JP2002233277A - 魚釣用スピニングリール - Google Patents

魚釣用スピニングリール

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JP2002233277A
JP2002233277A JP2001032728A JP2001032728A JP2002233277A JP 2002233277 A JP2002233277 A JP 2002233277A JP 2001032728 A JP2001032728 A JP 2001032728A JP 2001032728 A JP2001032728 A JP 2001032728A JP 2002233277 A JP2002233277 A JP 2002233277A
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guide shaft
guide
reel
shaft
fishing
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Manabu Matsuhashi
学 松橋
Akira Yamaguchi
明 山口
Shinji Murakami
信治 村上
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Daiwa Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】衝撃力を受けてもオシレーティング機構の摺動
子と係合するガイド軸が変形することを防止できるとと
もに、摺動子をガタ付くことなく安定して前後動させる
ことができる魚釣用スピニングリールの提供を目的とし
ている。 【解決手段】本発明の魚釣用スピニングリールは、トラ
バースカム軸22の軸方向に沿って往復動する摺動体2
4を備えたオシレーティング機構と、摺動子24の往復
動を案内するガイド軸38とを備え、摺動子24には、
ガイド軸38が係合する開口した案内溝60が形成さ
れ、案内溝60は、ガイド軸38が嵌合する太径部60
aと、ガイド軸38の外径よりも細く且つ太径部60a
を外部に連通させて開口させる連通溝60bとから成る
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釣糸をスプールに
片寄ること無く均一に巻回させるようにスプール軸を前
後動させるオシレーティング機構を備えた魚釣用スピニ
ングリールに関する。
【0002】
【従来の技術】オシレーティング機構は、スプール軸の
後端に固定され且つトラバースカム軸に沿って前後動す
る摺動体を有しており、ハンドルの回転運動を直線運動
に変換してスプール軸と共にスプールを前後動させるこ
とによって、釣糸をスプールに片寄ること無く均一に巻
回させるためのものである。そのため、オシレーティン
グ機構においては、スプール軸およびこれに固定された
摺動子の前後動を安定して行なうことが重要である。す
なわち、摺動子をガタ付くことなくトラバースカム軸に
沿って平行に案内することが必要である。
【0003】そのため、実用新案登録第2552676
号、特開平8−131029号公報、特開2000−1
25715号公報には、摺動子に案内用のガイド軸を係
合させて摺動子のガタ付きを防止しようとする技術が開
示されている。具体的には、実用新案登録第25526
76号および特開平8−131029号公報は、摺動子
に丸孔を形成し、この丸孔にガイド軸を挿通させて、摺
動子の前後動を安定させる技術を開示している。一方、
特開2000−125715号公報は、摺動子に開口し
た案内溝を形成し、この案内溝に前記ガイド軸を係合さ
せる技術を開示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実用新案登録
第2552676号および特開平8−131029号公
報に開示された技術では、ガイド軸が摺動子の丸孔にガ
タ付くことなく挿通されて丸孔の長手方向に対して直交
する方向(側方)に逃げることができないため、リール
を誤って落下させるなどして衝撃力が加わった場合に
は、摺動子がガイド軸を曲げ方向に変形させてしまい、
