JP5978028B2 - 移動ロボットの制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は移動ロボットの制御装置に関し、より詳しくは付近に人が位置するときの動作を制御する装置に関する。
移動ロボットは人が存在する空間を移動して作業することから、人との物理的な接触を避ける必要がある。そこで、特許文献1記載の技術において、付近に位置する人が検出された場合、移動経路を変更することが提案されている。
特許文献1記載の技術にあっては、ロボットの挙動を直ちに変化させると、人の挙動変化を誘発して接触の可能性がかえって高まるという認識に基づいて移動経路を変更するように構成している。
特許第4171510号公報
検出された人の位置まで距離的に余裕があれば移動経路を変更することで接触を効果的に回避することができるが、作業機構の長さの範囲内など比較的接近して位置している場合、移動経路を変更する前にロボットの動作を適宜制限して接触を回避しなければならない。しかしながら、特許文献1記載の技術は、それに関して何等開示するものではなかった。
この発明の目的は上記した従来技術の不都合を解消し、検出された人の位置が比較的接近しているような場合でも、人との接触を回避するようにした移動ロボットの制御装置を提供することにある。
上記した課題を解決するために、請求項1にあっては、基体と、前記基体に連結される移動機構と、前記基体に連結される作業機構と、前記移動機構と作業機構とをそれぞれ駆動する複数個のアクチュエータと、前記複数個のアクチュエータを介して前記移動機構と前記作業機構の動作を制御する制御部とを備える移動ロボットの制御装置において、前記作業機構は、前記ロボットの中心からその先端部までの長さを変更可能であり、前記制御部は、周囲に位置する人を検出する人検出手段と、前記検出された人の位置が前記ロボットの位置を中心として前記ロボットの作業機構を最大限に伸ばしたときの前記作業機構の長さに基づいて設定される第1領域または前記第1領域の外側に前記ロボットの重力方向の長さに基づいて設定される第2領域内か否かを判定する人位置判定手段と、前記検出された人の位置が前記第1領域内または第2領域内と判定されるとき、前記移動機構と前記作業機構の動作を制限する動作制限手段を備える如く構成した。
請求項2に係る移動ロボットの制御装置にあっては、前記動作制限手段は、前記検出された人の位置が前記第1領域内と判定されるとき、前記移動機構と前記作業機構の動作を停止する如く構成した。
請求項3に係る移動ロボットの制御装置にあっては、前記動作制限手段は、前記検出された人の位置が前記第2領域内と判定されるとき、前記移動機構の動作を前記第1領域内に制限する如く構成した。
請求項4に係る移動ロボットの制御装置にあっては、前記動作制限手段は、前記移動機構と前記作業機構の少なくともいずれかの動作を規定する制御ゲインを小さくする如く構成した。
請求項5に係る移動ロボットの制御装置にあっては、前記動作制限手段は、前記第2領域を細分して前記移動機構と前記作業機構の少なくともいずれかの動作を制限する如く構成した。
請求項6に係る移動ロボットの制御装置にあっては、周囲に位置する人の位置と移動速度と移動範囲を検出する人位置速度範囲検出手段を備えると共に、前記動作制限手段は、前記検出された人の位置が前記第1領域内と第2領域を含む領域内と判定されるとき、前記人の位置と移動速度と移動範囲に基づいて前記移動機構と前記作業機構の動作を制限する如く構成した。
請求項7に係る移動ロボットの制御装置にあっては、周囲に位置する人の属性を検出する人属性検出手段を備えると共に、前記動作制限手段は、前記検出された人の属性に基づいて前記第1領域または第2領域を変更する如く構成した。
請求項1にあっては、複数個のアクチュエータを介して移動機構と作業機構の動作を制御する移動ロボットの制御装置において、前記作業機構は、前記ロボットの中心からその先端部までの長さを変更可能であり、周囲に位置する人を検出し、検出された人の位置がロボットの位置を中心としてロボットの作業機構を最大限に伸ばしたときの作業機構の長さに基づいて設定される第1領域または第1領域の外側にロボットの重力方向の長さに基づいて設定される第2領域内か否かを判定し、検出された人の位置が第1領域内または第2領域内と判定されるとき、移動機構と作業機構の動作を制限する如く構成したので、第1、第2領域をロボットの作業機構の長さあるいは重力方向の長さ(身長)に基づいて設定すると共に、検出された人の位置をそれと比較して動作を制限することで、自機(ロボット)の周囲で検出された人の位置が比較的自機に接近しているような場合でも、人との接触を効果的に回避することができる。また、動作を制限する場合を第1領域と第2領域に限定するようにしたので、移動機構と作業機構の動作を不要に制限することがない。
