JP2001292668A - 魚釣り用スピニングリールのオシレート機構 - Google Patents

魚釣り用スピニングリールのオシレート機構

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JP2001292668A
JP2001292668A JP2000111540A JP2000111540A JP2001292668A JP 2001292668 A JP2001292668 A JP 2001292668A JP 2000111540 A JP2000111540 A JP 2000111540A JP 2000111540 A JP2000111540 A JP 2000111540A JP 2001292668 A JP2001292668 A JP 2001292668A
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projection
spool
sliding groove
slider
oscillating gear
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Atsuto Okada
厚人 岡田
Masahiro Saeki
昌寛 佐伯
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Ryobi Ltd
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Ryobi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】オシレート機構に改良を施すことにより、スプ
ールへの釣糸の糸巻状態を改善して釣糸放出性の向上を
図り、併せてリール本体の小型化を維持しつつオシレー
ト幅を広げて糸巻容量の増加を図る。 【解決手段】オシレート歯車11の突起は、上部突起1
5aと下部突起15bからなる2段形状である。前記突
起が係合する摺動溝19は、前記上部突起と係合する幅
狭摺動溝19aと前記下部突起と係合する幅広摺動溝1
9bの2段形状からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明はオシレート機構を装
着した魚釣り用スピニングリールの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の魚釣り用スピニングリールは、回
転枠に設けた一対の支持アームの先端に半環状のベール
がベール支持部材を介して釣糸巻取り位置と釣糸放出位
置へ、夫々、反転自在に取り付けられており、ベールを
釣糸放出位置へ倒して仕掛けを投擲すると、スプールに
巻回された釣糸が繰り出され、又、ベールを釣糸巻取り
位置へ反転させてハンドル操作で回転枠を釣糸巻取り方
向へ回転させると、回転枠の回転に連動して前後方向へ
往復動するスプールに釣糸が巻き取られるようになって
いる。
【0003】ハンドル操作による回転枠の回転に連動し
てスプールを前後方向へ往復動させる機構として、従
来、図16に示すようなオシレート機構が知られてい
る。このオシレート機構1は、ハンドル軸3に取り付く
歯車5に噛合するオシレート歯車7の一側面の周縁部に
突起9を設けると共に、当該突起9が係合する摺動溝1
1を設けた摺動子13をスプール軸15の後端側に固着
したもので、摺動溝11はスプール軸15に直交して上
下方向に設けられ、スプール軸15の先端にスプール1
7が取り付けられている。
【0004】又、図16中、19は回転枠21の後部に
突設されたピニオンで、当該ピニオン19に、スプール
軸15がリール本体23に前後方向へ往復動可能に挿入
されている。そして、前記ピニオン19に、ハンドル軸
3に固着した歯車25が噛合しており、釣糸の巻取時
に、図示しないハンドルの操作で歯車25,ピニオン1
9を介して回転枠21を回転させると、上記オシレート
歯車7が時計方向に回転して突起9が円軌道を描き、こ
れに伴い摺動子13が摺動溝11に沿ってスプール軸1
5と共に前後方向に移動してスプール17を同方向へ往
復動させるようになっている。
