JP6026870B2 - 魚釣用リール - Google Patents

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Description

本発明は、スプール前方の側板間に、スプールに釣糸を平行に巻回案内する釣糸案内体を備えた魚釣用リールに関する。
従来、両軸受型タイプの魚釣用リールには、左右側板間に回転可能に支持されたスプールに対して釣糸を均等に巻回するように、レベルワインド装置が配設されている。このレベルワインド装置は、一方の側板側に回転可能に配設されたハンドルの巻き取り操作に連動して、スプール前方で回転するウォームシャフトと、このウォームシャフトに係合して左右に往復動する釣糸案内体を備えており、前記釣糸案内体の釣糸挿通部に釣糸が挿通されることで、スプールに対して釣糸を平行に巻回することが可能となっている。
ところで、上記した釣糸案内体は、例えば、仕掛けをキャスティングするとき、釣糸が接触して抵抗となってしまい、仕掛けの飛距離を低下させてしまうという問題がある。また、釣糸をスプールに巻回するときは、安定した糸巻状態が確保できるように、釣糸案内体部分で釣糸が変位しないようにする必要がある。そこで、例えば、特許文献1には、釣糸案内体の釣糸案内部の形状を、上部では左右方向に横長形状にして釣糸放出時における釣糸挿通部(幅広の開口部)とし、下部では中央を幅狭の釣糸案内用の溝部として釣糸巻き取り時の案内部とした構成が開示されている。そして、釣糸案内体の前後方向の近傍に、クラッチの切換操作に連動して上下方向に移動可能なピラーを配設し、釣糸放出時(クラッチOFF時)では、ピラーを上方に移動させて釣糸を釣糸挿通部に位置させて糸抵抗を軽減し、釣糸巻き取り時(クラッチON時)では、ピラーを下方に移動させて釣糸を幅狭の溝部に案内し、スプールに巻回される糸巻状態を向上するようにしている。
特開2012−70683号
上記したように、釣糸放出時に釣糸の放出抵抗の軽減が図れ、かつ、安定した糸巻を実現するためには、釣糸案内体の構成が重要であり、そのような複合した機能を有する釣糸案内体には、低コスト化する上で改良すべき余地がある。特に、釣糸案内体に関しては、対象魚、釣法等によって、例えば、径が太いライン用/径が細いライン用、摺動バランス重視/糸巻形状重視、全体として軽量化を図る、といったように釣糸案内体に対するユーザの好みが様々であり、それに応じて、ユーザ好みの釣糸案内体(釣糸挿通部)にするには、コストが高くなってしまう。
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、低コストで釣糸案内体の交換等が行えるとともに、放出抵抗の軽減が図れ、安定した糸巻が行える釣糸案内体を備えた魚釣用リールを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明に係る魚釣用リールは、リール本体の左右側板間に回転自在に支持されたスプールと、前記スプールから繰り出される釣糸を挿通させる釣糸挿通部と、前記左右側板間に配設されるウォームシャフトと係合する本体部とを備え、前記ウォームシャフトが回転駆動することにより前記左右側板間で往復移動する釣糸案内体と、前記スプールを釣糸巻き取り状態と釣糸放出状態に切り換えるクラッチ機構と、を有しており、前記釣糸案内体は、前記スプールの前方で、釣糸放出状態と釣糸巻き取り状態との間で切り換え移動可能に支持されるとともに、前記釣糸挿通部と本体部とは分割され、前記釣糸挿通部は、当接部と、当接部から延びる係合突起を具備し、前記本体部は、前記当接部を受ける受け部と、受け部に形成された嵌合穴を具備し、前記釣糸挿通部の当接部を前記本体部に形成される受け部に当て付けることにより、その当て付け方向で前記係合突起が前記本体部の嵌合穴に入り込んで前記釣糸挿通部と本体部が着脱自在に一体化されることを特徴とする。
上記した構成の魚釣用リールによれば、釣糸案内体を構成する釣糸挿通部と本体部が分割して一体化されているため、例えば、釣糸挿通部は釣糸抵抗の軽減が図れる硬質の金属材で形成し、本体部は軽量化が図れる樹脂材で形成する等、釣糸案内体の構成材料を効果的に使い分けることができ、コストダウンを図るとともに全体的に軽量化を図ることが可能となる。また、前記釣糸案内体は、スプールの前方側で、釣糸放出状態と釣糸巻き取り状態との間で切り換え移動可能に支持されていることから、釣糸放出状態では、釣糸の放出抵抗が少ない位置、釣糸巻き取り状態では、安定してスプールに釣糸を案内できる位置に切り換えすることが可能となる。
なお、分割して一体化される釣糸挿通部と本体部は、ビス等の固定部材、両部材の圧入や弾性的な変形手段等を用いて、互いに着脱可能に一体化される構成であっても良い。このように両者を着脱可能に構成することで、修理や糸種、用途に応じて釣糸挿通部のみを容易に交換することが可能となる。
