JP2000139293A - 魚釣用リ−ル - Google Patents

魚釣用リ−ル

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JP2000139293A
JP2000139293A JP10333421A JP33342198A JP2000139293A JP 2000139293 A JP2000139293 A JP 2000139293A JP 10333421 A JP10333421 A JP 10333421A JP 33342198 A JP33342198 A JP 33342198A JP 2000139293 A JP2000139293 A JP 2000139293A
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Japan
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traverse
claw
groove
nail
cam groove
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JP10333421A
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Wataru Tsutsumi
わたる 堤
Takashi Shibata
崇 柴田
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Globeride Inc
Original Assignee
Daiwa Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラバ−スカム溝の壁面形状が捩れてい
ても、爪部がカム溝の中で遊ばなくなり、係合爪とカム
溝との間に発生する異音が解消されること。 【解決手段】 係合爪7はトラバ−スカム溝6bに係合さ
れる爪部7aの上面にトラバ−スカム溝6bの底部6c外径よ
り幾分大きい円弧部7dと長手方向両側の尖頭部7e、7eと
両側の傾斜部7fとで形成されると共に、爪部7a(円弧部
7d)の中央部aが幅広い膨出部7gで、両端部b、bが曲
面状幅狭部7hに形成されている。回転軸6の連動回転で
トラバ−スカム溝6bに係合された係合爪7の爪部7aはト
ラバ−スカム溝6b内を前後に往復動され、この時爪部7a
の円弧部7dはトラバ−スカム溝6bの底部6cと、係合爪7
の爪部7aの中央部aの幅広の膨出部7gがカム溝6bの壁面
6dと常時接触するので、爪部7aの端部bの曲面状幅狭部
7hがトラバ−スカム溝6bの交差するカム溝の端部6eに到
達しても、接触しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スプ−ルに釣糸
を平行巻きする装置を改良した魚釣用リ−ルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来魚釣用リ−ルにおける釣糸平行巻き
機構は、ハンドルの釣糸巻取り方向への回転に応じて回
転する回転体に連動回転する従動歯車の回転でトラバ−
スカム軸を駆動して、スプ−ルに釣糸を平行巻きする構
成は一般に良く知られている。前記釣糸平行巻き装置の
トラバ−スカム軸上に設けられた係合爪と係合して摺動
子を往復案内するカム溝は、例えば実開平6−23456 号
公報に記載されているように、交差する交差部があると
共に、カム溝の断面形状が軸芯方向に垂直、又は軸芯方
向に向かって徐々に幅狭となる壁面を有し、かつカム溝
の壁面が、カム溝の底部に近づくにつれて捩れながらカ
ム溝の中心へ向けて膨出している。
【0003】従って、前記公報に記載された均一な幅の
