JP3369351B2 - 多関節マニピュレータの弾性設定方法および制御装置 - Google Patents

多関節マニピュレータの弾性設定方法および制御装置

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JP3369351B2 JP06987795A JP6987795A JP3369351B2 JP 3369351 B2 JP3369351 B2 JP 3369351B2 JP 06987795 A JP06987795 A JP 06987795A JP 6987795 A JP6987795 A JP 6987795A JP 3369351 B2 JP3369351 B2 JP 3369351B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、環境の変化に対するマ
ニピュレータの柔軟性の設定方法、およびマニピュレー
タの柔軟性を制御する制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】マニピュレータ(あるいはロボット・ア
ーム)の柔軟性は、マニピュレータの力制御を行う場合
に非常に重要となる特性の1つである。マニピュレータ
の力制御は、マニピュレータがマニピュレーションの対
象物と力学的な相互作用を持つような作業を行うための
必須技術である。作業内容や外部環境(作業対象物な
ど)に適合する柔軟性を持ったマニピュレータが実現で
きれば、部品の組立作業のような困難な作業や人間と接
触を持つような作業を、従来の高剛性マニピュレータを
使用する場合より容易に実行できるようになる。ここ
で、マニピュレータの柔軟性とは、バネに力を加えたと
きにバネの長さが変わるように、マニピュレータに環境
から力が加わったときに環境に対して反発力を出しなが
らもマニピュレータの関節位置が変位可能であるような
特性を意味する。
【0003】マニピュレータの柔軟性は、マニピュレー
タ制御の研究分野において機械的インピーダンス、また
はコンプライアンスと呼ばれ、マニピュレータが環境と
接触する部分である効果器の見掛け上の慣性、粘性、お
よび弾性によって定義される。
【0004】マニピュレータを使って部品の組立のよう
な作業を行う場合、マニピュレータと対象物の間に力学
的な相互作用が生じる。このため、マニピュレータの位
置を制御するだけでは不十分であり、位置と同時に力も
制御することが必要である。マニピュレータの代表的な
力制御法には、力フィードバックを利用して力を積極的
に制御する方法と、マニピュレータと対象物との間の干
渉力とマニピュレータの運動との関係、すなわち、マニ
ピュレータの柔軟性(または機械的インピーダンス)を
設定して位置と力を同時に制御する方法がある。このう
ち前者は、例えば位置と力のハイブリッド制御などであ
り、後者は、例えばインピーダンス制御、コンプライア
ンス制御などである。後者の制御法は、対応可能な対象
物の多様さや環境のモデル化誤差に対する安定性の点で
より有効であると考えられている。
【0005】これまでに提案されているマニピュレータ
の柔軟性の設定法には、例えば次のようなものがある。
コンプライアンス設定方法(松尾哲、岩城敏、特願平0
3−143956、特開平04−343101)は、接
触状態におけるマニピュレータの柔軟性が満たすべき条
件を線形制約条件として定式化し、適当な目標関数を与
えて線形計画問題に帰着させる方法である。
【0006】ニューラルネットによるインピーダンスパ
ラメータの繰り返し学習(辻敏夫、西田正孝、伊藤宏
司、計測自動制御学会論文集、Vol.28, No. 12, 1461/1
468, 1992.)は、ニューラルネットを使ってマニピュレ
ータの手先の柔軟性(弾性行列、粘性行列、慣性行列)
を表現する方法である。この方法によれば、位置と力の
目標軌道に対して学習を行うことにより、これらの行列
が設定される。ここで、力の目標軌道とは、例えば1N
(ニュートン)の力で壁を押し続けるというような目標
設定を意味する。
【0007】コンプライアントマニピュレーションのた
めのロボットの制御設計(羅志偉、伊藤正美、計測自動
制御学会論文集、Vol.26, No. 4, 427/434, 1990)は、
自由運動での追従特性、接触作業でのコンプライアンス
性、および環境に対する適応性を考慮して、規範モデル
をモデルマッチング法により設計する方法である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
マニピュレータの柔軟性の制御法には次のような問題が
ある。従来のインピーダンス制御やコンプライアンス制
御においては、干渉力と運動の関係によってマニピュレ
ータが対称物に与える力が決定されるため、作業内容や
対象物の特性に応じてマニピュレータの柔軟性を適切に
設定する必要がある。
【0009】これまで多くの場合、マニピュレータの柔
軟性はオペレータによって個別に経験的に設定されてき
た。しかし、個別の経験的な知識では多様な作業内容や
対象物の特性に対応することが困難であり、汎用性に乏
