JP2014018912A - ロボット制御装置、ロボット制御方法およびロボット制御プログラムならびにロボットシステム - Google Patents

ロボット制御装置、ロボット制御方法およびロボット制御プログラムならびにロボットシステム Download PDF

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Abstract

【課題】ロボットの肘からエンドエフェクターにかけての上腕部について障害物との干渉を防ぐことが可能なロボット制御装置等を提供する。
【解決手段】ロボット制御装置101は、肩に対応する関節と肘に対応する関節と手首に対応する関節を接続して有し前記手首にエンドエフェクター(例えば、手先)が接続されるロボット(マニピュレーター102)の前記エンドエフェクターおよび前記肘が障害物を回避するように前記ロボットを制御するロボット制御部を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ロボット制御装置、ロボット制御方法およびロボット制御プログラムならびにロボットシステムに関する。
マニピュレーターは、ロボットの腕のことであり、人間に例えると肩から手首までの部分に相当する。
このようなマニピュレーターは、肩に対応する関節と肘に対応する関節と手首に対応する関節を接続して有し、前記手首にエンドエフェクターが接続される。エンドエフェクターとしては、例えば、対象物を把持する手先が用いられる。
マニピュレーターの構造として、垂直多関節型などが知られている。
特許文献1では、障害物からマニピュレーターの手先に対して斥力を発生する仮想のポテンシャルを設定することで、障害物とマニピュレーターの手先が干渉することを防ぐ障害物回避技術が検討されている(特許文献1参照。)。
特開2010−155328号公報
しかしながら、ロボット(例えば、マニピュレーター)が障害物と干渉する部位は手先だけでなく、肘から手先にかけての上腕部についても障害物との干渉を防がなくてはならない。従って、特許文献1に記載された技術では、障害物を確実に回避して安全にロボットを動作させることが出来なかった。
本発明は、前記の点に鑑みてなされたものであり、ロボットの肘からエンドエフェクターにかけての上腕部について障害物との干渉を防ぐことが可能なロボット制御装置、ロボット制御方法およびロボット制御プログラムならびにロボットシステムを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、肩に対応する関節と肘に対応する関節と手首に対応する関節を接続して有し前記手首にエンドエフェクターが接続されるロボットの前記エンドエフェクターおよび前記肘が障害物を回避するように前記ロボットを制御するロボット制御部を備える、ことを特徴とするロボット制御装置である。
この構成により、ロボット制御装置のロボット制御部は、ロボットのエンドエフェクターおよび肘が障害物を回避するように前記ロボットを制御する。これにより、ロボット制御装置は、障害物を考慮したロボットの制御を行うことで、ロボットの肘からエンドエフェクターにかけての上腕部について障害物との干渉を防ぐことが可能である。
また、本発明は、前記ロボット制御部は、前記障害物から前記ロボットの前記エンドエフェクターを回避させるための量および前記障害物から前記ロボットの前記肘を回避させるための量に基づいて、前記ロボットを制御する、ことを特徴とするロボット制御装置である。
この構成により、ロボット制御装置のロボット制御部は、障害物からロボットのエンドエフェクターを回避させるための量および前記障害物から前記ロボットの肘を回避させるための量に基づいて、前記ロボットの前記エンドエフェクターおよび前記肘が前記障害物を回避するように前記ロボットを制御する。これにより、ロボット制御装置は、障害物を考慮したロボットの制御を行うことで、ロボットの肘からエンドエフェクターにかけての上腕部について障害物との干渉を防ぐことが可能である。
また、本発明は、前記ロボット制御部は、前記ロボットの前記エンドエフェクターの位置と、前記障害物から前記ロボットの前記エンドエフェクターを斥けるあらかじめ定められた斥力ポテンシャルにより生じる斥力に関する運動方程式に基づいて算出される前記ロボットの前記エンドエフェクターの位置の変位と、前記ロボットの前記肘の位置を決定するオフセット角度値と、前記ロボットの前記肘の位置を決定する前記オフセット角度値を回転させるトルクに関する運動方程式に基づいて算出される前記オフセット角度値の変位とを含む前記ロボットの状態の条件を満たすように前記ロボットを制御する制御情報に基づいて、前記条件を満たすように前記ロボットを制御する、ことを特徴とするロボット制御装置である。
この構成により、ロボット制御装置のロボット制御部は、ロボットのエンドエフェクターの位置と、障害物の斥力ポテンシャルにより生じる斥力に関する運動方程式に基づいて算出される前記ロボットの前記エンドエフェクターの位置の変位と、前記ロボットの前記肘の位置を決定するオフセット角度値と、トルクに関する運動方程式に基づいて算出される前記オフセット角度値の変位とを含む前記ロボットの状態の条件を満たすように前記ロボットを制御する制御情報に基づいて、前記条件を満たすように前記ロボットを制御することで、前記ロボットの前記エンドエフェクターおよび前記肘が前記障害物を回避するように前記ロボットを制御する。これにより、ロボット制御装置は、障害物を考慮したロボットの制御を行うことで、ロボットの肘からエンドエフェクターにかけての上腕部について障害物との干渉を防ぐことが可能である。
また、本発明は、前記ロボットは、少なくとも、前記肩に対応する3つの関節と、前記肘に対応する1つの関節と、前記手首に対応する3つの関節とを接続して有する、ことを特徴とするロボット制御装置である。
この構成により、ロボット制御装置のロボット制御部は、7つ以上の関節(少なくとも、肩に対応する3つの関節と、肘に対応する1つの関節と、手首に対応する3つの関節)を有するロボットについて、前記ロボットのエンドエフェクターおよび前記肘が障害物を回避するように前記ロボットを制御する。これにより、ロボット制御装置は、障害物を考慮したロボットの制御を行うことで、ロボットの肘からエンドエフェクターにかけての上腕部について障害物との干渉を防ぐことが可能である。
また、本発明は、前記ロボットは、前記エンドエフェクターとして、対象物を把持する手先を用いる、ことを特徴とするロボット制御装置である。
この構成により、ロボット制御装置のロボット制御部は、エンドエフェクターとして対象物を把持する手先を用いるロボットについて、前記ロボットの前記エンドエフェクター(手先)および前記肘が障害物を回避するように前記ロボットを制御する。これにより、ロボット制御装置は、障害物を考慮したロボットの制御を行うことで、ロボットの肘からエンドエフェクター(手先)にかけての上腕部について障害物との干渉を防ぐことが可能である。
また、本発明は、前記ロボットの状態の条件、および、前記条件を満たすように前記ロボットを制御する制御情報を対応付けて記憶する記憶部と、前記ロボットの状態の条件を決定する1つ以上のパラメーターの値が入力される入力部と、を備え、前記ロボット制御部は、前記入力部にて入力されたパラメーターの値を用いて決定される条件と同じ条件に対応付けられて前記記憶部に記憶された前記制御情報に基づいて、前記条件を満たすように前記ロボットを制御する、ことを特徴とするロボット制御装置である。
この構成により、ロボット制御装置のロボット制御部は、ロボットの状態の条件を決定する1つ以上のパラメーターの値の指示に応じて、当該パラメーターの値を用いて決定される条件と同じ条件を満たすように前記ロボットを制御する。これにより、ロボット制御装置は、障害物を考慮したロボットの制御を行うことで、ロボットの肘からエンドエフェクターにかけての上腕部について障害物との干渉を防ぐことが可能である。
また、本発明は、前記ロボットの状態の条件は、前記ロボットにおける前記エンドエフェクターの位置および姿勢ならびに肘の位置を指定する条件である、ことを特徴とするロボット制御装置である。
この構成により、ロボット制御装置のロボット制御部は、ロボットについて、エンドエフェクターの位置および姿勢ならびに肘の位置を指定する条件を満たすように前記ロボットを制御する。これにより、ロボット制御装置は、障害物を考慮したロボットの制御を行うことで、ロボットの肘からエンドエフェクターにかけての上腕部について障害物との干渉を防ぐことが可能である。
また、本発明は、前記制御情報は、前記ロボットの各回転軸および各旋回軸を制御する情報である、ことを特徴とするロボット制御装置である。
この構成により、ロボット制御装置のロボット制御部は、ロボットについて、肘の位置を含む状態の条件を満たすように、前記ロボットの各回転軸および各旋回軸を制御する。これにより、ロボット制御装置は、障害物を考慮したロボットの制御を行うことで、ロボットの肘からエンドエフェクターにかけての上腕部について障害物との干渉を防ぐことが可能である。
また、本発明は、前記ロボットは、オフセット構造を含み7つの関節を有し、前記ロボットの第1関節と前記ロボットの第2関節との間に前記オフセット構造を含む、ことを特徴とするロボット制御装置である。
この構成により、ロボット制御装置のロボット制御部は、第1関節(第1軸)と第2関節(第2軸)との間にオフセット構造を含み7つの関節(軸)を有するロボットについて、肘の位置を含む状態の条件を満たすように前記ロボットを制御する。これにより、ロボット制御装置は、肘の位置を明示して、障害物を考慮したロボットの制御を行うことで、ロボットの肘からエンドエフェクターにかけての上腕部について障害物との干渉を防ぐことが可能である。
また、本発明は、前記ロボットは、オフセット構造を含み7つの関節を有し、前記ロボットの第6関節と前記ロボットの第7関節との間に前記オフセット構造を含む、ことを特徴とするロボット制御装置である。
この構成により、ロボット制御装置のロボット制御部は、第6関節(第6軸)と第7関節(第7軸)との間にオフセット構造を含み7つの関節(軸)を有するロボットについて、肘の位置を含む状態の条件を満たすように前記ロボットを制御する。これにより、ロボット制御装置は、肘の位置を明示して、障害物を考慮したロボットの制御を行うことで、ロボットの肘からエンドエフェクターにかけての上腕部について障害物との干渉を防ぐことが可能である。
また、本発明は、ロボット制御部が、肩に対応する関節と肘に対応する関節と手首に対応する関節を接続して有し前記手首にエンドエフェクターが接続されるロボットの前記エンドエフェクターおよび前記肘が障害物を回避するように前記ロボットを制御するステップを、有することを特徴とするロボット制御方法である。
この方法により、ロボット制御部は、ロボットのエンドエフェクターおよび肘が障害物を回避するように前記ロボットを制御する。これにより、ロボット制御装置は、障害物を考慮したロボットの制御を行うことで、ロボットの肘からエンドエフェクターにかけての上腕部について障害物との干渉を防ぐことが可能である。
また、本発明は、ロボット制御部が、肩に対応する関節と肘に対応する関節と手首に対応する関節を接続して有し前記手首にエンドエフェクターが接続されるロボットの前記エンドエフェクターおよび前記肘が障害物を回避するように前記ロボットを制御する手順を、コンピューターに実行させるためのロボット制御プログラムである。
このプログラムにより、ロボット制御部は、ロボットのエンドエフェクターおよび肘が障害物を回避するように前記ロボットを制御する。これにより、ロボット制御装置は、障害物を考慮したロボットの制御を行うことで、ロボットの肘からエンドエフェクターにかけての上腕部について障害物との干渉を防ぐことが可能である。
また、本発明は、肩に対応する関節と肘に対応する関節と手首に対応する関節を接続して有し前記手首にエンドエフェクターが接続されるロボットと、前記ロボットを制御するロボット制御装置と、を備え、前記ロボット制御装置は、前記ロボットの前記エンドエフェクターおよび前記肘が障害物を回避するように前記ロボットを制御するロボット制御部を備える、ことを特徴とするロボットシステムである。
このシステムにより、ロボット制御装置のロボット制御部は、ロボットのエンドエフェクターおよび肘が障害物を回避するように前記ロボットを制御する。これにより、ロボット制御装置は、障害物を考慮したロボットの制御を行うことで、ロボットの肘からエンドエフェクターにかけての上腕部について障害物との干渉を防ぐことが可能である。
また、本発明は、前記ロボット制御装置の前記ロボット制御部は、前記障害物から前記ロボットの前記エンドエフェクターを回避させるための量および前記障害物から前記ロボットの前記肘を回避させるための量に基づいて、前記ロボットを制御する、ことを特徴とするロボットシステムである。
