以下、図面を用いて、本発明の実施形態1に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。
<全体構成>
まず、図1を用いて、本発明の実施形態1に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、遊技盤200と、球貯留皿付扉108と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。本体104は、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材からなる遊技窓が設けられ、この遊技窓を通じて、前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面で構成される遊技領域124が遊技者から視認可能とされている。また、前面枠扉106の前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置(図示省略)へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作を受け付けるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、前面枠扉106の遊技窓から観察することができる。
図2は、前面枠扉106と遊技盤200をパチンコ機100から抜き出して正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、装飾図柄表示装置208を配設している。この装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施例では液晶表示装置(LCD)によって構成する。
また、この装飾図柄表示装置208の周囲には、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置(図示省略)を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施例では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施例では第1特図始動口230の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根を備え、羽根の閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置が当たり図柄を停止表示した場合に羽根が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施例では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材を備え、扉部材の閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当たり図柄を停止表示した場合に扉部材が所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236などを配設していると共に、遊技領域124の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。また、パチンコ機100の正面には、複数のLEDによって構成される演出装置300(300a〜300d)を配設している(詳細は後述)。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射装置によって遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236などによって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置>
次に、上述の演出装置300について詳細に説明する。図2に示すように、演出装置300は、遊技領域124の外側を囲むように略リング状に配設されたLEDによって構成されるリング照明300aと、パチンコ機100の左上から右下にかけて略直線状に配設される複数のLEDおよびパチンコ機100の右上から左下にかけて略直線状に配設される複数のLEDによって、英字のX(エックス)を模した形状に構成されるXギリ照明300bと、パチンコ機100の右側中央に配設される右側照明300cと、パチンコ機100の左側中央に配設される左側照明300dを備える。
図3は、演出装置300のLEDの一部が配設される前面枠扉照明基板301〜304の正面図である。
