JP3927994B2 - ロボット装置 - Google Patents

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Description

本発明は、家庭に代表されるような人の生活空間において、人と共存して作業を行うロボット装置に関するものである。
従来、ロボットの安全作業方法としては、ロボットの作業空間全体を完全にカバーで覆い、人とロボットとを完全に隔離して、人とロボットとの共存を許さない方式が多い。また、人と作業ロボットの共存を許容するものとしては、産業用ロボット分野において、以下に示すいくつかの従来例がある。(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4参照。)
図19は、従来例1として、前記特許文献1に記載された従来のロボット用安全装置を示すものである。
図19において、産業用ロボット101の周囲には安全マット102が敷かれている。作業者が教示のために産業用ロボット101に近づくと、作業者の重量によって安全マット102の電極スイッチがONして作業者の接近を検知し、ケーブル103を通じて制御装置104に人の接近が通知される。接近を検知すると、制御装置104は動作速度軌道を低速として、ロボット101のアームの接触時の衝撃を抑え、安全な教示作業を実現していた。
図20は、従来例2として、前記特許文献2に記載された従来の触覚センサをもつロボット用制御装置を示すものである。
図20において、多関節アーム型のロボット111は、アーム部112に複数の触覚センサ113を有している。ロボット111は複数の関節を持ち、作業によって、直接作業に関わる関節と直接作業に関わらない関節とに大別される。ロボット111は触覚センサ(接触センサ)113で接触を検知時に、直接作業に関わらない関節には、接触部分から遠ざかり回避動作する重み付けを行い、直接作業に関わる関節には作業重視の重み付けを行う。そして、全体として接触部分から遠ざかる運動成分を持たすことで回避動作を行いながらの作業を実現していた。なお、図20において、110は視覚システム、133は接触制御器、134は作業指令部、135は作業制御器、136は動作選択器、137は動作変換器、138は線形関係生成器である。
図21は、従来例3として、前記特許文献3に記載された従来の自律移動装置のブロック図を示すものである。
図21において、自律移動ロボット121において、走行方向に障害物を検出するための超音波センサ122と、人から放射される赤外線を検出する赤外線センサ123を有する。自律移動ロボット121は、障害物センサ121で障害物を検出時には、赤外線センサ123で人の判別を行い、人の場合は、待機動作を一定時間行ったのち人がいなくならなければ、回避動作を行う。また、人でない場合は、障害物回避動作をすぐに行い、移動という作業を実現していた。
また、図22A及び図22Bは、従来例4として、特許文献4に記載された従来のロボット用安全装置を示すものである。
図22A及び図22Bにおいて、ロボットは、ロボット用安全装置156の右側156Rに存在する。ロボット動作時には、人がスイッチ160を押すことにより、図22Aのように、人側156Lの遮蔽板152が上昇してロボット側156Rの遮蔽板158は下降する。しかし、人が、ワーク153を交換する場合は、人がスイッチ160を押すことにより、図22Bのように、ロボット側156Rの遮蔽板158が上昇し、人側156Lの遮蔽板152が下降する。このように、人がスイッチ160を押すことにより、ロボット側156Rの遮蔽板158が上昇するため、ロボットは、遮蔽板158によりワーク153に対する作業が行えなくなり、ワーク153に対する作業を停止することになる。
特開昭59−102595号公報(代表図) 特開2003−89091号公報(第4頁、図1) 特開平9−198412号公報(第6頁、図1) 特開2002−283277号公報
工場に代表される特定場所でのロボット作業においては、ロボットの作業空間と人の行動空間は、概して分離できる環境にあり、ロボットの作業空間と人の行動空間とをカバーで完全に空間を隔離すれば、安全作業は容易に実現できる。一方、ロボットの作業空間と人の行動空間の一部の共有が発生する場合においても、前記従来例1、従来例2、従来例3を適用して安全な作業は十分可能である。
しかしながら、家庭に代表されるような人の生活環境では、生活環境をロボットの作業空間と人の行動空間の2つにカバーで完全に隔離してしまうことは概して難しい。例えば家庭内でのロボットの家事支援作業を想定した場合、ロボットの作業空間と人の行動空間の大部分は共有される。そのため、前記従来例1、従来例2、従来例3をそのまま適用して安全に作業を行うことは困難である。家庭を代表例として、以下にその理由を個別に述べる。
前記従来例1では、基本的に教示作業時のみに有効である。定常作業時には、ロボット作業空間と人の行動空間は共有しないとして設計されており高速動作を行う。ロボットの作業空間内への人の侵入はセンサで検知してロボットがすぐ停止する構成となっている。
しかしながら、ロボットの作業空間と人の行動空間の大部分を共有する家庭環境では、人の移動、ロボットの移動により、人の行動空間とロボットの作業空間が頻繁に交錯する。そのため、従来例1をそのまま適用した場合は、低速動作による作業効率低下や停止による作業の中断が頻繁に発生して作業に支障をきたすという課題がある。
前記従来例2では、ロボットアーム部の接触センサで人の接触部分を検知する。そして、接触センサの入力を基準として、ロボット全体として接触部分から遠ざかる運動成分を持つように、ロボットの各関節に指令値を振り分けて、接触回避動作を行いながら作業を実現する。
しかしながら、ロボットの作業空間と人の行動空間の大部分を共有する家庭環境においては、従来例2をそのまま適用した場合は、また、人の接触に対してロボット側が受動的に回避行動を取るだけであり、人の接触に対して常にロボットが逃げる形になりかねず、作業空間を確保してきちんと作業を行うことが考慮されていないと言える。そのため、接触に対する安全はある程度確保できると思われるが、家事支援などのロボット作業効率を低下させる課題がある。
前記従来例3では、人を検知した自律移動装置は、待機動作又は、人を回避して移動を行う。
しかしながら、ロボットの作業空間と人の行動空間の大部分を共有する家庭環境では、従来例3をそのまま適用した場合は、常に人に対して受動的に回避行動を取るだけであり、受動的行動だけでは移動作業において十分な作業効率を実現できない課題がある。
前記従来例4では、ワーク153を置く作業をする場合、人がスイッチ160を押すことにより、人側156Lの遮蔽板152(緑)を下降しかつロボット側156Rの遮蔽板158を上昇させるため、ロボットはワーク153に対する作業を停止した状態で人がワーク153を置く作業を行うようにしている。よって、ロボットに何らかの不具合が起こった場合でも、ロボット側156Rの遮蔽板158があるために、人とロボットとは接触しないようにしている。
しかしながら、ロボットの作業空間と人の行動空間の大部分を共有する家庭環境における作業では、大きく空間を遮って作業を行うと、人の行動を大きく制限し実用的ではない。
従って、本発明の目的は、前記従来の課題を解決するもので、家庭に代表されるようなロボット機構部の作業空間と人の行動空間の大部分を共有する環境において、作業効率を確保しつつ安全にロボット作業を実現するロボット装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明の第1態様によれば、ロボットアームと、前記ロボットアームが取り付けられたロボット本体とを有するロボット機構部と、
移動体又は動物又は人の3つの物体のうちいずれか又は複数の物体を認識する物体認識部と、
前記ロボット機構部の一部を用いて遮蔽動作を行わせることにより、前記物体認識部で認識された前記物体のロボット機構部の作業空間への侵入を遮りつつ、前記ロボット機構部の前記ロボットアームによる作業を行わせるように前記ロボット機構部を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記物体認識部で認識された前記物体と前記ロボット機構部の作業空間との相対位置関係に応じて、前記遮蔽動作を行う位置や前記遮蔽動作の種類を変えて前記遮蔽動作を行うように前記ロボット機構部を制御するロボット装置を提供する。
本発明の第2態様によれば、ロボットアームと、前記ロボットアームが取り付けられたロボット本体と、前記ロボット本体を移動させる移動機構とを有するロボット機構部と、
