JP2604929B2 - ロボットの制御装置 - Google Patents

ロボットの制御装置

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JP2604929B2 JP31881191A JP31881191A JP2604929B2 JP 2604929 B2 JP2604929 B2 JP 2604929B2 JP 31881191 A JP31881191 A JP 31881191A JP 31881191 A JP31881191 A JP 31881191A JP 2604929 B2 JP2604929 B2 JP 2604929B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロボットの制御装置に
関し、特に、複数の自由度を有するロボットの制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】ロボットによりワークの加工作業や組立
作業を行う場合には、ロボットの作動位置をその作動方
向を含めてあらかじめ定めた指令位置に精度よく倣わせ
るように位置制御することが基本となることはもちろん
であるが、反面、このような位置制御だけでは、ロボッ
トに対するワークの位置精度等に起因して、ロボットの
作動が妨げられる場合が多々生じる。このため、ロボッ
トがその作動位置をワーク等の外部環境から受ける力に
応じて適宜修正し、外部環境による拘束に柔軟に適応し
得る機能として、所謂コンプライアンス機能をロボット
にもたせることが必要である。
【0003】この場合、このようなコンプライアンス機
能をロボットにもたせる手法としては、従来、ロボット
のハンド等にバネやダンパーを介装し、機械的にコンプ
ライアンス機能をもたせるようにした手法が一般的に用
いられていたが、このような機械的手法では、種々の作
業に適切且つ迅速に対応することが困難であることか
ら、近年、ロボットの作動位置を検出するのに加えて、
ロボットへの外力をも検出し、これらの検出した作動位
置及び外力、並びにこれらの位置及び外力に対する指令
値を基に、ロボットのコンプライアンス機能を制御的に
実現する手法が種々提案されている。
【0004】具体的には、このように制御的にコンプラ
イアンス機能を実現する手法としては、例えば、特開昭
60−3010号公報に開示されているものが知られて
いる。
【0005】この制御手法においては、ロボットに取着
した応力センサ等により検出されるロボットへの外力と
その外力に対する指令値との差、並びに、エンコーダ等
により検出されるロボットの作動位置とその位置に対す
る指令値との差を入力として、ロボットの各関節を駆動
するサーボ系への指令速度を出力とする制御系を、ロボ
ットの自由度と同次数の行列により表した仮想質量、仮
想バネ定数及び仮想粘性定数を用いてロボットの仮想的
な運動方程式を表現するように構成し、これにより、バ
ネやダンパーを用いて機械的にコンプライアンス機能を
もたせた場合に相当する機能を制御的に実現するように
している。
【0006】このような手法(以下、コンプライアンス
制御という)によれば、上記の仮想質量、仮想バネ定数
及び仮想粘性定数を制御パラメータとして、ロボットの
作業内容に応じて適切に設定してやれば、種々の作業に
対応することが可能となり、従って、ロボットに汎用性
を与えてその適用範囲を広げることが可能となる。
【0007】ところで、このようにロボットにコンプラ
イアンス機能をもたせるコンプライアンス制御は、組立
作業や加工作業等の作業に際して有用であるが、必ずし
もその作業のためのロボットの作動全般にわたって必要
なものではなく、その作動の部分部分においては、コン
プライアンス制御を行わずに、位置制御のみを精度よく
行うことが好ましい場合が多々ある。
【0008】例えば、ロボットにより、加工作業や組立
作業を行うに際して、その作業の前段階に、その作業に
必要な部品を同一のロボットにより所定の箇所からワー
クの所定位置へと移送したり、あるいは、その作業後
に、所定の待機位置へと復帰させたりする際には、コン
プライアンス機能をもたせずに、位置制御のみを精度よ
く行うことが好ましい。
【0009】そして、このような場合には、コンプライ
アンス制御と位置制御との間の移行を円滑に行わしめる
ことが好ましい。
【0010】また、加工作業や組立作業等の実際の作業
を行っている際においても、所定の方向に対してはコン
プライアンス制御を行わずに、位置制御のみを精度よく
行うことが好ましく、他方、他の方向に対しては適度な
コンプライアンス機能をもたせるようにコンプライアン
ス制御を行うことが好ましい場合もある。
【0011】例えば、ワークに穿設した穴にピンを圧入
する作業をロボットにより行う場合には、その圧入方向
への移動及びその圧入方向の軸回りの回転に対しては、
ワークとピンとの摩擦力等によりロボットに加わる外力
