JP2011200362A - 遊技台 - Google Patents

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Abstract

【課題】光源から出光される光が、様々な態様の光路を介して出光されて遊技を演出することにより、興趣を格段と向上することができる遊技台を提供する。
【解決手段】所定の当否判定条件が成立した場合に行なう当否判定の結果が特定の当否判定結果である場合に、遊技者に対する有利度が第1の有利度である第1の制御状態から、有利度が異なる第2の有利度である第2の制御状態に制御状態を移行させ、遊技を演出するための光を発する光源と、光源が発光する光を透過させる複数のレンズ体とを備えた遊技台であって、レンズ体は、第1レンズ体と該第1レンズ体と交差する第2レンズ体とを有し、複数のレンズ体のいずれも透過させない第1の光路と、第1レンズ体のみを透過させる第2の光路と、第2レンズ体のみを透過させる第3の光路と、複数のレンズ体の全てを透過させる第4の光路とを介して、遊技者に向けて光を出光させる演出表示部を備えた。
【選択図】図11

Description

本発明は、パチンコ機やスロットマシンなどに代表される遊技台に関する。
従来、パチンコ機に代表される遊技台は、発射装置から球を発射し、所定の遊技領域に設けられた所定の入賞口に球が入球することで所定の利益を獲得できるように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−200302号公報
ところで、近年、このような遊技台においては、遊技の演出効果を高めるべく、遊技領域を視認可能とするように形成される透明板部材を設けた開口部の周囲に、ランプ等の光源を有し、該ランプから光が発せられることに起因して発光するレンズカバーを設けた装飾ランプ(枠ランプ)を備えるものが広く普及してきている。
しかしながら、枠ランプのレンズカバーは、演出効果に相乗して発光する際の輝度を高めるため、目立った着色を施すよりも、クリア(透明)や半透明なものが一般的であった。このようなことから、かかる従来の遊技台では、遊技者に対して枠ランプを視認させ難い場合があり、このとき、遊技者の興趣を実用上十分に向上させ難いおそれがあり、演出効果を与える遊技領域を、効果的に装飾することが困難である未だ不十分な問題があった。
そこで、本発明は、このような従来の問題点を解決するためになされたものであって、光源から出光される光が、様々な態様の光路を介して出光されて遊技を演出することにより、興趣を格段と向上することができる遊技台を提供することを主たる目的とする。
本発明は、遊技者による操作の結果に応じた表示を行なう遊技領域と、所定の当否判定条件が成立した場合に当否判定を行なう当否判定手段と、前記当否判定手段による当否判定の結果が特定の当否判定結果である場合に、遊技者に対する有利度が第1の有利度である第1の制御状態から該第1の有利度と有利度が異なる第2の有利度である第2の制御状態に制御状態を移行させる制御状態移行手段と、遊技を演出するための光を発する光源と、前記光源が発光する光を透過させる複数のレンズ体と、を備えた遊技台であって、前記レンズ体は、第1レンズ体と、該第1レンズ体と交差する第2レンズ体と、を有し、前記光源から発せられた光を、前記複数のレンズ体のいずれも透過させない第1の光路と、前記第1レンズ体のみを透過させる第2の光路と、前記第2レンズ体のみを透過させる第3の光路と、前記複数のレンズ体の全てを透過させる第4の光路と、を介して、前記遊技者に向けて出光させる演出表示部を備えたことを特徴とする遊技台である。
本発明に係る遊技台によれば、光源から出光される光が、様々な態様の光路を介して出光されて遊技を演出することにより、興趣を格段と向上することができる。
パチンコ機を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 パチンコ機を背面側から見た外観図である。 遊技盤を正面から見た略示正面図である。 制御部の回路ブロック図を示したものである。 (a)特図の停止図柄態様の一例を示したものである。(b)装飾図柄の停止図柄態様の一例を示したものである。(c)普図の停止表示図柄の一例を示したものである。 (a)はトップランプを拡大して示す概略斜視図である。(b)はトップランプを上方から見て示す概略斜視図である。(c)はトップランプを下方から見て示す概略斜視図である。 (a)はトップランプを右上方から見て示す分解斜視図である。(b)はトップランプを左上方から見て示す分解斜視図である。 (a)はトップランプを右下方から見て示す分解斜視図である。(b)はトップランプを左下方から見て示す分解斜視図である。(c)はトップランプを後方から見て示す分解斜視図である。 (a)はトップランプを上方から見て示す概略上面図である。(b)はトップランプを正面から見て示す概略正面図である。(c)はトップランプを下方から見て示す概略下面図である。 (a)はランプ部を右上方から見て示す分解斜視図である。(b)はランプ部を左上方から見て示す分解斜視図である。(c)はランプ部を後方から見て示す分解斜視図である。 (a)はトップランプを略正面下方から見て示す概略下面図である。(b)はトップランプを左下方から見て示す斜視図である。(c)はトップランプを右下方から見て示す斜視図である。 (a)はトップランプを略正面から見て示す概略正面図である。(b)はトップランプを左方向から見て示す斜視図である。(c)はトップランプを右方向から見て示す斜視図である。 (a)トップランプを上方から見て示す概略上面図である。(b)はトップランプを左上方から見て示す斜視図である。(c)はトップランプを右上方から見て示す斜視図である。 (a)は遊技者および立ち見客に対する光の照射状態を正面から見て示す概略図である。(b)は遊技者および立ち見客に対する光の照射状態を横方向から見て示す概略図である。 他の実施形態1における光源と第1レンズ体および第2レンズ体との位置関係を概略的に示し、(a)はLEDとアウターレンズおよびインナーレンズとの位置を模式的に示す斜視図である。(b)はアウターレンズとインナーレンズとの関係を模式的に示す分解斜視図である。 他の実施形態1における光源と第1レンズ体および第2レンズ体との位置関係を概略的に示し、(a)はLEDとアウターレンズおよびインナーレンズとの位置関係を正面から見て模式的に示す正面図である。(b)はLEDとアウターレンズおよびインナーレンズとの位置関係をA−A'方向から見て模式的に示す断面図である。(c)はLEDとアウターレンズおよびインナーレンズとの位置関係をB−B'方向から見て模式的に示す断面図である。 他の実施形態2におけるレンズ体を示し、(a)はレンズ体を正面から見て示す概略正面図である。(b)はレンズ体を側方側から見て示す概略側面図である。(c)はレンズ体をC−C'方向から見て示す概略断面図である。 他の実施形態3におけるレンズ体を概略的に示す分解斜視図である。 他の実施形態3におけるレンズ体を示し、(a)は第1表示態様を示す概略構成図である。(b)は第2表示態様を示す概略構成図である。(c)は第3表示態様を示す概略構成図である。(d)は第4表示態様を示す概略構成図である。 他の実施形態4における光源と第1レンズ体および第2レンズ体との位置関係を概略的に示し、(a)はLEDと第1レンズ体および第2レンズ体との位置関係を模式的に示す斜視図である。(b)はLEDと第1レンズ体および第2レンズ体との位置関係を模式的に示す断面図である。(c)は第1レンズ体と第2レンズ体との位置関係を模式的に示す概略構成図である。 他の実施形態5における光源と第1レンズ体および第2レンズ体との位置関係を概略的に示し、(a)はLEDと第1レンズ体および第2レンズ体との位置関係を模式的に示す分解斜視図である。(b)は第1レンズ体と第2レンズ体との位置関係を模式的に示す概略構成図である。(c)はLEDと第1レンズ体および第2レンズ体との位置関係を模式的に示す断面図である。
以下、図面を用いて、本発明の実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。
<全体構成>