請求項2に係る移動ロボットの制御装置にあっては、検出された人の位置が第1領域内と判定されるとき、移動機構と作業機構の動作を停止する如く構成したので、自機の周囲で検出された人の位置が自機の作業機構と接触するほど直近の場合であっても、その動作を停止することで人との接触を効果的に回避することができる。
請求項3に係る移動ロボットの制御装置にあっては、検出された人の位置が第2領域内と判定されるとき、移動機構の動作を第1領域内に制限する如く構成したので、自機の周囲で検出された人の位置が作業機構と接触する恐れがある領域よりは離れているときは、自機の動作を作業機構と接触する恐れがある領域に制限することで人との接触を効果的に回避できると共に、それ以外の動作を制限しないことから、それを除く所期の動作を継続することができる。
請求項4に係る移動ロボットの制御装置にあっては、移動機構と作業機構の少なくともいずれかの動作を規定する制御ゲインを小さくする如く構成したので、上記した効果に加え、作業機構の発生トルクを減少させることができ、万一にも人と接触した場合でもその衝撃を緩和させることができる。
請求項5に係る移動ロボットの制御装置にあっては、第2領域を細分して移動機構と作業機構の少なくともいずれかの動作を制限する如く構成したので、上記した効果に加え、動作を一層的確に制限できると共に、不要な制限を一層回避することができる。
請求項6に係る移動ロボットの制御装置にあっては、周囲に位置する人の位置と移動速度と移動範囲を検出し、検出された人の位置が第1領域内と第2領域を含む領域内と判定されるとき、人の位置と移動速度と移動範囲に基づいて移動機構と作業機構の動作を制限する如く構成したので、上記した効果に加え、動作を一層的確に制限できると共に、不要な制限を一層回避することができる。
請求項7に係る移動ロボットの制御装置にあっては、周囲に位置する人の属性を検出し、検出された人の属性に基づいて第1領域または第2領域を変更する如く構成したので、上記した効果に加え、例えば人の性別や年齢などを考慮して領域を変更することができ、動作を一層的確に制限できると共に、不要な制限を一層回避することができる。
この発明の第1実施例に係る移動ロボットの制御装置が前提とするロボットの正面図である。 図1に示すロボットの側面図である。 図1に示すロボットをスケルトンで示す模式図である。 図2に示す電子制御ユニット(ECU)の入出力関係を示すブロック図である。 図1に示すロボットの制御系を示すブロック図である。 第1実施例に係る移動ロボットの制御装置の動作を示すフロー・チャートである。 図6フロー・チャートの処理を説明する説明図である。 第1実施例の変形例を示す、図7と同様の説明図である。 同様に第1実施例の変形例を示す、図7と同様の説明図である。 同様に第1実施例の変形例を示す、図7と同様の説明図である。 この発明の第2実施例に係る移動ロボットの制御装置の動作を示すフロー・チャートである。 図11フロー・チャートの処理を説明する説明図である。 この発明の第3実施例に係る移動ロボットの制御装置の動作を示すフロー・チャートである。
以下、添付図面に即してこの発明に係る移動ロボットの制御装置を実施するための形態について説明する。
図1はこの発明の第1実施例に係る移動ロボットの制御装置が前提とするロボットの正面図、図2は図1に示すロボットの側面図、図3は図1の示すロボットをスケルトンで示す模式図、図4は図1に示すロボットに搭載される電子制御ユニット(ECU)の入出力関係を示すブロック図である。
図1に示すように、移動ロボット(以下単に「ロボット」という)10は、複数本、即ち、左右2本の脚部(移動機構)12L,12R(左側をL、右側をRとする。以下同じ)を備える。脚部12L,12Rは、基体(上体)14の下部に連結される。基体14の上部には頭部16が連結されると共に、側方には複数本、即ち、左右2本の腕部(作業機構)20L,20Rが連結される。
左右の腕部20L,20Rの先端には、それぞれハンド(エンドエフェクタ)22L,22Rが連結される。尚、この実施例にあっては、移動ロボットとして、2本の脚部12と2本の腕部20を備えた、1.3m程度の身長を有するヒューマノイド型の脚式移動ロボットを例にとる。
図2に示すように、基体14の背部には格納部24が設けられ、その内部には電子制御ユニット(以下「ECU」と呼ぶ)26などが収容されると共に、基体14の内部にはバッテリ28が収容される。
以下、図3を参照し、ロボット10の内部構造について関節を中心に説明する。尚、図示のロボット10は左右対称であるので、以降L,Rの付記を省略する。
左右の脚部12は、それぞれ大腿リンク30と下腿リンク32と足部34とを備える。大腿リンク30は股関節JHを介して基体14に連結される。大腿リンク30と下腿リンク32は膝関節JKを介して連結されると共に、下腿リンク32と足部34は足関節JAを介して連結される。