移動体又は動物又は人の3つの物体のうちいずれか又は複数の物体を認識する物体認識部と、
前記ロボット機構部の一部を用いて遮蔽動作を行わせることにより、前記物体認識部で認識された前記物体のロボット機構部の作業空間への侵入を遮りつつ、前記ロボット機構部の前記ロボットアームによる作業又は前記移動機構による作業又は前記ロボットアームと前記移動機構の協調作業を行わせるように前記ロボット機構部を制御する制御部とを備えるロボット装置を提供する。
本構成によって、物体認識部によって人は認識され、例えば、ロボット機構部の作業空間が人の行動空間と交錯する認識される場合に、人に対してロボット機構部の一部を用いて遮蔽動作を行うことにより、ロボット機構部の作業空間が人の行動空間と交錯するのを受動的ではなく能動的に必要に応じて防ぐことができ、ロボット機構部の作業空間を確保して、安全に作業を行うことができる。
本発明のロボット装置によれば、産業用ロボットの安全カバーに代表されるようなロボット機構部の作業空間と人の行動空間とを完全に遮断する遮蔽専用の部材を使用するのではなく、ロボット機構部の一部を使用して、必要に応じて、人を遮り、能動的にロボット機構部の作業空間を確保するため、家庭のようなロボット装置と人が共存する環境において、ロボット装置がロボット機構部の作業空間を確保して、安全に作業を行うことができる。
本発明の記述を続ける前に、添付図面において同じ部品については同じ参照符号を付している。
以下に、本発明にかかる実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する前に、本発明の種々の態様について説明する。
本発明の第1態様によれば、ロボットアームと、前記ロボットアームが取り付けられたロボット本体とを有するロボット機構部と、
移動体又は動物又は人の3つの物体のうちいずれか又は複数の物体を認識する物体認識部と、
前記ロボット機構部の一部を用いて遮蔽動作を行わせることにより、前記物体認識部で認識された前記物体のロボット機構部の作業空間への侵入を遮りつつ、前記ロボット機構部の前記ロボットアームによる作業を行わせるように前記ロボット機構部を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記物体認識部で認識された前記物体と前記ロボット機構部の作業空間との相対位置関係に応じて、前記遮蔽動作を行う位置や前記遮蔽動作の種類を変えて前記遮蔽動作を行うように前記ロボット機構部を制御するロボット装置を提供する。
本発明の第2態様によれば、ロボットアームと、前記ロボットアームが取り付けられたロボット本体と、前記ロボット本体を移動させる移動機構とを有するロボット機構部と、
移動体又は動物又は人の3つの物体のうちいずれか又は複数の物体を認識する物体認識部と、
前記ロボット機構部の一部を用いて遮蔽動作を行わせることにより、前記物体認識部で認識された前記物体のロボット機構部の作業空間への侵入を遮りつつ、前記ロボット機構部の前記ロボットアームによる作業又は前記移動機構による作業又は前記ロボットアームと前記移動機構の協調作業を行わせるように前記ロボット機構部を制御する制御部とを備えるロボット装置を提供する。
本発明の第3態様によれば、前記ロボット機構部は少なくとも2つのロボットアームを有し、
前記制御部は、前記ロボット機構部の一部による前記遮蔽動作が、前記ロボット機構部の前記2つのロボットアームのうちの前記作業を行う一方のロボットアームによる遮蔽動作又は前記作業を行わない他方のロボットアームによる遮蔽動作であるように前記ロボット機構部を制御する第1又は2の態様に記載のロボット装置を提供する。
本発明の第4態様によれば、前記制御部は、前記ロボット機構部の一部による前記遮蔽動作が、旋回機構又は前記移動機構による前記ロボット機構部の方向転換であるように前記ロボット機構部を制御する第2の態様に記載のロボット装置を提供する。
本発明の第5態様によれば、前記制御部は、前記物体認識部で認識された前記物体と前記ロボット機構部の作業空間との位置関係に応じて、前記遮蔽動作の位置や速度や柔軟性を変更するように前記ロボット機構部を制御する第1の態様に記載のロボット装置を提供する。
本発明の第6態様によれば、前記物体認識部で認識された前記物体の動作を予測する予測手段をさらに備え、
前記予測手段によって予測された前記物体の位置を用いて、前記制御部は、前記遮蔽動作の位置や速度や柔軟性を変更するように前記ロボット機構部を制御する第1の態様に記載のロボット装置を提供する。
本発明の第7態様によれば、前記制御部は、前記ロボット作業の危険度に応じて前記遮蔽動作の位置や速度や柔軟性を変更するように前記ロボット機構部を制御する第5又は6の態様に記載のロボット装置を提供する。
本発明の第8態様によれば、前記制御部は、前記遮蔽動作が、前記物体の移動方向を誘導する動作であるように前記ロボット機構部を制御する第1〜第6のいずれか1つの態様に記載のロボット装置を提供する。
本発明の第9態様によれば、前記ロボット機構部に行わせる作業内容の情報と当該作業内容に対応する継続性の有無の情報とを関係付けて記憶させたデータベースをさらに備えて、
前記制御部により、前記データベースの情報を読み出して、それぞれの作業内容の継続性の必要性について判断し、継続性の必要のある作業内容を前記ロボット機構部に行わせるとき、継続性の必要の無い作業内容とは異なる遮蔽動作を行わせるように前記ロボット機構部を制御する第1〜第8のいずれか1つの態様に記載のロボット装置を提供する。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1A及び図1Bは、本発明の第1実施形態におけるロボット装置の作業概念図及びブロック図である。
図1A及び図1Bにおいて、ロボット装置の作業をするロボットアームを作業用ロボットアーム1とする。ロボット装置は、作業用ロボットアーム(第1ロボットアーム)1と作業用ロボットアーム1とは別の第2ロボットアーム7とをロボット本体899Aに有するロボット機構部899と、作業用ロボットアーム1を駆動させる第1ロボットアーム駆動部901と、第2ロボットアーム7を駆動させる第2ロボットアーム駆動部907と、ロボット機構部899に備えられてロボット本体899Aを移動させる移動機構11を駆動する移動機構駆動部911と、移動体又は動物又は人の3つの物体のうちいずれか又は複数の物体を認識する物体認識部4と、物体認識部4での認識結果が入力されるとともに、第1ロボットアーム駆動部901と第2ロボットアーム駆動部907と移動機構駆動部911とをそれぞれ独立して動作制御する制御部900とを備えて構成している。なお、902は制御部900と接続されて、第1ロボットアーム駆動部901と第2ロボットアーム駆動部907と移動機構駆動部911とをそれぞれ独立して駆動するための動作プログラムが記憶されるとともに、第1ロボットアーム駆動部901と第2ロボットアーム駆動部907と移動機構駆動部911との駆動情報及び物体認識部4での認識情報などを記憶するデータベースである。
作業用ロボットアーム1は、制御部900による第1ロボットアーム駆動部901の駆動により、作業対象物体2に対して作業を行う。説明のため、作業対象物体2の一例としてフライパン2を考え、作業用ロボットアーム1がフライパン2を持って揺動させる家事支援作業を、ロボット装置の作業の一例として述べる。例えば、ロボット装置がフライパン2で野菜の炒め物をする場合に、フライパン2を先端の手1aで把持した作業用ロボットアーム1を第1ロボットアーム駆動部901により揺動駆動させてフライパン2を上下左右に振って中の材料をかき混ぜて炒める効果を発揮できる。このように作業用ロボットアーム1とフライパン2は、上下左右一定範囲において移動して動作を行い、その作業に必要な領域が点線で示したロボット機構部899の作業空間(以下、「ロボット作業空間」と略す。)3となる。
ロボット作業空間3は、基本的にはロボット機構部899の作業の内容によって、大きさや形状が変わる。基本的には、ロボット作業空間3は、作業でロボット機構部899が動きうる空間を示し、ロボット機構部899の向き、ロボットアーム1等の位置、速度、角速度、慣性モーメント、作業特有のパラメータなどによって、空間的に重み付けをしてもよい。例えば、可操作度と呼ばれる関節速度を用いて実現しうる手先速度で空間的な重み付けを持ったものとしてもよい。
