JP5129415B2 - ロボット、ロボットの制御装置、制御方法、及び制御プログラム - Google Patents

ロボット、ロボットの制御装置、制御方法、及び制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、工場内、又は、家庭内、又は、介護現場等でパワーアシスト等の作業支援を行うロボットアームを備えるロボット等、人と協働するロボット、ロボットの制御装置、制御方法、及び制御プログラムに関する。
近年、工場等で人と協調して動作し、パワーアシスト等の作業支援を行う人協調型のロボットが注目されている。こうした人協調型のロボットは人の操作により動作するため、高度な自律機能がなくても実用的な作業が可能である。また、人の制御の下に動作するため、安全性が高く、将来は工場内に留まらず、家庭内の生活支援又は介護への応用が期待されている。
人協調型のロボットは、主にインピーダンス制御を使うことにより人がロボットにかける力に応じて動作することを可能としており、その操作性は、慣性と粘性と剛性とのインピーダンスパラメータによって決定される。例えば、粘性を低く設定した場合、軽い力でロボットが動作するため移動が容易である反面、安定性が低く、位置決めなど精密な動作には不適な特性となる。一方、粘性を高く設定した場合、抵抗が大きくなり移動が困難になる反面、安定性が高くなり、位置決めなど精密な動作に適した特性となる。このように、ある1つの固定のインピーダンスパラメータでは、例えば移動のしやすさと位置決めしやすさとを両立することはできない。
こうした課題に対し、従来技術は、作業フェーズに応じてインピーダンスパラメータを変化させることにより、適切な操作性を得る作業補助装置を開示している(特許文献1)。
また、他の従来技術としては、物体が位置する領域区分、物体の位置、所定のスカラー場、又は所定のベクトル場に基づきアシスト力を決定し、所定のベクトル場を動的に変更するパワーアシスト装置を開示している(特許文献2)。
特許第3504507号公報 特開2003−081599号公報
しかしながら、前記特許文献1の従来技術では、作業フェーズを判別する必要があり、判別が正確にできなかったときには適切なインピーダンスパラメータに設定されない可能性がある。また、作業内容が変わると判別ルールを新たに見つける必要があり、様々な作業への応用は容易ではない。
また、前記特許文献2の従来技術では、ベクトル場を動的に変更することを開示しているが、具体的には収束状態判定手段により位置決めをしているかを判定し、ポテンシャルに極小点を設けることの開示しかなく、位置決め動作の操作性向上にしか効果を発揮することはできない。また、ただ単に極小点を設けるだけであり、さらなる操作性の向上を実現することは困難である。
本発明の目的は、前記従来の制御装置の課題を解決し、簡潔なアルゴリズムにより安定して最適なインピーダンスパラメータに設定され作業の操作性を向上させることが可能なロボット、ロボットの制御装置、制御方法、及び制御プログラムを提供する。
前記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明の第1態様によれば、多関節ロボットアームと、
前記多関節ロボットアームに配設されて外力を取得する外力取得部と、
前記多関節ロボットアームの動作に伴って移動する前記多関節ロボットアームの手先のそれぞれの位置と、前記それぞれの位置における慣性、粘性、及び、剛性を含むインピーダンスパラメータとを対応付けるインピーダンスパラメータの基準分布をインピーダンスマップとして記憶するインピーダンスマップ記憶部と、
前記多関節ロボットアームの前記手先の現在の位置の情報に応じて、前記インピーダンスマップにおける前記インピーダンスパラメータの基準分布に対して前記多関節ロボットアームの動作を行っている前記手先の位置の前又は後の位置でのインピーダンスパラメータの分布を変化させるインピーダンスマップ可変部と、
前記外力取得部が取得した外力及び前記インピーダンスマップ可変部により変化させられた前記インピーダンスパラメータの分布とに基づき前記多関節ロボットアームをインピーダンス制御するインピーダンス制御部と、
を有することを特徴とするロボットを提供する。
本発明の第9態様によれば、多関節ロボットアームの動作に伴って移動する前記多関節ロボットアームの手先のそれぞれの位置と、前記それぞれの位置における慣性、粘性、及び、剛性を含むインピーダンスパラメータとを対応付けるインピーダンスパラメータの基準分布をインピーダンスマップとして記憶するインピーダンスマップ記憶部と、
前記多関節ロボットアームの前記手先の現在の位置の情報に応じて、前記インピーダンスマップにおける前記インピーダンスパラメータの基準分布に対して前記多関節ロボットアームの動作を行っている前記手先の位置の前又は後の位置でのインピーダンスパラメータの分布を変化させるインピーダンスマップ可変部と、
前記多関節ロボットアームに配設された外力取得部で取得した外力及び前記インピーダンスマップ可変部により変化させられた前記インピーダンスパラメータの分布とに基づき前記多関節ロボットアームをインピーダンス制御するインピーダンス制御部と、
を備えることを特徴とするロボットの制御装置を提供する。
本発明の第10態様によれば、多関節ロボットアームに配設された外力取得部で外力を取得し、
前記多関節ロボットアームの動作に伴って移動する前記多関節ロボットアームの手先のそれぞれの位置と、前記それぞれの位置における慣性、粘性、及び、剛性を含むインピーダンスパラメータとを対応付けるインピーダンスパラメータの基準分布をインピーダンスマップとしてインピーダンスマップ記憶部に記憶し、
インピーダンスマップ可変部により、前記多関節ロボットアームの前記手先の現在の位置の情報に応じて、前記インピーダンスマップにおける前記インピーダンスパラメータの基準分布に対して前記多関節ロボットアームの動作を行っている位置の前又は後の位置でのインピーダンスパラメータの分布を変化させ、
前記外力取得部が取得した外力及び前記インピーダンスマップ可変部により変化させられた前記インピーダンスパラメータの分布とに基づき前記多関節ロボットアームをインピーダンス制御部によりインピーダンス制御することを特徴とするロボットの制御方法を提供する。
本発明の第11態様によれば、コンピューターを、
多関節ロボットアームの動作に伴って移動する前記多関節ロボットアームの手先のそれぞれの位置と、前記それぞれの位置における慣性、粘性、及び、剛性を含むインピーダンスパラメータとを対応付けるインピーダンスパラメータの基準分布をインピーダンスマップとして記憶するインピーダンスマップ記憶部と、
前記多関節ロボットアームの前記手先の現在の位置の情報に応じて、前記インピーダンスマップにおける前記インピーダンスパラメータの基準分布に対して前記多関節ロボットアームの動作を行っている前記手先の位置の前又は後の位置でのインピーダンスパラメータの分布を変化させるインピーダンスマップ可変部と、
前記多関節ロボットアームに配設された外力取得部で取得した外力及び前記インピーダンスマップ可変部により変化させられた前記インピーダンスパラメータの分布とに基づき前記多関節ロボットアームをインピーダンス制御するインピーダンス制御部として機能させるためのロボットの制御プログラムを提供する。
本発明のロボット、ロボットの制御装置、制御方法、及び制御プログラムによれば、インピーダンスマップ可変部を有することにより、ロボットアームの手先の現在の位置に基づいてインピーダンスマップを更新していくので、簡潔なアルゴリズムにより、安定して最適なインピーダンスパラメータへの設定が可能となる。
本発明のこれらと他の目的と特徴は、添付された図面についての実施形態に関連した次の記述から明らかになる。この図面においては、