に抗して、位置制御のみを精度よく行う必要があり、他
方、他の方向に対しては、ピンの位置及び姿勢がワーク
の穴により拘束されるので、ロボットの作動位置をその
作動方向を含めて柔軟に外力に応じて適応させることが
好ましく、従ってコンプライアンス制御が必要となる。
【0012】しかしながら、前述した特開昭60−30
10号公報に開示されている制御手法においては、上記
のように、所定の作業を行うためのロボットの作動の部
分部分においてコンプライアンス制御と位置制御とを切
り換え得るようにしたり、あるいは、ロボットの作動方
向毎にコンプライアンス制御と位置制御とを選択し得る
ようにする際、次のような不都合があった。
【0013】すなわち、上記公報に開示されているコン
プライアンス制御系においては、検出されるロボットの
作動位置とその作動位置に対する指令値との差に前記仮
想バネ定数を乗算して得られる値と、検出されるロボッ
トへの外力とその外力に対する指令値との差をとること
により得られる値とを加算した後、その加算値を、前記
仮想質量及び仮想粘性定数を用いて構成されるフィード
バック制御系に入力することにより、前記サーボ系に対
する指令速度を得るようにしているので、前記仮想バネ
定数等の制御パラメータをどのように設定しても、ロボ
ットの各作動方向においてロボットへの外力が指令速度
に影響することとなる。このため、ロボットのどの作動
方向に対してもロボットの位置制御を精度よく行うこと
ができず、従って、コンプライアンス制御と位置制御と
を切り換えたり、あるいは、ロボットの作動方向毎にコ
ンプライアンス制御と位置制御とを選択し得るものでは
なかった。
【0014】この場合、かかるコンプライアンス制御系
に加えて、位置制御系を専用に設ければ、モード切り換
え等により、コンプライアンス制御と位置制御との切り
換えを行うようにすることは可能であるが、このように
すると、一般には、その切り換えを円滑且つ迅速に行う
ことが困難であると共に、ロボットの制御系全体が大型
化し、またコスト的にも不利なものとなる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる不都合
を解消し、ロボットの作業内容に応じた適切なコンプラ
イアンス制御と精度のよい位置制御とをロボットの作動
方向毎に選択的に行うことができると共に、その各制御
の切り換えを単一的な制御系により円滑に行うことがで
きる制御装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明の第1の態様はロボットの作動位置を該ロ
ボットの自由度と同次数のベクトルとして検出する位置
検出手段と、該位置検出手段により検出された検出位置
と該ロボットの作動位置に対してあらじめ定められた指
令位置との差を算出し、その算出値に前記ロボットの自
由度と同次数の対角行列としてあらかじめ設定された位
置制御パラメータを乗算することによりロボットの作動
速度に対する位置制御指令速度を算出する位置制御演算
手段と、ロボットに加わる外力を該ロボットの自由度と
同次数のベクトルとして検出する外力検出手段と、該外
力検出手段により検出された検出外力と該ロボットへの
外力としてあらじめ定められた指令外力との差を算出
し、その算出値に前記ロボットの自由度と同次数の対角
行列としてあらじめ設定された力制御パラメータを乗算
することによりロボットの作動速度に対する力制御指令
速度を算出する力制御演算手段と、前記両指令速度の加
算値をトータル指令速度としてロボットの作動速度を制
御する速度制御手段と、前記位置制御演算手段及び前記
力制御演算手段に対してそれぞれあらかじめ前記各パラ
メータを設定するパラメータ設定手段とを備えたことを
特徴とする。
【0017】また、本発明の第2の態様はロボットの作
動位置を該ロボットの自由度と同次数のベクトルとして
検出する位置検出手段と、該位置検出手段により検出さ
れた検出位置と該ロボットの作動位置に対してあらじめ
定められた指令位置との差を算出し、その算出値に前記
ロボットの自由度と同次数の対角行列としてあらかじめ
設定された位置制御パラメータを乗算する位置制御演算
手段と、ロボットに加わる外力を該ロボットの自由度と
同次数のベクトルとして検出する外力検出手段と、該外
力検出手段により検出された検出外力と該ロボットへの
外力としてあらじめ定められた指令外力との差を算出
し、その算出値に前記ロボットの自由度と同次数の対角
行列としてあらじめ設定された力制御パラメータを乗算
する力制御演算手段と、前記両演算手段により得られた
演算値を加算し、その加算値に前記ロボットの自由度と
同次数の対角行列としてあらかじめ設定されたゲインパ
ラメータを乗算することによりロボットの作動速度に対
する指令速度を算出する指令速度演算手段と、該指令速
度演算手段により算出された指令速度に応じてロボット
の作動速度を制御する速度制御手段と、前記各演算手段
に対してあらかじめ前記各パラメータを設定するパラメ