しい。また、マニピュレータの柔軟性の設定方法はまだ
研究段階であり、実用性の高い方法は確立されていな
い。そこで、作業内容や対象物の特性に対して適切な柔
軟性を自動的に設定できるようにするため、汎用的かつ
有効な設定方法の確立が望まれている。
【0010】本発明は、環境の変化に対するマニピュレ
ータの柔軟性の汎用的な設定方法、およびマニピュレー
タの柔軟性を自動的に制御する制御装置を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】人はその腕が作業対象物
に与える力を巧みに制御して、例えば部品を壊さずに把
持し、それを組み立てるような複雑な作業を行うことが
できる。このように人の腕が対象物を器用に扱うことが
できる要因の1つは、腕が可変粘弾性の筋肉に起因する
柔軟性をもち、この柔軟性を対象物や作業内容に応じて
適切に調節していることにあると考えられる。
【0012】一方、マニピュレータの力制御の研究で
は、マニピュレータが対象物に対してインピーダンス特
性(柔軟性)を持つことの必要性が指摘され、マニピュ
レータにインピーダンス特性をインプリメントするイン
ピーダンス制御などが活発に研究されてきた。さらに、
近年はインピーダンス特性そのものの設計が重要な研究
テーマになっている。
【0013】ここで、マニピュレータに人の腕のような
柔軟性を実現することができれば、マニピュレータを使
った作業の力制御をより容易に行うことができる可能性
がある。そこで、本発明では、人の腕の手先の特性の計
測結果を参考にしてマニピュレータの手先の特性の仕様
を決定し、この仕様を実現するような関節の特性を設定
する方法を用いる。
【0014】図1は、本発明のマニピュレータの柔軟性
設定方法およびマニピュレータの制御方法の原理図であ
る。図1の方法においては、まず人の腕の手先の柔軟性
の計測結果からマニピュレータの手先の柔軟性の設定に
関して有効な性質を抽出し(ステップS1)、マニピュ
レータの手先の柔軟性の仕様を決定する(ステップS
2)。次にマニピュレータの手先の柔軟性の仕様をマニ
ピュレータの関節の柔軟性の仕様に変換し(ステップS
3)、マニピュレータの関節の柔軟性を設定する(ステ
ップS4)。そして、設定されたマニピュレータの関節
の柔軟性に従って、マニピュレータを駆動する(ステッ
プS5)。マニピュレータの弾性を設定する場合は、マ
ニピュレータの弾性行列を関節角の座標系で表現した関
節の弾性行列の対角要素の値を設定し、手先の位置を通
る座標軸を有する座標系でマニピュレータの弾性行列を
表現した手先の弾性行列が対称行列であり、かつ、手先
の弾性行列の非対角要素が零であるという条件を用い
て、関節の弾性行列の対角要素の値から関節の弾性行列
の非対角要素の値を計算する。
【0015】
【作用】実際に人の腕の手先の柔軟性、例えば弾性特性
を計測して得られたデータから人の手先の柔軟性に関す
る様々な性質が得られ(ステップS1)、それらの性質
のうちマニピュレータの手先の柔軟性を設定するのに適
したものが仕様として選ばれる(ステップS2)。こう
して設定されたマニピュレータの手先の柔軟性の仕様
が、例えば弾性行列を用いた演算により関節の柔軟性の
仕様に変換される(ステップS3)。そして、得られた
関節の柔軟性の仕様からマニピュレータの関節の柔軟
性、例えば弾性特性の表現が設定される(ステップS
4)。こうして、計測された人の手先の柔軟性に類似し
た特性が、マニピュレータの手先の柔軟性として設定さ
れる。
【0016】さらに、設定された関節の柔軟性の表現に
基づく演算により、例えば制御信号の値を求め、その制
御信号を用いてマニピュレータの関節の動きを制御する
(ステップS5)。これにより、マニピュレータが人の
手先と類似した柔軟性を持つように制御されるので、対
象物に与える力が調節され、人の腕がこなす作業内容に
準じた複雑な仕事ができるようになる。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて詳細に説明する。本実施例においては、平面上で
動作する2関節マニピュレータを制御対象として、その
柔軟性の1つの要素である弾性特性を制御する場合につ
いて述べる。一般に、マニピュレータを構成するリンク
の交点は関節と呼ばれ、関節にはリンクを駆動するアク
チュエータ(あるいはモータ)が備えられている。まず
人の腕の特性の計測結果とそれを参考にしたマニピュレ
ータの手先の弾性特性の設定仕様を示し、次にこの仕様
を満たすようなマニピュレータの関節弾性行列の設定法
を具体的に定式化する。
【0018】ここでは、一例としてMussa-Ivaldiらによ
って行われた人の腕の手先の特性の計測実験の結果を参
考にする(Mussa-Ivaldi, F. A., Hogan, N., and Bizz
i, E.: Neural, Mechanical, and Geometric Factors S
ubserving Arm Posture in Humans, The Journal of Ne