図1は、本発明の第1実施形態におけるロボットの全体構成を示す図であり、 図2は、本発明の第1実施形態におけるロボットのインピーダンス制御手段の構成を示すブロック図であり、 図3は、本発明の第1実施形態におけるロボットによる人との協調搬送作業を説明する図であり、 図4は、本発明の第1実施形態における協調搬送作業の詳細手順を説明する図であり、 図5は、本発明の第1実施形態におけるインピーダンスマップを説明する図であり、 図6Aは、本発明の第1実施形態におけるインピーダンス可変手段による粘性Dの分布の更新方法を説明する図であり、 図6Bは、本発明の第1実施形態におけるインピーダンス可変手段による粘性Dの分布の更新方法を説明する図であり、 図7は、本発明の第1実施形態における前記ロボットにおけるインピーダンス制御手段の全体的な動作ステップを表すフローチャートであり、 図8は、本発明の第1実施形態におけるインピーダンス可変手段による粘性Dの分布の他の更新方法を説明する図であり、 図9Aは、本発明の第2実施形態におけるインピーダンスマップを説明する図であり、 図9Bは、本発明の第2実施形態におけるインピーダンスマップを説明する図であり、 図9Cは、本発明の第2実施形態におけるインピーダンスマップを説明する図であり、 図9Dは、本発明の第2実施形態におけるインピーダンスマップを説明する図であり、 図10Aは、本発明の第3実施形態におけるインピーダンスマップを説明する図であり、 図10Bは、本発明の第3実施形態におけるインピーダンスマップを説明する図であり、 図11は、本発明の第1実施形態におけるインピーダンスパラメータの具体数値を説明する図であり、 図12Aは、本発明の第1実施形態におけるロボットのハンドの作業領域のy=yにおけるx方向の粘性Dの分布を説明する図であり、 図12Bは、本発明の第1実施形態におけるロボットのハンドの作業領域のy=yにおけるx方向の粘性Dの分布を説明する図であり、 図12Cは、本発明の第1実施形態におけるロボットのハンドの作業領域のy=yにおけるx方向の粘性Dの分布を説明する図であり、 図12Dは、本発明の第1実施形態におけるロボットのハンドの作業領域のy=yにおけるx方向の粘性Dの分布を説明する図であり、 図12Eは、本発明の第1実施形態におけるロボットのハンドの作業領域のy=yにおけるx方向の粘性Dの分布を説明する図であり、 図12Fは、本発明の第1実施形態におけるロボットのハンドの作業領域のy=yにおけるx方向の粘性Dの分布を説明する図であり、 図12Gは、本発明の第1実施形態におけるロボットのハンドの作業領域のy=yにおけるx方向の粘性Dの分布を説明する図であり、 図13は、本発明の第1実施形態と第2実施形態との組み合わせにおけるインピーダンス可変手段による粘性Dの分布の更新方法を説明する図であり、 図14Aは、本発明の第4実施形態におけるインピーダンス可変手段による慣性Mの分布の更新方法を説明する図であり、 図14Bは、本発明の第4実施形態におけるインピーダンス可変手段による慣性Mの分布の更新方法を説明する図である。
以下に、本発明にかかる実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
以下、図面を参照して本発明における実施形態を詳細に説明する前に、本発明の種々の態様について説明する。
本発明の第1態様によれば、多関節ロボットアームと、
前記多関節ロボットアームに配設されて外力を取得する外力取得部と、
前記多関節ロボットアームの動作に伴って移動する前記多関節ロボットアームの手先のそれぞれの位置と、前記それぞれの位置における慣性、粘性、及び、剛性を含むインピーダンスパラメータとを対応付けるインピーダンスパラメータの基準分布をインピーダンスマップとして記憶するインピーダンスマップ記憶部と、
前記多関節ロボットアームの前記手先の現在の位置の情報に応じて、前記インピーダンスマップにおける前記インピーダンスパラメータの基準分布に対して前記多関節ロボットアームの動作を行っている前記手先の位置の前又は後の位置でのインピーダンスパラメータの分布を変化させるインピーダンスマップ可変部と、
前記外力取得部が取得した外力及び前記インピーダンスマップ可変部により変化させられた前記インピーダンスパラメータの分布とに基づき前記多関節ロボットアームをインピーダンス制御するインピーダンス制御部と、
を有することを特徴とするロボットを提供する。
本発明の第2態様によれば、前記多関節ロボットアームの前記手先の位置の情報を微分して速度を求める速度取得部をさらに備え、
前記インピーダンスマップ可変部は、前記多関節ロボットアームの前記手先の現在の位置の情報と前記速度取得部で取得した速度とに応じて、前記インピーダンスマップにおけるインピーダンスパラメータの基準分布に対して前記多関節ロボットアームの動作を行っている前記手先の位置の前又は後の位置でのインピーダンスパラメータの分布を変化させる、第1の態様に記載のロボットを提供する。
本発明の第3態様によれば、前記インピーダンスマップ可変部は、前記多関節ロボットアームの前記手先が通過する位置での前記インピーダンスパラメータの粘性を、前記多関節ロボットアームの前記手先が通過する前よりも前記手先が通過した後に、高くなるように変化させる第1の態様に記載のロボットを提供する。
本発明の第4態様によれば、前記インピーダンスマップ可変部は、前記多関節ロボットアームの前記手先が通過した位置での粘性を、前記多関節ロボットアームの前記手先が前記位置を通過した後に高くした後、前記多関節ロボットアームの前記手先が前記位置から一定距離を離れたときに前記位置での粘性を、前記高くした粘性の値よりも低くする第3の態様に記載のロボットを提供する。
本発明の第5態様によれば、前記インピーダンスマップ記憶部に記憶された前記インピーダンスマップが、前記多関節ロボットアームの前記手先を移動するための粘性の低い第1領域と、前記多関節ロボットアームの前記手先を位置決めするための前記第1領域よりも高い粘性の第2領域と、さらに前記第2領域の周辺を囲うように配置されかつ前記第2領域よりも高い粘性の第3領域とを有し、
前記インピーダンスマップ可変部は、前記多関節ロボットアームの前記手先が前記第2領域に入った後に、前記第3領域が囲う前記第2領域の面積を、前記手先が前記第2領域に入る前の面積よりも小さくなるように変化させることを特徴とする第1の態様に記載のロボットを提供する。
本発明の第6態様によれば、前記インピーダンスマップ可変部は、前記多関節ロボットアームの前記手先が前記第2領域に入った後に、前記第2領域の粘性の値を、前記手先が前記第2領域に入る前の粘性の値よりも低い方へ変化させることを特徴とする第5の態様に記載のロボットを提供する。
本発明の第7態様によれば、前記インピーダンスマップ記憶部に記憶された前記インピーダンスマップは、前記多関節ロボットアームの前記手先を移動するための粘性の低い第1領域と、前記手先を位置決めするための、前記第1領域の粘性よりも高い第2領域とを有するとともに、前記第2領域と前記第1領域との間に、前記手先を位置決めするための、第1領域の粘性よりも高くかつ第2領域の粘性以下の第4領域を設定し、
前記インピーダンスマップ可変部は、前記手先が前記第4領域に入った後に、前記第4領域の粘性を前記第2領域の粘性よりも高くするように変化させることを特徴とする第1の態様に記載のロボットを提供する。
本発明の第8態様によれば、前記多関節ロボットアームの前記手先の位置の情報を微分して速度を求める速度取得部をさらに備え、
前記インピーダンスマップ可変部は、前記多関節ロボットアームの前記手先の現在の位置の情報と、前記多関節ロボットアームの前記手先が前記第4領域に入る速度であって前記速度取得部で取得した速度に応じて、前記第4領域の粘性の高さを設定することを特徴とする第7の態様に記載のロボットを提供する。
本発明の第9態様によれば、多関節ロボットアームの動作に伴って移動する前記多関節ロボットアームの手先のそれぞれの位置と、前記それぞれの位置における慣性、粘性、及び、剛性を含むインピーダンスパラメータとを対応付けるインピーダンスパラメータの基準分布をインピーダンスマップとして記憶するインピーダンスマップ記憶部と、
前記多関節ロボットアームの前記手先の現在の位置の情報に応じて、前記インピーダンスマップにおける前記インピーダンスパラメータの基準分布に対して前記多関節ロボットアームの動作を行っている前記手先の位置の前又は後の位置でのインピーダンスパラメータの分布を変化させるインピーダンスマップ可変部と、
前記多関節ロボットアームに配設された外力取得部で取得した外力及び前記インピーダンスマップ可変部により変化させられた前記インピーダンスパラメータの分布とに基づき前記多関節ロボットアームをインピーダンス制御するインピーダンス制御部と、
を備えることを特徴とするロボットの制御装置を提供する。
本発明の第10態様によれば、多関節ロボットアームに配設された外力取得部で外力を取得し、
前記多関節ロボットアームの動作に伴って移動する前記多関節ロボットアームの手先のそれぞれの位置と、前記それぞれの位置における慣性、粘性、及び、剛性を含むインピーダンスパラメータとを対応付けるインピーダンスパラメータの基準分布をインピーダンスマップとしてインピーダンスマップ記憶部に記憶し、
インピーダンスマップ可変部により、前記多関節ロボットアームの前記手先の現在の位置の情報に応じて、前記インピーダンスマップにおける前記インピーダンスパラメータの基準分布に対して前記多関節ロボットアームの動作を行っている位置の前又は後の位置でのインピーダンスパラメータの分布を変化させ、