係止爪を使用すると、本願従来例説明図24のように、係
合爪7″の端部pが前記カム溝6bの壁面6dとq点、q′
点で接触して、進行方向に対して回転する方向に押し回
される為、本願従来例説明図25のように、カム溝の交差
部に爪の端部pが来た時に係合爪が角度αから角度βに
回転してしまい、α>βとなって「係合爪端部pと交差
するカム溝の端部6eが接触してしまってコツコツ異音の
発生の原因となったり、爪端部やカム溝端部の摩耗や欠
損の原因となる恐れがある」といった欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、トラバ−スカム軸に、軸芯方向へ向けて徐々に幅
狭となる、又は垂直のカム溝を設けた場合、壁面形状が
捩れてカム溝の中心方向に膨出し、爪の進行方向に対し
て回転する方向の力を前記爪に作用させてしまうので、
均一な幅の係止爪を使用すると、カム溝の交差部におい
て、係合爪端部とカム溝端部が接触してしまい、コツコ
ツ異音発生や、爪とカム溝の摩耗及び欠損によるリ−ル
機能の寿命短縮を招く恐れがあることである。
【0005】本発明の目的は前記欠点に鑑み、トラバ−
スカム溝の壁面形状が捩れていても、爪部がカム溝の中
で遊ばなくなり、係合爪とカム溝との間に発生する異音
が解消される魚釣用リ−ルを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る本発明は、リ−ル本体に支持された
ハンドルに連動回転する従動歯車と、前記従動歯車と一
体的に回転するトラバ−スカム溝を有する回転軸と、前
記カム溝に係合する係合爪を保持する摺動子とを備え、
前記カム溝に係合した係合爪による案内作用で摺動子を
往復案内することでリ−ル本体に支持されたスプ−ルに
釣糸を平行巻きする装置を有する魚釣用リ−ルにおい
て、前記係合爪の形状は、爪部と前記摺動子に保持され
る保持部とを有し、該爪部は前記トラバ−スカム溝に嵌
まる中央部を幅広に、該中央部に対して両端部を前記中
央部より幅狭に形成したことを要旨とするものである。
【0007】請求項2に係る本発明は、前記係合爪の形
状は、爪部が前記トラバ−スカム溝における溝の底部又
は該溝の壁面と常時面接触する形状であることを要旨と
するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】請求項1の本発明により、トラバ
−スカム溝6bの壁面形状が捩れていても、係合爪7の爪
部7a、7j、7nの中央部aに形成された幅広の膨出部7g、
7k、7oがカム溝6bの壁面6dと常時接触するので、爪部7
a、7j、7nがカム溝6bの中で遊ばなくなり、爪部7a、7
j、7nの端部bの幅狭部7h、7mがトラバ−スカム溝6bの
交差するカム溝の端部6eに接触しないから、係合爪7と
カム溝6bとの間に発生する異音が解消され、摺動子5は
円滑に前後又は左右に往復動されてリ−ル機能の寿命短
縮を招くことがない。
【0009】請求項2の本発明により、係合爪7の爪部
7a、7j、7nの円弧部7d、7d、7pはトラバ−スカム溝6bの
底部6cと、係合爪7の爪部7a、7j、7nの中央部aに形成
された幅広の膨出部7g、7k、7oがトラバ−スカム溝6bの
壁面6dに常時接触するので、爪部7a、7j、7nがカム溝6b
の中で遊ばなくなり、摺動子5は円滑に前後又は左右に
往復動されてリ−ル機能の寿命短縮を招くことがない。
【0010】
【実施例】以下、図示の実施例によって本発明を説明す
ると、図1から図11は第1実施例で魚釣用リ−ルを魚釣
用スピニングリ−ルで述べれば、図1は魚釣用スピニン
グリ−ルの要部断面側面図、図2はリ−ル本体の要部断
面正面図と一部拡大断面正面図、図3は2点鎖線で示し
たトラバ−スカム溝を有する回転軸と係合爪の平面図、
図4は係合爪の一部断面側面図、図5は係合爪の斜視