uroscience, 5, 10, 2732/2742, 1985. )。彼らは、人
が腕(前腕と上腕の2関節アーム)の1つの姿勢を水平
面内で保持しているとき、外部から手先に微小な変位を
与えて、随意的な反応が起こる前に手先の反発力を計測
し、人の腕の手先の弾性特性を調査した。その結果、次
のような特性が示された。
【0019】第1に、人の腕の挙動はspring-like であ
り、手先の弾性行列がほぼ対称である。第2に、手先の
弾性特性を弾性楕円体を使って表現すると、楕円体の軸
の方向および形(長軸と短軸の比率)が手先の位置の関
数であり、被験者や実験条件によらず規則的である。第
3に、手先の弾性楕円体の長軸がほぼ肩の方向を向く。
第4に、弾性楕円体の大きさは、被験者や実験条件で大
きく変化する。手先の弾性楕円体については後で説明す
る。
【0020】これらの人の腕の特性の計測結果を参考に
して、マニピュレータの手先の弾性特性の設計仕様を次
のように設定する。 仕様1:手先の弾性行列が対称行列である。
【0021】仕様2:手先の弾性楕円体の軸が常にマニ
ピュレータの第1関節の方向を向く。 仕様3:手先の弾性楕円体の長軸と短軸の比が指定され
た値になる。
【0022】仕様4:手先の弾性楕円体の長軸と短軸の
大きさが指定された値になる。ここで、マニピュレータ
の手先の弾性特性が上記の設計仕様を満たすように、関
節の弾性行列を設定する方法を定式化する。まず、弾性
行列や弾性楕円体などを記述するための数学的な準備を
行う。
【0023】マニピュレータの変位のベクトル 外1
(以後、dxハットと記す)と力の
【0024】
【外1】
【0025】ベクトル 外2 (以後、fハットと記
す)の間に次式の関係が成り立つとき、
【0026】
【外2】
【0027】行列Kをマニピュレータの弾性行列と呼
ぶ。
【0028】
【数1】
【0029】(1)式から、変位dxハットと力fハッ
トの関係が弾性行列Kによって変化するので、Kを適切
に設定できれば望ましいマニピュレータの柔軟性を実現
できることがわかる。
【0030】マニピュレータの弾性特性が(1)式で表
現されるとき、その弾性楕円体とは、
【0031】
【数2】
【0032】で表されるfハットの軌跡である。このと
き、Kの固有ベクトルの方向が弾性楕円体の軸の方向と
一致し、最大固有値に対応する固有ベクトルの方向(長
軸方向)が弾性が最も大きい(腕がかたい)方向であ
り、最小固有値に対応する固有ベクトルの方向(短軸方
向)が弾性が最も小さい(柔らかい)方向である。ま
た、弾性行列Kの最大固有値と最小固有値の比率が楕円
体の長軸と短軸の比率であり、楕円体の大きさはKの行
列式の値に比例する。
【0033】図2は、マニピュレータの座標系と手先の
弾性楕円体の一例を示している。図2のマニピュレータ
は第2関節により連結された2つのリンクl1、l2よ
り構成され、リンクl1のもう一方の端は第1関節とな
り、リンクl2のもう一方の端は手先となっている。
【0034】ここで、解析を容易にするため、関節角座
標(q1 ,q2 )、第1関節の位置を原点とする直交座
標(x,y)、xy座標系を角度pだけ反時計周りに回
転した直交座標(X,Y)の3つの座標系を利用するこ
とにする。角度q1 はx軸とリンクl1の成す角度であ
り、q2 はリンクl1とリンクl2の成す角度であり、
pはx軸と手先の弾性楕円体の長軸の成す角度である。
手先の位置はXY座標系のX軸上にあり、XY座標系は
手先の座標系に相当する。
【0035】マニピュレータの弾性行列を関節角座標
(q1 ,q2 )、直交座標(x,y)、直交座標(X,
Y)の3つの座標で表現したものを順にKj ,Ke ,K
r とし、それぞれの行列要素を次のように定義する。
【0036】
【数3】
【0037】このとき、3つの弾性行列Kj ,Ke ,K
r の間には、次の関係式が成り立つ。 Kj =JT e J, …(4) Kr =RT e R. …(5) (4)式の行列Jは関節角座標(q1 ,q2 )から直交
座標(x,y)へのキネマティク変換のヤコビアン行列
であり、(5)式の行列Rは座標系を角度pだけ回転さ
せる回転行列である。また、JT 、RT はそれぞれJ、
Rの転置行列を表す。(4)、(5)の関係式はともに
仮想仕事の原理を利用して容易に導出される。
【0038】図2のような2関節マニピュレータでは、
手先の座標 外3 (以後、xハッ
【0039】
【外3】
【0040】トと記す)=(x,y)は、 外4 (以
後、qハットと記す)=(q1 ,q2
【0041】
【外4】
【0042】)およびリンクl1、l2の長さL1 、L
2 を用いて、
【0043】
【数4】
【0044】と書けるので、
【0045】
【数5】
【0046】となる。また、図2においては、
【0047】
【数6】
【0048】である。ヤコビアン行列Jが可逆であると
き、(4)式より、弾性行列Ke は弾性行列Kj を使っ
て次式のように計算できる。 Ke =J-Tj -1 …(9) ここで、J-T=(J-1T =(JT -1であり、J-1
Jの逆行列を表す。
【0049】したがって、(5)式より、弾性行列Kr
