JP2798518B2 - マニピュレータの制御装置 - Google Patents

マニピュレータの制御装置

Info

Publication number
JP2798518B2
JP2798518B2 JP3071295A JP7129591A JP2798518B2 JP 2798518 B2 JP2798518 B2 JP 2798518B2 JP 3071295 A JP3071295 A JP 3071295A JP 7129591 A JP7129591 A JP 7129591A JP 2798518 B2 JP2798518 B2 JP 2798518B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
manipulator
force
work handling
control device
target
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3071295A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04306710A (ja
Inventor
吉晴 西田
孝 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP3071295A priority Critical patent/JP2798518B2/ja
Publication of JPH04306710A publication Critical patent/JPH04306710A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2798518B2 publication Critical patent/JP2798518B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,マニピュレータのワー
ク取扱い部を目標とする動力学インピーダンスで動作さ
せるためのトルクを上記ワーク取扱い部に与えるいわゆ
るインピーダンス制御を行う制御装置に係り,特にワー
ク取扱い部をその目標軌道に精度良く追随させることの
できるマニピュレータの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記したようなマニピュレータの制御装
置としては,特開平2−205489号公報に開示され
た装置がある。上記制御装置に対応する制御ブロック図
を図5に示す。同図において,マニピュレータの制御装
置1a は,マニピュレータのワーク取扱い部20の目標
とする動力学的な挙動を表現する動力学インピーダンス
の設定部3を備えている。上記動力学インピーダンス設
定部3には,目標弾性係数行列4(k),目標粘性係数
行列5(b),目標慣性係数行列6(m)が予め設定さ
れている。上記マニピュレータ20の動作は次の運動方
程式で与えられる。 M(θ)・d2 θ/dt2 +C(dθ/dt,θ) =τ+J(θ)T ・F+D …(1) ここで, θ:関節角(ベクトル) M(θ):慣性項(行列) C(dθ/dt,θ):コリオリ力,求心力,粘性,ク
ーロン摩擦等の非線形項(行列) τ:関節モータに与えられるトルク D:トルクリップル等の外乱 J(θ)T :ヤコビアンの転置行列 F:ワーク取扱い部が外部環境から受ける反力 そして,上記制御装置1a は,マニピュレータ20の関
節モータの,例えば角度検出器より出力された関節の揺
動角(角度θ)に基づいて,上記ワーク取扱い部の状態
量としての位置x,速度dx/dt,加速度d2 x/d
2 をディジタルフィルタ11,変換部2を用いて演算
する。更に,上記制御装置1a は,上記位置xと,目標
位置設定部7より設定された目標位置x0 との偏差x−
0 と上記演算された速度dx/dt,加速度d2 x/
dt2 と,上記動力学インピーダンス設定部3の各係数
行列4,5,6とよりそれぞれ求められた力の総和とし
ての設定インピーダンスfを求めるようになっている。
上記設定インピーダンスfは,ワーク取扱い部に与えら
れるべき付与力を示し,変換部8において上記角度θの
関数に変換される。即ち,上記設定インピーダンスfを
求める構成が本発明にいう付与力演算手段である。一
方,逆動力学演算器10は,ワーク取扱い部に係る慣性
項やコリオリ力,求心力,粘性,クーロン摩擦等の項
(以下,非線形項という)を求めるための数学モデルを
備えている。上記慣性項や非線形項は,上記関節の角
度,角速度,角加速度に基づいて上記数学モデルを解い
