JP6695552B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、たとえばパチンコ機等といった遊技機に関するものである。
従来、遊技機の一例であるパチンコ機として、進入口から進入した遊技球が、第一流路と第二流路の何れか一方の流路へ振り分けられるとともに、一方の流路へ流入した場合の方が、遊技者にとって有利な状況となる(たとえば入賞口へ入賞する等)ような遊技手段を設けたものが考案されている(たとえば特許文献1)。
特開2002−85673号公報
しかしながら、上述したパチンコ機において、遊技球がどの流路へ流入するかは偶然によるもの場合が多い。したがって、遊技者にとって有利でない他方の流路へばかり遊技球が連続して流入する状況も頻繁に起こり得る。そして、そのような状況が起こってしまうと、遊技者の興趣を削いでしまうという問題がある。
また、他方の流路側に開閉する扉部材を設けることで、遊技球を所望の流路へ高い確率で流入可能としたようなものも存在する。しかしながら、そのような扉部材を設けるとなると、モータを設置しなければならないし、部品点数も増え、構造の複雑化、遊技手段の大型化、コスト高等を招くことになる。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みなされたものであって、モータ等を要することなく、遊技球を所望の流路へ高い確率で流入させることができる遊技手段を備えてなる遊技機を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、遊技球が進入可能な進入口と、前記進入口よりも下方に左右方向へ延設され、その上面に前記進入口を介して進入してきた遊技球を衝突させる流路壁と、前記進入口を介して進入してきた遊技球が流入可能で前記流路壁の上面に沿って前記進入口よりも左側へ延びる第1流路と、前記進入口を介して進入してきた遊技球が流入可能で前記流路壁の上面に沿って前記進入口よりも右側へ延びる第2流路とを有するとともに、前記第1流路と前記第2流路との何れか一方の流路の下流部に、遊技球が入賞可能な入賞手段を設け、前記進入口を介して進入してきた遊技球のうち、前記一方の流路へ流入した遊技球のみ前記入賞手段への入賞が可能な遊技手段を備えた遊技機であって、前記進入口を左右から挟む一対の進入壁を上下方向に延設するとともに、他方の流路側の前記進入壁の下端を、前記一方の流路側の前記進入壁の下端よりも下方へ突出させ、前記進入口の下方において、前記一方の流路側の空間を、前記他方の流路側の空間よりも上下方向に広くしたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記他方の流路側の前記進入壁の下端に、前記一方の流路側の前記進入壁と対向する面が、下方へ向かうにつれて前記一方の流路側へ湾曲若しくは傾斜する面として形成された誘導部を設けたことを特徴とする。
なお、遊技球が進入可能な進入口と、前記進入口よりも下方に左右方向へ延設され、その上面に前記進入口を介して進入してきた遊技球を衝突させる流路壁と、遊技球が流入可能で前記流路壁の上面に沿って前記進入口よりも左側へ延びる第1流路と、遊技球が流入可能で前記流路壁の上面に沿って前記進入口よりも右側へ延びる第2流路とを有するとともに、少なくとも前記第1流路と前記第2流路との何れか一方の流路の下流部に、遊技球が入賞可能な入賞手段を設けた遊技手段を備えた遊技機において、前記進入口の下方から他方の流路内にかけ、前記他方の流路の前面及び/又は後面に沿って、前記他方の流路内へ突出する規制リブを設け、前記進入口の下方において、前記一方の流路側の空間を、前記他方の流路側の空間よりも前後方向に広くするという構成を採用することも考えられる。
そして、そのような構成を採用することにより、進入口を介して遊技手段の内部へ進入してきた遊技球を、一方の流路へ高い確率で流入させることができる。したがって、遊技球が他方の流路へばかり流入してしまうといった事態を抑制することができ、遊技者の興趣を削ぐような事態が起こらない。さらに、モータ等を設置することなく、遊技球を一方の流路へ流入させることができ、部品点数の削減や構造の簡素化、遊技手段の小型化、ひいてはそれらに伴うコスト低減を図ることができる。
