JP2002355384A - パチンコ遊技機の入賞装置 - Google Patents

パチンコ遊技機の入賞装置

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JP2002355384A
JP2002355384A JP2001165623A JP2001165623A JP2002355384A JP 2002355384 A JP2002355384 A JP 2002355384A JP 2001165623 A JP2001165623 A JP 2001165623A JP 2001165623 A JP2001165623 A JP 2001165623A JP 2002355384 A JP2002355384 A JP 2002355384A
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Misao Arai
操 新井
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Heiwa Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技球誘導樋の外形を利用して釘に施された
微調整を遊技者が判断することが困難となり、有利な特
定のパチンコ遊技機を遊技者が選択することを防止する
パチンコ遊技機の入賞装置を提供すること。 【解決手段】 一対の命釘10と、命釘10の間を流下
した遊技球が流入する始動入賞口32と、これら命釘1
0と始動入賞口32の間にある遊技球誘導樋20とから
なるパチンコ遊技機の入賞装置Aにおいて、前記遊技球
誘導樋20の左右の側面板21をそれぞれ左右いずれか
の向きに傾斜させ、左右の側面板21の上縁22を、遊
技盤40から遠い先端部が遊技盤40に近い基端部より
も上下いずれかの高さになるように傾斜しているパチン
コ遊技機の入賞装置Aを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、左右一対の釘と、
これら釘の間を流下した遊技球が流入する入賞口と、こ
れら釘と入賞口の間にあって前記遊技球を当該入賞口へ
導く遊技球誘導樋とからなり、遊技盤に取り付けられた
パチンコ遊技機の入賞装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図7から図9に示すように、パチ
ンコ遊技機の遊技盤40上には、命釘10と、遊技球誘
導樋20と、入賞口30とからなる入賞装置Aが設けら
れている。命釘10は、役物を始動させるための入賞口
30の上部に植設されている釘であり、入賞口30への
遊技球の入賞を最終的に左右する釘である。この左右の
命釘10は、遊技球の直径よりも僅かに大きな距離をと
って遊技盤40上に植設されている。これらの命釘10
の間を通過して流下した遊技球はこの入賞口30に流入
する。入賞口30に遊技球が流入すると、遊技球の払い
出しが行われたり、図示しない役物が作動を開始する。
これらの命釘10と入賞口30の間には遊技球誘導樋2
0がある。この遊技球誘導樋20は、外形がおよそ直方
体状の枠をなし、前記命釘10の間を通過して流下する
遊技球を前記の枠の内側により前記入賞口30へ導く通
路を形成している。この遊技球誘導樋20の左右の側面
板21は、およそ長方形をなし、側面板21の板面と側
面板21の上縁22は遊技盤40に対して垂直に張り出
している。
【0003】このような入賞装置Aに対して、遊技店
は、前記入賞口30に流入する遊技球の入賞率を調整す
るべく前記命釘10の上下或いは左右方向への傾斜に調
整を加えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
形状の遊技球誘導樋20にあっては、前記命釘10に施
された調整状態、すなわち入賞口30に遊技球が入りや
すい傾斜をしているか否かを判断するために、この遊技
球誘導樋20の外形を遊技者が利用するという問題点が
あった。すなわち、遊技店は前記入賞率を調整する目的
で、これらの命釘10を1度から2度ほど傾けて微調整
を行う。このとき、前記側面板21が遊技盤40から張
り出す方向線SLと遊技盤40に対する垂直線VLは一
致している。このことを利用して遊技者は、図8に示す
