JP5240580B2 - パチンコ機 - Google Patents
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Description
また、突確大当りや小当りについて理解していない初心者の遊技者にとっては、大入賞口の開閉が頻繁に行われると、混乱させてしまう虞がある。
先ず、第1実施形態に係るパチンコ機1の概略構成について図1に基づき説明する。図1は第1実施形態に係るパチンコ機全体を示した正面図である。
遊技盤6は、ベニヤ板等の板状部材で形成される。また、図2に示すように、遊技盤6は、外周端部付近に、円弧状の外レール21、逆流防止弁22及び内レール23が取り付けられている。これらの外レール21、逆流防止弁22及び内レール23によって囲まれた円形状の領域が遊技領域5となる。そして、遊技領域5内には、釘や後述の各種役物が配置されている。そして、逆流防止弁22で仕切られた放出口24から飛び出したパチンコ球は、自重落下をするとともに釘や各種役物と接触して遊技領域5内を転動する。
それに対して、通常確率状態での小当り抽選は所定の確率(例えば1/150)で行われ、小当りに当選した際には第1大入賞口28が極めて短く2回開放される。その開放態様は、上記突確大当りと同様の開放態様からなる。
また、高確率状態及び時短状態での小当り抽選は所定の確率(例えば1/150)で行われ、小当りに当選した際には第2大入賞口30が極めて短く2回開放される。その開放態様は、突確大当りと同様の開放態様からなる。
一方、図4に示すように回転軸47に対して右向き方向に開閉扉31が位置する状態では、第2大入賞口30が開放される。更に、開閉扉31の左側面48が右上向きに傾斜状態に配置され、開閉扉31は遊技釘36とともに第2大入賞口30方向へとパチンコ球46を案内する。その結果、第2大入賞口30方向へと転動するパチンコ球46は、第2大入賞口30へと入賞する。
一方、開閉扉31が開放状態(図4)にある場合には、開閉扉31の基端部については正面視による視認を妨げるとともに、開閉扉31の先端部については正面視による視認を妨げない。即ち、パチンコ機1の正面から遊技者が視認した場合に、開閉扉31の基端部が遮蔽部材32の背後に隠れて開閉扉31の先端部のみが視認できる状態となる。
その結果、遊技者が正面から遊技盤6を視認した場合において、通常の遊技中は開閉扉31が開閉されたこと(即ち、第2特別図柄始動口27にパチンコ球が入賞したことによって行われる抽選処理で、突確大当りや小当りに当選したこと)を認識することができない。しかしながら、遮蔽部材32の周囲を注意深く視認することによって、開閉扉31が開閉されたことを認識することができる。
次に、第2実施形態に係るパチンコ機について説明する。ここで、第2実施形態に係るパチンコ機は第2大入賞口に関する構成が第1実施形態に係るパチンコ機1と異なっている。図5は第2実施形態に係る第2大入賞口101を開閉する第2大入賞口開閉機構102の構成を示した図である。
そして、第2大入賞口101には、遊技盤6に対して平行方向に開閉動作を行う開閉扉104が設けられている。開閉扉104は、遊技盤6の遊技領域5内を転動するパチンコ球(図2参照)が第2大入賞口101に入球不能な閉鎖状態とパチンコ球が第2大入賞口101に入球可能な開放状態とを相互間に切り替える。
そして、回転軸105に対して垂直上向き方向に開閉扉104が位置する閉鎖状態では、開閉扉104の左側面が第2大入賞口101に対向する位置に配置され、第2大入賞口101を閉鎖する。その結果、第2大入賞口101方向へと転動するパチンコ球は、開閉扉104と接触し、第2大入賞口101へと入賞することがない。
一方、回転軸105に対して右向き方向に開閉扉104が位置する開放状態では、第2大入賞口101が開放される。更に、開閉扉104の左側面が右上向きに傾斜状態に配置され、開閉扉104は遊技釘とともに第2大入賞口101方向へとパチンコ球を案内する。その結果、第2大入賞口101方向へと転動するパチンコ球は、第2大入賞口101へと入賞する。
その結果、遊技者が正面から遊技盤6を視認した場合において、通常の遊技中は開閉扉104が開閉されたこと(即ち、第2特別図柄始動口27にパチンコ球が入賞したことによって行われる抽選処理で、突確大当りや小当りに当選したこと)を認識することができない。しかしながら、被覆部材110の周囲を注意深く視認することによって、開閉扉104が開閉されたことを認識することができる。
例えば、遮蔽部材32や被覆部材110に対して第2大入賞口30、101へと導かれるパチンコ球の一部が視認可能となるようにスリット131を形成しても良い。ここで、図7は遮蔽部材32に対してスリット131を形成した例を示した図である。図7に示すように、スリット131は、遮蔽部材32の左右方向に対して所定長さに形成される。また、スリット131が形成される位置は、開閉扉31が開放状態にある場合において、開閉扉31と重なることなく、且つ開閉扉31の左側面48から所定距離(例えばパチンコ球の半径)上方に位置する。
