JP2006333934A - スロットマシン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】リール31に表示された図柄のうちの特定図柄と、リール画像に画像表示される図柄画像のうちの特定図柄画像とが、特定の位置関係を有するように予め定められている。リール画像表示制御手段84は、リール31を停止させたときの特定図柄と、リール画像を停止表示したときの特定図柄画像とが特定の位置関係を有さないときは、次遊技でのリール画像の回転表示を開始したときからストップスイッチ42の受付けが許可されるまでの間に、リール31の特定図柄とリール画像の特定図柄画像とが特定の位置関係を有してリール31の回転とリール画像の回転表示とを同期させるように、リール画像の画像表示を制御する。
【選択図】図7
Description
しかし、例えば特許文献2において、リールの図柄数が13個(特許文献2の図5参照)であり、リール画像の図柄画像数が21個(特許文献2の図8参照)である場合のように、リールの図柄数とリール画像の図柄画像数とが異なっており、特に両者が公倍数又は公約数の関係にない場合には、リール上のある1つの図柄が有効ラインに停止したときに、リール画像のどの図柄画像をその有効ラインに対応する有効ラインに停止させるかが問題となる。
請求項1の発明は、複数種類の図柄を表示したリールを複数並設し、停止時の図柄の組合せにより当該遊技の遊技結果を表示するためのリール群と、前記リールの数と同数のリール画像からなり、各前記リール画像には複数種類の図柄画像を表示したリール画像群を電気的に画像表示するとともに、前記リール画像の回転表示若しくは停止動作表示又は停止表示時の図柄の組合せのうち少なくとも1つを、当該遊技における演出として画像表示する画像表示装置と、前記リールの回転、及び前記リール画像の回転表示を開始するためのスタートスイッチと、前記リールの数と同数だけ設けられ、対応する前記リールの回転及び前記リール画像の回転表示を停止させるためのストップスイッチと、前記スタートスイッチが操作されたときに、役の抽選を行う役抽選手段と、前記スタートスイッチが操作されたときに前記リールを回転させるとともに、前記ストップスイッチが操作されたときに、前記役抽選手段による役の抽選結果に基づいて、そのストップスイッチに対応する前記リールを、前記リールの停止制御時における最大移動図柄数の範囲内において停止させるように制御するリール制御手段と、前記スタートスイッチが操作されたときに前記リール画像を回転表示するとともに、前記ストップスイッチが操作されたときに、そのストップスイッチに対応する前記リール画像を停止表示するように制御するリール画像表示制御手段とを備え、前記リール制御手段は、前記スタートスイッチが操作されたときは、前記リールの単位時間当たりの回転数が所定数となるように制御し、前記リールの単位時間当たりの回転数が前記所定数となったときは、前記ストップスイッチの操作を許可するように制御し、前記リール画像停止制御手段は、前記スタートスイッチが操作された後、前記リール画像の単位時間当たりの回転数が前記所定数となるように制御し、前記リールに表示された図柄のうちの特定図柄と、前記リール画像に画像表示される図柄画像のうちの特定図柄画像とが、特定の位置関係を有するように予め定められており、前記リール画像表示制御手段は、前記リールを停止させたときの前記特定図柄と、前記リール画像を停止表示したときの前記特定図柄画像とが前記特定の位置関係を有さないときは、次遊技での前記リール画像の回転表示を開始したときから前記ストップスイッチの受付けが許可されるまでの間に、前記リールの前記特定図柄と前記リール画像の前記特定図柄画像とが前記特定の位置関係を有するように、前記リール画像の画像表示を制御することを特徴とする。
上記発明においては、リールとリール画像とは、単位時間当たりの回転数が所定数となるように制御される。したがって、リール画像は、リールと同期して回転表示される。また、リールに表示された図柄のうちの特定図柄と、リール画像に画像表示される図柄画像のうちの特定図柄画像とが、特定の位置関係を有するように予め定められている。
そして、リールは、ストップスイッチが操作されると、リールの停止制御時における最大移動図柄数の範囲内において停止させるように制御される。ここで、リール画像を、リールと異なる挙動によって停止表示したときは(請求項1では、リール画像については、どのように停止するかまでは限定していない)、リールの特定図柄と、リール画像の特定図柄画像とが、特定の位置関係を有さなくなる場合がある。