ータ設定手段とを備え、前記力制御パラメータの各対角
成分は1または0に設定されることを特徴とする。
【0018】
【作用】本発明の第1の態様によれば、前記位置制御パ
ラメータを行列R、力制御パラメータを行列Fで表し、
前記位置制御演算手段により算出される前記ロボットの
作動位置と指令位置との差をベクトルΔx、前記力制御
演算手段により算出される前記ロボットへの外力と指令
外力との差をベクトルΔf、前記指令速度演算手段によ
り算出されるトータル指令速度をベクトルvC とする
と、 vC =R・Δx+F・Δf となる。ゆえに、 Δf=−(F-1・R)・Δx+F-1・vC 従って、(F-1・R)がバネ定数等の系の柔軟性、すな
わちコンプライアンスを決定し、F-1が粘性抵抗等の系
の収束性、すなわちダンピングを決定することとなる。
【0019】そこで、前記パラメータ設定部により、力
制御パラメータF及び位置制御パラメータRを適切に設
定すれば、所望のコンプライアンス機能を前記ロボット
にもたせることが可能となる。
【0020】また、前記ロボットの任意の作動方向に対
して、その作動方向に対応する力制御パラメータFの成
分を前記パラメータ設定部により、“0”に設定すれ
ば、その作動方向に対しては、トータル指令速度v
C は、ロボットへの外力によらずに、ロボットの作動位
置と指令位置との差Δx、並びに位置制御パラメータR
のみによって定まり、従って、位置制御のみが行われる
こととなる。
【0021】尚、この時、当該位置制御に係わるゲイン
は位置制御パラメータRにより定まり、該位置制御パラ
メータRを適切に設定すれば、適切なゲインを得ること
が可能となる。
【0022】次に、本発明の第2の態様によれば、第1
の態様の場合と同様に、前記位置制御パラメータを行列
R、力制御パラメータを行列F、前記ゲインパラメータ
を行列Gで表し、前記位置制御演算手段により算出され
る前記ロボットの作動位置と指令位置との差をベクトル
Δx、前記力制御演算手段により算出される前記ロボッ
トへの外力と指令外力との差をベクトルΔf、前記指令
速度演算手段により算出される指令速度をベクトルvC
とすると、 vC =G・(R・Δx+F・Δf) となる。ゆえに、 Δf=−(F-1・R)・Δx+(F-1・G-1)・vC 従って、(F-1・R)-1がコンプライアンスを決定し、
(F-1・G-1)がダンピングを決定することとなる。
【0023】そこで、前記パラメータ設定部により、力
制御パラメータF、位置制御パラメータR及びゲインパ
ラメータGを適切に設定すれば、所望のコンプライアン
ス機能を前記ロボットにもたせることが可能となる。そ
して、この場合、力制御パラメータFの各対角成分を1
または0に設定することにより、コンプライアンスを位
置制御パラメータRにより決定することが可能となる。
【0024】また、前記ロボットの任意の作動方向に対
して、その作動方向に対応する力制御パラメータFの成
分を前記パラメータ設定部により、“0”に設定し、他
の対角成分を1に設定することにより、その作動方向に
対しては、指令速度vC は、ロボットへの外力によらず
に、ロボットの作動位置と指令位置との差Δx、並びに
位置制御パラメータR及びゲインパラメータGのみによ
って定まり、従って、位置制御のみが行われることとな
る。
【0025】尚、この時、当該位置制御に係わるゲイン
は位置制御パラメータRとゲインパラメータGとの積に
より定まり、該位置制御パラメータR及びゲインパラメ
ータGを適切に設定すれば、適切なゲインを得ることが
可能となる。
【0026】
【実施例】本発明の第1の態様の一例を図1乃至図3に
従って説明する。
【0027】図1及び図2において、1はロボット本
体、2はロボット本体1の作動制御を行う制御装置であ
る。
【0028】ロボット本体1は、図1に示すように、例
えば6自由度を有する多関節タイプのものであり、所定
の作業ステーションに設置された基部3と、基部3に関
節4を介して第1作動軸a1 の回りに旋回自在に設けら
れた旋回部5と、旋回部5から関節6を介して第2作動
軸a2 の回りに回転自在に延設された上腕部7と、上腕
部7の先端部から関節8を介して第3作動軸a3 の回り
に回転自在に延設された前腕部9と、前腕部9の先端部
に関節10を介して第4乃至第6作動軸a4 〜a6 の回
りに回転自在に設けられたハンド部11とにより構成さ
れ、各作動軸a 1 〜a6 毎にロボット本体1に設けたサ
ーボモータ12(図2参照)により各関節4,6,8,
10を複合的に各作動軸a1 〜a6 の回りに回転駆動す
ることにより、ハンド部11の空間的な並進運動と回転
運動とを得るようにしている。
【0029】そして、図2に示すように、ロボット本体
1には、ハンド部11の作動位置をその作動姿勢を含め
て検出する位置検出手段としてのエンコーダ13と、ハ
ンド部11の作動速度(並進速度と回転速度)を検出す
る速度検出手段としてのタコジェネレータ14とが設け
