JP2960233B2 - ロボットの制御装置 - Google Patents
ロボットの制御装置Info
- Publication number
- JP2960233B2 JP2960233B2 JP3311003A JP31100391A JP2960233B2 JP 2960233 B2 JP2960233 B2 JP 2960233B2 JP 3311003 A JP3311003 A JP 3311003A JP 31100391 A JP31100391 A JP 31100391A JP 2960233 B2 JP2960233 B2 JP 2960233B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- output
- coordinate system
- matrix
- target
- force
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Numerical Control (AREA)
- Manipulator (AREA)
- Control Of Position Or Direction (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば産業用ロボッ
トなどのアームを制御するための装置に関する。
トなどのアームを制御するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からロボットアーム手先の作業端の
力/トルクの方向と値を制御するいわゆる位置/力ハイ
ブリッド制御方式と、ロボットアーム手先の作業端の抵
抗を制御するいわゆるインピーダンス制御方式または仮
想コンプライアンス制御方式とがあるけれども、このよ
うな各先行技術では、作業空間座標系で組まれた制御系
では、その制御系を最初に組むときに選んだロボットア
ーム固有のベース座標系でしか記述されない。したがっ
て任意の座標系についての力制御ならびにインピーダン
スおよびコンプライアンス制御を行うことができない。
力/トルクの方向と値を制御するいわゆる位置/力ハイ
ブリッド制御方式と、ロボットアーム手先の作業端の抵
抗を制御するいわゆるインピーダンス制御方式または仮
想コンプライアンス制御方式とがあるけれども、このよ
うな各先行技術では、作業空間座標系で組まれた制御系
では、その制御系を最初に組むときに選んだロボットア
ーム固有のベース座標系でしか記述されない。したがっ
て任意の座標系についての力制御ならびにインピーダン
スおよびコンプライアンス制御を行うことができない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、制御
系を最初に組むときに選んだ座標系であるロボットアー
ム固有のベース座標系から、設定したい希望する座標系
であるワーク座標系への座標変換を容易に行うことが可
能なロボットの制御装置を提供することである。
系を最初に組むときに選んだ座標系であるロボットアー
ム固有のベース座標系から、設定したい希望する座標系
であるワーク座標系への座標変換を容易に行うことが可
能なロボットの制御装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、アーム手先の
作業端3によって作業を行う複数軸JT1〜JT6のロ
ボット2と、各軸のロボットアーム固有のベース座標系
0Σでの関節角速度θ1を検出する関節角速度検出手段
15と、関節角速度検出手段15の出力に応答し、作業
端3の関心点のヤコビ行列Jの演算を行い、現在の速度
x1の出力を導出する第1演算器17と、ベース座標系
0Σの目標速度xd1と、ベース座標系0Σの目標の位置
xdと、ワーク60の姿勢に応じて設定されるワーク座
標系WΣの目標の力/トルクfdと、ベース座標系0Σの
関節角速度の目標値θd1とを表す出力を導出する目標
値設定回路19と、第1演算器17の出力x1と、目標
値設定回路19からの目標速度xd1とに応答し、出力
(xd1−x1)を導出する第1減算器18と、第1減
算器18の出力(xd1−x1)を、ワーク座標系WΣの
値に変換する変換行列CW0を有する第1変換行列演算器
66と、第1変換行列演算器66の出力(xd1−x
1)に応答し、目標粘性行列Ddの演算を行い、出力Dd
(xd1−x1)を導出する第2演算器22と、ベース
座標系0Σでの作業端3の現在位置xを検出する現在位
置検出手段25と、目標値設定回路19からの目標の位
置xdと、現在位置検出手段25からの現在位置xとに
応答し、出力(xd−x)を導出する第2減算器27
と、第2減算器27の出力(xd−x)を、ワーク座標
系WΣの値に変換する変換行列CW0を有する第2変換行
列演算器67と、第2減算器27の出力(xd−x)に
応答し、目標剛性行列Kdの演算を行い、出力Kd(xd
−x)を導出する第3演算器29と、ベース座標系0Σ
での作業端3の力/トルクfを検出する力/トルク検出
手段31と、力/トルク検出手段31の出力fを、ワー
ク座標系WΣの値に変換する変換行列CW0を有する第3
変換行列演算器65と、目標値設定回路19からの目標
の力/トルクfdと、第3変換行列演算器65からの力
/トルクfとに応答し、出力(f−fd)を導出する第
3減算器33と、第3減算器33の出力に、力フィード
バックゲインKfを掛け算して出力Kf(f−fd)を導
出する力制御補償器37と、第3変換行列演算器65の
出力fと、力制御補償器37の出力Kf(f−fd)とに
応答し、出力{Kf(f−fd)−f}を導出する第4減
算器34と、第4減算器34の出力{Kf(f−fd)−
f}に応答し、Sを対角スイッチ行列とし、Eを単位行
列とするとき、出力(E−S){Kf(f−fd)−f}
を導出する第1行列演算器77と、第2演算器22の出
力Dd(xd1−x1)と、第3演算器29の出力K