また、上記した目的を達成するために、本発明に係る魚釣用リールは、リール本体の左右側板間に回転自在に支持されたスプールと、前記スプールから繰り出される釣糸を挿通させる釣糸挿通部と、前記左右側板間に配設されるウォームシャフトと係合する本体部とを備え、前記ウォームシャフトが回転駆動することにより前記左右側板間で往復移動する釣糸案内体と、前記スプールを釣糸巻き取り状態と釣糸放出状態に切り換えるクラッチ機構と、有しており、前記釣糸挿通部は、前記本体部に対して着脱可能に一体化されるとともに、釣糸巻き取り状態で釣糸をスプールに案内する左右方向に幅狭の釣糸案内部と、釣糸放出状態で釣糸の放出抵抗を軽減する左右方向に幅広の開口部と、当接部と、当接部から延びる係合突起と、を具備し、前記本体部は、前記当接部を受ける受け部と、受け部に形成された嵌合穴を具備し、前記釣糸挿通部の当接部を前記本体部に形成される受け部に当て付けることにより、その当て付け方向で前記係合突起が前記本体部の嵌合穴に入り込んで前記釣糸挿通部と本体部が着脱自在に一体化され、前記リール本体には、前記クラッチ機構がONになった際、前記釣糸に当接して釣糸を前記釣糸案内部から離脱させないように移動する当接部材が設けられていることを特徴とする。
上記した構成の魚釣用リールによれば、釣糸案内体を構成する釣糸挿通部と本体部が着脱可能に一体化されているため、例えば、釣糸挿通部は釣糸抵抗の軽減が図れる硬質の金属材で形成し、本体部は軽量化が図れる樹脂材で形成する等、釣糸案内体の構成材料を効果的に使い分けることができ、コストダウンを図るとともに全体的に軽量化を図ることが可能となる。また、釣糸挿通部と本体部は、着脱可能に一体化されているため、修理や糸種、用途に応じて釣糸挿通部のみを容易に交換することが可能となる。さらに、釣糸挿通部は、釣糸巻き取り状態で釣糸をスプールに案内する左右方向に幅狭の釣糸案内部と、釣糸放出状態で釣糸の放出抵抗を軽減する左右方向に幅広の開口部と、を具備しており、前記リール本体には、前記クラッチ機構がONになった際、前記釣糸に当接して釣糸を前記釣糸案内部から離脱させないように移動する当接部材が設けられているため、釣糸放出状態では、釣糸は幅広の開口部に位置して放出抵抗が少なくなり、かつ、釣糸巻き取り状態では、釣糸は幅狭の釣糸案内部に位置して、安定してスプールに巻回される。
本発明によれば、低コストで釣糸案内体の交換等が行えるとともに、放出抵抗の軽減が図れ、安定した糸巻が行える釣糸案内体を備えた魚釣用リールが得られる。
本発明に係る魚釣用リールの第1の実施形態を示し、釣糸案内体部分を露出させた平面図。 図1に示す魚釣用リールにおいて、クラッチ機構の動力伝達部分の構成を示す側面図(クラッチON状態)。 図1に示す魚釣用リールにおいて、クラッチ機構の動力伝達部分の構成を示す側面図(クラッチOFF状態)。 クラッチプレートと釣糸案内体を回動させる回動プレートとの連結部分の構造を示す断面図。 図1に示す魚釣用リールのA−A線に沿った断面図であり、釣糸案内体が釣糸巻き取り状態(クラッチON状態)にあるときを示す図。 図1に示す魚釣用リールのA−A線に沿った断面図であり、釣糸案内体が釣糸放出状態(クラッチOFF状態)にあるときを示す図。 釣糸案内体を拡大して示す斜視図。 図7に示す釣糸案内体を分解した状態を示す斜視図。 図7に示す釣糸案内体の正面図。 本発明に係る魚釣用リールの第2の実施形態を示し、リール本体に設けられるカバー体とクラッチ機構との関係を示す概略側面図。 図10に示す魚釣用リールにおいて、釣糸案内体に釣糸が挿通した状態を示す側面図(クラッチON状態)。 図10に示す魚釣用リールのレベルワインド装置部分の正面図(クラッチON状態)。 図10に示す魚釣用リールのレベルワインド装置部分の正面図(クラッチOFF状態)。
以下、図面を参照しながら本発明に係る魚釣用リールについて説明する。
図1から図3は、本発明に係る魚釣用リールの第1の実施形態を示す図であり、図1は、釣糸案内体部分を露出させた平面図、図2は、クラッチ機構の動力伝達部分の構成を示す側面図(クラッチON状態)、そして、図3は、クラッチ機構の動力伝達部分の構成を示す側面図(クラッチOFF状態)である。なお、以下において、前後方向、左右方向、及び上下方向は、図1および図2で示す方向で定義する。
本実施形態に係る魚釣用リールは、左右のフレーム2a,2bを左右カバー3a,3bで覆った左右側板1A,1Bを備えたリール本体1を有している。前記リール本体には、左右側板間に位置し、図示しない釣竿に装着されるリール脚1Cが一体形成されている。また、前記左右のフレーム2a,2b間には、スプール軸5が軸受を介して回転可能に支持されており、スプール軸5には、釣糸が巻回されるスプール5Aが一体的に固定されている。さらに、前記左右側板間には、スプール5Aに対して上方側に、指を載置可能なサムレスト1Dが設けられている。