て得た推定値である。そして,これらの各項の推定値に
よりワーク取扱い部自身の慣性力,粘性力,クーロン摩
擦力等が求められ,これらの力と上記設定インピーダン
スfとに基づいて,ワーク取扱い部の動力学特性が上記
動力学インピーダンス設定部3に設定された目標弾性・
粘性・慣性k,b,mになるようなトルクτが求められ
る。ちなみに,上記制御装置1a に設定され,上記トル
クτに対応する演算式を以下の(2)式に示す。 τ=M* (θ)・d2 θ/dt2 +C* (θ,dθ/dt) −J(θ)T ・f …(2) 但し, M* (θ):慣性項の推定値 C* (θ,dθ/dt):上記非線形項の推定値 又,上記設定インピーダンスfは次式で表される。 f=f(d2 x/dt2 ,dx/dt,x,d2 0 /dt2 , dx0 /dt,x0 ) =m・d2 x/dt2 +b・dx/dt+k(x−x0 )…(3) 上記制御装置1a により制御されるマニピュレータ20
を用いて,予め設定された目標軌道に対するワーク取扱
い部の倣い動作を行った例を図6に示す。同図におい
て,ワーク取扱い部の目標軌道P0 上には障害物40が
存在している。上記ワーク取扱い部は,予め設定された
目標軌道P0 に追随するように,関節モータの駆動によ
り始点Sから図中時計廻りに移動する。このときのワー
ク取扱い部の実際の移動軌跡を実線P3 で示す。そし
て,ワーク取扱い部が障害物40に接触すると,ワーク
取扱い部は障害物40の表面に沿って移動し,同時に障
害物40からの反力Fを受ける。上記反力Fを示す複数
の直線は,それぞれの直線が交差する障害物40上から
の反力のベクトルを示す。このようなマニピュレータの
制御装置1a は,ワーク取扱い部に係る外力を検出する
力センサやトルクセンサを用いることなく,関節モータ
のトルクを制御することができるため構成が簡単になる
といった利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで,上記従来の
マニピュレータの制御装置1a において,上記慣性項や
非線形項の各推定値M* ,C* を用いてトルクを演算す
る場合,演算されたトルク((2)式)には,上記各推
定値の推定誤差ΔM(θ)(=M(θ)−M
* (θ)),ΔC(θ)(=C(dθ/dt,θ)−C
* (dθ/dt,θ))(以下,モデル化誤差という。
ただし,M(θ),C(dθ/dt,θ)は未知であっ
て,上記各項の真値を示す。)が当然ながら含まれる。
そのため,上記設定インピーダンスfは上記モデル化誤
差により見掛け上大きく演算される。従って,上記ワー
ク取扱い部の移動軌跡P3 は図示の如く目標軌道P0
らずれるという問題があった。そこで,上記制御装置1
a では,上記設定部3の各係数行列4,5,6(k,
b,m)の値を大きく設定変更することにより,上記目
標軌道P0 に対する移動軌跡の追随精度を高くすること
ができる。例えば,目標弾性・粘性・慣性k,b,mの
値を図6の場合と比べて3倍大きく設定したときのワー
ク取扱い部の倣い動作を図7に示す。図示のように,上
記移動軌跡P4 は目標軌道P0 に近付いており,その追
随精度が向上している。しかしながら,上記k,b,m
の値の設定変更により,ワーク取扱い部が受ける反力F
も約3倍の大きさになる。これでは,上記ワーク取扱い
部の目標軌道に対する追随精度と所定の動力学特性に対
応した動作とを同時に満足させることができない。従っ
て,本発明の目的とするところは,ワーク取扱い部が設
定された目標軌道に精度良く追随し且つ設定された動力
学特性で動作することのできるマニピュレータの制御装
置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,本発明が採用する主たる手段は,その要旨とすると
ころが,複数のリンクを関節を介して連結してなるマニ
ピュレータの,あるリンクに設けられたワーク取扱い部
の位置,速度,加速度と上記ワーク取扱い部の設定され
た動力学特性とに基づいて上記ワーク取扱い部に与える
べき付与力を求める付与力演算手段を少なくとも備え,
少なくとも上記求められた付与力を用いて上記関節を駆
動する駆動源のトルクを演算し出力する制御装置におい
て,上記ワーク取扱い部にかかる反力を検出する力セン
サと,上記求められた付与力と上記力センサにより検出
された反力との差にゲインを乗じた値を上記付与力に加
算する制御ループとを具備してなる点に係るマニピュレ
ータの制御装置として構成されている。
【0005】
【作用】本発明のマニピュレータの制御装置では,マニ
ピュレータの関節を駆動する駆動源に出力されるトルク
