JP6869522B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記遊技球流路の下流端で、且つ、前記遊技領域についての内外方向で内側となる位置に、前記遊技球流路を流下してきた遊技球を一旦受け止める受け止め部が設けられている一方、前記遊技球流路における前記第2の特定長円柱体よりは下流側で、且つ、前記受け止め部よりは上流側であり、さらに前記遊技領域外側となる位置に、前記内外方向で内側へ向かって突出する凸部を有する柱体が設けられていることを特徴とする。
また、遊技球の遊技領域内への進入位置近傍に設けられている遊技球流路に、遊技領域内へ進入した遊技球が最初に衝突すると想定される複数の緩衝体が設けられているとともに、緩衝体のうち最も下流側に位置する特定緩衝体の更に下流側で、且つ、当該特定緩衝体に最も近い位置には、正面視が遊技球の流下方向へ延びる長円状とされた第1の特定長円柱体が長円柱体の1つとして立設され、第1の特定長円柱体の下流側には、正面視が遊技球の流下方向へ延びる長円状とされた第2の特定長円柱体が長円柱体の1つとして立設されている。したがって、遊技球流路を設置するだけで緩衝体についても設置することができ、遊技機の組み立て作業が容易となるし、2つの特定長円柱体によって、遊技球の流下態様の多様性を保ちつつ、遊技球の流下方向をある程度安定させることができるという効果を奏することができる。
さらに、請求項2に記載の発明によれば、遊技球流路の下流端で、且つ、遊技領域についての内外方向で内側となる位置に、遊技球流路を流下してきた遊技球を一旦受け止める受け止め部が設けられている一方、遊技球流路における第2の特定長円柱体よりは下流側で、且つ、受け止め部よりは上流側であり、さらに遊技領域外側となる位置に、内外方向で内側へ向かって突出する凸部を有する柱体が設けられている。したがって、凸部を有する柱体により、遊技球の流下方向を一層安定させることができるし、受け止め部によって遊技球の流下速度を確実に減速させた上で遊技球流路外へ排出させることができる。
図1は、パチンコ機1を前面側から示した説明図である。また、図2は、遊技盤2を前面側から示した説明図である。さらに、図3は、パチンコ機1を後面側から示した説明図である。
パチンコ機1は、遊技盤2の前面に形成された遊技領域16内へ遊技球を打ち込み、遊技領域16内を流下させて遊技するものであって、遊技盤2は、支持体として機能する機枠3の前面上部に、金属製のフレーム部材であるミドル枠5を介して設置されている。また、遊技盤2の前方には、ガラス板を支持してなる前扉4が、左端縁を軸として片開き可能に機枠3に蝶着されており、該前扉4によって閉塞される遊技盤2の前方空間が遊技領域16とされている。
さらに、前扉4の上部には、効果音や各種メッセージ等を報音する夫々一対のスピーカ14、14が設けられている。加えて、前扉4の左右両側部には、パチンコ機1の遊技状態等に応じて点灯・点滅する複数のLEDを内蔵したランプ部材15、15・・が設けられている。
一方、「大当たり状態」が生起することなく、第1特別図柄及び第2特別図柄の合計の確定表示回数が所定回数に達して時短状態が終了すると、右打ちを止めて左打ちを行う上記遊技へと戻る。
ここで、本発明の要部となる遊技球流路30について、図4〜図6にもとづき詳細に説明する。
図4は、遊技球流路30を正面から示すとともに、遊技球流路30における遊技球Pの流下態様を模式的に示した説明図である。図5は、遊技球流路30の正面側を示した斜視説明図である。図6は、図4中のL−L線断面を示した説明図である。
まず比較的強い発射強度で遊技領域16へ打ち込まれた遊技球は、第1の緩衝体37Aに衝突し、第1の緩衝体37Aと第2の緩衝体37Bとの間の隙間38を通る等して上側流路39内へ進入する。また、中程度の発射強度で遊技領域16へ打ち込まれた遊技球は、第2の緩衝体37Bに衝突し、第2の緩衝体37Bと第3の緩衝体37Cとの間の隙間38を通る等して上側流路39内へ進入する。そして、上側流路39へ進入した遊技球の多くは、第1下側流路43へ流入する。一方、比較的弱い発射強度で遊技領域16へ打ち込まれた遊技球は、第3の緩衝体37Cに衝突し、第3の緩衝体37Cと第1の長円柱体40Aとの間の隙間38を通って第1下側流路43へ進入したり、隙間38を通ることなく第2下側流路44へ進入したりする。また、流路部33を流下する遊技球は、第1下側流路43と第2下側流路44とを行き来しつつも、長円柱体40A、40Bや側壁34によって流下方向が安定する。さらに、第2下側流路44を流下する遊技球の多くは、三角柱体41によって第1下側流路43へ誘導される。そして、最終的に、第3の長円柱体40Cによって受け止め部50へと流下し、その流下速度をかなり減速させた後、遊技球流路30から左打ち用スペースSLへ排出される。