摺動不良が発生することがある。
【0005】一方、特開2000−125715号公報
に開示された技術では、案内溝の開口する方向にガタが
発生してしまい、摺動子の平行案内を安定して行なうこ
とができない場合も考えられ、改善が望まれている。
【0006】本発明は前記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、衝撃力を受けてもオ
シレーティング機構の摺動子と係合するガイド軸が変形
することを防止できるとともに、摺動子をガタ付くこと
なく安定して前後動させることができる魚釣用スピニン
グリールを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1に記載された発明は、回転可能なハンドル
を備えたリール本体と、リール本体に支持されて釣糸が
巻回されるスプールと、リール本体内に設けられ且つ前
記ハンドルに連動して回転するとともに周面に螺旋状の
カム溝が形成されたトラバースカム軸と、このトラバー
スカム軸のカム溝に係合する係合ピンが収容保持され且
つトラバースカム軸の軸方向に沿って往復動する摺動体
とを備え、ハンドルの回転運動を摺動体を介して往復動
に変換することによって、スプールに釣糸を平行に巻回
するオシレーティング機構と、リール本体に取り付けら
れ、前記オシレーティング機構の摺動子の往復動を案内
するガイド軸とを備えて成る魚釣用スピニングリールに
おいて、前記摺動子には、前記ガイド軸が係合する開口
した案内溝が形成され、前記案内溝は、前記ガイド軸が
嵌合する太径部と、ガイド軸の外径よりも細く且つ前記
太径部を外部に連通させて開口させる連通溝とから成る
ことを特徴とする。
【0008】また、請求項2に記載された発明は、回転
可能なハンドルを備えたリール本体と、リール本体に支
持されて釣糸が巻回されるスプールと、リール本体内に
設けられ且つ前記ハンドルに連動して回転するとともに
周面に螺旋状のカム溝が形成されたトラバースカム軸
と、このトラバースカム軸のカム溝に係合する係合ピン
が収容保持され且つトラバースカム軸の軸方向に沿って
往復動する摺動体とを備え、ハンドルの回転運動を摺動
体を介して往復動に変換することによって、スプールに
釣糸を平行に巻回するオシレーティング機構と、リール
本体に取り付けられ、前記オシレーティング機構の摺動
子の往復動を案内するガイド軸とを備えて成る魚釣用ス
ピニングリールにおいて、前記摺動子には前記ガイド軸
が係合する開口した案内溝が複数形成され、各案内溝は
ガイド軸の長手方向で互いに開口方向が異なっているこ
とを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施形態について説明する。
【0010】図1〜図3は本発明の第1の実施形態を示
している。図1に示すように、本実施例の魚釣用スピニ
ングリールのリール本体2内には、ハンドル4の回転操
作によって回転駆動される駆動歯車6が設けられてお
り、この駆動歯車6には、中空のピニオン8が噛合して
いる。なお、ピニオン8は、軸受(図示しない)を介し
てリール本体2に回転可能に支持されている。
【0011】ピニオン8内には、スプール軸10が軸方
向に挿通されており、このスプール軸10の先端には、
釣糸(図示しない)が巻回されるスプール12が取り付
けられている。
【0012】ピニオン8には、このピニオン8と一体的
に回転するロータ14が取り付けられており、このロー
タ14には、一対のベール取付アーム14aが設けられ
ている。これらベール取付アーム14aには、夫々、揺
動アーム16を介してベール18が釣糸放出状態と釣糸
巻回状態とに回動可能に支持されている。なお、一方の
揺動アーム16とベール18の端部との間には、釣糸案
内機構(ラインローラ)19(図3参照)が支持されて
いる。
【0013】駆動歯車6には、オシレーティング機構2
0が係合しており、ハンドル4を回転操作して駆動歯車
6を回転させることによって、スプール軸10を前後動
させることができるように構成されている。
【0014】オシレーティング機構20は、スプール軸
10と平行に配置され且つ軸受(図示しない)を介して
リール本体2に回転可能に支持されたトラバースカム軸
