JP5788769B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
レール部(11,12,13)により遊技球が流下する遊技領域(10)が画成された遊技盤(D)と、前記遊技盤(D)に配設されて前記遊技領域(10)の内側に位置する装飾部材(40)とを備え、前記遊技領域(10)には、前記装飾部材(40)の側方に球の流下経路(15)が形成され、前記遊技領域(10)内へ打ち出された遊技球が前記流下経路(15)を通って流下する遊技機において、
前記遊技領域(10)における前記遊技球の打ち出し側と反対側の上部に設けられ、該遊技領域(10)に打ち込まれた前記遊技球が衝突することで該遊技球の勢いを低減させる緩衝部材(19)と、
前記緩衝部材(19)の下方において前記レール部(13)側に位置して、該緩衝部材(19)に衝突した遊技球が衝突することで該遊技球の勢いを低減させる緩衝部(60,65)とを備え、
前記装飾部材(40)は、前記遊技盤(D)の前面より前方へ突出して前記流下経路(15)に臨む庇部(42)を備えると共に、該庇部(42)の後端から前記レール部(13)に向け前記遊技盤(D)の前面に沿って延出する板部(43)を備え、
前記板部(43)における前記レール部(13)側の延出端部に前記緩衝部(60,65)が前方へ突出するよう設けられて、前記庇部(42)と当該緩衝部(60,65)との間に前記流下経路(15)の一部が形成され、
前記流下経路(15)に臨む前記板部(43)の前面(43A)に、遊技球が接触可能な凹凸が形成されていることを要旨とする。
また、装飾部材の庇部の後端に設けた板部に緩衝部が設けられており、該装飾部材を遊技盤に装着することで該緩衝部が該遊技盤に対して適切な位置に取付けられると共に、該緩衝部の取付作業を省略することができる。また、板部を設けた位置に緩衝部を設けることができるので、緩衝部を設ける位置の自由度が高められる。
前記庇部(42)の前記緩衝部(60,65)と相対する部位には、該緩衝部(60,65)から離間する方向へ窪む窪み部(44)が設けられていることを要旨とする。
従って、請求項2に係る発明によれば、流下経路を流下する遊技球が、緩衝部に衝突する際に装飾部材の庇部側へ移動し易くなり、該遊技球の流下する勢いを適切に低減することができる。
前記緩衝部(60,65))は、前記流下経路(15)における遊技球の流下方向へ間隔をおいて複数設けられていると共に、上方の緩衝部(60)は、前記レール部(13)における前記緩衝部材(19)が設けられた位置から斜め下方へ延在する部位に隣接して設けられ、
前記上方の緩衝部(60)は、前記レール部(13)に上縁が連なると共に流下経路(15)の下流側に行くにつれて該レール部(13)から離間するよう下方へ延出する平坦状の第1面(61)と、該第1面(61)の下縁および前記レール部(13)に夫々連なると共に該レール部(13)に向けて斜め下方へ傾斜する平坦状の第2面とを有し、
前記窪み部(44)は、前記上方の緩衝部(60)における前記第1面(61)および第2面が連なる先端部に相対する部位が、該上方の緩衝部(60)に対して凹曲面状に形成され、
前記上方の緩衝部(60)の上流側において前記庇部(42)とレール部(13)との間を移動して前記第1面(61)に衝突した遊技球が、該第1面(61)と前記窪み部(44)との間を該窪み部(44)の凹曲面に向け落下するよう移動すると共に、窪み部(44)の凹曲面により該窪み部(44)と前記第2面との間に向け移動した当該遊技球が、当該上方の緩衝部(60)の下流側において前記庇部(42)とレール部(13)との間を下方へ移動するよう構成されたことを要旨とする。
従って、請求項3に係る発明によれば、流下経路を流下する遊技球が、各緩衝部に衝突するたびにその勢いが低減されるので、該流下経路を流下する際に勢いが再び増加しない。
前記庇部(42)の前記流下経路(15)に臨む外面において、遊技球の流下方向において離間する上方の緩衝部(60)と相対する部位および下方の緩衝部(60)と相対する部位の中途に、該流下経路(15)に向けて突出して該遊技球が接触可能な突部(45)が設けられていることを要旨とする。
