JP6060992B2 - 遊技機 - Google Patents

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この発明は、パチンコ機やスロットマシン等の遊技機に関する。
従来、例えばパチンコ機などに代表される遊技機としては、遊技盤に備えられた始動口に遊技球が入球されることにより、当該始動口とは別位置に備えられた入賞装置の可動部が開き、遊技球が入賞装置内に入球可能とな遊技機が知られてい(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−189560号公報(第3頁,第1図)
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち、従来のパチンコ機では遊技球が始動口に入球して遊技者にとって有利な遊技状態に移行するまでの過程変化のないものである。その結果、遊技の興趣性をこれ以上向上させることはできないという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、興趣性に優れた遊技機を提供することを目的とする。
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、遊技球が打ち込まれる遊技領域を有する遊技盤と、
該遊技盤の遊技領域に配設される入球手段と、
前記遊技領域に配設され、第1状態から該第1状態よりも遊技球が入球し易い第2状態に動作可能な複数個の入賞装置と、
前記入球手段への遊技球の入球に基づき、前記複数個の入賞装置のうちれかを前記第2状態に動作させることを決定する抽選を行う抽選手段と、
前記複数個の入賞装置に設けられる複数の発光手段とを備え、
該複数の発光手段は、前記抽選手段が行った抽選の結果に応じて前記複数個の入賞装置のうち所定の入賞装置が前記第2状態に動作することが決定された場合に、前記所定の入賞装置に対応する発光部のみが発光動作する第1態様と、前記複数個の入賞装置にそれぞれ対応する発光部が互いに異なる態様によって発光動作する第2態様とを含む態様に制御されることで、前記所定の入賞装置の状態変化を判別可能とすることを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項1に記載の発明によれば、趣性に優れた遊技機を提供することができる。
この発明に係る遊技機によれば、趣性に優れた遊技機を提供することができる。
本発明の実施例のパチンコ機の概略正面図である。 内枠及び前面枠セットを開放した状態のパチンコ機を示す斜視図である。 前面枠セットを開放した状態における内枠等を示す正面図である。 遊技盤の構成を示す正面図である。 前面枠セットの構成を示す背面図である。 パチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。 動作する入賞装置を抽選する構成を示すブロック図である。
以下、パチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ機」という)の一実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1はパチンコ機10の正面図であり、図2は、外枠11に対して内枠12と前面枠セット14とを開放した状態を示す斜視図である。但し、図2では便宜上、下皿ユニット13が内枠12から取り外された状態を示している。
図1,2に示すように、パチンコ機10は、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11の一側部に開閉可能に支持された内枠12とを備えている。以下に、外枠11と内枠12との構成を個別に詳細に説明する。
外枠11は、木製の板材により全体として矩形状に構成され、小ネジ等の離脱可能な締結具により各板材が組み付けられている。本実施の形態では、外枠11の上下方向の外寸は809mm(内寸771mm)、左右方向の外寸は518mm(内寸480mm)となっている。なお、外枠11は樹脂やアルミニウム等の軽金属により構成されていてもよい。
内枠12の開閉軸線はパチンコ機10の正面からみてハンドル(後述する遊技球発射ハンドル18)設置箇所の反対側(図1のパチンコ機10の左側)で上下に延びるように設定されており、この開閉軸線を軸心にして内枠12が前方側に十分に開放できるようになっている。例えば、内枠12の開閉軸線がハンドル設置箇所側(図1のパチンコ機10の右側)で上下方向にあるとすると、内枠12を開放する際に遊技球発射ハンドル18の頭部等が隣なりのパチンコ機やカードユニット(球貸しユニット)に干渉することになり、内枠12を十分に開放できない。また、内枠12は合成樹脂、具体的にはABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)樹脂により構成されている。こうすることで、粘性が高く衝撃に強くでき、低コストで製造できる。
内枠12の構成を図3も用いて詳細に説明する。図3は、パチンコ機10から前面枠セット14を取り外した状態を示す正面図である(但し、図3では便宜上、遊技盤30面上の遊技領域内の構成を空白で示している)。
内枠12は、大別すると、その最下部に取り付けられた下皿ユニット13と、この下皿ユニット13よりも上側の範囲で内枠12の左側の上下方向の開閉軸線を軸心にして開閉自在に取り付けられた前面枠セット14と、後述する樹脂ベース20と、この樹脂ベース20の後側に取り付けられる遊技盤30とを備えている。これらの各構成を以下に詳細に説明する。
下皿ユニット13は、内枠12に対してネジ等の締結具により固定されている。この下皿ユニット13の前面側には、下皿15と球抜きレバー17と遊技球発射ハンドル18と灰皿22と音出力口24が設けられている。球受皿としての下皿15は、下皿ユニット13のほぼ中央部に設けられており、排出口16より排出された遊技球が下皿15内に貯留可能になっている。球抜きレバー17は、下皿15内の遊技球を抜くためのものであり、この球抜きレバー17を図1で左側に移動させることにより、下皿15の底面の所定箇所が開口され、下皿15内に貯留された遊技球を下皿15の底面の開口部分を通して下方向外部に抜くことができる。遊技球発射ハンドル18は、下皿15よりも右方で手前側に突出して配設されている。遊技者による遊技球発射ハンドル18の操作に応じて、遊技球発射装置38によって遊技球が後述する遊技盤30の方へ打ち込まれるようになっている。遊技球発射装置38は、遊技球発射ハンドル18と発射モータなどで構成されている。なお、上述した遊技球発射装置38が本発明における遊技球発射手段に相当する。音出力口24は、下皿ユニット13内あるいは背面に設けられたスピーカからの音を出力するための出力口である。また、灰皿22は下皿15の左方に設けられている。灰皿22は左右方向(水平方向)の軸線を軸心にして回動(例えば前方側に向けて前回り)するように、その右側が下皿15に片持ち支持されている。
なお、下皿ユニット13はその大部分が内枠12と同様、ABS樹脂にて成形されている。こうすることで、粘性が高く衝撃に強くでき、低コストで製造できる。特に、下皿15を形成する表面層と下皿奥方の前面パネル部分とを難燃性のABS樹脂にて成形している。このため、この部分は燃え難くなっている。
また、前面枠セット14は、図2に示すように、内枠12に対して開閉可能に取り付けられており、内枠12と同様、パチンコ機10の正面からみて左側に上下に延びる開閉軸線を軸心にして前方側に開放できるようになっている。しかも前面枠セット14は内枠12の外側壁(リブ)12b(図3参照)内に嵌まり込むようにして取り付けられている。つまり、この前面枠セット14の側面の少なくとも一部が内枠12の外側壁(リブ)12b内に嵌まり込むようにして取り付けられているので、内枠12と前面枠セット14との隙間から異物(針状あるいは薄板状等のもの)を差し入れるなどの不正行為を防止できるようになっている。また、前面枠セット14は、内枠12と同様に、合成樹脂、具体的にはABS樹脂により構成されているので、粘性が高く衝撃に強くでき、低コストで製造できる。
一方、前面枠セット14の下部(上述の下皿15の上方位置)には、遊技球の受皿としての上皿19が一体的に設けられている。ここで、上皿19は、遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら遊技球発射装置38の方へ導出するための球受皿である。従来のパチンコ機では前面枠セットの下方に内枠に対し開閉可能な前飾り枠が設けられ、該前飾り枠に上皿が設けられていたのであるが、本実施の形態では前飾り枠が省略され、前面枠セット14に対し直接的に上皿19が設けられている。この上皿19も下皿15と同様、表面層が難燃性のABS樹脂にて成形される構成となっている。
ここで、前面枠セット14は、少なくとも遊技球発射ハンドル18に干渉しないようにして本パチンコ機10の下方に拡張して設けられており、具体的な数値を示すと、パチンコ機10の下端から前面枠セット14の下端までの寸法(図1のH1)は、既存の一機種で例えば約201mmであるのに対し、本パチンコ機10では30mm程小さく、約172mmとなっている。また、これに伴いパチンコ機10の下端から上皿19までの寸法(図1のH2)も小さくなっており、既存の一機種では例えば約298mmであるのに対し、本パチンコ機10では261mmとなっている。かかる構成では、上皿19の位置を下げたことにより、球貸し装置のノズル部と上皿19との距離が大きくなって貸し出される遊技球のこぼれ落ちなどが懸念されるが、本実施例では、当該ノズル部からの遊技球を受ける部分(向かって左側部分)で上皿19の周囲壁の一部を高くした(図1の高壁部19a)。これにより、上皿19の位置を下げた構成にあっても貸し遊技球のこぼれ落ち等の不都合が解消されるようになっている。なお、高壁部19aの高さ寸法は、上皿19の下げ寸法に見合うものであればよく、本実施例では25mmとした。
図3に示すように、内枠12は、外形が矩形状の樹脂ベース20を主体に構成されており、樹脂ベース20の中央部には略円形状の窓孔21が形成されている。樹脂ベース20の後側には遊技盤30が着脱可能に装着されている。遊技盤30は四角形状の合板よりなり、その周縁部が樹脂ベース20(内枠12)の裏側に当接した状態で取着されている。従って、遊技盤30の前面部の略中央部分が樹脂ベース20の窓孔21を通じて内枠12の前面側に露出した状態となっている。なお、遊技盤30の上下方向の長さは476mm、左右方向の長さは452mmとなっている(従来と同等サイズ)。