d(xd−x)と、第1行列演算器77の出力(E−S)
{Kf(f−fd)−f}とを加算する第1加算器24
と、第1加算器24の出力[Dd(xd1−x1)+Kd
(xd−x)+(E−S){Kf(f−fd)−f}]
を、ベース座標系0Σの値に変換する変換行列C0Wを有
する第4変換行列演算器68と、第4変換行列演算器6
8からの出力[Dd(xd1−x1)+Kd(xd−x)+
(E−S){Kf(f−fd)−f}]に応答し、作業端
3の関心点の転置ヤコビ行列tJを求めて出力tJ[Dd
(xd1−x1)+Kd(xd−x)+(E−S){K
f(f−fd)−f}]を導出する第2行列演算器38
と、第2行列演算器38の出力を、各関節のモータのト
ルクに換算する係数Kqを掛け算して出力する第4演算
器39と、関節角速度検出手段15の出力θ1と、目標
値設定回路19からの関節角速度の目標値θd1とに応
答し、出力(θd1−θ1)を導出する第5減算器42
と、第5減算器42の出力に、関節速度フィードバック
ゲインKvを掛け算して出力Kv(θd1−θ1)を導
出する第5演算器43と、重力補償項G(θ)の信号を
導出する信号発生器44と、第4演算器39の出力と、
第5演算器43の出力と、信号発生器44の出力とを加
算し、関節トルクτ、 τ= tJ[Dd(xd1−x1)+Kd(xd−x) +(E−S){Kf(f−fd)−f}]+G(θ)+Kv(θd1−θ1) を表す信号を導出して各軸を駆動するモータ49に与え
る第2加算器40とを含むことを特徴とするロボットの
制御装置である。
作業端3によって作業を行う複数軸JT1〜JT6のロ
ボット2と、各軸のロボットアーム固有のベース座標系
0Σでの関節角速度θ1を検出する関節角速度検出手段
15と、関節角速度検出手段15の出力に応答し、作業
端3の関心点のヤコビ行列Jの演算を行い、現在の速度
x1の出力を導出する第1演算器17と、ベース座標系
0Σの目標速度xd1と、ベース座標系0Σの目標の位置
xdと、ワーク60の姿勢に応じて設定されるワーク座
標系WΣの目標の力/トルクfdと、ベース座標系0Σの
関節角速度の目標値θd1とを表す出力を導出する目標
値設定回路19と、第1演算器17の出力x1と、目標
値設定回路19からの目標速度xd1とに応答し、出力
(xd1−x1)を導出する第1減算器18と、第1減
算器18の出力(xd1−x1)を、ワーク座標系WΣの
値に変換する変換行列CW0を有する第1変換行列演算器
66と、第1変換行列演算器66の出力(xd1−x
1)に応答し、目標粘性行列Ddの演算を行い、出力Dd
(xd1−x1)を導出する第2演算器22と、ベース
座標系0Σでの作業端3の現在位置xを検出する現在位
置検出手段25と、目標値設定回路19からの目標の位
置xdと、現在位置検出手段25からの現在位置xとに
応答し、出力(xd−x)を導出する第2減算器27
と、第2減算器27の出力(xd−x)を、ワーク座標
系WΣの値に変換する変換行列CW0を有する第2変換行
列演算器67と、第2減算器27の出力(xd−x)に
応答し、目標剛性行列Kdの演算を行い、出力Kd(xd
−x)を導出する第3演算器29と、ベース座標系0Σ
での作業端3の力/トルクfを検出する力/トルク検出
手段31と、力/トルク検出手段31の出力fを、ワー
ク座標系WΣの値に変換する変換行列CW0を有する第3
変換行列演算器65と、目標値設定回路19からの目標
の力/トルクfdと、第3変換行列演算器65からの力
/トルクfとに応答し、出力(f−fd)を導出する第
3減算器33と、第3減算器33の出力に、力フィード
バックゲインKfを掛け算して出力Kf(f−fd)を導
出する力制御補償器37と、第3変換行列演算器65の
出力fと、力制御補償器37の出力Kf(f−fd)とに
応答し、出力{Kf(f−fd)−f}を導出する第4減
算器34と、第4減算器34の出力{Kf(f−fd)−
f}に応答し、Sを対角スイッチ行列とし、Eを単位行
列とするとき、出力(E−S){Kf(f−fd)−f}
を導出する第1行列演算器77と、第2演算器22の出
力Dd(xd1−x1)と、第3演算器29の出力K
d(xd−x)と、第1行列演算器77の出力(E−S)
{Kf(f−fd)−f}とを加算する第1加算器24
と、第1加算器24の出力[Dd(xd1−x1)+Kd
(xd−x)+(E−S){Kf(f−fd)−f}]
を、ベース座標系0Σの値に変換する変換行列C0Wを有
する第4変換行列演算器68と、第4変換行列演算器6
8からの出力[Dd(xd1−x1)+Kd(xd−x)+
(E−S){Kf(f−fd)−f}]に応答し、作業端
3の関心点の転置ヤコビ行列tJを求めて出力tJ[Dd
(xd1−x1)+Kd(xd−x)+(E−S){K
f(f−fd)−f}]を導出する第2行列演算器38
と、第2行列演算器38の出力を、各関節のモータのト
ルクに換算する係数Kqを掛け算して出力する第4演算
器39と、関節角速度検出手段15の出力θ1と、目標
値設定回路19からの関節角速度の目標値θd1とに応
答し、出力(θd1−θ1)を導出する第5減算器42
と、第5減算器42の出力に、関節速度フィードバック
ゲインKvを掛け算して出力Kv(θd1−θ1)を導
出する第5演算器43と、重力補償項G(θ)の信号を
導出する信号発生器44と、第4演算器39の出力と、
第5演算器43の出力と、信号発生器44の出力とを加
算し、関節トルクτ、 τ= tJ[Dd(xd1−x1)+Kd(xd−x) +(E−S){Kf(f−fd)−f}]+G(θ)+Kv(θd1−θ1) を表す信号を導出して各軸を駆動するモータ49に与え
る第2加算器40とを含むことを特徴とするロボットの
制御装置である。
【0005】
【作用】本発明に従えば、ロボットアーム固有のベース
座標系における現在位置x、現在速度x1および現在の
力/トルクfを、ワークに適したワーク座標系の各値に
変換し、そのワーク座標系の少なくとも目標の力/トル