前面枠扉照明基板301〜304は、前面枠扉106の正面側に、遊技領域124を取り囲むように配設される4つの基板である。前面枠扉106の左上正面側に配設される前面枠扉照明基板301は、リング照明300aの一部を構成する複数のLED301aと、Xギリ照明300bの一部を構成する複数のLED301bと、左側照明300dを構成する複数のLED301cを備える。前面枠扉106の右上正面側に配設される前面枠扉照明基板302は、リング照明300aの一部を構成する複数のLED302aと、Xギリ照明300bの一部を構成する複数のLED302bと、右側照明300cを構成する複数のLED302cを備える。前面枠扉106の右下正面側に配設される前面枠扉照明基板303は、リング照明300aの一部を構成する複数のLED303aと、Xギリ照明300bの一部を構成する複数のLED303bを備える。前面枠扉106の左下正面側に配設される前面枠扉照明基板304は、リング照明300aの一部を構成する複数のLED304aと、Xギリ照明300bの一部を構成する複数のLED304bを備える。
図4(a)は、演出装置300のLEDの一部が配設される遊技盤200の正面図であり、同図(b)は、演出装置300のLEDの一部が配設されるセンターケース202の正面図である。
遊技盤200は、Xギリ照明300bの一部を構成するLED200a〜200cを備えており、LED200aとLED200cは特定のライン(この例では、LEDが並ぶ方向)に沿って略直線状に配置されている。また、センターケース202は、Xギリ照明300bの一部を構成するLED202a〜202cを備えており、LED202bとLED202cは特定のライン(この例では、LEDが並ぶ方向)に沿って略直線状に配置されている。このセンターケース202は、上記図2に示すように、遊技盤200に形成された遊技窓相当位置に配置される結果、遊技盤200のLED200a、センターケース202のLED202a、および遊技盤200のLED200cは特定のライン(この例では、LEDが並ぶ方向)に沿って略直線状に配置され、また、遊技盤200のLED200b、センターケース202のLED202b、およびセンターケース202のLED202cは特定のライン(この例では、LEDが並ぶ方向)に沿って略直線状に配置される。
<Xギリ照明>
次に、Xギリ照明300bについて詳細に説明する。図5(a)は、Xギリ照明300bの端部を拡大して示した部分拡大図であり、同図(b)は、Xギリ照明300bの半透明カバーの外観図である。
同図(a)に示すように、遊技盤200に配設されてXギリ照明300bの一部を構成する複数のLED200cは、所定の間隔をおいて略直線状に配設されている。また、この直線状に配設されたLED200cの全体を覆う半透明カバー306は、同図(b)に示すように、前面枠扉106側端部の短手方向の幅を第1の幅aに設計している。
一方、前面枠扉106に配設されてXギリ照明300bの一部を構成する複数のLED304bは、遊技盤200から遠ざかるにつれて、隣接するLED304bの間隔を徐々に拡げ、かつ、同じライン上に並ぶLED304bの個数が徐々に増えるように(この例では、3個→4個→4個→5個→6個→6個→7個→7個)配設されており、平面視が略扇形状とされている。また、この略扇形状に配設されたLED304bの全体を覆う半透明カバー308は、同図(b)に示すように、遊技盤200側端部の短手方向の幅を、半透明カバー306の第1の幅aよりも広い第2の幅b(a>b)に設計している。換言すれば、半透明カバー306の第1の幅aは、第1の個数(この例では、1個)のLED200cを完全に覆い隠すために最低限必要な幅(LED200c(1個分)の最大幅よりも広い幅)に設計し、半透明カバー308の第2の幅bは、第1の個数よりも多い第2の個数(この例では、3個)のLED304bを完全に覆い隠すために最低限必要な幅(LED304b(3個分)の最大幅よりも広い幅)に設計している。なお、この例では、演出装置300に使用するLEDは、全て、同じ種類・形状・大きさのものを適用している。
また、リング照明300aの一部を構成するLED304aは、遊技盤200の外周に沿って略円弧状に配設されており、LED304aの一部は、Xギリ照明300bの一部を構成するLED304bも兼ねている。
なお、この例では、重複説明を回避するために、Xギリ照明300bの左下(LED304b周辺)の説明のみを行なったが、例えば、上記図3および図4に示す、Xギリ照明300bの左上におけるLED200bとLED301bとの関係、Xギリ照明300bの右上におけるLED200aとLED302bとの関係、Xギリ照明300bの右下におけるLED202cとLED303bとの関係については、Xギリ照明300bの左下におけるLED200cとLED304bとの関係と同様である。
<演出装置の点灯制御>
次に、演出装置300の点灯制御の一例について説明する。図6(a)は、Xギリ照明300bの端部周辺のLEDのみを抜き出して示した部分拡大図であり、同図(b)は、LEDの発光パターンの一例(発光パターンX、発光パターンY)を示した図である。
この例では、リング照明300aの一部を構成するLED304aを、2つのLEDグループWL1〜WL2に分け、Xギリ照明300bの一部を構成するLED304bを、6つのLEDグループWL3〜WL8に分け、Xギリ照明300bの一部を構成するLED200cを、7つのLEDグループBL1〜BL7に分けている。パチンコ機100では、例えば、これらのLEDグループWL1〜8、BL1〜BL7の各々を、制御部の出力ポート(または入出力ポート)に個別に割り当て、各々のLEDグループWL1〜8、BL1〜BL7単位でLEDの点灯/消灯の制御ができるように構成している。
