JP6869522B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、たとえばパチンコ機等といった遊技機に関するものである。
従来、遊技機の一例であるパチンコ機では、遊技領域内に多数の遊技釘が植設されており、遊技球の流下態様に多様性をもたせるようになっている。一方、近年では、遊技領域に、内部を遊技球が流下可能な合成樹脂製の遊技球流路を設けたパチンコ機も多々考案されている。そして、そのような遊技球流路内には遊技釘を植設できないため、流路の側壁から流路内側へ突起を突設し、遊技釘の代わりとしていた(たとえば特許文献1)。
特開2014−18306号公報
しかしながら、従来の合成樹脂製の遊技球流路内に設けられている突起は、遊技球流路の略全域にわたって一様であり、遊技球流路内を流下する遊技球の流下態様が単調になりやすいという問題がある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みなされたものであって、合成樹脂製であるにも拘わらず、遊技球の流下態様に多様性がある遊技球流路を備えた遊技機を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、遊技球が流下可能な遊技領域内で、遊技球の前記遊技領域内への進入位置近傍に、遊技球が通過可能な合成樹脂製の遊技球流路を設けた遊技機であって、前記遊技球流路が、遊技球の流下方向に延びる背板部と、前記背板部から前方へ一体的に突設された複数の円柱体と、前記背板部から前方へ一体的に突設されているとともに、正面視が所定方向へ延びる長円状とされた複数の長円柱体とを有する一方、前記遊技球流路に、前記遊技領域内へ進入した遊技球が最初に衝突すると想定される複数の緩衝体が設けられているとともに、前記緩衝体のうち最も下流側に位置する特定緩衝体の更に下流側で、且つ、当該特定緩衝体に最も近い位置には、正面視が遊技球の流下方向へ延びる長円状とされた第1の特定長円柱体が前記長円柱体の1つとして立設され、前記第1の特定長円柱体の下流側には、正面視が遊技球の流下方向へ延びる長円状とされた第2の特定長円柱体が前記長円柱体の1つとして立設されており、さらに、前記遊技球流路における2つの前記特定長円柱体よりも前記遊技領域内側となる箇所には、遊技球が流下可能な第1の流路が設けられている一方、前記遊技球流路における2つの前記特定長円柱体よりも前記遊技領域外側となる箇所には、遊技球が流下可能な第2の流路が設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記遊技球流路の下流端で、且つ、前記遊技領域についての内外方向で内側となる位置に、前記遊技球流路を流下してきた遊技球を一旦受け止める受け止め部が設けられている一方、前記遊技球流路における前記第2の特定長円柱体よりは下流側で、且つ、前記受け止め部よりは上流側であり、さらに前記遊技領域外側となる位置に、前記内外方向で内側へ向かって突出する凸部を有する柱体が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、合成樹脂製の遊技球流路に、遊技球の流下方向に延びる背板部と、背板部から前方へ一体的に突設された複数の円柱体と、背板部から前方へ一体的に突設されているとともに、正面視が所定方向へ延びる長円状とされた複数の長円柱体とを設けている。したがって、合成樹脂製の遊技球流路であるにも拘わらず、遊技球の流下態様に多様性があり、遊技性が高い。
また、遊技球の遊技領域内への進入位置近傍に設けられている遊技球流路に、遊技領域内へ進入した遊技球が最初に衝突すると想定される複数の緩衝体が設けられているとともに、緩衝体のうち最も下流側に位置する特定緩衝体の更に下流側で、且つ、当該特定緩衝体に最も近い位置には、正面視が遊技球の流下方向へ延びる長円状とされた第1の特定長円柱体が長円柱体の1つとして立設され、第1の特定長円柱体の下流側には、正面視が遊技球の流下方向へ延びる長円状とされた第2の特定長円柱体が長円柱体の1つとして立設されている。したがって、遊技球流路を設置するだけで緩衝体についても設置することができ、遊技機の組み立て作業が容易となるし、2つの特定長円柱体によって、遊技球の流下態様の多様性を保ちつつ、遊技球の流下方向をある程度安定させることができるという効果を奏することができる。