ように、命釘10の中心軸の方向線CLnと側面板21
が遊技盤40から張り出す方向線SLを上方から対比し
て観察し、これらの命釘10の水平面内での左右への傾
斜角度αを判断することができる。また、側面板21の
上縁22の方向線ELと遊技盤40に対する垂直線VL
は一致している。このことを利用して遊技者は、図9に
示すように、命釘10の中心軸の方向線CLnと側面板
21の上縁22の方向線ELを側方から対比して観察
し、これらの命釘10の鉛直面内での上下への傾斜角度
βを判断することができる。このため、遊技店が命釘1
0に施した微調整の角度を遊技者は把握することがで
き、入賞率への期待感を減じさせることとなり、また遊
技者に有利な特定のパチンコ遊技機を選択させることと
なるという不都合があった。
【0005】本発明は、上記した従来の技術の問題点を
解決するためになされたものであり、遊技者が遊技球誘
導樋の外形を利用して釘に施された微調整を把握するこ
とを困難にすることを目的とし、また、釘の傾斜により
入賞率への期待感を持たせて有利な特定のパチンコ遊技
機を遊技者が選択することを防止することができるパチ
ンコ遊技機の入賞装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はその目的達成の
ために以下のような構成をとる。請求項1の発明は、左
右一対の釘と、これら釘の間を流下した遊技球が流入す
る入賞口と、これら釘と入賞口の間にあって前記遊技球
を当該入賞口へ導く遊技球誘導樋とからなり、遊技盤に
取り付けられたパチンコ遊技機の入賞装置において、前
記遊技球誘導樋の左右の側面板をそれぞれ左右いずれか
の向きに傾斜させたパチンコ遊技機の入賞装置としたこ
とを特徴とする。
【0007】この入賞口は、遊技中常に遊技球の入賞が
可能であり、入賞すると遊技球の払い出しや特別図柄表
示装置の作動開始をさせる始動入賞口であってもよく、
また、遊技中常に遊技球の入賞が可能であり、入賞する
と遊技球の払い出しがなされる天入賞口、右肩入賞口、
左肩入賞口、右袖入賞口、左袖入賞口、右落し入賞口若
しくは左落し入賞口であってもよく、更に、通常時は閉
鎖状態であるが特別図柄表示装置に表示された図柄が特
定のものとなったとき所定のパターンで開放状態となっ
て遊技球を入賞可能とし、入賞すると遊技球の払い出し
がなされる特別入賞口であってもよい。以下の請求項2
から請求項6の発明においても同様である。
【0008】前記左右の側面板がそれぞれ左右いずれか
の向きに傾斜しているので、これらの側面板を基準とし
て観察される釘の水平面内での傾斜角度は、遊技店が釘
に施した水平面内での微調整角度とは異なったものとな
る。請求項2の発明は、左右一対の釘と、これら釘の間
を流下した遊技球が流入する入賞口と、これら釘と入賞
口の間にあって前記遊技球を当該入賞口へ導く遊技球誘
導樋とからなり、遊技盤に取り付けられたパチンコ遊技
機の入賞装置において、前記遊技球誘導樋の左右の側面
板の上縁を、遊技盤から遠い先端部が遊技盤に近い基端
部よりも上下いずれかの高さになるように傾斜させたパ
チンコ遊技機の入賞装置としたことを特徴とする。
【0009】前記左右の側面板の上縁が遊技盤に近い基
端部の高さと前方の遊技盤から遠い先端部の高さとが異
なる高さとなるように傾斜しているので、これらの上縁
を基準として観察される釘の鉛直面内での傾斜角度は、
遊技店が釘に施した鉛直面内での微調整角度とは異なっ
たものとなる。請求項3の発明は、左右一対の釘と、こ
れら釘の間を流下した遊技球が流入する入賞口と、これ
ら釘と入賞口の間にあって前記遊技球を当該入賞口へ導
く遊技球誘導樋とからなり、遊技盤に取りつけられたパ
チンコ遊技機の入賞装置において、前記遊技球誘導樋の
左右の側面板をそれぞれ左右いずれかの向きに傾斜さ
せ、かつ当該左右の側面板の上縁を、遊技盤から遠い先
端部が遊技盤に近い基端部よりも上下いずれかの高さに
なるように傾斜させたパチンコ遊技機の入賞装置とした
ことを特徴とする。すなわち請求項1、2の各特徴を兼
備したものである。
【0010】請求項4の発明は、請求項1に記載のパチ
ンコ遊技機の入賞装置において、遊技盤に近い基端部に
おける前記左右側面板間の距離を、遊技盤から遠い先端
部におけるこれら側面板間の距離よりも大きくしたパチ
ンコ遊技機の入賞装置としたことを特徴とする。すなわ