られ、これらのエンコーダ13及びタコジェネレータ1
4は、それぞれハンド部11の作動位置及び作動速度
を、各関節4,6,8,10の各作動軸a1 〜a6 回り
の回転位置θS 及び回転速度ωS として検出する。
【0030】尚、この場合、各関節4,6,8,10の
回転速度ωは、エンコーダ13の検出信号をF/V変換
することにより検出するようにしてもよい。
【0031】また、図1に示すように、ロボット本体1
の関節10には、ハンド部11に加わる外力を歪ゲージ
等により検出する外力センサ(外力検出手段)15が取
着されている。この外力センサ15は、該外力センサ1
5に対して想定された直交座標系SF (以下、センサ座
標系SF という)において、各座標軸方向の並進外力と
各座標軸回りのモーメントとを検出する。
【0032】尚、図1において、SS はロボット本体1
の作動の基準座標系として基部3等に対して想定された
直交座標系(以下、基準座標系という)、SW はロボッ
トによる作業内容に併せてその作業位置等に想定された
直交座標系(以下、作業座標系という)であり、これら
の座標系SS ,SW は制御装置2における後述の各種演
算用として使用されるものである。
【0033】図2において、制御装置2は、図示しない
CPU、RAM、ROM、A/D変換器、サーボアンプ
等を備える電子回路により構成される。その機能的構成
を大別すると、ロボット本体1のハンド部11への外力
に対する指令値fC (以下、指令外力fC という)やハ
ンド部11の作動位置に対する指令値rC (以下、指令
位置rC という)等の指令信号を生成・出力する指令部
16、指令外力fC と外力センサ15により検出される
ハンド部11への外力fS (以下、検出外力f S とい
う)とあらかじめ設定された力制御パラメータFとに基
づいて、ハンド部11の作動速度に対する指令値v
F (以下、力制御指令速度vF という)を算出する力制
御演算部17、指令位置rC とエンコーダ13により検
出されるロボット本体1の各関節4,6,8,10の各
作動軸a1 〜a6 回りの回転位置θS とあらかじめ設定
された位置制御パラメータRとに基づいて、ハンド部1
1の作動速度に対する指令値vR (以下、位置制御指令
速度vR という)を算出する位置制御演算部18、指令
速度vF ,vRとタコジェネレータ14により検出され
る各関節4,6,8,10の各作動軸a1 〜a6 回りの
回転速度ωS とに基づいて、各関節4,6,8,10の
回転速度を制御する速度制御部19、及び、指令部16
による指令に基づいて、力制御演算部17の力制御パラ
メータFと位置制御演算部18の位置制御パラメータR
とを設定するパラメータ設定部20により構成される。
【0034】さらに詳細には、指令部16は、パソコン
等から入力されるコマンドやロボット言語プログラム等
を基に、力制御演算部17、位置制御演算部18及びパ
ラメータ設定部20への指令信号を生成・出力するもの
であり、指令外力fC を、前記作業座標系SW における
各座標軸方向の並進力及び各座標軸回りのモーメントを
成分とするベクトルとして時系列的に生成すると共に、
指令位置rC を、前記基準座標系SS におけるハンド部
11の位置及び姿勢(向き)を表すベクトルとして時系
列的に生成し、また、パラメータ設定部20に対して
は、そのパラメータ設定に必要な情報及び指令を出力す
る。
【0035】尚、指令外力fC は、例えばロボット本体
1のハンド部11とワークとの接触力を能動的に制御し
たい場合等に必要となるものであり、作業内容によって
は、例えば“0”値として除去される。
【0036】パラメータ設定部20は、指令部16から
受け取った情報及び指令に基づいて、適宜、各演算部1
7,18の演算に必要なパラメータF,Rを設定するも
のであり、これらのパラメータF,Rを、ロボット本体
1の自由度(本実施例では6自由度)と同次数の対角行
列として設定する。
【0037】また、力制御演算部17は、外力センサ1
5により検出される検出外力fS (センサ座標系SF
おける各座標軸方向の並進外力及び各座標軸回りのモー
メント)から高周波ノイズを除去するローパスフィルタ
21と、高周波ノイズを除去した検出外力fS をセンサ
座標系SF におけるベクトルとして統合した後に、その
ベクトルをセンサ座標系SF から作業座標系SW に座標
変換することにより、作業座標系SW における検出外力
S を該座標系SW の各座標軸方向の並進外力及び各座
標軸回りのモーメントを成分とするベクトルとして求め
る座標変換部22と、この座標変換により得られた検出
外力fS と前記指令外力fC との差Δf(以下、力偏差
Δfという)を算出する減算部23と、この力偏差Δf
に前記力制御パラメータFを乗算することにより、前記
力制御指令速度vF を算出する乗算部24とにより構成
される。
【0038】一方、位置制御演算部18は、エンコーダ
13により検出されるロボット本体1の各関節4,6,