本発明によれば、進入口を左右から挟む一対の進入壁を上下方向に延設するとともに、他方の流路側の進入壁の下端を、一方の流路側の進入壁の下端よりも下方へ突出させ、進入口の下方において、一方の流路側の空間を、他方の流路側の空間よりも上下方向に広く形成している。したがって、遊技球が他方の流路へばかり流入してしまうといった事態を抑制することができ、遊技者の興趣を削ぐような事態が起こらない。さらに、モータ等を設置することなく、遊技球を一方の流路へ流入させることができ、部品点数の削減や構造の簡素化、遊技手段の小型化、ひいてはそれらに伴うコスト低減を図ることができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、他方の流路側の進入壁の下端に、一方の流路側の進入壁と対向する面が、下方へ向かうにつれて一方の流路側へ湾曲若しくは傾斜する面として形成された誘導部を設けている。したがって、進入口を介して遊技手段の内部へ進入してきた遊技球を、一方の流路へ一層高い確率で流入させることができる。
パチンコ機を前面側から示した説明図である。 遊技盤を前面側から示した説明図である。 パチンコ機を後面側から示した説明図である。 入賞装置を前側から示した説明図である。 入賞装置を左側から示した説明図である。 入賞装置の内部に設けられた遊技球流路を示した説明図である。 前側部材を取り外した状態にある入賞装置を後側から示した斜視説明図である。 図4中のA−A線断面を示した説明図である。 図4中のB−B線断面を示した説明図である。 図4中のC−C線断面を示した説明図である。 図4中のD−D線断面を示した説明図である。
以下、本発明の一実施形態となるパチンコ機について、図面にもとづき詳細に説明する。
(パチンコ機の全体的な説明)
図1は、パチンコ機1を前面側から示した説明図である。また、図2は、遊技盤2を前面側から示した説明図である。さらに、図3は、パチンコ機1を後面側から示した説明図である。
パチンコ機1は、遊技盤2の前面に形成された遊技領域16内へ遊技球を打ち込み、遊技領域16内を流下させて遊技するものであって、遊技盤2は、支持体として機能する機枠3の前面上部に、金属製のフレーム部材であるミドル枠5を介して設置されている。また、遊技盤2の前方には、ガラス板を支持してなる前扉4が、左端縁を軸として片開き可能に機枠3に蝶着されており、該前扉4によって閉塞される遊技盤2の前方空間が遊技領域16とされている。
当該遊技領域16は、遊技盤2の前面に円弧状に配設された外レール23及び内レール24等によって囲まれており、遊技領域16に左部における両レール23、24間が遊技球を遊技領域16内へ打ち込むための発射通路13とされている。また、遊技領域16の略中央には、「0」〜「9」の数字からなる装飾図柄やキャラクター等を表示するための演出用表示部6が設けられている。さらに、演出用表示部6を囲むように電動役物80等を備えたセンター部材26が遊技盤2に設置されており、該センター部材26の下方には、遊技球が入賞可能な始動入賞口19と、開閉可能な扉部材を有する第1大入賞装置17とが設けられている。さらにまた、センター部材26の左方から下方にかけては、遊技球が流下可能な左打ち用スペースSLが形成されており、左打ち用スペースSLを流下させることで、効率良く始動入賞口19や開成した第1大入賞装置17へ入賞させ得るようになっている。さらに、センター部材26の左側部には、左打ち用スペースSLを流下させるべく遊技領域16の上部空間へ打ち込まれた遊技球を、左打ち用スペースSL側へ導くための合成樹脂製の遊技球通路部30が、センター部材26と一体的に設けられている。
一方、センター部材26の右方にも遊技球が流下可能な右打ち用スペースSRが形成されている。また、該右打ち用スペースSRには、後述するように遊技球の内部への進入を検知可能であるとともに、可動体49を有して入賞を可能/不可能とする可動入賞役物を内蔵した入賞装置20、及び開閉可能な扉部材を有する第2大入賞装置18が設置されている。そして、遊技球を左打ち用スペースSLではなく右打ち用スペースSRを流下させることにより、入賞装置20の可動入賞役物や、開成した第2大入賞装置18へ入賞させることができる。なお、左打ち用スペースSLや右打ち用スペースSRには、多数の遊技釘(図示せず)が植設されている。また、遊技領域16外となる遊技盤2の右下部には、第1特別図柄及び第2特別図柄を夫々別個に表示可能とした特別図柄表示部83が設けられている。