ち、遊技球誘導樋の左右の当該側面板が、その基端部か
ら先端部へ向かうにつれて互いに接近するようにそれぞ
れ傾斜している。
【0011】請求項5の発明は、請求項2に記載のパチ
ンコ遊技機の入賞装置において、前記左右の側面板の上
縁を各先端部がそれぞれ下がる向きに傾斜させたパチン
コ遊技機の入賞装置としたことを特徴とする。すなわ
ち、遊技球誘導樋の左右の当該側面板の上縁が、基端部
の高さが先端部の高さよりも上の高さとなるように傾斜
している。
【0012】請求項6の発明は、請求項3に記載のパチ
ンコ遊技機の入賞装置において、遊技盤に近い基端部に
おける前記左右側面板間の距離を、遊技盤から遠い先端
部におけるこれら側面板間の距離よりも大きくし、かつ
当該左右の側面板の上縁を各先端部がそれぞれ下がる向
きに傾斜させたパチンコ遊技機の入賞装置としたことを
特徴とする。すなわち、請求項4、5の各特徴を兼備し
たものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1は本発明の実施の形態を示すパチン
コ遊技機全体の正面図であり、図2は本発明の実施の形
態を示す入賞装置Aの正面図であり、図1中に示した入
賞装置Aを拡大して示しており、図3は本発明の実施の
形態を示す遊技球誘導樋20の上面図、図4は図3の遊
技球誘導樋20の側面図、図5は上方向から見た命釘1
0と遊技球誘導樋20の位置関係についての説明図、図
6は横方向から見た命釘10と遊技球誘導樋20の位置
関係についての説明図である。
【0014】まず、本発明に係る入賞装置Aを備えたパ
チンコ遊技機70の構成の概略を図1を参照して説明す
る。パチンコ遊技機70は図示しない機枠の前面に前枠
72が開閉自在に蝶着されている。前枠72の前面には
ガラス扉枠73と前板74とが開閉自在に蝶着されてい
る。ガラス扉枠73には透明ガラスが装着されていて、
その奥側には遊技盤40が配置されており、前板74の
前面には遊技球供給用の上部遊技球受皿80が取り付け
られている。また前枠72下部には上部遊技球受皿80
の余剰遊技球を貯留する下部遊技球受皿81と遊技球の
弾発力を調整する操作ハンドル82が設けられている。
【0015】遊技盤40には発射された遊技球を誘導す
る内レール96と外レール97で囲まれた遊技領域90
が形成されている。この遊技領域90のほぼ中央部に、
図柄を変動させながら表示する特別図柄表示装置92が
設けられている。特別図柄表示装置92の右上、左上、
右下及び左下には、遊技球の流下速度や方向を変化させ
るための風車93が設けられている。特別図柄表示装置
92の下には、入賞装置Aが設けられている。遊技領域
90には、入賞すると遊技球の払い出しがなされる下記
の各種の入賞口が配置されている。特別図柄表示装置9
2の上方には、遊技中常に遊技球を入賞可能とする天入
賞口31が設けられている。入賞装置Aの左右両側に
は、遊技中常に遊技球を入賞可能とする左肩入賞口3
3、右肩入賞口34、左袖入賞口35及び右袖入賞口3
6が設けられている。入賞装置Aの下方には、通常時は
閉鎖状態であるが特別図柄表示装置92に表示された図
柄が特定のものとなったとき所定のパターンで開放状態
となって遊技球を入賞可能とする特別入賞口37が設け
られている。特別入賞口37の左右両側には、遊技球を
遊技中常に入賞可能とする左落し入賞口38と右落し入
賞口39が設けられている。遊技領域の最下方には、上
記入賞口のいずれにも入賞しなかった遊技球を回収する
ためのアウト口94が設けられている。また、遊技領域
90には遊技球の流下速度や方向を変化させるための多
数の障害釘95が植設されている。
【0016】これらの前枠72、ガラス扉枠73、前板
74、上部遊技球受皿80、下部遊技球受皿81、操作
ハンドル82、特別図柄表示装置92、風車93、内レ
ール96、外レール97、天入賞口31、左肩入賞口3
3、右肩入賞口34、左袖入賞口35、右袖入賞口3
6、特別入賞口37、左落し入賞口38、右落し入賞口
39、アウト口94、障害釘95の各構成は、従来のパ
チンコ遊技機に設けられているものの各構成と同様であ
る。
【0017】更に、本発明に係る入賞装置Aの構成を図
2から図6を参照して説明する。図2に示すように、入
賞装置Aは、左右一対の命釘10と、これら命釘10の