次に、図4を用いて遊技盤30の構成を説明する。図4は遊技盤30の構成を示す正面図である。遊技盤30は、盤面下方の左側に配置された第1始動口31と、盤面下方の真中に配置された第2始動口33と、盤面中央の上側に配置された第1入賞装置40aと、盤面中央の下側に配置された第2入賞装置40bと、第1入賞装置40aと第2入賞装置40bとの間に配設された普通図柄表示部200とを備えている。さらに、遊技盤30は、普通図柄表示部200の左右両側に配置された複数(本実施例では2個)の普通図柄作動ゲート39a,39bと、いずれの入賞口にも入らなかった遊技球を回収するアウト口36となどを備えている。これらの第1始動口31,第2始動口33,第1入賞装置40aと第2入賞装置40b,普通図柄作動ゲート39a,39b等は、遊技盤30における、ルータ加工によって形成された各貫通穴にそれぞれに配設され、遊技盤30前面側から木ネジ等により取り付けられている。
図4に示すように、第1入賞装置40aは、上部にて左右一対となるように配置された羽根41a,41bを有しており、この羽根41a,41bは第1羽根駆動装置49a(図6参照)によって開閉動作が駆動される。この羽根41a,41bが開くと遊技球は第1入賞装置40a内へ入賞することが可能となり、この羽根41a,41bが閉じると遊技球は第1入賞装置40a内へ入賞することが不可能となる。同様に、第2入賞装置40bは、上部にて左右一対となるように配置された羽根41c,41dを有しており、この羽根41c,41dは第2羽根駆動装置49b(図6参照)によって開閉動作が駆動される。この羽根41c,41dが開くと遊技球は第2入賞装置40b内へ入賞することが可能となり、この羽根41c,41dが閉じると遊技球は第2入賞装置40b内へ入賞することが不可能となる。
また、本実施例のパチンコ機10は、図6に示すように、パチンコ機10全体を制御するメイン制御装置70を備えている。図6は、本実施例のパチンコ機10の電気的接続を例示するブロック図である。
第1始動口31は遊技球が通過したことを検出可能な第1始動口通過センサ32を備えている。この第1始動口通過センサ32は遊技球の通過を検出するとその検出信号をメイン制御装置70へ出力し、後述する抽選部201(メイン制御装置70の一機能)で第1入賞装置40a,第2入賞装置40bのうちのいずれを動作させるかの抽選を行う。メイン制御装置70はその抽選結果に応じた第1入賞装置40aの羽根41a,41bまたは第2入賞装置40bの羽根41c,41dを開閉させる。また、第2始動口33も同様の第2始動口通過センサ34を備えており、この第2始動口通過センサ34は遊技球の通過を検出するとその検出信号をメイン制御装置70へ出力し、後述する抽選部201(メイン制御装置70の一機能)で第1入賞装置40a,第2入賞装置40bのうちのいずれを動作させるかの抽選を行う。メイン制御装置70はその抽選結果に応じた第1入賞装置40aの羽根41a,41bまたは第2入賞装置40bの羽根41c,41dを開閉させる。
図4に示すように、第1入賞装置40aは、その上部箇所に羽根41a,41bが開くことで当該第1入賞装置40aに入球された遊技球の通過を検出する第1入賞装置検出センサ44aを備えている。第2入賞装置40bは、その上部箇所に、羽根41c,41dが開くことで当該第2入賞装置40bに入球された遊技球の通過を検出する第2入賞装置検出センサ44bを備えている。また、第1入賞装置40a,第2入賞装置40bには、所定のキャラクタ形状に形成され絶えず上下動を行う移動体42が設けられている。この移動体42が上方位置(図示省略)にあるときと、移動体42が下方位置(図示省略)にあるときとでは、第1入賞装置40a,第2入賞装置40b内の下方位置の回転体への遊技球の供給ルートが異なるようになっている。この回転体には、Vゾーンと呼ばれる特定領域に供給するために遊技球を収容する特定収容部が設けられており、この特定収容部に遊技球が収容されると、当該収容された遊技球がVゾーンに供給され易くなっている。また、回転体には特定収容部以外の普通収容部も設けられており、普通収容部に収容された遊技球はVゾーンに供給されないようになっている。前述のVゾーンには、第1V検出センサ43a,第2V検出センサ43bが配置されており(図6参照)、Vゾーンに入賞された遊技球を通過検出する。
第1入賞装置40aは第1デジタル表示器60aを備えている。また、第2入賞装置40bは第2デジタル表示器60bを備えている。第1デジタル表示器60a,第2デジタル表示器60bは、特別遊技のラウンド回数を表示したり、1回のラウンドにおいて第1入賞装置40a,第2入賞装置40b内に入賞した遊技球のカウント数を表示したりするものである。このパチンコ機10では、通常の遊技状態で遊技球がVゾーンを通過したときに遊技者にとって有利な遊技状態に移行して最大16ラウンドの特別遊技が行われる。なお、第1デジタル表示器60a,第2デジタル表示器60bを第1入賞装置40a,第2入賞装置40bとは別体としてもよく、さらにその近傍に設けるようしてもよい。
普通図柄作動ゲート39a,39bは、遊技球が通過したことを検出可能な作動ゲート検出センサ39c,39d(図6参照)を備えており、この作動ゲート検出センサ39c,39dは遊技球の入賞を検出するとその検出信号をメイン制御装置70へ出力する。
アウト口36は、第1入賞装置40a,第2入賞装置40bや第1始動口31,第2始動口33などに入賞しなかった遊技球を遊技盤30の裏面から図示しない遊技球回収樋へと導くための入口である。
遊技盤30には、この他、発射された遊技球を円弧上に導くレールユニット50や遊技盤30の左右の肩部に配置されたランプ風車35,第1入賞装置40a,第2入賞装置40bの左右下方に配置された風車37なども取り付けられている。また、遊技球をガイドしたり弾いたりしてその遊技性を高める複数の釘も遊技盤30に配置されている。
ここで、レールユニット50などについて説明する。また、遊技盤30には、遊技球発射装置38から発射された遊技球を遊技盤30上部へ案内するためのレールユニット50が取り付けられており、遊技球発射ハンドル18の回動操作に伴い発射された遊技球はレールユニット50を通じて所定の遊技領域に案内されるようになっている。レールユニット50はリング状をなす樹脂成型品(例えば、フッ素樹脂が添加されて成形されたもの)にて構成されており、内外二重に一体形成された内レール51と外レール52とを有する。なお、レールユニット50はフッ素樹脂を添加して成形されているので、図3に示す奥面50aについての遊技球の摩擦抵抗を少なくできる。内レール51は上方の約1/4ほどを除いて略円環状に形成され、一部(主に左側部)が内レール51に向かい合うようにして外レール52が形成されている。かかる場合、内レール51と外レール52とにより誘導レールが構成され、これら各レール51,52が所定間隔を隔てて並行する部分(向かって左側の部分)により球案内通路が形成されている。なお、球案内通路は、遊技盤30との当接面を有した溝状、すなわち手前側を開放した溝状に形成されている。
内レール51の先端部分(図4の左上部)には戻り球防止部材53が取着されている。これにより、一旦、内レール51及び外レール52間の球案内通路から遊技盤30の上部へと案内された遊技球が再度球案内通路内に戻ってしまうといった事態が防止されるようになっている。また、外レール52には、遊技球の最大飛翔部分に対応する位置(図4の右上部:外レール52の先端部に相当する部位)に返しゴム54が取着されている。従って、所定以上の勢いで発射された遊技球は、返しゴム54に当たって跳ね返されるようになっている。外レール52の内側面には、遊技球の飛翔をより滑らかなものとするべく、つまり遊技球の摩擦抵抗を少なくするべく、長尺状をなすステンレス製の金属帯としての摺動プレート55が取着されている。
また、レールユニット50の外周部には、外方へ張り出した円弧状のフランジ56が形成されている。フランジ56は、遊技盤30に対する取付面を構成する。レールユニット50が遊技盤30に取り付けられる際には、遊技盤30上にフランジ56が当接され、その状態で、当該フランジ56に形成された複数の透孔にネジ等が挿通されて遊技盤30に対するレールユニット50の締結がなされるようになっている。この実施例では、レールユニット50の少なくとも左側を遊技盤30に強固に締結するために、レールユニット50の左側はその右側よりも多いネジで遊技盤30に締結されているので、レールユニット50の左側についての遊技盤30への密着性を上げることができ、遊技球の球飛びを良くすることができる。レールユニット50の左側が遊技盤30に対してぐらついているとこのレールユニット50に出射された遊技球の勢いが当該ぐらつきにより吸収されてしまうからである。
さらに本実施の形態では、正面から見てレールユニット50の上下左右の各端部は略直線状に(平坦に)形成されている。つまり、レールユニット50の上下左右の各端部においてはフランジ56が切り落とされ、パチンコ機10における有限の領域にてレール径の拡張、すなわち遊技盤30上の遊技領域の拡張が図られるようになっている。
内レール51及び外レール52間の球案内通路の入口には、同球案内通路の一部を閉鎖するようにして凸部57が形成されている。この凸部57は、内レール51からレールユニット50下端部にかけて略鉛直方向に設けられ、遊技領域まで至らず球案内通路内を逆流してくるファール球をファール球通路63(図3参照)に導くための役目をなす。なお、遊技盤30の右下隅部及び左下隅部は、証紙(例えば製造番号が記載されている)等のシール(図4のS1,S2)やプレートを貼着するためのスペースとなっており、この貼着スペースを確保するために、フランジ56に切欠58,59が形成されている。遊技盤30の右下隅部や左下隅部に、証紙等のシール(図4のS1,S2)を貼着することで、遊技盤30と証紙との一義性を持たせることができる。
