JPH07282514A - ディスクローディング機構 - Google Patents

ディスクローディング機構

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JPH07282514A
JPH07282514A JP6069786A JP6978694A JPH07282514A JP H07282514 A JPH07282514 A JP H07282514A JP 6069786 A JP6069786 A JP 6069786A JP 6978694 A JP6978694 A JP 6978694A JP H07282514 A JPH07282514 A JP H07282514A
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disk
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Daihachiro Takasu
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はディスクローディング機構に関し、
ディスクとターンテーブルの衝突を無くし、かつ、コス
トを低減でき、小型化できることを目的とする。 【構成】 可動ラック5は、第1の位置と第2の位置と
の間を移動自在にトレイ2に配設される。ラックストッ
パ6は、トレイ2が収納位置に達しないとき、可動ラッ
ク5を第1の位置に位置決めし、トレイ2が収納位置に
達したとき、可動ラック5の第2の位置方向への移動を
可能とする。トレイ2が収納位置に達した後で、可動ラ
ック5が第1の位置から第2の位置まで移動するのに伴
い、スライダ12がB方向に移動し、突起8cがスライ
ダ12の傾斜溝に嵌入する可動アーム8が上昇して、タ
ーンテーブル9がディスクを支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディスクローディング機
構に係り、特に、トレイの収納,排出と、ターンテーブ
ルの昇降の2つの動作を一つのモータで行うディスクロ
ーディング機構に関する。
【0002】
【従来の技術】CD−ROM装置等のディスク装置で
は、光ディスク(以下、ディスクと記す)を載置するト
レイを有する。トレイは、ディスク着脱可能な排出位置
とディスクをディスク装置本体内に収納して装填する収
納位置との間を移動できる。
【0003】ディスク装置本体にはターンテーブルが設
けられている。トレイに載置されて収納されたディスク
中心の孔にターンテーブルが嵌入した状態で、ディスク
はターンテーブルに固定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の一般的
なディスク装置のローディング機構では、ディスク装填
時についてみると、トレイが収納位置に達する前に、タ
ーンテーブルがディスク装填位置に向けて上昇する構成
となっている。即ち、ディスクの中心の孔とターンテー
ブルとの位置が一致していない状態でターンテーブルが
上昇する構成である。
【0005】このため、ディスク、ローディング機構の
寸法ずれ等により、ディスク装填時に、ターンテーブル
とディスクが衝突してディスクに傷が付くことや、ター
ンテーブルとディスクが衝突してディスクの位置がずれ
てしまい、ディスクが正常に装填できないことがあると
いう問題がある。
【0006】上記の問題を解決するために、2個のモー
タを用いて、第1のモータによってトレイの収納,排出
を行い、トレイが収納位置に達した後で、第2のモータ
によりターンテーブルを上昇させる構成としたローディ
ング機構があった。
【0007】しかし、このローディング機構では、モー
タを2個必要とし、コストの大幅な上昇、更には、ディ
スク装置の小型化に不利であるという問題がある。
【0008】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、ディスク装填時におけるディスクとターンテーブル
の衝突を無くすことができ、かつ、低コストで小型化に
有利なディスクローディング機構を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ディ
スクの着脱が可能な排出位置とディスク装置本体内に収
納されてディスクの装填が行われる収納位置との間を移
動自在に設けたトレイと、前記ディスクの中心に設けた
孔に嵌合して前記ディスクを支持するディスク支持部材
が設けられ、前記ディスク支持部材が前記ディスクを支
持する支持位置と前記ディスク支持部材が前記ディスク
を支持しない非支持位置との間を移動自在に設けられた
可動ベースとを有するディスク装置のディスクローディ
ング機構において、前記トレイの前側の第1の位置と前
記トレイの後側の第2の位置との間を移動自在に、前記
トレイに配設された可動部材と、前記トレイが前記収納
位置に達しないときは、前記可動部材を前記第1の位置
に位置決めし、前記トレイが前記収納位置に達したと
き、前記可動部材の第1の位置から第2の位置方向への
移動を可能とする位置決め機構と、前記トレイが前記収
納位置に達した後で、前記可動部材が第1の位置から第
2の位置まで移動するのに伴って、前記可動ベースを前
記非支持位置から前記支持位置まで移動させる可動ベー
ス移動機構と、前記可動部材を前記トレイの移動方向に
駆動する可動部材駆動機構とを有する構成とする。
【0010】請求項2の発明では、前記位置決め機構
は、前記可動部材の端部に設けられた被係止部と、所定
方向に回動付勢された状態で前記トレイに回動自在に配
設され、前記トレイが前記収納位置に達しないときは、
前記可動部材の被係止部に係止部が当接して前記可動部
材を係止し、前記トレイが前記収納位置に達したとき、
前記ディスク装置本体に設けた受け部に当接部が当接す
ることにより回動して、前記可動部材の係止を解除する