同図(b)に示す発光パターンX、Yは、点灯順序と、点灯LED(点灯を行なうLEDグループ番号)と、発光時間(LEDを点灯する時間)が関連付けされたテーブルであり、パチンコ機100の記憶手段(例えば、ROM)に予め記憶される。
パチンコ機100の制御部は、演出装置300による演出を開始する条件が成立した場合(例えば、大当りに当選した場合)に、上記発光パターンXのテーブルを参照し、現在の点灯順に基づいて、点灯LEDおよび発光時間を取得し、取得した点灯LEDおよび発光時間にしたがってLEDの点灯制御を行なう。
例えば、参照するテーブルが上記発光パターンXで、点灯順が1の場合を考えると、制御部は、LEDグループWL8に対応する出力ポートをアクティブにする信号(例えば、ハイレベルの信号)を出力するとともに、発光時間0.2秒に相当するカウント値のカウントを開始する。これにより、LEDグループWL8に属する複数のLED304bが点灯する。続いて、制御部は、発光時間に相当する時間(この例では0.2秒)のカウントが完了した時点において、LEDグループWL8に対応する出力ポートをノンアクティブにする信号(例えば、ローレベルの信号)を出力した後、RAMなどに記憶している点灯順の値に1を加算する。これにより、LEDグループWL8に属する複数のLED304bが消灯する。
以降、制御部は、点灯順2〜13について同様の処理を行なう。これにより、LEDグループWL7→・・・→WL3→BL7→・・・→BL1の順番で、各々のLEDグループに属する複数のLEDが点灯または消灯するため、遊技者から見ると、Xギリ照明300bの外側から内側に光が移動するように見える。なお、この例では、重複説明を回避するために、Xギリ照明300bの左下の説明のみを行なったが、Xギリ照明300bの左上、右上、右下における点灯制御も同様であり、遊技者から見ると、Xギリ照明300bの四方外側からパチンコ機100の中心に向かって光が移動するように見える。また、この例では、制御部は、発光パターンXに示す点灯順1〜13について同様の処理を繰り返し実行するため、遊技者から見ると、Xギリ照明300bの四方外側からパチンコ機100の中心に向かって光が繰り返し移動するように見え、従来に無い斬新な演出を行なうことが可能である。
また、パチンコ機100の制御部は、演出装置300による演出を開始する条件が成立した場合(例えば、大当りに当選した場合)に、上記発光パターンYのテーブルを参照し、現在の点灯順に基づいて、点灯LEDおよび発光時間を取得し、取得した点灯LEDおよび発光時間にしたがってLEDの点灯制御を行なう。
例えば、参照するテーブルが上記発光パターンYで、点灯順が1の場合を考えると、制御部は、LEDグループWL1に対応する出力ポートをアクティブにする信号(例えば、ハイレベルの信号)を出力するとともに、発光時間0.2秒に相当するカウント値のカウントを開始する。これにより、LEDグループWL1に属する複数のLED304aが点灯する。続いて、制御部は、発光時間に相当する時間(この例では0.2秒)のカウントが完了した時点において、LEDグループWL1に対応する出力ポートをノンアクティブにする信号(例えば、ローレベルの信号)を出力した後、RAMなどに記憶している点灯順の値に1を加算する。これにより、LEDグループWL1に属する複数のLED304aが消灯する。
以降、制御部は、点灯順2〜6について同様の処理を行なう。これにより、LEDグループWL1→WL3→WL2→WL3→WL1→WL1、2、3の順番で、各々のLEDグループに属する複数のLEDが点灯または消灯するため、遊技者から見ると、リング照明300aに沿うように一方の方向に光が移動した後、他方の方向に光が移動し、最後にリング照明300aが全て点灯するように見える。なお、この例では、重複説明を回避するために、リング照明300aの左下の説明のみを行なったが、リング照明300aの左上、右上、右下における点灯制御も同様であるため、遊技者から見ると、Xギリ照明300bの四方近傍においてリング照明300aに沿うように一方の方向に光が移動した後、他方の方向に光が移動し、最後にリング照明300aが全て点灯するように見え、従来に無い斬新な演出を行なうことが可能である。
<演出の変形例1>
次に、図7を用いて、演出の変形例1について説明する。なお、同図(a)は、変形例1に係る演出の態様を示した図であり、同図(b)は、演出装置300、装飾図柄表示装置208およびスピーカ120の制御状態を示すタイムチャートである。