このシステムにより、ロボット制御装置のロボット制御部は、障害物からロボットのエンドエフェクターを回避させるための量および前記障害物から前記ロボットの肘を回避させるための量に基づいて、前記ロボットの前記エンドエフェクターおよび前記肘が前記障害物を回避するように前記ロボットを制御する。これにより、ロボット制御装置は、障害物を考慮したロボットの制御を行うことで、ロボットの肘からエンドエフェクターにかけての上腕部について障害物との干渉を防ぐことが可能である。
また、本発明は、前記ロボット制御装置の前記ロボット制御部は、前記ロボットの前記エンドエフェクターの位置と、前記障害物から前記ロボットの前記エンドエフェクターを斥けるあらかじめ定められた斥力ポテンシャルにより生じる斥力に関する運動方程式に基づいて算出される前記ロボットの前記エンドエフェクターの位置の変位と、前記ロボットの前記肘の位置を決定するオフセット角度値と、前記ロボットの前記肘の位置を決定する前記オフセット角度値を回転させるトルクに関する運動方程式に基づいて算出される前記オフセット角度値の変位とを含む前記ロボットの状態の条件を満たすように前記ロボットを制御する制御情報に基づいて、前記条件を満たすように前記ロボットを制御する、ことを特徴とするロボットシステムである。
このシステムにより、ロボット制御装置のロボット制御部は、ロボットのエンドエフェクターの位置と、障害物の斥力ポテンシャルにより生じる斥力に関する運動方程式に基づいて算出される前記ロボットの前記エンドエフェクターの位置の変位と、前記ロボットの前記肘の位置を決定するオフセット角度値と、トルクに関する運動方程式に基づいて算出される前記オフセット角度値の変位とを含む前記ロボットの状態の条件を満たすように前記ロボットを制御する制御情報に基づいて、前記条件を満たすように前記ロボットを制御することで、前記ロボットの前記エンドエフェクターおよび前記肘が前記障害物を回避するように前記ロボットを制御する。これにより、ロボット制御装置は、障害物を考慮したロボットの制御を行うことで、ロボットの肘からエンドエフェクターにかけての上腕部について障害物との干渉を防ぐことが可能である。
また、本発明は、前記ロボットは、少なくとも、前記肩に対応する3つの関節と、前記肘に対応する1つの関節と、前記手首に対応する3つの関節とを接続して有する、ことを特徴とするロボットシステムである。
このシステムにより、ロボット制御装置のロボット制御部は、7つ以上の関節(少なくとも、肩に対応する3つの関節と、肘に対応する1つの関節と、手首に対応する3つの関節)を有するロボットについて、前記ロボットのエンドエフェクターおよび前記肘が障害物を回避するように前記ロボットを制御する。これにより、ロボット制御装置は、障害物を考慮したロボットの制御を行うことで、ロボットの肘からエンドエフェクターにかけての上腕部について障害物との干渉を防ぐことが可能である。
また、本発明は、前記ロボットは、前記エンドエフェクターとして、対象物を把持する手先を用いる、ことを特徴とするロボットシステムである。
このシステムにより、ロボット制御装置のロボット制御部は、エンドエフェクターとして対象物を把持する手先を用いるロボットについて、前記ロボットの前記エンドエフェクター(手先)および前記肘が障害物を回避するように前記ロボットを制御する。これにより、ロボット制御装置は、障害物を考慮したロボットの制御を行うことで、ロボットの肘からエンドエフェクター(手先)にかけての上腕部について障害物との干渉を防ぐことが可能である。
また、本発明は、前記ロボット制御装置は、前記ロボットの状態の条件、および、前記条件を満たすように前記ロボットを制御する制御情報を対応付けて記憶する記憶部と、前記ロボットの状態の条件を決定する1つ以上のパラメーターの値が入力される入力部と、を備え、前記ロボット制御装置の前記ロボット制御部は、前記入力部にて入力されたパラメーターの値を用いて決定される条件と同じ条件に対応付けられて前記記憶部に記憶された前記制御情報に基づいて、前記条件を満たすように前記ロボットを制御する、ことを特徴とするロボットシステムである。
このシステムにより、ロボット制御装置のロボット制御部は、ロボットの状態の条件を決定する1つ以上のパラメーターの値の指示に応じて、当該パラメーターの値を用いて決定される条件と同じ条件を満たすように前記ロボットを制御する。これにより、ロボット制御装置は、障害物を考慮したロボットの制御を行うことで、ロボットの肘からエンドエフェクターにかけての上腕部について障害物との干渉を防ぐことが可能である。
また、本発明は、前記ロボットの状態の条件は、前記ロボットにおける前記エンドエフェクターの位置および姿勢ならびに肘の位置を指定する条件である、ことを特徴とするロボットシステムである。
このシステムにより、ロボット制御装置のロボット制御部は、ロボットについて、エンドエフェクターの位置および姿勢ならびに肘の位置を指定する条件を満たすように前記ロボットを制御する。これにより、ロボット制御装置は、障害物を考慮したロボットの制御を行うことで、ロボットの肘からエンドエフェクターにかけての上腕部について障害物との干渉を防ぐことが可能である。
また、本発明は、前記制御情報は、前記ロボットの各回転軸および各旋回軸を制御する情報である、ことを特徴とするロボットシステムである。
このシステムにより、ロボット制御装置のロボット制御部は、ロボットについて、肘の位置を含む状態の条件を満たすように、前記ロボットの各回転軸および各旋回軸を制御する。これにより、ロボット制御装置は、障害物を考慮したロボットの制御を行うことで、ロボットの肘からエンドエフェクターにかけての上腕部について障害物との干渉を防ぐことが可能である。
また、本発明は、前記ロボットは、オフセット構造を含み7つの関節を有し、前記ロボットの第1関節と前記ロボットの第2関節との間に前記オフセット構造を含む、ことを特徴とするロボットシステムである。
このシステムにより、ロボット制御装置のロボット制御部は、第1関節(第1軸)と第2関節(第2軸)との間にオフセット構造を含み7つの関節(軸)を有するロボットについて、肘の位置を含む状態の条件を満たすように前記ロボットを制御する。これにより、ロボット制御装置は、肘の位置を明示して、障害物を考慮したロボットの制御を行うことで、ロボットの肘からエンドエフェクターにかけての上腕部について障害物との干渉を防ぐことが可能である。
また、本発明は、前記ロボットは、オフセット構造を含み7つの関節を有し、前記ロボットの第6関節と前記ロボットの第7関節との間に前記オフセット構造を含む、ことを特徴とするロボットシステムである。
このシステムにより、ロボット制御装置のロボット制御部は、第6関節(第6軸)と第7関節(第7軸)との間にオフセット構造を含み7つの関節(軸)を有するロボットについて、肘の位置を含む状態の条件を満たすように前記ロボットを制御する。これにより、ロボット制御装置は、肘の位置を明示して、障害物を考慮したロボットの制御を行うことで、ロボットの肘からエンドエフェクターにかけての上腕部について障害物との干渉を防ぐことが可能である。
以上のように、本発明によれば、ロボット制御装置は、ロボットのエンドエフェクターおよび肘が障害物を回避するように前記ロボットを制御する。これにより、ロボット制御装置は、障害物を考慮したロボットの制御を行うことで、ロボットの肘からエンドエフェクターにかけての上腕部について障害物との干渉を防ぐことが可能である。
本発明の一実施形態(第1実施形態)に係るロボット制御装置を含むロボットシステムの外観の概略の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る障害物を回避する手法を説明するための模式図である。 マニピュレーターの手先の位置の軌跡の一例を示す図である。 オフセット角度値の時間変化の一例を示す図である。 本発明の実施形態の変形例(第2実施形態)に係るロボットシステムの外観の概略の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るロボット制御装置を含むロボットシステムの構成例を示す概略ブロック図である。 第1の例に係るオフセット構造を有する7関節のロボットの構成例を示す概略ブロック図である。 変数であるオフセット角度値δを示す図である。 第2の例に係るオフセット構造を有する7関節のロボットの構成例を示す概略ブロック図である。 逆運動学における計算手順を説明するための図である。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
まず、図6〜図10を参照して、オフセット構造を含み7つの関節を有するロボットを、肘の位置を明確に指定して、制御することについて説明する。
<全体の機能ブロックの例>
図6は、本発明の一実施形態に係るロボット制御装置1001を含むロボットシステムの構成例を示す概略ブロック図である。
本実施形態に係るロボットシステムは、ロボット制御装置1001と、ロボット1002と、ケーブル1003と、を備える。
ロボット制御装置1001とロボット1002とは、有線のケーブル1003を介して、通信することが可能に接続されている。なお、有線のケーブル1003の代わりに、無線の回線が用いられてもよい。
ロボット制御装置1001は、制御部1011と、記憶部1012と、入力部1013と、出力部1014と、を備える。
制御部1011は、ロボット制御部1021を備える。
入力部1013は、例えば、ユーザー(人)により操作されるキーボードやマウスなどを用いて構成され、ユーザーにより操作された内容を受け付ける。
出力部1014は、例えば、情報を表示する液晶画面などを用いて構成され、ユーザーに対して各種の情報を表示出力する。
記憶部1012は、各種の情報を記憶する。記憶部1012は、例えば、制御部1011により使用されるプログラムの情報や、各種の処理で使用される数値などの情報を記憶する。
制御部1011は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などを用いて構成され、ロボット制御装置1001における各種の処理を制御する。制御部1011は、例えば、入力部1013により受け付けられたユーザーによる操作の内容に応じた処理を実行する機能、各種の情報を出力部1014の画面に表示させる機能、記憶部1012に記憶された情報を読み取る機能および記憶部1012に情報を書き込む(記憶させる)機能を有する。
ロボット制御部1021は、制御部1011が有する機能の一部に相当する。
ロボット制御部1021は、ケーブル1003を介して、制御のための信号(制御信号)をロボット1002に送信することで、ロボット1002を制御する。
また、ロボット制御部1021は、ロボット1002から送信される信号を、ケーブル1003を介して、受信することも可能である。
本実施形態では、ロボット1002として、ロボットの一例であるマニピュレーターを用いている。
ロボット1002は、ロボット制御装置1001のロボット制御部1021から送信される制御信号を、ケーブル1003を介して、受信し、受信した制御信号により制御される。
また、ロボット1002は、自己の状態などを示す信号を、ケーブル1003を介して、ロボット制御装置1001のロボット制御部1021に送信する機能を有してもよい。
ここで、ロボット1002としては、様々なものに適用されてもよい。例えば、ロボット1002として、産業用のロボットを構成することができるばかりでなく、宇宙用途や遊具など、様々な分野のロボットに適用することが可能である。
<第1の例に係る7関節のロボットの構成例>
図7は、第1の例に係るオフセット構造を有する7関節(7自由度)のロボット1002の構成例を示す概略ブロック図である。
第1の例に係るロボット1002は、ベースa0と、第1関節に相当する回転軸A1と、第1のリンクa1と、第2関節に相当する旋回軸A2と、第2のリンクa2と、第3関節に相当する回転軸A3と、第3のリンクa3と、第4関節に相当する旋回軸A4と、第4のリンクa4と、第5関節に相当する回転軸A5と、第5のリンクa5と、第6関節に相当する旋回軸A6と、第6のリンクa6と、第7関節に相当する回転軸A7と、第7のリンクa7と、手先12と、を接続して構成される。
第1関節、第2関節および第3関節で、肩の部分が構成されている。
第4関節で、肘の部分が構成されている。
第5関節、第6関節および第7関節で、手首の部分が構成されている。
各関節は、各軸A1〜A7により実現されている。
各リンク(節)a1〜a7は、例えば、剛体から構成されている。
本実施形態では、肩の根元から手先12までを含む部分を「アーム」とする。
このように、第1の例に係るロボット1002(この例では、マニピュレーター)は、肩に対応する関節と肘に対応する関節と手首に対応する関節を接続して有し、前記手首にエンドエフェクターが接続される。
この例では、エンドエフェクターとして、対象物を把持する手先12が用いられている。なお、エンドエフェクターとして、他のものが用いられてもよい。
