JPH05313746A - マニピュレータの制御装置 - Google Patents

マニピュレータの制御装置

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JPH05313746A
JPH05313746A JP11751892A JP11751892A JPH05313746A JP H05313746 A JPH05313746 A JP H05313746A JP 11751892 A JP11751892 A JP 11751892A JP 11751892 A JP11751892 A JP 11751892A JP H05313746 A JPH05313746 A JP H05313746A
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JP11751892A
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Makoto Asakura
倉 誠 朝
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ある粘性下で外力を受けない物体が指令速度
を得るための操作力を算出する速度−力変換手段3と、
その変換された力(指令操作力)とマニピュレータ1の
力検出手段により検出した反力とを力制御してマニピュ
レータ動作点の目標運動値を生成する目標運動値生成手
段4とを備える。この目標運動値生成手段4としては、
周知の力制御の他、計算機上に構築したマス・ダンパか
らなる仮想モデルを想定し、その仮想モデルに指令操作
力と作業時反力が加わって、目標運動値を生成する仮想
モデルを用いる構成とすることができる。 【効果】 ジョイステイックのような操作装置でマニピ
ュレータを速度制御して対象物に接触作業する場合、過
大な力が発生することなく、操作者が容易に操作でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は速度指令装置からなる操
縦装置で動かせるマニピュレータシステムにとって好適
なマニピュレータの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】マニピュレータを操縦する装置として、
ジョイスティックが使用されることが多い。通常の6自
由度マニピュレータの場合は、3自由度ジョイスティッ
クを2つ用い、手先の位置(3自由度)と姿勢(3自由
度)とをそれぞれのジョイスティックで速度制御するよ
うになっている。
【0003】図7から図10は従来の速度制御手段の例
を紹介するものである。
【0004】図7は、最も基本的な単純構成で、マニピ
ュレータの関節座標系と作業座標系(通常、直交座標
系)との違いを、ヤコビの逆行列からなる速度座標変換
手段により変換するものを示している。
【0005】この図において、1はマニピュレータ、2
は操縦装置、5は追従制御手段、52はそのヤコビの逆
行列(J-1)からなる速度座標変換手段である。操縦装
置2からは作業座標系で表された指令速度 dvが出力さ
れる。この指令速度 dvは速度座標変換手段52により
要求角速度情報 rωに変換され、マニピュレータ1に与
えられる。
【0006】ここでヤコビの逆行列は、アーム長やマニ
ピュレータ1から供給される関節角θ情報を使って当然
逐次更新される。これにより、作業座標系の速度指令
を、各軸角速度指令値(関節座標系速度)に変換できる
ものである。
【0007】ところが、この図7に示す速度制御方式で
は、マニピュレータの各軸駆動部への負荷が姿勢により
変動するため、実際のマニピュレータ動作点(通常、手
先)の速度と指令動作速度との歪が生ずる危険がある。
【0008】図8は、この問題を改善する目的で、関節
毎の位置フィードバック制御を行うようにしたものを示
している。
【0009】この図において、速度座標変換手段52か
ら出力される各関節毎の要求角速度dωが積分器56に
おいて各関節毎の角度 dθに変換される。この要求角速
dθとマニピュレータ1からの実際の角度θとの差が
とられ、これがPID動作器54により要求角速度情報
rωに変換されて、マニピュレータ1に与えられる。