同図(b)に示すように、この例では、制御部は、演出装置300の点灯制御に加えて、装飾図柄表示装置208の制御とスピーカ120の制御を行なうように構成している。具体的には、制御部は、所定の条件が成立した場合(例えば、チャンスボタン136の操作を検出した場合)に、所定の発光パターンのテーブルを参照し、現在の点灯順に基づいて、点灯LEDおよび発光時間を取得し、取得した点灯LEDおよび発光時間にしたがってLEDの点灯制御を行なう。この例では、LEDグループWL3〜WL8に属する複数のLEDを全て点灯し、所定時間T1の経過後に、LEDグループBL7→BL6→・・・→BL1の順番で、各々のLEDグループに属する複数のLEDを点灯し、さらに、所定時間T2の経過後に、LEDグループWL3〜WL8、BL1〜BL7に属する複数のLEDを全て点灯する。
また、制御部は、この演出装置300の点灯制御と同時に、装飾図柄表示装置208の表示制御を行なう。具体的には、LEDグループWL3〜WL8に属する複数のLEDを全て点灯するのと略同時のタイミングで、装飾図柄表示装置208の図柄変動表示中に背景を黒に設定し、所定時間T1の経過後に、装飾図柄表示装置208に、さらに、英字のXを模した画像を表示する。
なお、この例では、画像Xを構成する右上がりのラインを、特定のライン(この例では、Xギリ照明300bの右上に直線状に配設したLEDと左下に直線状に配設したLEDが並ぶ方向)に沿うように表示させ、Xギリ照明300bの右上がりのラインと、画像Xの右上がりのラインが略一直線上に並ぶように構成する。同様に、Xを構成する左上がりのラインを、特定のライン(この例では、Xギリ照明300bの左上に直線状に配設したLEDと右下に直線状に配設したLEDが並ぶ方向)に沿うように表示させ、Xギリ照明300bの左上がりのラインと、画像Xの左上がりのラインが略一直線上に並ぶように構成する。このように、遊技を演出する画像(例えば、Xを模した画像、図柄変動表示)を表示する画像表示部(例えば、装飾画像表示装置208)をさらに備え、特定のライン(Xギリ照明300bによって形成される英字Xを構成する右上がりラインまたは左上がりライン)に沿って前記画像表示部に所定の画像を表示すれば、Xギリ照明300bの光と、装飾図柄表示装置208の表示に一体感を持たせ、従来に無い斬新な演出が可能としている。
さらに、制御部は、これらの演出装置300の点灯制御と装飾図柄表示装置208の表示制御と同時に、スピーカ120の制御を行なう。具体的には、LEDグループWL3〜WL8に属する複数のLEDを全て点灯するのと略同時のタイミングで、第1の音量でスピーカ120から第1の音(例えば、雨音)を出力し、所定時間T1の経過後に、第1の音量よりも大きな第2の音量でスピーカ120から第2の音(例えば、落雷音)を出力する。この例では、Xギリ照明300bの光と装飾図柄表示装置208の表示によって、視覚的に雷をイメージさせるとともに、スピーカ120から出力する音によって、聴覚的に落雷をイメージさせることができ、従来に無い斬新な演出が可能となっている。
<演出の変形例2>
次に、図8を用いて、演出の変形例2について説明する。なお、同図(a)は、変形例2に係る演出の態様を示した図であり、同図(b)は、演出装置300、装飾図柄表示装置208およびスピーカ120の制御状態を示すタイムチャートである。
同図(b)に示すように、この例では、制御部は、所定の条件が成立した場合(例えば、チャンスボタン136の操作を検出した場合)に、所定の発光パターンのテーブルを参照し、現在の点灯順に基づいて、点灯LEDおよび発光時間を取得し、取得した点灯LEDおよび発光時間にしたがってLEDの点灯制御を行なう。この例では、所定時間T3の経過後に、LEDグループBL1→BL2→・・・→BL7の順番で、各々のLEDグループに属する複数のLEDを点灯し、所定時間T4の経過後に、LEDグループWL3〜WL8、BL1〜BL7に属するLEDを全て点灯する。
また、制御部は、この演出装置300の点灯制御と同時に、装飾図柄表示装置208の表示制御を行なう。具体的には、LEDグループBL1→BL2→・・・→BL7の順番で、各々のLEDグループに属する複数のLEDを点灯し始めるのと略同時のタイミングで、装飾図柄表示装置208に、英字のXを模した画像を表示する。
さらに、制御部は、これらの演出装置300の点灯制御と装飾図柄表示装置208の表示制御と同時に、スピーカ120の制御を行なう。具体的には、第1の音量でスピーカ120から音を出力し、所定時間T3の経過後に、第1の音量よりも大きな第2の音量でスピーカ120から音を出力し、所定時間T4の経過後に、第2の音量よりも大きな第3の音量でスピーカ120から音を出力する。
なお、上記実施形態では、半透明カバー306の第1の幅aは、LED200c(1個分)の最大幅よりも広い幅に設計し、半透明カバー308の第2の幅bは、LED304b(3個分)の最大幅よりも広い幅に設計する例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。
したがって、例えば、図9(a)に示すように、前面枠扉側に配設するカバーの少なくとも一部の短手方向の最大幅をLED(3個分)の幅とし、遊技盤側に配設するカバーの短手方向の最大幅をLED(1個分)の幅としてもよい。また、同図(b)に示すように、前面枠扉106側に配設するカバーの少なくとも一部の短手方向の最大幅をLED(3個分)の幅とし、遊技盤200側に配設するカバーの短手方向の最大幅をLED(2個分)の幅としてもよい。