また、機枠3の前面側であって上記遊技盤2の下方には、発射装置10へ供給する遊技球を貯留するための供給皿7、及び供給皿7から溢れた遊技球を貯留するための貯留皿8が取り付けられており、供給皿7は前扉4の開放に伴い、貯留皿8はミドル枠5の開放に伴い夫々機枠3に対して片開き可能となっている。さらに、貯留皿8の右側には、発射装置10を作動させ、遊技球の遊技領域16への打ち込み強度を調整するためのハンドル9が回動操作可能に設置されている。加えて、供給皿7の前方には、遊技者が任意に押し込み操作可能な押しボタン25が設けられている。
さらに、前扉4の上部には、効果音や各種メッセージ等を報音する夫々一対のスピーカ14、14が設けられている。加えて、前扉4の左右両側部には、パチンコ機1の遊技状態等に応じて点灯・点滅する複数のLEDを内蔵したランプ部材15、15・・が設けられている。
一方、機枠3の後面側には、供給皿7へ貸球や賞品球として払い出される遊技球を貯留するための貯留タンク11、当該貯留タンク11と連結された払出装置12、払出装置12における払い出し動作を制御する払出制御装置28、及び各制御基板や装置・部材に電源電圧を供給するための電源装置29等が設置されている。また、21は、合成樹脂製のカバー状に形成されたセンターカバーであって、当該センターカバー21の内部には、遊技に係る主たる制御(たとえば、所謂大当たり抽選等)を実行するためのメイン制御装置(図示せず)、演出用表示部6における表示動作等を制御する表示制御装置(図示せず)、ランプ部材15の点灯/点滅動作等を制御する発光制御装置(図示せず)、スピーカ14からの報音動作を制御する音制御装置(図示せず)、及び表示制御装置や音制御装置等の動作を統合的に制御するサブ制御装置(図示せず)等が設置されている。尚、22は、パチンコ機1をトランスに接続するためのプラグであり、27は、アースである。
以上のようなパチンコ機1では、遊技者はハンドル9を回動操作して発射装置10を作動させ、発射通路13を介して遊技球を遊技領域16内へ打ち込み、まずは遊技球通路部30を介して左打ち用スペースSLを流下させる等し(所謂左打ちを行い)、始動入賞口19への遊技球の入賞を狙う。そして、始動入賞口19への遊技球の入賞検知に起因して実行される所謂大当たり抽選の結果が「大当たり」になると、特別図柄表示部及び演出用表示部6に夫々所定の「大当たり図柄」が確定表示される(たとえば、演出用表示部6に「7、7、7」と確定表示させる)。また、「大当たり図柄」が確定表示されると、第1大入賞装置17を所定回数にわたって断続的に開成させるといった所謂「大当たり状態」が生起する。そこで、遊技者は左打ちを継続し、断続的に開成する第1大入賞装置17への遊技球の入賞を狙う。なお、始動入賞口19へ遊技球が入賞した場合、特別図柄表示部では第1特別図柄を変動/確定表示させる。
また、大当たり状態が終了すると、第1特別図柄及び第2特別図柄の合計の確定表示回数が所定回数に達するまで、入賞装置20への遊技球の進入検知に起因して実行される所謂当たり抽選の結果が「当たり」となりやすく、可動入賞役物が頻繁に開状態となって遊技球の入賞を可能とする所謂時短状態が生起する。そこで、遊技者は、遊技球を右打ち用スペースSRへ打ち込んで流下させる所謂右打ちを行い、可動入賞役物への遊技球の入賞を狙う。そして、可動入賞役物へ遊技球が入賞すると、上記始動入賞口19へ遊技球が入賞した場合と同じく大当たり抽選が実行され、該大当たり抽選の結果が「大当たり」になると、特別図柄表示部及び演出用表示部6に夫々所定の「大当たり図柄」が確定表示される。また、可動入賞役物への遊技球の入賞に応じて「大当たり図柄」が確定表示されると、第2大入賞装置18を所定回数にわたって断続的に開成させるといった「大当たり状態」が生起する。そこで、遊技者は右打ちを継続し、断続的に開成する第2大入賞装置18への遊技球の入賞を狙う。なお、可動入賞役物へ遊技球が入賞した場合、特別図柄表示部では第2特別図柄を変動/確定表示させる。
一方、「大当たり状態」が生起することなく、第1特別図柄及び第2特別図柄の合計の確定表示回数が所定回数に達して時短状態が終了すると、右打ちを止めて左打ちを行う上記遊技へと戻る。
(入賞装置の説明)
ここで、本発明の要部となる入賞装置20について、図4〜図11にもとづき詳細に説明する。