さらに、請求項に記載の発明によれば、遊技球流路の下流端で、且つ、遊技領域についての内外方向で内側となる位置に、遊技球流路を流下してきた遊技球を一旦受け止める受け止め部が設けられている一方、遊技球流路における第2の特定長円柱体よりは下流側で、且つ、受け止め部よりは上流側であり、さらに遊技領域外側となる位置に、内外方向で内側へ向かって突出する凸部を有する柱体が設けられている。したがって、凸部を有する柱体により、遊技球の流下方向を一層安定させることができるし、受け止め部によって遊技球の流下速度を確実に減速させた上で遊技球流路外へ排出させることができる
パチンコ機を前面側から示した説明図である。 遊技盤を前面側から示した説明図である。 パチンコ機を後面側から示した説明図である。 遊技球流路を正面から示すとともに、遊技球流路における遊技球の流下態様を模式的に示した説明図である。 遊技球流路の正面側を示した斜視説明図である。 図4中のL−L線断面を示した説明図である。
以下、本発明の一実施形態となるパチンコ機について、図面にもとづき詳細に説明する。
(パチンコ機の全体的な説明)
図1は、パチンコ機1を前面側から示した説明図である。また、図2は、遊技盤2を前面側から示した説明図である。さらに、図3は、パチンコ機1を後面側から示した説明図である。
パチンコ機1は、遊技盤2の前面に形成された遊技領域16内へ遊技球を打ち込み、遊技領域16内を流下させて遊技するものであって、遊技盤2は、支持体として機能する機枠3の前面上部に、金属製のフレーム部材であるミドル枠5を介して設置されている。また、遊技盤2の前方には、ガラス板を支持してなる前扉4が、左端縁を軸として片開き可能に機枠3に蝶着されており、該前扉4によって閉塞される遊技盤2の前方空間が遊技領域16とされている。
当該遊技領域16は、遊技盤2の前面に円弧状に配設された外レール23及び内レール24等によって囲まれており、遊技領域16に左部における両レール23、24間が遊技球を遊技領域16内へ打ち込むための発射通路13とされている。また、遊技領域16の略中央には、「0」〜「9」の数字からなる装飾図柄やキャラクター等を表示するための演出用表示部6が設けられている。さらに、演出用表示部6を囲むように電動役物等を備えたセンター部材26が遊技盤2に設置されており、該センター部材26の下方には、遊技球が入賞可能で、当該入賞を契機として演出用表示部6及び後述する特別図柄表示部83で各種図柄が変動を開始する始動入賞口19と、開閉可能な扉部材を有する大入賞装置17とが設けられている。また、センター部材26の左方から下方にかけては、遊技球が流下可能な左打ち用スペースSLが形成されており、左打ち用スペースSLを流下させることで、効率良く始動入賞口19へ入賞させ得るようになっている。さらに、センター部材26の左側部には、左打ち用スペースSLを流下させるべく遊技領域16の上部空間へ打ち込まれた遊技球を、左打ち用スペースSL側へ導くための合成樹脂製の遊技球流路30が設けられている。
一方、センター部材26の右方にも遊技球が流下可能な右打ち用スペースSRが形成されている。また、該右打ち用スペースSRには、入賞口(図示せず)と、入賞口を開閉する可動体(図示せず)とを有しており、可動体が開状態にあると遊技球が入賞口へ入賞可能となる入賞装置20が設置されている。そして、遊技球を左打ち用スペースSLではなく右打ち用スペースSRを流下させることにより、入賞装置20へ入賞させることができる。なお、左打ち用スペースSLや右打ち用スペースSRには、多数の遊技釘(図示せず)が植設されている。また、大入賞装置17については、左打ち用スペースSLと右打ち用スペースSRとの何れを流下させたとしても効率良く入賞し得るようになっている。さらに、遊技領域16外となる遊技盤2の右下部には、第1特別図柄及び第2特別図柄を夫々別個に表示可能とした特別図柄表示部83が設けられている。