また、LEDを覆うカバーの形状も上記実施形態で示した例に限定されず、例えば、図10(a)〜(c)に示すように、前面枠扉側に配設するカバーの少なくとも一部の短手方向の最大幅bが、遊技盤側に配設するカバーの短手方向の最大幅aよりも大きければよい。
また、本発明に係る「特定のライン」とは、直線かつ同じ幅のものに限定されず、例えば、図11(a)に示すように、途中で枝分かれするラインや、途中で折れ曲がるもラインも含まれる。また、同図(b)に示すように、幅が徐々に広くなるラインや、幅が徐々に狭くラインなども含まれる。
以上説明したように、遊技領域(例えば、遊技領域124)を有する遊技盤(例えば、遊技盤200)と、前記遊技盤を支持する遊技枠(例えば、前面枠扉106)と、を有して構成され、前記遊技盤は、少なくとも一部の幅が第1の幅(例えば、図5(b)に示す幅a)である第1の装飾部(例えば、半透明カバー306)を備え、前記遊技枠は、少なくとも一部の幅が前記第1の幅よりも広い第2の幅(例えば、図5(b)に示す幅b)である第2の装飾部(例えば、半透明カバー308)を備え、前記第1の装飾部と前記第2の装飾部を特定のライン(例えば、図5(a)に示すLED200cが並ぶ方向(パチンコ機100の正面側の右上から左下の方向))に沿って配置したことを特徴とする、遊技台である。
本実施形態に係るパチンコ機100によれば、遊技盤と遊技枠による一体的な装飾表示を行うことができ、従来にない斬新な演出が可能である。また、遊技盤の装飾よりも遊技枠の装飾を目立たせることができ、演出にメリハリを持たせることができる。そのため、遊技者に意外性や驚きを与えることができ、遊技者の遊技意欲を高めることができる場合がある。
本発明に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、図柄変動表示を表示可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、遊技領域(例えば、遊技領域124)が設けられた遊技盤(例えば、遊技盤200)と、前記遊技盤の少なくとも一部をカバー可能なカバー手段(例えば、前面枠扉106)と、を備えた遊技台であって、前記遊技領域は、遊技球が転動可能な領域を含む領域であり、前記表示手段は、演出画像を表示可能な手段であり、前記表示手段は、前後方向において、前記遊技領域よりも後方に配置されている手段であり、前記遊技領域は、前後方向において、前記カバー手段よりも後方に配置されている領域であり、前記遊技盤は、第一の装飾手段(例えば、半透明カバー306)が設けられたものであり、前記第一の装飾手段は、前記遊技領域における第一の位置と第二の位置との間に設けられた手段であり、前記第一の装飾手段は、長手方向が第一の仮想ラインに沿うように設けられた手段であり、前記第一の装飾手段の少なくとも一部の幅は、第一の幅であり、前記カバー手段は、遊技窓が設けられた手段であり、前記カバー手段は、第二の装飾手段(例えば、半透明カバー308)が設けられた手段であり、前記第二の装飾手段は、前記カバー手段における第三の位置と第四の位置との間に設けられた手段であり、前記第二の装飾手段は、長手方向が前記第一の仮想ラインに沿うように設けられた手段であり、前記第二の装飾手段の少なくとも一部の幅は、第二の幅であり、前記第二の位置は、前記第一の位置よりも前記表示手段の中央部から遠い位置であり、前記演出画像は、前記第一の仮想ラインに沿って表示されるライン状の画像を含む画像であり、前記第四の位置は、前記第三の位置よりも前記表示手段の中央部から遠い位置であり、前記第二の幅は、前記第一の幅よりも広い幅であり、前記第一の装飾手段は、背後に第一の発光手段が設けられた手段であり、前記第二の装飾手段は、背後に第二の発光手段が設けられた手段であり、第一の条件の成立があった場合に、第一の演出が開始されるように構成されており、前記第一の演出は、前記第二の発光手段の点灯の開始を含む演出であり、前記第一の演出は、前記第二の発光手段の点灯が開始された後の、前記第一の発光手段の点灯の開始を含む演出であり、前記第一の演出は、前記第一の発光手段の点灯が開始された後の、前記表示手段における前記演出画像の表示の開始を含む演出であり、前記第一の条件は、前記図柄変動表示の表示中に、成立する場合がある条件であり、前記第二の装飾手段の少なくとも一部の位置は、前記第一の装飾手段よりも正面視左側の位置であり、前記第一の装飾手段の少なくとも一部の位置は、前記表示手段よりも正面視左側の位置であり、前記遊技領域は、前記遊技盤の正面視右側よりも前記遊技盤の正面視左側の方が広い、ことを特徴とする遊技台である。