図、図6は2点鎖線で示したトラバ−スカム溝底部と該
底部と面接触する係合爪の爪部をハッチングした平面
図、図7は2点鎖線で示したトラバ−スカム溝底部と該
底部と面接触する係合爪の爪部をハッチングした他の平
面図、図8はトラバ−スカム溝の一部と該カム溝に面接
触する係合爪の爪部の接触面を破線ハッチングした平面
図、図9はトラバ−スカム溝の一部と該カム溝に面接触
する係合爪の爪部の接触面を破線ハッチングした他の平
面図、図10はトラバ−スカム溝の一部と係合爪の断面を
示す平面図、図11は回転したトラバ−スカム溝の一部と
係合爪の断面を示す他の平面図である。
【0011】魚釣用スピニングリ−ルは、リ−ル本体1
の一側に蓋体10がビス11で取り付けられ、リ−ル本体1
と蓋体10の両側に取り付けられた図示しない軸受に駆動
歯車2の回転軸2aが軸支されている。回転軸2aの中心多
角形孔にハンドル12が固定されたハンドル軸13が左右交
換自在に挿入嵌合されて取り付けられている。リ−ル本
体1の前部には軸受14で回転軸筒3が回転自在に軸承さ
れると共に軸受14の前側に突出されている。軸受14より
前側の回転軸筒3の外周にスペ−サリング15が嵌合され
てその前側にロ−タ16が嵌合されてナット17で固定され
ている。
【0012】回転軸筒3の中心孔には先端部にスプ−ル
18が装着されたスプ−ル軸4が前後往復動可能に摺動自
在に挿入され、スプ−ル軸4の後側は軸受部1aの透孔1b
で軸承されている。回転軸筒3の基端に一体的に形成さ
れたピニオン3aに駆動歯車2が噛合されてロ−タ16はハ
ンドル12の回転に連動して回転されるように支持されて
いる。リ−ル本体1内の回転軸筒3のピニオン3aより前
側に連動歯車19と逆転防止爪車20が回転軸筒3に回り止
め嵌合されている。
【0013】スプ−ル軸4の後部4aには釣糸平行巻き機
構Aの摺動子5が嵌合されて摺動子5に係止板21が重ね
られてネジ孔4bに螺合されたビス22で固着されている。
リ−ル本体1内のスプ−ル軸4と平行に釣糸平行巻き機
構Aのトラバ−スカム溝を有する回転軸6と案内杆23夫
々支承されている。摺動子5には、係止板21が重ねられ
る外側部5aと、スプ−ル軸4の後部4aが嵌合される断面
非円形の貫通孔5bと、回転軸6が嵌合される貫通孔5c
と、係合爪7が挿入される透孔5dと、外側部5a側に案内
杆23が摺接可能に挿入される開口案内部5eが形成されて
いる。係止板21には摺動子5の外側部5aに重ねられる平
板状に形成されてビス22の頭部が挿入される皿孔が形成
されている。
【0014】回転軸6はリ−ル本体1の軸受部1aの透孔
1cとリ−ル本体1の後側にビス24で取り付けられた保持
板25の軸受孔に嵌められた2つ割軸受メタル26で軸承さ
れ、鍔部6aとEリング27で抜け止めされている。保持板
25の後側面には螺子部が形成されてカバ−28が螺合され
ている。回転軸6の外周に交差するトラバ−スカム溝6b
が刻設され、トラバ−スカム溝6bは底部6cと両壁面6dで
螺旋状に形成されている。交差するトラバ−スカム溝6b
には複数の交差するカム溝の端部6eがある。回転軸6の
先端には従動歯車29が回り止め嵌合されてEリング30で
抜け止めされ、従動歯車29は連動歯車19に噛合されてい
る。案内杆23は軸受部1aの穴1dとリ−ル本体1の後側の
保持板25の透孔に嵌められてカバ−28に当接されてい
る。
【0015】係合爪7はトラバ−スカム溝6bに係合され
る爪部7aと摺動子5の透孔5dに挿入されて保持される保
持部7bと、爪部7aと保持部7bを連結する頸部7cとで形成
され、爪部7aは図2から図5のように、保持部7bの外径
より長く、図2、図5のように上面にトラバ−スカム溝
6bの底部6c外径より幾分大きい円弧部7dと長手方向両側
の尖頭部7e、7eと両側の傾斜部7fとで形成されると共
