JP4445038B2 - ロボット、ロボットの制御装置及び制御方法、並びに、ロボットの制御装置の制御プログラム - Google Patents

ロボット、ロボットの制御装置及び制御方法、並びに、ロボットの制御装置の制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、人とロボットが協働して作業(協調作業)を行う際のロボット、ロボットの制御装置及び制御方法、並びに、ロボットの制御装置の制御プログラムに関する。
近年、介護ロボット又は家事支援ロボットなどの家庭用ロボットが盛んに開発されるようになってきた。また、産業用ロボットも、今までの人と隔離されたものとは異なり、人との協働作業を行うものが増えている。これらのロボットは、人の近くで作業するため、人との物理的な接触が不可欠である。そのために、安全性の面から、ロボットが機構的に柔らかく、動きについても柔軟である必要がある。
ロボット装置の一例として、人とロボットアームが協働して物体を運搬する装置が提案されている。その中でも、ロボットアームの手先のハンドにおける回転力が零となるように手先の回転運動を制御する一方、物体が水平を維持するように手先の鉛直方向の並進運動を制御する技術が提案されている(特許文献1参照。)
この特許文献1の技術によって、従来課題であった物体の質量が不明であったり、途中で変化したりした場合の協働運搬が実現されている。
特開2000−343470号公報
しかしながら、特許文献1のような従来の技術においては、図13Aに示すように、ロボットアーム101に作用する力とは無関係に、運搬する物体103Aを水平に保つようにロボットアーム101が上下に移動するため、運搬する物体103Aの下に他の物体103Bがあり、なおかつ、人102が運搬している物体103Aを下げようとした場合、物体103A,103B同士が接触しても、さらにロボットアーム101が下に移動しようとする現象が発生しうる。そのために、図13A、図13Bのように、物体103A,103B同士が押し付け合って破損したり、ロボットアーム101に過剰な負荷が発生したりするという課題があった。
本発明の目的は、このような課題に鑑みてなされたものであり、人とロボットアームが協働して物体を運搬する際に、運搬する物体の重量が不明であったり、重量が途中で変化したりしても運搬することが可能で、かつ、ロボットアーム又は運搬している物体の下に他の物体があった場合でも、物体同士を必要以上に押し付けあうことのない、安全なロボット制御を実現できる、ロボット、ロボットの制御装置及び制御方法、並びに、ロボットの制御装置の制御プログラムを提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明の第1態様によれば、ロボットアームと、前記ロボットアームの手先に配置されたハンドとを有して、前記人と前記ロボットとの間に位置した物体を前記人と前記ハンドとで保持した状態で協働して前記物体を運搬するロボットであって、
前記ハンドの角度を調整する駆動部と、
前記物体と前記ハンドとの間に働く力を検出して出力する力検出部と、
前記ハンドの前記角度を検出して出力する角度検出部と、
前記角度検出部の出力と前記力検出部の出力とに基づいて前記ロボットアームの鉛直方向の力が所定の力となるよう制御する力制御を行う制御部とを備えるロボットを提供する。
このような構成により、運搬する物体の重量にかかわらず、人の運搬力を推定して、ロボットアームと人とが協働して物体を運搬するロボットの制御が実現できる。
また、本発明の第4態様によれば、人と、ロボットアームと前記ロボットアームの手先に配置されたハンドとを有するロボットとの間に位置した物体を前記人と前記ハンドとで保持した状態で協働して前記物体を運搬するように前記ロボットを制御する、ロボットの制御装置であって、
前記物体と前記ハンドとの間に働く力を検出する力検出部から検出された力情報及び駆動部により角度調整される前記ハンドの角度を検出する角度検出部から検出された角度情報を入力する入力部と、
前記力検出部の前記力情報と前記角度検出部の前記角度情報とに基づいて前記ロボットアームの鉛直方向の力が所定の力となるよう制御する力制御を行う制御部とを備えるロボットの制御装置を提供する。
本構成によって、人が物体を例えば机などに置くときに、安全に水平に、物体を置くことができるロボットの制御が実現できる。
本発明の第9態様によれば、
人と、ロボットアームと前記ロボットアームの手先に配置されたハンドとを有するロボットとの間に位置した物体を前記人と前記ハンドとで保持した状態で協働して前記物体を運搬するように前記ロボットを制御する、ロボットの制御方法であって、
前記物体と前記ハンドとの間に働く力を検出する力検出部から検出された力情報及び駆動部により角度調整される前記ハンドの角度を検出する角度検出部から検出された角度情報が入力され、
前記力検出部の前記力情報と前記角度検出部の前記角度情報とに基づいて前記ロボットアームの鉛直方向の力が所定の力となるよう制御する力制御を制御部により行うロボットの制御方法を提供する。
本発明の第10態様によれば、
人と、ロボットアームと前記ロボットアームの手先に配置されたハンドとを有するロボットとの間に位置した物体を前記人と前記ハンドとで保持した状態で協働して前記物体を運搬するように前記ロボットを制御する、ロボットの制御プログラムであって、
コンピュータに、
前記物体と前記ハンドとの間に働く力を検出する力検出部から検出された力情報及び駆動部により角度調整される前記ハンドの角度を検出する角度検出部から検出された角度情報が入力される機能と、
前記力検出部の前記力情報と前記角度検出部の前記角度情報とに基づいて前記ロボットアームの鉛直方向の力が所定の力となるよう制御する力制御を制御部により行う機能とを実現させるための、ロボットの制御装置の制御プログラムを提供する。
これらのような構成により、運搬する物体の重量にかかわらず、人の運搬力を推定して、ロボットアームと人とが協働して物体を運搬するロボットの制御が実現できる。
以上述べたように、本発明のロボット、ロボットの制御装置及び制御方法、並びに、ロボットの制御装置の制御プログラムによれば、ロボットのロボットアームと人とが協働して物体を運搬する場合において、ロボットアームの手先に発生している力とロボットアームの手先のハンドの角度から、物体の重量分をアシストしつつ人が物体に対して鉛直方向にかけている力を前記制御部により推定し、その推定した力に基づき鉛直方向の力制御を前記制御部により行うため、物体の重量が不明な場合又は物体の重量が途中で変化した場合でも、物体の重量を計測することなく、ロボットアームと人とが協働して物体を運搬することができるロボット制御が実現できる。
さらに、ロボットアームの手先に発生している力と手先角度から人が運搬しようとしている力を推定するのと同時に、ロボットアームの手先に発生している力にも基づいて鉛直方向の力制御を行うため、運搬している物体が下にある他の物体と干渉したときに無理に押し付けあうことのない安全なロボット制御が可能となる。
本発明のこれらと他の目的と特徴は、添付された図面についての好ましい実施形態に関連した次の記述から明らかになる。この図面においては、
図1は、本発明の1つの実施形態におけるロボットシステムの構成の概要を示す図である。 図2は、本発明の前記実施形態における前記ロボットシステムを構成するロボット制御装置と制御対象であるロボットアームの詳細構成を示す図である。 図3Aは、本発明の前記実施形態における前記ロボット制御装置の制御ブロック図である。 図3Bは、本発明の前記実施形態における前記ロボット制御装置の別の制御ブロック図である。 図4Aは、本発明の前記実施形態における前記ロボット制御装置により制御される前記ロボットアームの手先における記号などを説明するための説明図である。 図4Bは、本発明の前記実施形態における前記ロボット制御装置により制御される前記ロボットアームの手先におけるロール角、ピッチ角、ヨー角について説明するための説明図である。 図4Cは、本発明の前記実施形態における前記ロボット制御装置により制御される前記ロボットアームの手先におけるロール角、ピッチ角、ヨー角について説明するための説明図である。 図4Dは、本発明の前記実施形態における前記ロボット制御装置により制御される前記ロボットアームの手先におけるロール角、ピッチ角、ヨー角について説明するための説明図である。 図5は、本発明の前記実施形態における前記ロボットアームの手先における記号などを説明するための説明図である。 図6Aは、本発明の前記実施形態における前記ロボットアームと人との協働による物体運搬の状態を示す図である。 図6Bは、本発明の前記実施形態における前記ロボットアームと人との協働による物体運搬の状態を示す図である。 図6Cは、本発明の前記実施形態における前記ロボットアームと人との協働による物体運搬の状態を示す図である。 図6Dは、本発明の前記実施形態における前記ロボットアームと人との協働による物体運搬の状態を示す図である。 