また、本発明に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、図柄変動表示を表示可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、遊技領域(例えば、遊技領域124)が設けられた遊技盤(例えば、遊技盤200)と、前記遊技盤の少なくとも一部をカバー可能なカバー手段(例えば、前面枠扉106)と、を備えた遊技台であって、前記遊技領域は、遊技球が転動可能な領域を含む領域であり、前記表示手段は、演出画像を表示可能な手段であり、前記表示手段は、前後方向において、前記遊技領域よりも後方に配置されている手段であり、前記遊技領域は、前後方向において、前記カバー手段よりも後方に配置されている領域であり、前記遊技盤は、第一の装飾手段(例えば、半透明カバー306)が設けられたものであり、前記第一の装飾手段は、前記遊技領域における第一の位置と第二の位置との間に設けられた手段であり、前記第一の装飾手段は、長手方向が第一の仮想ラインに沿うように設けられた手段であり、前記第一の装飾手段の少なくとも一部の幅は、第一の幅であり、前記カバー手段は、遊技窓が設けられた手段であり、前記カバー手段は、第二の装飾手段(例えば、半透明カバー308)が設けられた手段であり、前記第二の装飾手段は、前記カバー手段における第三の位置と第四の位置との間に設けられた手段であり、前記第二の装飾手段は、長手方向が前記第一の仮想ラインに沿うように設けられた手段であり、前記第二の装飾手段の少なくとも一部の幅は、第二の幅であり、前記第二の位置は、前記第一の位置よりも前記表示手段の中央部から遠い位置であり、前記演出画像は、前記第一の仮想ラインに沿って表示されるライン状の画像を含む画像であり、前記第四の位置は、前記第三の位置よりも前記表示手段の中央部から遠い位置であり、前記第二の幅は、前記第一の幅よりも広い幅であり、前記第一の装飾手段は、背後に第一の発光手段が設けられた手段であり、前記第二の装飾手段は、背後に第二の発光手段が設けられた手段であり、第二の条件の成立があった場合に、第二の演出が開始されるように構成されており、前記第二の演出は、前記表示手段における前記演出画像の表示の開始を含む演出であり、前記第二の演出は、前記表示手段における前記演出画像の表示が開始された後の、前記第一の発光手段の点灯の開始を含む演出であり、前記第二の演出は、前記第一の発光手段の点灯が開始された後の、前記第二の発光手段の点灯の開始を含む演出であり、前記第二の条件は、前記図柄変動表示の表示中に、成立する場合がある条件であり、前記第二の装飾手段の少なくとも一部の位置は、前記第一の装飾手段よりも正面視左側の位置であり、前記第一の装飾手段の少なくとも一部の位置は、前記表示手段よりも正面視左側の位置であり、前記遊技領域は、前記遊技盤の正面視右側よりも前記遊技盤の正面視左側の方が広い、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係るパチンコ機100によれば、図柄変動表示を表示する表示手段が、実際の配置位置よりも奥側に配置されているかのように錯覚させることができ、発光手段の点灯制御により迫力のある演出を実行可能としつつ表示手段に遊技者の注目を集めることができる。また、表示領域が小さい表示手段を採用した場合であっても、表示領域を実際よりも大きく感じさせることが可能で、遊技者の興味をひくことができる。また、表示手段を実際よりも遠くに感じさせることで、表示手段に不正に大当りを表示させようとする不正行為の実行を困難と思わせることができ、不正行為の抑止効果を高めることができる。また、第一の仮想ラインを表示手段の表示領域内で重ねることで、他の演出を同時に実行した場合であっても、第一の仮想ラインが重なる表示手段の表示領域に遊技者の注目を最も集めることができる場合がある。また、第一の仮想ラインを遊技領域の広い正面視左側まで伸ばすことで、遊技中の遊技者の視線を第一の仮想ラインに向かせることができ、より多くの遊技者に新たな演出を楽しませ、興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記第二の装飾手段は、前記第四の位置から前記第三の位置に向かって先細り形状とされていてもよい。
このような構成とすれば、先細り形状の第二の装飾手段によって、遠近感をさらに強調することができ、表示手段が実際の配置位置よりも奥側に配置されているかのように遊技者を錯覚させることで、演出効果を高めることができる場合がある。
また、第三の装飾手段と、第四の装飾手段と、第三の発光手段と、第四の発光手段と、を備え、前記第三の装飾手段は、前記遊技盤に少なくとも設けられたものであり、前記第三の装飾手段は、第五の位置と第六の位置との間に少なくとも設けられたものであり、前記第三の装飾手段は、長手方向が第二の仮想ラインに沿うように少なくとも設けられたものであり、前記第三の装飾手段の少なくとも一部の幅は、第三の幅に少なくとも設けられたものであり、前記第四の装飾手段は、前記カバー手段に少なくとも設けられたものであり、前記第四の装飾手段は、第七の位置と第八の位置との間に少なくとも設けられたものであり、前記第四の装飾手段は、長手方向が前記第二の仮想ラインに沿うように少なくとも設けられたものであり、前記第四の装飾手段の少なくとも一部の幅は、第四の幅に少なくとも