クfdを用いて、ワーク座標系で演算し、その演算結果
をベース座標系に変換して力制御ならびにインピーダン
スおよびコンプライアンス制御などを行うことができる
ようになり、特にこのことは浮遊状態でロボットのベー
スが移動するときにおいても、時々刻々、座標変換を変
化させることによって作業空間でのたとえば希望するイ
ンピーダンスを保持することが可能となる。さらに本発
明に従えば、たとえば産業用ロボットなどのアームの各
関節に関節速度サーボ系を有し、所望の直交座標系にお
いて、ロボットアームの手先である作業端3の関心点の
方向剛性と方向粘性を設定することができ、さらに、所
望の方向の力・モーメントをも制御することが可能にな
る。このように本発明に従えば、ロボットのアーム手先
の作業端3で純粋に力を制御する方向と、抵抗を制御す
る方向とに分離して作業を行わせることが可能になる。
これによってロボットアームの取扱うことができる接触
作業範囲が大きく拡がる。
座標系における現在位置x、現在速度x1および現在の
力/トルクfを、ワークに適したワーク座標系の各値に
変換し、そのワーク座標系の少なくとも目標の力/トル
クfdを用いて、ワーク座標系で演算し、その演算結果
をベース座標系に変換して力制御ならびにインピーダン
スおよびコンプライアンス制御などを行うことができる
ようになり、特にこのことは浮遊状態でロボットのベー
スが移動するときにおいても、時々刻々、座標変換を変
化させることによって作業空間でのたとえば希望するイ
ンピーダンスを保持することが可能となる。さらに本発
明に従えば、たとえば産業用ロボットなどのアームの各
関節に関節速度サーボ系を有し、所望の直交座標系にお
いて、ロボットアームの手先である作業端3の関心点の
方向剛性と方向粘性を設定することができ、さらに、所
望の方向の力・モーメントをも制御することが可能にな
る。このように本発明に従えば、ロボットのアーム手先
の作業端3で純粋に力を制御する方向と、抵抗を制御す
る方向とに分離して作業を行わせることが可能になる。
これによってロボットアームの取扱うことができる接触
作業範囲が大きく拡がる。
【0006】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の全体のブロック
図である。演算回路1は、図2に示される産業用ロボッ
ト2の各軸を制御し、そのロボットアーム手先の作業端
3によって、たとえば図3に示されるようにワークであ
るボルト4を把んで、物体5のねじ孔6に嵌め込む作業
を行う。このボルト4をねじ孔6に螺合する際には、ね
じ孔6の方向7には、低剛性の並進剛性を設定し、ボル
ト4を矢符8のように回転させる方向には、必要な目標
締付トルクを指令し、これによってボルト4をねじ孔7
に嵌め込む作業を達成する。ねじ孔6の方向7は、z軸
に平行であり、力制御が行われ、回転方向8およびz軸
方向は、コンプライアンス制御が行われ、後述の目標剛
性Kdxを低く設定し、これによって反力を小さくし、
ねじ孔6へのボルト4の挿入を容易にする。このように
力制御とコンプライアンス制御とを複合し、これによっ
て作業に応じた柔軟な対応を可能とする。
図である。演算回路1は、図2に示される産業用ロボッ
ト2の各軸を制御し、そのロボットアーム手先の作業端
3によって、たとえば図3に示されるようにワークであ
るボルト4を把んで、物体5のねじ孔6に嵌め込む作業
を行う。このボルト4をねじ孔6に螺合する際には、ね
じ孔6の方向7には、低剛性の並進剛性を設定し、ボル
ト4を矢符8のように回転させる方向には、必要な目標
締付トルクを指令し、これによってボルト4をねじ孔7
に嵌め込む作業を達成する。ねじ孔6の方向7は、z軸
に平行であり、力制御が行われ、回転方向8およびz軸
方向は、コンプライアンス制御が行われ、後述の目標剛
性Kdxを低く設定し、これによって反力を小さくし、
ねじ孔6へのボルト4の挿入を容易にする。このように
力制御とコンプライアンス制御とを複合し、これによっ
て作業に応じた柔軟な対応を可能とする。
【0007】ロボット2は、図2に示されるように床に
固定されたベース9と、このベース9に第1軸JT1ま
わりに角変位されるアーム10、さらに第2および第3
の各軸JT2,JT3まわりに角変位されるアーム1
1,12が設けられ、このアーム12は第4軸JT4の
まわりに角変位可能であり、さらにアーム13は第5軸
JT5まわりに角変位し、またこのアーム13に固定さ
れている作業端3は第6軸JT6まわりに角変位可能で
ある。
固定されたベース9と、このベース9に第1軸JT1ま
わりに角変位されるアーム10、さらに第2および第3
の各軸JT2,JT3まわりに角変位されるアーム1
1,12が設けられ、このアーム12は第4軸JT4の
まわりに角変位可能であり、さらにアーム13は第5軸
JT5まわりに角変位し、またこのアーム13に固定さ
れている作業端3は第6軸JT6まわりに角変位可能で
ある。
【0008】このようなロボットの応答制御は、数1を
実現することによって達成される。
実現することによって達成される。
【0009】
【数1】 Mx・x2+Dd(x1−xd1)+S・Kd(x−xd) =S・f+(E−S)Kf(f−fd) ここでxはロボットアーム手先作業端3である関心点の
位置、x1は手先関心点の速度、x2は手先関心点の加
速度である。
位置、x1は手先関心点の速度、x2は手先関心点の加
速度である。
【0010】Mx は作業座標系での実慣性行列、xd は
目標の位置、xd1は目標の速度、fdは目標の力/トル
クである。
目標の位置、xd1は目標の速度、fdは目標の力/トル
クである。
【0011】さらにDd は目標粘性行列、Kd は目標剛
性行列、Kf は力フィードバックゲインである。
性行列、Kf は力フィードバックゲインである。
【0012】fは外力である。
【0013】Sは対角スイッチ行列、Eは単位行列であ
る。
る。
【0014】S=Eのときには全方向にコンプライアン