に、爪部7a(円弧部7d)の中央部aが幅広い膨出部7g
で、両端部b、bが曲面状幅狭部7hで上方から見て外形
が細長い楕円形状で、側面から見て三日月形状に形成さ
れている。更に円弧部7dには図6から図9で中央部aを
中心に四分割された傾斜角の異なるc面、d面、e面、
f面が形成されている。前記傾斜部7fには図8、図9の
ようにトラバ−スカム溝6bの壁面6dに面接触するg面、
h面、i面、j面が形成されている。トラバ−スカム溝
6bの壁面6dで、g面と面接触する面をk面、h面と面接
触する面をm面、i面と面接触する面をn面、j面と面
接触する面をo面とする。
【0016】摺動子5の透孔5dに係合爪7が挿入される
時は、保持部7bの外周にカラ−31が嵌合され、保持部7b
と係止板21の間に緩衝材32が挿入される。釣糸平行巻き
機構Aは摺動子5とトラバ−スカム溝を有する回転軸6
と係合爪7と案内杆23と従動歯車29とで構成されてい
る。
【0017】魚釣用スピニングリ−ルの動作は、ハンド
ル12が回転されると、駆動歯車2が回転されてピニオン
3aを介して回転軸筒3が回転され、ロ−タ16が回転され
る。更に連動歯車19と従動歯車29を介して回転軸6が連
動回転されて摺動子5とスプ−ル軸4が前後に往復動さ
れる。回転軸6の連動回転でトラバ−スカム溝6bに係合
された係合爪7の爪部7aはトラバ−スカム溝6b内を前後
に往復動される。この時係合爪7の爪部7aは、中央部a
が幅広い膨出部7g形状で、両端部b、bが曲面状幅狭部
7hに形成され、図6から図9のように係合爪7の爪部7a
の円弧部7dはトラバ−スカム溝6bの底部6cと、図8、図
9のように係合爪7の爪部7aの中央部aの幅広の膨出部
7gと側面がカム溝6bの壁面6dと常時接触するので、図11
のように爪部7aの端部bの曲面状幅狭部7hがトラバ−ス
カム溝6bの交差するカム溝の端部6eに到達しても、接触
しないから、コツコツ異音発生がなく、係合爪7とトラ
バ−スカム溝6bの摩耗や欠損が起こり難くい。
【0018】更に、爪部7aがトラバ−スカム溝6bに係合
される時、図6、図7のように回転軸6に対して傾斜し
て係合されるので、底部6c外径の長手方向の中心円弧と
両側左右の稜線の曲率が異なるので、円弧部7dの全面が
当接されず、爪部7aが図6のように左に傾斜している時
にはc面とd面が当接され、図7のように右に傾斜して
いる時にはe面とf面が当接される。又、トラバ−スカ
ム溝6bの壁面6dのうち、図8のように係合爪7の爪部7a
が左に傾斜している時には、g面とk面、h面とm面が
面接触している。図9のように係合爪7の爪部7aが右に
傾斜している時には、i面とn面、j面とo面が面接触
している。
【0019】前記のように魚釣用スピニングリ−ルが構
成されると、トラバ−スカム溝6bの壁面形状が捩れてい
ても、係合爪7の爪部7aの中央部aに形成された幅広の
膨出部7gと側面がカム溝6bの壁面6dと常時接触するの
で、爪部7aがカム溝6bの中で遊ばなくなり、爪部7aの端
部bの曲面状幅狭部7hがトラバ−スカム溝6bの交差する
カム溝の端部6eに接触しないから、係合爪7とカム溝6b
との間に発生する異音が解消され、摺動子5とスプ−ル
18は円滑に前後に往復動されてリ−ル機能の寿命短縮を
招くことがない。
【0020】更に、係合爪7の爪部7aの円弧部7dはトラ
バ−スカム溝6bの底部6c外径とc面とd面又はe面とf
面が当接されるので面接触となって爪部7aのガタつきが
なく、爪部7aの傾きがなくなるのでガタつきが防止され
て安定して係合される。又、係合爪7の爪部7aの傾斜部
7fはトラバ−スカム溝6bの壁面6dと、g面とk面、h面
とm面またはi面とn面、j面とo面が面接触となって
爪部7aのガタつきがなく、爪部7aの傾きがなくなるので
