JP2009100708A - 魚釣用スピニングリール - Google Patents

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Abstract

【課題】ハンドル操作で連動回転するロータに設けられた作動部材が当接する当接部材を十分な支持強度で安定して支持した魚釣用スピニングリールを提供する。
【解決手段】本発明は、ロータに対して釣糸巻き取り位置と釣糸放出位置とに反転自在に支持された支持部材を釣糸放出位置に反転したときに連動する作動部材と、支持部材が釣糸放出位置にある状態でロータを釣糸巻き取り方向に回転した際、作動部材が当接可能な当接部材とを有する。リール本体は、リールボディ2Aと、蓋部材とを有すると共に、蓋部材をリールボディ2Aに装着した際、当接部材50が挟着される凹所2Cを有する。また、当接部材50は、凹所2C内において、作動部材が当接する方向に対して少なくとも一部が面受けされる支持面50dを有し、リール本体は、リールボディ2A及び蓋部材の少なくとも一方に、凹所2C内に挟着される当接部材50を位置決め保持するボス部60を有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、ハンドルの回転操作で連動回転するロータのアーム部の前部にラインローラを有する支持部材を反転可能に支持した魚釣用スピニングリールに関する。
従来、魚釣用スピニングリールは、例えば、特許文献1に開示されているように、ロータのアーム部の前部にラインローラを有する支持部材を反転可能に支持し、ハンドルの回転操作により、釣糸放出位置にある支持部材を釣糸巻き取り位置に自動復帰させる反転復帰機構を備えている。
この反転復帰機構は、前記支持部材を釣糸巻き取り位置から釣糸放出位置に反転させた際、作動部材(移動部材)を移動させるようにしており、ハンドルを巻き取り操作してロータを回転することで、傾斜面(カム面)を有する反転用カム部に前記作動部材を当接させる構成となっている。すなわち、作動部材は、前記支持部材を釣糸放出位置へ反転させた際、リール本体側に設置された反転用カム部の傾斜面と当接可能な位置に移動され、これによりハンドルを巻き取り操作してロータを回転することで、作動部材を反転用カム部の傾斜面に当接させ、前記支持部材を自動的に釣糸巻き取り位置に復帰させるようにしている。
特開2004−57141号公報
ところで、前記特許文献1に開示されている反転復帰機構を構成する反転用カム部は、リールボディ及びそれに被せられるボディカバー前部の分割合わせ部のフランジ部に形成した切欠きに挟着される構成となっている。すなわち、前記フランジ部に形成した切欠きに、反転用カム部の括れ部を嵌め込み、ボディカバーをリールボディにビス止めすることで挟着固定する構成となっている。
このような構成では、簡単に反転用カム部をリール本体に装着固定できるメリットはあるものの、反転用カム部は、その括れ部で抜け止め固定されるだけであるため、強度的に十分ではなく、反転復帰時における衝撃負荷が括れ部に集中して折損する可能性がある。また、リールボディ及びボディカバーの切欠きに反転用カム部の括れ部を嵌め込んで支持する構成のため、固定支持状態が十分ではなく、反転復帰時の衝撃負荷の繰り返しで固定位置が変形、変化してしまう可能性があり、安定した反転復帰動作が得られなくなる可能性がある。
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、ハンドル操作で連動回転するロータに設けられた作動部材が当接する当接部材(ロータに設けられた支持部材を反転させるもの、及びロータの回転を規制するものを含む)を、十分な支持強度で安定して支持した魚釣用スピニングリールを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明は、リール本体に設けたハンドルの回転操作で連動回転するロータと、前記ロータに対して釣糸巻き取り位置と釣糸放出位置とに反転自在に支持され、ラインローラを有する支持部材と、前記支持部材を釣糸放出位置に反転したときに連動する作動部材と、前記支持部材が釣糸放出位置にある状態でロータを釣糸巻き取り方向に回転した際、前記作動部材が当接可能な当接部材と、を有する魚釣用スピニングリールにおいて、前記リール本体は、リールボディと、これに被せられる蓋部材とを有すると共に、蓋部材をリールボディに装着した際、前記当接部材が挟着される凹所を有しており、前記当接部材は、前記凹所内において、前記作動部材が当接する方向に対して少なくとも一部が面受けされる支持面を有し、前記リール本体は、前記リールボディ及び蓋部材の少なくとも一方に、前記凹所内に挟着される前記当接部材を位置決め保持する係止部を有することを特徴とする。
上記した構成の魚釣用スピニングリールでは、ロータの支持部材を釣糸放出位置に反転したときに連動する作動部材が、ハンドルの回転操作によるロータ回転時において、リール本体側に設けられた当接部材に当接する。この場合、作動部材が当接部材に当接することで、ロータの支持部材を自動的に釣糸巻き取り位置に復帰させたり、或いは、ロータ自体の回転を規制することが可能となる。
前記当接部材は、リールボディと、これに被せられる蓋部材とで構成される凹所内において、前記作動部材が当接する方向に対して少なくとも一部が面受けされる支持面をもって挟着された状態にあり、しかも係止部によって位置決め保持されることから、十分な支持、固定強度が得られ、安定した支持部材の反転復帰、或いはロータの回転規制が行えるようになる。
本発明によれば、ハンドル操作で連動回転するロータに設けられた作動部材が当接する当接部材(ロータに設けられた支持部材を反転させるもの、及びロータの回転を規制するものを含む)を、十分な支持強度で安定して支持した魚釣用スピニングリールが得られるようになる。
図1は、本発明に係る魚釣用スピニングリールの一実施形態を示す図であり、主要部の構成を示した部分断面図である。
魚釣用スピニングリール1は、釣竿に装着するための釣竿取付部2aが形成されたリール本体2と、リール本体前方に回転可能に配されたロータ3と、ロータ3の回転運動と同期して前後動可能に配されたスプール5とを有している。
リール本体2内には、ハンドル軸7が回転可能に支持されており、その突出端部には、巻き取り操作されるハンドル8が取り付けられている。前記ハンドル軸7には、ロータ3を巻き取り駆動するための巻き取り駆動機構が係合しており、この巻き取り駆動機構は、ハンドル軸7に取り付けられ内歯が形成されたドライブギヤ9と、このドライブギヤ9に噛合し、ハンドル軸7と直交する方向に延出すると共に内部に軸方向に延出する空洞部が形成されたピニオンギヤ10とを備えている。ピニオンギヤ10は、軸受を介して回転可能に支持されており、その空洞部には、ハンドル軸7と直交する方向に延出し、先端側にスプール5を取り付けたスプール軸11が軸方向に移動可能に挿通、支持されている。
また、前記ピニオンギヤ10には、スプール軸を前後動させるオシレーティング機構が係合している。このオシレーティング機構は、スプール軸と平行に延出する螺軸12と、この螺軸12の外周面に形成された螺旋溝12aに係合すると共に、スプール軸11の基端部にビス止めして取り付けられた摺動子13とを有している。螺軸12の端部には、前記ピニオンギヤ10と噛合する連動歯車15が取り付けられており、螺軸12が、ピニオンギヤ10及び連動歯車15を介して回転駆動されることで、スプール軸11は螺旋溝12a内に案内される摺動子13を介して前後動される。
前記ピニオンギヤ10はスプール側に向けて延出しており、その先端部において、ナット17を介して前記ロータ3が取り付けられている。また、ピニオンギヤ10には、その中間部分に転がり式の一方向クラッチ20が取り付けられており、リール本体2の外部に取り付けられている切換え部材22を回動操作することで、一方向クラッチを作動状態と非作動状態に切換えるように構成されている。この場合、切換え部材22を作動状態に切換えることで、ハンドル8(ロータ3)の逆回転が防止されるようになっている。
前記ロータ3は、スプール5のスカート部5a内に位置する筒部3aと、一対のアーム部3bを具備している。各アーム部3bの前端部には、ベール支持部材(支持部材)3cが釣糸巻き取り位置と釣糸放出位置との間で反転自在に支持されており、これらベール支持部材間には、放出状態にある釣糸をピックアップするベール3dが配されている。この場合、ベール3dは、一方の基端部がベール支持部材3cに取り付けられており、他方の基端部がベール支持部材3cに一体的に設けられたラインローラ3eの保持部に取り付けられている。
なお、前記ベール3dについては、装着されていない構成であっても良い。すなわち、支持部材3cを釣糸巻き取り位置に反転させた際、釣糸を指でピックアップしてラインローラ3eに案内する構成であっても良い。
前記スプール5は、スカート部5aと前側フランジ5bとの間に釣糸が巻回される巻回胴部5cを備えており、前記スプール軸11に、ドラグノブ25を介して取り付けられている。
上記した構成により、ハンドル8を巻き取り操作することで、ロータ3がドライブギヤ9およびピニオンギヤ10を介して回転駆動され、かつスプール5がピニオンギヤ10およびオシレーティング機構を介して前後動され、釣糸は、ラインローラ3eを介してスプール5の巻回胴部5cに均等に巻回される。
