜図11にもとづき詳細に説明する。
図4は、入賞装置20を前側から示した説明図である。図5は、入賞装置20を左側から示した説明図である。図6は、入賞装置20の内部に設けられた遊技球流路60を示した説明図である。図7は、前側部材42を取り外した状態にある入賞装置20を後側から示した斜視説明図である。図8は、図4中のA−A線断面を示した説明図である。図9は、図4中のB−B線断面を示した説明図である。図10は、図4中のC−C線断面を示した説明図である。図11は、図4中のD−D線断面を示した説明図である。
まず1つ目の誘導構造として、上述したように進入壁56a、56bの下方に位置し、進入口44から進入してきた遊技球が衝突する流路壁57の上面57aが、左下がり、すなわち第1流路61側へ下降傾斜する傾斜面として形成されている。また、2つ目の誘導構造として、進入口44において、右側(第2流路62側)の進入壁56bの下端部が、左側(第1流路61側)の進入壁56aよりも下方へ突出しており、進入口44の下方において、第1流路61側の空間が第2流路62側の空間よりも上下方向で広くなっているとともに、進入壁56bの下端部における突出部が、その内面(進入壁56aと対向する面)が下方へ向かうにつれて左側(第1流路61側)へ湾曲した誘導部63として形成されている。さらに、3つ目の誘導構造として、装飾カバー板55の後面に、進入壁56a、56b間となる位置から流路壁57の上面57aまで鉛直下方に延びる上下方向リブと、該上下方向リブの中間位置から第2流路62の前面に沿って第2流路62内を延びる流路沿いリブとからなる規制リブ64が設けられており、進入口44の下方において、第1流路61側の空間が第2流路62側の空間よりも前後方向で広くなっている。なお、規制リブ64の上下方向リブは、図7や図10に示すように、進路壁56a、56b間に位置する上部が、第1流路61と第2流路62との分岐部に位置する下部よりも前後方向で薄肉に形成されている。そして、このように構成された上下方向リブを有する規制リブ64は、後述するように遊技球流路60内での遊技球の前後方向でのばたつき防止としての機能も有している。
まず1つ目の安定構造として、遊技球流路60の前面から後方へ突出した上記規制リブ64がある。また、2つ目の安定構造として、規制リブ64よりも左側で第1流路61内に設けられた後側安定リブ65がある。この後側安定リブ65は、基板部材41の前面から前方へ突設されたリブであり、進路壁56aの下端から流路壁57の上面57aにわたり設けられている。さらに、3つ目の安定構造として、第1流路61内において後側安定リブ65よりも更に左側で、流路壁57の上面57aの左端となる位置に設けられた前側安定リブ66がある。この前側安定リブ66は、装飾カバー板55の後面から後方へ突設されたリブであり、流路壁57の上面57aの左端となる位置において、進路壁56aの下面67から流路壁57の上面57aにわたり設けられている。加えて、4つ目の安定構造として、進路壁56aの下面67が流路壁57の上面57aに対向するように左側へ延設されているとともに、当該下面67が、進入口44に隣接する位置から上面57aの左端にかけ上面57aに対して徐々に近づくような傾斜面として形成されている。
以上のような構成を有する入賞装置20を備えたパチンコ機1によれば、第2流路62の前面に沿って第2流路62内を延びる規制リブ64を設けており、進入口44の下方において、下流に入賞口47が設けられている第1流路61側の空間を、第2流路62側の空間よりも前後方向に広く形成しているため、進入口44を介して遊技球流路60内へ進入してきた遊技球を、第1流路61へ高い確率で流入させることができる。したがって、遊技球が第2流路62へばかり流入してしまうといった事態を抑制することができ、遊技者の興趣を削ぐような事態が起こらない。さらに、モータ等を設置することなく、遊技球を第1流路61へ流入させることができ、部品点数の削減や構造の簡素化、入賞装置20の小型化、ひいてはそれらに伴うコスト低減を図ることができる。
さらに、進入壁56bの下端に、進入壁56aと対向する面が、下方へ向かうにつれて第1流路61側へ湾曲する湾曲面として形成された誘導部63を設けている。したがって、進入口44を介して遊技球流路60内へ進入した遊技球を、一層高い確率で第1流路61へ流入させることができる。