図3では基体14を基体リンク36として簡略的に示すが、基体リンク36(基体14)は、関節38を介して上半部36aと下半部36bとが相対変位、より具体的には回転あるいは旋回自在に構成される。
上記した関節を、構成する電動モータ(アクチュエータ)によって説明すると、股関節JHは、Z軸(ヨー軸。ロボット10の重力軸回りの回転軸)を有する電動モータ40と、Y軸(ピッチ軸。ロボット10の左右方向回りの回転軸)を有する電動モータ42と、X軸(ロール軸。ロボット10の左右方向回りの回転軸)を有する電動モータ44とから構成され、3自由度を備える。このように大腿リンク30は股関節JHを介して基体14に連結され、基体14に対してX,Y,Z軸回りに回転可能に構成される。
膝関節JKはY軸回りの回転軸を有する電動モータ46から構成され、1自由度を備える。即ち、大腿リンク30は膝関節JKを介して下腿リンク32に連結され、下腿リンク32に対してY軸回りに回転可能に構成される。
足(足首)関節JAはY軸回りの回転軸を有する電動モータ48とX軸回りの回転軸を有する電動モータ50とから構成され、2自由度を備える。即ち、下腿リンク32は足関節JAを介して足部34に連結され、足部34に対してX,Y軸回りに回転可能に構成される。
このように左右の脚部12のそれぞれには3個の関節を構成する6個の回転軸(自由度)が与えられ、脚部12の全体としては合計12個の回転軸が与えられる。以下、脚部12を駆動する電動モータ40などの12個の電動アクチュエータを「脚部アクチュエータ」といい、符号ALで示す。脚部アクチュエータALの動作を制御することにより、脚部12に所望の動きを与えることができる。
また、左右の腕部20は、それぞれ上腕リンク52と下腕リンク54を備える。上腕リンク52は、肩関節JSを介して基体14に連結される。上腕リンク52と下腕リンク54は、肘関節JEを介して連結されると共に、下腕リンク54とハンド22は手首関節JWを介して連結される。
肩関節JSはY軸回りの回転軸を有する電動モータ56とX軸回りの回転軸を有する電動モータ58とZ軸回りの回転軸を有する電動モータ60とから構成され、3自由度を備える。このように上腕リンク52は肩関節JSを介して基体14に連結され、基体14に対してX,Y,Z軸回りに回転可能に構成される。
肘関節JEはY軸回りの回転軸を有する電動モータ62から構成され、1自由度を備える。即ち、上腕リンク52は肘関節JEを介してと下腕リンク54に連結され、下腕リンク54に対してY軸回りに回転可能に構成される。
手首関節JWはZ軸回りの回転軸を有する電動モータ64とY軸回りの回転軸を有する電動モータ66とX軸回りの回転軸を有する電動モータ68とから構成され、3自由度を備える。即ち、下腕リンク54は手首関節JWを介してハンド22に連結され、ハンド22に対してX,Y,Z軸回りに回転可能に構成される。
このように、左右の腕部20のそれぞれには3個の関節を構成する7個の回転軸(自由度)が与えられ、腕部20の全体として合計14個の回転軸が与えられる。以下、腕部20を駆動する電動モータ56などの14個の電動アクチュエータを「腕部アクチュエータ」といい、符号AAで示す。腕部アクチュエータAAの動作を制御することにより、腕部20に所望の動きを与えることができる。
ハンド22には、5本の指部70が設けられる。指部70は、ハンドアクチュエータAH(図4に示す)によって動作自在に構成され、腕部20の動きに連動して物を把持する、あるいは適宜な方向を指差すなどの動作自在に構成される。
頭部16は、基体14に首関節JNを介して連結される。首関節JNはZ軸回りの回転軸を有する電動モータ72とY軸回りの回転軸を有する電動モータ74とから構成され、2自由度を備える。電動モータ72,74からなる頭部アクチュエータANの動作を制御することにより、頭部16を所望の方向に向けることができるように構成される。
上記した脚部アクチュエータALと腕部アクチュエータAAとハンドアクチュエータAHと頭部アクチュエータANを構成する電動モータ40などは全てDCサーボモータからなる。
左右の脚部12(具体的には、足部34と足関節の間)にはそれぞれ力センサ(6軸力センサ)76が取り付けられ、床面から脚部12に作用する床反力の3方向成分Fx,Fy,Fzとモーメントの3方向成分Mx,My,Mzを示す信号を出力する。左右の腕部20にも同種の力センサ78がハンド22と手首関節の間で取り付けられ、腕部20に作用する外力の3方向成分Fx,Fy,Fzとモーメントの3方向成分Mx,My,Mzを示す信号を出力する。
基体14には傾斜センサ80が設置され、鉛直軸に対する基体14の傾き、即ち、傾斜角度とその角速度などの状態量を示す信号を出力する。頭部16には、2個(左右)のCCDカメラ82が設置され、ロボット10の周囲環境をステレオ視で撮影して得た画像を出力すると共に、マイクロフォン84aとスピーカ84bからなる音声入出力部84が設けられる。