まず、図1を用いて、本発明の実施形態に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、本体104の下方に設けられる発射装置(図示省略する)と、遊技盤200(後述する図3参照)と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ等の部材を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は枠状に形成され、内側に図示省略する空間部を有している。さらに、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで、且つ、開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ等の部材を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製、または樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200(後述する図3参照)の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
本実施形態の場合、演出表示部としての枠ランプ122は、遊技領域124を装飾するための透明または半透明な部材で形成されたクリア部材からなるアウターレンズ1221と、インナーレンズ1222、および、ランプ等の光源を有するランプ部1223とを有しており、前面枠扉106の遊技者と対峙する前面側上部に配設されている(後述の図6〜図8参照)。そして、演出効果に相乗して該ランプ部1223から光が発せられることに起因して、アウターレンズ1221およびインナーレンズ1222が発光することにより、遊技領域124を、効果的に装飾するようになっている。
このような枠ランプ122の中でも、とりわけ、本実施形態のように、パチンコ機100における上方側に配置されるものをトップランプと称することから、以下、枠ランプ122をトップランプ122と称することとする。なお、該トップランプ122に関する詳細な説明は後述する。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで、且つ、開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(後述する図3参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって発射杆(図示省略する)が回動し、当該発射杆の先端に設けられた発射槌(図示省略する)で遊技球を打突するようになっている。
遊技盤200は、後述するように、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。
パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。
スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源管理部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。
遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施例では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(Electro-Luminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施例では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施例では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施例では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施例では第1特図始動口230の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当たり図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施例では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当たり図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。
この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
<制御部>
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源管理部660と、によって構成されている。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。
主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発信器316が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発信器316が出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路としてのカウンタ回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ(図4では、各種センサ320)が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路318に出力する。この信号を受信したカウンタ回路318は、第1特図始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源管理部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インターフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インターフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。
第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発信器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、トップランプ122)の制御を行うための駆動回路420と、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路422と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、所定の検出センサ、例えば演出可動体センサ424やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、装飾図柄表示装置(液晶表示装置)208および遮蔽装置246の制御を行うための第2副制御部500と、を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源管理部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源管理部660について説明する。
払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インターフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する所定の信号、例えば発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源管理部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源管理部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源管理部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図5(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図5(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1または2の変動表示」を開始してから特図1または2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。図5(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されている。図5(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当たり図柄であり、「特図B」は15R大当たり図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当たり遊技終了後および15R大当たり遊技終了後はいずれも時短状態に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当たり図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当たり図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当たり図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。
