JP2835813B2 - カセット装着装置 - Google Patents

カセット装着装置

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JP2835813B2
JP2835813B2 JP5177483A JP17748393A JP2835813B2 JP 2835813 B2 JP2835813 B2 JP 2835813B2 JP 5177483 A JP5177483 A JP 5177483A JP 17748393 A JP17748393 A JP 17748393A JP 2835813 B2 JP2835813 B2 JP 2835813B2
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文雄 大久保
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、VTR(ビデオテー
プレコーダ)等に使用するフロントローディング式のカ
セット装着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図7に例示するようなフロントロ
ーディング式カセット装着装置が知られている。図7に
おいて、1はカセットホルダー、2a,2bはカセット
ホルダー1の両側に一体で構成された側壁である。ここ
で、2a,2bのように数字にa,bを付した符号は左
右対称に配設されたものを示し、この数字にa,bを付
したものの一方は図示されていない場合もある。3a,
3bは前記側壁2a,2bに設けられた案内ピン、4
a,4bは前記カセットホルダー1の両側に配設された
側面プレート、5a,5bは前記側面プレート4a,4
bに設けられたL字状の案内溝であり、これらの案内溝
5a,5bには前記案内ピン3a,3bがそれぞれ摺動
自在に嵌合されている。前記案内溝5a,5bは側面プ
レート4a,4bごとに1本のみ示してあるが、2また
は3本設けられ、これらの案内溝5a,5bの数に対応
して前記案内ピン3a,3bも設けられている。
【0003】6a,6bは駆動アームであり、前記側面
プレート4a,4bに回動自在に支持され、かつ軸7に
より互いに連結されている。8a,8bは案内溝であ
り、前記駆動アーム6a,6bの先端寄りに設けられ、
前記案内ピン3a,3bのうち主要な1個の案内ピン3
a,3bがそれぞれ嵌合されている。9は伝達ギヤであ
り、前記軸7に回動自在に支持され、ねじりコイルバネ
10を介して一方の前記駆動アーム6aに連結されてい
る。これらの駆動アーム6a、軸7、伝達ギヤ9及びね
じりコイルバネ10は図8に詳細に示してある。11は
スライドラックであり、一方の前記側面プレート4aに
設けられた2個の案内部材12,13に沿って水平移動
可能な案内溝14,15を有すると共に、一端に第1の
歯16を有し、L字状に曲げた他端にも第2の歯17を
有している。
【0004】18は伝達ギヤであり、前記側面プレート
4aに回動自在に軸支され、前記スライドラック11の
第1の歯16と、前記伝達ギヤ9とに噛合している。1
9は出力ギヤ(図9参照)であり、前記スライドラック
11の第2の歯17と噛合して、駆動モーター等の駆動
源からの駆動力をスライドラック11に伝達するもので
ある。
【0005】前記図8は伝達ギヤ9に関係したところの
詳細を示すものであり、図7に示したものと同一の部材
には同一の符号を付してある。前記伝達ギヤ9における
前記軸7の周りには同芯状に一定角度に亘る半月状の長
孔20が設けられ、この長孔20には前記駆動アーム6
aに一体に形成された突起21が嵌合されている。ま
た、通常は長孔20と突起21が図8に図示するような
位置関係になるように前記バネ10の一端が駆動アーム
6aに、他端が伝達ギヤ9にそれぞれ係止されている。
従って、長孔20の開き角αと突起21の角度βとの差
(α−β)分だけ、駆動アーム6aと伝達ギヤ9とは相
互にバネ10に抗して回動し得る。
【0006】図9及び図10は、上記した従来例の動作
を説明するためのものであり、図7、図8に示したもの
と同一の部材には同一の符号を付してある。図9に示す
状態において、カセット22を矢印A方向に手動によっ
て挿入すると、この挿入に伴ってカセットホルダー1も
矢印A方向に移動し、駆動アーム6a,6bは反時計方
向に回動される。このカセットホルダー1が移動される
前のカセット22の位置を鎖線で、また移動した時の位
