JP2011050568A - 遊技台 - Google Patents
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Abstract
【課題】遊技者に気付かれることなく、遊技球の流下方向を変化させる。
【解決手段】風車236の上方に、遊技釘238を左右2列直線状に配設させて遊技球の流下通路を設ける。遊技者から視認される遊技釘の笠部402は直線状の流下通路に見えるが、それぞれの遊技釘238が立設される穴部405は、立設される場所によって左右にずれて設けられており、流下通路の出口から放出される遊技球は、風車236の中心ではなく左右いずれかの方向にズレて放出される。
【選択図】図3
【解決手段】風車236の上方に、遊技釘238を左右2列直線状に配設させて遊技球の流下通路を設ける。遊技者から視認される遊技釘の笠部402は直線状の流下通路に見えるが、それぞれの遊技釘238が立設される穴部405は、立設される場所によって左右にずれて設けられており、流下通路の出口から放出される遊技球は、風車236の中心ではなく左右いずれかの方向にズレて放出される。
【選択図】図3
Description
本発明は、スロットマシン、パチンコ機等に代表される遊技台に関し、遊技盤上に設けられた遊技釘の形状及び配置に関する。
従来、スロットマシンやパチンコと呼ばれる遊技台では、遊技盤面上に遊技釘や入賞装置などを設け、落下する遊技球の軌道を変化させて視覚的な面白みを増すようにすると共に、釘の配列を工夫することで入賞装置への入賞確率を調整し、遊技店が適切な利益を上げられるように遊技盤が設計されている。
上記文献において提案される発明では、遊技領域右側に備えられた右側方流下領域の左右の側壁に、流下方向変化付与部材を設け、流下してくる遊技球の方向を変化させて、所定の領域に遊技球を誘導すると共に、流下勢抑制部材に接触することで流下の勢いを抑制し、部材の破損を防止することが可能な遊技台が提案されている。
しかし、上述の発明において提案される流下方向変化付与部材は、遊技者に視認可能な位置で接触した遊技球の転動態様に変化を与えるため、遊技球の転動態様が急激に変化することで、遊技者に違和感を与えてしまうといった問題があった。また、例えば上述の流下方向変化付与部材及び流下勢抑制部材による遊技球の転動態様の変化が遊技者に不利になるように部材が配置されていた場合には、遊技を行う前の遊技者が配置態様を確認し、その遊技台での遊技を敬遠する恐れがあった。
本発明は、上述の問題を鑑みたものであって、遊技球の転動態様の変化を遊技者に気付かれにくくすると共に、遊技球の転動を変化させる部分を、遊技者が把握しにくい遊技台を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る遊技台は、遊技球が転動可能な遊技領域が形成された遊技盤と、笠部及び前記笠部を支持する脚部からなり、接触により遊技球の転動に変化を与える障害部材と、連続して配置された1列の前記障害部材と、前記列とは離間した位置に連続して配置された1列の前記障害部材と、からなる遊技球が転動しながら流下可能な通路部と、前記通路部に設けられ、前記通路部を流下する前記遊技球の流下速度を抑制する流下速度抑制部と、を備えた遊技台であって、遊技球の流下方向において直前に設けられた前記障害部材の脚部とは遊技球の流下方向と直交する方向において異なる位置に設けられた前記脚部からなる、前記遊技球を所定の領域に誘導する誘導部と、を更に備え、少なくとも前記誘導部の前記笠部が、前記遊技盤に正対する遊技者から前記脚部を視認困難に隠蔽すると共に遊技球の流下方向において直前に設けられた前記障害部材の前記笠部と直線状に配置されたことを特徴とする。
後述する実施例では、通路部として、遊技盤上に設けられる遊技釘を、遊技球が流下できる幅を確保しながら流下方向に直線状に2列に立設して、遊技球が流下可能な案内通路を構成し、また、それぞれの遊技釘が立設される穴部を左右に若干ずらして設けることで、遊技球の流下速度を抑制可能な流下速度抑制部としての機能をも持たせている。更には、これらの遊技釘群は、遊技球を単に垂直方向に落下させるのではなく、流下方向を変更させることで、放出された遊技球の放出方向をも任意に変更できる誘導部の機能も備えている。また、これらの遊技釘郡のうち、立設される位置によって、穴部を左右にずらすと同時に、そのズレの範囲を、遊技釘の笠部で隠すことが可能な範囲に止め、見た目には、遊技釘郡が直線状に並んで見えるように構成している。
よって、見た目は直線的に形成された案内通路であるが、実際に案内通路出口から放出される遊技球の方向は、案内通路の方向とは異なる方向とすることができるので、遊技者に気付かれることなく、入賞率の調整などを行うことが可能となる。
また、本発明の別の態様では、更に、前記障害部材は、遊技釘からなることを特徴とする。
後述する実施例では、障害部材として、笠部と脚部からなる遊技釘を採用している。
よって、比較的低コストで、笠部と脚部備えた障害部材を構成できるので、製造コストを抑えることができる。
また、本発明の別の態様では、更に、前記誘導部の前記障害部材は、遊技盤に対して所定の角度で設けられたことを特徴とする。
後述する実施例では、障害部材である遊技釘を、垂直に立設するのではなく、遊技釘が設けられる位置によって、一定の角度でもって斜めに立設するように構成している。
よって、遊技釘の頭頂部分である笠部を一直線に構成しながら、実際に遊技球と接触する脚部の配設位置を左右にずらすことが可能となり、見た目は直線状な案内通路でも、遊技球の流下方向を任意の方向に変化させることができる。
また、本発明の別の態様では、更に、前記障害部材は、前記遊技盤に正対する遊技者から前記笠部により前記盤面への前記脚部の取付け部が隠蔽される程度に前記脚部が湾曲していることを特徴とする。
後述する実施例では、障害部材を遊技釘で構成し、遊技釘が立設される位置を左右にずらすことで、流下方向の変化を確保するとともに、釘調整用ハンマーなどを用いて遊技釘の脚部を曲げることで、異なる位置に立設された遊技釘の笠部を直線に並ぶように調整している。その際、笠部によって、曲がっている脚部が隠れる程度の曲げ具合が好ましい。
よって、遊技釘の頭頂部分である笠部を一直線に構成しながら、実際に遊技球と接触する脚部の配設位置を左右にずらすことが可能となり、見た目は直線状な案内通路でも、遊技球の流下方向を任意の方向に変化させることができる。