ス制御が行われる。S=1が設定される成分方向にコン
プライアンス制御が行われ、S=0が設定される成分方
向には力制御が行われる。
ス制御が行われる。S=1が設定される成分方向にコン
プライアンス制御が行われ、S=0が設定される成分方
向には力制御が行われる。
【0015】マニピュレータ、すなわち作業端3の作業
座標系でのダイナミクスは数2で示される。
座標系でのダイナミクスは数2で示される。
【0016】
【数2】Mx・x2+Hx(θ1,θ)= tJ-1τ+f ここでθは現在の関節角、θ1は現在の関節角速度、H
x(θ1,θ)は遠心力、コリオリ力、重力および摩擦
力などの外乱を含む非線形項、Jはヤコビ行列であり、
tJ-1はその転置逆行列であり、τは関節トルク入力で
ある。
x(θ1,θ)は遠心力、コリオリ力、重力および摩擦
力などの外乱を含む非線形項、Jはヤコビ行列であり、
tJ-1はその転置逆行列であり、τは関節トルク入力で
ある。
【0017】数1および数2から、Mx・x2を消去し
て整理すると、数3が成立する。
て整理すると、数3が成立する。
【0018】
【数3】 τ= tJ[Dd (xd1−x1)+ SKd(xd −x) +(E−S){Kf(f−fd)−f}+Hx(θ1,θ)] この数3は、ハイブリッド・コンプライアンス/力制御
の基礎式である。
の基礎式である。
【0019】前述の外乱を含む非線形項の中で、本発明
の一実施例では、重力項G(θ)だけを補償する。また
応答改善のために各軸の速度サーボ系を追加し、Kv を
各軸速度ゲインとすると、数4が成立する。
の一実施例では、重力項G(θ)だけを補償する。また
応答改善のために各軸の速度サーボ系を追加し、Kv を
各軸速度ゲインとすると、数4が成立する。
【0020】
【数4】 τ= tJ[Dd(xd1−x1)+Kd(xd−x) +(E−S){Kf(f−fd)−f}]+G(θ)+Kv(θd1−θ1) 数4は、前述の図1に示される実施例によって実現され
る。
る。
【0021】産業用ロボット2の演算回路1では、産業
用ロボット2のロボットアーム固有のベース座標系0Σ
で構成されている。これに対して図2のワーク60はた
とえばその平坦な表面61に沿ってxy平面を形成して
ワーク座標系wΣを設定する。このようなワーク座標系w
Σは、ワーク60の姿勢に応じて適切に設定される。こ
のワーク60には、その表面61に垂直な軸線を有する
ねじ孔または凹所62が形成されており、この部分62
に、産業用ロボット2によってボルトまたはピンなどが
着脱される。演算回路1では、ロボットアーム固有のベ
ース座標系における後述の各値をライン16,26,3
2から導出し、またライン46からの信号に応答してベ
ース座標系における各軸の演算動作を制御する。目標値
設定回路19では、ライン20,28,41には、ロボ
ットアーム固有のベース座標系の目標速度xd1,目標
位置xdおよび目標角速度θd1をそれぞれ導出し、また
ライン35には、ワーク座標系の目標の力/トルクfd
を導出する。そこで本件実施例では、後述のようにライ
ン32に変換行列演算器65を設け、また同様にライン
21,52に変換行列演算器66,67を設ける。これ
らの変換行列演算器65,66,67は、変換行列Cw0
を有し、入力されてくるロボットアーム固有のベース座
標系0Σの各信号を、ワークに適したワーク座標系wΣの
各値に変換する変換行列を有する。さらにまたライン5
3には変換行列演算器68が設けられる。この変換行列
演算器68は、変換行列C0wを有し、ワーク座標系wΣ
の各値をベース座標系0Σに変換する働きをする。各軸
のロボットアーム固有のベース座標系0Σでの関節角速
度は検出手段15によって検出され、その出力はライン
16を介して演算器17に与えられる。この演算器17
は、作業座標系におけるアーム手先の関心点のヤコビ行
列Jの演算を行い、これによってライン17aには、現
在の速度x1が導出されて減算器18に与えられる。目
標値設定回路19からライン20には、ベース座標系0
Σでの目標速度xd1が導出されて減算器18に与えら
れる。減算器18の出力(xd1−x1)はライン21
から変換行列演算器66によってワーク座標系wΣの値
に変換され、演算器22に与えられ、目標粘性行列Dd
の演算が行われ、その出力Dd(xd1−x1)はライン
23から加算回路24に与えられる。
用ロボット2のロボットアーム固有のベース座標系0Σ
で構成されている。これに対して図2のワーク60はた
とえばその平坦な表面61に沿ってxy平面を形成して
ワーク座標系wΣを設定する。このようなワーク座標系w
Σは、ワーク60の姿勢に応じて適切に設定される。こ
のワーク60には、その表面61に垂直な軸線を有する
ねじ孔または凹所62が形成されており、この部分62
に、産業用ロボット2によってボルトまたはピンなどが
着脱される。演算回路1では、ロボットアーム固有のベ
ース座標系における後述の各値をライン16,26,3
2から導出し、またライン46からの信号に応答してベ
ース座標系における各軸の演算動作を制御する。目標値
設定回路19では、ライン20,28,41には、ロボ
ットアーム固有のベース座標系の目標速度xd1,目標
位置xdおよび目標角速度θd1をそれぞれ導出し、また
ライン35には、ワーク座標系の目標の力/トルクfd
を導出する。そこで本件実施例では、後述のようにライ
ン32に変換行列演算器65を設け、また同様にライン
21,52に変換行列演算器66,67を設ける。これ
らの変換行列演算器65,66,67は、変換行列Cw0
を有し、入力されてくるロボットアーム固有のベース座
標系0Σの各信号を、ワークに適したワーク座標系wΣの
各値に変換する変換行列を有する。さらにまたライン5
3には変換行列演算器68が設けられる。この変換行列
演算器68は、変換行列C0wを有し、ワーク座標系wΣ
の各値をベース座標系0Σに変換する働きをする。各軸