図7は、本発明の前記実施形態にかかる前記ロボット制御装置における推定パラメータデータベースの一例を表形式で示す図である。 図8は、本発明の前記実施形態における前記ロボット制御装置の運動制御部の物体運搬動作制御を行なうための動作ステップを表すフローチャートである。 図9は、本発明の前記実施形態における前記ロボット制御装置の前記運動制御部の運搬物載置判定動作ステップを表すフローチャートである。 図10は、本発明の前記実施形態における前記ロボットアームと人との協働による前記物体の載置時の状態を示す説明図である。 図11は、本発明の前記実施形態における前記ロボット制御装置において、運搬物載置判定部により運搬物載置判定方法の一例を説明するための図(図11の(a)は前記ロボットアームの手先z位置と時間tとの関係を表すグラフ、図11の(b)は前記ロボットアームの角度ωと時間tとの関係を表すグラフ、図11の(c)は前記ロボットアームの鉛直方向の力Fと時間tとの関係を表すグラフ)である。 図12は、本発明の前記実施形態の変形例にかかるロボットシステムを示す説明図である。 図13Aは、従来例におけるロボット制御装置の概要を示す図である。 図13Bは、従来例におけるロボット制御装置の課題を説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明における実施形態を詳細に説明する前に、本発明の種々の態様について説明する。
本発明の第1態様によれば、
ロボットアームと、前記ロボットアームの手先に配置されたハンドとを有して、前記人と前記ロボットとの間に位置した物体を前記人と前記ハンドとで保持した状態で協働して前記物体を運搬するロボットであって、
前記ハンドの角度を調整する駆動部と、
前記物体と前記ハンドとの間に働く力を検出して出力する力検出部と、
前記ハンドの前記角度を検出して出力する角度検出部と、
前記角度検出部の出力と前記力検出部の出力とに基づいて前記ロボットアームの鉛直方向の力が所定の力となるよう制御する力制御を行う制御部とを備えるロボットを提供する。
本発明の第2態様によれば、
前記制御部は、前記角度検出部の出力と前記力検出部の出力とを使用して前記人が前記ロボットに鉛直方向に作用させようとする力を推定し、推定した力で前記ロボットアームの鉛直方向の力が所定の力となるよう制御する力制御を行なう第1態様に記載のロボットを提供する。
本発明の第3態様によれば、
前記力検出部は、前記物体と前記ハンドとの間に働く鉛直方向の力を検出して出力し、
前記制御部は、前記角度検出部の出力と前記力検出部の出力とに基づいて前記力制御の鉛直方向の入力を決定し、前記人が前記物体を持ち上げて前記力制御の鉛直方向の入力が上向きとなるとき、前記ロボットアームを上昇させるように力制御を行うとともに、前記人が前記物体を下降させて前記力制御の鉛直方向の入力が下向きとなるとき、前記ロボットアームを下降させるように力制御を行う一方、前記力検出部で検出された前記鉛直方向の力が大きくなるとき前記ロボットアームの上向きの力を増加させるように力制御を行う一方、前記力検出部で検出された前記鉛直方向の力が小さくなるとき前記ロボットアームの上向きの力を減少させるように力制御を行う第1又は2の態様に記載のロボットを提供する。
本発明の第4態様によれば、
人と、ロボットアームと前記ロボットアームの手先に配置されたハンドとを有するロボットとの間に位置した物体を前記人と前記ハンドとで保持した状態で協働して前記物体を運搬するように前記ロボットを制御する、ロボットの制御装置であって、
前記物体と前記ハンドとの間に働く力を検出する力検出部から検出された力情報及び駆動部により角度調整される前記ハンドの角度を検出する角度検出部から検出された角度情報を入力する入力部と、
前記力検出部の前記力情報と前記角度検出部の前記角度情報とに基づいて前記ロボットアームの鉛直方向の力が所定の力となるよう制御する力制御を行う制御部とを備えるロボットの制御装置を提供する。
本発明の第5態様によれば、
前記角度検出部の出力と前記力検出部の出力に基づいて前記人が前記ロボットに鉛直方向に作用させようとする力を推定する運搬力推定部を備え、
前記運搬力推定部にて推定した前記力に基づいて前記ロボットアームの鉛直方向の力が所定の力となるよう制御する力制御を行う第4態様に記載のロボットの制御装置を提供する。
本発明の第6態様によれば、
前記運搬力推定部は、前記力制御の鉛直方向の入力として、前記角度検出部の出力に係数を乗じた値と、前記力検出部の出力の鉛直成分に係数を乗じた値を加算した値を使用する第5態様に記載のロボットの制御装置を提供する。
本発明の第7態様によれば、
さらに、前記ロボットアームの手先の前記ハンドの位置を検出する手先位置検出部を備えるとともに、
前記手先位置検出部の出力と、前記角度検出部の出力と、前記力検出部の出力とから、前記運搬している物体が物体載置面に載置されたか否かを判定する運搬物載置判定部を備え、
前記運搬物載置判定部が前記物体が前記物体載置面に載置されたと判定した際には、前記ロボットアームの鉛直方向の制御を、前記力制御から位置制御に切り替える第4〜6態様のいずれか1つに記載のロボットの制御装置を提供する。
本発明の第8態様によれば、
前記運搬物載置判定部は、前記ロボットアームの前記ハンドが水平面よりも下向きで、前記手先位置検出部の出力が、下降から停止に転じ、かつ前記力検出部の出力のうち、鉛直方向下向きの力が減少に転じたときに、前記運搬している物体が前記物体載置面に載置されたと判定する第7態様に記載のロボットの制御装置を提供する。
本発明の第9態様によれば、
人と、ロボットアームと前記ロボットアームの手先に配置されたハンドとを有するロボットとの間に位置した物体を前記人と前記ハンドとで保持した状態で協働して前記物体を運搬するように前記ロボットを制御する、ロボットの制御方法であって、
前記物体と前記ハンドとの間に働く力を検出する力検出部から検出された力情報及び駆動部により角度調整される前記ハンドの角度を検出する角度検出部から検出された角度情報が入力され、
前記力検出部の前記力情報と前記角度検出部の前記角度情報とに基づいて前記ロボットアームの鉛直方向の力が所定の力となるよう制御する力制御を制御部により行うロボットの制御方法を提供する。
本発明の第10態様によれば、
人と、ロボットアームと前記ロボットアームの手先に配置されたハンドとを有するロボットとの間に位置した物体を前記人と前記ハンドとで保持した状態で協働して前記物体を運搬するように前記ロボットを制御する、ロボットの制御プログラムであって、
コンピュータに、
前記物体と前記ハンドとの間に働く力を検出する力検出部から検出された力情報及び駆動部により角度調整される前記ハンドの角度を検出する角度検出部から検出された角度情報が入力される機能と、
前記力検出部の前記力情報と前記角度検出部の前記角度情報とに基づいて前記ロボットアームの鉛直方向の力が所定の力となるよう制御する力制御を制御部により行う機能とを実現させるための、ロボットの制御装置の制御プログラムを提供する。
以下、本発明の1つの実施形態にかかる、ロボット、ロボットの制御装置及び制御方法、並びに、ロボットの制御装置の制御プログラムについて、図面を用いて詳細に説明する。
まず、本発明の1つの実施形態にかかるロボットシステム1の構成について説明する。図1は、本発明の前記実施形態におけるロボットシステム1の構成の概要を示す図である。
図1に示したように、本発明の前記実施形態における、ロボットアーム5を有するロボット5A及びその制御装置4を備えるロボットシステム1は、キッチン又はテーブルなどの作業台近傍の壁面91にロボットアーム5の基端が載置され、ロボットアーム5の手先のハンド30は運搬対象の物体3の一端3aを保持例えば把持可能とし、物体3の一端3aと相対する他端3bを、ロボットアーム5と協働する人2が把持可能とし、人2とロボット5Aのロボットアーム5の手先のハンド30とが、人2とロボット5Aとの間に位置している物体3を保持した状態で人2とロボット5Aとが協働して物体3を運搬するシステムである。具体的には、ロボットアーム5のハンド30が物体3の一端(人2とロボット5Aとの間に位置している物体3のうちの、ロボット5Aに近い側の把持用部分、例えば、鍋の一方の把手3a)を把持しかつ人2が物体3の他端(人2とロボット5Aとの間に位置している物体3のうちの、人2に近い側の把持用部分、例えば、鍋の他方の把手3b)を把持している状態で、人2が物体3を運びたい方向に力をかけることで、ロボットシステム1のロボットアーム5が移動し、物体3をロボットアーム5と人2とが協働して運搬することができる。
本発明の前記実施形態における物体3は、水若しくは具材の入った鍋、又は、食器、又は、家具などの重量物をも含むとともに、重量が途中で変化する物体(例えば、空の鍋を運搬していて途中で水又は具材を入れる鍋)をも含む概念であり、ロボットアーム5と人2とが保持しながら協働して運搬して載置面に載置することができる、対象物体である。