そして、リールには検知片が設けられおり、この検知片が検知センサを通過したときに、リールが特定位置を通過したとされ、そのときは、リールの図柄番号12番の図柄が有効ラインL1を通過する。また、このときに、リール画像の18番の図柄画像が有効ラインL11を通過すれば、リールの図柄とリール画像の特定図柄画像とが特定の位置関係を有している(リールとリール画像との回転が同期している)こととなる。
本実施形態では、図9に示すように、リール31の12番の図柄に対応する、リール画像の18番の図柄画像は、わずかに、後者の方が進んでいるように設定されている。具体的には、リール31の12番の図柄が有効ラインL1を通過する直前に、リール画像の18番の図柄画像が有効ラインL11を通過するように設定されている。
(スロットマシンの構造)
図1は、本実施形態におけるスロットマシン10全体を示す前面の正面図である。また、図2は、図1中、スロットマシン10のフロントマスク部12を開放し、基体部11の内部が見えるように図示した正面図である。
図1及び図2に示すように、スロットマシン10の筐体は、基体部11と、基体部11の前面に取り付けられるフロントマスク部12とから構成されている。
また、これらの電源ユニット101及びメダル払出し装置102上には、支持板103が設けられており、この支持板103上に画像表示装置50が搭載されている。
フロントマスク部12は、図1に示すように、前面側(遊技者側)に、ベットスイッチ40、スタートスイッチ41及びストップスイッチ42や、メダル投入口43、メダル受け皿44等が配置されている。また、これらのベットスイッチ40等の上方部であってフロントマスク部12の中央部近傍から上部にわたって、透明なリール画像表示窓12bが設けられている。そして、このリール画像表示窓12bから、基体部11内に配置された画像表示装置50の前面(画像表示面)が透視できるように構成されている。
そして、図2に示すように、リールユニット30は、フロントマスク部12の裏面側において、リール図柄表示窓12aが形成された領域の後方に、サブ制御基板108等とともに配置されている。
さらにまた、リールケースカバー110の後部には、基板ケース本体111が取り付けられており、この基板ケース本体111にサブ制御基板108が装着された後、基板ケースカバー112によって覆われている。すなわち、サブ制御基板108は、リールユニット30の背後に配置されている。
図5(a)は、左、中及び右の各リール31の外周面に表示された図柄配列をそれぞれ展開して示す平面図である。本実施形態では、各リール31には、13個の図柄からなり、図中、一番上と一番下の図柄とが連続している。そして、フロントマスク部12のリール図柄表示窓12aから、各リール31の3個の図柄が見えるように配置されている(図6(a)参照)。なお、図5では、各リール31の13個の図柄のうち、一部(「7」「BAR」及び「チェリー」のみ)を図示しているが、図中、空欄となっている各部分には所定の図柄が設けられている。
(画像表示装置)
図2に示すように、基体部11内部の略中央位置には、画像表示装置50が配置されるとともに、この画像表示装置50の上部であって、基体部11内部における背面側には、メイン制御基板104が設けられている。メイン制御基板104は、リール31群の始動及び停止制御を含む、遊技の進行等の遊技全体を統括制御するための制御基板であり、図示しないが、演算等を行うCPU、遊技プログラムを記憶したROM、及び各データを一時的に記憶するRAM等を備えるものである。メイン制御基板104は、透明樹脂からなるケース105内に収容されている。ケース105は、メイン制御基板104を収容した後にかしめられており、メイン制御基板104を封印している。
画像表示装置50は、本実施形態では、毎遊技、リールユニット30の回転及び停止動作に合わせて、ビデオスロットのリール画像(リールを平面状に画像表示したものであって、図柄画像が上から下に向かって移動表示されるもの)を演出画像として表示する。
すなわち、図6(b)に示すように、3つのリール画像によって、3行×3列のマトリックス状に図柄画像がリール画像表示窓12bに画像表示される。さらに、リール画像における図柄組合せラインLは、水平方向の下段L11、中段L12及び上段L13のラインと、右下がり及び左下がりの斜め方向の各ラインL14及びL15の合計5本から構成されている。そして、各リール画像の上下に連続する3図柄画像は、それぞれ1以上の図柄組合せライン上に位置している。
さらにまた、本実施形態では、この5本の図柄組合せラインLが全て有効ラインとして設定される。