また、機枠3の前面側であって上記遊技盤2の下方には、発射装置10へ供給する遊技球を貯留するための供給皿7、及び供給皿7から溢れた遊技球を貯留するための貯留皿8が取り付けられており、供給皿7は前扉4の開放に伴い、貯留皿8はミドル枠5の開放に伴い夫々機枠3に対して片開き可能となっている。さらに、貯留皿8の右側には、発射装置10を作動させ、遊技球の遊技領域16への打ち込み強度を調整するためのハンドル9が回動操作可能に設置されている。加えて、供給皿7の前方には、遊技者が任意に押し込み操作可能な遊技ボタン25が設けられている。
さらに、前扉4の上部には、効果音や各種メッセージ等を報音する夫々一対のスピーカ14、14が設けられている。加えて、前扉4の左右両側部には、パチンコ機1の遊技状態等に応じて点灯・点滅する複数のLEDを内蔵したランプ部材15、15・・が設けられている。
一方、機枠3の後面側には、供給皿7へ貸球や賞品球として払い出される遊技球を貯留するための貯留タンク11、当該貯留タンク11と連結された払出装置12、払出装置12における払い出し動作を制御する払出制御装置28、及び各制御基板や装置・部材に電源電圧を供給するための電源装置29等が設置されている。また、21は、合成樹脂製のカバー状に形成されたセンターカバーであって、当該センターカバー21の内部には、遊技に係る主たる制御(たとえば、所謂大当たり抽選等)を実行するためのメイン制御装置(図示せず)、演出用表示部6における表示動作等を制御する表示制御装置(図示せず)、ランプ部材15の点灯/点滅動作等を制御する発光制御装置(図示せず)、スピーカ14からの報音動作を制御する音制御装置(図示せず)、及び表示制御装置や音制御装置等の動作を統合的に制御するサブ制御装置(図示せず)等が設置されている。尚、22は、パチンコ機1をトランスに接続するためのプラグであり、27は、アースである。
以上のようなパチンコ機1では、遊技者はハンドル9を回動操作して発射装置10を作動させ、発射通路13を介して遊技球を遊技領域16内へ打ち込み、まずは遊技球流路30を介して左打ち用スペースSLへ流下させ(所謂左打ちを行って)、始動入賞口19への遊技球の入賞を狙う。そして、始動入賞口19への遊技球の入賞検知に起因して実行される所謂大当たり抽選の結果が「大当たり」になると、特別図柄表示部83及び演出用表示部6に夫々所定の「大当たり図柄」が確定表示される(たとえば、演出用表示部6に「7、7、7」と確定表示される)。また、「大当たり図柄」が確定表示されると、大入賞装置17を所定回数にわたって断続的に開成させるといった所謂「大当たり状態」が生起する。そこで、遊技者は左打ちを継続し、断続的に開成する大入賞装置17への遊技球の入賞を狙う。なお、始動入賞口19へ遊技球が入賞した場合、特別図柄表示部83では第1特別図柄を変動/確定表示させる。
また、大当たり状態が終了すると、第1特別図柄及び第2特別図柄の合計の確定表示回数が所定回数に達するまで、入賞装置20において可動体が頻繁に開状態となって遊技球の入賞を可能とする所謂時短状態が生起する。そこで、遊技者は、遊技球を右打ち用スペースSRへ打ち込んで流下させる所謂右打ちを行い、入賞装置20への遊技球の入賞を狙う。そして、入賞装置20へ遊技球が入賞すると、上記始動入賞口19へ遊技球が入賞した場合と同じく大当たり抽選が実行され、該大当たり抽選の結果が「大当たり」になると、特別図柄表示部83及び演出用表示部6に夫々所定の「大当たり図柄」が確定表示される。また、入賞装置20への遊技球の入賞に応じて「大当たり図柄」が確定表示されると、上記同様に大入賞装置17が所定回数にわたって断続的に開成する「大当たり状態」が生起するため、遊技者は右打ちを継続し、断続的に開成する大入賞装置17への遊技球の入賞を狙う。なお、入賞装置20へ遊技球が入賞した場合、特別図柄表示部83では第2特別図柄を変動/確定表示させる。
一方、「大当たり状態」が生起することなく、第1特別図柄及び第2特別図柄の合計の確定表示回数が所定回数に達して時短状態が終了すると、右打ちを止めて左打ちを行う上記遊技へと戻る。