「特図E」は隠れ確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当たり図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、時短状態に移行しない状態である。
「特図G」は第1小当たり図柄であり、「特図H」は第2小当たり図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当たりは、2R時短無し大当たりと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では装飾図柄表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
なお、本実施形態のパチンコ機100には、15R特別大当たり図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当たり図柄等の他の図柄についても同様である。
図5(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。そして、「特図B」の15R大当たりを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに15R大当たりに対応する、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当たりを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当たり、「特図F」の突然通常と称される2R大当たり、あるいは「特図G」の第1小当たり、「特図H」の第2小当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当たり、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図5(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当たり図柄である「普図A」と、外れ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この図5(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<トップランプ122について>
ここで、図6〜図10を用いて、トップランプ122について詳細に説明する。なお、図6(a)は、トップランプ122を拡大して示す概略斜視図である。図6(b)は、トップランプ122を上方から見て示す概略斜視図である。図6(c)は、トップランプ122を下方から見て示す概略斜視図である。
図7(a)は、トップランプ122を右上方から見て示す分解斜視図である。図7(b)は、トップランプ122を左上方から見て示す分解斜視図である。図8(a)は、トップランプ122を右下方から見て示す分解斜視図である。図8(b)は、トップランプ122を左下方から見て示す分解斜視図である。図8(c)は、トップランプ122を後方から見て示す分解斜視図である。
図9(a)は、トップランプを上方から見て示す概略上面図である。図9(b)は、トップランプ122を正面から見て示す概略正面図である。図9(c)は、トップランプ122を下方から見て示す概略下面図である。図10(a)は、ランプ部1223を右上方から見て示す分解斜視図である。図10(b)は、ランプ部1223を左上方から見て示す分解斜視図である。図10(c)は、ランプ部1223を後方から見て示す分解斜視図である。
かかるトップランプ122は、図6(a)〜図9(c)に示すように、透明または半透明な部材で形成されたクリア部材からなるレンズ体としての第1レンズ体であるアウターレンズ1221、および、第2レンズ体であるインナーレンズ1222と、後述する光源を備えるランプ部1223とを有している。
本実施形態の場合、アウターレンズ1221は、遊技者側への突出量が最も大きい第1の突出量である第1突出部としての第1レンズ部1221aと、遊技者側への突出量が第1の突出量よりも小さい所定の第2の突出量である第2突出部としての第2レンズ部1221bと、が一体に形成されている。このとき、第1レンズ部1221a(すなわち、アウターレンズ1221における外装側)には、装飾加工として、例えば、赤色の着色加工が施されている。また、第2レンズ部1221b(すなわち、アウターレンズ1221における内装側)には装飾加工が施されず、透明のままである。
また、アウターレンズ1221は、所定の厚みを有する板状体を、折り曲げた(本実施形態の場合、パチンコ機100に対する取付方向の上下方向に折り曲げた)形状からなる屈曲個所122a(図6参照)を含み、この場合、アウターレンズ1221(第1および第2レンズ1221a、1221b)における遊技者と対峙する部位を、屈曲個所122aとしている。
かかる屈曲箇所122aは、トップランプ122のパチンコ機100に対する取付方向の左右方向に、遊技者側に向けて凹凸する第1尾根部1221A、第2尾根部1221Bを有した山脈状の凹凸形状をなしている。また、該屈曲箇所122aにおけるアウターレンズ1221の第1レンズ部1221aは、当該アウターレンズ1221内に配設されるインナーレンズ1222およびランプ部1223を覗かせるように開口した第1〜第3開口部122b、122c、122d(図9(a)、(b)参照)を有している。
かかる第1開口部122bは、パチンコ機100に対して上方側へ向けた開口であり、第2開口部122cは、パチンコ機100に対して正面側(すなわち、遊技者側)へ向けた開口であり、第3開口部122dは、パチンコ機100に対して下方側へ向けた開口である。なお、本実施形態の場合、アウターレンズ1221における凹凸形状は、図示の通り、上方側と下方側とで非対称に形成されているが、本発明はこの限りではない。
また、アウターレンズ1221と、ランプ部1223との間には、装飾加工(本実施形態の場合、オレンジ色の着色加工)が施された第2レンズ体としてのインナーレンズ1222が配置されている。かかるインナーレンズ1222は、アウターレンズ1221の形状に対応して遊技者側へ凹凸した山脈状に形成されており、パチンコ機100に対する上下方向から見て略M字形状をなしている(図8参照)。
また、インナーレンズ1222は、遊技者側に最も突出する第3突出部としての突出部1222aを有し、アウターレンズ1221の第1および第2レンズ部1221a、1221bと、ランプ部1223との間に設けられている場合、突出部1222aは、アウターレンズ1221の第1レンズ部1221aを正面視して、該第1レンズ部1221aの頂点1221cと、前記突出部1222a(すなわち、インナーレンズ1222)の頂点1222bとが重ならない位置に配置されている(図9参照)。これにより、より一段と立体感を表現することができる。
なお、本実施形態の場合、トップランプ122では、図9(c)に示すように、アウターレンズ1221における第1レンズ部1221aの頂点1221cが配置された第1尾根部1221Aにおいて、当該第1レンズ部1221aの頂点1221cと、該頂点1221cに対応するインナーレンズ1222との距離X1が広く、且つ、アウターレンズ1221における第1レンズ部1221aの最も低い(突出量の少ない)低点1221dが配置された第2尾根部1221Bにおいて、当該第1レンズ部1221aの低点1221dと、該低点1221dに対応するインナーレンズ1222との距離X2が狭くなるように設定された装飾加工が施されている。換言すれば、第1レンズ部1221aの頂点1221cの突出量とインナーレンズ1222の頂点1222bに対応する部位の突出量との差(距離X1)よりも、第1レンズ部1221aの低点1221dの突出量とインナーレンズ1222の低点1222cに対応する部位の突出量との差(距離X2)が小さくなるように、第1レンズ部1221aとインナーレンズ1222の形状や相対位置が決められている。