間を流下した遊技球が遊技中常に流入して遊技球の払い
出しや特別図柄表示装置92の作動開始をさせる始動入
賞口32と、これら命釘10と始動入賞口32の間にあ
って前記遊技球を始動入賞口32へ導く通路を有する遊
技球誘導樋20とからなる。
【0018】左右一対の命釘10は、入賞装置Aの最上
部において遊技盤40上に植設されている。これらの命
釘10の構成は従来の命釘の構成と同様である。左右の
それぞれの命釘10には、遊技店によって、水平面内で
遊技盤40からの垂直線VLに対してこれら左右の命釘
10の先端が互いに開く方向にそれぞれ角度α傾斜させ
る微調整が施されている(図5を参照)。同様に、これ
らの命釘10には、遊技店によって鉛直面内で遊技盤4
0からの垂直線VLに対して上に角度β傾斜させる微調
整が施されている(図6を参照)。
【0019】なお、本実施の形態における前述の微調整
とは反対に、水平面内で遊技盤40からの垂直線VLに
対してこれら左右の命釘10の先端が互いに閉じる方向
にそれぞれ傾斜させる微調整が施される場合があること
は勿論である。同様に、命釘10には、遊技店によって
鉛直面内で遊技盤40からの垂直線VLに対して下に傾
斜させる微調整が施される場合があることも勿論であ
る。また、左右の各命釘10に施される微調整角度α、
βがそれぞれ異なる角度とされる場合があることも勿論
である。なお、始動入賞口32の構成は、従来の始動入
賞口の構成と同様である。
【0020】遊技球誘導樋20は、図3及び図4に示す
ように、ガラス扉枠73に装着されているガラス面に向
かって遊技盤40から突出して設けられており、その外
形はおよそ直方体状の枠をなし、その上面と下面は開放
しており、前記枠の内側を上下に貫通した穴を有する。
この遊技球誘導樋20の左側の側面板21は、水平面内
で、その先端部が右側の側面板21の方向に向かうよう
に、角度θだけ傾斜している(図3を参照)。右側の側
面板21は、水平面内で、その先端部が左側の側面板2
1の方向に向かうように、角度θだけ傾斜している。す
なわち、左右の側面板21の遊技盤40に近い基端部の
間の距離は、遊技盤から遠い先端部の間の距離よりも大
きい。また、左右の側面板21の上縁22は、鉛直面内
で、遊技盤40から前記ガラス面に向かって下向きに角
度φだけ傾斜して形成されている(図4を参照)。
【0021】なお、望ましくは、当該遊技球誘導樋20
は樹脂成型品とするのがよい。また、左右の側面板21
の遊技盤40に近い基端部の間の距離を、遊技盤から遠
い先端部の間の距離よりも小さくすることも可能であ
る。更に、左右の各側面板21の傾斜角度θをそれぞれ
異なった角度とすることも可能である。また、左右の側
面板21の上縁22を、鉛直面内で、遊技盤40から前
記ガラス面に向かって上向きに傾斜させることも可能で
ある。また、左右の各側面板21の上縁22の傾斜角度
φをそれぞれ異なった角度とすることも可能である。
【0022】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。パチンコ遊技機70の前枠72、ガラス扉枠73、
前板74、上部遊技球受皿80、下部遊技球受皿81、
操作ハンドル82、特別図柄表示装置92、風車93、
内レール96、外レール97、天入賞口31、左肩入賞
口33、右肩入賞口34、左袖入賞口35、右袖入賞口
36、特別入賞口37、左落し入賞口38、右落し入賞
口39、アウト口94及び障害釘95の作用は、従来の
パチンコ遊技機に設けられているこれらのものの構成に
よる作用と同一なので説明を省略する。
【0023】左右一対の命釘10が飛来する遊技球を飛
来方向と別の方向に跳ね返し、また、左右の命釘10の
間に飛入した遊技球を命釘10の直下にある遊技球誘導
樋20に向けて流下させ、始動入賞口32への遊技球の
入賞を最終的に左右することは、従来の命釘の作用と同
様である。また、左右の命釘10の間を流下した遊技球
が遊技球誘導樋20を上下に貫通している穴を通過して
流下することは、従来の遊技球誘導樋の作用と同様であ
る。更に、遊技球誘導樋20の前記穴を通過して流下し
た遊技球が始動入賞口32へ流入して特別図柄表示装置
92が作動を開始したり遊技球の払い出しを行うこと
も、従来の始動入賞口の作用と同様である。
【0024】次に、命釘10の傾斜角度について検討す