(遊技球流路の説明)
ここで、本発明の要部となる遊技球流路30について、図4〜図6にもとづき詳細に説明する。
図4は、遊技球流路30を正面から示すとともに、遊技球流路30における遊技球Pの流下態様を模式的に示した説明図である。図5は、遊技球流路30の正面側を示した斜視説明図である。図6は、図4中のL−L線断面を示した説明図である。
遊技球流路30は、センター部材26の左上部(遊技球Pの遊技領域16への進入位置近傍)からセンター部材26の中央左部(遊技領域16の中央左部)にかけて配設される部材であって、遊技球の流下方向(ここでは略上下方向)へ延びる平板状に成形された背板部31の前面側が遊技球Pの流下空間となる。そして、該背板部31の上部側が緩衝部32として、中央から下部側にかけてが流路部33として夫々機能するようになっている。また、背板部31の右側縁沿いには、前側へ起立して、遊技球Pの演出用表示部6側への進入を防止するとともに、遊技球Pの流下方向を安定させるための側壁34が設けられている。この側壁34は、背板部31と一体成形されており、側壁34の基端部で、背板部31内側となる表面は、基端側へ向かって徐々に側壁34が肉厚となるような曲面34Aとされている。また、側壁34の背板部31外側の表面には、遊技球流路30をセンター部材26に固定するためのネジ止め部35、35が設けられている。さらに、側壁34の下端部は、右側(遊技領域16の内側)へ大きく膨出した後、略水平な平面(厳密には僅かに左下がりの平面)が左側へ延びる格好となっており、当該膨出部及び平面で囲まれた背板部31上の空間が、流下してきた遊技球Pを一旦受け止める受け止め部50として機能するようになっている。一方、背板部31の左側縁部には、遊技球流路30を遊技盤2の表面にネジ止めするための固定孔36、36・・が穿設されている。
緩衝部32は、遊技領域16内へ打ち込まれた遊技球Pがまず最初に衝突することで、その勢いを緩和させるためのものであって、背板部31から前方へ突設された3つの緩衝体37A、37B、37Cを有する。3つの緩衝体37A、37B、37Cは全て、発射通路13の先端よりも上方で、且つ、背板部31の左寄りに位置しており、3つの緩衝体37A、37B、37Cと側壁34との間には、遊技球Pが流下可能な上側流路39が形成されている。また、第1の緩衝体37Aは発射通路13の先端から最も離れた位置にあり、第3の緩衝体37Cは発射通路13の先端に最も近い位置にある。さらに、第2の緩衝体37Bは、第1の緩衝体37Aと第3の緩衝体37Cとの間(上下方向で間)に位置している。そして、第1の緩衝体37Aと第2の緩衝体37Bとの間、第2の緩衝体37Bと第3の緩衝体37Cとの間、及び第3の緩衝体37Cの下側で、後述する第1の長円柱体40Aとの間となる箇所には、遊技球Pが通過可能な隙間38が夫々形成されている。したがって、遊技領域16内へ打ち込まれた遊技球Pの多くは、3つの緩衝体37A、37B、37Cの何れかに衝突した後、隙間38を介して上側流路39や流路部33側へ、すなわち遊技球流路30内へ進入することになる。なお、3つの緩衝体37A、37B、37Cは、背板部31と一体成形されている。
一方、流路部33は、遊技球Pの流下態様に多様性をもたせつつ、且つ、ある程度は遊技球Pの流下方向を安定させるためのものであって、正面視長円状に形成された3つの長円柱体40A、40B、40C、正面視三角状に形成された三角柱体41、及び複数の円柱体42、42・・を有する。これらの柱体のうち三角柱体41を除く円柱体(長円柱体及び円柱体)は、背板部31における左右方向での略中間部に、遊技球Pを流下させたい方向(略左下方向)に沿って断続的に並べられている。そして、その円柱列と側壁34との間に遊技球Pが流下可能な第1下側流路43が、円柱列と内レール24との間に遊技球Pが流下可能な第2下側流路44が夫々形成されている。また、円柱列において円柱体同士は、遊技球Pが通過可能な程度に離されている。したがって、流路部33へ到達した遊技球Pは、円柱体同士の間を通って第1下側流路43と第2下側流路44とを行き来しつつも、円柱列に沿った方向へと流下することになる。なお、3つの長円柱体40A、40B、40C、三角柱体41、及び円柱体42は、背板部31と一体成形されている。