の演算の際に,付与力演算手段により求められた付与力
が用いられる。上記付与力には一般的に外乱等の誤差要
因が含まれるので,ワーク取扱い部が上記トルクに基づ
いて駆動された結果外部から受けた反力にも上記誤差要
因が反映される。即ち,力センサにより検出された反力
と上記ワーク取扱い部に与えられるべく求められた付与
力との差は上記誤差要因に対応する。そこで,上記反力
と上記付与力との差にゲインを乗じ,このゲインを設定
変更することにより上記付与力に含まれる誤差要因を調
整することができる。従って,上記制御装置は,ワーク
取扱い部が設定された動力学特性に基づく動作になるよ
うに,精度良く駆動制御することができる。
【0006】
【実施例】以下添付図面を参照して,本発明を具体化し
た実施例につき説明し,本発明の理解に供する。尚,以
下の実施例は,本発明を具体化した一例であって,本発
明の技術的範囲を限定する性格のものではない。ここ
に,図1は本発明の一実施例に係るマニピュレータを示
す斜視図,図2は上記マニピュレータの制御装置を示す
ブロック構成図,図3は上記マニピュレータのワーク取
扱い部の目標軌道に対する倣い動作を示す説明図,図4
は上記ワーク取扱い部の目標軌道に対する倣い動作の別
例を示す説明図である。但し,図5に示した上記従来の
マニピュレータの制御装置1a と共通する要素には,同
一の符号を使用すると共に,その詳細な説明は省略す
る。本実施例に係るマニピュレータ20は,図1に示す
ように,図示せぬ基台側に固定された第1の関節モータ
a と,この関節モータ9a の回転駆動軸に固設された
第1のリンク23と,このリンク23の先端に固設され
た第2の関節モータ9b と,この関節モータ9b の回転
駆動軸に設けられた第2のリンク24と,リンク24の
先端に配備されたワーク取扱い部25とよりなってい
る。上記関節モータ9a 及び9b には,それぞれエンコ
ーダ(360000p/回転)が一体的に設けられてお
り,上記基台に対して揺動するリンク23の角度θ a
リンク23の軸芯に対して揺動するリンク24の角度θ
b を検出し出力するようになっている。そして,上記リ
ンク23及び24のリンク長は予め決まっているので,
これらの角度θa 及びθb により上記ワーク取扱い部2
5の,例えばx方向の位置が決定される。なお,図1中
の関節モータ9は上記関節モータ9a 及び9b のいずれ
も含むものであって,同じく角度θは上記角度θa 及び
θb を表わしている。そして,上記マニピュレータ20
を制御する制御装置1は,図2に示すように,上記従来
の制御装置1a と基本的構成をほぼ同様とし,上記従来
の制御装置1 a と構造上異なる点は,マニピュレータ2
0のワーク取扱い部25にかかる例えば障害物40から
の反力Fを検出する力センサ14と,上記目標インピー
ダンス設定部3からの力の総和として求められた設定イ
ンピーダンスf(付与力)と上記力センサ14により検
出された反力Fとの差(f−F)を求める減算器17
と,上記差(f−F)に乗じられるゲインGを設定する
ゲイン設定部15と,上記差にゲインGを乗じた値G
(f−F)を上記設定インピーダンスfに加算する加算
器16とを備え,上記減算器17,ゲイン設定部15,
加算器16よりなる制御ループ構成が採用されたことで
ある。上記力センサ14は,例えば歪ゲージよりなり,
ワーク取扱い部25に設けられている。又,上記制御装
置1では,ワーク取扱い部25の目標速度dx0 /dt
を設定する目標速度設定部12と,目標加速度d2 0
/dt2 を設定する目標加速度設定部13とが設けら
れ,上記設定インピーダンスfの演算において上記位
置,速度,加速度とそれぞれの目標値との偏差が用いら
れるようになっている。従って,上記設定インピーダン
スfは次の(4)式のように示される。 f=m(d2 x/dt2 −d2 0 /dt2 )+b(dx/dt −dx0 /dt)+k(x−xo ) …(4) そして,上記設定インピーダンスfは変換部8により角
度θの関数J(θ)T ・fに変換される。
【0007】一方,逆動力学演算器10(推定値演算手
段)は上記関節モータ9のエンコーダから出力された角
度θ,及びこの角度θからディジタルフィルタ11によ
り演算された角速度,角加速度に基づいて,慣性項の推
定値M* (θ)と,上記非線形項の推定値C* (θ,d
θ/dt)との和を求める。そして,上記関節モータ9
に与えられるべきトルクτは次の(5)式により求めら
れる。即ち(5)式が上記マニピュレータ20の制御則