従って、請求項4に係る発明によれば、流下経路を流下する遊技球は、上方の緩衝部に衝突した後に庇部側に跳ねて突部に接触し易くなり、該突部に接触した後に庇部から離間する側に跳ねるので下方の緩衝部に衝突し易くなる。従って、流下経路を流下する遊技球は、流下方向と交差する方向へ何度も移動するようになるから、流下する勢いをより適切に低減することができる。
前記板部(43)は、前記流下経路(15)における前記緩衝部材(19)より下方に設けられて、前記遊技盤(D)の前面から該板部(13)の厚み分だけ突出しており、
前記流下経路(15)における前記板部(43)から上流側には前記遊技盤(D)の前面が臨んでいることを要旨とする。
実施例に係るパチンコ機Pは、図1に示すように、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に縦置き姿勢で設置される固定枠としての外枠Aの開口前面側に、遊技盤Dを着脱可能に保持する本体枠としての中枠Bが、開閉および着脱可能に組み付けられている。そして、前記遊技盤Dの裏側に、所定条件の成立(後述する始動入賞装置20の始動入賞口20Aへのパチンコ球(遊技球)の入賞)を契機として演出用の図柄を変動表示させて図柄変動演出を行なう図柄表示装置Hが着脱可能に配設されている。また、前記中枠Bの前面側には、前記遊技盤Dを透視保護するガラス板や透明な合成樹脂材により形成された透視保護板26で前後に開口する窓部を覆うよう構成された装飾枠としての前枠Cが開閉可能に組み付けられると共に、該前枠Cの下方にパチンコ球を貯留する下球皿Fが前記中枠Bに組み付けられる。更に、前記前枠Cの下部位置に、パチンコ球を貯留する上球皿Eが一体的に組み付けられており、前枠Cの開閉に合わせて上球皿Eも一体的に開閉するよう構成される。
前記遊技盤Dは、図2および図3に示すように、アクリルやポリカーボネート等の光透過性の合成樹脂製板やベニア等の木製合板を材質とし、前記中枠Bに設けた遊技盤保持部(図示せず)の内縁形状に整合する外縁形成された略矩形の平板状に形成され、その前側には遊技領域10が設けられると共に、その後側には後述する設置部材30が配設されている。遊技盤Dの前側には、左下部から右上部にかけて円弧状に延在する外レール11と、この外レール11の内側に中央下部から左上部にかけて並べて配置された内レール12と、外レール11の右上部から内レール12の下部までの間に右方へ凹む湾曲形状に構成された盤面飾り部材13等が配設されており、両レール11,12および盤面飾り部材13で囲まれた内側が前記遊技領域10として構成されている。これにより、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球は、外レール11と内レール12との間を通って遊技領域10の左上部に打ち出された後、該遊技領域10内を流下する。但し、前記内レール12の延在長を大きく設定して、前記外レール11および該内レール12で遊技領域10を形成するように構成してもよい。
遊技盤Dの裏側に配設される前記設置部材30は、図3に示すように、前方に開放する略矩形のバケット状に一体成された合成樹脂製の部材であって、前側の開放端を遊技盤Dの後面に突き合わせて該遊技盤Dに取り付けられる。この設置部材30は、遊技盤Dの後面に対して後方から所要の間隔で対向して該遊技盤Dの後面を構成する設置壁部31と、この設置壁部31の周縁から前方へ延出形成された外周壁部32と、この外周壁部32の前端から外方に向けて屈曲形成された縁板部(図示せず)等を備えている。すなわち設置部材30は、外周壁部32で囲われて遊技盤D側に開放する前部開口が矩形状に形成されると共に、縁板部の外周縁が、遊技盤Dの外周縁より一回り小さい形状および大きさで形成されている。このような設置部材30は、縁板部を遊技盤Dの後面にネジ止めすることで該遊技盤Dに固定され、遊技盤Dの後面から離間した設置壁部31の前側に空間SPを画成して、前記装飾部材35や、前記第1〜第3の各可動演出装置36,37,38等が配設されている。