また、第1の長円柱体40Aは、遊技球Pを流下させたい方向(ここでは左下方向)へ延びる長円とされており、第3の緩衝体37Cの下側で、且つ、第3の緩衝体37Cに最も近い位置に立設されている。したがって、第1の長円柱体40Aには、緩衝部32から流路部33へ流れ込んできた遊技球Pの多くが最初に衝突する。そして、第1の長円柱体40Aの長手方向での側面に衝突すると、遊技球Pの流下方向は長円が延びる方向へ安定することになる。
さらに、第2の長円柱体40Bは、第1の長円柱体40Aに平行な方向(左下方向であって、当該箇所における遊技球Pを流下させたい方向となる)へ延びる長円とされており、第1の長円柱体40Aよりも下流側に立設されている。加えて、第3の長円柱体40Cは、第2の長円柱体40Bよりも更に下流側で、流路部33の略下流端に立設されており、受け止め部50側へ向かう方向(右下方向であって、当該箇所における遊技球Pを流下させたい方向となる)へ延びる長円とされている。そして、第1の長円柱体40A同様に、第2の長円柱体40Bや第3の長円柱体40Cの長手方向での側面に遊技球Pが衝突すると、長円が延びる方向へ遊技球Pの流下方向を安定させるようになっている。
加えて、円柱体42は、第1の長円柱体40Aと第2の長円柱体40Bとの間や、第2の長円柱体40Bと第3の長円柱体40Cとの間に、遊技球Pが通過可能な間隔を隔てつつ立設されている。そして、この円柱体42によって、衝突した遊技球Pが種々の方向へ弾かれ、遊技球Pの流下態様に多様性が備わることになる。
なお、長円柱体40A〜40C、及び円柱体42の基端部の表面は、基端側へ向かって徐々に大径となるようなR面45とされている。そして、このR面45の半径は、遊技球Pの半径よりも小さくなっており(たとえば、遊技球Pの半径5.5mmに対して、R面45の半径は5.0mmとする等)、図6に示すように、長円柱体40A〜40Cや円柱体42の周面と遊技球Pとを点接触で接触させる(すなわち、R面45と遊技球Pの表面とが接触しない)ようになっている。
一方、三角柱体41は、流路部33の左側縁(流路部33における遊技領域16の内外方向で外側)において、第2の長円柱体40Bの下流側で、且つ、第2の長円柱体40Bに最も近い位置に立設されている。また、三角柱体41は、その一角が第1下側流路43側へ向かって第2下側流路44内まで突出するような姿勢で設けられており(すなわち、三角柱体41は、遊技領域16についての内外方向で内側へ向かって突出する凸部を有している)、第2下側流路44を流下してきた遊技球Pを第1下側流路43側へ弾き、遊技球Pの流下方向を安定させるようになっている。
そして、上述した遊技球流路30において、遊技球は以下のように流下する。
まず比較的強い発射強度で遊技領域16へ打ち込まれた遊技球は、第1の緩衝体37Aに衝突し、第1の緩衝体37Aと第2の緩衝体37Bとの間の隙間38を通る等して上側流路39内へ進入する。また、中程度の発射強度で遊技領域16へ打ち込まれた遊技球は、第2の緩衝体37Bに衝突し、第2の緩衝体37Bと第3の緩衝体37Cとの間の隙間38を通る等して上側流路39内へ進入する。そして、上側流路39へ進入した遊技球の多くは、第1下側流路43へ流入する。一方、比較的弱い発射強度で遊技領域16へ打ち込まれた遊技球は、第3の緩衝体37Cに衝突し、第3の緩衝体37Cと第1の長円柱体40Aとの間の隙間38を通って第1下側流路43へ進入したり、隙間38を通ることなく第2下側流路44へ進入したりする。また、流路部33を流下する遊技球は、第1下側流路43と第2下側流路44とを行き来しつつも、長円柱体40A、40Bや側壁34によって流下方向が安定する。さらに、第2下側流路44を流下する遊技球の多くは、三角柱体41によって第1下側流路43へ誘導される。そして、最終的に、第3の長円柱体40Cによって受け止め部50へと流下し、その流下速度をかなり減速させた後、遊技球流路30から左打ち用スペースSLへ排出される。