【0005】しかし、このオシレート機構1は、オシレ
ート歯車7の時計方向の回転を図17に示すような摺動
子13のストロークでの往復運動に変換する。摺動子1
3はオシレート歯車7の突起9が0゜の時に最後部に位
置し、オシレート歯車7の回転に従って、摺動子13は
前進し突起9が180゜の時に最前部に位置する。更に
オシレート歯車7の突起9が回動すると今度は摺動子1
3は後退し、360゜の時に元の最後部に戻る。ここ
で、突起9が0゜、360゜と180゜附近にある状態
では、摺動子13の前後方向の移動量がオシレート歯車
7の回転量に対して小さく、釣糸がスプールに密に巻き
取られる。逆にオシレート歯車7の突起9が、90゜と
270゜附近にある状態では、摺動子13の前後方向の
移動量がオシレート歯車7の回転量に対して大となり、
釣糸のスプールへの巻き取りが粗になる。よってスプー
ルへの釣糸の糸巻面の形状が中央でへこみ、両端部側で
盛り上がってしまうこととなる。
【0006】そして、このスプール17の両端部側に盛
り上がって巻き取られた釣糸が糸崩れを起こして釣糸放
出時の抵抗或いは糸切れの原因となり、仕掛けの投擲に
悪影響を及ぼす。又、上記オシレート機構1に於て、オ
シレート幅を広げて糸巻容量を確保するには、オシレー
ト歯車7を大径化して突起9をその周縁部に設けると共
に、摺動溝11を上下方向へ長尺に成形すればよい。オ
シレート歯車7を大径化すると共に摺動溝11を長尺に
すると、リール本体23が大型化して、リール全体の重
量が重くなってしまう不具合があった。そこで、上記不
具合を解決するため、特開平10−127216号公報
には、上記摺動溝の中間部に、スプール軸の前後方向へ
傾斜する傾斜部と、この傾斜部の両端側からスプール軸
と略直交する上下方向へ延設したストレート部とで形成
した摺動溝を備えたものが提案されている。
【0007】しかし、摺動溝の両端部は上下方向にスト
レート状に形成されているために、前述オシレート歯車
の突起が90゜と270゜の付近にある状態で摺動子の
往復移動量の調整ができないので、スプールへの釣糸の
糸巻面が中央でへこむ現象の解消ができず、前述問題の
解決はできない。
【0008】前述の問題の解決を目的として、米国特許
第5350131号には、摺動子に対して上下方向に形
成される摺動溝の中間部に前述と同様に傾斜部を設ける
と共に摺動溝の上下両端部をオシレート歯車の回転方向
と逆方向に湾曲させて略逆S字形状に形成して前述オシ
レート歯車の突起が0゜と180゜の付近にある状態で
摺動子の往復移動量が大きくなるように調整すると共
に、90゜と270゜の付近にある状態で摺動子の往復
移動量が小さくなるように調整することによってオシレ
ート歯車の回転量に対するスプールの往復移動量を均一
化することが提案されている。
【0009】しかし、このように摺動溝を略逆S字形状
に形成してオシレート歯車の回転量に対するスプールの
往復移動量をほぼ均一にするためには、摺動溝の中間部
の傾斜部の傾斜角度と上下両端部の湾曲部の湾曲量とを
大きく取らなければならなくなるので運動変換ロスが大
きくなってハンドルの回転が重くなる問題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、斯かる問題
に鑑みてなされたもので、簡易な構造によってリールの
駆動操作を損なうことなくオシレート歯車の回転量に対
するスプールの往復移動量をほぼ均一にできる魚釣用ス
ピニングリールのオシレート機構を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、請求項1に係る発明は、リール本体(1)に前後
動可能に設けられて前端にスプール(4)を有するスプ
ール軸(3)の後端に摺動子(12)を取り付け、該摺
動子(12)の一側面に上下方向に設けられた逆S字状
の摺動溝(19)に対してハンドル(5)の回転に連動
して回転可能にリール本体(1)に軸支されたオシレー
ト歯車(11)の一側面周縁部に形成された略円形状突
起(15)を係合させることによってハンドル(5)の
回転運動をスプール(4)の前後往復運動に変換させる
魚釣用スピニングリールのオシレート機構において、前
記オシレート歯車(11)の一側面に周縁方向を頂角と