また、本発明の前記実施形態において、ロボットアーム5の基端が作業台近傍の壁面91に配置したが、壁面のないアイランドキッチンの場合は、天井面又はアイランドキッチンの作業側面など作業をするのに適した場所に載置される。
図2は、ロボットシステム1を構成する制御装置4と制御対象であるロボットアーム5の詳細構成を示す図である。さらに図4Aにロボットアーム5の前腕リンク32、手首部31、ハンド30を拡大して示す。
制御装置4は、この前記実施形態では、一例として、一般的なパーソナルコンピュータにより構成されており、制御装置4は、推定パラメータデータベース7と、動作軌道プログラム用データベース37と、運搬制御部8とで構成される。このうち、図3A及び図3Bに示すように、推定パラメータデータベース7と、動作軌道プログラム用データベース37と、運搬制御部8は、制御プログラム6として構成することが可能なものである。
入出力IF(インターフェース)9は、パーソナルコンピュータのPCIバスなどの拡張スロットに接続された、例えばD/Aボード、A/Dボード、カウンタボードなどを備えるように構成されている。
制御装置4は、入力部の一例としての入出力IF9を介して、ロボットアーム5の各リンクマニピュレータを駆動するモータドライバ10と接続され、そのモータドライバ10に制御信号を送る。
ロボットアーム5の動作を制御する制御装置4が実行されることにより、ロボットアーム5の各関節部の後述するエンコーダ11より出力される各関節角度情報、及び、力情報を検出しかつ後述する力検出部13より出力されるロボットアーム5の手先(ハンド30)に発生している力情報が、入出力IF9のカウンタボードを通じて制御装置4に取り込まれ、取り込まれた各関節角度情報及び力情報に基づき制御装置4によって各関節部の回転動作での制御指令値が算出される。算出された各制御指令値は、入出力IF9のD/Aボードを通じて、ロボットアーム5の各関節部を駆動制御するためのモータドライバ10に与えられ、モータドライバ10から送られた各制御指令値に従って、ロボットアーム5の各関節部のモータ12が駆動される。このモータドライバ10とモータ12とで駆動部の一例として機能する。また、エンコーダ11は、角度情報を出力する角度検出部の一例として機能する。
ロボットアーム5は、一例として、6自由度の多リンクマニピュレータであり、ハンド30と、ハンド30が取り付けられている手首部31を先端に有する前腕リンク32と、前腕リンク32の基端に先端が回転可能に連結される上腕リンク33と、上腕リンク33の基端が回転可能に連結支持され壁面91に固定される台部34とを備えている。
手首部31は、第4関節部27、第5関節部28、第6関節部29の3つの回転軸を有しており、前腕リンク32に対するハンド30の相対的な姿勢(向き)を変化させることができる。すなわち、図2,図4Aにおいて、第4関節部27は、手首部31に対するハンド30のΨ軸(縦軸)周りの相対的な姿勢を変化させることができる。第5関節部28は、手首部31に対するハンド30の、第4関節部27のΨ軸とは直交するΨ軸(横軸)周りの相対的な姿勢を変化させる。第6関節部29は、手首部31に対するハンド30の、第4関節部27のΨ軸及び第5関節部28のΨ軸とそれぞれ直交する手先先端方向の軸Ψ(横軸)周りの相対的な姿勢を変化させることができる。すなわち、ハンド30は、前腕リンク32の一端32aに対してΨ軸,Ψ軸,Ψ軸の3軸方向にそれぞれ独立して回転可能である。ここで、Ψ軸,Ψ軸,Ψ軸は、互いに直交する座標軸である。また、図2における、後述する手先座標系36とΨ軸,Ψ軸,Ψ軸は必ずしも一致しない。
前腕リンク32の他端32bは、上腕リンク33の一端33aに対して第3関節部26周りに回転可能とする。前記実施形態では、第3関節部26周りに回転可能とは、第5関節部28のΨ軸と平行な横軸周りに回転可能を意味する。上腕リンク33の他端33bは、台部34に対して第2関節部25周りに回転可能とする。前記実施形態では、第2関節部25周りに回転可能とは、第5関節部28のΨ軸(第3関節部26の横軸)と平行な横軸周りに回転可能を意味する。台部34の上側可動部34aは、台部34の下側固定部34bに対して第1関節部24周りに回転可能とする。前記実施形態では、第1関節部24周りに回転可能とは、絶対座標系35のz軸周りに回転可能を意味している。
この結果、ロボットアーム5は、第1関節部24から第6関節部29の合計6個の軸周りにそれぞれ独立して回転可能として、前記6自由度の多リンクマニピュレータを構成している。
各軸の回転部分を構成する各関節部には、各関節部を構成する一対の部材(例えば、回動側部材と、該回動側部材を支持する支持側部材)のうちの一方の部材に備えられ、かつ後述するモータドライバ10により駆動制御される回転駆動装置の一例としてのモータ12(実際には、ロボットアーム5の各関節部の内部に配設されている)と、モータ12の回転軸の回転位相角(すなわち、関節角)を検出するエンコーダ11(実際には、ロボットアーム5の各関節部の内部に配設されている)とを備える。よって、各関節部を構成する一方の部材に備えられたモータ12の回転軸が、各関節部の他方の部材に連結されて前記回転軸を正逆回転させることにより、他方の部材を一方の部材に対して各軸周りに回転可能とする。
35は、台部34の下側固定部34bに対して相対的な位置関係が固定された絶対座標系であり、36はハンド30に対して相対的な位置関係が固定された手先座標系である。絶対座標系35から見た手先座標系36の原点位置O(x,y,z)を、ロボットアーム5のハンド30の位置(すなわち、手先位置)とする。そして、絶対座標系35から見た手先座標系36の姿勢を、ロール角とピッチ角とヨー角を使用して座標(φ,θ,ψ)で表現する。この座標(φ,θ,ψ)を、ロボットアーム5の手先姿勢(ハンド30の姿勢)とし、手先位置及び姿勢ベクトルを、ベクトルr=[x、y、z、φ、θ、ψ]と定義する。ロール角、ピッチ角、ヨー角について図4B〜図4Dを用いて説明する。まず、絶対座標系35のZ軸を回転軸として、座標系を角度φだけ回転させた座標系を考える(図4B参照)。このときの座標軸を[X’、Y’、Z]とする。次に、この座標系を、Y’を回転軸として角度θだけ回転させる(図4C参照)。このときの座標軸を[X'’、Y’、Z'’]とする。最後に、この座標系を、X'’を回転軸として角度ψだけ回転させる(図4D参照)。このときの座標系の姿勢をロール角度φ、ピッチ角度θ、ヨー角度ψとし、このときの姿勢ベクトルは(φ,θ,ψ)となる。姿勢(φ,θ,ψ)の座標系が原点位置を手先座標系36の原点位置O(x,y,z)に平行移動した座標系と、手先座標系36が一致する場合、手先座標系の姿勢ベクトルは(φ,θ,ψ)であるとする。
ロボットアーム5の手先位置及び姿勢を制御する場合には、手先位置及び姿勢ベクトルrを、後述する目標軌道生成部18で生成された手先位置及び姿勢目標ベクトルrに運搬制御部8により追従させることになる。
力検出部13は、ロボットアーム5のハンド30と運搬物体3の間に発生する力を検出もしくは推定して、その情報を出力する。一例として、力検出部13は、ハンド30と手首部31の間にある6軸の力センサを想定するが、物体3の運搬方向が限定される場合などは6軸以下でもかまわない。ただし、少なくとも、常に鉛直方向の力の検出ができる手段又は装置が必要となる。力検出部13からの出力は、推定パラメータデータベース7、運搬力推定部14、目標軌道生成部18、及び、運搬物載置判定部(運搬物体載置判定部)19に出力される。
また、力検出部13の別の例として、センサを用いず、モータ電流値などから推定する力推定部(一例として、図3Bの13Aを参照)として構成するようにしてもよい。この場合、力検出部13(力推定部13A)による外力の推定は、次の方法で推定する。モータドライバ10の電流センサ10aは、ロボットアーム5の各関節部を駆動するモータ12を流れる電流値i=[i,i,i,i,i,iを計測する。力検出部13(力推定部13A)には、モータドライバ10の電流センサで計測された電流値i=[i,i,i,i,i,iが、入出力IF9のA/Dボードを介して取り込まれる。また、関節角の現在値qが、入出力IF9のカウンタボードを介して力検出部13(力推定部13A)に取り込まれるとともに、後述する近似逆運動学計算部22からの関節角度誤差補償出力uqeが力検出部13(力推定部13A)に取り込まれる。
力検出部13(力推定部13A)は、オブザーバーとして機能し、前記電流値i、関節角の現在値q、関節角度誤差補償出力uqeの各情報から、ロボットアーム5に加わる外力によって各関節部に発生するトルクτextを算出する。そして、さらに、力検出部13(力推定部13A)は、Fext=J(q)−Tτextにより、ロボットアーム5の手先における等価手先外力Fextに換算して、換算後の力Fextを推定パラメータデータベース7と運搬力推定部14と目標軌道生成部18と運搬物載置判定部19とに出力する。ここで、J(q)は、
Figure 0004445038
を満たすヤコビ行列である。ただし、v=[v、v、v、λ、λ、λであり、(v、v、v)は手先座標系36でのロボットアーム5の手先の並進速度、(λ、λ、λ)は手先座標系36でのロボットアーム5の手先の角速度である。