ガタつきが防止されて安定して係合される。
【0021】図12から図16は第2実施例で魚釣用リ−ル
を魚釣用両軸受型リ−ルで述べれば、図12は魚釣用両軸
受型リ−ルの要部断面平面図、図13は側枠の内側の要部
断面側面図、図14は摺動子の拡大断面側面図、図15は釣
糸平行巻き機構の要部断面背面図、図16は係合爪の
(a)は一部断面側面図で(b)は係合爪の斜視図であ
る。
【0022】魚釣用両軸受型リ−ルは、リ−ル本体Bが
側枠8とリ−ル側板33、34で構成され、側枠8の左右両
側枠8a、8bが複数本の支柱35とリ−ル脚36を固定する固
定板8cと指載せ板8dで平行に保持されて左右両側枠8a、
8bの外側には夫々リ−ル側板33、34が取り付けられてい
る。左右両側枠8a、8bには図示しない軸受でスプ−ル軸
4′が支持され、スプ−ル軸4′にスプ−ル37が固定さ
れて左右両側枠8a、8b間に回転可能に設けられている。
スプ−ル37の前方の両側枠8a、8bには釣糸平行巻き機構
A′の案内筒9が回り止め係合されている。案内筒9よ
り前方の左右両側枠8a、8bに案内杆23の両端が固定され
ている。リ−ル側板34内のスプ−ル軸4′にピニオン38
が係脱自在に嵌合されてピニオン38に駆動歯車2′が噛
合され、スプ−ル37は駆動歯車2′を介してハンドル12
で回転される。
【0023】案内筒9内の両端には軸受39、40が固定さ
れて軸受39、40でトラバ−スカム溝を有する回転軸6の
両端が軸承され、案内筒9の下側には係合爪7が挿入可
能な長手方向の長孔9aが形成されている。案内筒9外周
には左右に往復動する摺動子5′が嵌合されている。摺
動子5′の外形は、中心部分5fと、中心部分5fから前方
に伸びた突出部5gと、中心部分5fから上方に伸びた糸案
内部5hと、中心部分5fから下方に突出した突出部5iとで
形成されている。中心部分5fには案内筒9が嵌合される
透孔5jが、突出部5gに案内杆23が挿入される透孔5kが、
突出部5i内に係合爪7が挿入可能な内径の透孔5mが、突
出部5iの外周にキャップ41が螺合される螺子部5nが、糸
案内部5hに硬質釣糸案内環42が嵌合固定される透孔5oが
夫々形成されている。硬質釣糸案内環42の釣糸案内用透
孔にはスプ−ル37に巻回された釣糸43が通されて前方に
引き出される。
【0024】回転軸6の一側軸部6fには従動歯車29が固
定されて中間歯車44を介して駆動歯車2′に噛合されて
ハンドル12の回転に連動して回転される。回転軸6のト
ラバ−スカム溝6bは前記第1実施例の図8から図11と同
一である。 摺動子5′内に収容される係合爪7は前記
第1実施例の保持部7bが延長されて太径の保持部7iとな
り、外周に周溝が形成されている以外は略同一である。
回転軸6のトラバ−スカム溝6bに係合爪7の爪部7aが係
合される状態は前記第1実施例の図6から図11と同一で
ある。釣糸平行巻き機構A′は、摺動子5′と案内筒9
とトラバ−スカム溝を有する回転軸6と係合爪7と案内
杆23と従動歯車29とで構成されている。
【0025】魚釣用両軸受型リ−ルの動作は、ハンドル
12が回転されると、駆動歯車2′が回転されてピニオン
38を介してスプ−ル軸4′とスプ−ル37が回転される。
更に中間歯車44と従動歯車29を介して回転軸6が連動回
転されて摺動子5′が案内筒9外周を左右に往復動され
る。回転軸6の連動回転でトラバ−スカム溝6bに係合さ
れた係合爪7の爪部7aはトラバ−スカム溝6b内を前後に
往復動される。この時係合爪7の爪部7aは、中央部aが
幅広い膨出部7g形状で、両端部b、bが曲面状幅狭部7h
に形成され、中央部aの幅広の膨出部7gがカム溝6bの壁
面6dと常時接触するので、爪部7aがカム溝6bの中で遊ば
なくなり、爪部7aの端部bの曲面状幅狭部7hがトラバ−