8,10の各作動軸a1 〜a6 回りの回転位置θS をベ
クトルとして統合した後に所定の変換関数Tにより変換
することにより、基準座標系SS におけるハンド部11
の作動位置rS (以下、検出位置rS という)を作動姿
勢を含めたベクトルとして求める位置変換部25と、こ
の変換により得られた検出位置rS と前記指令位置rC
との差Δr(以下、位置偏差Δrという)を算出する減
算部26と、この位置偏差Δrを基準座標系SS から作
業座標系SW に座標変換することにより作業座標系SW
における位置偏差Δrを求める座標変換部27と、この
座標変換により得られた位置偏差Δrに前記位置制御パ
ラメータRを乗算することにより、前記位置制御指令速
度vR を算出する乗算部28とにより構成される。
【0039】また、速度制御部19は、両演算部17,
18により求められた両指令速度v F ,vR を加算する
ことにより、ハンド部11の作動速度に対するトータル
指令速度vC を作業座標系SW におけるハンド部11の
並進速度及び回転速度の両者を含めたベクトルとして求
める加算部29と、このトータル指令速度vC を所定の
ヤコビ行列Jの逆行列により変換することにより、ロボ
ット本体1の各関節4,6,8,10の各作動軸a1
6 回りの回転速度に対する指令値ωC (以下、指令関
節速度ωC という)を求める速度変換部30と、この指
令関節速度ωC と前記タコジェネレータ14により検出
される各関節4,6,8,10の各作動軸a1 〜a6
りの回転速度ωS とが一致するようにサーボモータ12
を駆動制御するモータ制御部31とにより構成される。
【0040】尚、この場合、モータ制御部31は、図示
しないサーボアンプを含む公知のフィードバックサーボ
系等により構成されるものである。
【0041】次に、かかるロボットの作動を説明する。
【0042】図2において、このロボットは、前述した
ように、制御装置2の速度制御部19により、トータル
指令速度vC から得られる指令関節速度ωC とタコジェ
ネレータ14により検出されるロボット本体1の各関節
4,6,8,10の回転速度ωS とが一致するように作
動制御される。この時、トータル指令速度vC は、力制
御演算部17により求められる力制御指令速度vF と、
位置制御演算部18により求められる位置制御指令速度
R との加算値として得られる。力制御指令速度v
F は、指令部16により指令される指令外力fC と外力
センサ15を介して検出されるハンド部11への検出外
力fS との力偏差Δfにパラメータ設定部20により設
定される力制御パラメータFを乗算することにより求め
られ、位置制御指令速度vR は、指令部16により指令
される指令位置rC とエンコーダ13を介して検出され
るハンド部11の検出位置rS との位置偏差Δrにパラ
メータ設定部20により設定される位置制御パラメータ
Rを乗算することにより求められる。
【0043】従って、例えば、パラメータ設定部20に
より、力制御パラメータFを零行列として設定すれば、
力制御指令速度vF の値は、常に“0”となるので、図
2に示す制御装置2は、図3に示すフィードバック制御
系2’と同一の構成となる。この制御系2’において
は、容易に判るように、ロボット本体1の全作動方向に
対して位置制御のみが行われることとなる。
【0044】すなわち、図3に示されるように、このフ
ィードバック制御系2’においては、ロボット本体1の
作動を決定するトータル指令速度vC は、位置制御演算
部18のみにより求められる。この時、位置制御演算部
18は、指令位置rC と検出位置rS とを一致させるよ
うにトータル指令速度vC を求めることとなり、従っ
て、ロボット本体1の全作動方向に対して位置制御が行
われる。この場合、制御系2’のフィードバックゲイン
は位置制御パラメータRの値により定まるので、このパ
ラメータRを適切に設定することにより、精度のよい位
置制御を行うことができる。
【0045】また、力制御パラメータFを零行列以外の
対角行列として設定した場合においても、ロボット本体
1の一つ、あるいはいくつかの作動方向に対応する力制
御パラメータFの成分を“0”として設定しておけば、
その作動方向に対しては、制御装置2は図3に示すフィ
ードバック制御系2’と同一構成となるので、前述の場
合と同様に、ロボット本体1の位置制御のみが行われる
こととなる。
【0046】尚、前述の場合と逆に、位置制御パラメー
タRを例えば零行列として設定した場合には、ロボット
本体1の作動は、明らかに、指令位置rC にかかわら
ず、指令外力fC と検出外力fS とが一致するように制
御され、従って、力制御が行われることとなる。
【0047】一方、力制御パラメータF及び位置制御パ
ラメータRを零行列以外の対角行列として設定した場合
には、前述したことから、ロボット本体1の作動を決定
するトータル指令速度vC は、次式により求められる。
【0048】 vC =vF +vR =F・Δf+R・Δr ……(1) (1)式を変形すると、次式を得る。