【0010】このように、マニピュレータ1の実際の関
節角度情報をフィードバックすることによって、マニピ
ュレータ1の動作点の実際の関節速度と指令速度とのず
れを吸収するようになっているものである。
【0011】また、図9は、ジョイスティックによる速
度制御のみならず、プログラム動作等の位置制御も可能
となる汎用化の目的で、作業座標系での位置フィードバ
ック制御を採用したものを示している。
【0012】この図において、操縦装置2からの指令速
dvは積分器43によって位置情報r0 に変換され
る。位置座標変換手段53ではマニピュレータ1の関節
角情報θが作業座標系の情報pに変換される。これらの
情報r0 ,pの差がとられ、その差がPID動作器54
に与えられ、このPID動作器54の出力と後述するフ
ィードフォーワード動作器55の出力とが加算されて要
求速度情報とされ、この要求速度情報が速度変換手段5
2により要求角速度情報 rωに変換されて、マニピュレ
ータ1に与えられる。
【0013】作業座標系の目標位置r0 は、指令速度 d
vにより r0 =r0 + dv・Ts だたし、Ts は制御周期 で表される。
【0014】この速度制御装置の場合も同様に、マニピ
ュレータ1の実際の関節角度情報をフィードバックする
ことによって、マニピュレータ1の動作点の実際の関節
速度と指令速度とのずれを吸収するようになっているも
のである。
【0015】さらに、図9に示す追従制御装置5はフィ
ードフォーワード動作器51をも含んでおり、その速度
フィードフォーワードにより速度追従性の向上が図られ
ている。
【0016】しかし、上記従来の速度制御では、作業対
象に接触した際の反力に対する考慮が行われていない。
すなわち、マニピュレータが作業対象に接触し、拘束さ
れていても、追従制御手段は、手先が、指令された速度
を発生するように関節モータの発生力を増加させ、対象
物に過大な力を加えることになる。この結果、場合によ
ってはマニピュレータの破壊や、対象物の破壊などを起
こすことになる。
【0017】この危険性を緩和するために、マニピュレ
ータに力センサを設け、マニピュレータの手先に柔らか
さを持たせる制御方式が発表されている。これは、位置
と力の両方で手先位置を制御するコンプライアンス制御
と呼ばれるもので、ハイブリッド制御やインピーダンス
制御・仮想モデル追従型コンプライアンス制御など各種
発表されている。これらは、厳密には異なる制御方式で
あるが、基本的考え方は同一であり、目標点の運動に対
し相対的に外力で手先が運動できる様にしたものであ
る。
【0018】図10に手先のコンプライアンスを実現す
る速度制御の一例を示すものである。
【0019】この図において、7は外力推定手段、10
は目標位置補正手段である。外力推定手段7はマニピュ
レータ1の力センサから出力される関節座標系で表され
た力検出値fs を作業座標系の力情報fに変換する。目
標値補正手段10は、マニピュレータ1の動作点(手
先)に加わる作業座標系の反力を入力とし、コンプライ
アンスを実現する補正量eを生成する。以下に、目標値
補正に関する基本的な考えを、図11を使って説明す
る。
【0020】目標点rとマニピュレータ動作点(手先)
rpは、自然長0のバネ・ダンパで接続されている。弾
性係数はK、粘性係数はB、動作点の質量はMで、動作
点には作業時反力(力センサで検出された外力)fが加
わる。この運動方程式は、次式で表される。
【0021】Me2 +Be1 +Ke0 =−f e=r− rp,e2 :e0 の加速度、e1 :e0 の速度 作業していない場合、f=0であり、e0 =0に漸近収
束し、 rp=r0 となる。すなわち、図10は図9とほ
ぼ同じで、手先は指令速度で運動する。
【0022】反力が有ると、補正量e0 は反力を軽減す
る方向に大きくなり、マニピュレータ動作点 rpは作業
対象から離れる方向に向かい、その結果、作業対象に過
大な力が加わることを抑えることになる。
【0023】このようにコンプライアンス制御では、反
力が小さくなるように目標位置を補正調整して位置制御
を行なうため、はめ合い作業をプログラム制御で実現す
る上で、非常に有効な方式といえる。
【0024】しかし、ジョイスティック等の操縦装置2
でマニピュレータ1を動作させる場合、すなわち速度制