本実施形態では、前記スプール5Aを回転駆動するハンドル8を右側板1B側に設置しており、右フレーム2bと右カバー3bとの間の空間には、ハンドル8の回転駆動力をスプール軸5に伝達する公知の動力伝達機構10が配設されている。また、右フレーム2bと右カバー3bとの間には、スプール軸5を動力伝達状態と動力遮断状態に切り換える公知のクラッチ機構20が配設されており、このクラッチ機構20は、スプール5Aの後方側の左右側板間に配設されたクラッチ切り換え操作部材(以下、操作部材と称する)21を押し下げ操作することで、クラッチON状態(動力伝達状態であり釣糸巻き取り状態)からOFF状態(動力遮断状態であり、釣糸放出状態)に切り換えるようになっている。なお、クラッチOFF状態からクラッチON状態への復帰は、後述する自動復帰機構30によってハンドル8を回転操作することで行うことが可能となっている。
また、左右の側板1A,1B間には、スプール5Aの釣糸繰出し方向側に、レベルワインド装置50が配設されている。このレベルワインド装置50は、前記ハンドル8を回転操作することで、釣糸を挿通する釣糸案内体60が左右に往復移動するよう構成されており、釣糸の巻き取り操作に伴って、スプール5Aに対して釣糸を均等に巻回する機能を有する。この場合、釣糸案内体60は、後述するように、実際に釣糸が挿通する部分(釣糸挿通部60A)と、レベルワインド装置を構成するウォームシャフト(螺軸)に係合する本体部(保持部)60Bとを備えており、本体部60B、詳細には、本体部60Bに組み込まれている摺動子(係合ピン)がウォームシャフトに係合することで左右に往復動される。
前記駆動力伝達機構10は、ハンドル8が固定されたハンドル軸8aにドラグ機構と関連して回転可能に装着された駆動歯車11と、この駆動歯車11に噛合するピニオン12とを備えている。前記ピニオン12は、スプール軸5と同軸上に設置されており、スプール軸5(別体のスプール軸であっても良い)に沿って軸方向に移動可能となっている。また、ピニオン12の外周には、円周溝12aが形成されており、この円周溝12aに、後述するクラッチ機構20のヨーク22が係合して、ピニオン12を軸方向に移動させるようになっている。すなわち、ピニオン12が軸方向に移動することで、スプール軸5との間で継脱がなされ、動力伝達状態(クラッチON)/動力遮断状態(クラッチOFF)に切り換えられるようになっている。
前記クラッチ機構20は、右フレーム2bに対して回動可能に支持され、振り分けバネ23によって、図2に示す動力伝達状態(クラッチON状態)と、図3に示す動力遮断状態(クラッチOFF状態)に振り分け保持されるクラッチプレート25を備えている。このクラッチプレート25は、右フレーム2bに上下方向に形成された連結孔2dを介して前記操作部材21と連結されており、クラッチプレート25に形成された長孔25aに、右フレーム2bに突出するように設けられたピン2eが挿入されて、その回動駆動が案内されるようになっている。
前記クラッチプレート25の表面には、前記ピニオン12の円周溝12aに係合したヨーク22と係合可能な一対のカム面26が形成されている。前記ヨーク22の先端側は、右フレーム2bに突設された支持ピン27によって保持されており、ヨーク22は、各支持ピンに配設されたバネ部材(図示せず)によって常時、クラッチプレート25側に付勢された状態となっている。なお、図2は、ヨーク22がバネ部材によってクラッチプレート25側に付勢された状態を示しており、このとき、ピニオン12はスプール軸の端部に形成されている係合部に嵌合してクラッチON状態となっている。
前記クラッチプレート25は、操作部材21が、図2の矢印に示すように押下げ操作されると反時計回り方向に回動され、前記カム面26、及びヨーク22を介して、ピニオン12をスプール軸の端部に形成されている係合部から離脱させ、図3に示すように、クラッチOFF状態に切り換える。なお、この状態は、前記振り分けバネ23によって保持される。
また、前記クラッチプレート25には、クラッチをOFF状態からON状態にする自動復帰機構30が設けられている。この自動復帰機構30は、クラッチプレートに一体的に設けられるキック部材31と、前記ハンドル軸8aに回り止め固定されるラチェット32とを備えており、前記キック部材31は、クラッチONからクラッチOFFに切り換えると、図3に示すように、ラチェット32の回転軌跡内に侵入するように配置、構成されている。このため、クラッチOFF状態において、前記ハンドル8を巻き取り操作すると、ラチェット32の回転により、キック部材31はキックされ、自動的にクラッチプレート25をクラッチON状態の位置に復帰させて、振り分けバネ23のバネ力で保持する。なお、クラッチの復帰は、前記操作部材21を押し上げ操作しても行うことが可能である。
前記スプール5Aの前方側の左右側板間には、前記レベルワインド装置50が配置されている。以下、レベルワインド装置50の構成について、図4から図9を併せて参照しながら説明する。なお、これらの図において、図4は、クラッチプレートと釣糸案内体を回動させる回動プレートとの連結部分の構造を示す断面図、図5は、図1に示す魚釣用リールのA−A線に沿った断面図であり、釣糸案内体が釣糸巻き取り状態(クラッチON状態)にあるときを示す図、図6は、釣糸案内体が釣糸放出状態(クラッチOFF状態)にあるときを示す図、図7は、釣糸案内体を拡大して示す斜視図、図8は、図7に示す釣糸案内体を分解した状態を示す斜視図、そして、図9は、図7に示す釣糸案内体の正面図である。
前記レベルワインド装置50は、スプール5Aに巻回された釣糸Sを挿通させる釣糸案内体60を備えており、この釣糸案内体60は、軸受52(図4参照)を介して左右側板間に回転可能に支持され、前記駆動力伝達機構10を介して回転可能に駆動されるウォームシャフト(螺軸)51によって、左右往復駆動されるよう構成されている。すなわち、前記ウォームシャフト51の右フレーム側には、前記ハンドル軸8aに装着された駆動歯車11と隣接して配設されてハンドル軸8aと一体的に回転する連結ギア(図示せず)と噛合する入力ギア53が設けられており、前記ウォームシャフト51は、連結ギア及び入力ギア53を介してハンドル8の回転駆動と同期して回転駆動されるようになっている。
前記ウォームシャフト51は、左右側板間に回動可能に保持される管状体(筒体)55内に収容された状態となっており、前記管状体55の外面には、軸方向に延出する長孔55aが形成され、前記ウォームシャフト51の表面に形成された螺旋溝51aを軸方向に沿って部分的に露出させている。また、前記釣糸Sを挿通させる釣糸案内体60は、釣糸が挿通する釣糸挿通部60Aと、本体部60Bを一体的に備えており、前記本体部60Bが前記管状体55を囲繞するように、配置、形成されている。
前記本体部60Bは、軽量化が図れる材料、例えば、樹脂材によって一体形成されており、前方側に向けて突出形成された突起部61a内に摺動子62を保持している。この摺動子62は、突起部61aに嵌合される袋ナット63によって、前記本体部60Bに対して固定される。また、本体部60Bには、挿通孔61bが形成されており、前記管状体55が挿通されて、前記摺動子62が管状体55の長孔55aを介して螺旋溝51aと係合される。すなわち、前記釣糸案内体60は、ウォームシャフト51の回転によって、螺旋溝51aと摺動子62との係合関係によって、軸方向に沿って移動することが可能となっている。
また、前記釣糸案内体60は、ウォームシャフト51が回転した際、螺旋溝51aと摺動子62との係合関係によって軸方向に沿って移動しつつ、管状体55の回りを回転しないように、回り止めされている。本実施形態の構成では、前記管状体55の外周に、軸方向に沿って延出する回り止め部55bを形成しており、回り止め部55bに対して、本体部60Bに一体形成された係合部61cを係合させることで、回り止めを果たしている。具体的には、回り止め部55bは、管状体55の外周に、軸方向に延出する突起(図5,図6に示すように、180°間隔で一対設けられている)として構成されており、係合部61cは、そのような突起が入り込むように、前記挿通孔61bに沿って延出し180°間隔で一対設けられた凹部として構成されている。
上記のように、ウォームシャフト51を収容する管状体55に回り止め部55bを一体形成することで、従来のように、釣糸案内体60を回り止めするガイド軸を配設する必要がなくなり、レベルワインド装置の構造を簡素化することが可能となる。
また、釣糸案内体60は、前記ウォームシャフト51が回転駆動されると、摺動子62を介して左右側板間で往復駆動されると共に、本実施形態では、上述したクラッチ機構20のON/OFFに連動して釣糸巻き取り状態と釣糸放出状態との間で切り換え可能に支持されている。具体的には、釣糸案内体60は、スプール5Aの前方で前後方向に回動可能に支持されており、前記管状体55を回動駆動することで、釣糸案内体60は、釣糸巻き取り状態と釣糸放出状態との間で回動されるようになっている。
ここでクラッチ機構20から管状体55への動力伝達経路について具体的に説明する。
前記クラッチプレート25には、リール本体の前方側に向けて突出する突片25bが形成されており、その先端には、右フレーム側に向けて突出する係合突起25cが一体形成されている。一方、右フレーム2bには、前記ウォームシャフト51が支持される部分に回動プレート59が保持されており、前記管状体55は、右フレーム2bの内面側において、回動プレート59と回り止め固定されている。すなわち、回動プレート59には、径方向に突出する凸部59aが形成されており、この凸部59aに、管状体55の端部に形成された凹部55cが嵌合することで、両者は、右フレーム2bの内面側で固定された状態(一体回動可能な状態)となっている。
前記回動プレート59は、前記ウォームシャフト51を回転可能に支持する軸受52の外輪と右フレーム2bとの間で回動可能に支持されており、右フレーム2bの外面側に沿って、前記クラッチプレート25の突片25bと係合する連結片59bが形成されている。そして、連結片59bには、長孔59cが形成されており、この長孔59cに、前記クラッチプレート25の突片25bの係合突起25cが遊挿されることで、回動プレート59は、図2及び図3に示すように、クラッチプレート25の回動に伴ってウォームシャフト51の軸芯を中心に回動されるようになっている。したがって、回動プレート59は、振り分けバネ23によって、釣糸巻き取り状態と釣糸放出状態との間で振り分け保持されるクラッチプレート25と共に、2つの位置で切り換えられるようになっている。
前記釣糸案内体60は、回動プレート59を介して、管状体55が回動駆動されることで、スプールの前方において、前後方向に回動駆動される。ここで、釣糸案内体60を構成する釣糸挿通部60Aの構成について具体的に説明する。
釣糸挿通部60Aは、スプール5Aからの釣糸Sを挿通させる部分であり、SUS、チタン等の釣糸抵抗が少ない材料によるフレーム体60Fとして一体形成されている。具体的に、本実施形態の釣糸挿通部60Aは、左右方向に幅狭の釣糸案内部67と、その釣糸案内部67の上方側で、略対称となるように左右方向に拡がる幅広の開口部68とを備えており、釣糸案内部67は、開口部68の下部中央位置から下方に向けて延出した両壁67aによって、上下方向に延出する幅狭の細溝状となっている。
すなわち、前記開口部68の下側中央に形成される左右方向に幅狭となった釣糸案内部67は、そこに入り込んだ釣糸Sの左右方向のブレを防止して、スプール5Aに対して、安定して釣糸を平行巻きする機能(糸巻状態を向上する機能)を有し、釣糸案内部67の上方で左右方向に拡がる幅広の開口部68は、釣糸放出時に釣糸との接触を抑制して、糸抵抗を軽減する機能(仕掛けの放出性を向上する機能)を有する。
前記開口部68は、釣糸放出状態となったときの正面視(挿通される釣糸Sに沿って前方から見た正面視)で、左右方向に拡がる略楕円形状となるように形成されており、その両サイド壁は、開口部68の略中央の下部に形成される釣糸案内部67に向けて傾斜して釣糸Sを案内する傾斜案内面68aとなっている。
前記開口部68、及び釣糸案内部67を有するフレーム体60Fは、釣糸放出状態で側面視した際、前後方向に対して傾斜した状態(後方側に向けて次第に立ち上がる形状)となっており、開口部68を形成する上壁68bは、釣糸放出状態では、前後方向に沿った状態となって、可能な限り広い開口を確保できるようになっている(図6参照)。したがって、開口部68を形成する前後方向に沿った上壁68bの後端縁69は、釣糸放出状態から釣糸巻き取り状態に回動した際、開口部68内に挿通されている釣糸Sに対して、上側から当接できる位置関係となっており、釣糸Sを規制する規制部としての機能を有する(以下、後端縁を規制部69と称する)。
なお、規制部69は、フレーム体60Fとして一体形成される部分であり、釣糸案内体60が前記クラッチ機構20に連動して、釣糸放出状態から釣糸巻き取り状態に回動した状態で正面視した際、前記釣糸案内部67の上下長さの範囲内となるような配置関係となっていれば良い。すなわち、このような配置関係となっていれば、釣糸案内体60が、釣糸放出状態から釣糸巻き取り状態に回動すると、開口部68のいずれかの部分に位置する釣糸Sは、規制部69によって押し付けられ、傾斜案内面68aに沿って確実に釣糸案内部67に案内することが可能となる。また、このような位置関係となっていれば、釣糸巻き取り状態で、釣糸Sを確実に釣糸案内部67から離脱しないようにすることができる。
前記本体部60Bは、上述したように、樹脂材等によって一体形成されており、前記フレーム体60Fとは別体として構成されている。すなわち、釣糸案内体60は、異なる材料によって形成されたフレーム体60F(釣糸挿通部60A)と本体部60Bが分割して一体化されており、これにより、釣糸案内体60は、全体として軽量化を図りつつ、コストの低減を図っている。
前記本体部60Bと釣糸挿通部60Aは、それぞれを別体として形成しておき、これらを一体化(接着等による一体化)しても良いが、本実施形態では、両者は着脱可能に一体化されている。具体的には、本体部60Bに、フレーム体を受ける受け部61dを形成すると共に、釣糸挿通部60A(フレーム体60F)に受け部61dに当て付いて位置決めされる当接部67dを形成している。この場合、当接部67dは、前記釣糸案内部67を規定する両壁67aの下面によって構成され、受け部61dは、そのような下面が当て付く面として構成され、両者は互いに面接する平坦面として形成されている。また、受け部61dには、嵌合穴61eが形成され、当接部67dには、嵌合穴61eに嵌合する嵌合突部67eが形成されている。そして、本体部60Bには、前記挿通孔61bと平行となるようにビス孔61fが形成されており、係合突起67eにも、係合突起67eを嵌合穴61eに嵌め込んだ際、ビス孔61fと同軸上にビス孔67fが形成されている。