実施例のパチンコ機Pでは、図2、図3および図6に示すように、前記緩衝部材19の下方において、前記盤面飾り部材13の右側においてレール部13Aに隣接して位置して前記流下経路15に臨むように配設された緩衝突部(緩衝部)60,65を備えている。しかも、前記流下経路15において、該流下経路15が右下方へ下向きに延在している部分と、該流下経路15が略真下を向いて延在している部分と夫々に、複数(実施例では2つ)の緩衝突部(以降、上方の緩衝突部を「第1緩衝突部60」、下方の緩衝突部を「第2緩衝突部65」という)が設けられており、前記第1緩衝突部60および第2緩衝突部65は、該流下経路15におけるパチンコ球の流下方向へ間隔をおいて位置している。
前記第1緩衝突部60は、図5および図6に示すように、前記流下経路15に突出した球接触面(第1面)61を備えている。第1緩衝突部60は、前記盤面飾り部材13のレール部13A側から前記枠状装飾部材40の側へ三角状に突出した形状に形成され、前記球接触面61は略垂直下方に延在する平面状に形成されている。ここで流下経路15は、前記第1緩衝突部60が形成された部分においては右下方へ延在しているから、前記球接触面61は、流下経路15の流下方向下流側に行くに従って該流下経路15へ徐々に突出するように形成されている。
前記第2緩衝突部65は、図5および図6に示すように、前記流下経路15に突出した球接触面66を備えている。第2緩衝突部65は、前記盤面飾り部材13のレール部13A側から前記枠状装飾部材40側へ半円弧状に突出した形状に形成され、前記球接触面66は、流下経路15の流下方向下流側に行くに従って該流下経路15へ徐々に突出して徐々に後退する曲面状に形成されている、
そして、実施例の遊技盤Dでは、図2、図3および図6等に示すように、前記枠状装飾部材40の右側において前記第2緩衝突部65の下方に、球検出機能を備えたゲート部材70が配設されている。前記ゲート部材70は、流下経路15を通過したパチンコ球だけが通過するように構成されており、該パチンコ球が通過してこれを検出した場合には球検出信号を主制御基板へ送出する。そして主制御基板は、前記ゲート部材70からの球検出信号を受けると所定の抽選を行ない、その抽選結果が所定の条件を満たした場合には、前記始動入賞装置20の入賞口20Aに配設した開閉体を開閉動作させる。
実施例のパチンコ機Pは、前述したように、操作ハンドルGにより発射操作を行なうことで打球発射装置が作動し、上球皿E内に貯留された各パチンコ球が、遊技盤Dの遊技領域10内へ所定間隔で打ち出される。大当たり条件が発生する前では、打球発射装置の打ち出し強さを調節して、遊技領域10へ打ち出された各パチンコ球が該遊技領域10における前記枠状装飾部材40の左側部分を流下するようにする。前記枠状装飾部材40の左側部分に打ち出されたパチンコ球は、前記球案内釘23や回転球案内具25等に接触しながら流下し、該パチンコ球の一部は、前記始動入賞装置20の始動入賞口20Aや普通入賞具22の入賞口22Aに入賞する。そして、前記始動入賞装置20にパチンコ球が入賞して、該始動入賞装置20の球検出スイッチからの検出信号を前記主制御装置が受信すると、該主制御装置は、大当たり抽選を行なう一方、統括制御装置に制御信号を出力して前記図柄表示装置Hに図柄変動演出を行なわせると共に、前記中枠Bの後側に配設された払出制御装置に制御信号を出力して、球払出装置に所定数の賞球を払い出させる。
本発明に係る遊技機は、実施例に例示の形態に限らず種々の変更が可能である。
(1)実施例では、流下経路15に臨む部位に、該流下経路15の流下方向に離間して第1緩衝突部60および第2緩衝突部65を設けた場合を例示したが、該緩衝突部の配設数は、2つに限定されるものではなく、1つ、または3つ以上であってもよい。
(2)実施例では、枠状装飾部材40に設けた取付板部43に各緩衝突部60,65を一体に形成した形態を例示したが、該緩衝突部60,65は、取付板部43と別部材として別体に形成して、該取付板部43に取り付けるように構成したものであってもよい。