御で動かす場合は、先述したように目標点の位置r0
は、 r0 =r0 + dv・Ts ただし、Ts は制御周期 で逐次更新されるので、オペレータが機敏に対応しない
と、例えコンプライアンス制御していても過大な力を作
業対象に与えることになる。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、ジョイ
スティックの如き操縦装置でマニピュレータを速度制御
して対象物に接触作業する場合、操作者が十分慎重に操
作しないと過大な力が加わり、対象物またはマニピュレ
ータそのものを破壊してしまう危険が有った。
【0026】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、ジョイスティックのよう
な操縦装置で作業対象物との接触作業を行う際、過大な
力が発生することなく、操作者が容易に操作できるよう
にしたマニピュレータの制御装置を提供することにあ
る。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明のマニピュレータ
の制御装置は、マニピュレータの動作点を目標運動値に
追従動作させる追従制御手段と、上記マニピュレータの
動作点に作用する外力を検出する力検出手段と、操縦装
置の動作速度指令をある粘性下でその速度を得るための
力指令として発生する力指令発生手段と、この速度−力
変換手段の出力と、上記力検出手段の出力とを釣り合わ
せるように上記目標運動値を生成する目標運動値生成手
段とを備えたことを特徴とする。
【0028】目標値運動値生成手段としては、従来の力
制御手段を採用することができるが、特に、計算機上に
構築したマス・ダンパからなる仮想モデルを想定し、そ
の仮想モデルに指令操作力と作業時反力が加わって、目
標運動値を生成する仮想モデルを用いると望ましい。
【0029】
【作用】本発明によれば、操縦装置の速度指令を力指令
としてとらえ、要求する力が、検出された力と釣り合っ
たところで運動の指令値が“0”になるため、マニピュ
レータ動作点に要求以上の過大な力が加えられることは
ない。よって、マニピュレータや作業対象物の破壊を防
止することができる。
【0030】特に、ナット締め等のような力が重要とな
る制御に効果が大きい。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
つつ説明する。
【0032】図1は、本発明の第1実施例に係るマニピ
ュレータシステムの構成を概略的に示すもので、本図
は、本発明の基本概念図とも言えるものである。
【0033】この図において、操縦装置2からの指令速
dvは速度−力変換手段3によりある粘性下でその速
度を得るための力 dfに変換され、マニピュレータ1の
力検出手段からの力検出情報fとを釣り合わせるように
目標運動値として目標位置r0 及び目標速度r1 を生成
する。追従制御手段5はマニピュレータ1の動作点を目
標運動値r0 ,r1 に追従動作させるべく要求角速度情
rωを生成するもので、前述した図7〜図10に示す
ものを採用することができる。
【0034】このような制御により、操縦装置2の速度
指令を力指令としてとらえ、要求する力が、検出された
力と釣り合ったところで運動の指令値が“0”になるた
め、マニピュレータ動作点に要求以上の過大な力が加え
られることはない。よって、マニピュレータや作業対象
物の破壊を防止することができる。
【0035】このようなシステムは、より具体的には図
2〜4に示すように構成される。
【0036】まず、図2はシステム全体の構成を示すも
のである。
【0037】マニピュレータ1は、アーム手首部に取り
付けられた力検出手段(6軸力センサ)11、各軸毎の
駆動手段(モータ・ドライバ)12、関節運動値検出手
段(エンコーダ)13及び図示しないアーム本体から構
成されている。
【0038】力検出手段11の検出値fsは,マニピュ
レータ手首部の座標系で表されているため、力座標変換
手段71におり現在の関節角情報θを使って作業座標系
の力・モーメントfaに変換される。また、力センサよ
り手先側の自重が検出した力情報に含まれているため、
自重計算手段72で手先側の質量により生ずる重力及び
モーメントfgを計算し、力座標手段71の出力faを
自重補償してマニピュレータに加わる反力fを推定す