また本発明の別の態様では、更に、前記通路部の流下方向に遊技球の進入により遊技者に所定の特典を与える第1の領域と、遊技者に所定の特典を与えない第2の領域と、を更に備え、前記誘導部は、前記第1の領域と前記第2の領域のいずれか一方に前記遊技球を誘導することを特徴とする。
後述する実施例では、風車と呼ばれる遊技球の流下方向を左右に振り分ける役物の上部に案内通路を設け、例えば右側方向に振り分けられると下流に入賞装置が存在し、左側に振り分けられると入賞装置が存在しないように遊技盤を構成している。
よって、案内通路出口の方向を調整することで、遊技者に気付かれることなく、遊技台の入賞率を調整することができる。
また本発明の別の態様では、更に、前記第1の領域は、入球に基づき遊技者に所定の利益を付与する入賞口を更に備えたことを特徴とする。
後述する実施例では、案内通路の出口に可変入賞口を設けている。
よって、案内通路出口の流下方向を調整することで、出玉率の調整が可能となる。
以上のように、外見上は直線状の案内通路(流下通路)であっても、その外見とは異なる方向に遊技球の流下方向を変化させることができるので、遊技に意外性を持たせることができる。また流下通路の下流に入賞装置等を設けた場合は、遊技者に気付かれることなく、入賞率を調整することができる。
以下、図面を用いて、本発明の実施形態1に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。
まず、図1を用いて、本発明の実施形態1に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(後述)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
図2は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。
遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施例では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226及び複数一般入賞口260と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226及び複数一般入賞口260は、本実施例では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施例では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施例では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施例では第1特図始動口230の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材を備え、羽根部材の閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当たり図柄を停止表示した場合に羽根部材が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施例では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材を備え、扉部材の閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当たり図柄を停止表示した場合に扉部材が所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、円盤状の打球方向変換部材236(以下風車という)や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
また風車236の上方、及び可変入賞口234の左上部には、複数の遊技釘238を直線状に配設して構成された案内通路400が設けられている。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口136に到達する。
<演出装置206>
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。
この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口に入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244に排出する。
ステージ244は、ワープ出口から排出された球や遊技盤200の遊技釘238などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244を設けている。
遮蔽装置246は、格子状の扉からなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。扉の上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左右の扉は、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、扉を閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。扉を開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、扉は、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、扉は、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
次に、本発明の特徴部分である遊技釘238の配置位置と立設形態の説明を行う。図3(a)は、立設された遊技釘の正面図、図3(b)は、遊技釘238の断面図である。
図3(a)では、遊技釘238を、遊技球が流下可能な幅を確保した状態で、垂直方向に左右それぞれ5本立設することで、風車236に遊技球を導くための案内通路400を形成している。遊技釘238は、図3(b)に示すように、脚部403の上部に笠部402を備えて構成されている。従って、遊技者から遊技釘238を見ると、脚部403は笠部402によって隠れることになり、遊技盤200を正面から見た場合、脚部403を遊技者が視認することはない。