また、かかる第1レンズ部1221aでは、パチンコ機100に対する上方側と下方側とにおいて、一方の突出量が大きい場合には、他方の突出量は小さくなるように設定されている。すなわち、第1尾根部1221Aでは、図9(c)に示すように、第1レンズ部1221aにおける前記下方側(遊技者側)の突出量(頂点1221c)が大きく、図9(a)に示すように、前記上方側(天井側)の突出量(低点1221e)が小さくなるように設定されている。また、第2尾根部1221Bでは、図9(c)に示すように、第1レンズ部1221aにおける前記下方側(遊技者側)の突出量(低点1221f)が小さく、図9(a)に示すように、前記上方側(天井側)の突出量(低点1221g)が大きくなるように設定されている。このように、本実施形態では、尾根部1221A、1221Bにおける突出量に応じて、第1レンズ部1221aの上方側の頂点(または低点)と、下方側の低点(または頂点)との距離X3が離れるように設定された装飾加工が施されている。
さらに、ランプ部1223は、図10(a)〜図10(c)に示すように、LED12236の光を反射させるためのリフレクタ12231aが、複数(本実施形態の場合、8つ)略等間隔で突出形成されたリフレクタ基台12231と、LED基板12232とを備えている。かかるLED基板12232は、光源としてのLED12236(Light Emitting Diode)を用いた発光部12234が搭載される基板12233を有する。
そして、ランプ部1223はLED12236の発光する光の一部を、リフレクタ基台12231のリフレクタ12231aによって反射させ、また他の光を直接的に、それぞれアウターレンズ1221(第1レンズ部1221a、第2レンズ部1221b)と、インナーレンズ1222のうちの一方または、両方を介し、もしくは、いずれも介さず、出光するように配置されている。
このように、トップランプ122では、アウターレンズ1221、インナーレンズ1222およびランプ部1223を上述のように配置して構成することにより、ランプ部1223の発光部12234(LED12236)から発光される光を、インナーレンズ1222と、アウターレンズ1221(第1レンズ部1221aおよび/または第2レンズ部1221b)と、のうちのいずれか一方、または両方を介して間接的に、もしくは、いずれも介さず直接的に出光するようになっている。すなわち、複数のレンズ体(アウターレンズ1221、インナーレンズ1222)をパチンコ機100から遊技者に向かう前後方向に交差して配置することで、立体感を出し、限られた空間に奥行きが生まれることにより、パチンコ機100を本来の大きさよりも大きく見せることが可能となる。
<トップランプ122の出光パターンについて>
ここで、トップランプ122の出光パターンについて、図11〜図14を用いて詳細に説明する。なお、図11(a)は、トップランプ122を略正面下方から見て示す概略下面図である。図11(b)は、トップランプ122を左下方から見て示す斜視図である。図11(c)は、トップランプ122を右下方から見て示す斜視図である。図12(a)は、トップランプ122を略正面から見て示す概略正面図である。図12(b)は、トップランプ122を左方向から見て示す斜視図である。図12(c)は、トップランプ122を右方向から見て示す斜視図である。図13(a)は、トップランプ122を上方から見て示す概略上面図である。図13(b)は、トップランプ122を左上方から見て示す斜視図である。図13(c)は、トップランプ122を右上方から見て示す斜視図である。図14(a)は、遊技者および立ち見客に対する光の照射状態を正面から見て示す概略図である。図14(b)は、遊技者および立ち見客に対する光の照射状態を横方向から見て示す概略図である。
すなわち、図11(a)〜図13(c)に示すように、かかる出光のパターンとしては、大別して、アウターレンズ1221およびインナーレンズ1222のいずれも透過させない第1の光路L1と、アウターレンズ1221のみを透過させる第2の光路L2と、インナーレンズ1222のみを透過させる第3の光路L3と、アウターレンズ1221およびインナーレンズ1222のいずれも(すなわち、アウターレンズ1221およびインナーレンズ1222の重複(重畳)した領域R1を)透過させる第4の光路L4との4パターンが考えられる。
なお、これら第1〜第4の光路L1〜L4における光の出光方向としては、図示した矢印の方向に限ることはない。すなわち、光源の発光による光は、光軸を中心として各方向へ拡散(発散)して出光されるため、それぞれの光路(第1〜第4の光路L1〜L4)を介して光軸方向の遊技者側に向かうと共に、パチンコ機100の取付位置に対する上方(天井)側、下方(遊技場の床)側、側方(隣接される他のパチンコ機等の遊技台)側などのあらゆる方向に向けて出光される。
また、より詳細には、上述した光路の他に、第2の光路L2において、アウターレンズ1221の第1レンズ部1221aのみ、アウターレンズ1221の第2レンズ部1221bのみ、アウターレンズ1221の第1レンズ部1221aおよび第2レンズ部1221bの両方等の3パターンが考えられ、第4の光路L4においては、アウターレンズ1221の第1レンズ部1221aおよびインナーレンズ1222、アウターレンズ1221の第2レンズ部1221bおよびインナーレンズ1222、アウターレンズ1221の第1レンズ部1221aおよび第2レンズ部1221bの両方とインナーレンズ1222等の3パターンが考えられる(なお、ここでは、図面における見易さの観点から、便宜上、これら詳細の光路に関して図示を割愛する)。従って、本実施形態においては、8パターン程の出光バリエーションを有している。
そして、本実施形態では、トップランプ122において、アウターレンズ1221、インナーレンズ1222、および、ランプ部1223を配置することにより、遊技者視点においては、図11(a)〜(c)に示すように、遊技者の視点位置を変更せずに、アウターレンズ1221のみ(光路L2)、インナーレンズ1222のみ(光路L3)、および、これらアウターレンズ1221とインナーレンズ1222の重複(重畳)した領域R1(以下、これを重複領域R1と称する)(光路L4)、を透過したLED12336が発光する光を視認可能とし、且つ、該LED12336を直視することも可能とする。
このとき、遊技者の眼には光路L4を通る光(アウターレンズ1221とインナーレンズ1222による重複領域R1を通過することによって光量が低下した光)が主として届く上に、遊技者がLED12336を直視できる領域を少なくしているため、トップランプ122からの光を受けながら長時間遊技を行う遊技者に対して、眼の負荷を軽減できる(眼の負担になり難い)利点も兼ね備えている。さらには、隣の遊技者や立ち見客においてもLED12236を直視し難く配置できるため、かかる隣の遊技者や立ち見客に対する眼の負担を低減することもできる。
また、視点位置によって、LED12336からアウターレンズ1221またはインナーレンズ1222までの距離と、アウターレンズ1221からインナーレンズ1222まで(あるいはインナーレンズ1222からアウターレンズ1221までの距離)が変化したり、光路1〜4の各々を通る光(光量の異なる光)が見えたりするため、LED12336の点灯態様を変化させずに様々な見せ方(言い換えれば、擬似的な点灯態様)が可能となる。
これらに加えて、重複領域R1において、同系色による濃淡変化(例えば、本実施形態の場合、アウターレンズ1221の赤色に、インナーレンズ1222のオレンジ色を加えて濃い赤色とする)や、配色の異なるレンズによる色変化(例えば、アウターレンズ1221を赤色に着色加工し、インナーレンズ1222を青色に着色加工することで紫色を再現する等)が可能となる。
また、立ち見客視点においては、図12(a)〜(c)に示すように、上述の遊技者視点に対し、LED12336(リフレクタ12231a)が視認可能な領域が大きいため、アウターレンズ1221や、インナーレンズ1222を透過することによる光量の低下を防止し、明るい(眩しい)光を出光することが可能となり、周囲の注目を集め易くすることが可能となる。