を表わす。 τ=M* (θ)・d2 θ/dt2 +C* (θ,dθ/dt) −J(θ)T ・{f+G(f−F)} …(5) 従って,上記ワーク取扱い部25にかかる反力Fは,
(1)式,(5)式及びモデル化誤差を示す式(ΔM=
M(θ)−M* (θ),ΔC=C(dθ/dt,θ)−
* (dθ/dt,θ))より,次の(6)式のように
示される。 F=f+{I+G}-1{J(θ)T -1{ΔM(θ)・d2 θ/dt2 +ΔC(dθ/dt,θ)−D} …(6) ただし,Iは単位行列である。上記(6)式において,
右辺第2項は,モデル化誤差及び外乱Dによる反力Fへ
の影響を表わしている。そこで,上記ゲイン設定部15
からゲインGを設定変更することにより,上記モデル化
誤差及び外乱の影響を調整することができる。例えば,
上記ゲインGを十分大きくすることにより上記モデル化
誤差及び外乱の影響を極めて小さくすることが可能で,
これによって反力Fを上記設定インピーダンスに限りな
く近づけることができる。なお,上記変換部2,動力学
インピーダンス設定部3,変換部8,逆動力学演算器1
0,ディジタルフィルタ11,ゲイン設定部15,加算
器16,減算器17は,図外のCPU上で動くソフトウ
ェアにより全て構成され,プログラムとして同じく図外
のメモリに格納されている。また,上記マニピュレータ
20は制御装置1のCPUにより4ミリ秒のサンプリン
グ周期で制御される。なお,上記逆動力学演算器10の
数学モデルにおいて,関節モータ9の駆動軸の粘性とク
ーロン摩擦とは停止中の駆動軸に力(トルク)をステッ
プ状に変えて与え,上記駆動軸が動き始めた時のトルク
を実測しこれに基づいて予め求めた。また,上記慣性項
に係る係数は,上記関節モータ9に白色ノイズ状のトル
クを与え,このとき同時に計測して得た。
【0008】上記した構成のマニピュレータ20の制御
装置1を用いて,ワーク取扱い部25の目標軌道に対す
る倣い動作を行った例に付き図3に示す。この場合,上
記制御装置1には,上記ワーク取扱い部25の移動する
目標位置x0 として従来と同様の目標軌道P0 が予め設
定されている。又,上記動力学インピーダンス設定部3
の目標弾性k,目標粘性b,目標慣性mとしては,例え
ばk=800N/m,b=160Ns/m,m=8Kgが
設定されている。これらは従来(図6)において設定さ
れたものと同じ値である。更に,上記ゲインGとして
は,G=2Iが設定されている。従来方式であれば上記
ゲインGはG=0に相当するが,上記ゲインG(2I)
の設定により,上記(6)式の右辺第2項の値が従来と
比べて1/3になり,制御精度が3倍になる。そこで,
上記マニピュレータ20の関節モータ9に上記(5)式
により求めたトルクτを与えると,ワーク取扱い部25
が始点Sから移動を始める。このとき,上記ワーク取扱
い部25が移動した移動軌跡P1 及びワーク取扱い部2
5が受けた反力Fを同図に示す。それによれば,上記マ
ニピュレータ20のワーク取扱い部25は,従来(図
6)と比べて,同等の反力Fを障害物40から受けつつ
目標軌道P0 により近い移動軌跡P1 で移動している。
更に,上記ゲインGをG=4Iに設定した場合のワーク
取扱い部25の倣い動作を図4に示す。この場合,上記
制御装置1の制御精度はG=0のときと比べて5倍にな
る。そのため,上記ワーク取扱い部25は上記した場合
と同等の反力Fを受けつつ,目標軌道P0 により一層近
い移動軌跡P2 で移動する。上記したように,本実施例
のマニピュレータの制御装置1は,上記モデル化誤差や
外乱の影響をゲインGの調整によって任意に小さくする
ことにより,ワーク取扱い部25を設定されたインピー
ダンスに対応した動作で駆動し得る制御手法を採用して
おり,ワーク取扱い部25の目標軌道追随精度を飛躍的
に改善することができる。しかも,従来と比べて,減算
(減算器17),加算(加算器16),乗算(ゲイン設
定部G)をひとつずつ増やすだけですむので,CPU負
荷は大きく増大しない。又,一般的に設定インピーダン
スfの設定範囲はワーク取扱い部25の位置,速度,加
速度のフィードバック量の上限により制限される。しか
しながら,本実施例装置によれば,ゲインGを変化させ
ることにより設定インピーダンスfと上記フィードバッ
ク量との関係を従来よりも自由に決定することができ
る。従って,上記ゲインGを設定してフィードバック量
の上限を超えないようにすることにより,設定インピー
ダンスfの設定範囲を広げることができる。一方,ワー
ク取扱い部25が,例えば硬い外部環境と接触する場
合,上記目標インピーダンス設定部3の目標弾性kの値
を小さく設定する必要がある。このような場合,従来手
法によれば,上記目標弾性kを小さく設定すると目標軌