図3A及び図3Bは運搬制御部8の詳細構成を示す図である。運搬制御部8は、運搬力推定部14と、力制御部15と、運搬物載置判定部19とを備えて構成される。力制御部15は、インピーダンス制御部17と、位置誤差計算部40と、位置制御部16と、目標軌道生成部18とを備えて構成される。さらに、位置制御部16は、位置誤差補償部20と、順運動学計算部21と、近似逆運動学計算部22とを備えて構成され、ロボットアーム5の目標軌道、並びに、ロボットアーム5の現在位置及び姿勢から、位置制御部16によりロボットアーム5の指令値を出力する。なお、力制御系は、上記方法以外にもハイブリッド制御などのその他の力制御方法を使ってもよい。
ロボットアーム5からは、それぞれの関節部のエンコーダ11により計測された関節角の現在値(関節角度ベクトル)ベクトルq=[q,q,q,q,q,qが出力され、入出力IF9のカウンタボードにより運搬制御部8に取り込まれる。ただし、q,q,q,q,q,qは、それぞれ、エンコーダ11から検出された、第1関節部24、第2関節部25、第3関節部26、第4関節部27、第5関節部28、第6関節部29の関節角度である。
目標軌道生成部18は、手先位置及び姿勢ベクトルrと動作軌道プログラム用データベース37と力検出部13からの力情報と後述する運搬物載置判定部19からの運搬物載置判定情報を基に、目標とするロボットアーム5の動作を実現するための手先位置及び姿勢目標ベクトルrを出力する。事前に決められた軌道に沿って位置制御を行う場合は、目標とするロボットアーム5の動作は、目的とする作業に応じてそれぞれの時間(t=0、t=t、t=t、・・・)でのポイントごとの位置(rd0、rd1、rd2、・・・)が動作軌道プログラム用データベース37に記憶された動作軌道プログラムに事前に与えられており、目標軌道生成部18は、動作軌道プログラム用データベース37からの前記それぞれの時間(t=0、t=t、t=t、・・・)でのポイントごとの位置(rd0、rd1、rd2、・・・)の情報と手先位置及び姿勢ベクトルrとを基に多項式補間を使用し、各ポイント間の軌道を補完し、手先位置及び姿勢目標ベクトルrを生成する。また、力制御を行う場合は、力制御開始時から手先位置及び姿勢目標ベクトルrの更新を停止することで、後述する手先位置及び姿勢目標補正出力rdΔによって力制御が実現される。なお、位置及び姿勢のうち一部のみ力制御を行いたい場合は、力制御を行いたい成分のみ、更新を停止することで、実現できる。
インピーダンス制御部17は、ロボットアーム5に、機械インピーダンス設定値への上記ロボットアーム5の機械インピーダンスの値の制御を実現する機能を果たす部分であり、後述する運搬物載置判定部19からの運搬物載置判定情報が入力されるとともに、実験によって事前に設定されたインピーダンスパラメータである慣性M、粘性D、剛性Kと、運搬力推定部14が出力した運搬力Fcarryとから、上記ロボットアーム5の機械インピーダンスの値の機械インピーダンス設定値への制御を実現するための手先位置及び姿勢目標補正出力rdΔを以下の式(2)により計算し、位置制御部16に向けて出力する。手先位置及び姿勢目標補正出力rdΔは、目標軌道生成部18の出力する手先位置及び姿勢目標ベクトルrに位置誤差計算部40により加算され、手先位置及び姿勢補正目標ベクトルrdmが生成される。
Figure 0004445038
ただし、
Figure 0004445038
Figure 0004445038
Figure 0004445038
であり、sはラプラス演算子である。
順運動学計算部21には、ロボットアーム5の各関節部のエンコーダ11により計測された関節角の現在値qである関節角度ベクトルqを、入出力IF9のカウンタボードを介して入力される。そして、順運動学計算部21では、ロボットアーム5の関節角度ベクトルqから手先位置及び姿勢ベクトルrへの変換の幾何科学的計算を行う。よって、順運動学計算部21は、ロボットアーム5の手先位置を検出する手先位置検出部の一例として機能する。順運動学計算部21で計算された手先位置及び姿勢ベクトルrは、目標軌道生成部18と運搬物載置判定部19と位置誤差補償部20と運搬力推定部14とに出力される。
位置誤差補償部20は、ロボットアーム5において計測される関節角度ベクトルqから順運動学計算部21により計算される手先位置及び姿勢ベクトルrと、手先位置及び姿勢補正目標ベクトルrdmとの誤差r(=rdm−r)が入力され、位置誤差補償出力ureが、位置誤差補償部20から近似逆運動学計算部22に向けて出力される。
近似逆運動学計算部22では、位置誤差補償部20から入力される位置誤差補償出力ureとロボットアーム5において計測される関節角度ベクトルqとに基づき、近似式uout=J(q)−1inにより、逆運動学の近似計算を行う。ただし、J(q)は、
Figure 0004445038
の関係を満たすヤコビ行列、uinは近似逆運動学計算部22への入力、uoutは近似逆運動学計算部22からの出力であり、入力uinを関節角度誤差qとすれば、q=J(q)−1のように手先位置及び姿勢誤差rから関節角度誤差qへの変換式となる。したがって、位置誤差補償部20から位置誤差補償出力ureが近似逆運動学計算部22に入力されると、近似逆運動学計算部22からの出力として、関節角度誤差qを補償するための関節角度誤差補償出力uqeが近似逆運動学計算部22からロボット5Aのモータドライバ10に向けて出力される。
関節角度誤差補償出力uqeは、入出力IF9のD/Aボードを介してロボット5Aのモータドライバ10に電圧指令値として与えられ、それぞれのモータ12により各関節部が正逆回転駆動されロボットアーム5が動作する。
以上のように構成されるインピーダンス制御部17に関して、ロボットアーム5のインピーダンス制御動作の原理について説明する。
インピーダンス制御動作の基本は、位置誤差補償部20による手先位置及び姿勢誤差rのフィードバック制御(位置制御)であり、図3A及び図3Bの点線で囲まれかつ参照符号16により示された部分が位置制御部16になる。位置誤差補償部20として、例えば、PID補償器を使用すれば、手先位置及び姿勢誤差rが0に収束するように位置制御部16による制御が働き、目標とするロボットアーム5のインピーダンス制御動作を実現することができる。
運搬力推定部14は、推定パラメータデータベース7からの出力情報、力検出部13からの出力情報、及び、ロボットアーム5の手先の姿勢情報qすなわち関節角度データ(関節変数ベクトル又は関節角度ベクトルq)から、ロボットアーム5と人2との協働運搬に必要な運搬力Fcarryを推定する。一例を、図5、図6A〜6Bを用いて説明する。図5において参照符号23で示すωは、ロボットアーム5の手先が水平面となす角度であって、推定パラメータデータベース7により、手先位置及び姿勢ベクトルrから決定される角度を示している。ここでは、この角度ωにおいて、図5の矢印の向き(反時計回り)を正とする。図6Aで示すように、人2の腕2aとロボットアーム5が物体3の両方の把手3a,3bをそれぞれ支えているときに力検出部13で検出する鉛直方向の力をF(≦0)とする。鉛直方向の力Fの向きは、図2の絶対座標系35のz軸の向きを正とする。このときの力制御の鉛直方向の入力(運搬力推定部14から力制御部15への力制御の入力のうち、鉛直方向成分)を
Figure 0004445038
とする。ここで、k及びkωは、一例として、力検出部13で検出した鉛直方向の力Fの値と、ロボットアーム5の手先が水平面となす角度ωの値の正負で決定されるパラメータであり、力検出部13で検出した鉛直方向の力Fの値と、ロボットアーム5の手先が水平面となす角度ωの値の正負で決定されるパラメータ(係数)である。なお、k及びkωは、角度ωの値の正負によることなく、角度ωの値でもっと細かくパラメータ設定することも可能であり、鉛直方向の力Fと角度ωから一意に決定するパラメータと広く定義することもできる。
図6Aで示すように、−kz0+(−kωωp0)=0のとき、力制御の入力が0となるので、この状態が釣り合い点となり、静止する。ここで、ωp0は、人2が物体3を持っており、図6Aに示すように、ロボットアーム5と人2との間で物体3が釣り合って保持されているときのロボットアーム5の手先の水平面に対する角度を意味する。また、Fz0は、人2が物体3を持っており、図6Aに示すように、ロボットアーム5と人2との間で物体3が釣り合って保持されているときのロボットアーム5の手先の鉛直方向の力である。
図6Bで示すように、図6Aの釣り合いの状態から、人2が、物体3の一方の把手3bを上向きに持ち上げて、(ω=ωp+の状態(水平面に対して角度ωp+だけ、人2が物体3の把手3bを持ち上げた状態)となったとする。このとき、−k+kωωp+>0となり、力制御の鉛直方向の入力は上向きとなるので、ロボットアーム5は上昇する。逆に、図6Cで示すように、図6Aの釣り合いの状態から、人2が下向きの力を増加させ、(ω=ωp−の状態(水平面に対して角度ωp−だけ、人2が物体3の把手3bを下げた状態)となったとする。このとき、−k+kωωp−<0となり、力制御の鉛直方向の入力は下向きとなるので、ロボットアーム5は下降する。