次に、遊技領域について説明する。遊技領域は、レールユニット50の内周部(内外レール)により略円形状に区画形成されており、特に本実施の形態では、遊技盤30の盤面上に区画される遊技領域が従来よりもはるかに大きく構成されている。本実施の形態では、外レール52の最上部地点から遊技盤30下部までの間の距離は445mm(従来品よりも58mm長い)、外レール52の極左位置から内レール51の極右位置までの間の距離は435mm(従来品よりも50mm長い)となっている。また、内レール51の極左位置から内レール51の極右位置までの間の距離は418mmとなっている。
本実施の形態では、遊技領域を、パチンコ機10の正面から見て、内レール51及び外レール52によって囲まれる領域のうち、内外レール51,52の並行部分である誘導レールの領域を除いた領域としている。従って、遊技領域と言った場合には誘導レール部分は含まないため、遊技領域の向かって左側限界位置は外レール52によってではなく内レール51によって特定される。同様に、遊技領域の向かって右側限界位置は内レール51によって特定される。また、遊技領域の下側限界位置は遊技盤30の下端位置によって特定される。また、遊技領域の上側限界位置は外レール52によって特定される。
従って、本実施の形態では、遊技領域の幅(左右方向の最大幅)は、418mmであり、遊技領域の高さ(上下方向の最大幅)は、445mmである。
ここで、前記遊技領域の幅は、少なくとも380mm以上あることが望ましい。より好ましくは390mm以上、400mm以上、410mm以上、420mm以上、430mm以上、440mm以上、450mm以上、さらに460mm以上であることが望ましい。もちろん、470mm以上であってもよい。すなわち、遊技領域の幅は、遊技領域拡大という観点からは大きい程好ましい。また、遊技領域の高さは、少なくとも400mm以上あることが望ましい。より好ましくは410mm以上、420mm以上、430mm以上、440mm以上、450mm以上、さらには460mm以上であることがより望ましい。もちろん、470mm以上、480mm以上、490mm以上としてもよい。すなわち、遊技領域の高さは、遊技領域拡大という観点からは大きい程好ましい。なお、上記幅及び高さの組合せについては、上記数値を任意に組み合わせたものとしてもよい。
本実施の形態では、遊技盤30面に対する遊技領域の面積の比率は約70%と、従来に比べ格段に面積比が大きいものとなっている。なお、遊技盤30面に対する遊技領域の面積比は、従来では50%程度に過ぎなかったことから、遊技盤30を共通とした前提においてはかなり遊技領域を拡大しているといえる。尚、パチンコ機10の外形は遊技場への設置の都合上製造者間でほぼ統一されており、遊技盤30の大きさも同様とせざるを得ない状況下において、上記のように遊技盤30面に対する遊技領域の面積の比率を約20%も高めたことは、遊技領域拡大の観点で非常に有意義である。ここで、前記比率は、少なくとも60%以上であることが望ましい。さらに好ましくは65%以上であり、より好ましくは70%以上である。また、本実施形態の場合を越えて75%以上であれば、一層望ましい。さらには、80%以上であってもよい。
また、パチンコ機10全体の正面側の面積に対する遊技領域の面積の比率は約40%と、従来に比べ格段に面積比が大きいものとなっている。なお、パチンコ機10全体の正面側の面積に対する遊技領域の面積比は、35パーセント以上であるのが望ましい。もちろん、40パーセント以上としてもよいし、45パーセント以上、又は50パーセント以上としてもよい。
また、遊技領域が左右方向に拡張されていることによって、風車37、複数の釘(遊技球を中央に誘導するための誘導釘)、他の役物を種々配設することができ、第1入賞装置40a,第2入賞装置40bの左右両側の遊技領域での遊技球の挙動を一層面白くすることができるようになっている。また、遊技領域が上下方向にも拡張されていることから、さらに風車37、複数の釘、他の役物を種々配設することができ、遊技領域での上下方向の遊技球の挙動をより一層面白くすることができるようになっている。
図3の説明に戻り、前記樹脂ベース20において、窓孔21(遊技盤30)の下方には、遊技球発射装置38より発射された直後に遊技球を案内するための発射レール61が取り付けられている。発射レール61は、その後方の金属板62を介して樹脂ベース20に取付固定されており、所定の発射角度(打ち出し角度)にて直線的に延びるよう構成されている。従って、遊技球発射ハンドル18の回動操作に伴い発射された遊技球は、まずは発射レール61に沿って斜め上方に打ち出され、その後前述した通りレールユニット50の球案内通路を通じて所定の遊技領域に案内されるようになっている。
本パチンコ機10の場合、遊技領域が従来よりも大幅に拡張されることは既に述べたが、かかる構成下では、誘導レールの曲率を小さくせざるを得ないことから、打出球を安定化させるための工夫を要する。そこで本実施の形態では、遊技球の発射位置を低くするとともに発射レール61の傾斜角度(発射角度)を既存のものよりも幾分大きくし(すなわち発射レール61を立ち上げるようにし)、さらに発射レール61の長さを既存のものよりも長くして十分な長さの球誘導距離を確保するようにしている。これにより、遊技球発射装置38から発射された遊技球をより安定した状態で誘導レールに案内できるようにしている。この場合特に、発射レール61を、遊技球発射装置38の発射位置から遊技領域の中央位置(アウト口36)を越える位置まで延びるよう形成している。
また、発射レール61とレールユニット50(誘導レール)との間には所定間隔の隙間があり、この隙間より下方にファール球通路63が形成されている。従って、仮に、遊技球発射装置38から発射された遊技球が戻り球防止部材53まで至らずファール球として誘導レール内を逆戻りする場合には、そのファール球がファール球通路63を介して下皿15に排出される。因みに、本実施の形態の場合、発射レール61の長さは約240mm、発射レール先端部の隙間の長さ(発射レール61の延長線上の長さ)は約40mmである。
ファール球が誘導レール内を逆流してくる際、その多くは外レール52に沿って流れ、外レール52の下端部に到達した時点で下方に落下するが、一部のファール球は誘導レール内で暴れ、内レール51側へ跳ね上がるものもある。この際、跳ね上がったファール球は、球案内通路入口の前記凸部57に当たり、ファール球通路63に誘導される。これにより、ファール球の全てがファール球通路63に確実に案内されるようになる。これにより、ファール球と次に発射される遊技球との干渉が抑制される。
なお、詳しい図面の開示は省略するが、遊技球発射装置38には、前面枠セット14側の球出口(上皿19の最下流部より通じる球出口)から遊技球が1つずつ供給される。この際、本実施の形態では遊技球の発射位置を低くしたため、前面枠セット14側の球出口から前記発射位置への落差が大きくなるが、発射レール61の基端部付近にはその右側と手前側にそれぞれガイド部材65,66を設置した。これにより、前面枠セット14側の球出口から供給される遊技球が常に所定の発射位置にセットされ、安定した発射動作が実現できる。また、遊技球発射装置38には打球槌が設けられ、軸部を中心とする打球槌の回動に伴い遊技球が発射されるが、打球槌に関して軽量化が望まれている。それ故、アルミニウム等の軽金属への材料変更や軸部寸法の縮小化により打球槌の軽量化を図る一方で、十分な発射力を確保すべく、打球槌のヘッド部(軸部と反対側の端部)に重り部を設けている。これにより、十分でかつ安定した遊技球の発射が実現できる。打球槌の重り部を上方に突出して設けることにより、打球槌を容易に摘んだりひっかけたりすることができ、槌先の打球強さの調整等がし易くなるという効果がある。
なお、図3中の符号67は上皿19に通ずる排出口であり、この排出口67を介して遊技球が上皿19に排出される。排出口67には、略水平方向の回転軸を軸心として略水平状態と略垂直状態とに変位する開閉式のシャッタ68が取り付けられている。前面枠セット14を内枠12から開放した状態(図3の状態)では、バネ等の付勢力によりシャッタ68が略水平状態から略垂直状態となり、排出口67から遊技球がこぼれ落ちないようにこの排出口67を閉鎖する。また、前面枠セット14を閉鎖した状態では、当該前面枠セット14の裏面に設けられた球通路樋69(図2参照)によりシャッタ68が押し開けられて略水平状態になり、排出口67の方へ排出された遊技球はもれなく球通路樋69を通って上皿19に排出されるようになる。従って、前飾り枠が省略され前面枠セット14に対して上皿19が直接設けられる構成とした本パチンコ機10において、前面枠セット14の開放に際し払出通路内等の遊技球がパチンコ機10外にこぼれ落ちてしまうといった不都合が防止できるようになっている。
樹脂ベース20には、窓孔21の右下部に略四角形状の小窓71が設けられている。従って、遊技盤30の右下隅部に張られた証紙などのシール(図4のS1)は、この小窓71を通じて視認できるようになっている。また、この小窓71からシール等を貼り付けることも可能となっている。
また、図3に示すように、内枠12の左端部には、前面枠セット14の支持機構として、支持金具81,82が取り付けられている。上側の支持金具81には図の手前側に切欠を有する支持孔83が設けられ、下側の支持金具82には鉛直方向に突出した突起軸84が設けられている。
図3に示すように、内枠12の上側には、前面枠セット14が内枠12に対して開かれたことを検出する前面枠セット開検出スイッチ90が設けられている。前面枠セット14が開かれると、前面枠セット開検出スイッチ90からホール内(パチンコ店内)用コンピュータへ出力されるようになっている。また、前面枠セット14が閉じられると、図5に示す前面枠セット14の金属製の補強板132,131が図3に示す内枠12の一対の金具92に接触するようになっており、前面枠セット14のアースが確保されている。
ここで、前述した前面枠セット14について、図1,図5を参照しつつより詳細に説明する。図5は、前面枠セット14の背面図である。前面枠セット14には前記遊技領域のほとんどを外部から視認することができるよう略楕円形状の窓部101が形成されている。詳しくは、窓部101は、その左右側の略中央部が、上下側に比べて比較的緩やかに湾曲した形状となっている。なお、前記略中央部が直線状になるようにしてもよい。本実施の形態において、窓部101の上端(外レール52の最上部、遊技領域の上端)と、前面枠セット14の上端との間の距離(いわゆる上部フレーム部分の上下幅)は61mmとなっており、85mm〜95mm程度上部フレーム幅がある従来技術に比べて著しく短くなっている。これにより、遊技領域の上部領域が確保されやすくなるとともに、大型の第1入賞装置40a,第2入賞装置40bも比較的上方に配置することができるようになっている。前面枠セット14の上端との間の距離は80mm以下であることが望ましく、より望ましくは70mm以下であり、さらに望ましくは60mm以下である。もちろん、所定の強度が確保できるのであれば、50mm以下であっても差し支えない。