さらに、かかる立ち見客視点においては、図13(a)〜(c)に示すように、立ち見客(例えば、身長150cm〜190cm程度)の視点以上の角度からトップランプ122を覗き込むと、よりLED12236が直視し易く、これにより、LED12236の点灯状態を容易に確認することができる。
すなわち、かかるパチンコ機100では、メンテナンス時などにおいて、作業者が当該立ち見客の視点以上の角度から覗き込むことにより、トップランプ122の点灯状態を容易に確認することが可能となっている。なお、このように、立ち見客視点以上の角度から(すなわち、遊技場の天井側から)のみ直視可能な領域にLED12236を備えた場合、かかるメンテナンス時において、パチンコ機100の異常検出に基づき、LED12236を点灯させることで、遊技客および立ち見客には異常状態に気付かれ難く、天井側に配設される監視カメラ等により、店員等のメンテナンス作業者にはパチンコ機100の異常を即座に気付かせることが可能となっている。
このように、かかるトップランプ122を備えたパチンコ機100では、図14(a)および(b)に示すように、遊技者A、立ち見客BまたはCの視点位置によってLED12336が発光する光の視認状態(言い換えれば、第4の光路L4か、第2または第3の光路L2、L3によって照射される光の照射状態)を変化させることができる。
従って、遊技者Aに対しては、2枚のレンズ体(アウターレンズ1221、および、インナーレンズ1222)の重複領域R1を透過した第4の光路L4による光を照射し、他の領域(すなわち、第1〜第3の光路L1〜L3による光の照射)よりも光量を低下させるため、長時間遊技を行っても遊技者Aの眼の負担を軽減(眼を痛めづらく)することができる。
また、立ち見客B、Cに対しては視点位置に応じて、1枚のレンズ体(アウターレンズ1221、またはインナーレンズ1222)を透過した第2または第3の光路L2、L3による光を照射し、上述したアウターレンズ1221およびインナーレンズ1222の重複領域R1を透過した第4の光路による光よりも光量を高く(つまり、光量の低下を防止する)させるため、LED12236の発光する明るい(眩しい)光を照射することが可能となり、パチンコ機100に対する注目を集め易くすることが可能となる。
このとき、1枚のレンズ体(すなわち、アウターレンズ1221のみ、またはインナーレンズ1222のみ)を透過する光の光量は、LED12336を直視した際の光量に対し中程度となり、2枚のレンズ体を透過する光の光量は低程度となる。
さらに、2枚のレンズ体(すなわち、アウターレンズ1221、および、インナーレンズ1222)を重畳させることにより、遊技者側における上下左右の視点位置の変化に加え、LED12236からレンズ体までの距離によって、遊技者側の視認状態を異ならせることが可能となる。
かくして、本実施形態のトップランプ122を備えるパチンコ機100では、LED12336が発光する光を、様々な態様の光路(第1〜第4の光路L1〜L4)を介して出光して遊技を演出することにより、興趣を格段と向上することができる。また、一つのLED12336から発光される光の光路を、遊技者の視認位置により多様に変化させることで、パチンコ機100の装飾性を向上し、興趣を高めることができる。
<他の実施形態について>
以下、本発明に係るパチンコ機100に適用される演出表示部の他の実施形態(すなわち、第1レンズ体および第2レンズ体のバリエーション)に関し、図15〜図21を参照しながら、本発明の他の実施形態について説明する。なお、以下の他の実施形態に関しては、かかる演出表示部以外の構成が、上述した実施形態とほぼ同様に構成されるため、該同様の構成に関する詳細な説明を割愛するものとする。
<他の実施形態1>
まず、他の実施形態1について、図15〜図16を参照しながら説明する。なお、図15は、他の実施形態1における光源と第1レンズ体および第2レンズ体との位置関係を概略的に示し、(a)はLEDとアウターレンズおよびインナーレンズとの位置を模式的に示す斜視図である。(b)はアウターレンズとインナーレンズとの関係を模式的に示す分解斜視図である。図16は、他の実施形態1における光源と第1レンズ体および第2レンズ体との位置関係を概略的に示し、(a)はLEDとアウターレンズおよびインナーレンズとの位置関係を正面から見て模式的に示す正面図である。(b)はLEDとアウターレンズおよびインナーレンズとの位置関係をA−A'方向から見て模式的に示す断面図である。(c)はLEDとアウターレンズおよびインナーレンズとの位置関係をB−B'方向から見て模式的に示す断面図である。
他の実施形態1による演出表示部としては、図15(a)〜図16(a)に示すように、LED12236の発光する光を遊技者に向けて出光するレンズ体として、第1レンズ体2221と、第2レンズ体2222とを有するレンズ体2220を適用するようにしてもよい。なお、この場合、かかるレンズ体2220は、第1レンズ体2221と、第2レンズ体2222とを、一体に成型して構成するようにしてもよい。
本他の実施形態1における第1レンズ体2221は、正面視略U字状に屈曲した形状で形成されていると共に、第2レンズ体2222は、正面視略V字状に屈曲した形状で形成され、これら第1レンズ体2221と第2レンズ体2222とは、それぞれが交差して重複する重複領域を複数有している。
具体的に、これら第1および第2レンズ体2221、2222は、光軸に対しLED12236側に第1レンズ体2221を配置し、遊技者側に第2レンズ体2222を配置して交差(重畳)する重複領域R2と、光軸に対しLED12236側に第2レンズ体2222を配置し、遊技者側に第1レンズ体2221を配置して交差(重畳)する重複領域R3と、を備えている。
このとき、図16(b)に示すように、重複領域R2においては、LED12236と該LED12236から近い位置に配置される第1レンズ体2221との間が距離X5となり、LED12236と該LED12236から遠い(すなわち、遊技者側)位置に配置される第2レンズ体2222との間が距離X6となる。
また、図16(c)に示すように、重複領域R3においては、LED12236と該LED12236から近い位置に配置される第2レンズ体2222との間が距離X5となり、LED12236と該LED12236から遠い位置に配置される第1レンズ体2221との間が距離X6となる。
このように、他の実施形態1のレンズ体2220においては、第1レンズ体2221と第2レンズ体2222との重複領域R2、R3において、それぞれLED12236からの距離X5、X6が同じ場合であっても、配置されるレンズ体(第1レンズ体2221、第2レンズ体2222)自体の素材(材質)、色、透過率、反射角、レンズ加工パターン(第1レンズ体2221および/または第2レンズ体2222の入射面または出射面に施される、すりガラス加工や、プリズムカット等のカットパターン)等のいずれか、または複数が異なることにより光の屈折率等を変化させ、当該重複領域R2、R3におけるLED12236からの光の視認状態を変更することが可能となっている。
このようにして、他の実施形態1においては、LED12236から発光された光を、レンズ体2220(第1レンズ体2221および/または第2レンズ体2222)を透過して出光させるため、前記光の視認性を変化させることにより、多様な表現が可能となる場合がある。
また、前記第1レンズ体2221および前記第2レンズ体2222が、光軸の方向に対して複数回交差する重複領域R2、R3を備えることにより、第1レンズ体2221、および、第2レンズ体2222の交差する重複領域R2、R3を透過する光によって、装飾性を向上しつつ、着席中の遊技者視点からはLED12236を直視不能とすることも可能である場合がある。
このように、長時間遊技を行った場合にも遊技者の眼の負担を軽減することができる場合がある。すなわち、第1レンズ体2221、および、第2レンズ体2222の重複領域R2、R3を目隠しに使うことで、デザイン性を保ちつつ遊技者の眼に対する負担を軽減することができる(眼にやさしい)場合がある。また、LED12236から直接照射される強い光は、島通路にいる立ち見客に照射されるため、該立ち見客の遊技台に対する注意を引き易くすることができる場合がある。
<他の実施形態2>
次に、他の実施形態2について、図17(a)〜(c)を参照しながら説明する。なお、図17は、他の実施形態2におけるレンズ体を示し、(a)はレンズ体を正面から見て示す概略正面図である。(b)はレンズ体を側方側から見て示す概略側面図である。(c)はレンズ体をC−C'方向から見て示す概略断面図である。