また、図4に示す如く、電動モータ40などのそれぞれには回転角度を通じて関節角度に応じた信号を出力するロータリエンコーダ86(図1から図3で図示省略)が設けられると共に、基体14にはX,Y,Z軸回りの角加速度を示す出力をそれぞれ生じるジャイロセンサ(ヨーレートセンサ)88(図1から図3で図示省略)が設けられる。
さらに、図3に示す如く、基体14には腰カメラ90が設置され、前方下方に向けて近赤外レーザ光を発射し、床面などの物体からの反射光を検知することにより、その物体までの位置や方位を示す出力を生じる。
また、図4に示す如く、基体14の周囲には超音波センサ92(図1から図3で図示省略)が複数個配置され、周囲に向けて放射状に超音波信号を放射して周囲に存在する人などの障害物の方位と位置と離間距離を示す出力を生じる。
図4に示す如く、上記したセンサなどの出力は、ECU26に入力される。ECU26は図示しないCPUや入出力回路、ROM、RAMなどを備えるマイクロコンピュータからなり、入力値に基づいて制御値(操作量)を電流値で算出し、バッテリ28の出力を昇圧器(図示せず)で昇圧した電圧を駆動回路(図示せず)から脚部アクチュエータAL,腕部アクチュエータAAなどに供給してそれらの動作を制御する。
また、ECU26は音声入出力部84のマイクロフォン84aから入力された人の音声の内容を適宜な手法で認識し、それに対する応答を生成してスピーカ84bから発話させる。
図5はロボット10の制御を示すブロック図である。
図示の如く、この実施例の制御系は具体的には、ECU26を上位システムとし、脚部アクチュエータALと腕部アクチュエータAAとハンドアクチュエータAHと頭部アクチュエータANにそれぞれ配置される1個または複数個のサブECU26aを下位システムとする分散制御系からなるフィードバック制御系で構成される。ECU26とサブECU26aとは通信自在に構成される。
サブECU26aはECU26からのコマンドを入力し、位置センサと速度センサ、即ち、電動モータ40などに配置されたロータリエンコーダ86の出力から得られた位置とその差分値から得られた速度と目標値との偏差に適宜算出される位置アンプの位置ゲインKpと速度アンプの速度ゲインKvを乗じて目標値に一致するように速度指令値と電流指令値を算出する。
さらに、サブECU26aは電流センサ(図4などで図示省略)で検出されたパワー変換器から出力される電流値と目標値との偏差に適宜算出される電流アンプの電流ゲインKiを乗じて目標値に一致するように電流指令値を算出する。サブECU26aは、それら3種の指令値から制御値(操作量)を電流値で算出して電動モータ40などのアクチュエータに供給し、それらの動作を制御する。位置、速度、電流のゲインKp,Kv,KiはPID則のいずれかを用いて算出される。
図6は第1実施例に係る移動ロボットの制御装置の動作、より具体的には上記したサブECU26aの動作を示すフロー・チャート、図7はその処理を説明する説明図である。
脚部アクチュエータALなどに配置されたサブECU26aはそれぞれ、所定時間(例えば5msec)ごとに図示のプログラムを実行する。
以下説明すると、S10において自機(ロボット)10の周囲に位置する人を検出する。即ち、頭部16に設置されたCCDカメラ82から得られる画像の処理結果と、基体14の周囲に配置された複数個の超音波センサ92の出力から得られる障害物の方位と位置と離間距離とに基づき、自機の周囲に位置する人を検出する。
次いでS12に進み、検出された人の位置が自機を中心とする半径r1(第1領域)内か否か判断(判定)し、否定されるときはS14に進み、検出された人の位置が自機を中心とする半径r2(第2領域)内か否か判断(判定)する。
図7にこれら半径r1,r2を示す。半径r1(第1領域)は腕部20の長さに基づき、より具体的には左右の腕部20を最大限伸ばしたときの腕部20の長さと同程度の長さ(例えば0.8m)に設定される。
半径r2(第2領域)はロボット10の重力方向の長さ、より具体的にはロボット10の身長より僅かに大きい同程度の長さ(例えば1.5m)に設定される。図示の如く、半径r1は半径r2よりも狭く、自機に一層近接する領域を意味する。
図6フロー・チャートにおいてS14でも否定されるときは自機の周囲に人が位置しないことからS16に進み、制御ゲインを通常値に設定する。即ち、図5を参照して説明した位置ゲインKpと速度ゲインKvと電流ゲインKiを所期の行動計画で設定された値に設定する。次いでS18に進み、動作を実行する。この場合は所期の行動計画で設定された動作を実行する。
他方、S14で肯定されて検出された人の位置が半径r2内と判断(判定)されるときはS20に進み、動作が半径r1内に収まるように修正、即ち、脚部12と腕部20の動作が半径r1内に収まるように脚部アクチュエータALと腕部アクチュエータAAの動作を修正する(所期の行動計画を修正する)。