また、パチンコ機10の正面から見て窓部101の左端と前面枠セット14の左端との間の最短距離(いわゆる左側部フレーム部分の左右幅:図5では右側に示されている)、すなわち開閉軸線側のフレーム幅は、前面枠セット14自体の強度及び支持強度を高めるために比較的大きく設定されている。この場合、図1及び図3を相互に比較すると明らかなように、前面枠セット14が閉じられた状態において、外レール52の左端部はもちろん、内レール51の左端部も前記左側部フレーム部分によって覆い隠される。つまり、誘導レールの少なくとも一部が、パチンコ機10の正面からみて前面枠セット14の左側部フレーム部分と重複し覆い隠される。このように遊技球が一時的に視認困難となったとしても、それは、遊技球が遊技領域に案内される通過点に過ぎず、遊技者が主として遊技を楽しむ遊技領域において遊技球が視認困難となるわけではない。そのため、実際の遊技に際しては何ら支障が生じない。また、このような支障が生じない一方で、前面枠セット14の十分な強度及び支持強度が確保可能となっている。ちなみに、パチンコ機10の正面から見て外レール52の左端位置と外枠11の左端位置との左右方向の距離は21mm、遊技領域の右端位置(内レール51の右端位置)と外枠11の右端位置との左右方向の距離は44mmとなっている。
加えて、前面枠セット14にはその周囲(例えばコーナー部分)に各種ランプ等の発光手段が設けられている。これら発光手段は、大当たり時や所定のリーチ時等における遊技状態の変化に応じて点灯、点滅のように発光態様が変更制御され遊技中の演出効果を高める役割を果たすものである。例えば、窓部101の周縁には、LED等の発光手段を内蔵した環状電飾部102が左右対称に設けられ、該環状電飾部102の中央であってパチンコ機10の最上部には、同じくLED等の発光手段を内蔵した中央電飾部103が設けられている。本パチンコ機10では、中央電飾部103が大当たりランプとして機能し、大当たり時に点灯や点滅を行うことにより、大当たり中であることを報知する。さらに、上皿19周りにも、同じくLED等の発光手段を内蔵した上皿電飾部104が設けられている。その他、中央電飾部103の左右側方には、賞球払出し中に点灯する賞球ランプ105と所定のエラー時に点灯するエラー表示ランプ106とが設けられている。また、環状電飾部102の下端部に隣接するようにして、内枠12表面や遊技盤30表面等の一部を視認できるよう透明樹脂からなる小窓107が設けられている。この小窓107の所定箇所を平面状としているので、遊技盤30の右下隅部に貼り付けられた証紙などを、小窓107の当該平面状箇所から機械で好適に読み取ることができる。
また、窓部101の下方には貸球操作部120が配設されており、貸球操作部120には球貸しボタン121と、返却ボタン122と、度数表示部123とが設けられている。パチンコ機10の側方に配置された図示しないカードユニット(球貸しユニット)に紙幣やカード等を投入した状態で貸球操作部120が操作されると、その操作に応じて遊技球の貸出が行われる。球貸しボタン121は、カード等(記録媒体)に記録された情報に基づいて貸出球を得るために操作されるものであり、カード等に残額が存在する限りにおいて貸出球が上皿19に供給される。返却ボタン122は、カードユニットに挿入されたカード等の返却を求める際に操作される。度数表示部123はカード等の残額情報を表示するものである。なお、カードユニットを介さずに球貸し装置等から上皿に遊技球が直接貸し出されるパチンコ機、いわゆる現金機では貸球操作部120が不要となる。故に、貸球操作部120の設置部分に、飾りシール等が付されるようになっている。これにより、カードユニットを用いたパチンコ機と現金機との貸球操作部の共通化が図れる。
また、図1に示すように、前面枠セット14の左側の小窓107付近を前面側(図1の紙面手前側)に必要以上に突出しないようにしている。こうすることで、パチンコ機10の左側に設けられたカードサンドの球貸し装置から直接に上皿19に遊技球を貸し出す際に、当該球貸し装置のノーズ部(いわゆる象の鼻)の先端排出口を好適に上皿19の上方位置に位置させることができ、当該球貸し装置のノーズ部から貸し出される遊技球を上皿19で受けることができる。
前面枠セット14の裏側には、窓部101を囲むようにして金属製の各種補強部材が設けられている。詳しくは、図5に示すように、前面枠セット14の裏側にあって窓部101の上下左右の外側にはそれぞれ補強板131,132,133,134が取り付けられている。これら補強板131〜134は相互に接触して連結されているが、図の左側及び上側の補強板132,133の連結部には直接の接触を避けるための樹脂パーツ135が介在されている。このように補強板132,133の連結部に樹脂パーツ135を介在させているので、ノイズが補強板131〜134でループすることを防止できる。また、図5の右側の補強板131にはその中間位置にフック状をなす係合爪131aが設けられており、この係合爪131aは、前面枠セット14を閉じた状態で内枠12の孔部12a(図3参照)に係合されるように構成されている。この構成により、上皿19を含む形態で前面枠セット14が構成され、その上下の軸支位置が延長されたとしても、中間位置における前面枠セット14の浮き上がりが防止できる。それ故、前面枠セット14を浮かしての不正行為等が抑制されるようになっている。
また、下側の補強板134には、前記発射レール61(図3参照)に対向する位置に樹脂製のレール側壁部材136が設けられている。このレール側壁部材136は、前面枠セット14を閉じた際に発射レール61の側壁となる。故に、発射レール61から遊技球がこぼれ落ちないようになっている。
上述した補強板131〜134はガラス支持用の金枠としての機能も兼ね備えており、これら補強板131〜134の一部が後方に折り返されてガラス保持溝が形成されている。このガラス保持溝は前後に2列形成されており、矩形状をなす前後一対のガラス137が各ガラス保持溝にて保持される。これにより、2枚のガラス137が前後に所定間隔を隔てて取着されるようになっている。
前述の通り本実施の形態のパチンコ機10では遊技領域の拡張を図っていることから、前面枠セット14を閉じた状態にあっては、内外のレール52,53により構成された誘導レールの一部が前面枠セット14により覆い隠される構成となっている。それ故、当該誘導レールでは手前側の開放部がガラス137で覆えない部分ができてしまう。かかる場合、例えば、遊技球発射装置38より発射された遊技球が戻り球防止部材53まで至らず戻ってくると、当該遊技球が誘導レール外にこぼれたり(飛び出したり)、外レール52とガラス137との間に挟まってしまうおそれがある。そこで本実施の形態では、前面枠セット14に、誘導レールの手前側開放部を被覆するためのレールカバー140を取り付けている。
レールカバー140は略円弧状をなす略平板体であって、透明な樹脂により形成されている。レールカバー140は、その円弧形状が前記誘導レールの形状に対応しており、窓部101の周縁部に沿って、誘導レールの基端部から先端部近傍までの区間を覆うようにして前面枠セット14の裏側に取着されている。特にレールカバー140の内径側の寸法・形状は内レール52のそれにほぼ一致する。レールカバー140が取着された状態では、その表面側がガラス137に当接した状態となる。前面枠セット14が閉じられた状態においては、レールカバー140の裏面が誘導レールのほぼ全域を覆うこととなる。これにより、誘導レールのほとんどの区間において遊技球のガラス137への衝突を防止できる。従って、ガラス137への接触による破損等の悪影響を抑制することができる。
また、レールカバー140の右端部(すなわち、レールカバー140を前面枠セット14に取着した図5の状態で右端となる部位)には、誘導レールがガラス137の側縁部からはみ出した部分を被覆するための被覆部141が設けられている。これにより、遊技球が誘導レール外にこぼれたり(飛び出したり)、外レール52とガラス137との間に挟まってしまうといった不具合の発生を防止することができる。
さらに、レールカバー140の裏側には、その内側縁に沿って円弧状に延び且つ図5の手前側に突出した突条142が形成されている。突条142は、前面枠セット14が閉じられた状態において、誘導レール内に入り込んだ状態で内レール52にほぼ一体的に重なり合うよう構成されている。従って、例えば前面枠セット14と内枠12との隙間から針金等を侵入させて不正行為を行おうとしても、誘導レールの内側にある遊技領域にまで針金等を侵入させることが非常に困難となる。結果として、針金等を利用して行われる不正行為を防止することができる。なお、突条142をより広い範囲で、例えばレールカバー140の内側縁の全域に沿って形成する構成としても良く、かかる構成によれば、より広い範囲で針金等を侵入させにくくなり、針金等を利用して行われる不正行為をより確実に防止することができる。
また、前面枠セット14の図5の右端部(パチンコ機10正面から見ると左端部)には、内枠12の支持機構として、支持金具151,152が取り付けられている。従って、内枠12側の支持金具81,82(図3参照)に対して前面枠セット14側の支持金具151,152を組み付けることで、内枠12に対して前面枠セット14が開閉可能に装着されるようになる。