このように、運搬力推定部14において、前記式(7)を、力制御の鉛直方向の入力とすることで、人2が上下に動かしたい方向にロボットアーム5も協働して動くことができ、ロボットアーム5と人2との物体3の協働運搬が実現できる。また、この技術では、運搬する物体3の質量情報を事前に必要としない。さらに、物体3の重量が変化した場合、力検出部13で検出する鉛直方向の力Fが変化する。その結果、物体3の重量が増えた場合には、ロボットアーム5は上向きの力を増加させる一方、物体3の重量が減少した場合には、ロボットアーム5は上向きの力を減少させるので、物体3が重量変化をしても、何ら支障無く、協働運搬動作を行なうことができる。
もし、運搬する物体3の重量の変動が比較的少ない場合には(例えば、物体3の重量の変動幅の閾値を5kgと予め設定しているとき、運搬する物体の重量が5kg以下であれば)(言い換えれば、人2側で吸収できる程度の物体3の重量変動であれば)、前記式(7)において、k=0として、kωωのみを用いてもよい。一般に、力検出部13の出力にはノイズがあるため、kωωのみとすることで(すなわち、ノイズの原因をとることで)、ノイズによる振動要因を減らすことが可能となる。
図6Dで示すように、運搬する物体3もしくはロボットアーム5のハンド30の下に、運搬する物体3と、干渉する物体43とがある状況では、運搬する物体3と、干渉する物体43との間に発生する力
Figure 0004445038
によって、ロボットアーム5が受ける鉛直方向の下向きの力Fは0に近くなる(例えば、0.5N程度になる)。
ここで、干渉する物体43がない場合には、ロボットアーム5が負担する物体3の重量は、常に鉛直方向下向きの力として検出される。もし、力検出部13で検出する鉛直方向の力Fが0より大きい場合は、運搬する物体3もしくはロボットアーム5のハンド30の下に、干渉する物体43があると、運搬力推定部14では判断し、安全のために、運搬力推定部14は、力検出部13で検出した鉛直方向の力を、そのまま出力する。これにより、運搬する物体3もしくはロボットアーム5のハンド30と、干渉する物体43とが押し付け合うことが防止できる。
これらのことから、力検出部13で検出した鉛直方向の力をFとし、また、力検出部13のノイズ又は誤差の影響を考え(ただし、物体3とロボットアーム5のハンド30との間はハンド30による物体3のチャッキングなどの把持により相対的に不動である。)、運搬力推定部14における、ノイズ又は誤差の影響を考慮するか否かの切り替えの閾値を−εとすると、鉛直方向の運搬力
Figure 0004445038
は、
Figure 0004445038
と決まる。物体3の重量により変化する力は、鉛直方向の力、及び、ピッチ軸周りのトルクであるため(図4B〜図4D参照)、それ以外の力に関しては、力検出部13で検出した力を、そのまま、運搬力推定部14から出力する。力検出部13で検出した6軸の力を
Figure 0004445038
とすると、運搬力推定部14の出力は、
Figure 0004445038
となる。ここで、
Figure 0004445038
は、ロボットアーム5の手先から、運搬する物体3の重心までの距離である。
推定パラメータデータベース7は、力検出部13の出力情報F及びロボットアーム5の手先の姿勢情報ωに基づいて、パラメータk,kωをそれぞれ適宜選択し、運搬力推定部14に出力する。
推定パラメータデータベース7の一例を図7に示す。この推定パラメータデータベース7では、ロボットアーム5の手先に予め発生している力の鉛直成分Fとロボットアーム5の手先が水平面となす角度ωとの組合せに対応して、パラメータk,kωの値がそれぞれ予め設定されて記憶されている。よって、前記力の鉛直成分と角度ωの情報が推定パラメータデータベース7に入力されると、推定パラメータデータベース7から、パラメータk,kωの値をそれぞれを出力する。例えば、F=−10であり、また、ω=0.1(すなわち、ωが正)のとき、k=0.52,kω=32を推定パラメータデータベース7から出力する。
次に、運搬物載置判定部19の詳細について説明する。前記実施形態の場合、ノイズ、又は、力検出部13の一例である力センサのオフセットずれなどにより、図10のように、人2が、台90の上面(すなわち、物体載置面90a)の上に、運搬する物体3を置こうとしたにもかかわらず、ロボットアーム5のハンド30との力の釣り合いにより、物体3が傾いた状態になってしまうことが起こりうる。具体的には、例えば、物体3の一方の把手3aはロボットアーム5のハンド30に把持されたままで、物体3の他方の把手3bを持つ人2の腕2aを下げたことにより、物体3が人2側に傾いた状態になってしまうことが起こりうる。
そこで、運搬物載置判定部19により、運搬中の物体3が物体載置面90aに載置したか否かを判定するようにしている。運搬物載置判定部19における、運搬物載置判定方法の一例を、図11の(a)〜(c)のグラフを参照しながら説明する。
まず、人2が台90の物体載置面90aの上に、運搬する物体3を置こうとする直前には、一般的に、運搬する物体3は、上から下へと移動し、ある位置で静止する。このような動作は、ロボットアーム5の手先位置のうちのz位置(手先位置及び姿勢ベクトルrのうちのz成分)の変動を検出することにより、運搬物載置判定部19で判定することができる。具体的には、図11において、手先z位置と時間tとの関係を表すグラフ(a)に示すように、ロボットアーム5の手先z位置(z方向の手先位置)に着目すると、物体3の載置の瞬間である時間t以前の期間でのz位置は、下降し続けており、物体3の載置の瞬間である時間tより後の期間でのz位置は、下降も上昇もせず、一定となる。
よって、順運動学計算部21から入力される手先z位置が下降し続けたのち、ある時間tより後の期間でのz位置は、下降も上昇もせず、一定となったことを運搬物載置判定部19が検出すると、運搬物載置判定部19は、運搬物が載置されたと判定するようにしている。z位置が一定となるとの判定は、例えば図11の(a)のように、一定時間の間、z位置が一定範囲Δz内にある場合に一定であると判定する。一定範囲Δzは、事前の実験などにより、例えば10mm等に予め設定する。それ以外にも、zの時間微分を算出し、zの時間微分の絶対値が閾値以下の場合、すなわちzの速度が閾値以下の場合にzが一定であるなどとしてもよい。
また、前記した人2が台90の物体載置面90aの上に、運搬する物体3を置こうとする直前には、図10に示すように、物体3の一方の把手3aはロボットアーム5のハンド30に把持されたままで、物体3の他方の把手3bを持つ人2の腕2aを下げることになる。よって、物体3の他方の把手3bを持つ人2の腕2aを下げたことにより、物体3が人2側に傾いたときは、ロボットアーム5の手先が水平面となす角度ωは、水平面よりも下向きとなっており、これを検出することにより、人2が運搬する物体3を物体載置面90aに載置しようとし始めたと判定することができる。具体的には、図11において、角度ωと時間tとの関係を表すグラフ(b)に示すように、時間t以降の期間は、角度ωが負の値で一定となる。
よって、運搬物載置判定部19内で位置及び姿勢ベクトルrから角度ωを算出し、ある時間t以降の期間では、角度ωが負の値で一定となったことを運搬物載置判定部19が検出すると、運搬物載置判定部19は、運搬物が人2側に傾いたと判定し、人2が運搬する物体3を物体載置面90aに載置しようとし始めたと判定することができる。
ここで言う一定とは、前述のz位置と同様の手法において、判定できる。また、力検出部13から運搬物載置判定部19に入力される、ロボットアーム5と物体3の間に発生する鉛直方向の力Fは、人2が、物体3の把手3bを持つ腕2aを水平面より下向きに動かしているときは、前記鉛直方向の力Fは下向きの値を持ち、物体3を前記載置面90aに載置するときには前記鉛直方向の力Fの絶対値は小さくなり、0に近づく。載置後、前記鉛直方向の力Fは負の値で一定状態となる。これを検出することにより、人2が運搬する物体3を物体載置面90aに載置しようとし、その後、載置したと判定することができる。具体的には、図11において、鉛直方向の力Fと時間tとの関係を表すグラフ(c)に示すように、鉛直方向の力Fは、物体3の載置の瞬間である時間t以前の期間では、前記鉛直方向の力Fは下向きの値を持ち、物体3の載置の瞬間である時間t前の期間に、前記鉛直方向の力Fは上昇し、物体3の載置の瞬間である時間tより後の期間は、前記鉛直方向の力Fは負の値で一定となる。
力検出部13から入力される前記鉛直方向の力Fが下向きの値を持ち、ある時間t前の期間に、前記鉛直方向の力Fが減少し、前記ある時間tより後の期間は、前記鉛直方向の力Fが負の値で一定となったことを運搬物載置判定部19により検出したときには、運搬物載置判定部19は、運搬物3が載置されたと判定するようにしている。前記鉛直方向の力Fが減少したとの運搬物載置判定部19による判定は、前記鉛直方向の力Fを時間微分した値が、ある閾値以上のときに、減少したと、運搬物載置判定部19により判定する。閾値は、事前の実験などにより、例えば5N/s等に予め設定する。また、一定となったとの判定は、前記z方向の位置と同様の手法において、判定できる。