【0049】 Δf=−(F-1・R)・Δr+F-1・vC ……(2) ここで、(2)式を参照して判るように、(F-1・R)
はバネ定数等の系の弾力性、すなわち柔軟性(コンプラ
イアンス)を定めるものとなり、F-1は粘性抵抗等の系
の収束性、すなわちダンピングを定めるものとなる。
【0050】従って、力制御パラメータF及び位置制御
パラメータRを適切に設定すれば、ロボット本体1の作
動に、適当なコンプライアンスとダンピングとを与える
ことができ、これにより、ロボット本体1のコンプライ
アンス制御が行われることとなる。
【0051】実際、図2を参照して判るように、力制御
パラメータF及び位置制御パラメータRを零行列以外の
対角行列として設定した場合には、位置制御に係わる位
置制御指令速度vR に力制御に係わる力制御指令速度v
Fが加算され、その加算値がロボット本体1の作動を決
定するトータル指令速度vC として用いられるので、ロ
ボット本体1のハンド部11の作動位置は、指令位置r
C に対して力偏差Δfを低減するように修正され、これ
により、ロボット本体1の作動にコンプライアンスが与
えられることとなる。そして、このコンプライアンスの
度合いが力制御パラメータF及び位置制御パラメータR
の値により決定される。
【0052】また、この場合、前述したように、ロボッ
ト本体1の各作動方向のうち、位置制御のみを行いたい
方向に対応する力制御パラメータFの対角成分を“0”
とすれば、その作動方向に対しては位置制御のみが行わ
れる一方、他の作動方向に対してはコンプライアンス制
御が行われることとなる。
【0053】このように、制御装置2によれば、力制御
パラメータF及び位置制御パラメータRをパラメータ設
定部20によりあらかじめ適切に設定しておけば、ロボ
ット本体1の各作動方向毎に、選択的且つ並列的にコン
プライアンス制御と位置制御とを行うことができ、この
時、位置制御のみを行う作動方向に対しては、位置制御
パラメータRの値を適切に設定することにより精度のよ
い位置制御を行うことができ、また、コンプライアンス
制御を行う作動方向に対しては、位置制御パラメータR
を含めて力制御パラメータFの値を適切に設定すること
により作業内容に応じた適切なコンプライアンスを得る
ことができる。
【0054】また、この制御装置2によれば、ある作業
を遂行するためのロボット本体1の作動の部分部分にお
いて、コンプライアンス制御と位置制御とを必要に応じ
て切り換えることも容易にできる。
【0055】実際、この場合には、位置制御を要する作
動部分においては、力制御パラメータFを零行列に設定
し、コンプライアンス制御を要する作動部分において
は、力制御パラメータF及び位置制御パラメータRを零
行列以外の適当な対角行列として設定する、というよう
に、力制御パラメータFや位置制御パラメータRをロボ
ット本体1の作動の部分部分で変更すればよい。そし
て、このようなコンプライアンス制御と位置制御との切
り換えは、各パラメータF,Rの変更だけで円滑に行わ
れる。また、いずれの制御も、制御装置2を構成する単
一の制御系により行われることとなる。
【0056】次に、本発明の第2の態様の一例を図4に
従って説明する。尚、説明に際して、前述のロボットと
同一構成のものについては同一の参照符号を付して説明
する。
【0057】図4の制御装置32は、前述のロボット本
体1を制御するものである。その機能的構成は、指令部
16により生成される作業座標系SW における指令外力
C と外力センサ15を介して検出される作業座標系S
W における検出外力fS との差(力偏差)Δfを減算部
23により算出し、その力偏差Δfに乗算部24により
力制御パラメータFを乗算する力制御演算部33と、指
令部16により生成される基準座標系SSにおける指令
位置rC とエンコーダ13を介して検出される基準座標
系SS における検出位置rS との差(位置偏差)Δrを
減算部26により算出し、その位置偏差Δrに乗算部2
8により位置制御パラメータRを乗算する位置制御演算
部34と、これらの演算部33,34によりそれぞれ求
められた演算値を加算部35により加算し、さらにその
加算値tに乗算部36によりゲインパラメータGを乗算
することにより指令速度vC を求める指令速度演算部3
7と、指令速度vC を速度変換部30により指令関節速
度ωC に変換した後に、モータ制御部31により、その
指令関節速度ωC とタコジェネレータ14により検出さ
れる各関節4,6,8,10の回転速度ωS とが一致す
るようにサーボモータ12を駆動制御する速度制御部3
8と、指令部16からの指令等に基づいて前述の各パラ
メータF,R,Gを設定するパラメータ設定部39とに
より構成される。
【0058】この場合、パラメータ設定部39は、各パ
ラメータF,R,Gをロボット本体1の自由度と同次数
の対角行列として設定し、特に、力制御パラメータFに
あっては、その対角成分を“1”または“0”に設定す