これにより、釣糸挿通部60Aの係合突起67eを、本体部60Bの嵌合穴61eに嵌め込み(図8及び図9の矢印参照)、当接部67dを受け部61dに当て付けて両者を位置決めした状態で、固定部材(ビス)60Cを螺入することで、釣糸挿通部60Aと本体部60Bは、着脱可能に一体化される。すなわち、本実施形態の釣糸挿通部60Aは、本体部60Bに対して容易に着脱することが可能となっている。
次に、上述したように構成される魚釣用リールの作用、及び効果について説明する。
図2及び図5に示すクラッチON状態において、スプール5Aの後方側に位置する操作部材21を押し下げ操作すると、前記クラッチ機構20を構成するクラッチプレート25は、反時計回りに回動され、振り分けバネ23によって、図3に示す状態に保持される。このとき、クラッチプレート25の表面に形成されたカム面26がヨーク22を軸方向にシフトさせ、ピニオン12をスプール軸5から離脱させる(クラッチOFF状態)。また、この操作によるクラッチプレート25の回動に伴って、前記回動プレート59は、ウォームシャフト51の軸芯を中心に回動され、これに回り止めされている管状体55は、図2(図5)に示す位置から、図3(図6)に示す位置に回動される。
したがって、前記釣糸案内体60は、管状体55に保持されていることから、図5に示す状態から、図6に示すように回動される。そして、このように回動された釣糸案内体60は、スプール5Aがフリー回転可能な状態(釣糸放出状態)となっており、前記釣糸案内部67に入り込んでいる釣糸Sは、規制部69による規制が外れ、開口部68に移動する。通常、釣糸放出状態では、スプール5Aに対する釣糸の巻回量が多いため、規制部69の規制が外れることで、釣糸は、直ちに開口部68に移動することができる。
この状態で、スプール5Aはフリー回転可能となっており、キャスティング操作等により、釣糸Sは放出される。この場合、釣糸案内体60は、スプール5Aの前方において、図6に示す状態に回動されており、その開口部68は、左右方向に幅広状に形成されていることから、その内面から接触抵抗を受けることが少なくなり、仕掛けの飛距離を低下させるようなことはない。すなわち、釣糸を放出する際に、釣糸案内体60からの放出抵抗を軽減することが可能となる。
そして、クラッチ機構20をON復帰させるべく、ハンドル8を巻き取り操作すると、前記自動復帰機構30によって、クラッチプレート25は、図2に示す位置に自動復帰する。このクラッチプレート25のON状態の復帰に伴って、管状体55は、前記回動プレート59を介して、図2及び図5に示す状態に回動され、釣糸案内体60は、図5に示す位置に切り換えられる。このとき、前記開口部68のいずれかの部分に位置している釣糸は、回動する規制部69が当て付いて押し付けられ、開口部68の傾斜案内面68aに沿って確実に中央に位置する釣糸案内部67に案内される。また、釣糸巻き取り状態では、釣糸は、規制部69によって釣糸案内部67から離脱することはない。
その後、ハンドル8を巻き取り操作することで、上記したレベルワインド装置50のウォームシャフト51は、ハンドル軸8aに設けられた連結ギア、及びこれに噛合する入力ギア53を介して回転駆動される。前記ウォームシャフト51が回転駆動されることで、釣糸案内体60は、ウォームシャフト51の外周面に形成された螺旋溝51aと係合する摺動子62を介して、管状体55に沿って左右往復動される。この場合、管状体55の外周には、軸方向に沿って延出する回り止め部55bが形成されているため、釣糸案内体60は、軸回りに回転することなく、左右に往復駆動される。これにより、釣糸Sは、左右方向に幅狭となった釣糸案内部67によって、スプール5Aに対して、安定して平行巻きされ、さらには、規制部69の位置によって、釣糸案内部67から離脱することもないため、常時、安定した平行巻き状態が確保される。
なお、スプール5Aに対する釣糸Sの巻回量が少ない場合、例えば、釣糸を多量に放出した状態では、釣糸案内部67に位置する釣糸Sは、規制部69に接触していなくても良い。
そして、上記した釣糸案内体60は、釣糸挿通部60Aと本体部60Bが分割して一体化されており、釣糸挿通部60Aは釣糸抵抗の軽減が図れる硬質の金属材で、本体部60Bは軽量化が図れる樹脂材で形成されて釣糸案内体の構成材料を効果的に使い分けしているため、コストダウンが図れ、全体的に軽量化を図ることが可能となる。特に、本実施形態の釣糸挿通部60Aと本体部60Bは、固定部材(ビス)60C等によって、互いに着脱可能に一体化されているため、修理や糸種、用途に応じて釣糸挿通部60Aのみを容易に交換することが可能となり、経済的でコストダウンを図ることができる。
次に、本発明の第2の実施形態について、図10から図13を参照して説明する。
これらの図において、図10は、リール本体に設けられるカバー体とクラッチ機構との関係を示す概略側面図、図11は、図10に示す魚釣用リールにおいて、釣糸案内体に釣糸が挿通した状態を示す側面図(クラッチON状態)、図12は、図10に示す魚釣用リールのレベルワインド装置部分の正面図(クラッチON状態)、そして、図13は、図10に示す魚釣用リールのレベルワインド装置部分の正面図(クラッチOFF状態)である。なお、第1の実施形態と同一の機能を有する部材については、同一の参照符号を付し、詳細な説明については省略する。
本実施形態では、リール本体1の上部に、クラッチ機構20のON/OFF動作に連動して、上下方向に開閉可能なカバー部材80が配設されている。このカバー部材80は、クラッチ機構20の操作部材21と一体的に形成することが可能であり、クラッチプレート25とリール本体のフレームとの間に設けられた振り分けバネ23によって、図10及び図11の実線で示すクラッチON状態と、鎖線で示すクラッチOFF状態に切り換え可能となっている。すなわち、カバー部材80は、リール本体1の上部に配設されてサムレストとしての機能を果たすとともに、操作部材21を押し下げ操作した際に、釣糸案内体60側を上方に移動させて大きく開口し、スプール5Aから放出される釣糸の接触抵抗を軽減させることが可能となっている。
レベルワインド装置50を構成する釣糸案内体60は、左右側板間に横架されたガイド軸88によって回り止めされると共に、回動駆動されることなく左右方向に往復動可能に支持されており、釣糸案内体60を構成する釣糸挿通部60Aと本体部60Bが、上記した実施形態と同様な着脱構造によって着脱可能に一体化されている。すなわち、釣糸挿通部60Aは、SUS、チタン等の釣糸抵抗が少ない材料によるフレーム体60Fとして一体形成されており、本体部60Bは、軽量化が図れるように樹脂材によって一体形成されている。また、釣糸挿通部60Aは、上記した実施形態と同様、左右方向に幅狭の釣糸案内部67と、その釣糸案内部67の上方側で、略対称となるように左右方向に拡がる幅広の開口部68とを備えており、釣糸案内部67は、開口部68の下部中央位置に溝状に形成されている。
そして、前記カバー部材80には、その裏面側に、左右方向に亘って横架される当接部材(ピラー)85が設けられている。この当接部材85は、カバー部材80がクラッチON状態となったとき、図11に示すように、スプール5Aから繰り出される釣糸に当接して、釣糸Sを釣糸案内部67に位置付けする機能を備えている。すなわち、クラッチOFF状態では、カバー部材80の前方側が大きく開口し、釣糸Sは、当接部材85の規制が外れて(図13参照)、左右方向に幅広な開口部68に移動し、これにより、釣糸放出時の抵抗が軽減される。また、クラッチON状態になると、カバー部材80の前方側が閉じ、釣糸Sは、当接部材85によって規制され(図12参照)、左右方向に幅広な開口部68の傾斜案内面68aに沿って釣糸案内部67に移動し、これにより、スプール5Aに対する巻き取り状態の安定化が図れる。
このような構成によれば、上記した実施形態と同様な作用効果が得られると共に、リール本体のロープロファイル化を実現することが可能となる。
なお、本実施形態では、当接部材85を開閉可能なカバー部材80に設けて、クラッチON時に釣糸に当接するように構成したが、当接部材85については、単独で上下動するような構成であっても良い。すなわち、開閉可能なカバー部材80を設けることなく、クラッチ機構に連動して上下動する当接部材を設けた構成であっても良い。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。
上記した第1の実施形態では、釣糸案内部67を開口部68の中央下部に形成したが、釣糸案内部67が形成される位置については、開口部68と連続して形成されていなくても良く、その形状についても適宜、変形することが可能である。例えば、釣糸案内部は、開口部68を形成する上壁68bのスプール側中央に溝状に形成しても良い。
このような構成では、クラッチ機構がOFF状態からON状態に切り換えられて、釣糸案内体60が回動した際、釣糸が上壁68bに形成された溝状の釣糸案内部に案内されて離脱できないようにすることが可能となり、釣糸巻回時に、安定して釣糸をスプールに案内することが可能となる。また、このような構成では、開口部68の上下寸法を可能な限り大きく形成することが可能となり、釣糸放出抵抗を極力、低減することが可能となる。
また、釣糸案内体60については、スプール5Aの前方で前後方向に回動駆動するのであれば、回動軸芯(ウォームシャフト51の中心)からの距離や管状体55の回動する角度に応じて下方にシフトさせる距離を適宜調整することができるため、規制部69については、平坦状になったフレーム体60Fの上壁68bの後端縁で形成しなくても良い。すなわち、規制部については、釣糸挿通部60Aを構成するフレーム体60Fのいずれかの部分を屈曲形成するなど、その形状については適宜変形することが可能である。
また、釣糸挿通部60Aと本体部60Bを着脱可能に構成する場合、その着脱構造については、適宜変形することが可能である。上記した第1実施形態では、本体部60Bの受け部61dと釣糸挿通部60Aの当接部67dを平坦面としたが、例えば、両者を凹凸形状にしても良いし、いずれかを弾性変形させて一体化したり、圧入するような構成であっても良い。このような構成によれば、ビス等を用いる必要がなく、着脱操作を容易に行なうことが可能となる。
さらに、釣糸挿通部の釣糸と接触する部分には、耐摩耗性を有すると共に、摺動抵抗の少ない部材(釣糸接触部材)を取着しておいても良い。このような釣糸接触部材を取着しておくことで、釣糸放出時や釣糸巻き取り時に釣糸が接触しても、切れることを防止でき、かつ接触抵抗を更に軽減することが可能となる。
1 リール本体
1A,1B 左右側板
5 スプール軸
5A スプール
20 クラッチ機構
50 レベルワインド装置
55 管状体
60 釣糸案内体
60A 釣糸挿通部
60B 本体部
67 釣糸案内部
68 開口部

Claims (5)

  1. リール本体の左右側板間に回転自在に支持されたスプールと、
    前記スプールから繰り出される釣糸を挿通させる釣糸挿通部と、前記左右側板間に配設されるウォームシャフトと係合する本体部とを備え、前記ウォームシャフトが回転駆動することにより前記左右側板間で往復移動する釣糸案内体と、
    前記スプールを釣糸巻き取り状態と釣糸放出状態に切り換えるクラッチ機構と、
    を有する魚釣用リールにおいて、
    前記釣糸案内体は、前記スプールの前方で、釣糸放出状態と釣糸巻き取り状態との間で切り換え移動可能に支持されるとともに、前記釣糸挿通部と本体部とは分割され、
    前記釣糸挿通部は、当接部と、当接部から延びる係合突起を具備し、
    前記本体部は、前記当接部を受ける受け部と、受け部に形成された嵌合穴を具備し、
    前記釣糸挿通部の当接部を前記本体部に形成される受け部に当て付けることにより、その当て付け方向で前記係合突起が前記本体部の嵌合穴に入り込んで前記釣糸挿通部と本体部が着脱自在に一体化される
    ことを特徴とする魚釣用リール。
  2. 前記釣糸案内体は、前記クラッチ機構のON/OFF動作に連動して、釣糸巻き取り状態と釣糸放出状態となるように回動可能に支持されており、
    前記釣糸挿通部は、釣糸巻き取り状態で釣糸をスプールに案内する左右方向に幅狭の釣糸案内部と、釣糸放出状態で釣糸の放出抵抗を軽減する左右方向に幅広の開口部とを具備していることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。
  3. 前記釣糸案内部は、前記開口部の下部中央位置から下方に向けて延出して形成されており、
    前記釣糸案内体には、前記クラッチ機構がOFF状態からON状態に切り換えられて釣糸案内体が回動した際、前記釣糸に当接して釣糸を前記釣糸案内部から離脱させない規制部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の魚釣用リール。
  4. リール本体の左右側板間に回転自在に支持されたスプールと、
    前記スプールから繰り出される釣糸を挿通させる釣糸挿通部と、前記左右側板間に配設されるウォームシャフトと係合する本体部とを備え、前記ウォームシャフトが回転駆動することにより前記左右側板間で往復移動する釣糸案内体と、
    前記スプールを釣糸巻き取り状態と釣糸放出状態に切り換えるクラッチ機構と、
    を有する魚釣用リールにおいて、
    前記釣糸挿通部は、前記本体部に対して着脱可能に一体化されるとともに、釣糸巻き取り状態で釣糸をスプールに案内する左右方向に幅狭の釣糸案内部と、釣糸放出状態で釣糸の放出抵抗を軽減する左右方向に幅広の開口部と、当接部と、当接部から延びる係合突起と、を具備し、
    前記本体部は、前記当接部を受ける受け部と、受け部に形成された嵌合穴を具備し、
    前記釣糸挿通部の当接部を前記本体部に形成される受け部に当て付けることにより、その当て付け方向で前記係合突起が前記本体部の嵌合穴に入り込んで前記釣糸挿通部と本体部が着脱自在に一体化され、
    前記リール本体には、前記クラッチ機構がONになった際、前記釣糸に当接して釣糸を前記釣糸案内部から離脱させないように移動する当接部材が設けられていることを特徴とする魚釣用リール。
  5. 前記リール本体の上部に、前記クラッチ機構のON/OFF動作に連動して、上下方向に開閉可能なカバー部材を配設しており、
    前記カバー部材に前記当接部材を設けたことを特徴とする請求項4に記載の魚釣用リール。
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