は弾性行列Kj を使って、 Kr =RT -Tj -1R …(10) のように求められる。(10)式により計算される弾性
行列Kr を利用して、上述の手先の弾性特性の設計仕様
を満たすような関節の弾性行列Kj を設定することがで
きる。
【0050】図3は、手先の弾性特性を関節の弾性特性
に変換する手順のフローチャートであり、図1のステッ
プS3の処理に相当する。図3において、まず手先の弾
性行列Kr の要素に関する条件を設定する(ステップS
11)。次に、手先の弾性行列Kr の要素を関節の弾性
行列Kj の要素を用いて表す(ステップS12)。そし
て、Kr の要素に関する条件を用いて関節の弾性行列K
j の要素の計算式を求め(ステップS13)、変換を終
了する。
【0051】図4は、実施例の多関節マニピュレータ制
御システムの構成図である。図4の制御システムは、制
御装置1、マニピュレータ2、および対象物3より成
る。制御装置1は、例えばオペレータからマニピュレー
タ2の各リンクの長さと弾性の制御に用いる弾性パラメ
ータを受け取る。また、マニピュレータ2の各関節の角
度をモニターして、適当な制御信号をマニピュレータ2
の各関節のアクチュエータに送り、マニピュレータ2の
動作を制御する。マニピュレータ2は、入力される制御
信号に従って動作し、対象物3を把持する作業を行う。
制御装置1に入力される弾性パラメータとしては、手先
の弾性特性の設計仕様に対応する行列要素の値等が用い
られる。
【0052】図5は、図4の制御装置1の構成例を示し
ている。図5において、制御装置1は処理部11、記憶
部12、入力部13および14、出力部15より成り、
各部はバス16により結合されている。入力部13は各
リンクの長さと弾性パラメータを受け取り、記憶部12
はこれらの値を記憶する。処理部11は、記憶部12に
記憶された各リンクの長さおよび弾性パラメータと、入
力部14より入力される各関節の角度とを用いて、適切
な関節の弾性行列を求める。そして、その関節の弾性行
列を用いて制御信号を生成し、出力部15を介してマニ
ピュレータ2に出力する。
【0053】本発明においては図3の手順に従って関節
の弾性行列を求めるが、手先の弾性特性の設計仕様1、
2、3、4のいずれを用いるかによって、関節の弾性行
列を計算する方法は異なり、また制御装置1に与えるべ
き弾性パラメータも異なってくる。以下では、仕様1、
2、3、4の特定の組合せを用いた第1の実施例、第2
の実施例、および第3の実施例について述べる。
【0054】まず、図6および図7を参照しながら第1
の実施例について説明する。第1の実施例においては、
仕様1および2を満たすような制御を行う。すなわち、
手先の弾性行列が対称行列であり(仕様1)、手先の弾
性楕円体の軸が第1関節の方向を向く(仕様2)ような
制御を実現する。
【0055】仕様1と(4)、(5)式より、弾性行列
j 、Ke 、Kr は全て対称行列と設定できる。次に、
仕様2を満たすためには、手先の弾性行列Kr が対角行
列であればよい。(10)式の右辺を具体的に計算する
ことによって、弾性行列Krの(1,2)成分kr12
次式のように求められる。
【0056】
【数7】
【0057】ここで、仕様1から弾性行列Kr は対称行
列であり、kr12 =kr21 である。また、rは第1関節
から手先までの距離であり、
【0058】
【数8】
【0059】により与えられる。(11)式を利用し
て、kr12 =0を関節の弾性行列Kj の(1,2)成分
j12 について解くと、
【0060】
【数9】
【0061】が得られる。したがって、対称な弾性行列
j の(1,2)成分kj12 を(13)式のように設定
すれば、弾性行列Kr がXY座標系では対角行列にな
り、対応する弾性楕円体の軸が第1関節の方向を向く。
ただし、弾性行列Kj の(1,1)成分kj1 1 と(2,
2)成分kj22 の値は指定する必要がある。
【0062】図6は、第1の実施例の設定を用いた制御
のフローチャートである。図6において制御が開始され
ると、まずオペレータがマニピュレータ2の各リンクの
長さを設定し(ステップS21)、kj11 とkj22 の値
を設定する(ステップS22)。次に、制御装置1は
(13)式に従ってkj12 を計算し(ステップS2
3)、関節弾性行列Kj の各要素の値を決定する(ステ
ップS24)。ここでは、kj11 とkj22 は指定された
値により決まり、kj12 とkj21 はステップS23で得
られた値を用いる。次に、制御装置1は得られた関節弾
性行列Kjを用いて制御信号を生成し、マニピュレータ
2を制御する(ステップS25)。そして、制御を終了
するどうか判定し(ステップS26)、終了しない場合
はステップS23以降を繰り返す。
【0063】図7は、第1の実施例の設定を用いたシミ
ュレーションの結果を示している。図7において、マニ
ピュレータの手先が5つの点にある時のそれぞれの手先
の弾性楕円体が示されている。このシミュレーションで
は、リンクl1とリンクl2の長さはそれぞれ0.3、
0.35(m)とし、kj11 、kj22 はそれぞれ0.
