JP3355614B2 - マスタ・スレーブロボットの制御装置 - Google Patents
マスタ・スレーブロボットの制御装置Info
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Description
量をあつかうマスタ・スレーブロボットの制御装置に関
する。
ってスレーブロボットを作動させるマスタ・スレーブロ
ボットにおいて、マイクロマニピュレータのようにマス
タとスレーブでスケールの異なるマスタ・スレーブロボ
ットの制御装置が提案されている。例えば、文献(福
田:マイクロマニプレータのバイラテラル制御に関する
研究:第25回計測自動制御学会学術講演会学術講演会
予稿集、pp.715−716、1986)ではインピ
ーダンスをマスタとスレーブでマッチングさせる方式が
提案されている。しかし、この方式はマスタとスレーブ
の間で物理的な相似性を満足する補償がない点が問題で
ある。文献(榊、舘:インピーダンス制御型マスタ・ス
レーブ・システム(II):日本ロボット学会誌、Vo
1.8、No.3、pp.253−264、1990)
ではマスタとスレーブで物理的相似性をもつ制御方式が
提案されている。しかし、この方式はトルクを直接制御
する方法であるため、モーションを制御するサーボコン
トローラが内蔵された一般のロボットコントローラに組
み込むことは容易でないという問題がある。
マスタ・スレーブロボットの制御装置において、マスタ
とスレーブで異なる物理量をあつかう技術として、従来
は、インピーダンスをマッチングさせる方式とトルクを
直接制御する方式が存在する。前者の方式ではマスタと
スレーブであつかう物理量の間に物理的な相似性が保た
れているか保証されていない。また後者の方式では物理
的な相似性は保たれるものの市販のサーボコントローラ
に組み込むことが容易でないという問題がある。この発
明の目的は、各アームにサーボコントローラをそなえ、
各アームに仮想的なインピーダンスを実現するマスタ・
スレーブロボットにおいて、マスタとスレーブの間であ
つかう物理量の物理的な相似性を満足するようなマスタ
・スレーブロボットの制御装置を提供することである。
ーボ装置をそなえ、各アームの手先に予め設定した目標
インピーダンス(目標慣性・目標粘性・目標弾性)を実
現するようにモーションの指令値を各アームのサーボ装
置へ入力してマスタとスレーブの各システムで局所的に
インピーダンス制御し、長さあるいは力などの物理量に
おいて異なるスケールの物理量をあつかうマスタ・スレ
ーブロボットの制御装置において、マスタ・スレーブの
それぞれであつかう物理量の相似性を満足するように
力、長さ、目標インピーダンスのスケール比を設定し、
それぞれのアームの手先で検出した力に力のスケール比
またはその比の逆数を乗じる手段と、その乗算値と対応
する検出値との差を、力指令値としてそれぞれマスタお
よびスレーブの目標インピーダンスに与える手段と、を
備えたことを特徴とするものである。
ーラをそなえ、各アームに仮想的なインピーダンスを実
現するマスタ・スレーブロボットにおいて、マスタとス
レーブの間であつかう物理量の物理的な相似性が満足す
るようなマスタ・スレーブロボットの制御装置を提供で
きる。以下、本発明の原理を説明する。マスタとスレー
ブであつかう物理量の相似のスケール比を設定する。
力、長さ、インピーダンスのスケール比をそれぞれつぎ
のようにあらわす。F m =f * F s (式1) X m =L * X s (式2) Z m =z * Z s (式3) ここで、f* 、L* 、z* はそれぞれ力、長さ、イ
ンピーダンスのスケール比をあらわす。また、Fm 、
Fs はそれぞれマスタとスレーブで発生した力の値、
Xm 、Xs はそれぞれマスタとスレーブの位置、Zm
、Zs はそれぞれマスタとスレーブの目標インピーダ
ンスである。これらの目標インピーダンスはZ m =[m o1 、b o1 、k o1 ] (式4) Z s =[m o2 、b o2 、k o2 ] (式5) とあらわされる。m o1 、b o1 、k o1 はそれぞれマ
スタの目標慣性、目標粘性、目標弾性、また、m o2 、
b o2 、k o2 はそれぞれスレーブの目標慣性、目標粘
性、目標弾性である。ここで、力、長さ、インピーダン
スの関係が Fm=ZmXm (式6) Fs=ZsXs (式7) であることからスケール比の間の関係を f*=z*L* (式8) となるように設定する。また、マスタとスレーブのロボ
ットの手先に実現する目標インピーダンスの各パラメー
タであるマスタの目標慣性m01、スレーブの目標慣性m
02、マスタの目標粘性b01、スレーブの目標粘性b02、
マスタの目標剛性k01、スレーブの目標剛性k02を、そ
れぞれ、(式3)が成り立つように各パラメータをきめ
る。このように設定したパラメータをもとに各アームで
インピーダンス制御を実行すると、マスタとスレーブの
みかけの動特性は(式4)〜(式7)から、それぞれ周
波数でつぎのように表される。 F m (s)=(m 01 s 2 +b 01 s+k 01 )X m (s) (式9) F s (s)=(m 02 s 2 +b 02 s+k 02 )X s (s) (式10) また、操作力Fmと、外力Fsに力の相似比f*を乗じた