ここで、ベースa0および各リンクa1〜a7は、固定して設けられている。
また、ベースa0、第2のリンクa2、第3のリンクa3、第4のリンクa4、第5のリンクa5、第6のリンクa6、第7のリンクa7は、直線状である。
また、第1の例では、第1のリンクa1は、1箇所で略90度に折れ曲がった形状を有している。この部分が、オフセット構造を有するオフセット部11である。オフセット構造とは、隣り合う関節同士の回転中心軸線が互いに交わらない構造のことである。上述した構成のように、90度に折れ曲がった形状には限られない。
各回転軸A1、A3、A5、A7は、図7において上下に接続されるリンクを結ぶ直線を中心軸として、回転することが可能である。
各旋回軸A2、A4、A6は、図7において表から裏への直線(または、裏から表への直線)を中心軸として、旋回(回転)することが可能である。
なお、各回転軸A1、A3、A5、A7の中心軸(回転軸)に対して、各旋回軸A2、A4、A6の中心軸(旋回軸)は、直交する。
これら各回転軸A1、A3、A5、A7および各旋回軸A2、A4、A6の角度(7つの角度)が全て決められると、ロボット1002の全体の状態が決められる。
ここで、ロボット1002を制御する変数(パラメーター)としては、必ずしもこれら7つの角度でなくてもよく、これら7つの角度の全てを直接または間接に特定することができる任意の変数を用いることができる。
本実施形態では、ロボット1002の手先12の位置および姿勢(6つの変数)の指示と、肘に相当する位置(1つの変数)の指示とから、これらに合致するように、ロボット1002の各回転軸A1、A3、A5、A7および各旋回軸A2、A4、A6の角度を制御する制御方法を用いる。
ここで、第1の例に係るオフセット構造を含むロボットでは、人間と同じように7つの関節を有する。そして、第1関節と第2関節と第3関節で肩の部分が構成されており、第4関節で肘の部分が構成されており、第5関節と第6関節と第7関節で手首が構成されている。ここで、肩の部分は3つの自由度を有しており、肘の部分は1つの自由度を有しており、手首の部分は3つの自由度を有している。本実施形態では、このように、ロボットにおいて人間の肩に相当する位置を当該ロボットにおける肩の位置とみなし、ロボットにおいて人間の肘に相当する位置を当該ロボットにおける肘の位置とみなし、ロボットにおいて人間の手首に相当する位置を当該ロボットにおける手首の位置とみなす。
具体的には、ロボット制御装置1001では、あらかじめ、記憶部1012に、ロボット1002の手先12の位置および姿勢の指示ならびに肘に相当する位置の指示に合うロボットの状態の条件と、当該条件に合致するようにロボット1002の各回転軸A1、A3、A5、A7および各旋回軸A2、A4、A6の角度を制御する情報(制御情報)とが対応付けられて記憶されている。
ロボット制御部1021は、記憶部1012に記憶された前記制御情報に基づいて、ロボット1002の手先12の位置および姿勢の指示と、肘に相当する位置の指示に応じて、これらの指示に合うロボットの状態の条件に合致するように、ロボット1002の各回転軸A1、A3、A5、A7および各旋回軸A2、A4、A6の角度を制御する。
なお、一例として、記憶部1012には、ロボットの複数の異なる状態のそれぞれについて、ロボットの状態の条件と、当該条件に合致するようにロボット1002を制御する情報(制御情報)とが対応付けられて記憶される。そして、ロボット制御部1021は、記憶部1012に記憶された制御情報の群の中から、指示に応じたロボットの状態の条件に合致する制御情報を選択して、選択した制御情報をロボット1002の制御に使用する。
ここで、ロボット1002の手先12の位置および姿勢の指示と、肘に相当する位置の指示は、一例として、入力部1013によりユーザーから受け付ける。これにより、入力部1013は、このような指示に合うロボットの状態の条件をユーザーから受け付けることになる。このような指示は、例えば、数値を用いて受け付けてもよく、または、ロボット1002を操作するためのハンドルなどを入力部1013に備えて、ユーザーにより操作される当該ハンドルなどの動きに基づいて受け付けてもよい。
また、他の例として、ロボット1002の手先12の位置および姿勢の指示と、肘に相当する位置の指示について、その一部または全部の指示をロボット制御装置1001により自動で取得してもよい。具体的には、ロボット制御装置1001において、例えば、ロボット1002により行われる作業の対象となる部品などの位置などをセンサーにより検出して、その検出結果に基づいて、ロボット1002の手先12の位置および姿勢の指示と、肘に相当する位置の指示のうちの一部または全部を生成することができる。
<逆運動学を用いた計算の例>
ここで、逆運動学により、ロボット1002の手先12の位置および姿勢と、肘に相当する位置とから、ロボット1002の全体の状態を解析的に計算して決定することができる。
このような逆運動学における計算の手順(逆運動学における計算手順1)〜(逆運動学における計算手順4)の概要を説明する。
本実施形態では、ベース座標は、直交右手座標系であるXYZ座標系の座標(x、y、z)で表される。また、手先12の位置ベクトルp(pは図および数式ではベクトルを表す矢印を付してある、以下も同様)を、ベース座標におけるX軸、Y軸およびZ軸の位置で指定する。
手先12の姿勢を、第7関節の回転軸と向きが等しい単位ベクトルb(bは図および数式ではベクトルを表す矢印を付してある、以下も同様)と、ベクトルbと直交する単位ベクトルn(nは図および数式ではベクトルを表す矢印を付してある、以下も同様)と、ベクトルbおよびベクトルnと直交して、それらと右手座標系を構成する単位ベクトルt(tは図ではベクトルを表す矢印を付してある、以下も同様)とで表す。
さらに、ロボット1002(本実施形態では、マニピュレーター)の全体の姿勢を指定する変数(角度の値)であるオフセット角度値δを指定する。このオフセット角度値δは、肘に相当する位置を指定するものである。
そして、手先12の位置および姿勢と、オフセット角度値δとから、各関節の角度を計算する。
以下で図10を参照して計算手順を詳しく説明する。図10において、L、L、L、L、L、L、LおよびLは関節と関節および関節と手先を接続するリンクである。また、J、J、J、J、J、JおよびJは上記リンク回転を運動させる関節である。さらに、aは第1関節Jの回転軸の延長線から、第2関節Jの回転軸の中心に下ろした垂線の長さであり、dは第1関節Jの回転軸の延長線と、第2関節Jの回転軸の中心から第1関節Jの回転軸の延長線に下ろした垂線との交点と、原点との距離であり、dは第2関節Jと第4関節Jとの距離であり、dは第4関節Jと第6関節Jとの距離であり、dは第6関節Jから手先12までの距離である。
ここで、図10に示したように手先12の位置ベクトルpが、式(1)で表されるものであって、ベクトルnベクトルtおよびベクトルbが所定の姿勢の時の各関節角度を0度とする。
Figure 2014018912
(逆運動学における計算手順1)
最初に、第6関節Jの中心を手首と定義し、指定された手先12の位置と、手先12と第6関節Jとの相対的な位置および姿勢から、ベース座標における手首の位置ベクトルw(wは図および数式ではベクトルを表す矢印を付してある、以下も同様)を式(2)により計算する。
Figure 2014018912
次に、計算した手首の位置のx成分、y成分からX軸と成す角度を求め、それにオフセット角度値δを加えて第1関節Jの角度θを式(3)により計算する。
ここで、幾何学的な対称性から、式(4)も第1関節Jの角度θとすることができる。そこで、実際の制御においては、適宜選択してロボットへ指令する。
Figure 2014018912
Figure 2014018912
式(3)におけるθ[1]は第1関節Jの角度θの第1の例であり、式(4)におけるθ[2]は第1関節Jの角度θの第2の例である。
また、ベース座標における手首の位置ベクトルwの座標を(w、w、w)としてある。
(逆運動学における計算手順2)
求めた第1関節Jの角度θを用いて、第1関節Jの角度θが0度で、第2関節Jの中心を原点とした場合における手首の位置ベクトルw’(w’は図および数式ではベクトルを表す矢印を付してある、以下も同様)を式(5)により計算する。
Figure 2014018912
次に、計算した手首の位置w’を再現するように、第2関節J、第3関節Jおよび第4関節Jの角度を計算する。
まず、第4関節Jの角度θはベクトルw’とdおよびdが三角形を形成することを条件として式(6)により求める。
Figure 2014018912
式(6)におけるθ[1]は第4関節Jの角度θの第1の例である。
次に、第2関節Jの角度θは、式(7)として、第4関節Jの角度θを用いて、式(8)と与えられる。
Figure 2014018912
Figure 2014018912
式(7)では、φを定義している。
手首の位置ベクトルw’の座標を(w’、w’、w’)としてある。
式(8)におけるθ[1]は第2関節Jの角度θの第1の例である。
さらに、第3関節Jの角度θは、第2関節Jの角度θを用いて、式(9)と与えられる。
Figure 2014018912
式(9)におけるθ[1]は第3関節Jの角度θの第1の例である。
また、θ、θおよびθについて、幾何学的な対称性から式(10)〜式(12)、式(13)〜式(15)、式(16)〜式(18)も第2関節J、第3関節Jおよび第4関節Jの関節角度とすることができる。そこで、実際の制御においては、それぞれの関節角度を適宜選択してロボットへ指令する。
Figure 2014018912
Figure 2014018912
Figure 2014018912
Figure 2014018912
Figure 2014018912
Figure 2014018912
Figure 2014018912
Figure 2014018912
Figure 2014018912
式(10)におけるθ[2]は第2関節Jの角度θの第2の例である。
式(11)におけるθ[2]は第3関節Jの角度θの第2の例である。
式(12)におけるθ[2]は第4関節Jの角度θの第2の例である。
式(13)におけるθ[3]は第2関節Jの角度θの第3の例である。
式(14)におけるθ[3]は第3関節Jの角度θの第3の例である。
式(15)におけるθ[3]は第4関節Jの角度θの第3の例である。
式(16)におけるθ[4]は第2関節Jの角度θの第4の例である。
式(17)におけるθ[4]は第3関節Jの角度θの第4の例である。
式(18)におけるθ[4]は第4関節Jの角度θの第4の例である。
(逆運動学における計算手順3)
求めた第1関節J、第2関節J、第3関節Jおよび第4関節Jの角度を用いて、第1関節J、第2関節J、第3関節Jおよび第4関節Jの角度が0度で、第6関節Jの中心を原点とした場合の手先12の位置を式(19)により計算する。
Figure 2014018912
手先12の位置ベクトルpの座標を(p、p、p)としてある。
次に、計算した手先12のyおよびz成分から第5関節Jの角度θを式(20)により計算し、x、yおよびz成分から第6関節Jの角度θを式(21)により計算する。
Figure 2014018912
Figure 2014018912
ここで、手首の位置を原点とした場合における手先12の位置ベクトルをp’(p’は図および数式ではベクトルを表す矢印を付してある、以下も同様)とする。
この手先12の位置ベクトルp’の座標を(p’、p’、p’)としてある。
式(20)におけるθ[1]は第5関節Jの角度θの第1の例である。
式(21)におけるθ[1]は第6関節Jの角度θの第1の例である。
また、θおよびθについて、幾何学的な対称性から式(22)〜式(23)も第5関節Jおよび第6関節Jの関節角度とすることができる。そこで、実際の制御においては、それぞれの関節角度を適宜選択してロボットへ指令する。
Figure 2014018912
Figure 2014018912
式(22)におけるθ[2]は第5関節Jの角度θの第2の例である。
式(23)におけるθ[2]は第6関節Jの角度θの第2の例である。
(逆運動学における計算手順4)
求めた第1関節J、第2関節J、第3関節J、第4関節J、第5関節Jおよび第6関節Jの角度を用いて、第7関節Jの角度が0度の時の単位ベクトルn(nは数式ではベクトルを表す矢印を付してある、以下も同様)を式(24)により計算する。
Figure 2014018912
式(24)において、sはsinθ、cはcosθ、sはsinθ、cはcosθ、sはsinθ、cはcosθ、sはsinθ、cはcosθ、sはsinθ、cはcosθ、sはsinθ、cはcosθの略記である。また、式(24)は順運動学から求められる。
