JP3909031B2 - 魚釣用スピニングリール - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リール本体に装着したハンドルの回転操作運動をスプールの前後往復動に変換するスプール往復動装置を備えた魚釣用スピニングリールに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来周知のように、魚釣用スピニングリール(以下、「スピニングリール」という)は、ロータに設けた一対の支持アームの先端に半環状のベールがベール支持部材を介して釣糸巻取り位置と釣糸放出位置へ、夫々、反転自在に取り付けられている。
【0003】
そして、ベールを釣糸放出位置へ倒して仕掛けをキャスティングすると、スプールに巻回された釣糸がスパイラル状に繰り出され、また、ベールを釣糸巻取り位置へ反転させてハンドルを巻取り操作すると、ロータが釣糸巻取り方向へ回転し、このロータの回転に連動してリール本体の前後方向へ往復動するスプールに釣糸が巻き取られるようになっている。
【0004】
ところで、ハンドルの回転操作運動をスプールの前後往復動に変換するスプール往復動装置として、従来、オシレート機構が知られている(例えば、下記の特許文献1参照。)。
図16に示すようにこのオシレート機構1は、ハンドル軸3に取り付く連結ギヤ5に噛合するアイドルギヤ7に、突起9が形成された従動ピン11を保持すると共に、当該突起9が係合するオシレート溝13を設けた摺動子(オシレートスライダー)15をスプール軸17の非円形後部18にネジ19で固着したもので、オシレート溝13はスプール軸17に直交して上下方向に設けられ、スプール軸17の先端にスプールが固着されている。
【0005】
また、図中、21はロータの後部に突設されたピニオンで、当該ピニオン21に、スプール軸17がリール本体23の前後方向へ往復動可能に挿入されている。
そして、上記ピニオン21に、ハンドル軸3に固着したドライブギヤ25が噛合しており、釣糸の巻取時に、ハンドルの操作でドライブギヤ25,ピニオン21を介してロータを釣糸巻取り方向へ回転させると、上記アイドルギヤ7が回転して突起9が円軌道を描き、これに伴い摺動子15がオシレート溝13に沿ってスプール軸17を前後方向へ移動させて、スプールを同方向へ往復動させるようになっている。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−191801号公報(段落番号「0012」〜「0014」、図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、リール本体23内を前後方向に往復動する摺動子15のストローク量を確保するうえで、従来、スプール軸17の非円形後部18が挿入される摺動子15の回止め固定部27は軸方向に小さく形成され、特に当該回止め固定部27のスプール側縁部29とネジ19との間の肉厚mは薄肉とされているのが実情であった。
【0008】
このため、摺動子15とスプール軸17との一体化を図るためにネジ19を締め付けると、その締付力によって薄肉なスプール側縁部25が割れたり変形してしまう虞があり、強度的な課題が残されていた。
また、スプール軸17の軸方向に沿って上記スプール側縁部25に肉を付けて強度アップを図ると、前後ストロークの関係上、その分、リール本体23が軸方向に大型化してしまう不具合が指摘されている。
【0009】
本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもので、リール全体の大型化を防止しつつ、スプール軸に取り付く摺動子自体の強度を確保し、併せて両者間の取付け強度の向上を図ったスピニングリールを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
斯かる目的を達成するため、請求項1に係る発明は、リール本体の支持部に、先端側にスプールを装着したスプール軸を支持部材を介してリール本体の前後方向へ往復動自在に支持し、ハンドルの回転をスプールの前後方向への往復動に変換するスプール往復動装置の摺動子を上記スプール軸の後端部に固着したスピニングリールに於て、上記摺動子のスプール側端部に、スプール軸に沿ってその軸方向へ突出し、当該摺動子の往復動時に上記支持部材内に挿脱可能な補強部を設けたことを特徴とする。
【0011】
そして、請求項2に係る発明は、請求項1記載のスピニングリールに於て、支持部材は、先端にスプールが取り付くスプール軸をリール本体の支持部に支持する滑り軸受、先端にロータが取り付き、その軸方向に沿ってスプール軸が挿通するフライヤ軸後端のピニオン、または当該フライヤ軸をリール本体の支持部に回転可能に支持するボールベアリングの少なくともいずれか一つであることを特徴とする。