ここで、メイン制御装置70について図6を用いて説明する。メイン制御装置70は、図6に示すようにCPU72を中心とするマイクロコンピュータとして構成されており、CPU72には電源を供給する電源回路73の他に、各種処理プログラムを記憶するROM74や一時的にデータを記憶するRAM76,時間計測を行うタイマ77,所定周波数の矩形波を出力するクロック回路78,入出力処理回路80がバス79によって接続されている。メイン制御装置70には、第1始動口通過センサ32,第2始動口通過センサ34からの検出信号や、第1入賞装置検出センサ44a,第2入賞装置検出センサ44bからの検出信号や、第1V検出センサ43a,第2V検出センサ43bからの検出信号や、作動ゲートセンサ39c,39dからの検出信号などが入出力処理回路80を介して入力される。また、メイン制御装置70からは、1対の羽根41a,41bの開閉を駆動する第1羽根駆動装置49a、1対の羽根41c,41dの開閉を駆動する第2羽根駆動装置49b、1対の羽根41e,41fの開閉を駆動する第2始動口羽根駆動装置49cへの駆動信号や、第1デジタル表示器60a,第2デジタル表示器60bの表示制御を司る表示制御装置45への制御信号や、賞球の払い出しを司る払出制御装置46への制御信号や、スピーカ48が接続された音声制御装置47への制御信号や、図示しない各種ランプへの点灯信号などが入出力処理回路80を介して出力されている。
次に、本発明のパチンコ機10のさらなる特徴部分の構成について図7を用いて以下に説明する。図7は動作する入賞装置(第1入賞装置40a,第2入賞装置40b)を抽選する構成を示すブロック図である。
図7に示すように、遊技盤30は、遊技球が入球可能な第1始動口31,第2始動口33を備えている。メイン制御装置70は、第1始動口31に遊技球が入球したことに基づいて、複数個の入賞装置(この場合は、第1入賞装置40a,第2入賞装置40b)のうちで動作させるべき所定の入賞装置を抽選する抽選部201と、この抽選部201での抽選結果に基づいて、入賞装置を動作させる制御を行う動作制御部202とを備えている。
まず、第1始動口31について、図4,図7を用いて説明する。図4に示すように、第1始動口31は、遊技盤30の盤面下方の左側に配置されており遊技盤30に打ち込まれた遊技球が入球可能となっている。また、図7に示すように第1始動口31には、第1始動口通過センサ32が備えられ、遊技球が第1始動口31に入球(通過)したことを検出する。この第1始動口通過センサ32での検出は、始動口通過信号として抽選部201に出力される。なお、上述した第1始動口31は本発明における入球手段に相当する。
次に、普通図柄作動ゲート39a,39bは、遊技球が通過可能であり、図4に示すように遊技盤30の盤面中段の左側には普通図柄作動ゲート39a,右側には普通図柄作動ゲート39bが備えられている。図7に示すように、普通図柄作動ゲート39aには、作動ゲート検出センサ39c,普通図柄作動ゲート39bには、作動ゲート検出センサ39dが設けられ、遊技球が普通図柄作動ゲート39a,39bに通過したことを検出する。この検出を示す作動ゲート検出信号は、入出力処理回路80,バス79を介して判定部204に出力される。また、作動ゲート検出信号は、普通図柄表示部200で変動開始をさせるための信号として、入出力処理回路80,バス79,CPU72を介して表示制御装置45に出力される。なお、普通図柄作動ゲート39a,39bは、遊技球が通過可能なものとして説明したが遊技球が入球可能なものとしてもよい。なお、上述した普通図柄作動ゲート39a,39bは本発明における抽選用入球手段に相当する。
判定部204は、図6に示すようにメイン制御装置70のCPU72の機能の一部に対応するものであり、作動ゲート検出センサ39c,39dからの作動ゲート検出信号の入力に基づいて、第2始動口33の羽根を動作させるか否かの判定を行う。また、判定の結果、第2始動口33の羽根41e,41fを動作させると判定された場合は、バス79,CPU72を介して表示制御装置45に動作させると判定されたされたことを示す動作判定信号を出力する。さらに、判定部204は、動作判定信号を動作制御部202の第2始動口動作制御部202cに出力する。なお、上述した判定部204は本発明における判定手段に相当する。
普通図柄表示部200は、図4に示すように第1入賞装置40aと第2入賞装置40bとの間に備えられ、表示制御装置45からの表示制御に基づいて変動表示を行う。例えば、通常の遊技状態の場合、普通図柄表示部200は、表示が変動開始されてから30秒後に変動停止し、「○」または「×」のいずれかが確定された状態で表示される。判定部204で判定された結果として、発光ダイオードの発光にて「○」または「×」が表示されるようになっている。判定部204からの動作判定信号が入力された場合は、この「○」が表示される、動作判定信号が入力されない場合は、「×」が表示される。なお、上述した普通図柄表示部200は本発明における判定表示手段に相当する。
第2始動口33は、図4に示すように遊技盤30の盤面下方の真中に配置され、通常は閉じられた羽根41e,41fと、羽根41e,41fを動作させる第2始動口羽根駆動装置49cを備える。この第2始動口羽根駆動装置49cは、動作制御部202の第2始動口制御部202cからの制御に基づいて、羽根41e,41fを開閉動作させる。羽根41e,41fが開いている場合は、遊技球を入球しやすい状態になる。なお、羽根41e,41fが閉じられた状態においても遊技球は入球可能であるが第2始動口33の上側に備えられた釘により、入球を困難とするように構成されている。また、図7に示すように第2始動口33には、第2始動口通過センサ34が備えられ、遊技球が第1始動口31に入球(通過)したことを検出する。この第2始動口通過センサ34での検出は、始動口通過信号として抽選部201に出力される。なお、上述した第2始動口33は本発明における入球手段に相当する。
次に、抽選部201は、図6に示すようにメイン制御装置70のCPU72の機能の一部に対応するものであり、第1始動口31および第2始動口33からの始動口通過信号に基づいて、抽選を行う。抽選の内容として具体的に抽選部201は、複数個の入賞装置(この場合、第1入賞装置40a,第2入賞装置40b)のうちで動作させるべき所定の第1入賞装置40aまたは第2入賞装置40bの何れか、または第1入賞装置40a,第2入賞装置40bの何れも動作させないことを抽選する。なお、第1入賞装置40a,第2入賞装置40bの何れも動作させない抽選は、第1入賞装置40a,第2入賞装置40bの何れかが動作する抽選より少なく設定されている。また、この抽選により得られた結果を抽選表示部206(抽選決定過程表示部207)で表示させるために、この抽選により得られた結果を示す抽選結果信号を表示制御装置45に出力する。また、この抽選により得られた結果を示す抽選結果信号を動作制御部202に出力する。
さらに、抽選部201は、図7に示すように、抽選部201に入力された第1始動口31および第2始動口33からの始動口通過信号の数と、抽選により得られた結果を抽選表示部206で表示させる信号を表示制御装置に出力した数とを示す信号を保留数記憶部203に出力する。なお、上述した抽選部201は本発明における抽選手段に相当する。
抽選表示部206は、表示制御装置45からの表示制御に基づいて、複数個の入賞装置の抽選決定過程に関する変動表示を行う抽選決定過程表示部207を備え、抽選決定過程後に抽選部201での抽選結果を表示する。具体的には、抽選表示部206,抽選決定過程表示部207は、図4に示す第1入賞装置40a,第2入賞装置40bのそれぞれの裏側(図示省略)に備えられた発光ダイオードであり、抽選決定過程の変動表示は、第1入賞装置40aのみ点滅させる変動表示(結果として、第1入賞装置40aが動作する場合が多い)、第2入賞装置40bのみ点滅させる変動表示(結果として、第2入賞装置40bが動作する場合が多い)、第1入賞装置40aと第2入賞装置40bとの発光ダイオードの両方が点滅する変動表示などがある。また、第1入賞装置40aと第2入賞装置40bとの発光ダイオードの両方が点滅するタイミングは、両方同じタイミングで点滅する場合、点滅させるタイミングを少しだけずらしている場合、完全に点滅するタイミングをずらす(交互に点灯)する場合などがあり、さらに、点滅される回数として、第1入賞装置40aの点滅される回数が第2入賞装置40bより多い場合(結果として、第1入賞装置40aが動作する場合が多い)、またはこれとは反対に第2入賞装置40bの点滅される回数が第1入賞装置40aより多い場合(結果として、第2入賞装置40bが動作する場合が多い)などがある。このように、抽選決定過程の変動表示は、様々な態様があり、遊技者は、これらの変動表示によって、第1入賞装置40aと第2入賞装置40bとの何れの入賞装置が動作するのか予想することができる。例えば、遊技者は第2入賞装置40bのみ点滅している場合や第1入賞装置40aと第2入賞装置40bとの両方が点滅し、第2入賞装置40bの点滅される回数が第1入賞装置40aより多い場合は、遊技者は結果として第2入賞装置40bが動作することを予想し、後述するように第2入賞装置40bで特別遊技状態になった場合は、最大16回特別遊技状態が継続されるので、遊技者にとって有利な状態になることを期待することができ、遊技を楽しく感じることができる。また、これらの変動表示は、1秒間行われる。その後、抽選部201での抽選結果として、第1入賞装置40aが抽選された場合は、第1入賞装置40aの裏側に備えられた発光ダイオードが点灯した状態になる。また、第2入賞装置40bが抽選された場合は、第2入賞装置40bの裏側に備えられた発光ダイオードが点灯した状態になる。また、何れの第1入賞装置40a,第2入賞装置40bも動作させない場合は、何れのダイオードも点灯しない。なお、抽選決定過程表示部207で表示される変動表示は、1秒間行われるようにしているが、変動表示される時間を1秒間以外の時間にするようにしてもよい。なお、上述した抽選表示部206は本発明における抽選表示手段に相当する。上述した抽選決定過程表示部207は、本発明における抽選決定過程表示手段に相当する。
保留数記憶部203は、図6に示すようにメイン制御装置70のRAM76の機能の一部に対応するものであり、第1始動口31の第1始動口通過センサ32または第2始動口33の第2始動口通過センサ34からの始動口通過信号の入力に基づいて、抽選部201での抽選処理のうちで抽選処理数を記憶する。具体的には、始動口通過信号は、入出力処理回路80,バス79を介し、CPU72での処理により、RAM76で一時的に記憶され、始動口通過信号の入力があると、抽選処理数が1つ増える処理がされる。また、保留数記憶部203に記憶される抽選処理数は、最大「4」とし、これ以上の遊技球の入球(始動口通過信号の入力)は、無効となり記憶されない。また、保留数記憶部203では、抽選部201で1回抽選されると、記憶されている抽選処理数が1つ減る処理がされる。また、保留数記憶部203で記憶されている抽選処理数を示す抽選処理信号をCPU72の処理により、バス79,入出力処理回路80を介し表示制御装置45に出力される。なお、上述した保留数記憶部203は本発明における入球保留数記憶手段に相当する。