するように略三角形状突起部(15b)を形成すると共
に該略三角形状突起部(15b)の周縁方向の頂角に近
接させて前記略円形状突起(15a)を形成し、前記摺
動子(12)の一側面に前記略三角形状突起部(15
b)が係合する幅広摺動溝(19b)と前記略円形状突
起部(15a)が係合する幅狭摺動溝(19a)とを2
段状に設けたオシレート機構を備える魚釣り用スピニン
グリールを採用する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る魚釣り用スピ
ニングリールの実施形態について、図1乃至図15を用
いて以下に説明する。
【0013】図1は本発明の実施形態に係る魚釣り用ス
ピニングリールを示す一部を断面で表した平面図であ
る。魚釣り用スピニングリールは、リール本体1の前部
に釣糸を巻回するスプール4を備え、スプール4はスプ
ール軸3の前端に設けられ、スプール軸3の後端には摺
動子12が設けられている。リール本体1にはスプール
軸3と同軸的に、リール本体1に支持されて回転する回
転枠2を備え、回転枠2には1対の腕部を備え、前記腕
部の前端には釣糸をスプール4に巻き取り繰り出し切り
替え可能なベールを備えている。スプール軸3の前側
は、前記回転枠2で支持され、後側を支持部23(図
2)でリール本体1に支持されている。リール本体1に
はハンドル5を左右切り替え可能(実施例では右ハンド
ル)に設け、ハンドル5にはリール本体1に軸受6によ
り軸支されたハンドルシャフト7を設けハンドル5と共
に回転する。ハンドルシャフト7にはマスター歯車8と
平歯車21とを設けており、マスター歯車8は回転枠2
と一体に設けたピニオン9と噛合し、ハンドル5の回転
を回転枠2の回転へと伝達している。
【0014】一方、ハンドルシャフト7に設けた平歯車
21には、リール本体1のオシレート歯車軸10を軸芯
として回転するオシレート歯車11が噛合している。前
記オシレート歯車11の一側面の周縁部には突起15を
備え、この突起15はスプール軸3の後端に設けられた
摺動子12の摺動溝19に係合している。図2乃至図4
により、前記オシレート歯車11の突起15と摺動子1
2の摺動溝19について以下に詳述する。図2のA−A
矢視断面図である図3で示すように、オシレート歯車1
1の突起15は、2段の突起すなわち下部突起15bと
上部突起15aとからなり、下部突起15bは略三角形
のおむすび形状(図4)をし、略三角形の頂角の二つは
オシレート歯車11の中心から等距離にあり、残りの頂
角はオシレート歯車11の周縁近傍に配置され、この頂
角に近接させて円柱形状の上部突起15aを配設してい
る。
【0015】次に、摺動子12の摺動溝19には、前記
オシレート歯車11の略三角形の下部突起15bに係合
する幅広摺動溝19bと円柱形状の上部突起15aに係
合する幅狭摺動溝19aを備えている。幅広摺動溝19
bと幅狭摺動溝19aは、上下方向に設けられ、中間部
がスプール軸3に対して斜めに交差する傾斜部を有し、
その上下端部をオシレート歯車11の回転方向と逆方向
に湾曲させた略逆S字形状に形成されている。
【0016】図5にてオシレート歯車11に形成された
突起15と摺動子12に形成された摺動溝19との作用
について説明する。図5の実線は、オシレート歯車11
の突起15が180゜回転したa位置にあって摺動子1
2と共にスプール4を最も前進した位置に摺動させた摺
動溝19の状態を示している。
【0017】この位置では、突起15の上部突起15a
が幅狭摺動溝19aの前壁に当接し、下部突起15bの
上部突起15aを配設していない2つの頂角が幅広摺動
溝19bの後壁に当接している。
【0018】この状態からハンドル5の釣糸巻き取り方
向への回転によりオシレート歯車11を図5の矢印L方
向へ60゜の回転させることによってオシレート歯車1
1の突起15が破線で示すb位置に移動する。この位置
においては、突起15の上部突起15aが幅狭摺動溝1
9aの上端に移動すると共に、下部突起15bの上部突
起15aを配設していない2つの頂角が幅広摺動溝19
bの前壁と後壁とに当接する位置に移動する。従って、
摺動子12は、幅狭摺動溝19aの前壁から上端に亘っ
て矢印L方向とは逆方向に湾曲形成された壁面上を移動
する上部突起15aと下部突起15bの後壁からの移動
によってオシレート歯車11の回転移動量に比べて大幅
に小さな量だけ後方に移動する。
【0019】この状態からハンドル5を釣糸巻き取り方
向に回転させてオシレート歯車11を矢印L方向に更に
60゜だけ回転させるとオシレート歯車11の突起15
は破線で示すc位置に移動して、突起15の上部突起1
5aが幅狭摺動溝19aの後壁に移動すると共に、下部
突起15bの上部突起15aを配設していない一方の頂
角は幅広摺動溝19bの前壁に当接し、他方は後壁から
離れる。摺動子12は、上部突起15aが幅狭摺動溝1
9aの上端から後壁に亘って矢印L方向とは逆方向に湾
曲形成された壁面上を移動し、下部突起15bが幅広摺
動溝19bの後壁から離れて前壁と当接して、オシレー
ト歯車11の回転移動量よりも大幅に小さな量だけ後方
に移動する。
【0020】この状態からハンドル5を釣糸巻き取り方
向に回転させてオシレート歯車11を矢印L方向に更に
60゜だけ回転させるとオシレート歯車11の突起15
は360゜(又は0゜)回動した破線で示すd位置に移
動して、突起15の上部突起15aが幅狭摺動溝19a
の後壁上を移動すると共に、下部突起15bの上部突起
15aを配設していない2つの頂角は幅広摺動溝19b
の前壁に当接し、摺動子12は、幅狭摺動溝19aの後
壁の矢印L方向とは逆方向に湾曲形成された傾斜部に移
動する。上部突起15aと下部突起15bの後壁から前
壁への移動とによって摺動子12は、オシレート歯車1
1の回転移動量に比べて大幅に大きな量だけ後方に移動
する。そして、摺動子12とスプール4とは、この位置
で最も後退した位置に摺動させた状態となる。
【0021】この状態からハンドル5を釣糸巻き取り方
向に回転させてオシレート歯車11を矢印L方向に更に
60゜だけ回転させるとオシレート歯車11の突起15
は破線で示すe位置に移動して、突起15の上部突起1
5aが幅狭摺動溝19aの下端に移動すると共に、下部
突起15bの上部突起15aを配設していない2つの頂
角が幅広摺動溝19bの前壁と後壁とに当接する位置に
移動する。摺動子12は、前述の突起15がb位置にあ
る時とは逆に、上部突起15aが幅狭摺動溝19aの前
壁から上端に亘って矢印L方向とは逆方向に湾曲形成さ
れた壁面上を移動し、下部突起15bが幅広摺動溝19
bの前壁から離れることによってオシレート歯車11の
回転移動量に比べて大幅に小さな量だけ前方に移動す
る。
【0022】この状態からハンドル5を釣糸巻き取り方
向に回転させてオシレート歯車11を矢印L方向に更に
60゜だけ回転させるとオシレート歯車11の突起15
は破線で示すf位置に移動して、突起15の上部突起1
5aが幅狭摺動溝19aの前壁に移動すると共に、下部
突起15bの上部突起15aを配設していない一方の頂
角は幅広摺動溝19bの後壁に当接し、他方は幅広摺動
溝19bの前壁から完全に離れる。摺動子12は、前述
の突起15がc位置にある時とは逆に、上部突起15a
が幅狭摺動溝19aの上端から前壁に亘って矢印L方向
とは逆方向に湾曲形成された壁面上を移動し、下部突起
15bが幅広摺動溝19bの前壁から離れて後壁へ当接
することによってオシレート歯車11の回転移動量に比
べて大幅に小さな量だけ前方に移動する。
【0023】この状態からハンドル5を釣糸巻き取り方
向に回転させてオシレート歯車11を矢印L方向に更に
60゜だけ回転させるとオシレート歯車11の突起15
は前述の180゜回転した実線で示すa位置に復帰し
て、突起15の上部突起15aが幅狭摺動溝19aの前
壁上を移動すると共に、下部突起15bの上部突起15
aを配設していない2つの頂角は幅広摺動溝19bの後
壁に当接し、摺動子12は、前述の突起15がd位置に
移動時とは逆に幅狭摺動溝19aの前壁の矢印L方向と
は逆方向に湾曲形成された壁面から傾斜部に移動する上
部突起15aと下部突起15bの前壁から後壁への移動
とによってオシレート歯車11の回転移動量に比べて大
幅に大きな量だけ前方に移動する。そして、摺動子12
とスプール4とは、この位置で最も前進した位置に摺動
させた状態となる。