上記した構成のスピニングリールにおいて、リール本体2及びロータ3には、ベール支持部材3c(ベール3d)を釣糸放出位置に回動させた際に、ハンドル8の巻き取り操作で釣糸巻き取り位置に自動的に反転復帰させる反転復帰機構30が設けられている。
以下、本実施の形態における反転復帰機構の構成を、図2から図6を併せて参照しながら説明する。なお、これらの図において、図2は、図1の主要部の拡大図、図3は、図2のA−A線に沿った断面図、図4は、一方のアーム部の内部構成を示し、作動部材と当接部材の関係を示す図、図5は、当接部材の装着状態を示す斜視図、そして、図6(a)、(b)は、他方のアーム部内に設置され、ベール支持部材を振分け保持する振分け保持機構の構成を示す図である。
反転復帰機構30は、一方のアーム部3b内に配設され、図4において、上下方向に移動可能な作動部材31と、リール本体2の釣竿取付部2aの前方側に設置され、ベール支持部材3cが釣糸放出位置にある状態でロータを釣糸巻き取り方向に回転した際、前記作動部材31が当接可能な当接部材50とを備えている。
前記作動部材31は、ベール支持部材3cの反転動作に連動するよう構成されており、アーム部3b内に延出した棒状に形成されている。そして、この作動部材31の一端側には、外側に向けてボス32が屈曲形成され、他端側には、アーム部3bからリール本体側に向けて突出可能な当付部(ボス)33が屈曲形成されている。
前記アーム部3bに回動可能に支持されたベール支持部材3cには、その回動支持部分の近傍に円弧状の長孔3gが形成されており、この長孔内に前記作動部材31に形成されたボス32が配されている。また、アーム部3bの下端部には、長孔3hが形成されており、この長孔3hから前記作動部材31に形成された前記当付部33が突出可能となっている。
上記した構成において、ボス32、当付部33が形成された作動部材31と、各長孔3g,3hとは、以下のような位置関係、及び作動するよう構成されている。
図4の実線に示すように、ベール3dが釣糸巻き取り位置に回動された状態にあるとき、ボス32は、長孔3gの下側端部3mと係合し、かつ当付部33は長孔3hから突出していない状態にある。すなわち、作動部材31の当付部33は、ロータが回転してもリール本体2に設置された当接部材50と当接しない位置となっている。
そして、ベール3dを図4の点線に示すように、釣糸放出位置に向けて回動すると、長孔3gの上側端部3nがボス32と係合し、ボス32を介して作動部材31を下方に向けて押し下げ、最終的に釣糸放出位置に回動されると、下端側の当付部33は、長孔3hから突出して、当接部材50と当接可能な位置に移動される。
なお、上記したベール支持部材3c、すなわち作動部材31は、公知の振分け保持機構40によって、釣糸巻き取り位置、及び釣糸放出位置に振分け保持されるようになっている。この振分け保持機構40は、図6(a)、(b)に示すように、他方のアーム部3b内において、支軸41aを中心に揺動可能に軸支されたシリンダ部材41と、ベール支持部材3cの回動(反転動作)に伴って一体的に回動し、前記シリンダ部材41内に挿入される挿入部42とを備えている。前記シリンダ部材41と挿入部42との間には、付勢バネ(振分けバネ)43が設置されており、ベール支持部材3cを回動させた際、シリンダ部材41を、支軸41aを中心に揺動させ、図6(a)に示す釣糸巻き取り位置と図6(b)に示す釣糸放出位置との間で振分け保持するようにしている。すなわち、支軸41aとベール支持部材3cの回動軸支部45とを結ぶラインが付勢バネのデッドポイントとなっており、挿入部42の基部42aが、このライン(デッドポイント)を超えることで、ベール支持部材3cは、いずれかの位置に振分け保持される。
次に、上記したように構成される作動部材31の当付部33が当接する当接部材50の構成について説明する。
当接部材50は、図5に示すように、リール本体2内に設置される本体部50aと、ベール支持部材3cを釣糸放出位置で前記ロータを回転した際に、アーム部から突出する作動部材31の当付部33が当接する当接部50bとを備えている。この場合、当接部50bは、図4に示すように、ロータの回転によって当付部33が当接した際、作動部材31を上方側に移動させるような傾斜面50cを備えている。すなわち、当付部33が当接部50bの傾斜面50cに当接することで、作動部材31は上方に移動することとなり、これに伴ってベール支持部材3cを回動させ、図6(b)に示した挿入部42の基部42aが振分け保持機構40のデッドポイントを超えることで、ベール支持部材3cは、自動的に釣糸巻き取り位置に反転復帰される(図6(a)参照)。
前記リール本体2は、リールボディ2Aと、これに被せられる蓋部材2Bとを有する構造となっている。蓋部材2Bは、ビス等の固定手段によってリールボディ2Aに装着されるようになっており、蓋部材2Bをリールボディ2Aから取り外すことで、内部に収容された各種の駆動力伝達機構が露出するようになっている。
前記リールボディ2A及び蓋部材2Bは、蓋部材2Bをリールボディ2Aに装着した際に、前記釣竿取付部2aの基端部前側に、図5に示すような凹所2Cが形成されるように構成されている。
前記凹所2Cは、前記当接部材50の本体部50aが設置される大きさに構成されており、本体部50aを凹所2C内に設置し、蓋部材2Bをリールボディ2Aに装着することで、当接部材50(本体部50a)がリールボディ2Aと蓋部材2Bによって挟着されるようになっている。
上記した構成において、当接部材50は、凹所2C内において、作動部材31の当付部33が当接する方向(図5矢印D方向)に対して、少なくとも一部が面受けされるような支持面を有している。
本実施形態では、支持面は、本体部50aの両サイドにおいて、平行となる一対の支持面50dによって構成されている。一方、前記凹所2Cを形成するリールボディ2A、及び蓋部材2Bには、そこに設置される当接部材の本体部50aの前記支持面50dが全体的に面接するように、ボディ支持面2d、及び蓋支持面2e(蓋部材2Bの内面によって形成される;図3参照)が形成されている。
このため、凹所2C内に当接部材50の本体部50aを設置すると、本体部50aの両支持面50dが、矢印D方向と直交する方向でボディ支持面2d及び蓋支持面2eに面接した状態で、本体部50aはリールボディ2A及び蓋部材2Bによって挟着される。
また、リール本体2は、リールボディ2A及び蓋部材2Bの少なくとも一方に、凹所2C内に挟着される当接部材50の本体部50aを位置決め保持する係止部を有している。本実施形態では、この係止部は、リールボディ2Aに突出形成された外周が非円形状のボス部60によって構成されている。このため、当接部材50の本体部50aには、このボス部60が嵌合するように、内周が非円形状の嵌合孔50eが形成されている。
なお、ボス部60には、蓋部材2Bをリールボディ2Aに装着する際、両者の固定手段となるネジ部材65が螺入されるように、雌ネジ部60aが形成されている。すなわち、蓋部材2Bには、ボス部60と対応するように、螺子孔66が形成されており、蓋部材2Bをリールボディ2Aに被せるに際して、前記凹所2Cに当接部材50の本体部50aを設置し、ネジ部材65を、螺子孔66を介してボス部60の雌ネジ部60aに螺入することで、当接部材50は釣竿取付部2aの基端部前側に設置される。
上記した構成の魚釣用スピニングリールでは、ロータ3のベール支持部材3cを釣糸放出位置に反転したときに連動する作動部材31の当付部33が、ハンドル8の巻き取り操作によるロータ回転時において、リール本体側に設けられた当接部材50の当接部50b(傾斜面50c)に当接する。これにより、ベール支持部材3cは、自動的に釣糸巻き取り位置に反転復帰される。
そして、当接部材50は、リールボディ2Aと、これに被せられる蓋部材2Bとで構成される凹所2C内において、作動部材31の当付部33が当接する方向(矢印D方向)に対して、少なくとも一部が面受けされる支持面をもって挟着された状態となっており、しかもボス部60によって位置決め保持されることから、十分な支持、固定強度が得られ、安定して支障のないベール支持部材3cの反転復帰が行えるようになる。
特に、本実施形態では、当接部材50は、本体部50aの両サイドに形成された支持面50dが、当接方向となる矢印D方向と直交する方向で、ボディ支持面2d及び蓋支持面2eに面接した状態で凹所2C内に挟着されるため、作動部材31の当付部33が繰り返し当接しても、十分な支持、固定強度が得られる。この場合、図5に示すように、当接部50bの両サイドに支持面50dと面一になる規制面50d´を形成しておき、リールボディ2Aに形成される段部2F及び蓋部材2Bの内面に面接させることが好ましい。このように構成することで、より十分な支持、固定強度が得られるようになる。
また、上記したように、本実施形態では、当接部材50を位置決め保持する係止部を、非円形のボス部60によって構成しているため、位置決め固定状態がより確実となる。特に、ボス部60にネジ部材65を螺入する構成であることから、蓋部材2Bを装着する際の当接部材50に対する固定力が向上し、確実な挟持状態となって、より安定したベール支持部材の反転復帰動作が得られるようになる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。