る。
【0039】関節運動値検出手段13の検出値である関
節角θは、位置座標変換手段53に入力され、アーム長
等の情報を使って作業座標で表された動作点(手先)の
位置・姿勢pに変換される。尚、関節角θは、力座標変
換手段・自重計算手段・速度逆変換手段の算出でも使用
される。
【0040】操縦装置2は、ジョイスティック2Jと指
令速度生成手段26とを含み、並進操作用ジョイスティ
ック24と姿勢操作用ジョイスティック25から構成さ
れ、各ジョイスティックは図示しない3方向の変位検出
手段(ポテンショメータ)を内蔵している。この操縦装
置2の6つの変位出力は,指令速度生成手段26により
マニピュレータの作業座標系での速度指令値 dvに変換
される。
【0041】速度−力変換手段3は、マニピュレータに
外力が加わっていないときに、ある粘性下の物体が指令
速度 dvに整定するような力(指令操作力)を算出する
もので、粘性パラメータを対角に持つ行列Bを用いて、
次式の比例増幅を行うものである。
【0042】 df=B・ dv …(1) この速度−力変換手段3は、 dvを比例増幅するだけで
あるが、速度指令の微分(加速度指令)を用いて慣性力
補償を行う高度なもので有っても良い。
【0043】この速度−力変換手段3の出力 dfと外力
推定手段7の出力fは、目標運動値生成手段4に入力さ
れる。この目標運動値生成手段は図3に示すように構成
されており、PD動作の力制御で目標運動値を生成して
いる。
【0044】すなわち、この目標運動値生成手段4は反
力fが指令力 dfになるようにPD制御するもので、目
標位置r0 ・速度r1 は、 r1 =kp df−f)+kD dv −fv ) …(2) r0 =r0 +Ts ・r1 …(3) ただし、kp :比例ゲイン kD :微分ゲインdv ,fv :力の微分値 により導出される。
【0045】対象物との接触により反力が生ずると、反
力の大きさfがf= dfとなるように目標運動値が生成
されため、操作者が速度指令値を一定のまま出し続けた
としても、反力は df以上にならず、釣り有った位置で
目標位置が停止する。尚、力制御のゲインは、力制御の
応答を決めるものであるが、ここではマニピュレータの
非接触時の速度を優先し、先の粘性パラメータBを使っ
て次の様に設定する。
【0046】kp =B-1,kD =B-1・k ここで、B-1はBの逆行列で,多次元拡張を考えた形式
で記述したが、1次元では1/Bにあたる。この時、
(2)式は(1)式を使って rv =B-1(B・ dv−f)+k・B-1(B・ dv −fv ) = dv+k・ dv −B-1(f+k・fv ) ただし、 dv :指令速度の微分値 すなわち、反力が加わらない(f=0)場合は、次式に
なる。
【0047】rv dv+k・ dv つまり、操作者が一定速度要求をしている時は、目標速
度が指令速度と等しくなることを示している。
【0048】なお、目標運動値は上記したように式
(2),(3)で導出されるが、3次元空間の姿勢表示
は、θx,θy,θzではなく、ロール・ピッチ・ヨー
表記されるため図示しない座標変換が行われている。
【0049】追従制御手段5は、目標運動値生成手段4
の出力r0 を目標位置として入力し、マニピュレータの
手先位置を追従制御する構成を取ったもので、マニピュ
レータの各軸駆動手段12に、要求角速度情報 rωを出
力しマニピュレータを駆動させる。より詳細に説明する
と、目標運動値生成手段4の出力する目標位置rと、位
置座標変換手段53の出力するマニピュレータ手先位置
pとで、位置制御手段51によりPID制御を行って速
度座標変換手段52に制御量 rvを出力する。速度座標
変換手段52は、関節角情報θを使ってヤコビの逆行列
を算出し、作業座標系制御量 rvを、関節座標系指令値
rωに変換して、マニピュレータの駆動手段12に出力
する。
【0050】尚、位置制御手段51は、比例制御やLQ
制御等の位置制御で構成してもよい。
【0051】また本実施例では、追従制御手段5が目標
運動値のうちの目標位置のみを入力しているが、勿論、
図3に示す目標値生成手段の出力する目標速度と合わせ
て入力しても良い。
【0052】次に、図4は本発明の第2実施例に係るマ
ニピュレータシステムの目標値生成手段を示すもので、