(本実施形態のパチンコ機による効果)
以上のような構成を有するパチンコ機1によれば、遊技球流路30の背板部31の表面に、複数の長円柱体40A〜40Cや円柱体42、42・・を突設している。したがって、遊技球流路30が合成樹脂製であるにも拘わらず、図4に示す如く遊技球Pの流下態様に多様性があり、遊技性が高い。
また、遊技球流路30を、遊技球Pの遊技領域16への進入位置近傍から遊技領域16の中央左部にかけて設けるとともに、遊技球流路30の上部に、遊技領域16内へ進入した遊技球Pが最初に衝突すると想定される3つの緩衝体37A、37B、37Cを備えた緩衝部32を設けている。さらに、緩衝部32から連続して流路部33を設けるとともに、流路部33における第3の緩衝体37Cの下側で、且つ、第3の緩衝体37Cに最も近い位置に正面視が遊技球Pの流下方向へ延びる長円状とされた第1の長円柱体40Aを立設している。したがって、遊技球流路30を設置するだけで緩衝体37A〜37Cについても設置することができ、遊技機の組み立て作業が容易となるし、第1の長円柱体40Aによって、遊技球Pの流下態様の多様性を保ちつつ、遊技球Pの流下方向をある程度安定させることができるという効果を奏することができる。
さらに、流路部33における遊技領域16についての内外方向で外側で、且つ、第1の長円柱体40Aよりも下流側にある第2の長円柱体40Bの更に下流側となる位置に、その一角が第1下側流路43側へ向かって第2下側流路44内まで突出するような姿勢とされた三角柱体41が立設されている。つまり、第2下側流路44を流下してきた遊技球Pは、第1下側流路43側へ弾かれる。したがって、遊技球Pの多くが第1下側流路43を流下するような構造とすることができ、ひいては遊技球Pの流下方向を一層安定させることができる。
加えて、長円柱体40A〜40C、及び円柱体42の基端部の表面を、基端側へ向かって徐々に大径となるようなR面45とするともに、R面45の半径を、遊技球Pの半径よりも小さくしている。したがって、長円柱体40A〜40C、及び円柱体42の基端部は、基端側へ向かって徐々に太くなるため、長円柱体40A〜40Cや円柱体42の強度を向上することができ、長円柱体40A〜40Cや円柱体42が折れにくい上、長円柱体40A〜40Cや円柱体42の周面と遊技球Pとが点接触で接触することになり、遊技球のスムーズな流下を期待できるし、汚れが付着しにくい構造とすることもできる。なお、背板部31の右側縁に沿って立設されている側壁34の基端部で、背板部31内側となる表面についても、基端側へ向かって徐々に側壁34が肉厚となるような曲面34Aとしているため、同様に強度の向上を図ることができる。
(本発明の変更例について)
なお、本発明の遊技機に係る構成は、上記実施形態に何ら限定されるものではなく、遊技機全体の構成は勿論、遊技球流路等に係る構成についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で必要に応じて適宜変更可能である。
たとえば上記実施形態では、遊技球流路に緩衝部を設けているが、緩衝部については遊技球流路と別体としても何ら問題はなく、遊技球流路は、背板部、円柱体、及び長円柱体さえ備えていればよい。
また、上記実施形態では、遊技球流路をセンター部材に固定するとしているが、センター部材とは別の箇所へ固定するように構成してもよいし、センター部材と一体的に設けることも可能である。
さらに、遊技球流路の設置位置についても適宜変更可能であって、センター部材の右側に遊技球通路を設けてもよいし、センター部材そのものに所謂ワープ通路として設けたり、センター部材の内部に入賞口等がある場合には、当該入賞口へ至る遊技球通路に本発明に係る遊技球流路を採用してもよい。加えて、遊技領域の様々な箇所に、複数の遊技球流路を設けても何ら問題はない。
さらにまた、円柱体、長円柱体、及び三角柱体を、背板部のどの位置にどのような順で設けるかについては、言うまでもなく設計変更可能である。