次に、計算したベクトルnと、指定されたベクトルnとの外積v(vは数式ではベクトルを表す矢印を付してある、以下も同様)を式(25)により求めて、それと指定されたベクトルbとの式(26)による内積sppの正負から、その回転方向を判別する。
Figure 2014018912
Figure 2014018912
ベクトルnの座標を(n、n、n)としてある。
ベクトルnの座標を(n0x、n0y、n0z)としてある。
ベクトルbの座標を(b、b、b)としてある。
ベクトルvの座標を(vpx、vpy、vpz)としてある。
最後に先ほど計算したベクトルnと、指定されたベクトルnとの式(27)による内積sからそれらの成す角を求めて、式(28)により、第7関節Jの角度θとする。
Figure 2014018912
Figure 2014018912
式(28)におけるθ[1]は第7関節Jの角度θの第1の例である。
また、θについて、幾何学的な対称性から式(29)も第7関節Jの関節角度θとすることができる。そこで、実際の制御においては、それぞれの関節角度を適宜選択してロボットへ指令する。
Figure 2014018912
式(29)におけるθ[2]は第7関節Jの角度θの第2の例である。
以上のようにして、逆運動学により、ロボット1002の手先12の位置および姿勢と、肘に相当する位置(オフセット角度値δ)とから、表(1)に示す16通りのロボット1002の全体の状態を解析的に計算して決定することができる。
Figure 2014018912
表(1)において、1〜16の解の番号は、16通りのロボット1002の全体の状態のそれぞれを示している。
表(1)において、θ〜θについて記載された()付きの番号は、以上で示した数式の番号を示している。例えば、θについて(3)という場合は式(3)に示されるθ[1]をθとして使用するということであり、また、θについて(16)という場合は式(16)に示されるθ[4]をθとして使用するということであり、他も同様である。
実際の制御においては、表(1)に示した16通りの関節角度から、関節の可動範囲や障害物とロボットの位置関係等を考慮して適宜選択してロボットへ指令する。なお、ここで示した計算手順は一例であり、場合分けと三角関数の逆余弦、逆正弦、逆正接のいずれを用いて関節角度を求めるかは上述の手順に限られない。
なお、このような逆運動学による計算は、例えば、ロボット制御部1021がロボット1002を制御するたびに行ってもよいが、通常は制御するたびに逆運動学計算を行うが、あらかじめ計算しておいてメモリーに記憶させておき、制御するたびにその結果を読み出しても良い。
一例として、逆運動学による解析式などをあらかじめオフラインで求めておいて記憶部1012に記憶させておき、ロボット制御部1021がその解析式などを使用して各関節の角度を計算することができる。
図8は、変数であるオフセット角度値δを示す図である。
図8に示されるXYZ座標系は、ベース座標の座標系である。
図8において、点701(図8の例では、原点O)は、ロボット1002を構成するベースa0の根元の点を表す。
図8において、点702は、ロボット1002を構成する手首を表す。
図8において、ロボットの状態601は、点701と点702を固定した場合に、オフセットがないとしたときにおけるロボットの状態を表す。このとき、第1関節の角度はθ1である。
図8において、ロボットの状態602は、点701と点702を固定した場合に、オフセット角度値δがあるとしたときにおけるロボットの状態を表す。このとき、第1関節の角度は(θ1+δ)となる。
本実施形態では、原点と第4関節(旋回軸A4)とを結ぶ直線をベース座標に射影した直線と、原点と第6関節(旋回軸A6)とを結ぶ直線をベース座標に射影した直線とが成す角δを、肘に相当する第4関節(旋回軸A4)の位置を明確に指定する変数(オフセット角度値δ)として使用する。
なお、本実施形態では、肘に相当する位置(肘の位置)を指定する変数として、オフセット角度値δを用いるが、例えば、同様なものが間接に特定されれば、他の方法で定義される変数が用いられてもよい。
以上のように、第1の例に係るロボットシステムのロボット制御装置1001では、第1関節(回転軸A1)と第2関節(旋回軸A2)との間にオフセット構造(オフセット部11)を含む7関節のロボット1002について、ロボット1002の手先12の位置および姿勢ならびに肘に相当する位置(オフセット角度値δ)の指示に合うロボットの状態の条件と、当該条件に合致するようにロボット1002の全体の状態(第1の例では、ロボット1002の各回転軸A1、A3、A5、A7および各旋回軸A2、A4、A6の角度)を制御する情報(制御情報)とを対応付けて記憶部1012に記憶しており、ロボット制御部1021が、記憶部1012に記憶された前記制御情報に基づいて、ロボット1002の手先12の位置および姿勢の指示と、肘に相当する位置(オフセット角度値δ)の指示に応じて、当該指示に合うロボットの状態の条件に合致するように、ロボット1002の全体の状態を制御する。
このように、本実施形態に係るロボットシステムのロボット制御装置1001では、オフセット構造を含み7つの関節を有するロボットの、前記ロボットにおける肘の位置(1つの変数)を含む前記ロボットの状態の条件(全部で7つの変数)、および、前記条件を満たすように前記ロボット1002を制御する制御情報を対応付けて記憶部1012により記憶し、前記肘の位置を含む前記ロボットの状態の条件が入力部1013により入力され、ロボット制御部1021が、前記入力部1013にて入力された条件と同じ条件に対応付けられて前記記憶部1012に記憶された前記制御情報に基づいて、前記入力された条件を満たすように前記ロボット1002を制御する。
本実施形態に係るロボットシステムのロボット制御装置1001によれば、肘に相当する位置を明確に指定する変数(オフセット角度値δ)を導入して使用することで、ロボット1002の手先12を任意の位置および姿勢に制御した状態で、広い可動域を確保し、特異点や障害物の回避を行い、高速に動作することを実現することができる。
本実施形態に係るロボットシステムのロボット制御装置1001では、肘に相当する位置を明確に指定する変数(オフセット角度値δ)を使用することで、例えば、ユーザーにより、直感でロボット1002の状態を指示することができ、制御のし易さを向上させることができる。
本実施形態に係るロボットシステムのロボット制御装置1001では、人間と同じように7つの関節を有するロボット1002を制御する。このため、本実施形態に係るロボットシステムのロボット制御装置1001では、ロボット1002について、例えば、手先12と肩を止めたまま、肘の位置を変えることができ、これにより、肘の位置を調整して、障害物を回避させながら作業を実行させることなどが可能である。
本実施形態に係るロボットシステムのロボット制御装置1001では、オフセット構造(第1の例では、オフセット部11)を有するロボット1002を制御する。このため、本実施形態に係るロボットシステムのロボット制御装置1001では、ロボット1002について、例えば、オフセット構造により作業領域を非対称化することで、特定の領域の作業性を高めることができ、また、アームの構造を設計する際の自由度を高めることができる。オフセット構造を有するロボット1002では、一般に、オフセット構造を有しないロボットと比べて、より遠くまで対象物を取りに行ける、肘を張って力を入れる姿勢を実現することができる、などの効果がある。
<第2の例に係る7関節のロボットの構成例>
第1の例では、図7に示されるように第1関節(回転軸A1)と第2関節(旋回軸A2)との間にオフセット構造(オフセット部11)を有するロボットを制御する場合について説明したが、第2の例では、図9に示されるように第6関節(旋回軸A6)と第7関節(回転軸A2)との間にオフセット構造(オフセット部21)を有するロボットを制御する場合について説明する。
ここで、第2の例に係るロボットシステムの構成や動作の概略は、図6に示されるロボットシステムの構成や動作と同様である。このため、第2の例では、図6に示されるものと同じ符号を用いて説明する。
図9は、第2の例に係るオフセット構造を有する7関節(7自由度)のロボット1002の構成例を示す概略ブロック図である。
第2の例に係るロボット1002は、ベースb0と、第1関節に相当する回転軸B1と、第1のリンクb1と、第2関節に相当する旋回軸B2と、第2のリンクb2と、第3関節に相当する回転軸B3と、第3のリンクb3と、第4関節に相当する旋回軸B4と、第4のリンクb4と、第5関節に相当する回転軸B5と、第5のリンクb5と、第6関節に相当する旋回軸B6と、第6のリンクb6と、第7関節に相当する回転軸B7と、第7のリンクb7と、手先22と、を接続して構成される。
第1関節、第2関節および第3関節で、肩の部分が構成されている。
第4関節で、肘の部分が構成されている。
第5関節、第6関節および第7関節で、手首の部分が構成されている。
各関節は、各軸B1〜B7により実現されている。
各リンク(節)b1〜b7は、例えば、剛体から構成されている。
本実施形態では、肩の根元から手先22までを含む部分を「アーム」とする。
このように、第2の例に係るロボット1002(この例では、マニピュレーター)は、肩に対応する関節と肘に対応する関節と手首に対応する関節を接続して有し、前記手首にエンドエフェクターが接続される。
この例では、エンドエフェクターとして、対象物を把持する手先22が用いられている。なお、エンドエフェクターとして、他のものが用いられてもよい。
ここで、ベースb0および各リンクb1〜b7は、固定して設けられている。
また、ベースb0、第1のリンクb1、第2のリンクb2、第3のリンクb3、第4のリンクb4、第5のリンクb5、第7のリンクb7は、直線状である。
また、第2の例では、第6のリンクb6は、1箇所で略90度に折れ曲がった形状を有している。この部分が、オフセット構造を有するオフセット部21である。
各回転軸B1、B3、B5、B7は、図9において上下に接続されるリンクを結ぶ直線を中心軸として、回転することが可能である。
各旋回軸B2、B4、B6は、図9において表から裏への直線(または、裏から表への直線)を中心軸として、旋回(回転)することが可能である。
なお、各回転軸B1、B3、B5、B7の中心軸(回転軸)に対して、各旋回軸B2、B4、B6の中心軸(旋回軸)は、直交する。
これら各回転軸B1、B3、B5、B7および各旋回軸B2、B4、B6の角度(7つの角度)が全て決められると、ロボット1002の全体の状態が決められる。
ここで、ロボット1002を制御する変数(パラメーター)としては、必ずしもこれら7つの角度でなくてもよく、これら7つの角度の全てを直接または間接に特定することができる任意の変数を用いることができる。
本実施形態では、ロボット1002の手先22の位置および姿勢(6つの変数)の指示と、肘に相当する位置(1つの変数)の指示とから、これらに合致するように、ロボット1002の各回転軸B1、B3、B5、B7および各旋回軸B2、B4、B6の角度を制御する制御方法を用いる。
具体的には、ロボット制御装置1001では、あらかじめ、記憶部1012に、ロボット1002の手先22の位置および姿勢の指示ならびに肘に相当する位置の指示に合うロボットの状態の条件と、当該条件に合致するようにロボット1002の各回転軸B1、B3、B5、B7および各旋回軸B2、B4、B6の角度を制御する情報(制御情報)とが対応付けられて記憶されている。
ロボット制御部1021は、記憶部1012に記憶された前記制御情報に基づいて、ロボット1002の手先22の位置および姿勢の指示と、肘に相当する位置の指示に応じて、これらの指示に合うロボットの状態の条件に合致するように、ロボット1002の各回転軸B1、B3、B5、B7および各旋回軸B2、B4、B6の角度を制御する。
なお、第2の例では、肘に相当する位置を明確に指定する変数(オフセット角度値δ)を、図9に示されるように、オフセット構造が手首側にあるロボット1002について定義する。これについては、例えば、第1の例の場合と同様な手法を第2の例の場合に適用して、肘に相当する位置を明確に指定する変数(オフセット角度値δ)を定義することが可能である。なお、第2の例では、第1の例と肩と手首が入れ替わるため、オフセット角度値δも、肩に対する肘の位置ではなくて、手首に対する肘の位置に変わる。
また、第2の例では、図9に示されるように、オフセット構造が手首側にあるロボット1002について、逆運動学を適用する。これについては、例えば、第1の例の場合と同様な手法を第2の例の場合に適用して、逆運動学による解を求めることが可能である。
具体的には、第1の例に係る図7に示されるように、肩側にオフセット構造(オフセット部11)がある7関節のロボットの構造と、第2の例に係る図9に示されるように、手首側にオフセット構造(オフセット部21)がある7関節のロボットの構造とでは、概略には、図7に示される第1関節〜第7関節と図9に示される第7関節〜第1関節がそれぞれ対応すると考えることができる。