のロボットアーム固有のベース座標系0Σでの関節角速
度は検出手段15によって検出され、その出力はライン
16を介して演算器17に与えられる。この演算器17
は、作業座標系におけるアーム手先の関心点のヤコビ行
列Jの演算を行い、これによってライン17aには、現
在の速度x1が導出されて減算器18に与えられる。目
標値設定回路19からライン20には、ベース座標系0
Σでの目標速度xd1が導出されて減算器18に与えら
れる。減算器18の出力(xd1−x1)はライン21
から変換行列演算器66によってワーク座標系wΣの値
に変換され、演算器22に与えられ、目標粘性行列Dd
の演算が行われ、その出力Dd(xd1−x1)はライン
23から加算回路24に与えられる。
【0022】検出手段25はライン26にアーム手先で
ある作業端3の現在位置xを表す信号を導出して減算器
27に与える。目標値設定回路19からライン28に
は、目標の位置xdを表す信号が導出され、これによっ
て減算器27の出力(xd −x)はライン52から変換
行列変換器67によってワーク座標系wΣの値に変換さ
れ、演算器29に与えられる。演算器29は、減算器2
7の出力と目標剛性行列Kdの積を求め、ライン30か
ら加算器24に、Kd(xd−x)を導出する。
ある作業端3の現在位置xを表す信号を導出して減算器
27に与える。目標値設定回路19からライン28に
は、目標の位置xdを表す信号が導出され、これによっ
て減算器27の出力(xd −x)はライン52から変換
行列変換器67によってワーク座標系wΣの値に変換さ
れ、演算器29に与えられる。演算器29は、減算器2
7の出力と目標剛性行列Kdの積を求め、ライン30か
ら加算器24に、Kd(xd−x)を導出する。
【0023】検出手段31は、ライン32にアーム手先
である作業端3の検出された力/トルクfを表す信号を
導出し、変換行列演算器65によってワーク座標系wΣ
の値に変換され、減算器33,34にそれぞれ与えられ
る。目標値設定回路19は、ライン35からワーク座標
系wΣにおける目標の力/トルクfdを表す信号を導出し
て減算器33に与える。減算器33はライン36に、
(f−fd)を表す信号を導出し、力制御補償器37
は、力フィードバックゲインKfを掛け算して減算器3
4に与える。減算器34は、Kf(f−fd)−fを演算
し、行列演算器37に与える。行列演算器37は、(E
−S)を減算器34の出力に掛け算し、その出力を加算
器24に与える。加算器24の出力はライン53を介し
て変換行列変換器68によってベース座標系0Σの値に
変換され、その後、行列演算器38に与えられる。この
行列演算器38は、加算器24の出力に応答し、作業座
標系におけるアーム手先である作業端3の関心点の転置
ヤコビ行列tJを求め、その出力を演算器39に与え
る。演算器39は、行列演算器38の出力を、各関節の
モータの電流すなわちトルクに換算する係数Kqを掛け
算し、その出力を加算器40に与える。
である作業端3の検出された力/トルクfを表す信号を
導出し、変換行列演算器65によってワーク座標系wΣ
の値に変換され、減算器33,34にそれぞれ与えられ
る。目標値設定回路19は、ライン35からワーク座標
系wΣにおける目標の力/トルクfdを表す信号を導出し
て減算器33に与える。減算器33はライン36に、
(f−fd)を表す信号を導出し、力制御補償器37
は、力フィードバックゲインKfを掛け算して減算器3
4に与える。減算器34は、Kf(f−fd)−fを演算
し、行列演算器37に与える。行列演算器37は、(E
−S)を減算器34の出力に掛け算し、その出力を加算
器24に与える。加算器24の出力はライン53を介し
て変換行列変換器68によってベース座標系0Σの値に
変換され、その後、行列演算器38に与えられる。この
行列演算器38は、加算器24の出力に応答し、作業座
標系におけるアーム手先である作業端3の関心点の転置
ヤコビ行列tJを求め、その出力を演算器39に与え
る。演算器39は、行列演算器38の出力を、各関節の
モータの電流すなわちトルクに換算する係数Kqを掛け
算し、その出力を加算器40に与える。
【0024】目標値設定回路19からライン41には、
関節角速度の目標値θd1を表す信号を導出して減算器
42に与える。減算器42は、(θd1−θ1)を演算
し、演算器43に与える。演算器43は、関節速度フィ
ードバックゲインKvを掛け算し、その出力Kv(θd1
−θ1)を導出して加算器40に与える。この加算器4
0には、重力補償項G(θ)の信号を導出する信号発生
器44からの信号がライン45を介して与えられる。こ
うして加算器40からライン46には、前述の数4で示
される関節トルク入力τを表す信号が与えられる。
関節角速度の目標値θd1を表す信号を導出して減算器
42に与える。減算器42は、(θd1−θ1)を演算
し、演算器43に与える。演算器43は、関節速度フィ
ードバックゲインKvを掛け算し、その出力Kv(θd1
−θ1)を導出して加算器40に与える。この加算器4
0には、重力補償項G(θ)の信号を導出する信号発生
器44からの信号がライン45を介して与えられる。こ
うして加算器40からライン46には、前述の数4で示
される関節トルク入力τを表す信号が与えられる。
【0025】演算回路1において、ライン46の関節ト
ルク入力τを表す信号は減算器47に与えられ、増幅回
路48から各軸を駆動するモータ49に与えられる。モ
ータ49によって駆動される各軸の位置/速度はエンコ
ーダ50によって検出され、検出手段15と検出手段2
5とに与えられる。このようにしてモータ49によって
各軸のトルクが前記値τに設定される。
ルク入力τを表す信号は減算器47に与えられ、増幅回
路48から各軸を駆動するモータ49に与えられる。モ
ータ49によって駆動される各軸の位置/速度はエンコ
ーダ50によって検出され、検出手段15と検出手段2
5とに与えられる。このようにしてモータ49によって