【0024】以上のようにオシレート歯車11の突起1
5の回転角度に対する前後方向の移動量が大きいa位置
〜b位置、b位置〜c位置、d位置〜e位置及びe位置
〜f位置における摺動子12の移動量を摺動溝19によ
り小さくし、オシレート歯車11の突起15の回転角度
に対する前後方向の移動量が小さいc位置〜d位置及び
f位置〜a位置における摺動子12の移動量を摺動溝1
9により大きくする。図5に表示するようにオシレート
歯車11の回転角度に対する摺動子12の前後方向への
移動に伴うスプール4の前後方向への移動量をほぼ等速
度、即ちグラフにおいて直線化することによって、スプ
ール4への釣糸の巻回状態の均一化をはかり、釣糸の放
出性の向上を図ると共に釣糸の糸切れを防止することが
できる。そして、本実施例によれば、摺動溝19の中間
部の傾斜角度並びに上下端部の湾曲度を大きくすること
なくオシレート歯車11の回転角度に対する摺動子12
の前後方向への移動量を大きく加減速することができる
ので、ハンドル操作等を損なうことがない。
【0025】次に図6にて、摺動子12の突起12aに
対する支持部23の逃がし孔25について説明する。前
記突起12aは、摺動子12とオシレート歯車11との
接触面を広くして摺動子12がオシレート歯車11上を
スムーズに摺動するために設けているものである。図7
は、図6におけるI−I断面を示し、前記逃がし孔25
はリール本体1の後部から成形時に金型の可動ピン等に
より設ける。この場合リール本体1の後部には、前記可
動ピン用の穴を塞ぐため、カバー30をビス31で固定
している。次に図8においては、前記逃がし孔25をリ
ール本体1の下部から成形している。この場合リール本
体1の下部には、前記成形用の穴を塞ぐため、カバー3
0をビス31で固定している。更に図9、図10におい
ては、前記逃がし孔25をリール本体1の側部から成形
している。この場合リール本体1の側部には、前記成形
用の穴を塞ぐため、カバー30をビス31で固定してい
る。
【0026】図11と図12とは、上部突起15aと下
部突起15bの構成について説明している。図4におい
ては、上部突起15aと下部突起15bはオシレート歯
車11に一体に構成していたが、図11においては、上
部突起15aは下部突起15b及びオシレート歯車11
とは別体に構成し、下部突起15bに貫通孔を設け、上
部突起15aを圧入している。図12においては、上部
突起15aと下部突起15bが一体で、下部突起15b
の下部に突出形成した突起をオシレート歯車11に設け
た貫通孔に圧入している。
【0027】図13は、スプール4の水平断面を示して
いる。スプール4は、釣糸が巻回される釣糸巻回部4b
とその両側の壁である前壁部4aと後壁部4cを備えて
いる。前記前壁部4aは前記釣糸巻回部4bとは別体の
スプールリング41からなり、スプールリング41は、
スプールリング押え42とスプール4本体との螺合によ
り、スプール4本体に固定されている。また、前記スプ
ールリング41は、スプールリング41aとスプールリ
ング41bからなり、スプールリング41bはスプール
リング41aの前記釣糸巻回部4b側で釣糸が接触する
全面を被覆し、前記と反対側は機械的に絞ったステンレ
ス、チタン等の高硬度薄板から構成されている。前記記
載の様に、スプールリング41bは釣糸巻回部4b側に
おいて機械的に絞らないので、釣糸巻回面に機械的なキ
ズを付けることが無い。また、前壁部4a全体をステン
レス、チタン等の高硬度薄板で作られたスプールリング
41bを巻付けることにより、キズが付きにくく、軽く
て、製造がし易く安価なスプールを提供することができ
る。
【0028】図14は、図13の他の実施例で、スプー
ルリング41bの前壁部4aと反対側の端を更に内方に
折り曲げている。図15は、図13の更に他の実施例
で、スプールリング41aが直接スプール4本体と螺合
し、スプールリング41bの前壁部4aと反対側の端は
ラベル44でカバーしている。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明の魚釣り用ス
ピニングリールは、次の効果を備える。 オシレート歯車の突起を、上部突起と下部突起から
なる2段形状の突起とし、摺動溝は前記上部突起と係合