道追随精度が極めて悪くなる。ところが,本願手法によ
れば,上記目標弾性kの値が小さくとも上記ゲインGを
大きく設定することにより,良好な追随精度でインピー
ダンス制御を行うことができる。従って,硬い外部環境
と接触しながら高い追随精度が要求される作業や,例え
ば破損しやすい部品の組立作業を精度良く行うことがで
きる。尚,上記制御装置1から逆動力学演算器10が省
略された構成である場合,上記推定値M* ,C* は演算
されることがなく,これによって上記トルクτが補償さ
れないので,ワーク取扱い部の制御精度は悪くなる。し
かしながら,このような場合にも上記ゲインGの調整に
よって上記ワーク取扱い部の追随精度を上げることがで
きる。
【発明の効果】本発明によれば,複数のリンクを関節を
介して連結してなるマニピュレータの,あるリンクに設
けられたワーク取扱い部の位置,速度,加速度と上記ワ
ーク取扱い部の設定された動力学特性とに基づいて上記
ワーク取扱い部に与えるべき付与力を求める付与力演算
手段を少なくとも備え,少なくとも上記求められた付与
力を用いて上記関節を駆動する駆動源のトルクを演算し
出力する制御装置において,上記ワーク取扱い部にかか
る反力を検出する力センサと,上記求められた付与力と
上記力センサにより検出された反力との差にゲインを乗
じた値を上記付与力に加算する制御ループとを具備して
なることを特徴とするマニピュレータの制御装置が提供
される。従って,上記ゲインを調整することにより,上
記設定された動力学特性に依存することなく制御精度を
向上させることができる。それにより,上記ワーク取扱
い部は上記設定された動力学特性で精度良く駆動制御さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るマニピュレータを示
す斜視図。
【図2】 上記マニピュレータの制御装置を示すブロッ
ク構成図。
【図3】 上記マニピュレータのワーク取扱い部の目標
軌道に対する倣い動作を示す説明図。
【図4】 上記ワーク取扱い部の目標軌道に対する倣い
動作の別例を示す説明図。
【図5】 本発明の背景の一例となる従来のマニピュレ
ータの制御装置を示すブロック構成図。
【図6】 上記従来のマニピュレータのワーク取扱い部
の倣い動作を示す説明図。
【図7】 図6の倣い動作とは異なる設定条件により行
った倣い動作を示す説明図。
【符号の説明】
1,1a …制御装置 3…動力学インピーダンス設定部 4…目標弾性係数行列 5…目標粘性係数行列 6…目標慣性係数行列 9,9a ,9b …関節モータ 14…力センサ 15…ゲイン設定部 16…加算器 17…減算器 20…マニピュレータ 23…リンク 24…リンク 25…ワーク取扱い
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−205489(JP,A) 特開 昭64−44510(JP,A) 特開 平1−142812(JP,A) 特開 平1−210281(JP,A) 特開 平4−152082(JP,A) 実開 平2−61586(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G05D 3/12 B25J 9/10 B25J 13/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のリンクを関節を介して連結してな
    るマニピュレータの,あるリンクに設けられたワーク取
    扱い部の位置,速度,加速度と上記ワーク取扱い部の設
    定された動力学特性とに基づいて上記ワーク取扱い部に
    与えるべき付与力を求める付与力演算手段を少なくとも
    備え,少なくとも上記求められた付与力を用いて上記関
    節を駆動する駆動源のトルクを演算し出力する制御装置
    において,上記ワーク取扱い部にかかる反力を検出する
    力センサと,上記求められた付与力と上記力センサによ
    り検出された反力との差にゲインを乗じた値を上記付与
    力に加算する制御ループとを具備してなることを特徴と
    するマニピュレータの制御装置。
JP3071295A 1991-04-04 1991-04-04 マニピュレータの制御装置 Expired - Fee Related JP2798518B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3071295A JP2798518B2 (ja) 1991-04-04 1991-04-04 マニピュレータの制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3071295A JP2798518B2 (ja) 1991-04-04 1991-04-04 マニピュレータの制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04306710A JPH04306710A (ja) 1992-10-29