具体例としては、ある時点でロボットアーム1とフライパン2が作業を行う上で移動する領域(作業範囲)をロボット作業空間3としてもよく、またロボットアーム1が可動な範囲(作業範囲)においてロボットアーム1とフライパン2が動きうる範囲(作業範囲)全体をロボット作業空間3としてもよい。また、ロボット機構部899がある方向に速度を持っている場合には、ある時点から規定された時間(例えば1秒)後までの間に到達可能な範囲(作業範囲)を、同様にロボット作業空間3としてもよい。また、前記作業範囲3Rに対して、図1Cに示すように、安全率(例えば1.3倍、1.5倍、2倍)をかけた範囲をロボット作業空間3として定義してもよい。
前記安全率の決定方法の一例としては、ロボット作業空間3におけるロボットアーム1と作業対象(例えばフライパン)の運動エネルギーを利用して安全率を決定することが考えられる。すなわち、ロボットアーム1の移動速度が高速であれば、ロボットアーム1の接触時の衝撃も大きいので、例えば、ある低速速度でロボットアーム1が移動する場合の運動エネルギーの値を基準値として、運動エネルギー値がその基準値以下であれば、安全率は1、その基準値を超えれば、基準値となる運動エネルギー値に対しての比率をそのまま安全率とする方法である。
なお、ロボット作業の例としてフライパン2を持って揺動させる作業を示したが、作業用ロボットアーム1を用いて作業するものであれば、任意の動作でもよい。また、作業用ロボットアーム1は、垂直多関節型、水平多関節型、平行リンク型などで構成するようにしてもよい。また、作業用ロボットアーム1の先端には手1aとしてエンドエフェクタを設けてもよく、その機構は、吸着型、メカニカルなハンドなどとしてもよく、作業に応じて交換できるものでもよい。
また、前記したように、ロボット装置は、移動体又は動物又は人の3つのうちいずれか又は複数を認識する物体認識部4を有している。ここで言う移動体とは、開閉するドアや、ボール、車など、動きを伴う物体を指す。説明のため、以下では、認識対象物体を人5として説明する。
なお、物体認識部4としては、CCDカメラ、又は赤外線カメラなど撮像素子を用いたものを用いてもよく、画像処理を行うことで人や動物や移動体を測定してもよい。また、物体認識部4としては、レーザレンジファインダや赤外線を用いた測距離センサなどを用いた認識としてもよい。また、物体認識部4として、力センサや光電センサなどを用いてもよく、一種類のセンサだけでなく、複数のセンサの融合による認識としてもよい。物体認識部4は、図1A及び図1Bに示したようにロボット機構部899の一部に備えられていてもよく、またロボット機構部899が配置されている部屋の上方の天井800等に備えられて、物体認識部4としてのセンサ4A(図2参照)からの情報を無線又は有線によりロボット機構部899の制御部900に与える形としてもよい。
認識対象物体2の移動する空間を行動空間6と定義する。認識対象物体2を人5とした場合は、人5の行動空間(以下、人行動空間と略す。)6となる。例えば、人5の速度から単位時間に移動できる範囲を基準として人行動空間6と定義してもよい。具体的には、ある時点で人5の体の一部が到達可能な範囲を人行動空間6と定義してもよく、また人5がある方向に速度を持っている場合には、ある時点から規定された時間(例えば1秒)後までの間に到達可能な範囲をすべて人行動空間6としてもよい。またその範囲に対して安全率(例えば1.2倍)をかけた範囲を人行動空間6として定義してもよい。
また、人行動空間6も同様に、人5の進行方向、位置、速度、加速度、慣性モーメントなどのパラメータメータを用いて移動のしやすさなどから人行動空間6を定義してもよい。
ロボット機構部899は、ロボット作業空間3において、例えば野菜を炒める作業においてフライパン2を持って揺動動作を行うが、作業用ロボットアーム1やフライパン2に人5が接触すると危険である。そのため、人5の安全を確保しつつロボット作業遂行のためには、ロボット作業空間3と人行動空間6が空間的に交錯しないことが必要となる。そのため、ロボット機構部899は、制御部900の制御の下に、ロボット作業空間3で作業を行いつつ、ロボット作業空間3と人行動空間6を遮る遮蔽動作を行う。本第1実施形態では、遮蔽動作を行うロボット機構部899の一部を、作業用ロボットアーム1以外のロボット機構部899の一部とし、具体的にはロボットアーム7である場合について説明する。すなわち、第1実施形態では、制御部900の制御の下に、第1ロボットアーム駆動部901の駆動によりロボット作業空間3内で作業用ロボットアーム1で作業を行いつつ、第2ロボットアーム駆動部907の駆動により第2ロボットアーム7でロボット作業空間3と人行動空間6を遮る遮蔽動作を行う。
なお、上記作業用ロボットアーム1以外のロボット機構部899としては、ロボットアーム型でなくとも、ロボット機構部899に取付けた可動の遮蔽板を操作して遮蔽動作をさせる機構などとしてもよく、ロボット作業空間3と人行動空間6を遮る遮蔽効果を持つような機構であればよい。また、上記遮蔽機構は、ロボット機構部899の本体に直接取り付けなくとも、ロボット機構部899が配置されている部屋の壁や天井に遮蔽機構が取り付けられて、ロボット機構部899の制御部900の制御により駆動されて遮蔽動作を行う場合でもよい。いずれにしても、従来のロボット等においては、人とロボット機構部899を遮蔽する場合もカバーで単に空間を遮って作業を行うのに対し、本発明の第1実施形態及び他の実施形態では、単に空間を遮るのではなく、作業内容や人5の位置に応じて、制御部900の制御により第2ロボットアーム駆動部907を駆動してロボットアーム7や遮蔽機構を動かしてロボット作業空間3と人行動空間6を遮り、ロボット作業空間3での作業と安全を確保する動作を行い、作業を継続することが特徴である。
ロボット機構部899は、物体認識部4での認識情報、データベース902に記憶された情報、ロボット機構部899で行われる作業などに基づいて、人行動空間6が、ロボット作業空間3に近づかないように、制御部900の制御により第2ロボットアーム駆動部907を駆動して、ロボットアーム7を用いて遮蔽動作を行う。ロボットアーム7の遮蔽動作は、人5の移動方向又は人5とロボット作業空間3とを結ぶ最短直線に交差する方向沿いの上下方向に若しくは左右方向に、又は、人5の進行方向に対して前後する方向にロボットアーム7を揺動させるものであり、その揺動速度、揺動幅などは、物体認識部4での認識情報、データベース902に記憶された情報、ロボット機構部899で行われる作業などに基づいて予め決められてデータベース902に記憶されていることが望ましい。例えば、人行動空間6とロボット作業空間3とが大きく離れているときは、揺動速度は遅く揺動幅を小さくしておき、人行動空間6とロボット作業空間3とが接近するにつれて、揺動速度は速く揺動幅を大きくするなど、複数種類の揺動動作を人行動空間6とロボット作業空間3との距離に応じて制御部900で適宜選択して行えるようにしてもよい。
具体的には、まず、ロボット機構部899は、ロボット作業空間3で作業中、又はロボット作業空間3で作業を行う前と作業中に、物体認識部4で人5の人行動空間6を認識する。人行動空間6は、常に静止しているとは限らず、人5の移動に応じて移動する。
そのため、物体認識部4での認識情報を基に、制御部900の制御により第2ロボットアーム駆動部907を駆動して、ロボット作業空間3に人行動空間6が近づかないように、人5の移動に応じてロボットアーム7を動かして、人の移動を妨げるように遮る動作(遮蔽動作)を行う。そのような遮蔽動作としては、物体認識部4での認識情報を基に制御部900の制御により第2ロボットアーム駆動部907を駆動し、ロボット作業空間3と人行動空間6の領域の中間部分にロボット機構部899を位置させた状態で、ロボットアーム7(具体的には、ロボットアーム7の先端の手7aと第1腕7b)をロボット作業空間3の境界に対して人5側すなわち人行動空間6側に位置させて、図1Aに示すように、人5が接近する方向と交差する方向沿いにロボットアーム7(具体的には、ロボットアーム7の先端の手7aと第1腕7bと第2腕7c)を揺動させる。
以上のように構成することで、ロボットアーム7の遮蔽動作により人5の進行を妨げることができて、人行動空間6がロボット作業空間3に近づくことを防ぐことができる。
遮蔽動作のより具体的な例として図2〜図5Bを用いて説明する。
第1実施形態では、認識対象物体が人5であるとし、遮蔽機構もロボットアーム7を例として説明する。
図2〜図5Bは、遮蔽動作手法の概念図であり、ロボット作業空間3と人5の人行動空間6の相対位置関係を示している。相対位置関係としたのは、後述するようにロボット機構部899が移動機構11を有している場合には、ロボット機構部899のロボット作業空間3自体も移動するためである。
ロボット作業空間3と人行動空間6は交錯しないように動作を行われなければならない。