【0012】
(作用)
請求項1,2に係る発明によれば、スプール往復動装置がハンドルの回転をスプールの前後方向への往復動に変換するが、摺動子の往復動に伴い、摺動子に設けた補強部が支持部材内に挿脱して摺動子の往復動に支障を来すことがない。
そして、摺動子をスプール軸にネジ止めしたスピニングリールにあっては、摺動子に設けた補強部が、摺動子のスプール側端部とネジとの間に大きな肉厚を確保して当該部位の強度を確保すると共に、摺動子とスプール軸との接合寸法を広げて両者間の取付け強度を向上させる。
【0013】
一方、ネジ止めによらずにスプール軸と摺動子との一体化を図るその他の構造のスピニングリールにあっては、補強部を設けたことで、摺動子の回止め固定部とスプール軸との接合寸法が広がって両者間の取付け強度が向上することとなる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0015】
図1乃至図7は請求項1及び請求項2に係るスピニングリールの第一実施形態を示し、図1に於て、31は軸受(支持部材)33,35を介してリール本体37の支持部37a,37bに回転可能に支持された中空なフライヤ軸(支持部材)で、その先端にロータ39がナット41で締付け固定されている。そして、フライヤ軸31の後端に形成されたピニオン43に、ハンドル45のハンドル軸47に固着した駆動歯車49が噛合しており、ハンドル45を巻取り操作すると、その駆動力が駆動歯車49,ピニオン43からフライヤ軸31に伝達されて、ロータ39が釣糸巻取り方向に回転するようになっている。
【0016】
そして、ロータ39の基部には、一対の支持アーム51がリール本体37の前方へ一体に延設されており、両支持アーム51の先端に、半環状のベール53がラインローラ55を装着したベールアーム57と図示しないベールホルダーを介して釣糸巻取位置と釣糸放出位置へ反転自在に取り付けられている。
【0017】
また、図中、59はフライヤ軸31を挿通してリール本体37に取り付くスプール軸で、そのロータ39側突出端に、図示しないドラグ機構を介してスプール61が回転可能に取り付けられている。
更にまた、図1に示すようにスプール軸59は、前記ナット41内に装着された軸受62によってその先端側が支持されると共に、図2に示すようにフライヤ軸31から突出するその後端側が、前記支持部37bに装着した樹脂カラー(支持部材)63によってリール本体37に支持されており、スプール軸59の非円形後部65に摺動子(オシレートスライダー)67がネジ69で固着されている。
【0018】
そして、摺動子67に設けたオシレート溝71に、リール本体37側に軸着されたアイドルギヤ73の突起75が係合してオシレート機構77が構成されており、アイドルギヤ73はハンドル軸47に取り付く連結ギヤ79に噛合している。そして、ハンドル45の操作でロータ39を釣糸巻取り方向に回転させると、ハンドル軸47,連結ギヤ79を介してアイドルギヤ73が回転して突起75が円軌道を描き、これに伴い摺動子67がオシレート溝71に沿ってスプール軸59を前後方向へ移動させて、スプール61を同方向へ往復動させるようになっている。
【0019】
而して、本実施形態は、上述の如き従来と同様の構成に加え、リール本体37の大型化を防止しつつ、スプール軸59に取り付く摺動子67自体の強度を確保し、併せて両者間の取付け強度の向上を図るため、図2及び図3に示すように摺動子67のスプール側端部81に、スプール軸59に沿ってその軸方向へ突出し、当該摺動子67の往復動時に上記樹脂カラー63内に挿脱可能な断面非円形状の補強部83を設けたもので、図3に示すように補強部83は、スプール軸59の非円形後部65に当接して、これと共にスプール軸59と同一の断面円形形状を形成している。
【0020】
このように摺動子67のスプール側端部81に補強部83を突設したことで、図2に示すように摺動子67自身の軸方向の肉厚(大きさ)Lを従来の摺動子と同一寸法とし乍ら、図16の従来構造に比し補強部83の端部とネジ69との間に大きな肉厚Mを確保し、併せてスプール軸59の非円形後部65が挿入される摺動子67の回止め固定部85と当該スプール軸59との接合寸法Nを広げて、両者間の取付け強度の向上が図られている。
【0021】
また、スプール61を前後方向へ往復動させる摺動子67のガタ付きを防止して円滑な釣糸の巻取り操作を図るため、図1,図4及び図5に示すように、従来、摺動子67の底部に、リール本体37の底部方向に左右2つの突軸87,89が前後に突設されたガイド部91が一体に設けられており、両突軸87,89の外周に、夫々、ボールベアリング93,95が装着されている。