する幅狭摺動溝と前記下部突起と係合する幅広摺動溝か
らなる2段形状の摺動溝としたことにより、オシレート
歯車11の回転角度に対して摺動子12は等速度で前後
方向に移動し、それに伴ってスプール4へは釣糸が均等
に巻回されるため、スプール4への釣糸の糸巻状態が改
善され、スプールへ多くの釣糸が巻回できると共に、釣
糸放出性の向上を図ることができる。 ハンドルの回転操作を損なうことなく円滑、軽快に
釣糸をスプールに巻き取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る魚釣り用スピニング
リールの一部断面にした平面図である。
【図2】図1中要部の側面断面図である。
【図3】図2のA−A矢視断面図である。
【図4】オシレート歯車の平面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る魚釣り用スピニング
リールのオシレート歯車の回転角度とオシレート変位量
を説明する図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る魚釣り用スピニング
リールの逃がし孔を示す側面断面図である。
【図7】図6中リール本体のI−I矢視断面図である。
【図8】他の逃がし孔の実施例を示す側面断面図であ
る。
【図9】他の逃がし孔の実施例を示す側面断面図であ
る。
【図10】図9中リール本体のII−II矢視断面図で
ある。
【図11】他のオシレート歯車の実施例を示す断面図で
ある。
【図12】他のオシレート歯車の実施例を示す断面図で
ある。
【図13】本発明の実施の形態に係る魚釣り用スピニン
グリールのスプールリングを示す断面図である。
【図14】他のスプールリングの実施例を示す断面図で
ある。
【図15】他のスプールリングの実施例を示す断面図で
ある。
【図16】従来の魚釣り用スピニングリールのオシレー
ト機構の側面図である。
【図17】図16のオシレート歯車の回転角度とオシレ
ート変位量を説明する図である。
【図18】特開平10−127216号公報に開示のオ
シレート歯車の回転角度とオシレート変位量を説明する
図である。
【符号の説明】
1 リール本体 2 回転枠 3 スプール軸 4 スプール 5 ハンドル 6 軸受 10 オシレート歯車軸 11 オシレート歯車 12 摺動子 15 突起 15a 上部突起 15b 下部突起 19 摺動溝 19a 幅狭摺動溝 19b 幅広摺動溝 21 平歯車 23 支持部 24 オシレート機構 25 逃がし孔 30 カバー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リール本体に前後動可能に設けられて前
    端にスプールを有するスプール軸の後端に摺動子を取り
    付け、 該摺動子の一側面に上下方向に設けられた逆S字状の摺
    動溝に対してハンドルの回転に連動して回転可能にリー
    ル本体に軸支されたオシレート歯車の一側面周縁部に形
    成された略円形状突起を係合させることによってハンド
    ルの回転運動をスプールの前後往復運動に変換させる魚
    釣用スピニングリールのオシレート機構において、 前記オシレート歯車の一側面に周縁方向を頂角とするよ
    うに略三角形状突起部を形成すると共に該略三角形状突
    起部の周縁方向の頂角に近接させて前記略円形状突起を
    形成し、 前記摺動子の一側面に前記略三角形状突起部が係合する
    幅広摺動溝と前記略円形状突起部が係合する幅狭摺動溝
    とを2段状に設けたことを特徴とする魚釣り用スピニン
    グリールのオシレート機構。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103004714A (zh) * 2012-11-30 2013-04-03 宁波海宝渔具有限公司 一种具有新型往复机构的钓鱼用纺车式渔线轮
JP2019004812A (ja) * 2017-06-27 2019-01-17 株式会社シマノ 釣り用リールの往復移動機構

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