図4は、入賞装置20を前側から示した説明図である。図5は、入賞装置20を左側から示した説明図である。図6は、入賞装置20の内部に設けられた遊技球流路60を示した説明図である。図7は、前側部材42を取り外した状態にある入賞装置20を後側から示した斜視説明図である。図8は、図4中のA−A線断面を示した説明図である。図9は、図4中のB−B線断面を示した説明図である。図10は、図4中のC−C線断面を示した説明図である。図11は、図4中のD−D線断面を示した説明図である。
入賞装置20は、遊技盤2に固定される基台部材41と、基台部材41の前側に組み付けられる前側部材42とを備えている。基台部材41は、入賞装置20を遊技盤2に固定するための固定部43、43・・を外周縁に複数備えた板状体である。該基台部材41の上端部には、進入口44を介して遊技球が入賞装置20内へ進入したことを検知するための進入検知センサ40(図9に示す)が挿通可能な挿通孔45が開設されており、その後面側には、進入検知センサ40の後部を保持するための第1保持部46が設けられている。また、基台部材41の略中央部には、遊技球が入賞可能な入賞口47が開設されており、その後面側には、入賞口47を通過した遊技球を遊技盤2の後方へ排出するための排出路48、及び遊技球の入賞を検知するための入賞検知センサ38(図8に示す)を保持するための第2保持部39が設けられている。さらに、排出路48の上方には、基台部材41の前面側で可動体49を駆動させるための駆動装置50が設置されており、入賞検知センサ38や入賞口47、可動体49、駆動装置50等により可動入賞役物が構成されている。なお、基台部材41の前面側で入賞口47の近傍となる位置には、可動体49を軸支するための図示しない軸孔が設けられている。
一方、前側部材42は、装飾面となる装飾カバー板55を前面に備えており、該装飾カバー板55の上端部には、進入検知センサ40の前側を保持する保持部としても機能する一対の進入壁56a、56bが後方へ突設されている。該進入壁56a、56bは、左右方向に所定の間隔を隔てて上下方向に延設されており、基台部材41への組み付けに伴い、進入壁56a、56b間が進入口44として機能することになる。また、進入壁56a、56bの下方には、左右方向へ延びる上面57aが左下がりの傾斜面とされた流路壁57が後方へ突設されている。さらに、流路壁57の上面57aの左端側は、当該左端から右方へ膨出するように湾曲しながら下方へ延設されており、当該湾曲により形成された空間は、基台部材41へ組み付けた際に入賞口47の前方に位置し、遊技球の入賞口47へ入賞させるための入賞空間58として機能する。加えて、流路壁57の左端の下方で、基台部材41へ組み付けた際に上記軸孔と対向する位置には、前後方向を軸として回動することにより入賞空間58を開閉し、入賞口47への遊技球の入賞を可能/不可能とする可動体49を軸支するための軸孔59が設けられている。一方、流路壁57の上面57aの右端側は、湾曲等することなく下方へ延設されている。
上記入賞装置20は、基台部材41と前側部材42との間に可動体49を介在させた状態で、基台部材41の前面側に前側部材42を組み付けることにより組み立てられる。このように組み立てられた入賞装置20では、基台部材41と前側部材42との間に、進入口44と、進入口44の下方から流路壁57の上面57aと左側の進入壁56aの下面との間を左側へ延び、可動体49の上方へ至る第1流路61と、進入口44の下方から流路壁57の上面57aと右側の進入壁56bの下面との間を右側へ延び、可動体49の上方へは至らない第2流路62とを有する遊技球流路60が形成されることになる。そして、この入賞装置20に対し、進入口44を介して遊技球流路60内へ進入した遊技球は、流路壁57の上面57aに衝突した後、第1流路61へ流入すると、可動体49が閉状態にある場合には、入賞装置20の左側面から遊技球流路60外(すなわち遊技領域16内)へ排出されるものの、可動体49が開状態にある場合には、高い確率で入賞口47へ入賞する。一方、流路壁57の上面57aに衝突した後、第2流路62へ流入すると、可動体49の開閉状態に拘わらず、入賞装置20の右側面から遊技球流路60外へ排出される。
そのため、遊技者にしてみると、入賞口47への入賞の可能性がある第1流路61側へ遊技球を流入させたい。そこで、入賞装置20の遊技球流路60には、遊技球を第1流路61側へ導くための以下のような誘導構造が設けられている。