【0022】
そして、前側の突軸87に装着されたボールベアリング93の外輪97が、スプール軸59に沿ってリール本体37の底部側に設けられた帯状の案内部99に当接し、また、後側の突軸89に装着されたボールベアリング95の外輪101が、上記案内部99に対向してリール本体37に取り付くボディカバー103の平滑な抑え面105に当接しているが、本実施形態は、当該抑え面105をボディカバー101の基準面107と面一に設定している。
【0023】
而して、斯様にボディカバー101の抑え面105をその基準面107と面一に設定することで抑え寸法が安定し、また、製作する上で精度が出し易くなるため、摺動子67の確実なガタ付き防止が可能となる。
一方、図6及び図7は本実施形態に係るスピニングリール109に装着したハンドル45のハンドルつまみを示し、ハンドル45はハンドル軸47に取り付くハンドルアーム111と、その先端に固着された支軸113に回転可能に取り付く樹脂製のハンドルつまみ115とで構成されている。
【0024】
図6及び図7に示すようにハンドルつまみ115は、筒状部117と、当該筒状部117の反ハンドルアーム側にこれと直交する方向に突設された握り部119とで、図1のX方向からの矢視形状が略イチジク形状に形成されており、筒状部117の中心から握り部119に亘って形成された貫通孔に支軸113が挿通し、当該支軸113に軸受を介してハンドルつまみ115が回転可能に取り付けられている。
【0025】
そして、図6及び図7に示すように握り部119は、筒状部117の基部を通って当該筒状部117の中心軸と平行なA−A断面形状がa<b(ハンドルアーム側よりも反ハンドルアーム側の方が肉厚)且つf≦0.75g(図7中、fは反ハンドルアーム側の最大幅、gはA−A断面形状に於ける握り部119の全長)に設定され、図6に示す握り部119の最大幅頂点Pを通るB−B断面形状は、中央部分が最も幅広なアール形状となっている。
【0026】
更に、握り部119は、その最大幅頂点Pを境にハンドルアーム側の寸法dと反ハンドルアーム側の寸法eがd<eの関係にあり、そして、握り部119の外形形状全体が滑らかなR形状であると共に、ハンドルアーム側の角部121のR形状(RE)と反ハンドルアーム側の肩部123のR形状(RF)は、2RE<RFの関係に設定されている。
【0027】
このような形状にハンドルつまみ115の握り部119を設けることで、ハンドルつまみ115を握った時に手との間に隙間がなくなり、また、上述の如く2RE<RFの関係に設定したことで反ハンドルアーム側が大きく丸みを帯びて成形され、この結果、ハンドルつまみ115を握った掌に握り部119が沿うように触れて握り易く、ハンドル操作時に手が痛くならず、また、力が入り易く軽く掴んでも抜け難いといった特徴を有している。
【0028】
本実施形態はこのように構成されているから、ベール53を釣糸放出位置側へ倒して仕掛けをキャスティングすると、スプール61に巻回された釣糸がスパイラル状に繰り出され、また、ベール53を釣糸巻取位置側へ反転させてハンドル45を巻取り操作すると、その駆動力が駆動歯車49,ピニオン43からフライヤ軸31に伝達されてロータ39が釣糸巻取り方向に回転すると共に、ハンドル軸47,連結ギヤ79を介してアイドルギヤ73が回転して突起75が円軌道を描き、これに伴い摺動子67がオシレート溝71に沿ってリール本体37の前後方向に移動し乍ら、スプール軸59を前後方向へ移動させてスプール61を同方向へ往復動させる。
【0029】
そして、この摺動子67の前後方向への往復動に伴い、そのスプール側端部81に設けた補強部83が樹脂カラー63内に挿脱して摺動子67の移動に支障を来すことがなく、また、当該補強部83がその端部とネジ69との間に大きな肉厚Mを確保して当該部位の強度を確保し、併せて摺動子67の回止め固定部85とスプール軸59との接合寸法Nを広げて、両者間の取付け強度を向上させる。
【0030】
更にまた、上述の如き摺動子67の移動時に、ガイド部91の突軸87,89に装着したボールベアリング93,95が、夫々、案内部99,抑え面105に当接して摺動子67のガタ付きを防止するが、既述したように本実施形態は、ボディカバー101の抑え面105をその基準面107と面一に設定したことで抑え寸法が安定し、また、製作する上で精度が出し易くなるため、摺動子67の確実なガタ付き防止が図られる。
【0031】
加えて、本実施形態は、ハンドルつまみ115の握り部119を図6及び図7で既述した形状としたことで、ハンドルつまみ115を握った時に手との間に隙間がなくなり、また、ハンドルつまみ115を握った掌に沿うように反ハンドルアーム側が大きく丸みを帯びて成形されているため、握り易く、ハンドル操作時に手が痛くならず、また、力が入り易く軽く掴んでも抜けることがない。