ると、左側の命釘10が、遊技球誘導樋20の左側の側
面板21に対して水平面内で傾斜している角度は、αに
θを足し合わせた角度となる(図5を参照)。また、左
側の命釘10が、遊技球誘導樋20の上縁22に対して
鉛直面内で傾斜している角度は、βにφを足し合わせた
角度となる(図6を参照)。右側の命釘10についても
同様の傾斜角度となる。
【0025】このため、左右の側面板21の傾斜角度θ
と側面板21の上縁22の傾斜角度φの存在を遊技者が
視覚で認識できる場合には、従来の方法のように遊技球
誘導樋20の外形を利用して命釘10に施されている微
調整角度α及びβを判断できないことに遊技者は気がつ
くことになる。したがって、このような場合には、遊技
球誘導樋の外形がこれらの微調整角度α及びβを判断す
るために遊技者に利用されることはない。
【0026】また、左右の側面板21の傾斜角度θと側
面板21の上縁22の傾斜角度φがともに僅かな角度で
あり、これらの角度θとφの有無を遊技者は視覚では認
識できない場合もある。このような場合、遊技者は、従
来の形状である遊技球誘導樋の場合と同様に、側面板2
1と上縁22を基準として左右の命釘10の調整状態を
観察することになる。したがって、図5及び図6に示す
ように、遊技店が施した命釘10の微調整角度は、水平
面内では前記角度αに前記角度θを足し合わせた角度で
あり、鉛直面内では前記角度βに前記角度φを足し合わ
せた角度であると遊技者は判断することとなる。したが
って、遊技球誘導樋20の外形を利用して、遊技者が命
釘10に施された微調整角度α及びβを正しく判断する
ことはできない。
【0027】なお、上記実施の形態は、本発明に係る入
賞装置Aを構成する入賞口を始動入賞口32とし、かつ
左右一対の釘を始動入賞口32の上方にある命釘10と
したが、入賞口の上方にある左右一対の釘と入賞口の間
に遊技球誘導樋がある入賞装置であれば、他の入賞口に
適用することができるのは勿論である。
【0028】
【発明の効果】本発明は、上記のようなパチンコ機の入
賞装置であるので、以下のような効果がある。本発明に
係る遊技球誘導樋の左右の側面板及びその側面板の上縁
がそれぞれ傾斜していることを遊技者が視覚で認識する
ことができる場合には、この遊技球誘導樋の外形を基準
として釘の調整状況を把握することができないことに遊
技者は気がつくことになる。このため、遊技球誘導樋の
外形が釘の微調整角度を判断するために用いられること
はなくなり、遊技者は、パチンコ遊技機で実際に遊技し
なければそのパチンコ遊技機の釘についての調整状況が
わからない。
【0029】また、本発明に係る遊技球誘導樋の左右の
側面板及びその側面板の上縁がそれぞれ傾斜しているこ
とを遊技者が視覚で認識することができない場合には、
本発明に係る遊技球誘導樋の形状を従来の遊技球誘導樋
の形状と同じであると遊技者は判断することになる。こ
のときは、遊技者は、従来からの方法により遊技球誘導
樋の外形を基準として釘の調整状況を把握しようとする
ことになる。したがって、水平面内で釘に施されている
微調整の角度を、実際の微調整の角度に遊技球誘導樋の
側面板の傾斜角度を足し合わせた角度と誤って観察す
る。また、鉛直面内で釘に施されている微調整の角度
を、実際の微調整の角度に遊技球誘導樋の上縁の傾斜角
度を足し合わせた角度と誤って観察する。このため、遊
技者は観察したパチンコ遊技機で実際に遊技しなければ
そのパチンコ遊技機の釘についての調整状況がわからな
い。
【0030】したがって、遊技開始前には本発明に係る
入賞装置を備えたパチンコ遊技機の入賞率を遊技者は正
しく判断して予測することができず、このパチンコ遊技
機を選択して遊技することになり、遊技開始後も入賞率
に対する期待感を抱き続ける。すなわち、遊技球誘導樋
の外形を利用して釘に施された微調整を遊技者が正しく
把握することが困難となり、釘の傾斜により入賞率への
期待感を抱かせ続けて有利な特定のパチンコ遊技機を遊
技者が選択することを防止するパチンコ遊技機の入賞装
置を提供することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すパチンコ遊技機全体
の正面図である。
【図2】本発明の実施の形態を示す入賞装置の正面図で
ある。
【図3】本発明の実施の形態を示す遊技球誘導樋の上面