前記外力取得部が取得した外力及び前記インピーダンスマップ可変部により変化させられた前記インピーダンスパラメータの分布とに基づき前記多関節ロボットアームをインピーダンス制御部によりインピーダンス制御することを特徴とするロボットの制御方法を提供する。
本発明の第11態様によれば、コンピューターを、
多関節ロボットアームの動作に伴って移動する前記多関節ロボットアームの手先のそれぞれの位置と、前記それぞれの位置における慣性、粘性、及び、剛性を含むインピーダンスパラメータとを対応付けるインピーダンスパラメータの基準分布をインピーダンスマップとして記憶するインピーダンスマップ記憶部と、
前記多関節ロボットアームの前記手先の現在の位置の情報に応じて、前記インピーダンスマップにおける前記インピーダンスパラメータの基準分布に対して前記多関節ロボットアームの動作を行っている前記手先の位置の前又は後の位置でのインピーダンスパラメータの分布を変化させるインピーダンスマップ可変部と、
前記多関節ロボットアームに配設された外力取得部で取得した外力及び前記インピーダンスマップ可変部により変化させられた前記インピーダンスパラメータの分布とに基づき前記多関節ロボットアームをインピーダンス制御するインピーダンス制御部として機能させるためのロボットの制御プログラムを提供する。
以下に、本発明にかかる実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態におけるロボット1の構成を示す。ロボット1は、多関節ロボットアーム5と、多関節ロボットアーム5の動作を制御する制御装置2とを備えている。
制御装置2は、ハードウェア的には一般的なパーソナルコンピュータにより構成されている。そして、制御装置2のうちのインピーダンス制御手段(インピーダンス制御部)4の入出力IF19を除く部分は、パーソナルコンピュータで実行される制御プログラム17としてソフトウェア的に実現される。
入出力IF19は、パーソナルコンピュータのPCIバスなどの拡張スロットルに接続された、D/Aボード20と、A/Dボード21と、カウンタボード22とにより構成される。
ロボット1の多関節ロボットアーム5の動作を制御するための制御プログラム17が実行されることにより、制御装置2が機能する。
ロボットアーム5の各関節11、12(12a,12b)、13、14、15の関節角度センサーの一例である各エンコーダ42より出力される関節角度情報は、カウンタボード22を通じて制御装置2にそれぞれ取り込まれる。制御装置2は、取り込んだ関節角度情報に基づいて、各関節11、12、13、14、15における回転動作の制御指令値をそれぞれ算出する。算出された各制御指令値は、D/Aボード20を通じてモータードライバ18に与えられ、モータードライバ18から送られた各制御指令値に従って、ロボットアーム5の各関節11、12、13、14、15のそれぞれのモータ41が駆動される。
ロボットアーム5は、5自由度の多リンクマニピュレータであり、物体を把持するためのハンド(多関節ロボットアーム5の手先の一例)6と、前腕リンク8と、肘ブロック16と、一対の上腕リンク9a、9bと、第1関節支柱24と、台部10とを有して構成されている。
前腕リンク8は、先端に、ハンド6が取付けられる手首部7が第4関節14の関節軸周りに回転可能に接続されている。
肘ブロック16の一端には、前腕リンク8の基端が第3関節13の関節軸周りに回転可能に連結されている。
一対の上腕リンク9a、9bは、それらの各一端が、肘ブロック16の他端にそれぞれ
第2関節のうちの2つの関節12c、12dの関節軸周りに回転可能に接続された平行リンク構造で構成されている。
第1関節支柱24は、台部10と支持部材124とで、上下方向沿いに位置しかつ第1関節11の関節軸周りに回転可能に支持されている。第1関節支柱24の上端近傍部には、上腕リンク9a、9bの各他端がそれぞれ第2関節のうちの2つの関節12a、12bの関節軸周りに回転可能に接続されている。詳しくは、第1関節支柱24の下端は、台部10に第1関節11の関節軸周りに回転可能に支持され、第1関節支柱24の上端は、台部10に立設された支持部材124の支持部124bの上端から張り出した支持部材124の上端支持部124cに第1関節11の関節軸周りに回転可能に支持されている。
第2関節12a、12b、12c、12dの関節軸周りでの回転により、第3関節13の関節軸が第1関節11の関節軸に対し常に平行を保つように、肘ブロック16が第2関節12aおよび第2関節12b周りの回転運動を行うようにしている。
このように構成することにより、ロボットアーム5は、合計5個の軸周りに回転可能として前記5自由度の多リンクマニピュレータを構成している。
手首部7は、大括弧(])形状の第1ブラケット部7aと、逆T字形状の上部と一対のL字状の下部とで構成される第2ブラケット部7bとが互いに組み合わされてハンド6を構成している。すなわち、第1ブラケット部7aの上端中央部が、前腕リンク8の先端に第4関節14の関節軸周りに回転可能に連結されている。第1ブラケット部7aの両端部の内側には、第2ブラケット部7bの逆T字形状の上部の両端部が第5関節15の関節軸周りに回転可能に連結されている。第2ブラケット部7bの逆T字形状の上部の中央部には、後述するように、操作ハンドル40が取り付けられている。第1ブラケット部7aと第2ブラケット部7bとには、薄型テレビなどのパネルなどの物体と係合可能な係合部7cを、逆T字形状の上部の上端と両端部近傍部と一対のL字状の下部の下端との合計5箇所にそれぞれ備えている。この結果、例えば、第1ブラケット部7a逆T字形状の上部の上端の係合部7cと両端部近傍部の係合部7cとで、薄型テレビなどのパネルなどの矩形板状の物体の上端縁と両側縁とを支持し、第2ブラケット部7b一対のL字状の下部の下端の係合部7cで薄型テレビなどのパネルなどの矩形板状の物体の下端縁を支持可能として、ハンド6で薄型テレビなどのパネルなどの矩形板状の物体を安定して把持できるようにしている。よって、ハンド6は、互いに直交し、かつ、上下方向沿いに配置された第4関節14と上下方向と直交する横方向沿いに配置された第5関節15との2つの回転軸を有しており、台部10に対して、ハンド6の相対的な姿勢(向き)を変化させて、ハンド6で把持した物体の相対的な姿勢(向き)を変化させることができる。
各軸の回転部分を構成する各関節11、12a、13、14、15には、各関節11、12a、13、14、15の一方の部材に設けられた回転駆動装置(本第1実施形態ではモータ41)と、モータ41の回転軸の回転位相角(すなわち関節角)を検出するエンコーダ42とを備える。そして、モータ41の回転軸が関節の他方の部材に連結されて前記回転軸を正逆回転させることにより、他方の部材を一方の部材に対して各関節軸周りに回転可能とする。回転駆動装置は、後述するモータードライバ18により駆動制御される。本第1実施形態では、回転駆動装置の一例としてのモータ41とエンコーダ42とは、ロボットアーム5の各関節11、12a、13、14、15の内部に配設されている。
図1の参照符号35は台部10に対して相対的な位置関係が固定された絶対座標系であり、参照符号36はハンド6に対して相対的な位置関係が固定された手先座標系である。絶対座標系35から見た手先座標系36の原点位置O(x、y、z)をロボットアーム5の手先位置とし、絶対座標系35から見た手先座標系36の姿勢をロール角とピッチ角とで表現した(φ、θ)をロボットアーム5のハンド6の手先姿勢とし、ハンド6の手先位置及び姿勢ベクトルをr=[x、y、z、φ、θ]と定義する。ロボットアーム5のハンド6の手先位置及び姿勢を制御する場合には、手先位置及び姿勢ベクトルrを目標手先位置及び姿勢ベクトルrに追従させることになる。
操作ハンドル40は、ハンド6と、外力取得手段(外力取得部又は外力取得装置)の一例として機能する力センサー3を介して接続されており、力センサー3に中央部が固定されたH型の支持体40bに固定された一対の上下方向沿いの棒状握り部40aで構成されて、人39は操作ハンドル40の一対の握り部40aを直接握り、力をかけることでロボット5を操作することができる。操作ハンドル40とロボットアーム5の間には力センサー3が配設されており、人39が操作するときの力を力センサー3で検出することができる。 次に、図2を使い、インピーダンス制御手段4の詳細について説明する。図2において、参照符号5は図1に示したロボットアームである。ロボットアーム5からは各関節の関節軸のエンコーダ42により計測された関節角の現在値(関節角度ベクトル)q=[q,q,q,q,qが出力され、カウンタボード22によりインピーダンス制御手段4に取り込まれる。ただし、q,q,q,q,qは、それぞれ、第1関節11、第2関節12a、第3関節13、第4関節14、第5関節15の関節角度である。