次に、保留数表示部205について図4,図7を用いて説明する。図4に示すように、保留数表示部205は、第1始動口31および第2始動口33のそれぞれに備えられた4個のLED(発光ダイオード)で構成され、図7に示すように、表示制御装置45に入力された抽選処理信号に基づいて、抽選処理数を示す表示を行う。具体的には、保留数記憶部203での入球保留記憶数が「4」であれば保留数表示部205を構成する4個の発光ダイオードが全て点灯し、抽選処理数が遊技者に認識できるように表示されている。また、抽選処理数が「4」から「3」になった場合は、1個の発光ダイオードが消灯し、3個の発光ダイオードのみ点灯し、抽選処理数が全く無いときは、発光ダイオードは点灯されない。なお、上述した保留数表示部205は本発明における保留数表示手段に相当する。
動作制御部202は、図6に示すようにメイン制御装置70のCPU72の機能の一部に対応するものであり、抽選部201からの抽選結果信号の入力に基づいて、第1入賞装置40a,第2入賞装置40bを動作させる制御をバス79,入出力処理回路80を介し行う。図7に示すように動作制御部202は、第1入賞装置40aを動作させる制御を行う第1動作制御部202aと、第2入賞装置40bを動作させる制御を行う第2動作制御部202bとを備える。抽選部201での抽選により第1入賞装置40aが抽選された場合は、第1動作制御部202aは、図4に示す第1入賞装置40aの閉じている羽根41a,41bが、例えば1.8秒間開き、その後閉じるように第1羽根駆動装置49aを制御する。また、抽選部201での抽選により第2入賞装置40bが抽選された場合は、第2動作制御部202bは、図4に示す第2入賞装置40bの閉じている羽根41c,41dが、例えば1.8秒間開き、その後閉じるように第2羽根駆動装置49bを制御する。
さらに、図7に示すように動作制御部202は、判定部204からの動作判定信号の入力に基づいて、第2始動口33の第2始動口羽根駆動装置49cを制御する第2始動口制御部202cを備える。なお、上述した動作制御部202は本発明における動作制御手段に相当する。第1動作制御部202aは本発明における第1動作制御手段に相当する。第2動作制御部202bは本発明における第2動作制御手段に相当する。上述した第2始動口制御部202cは本発明における入球手段動作制御手段に相当する。
第1羽根駆動装置49aは、第1動作制御部202aからの制御に基づいて、羽根41a,41bを開閉させる動作を行う。第2羽根駆動装置49bは、第2動作制御部202bからの制御に基づいて、羽根41c,41dを開閉させる動作を行う。また、羽根41a,41bが閉じている状態とは、図4に示す羽根41a,41bが遊技盤30に対して垂直であり、デジタル表示器60aの枠に触れるような位置にある状態であり、遊技球の入球はできない状態である。また、羽根41a,41bが開いている状態とは、図4に示す羽根41a,41bが遊技盤30に対して斜めの位置で、デジタル表示器60aの枠からは離れた状態であり、遊技球が入球可能となる状態である。
さらに、第2始動口33に遊技球が入球すると、第2始動口通過センサで検出され、抽選部201で入賞装置のうちで動作させるべき所定の第1入賞装置40aまたは第2入賞装置40bの何れか、または何れの第1入賞装置40a,第2入賞装置40bも動作させないことを抽選する。ここで、第1入賞装置40aが抽選された場合は、第1入賞装置40aの羽根41a,41bが1.8秒開き、遊技球が入球可能な状態となる。この場合に遊技球が入球し、さらにVゾーンに遊技球が入球すると遊技者にとって有利な特別遊技状態(大当たり状態)になる。
次に、表示制御装置45について説明する。表示制御装置45は、図6に示すように普通図柄表示部200、未抽選処理数表示部205、抽選表示部206などの表示制御を行う装置である。表示制御装置45は、作動ゲート検出センサ39c,39dからの作動ゲート検出信号の入力に基づいて、普通図柄表示部200を表示制御する。また、表示制御装置45は、保留数記憶部203からの未抽選処理信号に基づいて、未抽選処理数表示部205を表示制御する。また、表示制御装置45は、抽選部201からの抽選により得られた結果を示す抽選結果信号に基づいて、抽選表示部206を表示制御する。
次に、こうして構成されたパチンコ機10の動作について、通常の遊技状態と、特別遊技状態とに分けて説明する。
(1)通常の遊技状態
通常の遊技状態では、一対の羽根41a,41bおよび41c,41dは閉じた閉鎖状態である。メイン制御装置70は、第1始動口31に遊技球が入球(通過)すると始動口通過センサ32から始動口通過検出信号が入力されるので、抽選部201で入賞装置(この場合、第1入賞装置40a,第2入賞装置40b)のうちで動作させるべき所定の第1入賞装置40aまたは第2入賞装置40bの何れか、または何れの第1入賞装置40a,第2入賞装置40bも動作させないことを抽選する。その抽選結果に応じた入賞装置の羽根を開閉させるように第1羽根駆動装置49aまたは第2羽根駆動装置49bを駆動する。
また、メイン制御装置70は、遊技球が普通図柄作動ゲートを通過することにより、作動ゲート検出センサで検出され、判定部204で第2始動口33の羽根を動作させるか否かの判定を行う。この判定の結果、羽根を動作させると判定された場合は、普通図柄表示部200で「○」が表示され、第2始動口33の羽根が開く、この開いた状態の時に遊技球は、羽根が閉じている状態の時よりも入球しやすい状態となる。第2始動口33を遊技球が入球(通過)すると始動口通過センサ34から始動口通過検出信号が入力されるので、抽選部201で上記と同様に抽選を行いその抽選結果に応じた入賞装置の羽根を開閉させるように第1羽根駆動装置49aまたは第2羽根駆動装置49bを駆動する。なお、1回につき羽根41a,41bおよび41c,41dが開いた開放状態となる時間は1.8秒である。なお、この開放時間を1.8秒以外の任意の時間に変更してもよい。
羽根41a,41bおよび41c,41dが開放状態のときに遊技球が第1入賞装置40a,第2入賞装置40b内に入いると、メイン制御装置70は、入賞装置検出センサ44a,44bから検出信号が入力されるのでその検出信号に応じて払出制御装置46に指令を出力して所定数の賞球の払い出しを行わせる。第1入賞装置40a,第2入賞装置40b内に入った遊技球は、当該第1入賞装置40a,第2入賞装置40b内の下方位置の回転体の特定収容部に供給された場合には、当該収容された遊技球はVゾーンに供給され易くなっており、当該回転体の普通収容部に供給された場合には、当該普通収容部に収容された遊技球はVゾーンに供給されないようになっている。第1入賞装置40aのVゾーンに供給された遊技球は第1V検出センサ43aに検出され、第2入賞装置40bのVゾーンに供給された遊技球は第2V検出センサ43bに検出され、メイン制御装置70は、通常の遊技状態のときに第1V検出センサ43a,第2V検出センサ43bからの検出信号を受けると、大当りフラグを「0」から「1」に変更して、遊技者にとって有利な特別遊技状態(後述)になるように制御する。なお、大当りフラグは、初期設定時には通常の遊技状態であるため「0」にリセットされ、通常の遊技状態において遊技球が第1入賞装置40a,第2入賞装置40b内のVゾーンを通って第1V検出センサ43a,第2V検出センサ43bによって検出されたときに「1」にセットされ、特別遊技状態が終了したときに「0」にリセットされるフラグである。
(2)特別遊技状態
特別遊技状態に移行すると、メイン制御装置70は、第1羽根駆動装置49aまたは第2羽根駆動装置49bを駆動して羽根41a,41bまたは41c,41dを18回開閉させるが、その間に、第1入賞装置40a,第2入賞装置40b内に所定数(ここでは10個)の遊技球が入賞するか、Vゾーンを遊技球が通過してV検出センサ43a,43bに検出されたときには、開閉動作が18回に満たない場合であっても第1羽根駆動装置49aまたは第2羽根駆動装置49bに指令を出力して羽根41a,41bまたは41c,41dを閉鎖状態とする。また、この間に遊技球がVゾーンに入ってV検出センサ43a,43bに検出されたときには、メイン制御装置70は特別遊技状態を継続させる。この継続される動作(回数)は、抽選部201で抽選された結果である動作する入賞装置によって異なり、例えば、第1入賞装置40aは、最大8回(第1の動作内容)で動作継続され、第2入賞装置40bでは、最大2回または16回(第1の動作内容とは異なる第2の動作内容)で継続されることになる。この第1の動作内容で動作するように制御する第1動作制御部202aと第1の動作内容とは異なる第2の動作内容で動作するように制御する第2動作制御部202bにより制御される。また、この継続回数の2回または16回は、第2入賞装置40bでのVゾーンを通ってV検出センサ43bによって検出された検出信号をメイン制御装置70が受けたタイミングに基づいて、CPU72で抽選される。この抽選結果に基づいて継続動作が行われる。なお、動作制御部202は、第1動作制御部202aと第2動作制御部202bにより構成されるものである。なお、特別遊技状態が限度回数行われた後か、特別遊技状態が継続されなかったときには、通常の遊技状態に戻る。また、第1入賞装置40a,第2入賞装置40b内に10個の遊技球が入賞したか否かは入賞装置検出センサ44a,44bからの検出信号が入力される毎にカウントアップしていきそのカウント値が10個になったか否かによって判定する。
さらに、第2入賞装置40bでの特別遊技状態終了後から抽選部201での抽選が10回までの期間(時短時)においては、普通図柄表示部200での変動表示は、通常時30秒であるところを5秒間のみの変動表示とするように、メイン制御装置70のCPU72,ROM74,RAM76等により表示制御装置45を介して、普通図柄表示部200を制御する。なお、この時短時の変動表示時間を5秒以外の変動時間とするようにしてもよい。