(I) 遮蔽動作の具体例として図2のように、ロボット作業空間3と人行動空間6がそれぞれ球体として近似できると仮定する。
まず、ロボット機構部899が位置する部屋又は空間において、物体認識部4(さらには、部屋の天井に配置したカメラなどの物体認識部4A)によりロボット機構部899の座標位置及び人5の座標位置を認識するとともに、データベース902からロボット機構部899が行うべき作業を読み出してロボット作業空間3を決定する。このとき、ロボット作業空間3の重心と半径をそれぞれG11、R11、人行動空間6の重心と半径をG21、R21とする。
次いで、ロボット作業空間3と人行動空間6が十分な距離があるか否かを制御部900で判断する。具体的には、前記認識情報を基に、両方の重心(G11,G12)を結ぶ直線L1と円周(R11,R12)とのそれぞれの交点を(A1,B1)とし、線分A1−B1が、予め決められた基準距離より大きいか否かを判断する。図2に示すように、ロボット作業空間3と人行動空間6が十分な距離がある場合、すなわち、線分A1−B1が基準距離より大きいと制御部900で判断した場合には、制御部900による第2ロボットアーム駆動部907の駆動により、線分A1−B1の間で遮蔽動作を行ってもよい。より具体的には、制御部900による第2ロボットアーム駆動部907の駆動により、線分A1−B1の中間を一定比(例として2:1)になる位置C1にロボットアーム7を位置させて遮蔽動作を行ってもよい。このようにすることで、ロボット作業空間3と人行動空間6の中間で遮蔽動作が確実に行われるので、人5と遮蔽動作を行うロボットアーム7とが接触する可能性がなく、人5に対して安全にロボットアーム7による遮蔽動作を行うことができる。
(II) また、図3に示すように、ロボット作業空間3と人行動空間6が近い場合、すなわち、線分A1−B1が基準距離以下であると制御部900で判断した場合には、線分A1−B1間ではなく、交点B1よりも人側の人行動空間6の重心G21と交点A1との間の線分A1−G21の間において、制御部900による第2ロボットアーム駆動部907の駆動により、ロボットアーム7による前記遮蔽動作を行ってもよい。より具体的には、線分A1−G21の間において、制御部900による第2ロボットアーム駆動部907の駆動により、常に一定比(例として2:1)になる位置C1にロボットアーム7を位置させて前記遮蔽動作を行うようにするなどである。ただし、この場合、ロボット作業空間3と人行動空間6が接近しているので、ロボットアーム7が人行動空間6に入って遮ることとなり、場合によってはロボットアーム7が人5と接触する可能性も有する。
(III) また、図4に示すように、ロボット作業空間3と人行動空間6がさらに接近している場合、すなわち、線分A1−B1が、基準距離より大幅に小さい近接警告距離以下であると制御部900で判断した場合には、制御部900による第2ロボットアーム駆動部907の駆動により、ロボットアーム7が人5に接触することも容認して、人5に力を加えながら人行動空間6のロボット作業空間3側への移動を妨げて、人5を停止させる制御を行うこともできる。
前記した図2〜図4に示す(I)、(II)、(III)のいずれの場合も、人5に接触する可能性のあるロボットアーム7においては、ロボットアーム7に人5が接触しても、怪我等せずに、人5に対する安全性が守られるように、ロボットアーム7の表面の柔軟性をより柔らかくしてコンプライアンスを持たせるような構成としてもよい。例えば、人5とロボットアーム7との距離が近いときには、コンプライアンス制御を用いて、人5とロボットアーム7とが接触してもロボットアーム7がばね性を持った形にすることによって、人に優しい制御ができる。また、ロボットアーム7の人5との接触部に、力センサ等のセンサを配置してもよく、また、ロボットアーム7の関節部の入出力関係から、ロボットアーム7と人5との接触を推定してもよい。なお、力センサ等のセンサを配置する場合、センサにより人と接触したことを検出したとき、ロボットアーム7の動作を停止させる場合もあるが、記述しているコンプライアンス制御によって、人から力に応じてばねやダンパーを持った形で安全にロボットアーム7が人に接触するので、人に危害を加えることはない。
前記したように、図2〜図4の方法を行うことによって、人5がロボット作業空間3に侵入することを確実に回避することができる。
以下に、より具体的な実例を基に説明する。
(I−a) 例えば、ロボットアーム1の手1aで包丁を持って野菜などの食材の切断などの作業を行っている場合で、かつ、人5がロボットアーム1から十分に離れた位置に居る場合、すなわち、線分A1−B1が基準距離より大きいと制御部900で判断した場合には、制御部900の制御により第2ロボットアーム駆動部907を駆動して、ロボット作業空間3と人行動空間6との間でロボットアーム7による遮蔽動作を行って、人5に対して遮蔽動作を行っていることを示す(図6A参照)と同時に、図7に示すように、ロボットアーム1による包丁での作業領域から、野菜の切れ端が飛ぶ可能性がある場合には、その野菜の切れ端が飛ぶ可能性のある範囲3Gへの人5の進路を遮るように、制御部900の制御により第2ロボットアーム駆動部907を駆動して遮蔽動作を行う。この遮蔽動作は、ロボットアーム7の高さと位置も、野菜の切れ端が飛ぶ可能性がある高さと位置を考慮して動作させるのが好ましい。野菜の切れ端が飛ぶ可能性があるか否かは、ロボットアーム1による作業を行わせるとき、作業内容により、ロボット作業空間3の外側に、さらに安全な予備範囲を設定するか否かを予め決めてデータベース902に記憶させておけばよい。そして、データベース902からロボット機構部899が行うべき作業を読み出すとき、安全な予備範囲を設定することが指示されているときには、ロボット作業空間3を安全な予備範囲が設定された範囲として定義すればよい。
(II−a) 人5に対して遮蔽動作を行っているにもかかわらず、人5がロボット作業空間3に近づいてきたことを物体認識部4により検出した場合(図6B参照)には、制御部900の制御により第2ロボットアーム駆動部907を駆動して、人5の人行動空間6の内部にロボットアーム7を移動させて遮蔽動作を行うようにする(図6C。このようにすることで、ロボットアーム7が邪魔になり、人5がロボット作業空間3側に進みづらくなるので、人5がロボット作業空間3に近づくのを、より効果的に防ぐことができる。
(III−a) そして、人5のロボット作業空間3への接近が十分に近い状態になった場合、すなわち、線分A1−B1が、基準距離より大幅に小さい近接警告距離以下であると制御部900で判断した場合(図6D参照)は、ロボットアーム7が人5に接触する形で遮り、人5がロボット作業空間3へ進めなくすることで、安全な作業を実現できる。
ここで、具体的な数値例としては、まな板の上で包丁で作業をする場合、ロボット作業範囲は直径1mの範囲、それに対して材料が飛び散ることを考慮した領域が直径2mの範囲、人の作業範囲が半径1mの場合には人の作業領域がロボット作業領域から30cm(直径1.6mの範囲)に入ったところを近接警告領域としてもよい。
また、前記(I)、(II)、(III)のそれぞれの場合の揺動動作の揺動速度や振幅など、揺動動作の具体的な数値例を以下の通りである。(I)範囲3Gの領域の境で野菜の切れ端が飛ぶあたりにおいて、左右に、振幅50cmで周波数1Hz程度でロボットアーム7を揺動させてもよい。(II)人が近づきにくくするため、例えば視界を遮るように顔の前面で振幅30cmで周波数2Hz程度で上下にロボットアーム7を揺動させてもよい。(III)の場合は、ロボットアーム7の揺動範囲は、人と接触するため人と相対的に停止して、人に衝撃を与えないようなコンプライアンス的な制御でロボットアーム7から人に力を加えて対応するようにしてもよい。
また、野菜の飛び散り以外にも、図8に示すように、ロボットアーム1の手1aで把持されたやかんからお湯を入れ物に注いだ場合に水滴が飛び散る場合も、同様に遮蔽動作を行うようにすればよい。
上述した例では、ロボットが作業を行っている空間に対して、人が近づいてきた場合にその距離に応じた遮蔽動作を行う例を示したが、次に、作業内容に応じて遮蔽動作を切り替える例を示す。ロボット作業においては、作業の継続性が重要な作業がある。例えば、料理における加熱作業である。料理における加熱作業において継続性が重要な理由は、継続できずに間欠的に加熱をした場合は、食材の加熱不足や加熱過剰が起こり、食材の味を損なってしまうためである。そこで、作業内容(継続性)に応じて遮蔽作業を切り替えるようにすればよい。継続性の必要な作業の具体例として、以下に、ロボットによる野菜炒め作業を示し、その作業手順を示す。(図6E参照)。説明の簡単化のため、野菜炒め作業の作業ステップは3個のステップより構成することにする。ステップS1:食材を準備する(洗う、切る等)。このステップS1の作業については継続性は必要ではない。ステップS2:食材を加熱する。このステップS2は、前記した理由から継続性が必要である。ステップS3:盛り付ける。このステップS3の作業については継続性は必要ではない。これらの情報をデータベース902に記録するときの例が図6Eである。