各軸のトルクが前記値τに設定される。
【0026】このような実施例によれば、たとえば組立
て作業としてガイドピンを有する物体を、そのピンを台
盤などのワーク60の凹所62にならわせることによっ
て着脱する作業を行い、この場合の設定は、ワーク座標
系wΣのxy平面へは力制御、z方向および回転方向は
コンプライアンス制御を行い、この挿入直前にミスアラ
イメントがあるとき、そのたとえばx方向に約15mm
のミスアライメント偏差があっても、本件発明者の実験
結果によれば、エンドエフェクタ、すなわち作業端3に
柔軟なコンプライアンスを設定することによって、安定
な装着および取外し作業を容易に実現することができる
ことが確認された。したがって組立て作業に先立って適
当な位置決めさえできていれば、多少の誤差があって
も、その作業が可能であることが判る。これによって作
業用ロボットのティーチング作業を簡素化することがで
き、また作業端位置絶対精度を得にくい長尺アームや浮
遊ロボットアームの制御などに本発明が有効に実施され
る。
て作業としてガイドピンを有する物体を、そのピンを台
盤などのワーク60の凹所62にならわせることによっ
て着脱する作業を行い、この場合の設定は、ワーク座標
系wΣのxy平面へは力制御、z方向および回転方向は
コンプライアンス制御を行い、この挿入直前にミスアラ
イメントがあるとき、そのたとえばx方向に約15mm
のミスアライメント偏差があっても、本件発明者の実験
結果によれば、エンドエフェクタ、すなわち作業端3に
柔軟なコンプライアンスを設定することによって、安定
な装着および取外し作業を容易に実現することができる
ことが確認された。したがって組立て作業に先立って適
当な位置決めさえできていれば、多少の誤差があって
も、その作業が可能であることが判る。これによって作
業用ロボットのティーチング作業を簡素化することがで
き、また作業端位置絶対精度を得にくい長尺アームや浮
遊ロボットアームの制御などに本発明が有効に実施され
る。
【0027】目標粘性行列Ddおよび目標剛性行列K
dは、ワーク座標系において可変である。
dは、ワーク座標系において可変である。
【0028】本発明は産業用ロボットだけでなく、予め
定める特定の用途にのみ実施されるロボットなどに関連
して実施することもまた可能である。
定める特定の用途にのみ実施されるロボットなどに関連
して実施することもまた可能である。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、制御系を
最初に組むときに選んだ座標系であるロボットアーム固
有のベース座標系から、位置/力ハイブリッド制御なら
びにインピーダンス制御およびコンプライアンス制御な
どの設定したい座標系であるワーク座標系への座標変換
を行うことによって、そのワーク座標系に適した座標系
を選んで最適な制御を行うことが容易に可能になる。ま
た本発明によれば、産業用ロボットなどのアーム手先作
業端で、純粋に力を制御する方向と、抵抗を制御する方
向とに分離して作業を行わせることが可能になり、これ
によってロボットアームの取扱うことができる接触作業
範囲が大きく拡がることになる。特に本発明では、現在
の各軸の角速度θ1を検出して目標角速度θd1となる
ように負帰還し、これによって各軸の速度サーボ系の追
加による応答改善を行うことができ、また各軸を目標速
度θdに保つための重力補償項G(θ)を加算するよう
にし、重力による誤差をなくす。こうして本発明によれ
ば、位置/力ハイブリッド制御とインピーダンス/コン
プライアンス制御とを組合せて柔軟な作業を可能とする
ロボットの制御装置を実現することができる。こうして
作業対象物体であるワークに対してアーム手先の作業端
3から加える力/トルクを、アーム手先の作業端3の変
位または速度に応じて可変としてインピーダンス/コン
プライアンス制御を行い、しかも手先座標軸方向別にそ
の特性を任意に選べる構成としてハイブリッド制御を行
うことを可能にし、前述の数4で示してある重力補償項
G(θ)を含む特性が改良された動作が実現される。イ
ンピーダンス/コンプライアンス制御は、単に位置、速
度、加速度、さらには力を単独に制御するのではなく、
それらの制御を組合わせてさらに発展させたものであ
り、作業端3に発生される力/トルクを作業端3の位置
ずれまたは速度の関数として指定するものであり、柔軟
な作業のために必要である。
最初に組むときに選んだ座標系であるロボットアーム固
有のベース座標系から、位置/力ハイブリッド制御なら
びにインピーダンス制御およびコンプライアンス制御な
どの設定したい座標系であるワーク座標系への座標変換
を行うことによって、そのワーク座標系に適した座標系
を選んで最適な制御を行うことが容易に可能になる。ま
た本発明によれば、産業用ロボットなどのアーム手先作
業端で、純粋に力を制御する方向と、抵抗を制御する方
向とに分離して作業を行わせることが可能になり、これ
によってロボットアームの取扱うことができる接触作業
範囲が大きく拡がることになる。特に本発明では、現在
の各軸の角速度θ1を検出して目標角速度θd1となる
ように負帰還し、これによって各軸の速度サーボ系の追
加による応答改善を行うことができ、また各軸を目標速
度θdに保つための重力補償項G(θ)を加算するよう
にし、重力による誤差をなくす。こうして本発明によれ
ば、位置/力ハイブリッド制御とインピーダンス/コン
プライアンス制御とを組合せて柔軟な作業を可能とする
ロボットの制御装置を実現することができる。こうして
作業対象物体であるワークに対してアーム手先の作業端
3から加える力/トルクを、アーム手先の作業端3の変
位または速度に応じて可変としてインピーダンス/コン
プライアンス制御を行い、しかも手先座標軸方向別にそ
の特性を任意に選べる構成としてハイブリッド制御を行
うことを可能にし、前述の数4で示してある重力補償項
G(θ)を含む特性が改良された動作が実現される。イ