続いて、スロットマシン10の制御について説明する。図7は、本実施形態におけるスロットマシン10の制御の概略を示すブロック図である。
スロットマシン10の遊技制御手段60は、スロットマシン10の遊技の進行や演出等を含むスロットマシン10全体を統括制御する手段であり、役の抽選、リール31の駆動制御、及び入賞時の払出し等の遊技の進行を制御するメイン制御手段60aと、演出の出力を制御するサブ制御手段60bとを備える。メイン制御手段60aは、上述のメイン制御基板104上に実装されているCPU、ROM及びRAM等から構成されたものである。また、サブ制御手段60bは、上述のサブ制御基板108上に実装されているCPU、ROM及びRAM等から構成されたものである。
さらに、メイン制御手段60aの出力側(図7中、右側)には、リールユニット30の各リール31に連結された、リール31の駆動を制御するためのモータ32が電気的に接続されている。
なお、ランプ21は、スロットマシン10の演出用のランプであり、所定の条件を満たしたときに、それぞれ所定のパターンで点灯する。ランプ21には、図示しないが、上述したリールユニット30の各リール31の内周側に配置されたバックランプや、スロットマシン10の筐体前面上部に配置され、役の入賞時等に点滅する上部ランプ等が挙げられる。
そして、サブ制御手段60bは、スタートスイッチ41やストップスイッチ42が操作された旨の信号がメイン制御手段60aから送信されてきたこと等に基づいて、これらの画像表示装置50、ランプ21の点灯、スピーカ22からのサウンドの出力等を制御する。
なお、リール画像の有効ラインL11〜L15は、あくまで仮想の有効ラインであって、そのラインに、役に対応する図柄の組合せが停止したことに対して、必ずしも払出し等が行われるものではない点で、リール31の有効ラインL1〜L8と異なる。
次に、遊技者は、各ストップスイッチ42を押すことで各リール31の回転を停止させる。全てのリール31の停止時に、有効ライン上のリール31の図柄の組合せが予め定められた何らかの役の図柄の組合せと一致し、その役の入賞となったときは、成立役に応じてメダルの払出し等が行われる。
役抽選手段61は、予め設けられた役の抽選を行うものである。図8は、本実施形態における役の種類と払出し枚数等、及び図柄の組合せを示す図である。図8に示すように、本実施形態の役としては、複数種類の特別役、複数種類の小役、及びリプレイが設けられている。
そして、これらの各役に対応するリール31の図柄の組合せが予め定められている。また、各役に対応するリール画像による図柄画像の組合せもまた、予め定められている。
なお、本実施形態では設けられていないが、他の特別役として、SB(シングルボーナス)が挙げられる。このSBを設けるか否かは、任意である。
さらにまた、リプレイとは、再遊技が行えるようにした役である。
持ち越される役としては、特別役(BB及びRB)が挙げられる。特別役に当選したときは、リール31の停止時に、特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまで(特別役の入賞となるまで)の遊技において、特別役の当選を次遊技以降に持ち越すように制御される。
役抽選テーブル62は、抽選される役の種類と、各役の当選確率とを定めたものである。また、役抽選テーブル62は、図示しないが、遊技状態(通常遊技(非内部中/内部中)及び特別遊技)ごとに、特有の役抽選テーブル62を備えている。さらに、各役の当選領域及び非当選領域は、出玉率の設定値(例えば設定1〜設定6の6段階)ごとに定められている。
特別役当選持越し手段63は、特別役に当選したときに、その特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまで(その特別役が入賞するまで)の遊技において、特別役の当選を次遊技以降に持ち越すように制御するものである。
リール制御手段64は、スタートスイッチ41が操作されると(スタートスイッチ41が操作された旨の信号を受信すると)、全てのモータ32、すなわち全てのリール31を回転するように制御する。リール31がモータ32によって回転されることで、リール31上の図柄は、所定の速度でリール図柄表示窓12a内で上下方向に移動表示される。
また、メイン制御手段60aは、スタートスイッチ41が操作された信号を受信したときには、スタートスイッチ41が操作された旨の信号をサブ制御手段60bに送信する。