図である。
【図4】図3の遊技球誘導樋の側面図である。
【図5】上方向から見た命釘と遊技球誘導樋の位置関係
についての説明図である。
【図6】横方向から見た命釘と遊技球誘導樋の位置関係
についての説明図である。
【図7】従来の入賞装置を示す正面図である。
【図8】従来の入賞装置を示す上面図である。
【図9】従来の入賞装置を示す側面図である。
【符号の説明】
10 命釘 20 遊技球誘導樋 21 遊技球誘導樋側面板 22 遊技球誘導樋側面板の上縁 30 入賞口 31 天入賞口 32 始動入賞口 33 左肩入賞口 34 右肩入賞口 35 左袖入賞口 36 右袖入賞口 37 特別入賞口 38 左落し入賞口 39 右落し入賞口 40 遊技盤 70 パチンコ遊技機 72 前面枠 73 ガラス扉枠 74 前板 80 上部遊技球受皿 81 下部遊技球受皿 82 操作ハンドル 90 遊技領域 92 特別図柄表示装置 93 風車 94 アウト口 95 障害釘 96 内レール 97 外レール A 入賞装置 α 命釘の水平方向微調整角 β 命釘の鉛直方向微調整角 θ 遊技球誘導樋側面板の水平面内傾斜角 φ 遊技球誘導樋側面板上縁の鉛直面内傾斜角 VL 遊技盤面に対する垂直線 CLn 命釘の中心軸の方向線 SL 遊技球誘導樋側面板が張り出す方向線 EL 遊技球誘導樋側面板上縁の方向線

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対の釘と、これら釘の間を流下し
    た遊技球が流入する入賞口と、これら釘と入賞口の間に
    あって前記遊技球を当該入賞口へ導く遊技球誘導樋とか
    らなり、遊技盤に取り付けられたパチンコ遊技機の入賞
    装置において、前記遊技球誘導樋の左右の側面板をそれ
    ぞれ左右いずれかの向きに傾斜させたことを特徴とする
    パチンコ遊技機の入賞装置。
  2. 【請求項2】 左右一対の釘と、これら釘の間を流下し
    た遊技球が流入する入賞口と、これら釘と入賞口の間に
    あって前記遊技球を当該入賞口へ導く遊技球誘導樋とか
    らなり、遊技盤に取り付けられたパチンコ遊技機の入賞
    装置において、前記遊技球誘導樋の左右の側面板の上縁
    を、遊技盤から遠い先端部が遊技盤に近い基端部よりも
    上下いずれかの高さになるように傾斜させたことを特徴
    とするパチンコ遊技機の入賞装置。
  3. 【請求項3】 左右一対の釘と、これら釘の間を流下し
    た遊技球が流入する入賞口と、これら釘と入賞口の間に
    あって前記遊技球を当該入賞口へ導く遊技球誘導樋とか
    らなり、遊技盤に取りつけられたパチンコ遊技機の入賞
    装置において、前記遊技球誘導樋の左右の側面板をそれ
    ぞれ左右いずれかの向きに傾斜させ、かつ当該左右の側
    面板の上縁を、遊技盤から遠い先端部が遊技盤に近い基
    端部よりも上下いずれかの高さになるように傾斜させた
    ことを特徴とするパチンコ遊技機の入賞装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のパチンコ遊技機の入賞
    装置において、遊技盤に近い基端部における前記左右側
    面板間の距離を、遊技盤から遠い先端部におけるこれら
    側面板間の距離よりも大きくしたことを特徴とするパチ
    ンコ遊技機の入賞装置。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載のパチンコ遊技機の入賞
    装置において、前記左右の側面板の上縁を各先端部がそ
    れぞれ下がる向きに傾斜させたことを特徴とするパチン
    コ遊技機の入賞装置。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載のパチンコ遊技機の入賞
    装置において、遊技盤に近い基端部における前記左右側
    面板間の距離を、遊技盤から遠い先端部におけるこれら
    側面板間の距離よりも大きくし、かつ当該左右の側面板
    の上縁を各先端部がそれぞれ下がる向きに傾斜させたこ
    とを特徴とするパチンコ遊技機の入賞装置。
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