また、流下方向に沿って規制リブ64、後側安定リブ65、及び前側安定リブ66を前後で交互に設けているため、遊技球を効率良く各リブに衝突させることができ、流下速度の低下やばたつき抑制といった効果を一層確実に期待することができる。
なお、本発明の遊技機に係る構成は、上記実施形態に何ら限定されるものではなく、遊技機全体の構成は勿論、遊技手段等に係る構成についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で必要に応じて適宜変更可能である。
さらに、進入壁についても、他方の流路側の進入壁の下端を、一方の流路側の進入壁の下端よりも下方へ突出させずともよいし、安定構造についても同様で、どのような安定構造を設けるか(たとえば前側安定リブについては設けない等)といった事項や、そもそも安定構造の有無等についても設計変更可能である。
さらにまた、規制リブの数や位置についても上記実施形態のものに限定されることはなく、2本の規制リブを進入口の下方から他方の流路内にかけて延設してもよいし、規制リブを第2流路の後面に設けてもよい。
さらに、上記実施形態では、入賞口を開閉する可動体を設けているが、可動体の有無についても設計変更可能であるし、進入検知センサの有無についても同様である。なお、遊技機において、入賞手段による入賞検知を、遊技に係りどのように利用するかといった構成についても、上記実施形態の構成に何ら限定されることはない。すなわち、入賞検知に応じて、単に所定個数の賞球を払い出すのみとしてもよい。
なお、特許請求の範囲、明細書および図面に記載される全ての要素(例えば、入賞手段や遊技手段、規制リブ等)は、個数を意識的に限定する明確な記載がない限り、物理的に単一であっても複数であっても構わないし、適宜配置の変更が行われても構わない。また、特許請求の範囲や明細書等で使用している要素名(要素につけた名称)は、単に本件の記載のために便宜上付与したにすぎないものであり、それによって特別な意味が生じることを特に意識したものではない。すなわち、要素名のみによって要素が何であるかが限定解釈されるものではない。さらには、全ての要素のうちの複数の要素を適宜一体的に構成するか、もしくはひとつの要素を複数の要素に分けて構成するかは、敢えて特許請求の範囲等において特定していない限り、何れも当業者であれば容易に考えられる事項である。したがって、その程度の範囲内での構成上の差異を有する遊技機を、本実施例に記載がなされていないことを理由に採用することのみでは、本発明に係る権利を回避したことにはならない。その他、各要素の構成や形状等における、本実施例から当業者であれば容易に考えられる自明な範囲の差異についても同様である。
Claims (2)
- 遊技球が進入可能な進入口と、前記進入口よりも下方に左右方向へ延設され、その上面に前記進入口を介して進入してきた遊技球を衝突させる流路壁と、遊技球が流入可能で前記流路壁の上面に沿って前記進入口よりも左側へ延びる第1流路と、遊技球が流入可能で前記流路壁の上面に沿って前記進入口よりも右側へ延びる第2流路とを有するとともに、少なくとも前記第1流路と前記第2流路との何れか一方の流路の下流部に、遊技球が入賞可能な入賞手段を設けた遊技手段を備えた遊技機であって、
前記進入口の下方から他方の流路内にかけ、前記他方の流路の前面及び/又は後面に沿って、前記他方の流路内へ突出する規制リブを設け、
前記進入口の下方において、前記一方の流路側の空間を、前記他方の流路側の空間よりも前後方向に広くする一方、
前記進入口を左右から挟む一対の進入壁を上下方向に延設するとともに、前記他方の流路側の前記進入壁の下端を、前記一方の流路側の前記進入壁の下端よりも下方へ突出させ、
前記進入口の下方において、前記一方の流路側の空間を、前記他方の流路側の空間よりも上下方向に広くしたことを特徴とする遊技機。 - 前記他方の流路側の前記進入壁の下端に、前記一方の流路側の前記進入壁と対向する面が、下方へ向かうにつれて前記一方の流路側へ湾曲若しくは傾斜する面として形成された誘導部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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