この場合において、リール制御手段64は、当該遊技での役抽選手段61による役の抽選結果と、ストップスイッチ42がオンされたときのタイミングとに基づいて、後述する停止位置決定テーブル65を参照してリール31の停止位置を決定するとともに、モータ32を駆動制御して、その決定した位置にリール31が停止するように制御する。
ここで、リール31の回転速度を速くすれば、リール31の最大移動図柄数を多く設定することができる。ただし、リールの回転速度を速くしてしまうと、リール31上の図柄の識別性が劣ることとなり、好ましくない。
そこで本実施形態では、リール31の回転速度を上記のように設定している。
また、本実施形態では、リール制御手段64は、リール位置検知手段64aを備える。リール位置検知手段64aは、例えば、各リール31ごとに(1箇所に)設けられた検知片と、リール31が1回転するごとに検知片が通過するように配置された(光学の)検知センサとを有する。
そして、検知センサが検知片を検知したときに、そのリール31が前回の検知時から1回転したと検知される。また、検知片に対応するリール31の位置が予め定められており、例えば検知片が検知された瞬間に図柄番号12番の図柄が通過するように定めておけば、リール31の図柄の位置を知ることができる。
さらに、検知片が通過した後のモータの32のステップ数等を検出すれば、回転中や停止中における現在のリール31の位置を知ることができる。
停止位置決定テーブル65は、役抽選手段61による役の抽選結果と、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31の位置とから、リール31の図柄の停止位置を定めたものである。
停止位置決定テーブル65は、BB及びRBの当選時にそれぞれ用いられるBBテーブル及びRBテーブル、小役1及び小役2の当選時にそれぞれ用いられる小役1テーブル及び小役2テーブル、リプレイの当選時に用いられるリプレイテーブル、非内部中において非当選時に用いられる非当選テーブルを備える。
停止図柄判別手段66は、リール31の停止時に、有効ラインに停止したリール31の図柄の組合せが、いずれかの役に対応する図柄の組合せと一致するか否かを判断するものである。停止図柄判別手段66は、例えばモータ32の停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ライン上の図柄を判断する。
払出し手段67は、停止図柄判別手段66により、リール31の停止時に有効ラインに停止した図柄の組合せがいずれかの役に対応する図柄の組合せと一致すると判断され、その役の入賞となったときに、その入賞役に応じて所定枚数のメダルを遊技者に対して払い出すか、又はクレジットの加算等の処理を行うものである。また、リプレイの入賞時は、メダルを払い出すことなく、メダルを自動投入するように制御する。
特別遊技制御手段68は、特別遊技(BB遊技又はRB遊技)の開始(通常遊技から特別遊技への移行)、特別遊技中の遊技の進行、及び特別遊技の終了(特別遊技から通常遊技への移行)等を制御するものである。
特別遊技制御手段68は、BBに対応する特定の図柄の組合せが有効ラインに停止したときには、通常遊技からBB遊技に移行させる。また、RBに対応する特定の図柄の組合せが有効ラインに停止したときには、通常遊技からRB遊技に移行させる。
さらにまた、特別遊技制御手段68は、特別遊技状態フラグ68aを備える。特別遊技状態フラグ68aは、BB遊技中において、遊技状態が特別遊技状態に設定されたときにオンとなり、特別遊技状態が終了したときにオフとなるフラグである。
先ず、通常遊技中に、BBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、BBの入賞となり、次遊技からBB遊技が開始される。
すなわち、BB遊技に移行すると、先ず、通常遊技と同様の一般遊技を行い、この一般遊技でボーナスゲームに移行するための移行役の抽選を行う。一般遊技中に移行役が当選、入賞したときは、次遊技からボーナスゲームに移行させる。
さらにまた、RB遊技は、役の入賞回数が8回に到達するまで、又は遊技回数が12回に到達するまで行うものである。RB遊技においては、特別遊技制御手段68は、遊技回数又は役の入賞回数をカウントし続ける。
情報送信手段69は、メイン制御手段60aが各種情報を検知したときに、その情報をサブ制御手段60bに送信するものである。
送信する情報としては、ベットスイッチ40が操作された旨の情報、役抽選手段61による役の抽選結果に係る情報(スタートスイッチ41が操作され、かつリール31が回転された旨の情報)、リール位置検知手段64aにより検知されたリール31の位置に係る情報、ストップスイッチ42が操作された旨の情報等(どのリール31に対応するストップスイッチ42が操作されたか、及びそのストップスイッチ42に対応するリール31がどの位置で停止したかの情報)等が挙げられる。
情報受信手段81は、メイン制御手段60a側の情報送信手段69から送られてくる上述した各種情報を、サブ制御手段60b側で受信するためのものである。そして、情報受信手段81で受信した情報に基づいて、サブ制御手段60bは、演出の出力(ランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置50からの出力)を制御する。
例えば、ベットスイッチ40、スタートスイッチ41及びストップスイッチ42が操作された情報を受信すると、それぞれ特有の効果音をスピーカ22から出力するように制御する。また、例えば特別遊技中は、特別遊技特有の効果音をスピーカ22から出力したりする。
なお、画像表示装置50のリール画像の制御は、後述するリール画像表示制御手段84によって行われる。
画像表示パターン記憶手段82は、複数種類の画像表示パターンを記憶するものである。ここで、画像表示パターンは、役抽選手段61による役の抽選結果、例えばBB当選時、小役1当選時、非当選時等ごとに対応して定められている。また、画像表示パターンは、メイン制御手段60a側における停止位置決定テーブル65と同様の役割を果たすものであり、画像表示パターンに基づいて、ストップスイッチ42が操作されたときにどの位置でリール画像を停止表示するかを定めたものである。
画像表示パターン選択手段83は、役抽選手段61による役の抽選結果に基づいて、いずれかの画像表示パターンを選択するものである。
本実施形態では、メイン制御手段60aから送信されてくる、役抽選手段61による役の抽選結果に関する情報を、サブ制御手段60bが受信する。この受信した情報(当選/非当選の有無、及び当選役の種類)に応じて、対応する画像表示パターンを選択する。
例えば、当該遊技で小役1に当選したときでも、リール画像による図柄画像の組合せが、小役1に対応する図柄の組合せにならない画像表示パターンを選択する場合がある。
リール画像表示制御手段84は、スタートスイッチ41が操作された旨の情報を受信したときは、画像表示パターン選択手段83で選択された画像表示パターンに基づいて、リール画像の回転表示を開始する。
また、リール画像表示制御手段84は、ストップスイッチ42が操作されたときは、画像表示パターン選択手段83で選択された画像表示パターンに基づいて、リール画像を停止表示させるように制御する。
例えば、通常動作を行う画像表示パターンの場合には、スタートスイッチ41が操作されたタイミングで全てのリール画像の移動表示を開始させるように定められている。このため、リール31の回転開始と同じタイミングでリール画像の回転表示が開始される。
図9は、以上のような、リール31の最大移動図柄数(最大引き込み)と、図柄画像の最大移動図柄画像数との関係を示す図である。図9において、例えばリール31の図柄番号12番の図柄(BAR)が有効ラインL1を通過する瞬間に(ここでは、図柄番号12番の図柄が有効ラインL1に停止可能な場合を意味する。)ストップスイッチ42が操作されたときは、最大移動図柄数(最大引き込み数)である3図柄の範囲内でリール31が停止制御されるので、有効ラインL1には、図柄番号12番、0番又は1番のいずれかが停止する。これに対し、上記のタイミングでストップスイッチ42が操作されたときは、図柄画像番号18番の図柄画像(BAR)が有効ラインL11を通過する瞬間に(ここでは、図柄画像番号18番の図柄画像が有効ラインL11に停止可能な場合を意味する。)ストップスイッチ42が操作されたこととなるので、最大移動図柄画像数(最大引き込み数)である5図柄画像の範囲内でリール31が停止制御され、有効ラインL11には、図柄番号18番、19番、20番、0番又は1番のいずれかが停止する。
以上の関係は、リール31の5番の図柄(チェリー)とリール画像の7番の図柄画像(チェリー)、リール31の8番の図柄(7)とリール画像の12番の図柄画像(7)も同様である。
以上のように制御することで、リール31の特定図柄とリール画像の特定図柄画像とを特定の位置関係を有するようにして(リール画像をリール31と完全に同期するように)、回転表示及び停止表示することができる。
通常の画像表示パターンでは、リール画像は、上述したように、5図柄画像以内で停止制御されるが、特定画像表示パターンでは、リール画像の通常の停止制御を超える(ストップスイッチ42が操作された瞬間から6図柄画像以上の移動で停止表示される)パターンが設けられている。