以上のように、第2の例に係るロボットシステムのロボット制御装置1001では、第6関節(旋回軸B6)と第7関節(回転軸B7)との間にオフセット構造(オフセット部21)を含む7関節のロボット1002について、ロボット1002の手先22の位置および姿勢ならびに肘に相当する位置(オフセット角度値δ)の指示に合うロボットの状態の条件と、当該条件に合致するようにロボット1002の全体の状態(第2の例では、ロボット1002の各回転軸B1、B3、B5、B7および各旋回軸B2、B4、B6の角度)を制御する情報(制御情報)とを対応付けて記憶部1012に記憶しており、ロボット制御部1021が、記憶部1012に記憶された前記制御情報に基づいて、ロボット1002の手先22の位置および姿勢の指示と、肘に相当する位置(オフセット角度値δ)の指示に応じて、当該指示に合うロボットの状態の条件に合致するように、ロボット1002の全体の状態を制御する。
このように、本実施形態に係るロボットシステムのロボット制御装置1001では、オフセット構造を含み7つの関節を有するロボットの、前記ロボットにおける肘の位置(1つの変数)を含む前記ロボットの状態の条件(全部で7つの変数)、および、前記条件を満たすように前記ロボット1002を制御する制御情報を対応付けて記憶部1012により記憶し、前記肘の位置を含む前記ロボットの状態の条件が入力部1013により入力され、ロボット制御部1021が、前記入力部1013にて入力された条件と同じ条件に対応付けられて前記記憶部1012に記憶された前記制御情報に基づいて、前記入力された条件を満たすように前記ロボット1002を制御する。
第2の例に係るロボットシステムのロボット制御装置1001によれば、手首側にオフセット構造を有するロボット1002について、第1の例の場合と同様な効果を得ることができる。
例えば、本実施形態に係るロボットシステムのロボット制御装置1001によれば、肘に相当する位置を明確に指定する変数(オフセット角度値δ)を導入して使用することで、ロボット1002の手先22を任意の位置および姿勢に制御した状態で、広い可動域を確保し、特異点や障害物の回避を行い、高速に動作することを実現することができる。
また、本実施形態に係るロボットシステムのロボット制御装置1001では、肘に相当する位置を明確に指定する変数(オフセット角度値δ)を使用することで、例えば、ユーザーにより、直感でロボット1002の状態を指示することができ、制御のし易さを向上させることができる。
次に、図1〜図4を参照して、ロボットの肘から手先にかけての上腕部について障害物との干渉を防ぐことについて説明する。
<外観の概略の例>
図1は、本発明の一実施形態に係るロボット制御装置を含むロボットシステムの外観の概略の一例を示す図である。
本実施形態に係るロボットシステムは、ロボット制御装置101と、マニピュレーター(ロボット)102と、ケーブル103と、を備える。
ここで、本実施形態では、図1に示されるロボット制御装置101、マニピュレーター(ロボット)102およびケーブル103は、それぞれ、図6に示されるロボット制御装置1001、ロボット1002およびケーブル1003と同様な構成を有する。
また、本実施形態では、マニピュレーター(ロボット)102は、図7に示される第1の例に係る構成、または、図9に示される第2の例に係る構成を有する。なお、図1では、マニピュレーター(ロボット)102の外観の概略を示しているが、採用する図7または図9に示される構成に応じて、オフセット構造を有する。
本実施形態では、冗長関節のマニピュレーター(ロボット)102において障害物を回避するに当たって、手先の位置を変位させる並進力に加えて、肘の位置を変位させるトルクを、障害物と手先の位置に応じて発生させることで、肘も障害物との干渉を防ぐことを実現する。
<障害物回避:手先の位置を変位させる並進力について>
まず、障害物回避に関し、手先の位置を変位させる並進力について説明する。
図2は、本発明の一実施形態に係る障害物を回避する手法を説明するための模式図である。
図2において、マニピュレーター102はリンクモデルとして描かれている。
図2において、マニピュレーター102の第1関節の回転軸の延長線が設置面と交わる点に原点を定義し、前記設置面と平行な方向に互いに直交するX軸およびY軸を定義し、前記設置面に対して鉛直上向きにZ軸を定義し、マニピュレーター102および障害物201をXYZ座標軸のXY平面上に射影して表す。
図2には、一例として、長方形の障害物201を示してある。
図2には、マニピュレーター102の手先の動作開始位置202を示してあり、この動作開始位置202をベクトルx(xは数式ではベクトルを表す矢印を付してある、以下も同様)とする。
図2には、マニピュレーター102の手先の動作終了位置203を示してあり、この動作終了位置203をベクトルx(xは数式ではベクトルを表す矢印を付してある、以下も同様)とする。
図2には、障害物201に仮想に設定した斥力ポテンシャル204を示してあり、この斥力ポテンシャル204の中心の位置301をベクトルx(xは数式ではベクトルを表す矢印を付してある、以下も同様)とする。
図2には、斥力ポテンシャル204の中心の位置301と原点とを結んだ直線と、斥力ポテンシャル204の中心の位置301と手先の位置とを結んだ直線との成す角205を示してあり、この角205の大きさをθとする。
図2には、マニピュレーター102の肘の位置を決定するオフセット角206を示してあり、このオフセット角206の大きさ(オフセット角度値)をδとする。
図2には、手先が動作開始位置202にある時のマニピュレーター102をマニピュレーター102aとして示してある。
図2には、本実施形態に係る障害物回避技術を適用しない場合における、手先が動作終了位置203にある時のマニピュレーター102をマニピュレーター102bとして示してある。
図2には、本実施形態に係る障害物回避技術を適用した場合における、手先が動作終了位置203にある時のマニピュレーター102をマニピュレーター102cとして示してある。
図2に示されるように、マニピュレーター102の手先が動作開始位置202から動作終了位置203に至る軌道は、これら2つの位置202、203を直線で結んだ軌道311に対して、斥力ポテンシャル204による斥力に応じて当該斥力ポテンシャル204の中心の位置301から遠ざけられることで、例えば、円弧状の(または、それに近い)軌道312となる。
図2に示される斥力ポテンシャル204を考慮した場合におけるマニピュレーター102の手先の軌道312の生成方法について説明する。
まず、手先の動作開始位置202から動作終了位置203に至る直線の軌道311を作成する。
手先の動作開始位置202と動作終了位置203とから、直線軌道における速度ベクトルV(Vは数式ではベクトルを表す矢印を付してある、以下も同様)を式(30)で表す。
式(30)において、tは、この直線軌道を移動する動作が開始してから完了するまでの時間を表す。
Figure 2014018912
式(30)に示される速度ベクトルVを用いると、時刻tにおけるマニピュレーター102の手先の位置ベクトルx(t)(x(t)は数式ではベクトルを表す矢印を付してある、以下も同様)は式(31)で表される。この位置ベクトルx(t)は、障害物を考慮しない場合におけるものである。
Figure 2014018912
また、斥力ポテンシャル204により生じる斥力F(x)(F(x)のxは、ベクトルであり、数式ではベクトルを表す矢印を付してある、以下も同様)を、一例として、式(32)で表す。
ここで、ベクトルxは、マニピュレーター102の手先の位置ベクトルを表す。
また、式(32)において、αは、斥力の大きさを決定する変数(制御パラメーター)であり、障害物の大きさ等を考慮して適宜設定することが可能である。
なお、式(32)は、斥力ポテンシャル204を仮想にクーロンポテンシャル様とした場合の例である。
Figure 2014018912
ここで、斥力ポテンシャル204は、障害物201によりマニピュレーター102の手先や肘が干渉される(衝突される)ことを回避することを実現するように設定される仮想のポテンシャルである。このような斥力ポテンシャル204により生じる斥力F(x)を用いて、式(33)に示される運動方程式を立てて計算することができる。
なお、斥力ポテンシャルとしては、障害物の形状や位置などに応じて、様々な数式で設定されてもよい。また、斥力ポテンシャルとしては、クーロンポテンシャル様以外のポテンシャルが用いられてもよい。
また、本実施形態では、1個の障害物が存在する場合を示したが、他の構成例として、複数個の障害物が存在する場合に適用されてもよい。この場合、例えば、複数個の障害物のそれぞれについて斥力ポテンシャルが別々に設定されてもよく、または、2個以上の障害物についてまとめて斥力ポテンシャルが設定されることがあってもよい。また、複数個の障害物が存在して、2つ以上の斥力ポテンシャルが設定される場合には、例えば、これら全ての斥力ポテンシャルの和により生じる斥力F(x)を用いて、式(33)に示される運動方程式を立てて計算することができる。
次に、マニピュレーター102の手先の位置を、式(32)に示した斥力に応じて、式(33)で表される運動方程式に従って、式(31)に示した手先の動作開始位置202と動作終了位置203とを結ぶ軌道311から変位させる。
式(33)において、この変位をΔx(t)(Δx(t)のxは、ベクトルであり、数式ではベクトルを表す矢印を付してある、以下も同様)と表している。
Figure 2014018912
式(33)において、行列M(Mは数式では行列を表す記号ハットを付してある、以下も同様)は、斥力F(x)に応じた手先の運動に対するX軸、Y軸方向の見掛けの慣性質量を対角要素とする2行2列の行列である。
式(33)において、行列D(Dは数式では行列を表す記号ハットを付してある、以下も同様)は、斥力F(x)に応じた手先の運動に対するX軸、Y軸方向の見掛けの粘性係数を対角要素とする2行2列の行列である。
式(33)において、行列K(Kは数式では行列を表す記号ハットを付してある、以下も同様)は、斥力F(x)に応じた手先の運動に対するX軸、Y軸方向の見掛けのバネ定数を対角要素とする2行2列の行列である。
これらの行列M、行列D、行列Kは、斥力F(x)に応じた手先の運動を決定する変数(制御パラメーター)であり、障害物の大きさ等を考慮して適宜設定することが可能である。
次に、式(34)に示されるように、式(31)に示した手先の動作開始位置202と動作終了位置203とを結ぶ軌道311に、斥力F(x)に応じて生じた変位Δx(t)を加えて、マニピュレーター102の手先の位置を計算する。
以上により、斥力ポテンシャル204を考慮した場合におけるマニピュレーター102の手先の軌道312を生成することができる。
これにより、マニピュレーター102は、マニピュレーター102aの状態からマニピュレーター102bの状態に制御される。
Figure 2014018912
<障害物回避:肘の位置を変位させるトルクについて>
次に、障害物回避に関し、肘の位置を変位させるトルクについて説明する。
以上に示したマニピュレーター102aの状態からマニピュレーター102bの状態への制御では、マニピュレーター102bの状態において、肘から手先にかけての上腕部が障害物と干渉する可能性がある(図2の例では、干渉している)。
そこで、本実施形態に係る障害物回避手法では、式(32)に示される斥力F(x)の発生に加えて、マニピュレーター102の肘の位置を決定するオフセット角度値δ(t)を回転させるトルクτ(θ)を発生させる。本実施形態では、このトルクτ(θ)を式(35)で表す。
ここで、βは、トルクの大きさを決定する変数(制御パラメーター)であり、障害物の大きさ等を考慮して適宜設定することが可能である。
また、Δθは、θの変位を表す。
オフセット角度値δ(t)は、時刻tのオフセット角度値δを表す。
Figure 2014018912
次に、マニピュレーター102の肘の位置を決定するオフセット角度値δ(t)を、式(35)に示されるトルクτ(θ)に応じて、式(36)に示される運動方程式に従って変位させる。オフセット角度値δ(t)は、式(37)で表される。
Figure 2014018912
Figure 2014018912
式(36)において、mは、トルクτ(θ)に応じたオフセット角度値δ(t)の運動に対する慣性モーメントである。
式(36)において、dは、トルクτ(θ)に応じたオフセット角度値δ(t)の運動に対する粘性係数である。
式(36)において、kは、トルクτ(θ)に応じたオフセット角度値δ(t)の運動に対するバネ定数である。
これらのm、d、kは、トルクτ(θ)に応じたオフセット角度値δ(t)の運動を決定する変数(制御パラメーター)であり、障害物の大きさ等を考慮して適宜設定することが可能である。