22と、スプール軸10の後端に固定され且つトラバー
スカム軸22に沿って前後方向に摺動する摺動体24と
を備えている。
【0015】トラバースカム軸22は、ギヤ26を介し
てピニオン8に連結されており、一方、摺動体24に
は、このトラバースカム軸22に常時係合している係合
ピン28が設けられている。また、摺動体24は、止め
ネジ30によってスプール軸10の後端に固定されてい
る。摺動体24には、スプール軸10の後端の外形と同
一の形状を成す固定用孔24c(図2の(b)参照)が
貫通しており、この固定用孔24cにスプール軸10の
後端を挿入した状態で止めネジ30を締結することによ
って、摺動体24をスプール軸10の後端に固定するこ
とができる。
【0016】このようなオシレーティング機構20によ
れば、ハンドル4の回転操作によって駆動歯車6を介し
てピニオン8を回転させると、このピニオン8に噛合し
たギヤ26が回転し、このギヤ26の回転と共にトラバ
ースカム軸22が回転する。このとき、トラバースカム
軸22に係合した係合ピン28が、トラバースカム軸2
2の回転に伴って前後動することによって、摺動体24
は、トラバースカム軸22に沿って前後動する。この結
果、この摺動体24に止めネジ30を介して連結してい
るスプール軸10を前後動させることができる。
【0017】上述したような構成を有する魚釣用スピニ
ングリールにおいて、ハンドル4を回転操作すると、そ
の回転運動は、駆動歯車6を介してピニオン8に伝達さ
れ、ロータ14を回転させる。同時に、ハンドル4の回
転運動は、オシレーティング機構20を介してスプール
軸10に伝達され、このスプール軸10を前後動させ
る。このとき、ロータ14が回転しつつスプール12が
前後動することによって、釣糸は、釣糸案内機構19を
介してスプール12に片寄ること無く均等に巻回され
る。
【0018】図2の(a)および(b)に示すように、
本実施形態に係るオシレーティング機構20の摺動体2
4は、トラバースカム軸22の全周を覆うように形成さ
れておらず、トラバースカム軸22の全周の一部に対向
するように形成されている。具体的には、摺動体24に
は、トラバースカム軸22の全周の一部に対向する対向
部24aが一体形成されている。そして、ガタ防止機構
として、摺動体24には、対向部24aから一方向に連
続して形成された案内支持部32と、対向部24aから
他方向に連続して形成された嵌合案内部34とが設けら
れている。
【0019】案内支持部32は、リール本体2に向かっ
て横方向に突出しており、この案内支持部32の突出端
側のリール本体2には、ガタ防止機構として、案内支持
部32をガイドする本体側支持部(ガイド部材)36が
トラバースカム軸22に沿って設けられている。本体側
支持部36は、リール本体2から案内支持部32に向か
って突出しており、その突出端部には、案内支持部32
の案内面32aを当て付けることが可能な当付面36a
が形成されている。これら案内面32a及び当付面36
aは、共に、滑らかな面に仕上げられており、案内面3
2aを当付面36aに当て付けた状態において、案内支
持部32は、本体側支持部36に沿って円滑に且つ矢印
R1方向にガタ付くこと無くガイドされる。
【0020】一方、嵌合案内部34は、リール本体2に
向かって下方に突出しており、その突出端には、所定の
形状に開口した開口案内溝60が形成されている。ま
た、嵌合案内部34の突出端側のリール本体2には、1
本のガイド軸(ガイド部材)38がトラバースカム軸2
2に沿って配置固定されている。
【0021】開口案内溝60は、ガイド軸38がガタ無
く嵌合可能な太径部60aと、ガイド軸38の外径より
も細く且つ太径部60aを外部に連通させる連通溝60
bとから成る。開口案内溝60及びガイド軸38は、共
に、滑らかな面に仕上げられており、開口案内溝60の
太径部60aにガイド軸38を嵌合させた状態におい
て、嵌合案内部34は、ガイド軸38に沿って円滑に且
つ矢印R2方向にガタ付くこと無くガイドされるととも
に、ガイド軸38の外径よりも細い連通溝60bの存在
によって、開口案内溝60の開口方向へのガタ付きが規
制される。
【0022】このようなガタ防止機構によれば、本体側