次いでS22に進み、制御ゲインを小さくする。即ち、脚部12と腕部20、より具体的にはそれらのいずれかの動作を規定する位置ゲインKpと速度ゲインKvと電流ゲインKiを所期の行動計画で設定された値よりも小さくする。
前記したように制御値(通電電流値)は脚部12と腕部20の動作の目標値と検出値との偏差に制御ゲインを乗じて算出されることから、制御ゲインを小さくすることにより、結果としてそれらの発生トルクは低下させられる。
次いでS18に進み、動作を実行する。この場合はS20で修正された範囲内で所期の行動計画で設定された動作を実行する。
一方、S12で肯定されて検出された人の位置が半径r1内と判断(判定)されるときはS24に進み、動作を停止する。ただし、頭部アクチュエータANと音声入出力部84は、人との接触に直接関連しないので、それらの動作は停止しないこととする。
尚、後述する第2実施例のように、S24の後、LED(発光ダイオード。図4などで図示省略)によって動作を停止したことを表示する処理を追加しても良い。
図8から図10は第1実施例の変形例を示す、図7と同様の説明図である。
図8の場合、半径r2(第2領域)を細分(図示例の場合はエリア1,2,3,4に分割)して動作を制限するようにした。
例えば、検出された人の位置が半径r2内と判定されるとき、具体的には人はエリア1に位置してエリア2に手を出すような状況にあれば、S20の動作の制限を中止し、S22で制御ゲインを小さくすることとする。
他方、検出された人がエリア1に位置して半径r1に手を出すような状況にあれば、S20において、図9に示す如く、腕部20の手先位置(ハンド22あるいは指部70の位置)が半径r1内に収まるように、座標(x,y)を(x1,y1)と修正することで、動作の制限を修正し、S22で制御ゲインを小さくすることとする。
さらには、図10に示す如く、半径をr1,r2,r3と多段化し、それに応じて動作を制限したり、制御ゲインを小さくしたりするようにしても良い。
第1実施例にあっては、検出された人の位置が腕部20の長さに基づいて設定される半径r1(第1領域)またはロボット10の身長に基づいて設定される半径r2内か否か判定し、半径r1内または半径r2内と判定されるとき、脚部12と腕部20の動作を制限する如く構成したので、自機(ロボット)10の周囲で検出された人の位置が比較的自機に接近しているような場合でも、人との接触を効果的に回避することができる。また、動作を制限する場合を半径r1,r2に限定するようにしたので、脚部12と腕部20の動作を不要に制限することがない。
また、検出された人の位置が半径r1(第1領域)内と判定されるとき、脚部12と腕部20の動作を停止する如く構成したので、自機の周囲で検出された人の位置がロボットの作業機構と接触するほど直近の場合であっても、接触を効果的に回避することができる。
また、検出された人の位置が半径r2(第2領域)内と判定されるとき、脚部12と腕部20の動作を半径r1(第1領域)内に制限する如く構成したので、人との接触を効果的に回避できると共に、それを除く所期の動作を継続できる。
また、脚部12と腕部20の少なくともいずれかの動作を規定する制御ゲインを小さくする如く構成したので、発生トルクを減少させることができ、万一にも人と接触した場合でもその衝撃を緩和できる。
また、半径r2(第2領域)を細分して脚部12と腕部20の少なくともいずれかの動作を制限する如く構成したので、上記した効果に加え、動作を一層的確に制限できると共に、不要な制限を一層回避することができる。
図11はこの発明の第2実施例に係る移動ロボットの制御装置の動作、より具体的には上記したサブECU26aの動作を示すフロー・チャート、図12はその処理を説明する説明図である。
第2実施例にあっては図12に示す半径r1(第1領域)と半径r2(第2領域)に加え、半径r2より大きい半径r3(第3領域)を設定した。半径r1,r2の大きさは第1実施例と同一である。また人について位置に加え、移動範囲と移動速度も検出するようにした。
以下説明すると、S100において自機(ロボット)10の周囲に位置する人の位置と移動速度と移動範囲を取得(検出)する。位置は第1実施例と同様の手法で検出すると共に、移動速度と移動範囲は検出された位置の時間当たりの変化から検出する。
次いでS102に進み、検出された人の位置が自機を中心とする半径r1(第1領域)内か、あるいは検出された人の位置が半径r2(第2領域)内で、かつ検出された人の移動範囲がR1内であり、かつ検出された人の移動速度が所定速度V以上か否か判断(判定)する。
移動範囲R1は、図12に示す如く、人と半径r1を結ぶ2本の線で区画される扇形の、ロボット10に対する移動範囲を意味する。後述する範囲R2,R3も同様である。
S102で否定されるときはS104に進み、検出された人の位置が自機を中心とする半径r2(第2領域)内か、あるいは検出された人の位置が半径r3(第3領域)内で、かつ検出された人の移動範囲がR2内であり、かつ検出された人の移動速度が所定速度V以上か否か判断(判定)する。
S104で否定されるときはS106に進み、検出された人の位置が自機を中心とする半径r3(第3領域)内か、あるいは検出された人の位置が半径r3の外で、かつ検出された人の移動範囲がR3内であり、かつ検出された人の移動速度が所定速度V以上か否か判断(判定)する。
S106でも否定されるときは自機の周囲に半径r3において人が位置しないことからS108に進み、制御ゲインを通常値に設定し、S110に進み、動作、即ち、所期の行動計画で設定された動作を実行する。
他方、S106で肯定されて検出された人の位置が半径r3内などと判断(判定)されるときはS112に進み、移動を制限する。より具体的には自機の移動が半径r2あるいは半径r1となるように移動を制限する。
次いでS110に進み、動作を実行する。この場合、制限された移動を除く、所期の行動計画で設定された動作を実行する。
またS104で肯定されて検出された人の位置が半径r2内などと判断(判定)されるときはS114に進み、動作が半径r1内に収まるように修正、即ち、脚部12と腕部20の動作が半径r1内に収まるように脚部アクチュエータALと腕部アクチュエータAAの動作を修正する(所期の行動計画を修正する)。
次いでS116に進み、制御ゲインを小さくする。即ち、脚部12と腕部20、より具体的にはそれらのいずれかの動作を規定する位置ゲインKpと速度ゲインKvと電流ゲインKiを所期の行動計画で設定された値よりも小さくする。
次いでS110に進み、動作を実行する。この場合はS114で修正された範囲内で所期の行動計画で設定された動作を実行する。
一方、S102で肯定されて検出された人の位置が半径r1内などと判断(判定)されるときはS118に進み、頭部アクチュエータANと音声入出力部84の動作を除く、動作を停止する。
次いでS120に進み、LEDによって動作を停止したことを表示する。
第2実施例にあっては、周囲に位置する人の位置と移動速度と移動範囲を検出し、検出された人の位置が半径r1と半径r2を含む領域、より具体的には半径r1,r2,r3を含む領域内と判定されるとき、人の位置と移動速度と移動範囲に基づいて脚部12と腕部20の動作を制限する如く構成したので、第1実施例で述べた効果に加え、動作を一層的確に制限できると共に、不要な制限を一層回避することができる。
図13はこの発明の第3実施例に係る移動ロボットの制御装置の動作、より具体的には上記したサブECU26aの動作を示すフロー・チャートである。
第3実施例にあっては人の属性に基づいて制限エリア、具体的には半径r1(第1領域)と半径r2(第2領域)と半径r3(第3領域)の少なくともいずれかを変更するようにした。
以下説明すると、S200において自機(ロボット)10の周囲に位置する人の属性、具体的には身長、性別、年齢を取得(検出)する。即ち、第1実施例の手法に従って自機10の周囲に位置する人を検出すると共に、頭部16に設置されたCCDカメラ82から得られる画像の処理結果に基づいてその人の身長と性別と年齢を検出する。ここで自機10の周囲は第2実施例のr3(第3領域)内とする。
次いでS202に進み、検出された人の身長がしきい値以下か否か判断(判定)する。しきい値は子供か否かを判別可能な値に設定される。
S202で否定されるときはS204に進み、検出された人が男性か否か判断(判定)する。S204で否定されるときはS206に進み、検出された人が女性か否か判断(判定)する。
S206でも否定されるときは後述する制限エリアや警告発話内容の変更が不要なことからS208に進み、制限エリアを通常範囲に設定する。具体的には、半径r1,r2,r3を第2実施例で設定された範囲に設定する。
次いでS210に進み、警告発話内容を通常値、例えば「接近しすぎですので、ご注意下さい」に設定し、S212に進み、動作、即ち、所期の行動計画で設定された動作を実行する。
他方、S206で肯定されて検出された人が女性と判断(判定)されるときはS214に進み、年齢がY1−Y2で規定される範囲内(例えば30歳から50歳)か否か判断し、肯定されるときはS216に進み、制限エリアを拡大する。即ち、検出された人が比較的年齢の高い(好奇心に富む)主婦と推定されることから、制限エリアを拡大して安全性を一層向上させる。
次いでS218に進み、警告発話内容を変更する。例えば「奥様、接近しすぎですので、ご注意下さい」などと変更する。即ち、検出された属性に応じて応対を変更して親近感を向上させつつ、一層の安全性を確保する。尚、S214で否定されるときはS216とS218の処理をスキップする。
また、S204で肯定されて検出された人が男性と判断(判定)されるときはS220に進み、年齢がX1−X2で規定される範囲内(例えば15歳から30歳)か否か判断し、肯定されるときはS222に進み、制限エリアを拡大する。即ち、検出された人が若い男性であって行動的と推定されることから、制限エリアを拡大して安全性を一層向上させる。
次いでS224に進み、警告発話内容を変更する。例えば「接近しすぎですよ」などと、検出された年齢と性別に応じて応対を変更して親近感を向上させる。尚、S220で否定されるときはS222とS224の処理をスキップする。
また、S202で肯定されて検出された人の身長がしきい値以下と判断(判定)されるときはS226に進み、制限エリアを拡大する。即ち、検出された人が子供である可能性が高いことから、制限エリアを拡大して安全性を一層向上させる。
次いでS228に進み、警告発話内容を変更する。例えば「ボク(お嬢チャン)危ないよ」などと、応対を変更して親近感を向上させる。
第3実施例にあっては、周囲に位置する人の属性を検出し、検出された人の属性に基づいて第1領域や第2領域などの制限エリアを変更する如く構成したので、上記した効果に加え、例えば人の性別や年齢などを考慮して領域を変更することができ、動作を一層的確に制限できると共に、不要な制限を一層回避することができる。
上記した如く、第1、第2実施例にあっては、基体14と、前記基体に連結される移動機構(脚部)12と、前記基体に連結される作業機構(腕部)20と、前記移動機構と作業機構とをそれぞれ駆動する複数個のアクチュエータ(電動モータ40・・・50,56・・・68からなる脚部アクチュエータALと腕部アクチュエータAAとハンドアクチュエータAHと頭部アクチュエータAN)と、前記複数個のアクチュエータを介して前記移動機構と前記作業機構の動作を制御する制御部(ECU26、サブECU26a)とを備える移動ロボット10の制御装置において、前記作業機構20は、前記ロボット10の中心からその先端部までの長さを変更可能であり、前記制御部は、周囲に位置する人を検出する人検出手段(S10,S100)と、前記検出された人の位置が前記ロボット10の位置を中心として前記ロボットの作業機構を最大限に伸ばしたときの作業機構の長さに基づいて設定される第1領域(半径r1)または第1領域の外側に前記ロボットの重力方向の長さに基づいて設定される第2領域(半径r2)内か否かを判定する人位置判定手段(S12,S14,S102,S104,S106)と、前記検出された人の位置が前記第1領域内または第2領域内と判定されるとき、前記移動機構と前記作業機構の動作を制限する動作制限手段(S20からS24,S112からS120)を備える如く構成したので、半径r1,r2(第1、第2領域)をロボット10の腕部(作業機構)の長さあるいは重力方向の長さ(身長)に基づいて設定すると共に、検出された人の位置をそれと比較して動作を制限することで、自機(ロボット)10の周囲で検出された人の位置が比較的自機に接近しているような場合でも、人との接触を効果的に回避することができる。また、動作を制限する場合を半径r2(第2領域)に限定するようにしたので、脚部(移動機構)12と腕部(作業機構)20の動作を不要に制限することがない。
また、前記動作制限手段は、前記検出された人の位置が前記第1領域内と判定されるとき、前記移動機構と前記作業機構の動作を停止する(S12,S24、S102,S118)如く構成したので、自機の周囲で検出された人の位置が自機の腕部(作業機構)20と接触するほど直近の場合であっても、その動作を停止することで人との接触を効果的に回避することができる。
また、前記動作制限手段は、前記検出された人の位置が前記第2領域内と判定されるとき、前記移動機構の動作を前記第1領域内に制限する(S14,S20,S104,S114)如く構成したので、自機の周囲で検出された人の位置が腕部(作業機構)20と接触する恐れがある領域よりは離れているときは、自機の動作を腕部(作業機構)20と接触する恐れがある領域に制限することで人との接触を効果的に回避できると共に、それ以外の動作を制限しないことから所期の動作を継続することができる。
また、前記動作制限手段は、前記移動機構と前記作業機構の少なくともいずれかの動作を規定する制御ゲインを小さくする(S14,S20,S22,S104,S114,S116)如く構成したので、上記した効果に加え、腕部(作業機構)20の発生トルクを減少させることができ、万一にも人と接触した場合でもその衝撃を緩和させることができる。
また、前記動作制限手段は、図8と図9に示す如く、前記第2領域(半径r2)を細分して前記移動機構と前記作業機構の少なくともいずれかの動作を制限する如く構成したので、上記した効果に加え、動作を一層的確に制限できると共に、不要な制限を一層回避することができる。
また、周囲に位置する人の位置と移動速度と移動範囲を検出する人位置速度範囲検出手段を備えると共に、前記動作制限手段は、前記検出された人の位置が前記第1領域(半径r1)内と第2領域(半径r2)を含む領域(半径r1,r2,r3)内と判定されるとき、前記人の位置と移動速度と移動範囲に基づいて前記移動機構と前記作業機構の動作を制限する(S102からS120)如く構成したので、上記した効果に加え、動作を一層的確に制限できると共に、不要な制限を一層回避することができる。
また、第3実施例にあっては、周囲に位置する人の属性を検出する人属性検出手段(S200)を備えると共に、前記動作制限手段は、前記検出された人の属性に基づいて前記第1領域または第2領域を変更する(S202からS228)如く構成したので、上記した効果に加え、例えば人の性別や年齢などを考慮して領域を変更することができ、動作を一層的確に制限できると共に、不要な制限を一層回避することができる。
上記において、人の位置などをロボット10に搭載されたCCDカメラ82と超音波センサから検出したが、ロボット10の移動する空間にカメラやLRF(レーザレンジファインダ)などの検出手段を配置し、その出力を無線などの適宜な手段でロボットのECU26に送信させることで検出しても良い。
また、移動ロボットとして2足歩行の脚式移動ロボットを例示したが、それに限られるものではなく、3足以上の脚式移動ロボットであっても良く、さらには車輪型あるいはクローラ型の移動ロボットであっても良い。
10 移動ロボット(ロボット)、12 脚部(移動機構)、14 基体、20 腕部(作業機構)、26 ECU(電子制御ユニット)、40,42,44,46,48,50,56,58,60,62,64,66,68,72,74 電動モータ(電動アクチュエータ)、82 CCDカメラ、86 ロータリエンコーダ、90 腰カメラ、92 超音波センサ、AL 脚部アクチュエータ、AA 腕部アクチュエータ、AH ハンドアクチュエータ、AN 頭部アクチュエータ

Claims (7)

  1. 基体と、前記基体に連結される移動機構と、前記基体に連結される作業機構と、前記移動機構と作業機構とをそれぞれ駆動する複数個のアクチュエータと、前記複数個のアクチュエータを介して前記移動機構と前記作業機構の動作を制御する制御部とを備える移動ロボットの制御装置において、前記作業機構は、前記ロボットの中心からその先端部までの長さを変更可能であり、前記制御部は、周囲に位置する人を検出する人検出手段と、前記検出された人の位置が前記ロボットの位置を中心として前記ロボットの作業機構を最大限に伸ばしたときの前記作業機構の長さに基づいて設定される第1領域または前記第1領域の外側に前記ロボットの重力方向の長さに基づいて設定される第2領域内か否かを判定する人位置判定手段と、前記検出された人の位置が前記第1領域内または第2領域内と判定されるとき、前記移動機構と前記作業機構の動作を制限する動作制限手段を備えたことを特徴とする移動ロボットの制御装置。
  2. 前記動作制限手段は、前記検出された人の位置が前記第1領域内と判定されるとき、前記移動機構と前記作業機構の動作を停止することを特徴とする請求項1記載の移動ロボットの制御装置。
  3. 前記動作制限手段は、前記検出された人の位置が前記第2領域内と判定されるとき、前記移動機構の動作を前記第1領域内に制限することを特徴とする請求項1または2記載の移動ロボットの制御装置。
  4. 前記動作制限手段は、前記移動機構と前記作業機構の少なくともいずれかの動作を規定する制御ゲインを小さくすることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の移動ロボットの制御装置。
  5. 前記動作制限手段は、前記第2領域を細分して前記移動機構と前記作業機構の少なくともいずれかの動作を制限することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の移動ロボットの制御装置。
  6. 周囲に位置する人の位置と移動速度と移動範囲を検出する人位置速度範囲検出手段を備えると共に、前記動作制限手段は、前記検出された人の位置が前記第1領域内と第2領域を含む領域内と判定されるとき、前記人の位置と移動速度と移動範囲に基づいて前記移動機構と前記作業機構の動作を制限することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の移動ロボットの制御装置。
  7. 周囲に位置する人の属性を検出する人属性検出手段を備えると共に、前記動作制限手段は、前記検出された人の属性に基づいて前記第1領域または第2領域を変更することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の移動ロボットの制御装置。
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