係止部材とからなる。
【0011】請求項3の発明では、前記位置決め機構
は、前記可動部材と前記トレイ間に配設され、前記可動
部材を前記第1の位置方向に付勢する弾性部材と、前記
トレイに設けられ、前記第1の位置にある前記可動部材
の端部が当接する受け部とからなる。
【0012】
【作用】請求項1の発明では、ディスクが載置されたト
レイが収納位置に達して停止した後で、可動部材が第1
の位置から第2の位置まで移動するのに伴って、可動ベ
ースが非支持位置から支持位置まで移動する。このた
め、可動ベースの移動時に、ディスクは装填位置に停止
しており、可動ベースの支持部材とディスクの衝突をな
くすことを可能とする。
【0013】また、モータ1個でトレイと可動ベースを
駆動できるため、モータを2個必要とする従来装置に比
べて、モータ、部品数を削減でき、コストを大幅に低減
し、更には、ディスク装置を小型化、薄型化することを
可能とする。
【0014】請求項2の発明では、係止部材の係止部に
より可動部材を係止するため、確実に可動部材を第1の
位置に係止することを可能とする。
【0015】請求項3の発明では、弾性部材の付勢力を
利用しているため、簡単な構成で位置決め機構を実現す
ることを可能とする。
【0016】
【実施例】図1は本発明の第1実施例のディスクローデ
ィング機構を適用したCD−ROM装置(ディスク装
置)1の分解斜視図を示す。また、図2は、トレイ2の
下面側から見た、トレイ2と可動ラック5の拡大斜視図
を示す。また、図3は、シャーシ4、ベース7付近の拡
大斜視図を示す。
【0017】また、図4は、トレイ2が排出位置にある
ときのCD−ROM装置1の平面図を示し、図5は、ト
レイ2が収納位置にあるときのCD−ROM装置1の平
面図を示す。
【0018】シャーシ4とシャーシ4に固定されたベー
ス7は、CD−ROM装置(ディスク装置)本体を構成
する。ディスクローディング機構19は、大略、トレイ
2、可動ラック5(可動部材)、ラックストッパ6(係
止部材)、位置決め機構33、可動アーム8(可動ベー
ス)、可動アーム(可動ベース)移動機構34、可動ラ
ック駆動機構25から構成される。
【0019】位置決め機構33は、可動ラック5の被係
止部とラックストッパ6からなる。また、可動アーム
(可動ベース)移動機構34は、可動ラック5の突起5
b(押圧部)、スライダ12(傾斜溝部材)、可動アー
ム8の突起8cから構成される。
【0020】トレイ2は、大略、図示しないCD−RO
Mディスク(以下、ディスクと記す)が載置されるディ
スク載置部2h、正面部2g、側面部2e,2fからな
る。ディスク載置部2hの裏面の後方位置には、突起2
aが設けてある。突起2aは、ベース7に設けたストッ
パ7fに当接して、トレイ2が前方に抜けることを防止
する。
【0021】また、ディスク載置部2hの後端には、当
接部2bが設けてある。当接部2bは、後述するよう
に、トレイ2が収納されたときに、ベース7に設けたス
トッパ7bに当接する。
【0022】ディスク載置部2hの前側2か所には、貫
通孔2c,2dが形成されている。貫通孔2c,2dに
は、可動アーム8が上昇したときに、可動アーム8に形
成された突起8d,8eが嵌入する。
【0023】略棒状の可動ラック5には、前後方向に細
長いガイド孔5e〜5gが形成されている。トレイ2の
側面部2eに沿って、支持ピン2i〜2kが設けられて
いる。可動ラック5は、支持ピン2i〜2kが、夫々、
ガイド孔5e〜5gに嵌入した状態で、トレイ2の下面
側に、AB方向に移動可能に取付けられている。
【0024】可動ラック5のAB方向に延在する片側の
面に沿って、ラックギア5aが形成されている。ラック
ギア5aは、ベース7に設けたギア30に噛合する。
【0025】可動ラック5の下面側には、後述するスラ
イダ12の当接部12dに当接する突起5b(押圧部)
が形成されている。可動ラック5の側面には、ギア5a
の上側でJ方向に突出する突起5cが形成されている。
突起5cは、後述するスライダストッパ18の当接部1
8bに当接する。
【0026】可動ラック5の後端(B方向端部)には、
ラックストッパ6の係止部6aに当接する、切欠状の被
係止部5dが形成されている。
【0027】ラックストッパ6は、2本の腕状の部材
で、2本の腕の先端に、係止部6aと当接部6bが形成
されている。ラックストッパ6は孔6cを有し、トレイ
2の下面の後端付近に設けた軸2nに孔6cを嵌合させ
た状態で、トレイ2に対して回動自在に支持されてい
る。ラックストッパ6は、図示しないバネにより、G方
向に回動付勢されている。
【0028】係止部6aは、可動ラック5がトレイ2の
前側(A側)の第1の位置に移動している状態のとき
に、被係止部5dに当接して、可動ラック5を係止す
る。即ち、可動ラック5が、トレイ2に対してB方向に
移動することを規制する。
【0029】当接部6bは、トレイ2が収納位置に移動
したときに、後述するベース7のストッパ7aに当接し
て、H方向に回動する。これにより、可動ラック5の係
止が解除されて、可動ラック5は、後ろ側(B方向側)
の第2の位置まで移動が可能となる。
【0030】CD−ROM装置1の本体を構成するシャ
ーシ4は、大略、板状の部材により、底面部4a、側面
部4b、4c、背面部4dが、箱状に一体に形成されて
いる。
【0031】シャーシ4に固定されたベース7は、大
略、平板状の部材で、中央には、可動ベース8が配設さ
れる開口部7gが形成されている。ベース7の後端付近
には、ストッパ7a,7bが形成されている。ストッパ
7a(受け部)は、トレイ2が収納位置に移動したとき
に、トレイ2に設けたラックストッパ6の当接部6bに
当接して、ラックストッパ6をH方向に回動させる。
【0032】当接部7bは、トレイ2が収納位置に移動
したときに、トレイ2に設けた当接部2bに当接して、
トレイ2のB方向への移動を規制する。