上述したように、本実施例の遊技機によれば、遊技球が入球可能な第1始動口31,第2始動口33と、第1始動口31,第2始動口33に遊技球が入球したことに基づいて動作可能となる入賞装置(第1入賞装置40a,第2入賞装置40b)とが、遊技球が打ち込まれる遊技領域の所定箇所にそれぞれ配設された遊技盤30を備えた遊技機において、遊技盤30は、入賞装置を複数個(第1入賞装置40a,第2入賞装置40b)備え、第1始動口31,第2始動口33に遊技球が入球したことに基づいて複数個の入賞装置(第1入賞装置40a,第2入賞装置40b)のうちで動作させるべき所定の入賞装置を抽選する抽選部201と、抽選部201での抽選結果に基づいて、入賞装置を動作させる制御を行う動作制御部202とを備えているので、遊技者が遊技球を遊技領域に打ち込み、第1始動口31,第2始動口33に入球させると、抽選部201で複数個の入賞装置(第1入賞装置40a,第2入賞装置40b)のうちで動作させるべき所定の入賞装置を抽選することができる。この抽選の結果により複数個の入賞装置(第1入賞装置40a,第2入賞装置40b)を動作させることができ、遊技者は、単一の入賞装置のみが動作するというものではなく、複数個の入賞装置(第1入賞装置40a,第2入賞装置40b)の全て、あるいはその内で抽選決定された所定の入賞装置が動作するという多様性のある遊技を行うことができ、遊技の興趣をさらに向上させることができる。その結果、興趣性に優れた遊技機を提供することができる。
また、抽選表示部206は、抽選部201で抽選された結果を表示するので、遊技者は抽選部201で抽選された結果を見ることができる。つまり、遊技者は、複数個の入賞装置(第1入賞装置40a,第2入賞装置40b)のうちで動作する所定の入賞装置を認識することができ、この入賞装置に対して意識を集中させて遊技を行うことができる。
また、抽選表示部206は、抽選決定過程表示部207を備える。抽選決定過程表示部207は、複数個の入賞装置の抽選決定過程に関する変動表示を行う。抽選決定過程後に抽選部201での抽選結果を表示するので、遊技者は抽選決定過程を見ることができる。つまり、遊技者は、抽選決定過程を見ている間、抽選結果がどのようになるかを期待することができ、遊技に面白味を感じ、遊技を楽しむことができる。その結果、興趣性を向上させることができる。
また、動作制御部202は、第1動作制御部202aと第2動作制御部202bとを備える。第1動作制御部202aは、複数個の入賞装置の所定の入賞装置が第1の動作内容で動作するように制御する。第2動作制御部202bは、第1動作制御部202aにより制御された入賞装置以外の所定の入賞装置が第1の動作内容とは異なる第2の動作内容で動作するように制御する。したがって、動作制御部202は、制御する入賞装置により異なる動作をさせることができる。つまり、各入賞装置の動作は、遊技者にとって有利であるか否かの価値が異なることになり、遊技者は、この価値の異なる入賞装置の動作により、遊技を楽しむことができる。その結果、興趣性を向上させることができる。
また、第1始動口31,第2始動口33は、複数個備えられているので、複数個の第1始動口31,第2始動口33のいずれかに入球することで抽選部201での抽選が行われる。つまり、抽選を行う機会が増えることになり、遊技者は、有利な状態になることをより以上に期待することができる。したがって、さらに興趣性を向上させることができる。
また、遊技球が通過可能な普通図柄作動ゲート39a,39bと、普通図柄作動ゲート39a,39bへの遊技球の通過に基づいて、複数個の入球手段(第1始動口31,第2始動口33)の内の特定の入球手段(第2始動口33)を動作させるか否かの判定を行う判定部204と、判定部204の判定結果に基づいて特定の入球手段(第2始動口33)を動作させる第2始動口羽根駆動装置49cとを備えているので、普通図柄作動ゲート39a,39への遊技球の通過を契機として行われる判定部204での判定結果により、特定の入球手段(第2始動口33)が動作するか否かが決まり、さらに多様な遊技が行われることになり、遊技者は、遊技を楽しむことができる。その結果、興趣性を向上させることができる。
また、判定部204で判定された結果を表示する普通図柄表示部200を備えるので、遊技者は判定部204でされた判定結果を見ることができる。つまり、遊技者は、第2始動口33が入球可能となるか否かを認識することができる。
また、入球手段(第1始動口31,第2始動口33)への遊技球の入球に基づく抽選部201での抽選処理のうちで抽選処理数を記憶する保留数記憶部203と、保留数記憶部203に記憶されている抽選処理数の数を表示する保留数表示部205を備えているので、遊技者は、入球手段(第1始動口31,第2始動口33)に入球された数を容易に認識することができる。つまり、遊技者は、保留数表示部205で表示がされている間、遊技者にとって有利な状態になることが期待でき、遊技を楽しむことができる。その結果、興趣性を向上させることができる。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
<1>上述した実施例では、抽選表示部206は、第1入賞装置40aと第2入賞装置40bとのそれぞれの裏側に備えられた発光ダイオードであり、この発光ダイオードを交互に点灯する変動表示を行うようにしていたが、動作させるべき入賞装置を決定するための識別情報を変動表示する識別情報変動表示部と、抽選部201での抽選結果に応じて識別情報変動表示部での識別情報の変動表示を制御する表示制御部とを備えるようにしてもよい。この場合には、遊技者は、抽選部201での抽選結果に応じた識別情報の変動表示を見ることができる。つまり、遊技者は、識別情報の変動表示を見ている間、抽選結果がどのようになるかを期待することができ、遊技に面白味を感じ、遊技を楽しむことができる。その結果、興趣性を向上させることができる。なお、上述した識別情報変動表示部は本発明における識別情報変動表示手段に相当する。上述した表示制御部は本発明における表示制御手段に相当する。
<2>上述した変形実施<1>の識別情報変動表示部は、第1始動口31に備えられているようにしてもよい。この場合には、遊技者は、第1始動口31,第2始動口33に遊技球が入球したことと、その後に行われる動作させるべき入賞装置を決定するための識別情報を変動表示とを視線を変えないで見ることができる。つまり、遊技者は、遊技者にとって有利となる遊技の一連の流れを容易に見ることができ、遊技を楽しむことができる。その結果、興趣性を向上させることができる。
<3>上述した実施例では、抽選部201は、複数個の入賞装置(第1入賞装置40a,第2入賞装置40b)のうちで動作させるべき所定の第1入賞装置40aまたは第2入賞装置40bの何れかを抽選するようにしているが、複数個の入賞装置の全てを同時に動作させるようにしてもよいし、第1入賞装置40aまたは第2入賞装置40bのみの動作、複数個の入賞装置の全てを同時に動作、の何れかを抽選するようにしてもよい。
<4>上述した実施例では、特別遊技状態を第1入賞装置40aは、最大8回継続され、第2入賞装置40bでは、最大2回または16回継続されるようになっていたが、第1入賞装置40a,第2入賞装置40bで行われる特別遊技状態を継続させる回数を最大2回,8回,16回以外の回数継続させるようにしてもよい。つまり、第1入賞装置40aと第2入賞装置40bとでの動作内容を上述した実施例以外の態様で異ならせるようにしてもよい。
<5>上述した実施例では、入球手段は、第1始動口31と第2始動口33とをそれぞれ一つ備えるようにしていたが、第1始動口31だけで複数個、第2始動口33だけで複数個、さらに第1始動口31と第2始動口33とを混在させた複数個備えるようにしてもよい。
<6>上述した実施例では、保留数表示部205は、入球手段(第1始動口31,第2始動口33)への遊技球の入球に基づく抽選部201での抽選処理のうちで抽選処理数を記憶する保留数記憶部203に記憶されている抽選処理数の数を表示するようにしていたが、保留数表示部205は、入球手段(第1始動口31,第2始動口33)への遊技球の入球に基づく抽選部201での抽選処理のうちで未抽選処理数を記憶する保留数記憶部203に記憶されている未抽選処理数の数を表示するようにしてもよい。
なお、本明細書は、次のような遊技機に係る発明も開示している。
(0)遊技球が入球可能な入球手段と、前記入球手段に遊技球が入球したことに基づいて動作可能となる入賞装置とが、遊技球が打ち込まれる遊技領域の所定箇所にそれぞれ配設された遊技盤を備えた遊技機において、
前記遊技盤は、前記入賞装置を複数個備え、
前記入球手段に遊技球が入球したことに基づいて前記複数個の入賞装置のうちで動作させるべき所定の入賞装置を抽選する抽選手段と、
前記抽選手段での抽選結果に基づいて、前記入賞装置を動作させる制御を行う動作制御手段と
を備えていることを特徴とする遊技機。
前記(0)に記載の発明によれば、入球手段は、遊技球を入球可能とする。入賞装置は、入球手段に遊技球が入球したことに基づいて動作可能とする。遊技盤は、入球手段と複数個の入賞装置とを、遊技球が打ち込まれる遊技領域の所定箇所にそれぞれ配設する。抽選手段は、入球手段に遊技球が入球したことに基づいて複数個の入賞装置のうちで動作させるべき所定の入賞装置を抽選する。動作制御手段は、抽選手段での抽選結果に基づいて、入賞装置を動作させる制御を行う。したがって、遊技者が遊技球を遊技領域に打ち込み、入球手段に入球させると、抽選手段で複数個の入賞装置のうちで動作させるべき所定の入賞装置を抽選することができる。この抽選の結果により複数個の入賞装置を動作させることができ、遊技者は、単一の入賞装置のみが動作するというものではなく、複数個の入賞装置の全て、あるいはその内で抽選決定された所定の入賞装置が動作するという多様性のある遊技を行うことができ、遊技の興趣をさらに向上させることができる。その結果、興趣性に優れた遊技機を提供することができる。
(1)前記(0)に記載の遊技機において、
前記抽選手段で抽選された結果を表示する抽選表示手段を備えることを特徴とする遊技機。
前記(1)に記載の発明によれば、抽選表示手段は、抽選手段で抽選された結果を表示する。したがって、遊技者は抽選手段で抽選された結果を見ることができる。つまり、遊技者は、複数個の入賞装置のうちで動作する所定の入賞装置を認識することができ、この入賞装置に対して意識を集中させて遊技を行うことができる。