このように、ロボット作業を、あらかじめ、一定ステップに分割し、継続作業が必要なものは、ひとかたまりのステップ(本例ではステップS2)とする。
そして、食材を切る作業であるステップS1の作業中に、例えば、図6Dのように人5が接近してロボットアーム7が人5に接触する形で遮蔽する場合は、コンプライアンス性を高くして、ロボットアーム7に対する人5の接触力に応じて、ロボット作業空間3での作業スピードを変化させる。つまり、ロボットアーム7に対する人5の接触力が高いときには、ロボット作業空間3での作業スピードを下げる一方、ロボットアーム7に対する人5の接触力が低いときには、接触力が高いときよりも、ロボット作業空間3での作業スピードを上げる。ロボットアーム7に対する人5の接触力が高いか否かは、例えば、ロボットアーム7に取付ける接触センサなどにより検出して、検出結果に基づき、制御部900がロボット作業空間3での作業スピードを制御すればよい。
食材を加熱する作業であるステップS2の作業中に、例えば、図6Dのように人5が接近してロボットアーム7が人5に接触する形で遮蔽する場合は、ステップS2の作業の継続性が高い(継続性が必要である)ので、ロボットアーム7から人5に加える力をステップS1より高くして(コンプライアンス性を低くして)遮蔽し、一連のステップS2の動作が完了するまで、そのような遮蔽状態を継続する。
盛り付け作業であるステップS3での作業中に、例えば、図6Dのように人5が接近してロボットアーム7が人5に接触する形で遮蔽する場合は、ステップS1と同様に遮蔽する。
以上のように、作業内容(継続性)に応じて、遮蔽動作を変化させることで、確実に作業を完了させることができる。
このように、ロボット作業を行なわせるためには、データベース902には、それぞれの作業内容の情報と当該作業内容に対応する継続性の有無の情報とを関係付けて記憶させ、制御部900により、データベース902の情報を読み出して、それぞれの作業内容の継続性の必要性について判断し、前記制御部900により、前記データベース902の情報を読み出して、それぞれの作業内容の継続性の必要性について判断し、継続性の必要のある作業内容を前記ロボット機構部899に行わせるとき、継続性の必要の無い作業内容とは異なる遮蔽動作を行わせるように前記ロボット機構部899を制御するようにすればよい。
また、前記第1実施形態の変形例として、制御部900に接続され、かつ、人行動空間6の大きさや形状を予測する予測手段910をさらに備えて、予測手段910を用いて、人行動空間6の大きさや形状を予測するようにしてもよい。
例えば、人5が、これからどのように動くかとか、どんな動作をするかによって、人5とロボット作業空間3との相対関係は大きく変わる。しかし、物体認識部6から得られた認識データや、蓄積したデータベース902に基づいて予測手段910により人5の行動を予測し、その予測に応じた相対関係を基にして、制御部900による第2ロボットアーム駆動部907の駆動により第2ロボットアーム107での遮蔽動作を行うことで、より安全な作業が行える。より具体的には、図9に示すように、人5Aが座っていて、何か高いところの物を取るために人5Aが立ち上がる(図9の人5Bの状態となる)という行動を予測手段910で予測できていれば、人5の上方の空間も人5の人行動空間6として物体認識部4で認識させることができ、より安全性が向上した作業を行える。より具体的には、人5Aが椅子に座って静止いる場合を例に挙げる。人5Aの上方には開閉扉800Aのついた棚800があるとする。ロボット機構部899の作業がその扉800Aを開けて中の物を取り出すことである場合、現在は人5Aが座って静止しているので扉800Aを開閉しても安全上問題はない。しかしながら、もし、人5Aが立ち上がった場合(図9の人5Bの状態となる場合)には、扉800Aが人5Bの頭に当たって危険である。この場合、人5Aが立ち上がるという行動の可能性のあることを予測し、人5Aが立ち上がれないように遮蔽動作を行う(たとえば、図9に示すように、人5Aの上方をロボットアーム7により遮蔽する)必要がある。以上のように、人の行動可能範囲、行動予測を行って人遮蔽動作を決定していく。
また、図10に示すように、認識対象物体が野球のボール40であり、ロボット作業空間3にボール40が飛んで来るので、ボール40を遮る場合を例に挙げる。カメラ等の物体認識部4でボール40の移動軌跡40Aを認識し、どちら側に重力が働いているかというデータを用いてボール40の移動軌跡40Aを予測手段910で予測することで、ロボットアーム7をどの位置にどの角度で持っていけばよいかを正しく予測でき、制御部900による第2ロボットアーム駆動部907の駆動により、ロボットアーム7による遮蔽動作が行える。ここで、予測手段910による予測は、以下のようにして行われる。すなわち、図10に示すように、認識対象物体がボール40である場合、たとえば物体認識部4としてカメラを用いた場合、微小時間で連続した2つの画像を撮影し、予めわかっている背景物41の大きさとボール40の移動距離のずれを比較することで、ボール40の大きさや速度、高さがわかる。この結果から、重力方向を考慮することで、何秒後にどの位置にボール40が移動できるかを事前に推定することが容易になる。そして、その推定結果を用いて、現在のロボット作業空間3に対して遮る動作を制御部900で生成していくことで、より確実な遮蔽動作を行うことができる。また、ロボットアーム7による遮蔽動作を、ある程度、大きな範囲で揺れ動かすようにすれば、より大きな空間を遮ることとなり、ボール40の移動軌跡40Aのずれにも対応できる。
以上のように、ロボット作業空間3の認識を行い、予測を行う予測手段910を第1実施形態に用いることで、よりよい作業が行える。
図5Aは、本発明の第1実施形態の別の変形例として、作業対象の危険度を考慮した遮蔽動作の制御方法の概念図である。図2〜図4では遮蔽動作の基準が位置等の機構的パラメータであったが、危険度という新たな概念を導入しての遮蔽動作の制御方法を示す。
簡単な例として、フライパンに代えてロボットアーム1の手1aで把持された鍋を、ガス台から、テーブルへ搬送する場合を考える。同じ作業でも、鍋が冷たい場合と、加熱後の熱い鍋の場合では、人5に対する危険度は異なる。当然、鍋が熱いほうが危険である。そのため、ロボット作業空間3と人5との距離が同じで、同じ作業おいても危険度が異なり、危険度小の場合には、人5のロボット作業空間3に対する距離は小さくてもよいが、危険度大の場合にはより遠くに人5を遠ざける必要が生じる。
また、同じ搬送作業でも、遮る対象の人5は、ある程度道理をわきまえて行動する大人の場合に比べて、子供や赤ちゃんなどの場合には危険となる。そのため、作業内容と認識対象に応じて危険度を設定する。その危険度の設定例を図5Aに示す。家庭のような人とロボット装置の共存するような環境においては、危険度に応じて遮蔽動作を決定することが望ましく、例えば、この危険度が高いほど、ロボットアーム7を人5側に近づけて遮蔽動作をさせるという形にしてもよい。
例えば、図5Aのように、危険度を設定する、認識対象が大人でかつ冷たい鍋のときが一番危険度が小さいとしたときの危険度を100として、認識対象が大人と子供、作業対象が熱い鍋と冷たい鍋のときでそれぞれ表の数値であるとする。すなわち、認識対象が大人でかつ熱い鍋のときは危険度が150、認識対象が子供でかつ冷たい鍋のときは危険度が130、認識対象が子供でかつ熱い鍋のときは危険度が200とする。そして、危険度100のときの人5のロボット作業空間3に対して危険度をかけた数値を、最終のロボット作業空間3の大きさとする。例えば、認識対象が子供でかつ熱い鍋のときは危険度が200であるため、この場合のロボット作業空間3の大きさは、危険度100のときの人5のロボット作業空間3に対して危険度の200をかけた数値の大きさのロボット作業空間3、すなわち、危険度100のロボット作業空間3の2倍の大きさのロボット作業空間3とする。そうすることで、人5の近づける領域を小さくしたロボット遮蔽動作を実現できる。同様に、人行動空間6を危険度に応じて大きくすることでも、同様の遮蔽動作を実現できる。