以上のことから、運搬物載置判定部19は、ロボットアーム5の手先z位置の情報と、ロボットアーム5の手先が水平面となす角度ωの情報と、力検出部13の出力のうちの鉛直方向の力情報Fとから、前記角度検出部の一例であるエンコーダ11の出力に基づき前記ロボットアーム5の手先の前記ハンド30が水平面よりも下向きに傾斜していると判定し、かつ、前記手先位置検出部の一例である前記順運動学計算部21の出力に基づき手先z位置の変動が下降から一定に転じていると判定し、かつ、前記力検出部13の出力に基づき、鉛直方向下向きの力が減少に転じたと判定したとき(図11では、「物体3が載置する瞬間である時間tから一定時間Δt経過した後の時間tのとき)、物体3は載置面90aに載置された」と、運搬物載置判定部19により、みなす。一定時間Δtは、事前の実験などにより、例えば1秒等に予め設定する。
次に、運搬物載置判定部19が、「物体3の物体載置面90aへの載置が解除された」とみなすときについて述べる。一般に、物体3を載置する場所は水平面であることが想定されるため、ロボットアーム5の手先角度は、水平方向よりも下向きから水平方向までの間にあると考えられる。このため、運搬物載置判定部19により、「物体3が物体載置面90aへ載置中である」と判定している間、運搬物載置を意味する信号を出力し続けるとともにロボットアーム5の手先角度をエンコーダ11から取得し続けて、ロボットアーム5の手先角度が、水平面よりも上向きになった時点で、「物体3の載置が解除された」と運搬物載置判定部19がみなし、運搬物載置判定部19は、運搬物載置を意味する信号の出力を停止する。また、ロボットアーム5と物体3の間に発生する鉛直方向の力Fは、物体3が載置面90aに載置したとしても、一般に、下向きの力から0までの間にある。よって、この範囲以外の前記鉛直方向の力Fを力検出部13により検出し(すなわち、前記鉛直方向の力Fが上向きの力となるのを力検出部13により検出し)、その検出情報が運搬物載置判定部19に入力されたときには、「ロボットアーム5のハンド30が載置面90aに物体3を押し付けている状態である」か、又は、「人2が物体3を上方向に持ち上げている状態である」と、運搬物載置判定部19は、みなすことができるため、このときも「物体3の載置が解除された」と、運搬物載置判定部19では、みなす。
以上の運搬制御部8の動作ステップについて、図8、図9のフローチャートに基づいて説明する。これらの動作ステップの機能は、制御プログラム6(図2参照)としてコンピュータにそれぞれ実行させることが可能なものである。
初めに、運搬物載置判定部19が動作していない場合について図8のフローチャートに基づいて説明する。
ロボットアーム5の関節部のそれぞれのエンコーダ11により計測された関節角度データ(関節変数ベクトル又は関節角度ベクトルq)が、エンコーダ11から制御装置4に取り込まれる(ステップS1)。
次いで、制御装置4に取り込まれた関節角度データ(関節変数ベクトル又は関節角度ベクトルq)に基づいて、近似逆運動学計算部22にて、ロボットアーム5の運動学計算に必要なヤコビ行列J等の計算を行う(ステップS2)。
次いで、順運動学計算部21にて、ロボットアーム5のそれぞれのエンコーダ11からの関節角度データ(関節変数ベクトル又は関節角度ベクトルq)から、ロボットアーム5の現在の手先位置及び姿勢ベクトルrを計算して、推定パラメータデータベース7と位置誤差計算部40と目標軌道生成部18などに出力する(ステップS3)。
次いで、力検出部13は、ロボットアーム5に取り付けられた力センサの出力を元に、手先に発生している力Fextを計算して、推定パラメータデータベース7と運搬力推定部14と目標軌道生成部18などに出力する(ステップS4)。
次いで、運搬力推定部14は、ステップS3で順運動学計算部21により計算して求められた手先位置及び姿勢ベクトルrから、角度ωを決定する。図4B〜図4Dのように手先姿勢を定義した場合、角度ω=θである。さらに、運搬力推定部14は推定パラメータデータベース7に角度ωを出力する。(ステップS5)。
次いで、力検出部13の出力である力Fext及び前記角度ωから、パラメータk及びkωの値を推定パラメータデータベース7によりそれぞれ決定して、推定パラメータデータベース7から運搬力推定部14へそれぞれ出力する(ステップS6)。
次いで、運搬力推定部14は、パラメータk及びkωと、手先に発生している力Fextと、角度ωと、関節角度データ(関節変数ベクトル又は関節角度ベクトルq)とから、運搬力Fcarryを計算して、インピーダンス制御部17へ出力する(ステップS7)。
次いで、予め記憶されていたロボットアーム5の動作軌道プログラム用データベース37の動作軌道プログラムとステップS3で順運動学計算部21により計算して求められた手先位置及び姿勢ベクトルrとに基づき、目標軌道生成部18は、ロボットアーム5の手先位置及び姿勢目標ベクトルrを計算する(ステップS8)。
次いで、インピーダンス制御部17は、実験によって予め設定された機械インピーダンスパラメータの慣性M、粘性D、剛性Kと、運搬力推定部14により計算されたロボットアーム5に加わる等価手先外力Fcarryとから、手先位置及び姿勢目標補正出力rdΔを、インピーダンス制御部17により計算して、位置誤差計算部40に出力する(ステップS9)。
次いで、位置誤差計算部40は、目標軌道生成部18からの手先位置及び姿勢目標ベクトルrとインピーダンス制御部17からの手先位置及び姿勢目標補正出力rdΔとの和(r+rdΔ)である、手先位置及び姿勢補正目標ベクトルrdmを計算する。次いで位置誤差計算部40は、手先位置及び姿勢補正目標ベクトルrdmと順運動学計算部21からの現在の手先位置及び姿勢ベクトルrとの差(rdm−r)である、手先位置及び姿勢の誤差rを、計算し位置誤差補償部20に出力する。最後に、位置誤差補償部20は手先位置及び姿勢の誤差rが0に収束するようにロボットアーム5を制御するための制御入力となる、位置誤差補償出力ureを計算して、位置誤差補償部20から近似逆運動学計算部22に出力する(ステップS10)。位置誤差補償部20の具体例としてはPID補償器が考えられる。定数の対角行列である比例、微分、積分の3つのゲインを適切に調整することにより、位置誤差が0に収束するように位置誤差補償部20の制御が働く。
次いで、近似逆運動学計算部22は、ステップS2で計算したヤコビ行列Jの逆行列を位置誤差補償出力ureに乗算することにより、位置誤差補償出力ureを、手先位置及び姿勢の誤差に関する値から関節角度の誤差に関する値である関節角度誤差補償出力uqeに変換して、ロボット5Aのモータドライバ10に出力する(ステップS11)。
次いで、関節角度誤差補償出力uqeは、近似逆運動学計算部22からの情報を入出力IF9を通じ、モータドライバ10に与えられ、モータドライバ10は、関節角度誤差補償出力uqeに基づき、関節部のそれぞれのモータ12を流れる電流量を変化させる。この電流量の変化により、ロボットアーム5のそれぞれの関節部の回転運動が発生して、ロボットアーム5が動作を行なう(ステップS12)。
次いで、前記運搬制御動作のステップS1〜ステップS12を続ける場合にはステップS1に戻る一方、それ以外の場合(電源を切る又はロボットを停止させるのではなく、前記運搬制御動作のみを終了させる場合)には前記運搬制御動作のステップS1〜ステップS12を終了する(ステップS13)。
以上のステップS1〜ステップS12が制御の計算ループとして繰り返し実行されることにより、ロボットアーム5の動作の制御、すなわち、人2とロボットアーム5が協働して物体3を運搬する運搬動作を実現することができる。
次に、運搬物載置判定部19が運搬物の載置判定動作を行なう場合について、図9のフローチャートに基づいて説明する。
ロボットアーム5の関節部それぞれのエンコーダ11により計測された関節角度データ(関節変数ベクトル又は関節角度ベクトルq)が、エンコーダ11から制御装置4に取り込まれる(ステップS21)。
次いで、制御装置4に取り込まれた関節角度データ(関節変数ベクトル又は関節角度ベクトルq)に基づいて、近似逆運動学計算部22にて、ロボットアーム5の運動学計算に必要なヤコビ行列J等の計算を行う(ステップS22)。
次いで、順運動学計算部21にて、ロボットアーム5のそれぞれのエンコーダ11からの関節角度データ(関節変数ベクトル又は関節角度ベクトルq)から、ロボットアーム5の現在の手先位置及び姿勢ベクトルrを計算して、推定パラメータデータベース7と位置誤差補償部20と目標軌道生成部18と運搬物載置判定部19とに出力する(ステップS23)。