式(36)および式(37)において、Δδ(t)は、オフセット角度値δ(t)に関して、障害物を回避するための回転角(オフセット角度値δ(t)の変位)を表す。
式(35)〜式(37)に示されるように、マニピュレーター102の手先の位置ベクトル(ベクトルx)を計算する場合と同様に、オフセット角度値δ(t)についても、あらかじめ設定された軌道を表すδ(t)と、式(36)により算出される障害物を回避するための回転角(オフセット角度値δ(t)の変位Δδ(t))との和で計算される。
ここで、δ(t)は、障害物を考慮しない場合の時刻tにおけるオフセット角度値δ(t)を表す。
図3は、式(34)に示される、マニピュレーター102の手先の位置の軌跡の一例を示す図である。
図3において、縦軸はX軸を表し、横軸はY軸を表す。つまり、XY平面上の軌跡を示してある。
また、マニピュレーター102の手先の位置は、時刻t=0の位置から時刻t=10(図3および図4の例では、軌道を移動する動作が開始してから完了するまでの時間を10とした)の位置へ移動する。
図4は、式(36)に示される、オフセット角度値δ(t)の時間変化の一例を示す図である。
図4において、横軸は時刻tを表し、縦軸はオフセット角度値δ(t)を表す。
なお、図3および図4で示した時刻tの数値およびオフセット角度値δ(t)の数値[degree]は、一例であり、これに限定されない。
図3に示されるように、マニピュレーター102の手先の位置については、障害物201を回避する軌道が生成される。また、時間が経つにつれて、斥力ポテンシャル204の中心の位置301と原点とを結んだ直線と斥力ポテンシャル204の中心の位置301とマニピュレーター102の手先の位置とを結んだ直線との成す角θが大きくなる。
このとき、図4に示されるように、この角θが大きくなるに従って、オフセット角度値δ(t)も大きくなる。そして、図2に示されるマニピュレーター102cの状態のように、肘の位置が障害物201と干渉することを回避した状態に制御される。
ここで、例えば、式(34)および式(37)を用いて生成された軌道について、当該軌道で動作させた時におけるマニピュレーター102と障害物201との相対位置をコンピュータシミュレーションを用いて計算し、マニピュレーター102と障害物201の形状を考慮することでこれらの干渉の有無を確認することが可能である。そして、これらの干渉があると判定された場合には、式(32)におけるαの値や式(35)におけるβの値を調整することで、干渉の無い軌道を生成することが可能である。
なお、通常、αやβの値(絶対値)が小さい方が、移動にかかる時間が短くなると考えられる。
<図6〜図10を参照して説明した逆運動学による計算と、図1〜図4を参照して説明した運動方程式による計算との組み合わせ>
本実施形態では、マニピュレーター102の制御に際して、例えば、初期状態におけるマニピュレーター102の手先の位置ベクトル(x、y、z)および姿勢ベクトル(θx、θy、θz)ならびにオフセット角度値δ(t)を指定するとともに、マニピュレーター102の手先が最終の状態(目標の状態)にあるときのマニピュレーター102の手先の位置ベクトル(x、y、z)および姿勢ベクトル(θx、θy、θz)ならびにオフセット角度値δ(t)を指定する。
オフセット角度値δ(t)は、拘束条件として用いられる。
ここで、tは初期状態における時刻を表し、tは最終の状態(目標の状態)における時刻を表す。
図1〜図4を参照して説明した運動方程式による計算において、式(34)により、初期状態と最終の状態との間の時刻tにおけるマニピュレーター102の手先の位置ベクトルx(t)=(x、y、z)が計算され、また、式(37)により、この時刻tにおけるオフセット角度値δ(t)が計算される。
そして、図6〜図10を参照して説明した逆運動学による計算では、ある時刻tにおけるマニピュレーター102の手先の位置ベクトルx(t)=(x、y、z)および姿勢ベクトル(θx、θy、θz)ならびにオフセット角度値δ(t)に基づいて、第1関節J〜第7関節Jの角度θ〜θを計算することができる。
ここで、通常、マニピュレーター102の手先の姿勢については、障害物201との干渉には関係が無いため、姿勢は別に任意に設定することができる。
このように、図6〜図10を参照して説明した逆運動学による計算では、冗長関節マニピュレーター(本実施形態では、マニピュレーター102)の肘の位置を制御する技術として、手先の位置および姿勢ならびに肘の位置を指定して、それを実現するマニピュレーターの各関節の角度を解析的に計算することができる。
ここで、マニピュレーター102の制御は、例えば、ユーザーが装置に入力する指示や指定などに応じて行われてもよく、または、あらかじめ定められたプログラムなどに従って装置により自動で行われてもよい。
また、マニピュレーター102の制御は、例えば、制御のための計算があらかじめ行われて、その計算の結果の情報が装置のメモリーに設定(記憶)されて、その情報に基づいて行われてもよく、または、制御時にリアルタイムに装置により制御のための計算が行われてもよい。
なお、上記の例では、障害物を回避するロボット(本実施形態では、マニピュレーター)の手先や肘の軌道をリアルタイムに制御する際に、その軌道が滑らかになるようにすることで、ロボットのメカ部に負荷がかかることを防ぐために、図1〜図4を参照して説明したように、自然界の運動モデルに基づくポテンシャルや運動方程式を用いた。
これに対して、他の構成例として、オフラインであらかじめ、障害物を回避するロボットの手先や肘の軌道を実現する制御情報を生成しておくような場合には、必ずしも前記のような自然界の運動モデルを用いなくてもよく、他の様々な手法により制御情報が生成されてもよい。
<第1実施形態のまとめ>
以上のように、本実施形態に係るロボットシステムにおけるロボット制御装置101では、冗長関節マニピュレーター102において障害物201を回避するに当たって、手先の位置を変位させる並進力に加えて、肘の位置を変位させるトルクを、障害物201と手先の位置に応じて発生させることで、肘についても障害物201との干渉を防ぐことを実現することができる。
以上のように、一構成例として、本実施形態に係るロボットシステムにおけるロボット制御装置101は、肩に対応する関節と肘に対応する関節と手首に対応する関節を接続して有し前記手首にエンドエフェクター(本実施形態では、手先)が接続されるロボット(本実施形態では、マニピュレーター102)の前記エンドエフェクターおよび前記肘が障害物201を回避するように前記ロボットを制御するロボット制御部(本実施形態では、図6に示されるロボット制御部1021)を備える、ことを特徴とするロボット制御装置である。
一構成例として、本実施形態に係るロボットシステムにおけるロボット制御装置101は、前記ロボット制御部は、前記障害物201から前記ロボットの前記エンドエフェクターを回避させるための量および前記障害物201から前記ロボットの前記肘を回避させるための量に基づいて、前記ロボットを制御する、ことを特徴とするロボット制御装置である。
一構成例として、本実施形態に係るロボットシステムにおけるロボット制御装置101は、前記ロボット制御部は、前記ロボットの前記エンドエフェクターの位置(位置ベクトルx(t))と、前記障害物201から前記ロボットの前記エンドエフェクターを斥けるあらかじめ定められた斥力ポテンシャル204により生じる斥力F(x)に関する運動方程式(式(33))に基づいて算出される前記ロボットの前記エンドエフェクターの位置の変位Δx(t)と、前記ロボットの前記肘の位置を決定するオフセット角度値δ(t)と、前記ロボットの前記肘の位置を決定する前記オフセット角度値を回転させるトルクτ(θ)に関する運動方程式(式(36))に基づいて算出される前記オフセット角度値の変位Δδ(t)とを含む前記ロボットの状態の条件を満たすように前記ロボットを制御する制御情報に基づいて、前記条件を満たすように前記ロボットを制御する、ことを特徴とするロボット制御装置である。
一構成例として、本実施形態に係るロボットシステムにおけるロボット制御装置101は、前記ロボットは、少なくとも、前記肩に対応する3つの関節と、前記肘に対応する1つの関節と、前記手首に対応する3つの関節とを接続して有する、ことを特徴とするロボット制御装置である(例えば、図7または図9に示される構成)。
一構成例として、本実施形態に係るロボットシステムにおけるロボット制御装置101は、前記ロボットは、前記エンドエフェクターとして、対象物を把持する手先(例えば、図7に示される手先12、または、図9に示される手先22)を用いる、ことを特徴とするロボット制御装置である。
一構成例として、本実施形態に係るロボットシステムにおけるロボット制御装置101は、前記ロボットの状態の条件、および、前記条件を満たすように前記ロボットを制御する制御情報を対応付けて記憶する記憶部(本実施形態では、図6に示される記憶部1012)と、前記ロボットの状態の条件を決定する1つ以上のパラメーターの値が入力される入力部(本実施形態では、図6に示される入力部1013)と、を備え、前記ロボット制御部は、前記入力部にて入力されたパラメーターの値を用いて決定される条件と同じ条件に対応付けられて前記記憶部に記憶された前記制御情報に基づいて、前記条件を満たすように前記ロボットを制御する、ことを特徴とするロボット制御装置である。
ここで、ロボットの状態の条件を決定する1つ以上のパラメーターの値といては、例えば、ロボットのエンドエフェクターの位置、ロボットのエンドエフェクターの位置の変位、ロボットの肘の位置、ロボットの肘の位置の変位、ロボットの姿勢、障害物に仮想に設定した斥力ポテンシャルにより生じる斥力、ロボットの肘の位置を決定するオフセット角度値、ロボットの肘の位置を決定するオフセット角度値の変位、あるいは、ロボットの肘の位置を決定するオフセット角度値を回転させるトルク、などの値を用いることが可能である。
一構成例として、本実施形態に係るロボットシステムにおけるロボット制御装置101は、前記ロボットの状態の条件は、前記ロボットにおける前記エンドエフェクターの位置および姿勢ならびに肘の位置を指定する条件である、ことを特徴とするロボット制御装置である。
一構成例として、本実施形態に係るロボットシステムにおけるロボット制御装置101は、前記制御情報は、前記ロボットの各回転軸(本実施形態では、図7に示される回転軸A1、A3、A5、A7、または、図9に示される回転軸B1、B3、B5、B7)および各旋回軸(本実施形態では、図7に示される旋回軸A2、A4、A6、または、図9に示される旋回軸B2、B4、B6)を制御する情報である、ことを特徴とするロボット制御装置である。
一構成例として、本実施形態に係るロボットシステムにおけるロボット制御装置101は、前記ロボットは、オフセット構造を含み7つの関節を有し、前記ロボットの第1関節と前記ロボットの第2関節との間に前記オフセット構造を含む(図7の例)、ことを特徴とするロボット制御装置である。
一構成例として、本実施形態に係るロボットシステムにおけるロボット制御装置101は、前記ロボットは、オフセット構造を含み7つの関節を有し、前記ロボットの第6関節と前記ロボットの第7関節との間に前記オフセット構造を含む(図9の例)、ことを特徴とするロボット制御装置である。
<図6〜図10を参照して説明した逆運動学による計算に関する技術の構成例>
本発明は、以下のそれぞれの構成例の全てまたは任意の一部を利用することが可能である。
一構成例として、オフセット構造を含み7つの関節(軸)を有するロボットにおける肘の位置を含む前記ロボットの状態の条件、および、前記条件を満たすように前記ロボットを制御する制御情報を対応付けて記憶する記憶部と、前記肘の位置を含む前記ロボットの状態の条件が入力される入力部と、前記入力部にて入力された条件と同じ条件に対応付けられて前記記憶部に記憶された前記制御情報に基づいて、前記入力された条件を満たすように前記ロボットを制御するロボット制御部と、を備えることを特徴とするロボット制御装置である。
この構成により、ロボット制御部は、オフセット構造を含み7つの関節(軸)を有するロボットについて、肘の位置を含む状態の条件の指示に応じて、その条件を満たすように前記ロボットを制御する。これにより、ロボット制御装置は、オフセット構造を含み7つの関節(軸)を有するロボットを、肘の位置を明確に指定して、制御することが可能である。
また、一構成例として、前記肘の位置を含む前記ロボットの状態の条件は、前記ロボットにおけるエンドエフェクター(例えば、手先)の位置および姿勢ならびに肘の位置を指定する条件である、ことを特徴とするロボット制御装置である。
この構成により、ロボット制御部は、オフセット構造を含み7つの関節(軸)を有するロボットについて、エンドエフェクター(例えば、手先)の位置および姿勢ならびに肘の位置を指定する条件の指示に応じて、その条件を満たすように前記ロボットを制御する。これにより、ロボット制御装置は、オフセット構造を含み7つの関節(軸)を有するロボットを、肘の位置を明確に指定して、制御することが可能である。