そして、例えば、このような特定画像表示パターンは、特別役の当選時や、小役の当選時等に選択されるように設定されている。
上述したように、リール31は、停止制御時の最大移動図柄数が3図柄以内で停止制御される。これに対し、リール画像は、(通常の場合は)停止制御時の最大移動図柄画像数が5図柄以内で停止制御される。
これに対し、リール画像の方は、ストップスイッチ42が操作された旨の情報を受信し、画像表示パターン選択手段83で選択された画像表示パターンに基づいて停止表示した結果、ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄を含めて5図柄画像だけ移動して停止表示される場合がある。
例えば、リール31の9番の図柄が有効ラインL1を通過する瞬間及びリール画像の14番の図柄画像が有効ラインL11を通過する瞬間にストップスイッチ42が操作され、有効ラインL1にリール31の9番の図柄を停止させたときに、リール画像の方は、2図柄画像だけ移動制御して16番の図柄画像を有効ラインL11に停止させたような場合が該当する。
ここで、上記の制御を行う場合には、リール位置検知手段64aによる検知結果が利用される。先ず、リール31の特定図柄と、リール画像の特定図柄画像とを予め設定しておく。本実施形態では、リール31の特定図柄は12番の図柄である。さらに、リール画像の特定図柄画像は、18番の図柄画像である。
そして、リール31の12番の図柄と、リール画像の18番の図柄画像とが、特定の位置関係を有するように予め定めておく。
本実施形態では、リール31の12番の図柄が有効ラインL1に位置するときに、リール画像の18番の図柄が有効ラインL11に位置するように定めている。
なお、リール31の回転開始時の加速域で上記制御を終了し、リール31が定速となったときは、リール画像の回転表示も定速にすることが好ましい。このようにすれば、リール31の速度が定速になった瞬間に、ストップスイッチ42の受付けを許可することができるからである。
例えば、リール31の12番の図柄が有効ラインL1に停止するとともに、19番の図柄画像が有効ラインL11に停止表示されたと仮定する。この場合に、次遊技でのリール画像の回転開始時に、瞬間的に、有効ラインL11に位置する19番の図柄画像を18番の図柄画像に変えてしまう差し替え制御を行うことも可能である。
図10は、メイン制御手段60aでの処理の流れを示すフローチャートである。図10(a)において、ステップS11では、メイン制御手段60aは、スタートスイッチ41がオンされたか否かを検知し続ける。そして、スタートスイッチ41のオンが検知されたときはステップS12に進み、役抽選手段61は、役の抽選を行う。
次にステップS18に進み、メイン制御手段60aは、ストップスイッチ42がオンされたか否かを検知し続ける。そして、ストップスイッチ42のオンが検知されたときは、ステップS19に進み、リール制御手段64は、停止位置決定テーブル65に従い、ストップスイッチ42が操作された瞬間の位置に対するリール31の停止位置を決定し、その停止位置で実際にリール31が停止するように、モータ32を駆動制御する。
次のステップS20では、停止情報をサブ制御手段60bに送信する。ここで、停止情報は、どのストップスイッチ42が操作されたか、及びそのリール31の停止位置を示す情報である。
先ず、ステップS31では、リール位置検知手段64aは、検知センサが検知片を通過したか否かを検知し続ける。そして、検知したきはステップS32に進み、情報送信手段69は、検知センサが検知片を通過した旨の信号を、サブ制御手段60b側に送信する。そして再度、ステップS31の処理を行う。このような処理を行っているときは、リール31の1回転に1回検知片が通過するので、その都度、サブ制御手段60b側に情報を送信することとなる。
図11(a)において、ステップS41では、サブ制御手段60bは、役の抽選結果に係る情報を受信したか否かを検知し続ける。図10(a)のステップS13で抽選結果に係る情報がサブ制御手段60bに送られ、その情報を情報受信手段81が受信すると、ステップS41で情報を受信したと判別される。この情報の受信に基づいて、サブ制御手段60bは、スタートスイッチ41が操作されたこと、役の抽選が行われたこと、及びリール31の回転が開始されたことを知ることができる。