次いで、力検出部13は、ロボットアーム5に取り付けられた力センサの出力を元に、手先に発生している力Fextを計算して、推定パラメータデータベース7と運搬力推定部14と目標軌道生成部18と運搬物載置判定部19とに出力する。(ステップS24)。
次いで、運搬力推定部14及び運搬物載置判定部19は、ステップS3で順運動学計算部21により計算して求められた手先位置及び姿勢ベクトルrから、角度ωを決定する。図4B〜図4Dのように手先姿勢を定義した場合、角度ω=θである。さらに、運搬力推定部14は推定パラメータデータベース7に角度ωを出力する。(ステップS25)。
次いで、運搬物載置判定部19は、力検出部13の出力のうちの鉛直方向の力情報Fが入力される(ステップS26)。さらに、ステップS3で順運動学計算部21により計算して求められた手先位置及び姿勢ベクトルrから手先z位置(手先位置及び姿勢ベクトルrのうちのz成分)を決定する。
次いで、入力された情報を基に、運搬物載置判定部19は、運搬している物体3が机などの台90の物体載置面90aに載置したか否かを検出して、その判定を行う(ステップS27)。具体的には、先に説明したように、運搬物載置判定部19は、前記順運動学計算部21からのロボットアーム5の手先z位置の情報と手先が水平面となす角度ωの情報と、力検出部13からの出力のうちの鉛直方向の力情報Fとから、「物体3は載置面90aに載置された」か否かを判定する。
よって、例えば、運搬物載置判定部19が、前記順運動学計算部21により計算して求められた手先位置及び姿勢ベクトルrから算出した手先が水平面となす角度ωに基づき前記ロボットアーム5の手先の前記ハンド30が水平面よりも下向きに傾斜していると判定し、かつ、前記順運動学計算部21の出力に基づき手先z位置の変動が下降から一定に転じていると判定し、かつ、前記力検出部13の出力に基づき、鉛直方向下向きの力が減少に転じたと判定したとき(図11では、「物体3が載置する瞬間である時間tから一定時間Δt経過した後の時間tのとき)、物体3は載置面90aに載置された」と、運搬物載置判定部19により、みなす。ここで、一定時間Δtは、事前の実験などにより、例えば1秒等に予め設定する。
逆に、これ以外の場合には、「物体3は載置面90aに載置されていない」と、運搬物載置判定部19により判定する。
以下、ステップS27にて、「物体3は載置面90aに載置されていない」と運搬物載置判定部19により判定された場合に、力制御を行なうことについて説明する。
推定パラメータデータベース7は力検出部13の出力である力Fext及び運搬力推定部14から入力された角度ωから、パラメータk及びkωの値を推定パラメータデータベース7によりそれぞれ決定して、推定パラメータデータベース7から運搬力推定部14へそれぞれ出力する(ステップS28)。
次いで、運搬力推定部14は、パラメータk及びkωと、手先に発生している力Fextと、角度ωと、関節角度データ(関節変数ベクトル又は関節角度ベクトルq)とから、運搬力Fcarryを計算して、インピーダンス制御部17へ出力する(ステップS29)。
次いで、予め記憶されていたロボットアーム5の動作軌道プログラム用データベース37の動作軌道プログラムとステップS23で順運動学計算部21により計算して求められた手先位置及び姿勢ベクトルrと力検出部13からの力情報とに基づき、目標軌道生成部18は、ロボットアーム5の手先位置及び姿勢目標ベクトルrを計算して、位置誤差計算部40に出力する(ステップS30)。
次いで、インピーダンス制御部17は、実験によって予め設定された機械インピーダンスパラメータの慣性M、粘性D、剛性Kと、運搬力推定部14により計算されたロボットアーム5に加わる等価手先外力Fcarryとから、手先位置及び姿勢目標補正出力rdΔを、インピーダンス制御部17により計算して、位置誤差計算部40に出力する(ステップS31)。
次いで、位置誤差計算部40は、目標軌道生成部18からの手先位置及び姿勢目標ベクトルrとインピーダンス制御部17からの手先位置及び姿勢目標補正出力rdΔとの和(r+rdΔ)である、手先位置及び姿勢補正目標ベクトルrdmを計算する。次いで位置誤差計算部40は、手先位置及び姿勢補正目標ベクトルrdmと順運動学計算部21からの現在の手先位置及び姿勢ベクトルrとの差(rdm−r)である、手先位置及び姿勢の誤差rを、計算し位置誤差補償部20に出力する。最後に、位置誤差補償部20は手先位置及び姿勢の誤差rが0に収束するようにロボットアーム5を制御するための制御入力となる、位置誤差補償出力ureを計算して、位置誤差補償部20から近似逆運動学計算部22に出力する(ステップS32)。位置誤差補償部20の具体例としてはPID補償器が考えられる。定数の対角行列である比例、微分、積分の3つのゲインを適切に調整することにより、位置誤差が0に収束するように位置誤差補償部20の制御が働く。
次いで、近似逆運動学計算部22は、ステップS22で計算したヤコビ行列Jの逆行列を位置誤差補償出力ureに乗算することにより、位置誤差補償出力ureを、手先位置及び姿勢の誤差に関する値から関節角度の誤差に関する値である関節角度誤差補償出力uqeに変換して、ロボット5Aのモータドライバ10に出力する(ステップS33)。
次いで、関節角度誤差補償出力uqeは、近似逆運動学計算部22からの情報を入出力IF9を通じ、モータドライバ10に与えられ、モータドライバ10は、関節角度誤差補償出力uqeに基づき、関節部のそれぞれのモータ12を流れる電流量を変化させる。この電流量の変化により、ロボットアーム5のそれぞれの関節部の回転運動が発生して、ロボットアーム5が動作を行なう(ステップS34)。
次いで、前記運搬制御動作のステップS21〜ステップS36を続ける場合にはステップS21に戻る一方、それ以外の場合(電源を切る又はロボットを停止させるのではなく、前記運搬制御動作のみを終了させる場合)には前記運搬制御動作のステップS21〜ステップS36を終了する(ステップS37)。
次に、ステップS27にて、「物体3は載置面90aに載置された」と運搬物載置判定部19により判定された場合に、位置制御を行なうことについて図9を用いて説明する。
動作軌道プログラム用データベース37には「物体3は載置面90aに載置された」と判定された場合にロボットアーム5が動作する軌道を予め記憶しておく。物体3の傾きを修正するための軌道として、ここでは一例として、毎秒10mmの速度で鉛直方向下向きに移動するとする。運搬物載置判定部19により「物体3は載置面90aに載置された」と判定された場合、予め記憶されている載置時の動作軌道プログラム用データベース37の動作軌道プログラムが目標軌道生成部18に入力される。
目標軌道生成部18は、ロボットアーム5の手先に発生している力のうち、鉛直方向の力Fzが下向きの力のときは、ロボットアーム5の動作軌道プログラム用データベース37の動作軌道プログラムとステップS23で順運動学計算部21により計算して求められた手先位置及び姿勢ベクトルrに基づき、ロボットアーム5の手先位置及び姿勢目標ベクトルrdを計算し、位置誤差計算部40に出力する。また、ロボットアーム5の手先に発生している力のうち、鉛直方向の力Fzが0または上向きになったときは、目標軌道生成部18は、ロボットアーム5の手先位置及び姿勢目標ベクトルrdを更新せず、位置誤差計算部40に同じ値を出力し続ける。(ステップS35)。これにより、ロボットアーム5は物体3が載置面90aに傾きなく載置されるまで下がり続け、物体3が載置面90aに傾きなく載置されロボットに下向きの力を与えなくなった所で停止する。
次いで、位置誤差計算部40は、目標軌道生成部18からの手先位置及び姿勢目標ベクトルrとインピーダンス制御部17からの手先位置及び姿勢目標補正出力rdΔとの和(r+rdΔ)である、手先位置及び姿勢補正目標ベクトルrdmを計算するが、インピーダンス制御部17からの手先位置及び姿勢目標補正出力rdΔが0であるため、r=rdmとなる。次いで、手先位置及び姿勢補正目標ベクトルrdmと順運動学計算部21からの現在の手先位置及び姿勢ベクトルrとの差(rdm−r)である、手先位置及び姿勢の誤差rを、位置誤差計算部40により計算し位置誤差補償部20に出力する。最後に、手先位置及び姿勢の誤差rが0に収束するようにロボットアーム5を制御するための制御入力となる、位置誤差補償出力ureを位置誤差補償部20により計算して、位置誤差補償部20から近似逆運動学計算部22に出力する(ステップS36)。位置誤差補償部20の具体例としてはPID補償器が考えられる。定数の対角行列である比例、微分、積分の3つのゲインを適切に調整することにより、位置誤差が0に収束するように位置誤差補償部20の制御が働く。
次いで、前述のステップS34が行われる。
以上のステップS21〜ステップS36が制御の計算ループとして繰り返し実行されることにより、ロボットアーム5の運搬動作及び運搬物の載置動作の制御、すなわち、人2とロボットアーム5が協働して物体3を運搬し、物体3の載置時には物体3が水平面に対して傾かずに載置できる、ロボットアーム5の動作を実現することができる。