支持部36とガイド軸38の2箇所でガイドしたことに
よって、オシレーティング機構20の摺動体24をガタ
付くこと無く、トラバースカム軸22に沿って前後動さ
せることが可能となる。
【0023】また、摺動体24には、その対向部24a
に抜け止め支持部が一体的に形成されている。この抜け
止め支持部は、係合ピン28をトラバースカム軸22に
係合させた際に、この係合ピン28を摺動体24とトラ
バースカム軸22との間で抜け止め支持することができ
るように構成されている。
【0024】本実施形態に係る抜け止め支持部には、係
合ピン28の基部28aを収容して且つこの基部28a
を抜け止め支持することができるように、摺動体24の
対向部24aに一体形成された袋孔状で且つ断面円形の
収容孔40が設けられている。具体的には、抜け止め支
持部としての収容孔40は、摺動体24の対向部24a
側にのみ開口するように形成されており、この収容孔4
0の奥部即ち摺動体24の反対向部24bは、カバー部
材44によって一体的に閉塞されている。この場合、収
容孔40には、摺動体24の対向部24a側から係合ピ
ン28の基部28aを挿脱可能に収容させることが可能
であり、基部28aを収容孔40に収容させることによ
って、この基部28aが収容孔40に抜け止め支持さ
れ、その結果、係合ピン28を摺動体24とトラバース
カム軸22との間に抜け止め支持させることができる。
【0025】なお、摺動体24の反対向部24bとは、
トラバースカム軸22に一部対向した摺動体24の対向
部24aの反対側の部分であって、カバー44(図3参
照)に対向した部分である。また、カバー部材44に
は、略U字状の切欠部44aが形成されており、この切
欠部44aを介して、係合ピン28の基部28aから突
出した回転軸28bを露出させている。
【0026】ところで、摺動体24をトラバースカム軸
22に沿って前後動させる場合、その往路と復路におい
て、係合ピン28は、トラバースカム軸22に形成され
た螺旋状カム溝22aに沿って、その傾斜角度が変化
し、その際、係合ピン28は、所定量だけ回転すること
になる。従って、この係合ピン28が円滑に回転できる
ように、上述した収容孔40の内径寸法及び係合ピン2
8の基部28aの外径寸法を相互に調整しておくことが
好ましい。
【0027】この場合、図2の(b)に示すように、係
合ピン28の基部28a外周にカラー部材42を取り付
けて、このカラー部材42を介して係合ピン28の基部
28aを収容孔40に収容させるようにしても良い。
【0028】ここで、オシレーティング機構20をリー
ル本体2に組み込む方法の一例について説明する。
【0029】まず、リール本体2にスプール軸10を挿
入配置させる前に、摺動体24の対向部24a側から、
係合ピン28の基部28aを収容孔40に挿入した後、
係合ピン28をトラバースカム軸22の螺旋状カム溝2
2aに軽く係合させる。このとき、摺動体24から横方
向に突出した案内支持部32の案内面32aをリール本
体2から突出した本体側支持部36の当付面36aに当
て付けると共に、摺動体24から下方に突出した嵌合案
内部34の開口案内溝60をリール本体2に設けられた
ガイド軸38に押し当て、これによって開口案内溝60
の開口を弾性的に変形させながら、太径部60a内にガ
イド軸38を嵌合させる。
【0030】次に、リール本体2にスプール軸10を挿
入する。このとき、スプール軸10の後端を摺動体24
の固定用穴24cに挿入し、その状態で、摺動体24の
反対向部24b側から止めネジ30を締結することによ
って、摺動体24がスプール軸10の後端に固定され
る。
【0031】このプロセスを経た結果、係合ピン28
は、その基部28aが収容孔40によって抜け止め支持
された状態で、トラバースカム軸22の螺旋状カム溝2
2aにしっかりと係合される。この後、リール本体2に
カバー44(図3参照)を取り付けることによって、オ
シレーティング機構20は、このカバー44によって外
部から遮蔽された状態でリール本体2内に収容される。
そして、実際にオシレーティング機構20を動作させた
とき、摺動体24は、本体側支持部36とガイド軸38
の2箇所でガイドされながら、トラバースカム軸22に
沿って前後動する。この結果、摺動体24をガタ付くこ