同様に、ロボットの作業対象の大きさや重量などの物性で危険度を設定してもよい。例えば、図5Bのように果物をロボットの手に把持して、ロボットアームで搬送している場合について、果物の重量と硬度をパラメータとして2次元的に危険度を設定する。ロボットの作業対象(例えば搬送対象物)の重量が大きい場合には、運動エネルギーが大きいとともに接触時の衝撃が大きく、危険である。また、ロボットの作業対象(例えば搬送対象物)が硬ければ、人にぶつかった時に怪我をする危険が高くなる。この危険度が高い場合に、危険度が低い場合に対して、作業空間3に対する人5の距離をより遠ざけるようにしてもよい。また、危険度が高いほど、ロボットアームの動作速度を低減させてもよい。また、危険度が高いほど、人に接触したときのロボットアームのコンプライアンス制御におけるバネやダンパー項を大きくして、柔軟性を持たしてもよい。
例えば、図5Bのように、危険度を設定する、作業対象の重量が軽くかつ作業対象の硬度が柔らかいときの危険度が一番小さいとしたときの危険度を100として、作業対象の重量が重いときと軽いとき、硬度が柔らかいときと硬いときでそれぞれ表の数値であるとする。すなわち、作業対象の重量が重くかつ作業対象の硬度が柔らかいときは危険度が150、作業対象の重量が軽くかつ作業対象の硬度が硬いときは危険度が120、作業対象の重量が重くかつ作業対象の硬度が硬いときは危険度が200とする。そして、危険度100のときの人5のロボット作業空間3に対して危険度をかけた数値を、最終のロボット作業空間3の大きさとする。例えば、作業対象の重量が重くかつ作業対象の硬度が硬いときは危険度が200であるため、この場合のロボット作業空間3の大きさは、危険度100のときの人5のロボット作業空間3に対して危険度の200をかけた数値の大きさのロボット作業空間3、すなわち、危険度100のロボット作業空間3の2倍の大きさのロボット作業空間3とする。そうすることで、人5の近づける領域を小さくしたロボット遮蔽動作を実現できる。同様に、人行動空間6を危険度に応じて大きくすることでも、同様の遮蔽動作を実現できる。
本具体例では、重量と硬度の2つのパラメータより危険度を決定したが、パラメータ数は作業内容や状況によって1つ以上のパラメータで決定されてもよい。
図11及び図12A〜図12Dは、本発明の第1実施形態のさらに別の変形例として、遮蔽動作が、物体の移動方向を誘導する動作である場合の概念図である。図2〜図4では遮蔽動作によって認識物体である人5を遮り、人行動空間6がロボット作業空間3に接近する時には、ロボットアーム7によって、人5との接触も許容して人5を停止させるようにしている。これに対して、第1実施形態のこの変形例では、認識物体である人5を停止させるのではなく、人5の移動方向を変えることによって、作業安全性を確保しつつ作業を実行するものである。
認識物体として人5を例にして説明する。
人5がロボット作業空間3に接近して来た場合(図12A参照)、制御部900による第2ロボットアーム駆動部907の駆動により、ロボットアーム7を用いて遮蔽すると同時に、ロボットアーム7を位置A10から位置A11の方向へ移動させる。又は、空間的に、ロボットアーム7を位置A10から位置A11に向けて壁を作るような平面的な動作をさせる(具体的には、手7aと第1腕7bとの間は屈曲させずに一直線状に位置させた状態で、第1腕7bと第2腕7cとの間を屈曲させることにより、手7aと第1腕7bとを直線的に進退させる動作を行わせる)(図12B参照)。人5は、ロボットアーム7を目で見て認識するが、ロボットアーム7が位置A10から位置A11の方向へ移動する。又は、ロボットアーム7の揺動動作が壁のような平面を形成するように認識するので、反射行動的に、位置B10から位置B11の方へ進行方向を変える(図12C及び図12D参照)。このように、人5に対して動作の方向を変えるように誘導動作を行うことで、ロボットアーム7と人5との接触を回避して、より安全な作業を実現できる。
なお、物体認識部4によって認識される物体を人としたが動物、他のロボットや掃除ロボットなどの自走器具などの移動体などとしてもよい。動物の例としては、ペットとして一般に家庭で飼われている犬や猫などとしてもよく、犬や猫がロボット機構部899のロボット作業空間3内に立ち入れないように遮る動作なども含まれる。移動体の例としては、冷蔵庫や部屋の開閉のために使われるドアがある。ドアが開いたときに、ロボット作業空間3と交錯する場合には、ドアの位置や動作を物体認識部4で認識して、ドアの開閉空間がロボット作業空間3と重ならないように遮蔽動作で遮ることで、確実に作業を行うことができる。また、もう1つの移動体の例として、野球のボールがある。野球のボールが近づいてくるのを認識した場合、その軌道を遮ることで、作業空間内への侵入を防ぐことができる。
なお、本第1実施形態では、作業用ロボットアーム1とロボットアーム7は別の機構として表現したが作業用ロボットアーム1が冗長な自由度を持っている場合には、作業用ロボットアーム1が作業に使わない冗長自由度でロボットアーム1を遮蔽動作に使用してもよい。また、双腕型のロボットにおいては、作業が片方のロボットアームで済む場合は、もう一方のロボットアームを遮蔽動作として用いてもよく、また3本目の別のアームを設けて、双腕で作業、もうひとつで遮蔽動作を行ってもよい。
かかる構成によれば、作業用ロボットアーム1で作業するロボット機構部899において、人(認識対象物体)5を認識する物体認識部4を設け、ロボットアーム(ロボット機構の一部)7で遮蔽動作を行うことで、物体認識部4で認識された人5の人行動空間(認識対象物体の行動空間)6をロボット側から能動的に近づかないように制御でき、作業用ロボットアーム1で安全な作業を行うことができる。
(第2実施形態)
図13は、本発明の第2実施形態のロボット装置の作業概念図である。図13において、図1A〜図11と同じ構成要素については同じ符号を用い、それらの説明等については省略する。
図13において、ロボット装置は、ロボット機構部899のロボット本体899Aを移動させる移動機構11を備える。本第2実施形態では車輪型の移動機構11を例として説明を行う。移動機構11は、ロボット機構部899のロボット本体899Aに固定されたケーシング11Aと、ケーシング11Aに回転自在に支持された2対の車輪12と、2対の車輪12を正逆回転駆動させるモータなどの移動機構駆動部911とによって構成されて、ロボット機構部899の進退移動動作を行うことができる。そして、作業内容としては、フライパン2を移動機構11の上部に積んで、搬送作業を行うものとする。ロボット機構部899に人5が接近すると、ロボット作業空間3と人行動空間6との重なりが生じる。その際には、移動機構11による搬送作業を停止又は低速化する必要が生じ、搬送作業の効率が落ちてしまう。なお、例えば、移動機構11が前進する場合は、移動機構11自身とその進行方向をロボット作業空間3としてもよい。
なお、説明のために、移動機構11は車輪機構としたが、脚式機構、クローラ機構、レール等の軌道を移動するものとしてもよい。
第1実施形態と同様に、本第2実施形態でも、遮蔽動作を行うロボット機構部899の一部がロボットアーム7である場合を例として示す。また、第1実施形態と同様に、物体認識部4の認識対象物体も人5である場合を例として示す。
ロボット機構部899は、人行動空間(認識対象物体の行動(動作)空間)6が、ロボット作業空間3に近づかないように、ロボットアーム(ロボット機構部899の一部)7を用いて遮蔽動作を行う。
まず、ロボット機構部899は、物体認識部4で人5の人行動空間6を認識する。人行動空間6は、常に静止しているとは限らず、人5の移動に応じて移動する。そのため、ロボット作業空間3に人行動空間(認識対象物体の行動空間)6が近づかないように、制御部900による第2ロボットアーム駆動部907の駆動により、人5の移動に応じてロボットアーム(ロボット機構部899の一部)7を動かして、人の移動を妨げて遮る。遮蔽動作としては、制御部900による第2ロボットアーム駆動部907の駆動により、ロボット作業空間3と人行動空間6の領域の中間部分にロボットアーム7の少なくとも先端側の部分を位置させる。以上のように構成することで、人5の進行を妨げて、人行動空間6がロボット作業空間3に近づくことを防ぐことができる。
なお、遮蔽動作については第1実施形態の遮蔽動作と同じである。
かかる構成によれば、移動機構11を備えたロボット機構部899で、物体認識部4を設け、ロボットアーム(ロボット機構部899の一部)7で遮蔽動作を行うことで、物体認識部4で認識された人行動空間(認識対象物体の行動空間)6をロボット側から能動的に制御でき、移動機構11で安全な搬送作業を行うことができる。