スカム溝6bの交差するカム溝の端部6eに到達しても、接
触しないから、コツコツ異音発生がなく、係合爪7とト
ラバ−スカム溝6bの摩耗や欠損が起こり難くい。
【0026】図17から図20は係合爪の第1変形例で、図
17は係合爪の平面図、図18は係合爪の側面図、図19はト
ラバ−スカム溝の一部と係合爪の断面を示す側面図、図
20は回転したトラバ−スカム溝の一部と係合爪の断面を
示す他の側面図である。
【0027】第1変形例の係合爪7′は爪部7jと保持部
7iとで形成され、爪部7jは保持部7iの外径より長く、上
面に円弧部7dと長手方向両側の尖頭部7e、7eと尖頭部7
e、7e両側の傾斜部7fとで形成されると共に、爪部7j
(円弧部7d)の中央部aが幅広い膨出部7kで、両端部
b、bが幅狭部7mで上方から見て外形が細長い矩形状で
側面から見て略凹字形状に形成されている。
【0028】第1変形例の係合爪7′の爪部7jが回転軸
6のトラバ−スカム溝6bに係合されると、中央部aの幅
広の膨出部7kがカム溝6bの壁面6dと常時接触するので、
爪部7jの端部bの幅狭部7mがトラバ−スカム溝6bの交差
するカム溝の端部6eに到達しても、接触しないから、コ
ツコツ異音発生がなく、係合爪7′とトラバ−スカム溝
6bの摩耗や欠損が起こり難くい。
【0029】図21は係合爪の第2変形例で、図21は係合
爪の平面図である。
【0030】第2変形例の係合爪7′は爪部7jと保持部
7iとで形成され、爪部7jは保持部7iの外径より長く、上
面に円弧部7dと長手方向両側の尖頭部7e、7eと尖頭部7
e、7e両側の傾斜部7fとで形成されると共に、爪部7j
(円弧部7d)の中央部aが幅広い膨出部7kで、両端部
b、bが幅狭部7mに形成されている。他の構成は前記第
1変形例と略同一である。
【0031】図22は係合爪の第3変形例で、図22は係合
爪の平面図である。
【0032】第3変形例の係合爪7′は爪部7nと保持部
7iとで形成され、爪部7nは保持部7iの外径より長く、爪
部7nの中央部aに二つの幅広い膨出部7oが形成されて上
方から見て上面はふたこぶ形状で、ふたこぶ形状の上面
に円弧部7pが形成され、長手方向両側の尖頭部7e、7eと
尖頭部7e、7e両側の傾斜部7fで形成されると共に、両端
部b、bが幅狭部7mに形成されている。他の構成は前記
第1変形例と略同一である。
【0033】図23は係合爪の第4変形例で、図23は係合
爪の平面図である。
【0034】第4変形例の係合爪7′は爪部7jと保持部
7iで形成され、爪部7jは保持部7iの外径より長く、上面
に円弧部7dと長手方向両側の尖頭部7e、7eと尖頭部7e、
7e両側の傾斜部7fとで形成されると共に、爪部7j(円弧
部7d)の中央部aが幅広い膨出部7kで、両端部b、bが
幅狭部7mと、幅狭部7mに幅狭部7mより幅狭の切込み部7q
が形成されている。他の構成は前記第1変形例と略同一
である。
【0035】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0036】請求項1の本発明により、トラバ−スカム
溝の壁面形状が捩れていても、係合爪の爪部の中央部に
形成された幅広の膨出部がカム溝の壁面と常時接触する
ので、爪部がカム溝の中で遊ばなくなり、爪部の端部の
幅狭部がトラバ−スカム溝の交差するカム溝の端部に接
触しないから、係合爪とカム溝との間に発生する異音が
解消され、摺動子は円滑に前後又は左右に往復動されて
リ−ル機能の寿命短縮を招くことがない。
【0037】請求項2の本発明により、係合爪の爪部の
円弧部はトラバ−スカム溝の底部と、係合爪の爪部の中
央部に形成された幅広の膨出部がトラバ−スカム溝の壁
面に常時接触するので、爪部がカム溝の中で遊ばなくな
り、摺動子は円滑に前後又は左右に往復動されてリ−ル