先ず、ステップS61では、リール31の位置情報を受信したか否かを検知し続ける。図10(b)のステップS32で位置情報が送信されると、ステップS61で位置情報を受信する。そして、ステップS62に進み、位置情報を受信した瞬間のリール画像の位置から、リール画像の特定図柄画像とリール31の特定図柄とが特定の位置関係を有しているか否かが判別される。本実施形態では、リール31の12番の図柄が有効ラインL1を通過する瞬間に位置情報が送信されるようにし、その瞬間に、18番の図柄画像が有効ラインL11を通過したか否かが判別される。
(1)画像表示装置50は、本実施形態では液晶表示装置(LCD)の例を挙げたが、これに限らず、電気的手段によって演出画像を表示可能なCRT、ドットディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELによって画像表示装置50を形成しても良いのは勿論である。また、画像表示装置50をこれらによって形成した場合には、本実施形態のように基体部11内部に配置しても良く、あるいはフロントマスク部12の裏面側に取り付けても良い。特に有機EL等のように厚みが薄く、かつ軽量のものについては、フロントマスク部12の裏面側に配置するのが好適である。
さらにまた、本実施形態のリール画像表示窓12bより大きな領域、例えば図1中、リール画像表示窓12bの周りの領域全てを画像表示領域としても良い。
11 基体部
12 フロントマスク部
12a リール図柄表示窓
12b リール画像表示窓
21 ランプ
22 スピーカ
30 リールユニット
31 リール
32 モータ
40 ベットスイッチ
41 スタートスイッチ
42 ストップスイッチ
43 メダル投入口
44 メダル受け皿
50 画像表示装置
60 遊技制御手段
60a メイン制御手段
60b サブ制御手段
61 役抽選手段
62 役抽選テーブル
63 特別役当選持越し手段
63a 特別役(BB、RB)フラグ
64 リール制御手段
65 停止位置決定テーブル
66 停止図柄判別手段
67 払出し手段
68 特別遊技制御手段
68a 特別遊技状態フラグ
69 情報送信手段
81 情報受信手段
82 画像表示パターン記憶手段
83 画像表示パターン選択手段
84 リール画像表示制御手段
101 電源ユニット
102 メダル払出し装置
103 支持板
104 メイン制御基板
105 ケース
108 サブ制御基板
109 リールケース本体
110 リールケースカバー
111 基板ケース本体
112 基板ケースカバー
L1〜L8、L11〜L15 有効ライン(図柄組合せライン)
Claims (8)
- 複数種類の図柄を表示したリールを複数並設し、停止時の図柄の組合せにより当該遊技の遊技結果を表示するためのリール群と、
前記リールの数と同数のリール画像からなり、各前記リール画像には複数種類の図柄画像を表示したリール画像群を電気的に画像表示するとともに、前記リール画像の回転表示若しくは停止動作表示又は停止表示時の図柄の組合せのうち少なくとも1つを、当該遊技における演出として画像表示する画像表示装置と、
前記リールの回転、及び前記リール画像の回転表示を開始するためのスタートスイッチと、
前記リールの数と同数だけ設けられ、対応する前記リールの回転及び前記リール画像の回転表示を停止させるためのストップスイッチと、
前記スタートスイッチが操作されたときに、役の抽選を行う役抽選手段と、
前記スタートスイッチが操作されたときに前記リールを回転させるとともに、前記ストップスイッチが操作されたときに、前記役抽選手段による役の抽選結果に基づいて、そのストップスイッチに対応する前記リールを、前記リールの停止制御時における最大移動図柄数の範囲内において停止させるように制御するリール制御手段と、
前記スタートスイッチが操作されたときに前記リール画像を回転表示するとともに、前記ストップスイッチが操作されたときに、そのストップスイッチに対応する前記リール画像を停止表示するように制御するリール画像表示制御手段と
を備え、
前記リール制御手段は、前記スタートスイッチが操作されたときは、前記リールの単位時間当たりの回転数が所定数となるように制御し、
前記リールの単位時間当たりの回転数が前記所定数となったときは、前記ストップスイッチの操作を許可するように制御し、
前記リール画像停止制御手段は、前記スタートスイッチが操作された後、前記リール画像の単位時間当たりの回転数が前記所定数となるように制御し、
前記リールに表示された図柄のうちの特定図柄と、前記リール画像に画像表示される図柄画像のうちの特定図柄画像とが、特定の位置関係を有するように予め定められており、