そして、第1実施形態に係る遮蔽部材32に対してスリット131を形成することによって、遊技者は開閉扉31の左側面48上を転動するパチンコ球46を、スリット131を介して視認することが可能となる。その結果、遊技者に開閉扉31が開閉されたことを認識させることなく、第2大入賞口30へと入球するパチンコ球46の動きを視認させることが可能となる。
同様に、第2実施形態に係る被覆部材110に対してスリット131を形成することによって、遊技者は開閉扉104の左側面を転動するパチンコ球115(図6参照)を、スリット131を介して視認することが可能となる。その結果、遊技者に開閉扉104が開閉されたことを認識させることなく、第2大入賞口101へと入球するパチンコ球115の動きを視認させることが可能となる。
但し、その場合であっても、遮蔽部材133は遊技盤6の上下方向や右方向に対しては、開閉扉31の視認を妨げないので、パチンコ機1に対して正面以外の方向から遊技者が遮蔽部材133の裏側を視認した場合には、開閉扉31が開閉されたことを認識することができる。従って、図9のように構成しても、本願の目的を達成することが可能となる。尚、遮蔽部材133の目的は、突確大当りや小当りに興味がない遊技者に対して煩わしさを感じさせることなく、更に突確大当りや小当りに対する知識のない初心者の遊技者に対して不要な混乱を与えないという点にある。ここで、遊技中の遊技者視線(即ち正面視)に対して開閉扉31を視認し難くすることができれば、その目的を十分に達成することができる。従って、図9に示すように正面以外からの方向、例えば上下方向や左右方向から遮蔽部材133の背後を覗き込むことで開閉扉31が開閉されたことを認識できるように構成することは、本発明の技術的思想の範囲に含まれる。
同様に、第2実施形態では、開閉扉104が開放状態(図6)にある場合には、被覆部材110によっては開閉扉104の先端部について正面視による視認が妨げられないように構成されているが、開閉扉104の先端部を含めた全体について正面視による視認を妨げるように構成しても良い。
また、本願発明は第1大入賞口28を有さず、第2大入賞口30、101のみを有するパチンコ機に対しても適用可能である。
Claims (1)
- パチンコ球を発射するパチンコ球発射装置と、
前記パチンコ球発射装置により発射されたパチンコ球を転動させる遊技領域と、
前面に前記遊技領域を有する遊技盤と、
前記遊技盤の遊技領域内を転動するパチンコ球が入球することが可能であって、パチンコ球が入球したことの検知が可能な始動口と、
前記遊技盤の遊技領域内を転動するパチンコ球が入球することが可能な開放状態と入球不能な閉鎖状態とを相互間に切り替え可能な開閉扉を開口部に有する入賞口と、
前記開閉扉を開閉する大当り遊技を行うことを所定の通常大当り確率で判定する通常確率モード及び通常大当り確率よりも高い高大当り確率で判定する高確率モードのそれぞれに遊技モードを設定することが可能な遊技モード設定手段と、
大当りカウンタを所定の時間間隔につき一定の単位値だけ更新するものであって、大当りカウンタの更新処理を所定の値の範囲内で行う大当りカウンタ更新手段と、
パチンコ球が前記始動口に入球することに基づいて前記大当りカウンタの更新結果を検出し、前記開閉扉を開閉する大当り遊技を行うか否かを大当りカウンタの検出結果に基づいて判定するものであって、通常確率モードが設定されている場合には通常大当り確率で判定し、また、高確率モードが設定されている場合には高大当り確率で判定するとともに、大当り遊技を行う判定結果のときは、前記開閉扉を開放してから所定の第1開放時間が経過することを限度に前記開閉扉を開放状態にする第1大当り遊技と前記開放扉を開放してから第1開放時間よりも短い所定の第2開放時間が経過することを限度に前記開閉扉を開放状態にする第2大当り遊技とを所定の確率で選択する大当り判定手段と、
小当りカウンタを所定の時間間隔につき一定の単位値だけ更新するものであって、小当りカウンタの更新処理を所定の値の範囲内で行う小当りカウンタ更新手段と、
パチンコ球が前記始動口に入球することに基づいて前記小当りカウンタの更新結果を検出し、前記開閉扉を第2大当り遊技と同じ態様で開閉する小当り遊技を行うか否かを前記小当りカウンタの検出結果に基づいて所定の小当り確率で判定する小当り判定手段と、
前記大当り判定手段又は前記小当り判定手段により第1大当り遊技、第2大当り遊技又は小当り遊技のいずれかを行うと判定したとき、前記開閉扉を第1開放時間又は第2開放時間が経過することを限度に開放状態にする遊技制御手段と、を有し、
前記遊技モード設定手段は、
前記遊技制御手段による第2大当り遊技の終了後に遊技モードを高確率モードに設定するものであって、
前記開閉扉の前面側に配置され、正面視による前記開閉扉の視認を妨げる遮蔽部材を備え、
前記開閉扉は前記遊技盤に対して平行方向に開閉し、
前記遮蔽部材は、閉鎖状態にある前記開閉扉の正面視による視認を妨げるとともに開放状態にある前記開閉扉の基端部の正面視による視認を妨げ、且つ開放状態にある前記開閉扉の先端部の正面視による視認を妨げないことを特徴とするパチンコ機。
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