設けられたものであり、前記第五の位置は、前記表示手段を挟んで前記第一の位置と反対側の位置であり、前記第五の位置は、前記遊技領域内の位置であり、前記第六の位置は、前記表示手段を挟んで前記第二の位置と反対側の位置であり、前記第六の位置は、前記遊技領域内の位置であり、前記第六の位置は、前記第五の位置よりも前記表示手段の中央部から遠い位置であり、前記第七の位置は、前記表示手段を挟んで前記第三の位置と反対側の位置であり、前記第七の位置は、前記カバー手段上の位置であり、前記第八の位置は、前記表示手段を挟んで前記第四の位置と反対側の位置であり、前記第八の位置は、前記カバー手段上の位置であり、前記第八の位置は、前記第七の位置よりも前記表示手段の中央部から遠い位置であり、前記装飾画像は、前記第二の仮想ラインに沿って表示されるライン状の画像を少なくとも含む画像であり、前記第四の幅は、前記第三の幅よりも少なくとも広い幅であり、前記第三の発光手段は、前記第三の装飾手段に少なくとも設けられたものであり、前記第四の発光手段は、前記第四の装飾手段に少なくとも設けられたものであり、第三の条件の成立があった場合に、第三の演出または第四の演出のいずれか一方の演出が少なくとも開始されるものであり、前記第三の演出は、前記第四の発光手段の点灯の開始を少なくとも含むものであり、前記第三の演出は、前記第四の発光手段の点灯が開始された後の、前記第三の発光手段の点灯の開始を少なくとも含むものであり、前記第三の演出は、前記第三の発光手段の点灯が開始された後の、前記表示手段における前記装飾画像の表示の開始を少なくとも含むものであり、前記第四の演出は、前記表示手段における前記装飾画像の表示の開始を少なくとも含むものであり、前記第四の演出は、前記表示手段における前記装飾画像の表示が開始された後の、前記第三の発光手段の点灯の開始を少なくとも含むものであり、前記第四の演出は、前記第三の発光手段の点灯が開始された後の、前記第四の発光手段の点灯の開始を少なくとも含むものであり、前記第三の条件は、前記図柄変動表示の表示中に、成立する場合がある条件であってもよい。
また、前記第一の仮想ラインは、湾曲または屈曲した仮想線であってもよい。
また、前記カバー手段は、ガラス扉であってもよい。また、前記図柄変動表示の表示中に成立する場合がある条件は、チャンスボタンが押下されたことを検出したことであってもよい。また、前記第一の装飾手段および前記第二の装飾手段のうちの少なくとも一方は、背後の発光手段から発せられた光が透過可能なカバー体であってもよい。
また、前記第一の仮想ラインは、前記第二の仮想ラインと前記表示手段の手前で仮想的に交差するものであってもよい。
また、前記第一の演出は、前記第三の演出と同時に実行される場合がある演出であり、前記第一の演出は、前記第四の演出と同時に実行されない演出であり、前記第二の演出は、前記第四の演出と同時に実行される場合がある演出であり、前記第二の演出は、前記第三の演出と同時に実行されない演出であってもよい。
また、前記第五の位置は、前記表示手段を挟んで前記第一の位置と左右方向または上下方向のいずれか一方または両方の方向において反対側の前記遊技領域内の位置であり、前記第六の位置は、前記表示手段を挟んで前記第二の位置と左右方向または上下方向のいずれか一方または両方の方向において反対側の前記遊技領域内の位置であり、前記第七の位置は、前記表示手段を挟んで前記第三の位置と左右方向または上下方向のいずれか一方または両方の方向において反対側の前記遊技領域内の位置であり、前記第八の位置は、前記表示手段を挟んで前記第四の位置と左右方向または上下方向のいずれか一方または両方の方向において反対側の前記遊技領域内の位置であってもよい。
また、前記遊技領域とは、遊技球を誘導するレールに囲まれた領域のことであってもよい。
また、前記遊技枠は、前記遊技領域を臨む遊技窓(例えば、前面枠扉106に形成した遊技窓)をさらに備え、前記特定のラインは、前記遊技領域内の第1の位置(例えば、遊技領域124の中心部)から前記遊技窓縁部の第2の位置(例えば、遊技窓の左斜め下、左斜め上、右斜め下、または右斜め上))を経由して前記遊技枠外端部の第3の位置(例えば、前面枠扉106の左斜め下、左斜め上、右斜め下、または右斜め上)までを結ぶ態様であり、前記第1の装飾部は、前記特定のラインのうちの前記第1の位置と前記第2の位置を結ぶラインに沿って配置され、前記第2の装飾部は、前記特定のラインのうちの前記第2の位置と前記第3の位置を結ぶ前記ラインに沿って配置されていてもよい。
このような構成とすれば、遊技盤と遊技枠を遊技窓端部の一点で接続するような装飾表示により、遊技盤および遊技枠の一体的な装飾表示が可能で、遊技の興趣を向上できる場合がある。