【0032】
このように本実施形態によれば、摺動子67に設けた補強部83がその端部とネジ69との間に大きな肉厚Mを確保して当該部位の強度を確保するので、ネジ69の締め付けによる摺動子67の割れや変形が防止できると共に、補強部83が樹脂カラー63内に挿脱して摺動子67の移動に支障を来すことがないため、図2に示すように摺動子67自身の軸方向の肉厚Lを従来の摺動子と同一寸法とすることが可能となって、リール本体37の大型化の防止を図り乍ら、従来と同様な摺動子67の前後ストロークを確保することが可能である。
【0033】
また、既述したように本実施形態は、上述の如き補強部83を設けたことで、摺動子67の回止め固定部85とスプール軸59との接合寸法Nが広がって、両者間の取付け強度を向上させることができる利点を有する。
更にまた、本実施形態によれば、ボディカバー101の抑え面105をその基準面107と面一に設定したことで抑え寸法が安定し、また、製作する上で精度が出し易くなることもあって、摺動子67の確実なガタ付き防止を図ることができる。
【0034】
加えて、ハンドルつまみ115の握り部119を図6及び図7の如き形状としたことで、握り易く、ハンドル操作時に手が痛くならず、また、力が入り易く軽く掴んでも抜けることがない利点を有する。
図8は請求項1及び請求項2の第二実施形態に係るスピニングリールの要部拡大断面図を示し、本実施形態は、既述したネジによる摺動子とスプール軸の取付構造に代え、スプール軸59-1の非円形後部65-1に設けた凹凸係合部125を摺動子67-1の回止め固定部85-1に係合してスプール軸59-1と摺動子67-1の一体化を図る従来構造に改良を加え、摺動子67-1のスプール側端部81-1に、スプール軸59-1に沿ってその軸方向へ突出し、当該摺動子67-1の往復動時に樹脂カラー63内に挿脱可能な断面筒状の補強部83-1を設けたもので、図8及び図9に示すように当該補強部83-1は、スプール軸59-1と同一の外径寸法とされている。
【0035】
また、図10は請求項1及び請求項2の第三実施形態に係るスピニングリールの要部拡大断面図を示し、本実施形態は、スプール軸59-2の非円形後部65-2のネジ部を摺動子67-2の回止め固定部85-2に螺着してスプール軸59-2と摺動子67-2の一体化を図る従来構造に改良を加え、非円形後部65-2と回止め固定部85-2との接合寸法を広げるため、摺動子67-2のスプール側端部81-2に、スプール軸59-2に沿ってその軸方向へ突出し、当該摺動子67-2の往復動時にピニオン43内に挿脱可能な断面筒状の補強部83-2を設けたもので、補強部83-2はスプール軸59-2と同一の外径寸法とされている。
【0036】
而して、これらの第二,第三実施形態によっても、従来に比しスプール軸59-1,59-2と摺動子67-1,67-2との接合寸法を広げることができるため、これらの取付け強度の向上を図り乍ら、摺動子67-1,67-2の前後ストロークを確保することが可能となる。
一方、図11及び図12はハンドルつまみの変形例を示し、これらのハンドルつまみ115-1,115-2は、いずれも握り部119-1,119-2の肉厚をハンドルアーム側よりも反ハンドルアーム側を大きくすると共に、ハンドルアーム側の角部121-1,121-2のR形状(RE)と反ハンドルアーム側の肩部123-1,123-2のR形状(RF)を、図6と同様、2RE<RFの関係に設定したもので、図11の握り部119-1は、その外形形状がやや鋭角的に成形されている。
【0037】
而して、これらのハンドルつまみ115-1,115-2を用いても、反ハンドルアーム側が大きく丸みを帯びて成形されているため握り易く、ハンドル操作時に手が痛くならず、また、力が入り易く軽く掴んでも抜け難いといった利点を有する。
また、図13乃至図15は、既述したハンドルつまみ115,115-1,115-2に代えて本実施形態に係るスピニングリールに装着可能な全長Sが40mm以上の所謂I型ハンドルつまみを示し、図13に示すハンドルつまみ127は、図14に示すようにその外形形状をその軸方向に沿って平坦に成形された一つの平面部129と、当該平面部129を除く円弧状部131とで形成して、ハンドルつまみ127を握った際に、平面部129によって親指の座りをよくしたものである。
【0038】
そして、図15のハンドルつまみ133は、支持軸135を挟んで平行な2つの平面部137,139を設けることで、親指の座りをよくすると共に、極力掌とハンドルつまみ133との間の隙間をなくしたものである。
而して、これらのハンドルつまみ127,133を用いても、握り易く、ハンドル操作時に手が痛くならず、力が入り易いといった利点を有する。