また、一構成例として、前記制御情報は、前記ロボットの各回転軸および各旋回軸を制御する情報である、ことを特徴とするロボット制御装置である。
この構成により、ロボット制御部は、オフセット構造を含み7つの関節(軸)を有するロボットについて、肘の位置を含む状態の条件の指示に応じて、その条件を満たすように、前記ロボットの各回転軸および各旋回軸を制御する。これにより、ロボット制御装置は、オフセット構造を含み7つの関節(軸)を有するロボットを、肘の位置を明確に指定して、制御することが可能である。
また、一構成例として、前記ロボットは、前記ロボットの第1関節(第1軸)と前記ロボットの第2関節(第2軸)との間に前記オフセット構造を含む、ことを特徴とするロボット制御装置である。
この構成により、ロボット制御部は、第1関節(第1軸)と第2関節(第2軸)との間にオフセット構造を含み7つの関節(軸)を有するロボットについて、肘の位置を含む状態の条件の指示に応じて、その条件を満たすように前記ロボットを制御する。これにより、ロボット制御装置は、オフセット構造を含み7つの関節(軸)を有するロボットを、肘の位置を明確に指定して、制御することが可能である。
また、一構成例として、前記ロボットは、前記ロボットの第6関節(第6軸)と前記ロボットの第7関節(第7軸)との間に前記オフセット構造を含む、ことを特徴とするロボット制御装置である。
この構成により、ロボット制御部は、第6関節(第6軸)と第7関節(第7軸)との間にオフセット構造を含み7つの関節(軸)を有するロボットについて、肘の位置を含む状態の条件の指示に応じて、その条件を満たすように前記ロボットを制御する。これにより、ロボット制御装置は、オフセット構造を含み7つの関節(軸)を有するロボットを、肘の位置を明確に指定して、制御することが可能である。
また、一構成例として、オフセット構造を含み7つの関節(軸)を有するロボットにおける肘の位置を含む前記ロボットの状態の条件、および、前記条件を満たすように前記ロボットを制御する制御情報を対応付けて記憶する記憶部に記憶された前記制御情報を参照して、ロボット制御部が、前記肘の位置を含む前記ロボットの状態の条件が入力される入力部にて入力された条件に応じて、前記入力された条件と同じ条件に対応付けられて前記記憶部に記憶された前記制御情報に基づいて、前記入力された条件を満たすように前記ロボットを制御するステップを、有することを特徴とするロボット制御方法である。
この方法により、ロボット制御部は、オフセット構造を含み7つの関節(軸)を有するロボットについて、肘の位置を含む状態の条件の指示に応じて、その条件を満たすように前記ロボットを制御する。これにより、ロボット制御装置は、オフセット構造を含み7つの関節(軸)を有するロボットを、肘の位置を明確に指定して、制御することが可能である。
また、一構成例として、オフセット構造を含み7つの関節(軸)を有するロボットにおける肘の位置を含む前記ロボットの状態の条件、および、前記条件を満たすように前記ロボットを制御する制御情報を対応付けて記憶する記憶部に記憶された前記制御情報を参照して、ロボット制御部が、前記肘の位置を含む前記ロボットの状態の条件が入力される入力部にて入力された条件に応じて、前記入力された条件と同じ条件に対応付けられて前記記憶部に記憶された前記制御情報に基づいて、前記入力された条件を満たすように前記ロボットを制御する手順を、コンピューターに実行させるためのロボット制御プログラムである。
このプログラムにより、ロボット制御部は、オフセット構造を含み7つの関節(軸)を有するロボットについて、肘の位置を含む状態の条件の指示に応じて、その条件を満たすように前記ロボットを制御する。これにより、ロボット制御装置は、オフセット構造を含み7つの関節(軸)を有するロボットを、肘の位置を明確に指定して、制御することが可能である。
また、一構成例として、オフセット構造を含み7つの関節(軸)を有するロボットと、前記ロボットを制御するロボット制御装置と、を備え、前記ロボット制御装置は、前記ロボットにおける肘の位置を含む前記ロボットの状態の条件、および、前記条件を満たすように前記ロボットを制御する制御情報を対応付けて記憶する記憶部と、前記肘の位置を含む前記ロボットの状態の条件が入力される入力部と、前記入力部にて入力された条件と同じ条件に対応付けられて前記記憶部に記憶された前記制御情報に基づいて、前記入力された条件を満たすように前記ロボットを制御するロボット制御部と、を備えることを特徴とするロボットシステムである。
このシステムにより、ロボット制御装置のロボット制御部は、オフセット構造を含み7つの関節(軸)を有するロボットについて、肘の位置を含む状態の条件の指示に応じて、その条件を満たすように前記ロボットを制御する。これにより、ロボット制御装置は、オフセット構造を含み7つの関節(軸)を有するロボットを、肘の位置を明確に指定して、制御することが可能である。
また、一構成例として、オフセット構造を含み7つの関節(軸)を有するロボットにおける肘の位置を含む前記ロボットの状態の条件が入力される入力部と、前記入力部にて入力された条件を満たすように前記ロボットを制御するロボット制御部と、を備えることを特徴とするロボット制御装置である。
この構成により、ロボット制御部は、オフセット構造を含み7つの関節(軸)を有するロボットについて、肘の位置を含む状態の条件の指示に応じて、その条件を満たすように前記ロボットを制御する。これにより、ロボット制御装置は、オフセット構造を含み7つの関節(軸)を有するロボットを、肘の位置を明確に指定して、制御することが可能である。
また、一構成例として、ロボット制御部が、オフセット構造を含み7つの関節(軸)を有するロボットにおける肘の位置を含む前記ロボットの状態の条件が入力される入力部にて入力された条件を満たすように前記ロボットを制御するステップを、有することを特徴とするロボット制御方法である。
この方法により、ロボット制御部は、オフセット構造を含み7つの関節(軸)を有するロボットについて、肘の位置を含む状態の条件の指示に応じて、その条件を満たすように前記ロボットを制御する。これにより、ロボット制御装置は、オフセット構造を含み7つの関節(軸)を有するロボットを、肘の位置を明確に指定して、制御することが可能である。
また、一構成例として、ロボット制御部が、オフセット構造を含み7つの関節(軸)を有するロボットにおける肘の位置を含む前記ロボットの状態の条件が入力される入力部にて入力された条件を満たすように前記ロボットを制御する手順を、コンピューターに実行させるためのロボット制御プログラムである。
このプログラムにより、ロボット制御部は、オフセット構造を含み7つの関節(軸)を有するロボットについて、肘の位置を含む状態の条件の指示に応じて、その条件を満たすように前記ロボットを制御する。これにより、ロボット制御装置は、オフセット構造を含み7つの関節(軸)を有するロボットを、肘の位置を明確に指定して、制御することが可能である。
また、一構成例として、オフセット構造を含み7つの関節(軸)を有するロボットと、前記ロボットを制御するロボット制御装置と、を備え、前記ロボット制御装置は、前記ロボットにおける肘の位置を含む前記ロボットの状態の条件が入力される入力部と、前記入力部にて入力された条件を満たすように前記ロボットを制御するロボット制御部と、を備える、ことを特徴とするロボットシステムである。
このシステムにより、ロボット制御部は、オフセット構造を含み7つの関節(軸)を有するロボットについて、肘の位置を含む状態の条件の指示に応じて、その条件を満たすように前記ロボットを制御する。これにより、ロボット制御装置は、オフセット構造を含み7つの関節(軸)を有するロボットを、肘の位置を明確に指定して、制御することが可能である。
以上のように、以上の構成例によれば、ロボット制御装置は、オフセット構造を含み7つの関節(軸)を有するロボットについて、肘の位置を含む状態の条件の指示に応じて、その条件を満たすように前記ロボットを制御する。これにより、ロボット制御装置は、オフセット構造を含み7つの関節(軸)を有するロボットを、肘の位置を明確に指定して、制御することが可能である。
[第2実施形態]
図5は、本発明の実施形態の変形例に係るロボットシステムの外観の概略の一例を示す図である。
図5は、本変形例に係るロボットシステムをその前方から見た外観例を示している。このため、図5における右側が本変形例に係るロボットシステムの左側に相当し、図5における左側が本変形例に係るロボットシステムの右側に相当する。
本変形例に係るロボットシステムは、ベースユニット2001と、胴体を構成する部材(胴体部材)2002、2003、2004と、腕(アーム)を構成するロボット2011、2012と、車輪2021、2022と、を備える。
本変形例に係るロボットシステムは、ベースユニット2001の上面に胴体部材2002、胴体部材2003、胴体部材2004が順に上側に取り付けられ、最も上部の胴体部材2004の左側に左腕を構成するロボット2011が取り付けられ、当該最も上部の胴体部材2004の右側に右腕を構成するロボット2012が取り付けられ、ベースユニット2001の底面の左側に車輪2021が取り付けられ、ベースユニット2001の底面の右側に車輪2022が取り付けられて、構成されている。
ここで、本変形例に係るロボットシステムは、左腕を構成するロボット2011と、右腕を構成するロボット2012とを備えており、このように双方の腕を備えている。
各腕を構成するロボット2011、2012は、それぞれ、例えば、図7に示されるロボットを有するロボット(本実施形態では、マニピュレーター)、または、図9に示されるロボットを有するロボット(本実施形態では、マニピュレーター)から構成される。
また、本変形例に係るロボットシステムは、左側の車輪2021と、右側の車輪2022とを備えており、このように双方の車輪を備えている。
そして、本変形例に係るロボットシステムは、人力により車輪2021、2022を回転させて、移動させられることが可能である。
本変形例に係るロボットシステムでは、ベースユニット2001の内部に、ロボット制御装置を格納して備えている。
このロボット制御装置は、例えば、図1に示されるロボット制御装置101(図6に示されるロボット制御装置1001)と同様な機能を有しており、図1に示されるロボット102(図6に示されるロボット1002)に対応する左腕のロボット2011と、図1に示されるロボット102(図6に示されるロボット1002)に対応する右腕のロボット2012を制御する。
ここで、このロボット制御装置は、例えば、左腕のロボット2011と右腕のロボット2012とを同時に関連付けて制御してもよく、または、左腕のロボット2011と右腕のロボット2012とをそれぞれ別個に制御してもよい。
<第2実施形態のまとめ>
以上のように、本変形例に係るロボットシステムでは、例えば、図1に示されるロボット制御装置101(図6に示されるロボット制御装置1001)とロボット102(図6に示されるロボット1002)に対応するもの(本変形例に係るロボットシステムでは、ベースユニット2001に備えられるロボット制御装置と、2つのロボット2011、2012)が一体として構成されている。
なお、ベースユニット2001に備えられるロボット制御装置と各ロボット2011、2012とは、例えば、有線のケーブルまたは無線を介して、制御信号などを通信することが可能に接続される。
ここで、他の構成例として、ベースユニット2001に備えられるロボット制御装置の機能の一部を、図5に示されるロボットシステムとは別体のコントローラーに備えることも可能である。
具体例として、図1に示されるロボット制御装置101に備えられる入力部(図6に示されるロボット制御装置1001の入力部1013)と出力部(図6に示されるロボット制御装置1001の出力部1014)の機能と同様な機能を、図5に示されるロボットシステムとは別体のコントローラーに備え、ベースユニット2001に備えられるロボット制御装置と当該コントローラーとに互いに無線により通信する機能を備えることで、図1に示されるロボット制御装置101に備えられる入力部と出力部の機能と同様な機能をリモートのコントローラーで実現することが可能である。
以上のように、一構成例として、本変形例に係るロボットシステムは、肩に対応する関節と肘に対応する関節と手首に対応する関節を接続して有し前記手首にエンドエフェクター(本実施形態では、手先)が接続されるロボット(本実施形態では、マニピュレーター102)と、前記ロボットを制御するロボット制御装置101と、を備え、前記ロボット制御装置は、前記ロボットの前記エンドエフェクターおよび前記肘が障害物201を回避するように前記ロボットを制御するロボット制御部(本実施形態では、図6に示されるロボット制御部1021)を備える、ことを特徴とするロボットシステムである。