1、0.2の定数に設定した。手先の5つの位置の座標
は、それぞれ(0,0.25)、(0,0.35)、
(0,0.55)、(0.3,0.3)、(−0.3,
0.3)である。図7より、マニピュレータの手先の弾
性楕円体は手先の位置によらず第1関節の方向を向いて
おり、仕様1および2を満たすような制御が行われるこ
とが分かる。
【0064】特に、2つのリンクの長さが等しいマニピ
ュレータの場合L1 =L2 となり、(13)式は、 kj12 =kj11 /2 …(14) のように簡単になる。このとき、弾性行列Kr は(1
0)式より、
【0065】
【数10】
【0066】と計算できる。したがって、この場合図6
のステップS23では、(13)式の代わりに(14)
式を用いればよい。(15)式によると、Kr の対角成
分kr11 の値がマニピュレータの姿勢(角度q2 )によ
って変化する。一方、手先の弾性楕円体の形はKr の2
つの対角成分kr11 、kr22 の比率によって決まり、そ
の大きさはKr の行列式の値に比例する。したがって、
(14)式に従って関節の弾性行列Kj を設定した場
合、手先の弾性楕円体の形と大きさがマニピュレータの
姿勢によって変化する。
【0067】次に、図8および図9を参照しながら第2
の実施例について説明する。第2の実施例においては、
仕様1、2、および3を満たすような制御を行う。すな
わち、手先の弾性行列が対称行列であり(仕様1)、手
先の弾性楕円体の軸が第1関節の方向を向き(仕様
2)、手先の弾性楕円体の長軸と短軸の比が指定された
値になる(仕様3)ような制御を実現する。
【0068】まず、仕様1、2を満たすために、関節の
弾性行列Kj の(1,2)成分kj1 2 は(13)式のよ
うに設定する。さらに仕様3を満たすように、弾性行列
rの(1,1)成分kr11 と(2,2)成分kr22
比率を kr11 /kr22 =c …(16) のように定める。ここで、cは手先の弾性楕円体の長軸
と短軸の比に相当し、定数として指定してもよく、また
手先の位置(x,y)の関数として指定してもよい。そ
して、(16)式を満たすように関節の弾性行列Kj
設計する。
【0069】(13)式のkj12 を(10)式の右辺に
代入し、さらに(16)式を利用してKj の(2,2)
成分kj22 を求めると、
【0070】
【数11】
【0071】となる。kj12 、kj22 をそれぞれ(1
3)、(17)に従って設定すれば、弾性行列Kr
(10)式より、
【0072】
【数12】
【0073】となる。したがって、仕様1〜3を満たす
ようなKj をマニピュレータに実装することができる。
ただし、kj11 の値とcの値または関数形は設定する必
要がある。
【0074】図8は、第2の実施例の設定を用いた制御
のフローチャートである。図8において制御が開始され
ると、まずオペレータがマニピュレータ2の各リンクの
長さを設定し(ステップS31)、kj11 とcを設定す
る(ステップS32)。次に、制御装置1は(13)、
(17)式に従ってkj12 、kj22 をそれぞれ計算し
(ステップS33)、関節弾性行列Kj の各要素の値を
決定する(ステップS34)。ここでは、kj11 は指定
された値により決まり、kj12 =kj2 1 、kj22 はステ
ップS33で得られた値を用いる。次に、制御装置1は
得られた関節弾性行列Kj を用いて制御信号を生成し、
マニピュレータ2を制御する(ステップS35)。そし
て、制御を終了するどうか判定し(ステップS36)、
終了しない場合はステップS33以降を繰り返す。