また、ロボットアーム5の力センサー3からは、力センサー3により計測された外力(計測値)F=[f,f,f,n,n,nが出力され、A/Dボード21によりインピーダンス制御手段4に取り込まれる。ここで、f,f,fは手先座標系36の互いに直交する3方向(x軸、y軸、z軸方向)の方向別の力の成分である。
また、n、n,nは手先座標系36の互いに直交する3方向まわりの回転モーメントである。
目標軌道生成手段(目標軌道生成部)23は、目標とするロボットアーム5の動作を実現するための手先位置及び姿勢目標ベクトルrを出力する。目標とするロボットアーム5の動作は、目的とする作業に応じて、事前に、それぞれの時間(t=0、t=t、t=t、・・・)でのポイント毎の位置(rd0、rd1、rd2、・・・)が時系列データとして与えられている。目標軌道生成手段23は、多項式補間を使用し、各ポイント間の軌道を補完し、手先位置及び姿勢目標ベクトルrを生成する。
インピーダンスマップ記憶部48は、ロボットアーム5の作業領域内の3次元位置におけるインピーダンスパラメータM、D、及び、K(慣性M、粘性D、及び、剛性K)の基準分布(変更又は更新前の基準となる分布又は初期状態の分布)をインピーダンスマップのデータベースとして記憶して保有している。
インピーダンスマップ可変手段(インピーダンスマップ可変部)50は、順運動学計算手段26からのロボットアーム5の手先(ハンド)6の現在の位置に応じて、インピーダンスマップ記憶部48のインピーダンスパラメータの基準分布を変更する。
インピーダンス計算手段(インピーダンス計算部)25は、ロボットアーム5に機械インピーダンス設定値へのロボットアーム5の機械インピーダンスの値の制御を実現する機能を果たす部分である。インピーダンス計算手段25は、ロボットアーム5が目標軌道生成手段23の生成する目標軌道に沿うよう位置制御により単独で動作する場合は、0を出力する。一方、ロボットアーム5と人間が協働作業をする場合には、インピーダンス計算手段25は、インピーダンスマップ記憶部48において設定したインピーダンスパラメータM、D、及び、K(慣性M、粘性D、及び、剛性K)と、後述する力変換手段(力変換部)30へ入力される外力F=[f,f,f,nφ,nθとにより、ロボットアーム5に機械インピーダンスを実現するための手先位置及び姿勢目標補正出力Δrを以下の式(1)により計算して出力する。手先位置及び姿勢目標補正出力Δrは、目標軌道生成手段23の出力する手先位置及び姿勢目標rに第1演算部51で加算され、手先位置及び姿勢補正目標ベクトルrdmが生成される。ただし、nφ、nθはロール軸、ヨー軸回りの回転モーメントである。
Figure 0005129415
.....(1)
ただし、
Figure 0005129415
.....(2)
Figure 0005129415
.....(3)
Figure 0005129415
.....(4)
であり、sはラプラス演算子である。
順運動学計算手段(順運動学計算部)26には、ロボットアーム5のそれぞれの関節軸のエンコーダ42から出力された各関節角の現在値qである関節角度ベクトルqがカウンタボード22を介して入力される。順運動学計算手段26では、ロボットアーム5の関節角度ベクトルqから手先位置及び姿勢ベクトルrへの変換の幾何学的計算を行う。
第2演算部52は、順運動学計算手段26により計算される手先位置及び姿勢ベクトルrと、第1演算部51で生成された手先位置及び姿勢補正目標ベクトルrdmとの誤差rを求め、求めた誤差rを位置誤差補償手段(位置誤差補償部)27に出力する。
位置誤差補償手段27は、第2演算部52で求められた誤差rに基づいて位置誤差補償出力urpを求め、求めた位置誤差補償出力urpを近似逆運動学計算手段(近似逆運動学計算部)28に出力する。
近似逆運動学計算手段28は、近似式
Figure 0005129415
を用いて、逆運動学の近似計算を行う。ただし、J(q)は
Figure 0005129415
の関係を満たすヤコビ行列、uinは近似逆運動学計算手段28への入力、uoutは近似逆運動学計算手段28からの出力である。ここで、
Figure 0005129415
と近似して考えることができるので、ヤコビ行列の定義式
Figure 0005129415
に代入すると、
Figure 0005129415
が成り立つことが分かる。すなわち、J(q)−1を近似逆運動学計算手段28で乗算することで、手先位置及び姿勢に関する誤差値から関節角度に関する誤差値への変換となる。したがって、手先位置及び姿勢誤差rにゲインをかける等した値である位置誤差補償出力ureが近似逆運動学計算手段28に入力されると、近似逆運動学計算手段28の出力として、関節角度誤差qを補償するための関節角度誤差補償出力uqeが近似逆運動学計算手段28から出力されることになる。
関節角度誤差補償出力uqeは、近似逆運動学計算手段28からD/Aボード20を介してモータードライバ18に電圧指令値として与えられ、モータードライバ18でそれぞれのモータ41が駆動されて、各関節軸が正逆回転駆動されてロボットアーム5が動作する。
以上のように構成されるインピーダンス制御手段4の基本構成に関して動作の基本原理を説明する。
動作の基本は、位置誤差補償手段27による手先位置及び姿勢誤差rのフィードバック制御(位置制御)であり、図2の点線で囲まれた部分が位置制御系29になっている。位置誤差補償手段27として、例えば、PID補償器を使用すれば、手先位置及び姿勢誤差rが0に収束するように制御が働き、目標とするロボットアーム5のインピーダンス制御動作が実現することができる。
インピーダンス制御を行う場合、前記説明した位置制御系29に対し、インピーダンス計算手段25により手先位置及び姿勢目標補正出力Δrが目標軌道生成手段23の出力する手先位置及び姿勢目標rに第1演算部51で加算されて手先位置及び姿勢の目標値の補正が行われる。このために、前記した位置制御系29は、手先位置及び姿勢の目標値が本来の値より微妙にずれることになり、結果的に機械インピーダンスが実現される。以上の図2の一点鎖線で囲まれた部分は、位置制御ベースのインピーダンス制御系49と呼ばれる構成であり、このインピーダンス制御系49により、慣性M、粘性D、及び、剛性Kの機械インピーダンスが実現される。インピーダンス制御手段4は、制御手段(制御部)(又は動作制御手段、又は動作制御部)の一例として機能する。
以上のインピーダンス制御を利用すれば、図3に示すような人39とロボット1との物体38の協調搬送のような協働作業が可能となる。人39が物体38を移動しようとして、一対の操作ハンドル40の棒状握り部40aに両手で力をかけると、操作ハンドル40を通じて力がロボット1のロボットアーム5に伝わる。前記ロボットアーム5に伝わった力が、ロボットアーム5の力センサー3により、外力Fとして検出される。インピーダンス制御手段4への入力となる外力Fは、操作ハンドル40の重力を考慮するとともに、手先座標系36の原点Oと力センサー3の測定面53の位置とが異なることを考慮するため、力変換手段30において、力センサー3により検出された外力Fを基に式(5)で計算を行い、この計算により算出される外力Fを使用する。
Figure 0005129415
.....(5)
ただし、mは操作ハンドル40の質量、gは重力加速度、は手先座標系36から絶対座標系35へ姿勢を変換する回転行列、lseは手先座標系36の原点Oから力センサー3の測定面53までの距離、lshは操作ハンドル40の重心から力センサー3の測定面53までの距離である。式(5)で計算される外力Fを入力にインピーダンス制御を行えば、ロボットアーム5は人39がかけた力の方向に沿うように動作するため、協調搬送が実現する。なお、操作ハンドル40の質量m、及び、重力加速度gは、力変換手段30に予め記憶されている。
本発明の第1実施形態のロボット1の制御装置2の特徴は、以上の基本的なインピーダンス制御手段4の構成に加え、インピーダンスマップ記憶部48及びインピーダンスマップ可変手段50を有するところにあり、以下、詳細について図4に示す作業を行う場合を例に説明する。ここでは、物体38の一例として薄型テレビ46を使用している。
図4での作業内容は、以下の通りである。
まず、図4の右側の第1作業台31に伏して置かれた薄型テレビ46をハンド6で把持し、持ち上げ、y軸周りのθ方向周りに90°回転する(矢印A参照)ことで、上下方向に立てた状態にする。
その後、第1作業台31の上方の位置から第2作業台32の上方へと薄型テレビ46をハンド6で水平移動し(矢印B参照)、ハンド6で把持した薄型テレビ46を第2作業台32に配設されたスタンド33に位置合わせをする。
その後、ハンド6で把持した薄型テレビ46を下降させ、薄型テレビ46の底面に配設された一対の挿入口47に、第2作業台32のスタンド33の一対の突起33aを挿入する(矢印C参照)。以上が前記した作業である。
図4の作業時の操作性を良くするために、作業開始前の初期状態においてインピーダンスマップ記憶部48は、例えば、図5及び図12A〜図12Gで示す粘性Dの分布を基準分布として設定する。粘性D以外のパラメータに関しては、例えば、慣性Mは5kg、剛性kは0N/mの一定値に、インピーダンスマップ記憶部48において基準分布として設定する。図5はハンド6の作業領域のx=xにおけるy方向の粘性Dの分布を表しており、図12A〜図12Gはy=y〜yそれぞれにおけるx方向の粘性Dの分布を表している。図5及び図12A〜図12Gに示すように粘性Dの分布はx方向及びy方向に関する二次元の分布となっている。なお、z方向はx方向及びy方向で決まる粘性Dがそのまま一定に続いている。ロボットアーム5の手先位置O(手先座標系36の原点)が図示した位置y(図5参照)にあるとき、粘性Dの値は矢印Dで示される値となる。一例として、図5に示す位置(x,y)〜(x,y)、及び、図12Cに示す位置(x,y)〜(x,y)におけるインピーダンスパラメータの値を図11に示す。
第1作業台31の作業領域34では粘性Dは低い値(例えば、10Ns/m)に設定されており、ハンド6の移動領域43の第2作業台32の手前で粘性Dは上昇し、第2作業台32の作業領域37では粘性Dは高い値(例えば、60Ns/m)に設定されている。また、作業領域34,37の外側の領域である外側領域44、45の粘性Dは、さらに高い値(例えば、最大100Ns/m)に設定されている。ここで、外側領域44、45の粘性Dと、作業領域37などの粘性Dとの差としては、(100Ns/m)/(60Ns/m)=約1.7倍を例として挙げているが、これは一例であり、ロボットアームの性能、制御系の性能によって変わる。なお、人が操作感として適切と感じる範囲という観点で考えると、前記1.7倍を採用してもよい。
粘性Dの低い領域では、人39は、ロボットアーム5を軽い力で容易に移動させることが可能となる。一方、粘性Dの高い領域では、人39にとっては、抵抗が増加してロボットアーム5の移動が困難になる代わりに、ロボットアーム5の動作の安定性が向上し、位置決め作業を精度良く行うことが可能となるという操作性を付与することができる。
したがって、図5に示す粘性Dの初期分布(基準分布)によれば、第1作業台31から第2作業台32に向けて軽い力での移動が可能となり、第2作業台32に近づくにつれ粘性Dが上昇することで抵抗が増し、ロボットアーム5の減速がアシストされる。また、第2作業台32の上方に到達すると、粘性Dは高い状態であるため位置決め操作がし易くなり、スタンド33への挿入作業を容易に行うことができるようになる。さらに、外側領域44、45ではさらに粘性Dが高いのでさらに移動に対する抵抗が大きくなり、外側領域44では、人39が間違って第1作業台31から第2作業台32への方向と逆方向へ逆走するのを防いだり、外側領域45では、スタンド33の位置を越えて行き過ぎるのを防ぐことが可能となる。
すなわち、軽い力で移動させたい領域では、粘性Dを低くする。ロボットアーム5の動作の安定性が向上し、位置決め作業を精度良く行いたい領域では、前記軽い力で移動させたい領域よりも、粘性Dを高くすればよい。また、ロボットアーム5のハンド6の移動を避けたい領域では、前記高い粘性Dの値よりも、さらに数倍、粘性Dを高くすればよい。
以上の基本的な操作性に加えて、インピーダンスマップ可変手段50がインピーダンスマップ記憶部48の粘性Dの分布を変化させることにより、さらなる操作性の向上が可能となる。
インピーダンスマップ可変手段50には、順運動学計算手段26からロボットアーム5の現在の手先位置及び姿勢ベクトルrが入力される。図6Aに示すように、インピーダンスマップ可変手段50は、入力された現在の手先位置及び姿勢ベクトルrを基に、O(手先座標系36の原点)で示すロボットアーム5の手先位置が矢印Vで示すように移動するにつれ、粘性Dの高い領域へとつながる粘性の壁54を、矢印Wで示すように、ロボットアーム5の手先位置に追従させるように変化させる(点線の位置などから矢印Wで示す左方向に移動させる)。これにより、ロボットアーム5の手先が移動により通過した位置は、粘性の壁54が通過するにつれて粘性Dが高くなっていくため、矢印Vとは逆向きの方向にはロボットアーム5の手先が動きにくくなり、人39の誤操作を防ぐことができる。ここで、粘性Dの高い領域、例えば、壁54としての逆向きの方向の移動困難な効果をもたらすための粘性の例としては100Ns/mが挙げられる。この数値の粘性の場合では、実際に人がロボットアーム5を動かそうとすると重く感じ、容易に動かせないという操作感を人39が感じることになる。これに対して、粘性Dの低い領域において粘性が10Ns/mの場合では、人が指先だけで軽々とロボットアーム5を動かすことができ、容易に動かせるという操作感を人39が感じることになる。
また、インピーダンスマップ可変手段50は、入力された現在の手先位置及び姿勢ベクトルrを基に、ロボットアーム5のハンド6が第2作業台32の上方に到達し、ロボットアーム5のハンド6で把持した薄型テレビ46をスタンド33に対し位置決めを行う際には、図6Bに示すように、スタンド33の中心を中心とした粘性Dの谷55が形作られるように粘性Dを変化させる。このようにすることで、粘性Dの谷55により、ロボットアーム5の手先位置が、スタンド33の中心に対して進退方向に大きく移動しにくくしてスタンド33の近傍に拘束され、手先であるハンド6の位置決め動作が容易になる。ここで、谷55として手先位置を拘束する効果をもたらすための粘性の例としては60Ns/mぐらいが挙げられる。この数値の粘性の場合では、指先のみでのロボットアーム5の移動操作は、抵抗が大きくて難しいが、ロボットの腕をしっかり持って人が操作すれば、ロボットアーム5を移動させることができるレベルである。
図7は、上述した原理に基づく制御プログラムによるインピーダンス制御時の動作ステップを説明するフローチャートである。
ステップS1では、それぞれのエンコーダ42により計測された関節角度データ(関節角度ベクトルq)が制御装置2に取り込まれる。
ステップS2では、ロボットアーム5の運動学計算に必要なヤコビ行列J等の計算が近似逆運動学計算手段28により行われる。
ステップS3では、ロボットアーム5からの関節角度データ(関節角度ベクトルq)から、ロボットアーム5の現在の手先位置及び姿勢ベクトルrが順運動学計算手段26により計算される(順運動学計算手段26での処理)。
ステップS4では、現在の手先位置及び姿勢ベクトルrが、順運動学計算手段26からインピーダンスマップ可変手段50に取り込まれ、インピーダンスマップ記憶部48の粘性Dの分布が更新される。
ステップS5では、力センサー3の計測値である外力Fが力変換手段30に取り込まれ、外力Fと式(5)とに基づき、外力Fが力変換手段30で計算される。この結果、力センサー3の計測値である外力Fが外力Fに力変換手段30で変換される。
ステップS6では、インピーダンスマップ記憶部48からのインピーダンスパラメータM、D、及び、Kと、それぞれのエンコーダ42からの関節角度データ(関節角度ベクトルq)と、力変換手段30において変換された外力Fとから、手先位置及び姿勢目標補正出力Δrが、インピーダンス計算手段25により計算される(インピーダンス計算手段25での処理)。
ステップS7では、目標軌道生成手段23からの手先位置及び姿勢目標ベクトルrとインピーダンス計算手段25からの手先位置及び姿勢目標補正出力Δrとの和が第1演算部51で計算される。第1演算部51で計算されて求められた手先位置及び姿勢補正目標ベクトルrdmと、順運動学計算手段26からの現在の手先位置及び姿勢ベクトルrとの差である手先位置及び姿勢の誤差rが、第2演算部52で計算される。第2演算部52で計算されて求められた手先位置及び姿勢の誤差rが位置誤差補償手段27に入力されて、位置誤差補償手段27において、位置誤差補償出力ureが求められる
(位置誤差補償手段27での処理)。位置誤差補償手段27の具体例としてはPID補償器が考えられる。定数の対角行列である比例、微分、積分の3つのゲインを適切に調整することにより、位置誤差が0に収束するように制御が働く。
ステップS8では、ステップS2で計算したヤコビ行列Jの逆行列を近似逆運動学計算手段28で乗算することにより、位置誤差補償手段27からの位置誤差補償出力ureを、手先位置及び姿勢の誤差に関する値から、関節角度の誤差に関する値である関節角度誤差補償出力uqeに、近似逆運動学計算手段28により変換する(近似逆運動学計算手段28での処理)。
ステップS9では、関節角度誤差補償出力uqeが、近似逆運動学計算手段28からD/Aボード20を通じてモータードライバ18に与えられ、モータードライバ18により、各モータ41を流れる電流量を変化させることにより、ロボットアーム5の各関節の関節軸の回転運動が発生する。
以上のステップS1〜ステップS9が、制御の計算ループとして繰り返し実行されることにより、ロボットアーム5の動作の制御が実現する。なお、ステップS2〜ステップS5の動作の順番はパラレル処理でも可能であり、必ずしも、この順番通りでなくてもよい。
以上、本第1実施形態によれば、ロボットアーム5の手先(ハンド)6の現在の位置の情報に応じて、インピーダンスマップにおけるインピーダンスパラメータの基準分布に対してロボットアーム5の動作を行っている手先の位置の前又は後の位置でのインピーダンスパラメータの分布を変化させるインピーダンスマップ可変手段50を有している。よって、ロボットアーム5のハンド6の位置、すなわち、現在の手先位置に応じて、インピーダンスマップ記憶部48のインピーダンスパラメータM、D、及び、Kの分布をインピーダンスマップ可変手段50で変化させることにより、粘性Dの高い領域へとつながる粘性の壁54を、ロボットアーム5の手先位置に追従させるように変化させることができる。これにより、ロボットアーム5の手先の移動により通過した位置は粘性Dが高くなっていくため、逆戻りがしにくくなり、人39の誤操作を防ぐ効果を発揮し、作業手順を間違うことのない安全なロボットとすることができる。
また、スタンド33に対して、ハンド6で把持した薄型テレビ46位置決めを行う際には、インピーダンスマップ可変手段50により、現在の手先位置に応じて、スタンド33の付近で粘性の谷55が形作られることで、ロボットアーム5の手先位置がスタンド33の近傍に拘束され、粘性Dがただ単に高い場合よりも、さらに位置決め動作が容易になるという効果を発揮する。
以上のように、位置決め動作に対する効果だけでなく、逆戻り防止の効果も発揮し、操作性に関する複数の効果を同時に実現できるという利点もある。
なお、本第1実施形態では、図6Aに示すように、インピーダンスマップ可変手段50により、ロボットアーム5の手先が移動により通過した位置の粘性Dを高くするとしている。しかしながら、第1実施形態の変形例として、図8に粘性Dの山56で示すように、インピーダンスマップ可変手段50により、粘性Dを高くした後に、再び粘性Dを低くする更新方法も可能である。インピーダンスマップ可変手段50により再び粘性Dを低く場合は、粘性Dを高くする前の粘性Dまで戻してもよいし、粘性Dを高くした値よりも、ある程度、低くなるようにしてもよい。この場合は、粘性Dの山56により、矢印Vで示す逆戻り動作に対しては抵抗を感じる。このため、同様に誤操作を防ぐ効果を発揮するのに加えて、抵抗に抗してさらに逆戻り動作を意図的に継続すると、粘性Dの山56を越え矢印D2のような粘性Dの低い領域に到達するため、再び、動作が軽くなり逆戻り動作も容易になる。このように、図8に示す方法によれば、意図的に逆戻り動作を行った場合には逆戻りも可能となり、作業のやり直しができるなど、動作シーケンスを柔軟にすることができ、作業の柔軟性を増すことができる。なお、粘性が低くなるほど操作が軽くなるが、軽くしすぎると制御が不安定になり発振することになる。このため、一例として、10Ns/mを実用的に使える粘性の下限値としてもよい。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態におけるロボット1の基本的な構成は、図1及び図2に示した第1実施形態の場合と同様であるので、共通部分の説明は省略し、異なる部分についてのみ以下、詳細に説明する。
本第2実施形態では、インピーダンスマップ記憶部48の初期状態、すなわち、インピーダンスマップ記憶部48に記憶されたインピーダンスパラメータM、D、及び、K(慣性M、粘性D、及び、剛性K)の基準分布(変更又は更新前の基準となる分布又は初期状態の分布)のインピーダンスマップは、図9A及び図9Bに示すように、ロボットアーム5の手先を移動するための粘性の低い第1領域101と、ロボットアーム5の手先を位置決めするための、第1領域101の粘性よりも粘性の高い第2領域102と、さらに位置決めするための粘性の高い第2領域102の周辺を囲うように位置決めするための、第1領域101及び第2領域の粘性より高い粘性の第3領域103とで構成され、第2作業台32のスタンド33の近傍で粘性Dの谷55が設定されている。すなわち、作業の開始位置であるから第1領域101が設定され、第2作業台32の周囲に第3領域103が設定され、第2作業台32のスタンド33の中心を中心とした粘性Dの谷55が第2領域102で設定されている。よって、y方向の位置で見れば、移動領域43と第2作業台領域37との境界付近に第3領域103の山の頂上が位置するように設定され、第2作業台領域37に第2領域102が設定されている。また、外側領域45にも第3領域103が設定されている。厳密には、図9Aでは、第1領域101と第3領域103との間に遷移領域があり、第3領域103と第2領域102との間にも遷移領域がある。このように遷移領域を配置しておく理由は、ステップ的にインピーダンスパラメータが変化するようにすると、境界部を越えるときに制御が急激に変化するので、人が衝撃を感じたり、条件が悪いと制御系が不安定になり発振することもあり、これらを防止するためである。一方、遷移領域を無くして、第1領域101には第3領域103が隣接し、第3領域103には第2領域102が隣接する場合には、上記不具合を防止するため、各領域の周縁部では、値が徐々に変化して滑らかにつながるようにすればよい。
第1実施形態と同様な薄型テレビ46の作業が開始され、ロボットアーム5の手先が移動し、薄型テレビ46を把持したハンド6がスタンド33の近傍、すなわち、第2領域102の粘性Dの谷55の位置に到達すると、図9C及び図9Dに示すように、インピーダンスマップ可変手段50は、粘性Dの谷55の幅を狭める方向(言い換えれば、平面的に見れば、粘性Dの谷55である第2領域102の面積を小さくする方向)に(矢印W1参照)、かつ、粘性Dの谷55の深さを深める方向に(矢印W2参照)インピーダンスマップ記憶部48のパラメータを徐々に更新する。粘性Dの谷55の幅を狭める方向に更新する割合、及び、粘性Dの谷55の深さを深める方向に更新する割合については、それぞれ、予め、インピーダンスマップ可変手段50において設定しておくことができる。
以上のインピーダンスマップ可変手段50によるインピーダンスマップ記憶部48の更新方法によれば、インピーダンスマップ可変手段50により粘性Dの谷55の幅を狭め深さを深めることにより、ロボットアーム5の手先位置が粘性Dの谷底へと拘束されつつ誘導される効果が高められ、スタンド33への位置決めがより容易に、かつ精度良く行うことが可能となる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態におけるロボット1の基本的な構成は、図1及び図2に示した第1実施形態の場合と同様であるので、共通部分の説明は省略し、異なる部分についてのみ以下、詳細に説明する。
本第3実施形態では、インピーダンスマップ記憶部48の初期状態は、図10Aに示すように、第2作業台32のスタンド33の近傍で粘性Dが高く設定された粘性の第2の壁54Aが第4領域104として形成されている。より詳しくは、インピーダンスマップ記憶部48の初期状態、すなわち、インピーダンスマップ記憶部48に記憶されたインピーダンスパラメータM、D、及び、K(慣性M、粘性D、及び、剛性K)の基準分布(変更又は更新前の基準となる分布又は初期状態の分布)のインピーダンスマップは、ロボットアーム5のハンド6を移動するための粘性の低い第1領域101と、ハンド6を位置決めするための、第1領域101の粘性よりも高い第2領域102とを有している。そして、さらに、第2領域102と第1領域101との間に、ハンド6を位置決めするための、第1領域101の粘性よりも高くかつ第2領域102の粘性以下(一例として、図10Aでは第2領域102の粘性と同じ粘性)の第4領域104を設定している。この第4領域104は、ハンド6が第4領域104に入ると、インピーダンスマップ可変部50により、第4領域104の粘性を初期状態よりも大きく変更可能に設定している。厳密には、図10Aでは、第1領域101と第4領域104との間に遷移領域がある。このように遷移領域を配置しておく理由は、ステップ的にインピーダンスパラメータが変化するようにすると、境界部を越えるときに制御が急激に変化するので、人が衝撃を感じたり、条件が悪いと制御系が不安定になり発振することもあり、これらを防止するためである。一方、遷移領域を無くして、第1領域101には第4領域104が隣接する場合には、上記不具合を防止するため、各領域の周縁部では、値が徐々に変化して滑らかにつながるようにすればよい。
インピーダンスマップ可変部50は、ハンド6が第4領域104に入った後に、第4領域104の粘性を第2領域102の粘性よりも高くするように変化させて、ハンド6を位置決めしやすくしている。
すなわち、前記第1実施形態と同様な作業が開始され、ロボットアーム5の手先が移動し、粘性Dの第2の壁54Aに到達すると(第4領域104に入ると)、図10Bに示すようにインピーダンスマップ可変手段50は、下記数式(6)に基づき、粘性Dの第2の壁54Aの高さ(すなわち、第4領域104の粘性の大きさに対応。)をロボットアーム5の手先の移動速度に比例して、到達前の粘性よりも、第4領域104の粘性を高めるように、高くする(矢印W参照)よう、インピーダンスマップ記憶部48のパラメータを更新する。
Figure 0005129415
・・・・(6)
ただし、Kは比例定数、
Figure 0005129415
はy方向の手先の移動速度である。この手先の移動速度は、ロボットアーム5の手先の位置の情報を速度取得部60で微分して速度を求めることができる。速度取得部60は、インピーダンス制御手段4内に配置されている(図2参照)。速度取得部60には、順運動学計算手段26からロボットアーム5の現在の手先位置及び姿勢ベクトルrが入力されて、速度取得部60で求められた速度をインピーダンスマップ可変手段50に入力する。
本第3実施形態のインピーダンスマップ可変手段50によるインピーダンスマップ記憶部48の更新方法によれば、インピーダンスマップ可変手段50により、ロボットアーム5の手先の現在の位置の情報と速度取得部60で取得した速度とに応じて、粘性Dの第2の壁54Aの高さ(第4領域104の粘性)を、ロボットアーム5の手先の移動速度に比例して高くすることにより、ロボットアーム5の手先の速度が適切に減速され、スタンド33への位置決めがより容易になる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態におけるロボット1の基本的な構成は、図1及び図2に示した第1実施形態の場合と同様であるので、共通部分の説明は省略し、異なる部分についてのみ以下、詳細に説明する。
第4実施形態での作業内容は、第1実施形態の図4に示す作業を行い、ハンド6で把持した薄型テレビ46の挿入口47に第2作業台32のスタンド33を挿入した後、ハンド6を解放し、再び、ハンド6が第1作業台31の上方に戻る動作である。
第4実施形態では、インピーダンスマップ可変手段50により、粘性Dだけでなく、慣性Mも変化させている。インピーダンスマップ記憶部48の初期状態は、図14Aに示すように、スタンド33の近傍(第2作業台領域37及び第2作業台領域37の外側領域45)で慣性Mが例えば20kgと高く設定され、その他の領域では例えば5kgと低く設定されている。ここで、慣性Mは、絶対値を人がどのように感じるかに依存する。慣性の値は、質量に相当する。例えば、慣性の値を5kgに設定する場合、5kgの重さの物を人が動かす感覚になり、容易に動かせるという操作感を人39が感じることになる。しかし、慣性の値を100kgに設定する場合、100kgの重さの物を動かすのは人にとって困難であるので、操作が難しいという操作感を人39が感じることになる。
図14Aに示す慣性Mの初期分布(基準分布)によれば、第1作業台31から第2作業台32に向かって移動する際(図4の矢印A、B参照)、慣性Mの値が小さいため、小さな力でロボットアーム5が動作する。このため、操作感が軽くなり、ロボットアーム5の移動が容易となる。また、第2作業台32のスタンド33へ位置決めを行う際には、慣性Mが大きくなるためロボットアーム5の動作が安定し、位置決め作業が容易となる。
第4実施形態では、薄型テレビ46のスタンド33への挿入作業が完了すると(この完了は、ロボットアーム5の手先位置情報より判断可能。)、図14Bに示すように、インピーダンスマップ可変手段50により、スタンド33の近傍の慣性Mを例えば20kgから例えば5kgに低下させる(下向きの矢印参照)。これにより、第2作業台32から第1作業台31へ戻る動作を小さい力で行うことが可能となり、操作性が向上する。
以上、第1実施形態から第4実施形態まで本発明について説明したが、本発明によれば、インピーダンスマップ可変手段50によりロボットアーム5の現在の手先位置に基づいてインピーダンスマップ記憶部48のインピーダンスマップを更新することができるので、作業フェーズの判断アルゴリズムのような複雑な処理は必要なく、また、判別の間違いも少ないため、簡潔なアルゴリズムにより安定して最適なインピーダンスパラメータへと設定され作業の操作性を向上させることが可能である。
また、図4に示した物体の運搬又は挿入作業以外の他の作業へ応用する場合は、インピーダンスマップ記憶部48のパラメータの分布(基準分布)とインピーダンスマップ可変手段50のインピーダンスマップ記憶部48の更新方法を変えることで対応可能であり、位置、速度、及び、加速度等、多くのパラメータを検討しなければならない作業フェーズに基づく方法と比べ、他作業への応用は容易となる。
また、本発明によれば、ただ単に粘性の極小点(粘性の谷55)を設けるだけではなく、他にも粘性の壁54,54Aを動的に動かすことで逆戻り動作に対し抵抗が大きくなるようにすることで、誤操作防止などの位置決め動作の操作性向上以外の効果も得ることができる。
さらに、ただ単に粘性の極小点(粘性の谷55)を設けるだけではなく、ロボットアーム5の手先の現在位置に応じて粘性の極小点(粘性の谷55)の幅又は深さなどの特性を変化させることができるため、位置決め動作のさらなる操作性向上を実現できる。
なお、前記第1及び第2実施形態では、それぞれ単独で説明を行っているが、第1実施形態と第2実施形態とを組み合わせることも可能である。例えば、図6Bの状態の後、図13に示すように、インピーダンスマップ可変手段50により、粘性Dの谷55の幅を狭める方向に(矢印W1参照)、かつ、粘性Dの谷55の深さを深める方向に(矢印W2参照)に粘性Dの分布を変化させることもできる。
なお、本発明を第1〜第4実施形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上記の第1〜第4実施形態に限定されないのはもちろんである。以下のような場合も本発明に含まれる。
前記各制御装置は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクユニット、ディスプレイユニット、キーボード、マウスなどから構成されるコンピュータシステムである。前記RAMまたはハードディスクユニットには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、各装置は、その機能を達成する。ここでコンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
例えば、ハードディスク又は半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。なお、前記実施形態における制御装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータに、
多関節ロボットアームの動作に伴って移動する前記多関節ロボットアームの手先のそれぞれの位置と、前記それぞれの位置における慣性、粘性、及び、剛性を含むインピーダンスパラメータとを対応付けるインピーダンスパラメータの基準分布をインピーダンスマップとして記憶するインピーダンスマップ記憶部と、
前記多関節ロボットアームの前記手先の現在の位置の情報に応じて、前記インピーダンスマップにおける前記インピーダンスパラメータの基準分布に対して前記多関節ロボットアームの動作を行っている前記手先の位置の前又は後の位置でのインピーダンスパラメータの分布を変化させるインピーダンスマップ可変部と、
前記多関節ロボットアームに配設された外力取得部で取得した外力及び前記インピーダンスマップ可変部により変化させられた前記インピーダンスパラメータの分布とに基づき前記多関節ロボットアームをインピーダンス制御するインピーダンス制御部
として機能させるためのロボットの制御プログラムである。
また、このプログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよく、所定の記録媒体(例えば、CD−ROMなどの光ディスク、磁気ディスク、又は、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、前記様々な実施形態又は変形例のうちの任意の実施形態又は変形例を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明のロボット、ロボットの制御装置、制御方法、及び制御プログラムは、簡潔なアルゴリズムにより安定して最適なインピーダンスパラメータへと設定され作業の操作性を向上させることができて、工場又は家庭内、又は、介護現場等でパワーアシスト等の作業支援を行うロボット等、人と協働するロボット、ロボットの制御装置、制御方法、及び制御プログラムとして有用である。
本発明は、添付図面を参照しながら実施形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形又は修正は明白である。そのような変形又は修正は、添付した請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。

Claims (11)

  1. 多関節ロボットアームと、
    前記多関節ロボットアームに配設されて外力を取得する外力取得部と、
    前記多関節ロボットアームの動作に伴って移動する前記多関節ロボットアームの手先のそれぞれの位置と、前記それぞれの位置における慣性、粘性、及び、剛性を含むインピーダンスパラメータとを対応付けるインピーダンスパラメータの基準分布をインピーダンスマップとして記憶するインピーダンスマップ記憶部と、
    前記多関節ロボットアームの前記手先の現在の位置の情報に応じて、前記インピーダンスマップにおける前記インピーダンスパラメータの基準分布に対して前記多関節ロボットアームの動作を行っている前記手先の位置の前又は後の位置でのインピーダンスパラメータの分布を変化させるインピーダンスマップ可変部と、
    前記外力取得部が取得した外力及び前記インピーダンスマップ可変部により変化させられた前記インピーダンスパラメータの分布とに基づき前記多関節ロボットアームをインピーダンス制御するインピーダンス制御部と、
    を有するロボット。
  2. 前記多関節ロボットアームの前記手先の位置の情報を微分して速度を求める速度取得部をさらに備え、
    前記インピーダンスマップ可変部は、前記多関節ロボットアームの前記手先の現在の位置の情報と前記速度取得部で取得した速度とに応じて、前記インピーダンスマップにおけるインピーダンスパラメータの基準分布に対して前記多関節ロボットアームの動作を行っている前記手先の位置の前又は後の位置でのインピーダンスパラメータの分布を変化させる、請求項1に記載のロボット。
  3. 前記インピーダンスマップ可変部は、前記多関節ロボットアームの前記手先が通過する位置での前記インピーダンスパラメータの粘性を、前記多関節ロボットアームの前記手先が通過する前よりも前記手先が通過した後に、高くなるように変化させる請求項1に記載のロボット。
  4. 前記インピーダンスマップ可変部は、前記多関節ロボットアームの前記手先が通過した位置での粘性を、前記多関節ロボットアームの前記手先が前記位置を通過した後に高くした後、前記多関節ロボットアームの前記手先が前記位置から一定距離を離れたときに前記位置での粘性を、前記高くした粘性の値よりも低くする請求項3に記載のロボット。
  5. 前記インピーダンスマップ記憶部に記憶された前記インピーダンスマップが、前記多関節ロボットアームの前記手先を移動するための粘性の低い第1領域と、前記多関節ロボットアームの前記手先を位置決めするための前記第1領域よりも高い粘性の第2領域と、さらに前記第2領域の周辺を囲うように配置されかつ前記第2領域よりも高い粘性の第3領域とを有し、
    前記インピーダンスマップ可変部は、前記多関節ロボットアームの前記手先が前記第2領域に入った後に、前記第3領域が囲う前記第2領域の面積を、前記手先が前記第2領域に入る前の面積よりも小さくなるように変化させる請求項1に記載のロボット。
  6. 前記インピーダンスマップ可変部は、前記多関節ロボットアームの前記手先が前記第2領域に入った後に、前記第2領域の粘性の値を、前記手先が前記第2領域に入る前の粘性の値よりも低い方へ変化させる請求項5に記載のロボット。
  7. 前記インピーダンスマップ記憶部に記憶された前記インピーダンスマップは、前記多関節ロボットアームの前記手先を移動するための粘性の低い第1領域と、前記手先を位置決めするための、前記第1領域の粘性よりも高い第2領域とを有するとともに、前記第2領域と前記第1領域との間に、前記手先を位置決めするための、第1領域の粘性よりも高くかつ第2領域の粘性以下の第4領域を設定し、
    前記インピーダンスマップ可変部は、前記手先が前記第4領域に入った後に、前記第4領域の粘性を前記第2領域の粘性よりも高くするように変化させる請求項1に記載のロボット。
  8. 前記多関節ロボットアームの前記手先の位置の情報を微分して速度を求める速度取得部をさらに備え、
    前記インピーダンスマップ可変部は、前記多関節ロボットアームの前記手先の現在の位置の情報と、前記多関節ロボットアームの前記手先が前記第4領域に入る速度であって前記速度取得部で取得した速度に応じて、前記第4領域の粘性の高さを設定する請求項7に記載のロボット。
  9. 多関節ロボットアームの動作に伴って移動する前記多関節ロボットアームの手先のそれぞれの位置と、前記それぞれの位置における慣性、粘性、及び、剛性を含むインピーダンスパラメータとを対応付けるインピーダンスパラメータの基準分布をインピーダンスマップとして記憶するインピーダンスマップ記憶部と、
    前記多関節ロボットアームの前記手先の現在の位置の情報に応じて、前記インピーダンスマップにおける前記インピーダンスパラメータの基準分布に対して前記多関節ロボットアームの動作を行っている前記手先の位置の前又は後の位置でのインピーダンスパラメータの分布を変化させるインピーダンスマップ可変部と、
    前記多関節ロボットアームに配設された外力取得部で取得した外力及び前記インピーダンスマップ可変部により変化させられた前記インピーダンスパラメータの分布とに基づき前記多関節ロボットアームをインピーダンス制御するインピーダンス制御部と、
    を備えるロボットの制御装置。
  10. 多関節ロボットアームに配設された外力取得部で外力を取得し、
    前記多関節ロボットアームの動作に伴って移動する前記多関節ロボットアームの手先のそれぞれの位置と、前記それぞれの位置における慣性、粘性、及び、剛性を含むインピーダンスパラメータとを対応付けるインピーダンスパラメータの基準分布をインピーダンスマップとしてインピーダンスマップ記憶部に記憶し、
    インピーダンスマップ可変部により、前記多関節ロボットアームの前記手先の現在の位置の情報に応じて、前記インピーダンスマップにおける前記インピーダンスパラメータの基準分布に対して前記多関節ロボットアームの動作を行っている位置の前又は後の位置でのインピーダンスパラメータの分布を変化させ、
    前記外力取得部が取得した外力及び前記インピーダンスマップ可変部により変化させられた前記インピーダンスパラメータの分布とに基づき前記多関節ロボットアームをインピーダンス制御部によりインピーダンス制御するロボットの制御方法。
  11. コンピューターを、
    多関節ロボットアームの動作に伴って移動する前記多関節ロボットアームの手先のそれぞれの位置と、前記それぞれの位置における慣性、粘性、及び、剛性を含むインピーダンスパラメータとを対応付けるインピーダンスパラメータの基準分布をインピーダンスマップとして記憶するインピーダンスマップ記憶部と、
    前記多関節ロボットアームの前記手先の現在の位置の情報に応じて、前記インピーダンスマップにおける前記インピーダンスパラメータの基準分布に対して前記多関節ロボットアームの動作を行っている前記手先の位置の前又は後の位置でのインピーダンスパラメータの分布を変化させるインピーダンスマップ可変部と、
    前記多関節ロボットアームに配設された外力取得部で取得した外力及び前記インピーダンスマップ可変部により変化させられた前記インピーダンスパラメータの分布とに基づき前記多関節ロボットアームをインピーダンス制御するインピーダンス制御部として機能させるためのロボットの制御プログラム。
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