JP5256388B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ機等の弾球遊技機に関し、遊技領域内を流下中の遊技球が画像表示手段の画像表示部の前面側に侵入して衝突しないようにしたものである。
パチンコ機等の弾球遊技機では、前枠の遊技盤装着枠に着脱自在に装着された遊技盤と、この遊技盤の遊技領域を透視可能なガラス板(透視板)を有し且つ遊技盤の前側で前枠に開閉自在に装着された開閉扉とを備えている。遊技盤には発射手段からの遊技球を案内するガイドレールが環状に配置され、またガイドレールの内側の遊技領域に略中央部に画像表示手段、特別図柄始動手段、普通入賞手段、大入賞手段、特別図柄表示手段及び多数の遊技釘が配置されている。
そして、遊技領域内を流下する遊技球を特別図柄始動手段が検出すると、特別図柄表示手段の特別図柄が所定時間変動して大当たり態様、外れ態様の何れかで停止する。一方、画像表示手段の画像表示部に表示された複数個(例えば3個)の演出図柄が特別図柄の変動に同期して所定の変動パターンで所定時間変動し、変動後の特別図柄が大当たり態様となる場合には全てが揃う大当たり演出態様で停止し、また特別図柄が外れ態様となる場合には少なくとも1個が異なる外れ演出態様で停止する。変動後の特別図柄が大当たり態様で停止すると、大入賞手段が開放して多数の遊技球が入賞し易くなる等、遊技者に対して多大な利益が還元される。
この種の弾球遊技機に使用される図柄表示手段は、従来、液晶式、プラズマ式等の画像表示部と、この画像表示部を支持する支持枠と、画像表示部の外周で支持枠を前側から覆う前飾り体とを備えている。前飾り体には画像表示部の前面側への遊技球の侵入を阻止する侵入阻止部が、画像表示部の上側から左右両側に跨がってアーチ状その他の形状に形成され、また侵入阻止部の左右の下端間で画像表示部の前側下部にステージが配置されている。ステージは侵入阻止部の一側に形成されたワープ口から入った遊技球を左右方向に転動させた後、このステージの前側の落下部から遊技盤の前面に沿って特別図柄始動手段側へと落下させるようになっている。
特開2003−79848号公報
画像表示手段には一般的に液晶式、プラズマ式等の画像表示部が使用されているが、この画像表示部の損傷を防止し、また画像表示部に表示される画像の鮮明度を維持するためには、遊技中に遊技領域に沿って流下する遊技球が画像表示部の前面側に侵入して接触しないようにする必要がある。
しかし、従来のステージは侵入阻止部に比較して遊技盤の前面からの突出量が小さく、その前端縁が遊技盤の前面に近接した状態にあり、ステージの前端縁とガラス板との間に遊技球の直径以上の空間があるため、遊技領域を流下する遊技球が遊技釘、入賞手段その他の遊技部品に衝突して弾き飛ばされた場合に、その遊技球がステージの前端縁から画像表示部側に飛び込んで画像表示部の前面を損傷する惧れがある。
また画像表示部の前側下部にステージがない場合にも、侵入阻止部の左右の下端部間が開放状になっているため、遊技領域を流下する遊技球が遊技釘、入賞手段その他の遊技部品により弾き飛ばされた場合に、その遊技球が侵入阻止部の左右の下端部間から画像表示部側に飛び込んで画像表示部の前面を損傷する等、ステージ付きの場合と同様の問題がある。
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、遊技領域を流下する遊技球が遊技釘その他の遊技部品により弾き飛ばされた場合にも、その遊技球の画像表示部の前面側への侵入を阻止して画像表示部の損傷等を未然に防止できる弾球遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、遊技盤と、該遊技盤の遊技領域を透視可能な透視板を有し且つ該遊技盤の前側に開閉自在に配置された開閉扉とを備え、前記遊技領域に、画像表示部と該画像表示部の外周側を前側から覆う前飾り体とを有する画像表示手段を備えた弾球遊技機において、前記前飾り体は前記遊技盤の前面に当接する取り付け板と、該取り付け板と前記画像表示部との間に配置された窓枠と、前記画像表示部の外周で前記取り付け板から前側に突出し且つ前記画像表示部の全外周から該画像表示部側への遊技球の侵入を阻止する侵入阻止部とを備え、該侵入阻止部は、前記画像表示部の上側から左右両側に跨がって設けられ且つ該画像表示部の前面側への遊技球の侵入を阻止する突出部と、前記画像表示部の前側下部で前記突出部の下端部間に前側に突出して設けられ且つ前記画像表示部の前側下部から前記画像表示部の前面側への遊技球の侵入を阻止する上ステージとを備え、前記上ステージは前記突出部のワープ口から入った遊技球を左右に転動させて後側へと落下させる落下部を後側に備え、前記上ステージよりも下側で前記窓枠の前記画像表示部の前側下部に配置された下壁部の前側に、遊技球を前記遊技盤の前側に落下させる下ステージを備え、前記落下部から落下した遊技球を前記下ステージへと誘導し且つ前記上ステージと前記下ステージとの間から前記上ステージへの遊技球の逆流及び前記画像表示部への遊技球の侵入を阻止する誘導通路を前記下壁部側に備えたものである。
本発明によれば、遊技領域を流下する遊技球が遊技釘その他の遊技部品により弾き飛ばされた場合にも、その遊技球の画像表示部の前面側への侵入を阻止して画像表示部の損傷等を未然に防止できる利点がある。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図7は本発明をパチンコ機に採用した第1の実施例を例示している。図1において、遊技機本体1は、矩形状の外枠2と、この外枠2の前側にヒンジ3により縦軸廻りに開閉自在に枢着された前枠4とを備えている。前枠4の前側には開閉扉5と前面板6とが上下に配置され、前枠4にヒンジ3と同じ側のヒンジ7により縦軸廻りに開閉自在に枢支されている。
前面板6の前側には発射用の遊技球を貯留する球供給皿8が配置され、その側方に遊技球を発射する発射手段(図示省略)の発射ハンドル9が設けられている。開閉扉5の裏側には、この開閉扉5に対応するように前枠4に遊技盤10(図2、図3参照)が着脱自在に装着されている。
遊技盤10の前面には、図2、図3に示すように、発射手段から発射された遊技球を案内するが略円弧状のガイドレール11と、このガイドレール11と反対側に配置された略円弧状の外装飾体12とが装着され、このガイドレール11及び外装飾体12の内側が略円形状の遊技領域13となっている。そして、遊技盤10の遊技領域13には画像表示手段14、普通図柄始動手段15、特別図柄始動手段16、普通入賞手段17、大入賞手段18、多数の遊技釘(図示省略)等の各種の遊技部品が配置されている。開閉扉5は遊技盤10の遊技領域13に対応する大きさの透視窓19を有し、その透視窓19の裏側に配置されたガラス板、合成樹脂板等の透視板20を介して遊技領域13を透視可能になっている。
画像表示手段14は例えば図2〜図5に示すように遊技領域13の略中央で遊技盤10に装着されており、液晶式、プラズマ式等の薄型の画像表示部22と、この画像表示部22を支持する箱状の支持枠23と、画像表示部22の外周で支持枠23を前側から覆う前飾り体24とを備えている。
前飾り体24に普通図柄表示手段25が、外装飾体12に特別図柄表示手段26が夫々設けられている。なお、特別図柄表示手段26は透視窓19内に対応している。また普通図柄表示手段25、特別図柄表示手段26はその一方又は双方を遊技盤10に直接設けてもよいし、遊技盤10に装着された他の遊技部品に設けてもよい。
普通図柄表示手段25は普通図柄を変動表示するためのもので、複数種類の普通図柄(例えば2種類の「○」「×」)に対応する複数個、例えば2個の発光素子により構成されており、普通図柄始動手段15が遊技球を検出することを条件に2個の発光素子が交互に点灯するように所定時間点滅変動して、普通図柄始動手段15の遊技球の検出時に抽選した乱数値が予め定められた当たり判定値と一致した場合に当たり態様の「○」側の発光素子が点灯し、それ以外の場合に外れ態様の「×」側の発光素子が点灯して停止するようになっている。
特別図柄表示手段26は、発光部位の変化等で特別図柄を変動表示可能なセグメント式等の表示手段により構成されており、特別図柄始動手段16が遊技球を検出することを条件に特別図柄が所定時間変動して、特別図柄始動手段16の遊技球の検出時に抽選された乱数値が予め定められた大当たり乱数値と一致した場合に所定の大当たり態様で、それ以外の場合に外れ態様で停止するようになっている。
画像表示部22は矩形状その他の形状であって、図3に示すように遊技中は演出図柄27a〜27cとその背景画像(図示省略)とが表示され、また特定の遊技状態の場合は特別図柄の変動に同期して所定の演出画像が、遊技終了後はデモ画像が夫々が表示される
演出図柄27a〜27cは画像表示部22に複数個、例えば3個表示され、その各演出図柄27a〜27cは特別図柄表示手段26の特別図柄の変動に同期して変動を開始し、所定の変動パターンを経て所定時間変動した後、特別図柄の変動終了に同期して所定の順序で順次停止する。そして、演出図柄27a〜27cの変動後の停止図柄は、特別図柄表示手段26の特別図柄が大当たり態様で停止する場合には全てが揃う大当たり演出態様となり、特別図柄が外れ態様で停止する場合には少なくとも一部が異なる外れ演出態様となる。
なお、演出図柄27a〜27cには例えば0〜9までの数字図柄が使用されており、特別図柄が大当たり態様で停止する場合には演出図柄27a〜27cは「7・7・7」等の大当たり演出態様で停止し、特別図柄が外れ態様で停止する場合には演出図柄27a〜27cは「2・4・5」等の外れ演出態様で停止する。
普通図柄始動手段15は遊技領域13の上下方向の中間部でガイドレール11と画像表示手段14との間に配置されている。大入賞手段18は画像表示手段14の下側でアウト球口28の上側近傍に配置され、特別図柄表示手段26の変動後の特別図柄が大当たり態様で停止したときに開閉板29が前側に傾斜して大入賞口30を開放し、上方から流下する遊技球を大入賞口30へと案内するようになっている。
特別図柄始動手段16は固定式入賞口31と電動チューリップ等の可変式入賞口32とを上下に備え、画像表示手段14の下側で大入賞手段18との間に配置されている。可変式入賞口32は普通図柄表示手段25の変動後の普通図柄が当たり態様を停止表示したときに所定時間開放するようになっている。
遊技領域13には画像表示手段14、普通入賞手段17、大入賞手段18、普通図柄始動手段15、特別図柄始動手段16以外の部分に多数の遊技釘が設けられており、この遊技釘により、ガイドレール11の上端から遊技領域13に入った遊技球が流下する流下通路を形成し、また遊技球の流下方向を不規則に変化させるようになっている。
画像表示手段14の支持枠23は画像表示部22に対応する表示窓21を有し、遊技盤10の開口10aに対応してその裏面に装着されている。前飾り体24は画像表示部22の外周で支持枠23を前側から覆うもので、この前飾り体24には遊技盤10から前側に突出して開閉扉5の透視板20との間から画像表示部22の前面側への遊技球の侵入を阻止する侵入阻止部33,34が遊技盤10の前面で画像表示部22の全外周に設けられている。
即ち、前飾り体24は、図2〜図6に示すように遊技盤10の前面に当接して固定された取り付け板35と、遊技盤10の開口10aに嵌合して後端が支持枠23の表示窓21に対応する窓枠36と、画像表示部22の上側から左右両側に跨がって配置され且つ取り付け板35から前側に突出する突出部37と、画像表示部22の前側下部で突出部37の途切れ部分に配置され且つワープ口38からの遊技球を転動させて落下部40から落下させる上ステージ39と、この上ステージ39の下側に配置され且つその落下部40からの遊技球を落下部41,42から遊技盤10の前側に落下させる下ステージ43とを備え、その突出部37の外周壁44と上ステージ39の前端縁45とにより、遊技盤10の前面で画像表示部22の外周の略全周を取り囲む侵入阻止部33,34が構成されている。
窓枠36は取り付け板35の裏側に一体に設けられ、取り付け板35と支持枠23の表示窓21との間に配置されている。従って、画像表示部22は窓枠36で取り囲まれて後方へと凹入する凹部の後端に配置されている。
なお、窓枠36は支持枠23と一体でもよいし、取り付け板35及び支持枠23から分離して別体構造として、取り付け板35及び支持枠23の何れか一方に取り付けるようにしてもよい。また画像表示手段14は前飾り体24と支持枠23とを一体に結合し、その画像表示部22、支持枠23を開口10aに嵌めながら遊技盤10に対して前側から装着するようにしてもよい。
突出部37は画像表示部22の上側に配置された上装飾部46と、画像表示部22の左右両側に配置された横装飾部47,48とを有し、取り付け板35の前面に装着された1個又は複数個の部品から構成され、その取り付け板35の前面からの突出高さは遊技盤10に固定された遊技釘と略同程度となっている。なお、左右の横装飾部47,48の内、そのガイドレール11と反対側の横装飾部48は下方に長く延びているが、左右の横装飾部47,48の上下方向の長さは略同程度でもよい。
突出部37の上装飾部46、横装飾部47,48は、図4に上装飾部46を例示するように、その前面が遊技球の直径B未満の間隔Aで透視板20に近接すると共に、遊技領域13の球通路に面する外周壁44を連続状に備え、その外周壁44により、上ステージ39側を除く突出部37側の侵入阻止部33が形成されている。この突出部37側の侵入阻止部33は、画像表示手段14の外周側の遊技領域13を移動する遊技球を規制して、その遊技球の画像表示部22の前面側への侵入を阻止するようになっている。
なお、上装飾部46の外周壁44は略山形状に形成されている。また遊技領域13のガイドレール11と反対側には、その横装飾部48と外装飾体12との間に遊技球が流下可能な流下通路49が形成されているが、この流下通路49は横装飾部48を外装飾体12に近接させて配置する等して省略することも可能である。
ワープ口38は図3、図5に示すようにガイドレール11側の横装飾部47の外周壁44に設けられ、このワープ口38に入った遊技球を横装飾部47内のワープ通路50を経て下端のワープ出口51から上ステージ39上に案内するようになっている。ワープ口38は上装飾部46の外周壁44に設けてもよい。ワープ出口51は上ステージ39の左右方向の一端側で前後方向の後部側に開口している。ワープ口38とワープ出口51を連通するワープ通路50は、上ステージ39上で遊技球が跳ねない程度の慣性力で落下すべく、その落下時の慣性力を緩和するために左右及び/又は前後方向に屈曲状に形成されている。
上ステージ39は突出部37側の侵入阻止部33を構成する左右の外周壁44間で窓枠36の下壁部52の前側に配置されている。この上ステージ39は左右方向に長い平面視帯状であって、左右方向の円弧状に上側へと緩やかに湾曲する凸部53と、この凸部53の左右両側に配置され且つ左右方向の円弧状に下側へと緩やかに湾曲する案内溝54と、その一方の案内溝54とワープ出口51との間に、この一方の案内溝54側へと傾斜する案内通路55と、この案内通路55と略左右対称に形成された疑似通路56とを備え、凸部53、案内溝54、案内通路55及び疑似通路56に跨がって設けられた前端縁45により上ステージ39側の侵入阻止部34が形成されている。
左右の案内溝54は後端側の落下部40へと後ろ広がり状に傾斜しており、上ステージ39上で転動する遊技球を後端側の落下部40へと案内するようになっている。案内通路55は上ステージ39に対応するワープ出口51から案内溝54の前部側へと湾曲している。なお、上ステージ39の前端縁45は、凸部53、案内溝54、案内通路55、疑似通路56等の転動部よりも高くなっている。
上ステージ39の前端縁45は開閉扉5の透視板20と略平行であって、他の突出部37と略同程度の突出高さで遊技盤10の前面から透視板20へと前側に突出して透視板20に近接している。従って、上ステージ39の前端縁45と透視板20との間隔Aは、図4に示すように遊技球の直径B未満、取り分け遊技球の直径Bの半分未満であり、この前端縁45が上ステージ39側を経て画像表示部22の前面側への遊技球の侵入を阻止する侵入阻止部34となっている。
このため仮に遊技領域13を流下する遊技球が上ステージ39の下側近傍で遊技釘その他の遊技部品に衝突して上ステージ39の前端縁45側へと弾き飛ばされるようなことがあっても、その遊技球の上ステージ39の前側から上側を経て画像表示部22側へと侵入することはない。
下ステージ43は図7に示すように左右方向に長い平面視帯状であって、上ステージ39の下側で取り付け板35の裏側に当接して固定されている。この下ステージ43は左右両側に配置された一対の傾斜通路59間に、その略中央に配置された案内溝60と、この案内溝60の左右両側に配置された案内溝61と、各案内溝60,61間に配置され且つ上側へと緩やかに湾曲する凸部62とを有し、傾斜通路59から案内された遊技球が左右方向に転動した後、その案内溝60,61の何れかを経て前端の落下部42から遊技盤10の前面側へと落下するようになっている。各傾斜通路59は中間の段差等を介して案内溝61側が低くなっている。なお、案内溝60,61は前広がり状になっている。
下ステージ43の裏側には、上ステージ39の落下部40から落下した遊技球を下ステージ43へと誘導する左右一対の誘導通路64が後壁65を介して設けられている。各誘導通路64は上ステージ39の裏側に左右方向に配置されており、上ステージ39の中央側から左右方向の外側へと傾斜して、その下流端側が後壁65と誘導通路64の外側の囲繞壁66との間に形成された隘路67を介して連通している。
従って、傾斜通路59と誘導通路64は隘路67を介して屈曲して平面視U字状に屈曲し、傾斜通路59、隘路67、誘導通路64が上手側へと順次高くなっているため、仮に遊技領域13を流下する遊技球が下ステージ43の下側近傍で遊技釘その他の遊技部品に衝突して弾き飛ばされた後、その遊技球が下ステージ43上に乗り上がるようなことがあった場合でも、下ステージ43から誘導通路64を逆流して画像表示部22の前面側に侵入し得ない構造になっている。
なお、案内溝60は特別図柄始動手段16の略真上に配置されている。また誘導通路64の後壁部64aは上ステージ39の各案内溝54の落下部40から落下する遊技球を受け取り易くするために、後ろ上がりに傾斜状になっている。下ステージ43は左右両端部その他の適宜位置でネジ等の固定具により取り付け板35に固定され、また上ステージ39は下ステージ43に左右両端部その他の適宜位置でネジ等の固定具により取り付け板35に固定されている。
このパチンコ機では、発射手段の発射ハンドル9を操作しながら、球供給皿8から1個ずつ供給される遊技球を発射手段の打撃槌で打撃して発射し、その遊技球をガイドレール11を経て遊技領域13の上部側へと案内する。遊技領域13の上部側に入った遊技球は、画像表示手段14の突出部37の侵入阻止部33、遊技釘により案内される等しながら下方へと流下し、普通図柄始動手段15を通過し、若しくは特別図柄始動手段16、普通入賞手段17、大入賞手段18等に入賞するか、又は入賞せずにアウト球口28から排出される。
そして、普通図柄始動手段15が遊技球を検出すれば、普通図柄表示手段25の普通図柄が所定時間変動し、また変動後の普通図柄が当たり態様となれば、特別図柄始動手段16の可変式入賞口32が開放する。特別図柄始動手段16が遊技球を検出すると、特別図柄表示手段26の特別図柄が所定時間変動し、その変動後の停止図柄が大当たり態様となれば、大入賞手段18が開放して多数の遊技球が入賞し易くなる。また特別図柄表示手段26の特別図柄の変動に同期して、画像表示手段14の画像表示部22に表示される演出図柄27a〜27cが変動し、特別図柄が大当たり態様のときには大当たり演出態様で、特別図柄が外れ態様のときには外れ演出態様で夫々停止する。また演出図柄27a〜27cの表示に同期して、演出図柄27a〜27cの背景部分に所定の演出画像が表示される。
またワープ口38に入った遊技球は、ワープ通路50、ワープ出口51を経て上ステージ39へと案内され、その慣性力に応じて上ステージ39上を左右方向に転動した後、左右の案内溝54の何れかから落下部40を経て下方へと落下し、誘導通路64、隘路67、傾斜通路59を経て下ステージ43へと案内される。そして、この遊技球は下ステージ43上を左右方向に転動した後、案内溝60,61の何れかから落下部41,42を経て遊技盤10の前側へと落下する。
このような遊技において、遊技球が遊技領域13に沿って流下する場合、その遊技球は画像表示部22の上側から左右両側に跨がる突出部37側では、その外周壁44により構成された侵入阻止部33に衝突して規制又は案内されながら下方に落下する。このため突出部37の下端よりも上側では、流下中の遊技球が遊技釘その他の遊技部品に衝突してどの方向に弾き飛ばされても、その遊技球が突出部37を超えて画像表示部22側へと侵入することはない。
また上ステージ39、下ステージ43の下側近傍等で遊技球が遊技釘その他の遊技部品に衝突した場合、その遊技球が遊技釘その他の遊技部品により上ステージ39の前端縁45側へと弾き飛ばされるようなことがある。しかし、このような場合にも、上ステージ39の前端縁45と透視板20との間隔Aが遊技球の直径B未満であって、上ステージ39の前端縁45が侵入阻止部34となっているため、下方から飛び上がる遊技球をその侵入阻止部34により阻止でき、遊技球が透視板20と上ステージ39との間を経て画像表示部22の前面側へと侵入することはない。
しかも、上ステージ39の前端縁45が侵入阻止部34となっているが、上ステージ39の前端縁45と透視板20との間隔Aは遊技球の直径Bの半分未満であるため、仮に上ステージ39の前端縁45上に遊技球が乗り上がるようなことがあっても、その遊技球が透視板20に当接した状態で上ステージ39の前端縁45上に安定的に止まるようなことはない。なお、上ステージ39の前端縁45側に頂部がある場合、透視板20に当接する遊技球の中心を通る鉛直線よりも透視板20側にその頂部を配置しておけばよい。
更に下ステージ43の前側には落下部41,42から遊技球を遊技盤10の前側に落下させるだけの間隔があるため、遊技釘その他の遊技部品に衝突して弾き飛ばされた遊技球が下ステージ43上に乗ることはある。しかし、この下ステージ43と上ステージ39の落下部40との間では、傾斜通路59、誘導通路64が隘路67を介して平面視U字状に屈曲し、しかも傾斜通路59、隘路67、誘導通路64が上手側へと順次高くなっているため、仮に下ステージ43上に乗り上げる遊技球があっても、その遊技球が逆流して落下部40から画像表示部22の前面側へと侵入することはない。
従って、遊技領域13を流下中の遊技球が遊技釘等に衝突してどの方向に弾き飛ばされても、その遊技球が画像表示部22に侵入してその前面に衝突する等の問題を未然に防止することができ、遊技球の衝突による画像表示部22の損傷、画像表示部22の前面の損傷に伴う画像の鮮明度の低下等を解消できる。
また上ステージ39を透視板20に接近して配置できるため、上ステージ39の遊技球の転動部分を透視板20に近接して配置することができる。このため遊技者が上ステージ39での遊技球の転動状態を容易に把握することが可能であると共に、上ステージ39の前後幅を大きく取ることが可能である。
更に上ステージ39を前側に配置できるため、画像表示部22を必要以上に後方に配置することなく、この画像表示部22と上ステージ39との間に、上ステージ39の後端から落下する遊技球を受けて下ステージ43へと誘導する誘導通路64の前後幅を十分に確保することも可能である。
図8及び図9は本発明の第2の実施例を例示する。この実施例では、上ステージ39の前端縁45は曲線状になっており、凸部53の前側、案内通路55、疑似通路56の前側に、後方へと凹入する凹入部70,71が形成されている。
凹入部70と透視板20との間隔A1、凹入部71と透視板20との間隔A2は共に遊技球の直径B未満となっており、上ステージ39の前端縁45により上ステージ39側の侵入阻止部34が構成されている。従って、上ステージ39の前端縁45は、必ずしも直線である必要はない。なお、突出部37側の侵入阻止部33の前端縁又は前端面の場合も同様である。
図10及び図11は本発明の第3の実施例を例示する。この実施例では、上ステージ39の前壁部72の上端に前側に屈曲する屈曲部73が形成され、この屈曲部73の前端縁45と透視板20との間隔Aが遊技球の直径B未満となっている。そして、屈曲部73の下側では前壁部72の前面と透視板20との間隔Cが遊技球の直径B以上となっており、その前面には球詰まり防止突部74が設けられている。
このように上ステージ39の前壁部72に屈曲部73を形成して、この屈曲部73の前端縁45と透視板20との間隔Aが遊技球の直径B未満とした場合にも、屈曲部73の前端縁45を侵入阻止部34とすることができる。
しかし、屈曲部73の下側での前壁部72の前面と透視板20との間隔Cが遊技球の直径Bと略同程度か直径Bよりも若干大きい程度の場合には、下側から弾き飛ばされた遊技球がその間に詰まる惧れがある。従って、この場合には、前壁部72の前面の少なくとも下部側に左右方向に所定の間隔をおいて球詰まり防止突部74を設けて、この球詰まり防止突部74により遊技球の詰まりを防止すればよい。なお、左右の球詰まり防止突部74間の間隔は、透視板20との間隔の大小を考慮してその間に遊技球が詰まらない程度にすればよい。
図12は本発明の第4の実施例を例示する。この実施例では、ガイドレール11と反対側にある横装飾部48の内側に可動演出体76が配置されている。可動演出体76は下部の支軸77廻りに退避位置Dと画像表示部22側に突出する演出位置Eとの間で移動自在であり、特別図柄表示手段26の特別図柄の変動に際して、その変動後の停止図柄が大当たり態様で停止する確率の高い変動パターンで画像表示部22の演出図柄27a〜27cが変動する場合に、1個の演出図柄27bを除く他の演出図柄27a,27cが同種図柄で停止するリーチを契機に可動演出体76が演出位置Eに移動して予告演出を行うようになっている。
可動演出体76は窓枠36と一体又は別体に設けられ且つ取り付け板35と画像表示部22との中間に配置された支持板78に支軸77を介して取り付けられ、この可動演出体76の下部は上ステージ39の端部下側に近接する下装飾部79と横装飾部48との間に配置されている。
横装飾部48は下装飾部79よりも下方に延びており、この横装飾部48の下端側と下装飾部79との間は、これらの装飾部48,79が途切れた途切れ部80となっている。装飾部48,79の突出量は第1の実施例と同じであり、途切れ部80と透視板20との間隔は遊技球の直径Bよりも大になっている。
なお、装飾部48,79を含む突出部37側の侵入阻止部33は、横装飾部47,48、下装飾部79により構成され、また可動演出体76も画像表示部22の前面側への遊技球の侵入を阻止する障害物となっている。
このように前飾り体24のガイドレール11と反対側の下部等で遊技球が侵入し難い箇所、又は遊技球が弾き飛ばされる箇所から画像表示部22までの間に十分な高低差がある箇所等では、突出部37側の侵入阻止部33に途切れを設けてもよい。つまり、侵入阻止部33は画像表示部22の全周においてその前面側への遊技球の侵入を阻止する構成であればよく、必ずしも全周に連続状に設ける必要はない。
また仮に下側から横装飾部48と下装飾部79との間の途切れ部80から上側へと遊技球が侵入した場合でも、その上側にある可動演出体76が障害物となって、それ以上の遊技球の侵入を阻止できる。このため途切れ部80よりも画像表示部22側に障害物がある場合には、この実施例のようにその障害物を利用して侵入阻止部33の一部を構成してもよい。
図13及び図14は本発明の第5の実施例を例示する。この実施例では、上ステージ39は湾曲状の前壁部72を有し、この前壁部72の前面には少なくとも透視板20との間隔Fが遊技球の直径B以上となる部分に、左右方向に遊技球の直径B未満の間隔をおいて侵入阻止突起82が設けられている。従って、遊技球の直径B以上となる部分では、この侵入阻止突起82により侵入阻止部34が構成されている。
また侵入阻止突起82の頂部83と透視板20との間隔は遊技球の半径未満であり、この侵入阻止突起82上で遊技球が停止せず、その遊技球を上ステージ39の転動部分側に案内するようになっている。
このように上ステージ39の前側に侵入阻止突起82を設ける場合には、その前壁部72と透視板20との間隔Fが遊技球の直径B以上であってもよい。なお、上ステージ39の前壁部72は直線状にしてもよい。また前飾り体24の突出部37側の侵入阻止部33側も、上ステージ39の侵入阻止突起82と同様に構成してもよい。従って、突出部37の侵入阻止部33、上ステージ39の侵入阻止部34を問わず、その前端側を凹凸状に形成して、その凹凸部分により侵入阻止部33,34を構成することも可能である。
図15及び図16は本発明の第6の実施例を例示する。この実施例では、図柄表示部22の前側下部に1個のステージ39が設けられている。このステージ39は左右方向の中央側が低くなっており、その部分に1個又は複数個、例えば3個の落下部40a,40bが開口状に形成されている。
3個の落下部40a,40bの内、ステージ39の後部側に配置された1個の落下部40aは、その下側の落下通路85を介して特別図柄始動手段16の略直上で遊技盤10の前側に遊技球を落下させるようになっている。ステージ39の前部側に配置された左右2個の落下部40bは、遊技盤10の前側に直接遊技球を落下させるようになっている。ステージ39上には、落下部40a,40bの近傍その他の適当箇所に突起等、遊技球の転動の障害となる障害部86が設けられている。
このようにステージ39の前端縁45を透視板20に接近させて、その前端縁45で侵入阻止部33を構成する場合には、ステージ39の前後幅を広くできるので、ステージ39の前後幅内に1個又は複数個の落下部40a,40bを設けることも可能である。
図17は本発明の第7の実施例を例示する。この実施例では左右の横装飾部47,48を連結する下装飾部79を有し、画像表示部22の外周の全周が装飾部47,48,79で取り囲まれ、その各装飾部47,48,79の外周壁44で侵入阻止部33,34が構成されている。画像表示部22の前側下部は可動演出部88となっており、第1の実施例のような上ステージ39、下ステージ43等はない。可動演出部88は窓枠36の下壁部52を前下がりの傾斜状にして、その下壁部52上に可動演出体76を設ける等によって構成されている。可動演出体76は上下方向、左右方向等の適宜方向に移動して大当たり等の予告演出を行うようになっている。
このように画像表示部22の前側下部に上ステージ39、下ステージ43等がない場合にも、その上ステージ39に代替して下装飾部79を設ける等により侵入阻止部34を構成してもよい。
以上、本発明の各実施例について詳述したが、本発明はこの各実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、前飾り体24、上ステージ39、下ステージ43、侵入阻止部33,34の形状、構造は各実施例に例示する構造以外のものでもよい。また画像表示部22の前側下部にステージを設ける場合、上ステージ39と下ステージ43とを上下に設けてもよいし、下ステージ43を省略して1個の上ステージ39のみとすることもできる。勿論、画像表示部22の前側のステージは省略してもよい。ステージ39の侵入阻止部34は、ステージ39から前斜め下方に突出して設けてもよい。
画像表示部22は通常遊技盤10の裏面より後方に配置されることが多いが、その前面が遊技盤10の板厚内に収まるように配置してもよい。画像表示部22の前側の外周に上装飾部46と横装飾部47,48と下装飾部79とを設ける場合、画像表示部22の上側から左右両側に跨がって配置される上装飾部46と横装飾部47,48とを一体に構成し、これらとは別に下装飾部79を取り付け板35に設けてもよい。
画像表示部22を取り囲む侵入阻止部33,34の内、画像表示部22の上側から左右両側に跨がって配置される上装飾部46及び横装飾部47,48が遊技盤10から前側に突出する突出量を大にして、これら上装飾部46及び横装飾部47,48側の侵入阻止部33を透視板20に近接らせて配置し、ステージ39又は下装飾体79の遊技盤10からの突出量を上装飾部46及び横装飾部47,48の突出量よりも小さくして、ステージ39又は下装飾体79側の侵入阻止部34を侵入阻止部33より若干公報に配置してもよい。要するにステージ39、下装飾体79の前端と透視板20との間隔Aが遊技球の直径Bよりも小であって、ステージ39、下装飾体79の前側を経て遊技球が画像表示部22の前面側へと飛び込まないようになっておればよい。またアレンジボール機、雀球遊技機等の他の弾球遊技機においても同様に実施可能であることは云うまでもない。
本発明の第1の実施例を示すパチンコ機の斜視図である。 同遊技盤の斜視図である。 同遊技盤の正面図である。 同遊技盤の縦断面図である。 同遊技盤の横断面図である。 同遊技盤の縦断面図である。 同下ステージの斜視図である 本発明の第2の実施例を示す遊技盤の横断面図である。 同縦断面図である。 本発明の第3の実施例を示す遊技盤の縦断面図図である。 同上ステージの正面図である。 本発明の第4の実施例を示す遊技盤の正面図である。 本発明の第5の実施例を示す遊技盤の横断面図である。 同縦断面図である。 本発明の第6の実施例を示す遊技盤の要部の斜視図である。 同縦断面図である。 本発明の第7の実施例を示す遊技盤の斜視図である。
符号の説明
5 開閉扉
10 遊技盤
13 遊技領域
14 画像表示手段
20 透視板
22 画像表示部
24 前飾り体
33,34 侵入阻止部
35 取り付け板
39 上ステージ
40,41,42 落下部
45 前端縁
59 傾斜通路
64 誘導通路
A 間隔
B 直径

Claims (5)

  1. 遊技盤と、該遊技盤の遊技領域を透視可能な透視板を有し且つ該遊技盤の前側に開閉自在に配置された開閉扉とを備え、前記遊技領域に、画像表示部と該画像表示部の外周側を前側から覆う前飾り体とを有する画像表示手段を備えた弾球遊技機において、前記前飾り体は前記遊技盤の前面に当接する取り付け板と、該取り付け板と前記画像表示部との間に配置された窓枠と、前記画像表示部の外周で前記取り付け板から前側に突出し且つ前記画像表示部の全外周から該画像表示部側への遊技球の侵入を阻止する侵入阻止部とを備え、該侵入阻止部は、前記画像表示部の上側から左右両側に跨がって設けられ且つ該画像表示部の前面側への遊技球の侵入を阻止する突出部と、前記画像表示部の前側下部で前記突出部の下端部間に前側に突出して設けられ且つ前記画像表示部の前側下部から前記画像表示部の前面側への遊技球の侵入を阻止する上ステージとを備え、前記上ステージは前記突出部のワープ口から入った遊技球を左右に転動させて後側へと落下させる落下部を後側に備え、前記上ステージよりも下側で前記窓枠の前記画像表示部の前側下部に配置された下壁部の前側に、遊技球を前記遊技盤の前側に落下させる下ステージを備え、前記落下部から落下した遊技球を前記下ステージへと誘導し且つ前記上ステージと前記下ステージとの間から前記上ステージへの遊技球の逆流及び前記画像表示部への遊技球の侵入を阻止する誘導通路を前記下壁部側に備えたことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記上ステージは上側へと突出する凸部の左右両側に前記落下部を備え、前記各落下部に対応して前記誘導通路を左右両側に備えたことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 前記下ステージはその前記誘導通路側に後壁を有し、前記下ステージと前記誘導通路は隘路を介して連通していることを特徴とする請求項1又は2に記載の弾球遊技機。
  4. 前記上ステージは前記遊技領域を流下中に遊技釘その他の遊技部品により弾き飛ばされた遊技球が該上ステージと前記透視板との間から前記画像表示部の前面側へと侵入するのを阻止する前記侵入阻止部を備えたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の弾球遊技機。
  5. 前記ステージの前端縁と前記透視板との間隔が遊技球の直径未満であり、該ステージの前端縁が前記侵入阻止部であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の弾球遊技機。
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