まず1つ目の誘導構造として、上述したように進入壁56a、56bの下方に位置し、進入口44から進入してきた遊技球が衝突する流路壁57の上面57aが、左下がり、すなわち第1流路61側へ下降傾斜する傾斜面として形成されている。また、2つ目の誘導構造として、進入口44において、右側(第2流路62側)の進入壁56bの下端部が、左側(第1流路61側)の進入壁56aよりも下方へ突出しており、進入口44の下方において、第1流路61側の空間が第2流路62側の空間よりも上下方向で広くなっているとともに、進入壁56bの下端部における突出部が、その内面(進入壁56aと対向する面)が下方へ向かうにつれて左側(第1流路61側)へ湾曲した誘導部63として形成されている。さらに、3つ目の誘導構造として、装飾カバー板55の後面に、進入壁56a、56b間となる位置から流路壁57の上面57aまで鉛直下方に延びる上下方向リブと、該上下方向リブの中間位置から第2流路62の前面に沿って第2流路62内を延びる流路沿いリブとからなる規制リブ64が設けられており、進入口44の下方において、第1流路61側の空間が第2流路62側の空間よりも前後方向で広くなっている。なお、規制リブ64の上下方向リブは、図7や図10に示すように、進入壁56a、56b間に位置する上部が、第1流路61と第2流路62との分岐部に位置する下部よりも前後方向で薄肉に形成されている。そして、このように構成された上下方向リブを有する規制リブ64は、後述するように遊技球流路60内での遊技球の前後方向でのばたつき防止としての機能も有している。
したがって、以上のような誘導構造を有する入賞装置20では、進入口44を介して遊技球流路60内へ進入した遊技球は、衝突する流路壁57の上面57aが上述の如き傾斜面である上、進入口44の下方において、第1流路61側の空間が第2流路62側の空間よりも上下方向及び前後方向で広くなっており、且つ、右側の進入壁56bの下端部に、上述の如き誘導部63が設けられていることから、高い確率で第1流路61へ流入する。
第1流路61へ流入したものの、遊技球の流下速度が速すぎたり、遊技球流路60内で遊技球がばたついたりすると、可動体49が開状態にあるにも拘わらず、遊技球が入賞口47へ入賞せずに、入賞装置20の左側面から遊技球流路60外へ飛び出してしまう事態が起こりやすい。そこで、入賞装置20の遊技球流路60には、遊技球を安定させるための以下のような安定構造が設けられている。
まず1つ目の安定構造として、遊技球流路60の前面から後方へ突出した上記規制リブ64がある。また、2つ目の安定構造として、規制リブ64よりも左側で第1流路61内に設けられた後側安定リブ65がある。この後側安定リブ65は、基台部材41の前面から前方へ突設されたリブであり、進入壁56aの下端から流路壁57の上面57aにわたり設けられている。さらに、3つ目の安定構造として、第1流路61内において後側安定リブ65よりも更に左側で、流路壁57の上面57aの左端となる位置に設けられた前側安定リブ66がある。この前側安定リブ66は、装飾カバー板55の後面から後方へ突設されたリブであり、流路壁57の上面57aの左端となる位置において、進入壁56aの下面67から流路壁57の上面57aにわたり設けられている。加えて、4つ目の安定構造として、進入壁56aの下面67が流路壁57の上面57aに対向するように左側へ延設されているとともに、当該下面67が、進入口44に隣接する位置から上面57aの左端にかけ上面57aに対して徐々に近づくような傾斜面として形成されている。
したがって、以上のような安定構造を有する入賞装置20では、進入口44を介して遊技球流路60内へ進入した遊技球は、まず遊技球流路60の前面から後方へ突設された規制リブ64により前後方向でのばたつきが抑制される。このとき、上下方向リブの上部が下部よりも薄肉に形成されており、進入口44が前後方向で広く開口しているため、遊技球は進入口44をスムーズに通過することができる。したがって、進入口44の通過時に、遊技球が進入検知センサ40で複数回検知されるような事態が防止される。また、規制リブ64との衝突により遊技球流路60の後側へ押された遊技球は、遊技球流路60(ここでは第1流路61)の後面から前方へ突設された後側安定リブ65に衝突することで、流下速度が減速されるとともに、更に前後方向でのばたつきが抑制される。