【0075】図9は、第2の実施例の設定を用いたシミ
ュレーションの結果を示している。図9において、リン
クの長さや手先の位置の設定は図7と同様である。ま
た、弾性行列Kj の(1,1)成分kj11 は0.1に、
手先の弾性楕円体の長軸と短軸の比率cは2に設定し
た。図9より、手先の弾性楕円体は手先の位置によらず
第1関節の方向を向き、また長軸と短軸の比率が一定で
あり、仕様1〜3を満たすような制御が行われることが
分かる。ただし、(18)式から分かるように、弾性楕
円体の大きさ(行列式の値に比例)は第1関節から手先
までの距離rによって大きく変化する。
【0076】特に、2つのリンクの長さが等しいマニピ
ュレータの場合L1 =L2 となり、(17)式は、
【0077】
【数13】
【0078】のように簡単になる。このとき、関節の弾
性行列Kj は、(14)、(19)式より、
【0079】
【数14】
【0080】となる。したがって、この場合図8のステ
ップS33では、(13)、(17)式の代わりに(2
0)式を用いればよい。次に、図10および図11を参
照しながら第3の実施例について説明する。第3の実施
例においては、仕様1、2、および4を満たすような制
御を行う。すなわち、手先の弾性行列が対称行列であり
(仕様1)、手先の弾性楕円体の軸が第1関節の方向を
向き(仕様2)、手先の弾性楕円体の長軸と短軸のそれ
ぞれの大きさが指定された値になる(仕様4)ような制
御を実現する。
【0081】まず、仕様1、2を満たすように関節の弾
性行列Kj の(1,2)成分kj12を(13)式のよう
に設定する。さらに仕様4を満たすように、手先の弾性
楕円体の長軸と短軸の大きさを次のように指定する。 kr11 =c1 ,kr22 =c2 …(21) ここで、c1 、c2 は手先の弾性楕円体の長軸、短軸の
大きさにそれぞれ相当する定数である。また、kj12
(13)式のように設定したので、kr12 =k r21 =0
となる。(13)式のkj12 を(10)式の右辺に代入
し、その計算結果が(21)式を満たすようにkj11
j22 を求めると、
【0082】
【数15】
【0083】となる。関節の弾性行列Kj の要素を(1
3)、(22)、(23)式に従って指定すれば、手先
の弾性行列Kr は、
【0084】
【数16】
【0085】のようになる。したがって、手先の弾性楕
円体の軸は常に第1関節の方向を向き、形と大きさが一
定になる。図10は、第3の実施例の設定を用いた制御
のフローチャートである。
【0086】図10において制御が開始されると、まず
オペレータがマニピュレータ2の各リンクの長さを設定
し(ステップS41)、手先の弾性楕円体の長軸の大き
さc 1 と短軸の大きさc2 を設定する(ステップS4
2)。次に、制御装置1は(13)、(22)、(2
3)式に従ってkj12 、kj11 、kj22 をそれぞれ計算
し(ステップS43)、関節弾性行列Kj の各要素の値
を決定する(ステップS44)。ここでは、kj11 、k
j12 =kj21 、kj22 として、ステップS43で得られ
た値を用いる。次に、制御装置1は得られた関節弾性行
列Kj を用いて制御信号を生成し、マニピュレータ2を
制御する(ステップS45)。そして、制御を終了する
どうか判定し(ステップS46)、終了しない場合はス
テップS43以降を繰り返す。
【0087】図11は、第3の実施例の設定を用いたシ
ミュレーションの結果を示している。図11において、
リンクの長さや手先の位置は図7と同様である。また、
手先の弾性楕円体の長軸と短軸の大きさはそれぞれ2.