またさらに、円柱体や長円柱体、側壁の基端部の表面に上記実施形態の如きR面や曲面を設けないとしても何ら問題はない。
加えて、上記実施形態では、遊技機の一例であるパチンコ機について説明しているが、本発明は、たとえば封入式パチンコ機等といった他の遊技機に対しても当然適用可能である。
なお、特許請求の範囲、明細書および図面に記載される全ての要素(例えば、遊技球、遊技領域、遊技球流路、背板部、凸部、柱体等)は、個数を意識的に限定する明確な記載がない限り、物理的に単一であっても複数であっても構わないし、適宜配置の変更が行われても構わない。また、特許請求の範囲や明細書等で使用している要素名(要素につけた名称)は、単に本件の記載のために便宜上付与したにすぎないものであり、それによって特別な意味が生じることを特に意識したものではない。すなわち、要素名のみによって要素が何であるかが限定解釈されるものではない。さらには、前記全ての要素のうちの複数の要素を適宜一体的に構成するか、もしくはひとつの要素を複数の要素に分けて構成するかは、敢えて特許請求の範囲等において特定していない限り、何れも当業者であれば極めて容易に考えられる事項であるため、あえて明細書等において全パターンを記載しなくても何れのパターンも想定範囲内であることは明らかであることから、本発明に係る権利範囲に含まれることは勿論である。したがって、その程度の範囲内での構成上の差異を有する遊技機を、本実施例に記載がなされていないことを理由に採用することのみでは、本発明に係る権利を回避したことにはならない。その他、各要素の構成や形状等における、本実施例から当業者であれば容易に考えられる自明な範囲の差異についても同様である。
1・・パチンコ機(遊技機)、16・・遊技領域、30・・遊技球流路、31・・背板部、32・・緩衝部、33・・流路部、34・・側壁、34A・・曲面、37C・・第3の緩衝体(特定緩衝体)、40A・・第1の長円柱体(特定長円柱体)、41・・三角柱体(凸部、柱体)、42・・円柱体、45・・R面、50・・受け止め部。

Claims (2)

  1. 遊技球が流下可能な遊技領域内で、遊技球の前記遊技領域内への進入位置近傍に、遊技球が通過可能な合成樹脂製の遊技球流路を設けた遊技機であって、
    前記遊技球流路が、遊技球の流下方向に延びる背板部と、前記背板部から前方へ一体的に突設された複数の円柱体と、前記背板部から前方へ一体的に突設されているとともに、正面視が所定方向へ延びる長円状とされた複数の長円柱体とを有する一方、
    前記遊技球流路に、前記遊技領域内へ進入した遊技球が最初に衝突すると想定される複数の緩衝体が設けられているとともに、前記緩衝体のうち最も下流側に位置する特定緩衝体の更に下流側で、且つ、当該特定緩衝体に最も近い位置には、正面視が遊技球の流下方向へ延びる長円状とされた第1の特定長円柱体が前記長円柱体の1つとして立設され、前記第1の特定長円柱体の下流側には、正面視が遊技球の流下方向へ延びる長円状とされた第2の特定長円柱体が前記長円柱体の1つとして立設されており、
    さらに、前記遊技球流路における2つの前記特定長円柱体よりも前記遊技領域内側となる箇所には、遊技球が流下可能な第1の流路が設けられている一方、前記遊技球流路における2つの前記特定長円柱体よりも前記遊技領域外側となる箇所には、遊技球が流下可能な第2の流路が設けられていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記遊技球流路の下流端で、且つ、前記遊技領域についての内外方向で内側となる位置に、前記遊技球流路を流下してきた遊技球を一旦受け止める受け止め部が設けられている一方、
    前記遊技球流路における前記第2の特定長円柱体よりは下流側で、且つ、前記受け止め部よりは上流側であり、さらに前記遊技領域外側となる位置に、前記内外方向で内側へ向かって突出する凸部を有する柱体が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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