JP3525062B2 - 魚釣用リール - Google Patents

魚釣用リール

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JP3525062B2
JP3525062B2 JP30712598A JP30712598A JP3525062B2 JP 3525062 B2 JP3525062 B2 JP 3525062B2 JP 30712598 A JP30712598 A JP 30712598A JP 30712598 A JP30712598 A JP 30712598A JP 3525062 B2 JP3525062 B2 JP 3525062B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、釣糸をスプールに
片寄ること無く均一に巻回させるようにスプール軸を前
後動させるオシレーティング機構を備えた魚釣用リール
に関する。 【0002】 【従来の技術】この種のオシレーティング機構には、例
えば特開平8−131029号公報や実用新案登録第3
039903号等に開示されているように、スプール軸
の後端に固定され且つトラバースカム軸に沿って前後動
する摺動体が設けられており、ハンドルの回転運動を直
線運動に変換してスプール軸と共にスプールを前後動さ
せることによって、釣糸をスプールに片寄ること無く均
一に巻回させることができるようになっている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】このようなオシレーテ
ィング機構において、摺動体には、トラバースカム軸に
係合する係合ピンが設けられており、この係合ピンは、
抜け止め用の止め板によって抜け止めされた状態で、摺
動体の支持孔に支持されるようになっている。 【0004】このため、従来のオシレーティング機構に
は、摺動体や係合ピンの他に、上述した止め板が必要と
なり、その結果、部品点数が増加してしまうと共に、更
に、係合ピンを抜け止めするための組込プロセスが別途
必要となるため、組込性が悪くなるだけで無く、製造コ
ストも上昇してしまう。 【0005】本発明は、このような問題を解決するため
に成されており、その目的は、部品点数を削減して尚且
つ組込性に優れた低価格なオシレーティング機構を有す
る魚釣用リールを提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、ハンドルに連動回転し且つ周面に
螺旋状カム溝が形成されたトラバースカム軸の該カム溝
先端部が係合する係合ピンを収容保持した摺動体をリ
ール本体に備え、ハンドルの回転運動を摺動体を介し
て往復動に変換することによって、スプールに釣糸を平
行に巻回する釣糸平行巻装置を備えた魚釣用リールにお
いて、前記摺動体には、トラバースカム軸の全周の一部
に対向する対向部と、該対向部からそれぞれ別の方向に
連続し、摺動体がトラバースカム軸に沿って前後動する
ときにリール本体のガイド部に支持される案内部と、該
対向部側で開口しかつ反対向部側で閉塞した袋孔状の収
容孔とが一体形成されており、該収容孔に前記係合ピン
の基部を収容して、該係合ピンを前記摺動体とトラバー
スカム軸との間に抜け止め支持させたことを特徴とす
る。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態に係
る魚釣用リールについて、添付図面を参照して説明す
る。なお、本実施の形態では、魚釣用スピニングリール
を例にとって説明する。 【0008】図1に示すように、魚釣用スピニングリー
ルのリール本体2内には、ハンドル4の回転操作によっ
て回転駆動される駆動歯車6が設けられており、この駆
動歯車6には、中空のピニオン8が噛合している。尚、
ピニオン8は、軸受(図示しない)を介してリール本体
2に回転可能に支持されている。 【0009】ピニオン8内には、スプール軸10が軸方
向に挿通されており、このスプール軸10の先端には、
釣糸(図示しない)が巻回されるスプール12が取り付
けられている。 【0010】また、ピニオン8には、このピニオン8と
一体的に回転するロータ14が取り付けられており、こ
のロータ14には、一対のベール取付アーム14aが設
けられている。これらベール取付アーム14aには、夫
々、揺動アーム16を介してベール18が釣糸放出状態
と釣糸巻回状態に回動可能に支持されている。なお、一
方の揺動アーム16とベール18の端部との間には、釣
糸案内機構(ラインローラ)19(図3参照)が支持さ
れている。 【0011】また、上記の駆動歯車6には、オシレーテ
ィング機構20が係合しており、ハンドル4を回転操作
して駆動歯車6を回転させることによって、上述したス
プール軸10を前後動させることができるように構成さ
れている。 【0012】オシレーティング機構20には、スプール
軸10と平行に配置され且つ軸受(図示しない)を介し
てリール本体2に回転可能に支持されたトラバースカム
軸22と、スプール軸10の後端に固定され且つトラバ
ースカム軸22に沿って前後方向に摺動する摺動体24
とが設けられている。 【0013】トラバースカム軸22は、ギヤ26を介し
てピニオン8に連結されており、一方、摺動体24に
は、このトラバースカム軸22に常時係合している係合
ピン28が設けられている。また、摺動体24は、止め
ネジ30によってスプール軸10の後端に固定されてい
る。摺動体24には、スプール軸10の後端の外形と同
一の形状を成す固定用孔24c(図2(b)参照)が貫
通しており、この固定用孔24cにスプール軸10の後
端を挿入した状態で止めネジ30を締結することによっ
て、摺動体24をスプール軸10の後端に固定すること
ができる。 【0014】このようなオシレーティング機構20によ
れば、ハンドル4の回転操作によって駆動歯車6を介し
てピニオン8を回転させると、このピニオン8に噛合し
たギヤ26が回転し、このギヤ26の回転と共にトラバ
ースカム軸22が回転する。このとき、トラバースカム
軸22に係合した係合ピン28が、トラバースカム軸2
2の回転に伴って前後動することによって、摺動体24
は、トラバースカム軸22に沿って前後動する。この結
果、この摺動体24に止めネジ30を介して連結してい
るスプール軸10を前後動させることができる。 【0015】上述したような構成を有する魚釣用スピニ
ングリールにおいて、ハンドル4を回転操作すると、そ
の回転運動は、駆動歯車6を介してピニオン8に伝達さ
れ、このピニオン8を回転させる。同時に、ハンドル4
の回転運動は、オシレーティング機構20を介してスプ
ール軸10に伝達され、このスプール軸10を前後動さ
せる。このとき、ロータ14が回転しつつスプール12
が前後動することによって、釣糸は、釣糸案内機構19
を介してスプール12に片寄ること無く均等に巻回され
る。 【0016】また、本実施の形態の魚釣用スピニングリ
ールには、オシレーティング機構20の摺動体24のガ
タ付きの発生を抑制するためのガタ防止機構と、リール
本体2に対するオシレーティング機構20の組込性を向
上させるための構成とが設けられている。 【0017】図2(a),(b)に示すように、本実施
の形態に適用したオシレーティング機構20の摺動体2
4は、トラバースカム軸22の全周を覆うように形成さ
れておらず、トラバースカム軸22の全周の一部に対向
するように形成されている。具体的には、摺動体24に
は、トラバースカム軸22の全周の一部に対向する対向
部24aが一体形成されている。そして、ガタ防止機構
として、摺動体24には、対向部24aから一方向に連
続して形成された案内支持部32と、対向部24aから
他方向に連続して形成された嵌合案内部34とが設けら
れており、これらの案内支持部32と嵌合案内部34と
は、対向部24aからそれぞれ別の方向に連続する案内
部として、後述するように、摺動体24がトラバースカ
ム軸22に沿って前後動するときにリール本体2のガイ
ド部である本体側支持部36とガイド軸38とで支持さ
れる。 【0018】案内支持部32は、リール本体2に向かっ
て横方向に突出しており、この案内支持部32の突出端
側のリール本体2には、ガタ防止機構として、案内支持
部32をガイドする本体側支持部36がトラバースカム
軸22に沿って設けられている。本体側支持部36は、
リール本体2から案内支持部32に向かって突出してお
り、その突出端部には、案内支持部32の案内面32a
を当て付けることが可能な当付面36aが形成されてい
る。これら案内面32a及び当付面36aは、共に、滑
らかな面に仕上げられており、案内面32aを当付面3
6aに当て付けた状態において、案内支持部32は、本
体側支持部36に沿って円滑に且つ矢印R1方向にガタ
付くこと無くガイドされる。 【0019】一方、嵌合案内部34は、リール本体2に
向かって下方に突出しており、その突出端には、所定の
形状に開口した開口部、即ち略U字状の嵌合溝34aが
形成されている。この嵌合案内部34の突出端側のリー
ル本体2には、ガタ防止機構として、嵌合溝34aに嵌
合可能な1本のガイド軸38がトラバースカム軸22に
沿って配置されている。これら嵌合溝34a及びガイド
軸38は、共に、滑らかな面に仕上げられており、嵌合
溝34aにガイド軸38を嵌合させた状態において、嵌
合案内部34は、ガイド軸38に沿って円滑に且つ矢印
R2方向にガタ付くこと無くガイドされる。 【0020】このようなガタ防止機構によれば、本体側
支持部36とガイド軸38の2箇所でガイドしたことに
よって、オシレーティング機構20の摺動体24をガタ
付くこと無く、トラバースカム軸22に沿って前後動さ
せることが可能となる。 【0021】次に、リール本体2に対するオシレーティ
ング機構20の組込性を向上させるための構成について
説明する。 【0022】図2(a),(b)に示すように、摺動体
24には、その対向部24aに抜け止め支持部が一体的
に形成されている。この抜け止め支持部は、係合ピン2
8をトラバースカム軸22に係合させた際に、この係合
ピン28を摺動体24とトラバースカム軸との間で抜け
止め支持することができるように構成されている。 【0023】本実施の形態に適用した抜け止め支持部に
は、係合ピン28の基部28aを収容して且つこの基部
28aを抜け止め支持することができるように、摺動体
24の対向部24aに袋孔状に一体形成された収容孔4
0が設けられている。 【0024】具体的には、抜け止め支持部としての収容
孔40は、摺動体24の対向部24a側にのみ開口する
ように形成されており、この収容孔40の奥部即ち摺動
体24の反対向部24bは、一体的に閉塞されている。
この場合、収容孔40には、摺動体24の対向部24a
側から係合ピン28の基部28aを挿脱可能に収容させ
ることが可能であり、基部28aを収容孔40に収容さ
せることによって、この基部28aが収容孔40に抜け
止め支持され、その結果、係合ピン28を摺動体24と
トラバースカム軸22との間に抜け止め支持させること
ができる。 【0025】なお、摺動体24の反対向部24bとは、
トラバースカム軸22に一部対向した摺動体24の対向
部24aの反対側の部分であって、後述するカバー44
(図3参照)に対向した部分である。 【0026】ところで、摺動体24をトラバースカム軸
22に沿って前後動させる場合、その往路と復路におい
て、係合ピン28は、トラバースカム軸22に形成され
た螺旋状カム溝22aに沿って、その傾斜角度が変化
し、その際、係合ピン28は、所定量だけ回転すること
になる。従って、この係合ピン28が円滑に回転できる
ように、上述した収容孔40の内径寸法及び係合ピン2
8の基部28aの外径寸法を相互に調整しておくことが
好ましい。 【0027】この場合、図2(b)に示すように、係合
ピン28の基部28a外周にカラー部材42を取り付け
て、このカラー部材42を介して係合ピン28の基部2
8aを収容孔40に収容させるようにしても良い。 【0028】ここで、オシレーティング機構20をリー
ル本体2に組み込む方法の一例について説明する。 【0029】まず、リール本体2にスプール軸10を挿
入配置させる前に、摺動体24の対向部24a側から、
係合ピン28の基部28aを収容孔40に挿入した後、
係合ピン28をトラバースカム軸22の螺旋状カム溝2
2aに軽く係合させる。このとき、摺動体24から横方
向に突出した案内支持部32の案内面32aをリール本
体2から突出した本体側支持部36の当付面36aに当
て付けると共に、摺動体24から下方に突出した嵌合案
内部34の嵌合溝34aをリール本体2に設けられたガ
イド軸38に嵌合させる。 【0030】次に、リール本体2にスプール軸10を挿
入する。このとき、スプール軸10の後端を摺動体24
の固定用穴24cに挿入し、その状態で、摺動体24の
反対向部24b側から止めネジ30を締結することによ
って、摺動体24がスプール軸10の後端に固定され
る。 【0031】このプロセスを経た結果、係合ピン28
は、その基部28aが収容孔40によって抜け止め支持
された状態で、トラバースカム軸22の螺旋状カム溝2
2aにしっかりと係合される。 【0032】この後、リール本体2にカバー44(図3
参照)を取り付けることによって、オシレーティング機
構20は、このカバー44によって外部から遮蔽された
状態でリール本体2内に収容される。 【0033】そして、実際にオシレーティング機構20
を動作させたとき、摺動体24は、本体側支持部36と
ガイド軸38の2箇所でガイドされながら、トラバース
カム軸22に沿って前後動する。この結果、摺動体24
をガタ付くこと無く前後動させることが可能となる。 【0034】このように本実施の形態によれば、係合ピ
ン28を摺動体24とトラバースカム軸との間で抜け止
め支持する抜け止め支持部(収容孔40)を摺動体24
の対向部24aに一体的に形成したことによって、従来
に比べて摺動体24の部品点数を削減することが可能と
なる。同時に、係合ピン28の基部28aを抜け止め支
持部(収容孔40)に収容させるだけで、係合ピン28
を摺動体24とトラバースカム軸との間に抜け止め支持
させることができるため、リール本体2に対するオシレ
ーティング機構20の組み込みプロセスが少なくて済
み、組込性を向上させることが可能となる。そして、こ
のような効果が相まって低価格なオシレーティング機構
20を有する魚釣用リールが実現される。 【0035】また、本実施の形態によれば、抜け止め支
持部(収容孔40)を摺動体24の対向部24aに一体
的に形成し、且つ、摺動体24の反対向部24bを一体
的に閉塞したことによって、摺動体24の強度を上げる
ことができる。この結果、係合ピン28とトラバースカ
ム溝22の螺旋状カム溝22aとの間の係合精度が向上
して、摺動体24をトラバースカム溝22に沿ってムラ
無く滑らかに前後動させることが可能となる。 【0036】更に、本実施の形態によれば、従来のよう
な止め板等の別部材を必要とすること無く摺動体24を
形成することができるため、上述したガタ防止機構をス
ペース的に自由度を持って精度良く設けることが可能と
なる。 【0037】なお、本発明は、上述した実施の形態の構
成に限定されることは無く、以下のように種々変更する
ことが可能である。 【0038】第1の変形例として、案内支持部32及び
嵌合案内部34を設ける代わりに、例えば図4(a),
(b)に示すように、2本の第1及び第2のガイド軸4
6,48によって摺動体24のガタ付きの発生を抑制す
るように構成したガタ防止機構を適用しても良い。 【0039】第1のガイド軸46は、摺動体24の上部
側を貫通して且つトラバースカム軸22に沿ってリール
本体2に配置されており、一方、第2のガイド軸48
は、摺動体24の下部側を貫通して且つトラバースカム
軸22に沿ってリール本体2に配置されている。 【0040】このようなガタ防止機構によれば、摺動体
24は、第1のガイド軸46によって矢印R1方向のガ
タ付きを防止された状態でトラバースカム軸22に沿っ
て前後動すると同時に、第2のガイド軸48によって矢
印R2方向のガタ付きを防止された状態でトラバースカ
ム軸22に沿って前後動する。 【0041】なお、その他の構成及び効果は、上述した
実施の形態と同様であるため、その説明は省略する。 【0042】第2の変形例として、嵌合案内部34を設
ける代わりに、例えば図5に示すように、案内支持部3
2及び本体側支持部36と、カバー44から摺動体24
の反対向部24bに向かって突出したガタ取り用突起部
50とによって摺動体24のガタ付きの発生を抑制する
ように構成したガタ防止機構を適用しても良い。 【0043】ガタ取り用突起部50は、カバー44をリ
ール本体2に取り付けたときに、その先端が摺動体24
の反対向部24bに当接するように構成されている。 【0044】このようなガタ防止機構によれば、摺動体
24は、案内支持部32の案内面32aが本体側支持部
36の当付面36aに当て付けられることによって、矢
印R1方向のガタ付きを防止された状態でトラバースカ
ム軸22に沿って前後動すると同時に、ガタ取り用突起
部50が反対向部24bに当接することによって、矢印
R2方向のガタ付きを防止された状態でトラバースカム
軸22に沿って前後動する。 【0045】なお、その他の構成及び効果は、上述した
実施の形態と同様であるため、その説明は省略する。 【0046】第3の変形例として、例えば図6(a),
(b)に示すような抜け止め支持部を摺動体24の対向
部24aに一体的に形成しても良い。 【0047】この変形例に適用した抜け止め支持部は、
摺動体24の対向部24aに一体的に突設された抜け止
め支持片P1,P2を備えている。一方、この変形例に
適用した係合ピン28は、図6(c)に示すように、円
柱状の基部28aよりも拡大した板状を成している。そ
して、板状に拡大した係合ピン28の拡大部(具体的に
は、基部28a側に対面した部分)S1,S2を対向部
24aの抜け止め支持片P1,P2に当て付けることに
よって、上述した実施の形態と同様に、係合ピン28を
摺動体24とトラバースカム軸22との間に抜け止め支
持することができるようになっている(同図(b)参
照)。 【0048】また、この変形例では、摺動体24に対す