と無く前後動させることが可能となる。
【0032】以上説明したように、本実施形態の魚釣用
スピニングリールは、リール本体2内に設けられ且つハ
ンドル4に連動して回転するとともに周面に螺旋状のカ
ム溝が形成されたトラバースカム軸22と、このトラバ
ースカム軸22のカム溝22aに係合する係合ピン28
が収容保持され且つトラバースカム軸22の軸方向に沿
って往復動する摺動体24とを有し、ハンドル4の回転
運動を摺動体24を介して往復動に変換することによっ
て、スプール12に釣糸を平行に巻回するオシレーティ
ング機構を備えるとともに、このオシレーティング機構
の摺動子24の往復動を案内するガイド軸38を備えて
いる。しかも、摺動子24にはガイド軸38が係合する
開口した案内溝60が形成され、この案内溝60は、ガ
イド軸38が嵌合する太径部60aと、ガイド軸38の
外径よりも細く且つ太径部60aを外部に連通させて開
口させる連通溝60bとから成る。したがって、開口案
内溝60の太径部60aにガイド軸38を嵌合させた状
態において、嵌合案内部34は、ガイド軸38に沿って
円滑に且つ矢印R2方向にガタ付くこと無くガイドされ
るとともに、ガイド軸38の外径よりも細い連通溝60
bの存在によって、開口案内溝60の開口方向へのガタ
付きが効果的に抑えられる。また、リールを誤って落下
させるなどして衝撃力が加わった場合でも、案内溝60
の開口が弾性変形してガイド軸38の変形を防ぐことが
できるため、オシレート不良が発生せず、また、耐久性
が向上する。
【0033】図4および図5は本発明の第2の実施形態
を示している。なお、本実施形態において、第1の実施
形態と共通する構成部分については、以下、同一符号を
付してその説明を省略する。
【0034】図示のように、本実施形態においても、摺
動子24の嵌合案内部34には、ガイド軸38が係合す
る所定形状の開口案内溝70が形成されている。この開
口案内溝70は開口方向が異なる3つの溝部70a,7
0b,70cから成り、これらの溝部70a,70b,
70cはガイド軸38の長手方向に沿って連続的に形成
されている。具体的には、図5に明確に示されるよう
に、第1の溝部70aは、ガイド軸38が嵌合可能な溝
寸法を有して下方にのみ開口しており(図5の(b)参
照)、また、第1の溝部70aと隣合う第2の溝部70
bは、ガイド軸38が嵌合可能な溝寸法を有して下方に
閉じ且つ側方にのみ開口しており(図5の(c)参
照)、更に、第2の溝部70bと隣合う第3の溝部70
cは、ガイド軸38が嵌合可能な溝寸法を有して下方に
のみ開口している。すなわち、本実施形態では、開口方
向が異なる複数の案内溝がそれぞれガイド軸38の長手
方向でずれて交差した形態を成しており、この交差して
形成される空間内にガイド軸38が案内係合された状態
となっている。なお、それ以外の構成は第1の実施形態
と同一である。
【0035】このような構成では、開口案内溝70の各
溝部70a,70b,70cにガイド軸38を嵌合させ
た状態において、嵌合案内部34は、ガイド軸38に沿
って円滑に且つ矢印R2方向にガタ付くこと無くガイド
されるとともに、ガイド軸38の長手方向で互いに開口
方向が異なる複数の溝部70a,70b,70cの存在
によって、開口案内溝70の開口方向へのガタ付きが規
制される。また、リールを誤って落下させるなどして衝
撃力が加わった場合でも、案内溝70を構成する各溝部
70a,70b,70cの開口が弾性変形してガイド軸
38の変形を防ぐことができるため、オシレート不良が
発生せず、また、耐久性が向上する。
【0036】図6は本発明の第3の実施形態を示してい
る。なお、本実施形態において、第1の実施形態と共通
する構成部分については、以下、同一符号を付してその
説明を省略する。
【0037】図示のように、本実施形態においては、ガ
タ防止機構としての、本体側支持部36(当付面36
a)および案内支持部32(案内面32a)が設けられ
ていない。なお、それ以外の構成は第1の実施形態と同
一である。
【0038】このような構成によれば、組立時において
スプール軸10へ摺動子24を固定するべくネジ30を
締結する際に、本体側突出部90が度当てとなり、組み