機能の寿命短縮を招くことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例で魚釣用リ−ルを魚釣用スピニング
リ−ルで述べれば、魚釣用スピニングリ−ルの要部断面
側面図である。
【図2】同リ−ル本体の要部断面正面図と一部拡大断面
正面図である。
【図3】同2点鎖線で示したトラバ−スカム溝を有する
回転軸と係合爪の平面図である。
【図4】同係合爪の一部断面側面図である。
【図5】同係合爪の斜視図である。
【図6】同2点鎖線で示したトラバ−スカム溝底部と該
底部と面接触する係合爪の爪部をハッチングした平面図
である。
【図7】同2点鎖線で示したトラバ−スカム溝底部と該
底部と面接触する係合爪の爪部をハッチングした他の平
面図である。
【図8】同トラバ−スカム溝の一部と該カム溝に面接触
する係合爪の爪部の接触面を破線ハッチングした平面図
である。
【図9】同トラバ−スカム溝の一部と該カム溝に面接触
する係合爪の爪部の接触面を破線ハッチングした他の平
面図である。
【図10】同トラバ−スカム溝の一部と係合爪の断面を示
す平面図である。
【図11】同回転したトラバ−スカム溝の一部と係合爪の
断面を示す他の平面図である。
【図12】第2実施例で魚釣用リ−ルを魚釣用両軸受型リ
−ルで述べれば、魚釣用両軸受型リ−ルの要部断面平面
図である。
【図13】同側枠の内側の要部断面側面図である。
【図14】同摺動子の拡大断面側面図である。
【図15】同釣糸平行巻き機構の要部断面背面図である。
【図16】同係合爪の(a)は一部断面側面図で(b)は
係合爪の斜視図である。
【図17】係合爪の第1変形例で、係合爪の平面図であ
る。
【図18】同係合爪の側面図である。
【図19】同トラバ−スカム溝の一部と係合爪の断面を示
す平面図である。
【図20】同回転したトラバ−スカム溝の一部と係合爪の
断面を示す他の平面図である。
【図21】係合爪の第2変形例で、係合爪の平面図であ
る。
【図22】係合爪の第3変形例で、係合爪の平面図であ
る。
【図23】係合爪の第4変形例で、係合爪の平面図であ
る。
【図24】従来例の係合爪がトラバ−スカム溝に係合され
た係合爪の断面を示す平面図である。
【図25】従来例の係合爪がトラバ−スカム溝に係合され
た係合爪の断面を示す他の平面図である。
【符号の説明】
1、B リ−ル本体 5、5′ 摺動子 6 トラバ−スカム溝を有する回転軸 6b トラバ−スカム溝 6d 壁面 6c 底部 7、7′ 係合爪 7a、7j、7n 爪部 7g、7k、7o 幅広の膨出部 7h、7m 幅狭部 12 ハンドル 18、38 スプ−ル 29 従動歯車 a 中央部 b 端部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リ−ル本体に支持されたハンドルに連動回
    転する従動歯車と、前記従動歯車と一体的に回転するト
    ラバ−スカム溝を有する回転軸と、前記カム溝に係合す
    る係合爪を保持する摺動子とを備え、前記カム溝に係合
    した係合爪による案内作用で摺動子を往復案内すること
    でリ−ル本体に支持されたスプ−ルに釣糸を平行巻きす
    る装置を有する魚釣用リ−ルにおいて、前記係合爪の形
    状は、爪部と前記摺動子に保持される保持部とを有し、
    該爪部は前記トラバ−スカム溝に嵌まる中央部を幅広
    に、該中央部に対して両端部を前記中央部より幅狭に形
    成したことを特徴とする魚釣用リ−ル。
  2. 【請求項2】前記係合爪の形状は、爪部が前記トラバ−
    スカム溝における溝の底部又は該溝の壁面と常時面接触
    する形状であることを特徴とする請求項1記載の魚釣用
    リ−ル。
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