る係合ピン28の組込方向が上述した実施の形態とは異
なっている。具体的には、上述した実施の形態では、係
合ピン28は、対向部24a側から摺動体24に組み込
んだが、この変形例では、反対向部24b側から摺動体
24に組み込むようになっている。 【0049】このため、摺動体24には、反対向部24
bから対向部24aに向かってトラバースカム軸22に
直交する方向に、組込用孔52が形成されている。 【0050】組込用孔52は、円柱状の基部28aの外
形と略一致した内面形状を成しており、基部28aがガ
タ付くこと無く円滑に回転できるようになっている。 【0051】また、組込用孔52の内周面には、互いに
対向して配置された一対の溝部54が形成されており、
これら溝部54の対向間隔は、板状に拡大した係合ピン
28の拡大幅と略一致していると共に、これら溝部54
の溝幅は、板状の係合ピン28の厚さと略一致した寸法
を成している。 【0052】実際の組込プロセスでは、例えば基部28
aを支持した状態において、係合ピン28を摺動体24
の反対向部24bに形成されている組込用孔52に向け
て挿入する。このとき、板状に拡大した係合ピン28の
拡大部S1,S2を一対の溝部54に合わせながら挿入
する。そして、反対向部24bから挿入した係合ピン2
8が対向部24a側に完全に抜け出たとき、基部28a
を若干回転することによって、係合ピン28の拡大部S
1,S2を抜け止め支持片P1,P2に当て付けること
ができる。この後の組込プロセスは、第1の実施の形態
と同様であるため、その説明は省略する。 【0053】なお、その他の構成及び効果は、上述した
実施の形態と同様であるため、その説明は省略する。 【0054】また、上述した実施の形態では、スプール
軸10の後端に摺動体24をネジ止め固定したスピニン
グリールについて説明したが、他の応用例として、公知
のスプール軸の後部に摺動体を回転自在で且つ軸方向に
移動不可に固定したリアドラグタイプのスピニングリー
ルや、リール本体の側板間のスプール前方に設けた釣糸
平行巻装置の摺動体に係合ピンが収容保持される両軸受
型リールにも本発明を応用することができる。 【0055】 【発明の効果】本発明によれば、部品点数を削減して尚
且つ組込性に優れ、摺動体をトラバースカム軸に沿って
ムラ無く滑らかに前後動させることが可能な低価格の
シレーティング機構を有する魚釣用リールを提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施の形態に係る魚釣用リールの構
成を示す図。 【図2】(a)は、オシレーティング機構の構成を拡大
して示す図、(b)は、同図(a)のA−A線に沿う断
面図。 【図3】魚釣用リールを後方から見た際の図2(a)の
A−A線に沿う断面図。 【図4】(a)は、本発明の第1の変形例に係る魚釣用
リールの主要な構成を示す図、(b)は、同図(a)の
A−A線に沿う断面図。 【図5】本発明の第2の変形例に係る魚釣用リールの主
要な構成を示す図。 【図6】(a)は、本発明の第3の変形例に係る魚釣用
リールの主要な構成を示す図、(b)は、同図(a)の
A−A線に沿う断面図、(c)は、この変形例に適用し
た係合ピンの斜視図。 【符号の説明】 10 スプール軸 20 オシレーティング機構 22 トラバースカム軸 24 摺動体 24a 対向部 28 係合ピン 40 抜け止め支持部(収容孔)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ハンドルに連動回転し且つ周面に螺旋状
    カム溝が形成されたトラバースカム軸の該カム溝に先端
    部が係合する係合ピンを収容保持した摺動体をリール本
    に備え、ハンドルの回転運動を摺動体を介して往復
    動に変換することによって、スプールに釣糸を平行に巻
    回する釣糸平行巻装置を備えた魚釣用リールにおいて、 前記摺動体には、トラバースカム軸の全周の一部に対向
    する対向部と、該対向部からそれぞれ別の方向に連続
    し、摺動体がトラバースカム軸に沿って前後動するとき
    にリール本体のガイド部に支持される案内部と、該対向
    部側で開口しかつ反対向部側で閉塞した袋孔状の収容孔
    とが一体形成されており、該収容孔に前記係合ピンの基
    部を収容して、該係合ピンを前記摺動体とトラバースカ
    ム軸との間に抜け止め支持させたことを特徴とする魚釣
    用リール。
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