(2) 前記(1)に記載の遊技機において、
前記抽選表示手段は、前記複数個の入賞装置の抽選決定過程に関する変動表示を行う抽選決定過程表示手段を備え、前記抽選決定過程後に前記抽選手段での抽選結果を表示することを特徴とする遊技機。
前記(2)に記載の発明によれば、抽選表示手段は、抽選決定過程表示手段を備える。抽選決定過程表示手段は、複数個の入賞装置の抽選決定過程に関する変動表示を行う。抽選決定過程後に抽選手段での抽選結果を表示する。したがって、遊技者は抽選決定過程を見ることができる。つまり、遊技者は、抽選決定過程を見ている間、抽選結果がどのようになるかを期待することができ、遊技に面白味を感じ、遊技を楽しむことができる。その結果、興趣性を向上させることができる。
(3) 前記(1)に記載の遊技機において、
前記抽選表示手段は、
動作させるべき前記入賞装置を決定するための識別情報を変動表示する識別情報変動表示手段と、
前記抽選手段での抽選結果に応じて前記識別情報変動表示手段での識別情報の変動表示を制御する表示制御手段と
を備えることを特徴とする遊技機。
前記(3)に記載の発明によれば、抽選表示手段は、識別情報変動表示手段と表示制御手段とを備える。識別情報変動表示手段は、動作させるべき入賞装置を決定するための識別情報を変動表示する。表示制御手段は、抽選手段での抽選結果に応じて識別情報変動表示手段での識別情報の変動表示を制御する。したがって、遊技者は、抽選手段での抽選結果に応じた識別情報の変動表示を見ることができる。つまり、遊技者は、識別情報の変動表示を見ている間、抽選結果がどのようになるかを期待することができ、遊技に面白味を感じ、遊技を楽しむことができる。その結果、興趣性を向上させることができる。
(4) 前記(3)に記載の遊技機において、
前記識別情報変動表示手段は、前記入球手段に備えられていることを特徴とする遊技機。
前記(4)に記載の発明によれば、入球手段は、識別情報変動表示手段を備えている。したがって、遊技者は、入球手段に遊技球が入球したことと、その後に行われる動作させるべき入賞装置を決定するための識別情報を変動表示とを視線を変えないで見ることができる。つまり、遊技者は、遊技者にとって有利となる遊技の一連の流れを容易に見ることができ、遊技を楽しむことができる。その結果、興趣性を向上させることができる。
(5) 前記(0)に記載の遊技機、または、前記(1)から(4)のいずれかに記載の遊技機において、
前記動作制御手段は、前記複数個の入賞装置の所定の入賞装置が第1の動作内容で動作するように制御する第1動作制御手段と、それ以外の所定の入賞装置が第1の動作内容とは異なる第2の動作内容で動作するように制御する第2動作制御手段とを備えることを特徴とする遊技機。
前記(5)に記載の発明によれば、動作制御手段は、第1動作制御手段と第2動作制御手段とを備える。第1動作制御手段は、複数個の入賞装置の所定の入賞装置が第1の動作内容で動作するように制御する。第2動作制御手段は、第1動作制御手段により制御された入賞装置以外の所定の入賞装置が第1の動作内容とは異なる第2の動作内容で動作するように制御する。したがって、動作制御手段は、制御する入賞装置により異なる動作をさせることができる。つまり、各入賞装置の動作は、遊技者にとって有利であるか否かの価値が異なることになり、遊技者は、この価値の異なる入賞装置の動作により、遊技を楽しむことができる。その結果、興趣性を向上させることができる。
(6) 前記(0)に記載の遊技機、または、前記(1)から(5)のいずれかに記載の遊技機において、
前記入球手段は、複数個備えられていることを特徴とする遊技機。
前記(6)に記載の発明によれば、入球手段は、複数個備えられているので、複数個の入球手段のいずれかに入球することで抽選手段での抽選が行われる。つまり、抽選を行う機会が増えることになり、遊技者は、有利な状態になることをより以上に期待することができる。したがって、さらに興趣性を向上させることができる。
(7) 前記(6)に記載の遊技機において、
遊技球が通過あるいは入球可能な抽選用入球手段と、
前記抽選用入球手段への遊技球の通過あるいは入球に基づいて、前記複数個の入球手段の内の特定の入球手段を動作させるか否かの判定を行う判定手段と、
前記判定手段の判定結果に基づいて前記特定の入球手段を動作させる入球手段動作制御手段と
を備えていることを特徴とする遊技機。
前記(7)に記載の発明によれば、判定手段は、抽選用入球手段への遊技球の通過あるいは入球に基づいて、複数個の入球手段の内の特定の入球手段を動作させるか否かの判定を行う。入球手段動作制御手段は、判定手段の判定結果に基づいて当該特定の入球手段を動作させる。特定の入球手段の動作としては、例えば、当該特定の入球手段に遊技球がさらに入り易くなる動作、あるいは入球不可状態から入球可能状態となる動作などが挙げられる。したがって、抽選用入球手段への遊技球の通過あるいは入球を契機として行われる判定手段での判定結果により、特定の入球手段が動作するか否かが決まり、さらに多様な遊技が行われることになり、遊技者は、遊技を楽しむことができる。その結果、興趣性を向上させることができる。
(8) 前記(7)に記載の遊技機において、
前記判定手段で判定された結果を表示する判定表示手段を備えることを特徴とする遊技機。
前記(8)に記載の発明によれば、判定表示手段は、判定手段で判定された結果を表示する。したがって、遊技者は判定手段でされた判定結果を見ることができる。つまり、遊技者は、入球手段が動作するか否かを認識することができる。
(9) 前記(0)に記載の遊技機、または、前記(1)から(8)のいずれかに記載の遊技機において、
前記入球手段への遊技球の入球に基づく前記抽選手段での抽選処理のうちで未抽選処理数を記憶する入球保留数記憶手段と、
前記入球保留数記憶手段に記憶されている未抽選処理数の数を表示する保留数表示手段と
を備えていることを特徴とする遊技機。
前記(9)に記載の発明によれば、入球保留数記憶手段は、入球手段への遊技球の入球に基づく前記抽選手段での抽選処理のうちで未抽選処理数を記憶する。保留数表示手段は、入球保留数記憶手段に記憶されている未抽選処理数の数を表示する。したがって、遊技者は、入球手段に入球された数を容易に認識することができる。つまり、遊技者は、保留数表示手段で表示がされている間、遊技者にとって有利な状態になることが期待でき、遊技を楽しむことができる。その結果、興趣性を向上させることができる。
(10) 前記(0)に記載の遊技機、または、前記(1)から(8)のいずれかに記載の遊技機において、
前記入球手段への遊技球の入球に基づく前記抽選手段での抽選処理のうちで抽選処理数を記憶する入球保留数記憶手段と、
前記入球保留数記憶手段に記憶されている抽選処理数の数を表示する保留数表示手段と
を備えていることを特徴とする遊技機。
前記(10)に記載の発明によれば、入球保留数記憶手段は、入球手段への遊技球の入球に基づく前記抽選手段での抽選処理のうちで抽選処理数を記憶する。保留数表示手段は、入球保留数記憶手段に記憶されている抽選処理数の数を表示する。したがって、遊技者は、入球手段に入球された数を容易に認識することができる。つまり、遊技者は、保留数表示手段で表示がされている間、遊技者にとって有利な状態になることが期待でき、遊技を楽しむことができる。その結果、興趣性を向上させることができる。
(11) 前記(0)に記載の遊技機、または、前記(1)から(10)のいずれかに記載の遊技機において、
前記遊技機はパチンコ機であることを特徴とする遊技機。
前記(11)に記載の遊技機によれば、興趣性に優れたパチンコ機を提供できる。なお、パチンコ機の基本構成としては操作ハンドルを備え、その操作ハンドルの操作に応じて遊技用媒体としての球を所定の遊技領域に発射し、球が遊技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(または作動ゲートを通過)するものが挙げられる。また、特別遊技状態の発生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された入賞装置(可変入賞手段や特定入賞口など)が所定の態様で開放されて球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁気カードへ書き込まれるデータ等も含む)が付与されるものが挙げられる。
以上のように、この発明は、パチンコ機やスロットマシン等の遊技機に適している。
31 …第1始動口(入球手段)
33 …第2始動口(入球手段)
39a,39b …普通図柄作動ゲート(抽選用入球手段)
40a …第1入賞装置
40b …第2入賞装置
200 …普通図柄表示部(判定表示手段)
201 …抽選部(抽選手段)
202 …動作制御部(動作制御手段)
202a …第1動作制御部(第1動作制御手段)
202b …第2動作制御部(第2動作制御手段)
202c …第2始動口制御部(入球手段動作制御手段)
203 …保留数記憶部(入球保留数記憶手段)
204 …判定部(判定手段)
205 …保留数表示部(保留数表示手段)
206 …抽選表示部(抽選表示手段)
207 …抽選決定過程表示部(抽選決定過程表示手段)

Claims (1)

  1. 遊技球が打ち込まれる遊技領域を有する遊技盤と、
    該遊技盤の遊技領域に配設される入球手段と、
    前記遊技領域に配設され、第1状態から該第1状態よりも遊技球が入球し易い第2状態に動作可能な複数個の入賞装置と、
    前記入球手段への遊技球の入球に基づき、前記複数個の入賞装置のうちれかを前記第2状態に動作させることを決定する抽選を行う抽選手段と、
    前記複数個の入賞装置に設けられる複数の発光手段とを備え、
    該複数の発光手段は、前記抽選手段が行った抽選の結果に応じて前記複数個の入賞装置のうち所定の入賞装置が前記第2状態に動作することが決定された場合に、前記所定の入賞装置に対応する発光部のみが発光動作する第1態様と、前記複数個の入賞装置にそれぞれ対応する発光部が互いに異なる態様によって発光動作する第2態様とを含む態様に制御されることで、前記所定の入賞装置の状態変化を判別可能とする
    ことを特徴とする遊技機。
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