上記した当接部材50を、凹所2C内において位置決め保持する係止部については、例えば、図7及び図8のように構成しても良い。図7に示す構成は、リールボディ2Aの凹所2Cのロータ側に凹溝70を形成し、当接部材50の本体部50aの対向部分に、凹溝70に嵌り込む凸部71を形成したものである。また、図8に示す構成は、リールボディ2Aの凹所2Cのボディ支持面2dに凹部72を形成し、当接部材50の本体部50aの対向部分に、凹部72に嵌り込む凸部73を形成したものである。もちろん、図7及び図8に示す構成では、上記のような係止部を複数箇所形成しても良いし、凹凸を逆に形成しても良い。
このように、当接部材50がリール本体2から外れることなく、位置決めされる構成であれば、係止部の構成については、適宜変形することが可能である。また、そのような係止部については、蓋部材2B側に形成されていても良い。
また、当接部材50に形成される支持面については、作動部材31の当付部33が当接する方向に対して、少なくとも一部が面受けされるように構成されていれば良い。このため、例えば、図8に示す構成において、支持面50dにおいて、多数の凹凸が形成されていても良いし、部分的に空洞部が形成されていたり、凹部が形成されていても良い。また、支持面50dについては、作動部材31の当付部33が当接する方向に対して面受けできれば良く、矢印D方向と直交する方向でなくても良いし、段部によって構成されていても良い。
また、本発明における上記した当接部材50及び作動部材31は、ベール支持部材(ベールが装着されていなくても良い)を反転復帰させる反転復帰機構以外にも、ロータの回転を規制する回転規制機構として構成することが可能である。すなわち、上記した当接部50bに傾斜面を形成することなく、垂直面を形成しておくことで、ロータの不用意な回転を規制するようにしても良い。或いは、このような回転規制機構では、当接部50bの傾斜面50cの高さを低くして、作動部材31の当付部33が当接して傾斜面を乗り上げても、振分け保持機構40のデッドポイントを超えないように設定(ベール支持部材3cを釣糸放出位置に反転させた状態で、ロータ3が釣糸放出時に釣糸巻き取り方向に不用意に回転してもベール支持部材3cが釣糸巻き取り位置に復帰しない状態)しておいても良い。
本発明に係る魚釣用スピニングリールの一実施形態を示す図であり、主要部の構成を示した部分断面図。 図1の主要部の拡大図。 図2のA−A線に沿った断面図。 一方のアーム部の内部構成を示し、作動部材と当接部材の関係を示す図。 当接部材の装着状態を示す斜視図。 (a)、(b)は、他方のアーム部内に設置され、ベール支持部材を振分け保持する振分け保持機構の構成を示す図。 本発明の第1の変形例を示す図であり、当接部材の装着状態を示す斜視図。 本発明の第2の変形例を示す図であり、当接部材の装着状態を示す斜視図。
符号の説明
1 魚釣用スピニングリール
2 リール本体
2A リールボディ
2B 蓋部材
2C 凹所
3 ロータ
3c ベール支持部材(支持部材)
3e ラインローラ
31 作動部材
50 当接部材
50a 本体部
50b 当接部
50d 支持面
60 ボス部(係止部)

Claims (3)

  1. リール本体に設けたハンドルの回転操作で連動回転するロータと、
    前記ロータに対して釣糸巻き取り位置と釣糸放出位置とに反転自在に支持され、ラインローラを有する支持部材と、
    前記支持部材を釣糸放出位置に反転したときに連動する作動部材と、
    前記支持部材が釣糸放出位置にある状態でロータを釣糸巻き取り方向に回転した際、前記作動部材が当接可能な当接部材と、
    を有する魚釣用スピニングリールにおいて、
    前記リール本体は、リールボディと、これに被せられる蓋部材とを有すると共に、蓋部材をリールボディに装着した際、前記当接部材が挟着される凹所を有しており、
    前記当接部材は、前記凹所内において、前記作動部材が当接する方向に対して少なくとも一部が面受けされる支持面を有し、
    前記リール本体は、前記リールボディ及び蓋部材の少なくとも一方に、前記凹所内に挟着される前記当接部材を位置決め保持する係止部を有することを特徴とする魚釣用スピニングリール。
  2. 前記係止部は、前記当接部材に形成された非円形孔を嵌入させる外周非円形のボス部を有することを特徴とする請求項1に記載の魚釣用スピニングリール。
  3. 前記ボス部には、前記蓋部材をリールボディに装着する際のネジ部材が螺入されることを特徴とする請求項2に記載の魚釣用スピニングリール。
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