込み時のスプール軸10の撓みや変形を防止できる。
【0039】また、このような本体側突出部90を形成
することで、当付面36aと案内面32aとの接触が無
くなるため、リール本体2に施した表面処理の摩耗によ
る剥離が解消され、リールの耐食性能が一段と向上する
効果を奏するものである。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の魚釣用ス
ピニングリールは、衝撃力を受けてもオシレーティング
機構の摺動子と係合するガイド軸が変形することを防止
できるとともに、摺動子をガタ付くことなく安定して前
後動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る魚釣用リールの
一部断面を有する側面図である。
【図2】(a)はオシレーティング機構の拡大図、
(b)は(a)のA−A線に沿う断面図である。
【図3】図1の魚釣用リールを後方から見た一部断面を
有する背面図である。
【図4】(a)は本発明の第2の実施形態に係る魚釣用
リールのオシレーティング機構の拡大図、(b)は
(a)のB−B線に沿う断面図である。
【図5】(a)は図4のオシレーティング機構の要部の
拡大図、(b)は(a)のC−C線に沿う断面図、
(c)は(a)のD−D線に沿う断面図、(d)は
(a)のE−E線に沿う断面図である。
【図6】本発明の第3の実施形態に係る魚釣用リールの
オシレーティング機構の断面図である。
【符号の説明】
2…リール本体 4…ハンドル 12…スプール 22…トラバースカム軸 24…摺動体 38…ガイド軸 60,70…開口案内溝 60a…太径部 60b…連通溝 70a,70b,70c…溝部(案内溝)
フロントページの続き (72)発明者 村上 信治 東京都東久留米市前沢3丁目14番16号 ダ イワ精工株式会社内 Fターム(参考) 2B108 BH02 BH06 BH07

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能なハンドルを備えたリール本体
    と、 リール本体に支持されて釣糸が巻回されるスプールと、 リール本体内に設けられ且つ前記ハンドルに連動して回
    転するとともに周面に螺旋状のカム溝が形成されたトラ
    バースカム軸と、このトラバースカム軸のカム溝に係合
    する係合ピンが収容保持され且つトラバースカム軸の軸
    方向に沿って往復動する摺動体とを備え、ハンドルの回
    転運動を摺動体を介して往復動に変換することによっ
    て、スプールに釣糸を平行に巻回するオシレーティング
    機構と、 リール本体に取り付けられ、前記オシレーティング機構
    の摺動子の往復動を案内するガイド軸と、 を備えて成る魚釣用スピニングリールにおいて、 前記摺動子には、前記ガイド軸が係合する開口した案内
    溝が形成され、 前記案内溝は、前記ガイド軸が嵌合する太径部と、ガイ
    ド軸の外径よりも細く且つ前記太径部を外部に連通させ
    て開口させる連通溝とから成ることを特徴とする魚釣用
    スピニングリール。
  2. 【請求項2】 回転可能なハンドルを備えたリール本体
    と、 リール本体に支持されて釣糸が巻回されるスプールと、 リール本体内に設けられ且つ前記ハンドルに連動して回
    転するとともに周面に螺旋状のカム溝が形成されたトラ
    バースカム軸と、このトラバースカム軸のカム溝に係合
    する係合ピンが収容保持され且つトラバースカム軸の軸
    方向に沿って往復動する摺動体とを備え、ハンドルの回
    転運動を摺動体を介して往復動に変換することによっ
    て、スプールに釣糸を平行に巻回するオシレーティング
    機構と、 リール本体に取り付けられ、前記オシレーティング機構
    の摺動子の往復動を案内するガイド軸と、 を備えて成る魚釣用スピニングリールにおいて、 前記摺動子には前記ガイド軸が係合する開口した案内溝
    が複数形成され、各案内溝はガイド軸の長手方向で互い
    に開口方向が異なっていることを特徴とする魚釣用スピ
    ニングリール。
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