また、前記遊技盤は、少なくとも一部の幅が第3の幅である第3の装飾部(例えば、パチンコ機100正面側の左上に配設されたLED200bを覆うカバー)をさらに備え、前記遊技枠は、少なくとも一部の幅が前記第3の幅よりも広い第4の幅である第4の装飾部(例えば、パチンコ機100正面側の左上に配設されたLED301bを覆うカバー)をさらに備え、前記第3の装飾部と前記第4の装飾部を前記特定のラインとは別のライン(例えば、図4(a)に示すLED200bが並ぶ方向(パチンコ機100の正面側の左上から右下の方向))に沿って配置するとともに、前記第1の装飾部、前記第2の装飾部、前記第3の装飾部、および前記第4の装飾部は、それぞれ発光手段(例えば、LED)を有するように構成してもよい。
このような構成とすれば、複数のラインそれぞれに沿った装飾表示により、遊技盤および遊技枠の一体的な装飾表示が可能で、遊技の興趣を向上できる場合がある。
また、前記第1の装飾部および前記第3の装飾部を全点灯または全消灯させている期間中に、前記第2の装飾部および前記第4の装飾部を順次点灯させるとともに順次消灯させて、前記遊技窓の周囲を光が移動するような演出動作(例えば、図7に示すような演出動作)を行なってもよい。
このような構成とすれば、遊技窓の周囲を光が移動する表示により、遊技台を大きく使った演出が可能となり演出効果を高めることが可能で、遊技台を遊技している客の視線も集めることで集客力を向上できる場合がある。
また、前記第1の装飾部および前記第2の装飾部を全消灯させている期間中に、前記第3の装飾部および前記第4の装飾部を順次点灯させた後で、前記第1の装飾部および前記第2の装飾部を順次点灯させて、遊技盤の遊技領域を分断するように発光させる演出動作を行なってもよい。
このような構成とすれば、遊技盤をするどく切り裂く演出および切り裂いた反動で遊技枠まで強い力切る演出が可能で、遊技中の遊技客の遊技への集中力を高められるとともに、遊技台から離れている遊技客の視線も集めることが可能になる場合がある。
また、Xギリ照明300bの他に、リング照明300aを備えているため、Xギリ照明によって光をパチンコ機100の外側と内側に移動させる演出に加えて、遊技盤の周囲を光が回転移動するような演出を行なうことができ、さらに演出効果を高めることができる場合がある。
また、Xギリ照明300bの他に、パチンコ機100の右側中央に配設される右側照明300cと、パチンコ機100の左側中央に配設される左側照明300dを備えているため、さらに演出効果を高めることができる場合がある。
また、前面枠扉106に設けた右側照明300cと左側照明300dは、Xギリ照明300bの一部と同様の構成としているため、前面枠扉106と、他の機種の遊技盤とを組み合わせることができ、前面枠扉に汎用性を持たせることができる場合がある。
なお、本発明は、例えば、上記パチンコ機100(1種)以外に、パチンコ機(2種、3種)、封入式パチンコ機、およびパチロット等にも適用することができるし、アレンジボール遊技機、じゃん球遊技機、スマートボール等にも適用することができる。
また、図12に示すような全面液晶タイプのパチンコ機にも適用することができ、この場合、前面枠扉402に配設するLED402aの少なくとも一部の短手方向の最大幅を、液晶表示装置404に表示されるラインの短手方向の最大幅よりも広くすればよい。ここで、前面液晶タイプのパチンコ機とは、前面枠扉106の開口部の透明部材(ここでは特にガラスに限定されず、開口部に設けられ、遊技領域を透過して遊技者に視認させることが可能な部材)に入射した光(例えば端部から入射した光)を該透明部材の所定の領域内に設けた反射部材により遊技者側に反射させて、該透明部材の所定の領域が発光しているように遊技者に視認させる構成であり、図12(b)の例では遊技窓のガラスにX文字形状を所定の領域として配置しており、発光装置402aが発光する光により該ガラスのX文字形状が発光しているように遊技者に視認させることが可能になる。特定のラインの手前側に所定の領域を配置して、特定のラインに沿って設けた装飾部材の発光手段(例えばLED200a、LED200c)を発光させるとともに、上述のX文字形状を発光させることで、遊技者からは装飾部材を構成する機構部品などが見え難くなり、特定のラインに沿って発光する光とX文字形状をより一体的に際立たせることができる場合がある。ここで、特定のラインに沿って設けた装飾部材とX文字形状は遊技者からみて完全に一致するように配置する必要はなく、特定のラインの一部と上述のX文字形状を構成するラインの一部が沿うようになっていれば、一体的な演出を行なうことが充分に可能になる場合がある。また、図12(b)ではX文字形状は、幅の等しい直線で例示したが、これに限定されず、例えば遊技盤の縁部に対応する個所の幅を太くし、遊技盤の縁から離れた内側に幅を細くした個所を含むようにすれば、特定のラインに沿って設けた装飾部材は遊技盤に幅の細い個所を設け、遊技枠は太くしていることから、特定のラインに沿って設けた装飾部材の発光手段による発光と上述のX文字形状を発光を一体的に際立たせることができる場合がある。ここでは図12(b)に合わせて所定の領域は上述のX文字形状としたが、これに限定されず、さまざまな形状を適用可能である。
また、本発明の実施例に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施例に記載されたものに限定されるものではない。