JP2798518B2 true JP2798518B2 (ja) 1998-09-17

Family

ID=13456541

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3071295A Expired - Fee Related JP2798518B2 (ja) 1991-04-04 1991-04-04 マニピュレータの制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2798518B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103203756A (zh) * 2012-01-17 2013-07-17 精工爱普生株式会社 机器人控制装置、机器人系统以及机器人控制方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7469166B2 (en) * 2001-06-29 2008-12-23 Honda Motor Co., Ltd. System and method of predicting novel motion in a serial chain system

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103203756A (zh) * 2012-01-17 2013-07-17 精工爱普生株式会社 机器人控制装置、机器人系统以及机器人控制方法
CN103203756B (zh) * 2012-01-17 2016-12-28 精工爱普生株式会社 机器人控制装置、机器人系统以及机器人控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04306710A (ja) 1992-10-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5994864A (en) Robot controller
EP0280324B1 (en) Nonlinear control unit for a multi-degree-of freedom manipulator
US4617502A (en) Method and apparatus for controlling a robot hand along a predetermined path
EP0321579A1 (en) Articulated robot controller
WO2014091840A1 (ja) サーボ制御装置
JP2604929B2 (ja) ロボットの制御装置
JP4639417B2 (ja) ロボットの制御装置
JP4361285B2 (ja) 数値制御装置
JP2798518B2 (ja) マニピュレータの制御装置
CN115336167B (zh) 摩擦补偿装置、碰撞检测装置、扭矩前馈运算装置及机器人控制装置以及摩擦补偿方法
JP3460761B2 (ja) ロボットの制御装置
JP2906256B2 (ja) サーボ制御装置
JP4134369B2 (ja) ロボットの制御装置
JPH04306712A (ja) マニピュレータの制御装置
JPH07185817A (ja) 多軸ロボットのウィービング制御方法
JP2960232B2 (ja) ロボットの制御装置
JPH06332535A (ja) ロボットの制御装置
JP4507071B2 (ja) モータ制御装置
JP2960233B2 (ja) ロボットの制御装置
JPS61217802A (ja) ロボツト制御装置
JP2682977B2 (ja) ロボットの制御方法および装置
JPH06104307B2 (ja) 多関節マニピユレ−タの制御装置
JPH09185416A (ja) マニピュレータの力制御装置
JPH0769734B2 (ja) マニピュレータ装置
JPH0245806A (ja) 多自由作業機械の位置と力の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees