JP4502842B2 - パチンコ機 - Google Patents

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Description

この発明は、遊技領域を流下する遊技球を受入れて排出するセンターケースと、このセンターケースから排出された遊技球が入賞可能な入賞口とが設けられたパチンコ機に関する。
従来、この種のパチンコ機として特許文献1に記載のものが知られている。このパチンコ機は、特別図柄表示装置(公報では液晶ディスプレイと記載)の外周部を囲むようにして設けられたセンターケースを備える。そのセンターケースの上端には、遊技球を受入れる球入口(公報では普通入賞手段と記載)が設けられており、センターケースの前面下部には、球入口から受入れられた遊技球を遊技領域へ排出する球出口(公報では出口穴と記載)が設けられている。その球出口から排出された遊技球の落下方向には、普通電動役物(公報では図柄始動手段と記載)が設けられており、その普通電動役物の下方には、変動入賞装置(公報では可変入賞手段と記載)が設けられている。
そして、球出口から排出された遊技球が普通電動役物に入賞すると、特別図柄表示装置が特別図柄の変動表示を開始し、大当り図柄が停止すると大当りが発生し、変動入賞装置が作動し、大入賞口が開口する。
特開2003−24550号公報(第4〜8頁、図5)
しかし、上記従来のパチンコ機には、次のような問題があった。ここでは、その問題を説明するため、特許文献1に記載の図に代えて、本願発明者が考案したパチンコ機の図を使用する。図10は、本願発明者が考案したパチンコ機の一部を拡大して示す斜視説明図である。図10(A)は、遊技球同士が衝突した様子を示す斜視説明図であり、図10(B)は、衝突した遊技球同士が弾かれた様子を示す斜視説明図である。
センターケース50に取り込まれた遊技球P1は、ステージ52の上を転動し、球入口53からセンターケース内部に入り、球出口51から遊技領域20aへ排出される。このとき、図10(A)に示すように、センターケース50に取り込まれないで遊技領域20aを流下してきた遊技球P2が、球出口51から排出された遊技球P1に衝突することがある。このような衝突が発生すると、図10(B)に示すように、遊技球P1は、弾かれて流下を阻止され、釘7b,7bによって規定された入賞口12bに入賞することができない。
特に、入賞口12bは、一般の入賞口と異なり、当該入賞口12bへの入賞に基づいて特別図柄表示装置が特別図柄を変動表示する契機となるものであるため、遊技者にとって非常に重要である。このため、折角、球出口51から排出され、入賞口12bに入賞する筈であった遊技球が、入賞できなくなってしまうのでは、遊技者に酷である。
そこでこの発明は、センターケースに取込まれた遊技球がより高い確率で入賞することができるパチンコ機を実現することを目的とする。
この発明は、上記目的を達成するため、請求項1ないし請求項に記載の発明では、遊技盤(20)と、この遊技盤の遊技領域(20a)に設けられており、複数の特別図柄を変動表示する図柄表示装置(32)と、を備えたパチンコ機において、
前記図柄表示装置の周囲を取り囲むように枠状に形成されており、上部を構成する上枠(31a)と、両側部を構成する一対の縦枠(31b,31b)と、下部を構成する下枠(31c)とを有し、前記遊技盤の盤面から前方へ突出して設けられてハウジング(31)と、
前記上枠に開口形成されており、遊技球を取込むための球取込口(35,35)と、
前記上枠の内部に形成されており、前記球取込口から取り込まれた遊技球が横方向に流下するための横ワープルートと、
前記一対の縦枠の内部にそれぞれ形成されており、前記上枠の横ワープルートを流下した遊技球が縦方向に流下するための一対の縦ワープルートと、
前記一対の縦枠の内向きの壁面にそれぞれ開口形成されており、前記縦ワープルートを流下した遊技球を排出するための一対の球排出口(36,36)と、
前記下枠の上面に形成されており、前記一対の排出口から排出された遊技球が転動するためのステージ部(31d,31e,31f)と、
前記ステージ部に形成されており、前記ステージ部を転動する遊技球が前記ハウジングの内部へ入るための球入口(37)と、
前記球入口から前記ハウジングの内部に入った遊技球を下方へ流下させるための縦型流下経路(10a)と、
前記縦型流下経路を流下した遊技球を前方へ流下させるための横型流下経路(10b)と、
前記横型流下経路の突き当たりの下面に上下方向に貫通形成されており、前記横型流下経路を流下してきた遊技球が下方に落下するための第1球落下口(10c)と、
この第1球落下口の真下に形成されており、後面に形成された後壁(6)と、右側面に形成された右側壁(4)と、左側面に形成された左側壁(5)とを有し、前記第1球落下口から落下した遊技球の流下経路を振分ける空間である振分室(2)と、
この振分室の前面であって前記盤面に形成された球出口(8)と、
基部が前記後壁に打ち込まれており、頭部が前記振分室の内部空間を通過して前記球出口から前方へ突出し、相対向して配置された一対の遊技釘(7a,7a)と、
この一対の遊技釘間に形成された図柄始動口(9)と、
この図柄始動口の前記球出口を境にして前方側に形成されており、遊技球がようやく1個上下方向に通過可能な前方入賞領域(9a)と、
前記図柄始動口の前記球出口を境にして後方側に形成されており、遊技球がようやく1個上下方向に通過可能な後方入賞領域(9b)と、
前記前方入賞領域の直下に設けられており、前記前方入賞領域に入賞した遊技球を受け入れるための入賞部材(12)と、
前記振分室の下面であって前記後方入賞領域の直下に形成されており、前記第1球落下口から落下して前記後方入賞領域に入賞した遊技球を前記振分室の下方へ流下させるための第2球落下口(3b)と、
前記振分室の下面であって前記第2球落下口の両側に形成されており、かつ、後方から前方へ下り勾配の斜面に形成されており、前記第1球落下口から前記振分室の内部に流入したが前記後方入賞領域に入賞しなかった遊技球を前記前方入賞領域に入賞しないように前記球出口へ誘導するための一対の非誘導部(3a,3a)と、
を備えたという技術的手段を用いる。なお、前方入賞領域とは、その領域を遊技球が通過することにより、入賞が確定する領域のことであり、後方入賞領域についても同様である。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のパチンコ機において、前記後方入賞領域(9b)に入賞した遊技球を前記前方入賞領域(9a)へ誘導する誘導部(3c)が形成されているという技術的手段を用いる。
請求項3に記載の発明では、請求項に記載のパチンコ機において、前記一対の遊技釘(7a,7a)および前記誘導部(3c)は、前記誘導部を転動して前記球出口(8)から露出した遊技球の中心が前記一対の遊技釘の上端よりも下方となり、かつ、前記露出した遊技球の上端が前記一対の遊技釘の下端よりも上方となるように構成されているという技術的手段を用いる。
請求項4に記載の発明では、請求項または請求項に記載のパチンコ機において、前記誘導部(3c)の前端と前記入賞部材(12)の後部上端とが連続状になっているという技術的手段を用いる。
請求項5に記載の発明では、請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載のパチンコ機において、前記球出口(8)の上端と、前記一対の遊技釘(7a,7a)の上端との間隔は、遊技球の径よりも小さく形成されているという技術的手段を用いる。
なお、上記の括弧内の符号は、後述する実施形態において使用する符号と対応するものである。
(請求項1に係る発明の効果)
ハウジングの球取込口から取込まれずに遊技領域を流下した遊技球は、一対の遊技釘間に形成された図柄始動口の球出口を境にして前方側に形成された前方入賞領域に入賞し、球取込口取込まれた遊技球は、図柄始動口の球出口を境にして後方側に形成された後方入賞領域に入賞することができる。
従って、ハウジングの内部に取込まれた遊技球が、ハウジングに取込まれないで遊技領域を流下してくる他の遊技球の干渉を受けずに、より高い確率で入賞することができるパチンコ機を実現することができる。
また、図柄始動口の球出口を境にして前方側に前方入賞領域が形成されており、後方側に後方入賞領域が形成されているという従来にはない斬新な構成を提供できるので、遊技者の関心を惹き付けることができる
さらに、相対向する1対の遊技釘という簡易な構成を用いることにより、前方入賞領域および後方入賞領域を形成することができるため、各入賞領域を形成するための製造コストの上昇を抑制することができる。また、後方入賞領域というものが存在せず、前方入賞領域に相当する入賞領域が、相対向する1対の遊技釘によって形成された構成のパチンコ機にあっては、その遊技釘よりも全長の長い遊技釘を同じ位置に配置することにより、後方入賞領域を形成できるため、遊技釘の配置を変更する必要がないので、遊技盤面の設計変更が容易である。
さらに、第1球落下口から振分室の内部に流入したが後方入賞領域に入賞しなかった遊技球を前方入賞領域に入賞しないように球出口へ誘導するための一対の非誘導部が形成されているため、後方入賞領域に入賞しなかった遊技球が前方入賞領域に誘導されない場合が発生することになるので、変化に富んだ遊技を楽しむことができる。また、前方入賞領域へ誘導されるかどうか、非常にスリルのある遊技を楽しむことができる。
さらに、第1球落下口から落下した遊技球が、後方入賞領域または非誘導部に振り分けられる場合が発生することになるので、変化に富んだ遊技を楽しむことができる。また、遊技球が後方入賞領域および非誘導部のどちらに振り分けられるか、非常にスリルのある遊技を楽しむことができる。
(請求項に係る発明の効果)
後方入賞領域に入賞した遊技球を前方入賞領域へ誘導する誘導部が形成されているため、後方入賞領域に入賞した遊技球を確実に前方入賞領域へ入賞させることができる。
従って、遊技者は、遊技球が後方入賞領域に入賞した時点で、その遊技球の前方入賞領域への入賞を確信することができる。また、後方入賞領域に入賞した遊技球が、遊技者の視認可能な前方入賞領域へ誘導されるため、遊技者に入賞を確実に認識させることができる。
(請求項に係る発明の効果)
一対の遊技釘および誘導部は、誘導部を転動して排出口から露出した遊技球の中心が一対の遊技釘の上端よりも下方となるように構成されているため、球出口から露出した遊技球が一対の遊技釘の上端を超えてしまい、前方入賞領域に入賞できなくなるおそれがない。また、一対の遊技釘および誘導部は、球出口から露出した遊技球の上端が所定の部材の下端よりも上方となるように構成されているため、球出口から露出した遊技球が一対の遊技釘の下端から流出してしまい、前方入賞領域に入賞できなくなるおそれもない。
(請求項に係る発明の効果)
誘導部の前端と入賞部材の後部上端とが連続状になっているため、誘導部によって誘導される遊技球を確実に入賞部材に入賞させることができる。
(請求項に係る発明の効果)
球出口の上端と、一対の遊技釘の上端との間隔は、遊技球の径よりも小さく形成されているため、球出口へ流下する遊技球が一対の遊技釘の上端に乗って流下した場合に、その遊技球が一対の遊技釘の上端と球出口の上端との隙間から遊技領域へ排出されないようにして確実に後方入賞領域に入賞させることができる。また、ハウジングに受け入れられないで遊技領域を流下してくる遊技球が、一対の遊技釘材の上端と球出口の上端との隙間から、後方入賞領域の上方へ流入不能となる。従って、当該遊技球の干渉を、ハウジングに受入れられた遊技球は、さらに受け難くなり、より高い確率で入賞することができる。
<第1実施形態>
この発明の第1実施形態について説明する。
[全体の主要構成]
まず、この実施形態のパチンコ機の主要構成について図1および図2を参照して説明する。図1は、そのパチンコ機の外観を正面から見た説明図である。なお、以下の説明では、パチンコ機で遊技をする遊技者に向く方向を前方とし、その逆方向を後方とする。また、遊技者から見て左右方向を左右方向または横方向とし、縦方向を縦方向または上下方向とする。
図1に示すように、パチンコ機1には、外殻を構成する前枠21が設けられており、その前枠21にはガラス枠22が開閉可能に取付けられている。ガラス枠22の内側には遊技盤20が設けられており、前枠21の前面右下方には、遊技盤20へ遊技球を発射する発射装置を操作する発射レバー23が回動可能に取付けられている。遊技盤20の下方には、払出された賞球や貸球を収容する上受け皿24が設けられており、上受け皿24の下方には、上受け皿24の収容可能数を超えて流下した賞球を収容する下受け皿25が設けられている。
[遊技盤の主要構成]
次に、遊技盤20の主要構成について図2および図3を参照して説明する。図2は図1に示すパチンコ機に備えられた遊技盤を正面から見た概略説明図であり、図3は図1に示すパチンコ機に備えられた遊技盤を右斜め上方から見た概略説明図である。
遊技盤20には、センターケース30が備えられている。センターケース30には、ハウジング31が備えられており、そのハウジング31には、複数の特別図柄を変動表示(スクロール表示ともいう)する図柄表示装置32が備えられている。図柄表示装置32の表示画面には、特別図柄を変動表示する表示領域が複数設定されている。この実施形態では、表示画面の横方向に3つの表示領域が設定されている。図柄表示装置32は、各表示領域において複数の特別図柄(例えば0〜9の計10種類の数字を表現した特別図柄)を縦に配列した図柄列をそれぞれ変動表示する。また、図柄表示装置32は、表示画面の所定の表示領域において複数の普通図柄(例えば○や×などを表現した普通図柄)を変動表示する。
センターケース30の下方には、左右に配置された命釘7a,7aによって規定された図柄始動口9が設けられており、その図柄始動口9の直下には、図柄始動口9を通過した遊技球を受入れる受入部材12が設けられている。受入部材12の直下には、左右に開閉可能な開閉翼片13a,13aを有する普通電動役物13が設けられている。普通電動役物13の直下には、大当りが発生したときに作動する変動入賞装置26が設けられている。また、遊技盤20には、案内レール42と、普通図柄作動ゲート27と、入賞口28と、風車29と、アウト口41とが設けられており、遊技球の流下経路を規定する多くの遊技釘7が打ち込まれている。なお、上記案内レール42により、遊技領域20aが略円形に区画形成されている。
[センターケース30の主要構造]
次に、センターケース30の主要構造について図3を参照して説明する。
センターケース30のハウジング31は、図柄表示装置32の周囲を取り囲むように枠状に形成されており、遊技盤20の盤面から前方へ突出して設けられている。ハウジング31の上部を構成する上枠31aには、遊技球を取込む(受入れる)ための球取込口35,35が開口形成されており、上枠31aの内部には、球取込口35から取り込まれた遊技球が横方向に流下するための横ワープルートが形成されている。
ハウジング31の両側部を構成する縦枠31b,31bには、上枠31a内部の横ワープルートを流下した遊技球が縦方向に流下するための縦ワープルートがそれぞれ形成されている。縦枠31bの内向きの壁面には、縦ワープルートを流下した遊技球を排出するための球排出口36が開口形成されている。図3においては、左側の縦枠31bに開口形成された球排出口36が示されているが、実際には、右側の縦枠31bにも同様の球排出口36が開口形成されている。
ハウジング31の下部を構成する下枠31cの上面には、各球排出口36から排出された遊技球が転動するためのステージ部が形成されている。この実施形態では、形成位置の高い順に第1ステージ部31d、第2ステージ部31e、第3ステージ部31fの計3つのステージ部が階段状に形成されている。ステージ部の数は、1つ、2つ、または4つ以上でもよい。各ステージは、球排出口36から排出された遊技球が転動可能な程度に起伏のある形状に形成されている。各ステージ部の前端には、ステージ上を転動する遊技球の落下を防止するための落下防止壁31gが立ち上がり形成されており、その落下防止壁31gの所定個所には、ステージ上を転動する遊技球を次のステージへ落下させるための落下部31hが開口形成されている。第2ステージ部31eの後方の壁には、第2ステージ部31eを転動する遊技球がハウジング31の内部へ入るための球入口37が前後方向に貫通形成されている。この球入口37は、他のステージに開口形成することもできるし、ステージの平面上に開口形成することもできる。また、複数開口形成することもできる。
[図柄始動口9の周辺構造]
次に、この発明の特徴である図柄始動口9の周辺構造について図4ないし図6を参照して説明する。
図4は図3において破線で囲まれた部分を拡大して示す説明図である。図4(A)は遊技球が前方入賞領域および後方入賞領域に入賞した様子を示す説明図であり、図4(B)はハウジングから排出された遊技球が入賞しなかった様子を示す説明図である。図5は振分室および図柄始動口の説明図である。図5(A)は振分室を拡大して示す斜視説明図であり、図5(B)は図柄始動口の説明図である。図6は図4に示す部分の縦断面を右側から見た説明図である。図6(A)は取込口から取込まれた遊技球が後方入賞領域に入賞した場合の説明図であり、図6(B)は取込口から取込まれた遊技球が後方入賞領域に入賞しなかった場合の説明図である。
図6に示すように、ハウジング31の内部には、球入口37からハウジング31の内部に入った遊技球が流下する流下経路10が形成されている。流下経路10は、球入口37から入った遊技球を下方へ流下させるための縦型流下経路10aと、この縦型流下経路10aを流下した遊技球を前方へ流下させるための横型流下経路10bとから構成される。横型流下経路10bにおいて遊技球が転動する面は、遊技球が確実に前方へ流下するように下り勾配に形成されている。横型流下経路10bの前方は、ハウジング31の下枠31cの前面壁によって塞がれており、横型流下経路10bの突き当たりの下面には、横型流下経路10bを流下してきた遊技球が下方に落下するための球落下口10cが上下方向に貫通形成されている。
球落下口10cの直下には、落下した遊技球の流下経路を振分ける空間である振分室2が形成されている。下枠31cの下端に形成された垂下部31iの直下であって、遊技盤20の盤面には、球出口8が前後方向に貫通形成されている。振分室2の前面の一部が球出口8であり、上面の一部が球落下口10cである。つまり、球出口8の正面から見ると、球出口8の後方に振分室2が形成されている。振分室2および球出口8は、複数(この実施形態では3個)の遊技球が横方向に並んで流下できる大きさに形成されている。図5に示すように、振分室2の後面には、後壁6が形成されており、右側面には右側壁4が、左側面には左側壁5がそれぞれ形成されている。
後壁6の壁面には、命釘7a,7aの基部が打ち込まれている。命釘7a,7aは、左右に平行に配置されており、各命釘7aの頭部は、それぞれ振分室2の内部空間を通過して球出口8から前方へ突出している。図5(B)に示すように、各命釘7a間には、図柄始動口9が形成されている。図柄始動口9は、球出口8を境にして前方側が前方入賞領域9aに、後方側が後方入賞領域9bにそれぞれ設定されている。図5(B)において前方で破線で囲まれた領域が前方入賞領域9aであり、後方で破線で囲まれた領域が後方入賞領域9bである。前方入賞領域9aおよび後方入賞領域9bは、それぞれ遊技球がようやく1個上下方向に通過可能な間隔に形成されている。
つまり、図柄始動口9は、前方入賞領域9aと、この前方入賞領域9aを球出口8の後方まで延長形成することにより球出口8から後方に形成された後方入賞領域9bとから構成されている。
前方入賞領域9aの直下には、受入部材12が設けられている。受入部材12の内部には、遊技球を受け入れるための受入口12aが上下方向に貫通形成されている。受入口12aは、前方入賞領域9aの直下に形成されており、その横断面の面積は、前方入賞領域9aの面積に略等しくなるように形成されている。また、命釘7aの下端と、受入口12aの上端との間隔は、遊技球の径よりも小さく形成されているため、命釘7aと受入口12aとの間から遊技球が侵入するおそれがない。
振分室2の下面3であって後方入賞領域9bの直下には、上方から後方入賞領域9bを通過した遊技球を振分室2の下方へ流下させるための球落下口3bが、上下方向に貫通形成されている。球落下口3bの左右方向の幅は、後方入賞領域9bの横幅に略等しくなるように形成されている。振分室2の下面3であって球落下口3bの両側には、非誘導部3aがそれぞれ形成されている。各非誘導部3aは、球落下口10cから振分室2の内部に流入したが後方入賞領域9bに入賞しなかった遊技球を前方入賞領域9aに入賞しないように球出口8へ誘導するものであり、後方から前方へ下り勾配の斜面に形成されている。つまり、振分室2は、ハウジング31の内部に取込まれた遊技球を後方入賞領域9bまたは非誘導部3aに振り分ける役割をする。また、非誘導部3aの両側に存在する側壁と命釘7aとの間隔は、遊技球が非誘導部3a上を転動可能な幅に形成されている。
各非誘導部3aは、命釘7aの下端よりも低い位置に形成されているため、非誘導部3a上を転動中の遊技球が左右に振られても命釘7aによって規制されるため、命釘7aを乗り越えて前方入賞領域9aに入賞してしまうおそれがない。また、非誘導部3aの斜面を転動して下る遊技球は、側壁と命釘7aとの間に入り込んだ形態になるので、誘導方向が安定し、確実に球出口8から遊技領域20aへ排出される。球落下口10cから振分室2に落下する遊技球の落下位置は、後方入賞領域9b、左側の非誘導部3aおよび右側の非誘導部3aの計3箇所であり、どの位置に落下するかは、球落下口10cから出るときの位置、つまり流下経路10を流下するときの流下経路によって決定されるが、それは流下態様によって変化する。
球出口8の上端(垂下部31iの下端)と、球出口8を通る命釘7aの上端との間隔は、遊技球の径よりも小さく形成されているため、球落下口10cから振分室2に流入した遊技球が命釘7aに乗った場合に、その遊技球が命釘7aの上端と球出口8の上端との隙間から遊技領域20aへ排出されないようにして確実に後方入賞領域9bに入賞させることができる。また、ハウジング31の球取込口35から取込まれずに遊技領域20aを流下してくる遊技球が、命釘7aの上端と球出口8の上端(垂下部31iの下端)との隙間から、後方入賞領域9bの上方へ流入不能となる。従って、当該遊技球の干渉を、ハウジング31に取込まれた遊技球は、さらに受け難くなり、より高い確率で後方入賞領域9bに入賞することができる。
普通電動役物13に設けられた左右の開閉翼片13aの相対向する面間には、閉成した状態において、遊技球が流下可能な空間が上下方向に形成され、その空間の上方は、受入口12aに連通している。つまり、受入口12aを流下した遊技球は、開閉翼片13a間を流下する。普通電動役物13の後方の遊技盤20には、開閉翼片13a間を流下した遊技球を遊技盤20の裏面側へ取り込むための取込口13bが開口形成されている。
振分室2の球落下口3bの直下には、球落下口3bから落下した遊技球を遊技盤20の裏面側へ流下させるための流下経路11が形成されている。流下経路11は、球落下口3bから落下した遊技球を下方へ流下させるための縦型流下経路11aと、この縦型流下経路11aを流下した遊技球を遊技盤20の裏面側へ流下させるための横型流下経路11bと、この横型流下経路11bを流下した遊技球を下方に流下させるための縦型流下経路11cとから構成される。縦型流下経路11cの下方には、縦型流下経路11cを流下する遊技球を検出する検出スイッチ40が設けられている。検出スイッチ40としては、変流器、光センサなどの検出手段が適用可能である。普通電動役物13の後方に形成された取込口13bは、流下経路11と連通している。縦型流下経路11cの近傍には、普通電動役物13の各開閉翼片13aが開閉するための動力源になるソレノイド14が配置されている。
[主な遊技内容]
発射レバー23(図1)を操作すると、上受け皿24に収容されていた遊技球P1が案内レール42に沿って遊技領域20aへ案内される。そして、遊技領域20aを流下する遊技球P1がセンターケース30の球取込口35(図3)からハウジング31の内部に取込まれると、その遊技球P1は、上枠31a内部の横ワープルートを流下して縦枠31b内部の縦ワープルートを流下し、縦枠31bの球排出口36から第1ステージ部31d上へ排出され、第1ステージ部31d上を転動し、落下部31hから第2ステージ部31e上へ落下し、第2ステージ部31e上を転動し、球入口37から再びハウジング31の内部へ入る(図4)。
そして、ハウジング31の内部へ入った遊技球P1は、流下経路10(図6)を流下し、球落下口10cから振分室2に落下する。振分室2に落下し、後方入賞領域9bに入賞した遊技球P1は、球落下口3bから落下し、流下経路11を流下し、検出スイッチ40により検出される(図6(A))。遊技球P1が後方入賞領域9bに入賞しようとすると同時に、遊技領域20aを流下してきた遊技球P2が前方入賞領域9aに入賞しようとする場合であっても、後方入賞領域9bに入賞しようとする遊技球P1は、前方入賞領域9aに入賞しようとする遊技球P2の干渉を受けることなく後方入賞領域9bに入賞することができ、さらに確実に検出スイッチ40により検出される(図6(A))。
また、球落下口10cから振分室2の側壁4寄り、または側壁5寄りに落下した遊技球、つまり後方入賞領域9bに入賞できなかった遊技球P1は、非誘導部3a上を前方へ転動し、排出口8から遊技領域20aへ排出され、受入部材12の受入口12aにも受入れられることなく、遊技領域20aを流下する(図6(B))。また、センターケース30に取込まれることなく、排出口8の前方を流下し、前方入賞領域9aに入賞した遊技球P2(図6(A))は、受入部材12の受入口12aに受入れられ、普通電動役物13の開閉翼片13a間を流下し、取込口13bから流下経路11に取込まれ、流下経路11を流下して検出スイッチ40により検出される。
検出スイッチ40が遊技球を検出すると、図柄表示装置32が特別図柄の変動表示を開始し、大当り図柄が停止表示されると、大当りが発生し、変動入賞装置26の開閉部材26aが開放し、大入賞口26bが開口する。そして、大入賞口26bに入賞した遊技球の数が規定数(例えば10個)に達したという条件、あるいは、大入賞口26bが開口してから規定時間(例えば約30秒)に達したという条件のいずれかが満足されたときに開閉部材26aが閉成し、大入賞口26bが閉口する。大入賞口26bの開口から閉口までを1ラウンドとし、大入賞口26bに入賞した遊技球が大入賞口26bの内部に設けられた特別領域を通過したことを条件に次のラウンドに進むことができ、規定のラウンド数(例えば15ラウンド)の大当り遊技を行うことができる。
また、特別図柄の変動中に遊技球が検出スイッチ40により検出された場合は、その検出に基づく特別図柄の変動表示は保留され、現在行われている特別図柄の変動表示が終了した後に、保留されている変動表示が行われる。その保留されている数(以下、特別図柄始動記憶数という)は、センターケース30に設けられた特別図柄始動記憶数表示装置33により表示される。この実施形態では、特別図柄始動記憶数の上限は4個である。また、特別図柄始動記憶数表示装置33は、LEDを内蔵した4個のランプにより構成されており、そのランプの点灯数により特別図柄始動記憶数を表示する。
また、遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過すると、図柄表示装置32が普通図柄の変動表示を開始し、当り普通図柄が停止表示されると、普通電動役物13の左右の開閉翼片13aが開放し、前方入賞領域9aの入賞領域が拡大される。開放した開閉翼片13aから入賞した遊技球は、取込口13bから流下経路11に取込まれ、検出スイッチ40により検出される。普通図柄の変動中に遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過した場合は、その通過に基づく普通図柄の変動表示は保留され、現在行われている普通図柄の変動表示が終了した後に、保留されている変動表示が行われる。その保留されている数(以下、普通図柄始動記憶数という)は、センターケース30に設けられた普通図柄始動記憶数表示装置34により表示される。この実施形態では、普通図柄始動記憶数の上限は4個である。また、普通図柄始動記憶数表示装置34は、LEDを内蔵した4個のランプにより構成されており、そのランプの点灯数により普通図柄始動記憶数を表示する。
[第1実施形態の効果]
(1)以上のように、上述の第1実施形態のパチンコ機1を使用すれば、ハウジング31の球取込口35から取込まれずに遊技領域20aを流下した遊技球が入賞可能な図柄始動口9が、受入部材12の上方に形成された前方入賞領域9aと、この前方入賞領域9aを球出口8の後方まで延長形成することにより球出口8から後方に形成された後方入賞領域9bとから構成されており、球取込口35からハウジング31の内部に受入れられた遊技球が後方入賞領域9bに入賞可能に構成されているため、ハウジング31に受入れられた遊技球を球出口8の後方において入賞させることができる。
従って、ハウジング31の内部に受入れられた遊技球が、ハウジング31に受け入れられないで遊技領域20aを流下してくる他の遊技球の干渉を受けずに、より高い確率で入賞することができるパチンコ機を実現することができる。
(2)しかも、受入口12aの上方には前方入賞領域9aが形成されているため、ハウジング31に受け入れられないで遊技領域20aを流下してくる遊技球は、前方入賞領域9aに入賞することができる。
(3)また、後方入賞領域9bは、前方入賞領域9aを球出口8の後方まで延長形成することにより球出口8から後方に形成されているため、入賞領域が球出口8の後方にまで延長形成されているという従来にはない斬新な構成を提供できるので、遊技者の関心を惹き付けることができる。
(4)さらに、前方入賞領域9aおよび後方入賞領域9bは、命釘7a,7aによって規定されているため、入賞領域の範囲を明確化することができる。
(5)相対向する1対の命釘7a,7aという簡易な構成を用いることにより、前方入賞領域9aおよび後方入賞領域9bを形成することができるため、各入賞領域を形成するための製造コストの上昇を抑制することができる。
(6)後方入賞領域というものが存在せず、前方入賞領域に相当する入賞領域が、相対向する1対の命釘によって形成された構成のパチンコ機にあっては、その遊技釘よりも全長の長い命釘を同じ位置に配置することにより、後方入賞領域を形成できるため、命釘の配置を変更する必要がないので、遊技盤面の設計変更が容易である。
(7)後方入賞領域9bに入賞した遊技球を前方入賞領域9aを通過させないで流下させる流下経路11と、この流下経路11を流下する遊技球を検出する検出スイッチ40とを備えるため、入賞領域9aに入賞した遊技球および後方入賞領域9bに入賞した遊技球が共に同じ流下経路を流下する場合のように、流下経路中で遊技球の渋滞が発生するおそれがない。また、後方入賞領域9bに入賞した遊技球を前方へ迂回させないため、後方入賞領域9bに入賞した遊技球を速やかに検出することができる。
(8)後方入賞領域9bに入賞しなかった遊技球を前方入賞領域9aへ誘導されないように球出口8から排出する非誘導部3a,3aが形成されているため、後方入賞領域9bに入賞しなかった遊技球が前方入賞領域9aに誘導されない場合が発生することになるので、変化に富んだ遊技を楽しむことができる。また、前方入賞領域9aへ誘導されるかどうか、非常にスリルのある遊技を楽しむことができる。
(9)ハウジング31の内部に受入れられた遊技球を後方入賞領域9bまたは非誘導部3aに振り分ける振分室2を備えるため、遊技球が後方入賞領域9bまたは非誘導部3aに振り分けられる場合が発生することになるので、変化に富んだ遊技を楽しむことができる。また、遊技球が後方入賞領域9bおよび非誘導部3aのどちらに振り分けられるか、非常にスリルのある遊技を楽しむことができる。
(10)球出口8の上端と、球出口8を通る命釘7aの上端との間隔は、遊技球の径よりも小さく形成されているため、球出口8へ流下する遊技球が命釘7aの上端に乗って流下した場合に、その遊技球が命釘7aの上端と球出口8の上端との隙間から遊技領域20aへ排出されないようにして確実に後方入賞領域9bに入賞させることができる。また、ハウジング31に受け入れられないで遊技領域20aを流下してくる遊技球が、命釘7aの上端と球出口8の上端との隙間から、後方入賞領域9bの上方へ流入不能となる。従って、当該遊技球の干渉を、ハウジング31に受入れられた遊技球は、さらに受け難くなり、より高い確率で入賞することができる。
<第2実施形態>
次に、この発明の第2実施形態について図7ないし図9を参照して説明する。この実施形態のパチンコ機は、振分室に流下した遊技球を総て球出口から遊技領域20aへ排出することを特徴とする。
図7は遊技盤の一部を拡大して示す説明図である。図7(A)は遊技球が前方入賞領域および後方入賞領域に入賞した様子を示す説明図であり、図7(B)はハウジングから排出された遊技球が入賞しなかった様子を示す説明図である。図8は振分室および図柄始動口の説明図である。図9は図7に示す部分の縦断面を右側から見た説明図である。図9(A)は取込口から取込まれた遊技球が後方入賞領域に入賞した場合の説明図であり、図9(B)は取込口から取込まれた遊技球が後方入賞領域に入賞しなかった場合の説明図である。なお、この実施形態のパチンコ機は、図柄始動口の周辺構造以外は、第1実施形態のパチンコ機1と同じ構成および機能であるため、同じ部分の説明を簡略化または省略し、同じ構成については同じ符号を用いる。
図8に示すように、振分室2の底面であって命釘7a,7aによって規定された後方入賞領域9bの下方には、誘導部3cが形成されており、その誘導部3cの両側には非誘導部3aがそれぞれ形成されている。誘導部3cおよび非誘導部3aは、球出口8の下端に向けて下り勾配に形成された斜面であり、振分室2に流下した遊技球を総て球出口8へ誘導する。