【0033】ベース7の開口部7gの左右両側の縁に
は、可動ベース保持部7c,7dが形成されている。ベ
ース7の前端には、排出位置にあるトレイ2の突起2a
に当接して、トレイ2が前方(A方向)に抜けることを
防止するストッパ7fが形成されている。ベース7の幅
方向(IJ方向)両端部には、一対のドレイガイド36
hが取り付けてある。
【0034】トレイ2は、側面部2e,2fの縁がトレ
イガイド36hで案内されて、ベース7に対して、AB
方向に移動自在に配設される。
【0035】フロントベゼル3は、CD−ROM装置1
の前面パネルで、シャーシ4の側面部4b、4cの前部
に取付けられる。フロントベゼル3のトレイカバー3a
は、軸L1 −L2 で、EF方向に回動自在に取り付けら
れており、図示しないバネでE方向に付勢されている。
【0036】トレイ2は、排出される際に、トレイカバ
ー3aを回動させて、前方(A方向)に排出される。
【0037】可動アーム8(可動ベース)は、略平板状
の部材で、中央付近に開口部8fが形成されており、後
部の両側面に、夫々、I方向、J方向に突出する軸状の
突起部8a,8bが形成されている。また、前方の両側
には、可動アーム8が上昇したときに、トレイ2の貫通
孔2c,2dに嵌入する突起8d,8eが形成されてい
る。
【0038】また、可動アーム8の左側面の前端付近に
は、I方向に突出する軸状の突起8cが形成されてい
る。突起8cは、スライダ12の傾斜溝12eに嵌合す
る。
【0039】可動アーム8の前部には、ターンテーブル
9(ディスク支持部材)が配設されている。ディスクの
装填時には、ターンテーブル9中央の凸部9aが、ディ
スクの中心の孔に嵌合し、周辺の環状部9b上に、ディ
スクの面が載置される。
【0040】開口部8fには、ガイドシャフト11a,
11bが配設されており、光学ヘッド10が、ガイドシ
ャフト11a,11bに支持されて、AB方向に移動自
在に配設されている。
【0041】可動アーム8は、ベース7の可動アーム保
持部7c,7dに夫々、突起8a,8bが保持されて、
ベース7に対して、KL方向に回動自在に支持される。
【0042】スライダ12(傾斜溝部材)は、略L字状
の部材で、AB方向に延在する溝12a〜12cが形成
されている。スライダ12のAB方向に延在する部分に
は、当接部12dが外側に突出して形成されている。当
接部12dは、可動ラック5の突起5b(押圧部)に当
接する。
【0043】スライダ12のAB方向に延在する部分の
前部の内側には、傾斜溝板12fが下方(D方向)に延
在して形成されている。傾斜溝板12fには、図6に示
すように、傾斜溝12eが形成されている。傾斜溝12
eには、可動アーム8の突起8cが嵌入する。
【0044】スライダ12のIJ方向に延在する部分の
端部には、ストッパ部12gが形成されている。ストッ
パ部12gは、可動アーム8が上昇状態になったとき
に、可動アーム8の下側に入り込み、可動アーム8の下
降を規制する。
【0045】スライダ12のAB方向に延在する部分の
後部の内側には、バネ掛け12hが形成されている。ス
ライダ12のAB方向に延在する部分の後端には、J方
向に突出する突起12iが形成されている。
【0046】略L字状のレバー16は、AB方向に延在
する溝16b、孔16aが形成されている。また、I方
向に延在する当接部16cが形成されている。
【0047】レバー16は、スライダ12の上面に重な
る状態で、孔16aを貫通するピン17により、スライ
ダ12の支持部12jに、MN方向に回動自在に取り付
けられる。
【0048】スライダ12は、レバー16の溝16b、
スライダの溝12aを貫通して、ベース7の支持部7i
に固定されるピン13と、スライダの溝12bを貫通し
て、ベース7の支持部7jに固定されるピン14と、ス
ライダの溝12cを貫通して、ベース7の支持部7kに
固定されるピン15とにより、ベース7に対して、AB
方向に移動自在に保持される。
【0049】また、バネ掛け12hとベースのバネ掛け
7eの間に、バネ31が掛けられる。このバネ31によ
り、スライダ12は、A方向に付勢される。
【0050】ベース7に取り付けられたスライダ12の
傾斜溝12eには、ベース7に支持された可動アーム8
の突起8cが嵌入している。
【0051】スライダストッパ18は、略L字状の棒状
部材で、内側に凹部18a1 を持つ係止部18a、当接
部18bが形成されている。スライダストッパ18は、
孔18cに貫通するピン24により、ベース7の支持部
7mに、OP方向に回動自在に取り付けられている。ス
ライダストッパ18は、図示しないバネにより、O方向
に付勢されており、ベース7に設けた突起22に当接部
18bの後ろ側が当接した位置で停止している。
【0052】後述するように、係止部18aは、トレイ
2の収納時に、スライダ12の突起12iを係止し、当
接部18bは、可動ラック5の突起5cに当接する。
【0053】可動ラック駆動機構25は、ベース7の前
部に配設されており、図示しないギアモータ、ギアモー
タの軸に固定されたプーリ26、プーリ26に掛けられ
たベルト27、ベルト27で駆動されるギア28、ギア
28により駆動されるギア29、ギア29により駆動さ
れるギア30から構成される。ギア30は、可動ラック
5の側面に設けられたラックギア5aに噛合する。
【0054】図1に示すように、クランパホルダ20の
中央付近には、略円盤状で、下面に鉄板が取り付けられ
たクランパ21が保持されている。クランパホルダ20
は、ネジ32により、ベース7に固定される。クランパ
21は、可動アーム8が上昇したときに、ターンテーブ
ル9と共に、ディスクを挟持する。
【0055】次に、トレイ2の排出、収納動作、ディス
クの装填動作について説明する。図4では、トレイ2が
排出状態で、排出位置に位置している。なお、図4で
は、分かり易くするために、実際にはトレイ2の下面に
配設されている可動ラック5を実線で示している。