他の実施形態2による演出表示部としては、図17(a)〜(c)に示すように、LED12236の発光する光を遊技者に向けて出光するレンズ体として、第1レンズ体3221と、第2レンズ体3222とが一体に成形されるレンズ体3220を適用するようにしてもよい。
本他の実施形態2における第1レンズ体3221および第2レンズ体3222は、それぞれ略半々円状に屈曲した形状で形成され、各々スリット3221a、3222aが、外周側に略等間隔で穿設されている。そして、これら第1レンズ体3221と第2レンズ体3222とが交差して重複するようになっており、当該重複する重複領域R4を介して一体化することにより、略半円状のレンズ体3220を形成するようになっている。
具体的に、これら第1および第2レンズ体3221、3222は、図17(c)に示すように、光軸に対しLED12236側に第1レンズ体3221を配置し、遊技者側に第2レンズ体3222を配置して交差(重畳)する重複領域R4を備えている。
そして、レンズ体3220では、LED12236と第1レンズ体3221の外周側(出射面)との間が距離X7となり、LED12236と該LED12236から近い位置に配置される第1レンズ体3221を介した該第1レンズ体3221と重複する第2レンズ体3222の外周側との間(言い換えれば、重複領域R4におけるLED12236と、第2レンズ体3222の外周側との間)が距離X8となり、LED12236と第2レンズ体2222の外周側との間が距離X9となり、これら各距離X7、X8、X9は、いずれも等しく形成されている(すなわち、第1レンズ体3221の厚みY7と、第2レンズ体3222の厚みY9と、重複領域R4における第1および第2レンズ体3221、3222の重なる部位の厚みY8とが均一の等しい厚みで形成されている)。
従って、このように、ドーム状のレンズカバー状態でレンズ体3220を設ける際に、レンズ体の厚さ(第1レンズ体3221の厚みY7と、第2レンズ体3222の厚みY9と、重複領域R4における第1および第2レンズ体3221、3222の重なる部位の厚みY8)、すなわち入射面から出射面までの距離と、LED12236からレンズ体(第1レンズ体3221、第2レンズ体3222)における出射面までの距離X7、X8、X9を均一に構成することにより、レンズ体3220全体の明るさをほぼ均一にすることができる。このとき、重複領域R4においても、他の周囲とほぼ同じ明るさにとなる。
このように、他の実施形態2のレンズ体3220においては、第1レンズ体3221と第2レンズ体3222と、これらが重複する重複領域R4とにおいて、それぞれLED12236からの距離X7、X8、X9が同じ場合であっても、配置されるレンズ体(第1レンズ体3221、第2レンズ体3222)自体の素材(材質)、色、透過率、反射角、レンズ加工パターン(第1レンズ体3221および/または第2レンズ体3222の入射面または出射面に施される、すりガラス加工や、プリズムカット等のカットパターン)等のいずれか、または複数が異なることにより光の屈折率等を変化させ、第1レンズ体3221、第2レンズ体3222、重複領域R4のそれぞれにおけるLED12236からの光の視認状態を変更することが可能となっている。
このようにして、他の実施形態2においては、LED12236から発光された光を、レンズ体3220(第1レンズ体3221および/または第2レンズ体3222)を透過して出光させるため、前記光の視認性を変化させることにより、多様な表現が可能となる場合がある。
また、前記第1レンズ体3221および前記第2レンズ体3222が、光軸の方向に対して複数回交差する重複領域R4を備えることにより、第1レンズ体3221、および、第2レンズ体3222の交差する重複領域R4を透過する光によって、装飾性を向上しつつ、着席中の遊技者視点からはLED12236を直視不能とすることも可能である場合がある。
このように、長時間遊技を行った場合にも遊技者の眼の負担を軽減することができる場合がある。すなわち、第1レンズ体3221、および、第2レンズ体3222の重複領域R4を目隠しに使うことで、デザイン性を保ちつつ遊技者の眼に対する負担を軽減することができる(眼にやさしい)場合がある。また、LED12236から直接照射される強い光は、島通路にいる立ち見客に照射されるため、該立ち見客の遊技台に対する注意を引き易くすることができる場合がある。
さらに、かかるレンズ体3220の場合、LED12236を直視可能なスリット3221a、3222aを備えることにより、LED12236の点検(点灯確認)を容易に行うことができる。これに加えて、この場合、レンズカバーのように配設されるレンズ体3220内で長時間LED12236を点灯させた際においても、スリット3221a、3222aを備えているため、LED12236の発光に起因する熱がこもり難いようになっている。
<他の実施形態3>
次に、他の実施形態3について、図18〜図19を参照しながら説明する。なお、図18は、他の実施形態3におけるレンズ体を概略的に示す分解斜視図である。図19は、他の実施形態3におけるレンズ体を示し、(a)は第1表示態様を示す概略構成図である。(b)は第2表示態様を示す概略構成図である。(c)は第3表示態様を示す概略構成図である。(d)は第4表示態様を示す概略構成図である。
他の実施形態3による演出表示部としては、図18に示すように、演出表示部4000を適用するようにしてもよい。かかる演出表示部4000は、光源としてのLED4001を搭載するLED基板4002に、移動制御手段としてのモータ4003が一体に設けられている。モータ4003は、LED4001の発光する光を遊技者に向けて出光するレンズ体である第1レンズ体4004と、第2レンズ体4005とを移動させるための移動制御手段であり、かかるモータ4003に対し、第1レンズ体4004と、第2レンズ体4005とが、回動自在に配設されている。
本他の実施形態3の場合、第1レンズ体4004と、第2レンズ体4005とは、それぞれ透明または半透明のクリア部材で、且つ、同一の扇形状で形成され、一方(第1レンズ体4004)には、「勝」などの情報が表示されると共に、他方(第2レンズ体4005)には、「負」などの情報が表示されている。なお、この場合、第1レンズ体4004および第2レンズ体4005は、それぞれ着色加工が施されていてもよい。
そして、主制御部300の遊技制御に基づく抽選結果に応じてモータ4003が駆動され、第1レンズ体4004、および/または、第2レンズ体4005が、それぞれ可動物として回動されることにより、当該LED4001の光軸上に、図19(a)に示す第1のレンズ体4004のみ、図19(b)に示す第2のレンズ体4005のみ、図19(c)に示す第1レンズ体4004および第2レンズ体4005の両方(すなわち、第1レンズ体4004および第2レンズ体4005が重複する重複領域R5)とが配置されるようになっている。
これにより、第1レンズ体4004、および/または、第2レンズ体4005が、LED4001の発光による光を透過して、適宜、遊技者に対して、「勝」・「負」・「勝負」のうちのいずれかの情報を、前記抽選結果として報知することが可能となっている。従って、例えば、上述の特図変動遊技の抽選結果が大当りの場合には、同図(a)に示すように、「勝」の文字を後方から照らすことによって遊技者に特図変動遊技が当選であることを報知し、特図変動遊技の抽選結果が、はずれの場合には、同図(b)に示すように、「負」の文字を後方から照らすことによって遊技者に特図変動遊技が不当選であることを報知し、特図変動遊技中(特図の変動表示中)には、同図(c)に示すように、「勝負」の文字を後方から照らすことによって抽選結果が不定であることを報知することができる。
また、かかる演出表示部4000では、図19(d)に示すように、両可動物(すなわち、第1レンズ体4004および第2レンズ体4005)共に、LED4001から発光される光の照射を受けない位置に移動させることで、遊技者に対し、LED4001を直視させ、強い光によって遊技者の注意喚起を行うようにしてもよい。
なお、第1レンズ体4004や、第2レンズ体4005に施される情報としては、主制御部300の遊技制御に基づく抽選結果に関する情報に限らず、要は、遊技者に対し報知するものであれば、この他種々の情報(文字、図柄など)を広く適用することが可能である。
<他の実施形態4>
次に、他の実施形態4について、図20(a)〜(c)を参照しながら説明する。なお、図20は、他の実施形態4における光源と第1レンズ体および第2レンズ体との位置関係を概略的に示し、(a)はLEDと第1レンズ体および第2レンズ体との位置関係を模式的に示す斜視図である。(b)はLEDと第1レンズ体および第2レンズ体との位置関係を模式的に示す断面図である。(c)は第1レンズ体と第2レンズ体との位置関係を模式的に示す概略構成図である。