図7(A)に示すように、後方入賞領域9bに入賞した遊技球は、命釘7a,7aおよび誘導部3cによって前方へ誘導され、球出口8から排出され、前方入賞領域9aを介し、受入部材12の受入口12aに受け入れられる。
この場合、図9(A)に示すように、命釘7aおよび誘導部3cは、誘導部3cを転動して球出口8から露出した遊技球P1の中心が命釘7aの上端よりも下方となるように構成されているため、遊技球P1が後方入賞領域9bに対して、その一部を進入させた状態で、球出口8から露出した時、命釘7aを乗り越えてしまい、前方入賞領域9aに入賞できなくなるおそれがない。また、命釘7aおよび誘導部3cは、球出口8から露出した遊技球P1の上端が命釘7aの下端よりも上方となるように構成されているため、球出口8から露出した遊技球P1が命釘7aの下端から側方へ流出してしまい、前方入賞領域9aに入賞できなくなるおそれもない。
また、誘導部3cの下り方向の前端と受入部材12の後部上端とは、連続状になっているため、誘導部3cによって誘導される遊技球を確実に受入部材12に受入れさせることができる。
また、図7(B)に示すように、命釘7aの外方(側壁4,5側)へ落下した遊技球は、非誘導部3aによって球出口8へ誘導され、前方入賞領域9aに入賞することなく、遊技領域20aへ排出され、受入部材12の側方を流下する。この場合も、図9(B)に示すように、命釘7aおよび非誘導部3aは、非誘導部3aを転動して球出口8から露出した遊技球P1の中心が命釘7aの上端よりも下方となるように構成されているため、後方入賞領域9bに入賞して球出口8から露出した遊技球P1が命釘7aの上端を超えてしまい、前方入賞領域9aに入賞してしまうおそれがない。また、命釘7aおよび非誘導部3aは、球出口8から露出した遊技球P1の上端が命釘7aの下端よりも上方となるように構成されているため、球出口8から露出した遊技球P1が命釘7aの下端から前方入賞領域9aに流入してしまうおそれもない。
[第2実施形態の効果]
(1)以上のように、上記第2実施形態のパチンコ機1を使用すれば、後方入賞領域9bに入賞した遊技球を前方入賞領域9aへ誘導する誘導部3cが形成されているため、後方入賞領域9bに入賞した遊技球が確実に前方入賞領域9aへ誘導することができる。また、後方入賞領域9bに入賞した遊技球が、遊技者の視認可能な前方入賞領域9aへ誘導されるため、遊技者に入賞を確実に認識させることができる。
(2)しかも、命釘7aおよび誘導部3cは、誘導部3cを転動して球出口8から露出した遊技球の中心が命釘7aの上端よりも下方となるように構成されているため、球出口8から露出した遊技球が命釘7aを乗り越えてしまい、前方入賞領域9aに入賞できなくなるおそれがない。また、命釘7aおよび誘導部3cは、球出口8から露出した遊技球の上端が命釘7aの下端よりも上方となるように構成されているため、球出口8から露出した遊技球が命釘7aの下端から側方へ流出してしまい、前方入賞領域9aに入賞できなくなるおそれがない。
(3)また、誘導部3cの下り方向の前端と受入部材12の後部上端とが連続状になっているため、誘導部3cによって誘導される遊技球を確実に受入部材12に受入れさせることができる。
(4)さらに、非誘導部3aは、誘導部3cの両側に設けられているため、一方の側に設けられている構成よりも、遊技球が非誘導部3aを通過する流下経路が増加するので、その分、より一層変化に富んだ遊技を楽しむことができる。また、遊技球が非誘導部3aを通じて球出口8から排出される確率が高くなるので、その分、より一層スリルのある遊技を楽しむことができる。
(5)第2実施形態のパチンコ機1は、図柄始動口9の周辺構造の一部を除いて第1実施形態のパチンコ機1と同じ構成および機能であるため、第1実施形態の効果(1)〜(6)および(8)〜(10)と同じ効果を奏することができる。
<他の実施形態>
(1)上記各実施形態では、左右に平行に配置した2本の命釘7aによって図柄始動口9を規定する構成を採用したが、2本の命釘7aに代えて、前後に長い長方形または長円形の孔が上下方向に貫通形成された部材を用いることもできる。その部材は、金属材料、合成樹脂製材料により形成することができる。つまり、前方入賞領域9aまたは後方入賞領域9bに入賞した遊技球が確実に検出スイッチ40によって検出されることができれば、構造および材料は限定されない。
(2)非誘導部3aは一方だけ設けることもできる。
(3)前方入賞領域9aを後方入賞領域9bよりも広い面積に形成することもできる。また、逆に、後方入賞領域9bを前方入賞領域9aよりも広い面積に形成することもできる。この構成によれば、振分室2から球出口8へ向かう流下経路を増やすことができる。
(4)図柄始動口9の部分を一般の入賞口(賞球が払出されるだけで図柄の変動表示などの契機とならないもの)に適用することもできる。
(5)ハウジング31の球取込口35から振分室2に至るまでの流下経路は、各実施形態に記載のものに限定されるものではなく設計変更可能である。例えば、取込口から取込まれた遊技球が外部から見えることなく、振分室2に流下する流下経路でもよい。