さらに、後側安定リブ65との衝突により遊技球流路60の前側へ押された遊技球は、第1流路61の前面から後方へ突設された前側安定リブ66に衝突することで、流下速度が更に減速されるとともに、前後方向でのばたつきが一層抑制される。加えて、第1流路61内を流下する間に、進入壁56aの下面67と流路壁57の上面57aとの距離が徐々に近くなるため、上下方向でのばたつきも抑制される。そして、最終的に、流下速度が十分に減速されるとともに、上下方向及び前後方向でのばたつきも抑制された状態で可動体49の上方に到達し、可動体49が開状態にあると高い確率で入賞空間58へ進入、ひいては入賞口47へ入賞する。
(本実施形態のパチンコ機による効果)
以上のような構成を有する入賞装置20を備えたパチンコ機1によれば、第2流路62の前面に沿って第2流路62内を延びる規制リブ64を設けており、進入口44の下方において、下流に入賞口47が設けられている第1流路61側の空間を、第2流路62側の空間よりも前後方向に広く形成しているため、進入口44を介して遊技球流路60内へ進入してきた遊技球を、第1流路61へ高い確率で流入させることができる。したがって、遊技球が第2流路62へばかり流入してしまうといった事態を抑制することができ、遊技者の興趣を削ぐような事態が起こらない。さらに、モータ等を設置することなく、遊技球を第1流路61へ流入させることができ、部品点数の削減や構造の簡素化、入賞装置20の小型化、ひいてはそれらに伴うコスト低減を図ることができる。
また、進入口44を左右から挟む一対の進入壁56a、56bを上下方向に延設するとともに、進入壁56bの下端を進入壁56aの下端よりも下方へ突出させ、進入口44の下方において、第1流路61側の空間を、第2流路62側の空間よりも上下方向に広く形成している。したがって、進入口44を介して遊技球流路60内へ進入した遊技球を、さらに高い確率で第1流路61へ流入させることができる。
さらに、進入壁56bの下端に、進入壁56aと対向する面が、下方へ向かうにつれて第1流路61側へ湾曲する湾曲面として形成された誘導部63を設けている。したがって、進入口44を介して遊技球流路60内へ進入した遊技球を、一層高い確率で第1流路61へ流入させることができる。
一方、第1流路61内の前面や後面に、後側安定リブ65や前側安定リブ66といった第1流路61内へ突出するリブを適宜設けているため、第1流路61へ流入した遊技球の流下速度を低下させることができるし、前後方向でのばたつきについても抑制することができる。したがって、可動体49が開状態にあるにも拘わらず、遊技球が入賞口47へ入賞せずに、入賞装置20の左側面から遊技球流路60外へ飛び出してしまうといった事態を抑制することができ、遊技者の興趣を削ぐようなことがない。
また、流下方向に沿って規制リブ64、後側安定リブ65、及び前側安定リブ66を前後で交互に設けているため、遊技球を効率良く各リブに衝突させることができ、流下速度の低下やばたつき抑制といった効果を一層確実に期待することができる。
(本発明の変更例について)
なお、本発明の遊技機に係る構成は、上記実施形態に何ら限定されるものではなく、遊技機全体の構成は勿論、遊技手段等に係る構成についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で必要に応じて適宜変更可能である。
たとえば、上記実施形態では、第1流路の下流にのみ入賞手段を設けているが、第2流路の下流にも入賞手段を設けてもよい。このような構成を採用しても、一方の入賞手段へ効率良く入賞するように遊技球を誘導することができ、一方の入賞手段が他方の入賞手段よりも遊技者にとって価値が高いような場合に、上記同様の効果を奏することができる。なお、第1流路の下流ではなく、第2流路の下流にのみ入賞手段を設けてもよいことは言うまでもなく、どの流路の下流にどのような入賞手段を設けるかは適宜変更可能である。
また、上記実施形態では、誘導部における対向面の形状を湾曲面としているが、下方へ向かうにつれて一方の流路側へ近づくように傾斜するような傾斜面としても何ら問題はないし、そのような誘導部を設けないとしてもよい。
さらに、進入壁についても、他方の流路側の進入壁の下端を、一方の流路側の進入壁の下端よりも下方へ突出させずともよいし、安定構造についても同様で、どのような安定構造を設けるか(たとえば前側安定リブについては設けない等)といった事項や、そもそも安定構造の有無等についても設計変更可能である。