以上のような構成を有するパチンコ機1によれば、遊技球流路30の背板部31の表面に、複数の長円柱体40A〜40Cや円柱体42、42・・を突設している。したがって、遊技球流路30が合成樹脂製であるにも拘わらず、図4に示す如く遊技球Pの流下態様に多様性があり、遊技性が高い。
なお、本発明の遊技機に係る構成は、上記実施形態に何ら限定されるものではなく、遊技機全体の構成は勿論、遊技球流路等に係る構成についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で必要に応じて適宜変更可能である。
また、上記実施形態では、遊技球流路をセンター部材に固定するとしているが、センター部材とは別の箇所へ固定するように構成してもよいし、センター部材と一体的に設けることも可能である。
さらにまた、円柱体、長円柱体、及び三角柱体を、背板部のどの位置にどのような順で設けるかについては、言うまでもなく設計変更可能である。
またさらに、円柱体や長円柱体、側壁の基端部の表面に上記実施形態の如きR面や曲面を設けないとしても何ら問題はない。
なお、特許請求の範囲、明細書および図面に記載される全ての要素(例えば、遊技球、遊技領域、遊技球流路、背板部、凸部、柱体等)は、個数を意識的に限定する明確な記載がない限り、物理的に単一であっても複数であっても構わないし、適宜配置の変更が行われても構わない。また、特許請求の範囲や明細書等で使用している要素名(要素につけた名称)は、単に本件の記載のために便宜上付与したにすぎないものであり、それによって特別な意味が生じることを特に意識したものではない。すなわち、要素名のみによって要素が何であるかが限定解釈されるものではない。さらには、前記全ての要素のうちの複数の要素を適宜一体的に構成するか、もしくはひとつの要素を複数の要素に分けて構成するかは、敢えて特許請求の範囲等において特定していない限り、何れも当業者であれば極めて容易に考えられる事項であるため、あえて明細書等において全パターンを記載しなくても何れのパターンも想定範囲内であることは明らかであることから、本発明に係る権利範囲に含まれることは勿論である。したがって、その程度の範囲内での構成上の差異を有する遊技機を、本実施例に記載がなされていないことを理由に採用することのみでは、本発明に係る権利を回避したことにはならない。その他、各要素の構成や形状等における、本実施例から当業者であれば容易に考えられる自明な範囲の差異についても同様である。
Claims (2)
- 遊技球が流下可能な遊技領域内で、遊技球の前記遊技領域内への進入位置近傍に、遊技球が通過可能な合成樹脂製の遊技球流路を設けた遊技機であって、
前記遊技球流路が、遊技球の流下方向に延びる背板部と、前記背板部から前方へ一体的に突設された複数の円柱体と、前記背板部から前方へ一体的に突設されているとともに、正面視が所定方向へ延びる長円状とされた複数の長円柱体とを有する一方、
前記遊技球流路に、前記遊技領域内へ進入した遊技球が最初に衝突すると想定される複数の緩衝体が設けられているとともに、前記緩衝体のうち最も下流側に位置する特定緩衝体の更に下流側で、且つ、当該特定緩衝体に最も近い位置には、正面視が遊技球の流下方向へ延びる長円状とされた第1の特定長円柱体が前記長円柱体の1つとして立設され、前記第1の特定長円柱体の下流側には、正面視が遊技球の流下方向へ延びる長円状とされた第2の特定長円柱体が前記長円柱体の1つとして立設されており、
さらに、前記遊技球流路における2つの前記特定長円柱体よりも前記遊技領域内側となる箇所には、遊技球が流下可能な第1の流路が設けられている一方、前記遊技球流路における2つの前記特定長円柱体よりも前記遊技領域外側となる箇所には、遊技球が流下可能な第2の流路が設けられていることを特徴とする遊技機。 - 前記遊技球流路の下流端で、且つ、前記遊技領域についての内外方向で内側となる位置に、前記遊技球流路を流下してきた遊技球を一旦受け止める受け止め部が設けられている一方、
前記遊技球流路における前記第2の特定長円柱体よりは下流側で、且つ、前記受け止め部よりは上流側であり、さらに前記遊技領域外側となる位置に、前記内外方向で内側へ向かって突出する凸部を有する柱体が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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