(3)前記各緩衝突部60,65は、流下経路15に臨む前記盤面飾り部材13のレール部13Aに、該流下経路15に突出するように該盤面飾り部材13に設けるようにしてもよい。この場合、緩衝突部60は、盤面飾り部材13に一体に形成してもよいし、該盤面飾り部材13とは別部材として別体に構成して、該盤面飾り部材13のレール部13Aに取付けるようにしてもよい。
(4)実施例では、遊技機としてのパチンコ機を示したが、遊技機はパチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機等であってもよい。
13 盤面飾り部材,15 流下経路,19 緩衝部材,40 枠状装飾部材(装飾部材)
42 庇部,43 取付板部(板部),43A 前面,44 窪み部,45 突部
60 緩衝突部(緩衝部),61 球接触面(第1面),65 緩衝突部(緩衝部),D 遊技盤
Claims (5)
- レール部により遊技球が流下する遊技領域が画成された遊技盤と、前記遊技盤に配設されて前記遊技領域の内側に位置する装飾部材とを備え、前記遊技領域には、前記装飾部材の側方に球の流下経路が形成され、前記遊技領域内へ打ち出された遊技球が前記流下経路を通って流下する遊技機において、
前記遊技領域における前記遊技球の打ち出し側と反対側の上部に設けられ、該遊技領域に打ち込まれた前記遊技球が衝突することで該遊技球の勢いを低減させる緩衝部材と、
前記緩衝部材の下方において前記レール部側に位置して、該緩衝部材に衝突した遊技球が衝突することで該遊技球の勢いを低減させる緩衝部とを備え、
前記装飾部材は、前記遊技盤の前面より前方へ突出して前記流下経路に臨む庇部を備えると共に、該庇部の後端から前記レール部に向け前記遊技盤の前面に沿って延出する板部を備え、
前記板部における前記レール部側の延出端部に前記緩衝部が前方へ突出するよう設けられて、前記庇部と当該緩衝部との間に前記流下経路の一部が形成され、
前記流下経路に臨む前記板部の前面に、遊技球が接触可能な凹凸が形成されている
ことを特徴とする遊技機。 - 前記庇部の前記緩衝部と相対する部位には、該緩衝部から離間する方向へ窪む窪み部が設けられている請求項1記載の遊技機。
- 前記緩衝部は、前記流下経路における遊技球の流下方向へ間隔をおいて複数設けられていると共に、上方の緩衝部は、前記レール部における前記緩衝部材が設けられた位置から斜め下方へ延在する部位に隣接して設けられ、
前記上方の緩衝部は、前記レール部に上縁が連なると共に流下経路の下流側に行くにつれて該レール部から離間するよう下方へ延出する平坦状の第1面と、該第1面の下縁および前記レール部に夫々連なると共に該レール部に向けて斜め下方へ傾斜する平坦状の第2面とを有し、
前記窪み部は、前記上方の緩衝部における前記第1面および第2面が連なる先端部に相対する部位が、該上方の緩衝部に対して凹曲面状に形成され、
前記上方の緩衝部の上流側において前記庇部とレール部との間を移動して前記第1面に衝突した遊技球が、該第1面と前記窪み部との間を該窪み部の凹曲面に向け落下するよう移動すると共に、窪み部の凹曲面により該窪み部と前記第2面との間に向け移動した当該遊技球が、当該上方の緩衝部の下流側において前記庇部とレール部との間を下方へ移動するよう構成された請求項2記載の遊技機。 - 前記庇部の前記流下経路に臨む外面において、遊技球の流下方向において離間する上方の緩衝部と相対する部位および下方の緩衝部と相対する部位の中途に、該流下経路に向けて突出して該遊技球が接触可能な突部が設けられている請求項3記載の遊技機。
- 前記板部は、前記流下経路における前記緩衝部材より下方に設けられて、前記遊技盤の前面から該板部の厚み分だけ突出しており、
前記流下経路における前記板部から上流側には前記遊技盤の前面が臨んでいる請求項1〜4の何れか一項に記載の遊技機。
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