ンピーダンス/コンプライアンス制御は、単に位置、速
度、加速度、さらには力を単独に制御するのではなく、
それらの制御を組合わせてさらに発展させたものであ
り、作業端3に発生される力/トルクを作業端3の位置
ずれまたは速度の関数として指定するものであり、柔軟
な作業のために必要である。
【図1】本発明の一実施例の全体のブロック図である。
【図2】産業用ロボット2の簡略化した断面図である。
【図3】図1および図2に示される実施例によって物体
5のねじ孔6にボルト4を嵌め込む作業を示す断面図で
ある。
5のねじ孔6にボルト4を嵌め込む作業を示す断面図で
ある。
1 演算回路 2 産業用ロボット 3 アーム手先作業端 4 ボルト 5 物体 19 目標値設定回路 65,66,67 ロボットアーム固有のベース座標系
からワークに適したワーク座標系への変換行列Cw0を行
う変換行列演算器 68 ワークに適したワーク座標系からロボットアーム
固有のベース座標系に変換する変換行列C0wの変換行列
演算器
からワークに適したワーク座標系への変換行列Cw0を行
う変換行列演算器 68 ワークに適したワーク座標系からロボットアーム
固有のベース座標系に変換する変換行列C0wの変換行列
演算器
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−184785(JP,A) 特開 平2−167685(JP,A) 特開 平5−143152(JP,A) 特開 平5−96482(JP,A) 特開 平5−6209(JP,A) 特開 平4−159059(JP,A) 特開 平4−609(JP,A) 特開 昭62−63304(JP,A) 特開 平4−343690(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G05D 3/00 - 3/20 B25J 9/10 B25J 13/08 G05B 19/18 - 19/40 G05B 19/403 - 19/415 G05B 19/417 - 19/46
Claims (1)
- 【請求項1】 アーム手先の作業端3によって作業を行
う複数軸JT1〜JT6のロボット2と、 各軸のロボットアーム固有のベース座標系0Σでの関節
角速度θ1を検出する関節角速度検出手段15と、 関節角速度検出手段15の出力に応答し、作業端3の関
心点のヤコビ行列Jの演算を行い、現在の速度x1の出
力を導出する第1演算器17と、 ベース座標系0Σの目標速度xd1と、ベース座標系0Σ
の目標の位置xdと、ワーク60の姿勢に応じて設定さ
れるワーク座標系WΣの目標の力/トルクfdと、ベース
座標系0Σの関節角速度の目標値θd1とを表す出力を導
出する目標値設定回路19と、 第1演算器17の出力x1と、目標値設定回路19から
の目標速度xd1とに応答し、出力(xd1−x1)を導
出する第1減算器18と、 第1減算器18の出力(xd1−x1)を、ワーク座標
系WΣの値に変換する変換行列CW0を有する第1変換行
列演算器66と、 第1変換行列演算器66の出力(xd1−x1)に応答
し、目標粘性行列Ddの演算を行い、出力Dd(xd1−
x1)を導出する第2演算器22と、 ベース座標系0Σでの作業端3の現在位置xを検出する
現在位置検出手段25と、 目標値設定回路19からの目標の位置xdと、現在位置
検出手段25からの現在位置xとに応答し、出力(xd
−x)を導出する第2減算器27と、 第2減算器27の出力(xd−x)を、ワーク座標系WΣ
の値に変換する変換行列CW0を有する第2変換行列演算
器67と、 第2減算器27の出力(xd−x)に応答し、目標剛性
行列Kdの演算を行い、出力Kd(xd−x)を導出する
第3演算器29と、 ベース座標系0Σでの作業端3の力/トルクfを検出す
る力/トルク検出手段31と、 力/トルク検出手段31の出力fを、ワーク座標系WΣ
の値に変換する変換行列CW0を有する第3変換行列演算
器65と、 目標値設定回路19からの目標の力/トルクfdと、第
3変換行列演算器65からの力/トルクfとに応答し、
出力(f−fd)を導出する第3減算器33と、 第3減算器33の出力に、力フィードバックゲインKf
を掛け算して出力Kf(f−fd)を導出する力制御補償
器37と、 第3変換行列演算器65の出力fと、力制御補償器37
の出力Kf(f−fd)とに応答し、出力{Kf(f−
fd)−f}を導出する第4減算器34と、 第4減算器34の出力{Kf(f−fd)−f}に応答
し、Sを対角スイッチ行列とし、Eを単位行列とすると
き、出力(E−S){Kf(f−fd)−f}を導出する
第1行列演算器77と、 第2演算器22の出力Dd(xd1−x1)と、第3演算
器29の出力Kd(xd−x)と、第1行列演算器77の
出力(E−S){Kf(f−fd)−f}とを加算する第
1加算器24と、 第1加算器24の出力[Dd(xd1−x1)+Kd(xd
−x)+(E−S){Kf(f−fd)−f}]を、ベー
ス座標系0Σの値に変換する変換行列C0Wを有する第4
変換行列演算器68と、 第4変換行列演算器68からの出力[Dd(xd1−x
1)+Kd(xd−x)+(E−S){Kf(f−fd)−
f}]に応答し、作業端3の関心点の転置ヤコビ行列t
Jを求めて出力tJ[Dd(xd1−x1)+Kd(xd−
x)+(E−S){Kf(f−fd)−f}]を導出する
第2行列演算器38と、 第2行列演算器38の出力を、各関節のモータのトルク
に換算する係数Kqを掛け算して出力する第4演算器3
9と、 関節角速度検出手段15の出力θ1と、目標値設定回路
19からの関節角速度の目標値θd1とに応答し、出力
(θd1−θ1)を導出する第5減算器42と、第5減算
器42の出力に、関節速度フィードバックゲインKvを
掛け算して出力Kv(θd1−θ1)を導出する第5演
算器43と、 重力補償項G(θ)の信号を導出する信号発生器44
と、 第4演算器39の出力と、第5演算器43の出力と、信