具体的な例としては、お盆の上に載せた食べ物(例えばご飯と味噌汁と漬物)をあるテーブルへ搬送するような給仕作業をする場合であって、人5が近づいて移動機構11が進行方向に進めない場合などには、人5の進路を片方のロボットアームで妨げて移動機構11の進路を確保した上で、移動機構11により移動して給仕する作業がこれに当たる。
(第3実施形態)
図14は、本発明の第3実施形態のロボット装置の作業概念図である。図14において、図1A〜図13と同じ構成要素については、同じ符号を用い、それらの説明を省略する。
図14において、ロボット装置には、作業用ロボットアーム1と作業用移動機構11が備えられており、説明のため第2実施形態と同様に、移動機構11は車輪型として説明を行う。作業用移動機構11は、制御部900による移動機構駆動部911の駆動により4つの車輪12によって移動動作を行うことができ、作業内容としては、制御部900による第1ロボットアーム駆動部901の駆動によりフライパン2を作業用ロボットアーム1の手1aで把持して上方向に移動させながら、移動機構11でロボット本体899Aが移動しながら所定の棚(非図示)に置くような作業を例として示す。この作業は、制御部900による第1ロボットアーム駆動部901と移動機構駆動部911との協調駆動により、作業用ロボットアーム1の動きによる動作と移動機構11による移動動作の2つを協調させた形の協調動作によって実現される動作である。作業に使用する自由度が第1実施形態や第2実施形態よりも多くなるため、ロボット作業空間3は、作業用ロボットアーム1のみの作業のためのロボット作業空間(第1実施形態のロボット作業空間)3、移動機構11のためのロボット作業空間(第2実施形態のロボット作業空間)3に比べて大きいものとなる。作業の内容は、移動機構11と作業用ロボットアーム1の協調作業であればよい。
第1実施形態と同様に、本第3実施形態でも、遮蔽動作を行うロボット機構部899の一部がロボットアーム7である場合を例として示す。また、第1実施形態と同様に、物体認識部4の認識対象も人5である場合を例として示す。
ロボット機構部899は、人行動空間(認識対象物体の行動(動作)空間)6が、ロボット作業空間3に近づかないように、ロボットアーム(ロボット機構部899の一部)7を用いて遮蔽動作を行う。
まず、ロボット機構部899は、物体認識部4で人5の人行動空間6を認識する。人行動空間6は、常に静止しているとは限らず、人5の移動に応じて移動する。そのため、ロボット作業空間3に人行動空間(認識対象物体の行動空間)6が近づかないように、制御部900による第2ロボットアーム駆動部907の駆動により、人5の移動に応じてロボットアーム(ロボット機構部899の一部)7を動かして、人の移動を妨げて遮る。遮蔽動作としては、制御部900による第2ロボットアーム駆動部907の駆動により、ロボット作業空間3と人行動空間6の領域の中間部分にロボットアーム7の少なくとも先端側の部分を位置させる。以上のように構成することで、人5の進行を妨げて、人行動空間6がロボット作業空間3に近づくことを防ぐことができる。
かかる構成によれば、作業用ロボットアーム1と作業用移動機構11を備え、物体認識部4を有するロボットにおいて、ロボットアーム(ロボット機構部899の一部)7で遮蔽動作を行うことで、物体認識部4で認識された人5の人行動空間6をロボット側から能動的に制御でき、作業用ロボットアーム1と作業用移動機構11との協調動作によって安全な作業を行うことができる。
(第4実施形態)
図15、図16、図17は、本発明の第4実施形態のロボット装置の作業概念図である。図15、図16、図17において、図1A〜図14と同じ構成要素については、同じ符号を用い、それらの説明を省略する。
図15において、ロボット機構部899は、作業用ロボットアーム1と作業用移動機構11を備える。ロボット作業空間3においてロボット機構部899は、作業用ロボットアーム1を用いて、一例として、包丁を用いたりんごの皮むき作業を行うとする。ロボット機構部899が作業を遂行するためには、ロボット作業空間3を確保し、ロボット作業空間3と人5の人行動空間6との交錯を排除する必要がある。第1〜3実施形態で示した方法では、ロボットアーム7(ロボット機構部899の一部)を用いて、人5の人行動空間6を遮って、人5の人行動空間6の移動を妨げる形としている。このような第1〜3実施形態による方法も有効ではあるが、本第4実施形態では、ロボット機構部899の作業空間3を、ロボットアーム7以外のロボット機構部899の一部で遮りながら人5を遠ざけるという形での作業実現の方法を示す。
なお、本第4実施形態でも、物体認識部4の認識対象が人5である場合を例として示す。
図15に示すように人5がロボット機構部899に接近して来た場合、図16に示すように、移動機構(例えば車輪機構であれば車輪12)11を用いて、制御部900により移動機構駆動部911の駆動でケーシング11Aに対して車輪12の一部又は全部の方向を変えて車輪12を回転駆動することにより、移動機構11とともにロボット機構部899のロボット本体899Aが旋回して、ロボット作業空間3と人行動空間(認識対象物体の行動空間)6との中間部に、ロボット機構部899の本体部899A(図15〜図16では胴体部(ロボット機構部899の一部)14)を位置させて、ロボット機構部899の一部の胴体部14で人5を遮る。図17本遮蔽動作では、人行動空間6とロボット作業空間3とを、ロボット機構部899の一部の胴体部14で遮る動作で、ロボット作業空間3を人行動空間6から遠ざけることで、ロボット作業を継続できる。
また、図17に示すように、作業用移動機構11による旋回動作を用いなくても、ロボット本体899Aの下部とケーシング11Aとの間に、ケーシング11Aに対して旋回可能な旋回関節機構13を設けるとともに、旋回関節機構13を駆動させる旋回関節機構駆動部913を設けるようにすれば、制御部900の制御により旋回関節機構駆動部913を駆動して旋回関節機構13により、ケーシング11Aに対してロボット機構部899を旋回させることができて、ロボット作業空間3と人行動空間6を、ロボット機構部899の移動機構11のロボット本体899Aが配置されていない部分(ロボット機構部899の一部)で遮ることができる。すなわち、ここでは、移動機構11のケーシング11Aの一端側に配置されたロボット本体899Aが、図15に示すように、ケーシング11Aの他端側(図15の右側)に向いてロボット作業空間3で作業を行っているとする。このとき、本遮蔽動作では、人行動空間6とロボット作業空間3とを、旋廻関節機構13によるロボット本体899Aの旋回によって、図17に示すように、移動機構11のケーシング11Aの一端側のロボット本体899Aが他端側(図15の右側)とは反対側(図15の左側)に向いて、人5とは、反対側のロボット作業空間3で作業を行うようにする。このようにすれば、移動機構11のケーシング11Aの他端側(ロボット機構部899の一部)で人5がロボット作業空間3に近づくのを妨げることができて、ロボット作業空間3を人行動空間6から遠ざけることで、ロボット作業を継続できる。
かかる構成によれば、ロボット作業空間3が移動しても作業を継続できるような作業の場合には、第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態の構成において、移動機構11による旋回、又は、旋回関節機構13による旋回を用いて、胴体部14や移動機構11のロボット本体899Aが配置されていない部分などのロボット機構部899の一部を用いて、ロボット作業空間3と人行動空間6を遮り、作業を実現できる。また、ロボットアーム1,7のような遮蔽手段による遮りと、旋回動作による遮りを同時に行うことによってより、安全作業になる効果を上げることも可能である。
本発明は前記した実施形態に限られるものではなく、その他、種々の態様で実施することができる。例えば、ロボットアーム7又は1を揺動して遮蔽動作を行わせるとき、手7aと第1腕7bと第2腕7cとを用いて揺動するものに限らず、図18Aに示すように、手7aだけを揺動させて遮蔽動作を行わせたり、図18Bに示すように、第1腕7bと第2腕7cとの肘の部分を揺動させて遮蔽動作を行わせることもできる。
なお、上記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明のロボット装置によれば、ロボットの機構部の一部を使用して、人を遮り、能動的にロボットの作業空間を確保することができるため、人とロボットが空間を共有するような環境の中で、ロボットが安全作業を行うことを可能であり、家庭用ロボットの分野でのロボットの制御方法として有用である。
本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
本発明のこれらと他の目的と特徴は、添付された図面についての好ましい実施形態に関連した次の記述から明らかになる。
図1Aは、本発明の第1実施形態におけるロボット装置の作業及び遮蔽動作の概念図である。 図1Bは、本発明の第1実施形態におけるロボット装置のブロック図である。 図1Cは、本発明の第1実施形態におけるロボット装置において、ロボットの作業範囲に1.3倍、1.5倍、2倍の安全率をかけた範囲をロボット機構部の作業空間とする場合の説明図である。 図2は、本発明の第1実施形態におけるロボット装置において、人とロボット機構部の作業空間との関係に基づく遮蔽動作を説明する説明図である。 図3は、本発明の第3実施形態におけるロボット装置において、人とロボット機構部の作業空間との関係に基づく遮蔽動作を説明する説明図である。 図4は、本発明の第1実施形態におけるロボット装置において、人とロボット機構部の作業空間との関係に基づく遮蔽動作を説明する説明図である。 図5Aは、本発明の第1実施形態の別の変形例におけるロボット装置での危険度に基づく遮蔽動作の制御方法を説明するための表を示す図である。 図5Bは、本発明の第1実施形態の別の変形例におけるロボット装置においてロボットの作業対象の大きさや重量などの物性で危険度を設定して、危険度に基づく遮蔽動作の制御方法を説明するための表を示す図である。 図6Aは、本発明の第1実施形態におけるロボット装置において、人とロボット機構部の作業空間との関係に基づく遮蔽動作を説明する説明図である。 図6Bは、本発明の第1実施形態におけるロボット装置において、人とロボット機構部の作業空間との関係に基づく遮蔽動作を説明する説明図である。 図6Cは、本発明の第1実施形態におけるロボット装置において、人とロボット機構部の作業空間との関係に基づく遮蔽動作を説明する説明図である。 図6Dは、本発明の第1実施形態におけるロボット装置において、人とロボット機構部の作業空間との関係に基づく遮蔽動作を説明する説明図である。 図6Eは、本発明の第1実施形態におけるロボット装置の遮蔽動作の変形例にかかるデータベースを説明するための説明図である。 図7は、本発明の第1実施形態におけるロボット装置においてロボット機構部の作業空間から物が飛び出す状態(ロボットアームの手で把持された包丁で野菜を切る場合に野菜の切れ端が飛び散る状態)を説明する説明図である。 図8は、本発明の第1実施形態におけるロボット装置においてロボット機構部の作業空間から物が飛び出す別の状態(ロボットアームの手で把持されたやかんからお湯を入れ物に注いだ場合に水滴が飛び散る状態)を説明する説明図である。 図9は、本発明の第1実施形態の変形例におけるロボット装置において、人が座っていて、何か高いところの物を取るために人が立ち上がるという行動を予測手段で予測することを説明するための説明図である。 図10は、本発明の第1実施形態におけるロボット装置において、野球のボールがロボット機構部の作業空間に飛んで来る場合のボールの軌道の予測を説明するための説明図である。 図11は、本発明の第1実施形態のさらに別の変形例におけるロボット装置での遮蔽動作を説明するための説明図である。 図12Aは、本発明の第1実施形態のさらに別の変形例におけるロボット装置において、人とロボット機構部の作業空間との関係に基づく遮蔽動作を説明する説明図である。 図12Bは、本発明の第1実施形態のさらに別の変形例におけるロボット装置において、人とロボット機構部の作業空間との関係に基づく遮蔽動作を説明する説明図である。 図12Cは、本発明の第1実施形態のさらに別の変形例におけるロボット装置において、人とロボット機構部の作業空間との関係に基づく遮蔽動作を説明する説明図である。 図12Dは、本発明の第1実施形態のさらに別の変形例におけるロボット装置において、人とロボット機構部の作業空間との関係に基づく遮蔽動作を説明する説明図である。 図13は、本発明の第2実施形態におけるロボット装置の作業及び遮蔽動作の概念図である。 図14は、本発明の第3実施形態におけるロボット装置の作業及び遮蔽動作の概念図である。 図15は、本発明の第4実施形態のロボット装置の作業概念図である。 図16は、本発明の第4実施形態のロボット装置の作業概念図である。 図17は、本発明の第4実施形態の変形例のロボット装置の作業概念図である。 図18Aは、本発明の第1〜第4実施形態の変形例のロボット装置の揺動動作の概念図である。 図18Bは、本発明の第1〜第4実施形態の変形例のロボット装置の揺動動作の概念図である。 図19は、従来例1のロボット用安全装置の図である。 図20は、従来例2の触覚センサをもつロボット用制御装置の図である。 図21は、従来例3の自律移動装置のブロック図である。 図22Aは、従来例4のロボット用安全装置を示す図である。 図22Bは、従来例4のロボット用安全装置を示す図である。

Claims (8)

  1. ロボットアームと、前記ロボットアームが取り付けられたロボット本体とを有するロボット機構部と、
    移動体又は動物又は人の3つの物体のうちいずれか又は複数の物体を遮蔽対象の物体として認識する物体認識部と、
    前記ロボット機構部の一部を用いて遮蔽動作を行わせることにより、前記物体認識部で認識された前記物体のロボット機構部の作業空間への侵入を遮りつつ、前記ロボット機構部の前記ロボットアームによる作業を行わせるように前記ロボット機構部を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記物体認識部で認識された前記物体と前記ロボット機構部の作業空間との相対位置関係に応じて、前記物体認識部で認識された前記遮蔽対象の物体と前記ロボットアームとの距離を変化させて前記遮蔽動作を行うように前記ロボット機構部を制御するロボット装置。
  2. ロボットアームと、前記ロボットアームが取り付けられたロボット本体と、前記ロボット本体を移動させる移動機構とを有するロボット機構部と、
    移動体又は動物又は人の3つの物体のうちいずれか又は複数の物体を認識する物体認識部と、
    前記ロボット機構部の一部を用いて遮蔽動作を行わせることにより、前記物体認識部で認識された前記物体のロボット機構部の作業空間への侵入を遮りつつ、前記ロボット機構部の前記ロボットアームによる作業又は前記移動機構による作業又は前記ロボットアームと前記移動機構の協調作業を行わせるように前記ロボット機構部を制御する制御部とを備えるロボット装置。
  3. 前記ロボット機構部は少なくとも2つのロボットアームを有し、
    前記制御部は、前記ロボット機構部の一部による前記遮蔽動作が、前記ロボット機構部の前記2つのロボットアームのうちの前記作業を行う一方のロボットアームによる遮蔽動作又は前記作業を行わない他方のロボットアームによる遮蔽動作であるように前記ロボット機構部を制御する請求項1又は2に記載のロボット装置。
  4. 前記制御部は、前記ロボット機構部の一部による前記遮蔽動作が、旋回機構又は前記移動機構による前記ロボット機構部の方向転換であるように前記ロボット機構部を制御する請求項2に記載のロボット装置。
  5. 前記制御部は、前記物体認識部で認識された前記遮蔽対象の物体と前記ロボット機構部の作業空間との位置関係に応じて、前記遮蔽動作の速度や柔軟性を変更するように前記ロボット機構部を制御する請求項1に記載のロボット装置。
  6. 前記物体認識部で認識された前記物体の動作を予測する予測手段をさらに備え、
    前記予測手段によって予測された前記物体の位置を用いて、前記制御部は、前記遮蔽動作の位置や速度や柔軟性を変更するように前記ロボット機構部を制御する請求項1に記載のロボット装置。
  7. 前記制御部は、前記ロボット作業の危険度に応じて前記遮蔽動作の位置や速度や柔軟性を変更するように前記ロボット機構部を制御する請求項5又は6に記載のロボット装置。
  8. 前記ロボット機構部に行わせる作業内容の情報と当該作業内容に対応する継続性の有無の情報とを関係付けて記憶させたデータベースをさらに備えて、
    前記制御部により、前記データベースの情報を読み出して、それぞれの作業内容の継続性の必要性について判断し、継続性の必要のある作業内容を前記ロボット機構部に行わせるとき、継続性の必要の無い作業内容とは異なる遮蔽動作を行わせるように前記ロボット機構部を制御する請求項1から請求項7のいずれか1つに記載のロボット装置。
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