遊技釘238は、その配設箇所によって遊技盤200への打ち込み角度が異なっており、例えば、図3(a)における下から二番目の遊技釘238と、一番下の遊技釘238とでは、打ち込み角度が異なる。具体的に説明すると、図3(b)において、下から二番目の遊技釘238aのA−A断面図において、笠部402の中心に対し脚部403の中心線が一致しており、遊技釘238は穴部405に垂直に打ち込まれる。それに対し一番下の遊技釘238bのB−B断面図において、笠部402の中心と脚部403の中心線が一致しておらず、遊技釘238が遊技盤200に斜めに打ち込まれている。よって、穴部405も笠部402の中心から左側にズレており、遊技釘238bに遊技球との接触位置も、左側にズレた位置で接触することになる。
即ち、それぞれの穴部405を正面から見ると、図3(a)に示すように、遊技釘238が配設される位置によって、右寄り、中央、左寄りと異なる位置に穴部405が設けられることになる。図3(a)では、一番下の遊技釘238bの穴部405が左側にズレているので、遊技球は、風車236の中心部分に流下するのではなく、若干左側に反れた位置に放出される。よって、正面から遊技釘238を見た場合、図4(a)に示すように、左右の遊技釘列は一直線に規則正しく配設されているように見えるが、斜めから見ると、図4(b)に示すように、穴部405は一直線に並んでいない。
図5は、本発明の釘配列と入賞装置との関係を示した図である。図5(a)では、可変入賞口234に向けて遊技釘238を配設して案内通路400を設けている。正面から見る限りにおいては、遊技釘238は規則正しく配列されているので、遊技球404は、直線的に流下していくように思われる。ところが、図5(b)に示すように、一番下の遊技釘238cの穴部405は左側にズレた位置に設けられているので、可変入賞口234に向けて右下方向に一直線に流下していくように見える遊技球404は、最後に垂直下方向に向きを変え、可変入賞口234には向かわない。
なお、遊技者の注意を遊技釘238から逸らすために、遊技球404の流下する案内通路400に、流下方向を示唆する装飾を設けてもよい。具体的には、図6(a)に示すように、矢印記号及び「GO!!」の文字からなる示唆装飾406を設け、遊技者の注意を示唆装飾406に向けさせると共に、矢印記号により、一直線に流下するという暗示を与えて、図6(b)に示すように、遊技球404の流下方向が変化したとしても、そのことを遊技者に気付きにくくすることができる。
また、上記実施例では、遊技釘238を斜めに打ち込むことによって、異なる位置に配設された遊技釘238の笠部402を一直線上に整列させたが、遊技釘238を変形させることによって、笠部402を一直線に整列させるように構成してもよい。具体的には、図7(a)に示すように、互いに異なる位置に配置された遊技釘238を、全て垂直方向に立設させ、図7(b)に示すように、遊技釘238を曲げることによって、笠部402を一直線に揃える。遊技釘238を曲げるためには、図8(a)に示すように、製造ラインにおいてパチンコ機100を組み立てる際に、釘調整用ハンマー407を用いて行い、図8(b)に示すように、垂直に立設された遊技釘238の脚部403を、釘調整用ハンマー407で叩いて調整する。
さらに、本発明は、前述のスロットマシンの実機の動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記録媒体は、DVD−ROM、CD−ROM、FD(フレキシブルディスク)、その他任意の記録媒体を利用できる。
以上、本発明の実施例を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではない。また、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
100・・・パチンコ機
238・・・遊技釘
402・・・笠部
403・・・脚部
404・・・遊技球
405・・・穴部
238・・・遊技釘
402・・・笠部
403・・・脚部
404・・・遊技球
405・・・穴部
Claims (6)
- 遊技球が転動可能な遊技領域が形成された遊技盤と、
笠部及び前記笠部を支持する脚部からなり、接触により遊技球の転動に変化を与える障害部材と、
連続して配置された1列の前記障害部材と、前記列とは離間した位置に連続して配置された1列の前記障害部材と、からなる遊技球が転動しながら流下可能な通路部と、
前記通路部に設けられ、前記通路部を流下する前記遊技球の流下速度を抑制する流下速度抑制部と、を備えた遊技台であって、
遊技球の流下方向において直前に設けられた前記障害部材の脚部とは遊技球の流下方向と直交する方向において異なる位置に設けられた前記脚部からなる、前記遊技球を所定の領域に誘導する誘導部と、を更に備え、
少なくとも前記誘導部の前記笠部が、前記遊技盤に正対する遊技者から前記脚部を視認困難に隠蔽すると共に遊技球の流下方向において直前に設けられた前記障害部材の前記笠部と直線状に配置されたことを特徴とする遊技台。 - 前記障害部材は、遊技釘からなることを特徴とする請求項1に記載の遊技台。
- 前記誘導部の前記障害部材は、遊技盤に対して所定の角度で設けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技台。
- 前記障害部材は、前記遊技盤に正対する遊技者から前記笠部により前記盤面への前記脚部の取付け部が隠蔽される程度に前記脚部が湾曲していることを特徴とする請求項1乃至3に記載の遊技台。
- 前記通路部の流下方向に遊技球の進入により遊技者に所定の特典を与える第1の領域と、遊技者に所定の特典を与えない第2の領域と、を更に備え、
前記誘導部は、前記第1の領域と前記第2の領域のいずれか一方に前記遊技球を誘導することを特徴とする請求項1乃至4に記載の遊技台。 - 前記第1の領域は、入球に基づき遊技者に所定の利益を付与する入賞口を更に備えたことを特徴とする請求項5に記載の遊技台。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2009
- 2009-09-02 JP JP2009202252A patent/JP2011050568A/ja active Pending
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