置を実線で示す。この手動による駆動アーム6a,6b
の回動の範囲は、電源が0Nの状態では、前記カセットの
挿入により、図示していないスイッチが動作され、この
スイッチの動作により、図示していない前記駆動モータ
ーが回り始めるまでであり、前記した角度(α−β)の
範囲内である。前記電源がOFFの状態では、ロック状態
の伝達ギヤ9に対して前記駆動アーム6a,6bが前記
した角度(α−β)の範囲内で前記バネ10に抗して回
動する。
【0007】前記したように、電源が0Nの状態で、カセ
ット22が挿入されると、前記駆動モーターが回転し、
この回転により前記出力ギヤ19が回転し、スライドラ
ック11が水平移動し、伝達ギヤ18が回動し、伝達ギ
ヤ9が回動するので、この伝達ギヤ9の長孔20の端縁
が駆動アーム6aの突起21を押していく。これによ
り、駆動アーム6a,6bが回動し、これらの駆動アー
ム6a,6bに穿設された前記案内溝8a,8bに嵌合
されている案内ピン3a,3bと一体のカセットホルダ
ー1は、側面プレート4a,4bのL字状の案内溝5
a,5bに沿って水平から垂直に移動し、図10に示す
ように、前記カセット22が装着された状態となる。ま
た、電源がOFFの状態では、カセット22が挿入される
と、前記カセットホルダー1は前記角度(α−β)の範
囲内で移動され得、この状態でカセット22を挿入して
いる手をはなすと、カセットホルダー1は前記バネ10
の力により元の状態へ復帰される。尚、前記図8に示し
たような構成は、カセット22がカセットホルダー1に
充分に挿入された状態でのみこのカセットホルダー1が
前記駆動源により移動されるようにするためのものであ
る。ちなみに、カセット22がカセットホルダー1に充
分に挿入されないうちにカセットホルダー1が駆動源に
より移動されると、このカセット22等を破損する等の
恐れがある。また、図8に示したような構成は、使用者
がカセット22をバネ10に抗してカセットホルダー1
に挿入すると、この挿入されたカセットが止まることな
く前記挿入にほぼ連続してカセットホルダー1が前記駆
動源により移動される等のように使用者の操作感をよく
するためのものでもある。
【0008】次に、上記カセット22の装着された状態
において、カセット22を排出するときの動作を説明す
る。排出モードの時には、前記駆動モーターは前記装着
の時とは反対方向に回転し、この回転により前記出力ギ
ヤ19、スライドラック11及び伝達ギヤ18を介して
前記伝達ギヤ9が回動され、この回動により前記バネ1
0を介して駆動アーム6a,6bが回動され、これに伴
ってカセットホルダー1は元の状態、即ちカセット22
を挿入する前の位置に復帰する。
【0009】ところで、このようなカセット22の排出
に際して、その初期にはカセット22を収納したカセッ
トホルダー1を垂直方向に持ち上げることになり、この
持ち上げる時の負荷トルクM1が駆動アーム6aにかか
るため、前記バネ10のセットトルクM2はM1より大き
くなるように設定する必要がある。しかし、M2を大き
くすると、使用者がカセット22を挿入し、この挿入に
より前記スイッチが動作して前記駆動モーターが回転を
始めるまでの反力が大きくなり、このためカセット22
を挿入するのが重くなって、操作感が悪くなる。
【0010】また、排出動作時であって、カセットホル
ダー1を垂直に持ち上げる時、または水平に移動する時
に、駆動アーム6a,6bまたはカセットホルダー1の
何れか一方または双方が何かに引っかかって、または案
内溝5a,5bと案内ピン3a,3bとの間でこじりを
生じ、このため、これらのカセットホルダー1及び駆動
アーム6a,6bがロック状態となると、伝達ギヤ9は
バネ10に抗してが回動される。この回動により、伝達
ギヤ9の回動のトルクとバネ10によるトルクとがつり
合った状態になるか、または伝達ギヤ9が前記角度(α
−β)だけ回動すると、前記の引っかかり、またはこじ
りに抗して前記伝達ギヤ9が強引に回動しようとする。
この強引な回動により、前記の引っかかり等が解放され
ると、前記バネ10の反力により、駆動アーム6a,6
bが瞬時に回動し、これに伴ってカセットホルダー1も
瞬時に移動するので、このカセットホルダー1に保持さ
れているカセット22が飛び出してしまう、という問題
もある。
【0011】次に、カセットホルダー1の水平及び垂直
移動の際の移動速度について説明する。前記図7等につ
いて説明したカセット装着装置では、通常、前記駆動モ
ーターの回転速度が一定であるため、前記出力ギヤ19
から駆動アーム6a,6bまでの回動または移動速度は
一定である。しかしながら、駆動アーム6a,6bの案
内溝8a,8bに係合されている案内ピン3a,3bと
一体のカセットホルダー1の動作は、側面プレート4
a,4bに設けられた前記L字状の案内溝5a,5bに
沿って、水平及び垂直移動するので、その移動速度は一
定ではない。カセットホルダー1と一体の案内ピン3
a,3bが駆動アーム6a,6bの回動中心から離れれ
ば離れるほど移動速度は大きくなり、近づくにしたがっ
て小さくなる。従って、水平移動から垂直移動に移る際
には、カセットホルダー1の速度は最も速くなってい
る。
【0012】ところで、前記駆動源からカセットホルダ
ー1までの間には、例えば駆動アーム6aの案内溝8a
と案内ピン3aとの間のように「ガタ」がある。この
「ガタ」のために、カセットホルダー1が水平に移動し
ている時には案内溝8aの一方の縁部で案内ピン3aを
押しているが、垂直に移動する時には案内溝8aの他方
の縁部で案内ピン3aを受けることになる。カセットホ
ルダー1の水平から垂直に移る際の移動速度が前記のよ
うに速いと、前記案内溝8aにより案内ピン3aを受け
る時の衝撃が大きく、これにカセット22やカセットホ
ルダー1の重力も加わるので前記衝撃は一層大きなもの
となり、その衝撃音は耳ざわりなものであった。このた
め、従来では、上記の衝撃を吸収する手段を設けてい
た。ちなみに、図11は、駆動アーム6a,6bが一定
の速度で回動した時の、前記案内ピン3a,3bの移動
位置を略示したものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
のカセット装着装置では、駆動モーターによってカセッ
トホルダーを移動させるために、出力ギヤ、スライドラ
ック、2個の伝達ギヤ、ねじりコイルバネ及び駆動アー
ムを必要とする等、その構成が複雑であり、かつ部品点
数が比較的多く、従って高コストになるという欠点があ
った。そして、前記バネは操作感をよくする等のために
設けられたものであるが、前記バネの力はカセット排出
時にも影響するので、バネ力をある限界以下にすること
ができず、このためカセットの挿入が重くなり、この挿
入時の操作感は必ずしも満足できるものではなかった。
また、前記したように、大きな衝撃を生ずるので、この
衝撃を吸収する手段を設ける必要があり、この手段を設
けるために、構成が更に複雑になり、かつ部品点数が比
較的多くなって高コストになるという欠点があった。
【0014】この発明は、上記の欠点を除去し、より少
ない部品点数で構成することができ、しかもカセットの
挿入が軽くなり、この挿入時の操作感をより向上させる
ことができ、更にカセットホルダーの移動速度を適宜に
設定することができるので前記衝撃をも小ならしめ得る
カセット装着装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの、この発明のカセット装着装置は、挿入されたカセ
ットを保持し、これを装着位置に案内するカセットホル
ダーと、このカセットホルダーをその両側から移動可能
に支持する一対の側面プレートと、これらの側面プレー
トにそれぞれ回動自在に支持され、かつ前記カセットホ
ルダーの両側壁にそれぞれ設けられた各1個の第1の突
起物と摺動可能に係合された案内溝を有する一対の駆動
アームとを備え、これらの駆動アームの回動により、前
記カセットホルダーをカセット挿入位置からカセット装
着位置の間で移動させるようにしたカセット装着装置
あって、前記駆動アームの少なくとも一方に形成された
第2の突起物と、その突起物と係合して前記駆動アーム
を一定角度回動させるようなカム溝を有し、かつ前記側
面プレートに沿ってほぼ水平移動可能に設けられたスラ
イド部材とを備え、このスライド部材が駆動源により駆
動されて前記のように移動されることにより前記駆動ア
ームが回動され、以て前記カセットホルダーが前記のよ
うに移動されるようにしたもにおいて、前記カム溝
は、その主要部である前記スライド部材の移動方向に対
して傾斜した傾斜部と、この傾斜部の端部に続いて形成
された逃げ部とを有し、手動によってカセットが挿入さ
れた時には、この逃げ部にほぼ沿って前記第2の突起部
が移動されるようになし、かつ前記スライド部材には弾
性部材を設け、この弾性部材を、前記カセットホルダー
が前記カセット挿入位置にある時に前記第2の突起物が
当接される位置であって、しかもこの当接状態から前記
カセットの挿入により前記第2の突起物が前記逃げ部を
移動している時に、この第2の突起物により付勢される
位置に配設したことを特徴とするものである。
【0016】
【作用】上記のような構成を有するカセット装着装置で
は、前記スライド部材の移動により前記カム溝に嵌合さ
れた第2の突起物を有する駆動アームが回動され、これ
に伴ってカセットホルダーが移動される。この駆動アー
ムの回動速度は前記カム溝の形状に応じてを適宜に設定
することができ、これに伴ってカセットホルダーの移動
速度が設定される。また、カセットを挿入した時には、
これに伴ってカセットホルダーが弾性部材に抗して移動
される。
【0017】
【実施例】以下に、この発明の一実施例を図1について
説明する。図1において、符号1〜5a,5b、7、8
a,8b、12〜15及び17は図7について説明した
ものと同等のものであるので、その詳細な説明は省略す
る。 23a,23b(23bは図示されていない)は
駆動アームであり、前記側面プレート4a,4bにそれ
ぞれ回動自在に支持され、前記軸7により互いに連結さ
れている。これらの駆動アーム23a,23bには前記
した案内溝8a,8bがそれぞれ穿設されている。24
はスライド部材であり、前記した案内溝14,15を有
し、かつ前記した歯(ラックギヤ)17を有している。
このスライド部材24にはカム溝25が穿設され、この
カム溝25には前記駆動アーム23aに形成された案内
ピン26が摺動可能に嵌合されている。前記カム溝25
は後述する図2に詳細に示すように、全体として前記ス
ライド部材24の移動方向とは傾斜した傾斜部27と、
この傾斜部の両端部にそれぞれ設けられ、前記スライド
部材24の移動方向と平行な平行部28,29とにより
形成されている。30はねじりコイルバネであり、前記
スライド部材24に設けられた突起物31〜33によっ
て係止されている。
【0018】図2乃至図5は、上記のように構成された
カセット装着装置の動作を示すものである。図2はカセ
ット挿入前の状態を示すものであり、この状態では前記
バネ30と前記カム溝25の平行部28の基端縁34と
が前記案内ピン26と係合しているので、駆動アーム2
3a,23b及びカセットホルダー1は定位置に固定さ
れている。この状態でカセット22をカセットホルダー
1へ収納し、更にカセットホルダー1を押し込むと、前
記従来例で説明したのと同様にスイッチが動作して駆動
モーターが回転を始める。図3は前記のようにカセット
22を挿入(押し込み前のカセット22を鎖線で、また
押し込み後を実線で示す)してから前記駆動モーターが
回転を始める前までの状態を示し、前記出力ギヤ19に
噛合しているスライド部材24は図2と同様に移動前の
状態にあるが、駆動アーム23a,23bは前記バネ3
0に抗して回動されている。使用者にはバネ30の反力
が作用するが、後述するように、図7について説明した
従来のもののように強いバネ力を必要としないので、カ
セット22の挿入は軽くなり、ソフトな操作感が得られ
る。
【0019】また、電源OFFの状態でカセット22を挿
入し、これによりカセット22が収納されたカセットホ
ルダー1が矢印A方向に押し込まれると、スライド部材
24の前記カム溝25の平行部28における先端縁35
に前記駆動アーム23aの案内ピン26が当たるまで、
バネ30に抗して駆動アーム23a,23bは回動し、
カセットホルダー1は駆動アーム23a,23bの上記
回動角度に相当する分だけ水平移動することができる。
このように前記バネ30に抗して駆動アーム23a,2
3bを回動させた状態において、手をはなすと、前記バ
ネ30の反力によってカセットホルダー1は元の状態に
復帰される。
【0020】電源ONの状態でカセット22を挿入し、前
記スイッチが動作されるとカセット22が装着される。
この状態が図4に示されている。前記スイッチの動作に
より前記駆動モーターが回転すると、前記出力ギヤ19
を介してスライド部材24が矢印B方向へ一定の速度で
水平移動される。この移動により、前記カム溝25の平
行部28に係合している案内ピン26が押され、駆動ア
ーム23a,23bは矢印C方向へ回動される。この回
動により、駆動アーム23a,23bと案内ピン26で
係合しているカセットホルダー1は、前記側面プレート
4a,4bに形成されたL字状の案内溝5a,5bに沿
って水平移動され、これに続いて垂直移動される。その
際、スライド部材24に設けたカム溝25の形状によ
り、前記駆動アーム23a,23bの回動速度を適宜に
設定することができ、これらの駆動アーム23a,23
bと係合しているカセットホルダー1が、前記のように
水平移動から垂直移動に移る際の移動速度を遅くするこ
とができる。このように移動速度を遅くすることによ
り、前記従来例で説明した衝撃吸収手段を設ける必要が
なくなり、かつカセットホルダー1の移動を円滑ならし
め得る。
【0021】上記のようにして、カセットホルダー1が
垂直に移動し終わると、カセット22が図5のように所
定位置に装着された状態となる。この状態では、カム溝
25に係合している駆動アーム23a,23bの案内ピ
ン26は、カム溝25の前記平行部29の入口に位置
し、駆動アーム23a,23b及びカセットホルダー1
は装着位置に固定される。カセット22の排出動作にお
いては、上記したような各構成要素は、装着時と反対方
向に動くことになる。前記カセットホルダー1が垂直方
向に移動するときにはカム溝25に沿って前記案内ピン
26が移動され、これにより駆動アーム23a,23b
が回動されるので、従来例で説明したようにバネ10を
介してカセットホルダー1が移動されるのではないの
で、前記バネ30は比較的弱いものでもよい。また、こ
の垂直及び水平移動中にはバネ力による影響がなく、従
来のもののようにカセットホルダー1が瞬時に移動され
ることはない。
【0022】図6は、上記実施例において、スライド部
材24が一定の速度で水平移動した時の、カム溝25に
沿って回動する駆動アーム23aの案内ピン26の回動
位置と、カセットホルダー1と一体の案内ピン3aの移
動位置を示した略図である。この図6から、カセットホ
ルダー1が水平移動から垂直移動に移る際の移動速度が
遅くなっていることがわかる。尚、上記実施例では弾性
部材として、ねじりコイルバネ30を用いたが、この代
わりに圧縮コイルバネ、引っ張りコイルバネ、または樹
脂バネ等、他のバネを用いてもよい。また、上記実施例
では、案内ピン26の逃げ部として、スライド部材24
の移動方向と平行な平行部28を傾斜部27の端部に設
けたが、この逃げ部はスライド部材24が図2に示すよ
うに停止している状態で、駆動アーム23aが反時計方
向に回動した時の案内ピン26の軌跡を含むものであれ
ばよい。前記平行部29はこの発明では特に意味はない
が、このカセット装着装置の製造過程で必要となるもの
である。
【0023】
【発明の効果】この発明は上記したように、挿入された
カセット22を保持し、これを装着位置に案内するカセ
ットホルダー1と、このカセットホルダー1をその両側
から移動可能に支持する一対の側面プレート4a,4b
と、これらの側面プレート4a,4bにそれぞれ回動自
在に支持され、かつ前記カセットホルダー1の両側壁2
a,2bにそれぞれ設けられた各1個の案内ピン3a,
3b等よりなる第1の突起物と摺動可能に係合された案
内溝8a,8bを有する一対の駆動アーム23a,23
bとを備え、これらの駆動アーム23a,23bの回動
により、前記カセットホルダー1をカセット挿入位置か
らカセット装着位置の間で移動させるようにしたカセッ
ト装着装置において、前記駆動アーム23a,23bの
少なくとも一方に形成された案内ピン26等よりなる第
2の突起物と、その突起物と係合して前記駆動アーム2
3a,23bを一定角度回動させるようなカム溝25を
有し、かつ前記側面プレート4a,4bに沿ってほぼ水
平移動可能に設けられたスライド部材24とを備え、こ
のスライド部材24が駆動モーター等の駆動源により駆
動されて前記のように移動されることにより前記駆動ア
ーム23a,23bが回動され、以て前記カセットホル
ダー1が前記のように移動されるようにしたから、従来
のものより部品点数が少なく、かつ構成が簡単で、安価
なカセット装着装置を得ることができるだけではなく、
前記カム溝25の形状により、スライド部材24の移動
速度に対する駆動アーム23a,23bの回動速度及び
これに伴うカセットホルダー1の移動速度を適宜のもの
に設定することができ、従ってこのカセットホルダー1
が、例えば水平移動から垂直移動に移る時の移動速度が
遅くなるように前記カム溝25の形状を定めることによ
り、従来のような衝撃吸収手段を設けることなく、前記
水平移動から垂直移動へ移る時の衝撃を和らげることが
できる。
【0024】また、前記カム溝25は、その主要部であ