図5はその思想の基礎となる仮想モデルを示している。
【0053】計算機上に構築される仮想モデル41は、
質点が固定ベースとダンパで接合されたモデルである。
質点位置が仮想モデル位置(目標位置)でr0 、質点の
質量がM、ダンパの粘性係数がB、対象との接触作業時
反力(力センサで検出された外力)がf、速度−力変換
手段3の出力が dfである。このモデルのパラメータ
M,Bは、仮想パラメータで任意に設定して良いが、B
は速度−力変換手段3に用いたパラメータと同一にする
必要がある。
【0054】このモデルの運動は、次式で表される。
【0055】 Mr2 +Br1 = df−f …(4) つまり、対象に接触して反力を受けると、 df=fと釣
り合う位置でモデルの速度が0に収束するので、従来の
速度制御の様な目標点の更新は起こらず、操作者が機敏
に対処しなくとも df以上の力を対象物に加える危険は
ない。
【0056】(1)式を使って(4)式を変換すると、 Mr2 =B( dv−r1 )−f 離散化した表記を行うと、 r1 [k] =a・r1 [k-1] +b・F[k] ,r[k] =r[k
-1] +Ts・r1 [k] ただし、a,bは、M,Bの行列を変換したパラメータ
行列 Ts は、制御周期 となり、その制御周期での仮想モデル位置と速度が求ま
る。
【0057】この実施例では、仮想モデル運動値の内、
位置rのみを追従制御手段5で使用しているが、仮想モ
デルの速度と合わせて使用しても良い。
【0058】また、モデル質量を0として、取り扱うと r1 [k] =B-1・F[k] ,r[k] =r[k-1] +Ts・r
1 [k] となり、比例動作のみの力制御を行った場合と等価とな
る。
【0059】その他は、第1実施例と同じなので省略す
る。
【0060】そして、外力が加わっていない(F=0)
場合、モデルはその速度が指令速度と等しくなるまで加
速し、速度が指令速度になると定速運動することにな
る。すなわち、このモデル運動をマニピュレータ動作点
(通常、手先)が追従するように制御すれば、従来のジ
ョイスティックと同じマニピュレータの速度制御が実現
できる。
【0061】以上の様に、仮想モデルを使用しても、力
制御による目標運動値生成手段と同様な効果を実現でき
る。また実際には、マニピュレータ力検出手段を手先に
設けることはできないため、マニピュレータ加減速時に
力検出手段より先端側の慣性の影響が検出力に現れる。
請求項2の仮想モデルを使った目標運動値生成手段は、
この慣性の影響を質点を用いることで考慮したことにな
り、図3の力制御による目標運動値生成手段より安定性
の良い目標運動値を生成できる。
【0062】次に、操縦装置としてマスタマニピュレー
タと呼ばれるアームを使用した異構造マスタスレーブに
本発明を適用した第3実施例を説明する。
【0063】マスタスレーブマニピュレータは一般にバ
イラテラルと呼ばれるモードで使用され、作業環境側の
マニピュレータ(スレーブ)は、マスタ(操縦装置)の
位置を追従するように制御が行われる。しかし、異構造
マスタスレーブでは、マスタとスレーブの動作範囲の違
いから、マスタをサーボロックして、その力の方向にス
レーブを速度制御する速度動作モードや、位置3軸を速
度動作モードで姿勢3軸をバイラテラルモードとするハ
イブリッドモード等の各種動作モードを備えている。本
実施例は、この動作モードの速度モードを例に、図6を
使って説明する。
【0064】操縦装置2、すなわちマスタは、操作者の
加えた操作力を検出する力検出手段21、関節運動値検
出手段23、図示しない駆動手段、及び図示しないアー
ム本体から構成されている。
【0065】マスタの力検出手段21は、マスタに加え
られた操作力fmを読み込み、操作力推定手段8に出力
する。
【0066】操作力推定手段8は、内包するマスタの力
座標変換手段81及びマスタの自重計算手段82によ
り、マスタの関節運動値検出手段23の関節角情報φを
用いて、共通座標系(作業座標系)で表した操作力Fm
を推定する。
【0067】力調整手段9は、不感帯処理手段91と比
例増幅器92とから構成され、操作力Fmは、まず不感
帯処理手段91により不感帯処理され、その後、比例増
幅器92により比例増幅され、操作力指令 dfにあたる