値f*Fsとの差であるF 1 =F m −f * F s (式11) と、マスタの目標インピーダンスZm とから、マスタ
の位置指令Xmrを、X mr =F 1 /Z m (式12) にしたがって計算する。同時に、操作力Fm を力の相
似比f*で割った値Fm/f*と外力Fsとの差であるF 2 =F m /f * −F s (式13) と、スレーブの目標インピーダンスZsとから、スレー
ブの位置指令Xsrを、X sr =F 2 /Z s (式14) にしたがって計算する。このとき、マスタとスレーブと
の間で物理的な相似性がなりたっている。以上説明した
ように、異なるスケールの物理量をあつかうマスタ・ス
レーブロボットにおいてマスタトスレーブとの間で物理
的な相似性が成立することとなる。
示して説明する。マスタ1とスレーブ2のアームに各々
取り付けられた力検出器3、4で検出した力5、6は、
座標変換演算部7、8に入力され、直交座標系へ座標変
換したマスタの操作力Fmと、スレーブの力座標演算部
で検出した力を直交座標系の力へ変換した外力Fsとに
変換される。操作力Fmと、外力に力のスケール比f*を
乗じた値f*Fsとの差F1をとって、F1とマスタの目標
インピーダンスZmとから、マスタの位置指令Xmrを計
算する。また、操作力Fmに力のスケール比で割った値
Fm/f*と外力Fsとの差F2をとって、F2とスレーブ
の目標インピーダンスZsとから、スレーブの位置指令
Xsrを計算する。それぞれのサーボコントローラ9、1
0では、各アーム1、2を動かしたときに各関節の角
度、角速度、角加速度を検出し、これらの位置指令値を
追従するように各関節のサーボ補償をおこなう。サーボ
補償としては通常のPI補償器あるいはPID補償器で
構成する。
各アームにサーボコントローラをそなえ、各アームに仮
想的なインピーダンスを実現するマスタ・スレーブロボ
ットにおいて、マスタとスレーブの間であつかう物理量
の物理的な相似性が満足するようなマスタ・スレーブロ
ボットの制御装置を実現できる。
装置の実施例を示す図。
Claims (1)
- 【請求項1】各アームにサーボ装置をそなえ、各アーム
の手先に予め設定した目標インピーダンス(目標慣性・
目標粘性・目標弾性)を実現するようにモーションの指
令値を各アームのサーボ装置へ入力してマスタとスレー
ブの各システムで局所的にインピーダンス制御し、長さ
あるいは力などの物理量において異なるスケールの物理
量をあつかうマスタ・スレーブロボットの制御装置にお
いて、 マスタ・スレーブのそれぞれであつかう物理量の相似性
を満足するように力、長さ、目標インピーダンスのスケ
ール比を設定し、それぞれのアームの手先で検出した力
に力のスケール比またはその比の逆数を乗じる手段と、 その乗算値と対応する検出値との差を、力指令値とし
て、それぞれマスタおよびスレーブの目標インピーダン
スに与える手段と、 を備えたことを特徴とするマスタ・スレーブロボットの
制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01214494A JP3355614B2 (ja) | 1994-01-07 | 1994-01-07 | マスタ・スレーブロボットの制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01214494A JP3355614B2 (ja) | 1994-01-07 | 1994-01-07 | マスタ・スレーブロボットの制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07205058A JPH07205058A (ja) | 1995-08-08 |
JP3355614B2 true JP3355614B2 (ja) | 2002-12-09 |
Family
ID=11797312
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01214494A Expired - Fee Related JP3355614B2 (ja) | 1994-01-07 | 1994-01-07 | マスタ・スレーブロボットの制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3355614B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109173125A (zh) * | 2018-09-29 | 2019-01-11 | 北京力升高科科技有限公司 | 一种消防机器人的协同工作方法及系统 |
-
1994
- 1994-01-07 JP JP01214494A patent/JP3355614B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07205058A (ja) | 1995-08-08 |
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