0、1.0に設定した。図11より、手先の弾性楕円体
は手先の位置によらず第1関節の方向を向き、また長軸
と短軸の大きさが一定であり、仕様1,2,4を満たす
ような制御が行われることがわかる。
【0088】特に、2つのリンクの長さが等しいマニピ
ュレータの場合L1 =L2 となり、(13)、(2
2)、(23)式が簡単化され、関節の弾性行列K
j は、
【0089】
【数17】
【0090】のようになる。したがって、この場合図1
0のステップS43では、(13)、(22)、(2
3)式の代わりに(25)式を用いればよい。以上の実
施例においては、手先の弾性特性の設計仕様の特定の組
合せを用いて関節の弾性行列を設定したが、一般には任
意の組合せを用いることができ、さらに仕様1、2、
3、4以外の設計仕様を用いることもできる。また、2
関節マニピュレータの平面内での動作制御について述べ
たが、3次元空間内の動作制御についても同様の方法が
適用でき、3つ以上の関節を持つマニピュレータの制御
に拡張することも可能である。本発明の弾性設定法に基
づいて指定された関節弾性行列は、人工筋駆動マニピュ
レータの関節弾性の設定や関節座標でのフィードバック
・ゲインの設定に利用することができる。
【0091】人工筋駆動マニピュレータは、空気圧ゴム
人工筋のような人工筋によって関節駆動部を構成したマ
ニピュレータである。この種のマニピュレータには、可
変な弾性特性を持つ人工筋が各関節に拮抗するように配
置され、拮抗する人工筋群のトルク差が実効関節トルク
になる。また、拮抗する人工筋群を同時に活動させるこ
とによってマニピュレータの関節の弾性特性を調節する
ことができる。このように人工筋駆動マニピュレータ
は、手先位置などの運動軌道と関節の周りの弾性特性を
同時にかつ独立に制御できるため、作業対象物や人間と
直に接触する作業などに応用が期待されている。
【0092】これまでは人工筋駆動マニピュレータの関
節弾性特性の有効な設定法がなかったが、本発明によれ
ば、人工筋駆動マニピュレータの手先が人の腕の手先と
類似した弾性特性を持つように、人工筋駆動マニピュレ
ータの関節弾性を設定することができる。
【0093】また、本発明の関節弾性行列は、関節座標
でのフィードバック・ゲインにも利用できる。例えば、
次のようなマニピュレータのフィードバック制御則を適
用する場合を考える。
【0094】
【数18】
【0095】ここで、 外5 は関節のアクチュエータ
への制御入力を表すベクトル、 外6
【0096】
【外5】
【0097】は関節座標qハットの目標値を表すベクト
ルである。また、KP はフィードバ
【0098】
【外6】
【0099】ック・ゲインを表す行列であり、KD は関
節座標qハットの時間変化に関する項の係数行列であ
る。このうち、フィードバック・ゲインKP の設定に本
発明の関節弾性行列を利用して、マニピュレータの手先
の弾性特性が上述の設定仕様を満たすようにすることが
できる。
【0100】以上の実施例においては、マニピュレータ
の柔軟性のうち特に弾性特性の設定方法について説明し
たが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、
マニピュレータの柔軟性を左右する他の要素である粘性
についても、適当な制御法則を用いることにより、人の
腕と類似した特性を実現できる可能性がある。
【0101】
【発明の効果】本発明によれば、マニピュレータの手先
が人の腕の手先と類似した特性を持つようにマニピュレ
ータの柔軟性を設定できる。これにより、各種の作業に
対応可能なマニピュレータの自動制御が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】マニピュレータの座標系と弾性楕円体を示す図
である。
【図3】弾性特性の変換手順のフローチャートである。
【図4】実施例の制御システムの構成図である。
【図5】実施例の制御装置の構成図である。
【図6】第1の実施例による制御のフローチャートであ
る。
【図7】第1の実施例によるシミュレーシュン結果を示
す図である。
【図8】第2の実施例による制御のフローチャートであ
る。
【図9】第2の実施例によるシミュレーシュン結果を示
す図である。
【図10】第3の実施例による制御のフローチャートで
ある。
【図11】第3の実施例によるシミュレーシュン結果を
示す図である。
【符号の説明】
1 制御装置 2 マニピュレータ 3 対称物 11 処理部 12 記憶部 13、14 入力部 15 出力部 16 バス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−303425(JP,A) 特開 平3−262009(JP,A) 特開 平4−343101(JP,A) 特開 平4−329403(JP,A) Mussa−Ivaldi,F. A.,Hogan,N.,Bizzi, E.,Neural,mechanic al,and geometric f actors subserving arm posture in hum ans,The Journal of Neuroscience,1985年, Vol.5,p.2732−2743 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B25J 13/00 B25J 9/16 B25J 19/00

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マニピュレータの弾性行列を関節角の座