さらにまた、規制リブの数や位置についても上記実施形態のものに限定されることはなく、2本の規制リブを進入口の下方から他方の流路内にかけて延設してもよいし、規制リブを第2流路の後面に設けてもよい。
また、遊技手段を遊技領域内のどこに設けるかといった事項や、何個設けるかといった事項についても適宜設計変更可能である。
さらに、上記実施形態では、入賞口を開閉する可動体を設けているが、可動体の有無についても設計変更可能であるし、進入検知センサの有無についても同様である。なお、遊技機において、入賞手段による入賞検知を、遊技に係りどのように利用するかといった構成についても、上記実施形態の構成に何ら限定されることはない。すなわち、入賞検知に応じて、単に所定個数の賞球を払い出すのみとしてもよい。
加えて、上記実施形態では、遊技機の一例であるパチンコ機について説明しているが、本発明は、たとえば封入式パチンコ機等といった他の遊技機に対しても当然適用可能である。
なお、特許請求の範囲、明細書および図面に記載される全ての要素(例えば、入賞手段や遊技手段、規制リブ等)は、個数を意識的に限定する明確な記載がない限り、物理的に単一であっても複数であっても構わないし、適宜配置の変更が行われても構わない。また、特許請求の範囲や明細書等で使用している要素名(要素につけた名称)は、単に本件の記載のために便宜上付与したにすぎないものであり、それによって特別な意味が生じることを特に意識したものではない。すなわち、要素名のみによって要素が何であるかが限定解釈されるものではない。さらには、全ての要素のうちの複数の要素を適宜一体的に構成するか、もしくはひとつの要素を複数の要素に分けて構成するかは、敢えて特許請求の範囲等において特定していない限り、何れも当業者であれば容易に考えられる事項である。したがって、その程度の範囲内での構成上の差異を有する遊技機を、本実施例に記載がなされていないことを理由に採用することのみでは、本発明に係る権利を回避したことにはならない。その他、各要素の構成や形状等における、本実施例から当業者であれば容易に考えられる自明な範囲の差異についても同様である。
1・・パチンコ機(遊技機)、20・・入賞装置(遊技手段)、38・・入賞検知センサ(入賞手段)、41・・基台部材、42・・前側部材、44・・進入口、47・・入賞口(入賞手段)、48・・排出路(入賞手段)、49・・可動体、55・・装飾カバー板、56a、56b・・進入壁、57・・流路壁、57a・・上面、60・・遊技球流路、61・・第1流路、62・・第2流路、63・・誘導部、64・・規制リブ、65・・後側安定リブ、66・・前側安定リブ、67・・下面。

Claims (2)

  1. 遊技球が進入可能な進入口と、前記進入口よりも下方に左右方向へ延設され、その上面に前記進入口を介して進入してきた遊技球を衝突させる流路壁と、前記進入口を介して進入してきた遊技球が流入可能で前記流路壁の上面に沿って前記進入口よりも左側へ延びる第1流路と、前記進入口を介して進入してきた遊技球が流入可能で前記流路壁の上面に沿って前記進入口よりも右側へ延びる第2流路とを有するとともに、前記第1流路と前記第2流路との何れか一方の流路の下流部に、遊技球が入賞可能な入賞手段を設け、前記進入口を介して進入してきた遊技球のうち、前記一方の流路へ流入した遊技球のみ前記入賞手段への入賞が可能な遊技手段を備えた遊技機であって、
    前記進入口を左右から挟む一対の進入壁を上下方向に延設するとともに、他方の流路側の前記進入壁の下端を、前記一方の流路側の前記進入壁の下端よりも下方へ突出させ、
    前記進入口の下方において、前記一方の流路側の空間を、前記他方の流路側の空間よりも上下方向に広くしたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記他方の流路側の前記進入壁の下端に、前記一方の流路側の前記進入壁と対向する面が、下方へ向かうにつれて前記一方の流路側へ湾曲若しくは傾斜する面として形成された誘導部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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