出力を計算する。この力調整手段9の役割は、操作力を
加えていないときに、ノイズで dfが出力されるのをそ
の不感帯処理によって抑えるものである。
【0068】マニピュレータ1、すなわちスレーブは、
図2のマニピュレータと同じで、外力推定手段7の出力
fが算出され、力調整手段82の出力 dfとともに、目
標運動値生成手段4に入力される。以下、第1、第2実
施例と同じ説明となる。
【0069】なお、第3実施例は全軸速度指令操作の速
度動作モードに適用した実施例だが、ハイブリッドモー
ドへの本発明の適用も容易に類推できる。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、操
縦装置の速度指令を力指令としてとらえ、要求する力
が、検出された力と釣り合ったところで運動の指令値が
“0”になるため、マニピュレータ動作点に要求以上の
過大な力が加えられることはない。よって、マニピュレ
ータや作業対象物の破壊を防止することができる。
【0071】特に、ナット締め等のような力が重要視さ
れる作業の制御を良好に行うことができることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るマニピュレータシス
テムの概略構成を示すブロック図。
【図2】図1に示すマニピュレータシステムの詳細な構
成を示すブロック図。
【図3】図2に示す目標運動値生成手段の内部構成を示
すブロック図。
【図4】本発明の第2実施例に係るマニピュレータシス
テムの目標運動値生成手段の内部構成を示すブロック
図。
【図5】図4に示すシステムの速度制御の基礎となる仮
想モデルの概念を示す説明図。
【図6】本発明の第3実施例に係るマニピュレータシス
テムの構成を示すブロック図。
【図7】マニピュレータの速度制御に係る第1の従来例
の構成を示すブロック図。
【図8】マニピュレータの速度制御に係る第2の従来例
の構成を示すブロック図。
【図9】マニピュレータの速度制御に係る第3の従来例
の構成を示すブロック図。
【図10】マニピュレータの速度制御に係る第4の従来
例の構成を示すブロック図。
【図11】図10に示すシステムの速度制御の基礎とな
る仮想モデルの概念を示す説明図。
【符号の説明】
1 マニピュレータ(スレーブマニピュレータ) 2 操縦装置(マスタマニピュレータ) 3 速度−力変換手段 4 目標運動値生成手段 11,21 力検出手段 12,22 関節運動値検出手段 13,23 駆動手段 24 並進操作用ジョイスティック 25 姿勢操作用ジョイスティック 41 仮想モデル 42 PD動作器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G05B 13/04 9131−3H 19/18 D 9064−3H G05D 15/01 8914−3H

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マニピュレータの動作点を目標運動値に追
    従動作させる追従制御手段と、 前記マニピュレータの動作点に作用する外力を検出する
    力検出手段と、 操縦装置の動作速度指令をある粘性下でその速度を得る
    ための力指令として発生する力指令発生手段と、 前記力指令発生手段の出力と、前記力検出手段の出力と
    を釣り合わせるように前記目標運動値を生成する目標運
    動値生成手段とを備えたことを特徴とするマニピュレー
    タの制御装置。
JP11751892A 1992-05-11 1992-05-11 マニピュレータの制御装置 Pending JPH05313746A (ja)

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JP11751892A JPH05313746A (ja) 1992-05-11 1992-05-11 マニピュレータの制御装置

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JP11751892A JPH05313746A (ja) 1992-05-11 1992-05-11 マニピュレータの制御装置

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