他の実施形態4による演出表示部としては、図20(a)〜(c)に示すような、演出表示部5000を適用するようにしてもよい。かかる演出表示部5000は、光源としてのLED5001を搭載するLED基板5002と、略半円形状に屈曲された帯状の第1レンズ体5003と、同じく略半円形状に屈曲された帯状の第2レンズ体5004と、を備えている。
このとき、第1のレンズ体5003と、第2のレンズ体5004とは、図20(b)に示すように、第1のレンズ体5003がLED5001から照射される光を集中させる凸レンズ、第2のレンズ体5004がLED5001から照射される光を拡散(発散)させる凹レンズで構成されるため、それぞれ断面形状が異なることにより、透過する光の反射率を変更し得る(言い換えれば、LED5001から入射される光の光路を変更して出光し得る)ようになっている。
そして、これら第1のレンズ体5003と、第2のレンズ体5004とは、それぞれ略中心部分において直交するように交差(重複)され、かかる交差された部位によって重複領域R6を形成している。また、この重複領域R6は、LED5001の光軸上に位置し、該光軸に対し直交するように配置されており、第1のレンズ体5003と、第2のレンズ体5004とのそれぞれの反射率によって、LED5001から照射される光を、必要に応じて拡大したり、縮小したりすることができるようになっている。
このように、他の実施形態4では、レンズ体の形状を異ならせることで、LED5001から発光された光を、異なる光路を介して出光させることが可能となるため、前記光の視認性を変化させることにより、多様な表現が可能となる場合がある。
<他の実施形態5>
次に、他の実施形態5について、図21(a)〜(c)を参照しながら説明する。なお、図21は、他の実施形態5における光源と第1レンズ体および第2レンズ体との位置関係を概略的に示し、(a)はLEDと第1レンズ体および第2レンズ体との位置関係を模式的に示す分解斜視図である。(b)は第1レンズ体と第2レンズ体との位置関係を模式的に示す概略構成図である。(c)はLEDと第1レンズ体および第2レンズ体との位置関係を模式的に示す断面図である。
他の実施形態5による演出表示部としては、図21(a)〜(c)に示すような演出表示部6000を適用するようにしてもよい。かかる演出表示部6000は、光源としてのLED6001を搭載するLED基板6002と、LEDの光軸上に配置されるレンズ体としての第1レンズ体6003と、第2レンズ体6004とを固定保持するためのレンズ体取付部6005とを備えている。
この場合、レンズ体取付部6005は、略中心部にLED6001を露出可能とする貫通孔6005aが穿設されていると共に、該貫通孔6005aを中心として平面方向で直交する第1レンズ体6003に対応した縦溝6005bと、第2レンズ体6004に対応した横溝6005cとが刻設されている。
これにより、第1レンズ体6003は、レンズ体取付部6005の対応する縦溝6005bに嵌合し、第2レンズ体6004は、レンズ体取付部6005の対応する横溝6005cに嵌合することにより、LED6001に対して容易に配置することが可能となっている。
このとき、第1レンズ体6003と第2レンズ体6004とは、上述した取付状態において、前記貫通孔6005aを中心として交差するように取り付けられるため、かかる交差した重複領域R7を、貫通孔6005aを介してLED6001に対峙させるように配置される。
従って、LED6001の照射する光を、重複領域R7を透過する光路と、第1レンズ体6003のみを透過する光路と、第2レンズ体6004のみを透過させる光路と、いすれのレンズ体も透過させない光路とによって出光させることができるようになっている。
また、第1レンズ体6003と、第2レンズ体6004とは、レンズ体取付部6005における縦溝6005bと横溝6005cとを交換して配置するか、または、レンズ体取付部6005に対する取付順を前後することにより、第1レンズ体6003と、第2レンズ体6004との配置位置(すなわち、LED6001の光軸に対する前後方向の設置位置)を、容易に変更することが可能となっている。
このように、他の実施形態5では、第1レンズ体6003と第2レンズ体6004とのLED6001に対する取付構造において、当該LED6001の光軸に対する前後の位置を容易に入れ替えて配設可能であるため、装飾部の視認性を容易に変更することが可能となっている。
なお、上述した実施形態の他に、かかる課題を解決するための手法として、以下のような技術も考えられる。
すなわち、例えば、遊技の演出効果を高めるべく、遊技領域を視認可能とするように形成される透明板部材を設けた開口部の周囲に、前記遊技領域とほぼ同径の円を基準として、その円の側方領域を外方に膨出させて蛇行する曲線の輪郭形状に形成すると共に、全内周を覆うように環状のモールを配置する。
さらに、前記モールは、稜線部が遊技者側に向かう横向き山形状であって、前記遊技領域を視認可能とする開口部の内周側前方に指向する内向き反射面と、前記開口部の外周側前方に指向する外向き反射面とを設ける。
このように、モールによって装飾部を構成し、該装飾部にランプを設けることにより、前記モールが有する内向き反射面によって、主に遊技領域を遊技者に向けて反射することにより、遊技者に遊技領域を広く見せることができると共に、前記モールが有する外向き反射面によって、主に遊技領域を視認可能とする前記開口部の周囲の装飾面を反射することにより、遊技機の装飾性を高めることができる。
このとき、前記ランプのレンズカバーは、演出効果に相乗して発光する際の輝度を高めるため、目立った着色を施すよりも、クリア(透明)や半透明な部材を用い、その形状が、起伏を大きくすることに伴って、凸部における最も突出している第1突出部と、該第1突出部より突出の少ない第2突出部とで形成され、かかる第1突出部と第2突出部との高低差を大きくする。
しかしながら、かかるランプのレンズカバーにクリア(透明)や半透明な部材を用い、着色加工等による装飾を施さない場合、遊技者が異なる角度から見た際の枠ランプによる装飾が、ありきたりな装飾を呈するだけである。
これに対して、上述した本発明では、遊技者側への突出量が最も大きく、遊技者側に迫る位置に配置されるアウターレンズ1221の第1レンズ部1221aに、着色加工などによる装飾加工を施すことにより、遊技領域124を効果的に装飾することができる。
また、突出部(例えば、第1突出部であるアウターレンズ1221の第1レンズ部1221aや、第2突出部であるアウターレンズ1221の第2レンズ部1221b)の突出量に応じて注意を引く度合い(すなわち、装飾加工)を変えることで、当該第1レンズ部1221aの突出量をより強調することができる場合がある。このため、遊技者が誤ってトップランプ122に接触することがないように注意喚起を行うことができる場合がある。
このように、アウターレンズ1221における第1レンズ部1221aの突出量を強調することにより、第1レンズ部1221a(ひいては、トップランプ122)への衝突防止を警告することができる場合があり、この場合、破損を未然に防止することができるパチンコ機(遊技台)を提供することができる利点を有することもできる場合がある。
これに加えて、本発明では、光源(LED12236)を直視することが可能であり、レンズ体(アウターレンズ1221、インナーレンズ1222)を透過せず光の強さが低下していない(すなわち、光源における発光状態を保った)強い光を直接視認させることが可能である。従って、光源そのものが想定した強さで発光しているか否かの検査を容易に行うことも可能である。
また、アウターレンズ1221、インナーレンズ1222のそれぞれのレンズ単体を透過する光についても視認可能に構成しているため、少ない構成で多様な視認状態を作ることが可能となる。
かくして、以上の点において、上述した本発明による遊技台100の方が優れている。