【0039】
尚、図2,図8及び図10に示す各実施形態では、補強部83,83-1,83-1が、夫々、樹脂カラー63やピニオン43内に挿脱可能であるが、リール本体の支持部にスプール軸を往復動自在に支持する支持部材としては、既述した樹脂カラー63やピニオン43の他、例えばフライヤ軸をリール本体の支持部に回転可能に支持するボールベアリングがあり、スピニングリールの仕様に応じ摺動子を当該ボールベアリング内に挿脱可能としてもよい。
【0040】
また、樹脂カラー63の他、リール本体の支持部にスプール軸を支持する支持部材としてメタル軸受を用いた場合にも本発明は適用可能であるし、オシレート機構に代え、トラバース機構を備えたスピニングリールにも本発明は適用可能である。
【0041】
【発明の効果】
以上述べたように、各請求項に係る発明によれば、スプール軸と摺動子との一体化を図るために摺動子をスプール軸にネジ止めしたスピニングリールにあっては、摺動子に設けた補強部が摺動子のスプール側端部とネジとの間に大きな肉厚を確保して当該部位の強度を確保するため、ネジの締め付けによる摺動子の割れや変形が防止できると共に、補強部が支持部材内に挿脱して摺動子の移動に支障を来すことがないため、リール本体の大型化の防止を図り乍ら、従来と同様な摺動子の前後ストロークを確保することが可能である。
【0042】
また、斯様に補強部を設けたことで、摺動子の回止め固定部とスプール軸との接合寸法が広がって、両者間の取付け強度を向上させることができる利点を有する。
一方、ネジ止めによらずにスプール軸と摺動子との一体化を図るその他の構造のスピニングリールにあっては、補強部を設けたことで、摺動子の回止め固定部とスプール軸との接合寸法が広がるため、両者間の取付け強度を向上させることができ、また、補強部が支持部材内に挿脱して摺動子の移動に支障を来すことがないため、リール本体の大型化の防止を図り乍ら、従来と同様な摺動子の前後ストロークを確保することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1及び請求項2の第一実施形態に係るスピニングリールの要部切欠き正面図である。
【図2】図1に示すスピニングリールの要部拡大断面図である。
【図3】図2のIII−III線断面図である。
【図4】図1のIV−IV線断面図である。
【図5】図1のV−V線断面図である。
【図6】ハンドルつまみの正面図である。
【図7】図6のA−A線断面図である。
【図8】請求項1及び請求項2の第二実施形態に係るスピニングリールの要部拡大断面図である。
【図9】図8のIX−IX線断面図である。
【図10】請求項1及び請求項2の第三実施形態に係るスピニングリールの要部拡大断面図である。
【図11】ハンドルつまみの変形例の正面図である。
【図12】ハンドルつまみの変形例の正面図である。
【図13】ハンドルつまみの変形例の正面図である。
【図14】図13のXIV−XIV線断面図である。
【図15】ハンドルつまみの変形例の断面図である。
【図16】従来のスピニングリールの要部拡大断面図である。
【符号の説明】
31 フライヤ軸
33,35,62 軸受
37 リール本体
39 ロータ
43 ピニオン
45 ハンドル
47 ハンドル軸
49 駆動歯車
59,59-1,59-2 スプール軸
61 スプール
63 樹脂カラー
67,67-1,67-2 摺動子
71 オシレート溝
77 オシレート機構
83,83-1,83-2 補強部
87,89 突軸
93,95 ボールベアリング
99 案内部
103 ボディカバー
105 抑え面
109 スピニングリール

Claims (2)

  1. リール本体の支持部に、先端側にスプールを装着したスプール軸を支持部材を介してリール本体の前後方向へ往復動自在に支持し、
    ハンドルの回転をスプールの前後方向への往復動に変換するスプール往復動装置の摺動子を上記スプール軸の後端部に固着した魚釣用スピニングリールに於て、
    上記摺動子のスプール側端部に、スプール軸に沿ってその軸方向へ突出し、当該摺動子の往復動時に上記支持部材内に挿脱可能な補強部を設けたことを特徴とする魚釣用スピニングリール。
  2. 支持部材は、先端にスプールが取り付くスプール軸をリール本体の支持部に支持する滑り軸受、先端にロータが取り付き、その軸方向に沿ってスプール軸が挿通するフライヤ軸後端のピニオン、または当該フライヤ軸をリール本体の支持部に回転可能に支持するボールベアリングの少なくともいずれか一つであることを特徴とする請求項1記載の魚釣用スピニングリール。
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