【0056】先ず、トレイ2の排出状態について説明す
る。トレイ2の排出状態では、トレイ2の突起2aがベ
ース7のストッパ7fに当接して、トレイ2がA方向に
移動してベース7から抜けることを防止している。
【0057】可動ラック5は、トレイ2に対する可動範
囲のうちのA方向端(第1の位置)に位置しており、切
欠状の被係止部5dが、G方向に回動付勢されているラ
ックストッパ6の係止部6aに当接している。これによ
り、可動ラック5は、トレイ2に対して固定(AB方向
に移動しない)状態となっている。可動ラック5のラッ
クギア5aは、ギア30と噛合している。
【0058】図6は、スライダ12と可動アーム8の関
係の説明図を示す。スライダ12は、バネ31によりA
方向に付勢されて、ベース7に対する可動範囲のうちの
A方向端部に位置している。このため、図6(A)に示
すように、可動アーム8の突起8cは、スライダ12の
傾斜溝12eのうちの、B方向側で傾斜溝12eの下部
にある水平部12e1 に保持されている。
【0059】このため、可動アーム8は、可動アーム8
の前部がCD方向の可動範囲の下端に位置する降下状態
となっている。
【0060】また、この際、ストッパ部12gは、可動
アーム8の前端からA方向に離れた、可動アーム8と接
触しない位置にある。
【0061】レバー16は、M方向に回動した状態とな
っており、当接部16cは、可動ラック5の突起5bの
移動範囲に重ならない位置にある。このため、当接部1
6cは、トレイ2の収納時に、B方向に移動する可動ラ
ック5の突起5bに当接しない。
【0062】次に、トレイ2の収納動作について説明す
る。図5は、トレイ2がベース7に収納されて、可動ア
ーム8が上昇した状態を示している。また、図7は、可
動ラック5の突起5cとスライダストッパ18の関係を
説明する平面図を示し、図8は、可動ラック5の突起5
cとスライダストッパ18の関係を説明する側面図を示
す。
【0063】ギアモータが回転することにより、ギア3
0が時計方向に回転する。これにより、ラックギア5a
がギア30に噛合している可動ラック5はB方向に移動
する。
【0064】このとき、可動ラック5は、被係止部5d
がラックストッパ6の係止部6aに当接しており、A方
向端部に位置している。このため、可動ラック5がA方
向端部(第1の位置)に位置した状態のままで、トレイ
2がB方向に移動する。
【0065】トレイ2が収納位置のわずかに手前の位置
に達したときに、ラックストッパ6の当接部6bがベー
ス7のストッパ7a(受け部)に当接する。この後、ト
レイ2が、更にわずかにB方向に移動するのに従って、
ラックストッパ6がH方向に回動する。これにより、ラ
ックストッパ6の係止部6aが可動ラック5の被係止部
5dから外れて、可動ラック5がトレイ2に対してB方
向に移動可能になる。
【0066】ラックストッパ6の当接部6bがストッパ
7aに当接した後、トレイ2は、更にわずかにB方向に
移動して収納位置に達したときに、当接部2bがストッ
パ7bに当接して停止する。このようにして、トレイ2
は、収納位置に位置決めされる。
【0067】可動ラック5は、上記のようにして、トレ
イ2に対してB方向に移動可能になった後、回動するギ
ア30により、B方向に可動範囲のB方向端部(第2の
位置)まで移動する。
【0068】この可動ラック5のB方向への移動によ
り、突起5bがスライダ12の当接部12dに当接して
押圧する。これにより、スライダ12は、B方向に移動
する。
【0069】また、可動ラック5のB方向への移動中
に、突起5cが、スライダストッパ18の当接部18b
を乗り越える。図8(A)は、突起5cが当接部18b
に当接する前の状態を示し、図8(B)は、突起5cが
当接部18bに当接して乗り越えつつある状態を示し、
図8(C)は、突起5cが当接部18bを乗り越え終わ
った状態を示す。
【0070】ラックストッパ18の当接部18bは、上
面が前方(A方向)に向けて下がる傾斜面で形成され
た、テーパ状の形状である。また、突起5cは、下面が
前方に向けて下がる傾斜面で形成された、テーパ状の形
状である。
【0071】このため、可動ラック5のB方向への移動
時には、突起5cが上方に少し変位しながら、当接部1
8bを乗り越えることができる。
【0072】ラックストッパ18は、バネによりO方向
に付勢されて、突起22に当接して停止している。この
ため、突起5cが当接部18bを乗り越える際、ラック
ストッパ18は、停止したままである。
【0073】次に、スライダ12のB方向への移動によ
る、可動ラック8の移動について説明する。可動ラック
5の突起5bに当接部12dが押圧されて、スライダ1
2がB方向へ移動することによって、傾斜溝板12fに
形成された傾斜溝12eも、B方向に移動する。
【0074】図6(B)は、スライダ12(従って、ス
ライダ12の傾斜溝板12f)が可動範囲のB方向の端
部まで移動した状態での傾斜溝12eと可動ラック8の
突起8cの関係を示す。
【0075】傾斜溝12eのB方向への移動に伴い、可
動アーム8の突起8cは、傾斜溝12eの傾斜部12e
2 を通って、A方向側の上部にある水平部12e3 まで
上昇する。従って、スライダ12のB方向への移動に伴
い、可動アーム8の前部が上昇する。
【0076】可動アーム8が上昇を開始する前に、トレ
イ2は収納位置に達しており、トレイ2に載置されたデ
ィスクも装填位置に停止している。
【0077】可動アーム8の前部が上昇すると、ターン
テーブル9の凸部9aが、装填位置で停止しているディ
スク中心の孔に嵌合し、ターンテーブル9の環状部9b
とディスクの上部に位置するクランパ21により、ディ
スクが挟持される。ターンテーブル9の凸部9a上面に
は、マグネットが設けてあり、このマグネットがクラン
パ21の鉄板を吸着することにより、ディスクは確実に
クランプされる。
【0078】上記のように、ディスクが載置されたトレ
イ2が収納位置に達して停止した後で、可動アーム8が
上昇するため、可動アーム8の上昇時に、ターンテーブ
ル9の凸部9aがディスクに衝突することが無い。
【0079】従って、従来の1個のモータでローディン
グを行うディスク装置で生じていた、ディスクとターン
テーブルの衝突により、ディスクに傷が付くことや、デ
ィスクの位置がずれてディスクが正常に装填できないと
いう問題を解消できる。
【0080】また、可動ラック5の突起部5cがスライ
ダストッパ18の当接部18bを乗り越えた後、スライ
ダ12のB方向への移動中に、スライダ12先端の突起
12iがスライダストッパ18の係止部18aに当接し
て係止部18aを押す。これにより、スライダストッパ
18がP方向に回動する。スライダ12が更にB方向に
移動すると、突起12iが、係止部18aの内側の凹部
18a1 に入り込んで係合する。
【0081】スライダストッパ18はバネによりO方向
に回動付勢されているため、突起12iは、係止部18
aに係止されて、スライダ12は、A方向に移動するこ
とを規制される。
【0082】レバー16は、スライダ12に支持されて
いるので、スライダ12と共に、B方向に移動する。レ
バー16のB方向への移動に伴い、ベース7に固定され
て、溝16bに嵌入しているピン13に対して、レバー
16はB方向に移動する。これにより、ピン13が、溝
16bのA方向側に位置することとなる。溝16bは、
A方向側のレバー16の延在方向(AB方向)に沿って
延在する部分と、B方向端の、外側(I方向側)に曲が
って形成されている部分とからなる。
【0083】このため、ピン13の位置が、溝16bの
B方向端の位置から、A方向側の位置に変わることによ
り、レバー16はN方向に回動し、当接部16cが、可
動ラック5の突起5bの進路上に移動する。これによ
り、当接部16cよりもB方向側に位置する突起5bが
A方向に移動することを規制して、可動ラック5のA方
向への移動を防止する。
【0084】可動ラック5は、被係止部5dが、ラック
ストッパ6の軸部6dに当接した位置(第2の位置)
で、B方向への移動を停止する。
【0085】可動アーム8が前記のように上昇する際
に、可動アーム8の前部に設けた突起8d,8eが、ト
レイ2のディスク載置部2hに設けた貫通孔2c,2d
に嵌入する。これにより、ディスクのクランプ中にトレ
イ2が排出方向に飛び出すことを防止することができ
る。
【0086】また、上昇した可動アーム8の前部の下側
に、スライダ12のストッパ部12gが入り込み、可動
アーム8の突発的な降下を防止する。
【0087】上記のようにして、ディスクの装填が完了
する。
【0088】次に、トレイ2の排出動作について説明す
る。図5に示す、トレイ2が収納されてディスクが装填
された状態から、ギアモータの回動によりギア30が反
時計方向に回動し、これにより、トレイ2が停止した状
態で、ラック5がA方向に移動する。
【0089】可動ラック5の突起5cは、スライダスト
ッパ18の当接部18bに当接した後、図8(D)に示
すように、当接部18bを押圧して、スライダストッパ
18をP方向に回動させる。これにより、スライダスト
ッパ18の係止部18aからスライダ12の突起12i
が外れて、バネ31の付勢力により、A方向に移動す
る。
【0090】係止部18aから突起12iが外れたスラ
イダストッパ18は、バネの付勢力により、O方向に回
動して元の位置で停止する。
【0091】レバー16は、スライダ12のA方向への
移動に伴い、M方向に回動して、レバー16の当接部1
6cが可動ラック5の突起5bの進路から外れる。
【0092】スライダ12がA方向に移動することによ
り、スライダ12のストッパ部12gが可動アーム8の
下側からA方向側へ移動して、可動アーム8の降下が可
能となる。
【0093】スライダ12のA方向への移動により、傾
斜溝12eがA方向に移動するので、可動アーム8突起
8cの嵌入位置が、傾斜溝12eの上部の水平部12e
3 から傾斜部12e2 を通って、傾斜溝12eの下部の
水平部12e1 に下降移動する。
【0094】従って、可動アーム8の前部及びターンテ
ーブル9が下降して、ディスクは、非クランプ状態とな
る。可動アーム8が下降する際に、可動アーム8の突起
8d,8eが、トレイ2の貫通孔2c,2dから抜け
て、トレイ2の排出方向への移動が可能となる。
【0095】可動ラック5が、ギア30により駆動され
て、トレイ2に対する可動範囲のA方向端部(第1の位
置)まで達すると、バネによりG方向に付勢されている
ラックストッパ6の係止部6aが、被係止部5dに当接
して、被係止部5dを係止する。これにより、可動ラッ
ク5は、可動範囲のA方向端部でトレイ2に対して固定
される。
【0096】この後、可動ラック5がギア30により駆
動されて、トレイ2が可動ラック5と一体に、A方向に
排出される。トレイ2が排出位置に達すると、突起2a
がストッパ7fに当接してトレイ2は停止する。
【0097】上記のように、第1実施例のディスクロー
ディング機構では、ディスクが載置されたトレイ2が収
納位置に達して停止した後で、可動ラック5のB方向へ
の移動に伴い、スライダ12に設けた傾斜溝12eが移
動して、突起8cが傾斜溝12eに嵌入している可動ア
ーム8が上昇する。このため、可動アーム8の上昇時
に、ディスクは装填位置に停止しており、ターンテーブ
ル9の凸部9aがディスクに衝突することが無い。
【0098】従って、従来の1個のモータでローディン
グを行うディスク装置で生じていた、ディスクとターン
テーブルの衝突により、ディスクに傷が付くことや、デ
ィスクの位置がずれてディスクが正常に装填できないと
いう問題を解消できる。
【0099】また、ギアモータ1個でトレイ2と可動ア
ーム8を駆動できるため、モータを2個必要とする従来
装置に比べて、モータ、部品数を削減でき、コストを大
幅に低減することができる。更には、ディスク装置の小
型化、薄型化に有利である。
【0100】なお、第1実施例の、可動ラック5とラッ
クストッパ6からなる位置決め機構の代わりに、A方向
端の第1の位置とB方向端の第2の位置の範囲を移動可
能な可動ラックをA方向に付勢するバネと、トレイに設
けられた、第1の位置にある可動ラックが当接する受け
部からなる位置決め機構としてもよい。この場合、トレ
イ2が収納位置に達して停止した後、ギア30により、
可動ラックのみがバネの付勢力に逆らって、B方向に駆
動される。この場合も、第1実施例と同様の効果を得る
ことができる。
【0101】図9は、本発明の第2実施例のディスクロ
ーディング機構41の説明図を示し、図10は、ディス
クローディング機構41中のスライダ52部分の斜視図
を示す。
【0102】トレイ42には、AB方向に延在する固定
のラック45とAB方向に移動自在の可動ラック46と
が配設されている。可動ラック46は、バネ54で、ト
レイ42に対して、A方向に付勢されている。ディスク
装置のシャーシに固定されているベース47には、ギア
モータ48が固定されており、ギアモータ48の軸に固
定されたギア48aが、固定ラック45、可動ラック4
6に噛合する。
【0103】スライダ52は、図10に示すように、ベ
ース47の上側に位置する板部52a、板部52aから
ベース47の溝47bを貫通して下方に延在する溝部5
2b、及びベース47の下側に位置し、板部52aと共
に、ベース47を挟持する板部52cからなる。溝部5
2bの前部とベース47に掛けられたバネ53により、
A方向に付勢されている。
【0104】第1実施例の傾斜溝12eと同様に、スラ
イダ52の溝部52bには、傾斜溝52eが形成されて
おり、CD方向に移動可能な可動アーム55の突起55
cが、傾斜溝52eに嵌入している。
【0105】また、ベース47の後方には、トレイの後
端が当接するストッパ47aが形成されている。
【0106】トレイが収納位置に達していないときは、
図9(A)に示すように、スライダ52は、可動範囲の
A方向端部に位置している。このとき、可動ベース55
の突起55cは、傾斜溝52eの下部に位置しており、
可動ベース55は、下降した位置にある。
【0107】また、可動ラック46は、バネ54でA方
向に付勢されて、端部46aがトレイ42の受け部42
aに当接した状態で、トレイ42に対して位置決めされ
ている。バネ54と受け部42aが位置決め機構を構成
する。
【0108】トレイ42の収納動作の際は、ギアモータ
48の回動により、固定ラック45がB方向に駆動され
て、トレイ42がB方向に移動する。ギアモータ48の
ギア48aは、トレイ42のB方向への移動が終了する
少し前から、可動ラック46に噛合して、バネ54でA
方向に付勢された可動ラック46と一体に、トレイ42
をB方向に移動させる。この後、トレイ42は、後端部
42bがストッパ47aに当接した収納位置で停止す
る。図9(B)は、トレイ42が収納位置で停止した状
態を示している。この後、可動ラック46は、バネ54
の付勢力に逆らって、ギアモータ48のギア48aによ
り駆動されて、B方向に移動する。この際、可動ラック
46の端部46b(押圧部)がスライダ52の当接部5
2fに当接して、バネ53の付勢力に逆らいスライダ5
2をB方向に移動させる。なお、図9では、バネ53を
省略している。
【0109】図9(C)は、スライダ52が、可動ラッ
ク46に押圧されて、可動範囲のB方向端部まで移動し
た状態を示している。
【0110】スライダ52が上記のように、B方向に移
動することにより、可動アーム55の突起55cは、傾
斜溝52eの上部に移動する。これにより、可動アーム
55が上昇して、第1実施例同様に、トレイに載置され
たディスクがターンテーブルとクランパによりクランプ
される。
【0111】トレイ42の排出動作の際は、ギアモータ
48が逆方向に回転して、可動ラック46が移動し、ス
ライダ52がA方向端部まで移動する。これにより、可
動アーム55が下降して、トレイ42に載置されたディ
スクが非クランプ状態となる。この後、可動ラック46
と固定ラック45がギア48aで駆動されて、トレイ4
2が排出される。
【0112】第2実施例のディスクローディング機構で
は、ディスクが載置されたトレイ42が収納位置に達し
て停止した後で、可動ラック46のB方向への移動に伴
い、スライダ52に設けた傾斜溝52eが移動して、突
起55cが傾斜溝52eに嵌入している可動アーム55
が上昇する。このため、第1実施例同様、可動アーム5
5の上昇時に、ディスクは装填位置に停止しており、タ
ーンテーブルがディスクに衝突することが無い。
【0113】また、ギアモータ1個でトレイ42と可動
アーム55を駆動できるため、モータ、部品数を削減で
き、コストを大幅に低減することができ、更には、ディ
スク装置の小型化、薄型化に有利である。
【0114】図11は、本発明の第3実施例のディスク
ローディング機構61の説明図を示す。
【0115】トレイ62には、AB方向に延在する可動
部材65が配設されている。可動部材65は、バネ64
で、トレイ62に対して、A方向に付勢されている。可
動部材65の後部には、ギアモータ68が固定されてい
る。ディスク装置のシャーシに固定されているベース6
7には、AB方向に延在するギア67aが設けてある。
ギアモータ68の軸に固定されたギア68aは、ギア6
7aに噛合する。
【0116】第2実施例と同様のスライダ52は、図示
しないバネにより、A方向に付勢されている。スライダ
52の傾斜溝52eには、CD方向に移動可能な可動ア
ーム55の突起55cが嵌入している。
【0117】また、ベース67の後方には、トレイの後
端部62bが当接するストッパ67aが形成されてい
る。
【0118】トレイが収納位置に達するまでは、図11
(A)に示すように、スライダ52は、可動範囲のA方
向端部に位置している。このとき、可動ベース55の突
起55cは、傾斜溝52eの下部に位置しており、可動
ベース55は、下降した位置にある。
【0119】また、可動部材65は、バネ64でA方向
に付勢されて、端部65aがトレイ62の受け部62a
に当接した状態で、トレイ62に対して位置決めされて
いる。
【0120】トレイ62の収納動作の際は、ギアモータ
68の回動により、ギアモータ68、可動部材65、ト
レイ62が一体に、B方向に駆動されて、トレイ62が
B方向に移動する。図11(A)に示すように、トレイ
62が収納位置に達したときに、トレイ62は、後端部
62bがストッパ67aに当接して停止する。この後、
可動部材65は、バネ64の付勢力に逆らって、ギアモ
ータ68のギア68aにより駆動されて、B方向に移動
する。この際、可動部材65の突起65b(押圧部)が
スライダ52の当接部52fに当接して、バネの付勢力
に逆らいスライダ52をB方向に移動させる。
【0121】図11(B)は、スライダ52が、突起6
5bに押圧されて、可動範囲のB方向端部まで移動した
状態を示している。
【0122】スライダ52が上記のように、B方向に移
動することにより、可動アーム55の突起55cは、傾
斜溝52eの上部に移動する。これにより、可動アーム
55が上昇して、トレイに載置されたディスクがターン
テーブルとクランパによりクランプされる。
【0123】トレイ62の排出動作の際は、ギアモータ
68が逆方向に回転して、可動部材65がA方向に移動
し、スライダ52がA方向端部まで移動する。これによ
り、可動アーム55が下降して、トレイ62に載置され
たディスクが非クランプ状態となる。この後、可動部材
65がギア68aで駆動されて、トレイ62が排出され
る。
【0124】第3実施例のディスクローディング機構で
は、ディスクが載置されたトレイ62が収納位置に達し
て停止した後で、可動部材65のB方向への移動に伴
い、スライダ52に設けた傾斜溝52eが移動して、突
起55cが傾斜溝52eに嵌入している可動アーム55
が上昇する。このため、第1実施例同様、可動アーム5
5の上昇時に、ディスクは装填位置に停止しており、タ
ーンテーブルがディスクに衝突することが無い。
【0125】また、ギアモータ1個でトレイ62と可動
アーム55を駆動できるため、モータ、部品数を削減で
き、コストを大幅に低減することができ、更には、ディ
スク装置の小型化、薄型化に有利である。
【0126】図12は、変形例のディスクローディング
機構70の説明図を示す。可動アーム71は、軸71a
で、回動自在にベースに支持されている。可動アーム7
1の前部には、傾斜溝71cを持つ傾斜溝板71bが形
成されている。傾斜溝71cのA方向端部は、開口71
1 となっている。第1実施例の可動ラック5と同様の
可動ラック52 に設けた突起52cは、傾斜溝71cの開
口71c1 から、傾斜溝71cに嵌入可能である。
【0127】図12(A)に示すように、トレイが収納
位置に達するまでは、突起52cは、傾斜溝71cに嵌入
しておらず、可動アーム71が下降した状態にある。
【0128】トレイが収納位置に達した後、可動ラック
2 のB方向への移動に伴い、突起52cが、傾斜溝71
cに嵌入して、B方向に移動する。これにより、図12
(B)に示すように、可動アーム71がC方向に上昇
し、ターンテーブルとクランパによりディスクがクラン
プされる。
【0129】本変形例のディスクローディング機構70
は、第1実施例同様に、可動アーム71の上昇時に、デ
ィスクは装填位置に停止しており、ターンテーブルがデ
ィスクに衝突することが無い。
【0130】また、スライダ12が不要であるため、第
1実施例に比べて、部品点数を削減することができる。
【0131】
【発明の効果】上述の如く、請求項1の発明によれば、
ディスクが載置されたトレイが収納位置に達して停止し
た後で、可動部材が第1の位置から第2の位置まで移動
するのに伴って、可動ベースが非支持位置から支持位置
まで移動するため、可動ベースの移動時にディスクは装
填位置に停止しており、可動ベースの支持部材とディス
クの衝突をなくすことができ、従って、従来の1個のモ
ータでローディングを行うディスク装置で生じていた、
ディスクとターンテーブルの衝突により、ディスクに傷
が付くことや、ディスクの位置がずれてディスクが正常
に装填できないという問題を解消できる。
【0132】また、モータ1個でトレイと可動ベースを
駆動できるため、モータを2個必要とする従来装置に比
べて、モータ、部品数を削減でき、コストを大幅に低減
し、更には、ディスク装置の小型化、薄型化することが
できる等の特長を有する。
【0133】請求項2の発明によれば、係止部材の係止
部により可動部材を係止するため、確実に可動部材を第
1の位置に係止することができる。
【0134】請求項3の発明によれば、弾性部材の付勢
力を利用しているため、簡単な構成で位置決め機構を実
現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のディスクローディング機
構を適用したCD−ROM装置の分解斜視図である。
【図2】トレイの下面側から見た、トレイと可動ラック
5の拡大斜視図である。
【図3】シャーシ、ベース付近の拡大斜視図である。
【図4】トレイが排出位置にあるときのCD−ROM装
置の平面図である。
【図5】トレイが収納位置にあるときのCD−ROM装
置の平面図である。
【図6】スライダと可動アームの関係の説明図である。
【図7】可動ラックの突起とスライダストッパの関係を
説明する平面図である。
【図8】可動ラックの突起とスライダストッパの関係を
説明する側面図である。
【図9】本発明の第2実施例のディスクローディング機
構の説明図である。
【図10】第2実施例のディスクローディング機構中の
スライダ部分の斜視図である。
【図11】本発明の第3実施例のディスクローディング
機構の説明図である。