[以上の実施形態のまとめ]
ここで、以上の実施形態に係る技術は、様々なロボットに適用することができ、例えば、マニピュレーターのロボットを利用した装置に広く適用することが可能であり、具体例として、組み付けを行うロボットなどに適用することが可能である。また、以上の実施形態に係る技術は、例えば、第2実施形態に示されるように、車のように移動するロボット(または、ロボットシステムなど)に適用することが可能である。
また、以上の実施形態に係る技術は、7関節(7軸)を有するマニピュレーターばかりでなく、8関節以上の関節(8軸以上の軸)を有するマニピュレーターに同様な技術を適用することが可能である。
すなわち、ロボットの手先を任意の位置および姿勢に制御するためには、ロボットは少なくとも6つの関節を含む必要がある。さらに、ロボットの手先を任意の位置および姿勢に制御した状態で、障害物の回避をさせるためには、ロボットは少なくとも7つの関節を含む必要がある。
また、以上の実施形態では、ロボット(以上の実施形態では、冗長関節マニピュレーター)の位置および姿勢を制御するとともに肘の位置を制御する手法として、図6〜図10を参照して説明した逆運動学による計算を用いたが、同様な制御を行うことができれば、他の任意の手法が用いられてもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
なお、以上に説明したロボット制御装置101(ロボット制御装置1001)における任意の構成部の機能を実現するためのプログラムを、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピューターシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここで言う「コンピューターシステム」とは、OS(Operating System)や周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、CD(Compact Disk)−ROM等の可搬媒体、コンピューターシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことを言う。さらに「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバーやクライアントとなるコンピューターシステム内部の揮発性メモリー(RAM:Random Access Memory)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記のプログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピューターシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピューターシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことを言う。
また、上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上記のプログラムは、前述した機能をコンピューターシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
101…ロボット制御装置、102、102a、102b、102c…マニピュレーター(ロボット)、103…ケーブル、201…障害物、202…動作開始位置、203…動作終了位置、204…斥力ポテンシャル、205…角θ、206…オフセット角度値δ、301…斥力ポテンシャルの中心の位置、311、312…手先の軌道、a0…ベース、a1〜a7…リンク、A1、A3、A5、A7…回転軸、A2、A4、A6…旋回軸、11…オフセット部、12…手先、b0…ベース、b1〜b7…リンク、B1、B3、B5、B7…回転軸、B2、B4、B6…旋回軸、21…オフセット部、22…手先、601、602…ロボットの状態、701、702…点、1001…ロボット制御装置、1002…ロボット、1003…ケーブル、1011…制御部、1012…記憶部、1013…入力部、1014…出力部、1021…ロボット制御部、2001…ベースユニット、2002〜2004…胴体部材、2011、2012…ロボット、2021、2022…車輪、L〜L…リンク、J〜J…関節

Claims (22)

  1. 肩に対応する関節と肘に対応する関節と手首に対応する関節を接続して有し前記手首にエンドエフェクターが接続されるロボットの前記エンドエフェクターおよび前記肘が障害物を回避するように前記ロボットを制御するロボット制御部を備える、
    ことを特徴とするロボット制御装置。
  2. 前記ロボット制御部は、前記障害物から前記ロボットの前記エンドエフェクターを回避させるための量および前記障害物から前記ロボットの前記肘を回避させるための量に基づいて、前記ロボットを制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のロボット制御装置。
  3. 前記ロボット制御部は、前記ロボットの前記エンドエフェクターの位置と、前記障害物から前記ロボットの前記エンドエフェクターを斥けるあらかじめ定められた斥力ポテンシャルにより生じる斥力に関する運動方程式に基づいて算出される前記ロボットの前記エンドエフェクターの位置の変位と、前記ロボットの前記肘の位置を決定するオフセット角度値と、前記ロボットの前記肘の位置を決定する前記オフセット角度値を回転させるトルクに関する運動方程式に基づいて算出される前記オフセット角度値の変位とを含む前記ロボットの状態の条件を満たすように前記ロボットを制御する制御情報に基づいて、前記条件を満たすように前記ロボットを制御する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のロボット制御装置。
  4. 前記ロボットは、少なくとも、前記肩に対応する3つの関節と、前記肘に対応する1つの関節と、前記手首に対応する3つの関節とを接続して有する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のロボット制御装置。
  5. 前記ロボットは、前記エンドエフェクターとして、対象物を把持する手先を用いる、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のロボット制御装置。
  6. 前記ロボットの状態の条件、および、前記条件を満たすように前記ロボットを制御する制御情報を対応付けて記憶する記憶部と、
    前記ロボットの状態の条件を決定する1つ以上のパラメーターの値が入力される入力部と、を備え、
    前記ロボット制御部は、前記入力部にて入力されたパラメーターの値を用いて決定される条件と同じ条件に対応付けられて前記記憶部に記憶された前記制御情報に基づいて、前記条件を満たすように前記ロボットを制御する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のロボット制御装置。
  7. 前記ロボットの状態の条件は、前記ロボットにおける前記エンドエフェクターの位置および姿勢ならびに肘の位置を指定する条件である、
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のロボット制御装置。
  8. 前記制御情報は、前記ロボットの各回転軸および各旋回軸を制御する情報である、
    ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のロボット制御装置。
  9. 前記ロボットは、オフセット構造を含み7つの関節を有し、前記ロボットの第1関節と前記ロボットの第2関節との間に前記オフセット構造を含む、
    ことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のロボット制御装置。
  10. 前記ロボットは、オフセット構造を含み7つの関節を有し、前記ロボットの第6関節と前記ロボットの第7関節との間に前記オフセット構造を含む、
    ことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のロボット制御装置。
  11. ロボット制御部が、肩に対応する関節と肘に対応する関節と手首に対応する関節を接続して有し前記手首にエンドエフェクターが接続されるロボットの前記エンドエフェクターおよび前記肘が障害物を回避するように前記ロボットを制御するステップを、
    有することを特徴とするロボット制御方法。
  12. ロボット制御部が、肩に対応する関節と肘に対応する関節と手首に対応する関節を接続して有し前記手首にエンドエフェクターが接続されるロボットの前記エンドエフェクターおよび前記肘が障害物を回避するように前記ロボットを制御する手順を、
    コンピューターに実行させるためのロボット制御プログラム。
  13. 肩に対応する関節と肘に対応する関節と手首に対応する関節を接続して有し前記手首にエンドエフェクターが接続されるロボットと、
    前記ロボットを制御するロボット制御装置と、を備え、
    前記ロボット制御装置は、前記ロボットの前記エンドエフェクターおよび前記肘が障害物を回避するように前記ロボットを制御するロボット制御部を備える、
    ことを特徴とするロボットシステム。
  14. 前記ロボット制御装置の前記ロボット制御部は、前記障害物から前記ロボットの前記エンドエフェクターを回避させるための量および前記障害物から前記ロボットの前記肘を回避させるための量に基づいて、前記ロボットを制御する、
    ことを特徴とする請求項13に記載のロボットシステム。
  15. 前記ロボット制御装置の前記ロボット制御部は、前記ロボットの前記エンドエフェクターの位置と、前記障害物から前記ロボットの前記エンドエフェクターを斥けるあらかじめ定められた斥力ポテンシャルにより生じる斥力に関する運動方程式に基づいて算出される前記ロボットの前記エンドエフェクターの位置の変位と、前記ロボットの前記肘の位置を決定するオフセット角度値と、前記ロボットの前記肘の位置を決定する前記オフセット角度値を回転させるトルクに関する運動方程式に基づいて算出される前記オフセット角度値の変位とを含む前記ロボットの状態の条件を満たすように前記ロボットを制御する制御情報に基づいて、前記条件を満たすように前記ロボットを制御する、
    ことを特徴とする請求項13または請求項14に記載のロボットシステム。
  16. 前記ロボットは、少なくとも、前記肩に対応する3つの関節と、前記肘に対応する1つの関節と、前記手首に対応する3つの関節とを接続して有する、
    ことを特徴とする請求項13から請求項15のいずれか1項に記載のロボットシステム。
  17. 前記ロボットは、前記エンドエフェクターとして、対象物を把持する手先を用いる、
    ことを特徴とする請求項13から請求項16のいずれか1項に記載のロボットシステム。
  18. 前記ロボット制御装置は、
    前記ロボットの状態の条件、および、前記条件を満たすように前記ロボットを制御する制御情報を対応付けて記憶する記憶部と、
    前記ロボットの状態の条件を決定する1つ以上のパラメーターの値が入力される入力部と、を備え、
    前記ロボット制御装置の前記ロボット制御部は、前記入力部にて入力されたパラメーターの値を用いて決定される条件と同じ条件に対応付けられて前記記憶部に記憶された前記制御情報に基づいて、前記条件を満たすように前記ロボットを制御する、
    ことを特徴とする請求項13から請求項17のいずれか1項に記載のロボットシステム。
  19. 前記ロボットの状態の条件は、前記ロボットにおける前記エンドエフェクターの位置および姿勢ならびに肘の位置を指定する条件である、
    ことを特徴とする請求項13から請求項18のいずれか1項に記載のロボットシステム。
  20. 前記制御情報は、前記ロボットの各回転軸および各旋回軸を制御する情報である、
    ことを特徴とする請求項13から請求項19のいずれか1項に記載のロボットシステム。
  21. 前記ロボットは、オフセット構造を含み7つの関節を有し、前記ロボットの第1関節と前記ロボットの第2関節との間に前記オフセット構造を含む、
    ことを特徴とする請求項13から請求項20のいずれか1項に記載のロボットシステム。
  22. 前記ロボットは、オフセット構造を含み7つの関節を有し、前記ロボットの第6関節と前記ロボットの第7関節との間に前記オフセット構造を含む、
    ことを特徴とする請求項13から請求項20のいずれか1項に記載のロボットシステム。
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