る前記スライド部材24の移動方向に対して傾斜した傾
斜部27と、この傾斜部27の端部に続いて形成され
た、平行部28等の逃げ部とを有し、手動によってカセ
ット22が挿入された時には、この逃げ部にほぼ沿って
前記第2の突起部が移動されるようになし、かつ前記ス
ライド部材24にはねじりコイルバネ30等の弾性部材
を設け、この弾性部材を、前記カセットホルダー1が前
記カセット挿入位置にある時に前記第2の突起物が当接
される位置であって、しかもこの当接状態から前記カセ
ット22の挿入により前記第2の突起物が前記逃げ部を
移動している時に、この第2の突起物により付勢される
位置に配設したから、カセット22の手動による挿入時
にのみ前記弾性部材が作用するので、この弾性部材の弾
性力を小さなものとすることができ、従って、手動によ
るカセット挿入時の操作が軽くなり、操作感を一層向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すカセット装着装置の
斜視図である。
【図2】図1のカセット装着装置の動作を説明するため
の概略側面図である。
【図3】図1のカセット装着装置の動作を説明するため
の概略側面図である。
【図4】図1のカセット装着装置の動作を説明するため
の概略側面図である。
【図5】図1のカセット装着装置の動作を説明するため
の概略側面図である。
【図6】図1のカセット装着装置の動作を説明するため
の概略図である。
【図7】従来例を示すカセット装着装置の斜視図であ
る。
【図8】図7の要部の側面図である。
【図9】図7のカセット装着装置の動作を説明するため
の概略側面図である。
【図10】図7のカセット装着装置の動作を説明するた
めの概略側面図である。
【図11】図7のカセット装着装置の動作を説明するた
めの概略図である。
【符号の説明】
1 カセットホルダー 2a,2b 側壁 3a,3b 案内ピン 4a,4b 側面プレート 5a,5b 案内溝 7 軸 8a 案内溝 12,13 案内部材 14,15 案内溝 17 歯 19 出力ギヤ 22 カセット 23a 駆動アーム 24 スライド部材 25 カム溝 26 案内ピン 27 傾斜部 28,29 平行部 30 ねじりコイルバネ 31,32,33 突起物 34 基端縁 35 先端縁

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入されたカセットを保持し、これを装
    着位置に案内するカセットホルダーと、このカセットホ
    ルダーをその両側から移動可能に支持する一対の側面プ
    レートと、これらの側面プレートにそれぞれ回動自在に
    支持され、かつ前記カセットホルダーの両側壁にそれぞ
    れ設けられた各1個の第1の突起物と摺動可能に係合さ
    れた案内溝を有する一対の駆動アームとを備え、これら
    の駆動アームの回動により、前記カセットホルダーをカ
    セット挿入位置からカセット装着位置の間で移動させる
    ようにしたカセット装着装置であって、 前記駆動アームの少なくとも一方に形成された第2の突
    起物と、その突起物と係合して前記駆動アームを一定角
    度回動させるようなカム溝を有し、かつ前記側面プレー
    トに沿ってほぼ水平移動可能に設けられたスライド部材
    とを備え、このスライド部材が駆動源により駆動されて
    前記のように移動されることにより前記駆動アームが回
    動され、以て前記カセットホルダーが前記のように移動
    されるようにしたものにおいて、 前記カム溝は、その主要部である前記スライド部材の移
    動方向に対して傾斜した傾斜部と、この傾斜部の端部に
    続いて形成された逃げ部とを有し、手動によってカセッ
    トが挿入された時には、この逃げ部にほぼ沿って前記第
    2の突起部が移動されるようになし、かつ前記スライド
    部材には弾性部材を設け、この弾性部材を、前記カセッ
    トホルダーが前記カセット挿入位置にある時に前記第2
    の突起物が当接される位置であって、しかもこの当接状
    態から前記カセットの挿入により前記第2の突起物が前
    記逃げ部を移動している時に、この第2の突起物により
    付勢される位置に配設したことを特徴とする カセット装
    着装置。
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