【図12】変形例のディスクローディング機構の説明図
である。
【符号の説明】
1 CD−ROM装置 2 トレイ 3 フロントベゼル 4 シャーシ 5 可動ラック 5a ラックギア 5b,5d 突起 5d 被係止部 6 ラックストッパ 6a 係止部 6b 当接部 7 ベース 7a,7b,7f ストッパ 8 可動アーム 8c 突起 9 ターンテーブル 9a 凸部 9b 環状部 10 光学ヘッド 12 スライダ 12d 当接部 12e 傾斜溝 12f 傾斜溝板 12g ストッパ部 12i 突起 16 レバー 18 スライダストッパ 18a 係止部 18b 当接部 19 ローディング機構 20 クランパホルダ 21 クランパ 22 突起 25 可動ラック駆動機構 30 ギア 33 位置決め機構 34 可動アーム移動機構 41 ローディング機構 42 トレイ 45 固定ラック 46 可動ラック 47 ベース 48 ギアモータ 52 スライダ 54 バネ 61 ローディング機構 62 トレイ 65 可動部材 67 ベース 67a ラックギア 68 ギアモータ 70 ローディング機構 71 可動アーム 71c 傾斜溝 52 可動ラック 52c 突起

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクの着脱が可能な排出位置とディ
    スク装置本体内に収納されてディスクの装填が行われる
    収納位置との間を移動自在に設けたトレイと、前記ディ
    スクの中心に設けた孔に嵌合して前記ディスクを支持す
    るディスク支持部材が設けられ、前記ディスク支持部材
    が前記ディスクを支持する支持位置と前記ディスク支持
    部材が前記ディスクを支持しない非支持位置との間を移
    動自在に設けられた可動ベースとを有するディスク装置
    のディスクローディング機構において、 前記トレイの前側の第1の位置と前記トレイの後側の第
    2の位置との間を移動自在に、前記トレイに配設された
    可動部材と、 前記トレイが前記収納位置に達しないときは、前記可動
    部材を前記第1の位置に位置決めし、前記トレイが前記
    収納位置に達したとき、前記可動部材の第1の位置から
    第2の位置方向への移動を可能とする位置決め機構と、 前記トレイが前記収納位置に達した後で、前記可動部材
    が第1の位置から第2の位置まで移動するのに伴って、
    前記可動ベースを前記非支持位置から前記支持位置まで
    移動させる可動ベース移動機構と、 前記可動部材を前記トレイの移動方向に駆動する可動部
    材駆動機構とを有する構成としたことを特徴とするディ
    スクローディング機構。
  2. 【請求項2】 前記位置決め機構は、 前記可動部材の端部に設けられた被係止部と、 所定方向に回動付勢された状態で前記トレイに回動自在
    に配設され、前記トレイが前記収納位置に達しないとき
    は、前記可動部材の被係止部に係止部が当接して前記可
    動部材を係止し、前記トレイが前記収納位置に達したと
    き、前記ディスク装置本体に設けた受け部に当接部が当
    接することにより回動して、前記可動部材の係止を解除
    する係止部材とからなることを特徴とする請求項1記載
    のディスクローディング機構。
  3. 【請求項3】 前記位置決め機構は、 前記可動部材と前記トレイ間に配設され、前記可動部材
    を前記第1の位置方向に付勢する弾性部材と、 前記トレイに設けられ、前記第1の位置にある前記可動
    部材の端部が当接する受け部とからなることを特徴とす
    る請求項1記載のディスクローディング機構。
  4. 【請求項4】 前記可動ベース移動機構は、 前記可動部材に設けた押圧部と、 前記トレイの移動方向に対して傾斜した傾斜溝を有し、
    前記トレイの排出方向に付勢された状態で前記トレイの
    移動方向に移動自在に前記ディスク装置本体に配設され
    ており、前記可動部材の押圧部により押圧されて前記ト
    レイの収納方向に移動する傾斜溝部材と、 前記可動ベースの端部に配設されており、前記傾斜溝部
    材の傾斜溝に嵌入する突起とからなることを特徴とする
    請求項1又は請求項2又は請求項3記載のディスクロー
    ディング機構。
  5. 【請求項5】 前記可動ベース移動機構は、 前記可動ベースに設けられた、前記トレイの移動方向に
    対して傾斜した傾斜溝と、 前記可動部材に配設されており、前記可動ベースに設け
    られた前記傾斜溝に嵌入する突起とからなることを特徴
    とする請求項1又は請求項2又は請求項3記載のディス
    クローディング機構。
  6. 【請求項6】 前記ディスク装置本体にラックギアを有
    し、前記可動部材に配設された前記可動部材駆動機構
    は、前記ディスク装置本体のラックギアに噛合するギア
    を有し、前記可動部材駆動機構のギアにより前記可動部
    材が駆動されることを特徴とする請求項1又は請求項2
    又は請求項3記載のディスクローディング機構。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007060997A1 (ja) * 2005-11-25 2007-05-31 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. ディスク装置

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WO2007060997A1 (ja) * 2005-11-25 2007-05-31 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. ディスク装置

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