    標系で表現した関節の弾性行列の対角要素の値を設定
    し、 手先の位置を通る座標軸を有する座標系で前記マニピュ
    レータの弾性行列を表現した手先の弾性行列が対称行列
    であり、かつ、該手先の弾性行列の非対角要素が零であ
    るという条件を用いて、前記関節の弾性行列の対角要素
    の値から該関節の弾性行列の非対角要素の値を計算する
    ことを特徴とするマニピュレータの弾性設定方法。
  2. 【請求項2】 前記手先の弾性楕円体の長軸と短軸の比
    を設定し、設定された長軸と短軸の比と前記関節の弾性
    行列の対角要素の値から該関節の弾性行列の他の対角要
    素の値を計算することを特徴とする請求項1記載のマニ
    ピュレータの弾性設定方法。
  3. 【請求項3】 前記手先の弾性楕円体の長軸と短軸の大
    きさを設定し、設定された長軸と短軸の大きさから前記
    関節の弾性行列の対角要素の値を計算することを特徴と
    する請求項1記載のマニピュレータの弾性設定方法。
  4. 【請求項4】 請求項1、2、または3記載のマニピュ
    レータの弾性設定方法により計算された前記関節の弾性
    行列を用いて、前記マニピュレータを駆動することを特
    徴とするマニピュレータの制御方法。
  5. 【請求項5】 第1関節に連結された第1のリンクと、
    第2関節により該第1のリンクに連結され手先を有する
    第2のリンクとを備える2関節マニピュレータの弾性
    設定する方法であって、前記2関節マニピュレータの弾性行列を関節角の座標系
    で表現した関節の弾性行列の対角要素の値を設定し、 手先の位置を通る座標軸を有する座標系で前記2関節マ
    ニピュレータの弾性行列を表現した手先の弾性行列が対
    称行列であり、かつ、該手先の弾性行列の非対角要素が
    零であるという条件を用いて、前記関節の弾性行列の対
    角要素の値から該関節の弾性行列の非対角要素の値を計
    算する ことを特徴とするマニピュレータの弾性設定方
    法。
  6. 【請求項6】 前記手先の弾性楕円体の長軸と短軸の比
    を設定し、設定され た長軸と短軸の比と前記関節の弾性
    行列の対角要素の値から該関節の弾性行列の他の対角要
    素の値を計算することを特徴とする請求項記載のマニ
    ピュレータの弾性設定方法。
  7. 【請求項7】 前記手先の弾性楕円体の長軸と短軸の大
    きさを設定し、設定された長軸と短軸の大きさから前記
    関節の弾性行列の対角要素の値を計算することを特徴と
    する請求項記載のマニピュレータの弾性設定方法。
  8. 【請求項8】 前記第1のリンクの長さを前記第2のリ
    ンクの長さと同じに設定することを特徴とする請求項
    5、6、または7記載のマニピュレータの弾性設定方
    法。
  9. 【請求項9】 請求項5、6、または7記載のマニピュ
    レータの弾性設定方法により計算された前記関節の弾性
    行列を用いて、前記2関節マニピュレータを駆動するこ
    とを特徴とするマニピュレータの制御方法。
  10. 【請求項10】 マニピュレータの関節の動きをモニタ
    ーしながら該関節の状態に対応する制御信号を該マニピ
    ュレータに与えて、該マニピュレータの動作を制御する
    マニピュレータ制御装置であって、 前記マニピュレータの弾性行列を関節角の座標系で表現
    した関節の弾性行列の対角要素の値を受け取る入力部
    と、手先の位置を通る座標軸を有する座標系で前記マニピュ
    レータの弾性行列を表現した手先の弾性行列が対称行列
    であり、かつ、該手先の弾性行列の非対角要素が零であ
    るという条件を用いて、前記関節の弾性行列の対角要素
    の値から該関節の弾性行列の非対角要素の値を計算し、
    得られた関節の弾性行列を用いて 前記関節の状態に適応
    した制御信号の値を求める処理部と、 前記制御信号を前記マニピュレータに出力する出力部と
    を備えることを特徴とするマニピュレータ制御装置。
  11. 【請求項11】 前記入力部は、前記手先の弾性楕円体
    の長軸と短軸の比を受け取り、前記処理部は、該長軸と
    短軸の比と前記関節の弾性行列の対角要素の値から該関
    節の弾性行列の他の対角要素の値を計算し、得られた関
    節の弾性行列を用いて前記制御信号の値を求めることを
    特徴とする請求項10記載のマニピュレータ制御装置。
  12. 【請求項12】 前記入力部は、前記手先の弾性楕円体
    の長軸と短軸の大きさを受け取り、前記処理部は、該長
    軸と短軸の大きさから前記関節の弾性行列の対角要素の
    値を計算し、得られた関節の弾性行列を用いて前記制御
    信号の値を求めることを特徴とする請求項10記載のマ
    ニピュレータ制御装置。
  13. 【請求項13】 前記処理部は、前記関節の弾性行列を
    利用してフィードバック・ゲインを計算し、該フィード
    バック・ゲインに基づいて前記マニピュレータへの制御
    入力を求め、前記出力部は、該制御入力を前記マニピュ
    レータに与えることを特徴とする請求項10記載のマニ
    ピュレータ制御装置。
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