る。
【0059】尚、力制御演算部33は、前述の制御装置
2と同様に、ローパスフィルタ21と座標変換部22と
を備え、また、位置制御演算部33も、前述の制御装置
2と同様に、位置変換部25と座標変換部27とを備え
ている。
【0060】次に、かかるロボットの作動を説明する。
【0061】このロボットの制御装置32においては、
例えば、力制御パラメータFを零行列として設定すれ
ば、力制御演算部33により得られる演算値は常に
“0”となるので、位置制御演算部34、指令速度演算
部37及び速度制御部38によりフィードバック制御系
が構成されることとなり、従って、前述の制御装置2の
場合と同様に、ロボット本体1の全作動方向に対して位
置制御のみが行われる。この場合、この位置制御に係わ
るフィードバックゲインは、図4を参照して判るよう
に、位置制御パラメータRとゲインパラメータGとの積
の値により定まるので、これらのパラメータR,Gを適
切に設定することにより、精度のよい位置制御を行うこ
とができる。
【0062】また、力制御パラメータFの対角成分のい
くつかを“0”に設定した場合においても、その対角成
分に対応するロボット本体1の作動方向に対しては、前
述の場合と同様に、位置制御のみが行われることとな
る。
【0063】一方、例えば力制御パラメータFの対角成
分を全て“1”に設定した場合、すなわちパラメータF
を単位行列に設定した場合には、ロボット本体1の作動
を決定する指令速度vC は、次式により求められる。
【0064】 vC =G・(F・Δf+R・Δr) ……(3) そして、(3)式を変形すると次式を得る。
【0065】 Δf=F-1・(−R・Δr+G-1・vC )……(4) ここで、力制御パラメータFが単位行列であることを考
慮すると、(4)式を参照して判るように、位置制御パ
ラメータRはコンプライアンスを定めるものとなり、G
-1はダンピングを定めるものとなる。
【0066】従って、位置制御パラメータR及びゲイン
パラメータGを適切に設定すれば、ロボット本体1の作
動に、適当なコンプライアンスとダンピングとを与える
ことができ、これにより、ロボット本体1のコンプライ
アンス制御が行われることとなる。この時、コンプライ
アンスの度合いはゲインパラメータRの値により決定さ
れる。
【0067】また、この場合、前述したように、ロボッ
ト本体1の各作動方向のうち、位置制御のみを行いたい
方向に対応する力制御パラメータFの対角成分を“0”
とし、他の対角成分を“1”とすれば、パラメータFの
対角成分を“0”とした作動方向に対しては位置制御の
みが行われる一方、他の作動方向に対してはコンプライ
アンス制御が行われることとなる。
【0068】このように、制御装置32によれば、力制
御パラメータFは、ロボット本体1の各作動方向に対し
て、位置制御を行うか、あるいはコンプライアンス制御
を行うかの選択パラメータとして用いられ、この時、位
置制御のみを行う作動方向に対しては、位置制御パラメ
ータRとゲインパラメータGとの値を適切に設定するこ
とにより精度のよい位置制御を行うことができ、また、
コンプライアンス制御を行う作動方向に対しては、位置
制御パラメータRの値を適切に設定することにより作業
内容に応じた適切なコンプライアンスを得ることができ
る。
【0069】尚、この制御装置32においても、前述し
た制御装置2と同様に、ある作業を遂行するためのロボ
ット本体1の作動の部分部分において、コンプライアン
ス制御と位置制御とを必要に応じて容易に切り換えるこ
ともできることはもちろんである。
【0070】
【発明の効果】上記のように、本発明の第1の態様によ
れば、外力検出手段により検出されるロボットへの検出
外力と指令外力との差に力制御パラメータを乗算するこ
とにより得られる力制御指令速度と、位置検出手段によ
り検出されるロボットの作動位置と指令位置との差に位
置制御パラメータを乗算することにより得られる位置制
御指令速度とを加算し、さらにその加算値をトータル指
令速度としてロボットの作動速度を制御するようにした
ことによって、パラメータ設定部により前記両パラメー
タを適切に設定することにより、ロボットの各作動方向
毎に、選択的且つ並列的に位置制御とコンプライアンス
制御とを行うことができる。この時、位置制御を行う作
動方向に対しては、位置制御パラメータを適切に設定す
ることにより、精度のよい位置制御を行うことができ、
コンプライアンス制御を行う作動方向に対しては、両パ
ラメータを適切に設定することにより、作業内容に応じ
た適切なコンプライアンスを得ることができる。
【0071】さらに、ロボットの作動の部分部分におい
て、両パラメータを変更するだけで、コンプライアンス
制御と位置制御との切り換えを容易に行うことができ、
また、その切り換えを単一的な制御系により円滑に行う
ことができる。また、本発明の第2の態様によれば、外
力検出手段により検出されるロボットへの検出外力と指