前記実施形態では、運搬物載置判定部19が物体3の載置を判定した後、載置判定結果に基づき、運搬物載置判定部19での判定結果に基づき、運搬物載置動作を行うようにロボットアーム5の力制御と位置制御とを自動で切り替えるようにしたが、安全のため、例えば、ボタンなどを設けて、運搬物載置判定部19が物体3の載置を判定していて、かつ人2がボタンを押したときだけ、ロボットアーム5の力制御と位置制御とを切り替えるようにしてもよい。これにより、人2が意図したときのみロボットアーム5の力制御と位置制御とを切り替えることができ、人2が意図しない場合にはロボットアーム5の力制御と位置制御との切り替えが行なわれないため、より安全性を高めることができる。
なお、前記実施形態では、6軸すべての方向に対して力制御を行うとしたが、鉛直方向の移動及びピッチ量以外については力制御ではなく、位置制御によって動かしてもよい。
以上のように、本発明の前記実施形態にかかる制御装置4によれば、人2とロボットアーム5で協働して物体3を運搬する際に、物体3の重量がわからない場合又は物体3の重量が途中で変化した場合にも、物体3を円滑に運搬でき、さらに干渉物体43に物体3を押し付けることがない、安全なロボット制御を実現できる制御装置を提供することができる。
また、図12に示すように、ロボットアーム5の基端が壁面9に固定されるものに限らず、壁面9に固定された一対のレール38に、レール38に沿って移動可能な、スライドユニットである移動体39にロボットアーム5の基端が支持され、レール38上をロボットアーム5がレール38沿いに横方向例えば水平方向に移動可能とするようにしてもよい。移動体39は、制御装置4の制御の下に自走可能なモータなどが内蔵されていてもよいし、又は、レール38沿いに移動体39が移動自在として、人2の力により、運搬方向に人2と共に移動自在としてもよい。
なお、前記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明は、家庭用ロボットなど人と協働作業を行うロボット、ロボットのロボットアームの動作の制御を行なうロボット(アーム)の制御装置及び制御方法、並びに、ロボットの制御装置の制御プログラムとして有用である。また、家庭用ロボットに限らず、人と協働作業を行う産業用ロボット、又は、生産設備等における可動機構のロボットアームの制御装置及び制御方法、ロボットアームの制御装置を有するロボット、及びロボットアームの制御プログラムとしても適用が可能である。
本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形又は修正は明白である。そのような変形又は修正は、添付した請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。

Claims (6)

  1. ロボットアームと、前記ロボットアームの手先に配置されたハンドとを有して、人とロボットとの間に位置した物体を前記人と前記ハンドとで保持した状態で協働して前記物体を運搬するロボットであって、
    前記ハンドの角度を調整する駆動部と、
    前記物体と前記ハンドとの間に働く力を検出して出力する力検出部と、
    前記ハンドの前記角度を検出して出力する角度検出部と、
    前記角度検出部の出力と前記力検出部の出力とに基づいて前記ロボットアームの鉛直方向の力が所定の力となるよう制御する力制御を行う制御部とを備え、
    前記力検出部は、前記物体と前記ハンドとの間に働く鉛直方向の力を検出して出力し、
    前記制御部は、前記角度検出部の出力と前記力検出部の出力とに基づいて前記力制御の鉛直方向の入力を決定し、前記人が前記物体を持ち上げて前記力制御の鉛直方向の入力が上向きとなるとき、前記ロボットアームを上昇させるように力制御を行うとともに、前記人が前記物体を下降させて前記力制御の鉛直方向の入力が下向きとなるとき、前記ロボットアームを下降させるように力制御を行うロボット。
  2. 人と、ロボットアームと前記ロボットアームの手先に配置されたハンドとを有するロボットとの間に位置した物体を前記人と前記ハンドとで保持した状態で協働して前記物体を運搬するように前記ロボットを制御する、ロボットの制御装置であって、
    前記物体と前記ハンドとの間に働く力を検出する力検出部から検出された力情報及び駆動部により角度調整される前記ハンドの角度を検出する角度検出部から検出された角度情報を入力する入力部と、
    前記力検出部の前記力情報と前記角度検出部の前記角度情報とに基づいて前記ロボットアームの鉛直方向の力が所定の力となるよう制御する力制御を行う制御部と、
    前記力制御の鉛直方向の入力として、前記角度検出部の出力に係数を乗じた値と、前記力検出部の出力の鉛直成分に係数を乗じた値を加算した値を使用して、前記人が前記ロボットに鉛直方向に作用させようとする力を推定する運搬力推定部と、
    前記運搬力推定部にて推定した前記力に基づいて前記ロボットアームの鉛直方向の力が所定の力となるよう制御する力制御を行うロボットの制御装置。
  3. 人と、ロボットアームと前記ロボットアームの手先に配置されたハンドとを有するロボットとの間に位置した物体を前記人と前記ハンドとで保持した状態で協働して前記物体を運搬するように前記ロボットを制御する、ロボットの制御装置であって、
    前記物体と前記ハンドとの間に働く力を検出する力検出部から検出された力情報及び駆動部により角度調整される前記ハンドの角度を検出する角度検出部から検出された角度情報を入力する入力部と、
    前記力検出部の前記力情報と前記角度検出部の前記角度情報とに基づいて前記ロボットアームの鉛直方向の力が所定の力となるよう制御する力制御を行う制御部と、
    前記ロボットアームの手先の前記ハンドの位置を検出する手先位置検出部と、
    前記手先位置検出部の出力と、前記角度検出部の出力と、前記力検出部の出力とから、前記運搬している物体が物体載置面に載置されたか否かを判定する運搬物載置判定部とを備え、
    前記運搬物載置判定部が、前記物体が前記物体載置面に載置されたと判定した際には、前記ロボットアームの鉛直方向の制御を、前記力制御から位置制御に切り替えるロボットの制御装置。
  4. 前記運搬物載置判定部は、前記角度検出部の出力によりロボットアームの前記ハンドが水平面よりも下向きであり、かつ、前記手先位置検出部の出力により前記手先位置の変動が下降から一定に転じ、かつ前記力検出部の出力のうち、鉛直方向下向きの力が減少に転じたときに、前記運搬している物体が前記物体載置面に載置されたと判定する請求項に記載のロボットの制御装置。
  5. 人と、ロボットアームと前記ロボットアームの手先に配置されたハンドとを有するロボットとの間に位置した物体を前記人と前記ハンドとで保持した状態で協働して前記物体を運搬するように前記ロボットを制御する、ロボットの制御方法であって、
    前記物体と前記ハンドとの間に働く力を検出する力検出部から検出された力情報及び駆動部により角度調整される前記ハンドの角度を検出する角度検出部から検出された角度情報が、入力部から入力され、
    前記力検出部の前記力情報と前記角度検出部の前記角度情報とに基づいて前記ロボットアームの鉛直方向の力が所定の力となるよう制御する力制御を制御部により行い、
    前記力制御の鉛直方向の入力として、前記角度検出部の出力に係数を乗じた値と、前記力検出部の出力の鉛直成分に係数を乗じた値を加算した値を使用して、前記人が前記ロボットに鉛直方向に作用させようとする力を、運搬力推定部により推定し、
    前記運搬力推定部にて推定した前記力に基づいて前記ロボットアームの鉛直方向の力が所定の力となるよう制御する力制御を行うロボットの制御方法。
  6. 人と、ロボットアームと前記ロボットアームの手先に配置されたハンドとを有するロボットとの間に位置した物体を前記人と前記ハンドとで保持した状態で協働して前記物体を運搬するように前記ロボットを制御する、ロボットの制御プログラムであって、
    コンピュータに、
    前記物体と前記ハンドとの間に働く力を検出する力検出部から検出された力情報及び駆動部により角度調整される前記ハンドの角度を検出する角度検出部から検出された角度情報を、入力部から入力する機能と、
    前記力検出部の前記力情報と前記角度検出部の前記角度情報とに基づいて前記ロボットアームの鉛直方向の力が所定の力となるよう制御する力制御を制御部により行う機能と、
    前記ロボットアームの手先の前記ハンドの位置を手先位置検出部により検出する機能と、
    前記手先位置検出部の出力と、前記角度検出部の出力と、前記力検出部の出力とから、前記運搬している物体が物体載置面に載置されたか否かを運搬物載置判定部により判定する機能と、
    前記運搬物載置判定部が、前記物体が前記物体載置面に載置されたと判定した際には、前記ロボットアームの鉛直方向の制御を、前記力制御から位置制御に切り替える機能とを実現させるための、ロボットの制御プログラム。
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