この発明の実施形態に係るパチンコ機の外観を正面から見た説明図である。 図1に示すパチンコ機に備えられた遊技盤を正面から見た概略説明図である。 図1に示すパチンコ機に備えられた遊技盤を右斜め上方から見た概略説明図である。 図3において破線で囲まれた部分を拡大して示す説明図である。図4(A)は遊技球が前方入賞領域および後方入賞領域に入賞した様子を示す説明図であり、図4(B)はハウジングから排出された遊技球が入賞しなかった様子を示す説明図である。 振分室および図柄始動口の説明図である。図5(A)は振分室を拡大して示す斜視説明図であり、図5(B)は図柄始動口の説明図である。 図4に示す部分の縦断面を右側から見た説明図である。図6(A)は取込口から取込まれた遊技球が後方入賞領域に入賞した場合の説明図であり、図6(B)は取込口から取込まれた遊技球が後方入賞領域に入賞しなかった場合の説明図である。 第2実施形態における遊技盤の一部を拡大して示す説明図である。図7(A)は遊技球が前方入賞領域および後方入賞領域に入賞した様子を示す説明図であり、図7(B)はハウジングから排出された遊技球が入賞しなかった様子を示す説明図である。 振分室および図柄始動口の説明図である。 図7に示す部分の縦断面を右側から見た説明図である。図9(A)は取込口から取込まれた遊技球が後方入賞領域に入賞した場合の説明図であり、図9(B)は取込口から取込まれた遊技球が後方入賞領域に入賞しなかった場合の説明図である。 本願発明者が考案したパチンコ機の一部を拡大して示す斜視説明図である。図10(A)は、遊技球同士が衝突した様子を示す斜視説明図であり、図10(B)は、衝突した遊技球同士が弾かれた様子を示す斜視説明図である。
符号の説明
1・・パチンコ機、2・・振分、3a・・非誘導部、3c・・誘導部、7a・・命釘(遊技釘)、8・・球出、9・・図柄始動、9a・・前方入賞領域、9b・・後方入賞領域、12・・受入部材(入賞部材)、12a・・受入口、20・・遊技盤、30・・センターケース、31・・ハウジング、32・・図柄表示装置、35・・球取込

Claims (5)

  1. 遊技盤と、
    この遊技盤に設けられており、複数の特別図柄を変動表示する図柄表示装置と、を備えたパチンコ機において、
    前記図柄表示装置の周囲を取り囲むように枠状に形成されており、上部を構成する上枠と、両側部を構成する一対の縦枠と、下部を構成する下枠とを有し、前記遊技盤の盤面から前方へ突出して設けられてハウジングと、
    前記上枠に開口形成されており、遊技球を取込むための球取込口と、
    前記上枠の内部に形成されており、前記球取込口から取り込まれた遊技球が横方向に流下するための横ワープルートと、
    前記一対の縦枠の内部にそれぞれ形成されており、前記上枠の横ワープルートを流下した遊技球が縦方向に流下するための一対の縦ワープルートと、
    前記一対の縦枠の内向きの壁面にそれぞれ開口形成されており、前記縦ワープルートを流下した遊技球を排出するための一対の球排出口と、
    前記下枠の上面に形成されており、前記一対の排出口から排出された遊技球が転動するためのステージ部と、
    前記ステージ部に形成されており、前記ステージ部を転動する遊技球が前記ハウジングの内部へ入るための球入口と、
    前記球入口から前記ハウジングの内部に入った遊技球を下方へ流下させるための縦型流下経路と、
    前記縦型流下経路を流下した遊技球を前方へ流下させるための横型流下経路と、
    前記横型流下経路の突き当たりの下面に上下方向に貫通形成されており、前記横型流下経路を流下してきた遊技球が下方に落下するための第1球落下口と、
    この第1球落下口の真下に形成されており、後面に形成された後壁と、右側面に形成された右側壁と、左側面に形成された左側壁とを有し、前記第1球落下口から落下した遊技球の流下経路を振分ける空間である振分室と、
    この振分室の前面であって前記盤面に形成された球出口と、
    基部が前記後壁に打ち込まれており、頭部が前記振分室の内部空間を通過して前記球出口から前方へ突出し、相対向して配置された一対の遊技釘と、
    この一対の遊技釘間に形成された図柄始動口と、
    この図柄始動口の前記球出口を境にして前方側に形成されており、遊技球がようやく1個上下方向に通過可能な前方入賞領域と、
    前記図柄始動口の前記球出口を境にして後方側に形成されており、遊技球がようやく1個上下方向に通過可能な後方入賞領域と、
    前記前方入賞領域の直下に設けられており、前記前方入賞領域に入賞した遊技球を受け入れるための入賞部材と、
    前記振分室の下面であって前記後方入賞領域の直下に形成されており、前記第1球落下口から落下して前記後方入賞領域に入賞した遊技球を前記振分室の下方へ流下させるための第2球落下口と、
    前記振分室の下面であって前記第2球落下口の両側に形成されており、かつ、後方から前方へ下り勾配の斜面に形成されており、前記第1球落下口から前記振分室の内部に流入したが前記後方入賞領域に入賞しなかった遊技球を前記前方入賞領域に入賞しないように前記球出口へ誘導するための一対の非誘導部と、
    を備えたことを特徴とするパチンコ機。
  2. 前記後方入賞領域に入賞した遊技球を前記前方入賞領域へ誘導する誘導部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機。
  3. 前記一対の遊技釘および前記誘導部は、前記誘導部を転動して前記球出口から露出した遊技球の中心が前記一対の遊技釘の上端よりも下方となり、かつ、前記露出した遊技球の上端が前記一対の遊技釘の下端よりも上方となるように構成されていることを特徴とする請求項に記載のパチンコ機。
  4. 前記誘導部の前端と前記入賞部材の後部上端とが連続状になっていることを特徴とする請求項または請求項に記載のパチンコ機。
  5. 前記球出口の上端と、前記一対の遊技釘の上端との間隔は、遊技球の径よりも小さく形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載のパチンコ機。
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