令外力との差に力制御パラメータを乗算することにより
得られる演算値と、位置検出手段により検出されるロボ
ットの作動位置と指令位置との差に位置制御パラメータ
を乗算することにより得られる演算値とを加算し、さら
にその加算値にゲインパラメータを乗算して得られる値
を指令速度としてロボットの作動速度を制御するように
したことによって、パラメータ設定部により力制御パラ
メータの対角成分を1または0に選択的に設定すること
により、ロボットの各作動方向毎に、選択的且つ並列的
に位置制御とコンプライアンス制御とを行うことができ
る。この時、位置制御を行う作動方向に対しては、位置
制御パラメータ及びゲインパラメータを適切に設定する
ことにより、精度のよい位置制御を行うことができ、コ
ンプライアンス制御を行う作動方向に対しては、位置制
御パラメータを適切に設定することにより、作業内容に
応じた適切なコンプライアンスを得ることができる。
【0072】さらに、この第2の態様においても第1の
態様と同様に、ロボットの作動の部分部分において、コ
ンプライアンス制御と位置制御との切り換えを容易に行
うことができ、また、その切り換えを単一的な制御系に
より円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を適用したロボット本体の構成を
示す斜視図。
【図2】本発明の制御装置の第1の態様の一例の機能的
構成を説明するためのブロック図。
【図3】該制御装置の作動を説明するためのブロック
図。
【図4】本発明の制御装置の第2の態様の一例の機能的
構成を説明するためのブロック図。
【符号の説明】
2,32…制御装置、13…エンコーダ(位置検出手
段)、15…外力センサ(外力検出手段)、17,33
…力制御演算部、18,34…位置制御演算部、19,
38…速度制御部、20,39…パラメータ設定部、3
7…指令速度演算部。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロボットの作動位置を該ロボットの自由度
    と同次数のベクトルとして検出する位置検出手段と、 該位置検出手段により検出された検出位置と該ロボット
    の作動位置に対してあらじめ定められた指令位置との差
    を算出し、その算出値に前記ロボットの自由度と同次数
    の対角行列としてあらかじめ設定された位置制御パラメ
    ータを乗算することによりロボットの作動速度に対する
    位置制御指令速度を算出する位置制御演算手段と、 ロボットに加わる外力を該ロボットの自由度と同次数の
    ベクトルとして検出する外力検出手段と、 該外力検出手段により検出された検出外力と該ロボット
    への外力としてあらじめ定められた指令外力との差を算
    出し、その算出値に前記ロボットの自由度と同次数の対
    角行列としてあらじめ設定された力制御パラメータを乗
    算することによりロボットの作動速度に対する力制御指
    令速度を算出する力制御演算手段と、 前記両指令速度の加算値をトータル指令速度としてロボ
    ットの作動速度を制御する速度制御手段と、 前記位置制御演算手段及び前記力制御演算手段に対して
    それぞれあらかじめ前記各パラメータを設定するパラメ
    ータ設定手段とを備えたことを特徴とするロボットの制
    御装置。
  2. 【請求項2】ロボットの作動位置を該ロボットの自由度
    と同次数のベクトルとして検出する位置検出手段と、 該位置検出手段により検出された検出位置と該ロボット
    の作動位置に対してあらじめ定められた指令位置との差
    を算出し、その算出値に前記ロボットの自由度と同次数
    の対角行列としてあらかじめ設定された位置制御パラメ
    ータを乗算する位置制御演算手段と、 ロボットに加わる外力を該ロボットの自由度と同次数の
    ベクトルとして検出する外力検出手段と、 該外力検出手段により検出された検出外力と該ロボット
    への外力としてあらじめ定められた指令外力との差を算
    出し、その算出値に前記ロボットの自由度と同次数の対
    角行列としてあらじめ設定された力制御パラメータを乗
    算する力制御演算手段と、 前記両演算手段により得られた演算値を加算し、その加
    算値に前記ロボットの自由度と同次数の対角行列として
    あらかじめ設定されたゲインパラメータを乗算すること
    によりロボットの作動速度に対する指令速度を算出する
    指令速度演算手段と、 該指令速度演算手段により算出された指令速度に応じて
    ロボットの作動速度を制御する速度制御手段と、 前記各演算手段に対してあらかじめ前記各パラメータを
    設定するパラメータ設定手段とを備え、前記力制御パラ
    メータの各対角成分は1または0に設定されることを特
    徴とするロボットの制御装置。
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