以上説明したように、本実施形態に係るパチンコ機100は、所定の当否判定条件が成立した場合(例えば、第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合)に当否判定を行なう当否判定手段(例えば、特図関連抽選処理)と、前記当否判定手段による当否判定の結果が特定の当否判定結果(例えば、大当り)である場合に、遊技者に対する有利度が第1の有利度である第1の制御状態(例えば、通常状態)から該第1の有利度と有利度が異なる第2の有利度である第2の制御状態(例えば、大当り遊技状態)に制御状態を移行させる制御状態移行手段(例えば、特図状態更新処理)と、遊技を演出するための光を発する光源(例えば、LED12236)と、前記光源が発光する光を透過させる複数のレンズ体(例えば、アウターレンズ1221およびインナーレンズ1222)と、を備えた遊技台であって、前記レンズ体は、第1レンズ体(例えば、アウターレンズ1221)と、該第1レンズ体と交差する第2レンズ体(例えば、インナーレンズ1222)と、を有し、前記光源から発せられた光を、前記レンズ体のいずれも透過させない第1の光路(例えば、第1の光路L1)と、前記第1レンズ体のみを透過させる第2の光路(例えば、第2の光路L2)と、前記第2レンズ体のみを透過させる第3の光路(例えば、第3の光路L3)と、前記複数のレンズ体の全てを透過させる第4の光路(例えば、第4の光路L4)と、を介して、前記遊技者に向けて出光させる演出表示部(例えば、トップランプ122)を備えたことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係るパチンコ機100によれば、光源から出光される光が、様々な態様の光路(レンズ体における第1乃至第4の光路)を介して出光されるようにして遊技を演出することにより、興趣を格段と向上することができる。また、一つの光源から発光される光の光路を、遊技者の視認位置により多様に変化させることで、遊技台の装飾性を向上し、興趣を高めることができる場合がある。
また、前記複数のレンズ体は、それぞれ色、透過率、反射角、またはレンズ加工パターンのうちの一つ、または複数が異なる(例えば、図20の演出表示部5000)ようにしてもよい。
このような構成とすれば、光源から発光された光を、レンズ体における第1乃至第4の光路を介して出光させるため、前記光の視認性を変化させることにより、多様な表現が可能となる場合がある。
また、前記第1レンズ体および前記第2レンズ体は、前記第4の光路における前記光の進行方向において複数回交差する(例えば、図15の光路L2や、図16の交差部2221a、2222a)ようにしてもよい。
このような構成とすれば、第1レンズ体および第2レンズ体の交差部を透過する光により装飾性を向上しつつ、着席中の遊技者視点からは光源を直視不能とすることも可能であり、長時間遊技を行った場合にも遊技者の負担になり難い場合がある。すなわち、第1レンズ体および第2レンズ体の交差部を目隠しに使うことで、デザイン性を保ちつつ遊技者の眼に対する負担を軽減することができる(眼にやさしい)場合がある。また、光源から直接照射される強い光は、島通路にいる立ち見客に照射されるため、該立ち見客の遊技台に対する注意を引き易くすることができる場合がある。
また、前記演出表示部は前記光源を含み、所定条件が成立した場合(例えば、特図変動遊技の抽選結果が当選である場合や不当選である場合、抽選結果が不定である場合)、前記第4の光路以外の前記第1乃至第3の光路を介し、前記光源から発せられる光の輝度を下げて出光する(例えば、図19(a)、(b)、(d)に示すように、抽選結果に基づいて、勝の表示、負の表示、または光源からの発光のみ、を行う)ようにしてもよい。
このような構成とすれば、光の種類の数を変化させることにより、遊技を多彩に演出することができる場合がある。
また、前記光源、前記第1レンズ体(例えば、図18の第1レンズ体4004)、および、前記第2レンズ体(例えば、図18の第2レンズ体4005)のうちの一つ、または複数を移動させる移動制御手段(例えば、図18のモータ4003)を備えるようにしてもよい。
このような構成とすれば、遊技者の視点の位置が一定であっても、光源またはレンズ自体の移動により、光の視認性を変化させることができ、多様な表現が可能となる場合がある。
なお、本発明の遊技台は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、上述した実施形態においては、クリア部材からなる枠ランプとしてのトップランプ122に着色加工による装飾加工を施すようにした場合について述べたが、本発明はこれに限ることなく、装飾加工としては、この他、例えばレンズカット加工を用いたり、着色加工とレンズカット加工との双方を用いたり等、要は、最も遊技者側に突出している部位(第1尾根部)の突出を強調するものであれば、この他種々の装飾加工を広く適用することができる。
この場合、かかるレンズカット加工においては、Vカット加工や、ダイヤカット加工、球面カット加工などの様々なカット加工技術を適用することができる。また、かかる装飾加工を施す部位もトップランプ122に限ることはなく、この他、例えば、サイドレンズなどの他のレンズ部も広く適用することができる。
さらに、上述した実施形態では、アウターレンズ1221が、着色加工による装飾加工を施した着色部1221aと、装飾加工を施さないクリア部1221bとを一体に形成した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、これら着色部1221aと、クリア部1221bとを、それぞれ別体に形成するようにしてもよい。
さらに、上述した実施形態においては、本発明をパチンコ機100に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他、例えばスロットマシンに適用するようにしてもよい。
本発明は、パチンコ機やスロットマシン等に代表される遊技台の分野で特に利用することができる。
100 パチンコ機
122 トップランプ(演出表示部/枠ランプ)
122a〜122c 第1〜第3開口部
124 遊技領域
300 主制御部
400 第1副制御部
1221 アウターレンズ(第1レンズ体)
1221a 第1レンズ部
1221b 第2レンズ部
1222 インナーレンズ(第2レンズ体)
1223 ランプ部
12231 リフレクタ基台
12231a リフレクタ
12232 LED基板
12233 基板
12234 発光部
12236 LED(光源)
L1〜L4 第1〜第4の光路
R1〜R7 重複領域

Claims (5)

  1. 所定の当否判定条件が成立した場合に当否判定を行なう当否判定手段と、
    前記当否判定手段による当否判定の結果が特定の当否判定結果である場合に、
    遊技者に対する有利度が第1の有利度である第1の制御状態から該第1の有利度と有利度が異なる第2の有利度である第2の制御状態に制御状態を移行させる制御状態移行手段と、
    遊技を演出するための光を発する光源と、
    前記光源が発光する光を透過させる複数のレンズ体と、
    を備えた遊技台であって、
    前記レンズ体は、第1レンズ体と、該第1レンズ体と交差する第2レンズ体と、を有し、
    前記光源から発せられた光を、
    前記複数のレンズ体のいずれも透過させない第1の光路と、
    前記第1レンズ体のみを透過させる第2の光路と、
    前記第2レンズ体のみを透過させる第3の光路と、
    前記複数のレンズ体の全てを透過させる第4の光路と、
    を介して、前記遊技者に向けて出光させる演出表示部を備えた
    ことを特徴とする遊技台。
  2. 前記複数のレンズ体は、
    それぞれ色、透過率、反射角、またはレンズ加工パターンのうちの一つ、または複数が異なる
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技台。
  3. 前記第1レンズ体および前記第2レンズ体は、
    前記第4の光路における前記光の進行方向において複数回交差する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の遊技台。
  4. 前記演出表示部は前記光源を含み、
    所定条件が成立した場合、
    前記第4の光路以外の前記第1乃至第3の光路を介し、前記光源から発せられる光の輝度を下げて出光する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遊技台。
  5. 前記光源、前記第1レンズ体、および、前記第2レンズ体のうちの一つ、または複数を移動させる移動制御手段を備える
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の遊技台。
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