前記リール画像表示制御手段は、前記リールを停止させたときの前記特定図柄と、前記リール画像を停止表示したときの前記特定図柄画像とが前記特定の位置関係を有さないときは、次遊技での前記リール画像の回転表示を開始したときから前記ストップスイッチの受付けが許可されるまでの間に、前記リールの前記特定図柄と前記リール画像の前記特定図柄画像とが前記特定の位置関係を有するように、前記リール画像の画像表示を制御する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1に記載のスロットマシンにおいて、
前記リール画像には、前記リールに表示された図柄数よりも多い数の図柄画像が表示されている
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項2に記載のスロットマシンにおいて、
1つの前記リール画像の図柄画像数M(Mは、2以上の自然数)は、1つの前記リールの図柄数N(Nは、2以上の自然数)の非公倍数である
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項2又は請求項3に記載のスロットマシンにおいて、
前記リールの図柄が通過する第1有効ラインと、
前記リール画像の図柄画像が通過する有効ラインであって前記第1有効ラインに対応する第2有効ラインとが予め設けられており、
前記リール画像表示制御手段は、前記リールの前記特定図柄が前記第1有効ラインを通過する前に、前記リール画像の前記特定図柄画像が前記第2有効ラインを通過するように、前記リール画像の画像表示を制御する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
前記リール画像表示制御手段は、前記ストップスイッチが操作されたときに、そのストップスイッチに対応する前記リール画像を、前記最大移動図柄数と異なる最大移動図柄画像数の範囲内において停止表示するように制御する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項5に記載のスロットマシンにおいて、
前記ストップスイッチが操作されたときに、そのストップスイッチに対応する前記リールを、前記最大移動図柄数の範囲内において停止させるとともに、そのストップスイッチに対応する前記リール画像を、前記最大移動図柄画像数の範囲内において停止表示した結果、前記リールが停止したときの前記特定図柄と、前記リール画像が停止表示されたときの前記特定図柄画像とが前記特定の位置関係を有さなくなったときは、前記リール画像表示制御手段は、次遊技において、前記リールの前記特定図柄と前記リール画像の前記特定図柄画像とが前記特定の位置関係を有するように、前記リール画像の画像表示を制御する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項5又は請求項6に記載のスロットマシンにおいて、
前記リール画像の画像表示パターンを記憶する画像表示パターン記憶手段と、
前記役抽選手段による役の抽選結果に基づいて、前記画像表示パターン記憶手段の中からいずれかの前記画像表示パターンを選択する画像表示パターン選択手段とを備え、
前記リール画像表示制御手段は、前記画像表示パターン選択手段で選択された前記画像表示パターンに従うように前記リール画像の画像表示を制御し、
前記画像表示パターンの中には、前記リール画像の停止表示時に、前記リール画像の前記最大移動図柄画像数の範囲内を超える範囲で前記リール画像を停止表示する特定画像表示パターンを有し、
前記リール画像表示制御手段は、前記特定画像表示パターンに基づくリール画像の画像表示が行われた結果、前記リールが停止したときの前記特定図柄と、前記リール画像が停止表示したときの前記特定図柄画像とが前記特定の位置関係を有さなくなったときは、次遊技において、前記リールの前記特定図柄と前記リール画像の前記特定図柄画像とが前記特定の位置関係を有するように、前記リール画像の画像表示を制御する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
前記リールの回転中に前記特定図柄が所定位置を通過したことを検知するリール位置検知手段を備え、
前記リール画像表示制御手段は、前記リール位置検知手段による検知結果に係る信号を受信し、その信号に基づいて、前記リールの前記特定図柄と前記リール画像の前記特定図柄画像とが前記特定の位置関係を有するように、前記リール画像の画像表示を制御する
ことを特徴とするスロットマシン。
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