号発生器44の出力とを加算し、関節トルクτ、 τ= tJ[Dd(xd1−x1)+Kd(xd−x) +(E−S){Kf(f−fd)−f}]+G(θ)+Kv(θd1−θ1) を表す信号を導出して各軸を駆動するモータ49に与え
る第2加算器40とを含むことを特徴とするロボットの
制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3311003A JP2960233B2 (ja) | 1991-11-26 | 1991-11-26 | ロボットの制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3311003A JP2960233B2 (ja) | 1991-11-26 | 1991-11-26 | ロボットの制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05150837A JPH05150837A (ja) | 1993-06-18 |
JP2960233B2 true JP2960233B2 (ja) | 1999-10-06 |
Family
ID=18011957
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3311003A Expired - Fee Related JP2960233B2 (ja) | 1991-11-26 | 1991-11-26 | ロボットの制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2960233B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101479656B1 (ko) * | 2013-11-05 | 2015-01-07 | 세종대학교산학협력단 | 구면좌표계를 기반으로 한 로봇 팔 및 그 제어방법 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6003334B2 (ja) * | 2012-07-25 | 2016-10-05 | セイコーエプソン株式会社 | 制御装置、制御方法、制御プログラム、ロボット及びロボットシステム |
JP2016187844A (ja) * | 2015-03-30 | 2016-11-04 | セイコーエプソン株式会社 | ロボット、ロボット制御装置およびロボットシステム |
-
1991
- 1991-11-26 JP JP3311003A patent/JP2960233B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101479656B1 (ko) * | 2013-11-05 | 2015-01-07 | 세종대학교산학협력단 | 구면좌표계를 기반으로 한 로봇 팔 및 그 제어방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05150837A (ja) | 1993-06-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2001157975A (ja) | ロボットの制御装置 | |
WO2017022893A1 (ko) | 작업공간에서의 강성 개선을 위한 여자유도 로봇 제어 시스템, 방법, 및 상기 방법을 실행시키기 위한 컴퓨터 판독 가능한 프로그램을 기록한 기록 매체 | |
JP2604929B2 (ja) | ロボットの制御装置 | |
JP2960232B2 (ja) | ロボットの制御装置 | |
JP2960233B2 (ja) | ロボットの制御装置 | |
Saied et al. | Actuator and friction dynamics formulation in control of PKMs: From design to real-time experiments | |
JP4134369B2 (ja) | ロボットの制御装置 | |
JP3206765B2 (ja) | マスタスレーブマニピュレータの制御方法 | |
JPH02205489A (ja) | マニピュレータのインピーダンス制御方式 | |
JP2717771B2 (ja) | ロボットの協調制御方法および協調制御装置 | |
JPS61224012A (ja) | マニピユレ−タの駆動方式 | |
Carignan et al. | Achieving impedance objectives in robot teleoperation | |
JP2718687B2 (ja) | 多自由度作業機械の位置と力の制御装置 | |
JP2713702B2 (ja) | ロボットの制御方法および装置 | |
JP4507071B2 (ja) | モータ制御装置 | |
JP2718688B2 (ja) | 多自由度作業機械の位置と力の制御装置 | |
JPH11345010A (ja) | ロボットの制御装置 | |
JP2576171B2 (ja) | 多関節アーム制御装置 | |
JP2682977B2 (ja) | ロボットの制御方法および装置 | |
JP2656584B2 (ja) | マスタスレーブマニピュレータの制御装置 | |
JPH07314363A (ja) | 多関節マニピュレータの運動制御方法及び装置 | |
JPH02205494A (ja) | マニピュレータ画像追従方法及び装置並びに該装置を備えたマニピュレータ装置 | |
JP2798518B2 (ja) | マニピュレータの制御装置 | |
JPH0769734B2 (ja) | マニピュレータ装置 | |
JPS61264414A (ja) | 移動体制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |